JP5079389B2 - 鉄心製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は巻枠と巻込みベルトとの間に鋼帯を巻込んで巻枠に鋼帯を巻き付けることにより、巻鉄心を製造する巻鉄心製造装置に関するものである。
巻鉄心は、1ターンをなすように巻回して両端を所定のラップ代(重ね代)をもってラップ(重合)させるか、またはラップ代が零の状態で突き合わせた単位鋼帯を複数枚積層して構成した鉄心ブロックを更に複数個積層した構造を有する。
図15は円形に形成された巻鉄心の構造の一例を示したもので、この巻鉄心では、3つの鉄心ブロックB1 〜B3 が設けられ、3つの鉄心ブロックは、それぞれを構成する単位鋼帯の両端の接合部(重ね合わせた部分または突き合わせた部分)Jをほぼ同じ範囲に階段状に分布させた状態で形成されている。
巻鉄心を製造する際には、巻枠を用いて、巻枠の回りに多数の単位鋼帯を巻回していくが、本明細書では、巻鉄心内における全ての単位鋼帯の位置を、巻鉄心の最内周から数えた単位鋼帯の通算の枚数を用いて、1枚目の単位鋼帯、2枚面の単位鋼帯、…のように特定するものとする。
また本明細書では、巻鉄心の最内周からn−1(nは2以上の整数)枚目の単位鋼帯の内周面に沿って巻枠の周囲を伸びる周回面の1周分の長さをn−1枚目の単位鋼帯が巻き付けられた鉄心の周長Rn-1 と定義する。したがって、最内周から1枚目の単位鋼帯が巻き付けられた鉄心の周長R1 は巻枠の外周面の周長に等しくなる。
巻鉄心の巻回構造としては種々のものが提案されているが、その代表的なものの接合部附近の構造を図17ないし図19に示した。
図17(A)〜(D)に示した例は、ラップバット巻回として知られている巻回構造の接合部附近を示したもので、この例では図に矢印で示したように各単位鋼帯を巻枠の外周に右回りに巻回するものとしている。この巻回構造では、先ず最内周の1枚目の単位鋼帯U1 の長さL1 を巻枠の外周面の周長R1 に等しい長さとして、図17(A)に示したように、1枚目の単位鋼帯U1 を巻枠に巻き付けてその両端を突き合わせ接合する。次に最内周から2枚目の単位鋼帯U2 の切断長をL2 =R1 +La +2πt[tは鋼帯の厚さ、La(≦Lo )はラップ代]とし、同図(B)に示したように、2枚目の単位鋼帯U2 の先端位置を1枚目の単位鋼帯U1の後端位置からLo だけずらした状態で1枚目の単位鋼帯の上に巻回して、両端を所定のラップ代La だけラップさせる。以下同様に、巻鉄心の最内周からn枚目の位置で鉄心ブロックを構成する単位鋼帯の切断長Ln をLn =Rn-1 +La +2πtとし、各鉄心ブロックを構成する単位鋼帯の両端をラップ代La だけラップさせた状態で接合する。ここでRn-1 は、R1 +(n−2)・2πt(但し、nは2以上の整数)で与えられる。
そして図17に示したラップバット巻回では、各鉄心ブロックの最後の単位鋼帯の後端から次の鉄心ブロックの1枚目の単位鋼帯の先端までの周長(単位鋼帯の巻回方向に測った周長)をショートシート長Ls とし、第1の鉄心ブロックB1 の最後の単位鋼帯Un を巻回した後、次の鉄心ブロックB2 の先頭位置を前の鉄心ブロックの先頭位置に合わせるために、長さがショートシート長Ls に等しいショートシートUs を巻回する。
なお本明細書では、ショートシートを単位鋼帯の1つとして扱うが、このショートシートは鉄心ブロックの構成要素には含めないものとし、隣り合う鉄心ブロック間にショートシートが介在するものとして扱う。
ここで、鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が最内周からn枚目の単位鋼帯であるとし、このn枚目の単位鋼帯の後端部から次の鉄心ブロックの最初の単位鋼帯の先端部の位置までのショートシート長をLs とすると、Ls =Rn +2πt−NB ×La =Rn −(n+1)La となる。ここで、NB はショートシートの内側の1鉄心ブロックを構成する単位鋼帯の枚数である。
このラップバット巻回において、例えば第1の鉄心ブロックと第2の鉄心ブロックとの間に介在するショートシートはNB +1枚目の単位鋼帯となり、第2の鉄心ブロックの最初の単位鋼帯はNB +2枚目の単位鋼帯となる。
ラップバット巻回において、各鉄心ブロック内の単位鋼帯に着目すると、各鉄心ブロック内で2枚目以降に位置する単位鋼帯の切断長Ln (nは巻鉄心の最内周から数えた単位鋼帯の枚数)は、Ln =Rn-1 +2πtとなっている。
図17に示した例では、1鉄心ブロックが4枚の単位鋼帯と1枚のショートシートとからなり、同図(C)に示すように単位鋼板U4 が巻回された後、同図(D)に示すようにショートシートUs が巻回されている。同様にして、同図(E)に示すように鉄心ブロックB1 の上に第2の鉄心ブロックB2 以降の鉄心ブロックが巻回されて巻鉄心が構成される。このラップバット巻回によれば、鉄心ブロックの最外周にショートシートを巻くため、巻鉄心を真円に巻き上げることができる。
図18(A)〜(C)はラップ巻回として知られている巻回構造を示したものである。この巻回構造では、ショートシートを設けずに、各鉄心ブロックの巻回が終了する毎に上記ショートシート長Ls に相当する分だけ次に巻回する単位鋼帯の先端位置をずらすことにより、各鉄心ブロックの先頭位置を既に巻回された鉄心ブロックの先頭位置に一致させて巻回していく。この構造によると優れた鉄心性能が得られるが、ショートシートを巻かないため、ラップされた部分が盛り上がった形状に巻回される。
図19は、バット巻回として知られた巻回構造を示したもので、この巻回構造では、各単位鋼帯の後端と次の単位鋼帯の先端との間に所定のギャップLo を形成しながら一連の単位鋼帯を巻回していく。この場合の各単位鋼帯の切断長は、バットラップ巻回においてラップ代La =0とした場合に相当し、Ln =Rn-1 +2πtとする。また各鉄心ブロックの巻回が終了する毎に、ショートシート長Ls に相当する分だけ次に巻回する単位鋼帯の先端位置をずらすことにより、各鉄心ブロックの先端位置を揃える。各鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が最内周からn枚目に位置すると、バット巻回の場合のショートシート長Ls はLs =Rn −(n−1)Lo で与えられる。
なお図17及び図18においては、便宜上各単位鋼帯の後端と次の単位鋼帯の先端との間に微小ギャップgが図示されているが、実際の鉄心ではこの微小ギャップgがほぼ零になり、単位鋼帯の隣り合う端部どうしは接した状態で配置される。また図19に示した巻回構造においても、単位鋼帯の先端と後端との間の微小ギャップgが零になり、単位鋼帯の隣り合う端部どうしが接した状態で配置される。
図17ないし図19に示したような巻回構造を有する巻鉄心を製造する場合には、従来では、特許文献1に示される巻鉄心製造装置を用いていた。
巻鉄心の形状を矩形状にする場合には、図15に示した円形の巻鉄心を矩形状に成形した後焼鈍し、図16に示したように、継鉄部Y1 及びY2 と脚部C1 及びC2 とを有する矩形状の巻鉄心を形成する。
特開平7−335466号公報
特許文献1に示される巻鉄心製造装置では、鋼帯を所定速度で送給し、巻枠に巻き取りながら定量で切断して単位鋼帯を形成する。切断長さは鋼帯厚さ検出器の検出値を使用して演算で算出していた。
そのため、鋼帯の厚さtを鋼帯厚さ検出器の検出値として各単位鋼帯の長さを設定すると、鋼帯厚さ検出器の検出誤差や鋼帯の形状による検出ミスが発生したときに、バット巻回による巻鉄心では、各突き合わせ部のギャップが広がったり狭くなったりして品質が低下する。
また、ラップまたはラップバット巻回による巻鉄心では、ラップ代が広がったり小さくなったりして品質が低下する。
そこで従来の装置では、巻き上がり途中の鉄心の状態を作業員が常時監視しながら切断長を補正する作業を行うようにしていた。
また、巻込みベルトの厚さはベルトのテンションによって変化するため、鋼帯フィーダによる鋼帯の送給速度を巻込み装置による鋼帯の巻込み速度に等しくさせることは極めて難しく、巻鉄心形状が真円でないラップ巻回による鉄心などでは巻枠1回転中でも鋼帯の送給速度が異なる。鋼帯の巻込み速度と鋼帯の送給速度が異なると、占積率が変化し、鋼帯の巻込み速度に対し、鋼帯の送給速度が遅いと鋼帯に引っ張る力が働き、占積率が上がり固い鉄心が出来上がる。これは後工程の鉄心のひずみを除く焼鈍後、鉄心を一度解体し、再度巻線コイルとの組合せ時に元の鉄心形状に戻りにくく、戻すためにかなり大きな力を要し、人力では作業しにくい鉄心となり、また、張力がかかると鋼帯が引っ張られラップ位置のずれを起こし不良品を製作することもあった。一方、鋼帯の巻込み速度に対し、鋼帯の送給速度が速いと鋼帯にゆるみが発生し、鋼帯の蛇行や切断長の誤差を生み、鉄心の側面が傷ついたりラップ代が広がったり、小さくなったりして品質が低下していた。
本発明の目的は、巻枠1回転あたりのベルト長に基づいて演算された鋼帯の厚さを用いて、単位鋼帯の切断長を演算することにより、各突き合わせ部のギャップまたはラップ代が適正で品質が高い巻鉄心を製造することができるようにした巻鉄心製造装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、鋼帯フィーダによる鋼帯の送給速度を巻込み装置による鋼帯の巻込み速度により正確に一致させることにより、一定の占積率で製作され、巻線コイルと組み合わせる後工程で作業性のよい巻鉄心を生産する巻鉄心製造装置を提供することにある。
第1の発明は、両端が所定のラップ代La をもってラップされた単位鋼帯を複数枚積層したものからなる鉄心ブロックを更に複数個積層した構造を有する巻鉄心を製造する巻鉄心製造装置を対象とし、ベルトモータを駆動源として駆動されるエンドレスの巻込みベルトと巻込みベルトにより回転駆動される巻枠とを有して、鋼帯受入れ位置に供給された未切断鋼帯を巻込みベルトと巻枠との間に巻き込むことにより巻枠の周囲に鋼帯を巻き付ける巻込み装置と、フィードモータを駆動源として回転駆動されるフィードローラにより鋼帯受入れ位置に向けて未切断鋼帯を送給する鋼帯フィーダと、巻込み装置に巻き込まれる前の最初の前記未切断鋼帯を切断する前に巻き込みベルトを駆動して数回巻枠を回転させて得られたベルト移動量を、予め実測した巻枠周長により補正して補正ベルト移動量を演算するベルト移動量演算手段と、巻込みベルトの移動量に基づいて、巻枠1回転あたりのベルト長を演算し、ベルト長を巻枠の周長及び巻枠に巻かれた鉄心の周長とする周長演算手段と、周長演算手段より出力される、製造すべき巻鉄心の最内周からn−1(但し、nは2以上の整数)枚目の周長に基づいて、未切断鋼帯の厚さtを演算する鋼帯厚さ演算手段と、製造すべき巻鉄心の最内周からn−1枚目の単位鋼帯の内周面に沿って巻枠の周囲を伸びる周回面の1周分の長さをn−1枚目の単位鋼帯が巻き付けられた鉄心の周長Rn-1 とし、周長Rn-1 に未切断鋼帯の厚さtによる長さの増加分2πtとラップ代La とを加えたものに相当する長さを、巻鉄心の最内周からn枚目の位置で鉄心ブロックを構成する単位鋼帯の切断長Ln として演算する単位鋼帯長演算手段と、鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯の送り長さを計測する鋼帯長計測手段と、鋼帯フィーダと巻込み装置との間に配置されて鋼帯長計測手段により計測されている未切断鋼帯の送り長さが単位鋼帯長演算手段により演算された切断長に等しくなったときに、鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯を停止させることなく切断して単位鋼帯を形成するシャーと、鋼帯フィーダのフィーダ駆動速度を巻込み装置による鋼帯の巻込み速度に一致させるように鋼帯フィーダを制御するフィーダ制御手段と、巻込み装置に巻込まれつつある先行の単位鋼帯の後端と次に巻込まれるべき後行の単位鋼帯の先端との間にギャップを形成する必要があるときに、シャーが先行の単位鋼帯を切断したことを検出した直後にギャップ形成指令を発生するギャップ形成指令発生手段と、ギャップ形成指令が発生したときにギャップが形成されるまでの間、後行の単位鋼帯を構成する未切断鋼帯の送給速度を変化させるように鋼帯フィーダを制御するギャップ形成用フィーダ制御手段と、巻枠に巻かれる1枚目の単位鋼帯の先端の巻枠上での角度位置を先端基準角度位置として検出する先端基準角度位置検出手段と、各鉄心ブロックの最後の単位鋼帯の後端から鋼帯の巻回方向に測った先端基準角度位置までの円弧長をショートシート長Ls として演算するショートシート長演算手段と、鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断されたときに、鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を一旦停止させて巻枠を前記ショートシート長Ls に相当する回転角度だけ回転させてから前記鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を再開させるように前記鋼帯フィーダを制御する動作と、鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断された後に前記ショートシート長Ls を切断長としてシャーに与えて前記ショートシート長に等しい鋼帯を停止させることなく連続的に鉄心ブロックの外周に巻き付ける動作とを選択的に行わせるブロック先端位置合せ手段とを具備するようにしたものである。
第2の発明は、両端が所定のラップ代La をもってラップされた単位鋼帯を複数枚積層したものからなる鉄心ブロックを更に複数個積層した構造を有する巻鉄心を製造する巻鉄心製造装置を対象とし、ベルトモータを駆動源として駆動されるエンドレスの巻込みベルトと巻込みベルトにより回転駆動される巻枠とを有して、鋼帯受入れ位置に供給された鋼帯を巻込みベルトと巻枠との間に巻き込むことにより巻枠の周囲に鋼帯を巻き付ける巻込み装置と、フィードモータを駆動源として回転駆動されるフィードローラにより鋼帯受入れ位置に向けて未切断鋼帯を送給する鋼帯フィーダと、巻込み装置に巻き込まれる前の最初の前記未切断鋼帯を切断する前に巻き込みベルトを駆動して数回巻枠を回転させて得られたベルト移動量を、予め実測した巻枠周長により補正して補正ベルト移動量を演算するベルト移動量演算手段と、巻込みベルトの移動量に基づいて、巻枠1回転あたりのベルト長を演算し、ベルト長を巻枠の周長及び巻枠に巻かれた鉄心の周長とする周長演算手段と、周長演算手段より出力される、製造すべき巻鉄心の最内周からn−1(但し、nは2以上の整数)枚目の周長に基づいて、未切断鋼帯の厚さtを演算する鋼帯厚さ演算手段と、製造すべき巻鉄心の最内周からn−1枚目の単位鋼帯の内周面に沿って巻枠の周囲を伸びる周回面の1周分の長さをn−1枚目の単位鋼帯が巻き付けられた鉄心の周長Rn-1 とし、周長Rn-1 に未切断鋼帯の厚さtによる長さの増加分2πtとラップ代La とを加えたものに相当する長さを、巻鉄心の最内周からn枚目の位置で鉄心ブロックを構成する単位鋼帯の切断長Ln として演算する単位鋼帯長演算手段と、鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯の送り長さを計測する鋼帯長計測手段と、鋼帯フィーダと巻込み装置との間に配置されて鋼帯長計測手段により計測されている未切断鋼帯の送り長さが単位鋼帯長演算手段により演算された切断長に等しくなったときに、鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯を停止させることなく切断して単位鋼帯を形成するシャーと、鋼帯フィーダのフィーダ駆動速度を巻込み装置による鋼帯の巻込み速度に一致させるように鋼帯フィーダを制御するフィーダ制御手段と、巻込み装置に巻込まれつつある先行の単位鋼帯の後端と次に巻込まれるべき後行の単位鋼帯の先端との間にギャップを形成する必要があるときに、シャーが先行の単位鋼帯を切断したことを検出した直後にギャップ形成指令を発生するギャップ形成指令発生手段と、ギャップ形成指令が発生したときにギャップが形成されるまでの間、後行の単位鋼帯を構成する未切断鋼帯の送給速度を変化させるように鋼帯フィーダを制御するギャップ形成用フィーダ制御手段と、巻枠に巻かれる1枚目の単位鋼帯の先端の巻枠上での角度位置を先端基準角度位置として検出する先端基準角度位置検出手段と、各鉄心ブロックの最後の単位鋼帯の後端から鋼帯の巻回方向に測った先端基準角度位置までの円弧長に所定の調整係数を乗じた長さをショートシート長Ls ′として演算するショートシート長演算手段と、鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断されたときに、鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を一旦停止させて巻枠をショートシート長Ls ′に相当する回転角度だけ回転させてから鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を再開させるように鋼帯フィーダを制御する動作と、鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断された後にショートシート長Ls ′を切断長としてシャーに与えてショートシート長に等しい鋼帯を停止させることなく連続的に鉄心ブロックの外周に巻き付ける動作とを選択的に行わせるブロック先端位置合せ手段とを具備するようにしたものである。
第3の発明は、ラップ代が零の状態で両端が突き合わされた単位鋼帯を複数枚積層したものからなる鉄心ブロックを更に複数個積層した構造を有する巻鉄心を製造する巻鉄心製造装置を対象とし、ベルトモータを駆動源として駆動されるエンドレスの巻込みベルトと巻込みベルトにより回転駆動される巻枠とを有して、鋼帯受入れ位置に供給された鋼帯を巻込みベルトと巻枠との間に巻き込むことにより巻枠の周囲に鋼帯を巻き付ける巻込み装置と、フィードモータを駆動源として回転駆動されるフィードローラにより鋼帯受入れ位置に向けて未切断鋼帯を送給する鋼帯フィーダと、巻込み装置に巻き込まれる前の最初の前記未切断鋼帯を切断する前に巻き込みベルトを駆動して数回巻枠を回転させて得られたベルト移動量を、予め実測した巻枠周長により補正して補正ベルト移動量を演算するベルト移動量演算手段と、巻込みベルトの移動量に基づいて、巻枠1回転あたりのベルト長を演算し、ベルト長を巻枠の周長及び巻枠に巻かれた鉄心の周長とする周長演算手段と、周長演算手段より出力される、製造すべき巻鉄心の最内周からn−1(但し、nは2以上の整数)枚目の周長に基づいて、未切断鋼帯の厚さtを演算する鋼帯厚さ演算手段と、製造すべき巻鉄心の最内周からn−1枚目の単位鋼帯の内周面に沿って巻枠の周囲を伸びる周回面の1周分の長さをn−1枚目の単位鋼帯が巻き付けられた鉄心の周長Rn-1 とし、周長Rn-1 に未切断鋼帯の厚さtによる長さの増加分2πtを加えたものに相当する長さを、巻鉄心の最内周からn枚目の位置で鉄心ブロックを構成する単位鋼帯の切断長Ln として演算する単位鋼帯長演算手段と、鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯の送り長さを計測する鋼帯長計測手段と、鋼帯フィーダと巻込み装置との間に配置されて鋼帯長計測手段により計測されている未切断鋼帯の送り長さが単位鋼帯長演算手段により演算された切断長に等しくなったときに、鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯を停止させることなく切断して単位鋼帯を形成するシャーと、鋼帯フィーダのフィーダ駆動速度を巻込み装置による鋼帯の巻込み速度に一致させるように鋼帯フィーダを制御するフィーダ制御手段と、巻込み装置に巻込まれつつある先行の単位鋼帯の後端と次に巻込まれるべき後行の単位鋼帯の先端との間にギャップを形成する必要があるときに、シャーが先行の単位鋼帯を切断したことを検出した直後にギャップ形成指令を発生するギャップ形成指令発生手段と、ギャップ形成指令が発生したときにギャップが形成されるまでの間、後行の単位鋼帯を構成する未切断鋼帯の送給速度を変化させるように鋼帯フィーダを制御するギャップ形成用フィーダ制御手段と、巻枠に巻かれる1枚目の単位鋼帯の先端の巻枠上での角度位置を先端基準角度位置として検出する先端基準角度位置位置検出手段と、各鉄心ブロックの最後の単位鋼帯の後端から鋼帯の巻回方向に測った先端基準角度位置までの円弧長をショートシート長Ls として演算するショートシート長演算手段と、鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断されたときに、鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を一旦停止させて巻枠をショートシート長Ls に相当する回転角度だけ回転させてから鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を再開させるように鋼帯フィーダを制御する動作と、鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断された後にショートシート長Ls を切断長としてシャーに与えてショートシート長に等しい鋼帯を停止させることなく連続的に鉄心ブロックの外周に巻き付ける動作とを選択的に行わせるブロック先端位置合せ手段とを具備するようにしたものである。
第4の発明は、ラップ代が零の状態で両端が突き合わされた単位鋼帯を複数枚積層したものからなる鉄心ブロックを更に複数個積層した構造を有する巻鉄心を製造する巻鉄心製造装置を対象とし、ベルトモータを駆動源として駆動されるエンドレスの巻込みベルトと巻込みベルトにより回転駆動される巻枠とを有して、鋼帯受入れ位置に供給された鋼帯を巻込みベルトと巻枠との間に巻き込むことにより巻枠の周囲に鋼帯を巻き付ける巻込み装置と、フィードモータを駆動源として回転駆動されるフィードローラにより鋼帯受入れ位置に向けて未切断鋼帯を送給する鋼帯フィーダと、巻込み装置に巻き込まれる前の最初の前記未切断鋼帯を切断する前に巻き込みベルトを駆動して数回巻枠を回転させて得られたベルト移動量を、予め実測した巻枠周長により補正して補正ベルト移動量を演算するベルト移動量演算手段と、巻込みベルトの移動量に基づいて、巻枠1回転あたりのベルト長を演算し、ベルト長を巻枠の周長及び巻枠に巻かれた鉄心の周長とする周長演算手段と、周長演算手段より出力される、製造すべき巻鉄心の最内周からn−1(但し、nは2以上の整数)枚目の周長に基づいて、未切断鋼帯の厚さtを演算する鋼帯厚さ演算手段と、製造すべき巻鉄心の最内周からn−1枚目の単位鋼帯の内周面に沿って巻枠の周囲を伸びる周回面の1周分の長さをn−1枚目の単位鋼帯が巻き付けられた鉄心の周長Rn-1 とし、周長Rn-1 に未切断鋼帯の厚さtによる長さの増加分2πtを加えたものに相当する長さを、巻鉄心の最内周からn枚目の位置で鉄心ブロックを構成する単位鋼帯の切断長Ln として演算する単位鋼帯長演算手段と、鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯の送り長さを計測する鋼帯長計測手段と、鋼帯フィーダと巻込み装置との間に配置されて鋼帯長計測手段により計測されている未切断鋼帯の送り長さが単位鋼帯長演算手段により演算された切断長に等しくなったときに、鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯を停止させることなく切断して単位鋼帯を形成するシャーと、鋼帯フィーダのフィーダ駆動速度を巻込み装置による鋼帯の巻込み速度に一致させるように鋼帯フィーダを制御するフィーダ制御手段と、巻込み装置に巻込まれつつある先行の単位鋼帯の後端と次に巻込まれるべき後行の単位鋼帯の先端との間にギャップを形成する必要があるときに、シャーが先行の単位鋼帯を切断したことを検出した直後にギャップ形成指令を発生するギャップ形成指令発生手段と、ギャップ形成指令が発生したときにギャップが形成されるまでの間、後行の単位鋼帯を構成する未切断鋼帯の送給速度を低下させるように鋼帯フィーダを制御するギャップ形成用フィーダ制御手段と、巻枠に巻かれる1枚目の単位鋼帯の先端の巻枠上での角度位置を先端基準角度位置として検出する先端基準角度位置検出手段と、各鉄心ブロックの最後の単位鋼帯の後端から鋼帯の巻回方向に測った先端基準角度位置までの円弧長に所定の調整係数を乗じた長さをショートシート長Ls ′として演算するショートシート長演算手段と、鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断されたときに、鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を一旦停止させて巻枠をショートシート長Ls ′に相当する回転角度だけ回転させてから鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を再開させるように鋼帯フィーダを制御する動作と、鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断された後にショートシート長Ls ′を切断長としてシャーに与えてショートシート長に等しい鋼帯を停止させることなく連続的に鉄心ブロックの外周に巻き付ける動作とを選択的に行わせるブロック先端位置合せ手段とを具備するようにしたものである。
第5の発明は、第1ないし4の発明に加えて、フィーダ制御手段は、巻込み装置に巻き込まれる前の最初の前記未切断鋼帯を切断する前に巻き込みベルトを駆動して数回巻枠を回転させて得られたベルト移動量を、予め実測した巻枠周長により補正して補正ベルト移動量を演算するベルト移動量演算手段と、巻込みベルトの移動量に基づいて、ベルト演算移動速度を演算するベルト移動速度演算手段と、ベルトモータを駆動するために指令されるベルト駆動速度とベルト演算速度とを入力として、フィードモータを駆動するために指令されているフィーダ駆動速度を補正した新たなフィーダ駆動速度を、巻込み装置による鋼帯の巻込み速度と等しくするために、ベルト駆動速度とベルト演算移動速度との差分に基づいて演算された鋼帯の巻込み差分速度を、フィーダ駆動速度に加えて新たなフィーダ駆動速度を演算するフィーダ制御演算手段とを備え、新たなフィーダ駆動速度でフィードモータを駆動するようにしたものである。
以上のように、第1及び第2の発明によれば、巻枠1回転あたりのベルト長、すなわち巻枠に巻かれた鉄心の周長を用いて鋼帯の平均厚さを演算するので、鋼帯厚さ検出器のように、検出誤差や検出ミスが発生することがなくなり、各単位鋼帯の長さが正確に演算され、ラップ代が適正でばらつきの少ない品質の高いラップまたはラップバット巻回の巻鉄心を製造することができる。
第3及び第4の発明によれば、巻枠1回転あたりのベルト長、すなわち巻枠に巻かれた鉄心の周長を用いて鋼帯の平均板厚を演算するので、ギャップが適正でばらつきの少ない品質の高いバット巻回の巻鉄心を製造することができる。
第5の発明によれば、巻込みベルト13の厚さがベルトのテンションによって変化しても、フィーダ駆動速度を鋼帯の巻込み速度に等しくさせるので、鋼帯をベルトとフィーダ間で引き合うことがなくなり、鉄心は巻締まることがなく後工程で再現正のよい鉄心となる。
図1は本発明の実施形態の機械的な構成を概略的に示したもので、同図において10はスライド装置11により水平方向に移動自在に支持された回転軸に取り付けられた巻枠、12は巻枠10を図面上左方向に付勢するシリンダ、13はエンドレスの巻込みベルトで、このベルトは、巻枠10と、巻枠10の近傍の固定箇所に支持されたガイドプーリ14a,14bと、巻枠10の周囲に適宜に配置されたガイドプーリ15,15,…と、1つの駆動プーリ16と、アキュムレータ17を構成するプーリ18とに掛け渡されている。アキュムレータのプーリ18はシリンダ19のピストンロッドに連結され、このシリンダ19により、プーリ18が図面上右方向に付勢されてベルト13に張力が付与されている。駆動プーリ15はベルト20を介してベルトモータ21に連結され、駆動プーリ15の回転により、巻込みベルト13が図示の矢印方向に駆動されて巻枠10が図面上反時計方向に回転駆動されるようになっている。巻込みベルト13と巻枠10とプーリ14a,14b,15,16,18とシリンダ19とベルトモータ21とにより、巻込み装置22が構成されている。
この巻込み装置においては、プーリ14aの外周に沿うベルト13の内側が鋼帯受入れ位置Pとなっており、この鋼帯受入れ位置に未切断鋼帯SSが供給されると、この鋼帯が巻込みベルト13と巻枠10との間に巻込まれて巻枠10の外周に巻き付けられる。巻込みベルト13と巻枠10との間に順次所定の長さの単位鋼帯が巻込まれることにより、巻枠10の外周に巻鉄心23が形成されていく。巻鉄心23の径が増大するにつれて巻枠10が図面上を左方向に変位していき、アキュムレータ17のプーリ18が図面上左方向に変位していく。
巻込み装置22に未切断鋼帯SSを供給するため、巻込み装置22の鋼帯受入れ位置Pの後方に、フィードローラ25と押えローラ26と、フィードローラ25をベルト27を介して駆動するフィードモータ28とを備えた鋼帯フィーダ29が設けられている。鋼帯フィーダ29の後方には開閉自在に構成されたピンチローラ30,31が配置されており、図示しないアンコイラにより、ロールから巻き戻された未切断鋼帯SSがピンチローラ30,31を通してフィードローラ25と押えローラ26との間に供給され、フィードローラ25により未切断鋼帯SSが巻込み装置22に供給される。
また鋼帯フィーダ29の出口側に未切断鋼帯SSの先端を検出する先端検出センサ32が配置され、鋼帯フィーダ29により送給される未切断鋼帯SSの先端がセンサ32の位置を通過した際に、このセンサが検出信号を出力するようになっている。
ピンチローラ30,31はその一方が図示しない電動機により駆動されるようになっており、アンコイラにより巻き戻された未切断鋼帯SSを鋼帯フィーダ29に向けて移動させる。未切断鋼帯SSがフィードローラ25と押えローラ26との間にくわえ込まれて、その先端がセンサ32により検出されたときにピンチローラ30,31の間の間隔が開いて未切断鋼帯SSを開放する。
鋼帯フィーダ29と巻込み装置22との間には、シャー40が配置されている。シャー40はシャーモータ41により駆動されるシャー42,43を備えており、鋼帯フィーダ29により送給される未切断鋼帯SSがシャー42,43の間を通して巻込み装置22に与えられている。
巻込みベルト13の移動量を検出するため、巻込みベルトを間に挟んだ状態で相対向するローラ45A,45Bが設けられてバネ46によりローラ45Aがローラ45B側に付勢され、このローラ45Aの回転軸にロータリエンコーダE1 が取り付けられている。エンコーダE1 の出力パルスの数がベルトの移動量に比例している。エンコーダE1 の出力パルスはベルト送りカウンタ47に入力され、このカウンタ47からベルトの移動量を示すベルト送りカウント値CB が出力される。
また鋼帯フィーダ29による未切断鋼帯SSの送り長さを測定するため、押えローラ26の回転軸にロータリエンコーダE2 が取り付けられ、ローラ26が微小角度回転する毎にこのエンコーダE2 がパルス信号を発生する。このエンコーダE2 の出力パルスの数が未切断鋼帯SSの送り長さに比例している。エンコーダE2 の出力パルスはフィーダカウンタ48に入力されてカウントされ、フィーダカウンタ48から、未切断鋼帯SSの送り長さを示すフィーダカウント値CF が出力される。
更に巻枠10の回転角度を検出するため、巻枠10の回転軸にロータリエンコーダE3 が取り付けられ、巻枠10が微小角度回転する毎にこのエンコーダE3 がパルスを発生する。このエンコーダE3 から出力されるパルスは巻枠カウンタ49に入力されてカウントされ、このカウンタ49から巻枠10の回転角度に相応した巻枠カウント値CM が出力される。
上記各ロータリエンコーダは、微小角度回転する毎にパルス信号を発生するものであればいかなるものでも良く、対向配置された投光器及び受光器と、微小間隔で多数のスリットを有して投光器及び受光器の間を遮るように配置された遮光板とを備えた周知の光学式のものや、周方向に微小間隔を開けて多数の磁極を形成したロータと、ピックアップコイルやホールIC等の磁気検出素子を有してこのロータの各磁極を検出してパルス信号を出力するステータとからなるもの等任意の形式のものを用いることができる。
また先端検出センサ32は、未切断鋼帯SSを非接触で検出することができるものであれば良く、この先端検出センサとしては、例えば未切断鋼帯SSを間にして相対向するように配置された投光器と受光器とからなる光学式のものや、未切断鋼帯SSが近接したときに動作する近接スイッチ等を用いることができる。
図2は、図1に示した基本構成を有する巻鉄心製造装置の具体的な構成例を示したもので、同図において図1の各部と同等の部分には同一の符号を付してある。図2に示した例では、架台50の上にピンチローラ30,31と鋼帯フィーダ29とが配置され、ピンチローラ30,31と鋼帯フィーダ29との間に、未切断鋼帯SSを幅方向に規制する幅ガイド51が配置されている。架台50の側方にはロールに巻かれた未切断鋼帯を巻き戻すアンコイラUCが配置され、アンコイラUCから供給される未切断鋼帯SSがピンチローラ30,31の間と幅ガイド51とを通して、鋼帯フィーダ29のフィードローラ26と押えローラ27との間に供給されている。
架台50に隣接させて装置の主フレーム52が配置され、主フレーム52の架台50側の端部にシャー40が支持されている。架台52にはまた開閉アーム53の回動軸54が支持されている。この開閉アーム53は回動軸54を中心にして図に鎖線で示した開位置と、実線で示した閉位置との間を回動し得るようになっており、巻鉄心を巻回する際には図示しないロック機構により閉位置にロックされ、巻回された巻鉄心を搬出する際に開位置に回動させられる。
フレーム52にはまた、窓58が設けられており、この窓58を一部が貫通した状態で設けられた可動ブロック55がガイドレール11a,11aを備えたスライド装置11により水平方向にスライド自在に支持されている。可動ブロック55に巻枠10が回転自在に支持され、巻枠の近傍に位置するガイドプーリ14a,14bはそれぞれ開閉アーム53の先端部及び主フレーム52に支持されている。更に他のガイドプーリ15,15,…が主フレーム53と開閉アーム53とに取り付けられ、駆動プーリ16が主フレーム52に取り付けられている。またこの例ではアキュムレータ17を構成するプーリ18が1対設けられ、この1対のプーリ18がシリンダ19により上方に引き上げられるように駆動される駆動板56に取り付けられている。巻込みベルト13は、巻枠10と、ガイドプーリ14a,14b及び15,15,…と、駆動プーリ16と、アキュムレータのプーリ18,18とに掛け渡され、シリンダ19の付勢力によりベルト13に張力が付与されている。
フレーム52の背面側にシリンダ12が支持され、シリンダ12のピストンロッド12aが可動ブロック55に連結されている。シリンダ12により巻枠10がガイドプーリ14a,14b側に付勢されている。
主フレーム52にはまた、ローラ45A,45Bがガイドプーリ14aの上方の位置で支持されている。
フレーム52の上端には、上下方向にスライド自在に支持された1対の可動ロッド56,56と、ロッド56,56の下端にそれぞれ取り付けられたローラ57,57と、ロッド56,56を上下方向に駆動するシリンダとを備えたベルト押し下げ装置が設けられ、巻鉄心が巻上がった後、開閉アーム53を開位置に回動させた状態でこの押し下げ装置のロッド56,56を下方に変位させることにより、巻鉄心の周囲に接していたベルト13を押し下げて、巻鉄心の取出を容易にするようになっている。
巻込み装置22の下方には、巻鉄心を巻枠10から取り外す取出し装置60が配置されている。
本実施形態の基本的な動作を図4(A)ないし(F)に示した。アンコイラから供給された未切断鋼帯SSは、図4(A)に示したようにフィードローラ25及び押えローラ26の間を通して巻込み装置22側に送給される。未切断鋼帯SSの先端がシャー40の切断位置に達したときに、未切断鋼帯SSの長さの計測が開始される。図4(B)に示したように未切断鋼帯SSの先端が巻込み装置の鋼帯受け入れ位置Pに達すると、未切断鋼帯SSの先端が巻込みベルトと巻枠10との間に巻込まれる。未切断鋼帯SSの送り長さが所定の切断長に達すると、シャー40が未切断鋼帯SSを切断する。これにより1枚目の単位鋼帯U1 が形成され、この単位鋼帯U1 は引き続き巻込み装置に巻込まれていく。後行の未切断鋼帯SSは停止することなく先行の単位鋼帯U1 に追従して行き、図4(D)に示したように鋼帯受入れ位置Pに達したときに、巻込み装置22に巻込まれて、既に巻回された1枚目の単位鋼帯の上に巻き付けられていく。未切断鋼帯SSの送り長さが所定の切断長に達すると、図4(E)に示すようにシャー40が鋼帯を切断する。これにより2枚目の単位鋼帯U2 が形成される。この単位鋼帯U2 は引き続き単位鋼帯U1 の上に巻き付けられていき、単位鋼帯U2 の巻回が終了した後に、図4(F)に示すように後行の未切断鋼帯SSが巻込み装置に巻込まれていく。以下同様にして、未切断鋼帯SSが巻込み装置に巻込まれ、この鋼帯の送り長さが所定の切断長に達したときに、この鋼帯が切断されて単位鋼帯が順次形成されていく。巻込み装置22は、巻回された単位鋼帯の厚さが所定値に達したことが検出されたときに停止させられる。
本実施形態の装置では、巻込み装置22が連続的に定速度(ライン速度)で駆動され、鋼帯フィーダによる鋼帯の送給速度及びシャーによる切断タイミングが制御されて所定の構造の接合部を有する巻鉄心が巻回される。
例えば図18に示したラップ巻回を行う場合には、図6に示したタイミングチャートにしたがって各部の動作が行われる。図6においてVB は巻込みベルト13を駆動させるベルト駆動速度を示し、VF は鋼帯フィーダ29による鋼帯の送給速度、すなわち鋼帯フィーダ29のフィーダ駆動速度を示している。またVs は、シャー40のシャーシャー駆動速度を示している。図6のタイミングチャートによる場合の動作は次の通りである。
時刻To で鋼帯フィーダ29が起動される。また、巻込み装置22の巻込みベルトは、予め定められたベルト駆動速度VB で駆動される。フィーダ駆動速度VF は巻込み装置22による鋼帯の巻込み速度に等しくなるように制御される。鋼帯を所定の切断長に切断するのに必要なタイミングTi でシャーに起動指令が与えられるとシャーが起動し、所定の切断タイミングTs で鋼帯フィーダにより送給されている鋼帯を切断する。
図18に示したラップ巻回を行って巻鉄心を巻回する場合、1枚目の単位鋼帯U1 の切断長L1 は1枚目の周長(巻枠10の外周面の周長)R1 に等しくし、2枚目の単位鋼帯U2 の切断長L2 はL2 =R1 +La +2πtとする。ここで、La はラップ代、tは鋼帯の厚さであり、2πtは鋼帯の厚さによる単位鋼帯の長さの増加分である。
1枚目の単位鋼帯の後端と2枚目の単位鋼帯の先端との間に所定のギャップLo を形成するため、1枚目の単位鋼帯U1 の切断が終了した直後に鋼帯フィーダのフィーダ駆動速度VF をΔVだけ低下させ、所定のギャップLo が形成されたことが検出されたときに、フィーダ駆動速度VF を巻込み装置22による鋼帯の巻込み速度に等しい値に復帰させる。
本明細書では、このようにフィーダ駆動速度VF をΔVだけ低下させて先行する単位鋼帯の後端と後行する単位鋼帯の先端との間にギャップLo を形成する動作を「ギャップ形成動作」と呼ぶ。
3枚目以降の単位鋼帯の切断長Ln は、Ln =Rn-1 +2πt+La とする。ここで、Rn-1 は既に述べたように、最内周からn−1枚目の単位鋼帯が巻き付けられた鉄心の周長である。また、1つの鉄心ブロックの巻回が終了する毎に鋼帯フィーダ29の動作を停止させて巻枠10をショートシート長Ls =Rn −(n+1)La に相当する角度だけ空回りさせ、その後、鋼帯フィーダ29を再起動させる。この巻枠の空回り動作により、次の鉄心ブロックの先端の角度位置を既に巻回された鉄心ブロックの先端位置に合わせる。
上記のように、図18に示したラップ巻回を行う場合には、1つの鉄心ブロックの巻回が終了する毎に鋼帯フィーダを停止させてショートシート長Ls に相当する分だけ巻枠を空回りさせることにより、各鉄心ブロックの先端位置を合わせる動作を行わせるが、図17に示したラップバット巻回を行う場合には、各鉄心ブロックの巻回が終了したときに鋼帯フィーダを停止させることなく、巻込み装置に鋼帯を連続的に供給し、次の切断長をショートシート長Ls =Rn −(n+1)La +2πtとしてショートシートUs を形成することにより、各鉄心ブロックの先端位置を合わせる。
また図19に示したバット巻回を行う場合には、ラップ代La を0として、n枚目の単位鋼帯の切断長Ln をLn =Rn-1 +2πtとし、各単位鋼帯を切断する毎にフィーダ駆動速度VF をΔVだけ低下させてギャップLo を形成するP動作を行わせる。この場合にも1つの鉄心ブロックの巻回が終了する毎に鋼帯フィーダ29の動作を停止させて巻枠10をショートシート長Ls =Rn −(n−1)Lo に相当する角度だけ空回りさせて次の鉄心ブロックの先端位置を既に巻回された鉄心ブロックの先端位置に合わせ、その後鋼帯フィーダ29を再起動させる。
本発明の巻鉄心製造装置において、鋼帯の送給と、単位鋼帯の切断と、単位鋼帯の巻込みとを連続的に行わせ、各単位鋼帯の後端と次の単位鋼帯の先端との間のギャップを均一にして鋼帯を巻込むためには、フィーダ駆動速度VF を、鉄心の巻径の増加に伴って変化する鋼帯の巻込み速度に等しくするように制御する必要がある。
本実施形態では、巻込み装置22による鋼帯の巻込み速度を算出するために、エンコーダE1 の出力パルスの発生間隔に基づいて、巻込み装置22に巻き込まれる直前の巻込みベルト13のベルト移動速度を算出する。ベルト移動速度は、図5に示したように、ベルト13の中立面の速度Vc であると考えられる。したがって、ベルト13のベルト移動速度をVc とし、ベルト13の平均厚さをdとし、現在の巻鉄心の外径をrとすると、ベルトの曲げ強さが均一であるとすれば、図5に示すVi が鋼帯の巻込み速度となり、鋼帯の巻込み速度Vi は次式で与えれる。
Vi ={Vc /(r+d/2)}×r …(1)
また現在の巻鉄心の外径rは、その周長Rn から次式により求めることができる。
r=Rn /2π …(2)
上記フィーダ駆動速度VF は、鋼帯の巻込み速度V1 に等しくなるようにフィードローラ25の回転速度が制御されることにより、各単位鋼帯の後端と次の単位鋼帯の先端との間のギャップを均一にすることができる。
実際の装置においては、巻込みベルト13の厚さはベルトのテンションによって変化するため、フィーダ駆動速度VF を鋼帯の巻込み速度V1 に等しくさせることはきわめて難しいので、フィーダ駆動速度VF に、上記(1)式により求めた鋼帯の巻込み差分速度ΔVi (の補正値)を加えたものを新たなフィーダ駆動速度VF0として、このVF0でフィードモータ28を制御する。
巻鉄心を用いて変圧器を組み立てる場合には、図16に示すように巻鉄心を矩形状に成形して焼鈍した後、この巻鉄心の接合部を開いて、脚部C1 ,C2 に巻線を嵌装し、その後接合部を再接合する。巻鉄心の接合部を再接合する作業を容易にするためには、巻鉄心の各鉄心ブロックの接合部Jの先端位置をできるだけ揃えておくのが好ましい。そのためには、円形の巻鉄心を巻回する際に各鉄心ブロックの先端位置を揃えておくのが好ましい。
そこで本発明においては、鉄心ブロックの先端位置を揃えるために、巻枠に巻かれる1枚目の単位鋼帯の先端の巻枠上での角度位置をエンコーダE3 の出力から検出して、その位置を先端基準角度位置とし、2番目以降の鉄心ブロックの先端の巻枠上での角度位置を先端基準角度位置に一致させるように鋼帯フィーダ29を制御する。
各鉄心ブロックの先端位置を揃える制御は例えば次のようにして行うことができる。すなわち、1枚目の単位鋼帯(未だ切断されていない)U1 の先端がシャーの切断位置を通過したときのエンコーダE3 の出力パルスをカウントしている巻枠カウント値CM1 を読み込み、このカウント値CM1 が得られた巻枠上での角度位置を先端基準角度位置とする。
実際には、1枚目の単位鋼帯は、その先端がシャーの切断位置を通過した後、この切断位置と巻込み装置の鋼帯受入れ位置Pとの間の距離aを移動してから巻枠に巻かれるが、シャーと鋼帯受入れ位置Pとの間の距離aは一定であるので、1枚目の単位鋼帯U1 の先端がシャーの切断位置を通過したときの巻枠の回転角度位置を先端基準角度位置として扱っても差支えがない。次に、各鉄心ブロックの最後から2枚目の単位鋼帯(例えば図18(C)の単位鋼帯U3 を切断したときの巻枠カウント値CM2 を読み込む。このカウント値CM2 は、各鉄心ブロックの最後から2枚目の単位鋼帯U3 の後端f13の巻枠上での角度位置に相当している。上記カウント値CM2 とCM1 との差(CM2 −CM1 )を演算すると、鉄心ブロックB1 の最後から2枚目の単位鋼帯U3 の後端f13と最初の単位鋼帯U1 の先端e11の位置(先端基準角度位置)との間のショートシート角度Kが求められる。このショートシート角度に相当する円弧長からラップ代La を減じると、鉄心ブロックB1 の後端f14から次の鉄心ブロックB2 の先端までのショートシート長Ls を求めることができる。
巻枠が1回転する間にエンコーダE3 が出力するパルス数をPM とすると、鉄心ブロックの最後から2枚目の単位鋼帯の後端からの先端基準角度位置までのショートシート角度Kは、
K=PM −(CM2 −CM1 ) …(3)
で与えられる。また、角鉄心ブロックの後端から次の鉄心ブロックの先端までのショートシート長をLs とすると、Ls は、
Ls =(K/PM )(LB −La +2πt)−La …(4)
で与えられる。ここで、LB はブロック終了1枚前の切断長である。
図17に示したラップバット巻回を行う場合には、鉄心ブロックの最後の単位鋼帯U4 を切断した後に、上記ショートシート長に相当する長さの単位鋼帯を切断して、この単位鋼帯をショートシートとして巻込み装置に供給することにより、各鉄心ブロックの先端位置を先端基準角度位置に合わせることができる。
またラップ巻回又はバット巻回を行う場合には、鉄心ブロックの最後の単位鋼帯U4 を切断したところで、上記ショートシート長Ls に相当する分だけ鋼帯フィーダによる送りを停止させて巻枠を空回りさせることにより、各鉄心ブロックの先端位置を先端基準角度位置に合わせることができる。
上記のようにして各鉄心ブロックの先端位置を定めながら巻鉄心を巻回すると、各鉄心ブロックの先端の位置が巻鉄心の径方向に並んだ状態で鉄心が巻回される。これでも良いが、巻線を嵌装する際の作業性を良好にするためには、図15に示すように、接合部が配置される領域の中心と鉄心の中心とを結ぶ直線O−Oと平行な直線O′−O′に沿って各鉄心ブロックの先端が並ぶように鉄心を巻回するのが好ましい。
上記(4)式で求められるLs に所定の調整係数(ラップ位置調整パラメータ)α(は1を含む)を乗じた長さLs ×αをショートシート長Ls ′として用いるようにすると、各鉄心ブロックの先端位置が並ぶ方向を適宜に変えることができ、αの値を適宜に設定することにより、接合部が配置される領域の中心と鉄心の中心とを結ぶ直線と平行な直線O′−O′に沿って各鉄心ブロックの先端が並ぶように鉄心を巻回することができる。このように各鉄心ブロックの先端位置が直線O′−O′線に沿って並ぶように鉄心を巻回すると、各鉄心ブロックの後端位置は直線O′−O′と平行な直線O″−O″に沿って並ぶことになる。調整係数αの値は、巻鉄心を巻回する実験を行って接合部の分布状態とこの調整係数αとの関係を求めることにより、決定することができる。
本実施形態においては、ベルトモータ21とフィードモータ28とシャーモータ41とを制御するために、例えば図3に示すような制御装置60が設けられる。図3の制御装置60は主演算部61と、主演算部61により制御されるパルス発生器62と、フィーダ制御演算部63と、シャー制御演算部64と、周長演算部75と、鋼帯厚さ演算部76と、ベルト移動量演算部77と、ベルト移動速度演算部78とからなっている。
パルス発生器62はライン速度V(ベルト駆動速度VB 、フィーダ駆動速度VF )を与えるパルス信号を発生するもので、このパルス発生器から得られるパルス信号はベルトモータ21を駆動するベルトモータ駆動装置65とフィーダ制御演算部63とに与えられている。ベルトモータ駆動装置65は、パルス発生器62が発生するパルス信号の周波数に応じてベルトモータ21に駆動電流を供給して、このベルトモータをライン速度V(ベルト駆動速度VB )で回転させる。
主演算部61は、先端検出センサ32の出力と、図示しないモード切り替えスイッチにより与えられるモード切り替え信号と、押ボタンスイッチ等からなるスタートスイッチにより与えられる起動指令信号とを入力として、所定のライン速度Vを与えるようにパルス発生器62を制御するとともに、装置の起動から停止に至る全体的な動作を管理する。
ベルト移動量演算部77は、巻込み装置22を起動させ、巻込みベルト13が送られて巻枠10が回転し、原点検出器33が巻枠原点を検出したタイミングから、この原点を1ないし数回通過するまで(巻枠が1ないし数回転)のエンコーダE1 によりカウントされたベルト送りカウント値CB (C1 )と、主演算部61に設定されている、予め実測した巻枠の周長Wとから、巻込み装置に巻き込まれる直前の巻込みベルトの1カウントあたりの補正ベルト移動量Dc =W/C1 を算出する。したがって、あるカウント値CB (Cn )では、補正ベルト移動量Dn =Cn ×Dc を演算して出力する。なお、ベルト移動量を演算する際に、ロータリエンコーダE1 が取り付けられているローラ45A及び巻込みベルトの摩耗によるベルト移動量の演算誤差に対し、巻枠の周長を実測することにより、ベルト移動量の演算に誤差を生じさせることがない。また、巻枠を数回回転させることにより、ベルト移動量を精度よく演算させることができる。
周長演算部75は、ベルト移動量演算部77からの1カウントあたりのベルト移動量Dc と、原点検出器33が巻枠原点を検出したタイミングからこの原点を1回通過するまでのエンコーダE1 によりカウントした上記カウント値CB (C1 )及び新たなカウント値CB (Cx )とから、巻枠1回転あたりのベルト長、すなわち巻枠の周長R1 =Dc ×C1 及び巻枠に巻かれた鉄心の周長Rx =Dc×Cx を演算して主演算部61に出力する。
鋼帯厚さ演算部76は、周長演算部75より出力される、製造すべき巻鉄心の最内周からn−1(但し、nは2以上の整数)枚目の周長に基づいて、未切断鋼帯SSの厚さtを演算して主演算部61に出力する。
ベルト移動速度演算部78は、ベルト移動量演算部77からの1カウントあたりのベルト移動量Dc とその移動に要した時間Tc とから、ベルト演算移動速度Ve =Dc /Tc を演算する。
フィーダ制御演算部63には、主演算部61により演算された単位鋼帯の切断長Lと、パルス発生器62から出力されてベルトモータ駆動装置65に指令するライン速度V(ベルト駆動速度VB )と、ベルト移動速度演算部78により算出したベルト移動演算速度Ve とが入力されている。このフィーダ制御演算部63は、パルス発生器62から出力されてフィードモータ駆動装置66に指令されているライン速度V(フィーダ駆動速度VF )を補正した新たなフィーダ駆動速度VF0を、巻込み装置22による鋼帯の巻込み速度Vi と等しくするために、ベルト駆動速度VB とベルト移動演算速度Ve との差分を上記(1)式のVc に代入して演算された鋼帯の巻込み差分速度ΔVi を、フィーダ駆動速度VF に加えて新たなフィーダ駆動速度VF0を演算する。この新たなフィーダ駆動速度VF0がフィードモータ駆動装置66に与えられ、フィードモータ駆動装置66は、フィーダ駆動速度VF0で未切断鋼帯SSを送給するようにフィードモータ28に駆動電流を供給する。このように新たなフィーダ駆動速度VF0をフィードモータ駆動装置66に与えることにより、巻込みベルト13の厚さがベルトのテンションによって変化しても、フィーダ駆動速度を鋼帯の巻込み速度に等しくさせることができる。
シャー制御演算部64は、主演算部61により演算された単位鋼帯の切断長Lと、エンコーダE2 の出力(鋼帯フィーダによる鋼帯の送り長さ)とを読み込んで、未切断鋼帯SSの送り長さが所定の切断長に等しくなったときに、未切断鋼帯の切断を行わせるために必要なシャーモータ41の起動のタイミングを演算し、この起動のタイミングでシャーモータ駆動装置67に起動指令を与える。シャーモータ駆動装置67は、起動指令が与えられたときにシャーモータ67を起動させる。シャーモータが起動すると、所定のタイミング(鋼帯の送り長さが切断長に丁度等しくなるタイミング)で鋼帯を切断する。
図3の制御装置において、主演算部61、フィーダ制御演算部63、シャー制御演算部64、周長演算部75、鋼帯厚さ演算部76、ベルト移動量演算部77及びベルト移動速度演算部78は、マイクロコンピュータにより実現される。これらをマイクロコンピュータにより実現する場合の制御アルゴリズムを示すフローチャートを図7ないし図14に示した。以下これらのフローチャートを用いて実施形態の具体的な動作例を説明する。
図示しないスタートボタンが押されて起動スイッチが閉じられると、図7のメインルーチンが実行される。メインルーチンが開始されると、先ず自動運転モードが選択されているか否かの確認が行われ、自動運転モードが選択されている場合には、初期設定データの読み込みが行われる。この初期データの読み込みでは、ラップ巻回用の切断、ラップバット巻回用の切断及びバット巻回用の切断の内のいずれのタイプの切断を行うのかを選択する。本実施形態では、ラップ巻回用の切断タイプをType 1 とし、ラップバット巻回用の切断タイプ及びバット巻回用の切断タイプをそれぞれType 2及びType 3とする。
初期設定ではまた、最初に先端切りを行うか否かを選択する。アンコイラから供給される鋼帯の先端の状態が単位鋼帯として不適当な状態にあって切断する必要がある場合には「先端切り有り」を選択し、鋼帯の先端の状態が正常で切断の必要がない場合には「先端切り無」を選択する。先端切りを行う場合には先端切り長さCs を読み込む。
またライン速度(ベルト駆動速度VB 、フィーダ駆動速度VF )V、切断長Lの初期値(1枚目の単位鋼帯の長さ)L1 、ラップ代La 、鉄心ブロックを構成する単位鋼帯の枚数NB 、鉄心の設定積厚tsr、スローダウン設定値tSR等を読み込み、工程終了フラグを「0」にしておく。
初期設定が終了した後、図8のシャー制御ルーチンと、図9のベルト駆動制御ルーチンと、図10の鋼帯厚さ演算ルーチンと、図11ないし図14のフィーダ制御ルーチンとを並行して実行させる。図7のメインルーチンではまた、スローダウンフラグFs がセットされているか否(Fs が1となっているか)を判定し、スローダウンフラグFs がセットされている場合には、パルス発生器62の発振周波数を低下させてライン速度Vを低下させ、次いで工程終了フラグFE が1であるか否かを判定する。工程終了フラグFE が1である場合には、ライン速度V=0とし、工程を終了させる。
図8に示したシャー制御ルーチンでは、シャーをホームポシションに移動させ、スタートボタンが押されているか否かを確認した後、切断長L(最初は初期値L1 )を読み込む。次いでエンコーダE2 より与えられるフィーダカウント値CF を読み込み、フィーダカウンタCF と切断長Lとを比較して、切断長Lと送り長さCF との差が設定値に達したときに、シャー動作開始のタイミングであると判断してシャーをシャー駆動速度Vs で起動させる。切断後は、シャーをホームポシションに復帰させる。その後、新たな切断長Lの読み込みを待つ。
図9に示したベルト駆動制御ルーチンでは、スタートボタンが押されているか否かを確認した後、ベルト駆動速度VB をライン速度Vとし、工程終了フラグFE が「1」にセットされていないことを確認した後、ベルト駆動速度VB をライン速度Vとするようにベルトモータ21を駆動する。
図10に示した鋼帯厚さ演算ルーチンでは、先ず制御装置内のメモリM7 ,M8 の内容を消去し、ループカウント値N=0、単位鋼帯の枚数n=1とする。次に、原点検出器33が巻枠原点を検出すると、メモリM7 に記憶されている今回の巻枠原点検出時のベルト送りカウント値CB (Ct )を、メモリM8 に記憶されている前回の巻枠原点検出時のベルト送りカウント値CB (Cp )と入れ替えてメモリM8 に記憶させる。続いて、現在のベルト送りカウント値CB (Cn )をメモリM7 に記憶させ、このルーチンのループをカウントしているループカウント値Nに「1」を加える。Nが「2」以上は、M7 の内容からM8 の内容を減じたベルト送りカウント値CB (Cd )をメモリM9 に記憶させた後、M9 ×Dc を演算して周長Rn を算出する。M9 はベルト送りカウント値CB (Cd )、Dc はベルト移動量演算部77で算出された補正ベルト移動量である。鋼帯の(平均)厚さtは、(Rn −R1 )/2π・nにより算出される。
図11のフィーダ制御ルーチンでは、スタートボタンが押されているか否かを確認した後、フィードモータ28を起動し、「先端切り有」が選択されている場合には、先端検出センサ32からシャーの切断位置間での距離Cd に先端切り長さCs を加えた長さだけ未切断鋼帯SSが送られるまでフィードモータ28を回転させた後、このモータ28を停止させ、シャーにより未切断鋼帯SSを切断する。その後、エンコーダE2 の出力パルスをカウントして鋼帯フィーダによる未切断鋼帯SSの送り長さを計測するフィーダカウンタ48のフィーダカウント値CF を零にしてフィードモータを再起動させるとともに、巻枠10の回転角度を検出するエンコーダE3 の出力パルスをカウントしている巻枠カウント値(巻枠の回転角度位置に相応)CM を制御装置内のメモリM1 に記憶させる。このメモリM1 に記憶される巻枠カウント値CM は、1枚目の単位鋼帯U1 の先端の巻枠上における角度位置に相応している。
フィードモータ28を起動した後、「先端切り無」が選択されていることが検出された場合には、フィーダカウント値CF を−Cd (先端検出センサ32からシャーの切断位置までの距離)に設定し、CF が零になったとき(未切断鋼帯SSの先端がシャーの切断位置に達したとき)に、そのときの巻枠カウント値をメモリM1 に記憶させる。
巻枠カウント値CM をメモリM1 に記憶させた後、図12のフローチャートの上端に示された過程でシャーの切断タイミングが検出されるのを待ち、シャーの切断タイミングが検出されたときに、単位鋼帯の全切断回数をカウントしているトータル切断カウント値(単位鋼帯の枚数)nに「1」を加え、鉄心ブロック毎の単位鋼帯の枚数をカウントしているブロック毎カウント値nB に「1」を加える。nB +1がNB に等しくなったとき、すなわち、各鉄心ブロックの最後から2枚目(最初からn−1枚目)の単位鋼帯が切断されたときに、巻枠カウント値CM を制御装置内のメモリM2 に記憶させる。このメモリM2 に記憶されたカウント値CM は各鉄心ブロックの最後から2枚目の単位鋼帯の後端の巻枠10(巻鉄心)上における角度位置に相応している。次いで巻枠が1回転する間に、エンコーダE3 が発生するパルスの数PN とメモリM2 ,M1 の内容とを用いて、各鉄心ブロックの最後から2枚目の単位鋼帯の後端から先端基準角度位置までのショートシート角度K及び鉄心ブロックの最後の単位鋼帯の後端から先端基準角度位置までの円弧長をショートシート長Ls として演算し、このLs に調整係数αを乗じて実際のショートシート長Ls ′を演算する。
図13に示したフローチャートにおいてショートシート長Ls ′を演算した後、図13のフローチャートの上部に示されているように、ブロック毎カウント値nB が鉄心ブロックを構成する単位鋼帯の枚数NB に等しいか否かを判定し、等しくない場合には、トータル切断枚数nが2であるか否かを判定する。n=2の場合には、Type が3であるか否か(バット巻回であるか否か)を判定する。その結果バット巻回でない場合には、1枚目の単位鋼帯の切断長(本実施形態では巻枠の周長)L1 にラップ代La を加えたものを新たなL1 とし、次いでこのL1 に鋼帯の厚さによる切断長の増加分2πtを加えて、2枚目の単位鋼帯U2 の切断長L2 を演算する。
トータル切断枚数nが2であるか否かの判定を行った結果、n=2(2枚目の単位鋼帯)でない場合には、n−1枚目の単位鋼帯の切断長Ln-1 =Rn-1 +2πtを演算する。n枚目の単位鋼帯の切断長Ln を演算した後、Ln の関数として新たなフィーダ駆動速度VF0を演算し、次いで図14に示したギャップ形成動作のルーチンを行わせる。
また図13のフローチャートの上端の過程においてnB =NB であると判定された場合には、続いてType が2であるか否か(ラップバット巻回であるか否か)を判定し、Type が2である場合(ラップバット巻回である場合)には、ショートシート長Ls を切断長Ln として、図14に示すギャップ形成動作のルーチンを行わせる。
Type が2でない場合(ラップ巻回またはバット巻回である場合)には、フィーダを停止させ、エンコーダE1 の出力パルスをカウントしているベルト送りカウント値CB とフィーダカウント値CF との差を演算して制御装置内のメモリM3 に記憶させ、このメモリの内容がショートシート長Ls に等しくなったときに、フィードモータを再び回転させる。その後、n−1枚目の単位鋼帯の切断長Ln-1 =Rn-1 +2πtを演算した後、Ln の関数として新たなフィーダ駆動速度VF0を演算して図14に示したギャップ形成動作のルーチンに移行する。
図14に示したギャップ形成動作のルーチンでは、先ずn=2であるか否か(次に切断する単位鋼帯が2枚目の単位鋼帯であるか否か)を判定し、n=2である場合には、Type の如何に係わりなくフィーダ駆動速度VF からΔVを減じてフィードモータの回転速度を低下させ、フィーダ駆動速度VF をΔVだけ低下させる。次いでフィーダカウント値(未切断鋼帯SSの送り長さ)CF 及びベルト送りカウント値CB をそれぞれメモリM4 ,M5 に記憶させ、M5 の内容からM4 の内容を減じたものをメモリM6 に記憶させる。メモリM6 の記憶内容は、先行する単位鋼帯の後端と後行の単位鋼帯の先端との間のギャップ長に相当する。メモリM6 の内容を設定されたギャップ長Lo と比較して、メモリM6 の内容がギャップ長Lo 以上になったときに、フィーダ駆動速度VF にΔVを加えてフィーダ駆動速度を元に戻し、図13のルーチンに戻る。すなわちこの過程では、フィーダ駆動速度VF をΔVだけ低下させて先行の単位鋼帯U1 の後端と後行の単位鋼帯U2 の先端との間に設定されたギャップ長Lo を形成する。
図14の上端に示された過程において、n=2でないと判定された場合には、続いてType が3であるか否かを判定し、その結果Type が3である場合(バット巻回である場合)には、n=2の場合と同様に、フィーダ駆動速度VF をΔVだけ低下させて、先行の単位鋼帯Un-1 の後端と後行の単位鋼帯Un の先端との間に設定されたギャップ長Lo を形成する。n=2でないと判定された後、Type が3でないと判定された場合(ラップ巻回またはラップバット巻回である場合)には、何もすることなく図13のルーチンに復帰する。
図14に示したギャップ形成動作ルーチンを行った後、図13の下端に示された過程を行い、フィーダ駆動速度VF を新たなフィーダ駆動速度VF0とし、単位鋼帯の切断長Ln を切断長Lとして図12のフローチャートの上端に示された過程に戻る。
上記の実施形態では、図13に示したフローチャートにおいて単位鋼帯の切断長Ln を演算する過程により単位鋼帯長演算手段が実現され、エンコーダE2 とフィーダカウンタ48とにより鋼帯長計測手段が実現される。
また図14のフローチャートにおいて、n=2であるか否か、及びType=3であるか否かを判定して、切断された鋼帯が2枚目の単位鋼帯であることが検出された場合、及び巻回方式がバット巻回である場合にフィーダ駆動速度VF をΔVだけ低下させる過程に移行させる過程によりギャップ形成指令発生手段が実現され、図14においてVF −ΔVをVF としてからVF +ΔVをVF とするまでの過程により、ギャップ形成用フィーダ制御手段が実現される。
更に、図11の下端に示され過程により先端基準角度位置検出手段が実現され、図12の下端に示された過程によりショートシート長演算手段が実現される。また図13のフィーダを停止させる過程からフィーダを再び回転させるまでの過程により、ブロック先端位置合せ手段が実現される。
上記の実施形態では、1枚目の単位鋼帯の先端がシャーの切断位置を通過したときに、巻枠カウント値CM を読んでこの1枚目の単位鋼帯の先端の巻枠上における角度位置を検出し、各鉄心ブロックの最後から2枚目の単位鋼帯の切断が終了したときの巻枠カウント値を読むことによりこの最後から2枚目の単位鋼帯の後端の巻枠上における角度位置を検出するようにしたが、これらの単位鋼帯の先端または後端の角度位置の検出方法はこの方法に限定されるものではない。
例えば1枚目の単位鋼帯の先端がシャーの切断位置を通過した時刻に、鋼帯が巻込み装置の鋼帯受入れ位置に達するのに要する時間を加えた時刻における巻枠カウント値を読むことにより1枚目の単位鋼帯の先端の角度位置を検出し、鉄心ブロックの最後から2枚目の単位鋼帯の切断が終了した時刻に、この単位鋼帯が巻込み装置の鋼帯受入れ位置に達するのに要する時間を加えた時刻における巻枠カウント値を読むことにより、各鉄心ブロックの最後から2枚目の後端の角度位置を検出するようにしてもよい。
また、巻込み装置の鋼帯受入れ位置に単位鋼帯の端末部を検出するセンサを配置しておいて、このセンサが検出動作を行ったときの巻枠カウント値を読むことにより、1枚目の単位鋼帯の先端の角度位置及び各鉄心ブロックの最後から2枚目の単位鋼帯の後端の角度位置を検出するようにしてもよい。
シャー40はストップカットシャーまたはフライングシャーでもよい。また、その駆動源はシャーモータとしたが、エアーでもよい。
本発明の実施形態の構成を概略的に示した構成図である。 本発明の実施形態の機械部分の具体的な構成を示した正面図である。 本発明の実施形態の電気的な構成を概略的に示したブロック図である。 (A)ないし(F)はそれぞれ本発明の実施形態の要部の異なる動作状態を動作順に示した説明図である。 鋼帯の巻込み速度を演算する方法を説明する説明図である。 本発明の実施形態の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施形態において各機能実現手段をマイクロコンピュータにより実現する場合に用いるプログラムのメインルーチンを示したフローチャートである。 本発明の実施形態において各機能実現手段をマイクロコンピュータにより実現する場合に用いるプログラムのシヤー制御ルーチンを示したフローチャートである。 本発明の実施形態において各機能実現手段をマイクロコンピュータにより実現する場合に用いるプログラムのベルト駆動制御ルーチンを示したフローチャートである。 本発明の実施形態において各機能実現手段をマイクロコンピュータにより実現する場合に用いるプログラムの鋼帯厚さ演算ルーチンを示したフロチャートである。 本発明の実施形態において各機能実現手段をマイクロコンピュータにより実現する場合に用いるプログラムのフィーダ制御ルーチンの一部を示したフローチャートである。 本発明の実施形態において各機能実現手段をマイクロコンピュータにより実現する場合に用いるプログラムのフィーダ制御ルーチンの他の部分を示したフローチャートである。 本発明の実施形態において各機能実現手段をマイクロコンピュータにより実現する場合に用いるプログラムのフィーダ制御ルーチンの更に他の部分を示したフローチャートである。 本発明の実施形態において各機能実現手段をマイクロコンピュータにより実現する場合に用いるプログラムのフィーダ制御ルーチンのギャップ形成動作を行う部分を示したフローチャートである。 本発明の装置により製造する巻鉄心の一例を概略的に示した正面図である。 図15の鉄心を矩形状に成形して得た巻鉄心を示した正面図である。 (A)ないし(E)はラップバット巻回を行って巻鉄心を製造する場合の接合部の形成の仕方を順次示した説明図である。 (A)ないし(C)はラップ巻回を行って巻鉄心を製造する場合の接合部の形成の仕方を順次示した説明図である。 バット巻回を行って製造された巻鉄心の接合部の構造を示す説明図である。
10 巻枠
11 ガイド装置
13 巻込みベルト
21 ベルトモータ
22 巻込み装置
23 巻鉄心
25 フィードローラ
28 フィードモータ
29 鋼帯フィーダ
40 シヤー
75 周長演算部
76 鋼帯厚さ演算部
77 ベルト移動量演算部
78 ベルト移動速度演算部
E1,E2,E3 エンコーダ
SS 未切断鋼帯
Un 単位鋼帯
Us ショートシート

Claims (5)

  1. 両端が所定のラップ代La をもってラップされた単位鋼帯を複数枚積層したものからなる鉄心ブロックを更に複数個積層した構造を有する巻鉄心を製造する巻鉄心製造装置であって、
    ベルトモータを駆動源として駆動されるエンドレスの巻込みベルトと前記巻込みベルトにより回転駆動される巻枠とを有して、鋼帯受入れ位置に供給された未切断鋼帯を前記巻込みベルトと巻枠との間に巻き込むことにより巻枠の周囲に鋼帯を巻き付ける巻込み装置と、
    フィードモータを駆動源として回転駆動されるフィードローラにより前記鋼帯受入れ位置に向けて未切断鋼帯を送給する鋼帯フィーダと、
    前記巻込み装置に巻き込まれる前の最初の前記未切断鋼帯を切断する前に巻き込みベルトを駆動して数回巻枠を回転させて得られたベルト移動量を、予め実測した巻枠周長により補正して補正ベルト移動量を演算するベルト移動量演算手段と、
    前記巻込みベルトの移動量に基づいて、前記巻枠1回転あたりのベルト長を演算し、前記ベルト長を前記巻枠の周長及び巻枠に巻かれた鉄心の周長とする周長演算手段と、
    前記周長演算手段より出力される、製造すべき巻鉄心の最内周からn−1(但し、nは2以上の整数)枚目の周長に基づいて、前記未切断鋼帯の厚さtを演算する鋼帯厚さ演算手段と、
    前記製造すべき巻鉄心の最内周からn−1枚目の単位鋼帯の内周面に沿って巻枠の周囲を伸びる周回面の1周分の長さをn−1枚目の単位鋼帯が巻き付けられた鉄心の周長Rn-1 とし、前記周長Rn-1 に前記未切断鋼帯の厚さtによる長さの増加分2πtとラップ代La とを加えたものに相当する長さを、巻鉄心の最内周からn枚目の位置で前記鉄心ブロックを構成する単位鋼帯の切断長Ln として演算する単位鋼帯長演算手段と、
    前記鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯の送り長さを計測する鋼帯長計測手段と、
    前記鋼帯フィーダと前記巻込み装置との間に配置されて前記鋼帯長計測手段により計測されている未切断鋼帯の送り長さが前記単位鋼帯長演算手段により演算された切断長に等しくなったときに、前記鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯を停止させることなく切断して単位鋼帯を形成するシャーと、
    前記鋼帯フィーダのフィーダ駆動速度を巻込み装置による鋼帯の巻込み速度に一致させるように前記鋼帯フィーダを制御するフィーダ制御手段と、
    前記巻込み装置に巻込まれつつある先行の単位鋼帯の後端と次に巻込まれるべき後行の単位鋼帯の先端との間にギャップを形成する必要があるときに、前記シャーが先行の単位鋼帯を切断したことを検出した直後にギャップ形成指令を発生するギャップ形成指令発生手段と、
    前記ギャップ形成指令が発生したときに前記ギャップが形成されるまでの間、後行の単位鋼帯を構成する未切断鋼帯の送給速度を変化させるように鋼帯フィーダを制御するギャップ形成用フィーダ制御手段と、
    前記巻枠に巻かれる1枚目の単位鋼帯の先端の巻枠上での角度位置を先端基準角度位置として検出する先端基準角度位置検出手段と、
    各鉄心ブロックの最後の単位鋼帯の後端から鋼帯の巻回方向に測った前記先端基準角度位置までの円弧長をショートシート長Ls として演算するショートシート長演算手段と、 前記鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断されたときに、前記鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を一旦停止させて前記巻枠を前記ショートシート長Ls に相当する回転角度だけ回転させてから前記鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を再開させるように前記鋼帯フィーダを制御する動作と、前記鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断された後に前記ショートシート長Ls を切断長としてシャーに与えて前記ショートシート長に等しい鋼帯を停止させることなく連続的に鉄心ブロックの外周に巻き付ける動作とを選択的に行わせるブロック先端位置合せ手段とを具備したことを特徴とする巻鉄心製造装置。
  2. 両端が所定のラップ代La をもってラップされた単位鋼帯を複数枚積層したものからなる鉄心ブロックを更に複数個積層した構造を有する巻鉄心を製造する巻鉄心製造装置であって、
    ベルトモータを駆動源として駆動されるエンドレスの巻込みベルトと前記巻込みベルトにより回転駆動される巻枠とを有して、鋼帯受入れ位置に供給された鋼帯を前記巻込みベルトと巻枠との間に巻き込むことにより巻枠の周囲に鋼帯を巻き付ける巻込み装置と、
    フィードモータを駆動源として回転駆動されるフィードローラにより前記鋼帯受入れ位置に向けて未切断鋼帯を送給する鋼帯フィーダと、
    前記巻込み装置に巻き込まれる前の最初の前記未切断鋼帯を切断する前に巻き込みベルトを駆動して数回巻枠を回転させて得られたベルト移動量を、予め実測した巻枠周長により補正して補正ベルト移動量を演算するベルト移動量演算手段と、
    前記巻込みベルトの移動量に基づいて、前記巻枠1回転あたりのベルト長を演算し、前記ベルト長を前記巻枠の周長及び巻枠に巻かれた鉄心の周長とする周長演算手段と、
    前記周長演算手段より出力される、製造すべき巻鉄心の最内周からn−1(但し、nは2以上の整数)枚目の周長に基づいて、前記未切断鋼帯の厚さtを演算する鋼帯厚さ演算手段と、
    前記製造すべき巻鉄心の最内周からn−1枚目の単位鋼帯の内周面に沿って巻枠の周囲を伸びる周回面の1周分の長さをn−1枚目の単位鋼帯が巻き付けられた鉄心の周長Rn-1 とし、前記周長Rn-1 に前記未切断鋼帯の厚さtによる長さの増加分2πtとラップ代La とを加えたものに相当する長さを、巻鉄心の最内周からn枚目の位置で前記鉄心ブロックを構成する単位鋼帯の切断長Ln として演算する単位鋼帯長演算手段と、
    前記鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯の送り長さを計測する鋼帯長計測手段と、
    前記鋼帯フィーダと前記巻込み装置との間に配置されて前記鋼帯長計測手段により計測されている未切断鋼帯の送り長さが前記単位鋼帯長演算手段により演算された切断長に等しくなったときに、前記鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯を停止させることなく切断して単位鋼帯を形成するシャーと、
    前記鋼帯フィーダのフィーダ駆動速度を巻込み装置による鋼帯の巻込み速度に一致させるように前記鋼帯フィーダを制御するフィーダ制御手段と、
    前記巻込み装置に巻込まれつつある先行の単位鋼帯の後端と次に巻込まれるべき後行の単位鋼帯の先端との間にギャップを形成する必要があるときに、前記シャーが先行の単位鋼帯を切断したことを検出した直後にギャップ形成指令を発生するギャップ形成指令発生手段と、
    前記ギャップ形成指令が発生したときに前記ギャップが形成されるまでの間、後行の単位鋼帯を構成する未切断鋼帯の送給速度を変化させるように鋼帯フィーダを制御するギャップ形成用フィーダ制御手段と、
    前記巻枠に巻かれる1枚目の単位鋼帯の先端の巻枠上での角度位置を先端基準角度位置として検出する先端基準角度位置検出手段と、
    各鉄心ブロックの最後の単位鋼帯の後端から鋼帯の巻回方向に測った前記先端基準角度位置までの円弧長に所定の調整係数を乗じた長さをショートシート長Ls ′として演算するショートシート長演算手段と、
    前記鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断されたときに、前記鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を一旦停止させて前記巻枠を前記ショートシート長Ls ′に相当する回転角度だけ回転させてから前記鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を再開させるように前記鋼帯フィーダを制御する動作と、鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断された後に前記ショートシート長Ls ′を切断長としてシャーに与えて前記ショートシート長に等しい鋼帯を停止させることなく連続的に鉄心ブロックの外周に巻き付ける動作とを選択的に行わせるブロック先端位置合せ手段とを具備したことを特徴とする巻鉄心製造装置。
  3. ラップ代が零の状態で両端が突き合わされた単位鋼帯を複数枚積層したものからなる鉄心ブロックを更に複数個積層した構造を有する巻鉄心を製造する巻鉄心製造装置であって、
    ベルトモータを駆動源として駆動されるエンドレスの巻込みベルトと前記巻込みベルトにより回転駆動される巻枠とを有して、鋼帯受入れ位置に供給された鋼帯を前記巻込みベルトと巻枠との間に巻き込むことにより巻枠の周囲に鋼帯を巻き付ける巻込み装置と、
    フィードモータを駆動源として回転駆動されるフィードローラにより前記鋼帯受入れ位置に向けて未切断鋼帯を送給する鋼帯フィーダと、
    前記巻込み装置に巻き込まれる前の最初の前記未切断鋼帯を切断する前に巻き込みベルトを駆動して数回巻枠を回転させて得られたベルト移動量を、予め実測した巻枠周長により補正して補正ベルト移動量を演算するベルト移動量演算手段と、
    前記巻込みベルトの移動量に基づいて、前記巻枠1回転あたりのベルト長を演算し、前記ベルト長を前記巻枠の周長及び巻枠に巻かれた鉄心の周長とする周長演算手段と、
    前記周長演算手段より出力される、製造すべき巻鉄心の最内周からn−1(但し、nは2以上の整数)枚目の周長に基づいて、前記未切断鋼帯の厚さtを演算する鋼帯厚さ演算手段と、
    前記製造すべき巻鉄心の最内周からn−1枚目の単位鋼帯の内周面に沿って巻枠の周囲を伸びる周回面の1周分の長さをn−1枚目の単位鋼帯が巻き付けられた鉄心の周長Rn-1 とし、前記周長Rn-1 に前記未切断鋼帯の厚さtによる長さの増加分2πtを加えたものに相当する長さを、巻鉄心の最内周からn枚目の位置で前記鉄心ブロックを構成する単位鋼帯の切断長Ln として演算する単位鋼帯長演算手段と、
    前記鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯の送り長さを計測する鋼帯長計測手段と、
    前記鋼帯フィーダと前記巻込み装置との間に配置されて前記鋼帯長計測手段により計測されている未切断鋼帯の送り長さが前記単位鋼帯長演算手段により演算された切断長に等しくなったときに、前記鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯を停止させることなく切断して単位鋼帯を形成するシャーと、
    前記鋼帯フィーダのフィーダ駆動速度を巻込み装置による鋼帯の巻込み速度に一致させるように前記鋼帯フィーダを制御するフィーダ制御手段と、
    前記巻込み装置に巻込まれつつある先行の単位鋼帯の後端と次に巻込まれるべき後行の単位鋼帯の先端との間にギャップを形成する必要があるときに、前記シャーが先行の単位鋼帯を切断したことを検出した直後にギャップ形成指令を発生するギャップ形成指令発生手段と、
    前記ギャップ形成指令が発生したときに前記ギャップが形成されるまでの間、後行の単位鋼帯を構成する未切断鋼帯の送給速度を変化させるように鋼帯フィーダを制御するギャップ形成用フィーダ制御手段と、
    前記巻枠に巻かれる1枚目の単位鋼帯の先端の巻枠上での角度位置を先端基準角度位置として検出する先端基準角度位置位置検出手段と、
    各鉄心ブロックの最後の単位鋼帯の後端から鋼帯の巻回方向に測った前記先端基準角度位置までの円弧長をショートシート長Ls として演算するショートシート長演算手段と、 前記鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断されたときに、前記鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を一旦停止させて前記巻枠を前記ショートシート長Ls に相当する回転角度だけ回転させてから前記鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を再開させるように前記鋼帯フィーダを制御する動作と、前記鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断された後に前記ショートシート長Ls を切断長としてシャーに与えて前記ショートシート長に等しい鋼帯を停止させることなく連続的に鉄心ブロックの外周に巻き付ける動作とを選択的に行わせるブロック先端位置合せ手段とを具備したことを特徴とする巻鉄心製造装置。
  4. ラップ代が零の状態で両端が突き合わされた単位鋼帯を複数枚積層したものからなる鉄心ブロックを更に複数個積層した構造を有する巻鉄心を製造する巻鉄心製造装置であって、
    ベルトモータを駆動源として駆動されるエンドレスの巻込みベルトと前記巻込みベルトにより回転駆動される巻枠とを有して、鋼帯受入れ位置に供給された鋼帯を前記巻込みベルトと巻枠との間に巻き込むことにより巻枠の周囲に鋼帯を巻き付ける巻込み装置と、
    フィードモータを駆動源として回転駆動されるフィードローラにより前記鋼帯受入れ位置に向けて未切断鋼帯を送給する鋼帯フィーダと、
    前記巻込み装置に巻き込まれる前の最初の前記未切断鋼帯を切断する前に巻き込みベルトを駆動して数回巻枠を回転させて得られたベルト移動量を、予め実測した巻枠周長により補正して補正ベルト移動量を演算するベルト移動量演算手段と、
    前記巻込みベルトの移動量に基づいて、前記巻枠1回転あたりのベルト長を演算し、前記ベルト長を前記巻枠の周長及び巻枠に巻かれた鉄心の周長とする周長演算手段と、
    前記周長演算手段より出力される、製造すべき巻鉄心の最内周からn−1(但し、nは2以上の整数)枚目の周長に基づいて、前記未切断鋼帯の厚さtを演算する鋼帯厚さ演算手段と、
    前記製造すべき巻鉄心の最内周からn−1枚目の単位鋼帯の内周面に沿って巻枠の周囲を伸びる周回面の1周分の長さをn−1枚目の単位鋼帯が巻き付けられた鉄心の周長Rn-1 とし、前記周長Rn-1 に前記未切断鋼帯の厚さtによる長さの増加分2πtを加えたものに相当する長さを、巻鉄心の最内周からn枚目の位置で前記鉄心ブロックを構成する単位鋼帯の切断長Ln として演算する単位鋼帯長演算手段と、
    前記鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯の送り長さを計測する鋼帯長計測手段と、
    前記鋼帯フィーダと前記巻込み装置との間に配置されて前記鋼帯長計測手段により計測されている未切断鋼帯の送り長さが前記単位鋼帯長演算手段により演算された切断長に等しくなったときに、前記鋼帯フィーダにより送給される未切断鋼帯を停止させることなく切断して単位鋼帯を形成するシャーと、
    前記鋼帯フィーダのフィーダ駆動速度を巻込み装置による鋼帯の巻込み速度に一致させるように前記鋼帯フィーダを制御するフィーダ制御手段と、
    前記巻込み装置に巻込まれつつある先行の単位鋼帯の後端と次に巻込まれるべき後行の単位鋼帯の先端との間にギャップを形成する必要があるときに、前記シャーが先行の単位鋼帯を切断したことを検出した直後にギャップ形成指令を発生するギャップ形成指令発生手段と、
    前記ギャップ形成指令が発生したときに前記ギャップが形成されるまでの間、後行の単位鋼帯を構成する未切断鋼帯の送給速度を低下させるように鋼帯フィーダを制御するギャップ形成用フィーダ制御手段と、
    前記巻枠に巻かれる1枚目の単位鋼帯の先端の巻枠上での角度位置を先端基準角度位置として検出する先端基準角度位置検出手段と、
    各鉄心ブロックの最後の単位鋼帯の後端から鋼帯の巻回方向に測った前記先端基準角度位置までの円弧長に所定の調整係数を乗じた長さをショートシート長Ls ′として演算するショートシート長演算手段と、
    前記鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断されたときに、前記鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を一旦停止させて前記巻枠を前記ショートシート長Ls ′に相当する回転角度だけ回転させてから前記鋼帯フィーダによる鋼帯の送給を再開させるように前記鋼帯フィーダを制御する動作と、鉄心ブロックの最後の単位鋼帯が切断された後に前記ショートシート長Ls ′を切断長としてシャーに与えて前記ショートシート長に等しい鋼帯を停止させることなく連続的に鉄心ブロックの外周に巻き付ける動作とを選択的に行わせるブロック先端位置合せ手段とを具備したことを特徴とする巻鉄心製造装置。
  5. 前記フィーダ制御手段は、
    前記巻込み装置に巻き込まれる前の最初の前記未切断鋼帯を切断する前に巻き込みベルトを駆動して数回巻枠を回転させて得られたベルト移動量を、予め実測した巻枠周長により補正して補正ベルト移動量を演算するベルト移動量演算手段と、
    前記巻込みベルトの移動量に基づいて、ベルト演算移動速度を演算するベルト移動速度演算手段と、
    前記ベルトモータを駆動するために指令されるベルト駆動速度と前記ベルト演算速度とを入力として、前記フィードモータを駆動するために指令されているフィーダ駆動速度を補正した新たなフィーダ駆動速度を、前記巻込み装置による鋼帯の巻込み速度と等しくするために、前記ベルト駆動速度とベルト演算移動速度との差分に基づいて演算された鋼帯の巻込み差分速度を、前記フィーダ駆動速度に加えて前記新たなフィーダ駆動速度を演算するフィーダ制御演算手段とを備え、
    前記新たなフィーダ駆動速度で前記フィードモータを駆動する請求項1ないし4のいずれかに記載の鉄心製造装置。




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