JPH08306457A - 回転体と固定体との間の電気的接続装置 - Google Patents

回転体と固定体との間の電気的接続装置

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JPH08306457A
JPH08306457A JP7108481A JP10848195A JPH08306457A JP H08306457 A JPH08306457 A JP H08306457A JP 7108481 A JP7108481 A JP 7108481A JP 10848195 A JP10848195 A JP 10848195A JP H08306457 A JPH08306457 A JP H08306457A
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JP
Japan
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rotating body
fixed body
fixed
ffc
outer peripheral
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JP7108481A
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English (en)
Inventor
Hidehiro Ichikawa
秀弘 市川
Nobuhiko Suzuki
信彦 鈴木
Nobuyuki Tsujino
伸之 辻野
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機能を損なうことなく、組付け容易で、コス
トの低減化、及び設計自由度の拡大を共に図ることので
きること。 【構成】 ロテータ50の外周側とアンダカバー17の
内周側とに、互いに逆向きにそれぞれ巻付けられて収容
されたFFC11が、ロテータ50の回転により、ロテ
ータ50及びアンダカバー7のいずれか一方からほぐさ
れて他方へ巻き付けられる。このとき遊星ローラ70
は、FFC11を介してロテータ50の外周面及びアン
ダカバー17の内周面に弾接しているので、FFC11
の動きが伝達されて自転及び公転する。この遊星ローラ
70の公転により、キャリア60は、ロテータ50とア
ンダカバー17との間の環状空間内を遊星ローラ70と
一体となって周方向に移動する。この遊星ローラ70及
びキャリア60の移動により、ロテータ50とアンダカ
バー7との間のFFC11の移動がスムーズに案内され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固定体側と、この固
定体内に回転可能に設けられる回転体側とを、この両者
間の環状空間に設けられるフラットケーブルにより接続
する回転体と固定体との間の電気的接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の電子制御化が進むにつ
れ、自動車の操舵装置におけるハンドル(ステアリング
ホイール)にも、電子制御のための各種スイッチが設け
られるようになっており、このスイッチを電気配線によ
ってステアリングコラム側に接続する必要がある。自動
車のハンドルは、複数回左右に回転可能なように設定さ
れているため、ハンドルの回転軸とステアリングコラム
とを電気的に接続するためには、一般に複数の導線を備
えた可撓性のフレキシブル・フラット・ケーブル(FF
C)が、ハンドル軸に固定された回転体とステアリング
コラム側に固定された固定体であるハウジングとの間に
渦巻き状態で、あるいは途中で折り返された反転渦巻き
状態で設けられた構成の、回転体と固定体との間の電気
的接続装置が用いられる。
【0003】図5及び図6は、この種の電気的接続装置
であって、特開平3−21544号公報に開示されたも
のを示す。
【0004】この電気的接続装置は、自動車のハンドル
の軸が挿入固定される筒部1を有する回転体2と、この
回転体2を外周側にて回転可能に支持して図示しないス
テアリングコラム側に固定される有底筒状の固定体3と
を備え、回転体2の筒部1と固定体3の筒部4との間の
環状空間9内に、ハンドル側とステアリングコラム側と
を電気的に接続するFFC11が収容されている。
【0005】回転体2の筒部1の基端部外周面にはギヤ
部6が刻設されており、かつ固定体4の筒部2の内周面
であって、組付け状態において筒部1のギヤ部6に対応
する内周面にギヤ部7が刻設されている。
【0006】また、回転体2は固定体3の底部に穿設し
た貫通孔3aに筒部1の先端部を挿入支持されて固定体
3に回転可能に支持されている。
【0007】さらに、環状空間9内には、キャリア5が
周方向移動可能に取付けられている。このキャリア5
は、環帯状の本体部8上に、上方に突出した支持軸であ
るピン10に、FFC11を案内する複数のガイドロー
ラ12が回転自在に取付けられると共に、ガイドローラ
12,12間にスペーサ部13が一体形成されている。
ガイドローラ12は、軸方向にギア部12aと、平滑な
外周面からなるローラ部12bとを有して一体に形成さ
れており、ギア部12aを本体部8側にしてピン10に
回転自在に取付けられている。
【0008】そしてキャリア5は、ガイドローラ12の
ギア部12aを、回転体12のギア部6及び固定体3の
ギア部7に噛合させて環状空間9内に取付けられる。こ
のときFFC11は、反転部11aを境にして内側部1
1bを、ガイドローラ12のローラ部12bと回転体2
の筒部1との間に位置させて筒部1の外周面に巻付けら
れ、外側部11cをガイドローラ12のローラ部12b
と固定体3の筒部4との間に位置させて筒部4の内周面
に内側部11bとは反対向きに巻付けられて収容されて
いる。FFC11の外端部11d及び内端部11eは、
それぞれ固定体3及び回転体2に設けられたコネクタ部
4a及び1aにそれぞれ固定され、外方へ延出した電線
14及び15にそれぞれ接続されている。
【0009】このように構成された従来の電気的接続装
置は、例えば回転体2をステアリングホイール(図示せ
ず)に連結し、固定体3をステアリングコラム(図示せ
ず)に固定して取付けられる。この場合ステアリングホ
イールの回転に伴なう回転体2の回転は、ギア部6及び
12aの噛合部を介してガイドローラ12に伝達され、
ガイドローラ12は回転しながら(自転)キャリア5と
一体となって環状空間9内を回転体2と同一方向に移動
する(公転)。このときFFC11は、回転体2の外周
面及び固定体3の内周面のいずれか一方からほぐされつ
つ、他方へ巻付けられるように移動し、この移動がガイ
ドローラ12の自転及び公転により案内されるようにな
っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気的接続装置は、組付け上ギア同士の噛合が必要とな
って組付けの複雑化を惹起し、ひいてはギア部品(ギア
部)の高単価も加わってコスト高を招くという不具合を
有している。
【0011】また、従来の電気的接続装置は、環状空間
9内にFFC11とギア噛合構造が組付けられるため、
ギア噛合構造の収容空間だけ装置の大型化を招くばかり
でなく、FFC11の収容空間を充分な高さに設定する
ことができず、その分設計自由度が制約されるという不
具合も有している。
【0012】本発明は、前記した課題を解決すべくなさ
れたものであり、その目的は、機能を損なうこと無く、
組付け容易で、コストの低減化、小型化、及び設計自由
度の拡大を共に図ることができる、回転体と固定体との
間の電気的接続装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため、請求項1記載の発明は、固定体内に回転体が回転
可能に設けられ、これら回転体と固定体との間の環状空
間に、一端が前記固定体に固定され、他端が前記回転体
に固定された可撓性フラットケーブルが途中の反転部を
境にして前記回転体の外周側と前記固定体の内周側と
に、互いに逆向きにそれぞれ巻付けられるように収容さ
れて、前記回転体側と固定体側とを電気的に導通させた
回転体と固定体との間の電気的接続装置において、前記
反転部を形成するために前記フラットケーブルを導出さ
せる導出部を設けた移動部材が、前記環状空間内に周方
向移動可能に設けられており、かつ前記回転体の外周側
及び前記固定体の内周側とにそれぞれ巻付けられたフラ
ットケーブル間に位置すると共に、外周面を前記フラッ
トケーブルを介して前記回転体の外周面及び前記固定体
の内周面に弾接させた遊星ローラが、前記移動部材に回
転自在に取付けられていることを特徴としている。
【0014】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の回転体と固定体との間の電気的接続装置であって、
前記遊星ローラが、前記フラットケーブルの巻き付けに
よる重畳を許容する弾性を有する弾性外周層を有して構
成されていることを特徴としている。
【0015】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
又は2記載の回転体と固定体との間の電気的接続装置で
あって、前記移動部材が、前記回転体及び固定体の両側
へ膨出させて形成したスペーサ部62aを有して構成さ
れていることを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1乃至3記載の発明は、前記した構成に
なっているので次の作用を奏する。
【0017】すなわち、請求項1記載の発明は、回転体
の外周側と固定体の内周側とに、互いに逆向きにそれぞ
れ巻付けられて収容されたフラットケーブル(以下、F
FCという)が、前記回転体の回転により、前記回転体
及び固定体のいずれか一方からほぐされて他方へ巻き付
けられる。このとき遊星ローラは、FFCを介して回転
体の外周面及び固定体の内周面に弾接しているので、前
記FFCの動きが伝達されて自転しながら環状空間内を
周方向に公転する。この遊星ローラの公転により、移動
部材は環状空間内を遊星ローラと一体となって周方向に
移動する。この移動部材の周方向の移動は、FFCの反
転部の移動と同一方向となっている。
【0018】このように遊星ローラは、それ自体の弾接
によりギアの噛合構造を必要とすること無く、自転しな
がら移動部材と共に公転するように組付けられており、
この遊星ローラの自転及び公転により、回転体及び固定
体のいずれか一方からほぐされて他方へ巻き付けられる
FFCの移動を、遊星ローラの弾接によりばた付き及び
異音発生を防止してスムーズに案内することができる。
【0019】また、請求項2記載の発明は、遊星ローラ
の外周層を、FFCの巻付けによる重畳を許容する弾性
を有する弾性部材で形成したので、FFCの重畳により
厚みが増加した場合でも遊星ローラの弾性外周層が弾性
変形して前記増加分を吸収することができるので、回転
体及び固定体のいずれか一方からほぐされて他方へ巻き
付けられるFFCの移動を支障なく案内することができ
る。
【0020】さらに、請求項3記載の発明は、移動部材
に、回転体及び固定体の両側へ膨出するスペーサ部を設
けたので、このスペーサ部のFFCへの当接により、回
転体及び固定体のいずれか一方からほぐされて他方へ巻
付けられるFFCの移動の際に、FFCの屈曲、ばた付
き、及び異音発生を防止することができ、FFCのスム
ーズな案内を確保することができ、かつ遊星ローラの代
替としてスペーサ部を用いることができるので遊星ロー
ラの設置個数の減少を図ることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例に基づいて具
体的に説明する。
【0022】図1乃至図3に、一実施例としての、回転
体と固定体との間の電気的接続装置を示す。この装置に
おける構成要素のうち、従来装置と同一の構成要素は同
一符号を付してその説明を簡略化する。
【0023】この装置は、回転体としてのロテータ50
及びアッパカバー33と、回転体を回転可能に保持する
ハウジングを構成する固定体としてのカバー15及びア
ンダカバー17と、回転体と固定体との間に装着される
移動部材としてのキャリア60と、このキャリア60に
回転自在に保持される遊星ローラ70と、ロテータ50
の外周側とアンダカバー17の内周側とに連続させて互
いに逆向きにそれぞれ巻き付けられて収容されるFFC
11とから大略構成されている。
【0024】アンダカバー17は、FFC11の外周側
端部のコネクタ29を固定する膨出部31を有して形成
されており、カバー15を被着して固定体としてのハウ
ジングを構成している。
【0025】ロテータ50は、フランジ部51が筒部5
3の下端外周部に沿って形成されると共に、ねじ孔52
が筒部53の上面に穿設された略円筒状体で構成されて
いる。そしてこのロテータ50はアンダカバー17の下
方よりその筒部53をアンダカバー17の略中央部に穿
設した貫通孔7aに挿入すると共にそのフランジ部51
を貫通孔7aの周囲下面に当接させ、かつカバー15の
上面を覆うように載置されたアッパカバー33とねじ4
1により連結されて前記ハウジング内にアッパカバー3
3と一体回転可能に保持されている。このときアッパカ
バー33は、FFC11の内周側端部のコネクタ27を
固定する固定部33aと、ねじ41のねじ挿入孔33b
とを有して従来と同様に形成されている。また前記した
ロテータ50とアッパカバー33との連結は、ねじ41
をねじ挿入孔33bに挿入すると共にねじ孔52にねじ
込むことによって行われる。このようにロテータ50を
ハウジング内に保持させることにより、ロテータ50と
アンダカバー17との間に環状空間9が形成される。
【0026】また、キャリア60は、環状空間9の周方
向に沿う外形形状に形成されると共に、その一部にFF
C11の反転部11aを形成するためにFFC11をキ
ャリア60の外方へ導出させるための導出部64を設け
て、全体が略C字形状に形成された上面部61を有して
構成されている。このキャリア60には、上面部61の
下面側に遊星ローラ70の収容間隙60aを有して周方
向に断続的にブロック状の周壁部62が延設されてお
り、かつ収容間隙60aには遊星ローラ70を回転自在
に軸支する支持ピン63が上面部61に一体に形成され
ている。そしてキャリア60は、好ましくは本実施例の
ようにロテータ50及びアンダカバー17の両側へ膨出
するスペーサ部62aを有して形成される。このスペー
サ部62aは高さ方向に上面部61と周壁部62とに亘
って連続して形成される。
【0027】そしてこのキャリア60は、上面部61を
カバー15の上壁に対向させると共に支持ピン63の先
端をアンダカバー17の底壁に当接させて環状空間9内
に周方向移動可能に設けられている(図2参照)。
【0028】このときFFC11は、その内側部11b
をロテータ50の胴部53の外周部に巻き付けると共
に、中間部をキャリア60の導出部64からキャリア6
0の外方へ導出させて反転部11aを形成させて、その
外側部11cをアンダカバー17の内周側に内側部11
bと逆方向に巻き付けられて収容されると共に、それぞ
れの内端側コネクタ27及び外端側コネクタ29が従来
と同様にアッパカバー33の固定部33a及びアンダカ
バー17の固定部31に固定されている(図3参照)。
このように収容されたFFC11は内側部11b及び外
側部11cがそれぞれキャリア60のスペーサ部62a
と、ロテータ50及びアンダカバー17との間に位置し
て屈曲を抑制された状態で収容されている。なお、図1
において符号27aは内端側接続ハウジング27から引
き出されたコネクタである。
【0029】さらに遊星ローラ70は、ロテータ50の
外周側及びアンダカバー17の内周側とにそれぞれ巻き
付けられたFFC11の間に位置すると共に、その外周
面をFFC11を介してロテータ50の外周面及びアン
ダカバー17の内周面に弾接させた状態でキャリア60
の支持ピン63に回転自在に取付けられ、かつキャリア
60と周方向に一体回動するように取付けられている。
このため遊星ローラ70は、弾性外周層71を有して形
成されている(図2及び図3参照)。この弾性外周層7
1は、ローラ本体72の外周に弾性部材を積層して形成
されている。このときに用いられる弾性部材は、好まし
くはFFC11のロテータ50あるいはアンダカバー1
7への巻き付けによる重畳を許容する弾性(重なったF
FC11の厚みに応じて変形して前記厚みを吸収し得る
弾性)を有する部材が選択され、例えば軟質ゴム、ある
いはエポキシ樹脂系、シリコン樹脂系の発泡部材等が適
用可能である。この遊星ローラ70は、図2に示すよう
にその弾性外周層71でFFC11の内側部11bをロ
テータ50の筒部53の外周面に密接させ、かつその外
側部11cをアンダカバー17の内周面に密接させてい
る。
【0030】このように構成された回転体と固定体との
間の電気的接続装置は、次のように作動する。
【0031】すなわち、FFC11は、例えば、初期状
態(ロテータ50が回動する前の状態)で図3に示すよ
うに、その外側部11cがアンダカバー7の内周面に右
巻きに巻き付けられ、かつ反転部11aを介してその内
側部11bがロテータ50の外周面に左巻きに巻き付け
られている。そして例えばカバー15とアンダカバー1
7とからなるハウジングが、ステアリングコラム(図示
せず)に固定され、かつロテータ50がアッパカバー3
3を介してステアリングホイール(図示せず)に連結し
ている。
【0032】この初期状態から、ステアリングホイール
の回動に伴いロテータ50が右回り(a方向)に回動し
たときは、図4に示すように、FFC11は、ロテータ
50の外周に巻かれた部位がほぐされつつ、アンダカバ
ー17の内周に巻かれていく。すなわちFFC11は、
ロテータ50の右回りによりb方向に移動し、反転部1
1aはe方向へ移動する。
【0033】このFFC11のb方向の移動は、FFC
11に弾接している遊星ローラ70に伝達され、この結
果遊星ローラ70はc方向に回転(自転)しながら環状
空間9内をd方向に移動(公転)する。このときキャリ
ア60は遊星ローラ70と共に環状空間9の周方向に沿
ったd方向へ移動する。
【0034】また逆にロテータ50が左回りに回動した
ときは、FFC11及びFFC11の反転部11aは前
記した右回りとは逆方向に移動し、このFFC11の移
動により遊星ローラ70も逆方向に自転及び公転し、か
つキャリア60も遊星ローラ70の公転方向と同じ方向
に移動し、これによってFFC11はアンダカバー17
の内周に巻かれた部位がほぐされつつ、ロテータ50の
外周に巻かれていく。
【0035】このように本実施例の電気的接続装置は、
遊星ローラ70の自転及び公転により、ロテータ50及
びアンダカバー17のいずれか一方からほぐされて他方
へ巻き付けられるFFC11の移動を、遊星ローラ70
の弾接によりばた付き及び異音発生を防止してスムーズ
に案内することができる。
【0036】また、このとき遊星ローラ70の弾性外周
層71が、FFC11の巻き付けによる重量畳を許容す
る弾性を有する弾性部材で形成されているので、FFC
11が重なって厚みを増した場合でも外周層71が変形
してその厚みを吸収することができるのでFFC11の
移動をスムーズに案内することができる。
【0037】さらにキャリア60に設けたスペーサ部6
2aは、FFC11に当接してFFC11の移動の際の
屈曲、ばた付き及び異音発生を防止してFFC11のス
ムーズな案内を確保することができると共に、遊星ロー
ラ70の代替として用いて遊星ローラ70の設置個数の
減少を図ることができる。
【0038】その上本実施例の電気的接続装置は、ギア
の噛合構造を必要とすること無く、遊星ローラ70の弾
接により遊星ローラを自転及び公転するように組付けた
ので、組付けの際にギア同士の組付けを有せず組付け容
易なものとなっており、かつギア噛合構造を不要とした
分環状空間9のFFC11の収容空間h(図2参照)を
充分に確保することができ、それだけ設計自由度の拡大
したものとなっている。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に述べたように本発明によれ
ば、次の効果を奏することができる。
【0040】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
遊星ローラがそれ自体の回転体及び固定体への弾接によ
りギアの噛合構造を必要とすること無く、自転及び公転
するように組付けられ、この遊星ローラの自転及び公転
によりフラットケーブルの移動をスムーズに案内するよ
うにしたので、従来と同様の機能を奏することに加え
て、従来必要とした高単価のギア部品(ギア部)が不要
となると共に、ギヤ同士の噛合による組付けの複雑化を
避けることができ、この結果組付け容易で、コスト低減
を図ることができる回転体と固定体との間の電気的接続
装置を提供することができる。
【0041】その上、請求項1記載の発明によれば、従
来必要とした、ギアの噛合構造を収容する空間が不要と
なってその分装置の小型化が図れると共に、フラットケ
ーブルの収容空間を十分に確保することができて設計自
由度の拡大を図ることができる。
【0042】また請求項2記載の発明によれば、遊星ロ
ーラの外周層を、フラットケーブルの巻付けによる重畳
を許容する弾性を有する弾性部材で形成したので、フラ
ットケーブルの重畳により厚みが増加した場合でも遊星
ローラの弾性外周層が弾性変形して前記増加分を吸収す
ることができるので、回転体及び固定体のいずれか一方
からほぐされて他方へ巻き付けられるフラットケーブル
の移動を支障なく案内することができ、この結果請求項
1記載の発明の効果に加えて、操作性の良好な、回転体
と固定体との間の電気的接続装置を提供することができ
る。
【0043】さらに、請求項3記載の発明によれば、移
動部材に、回転体及び固定体の両側へ膨出するスペーサ
部を設けたので、このスペーサ部のフラットケーブルへ
の当接により、回転体及び固定体のいずれか一方からほ
ぐされて他方へ巻付けられるフラットケーブルの移動の
際に、フラットケーブルの屈曲、ばた付き、及び異音発
生を防止することができ、フラットケーブルのスムーズ
な案内を確保することができ、かつ遊星ローラの代替と
してスペーサ部を用いることができるので遊星ローラの
設置個数の減少を図ることができ、この結果請求項1又
は2記載の発明の効果に加えて機能を損なうこと無く一
層コスト低減を図ることのできる、回転体と固定体との
間の電気的接続装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての回転体と固定体との
間の電気的接続装置の分解斜視図である。
【図2】図1の電気的接続装置の組付け状態におけるII
−II線に沿う部分断面図である。
【図3】図1の電気的接続装置の組付け状態におけるII
I −III 線に沿う概略断面図である。
【図4】図1の電気的接続装置の作動説明図である。
【図5】従来の回転体と固定体との間の電気的接続装置
の断面図である。
【図6】図5の電気的接続装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
9 環状空間 11 フラットケーブル(FFC) 11a 反転部(FFCの) 15 カバー(固定体) 17 アンダカバー(固定体) 50 ロテータ(回転体) 60 キャリア(移動部材) 62a スペーサ部 64 導出部 70 遊星ローラ 71 弾性外周層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定体に回転体が回転可能に設けられ、
    これら回転体と固定体との間の環状空間に、一端が前記
    固定体に固定され、他端が前記回転体に固定された可撓
    性フラットケーブルが途中の反転部を境にして前記回転
    体の外周側と前記固定体の内周側とに、互いに逆向きに
    それぞれ巻付けられるように収容されて、前記回転体側
    と固定体側とを電気的に導通させた回転体と固定体との
    間の電気的接続装置において、 前記反転部を形成するために前記フラットケーブルを導
    出させる導出部を設けた移動部材が、前記環状空間内に
    周方向移動可能に設けられており、かつ前記回転体の外
    周側及び前記固定体の内周側とにそれぞれ巻付けられた
    フラットケーブル間に位置すると共に、外周面を前記フ
    ラットケーブルを介して前記回転体の外周面及び前記固
    定体の内周面に弾接させた遊星ローラが、前記移動部材
    に回転自在に取付けられていることを特徴とする回転体
    と固定体との間の電気的接続装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転体と固定体との間の
    電気的接続装置であって、 前記遊星ローラが、前記フラットケーブルの巻き付けに
    よる重畳を許容する弾性を有する弾性外周層を有して構
    成されていることを特徴とする回転体と固定体との間の
    電気的接続装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の回転体と固定体と
    の間の電気的接続装置であって、 前記移動部材が、前記回転体及び固定体の両側へ膨出さ
    せて形成したスペーサ部を有して構成されていることを
    特徴とする回転体と固定体との間の電気的接続装置。
JP7108481A 1995-05-02 1995-05-02 回転体と固定体との間の電気的接続装置 Pending JPH08306457A (ja)

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WO2017119479A1 (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 古河電気工業株式会社 回転コネクタ装置

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