JPH0830616B2 - 冷凍装置の運転制御装置 - Google Patents

冷凍装置の運転制御装置

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JPH0830616B2
JPH0830616B2 JP1267631A JP26763189A JPH0830616B2 JP H0830616 B2 JPH0830616 B2 JP H0830616B2 JP 1267631 A JP1267631 A JP 1267631A JP 26763189 A JP26763189 A JP 26763189A JP H0830616 B2 JPH0830616 B2 JP H0830616B2
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pressure
high pressure
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政樹 山本
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、圧縮機の停止時に減圧弁の開度を閉じるよ
う制御するようにした冷凍装置の運転制御装置に係り、
特に圧縮機の高差圧起動の防止対策に関する。
(従来の技術) 従来より、例えば特開昭63-73059号公報に開示される
如く、室内電動膨張弁と、室外電動膨張弁とを備えた空
気調和装置において、冷房運転中における圧縮機の停止
時には、減圧弁となる室内電動膨張弁を全閉に、室外電
動膨張弁を所定の低開度に保持する一方、暖房運転中に
おける圧縮機の停止時には、減圧弁となる室外電動膨張
弁の開度を全閉に、室内電動膨張弁の開度を所定の低開
度に保持するよう制御することにより、圧縮機への液バ
ックを防止するようにしたものは公知の技術である。
(発明が解決しようとする課題) ところで、均圧制御用のバイパス路を備えていない冷
凍装置では、圧縮機の停止中に速やかな均圧がなされな
い。したがって、例えば過負荷状態で停止した時などに
は、高圧がかなり高くなっている場合がある。そして、
このような状態で圧縮機が起動すると、高差圧起動とな
るので、圧縮機が高負荷を受けることになり、そのため
に圧縮機が異常停止する虞れがあった。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、圧縮機の停止中における高圧が高い場合、高圧
を低下させる手段を講ずることにより、圧縮機の再起動
時における高差圧作動を防止し、もって、信頼性の向上
を図ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明の解決手段は、第1図
に示すように(破線部分を含まず)、圧縮機(1)、フ
ァン(12又は13)を付設してなる凝縮器(4又は8)、
開度が調節可能な減圧弁(7又は5)及び蒸発器(8又
は4)を順次接続してなる冷凍回路(11)を備えた冷凍
装置を前提とする。
そして、圧縮機(1)の停止指令信号を出力する信号
出力手段(50)と、該信号出力手段(50)の停止指令信
号の受信時に上記減圧弁(7又は5)の開度を全閉にす
るよう制御する運転制御手段(51)を設けるものとす
る。
さらに、上記冷凍回路(11)の高圧側圧力を検出する
高圧検出手段(Ps)と、該高圧検出手段(Ps)の出力を
受け、圧縮機(1)の停止指令信号受信時の高圧側圧力
が所定の上限値以上のときには、上記運転制御手段(5
1)の制御を強制的に停止させて、上記圧縮機(1)を
停止させると共に、減圧弁(7又は5)の開度を一定の
開度にし、かつ上記凝縮器ファン(12又は13)の風量を
増大させる残留運転を実行し、該残留運転を、圧縮機
(1)の停止から上記減圧弁(7又は5)の開口に基づ
いて液冷媒が蒸発器(8又は4)を介して圧縮機(1)
に至るまでの時間より短い所定時間が経過するまで実行
する強制制御手段(52A)ととを設ける構成としたもの
である。
第2の解決手段は、第1図に示すように(破線部分を
含む)、上記第1の解決手段と同様の冷凍装置を前提と
し、同様の運転制御手段(51)を設けるものとする。
さらに、上記冷凍回路(11)の高圧側圧力を検出する
高圧検出手段(Ps)と、該高圧検出手段(Ps)の出力を
受け、圧縮機(1)の停止指令信号受信時の高圧側圧力
が所定の上限値以上のときには、上記運転制御手段(5
1)の制御を強制的に停止させて、上記圧縮機(1)を
停止させると共に、減圧弁(7又は5)の開度を一定の
開度にし、かつ上記凝縮器ファン(12又は13)の風量を
増大させる残留運転を実行する強制制御手段(52B)
と、該強制制御手段(52B)の残留運転中に、高圧側圧
力が、上記減圧弁(7又は5)の開口に基づいて液冷媒
が蒸発器(8又は4)を介して圧縮機(1)に至ること
による高圧側圧力の低下圧力値より高く且つ上記上限値
よりも低い下限値まで低下したときには、強制制御手段
(52B)の残留運転を終了させる終了手段(53)とを設
ける構成としたものである。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)の発明では、信号出
力手段(50)からの圧縮機(1)の停止指令信号受信
時、運転制御手段(51)により、減圧弁(7又は5)が
全閉になるよう制御され、圧縮機(1)への液バックを
生じないよう制御される。
その際、圧縮機(1)の停止時における高圧側圧力値
が上限値以上のときには、圧縮機(1)の停止時間が短
い場合等、次の圧縮機(1)の再起動時における高圧側
圧力と低圧側圧力との高低差圧が大きく、圧縮機(1)
の高差圧起動を招く虞れがあるが、本発明では、停止指
令信号受信時に、高圧検出手段(Ps)で検出される高圧
側圧力が所定の上限値以上のときには、強制制御手段
(52A)により、一定時間の間、上記減圧弁(7又は
5)を一定開度値に開口し、かつ凝縮器ファン(12又は
13)の風量を増大させる残留運転が行われるので、高圧
側の冷媒圧力が低下すると同時に、この高圧側の冷媒が
低圧側に供給されて均圧が促進され、圧縮機(1)の再
起動時における高差圧起動が防止されることになる。
請求項(2)の発明では、上記請求項(1)の発明と
同様の作用により、停止指令信号受信時における高圧側
圧力値が上限値以上のときには、強制制御手段(52B)
により、減圧弁(7又は5)を一定開度値に開口し、か
つ凝縮器ファン(12又は13)の風量を増大させる残留運
転が行われるとともに、その間に高圧側圧力値が下限値
まで回復すると、終了手段(53)により、上記強制制御
手段(52B)の残留運転が終了するよう制御され、その
後、運転制御手段(51)による通常制御が行われるの
で、高圧側圧力が低下すると同時に、この高圧側圧力値
が下限値以下になるまでは高圧側から低圧側への冷媒供
給がより確実に行われることになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、第2図〜第6図に基
づき説明する。
第2図は本発明の実施例に係る空気調和装置の冷媒配
管系統を示し、1台の室外ユニット(X)に対して2台
の室内ユニット(A),(B)が並列に接続されたマル
チタイプのものである。
上記室外ユニット(X)において、(1)は圧縮機、
(2)は吐出冷媒中の油を回収するデミスタ、(3)は
冷房運転時には図中実線のごとく切換わり、暖房運転時
には図中破線のごとく切換わる四路切換弁、(4)は室
外ファン(12)を付設し、冷房運転時には凝縮器、暖房
運転時には蒸発器となる室外熱交換器、(4a)は該室外
熱交換器(4)の補助熱交換器、(5)は冷房運転時に
は冷媒流量を調節し、暖房運転時には冷媒を減圧する減
圧弁となる室外電動膨張弁、(6)は液冷媒を貯溜する
ためのレシーバ、(9)は吸入冷媒中の液冷媒を除去す
るためのアキュムレータである。
また、上記室内ユニット(A),(B)は同一の構成
を有しており、いずれも、冷房運転時には冷媒を減圧す
る減圧弁となり、暖房運転時には冷媒流量を調節する室
内電動膨張弁(7)と、室内ファン(13)を付設し、冷
房運転時には蒸発器、暖房運転時には凝縮器となる室内
熱交換器(8)とをそれぞれ主要機器として備えてい
る。
そして、上記各機器(1)〜(9)は冷媒配管(10)
により冷媒の流通可能に接続されていて、室外空気との
熱交換により得た熱(又は冷熱)を移動させて室内空気
に付与するようにした主冷媒回路(11)が構成されてい
る。
ここで、室外ユニット(X)において、上記室外ファ
ン(12)は2台の第1室外ファン(12a)及び第2室外
ファン(12b)で構成されていて、第1室外ファン(12
a)は風量を高風量と低風量とに切換え可能になされる
一方、第2室外ファン(12b)はオン・オフ制御される
ものである。すなわち、第1室外ファン(12a)が高風
量で第2室外ファン(12b)がオンのときには室外ファ
ン(12)全体の風量が高風量H(3速)となり、第1室
外ファン(12a)が高風量で第2室外ファン(12b)がオ
フのときには室外ファン(12)全体が中風量M(2速)
に、第1室外ファン(12a)が低風量Lで第2室外ファ
ン(12b)がオフのときには室外ファン(12)全体が低
風量L(1速)になるようになされている。また、各室
内ユニット(A)において、上記室内ファン(13)は、
強風量H、低風量L及び微風量LLの3段階に切換可能に
なされている。
また、図示しないが、圧縮機(1)は、相対向する2
つのスクロールの相対的な公転により吸入した冷媒を高
圧にして吐出するようにしたスクロール機構と、該スク
ロール機構の固定スクロールの途中に吐出冷媒の一部を
バイパスするバイパス孔を臨ませたアンローダ機構とを
内蔵している。そして、吐出管(10a)から上記アンロ
ーダ機構のアンローダピストンの背圧側にキャピラリチ
ューブ(16)を介して高圧を供給する高圧供給通路(1
5)と、該高圧供給通路(15)の途中と吸入管(10b)と
を開閉弁(18)を介して接続するアンローダ通路(17)
とが設けられていて、開閉弁(18)が閉じているときに
はアンローダ機構に高圧を供給して圧縮機(1)の運転
容量を100%のフルロードとする一方、開閉弁(18)が
開いたときにはアンローダ機構に低圧を供給して圧縮機
(1)の運転容量を上記フルロードの50%であるアンロ
ードにするようになされている。
さらに、装置には多くのセンサ類が配置されていて、
(Thd)は吐出管(10a)に配置され、吐出管温度を検出
する吐出管センサ、(Ths)は吸入管(10b)に配置さ
れ、吸入管温度を検出する吸入管センサ、(Th1)は室
外熱交換器(4)の空気吸込口に配置され、外気温度と
しての吸込空気温度を検出する外気温センサ、(Th2)
は室外熱交換器(4)の液管側に配置され、室外熱交換
器(4)の液管温度を検出する室外液管センサ、(Th
3)は室内熱交換器(8)の空気吸込口に配置され、室
内空気温度を検出する室温サーモ、(Th4)は室内熱交
換器(8)の液管に配置され、室内熱交換器(8)の液
管温度を検出する室内液管センサ、(Th5)は室内熱交
換器(8)のガス管に配置され、室内熱交換器(8)の
ガス管温度を検出する室内ガス管センサ、(Hps)は吐
出管(10a)に配置され、高圧側圧力が圧縮機(1)の
焼付きを生じるような危険値に達したときに圧縮機
(1)を停止させるための高圧圧力開閉器、(Lps)は
吸入管(10b)に配置され、低圧が過低下したときに圧
縮機(1)を停止させるための低圧圧力開閉器である。
そして、第5図に切換特性を示すように、(Ps)は吐
出管(10a)に配置され、通常はオン状態であるが高圧
側圧力値Tcが上記高圧圧力開閉器(Hps)が作動する危
険値よりも低い所定の上限値Tc1(例えば24kg/cm2程度
の圧力値)に達するとオフ状態に切換わるとともに、そ
の後高圧側圧力値Tcが上記上限値Tc1よりも低い下限値T
c2(例えば17kg/cm2程度の圧力値)まで低下するとオン
状態に戻る高圧検出手段としての圧力開閉器であって、
上記各センサ類は、図示しないが装置の運転を制御する
コントローラに信号接続されており、各センサの信号に
応じて空気調和装置の運転が制御されるようになされて
いる。
なお、図中、(19)は上記デミスタ(2)と圧縮機
(1)の吸入管(10b)との間をキャピラリ(20)を介
して接続し、油を戻すための油戻し配管、(21)は液管
(10c)と吸入管(10b)との間を液冷媒のバイパス可能
に接続するインジェクションバイパス路であって、該イ
ンジェクションバイパス路(21)には、インジェクショ
ン開閉弁(22)とキャピラリチューブ(23)とが液管
(10c)側から順に介設されており、低外気温度条件下
における冷房運転の起動時、低圧の過低下時には該イン
ジェクションバイパス路(21)を開いて液冷媒を吸入管
(10b)にバイパスすることにより、低圧圧力開閉器(L
ps)が作動するのを防止するようになされている。ま
た、(24),(24)は室外ユニット(A)と室中側との
間の連絡配管中に介設された閉鎖弁である。
空気調和装置の冷房運転時、圧縮機(1)から吐出さ
れた冷媒は室外熱交換器(4)で凝縮され、各室内ユニ
ット(A),(B)に分流して室内電動膨張弁(7),
(7)で減圧され各室内熱交換器(8),(8)で蒸発
した後、合流して圧縮機(1)に戻るように循環する。
その場合、各室外ファン(A),(B)の室温サーモ
(Th3)で検出される室温と設定温度との差温ΔTの値
に応じて各室内の空調状態を3つのゾーンに分割し、各
室内ユニット(A),(B)の空調ゾーンに応じて圧縮
機(1)の運転容量をフルロード、アンロード及び停止
の3段階に調節するようになされている。
さらに、上記外気温センサ(Th1)で検出される外気
温度の値に応じて室外ファン(12)の風量を高風量H、
中風量M及び低風量Lの3段階に制御するようになされ
ている。すなわち、上記圧縮機(1)の容量制御及び室
外ファン(12)の風量制御により、各室内の要求能力に
応じて冷媒循環量を確保し室外熱交換器(4)の能力を
調節するようになされている。
ここで、上記圧縮機(1)の停止時における上記コン
トローラの制御内容について、第3図のフローチャート
及び第4図のタイムチャートに基づき説明する。ただ
し、第4図(a)〜(e)のタイムチャートは冷房運転
時における圧縮機(1)、圧力開閉器(Ps)、室内電動
膨張弁(7),(7)、室外電動膨張弁(5)及び室外
ファン(12)の状態変化をそれぞれ示す。
まず、ステップS1で圧縮機(1)を停止すべき停止指
令信号が出力されると(第4図(a)の時刻t1)、ステ
ップS2に進んで、停止指令信号受信時の高圧側圧力値Tc
が上限値Tc1以上か否かを判別して、上記圧力開閉器(P
s)がオン状態であってTc≧Tc1でなければステップS3
進んで各電動膨張弁(5),(7),(7)の開度及び
各ファン(12),(13),(13)の風量について、圧縮
機(1)の停止時における通常制御を行う。すなわち、
冷房運転時であれば、室外電動膨張弁(5)を小開度
(例えば240パルス程度の値)に、各室内電動膨張弁
(7),(7)を全閉に保持し、かつ高圧側となる室外
ファン(12)を停止する一方、暖房運転時であれば、室
内電動膨張弁(7),(7)を小開度にし、室外電動膨
張弁(5)を全閉に保持し、かつ高圧側となる室内ファ
ン(13),(13)を停止させるよう制御する。
一方、ステップS2における判別で停止指令信号受信時
に、上記圧力開閉器(Ps)がオフ状態であって(第4図
(b)の時刻t1)、高圧側圧力値Tcが上限値Tc1以上で
あるときには、ステップS4で冷房運転中か否かを判別し
て、冷房運転時であればステップS5に進み、高圧側圧力
値Tcが下限値Tc2以下に低下するまでは、ステップS6
残留運転を行う。すなわち、各電動膨張弁(5),
(7),(7)を一定の開度Ao(例えば1000パルス程度
の開度値)に開いて(第4図(c),(d)の時刻
t1)、高圧側となる室外ファン(12)を高風量Hにする
よう制御する(第4図(e)の時刻t1)ことにより、高
圧側となる室外ユニット(X)から低圧側となる各室内
ユニット(A),(B)に冷媒を供給して均圧を促進さ
せる。
そして、この残留運転を行っているうちに高圧側圧力
値Tcが低下して、圧力開閉器(Ps)がオン状態に戻る下
限値Tc2以下になると(第4図(a)〜(e)の時刻
t2)、上記ステップS3に移行し、上述した圧縮機(1)
の停止時の通常制御を行う。
また、上記ステップS4の判別結果が暖房運転中のとき
には、該ステップS4からステップS7に移行し、高圧側圧
力値Tcが下限値Tc2よりも高い間はステップS8で暖房運
転時の残留運転を行う。すなわち、上記各電動膨張弁
(5),(7),(7)を一定の開度に保持し、かつ高
圧側となる室内ファン(13),(13)をいずれも微風量
LLにするよう制御することにより、高圧側となる室内ユ
ニット(A),(B)から低圧側となる室外ユニット
(X)に冷媒を供給し、均圧を促進させる。
そして、上記残留運転を行っているうちに高圧側圧力
値Tcが低下して圧力開閉器(Ps)がオン状態に戻る下限
値Tc2以下になると、上記ステップS3に移行し、圧縮機
(1)の停止時の通常制御を行う。
上記フローにおいて、ステップS1により、圧縮機
(1)の停止指令信号を出力する信号出力手段(50)が
構成され、ステップS3により、圧縮機(1)の停止指令
信号受信時、減圧弁(冷房運転時には室内電動膨張弁
(7),(7)、暖房運転時には室外電動膨張弁
(5))の開度を全閉にするよう制御する運転制御手段
(51)が構成されている。また、ステップS6及びS8によ
り、圧縮機(1)の停止指令信号受信時の高圧側圧力が
上限値Tc1以上のときには、上記開度制御手段(51)の
制御を強制的に停止させて、上記圧縮機(1)を停止さ
せると共に、減圧弁(7又は5)の開度を一定の開度に
し、かつ上記ファン(12又は13)の風量を増大させる残
留運転を実行する強制制御手段(52B)が構成され、ス
テップS5からS4或いはステップS7からS4の制御により、
強制制御手段(52B)の残留運転中に高圧側圧力値Tcが
下限値Tc2まで低下したときには強制制御手段(52B)の
残留運転を終了させる終了手段(53)が構成されてい
る。
なお、上記実施例では、請求項(2)の発明について
の制御を説明したが、請求項(1)の発明では、強制制
御手段(52A)は、減圧弁(7又は5)及びファン(12
又は13)の残留運転を一定時間(例えば30秒程度の時
間)行うよう制御するものであって、上記フローから容
易に推測できるので、制御内容については省略する。
したがって、請求項(1)の発明では、信号出力手段
(50)から圧縮機(1)の停止指令信号が出力される
と、運転制御手段(51)により、減圧弁(冷房運転時に
は室内電動膨張弁(7),(7)、暖房運転時には室外
電動膨張弁(5))の開度が全閉になるよう制御され
る。すなわち、減圧弁(7又は5)を閉じることによ
り、圧縮機(1)への液バックを生じないよう制御され
る。
一方、圧縮機(1)の停止指令信号受信時、高圧検出
手段(Ps)で検出される高圧側圧力値Tcが上限値Tc1以
上のときには、強制制御手段(52A)により、一定時間
の間、上記圧縮機(1)を停止させると共に、減圧弁
(7又は5)を一定開度値Aoに開き、かつ高圧側のファ
ン(12又は13)の風量を増大するよう制御される。すな
わち、高圧側圧力値Tcが高いときには、圧縮機(1)の
停止時間が短いような場合、高圧側圧力と低圧側圧力と
の均圧が十分なされず、圧縮機(1)の再起動時に高差
圧起動となって、圧縮機(1)の異常停止を招く虞れが
あるが、本発明では、上記のような残留運転をすること
により、高圧側の冷媒圧力が低下すると共に、この高圧
側の冷媒が低圧側に供給されて均圧が促進されるので、
高差圧起動を可及的に防止することができ、よって、信
頼性の向上を図ることができるのである。
また、請求項(2)の発明では、上記請求項(1)の
発明と同様の作用により、圧縮機(1)の停止指令信号
受信時の高圧側圧力値Tcが上限値Tc1以上のときには、
強制制御手段(52B)により残留運転が行われ、高圧側
圧力値Tcが下限値Tc2まで回復すると、運転制御手段(5
1)による通常制御に戻るよう制御される。すなわち、
この場合、高圧側圧力値Tcが下限値Tc2以下になるまで
残留運転をするので、上記請求項(1)の発明に比べ
て、高差圧起動をより確実に防止することができる。
なお、上記各発明において、残留運転は所定時間又は
高圧側圧力値Tcが下限値Tc2以下になるまでの間に限定
されているので、液冷媒が減圧弁(7又は5)から蒸発
器(8又は4)を経て圧縮機(1)に供給されるいわゆ
る液バックを生じる虞れはない。つまり、上記所定時間
は、圧縮機(1)の停止から減圧弁(7又は5)の開口
に基づいて液冷媒が蒸発器(8又は4)を介して圧縮機
(1)に至るまでの時間より短い時間であり、また、上
記下限値Tc2は、減圧弁(7又は5)の開口に基づいて
液冷媒が蒸発器(8又は4)を介して圧縮機(1)に至
ることによる高圧側圧力の低下圧力値より高い圧力値で
ある。
また、上記実施例では、圧縮機(1)の停止時、高圧
側ファン(12又は13)を停止させたが、サーモオフ状態
で例えば暖房運転時に室内ファン(13),(13)を通常
の停止時に微風量LLで運転するようにしてもよく、その
場合には、残留運転時には弱風量Lで運転することによ
り、高差圧起動を防止することができる。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)の発明によれば、
圧縮機の停止指令が出力されたときに、通常は減圧弁を
閉じるよう制御する一方、停止指令信号受信時の高圧側
圧力値が所定の上限値以上のときには、一定時間の間、
減圧弁を一定開度に開き、かつ高圧側ファンの風量を増
大させる残留運転をするようにしたので、高圧側の冷媒
圧力を低下させると同時に、この高圧側の冷媒を低圧側
にある程度供給して高圧側圧力と低圧側圧力との均圧を
促進し、圧縮機の高差圧起動を可及的に防止することが
できる。よって、信頼性の向上を図ることができる。
請求項(2)の発明によれば、圧縮機の停止指令信号
受信時の高圧側圧力値が上限値以上のときには上記残留
運転をするとともに、その後、高圧側圧力値が下限値ま
で低下したときには、残留運転を終了させるようにした
ので、より確実に高差圧起動を防止することができ、よ
って、より顕著に信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図である。第2図
以下は本発明の実施例を示し、第2図は空気調和装置の
冷媒配管系統図、第3図はコントローラの制御内容を示
すフローチャート図、第4図(a)〜(e)は、冷房運
転時における圧縮機、圧力開閉器、室内電動膨張弁、室
外電動膨張弁及び室外ファンの運転状態の変化を示すタ
イムチャート図、第5図は圧力開閉器のオン・オフ切換
特性を示す特性図である。 1……圧縮機 4……室外熱交換器(凝縮器又は蒸発器) 5……室外電動膨張弁(減圧弁) 7……室内電動膨張弁(減圧弁) 12……室外ファン 13……室内ファン Ps……圧力開閉器(高圧検出手段) 50……信号出力手段 51……運転制御手段 52……強制制御手段 53……終了手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−61841(JP,A) 特開 昭63−41774(JP,A) 特開 昭62−131158(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(1)、ファン(12又は13)を付設
    してなる凝縮器(4又は8)、開度が調節可能な減圧弁
    (7又は5)及び蒸発器(8又は4)を順次接続してな
    る冷凍回路(11)を備えた冷凍装置において、 圧縮機(1)の停止指令信号を出力する信号出力手段
    (50)と、 該信号出力手段(50)の停止指令信号の受信時に上記減
    圧弁(7又は5)の開度を全閉にするよう制御する運転
    制御手段(51)と、 上記冷凍回路(11)の高圧側圧力を検出する高圧検出手
    段(Ps)と、 該高圧検出手段(Ps)の出力を受け、圧縮機(1)の停
    止指令信号受信時の高圧側圧力が所定の上限値以上のと
    きには、上記運転制御手段(51)の制御を強制的に停止
    させて、上記圧縮機(1)を停止させると共に、減圧弁
    (7又は5)の開度を一定の開度にし、かつ上記凝縮器
    ファン(12又は13)の風量を増大させる残留運転を実行
    し、該残留運転を、圧縮機(1)の停止から上記減圧弁
    (7又は5)の開口に基づいて液冷媒が蒸発器(8又は
    4)を介して圧縮機(1)に至るまでの時間より短い所
    定時間が経過するまで実行する強制制御手段(52A)と を備えたことを特徴とする冷凍装置の運転制御装置。
  2. 【請求項2】圧縮機(1)、ファン(12又は13)を付設
    してなる凝縮器(4又は8)、開度が調節可能な減圧弁
    (7又は5)及び蒸発器(8又は4)を順次接続してな
    る冷凍回路(11)を備えた冷凍装置において、 圧縮機(1)の停止指令信号を出力する信号出力手段
    (50)と、 該信号出力手段(50)の停止指令信号の受信時に上記減
    圧弁(7又は5)の開度を全閉にするよう制御する運転
    制御手段(51)と、 上記冷凍回路(11)の高圧側圧力を検出する高圧検出手
    段(Ps)と、 該高圧検出手段(Ps)の出力を受け、圧縮機(1)の停
    止指令信号受信時の高圧側圧力が所定の上限値以上のと
    きには、上記運転制御手段(51)の制御を強制的に停止
    させて、上記圧縮機(1)を停止させると共に、減圧弁
    (7又は5)の開度を一定の開度にし、かつ上記凝縮器
    ファン(12又は13)の風量を増大させる残留運転を実行
    する強制制御手段(52B)と、 該強制制御手段(52B)の残留運転中に、高圧側圧力
    が、上記減圧弁(7又は5)の開口に基づいて液冷媒が
    蒸発器(8又は4)を介して圧縮機(1)に至ることに
    よる高圧側圧力の低下圧力値より高く且つ上記上限値よ
    りも低い下限値まで低下したときには、強制制御手段
    (52B)の残留運転を終了させる終了手段(53)と を備えたことを特徴とする冷凍装置の運転制御装置。
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