JPH08306072A - 光学式情報記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

光学式情報記録媒体及びその製造方法

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JPH08306072A
JPH08306072A JP7106046A JP10604695A JPH08306072A JP H08306072 A JPH08306072 A JP H08306072A JP 7106046 A JP7106046 A JP 7106046A JP 10604695 A JP10604695 A JP 10604695A JP H08306072 A JPH08306072 A JP H08306072A
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JP
Japan
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disk substrate
layer
recording medium
optical information
information recording
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JP7106046A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Terasaki
均 寺崎
Takaya Kusafuka
孝也 草深
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク基板を接着剤を介することなく接合
でき、変形し難く、耐久性に富むこと。 【構成】 透明または半透明層からなるディスク基板1
と、ディスク基板1の面に記録面を複製してなる反射層
2を形成し、反射層2上にダミー層3を形成してなる光
学式情報記録媒体において、反射層2上のダミー層3
は、射出成形によって一体化してなるものであるから、
ディスク基板1を接着剤を介することなく接合でき、変
形し難く、耐久性に富む安定した強度及び寿命となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的な記録媒体、特
に、レーザ光等を用いて情報を再生する光学式情報記録
媒体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の光学式情報記録媒体として、特
に、映像や音声等を光ディスクに記録したLD(レーザ
ディスク)、CD(コンパクトディスク)等の媒体は周
知である。このうち、特に、LDは情報記録面を表裏2
層持ち、その製造は次のように行われる。
【0003】情報トラックを有する金属原盤、例えば、
ニッケル原盤を2枚用意し、各々射出成形等によって別
々に厚さ1.2mmの樹脂の複製盤を作製する。この複製
盤の各々の複製面に金属反射膜、例えば、アルミニウム
膜を蒸着或いはスパッタリング等で形成し、その上面に
保護のための層をホットメルト等で形成する。このよう
にして作成された各々のディスクを保護層が内側になる
ように、ホットメルトの接着剤等を用いて張り合わせて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、ディスクの高記
録密度化が進み、1枚のディスクの記録層を2層以上に
構成することにより、1枚のディスクの記録容量を増大
させる試みが行われている。例えば、2層ディスクを作
製する場合、生産性を考慮し、一般的には、上記の如く
片側に情報記録面を有した2枚のディスクを接着層を介
して張り合わせることにより構成することもある。
【0005】具体的には、ディスクの高記録密度化を図
るために、ディスクの厚さを従来の1.2mmよりも薄く
することも考えられており、例えば、CDと同じ径で厚
さが0.6mmの基板2枚を張り合わせる構成のものも提
案されている。
【0006】この場合、基板2枚の各々に記録層を持つ
ことが可能であるが、一方のみに記録を行う場合にも、
基板の強度を保つために2枚張り合わせた構造にする必
要がある。
【0007】この種の2枚張り合わせた構造のディスク
も前述のような方法で製作することができる。しかし、
従来のものに比べて薄い基板を接着層を介して張り合わ
せるため、変形し易く、長期使用に対する耐久性に問題
がある。
【0008】そこで、本発明は、ディスク基板を接着剤
を介することなく接合でき、変形し難く、耐久性に富む
光学式情報記録媒体及びその製造方法の提供を課題とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる光学式
情報記録媒体は、透明または半透明層からなるディスク
基板の面に、記録面を複製した反射層を形成し、前記反
射層上にダミー層を射出成形によって一体化してなるも
のである。
【0010】請求項2にかかる光学式情報記録媒体は、
透明または半透明層からなるディスク基板の面に、複数
の記録面を複製した複数の反射層を形成し、前記反射層
上にダミー層を射出成形によって一体化してなるもので
ある。
【0011】請求項3にかかる請求項1または請求項2
に記載の光学式情報記録媒体は、情報がトラック状に記
録された円盤状の反射層を有する光ディスクとしたもの
である。
【0012】請求項4にかかる請求項1乃至請求項3の
何れか1つに記載の光学式情報記録媒体は、前記ダミー
層を形成する材料の融点を前記ディスク基板を形成する
材料の融点以下として成形したものである。
【0013】請求項5にかかる請求項1乃至請求項4の
何れか1つに記載の光学式情報記録媒体は、前記ダミー
層を形成する材料と前記ディスク基板を形成する材料と
を同一材料とし、その融点を可塑剤と離型剤の1種以上
によって、前記ダミー層を形成する融点を前記ディスク
基板を形成する融点以下として成形したものである。
【0014】請求項6にかかる請求項1乃至請求項5の
何れか1つに記載の光学式情報記録媒体は、前記ディス
ク基板とダミー層を構成する材料の線膨張率の比を、1
±0.01以内としたものである。
【0015】請求項7にかかる請求項1乃至請求項6の
何れか1つに記載の光学式情報記録媒体は、前記ディス
ク基板に記録面を複製してなる反射層の外径が、射出成
形によって形成されたダミー層の外径に比べて等しいか
またはそれよりも小さくしたものである。
【0016】請求項8にかかる請求項1乃至請求項6の
何れか1つに記載の光学式情報記録媒体は、前記ディス
ク基板に記録面を複製してなる反射層の内径が、射出成
形によって形成されたダミー層の内径に比べて等しいか
またはそれよりも大きくしたものである。
【0017】請求項9にかかる請求項1乃至請求項8の
何れか1つに記載の光学式情報記録媒体は、前記ディス
ク基板の記録面を複製した反射層以外の表面の全部また
は一部にプライマー処理してなるものである。
【0018】請求項10にかかる光学式情報記録媒体の
製造方法は、透明または半透明層からなるディスク基板
と、前記ディスク基板の面に記録面を複製した反射層を
形成し、前記反射層上にダミー層を形成してなる光学式
情報記録媒体の製造方法において、前記反射層上のダミ
ー層は射出成形によって一体化したものである。
【0019】請求項11にかかる光学式情報記録媒体の
製造方法は、透明または半透明層からなるディスク基板
と、前記ディスク基板の面に複数の記録面を複製した複
数の反射層を形成し、前記反射層上にダミー層を形成し
てなる光学式情報記録媒体の製造方法において、前記反
射層上のダミー層は射出成形によって一体化したもので
ある。
【0020】請求項12にかかる請求項10または請求
項11に記載の光学式情報記録媒体の製造方法は、前記
光学式情報記録媒体を情報がトラック状に記録された円
盤状の反射層を有する光ディスクとしたものである。
【0021】請求項13にかかる請求項10乃至請求項
12の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の製造方
法は、前記ダミー層を形成する材料の融点を前記ディス
ク基板を形成する材料の融点以下として成形したもので
ある。
【0022】請求項14にかかる請求項10乃至請求項
13の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の製造方
法は、前記ダミー層を形成する材料と前記ディスク基板
を形成する材料とを同一材料とし、その融点を可塑剤と
離型剤の1種以上によって、前記ダミー層を形成する融
点を前記ディスク基板を形成する融点以下として成形し
たものである。
【0023】請求項15にかかる請求項10乃至請求項
14の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の製造方
法は、前記ディスク基板とダミー層は、両層を構成する
材料の線膨張率の比を、1±0.01以内としたもので
ある。
【0024】請求項16にかかる請求項10乃至請求項
15の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の製造方
法は、前記ディスク基板に記録面を複製した反射層の外
径が、射出成形によって形成されたダミー層の外径に比
べて等しいかまたはそれよりも小さくしたものである。
【0025】請求項17にかかる請求項10乃至請求項
15の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の製造方
法は、前記ディスク基板に記録面を複製した反射層の内
径が、射出成形によって形成されたダミー層の内径に比
べて等しいかまたはそれよりも大きくしたものである。
【0026】請求項18にかかる請求項10乃至請求項
17の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の製造方
法は、前記ディスク基板の記録面を複製した反射層以外
の表面の全部または一部にプライマー処理するものであ
る。
【0027】
【作用】請求項1においては、透明または半透明層から
なるディスク基板の面に、記録面を複製した反射層を形
成し、前記反射層上にダミー層を射出成形によって一体
成形し、両者の接合に接着剤を使用しない。
【0028】請求項2においては、透明または半透明層
からなるディスク基板の面に、複数の記録面を複製した
複数の反射層を形成し、前記反射層上にダミー層を射出
成形によって一体成形し、両者の接合に接着剤を使用し
ない。
【0029】請求項3においては、請求項1または請求
項2の光学式情報記録媒体情報を光ディスクとした。
【0030】請求項4においては、請求項1乃至請求項
3の前記ダミー層を形成する材料の融点を、前記ディス
ク基板を形成する材料の融点以下として成形し、前記デ
ィスク基板を溶融させない。
【0031】請求項5においては、請求項1乃至請求項
4の前記ダミー層を形成する材料と前記ディスク基板を
形成する材料は、両者を同一材料とし、その融点を可塑
剤と離型剤の1種以上によって、前記ダミー層を形成す
る融点を前記ディスク基板を形成する融点以下として成
形し、前記ディスク基板を溶融させることなく、かつ、
両者を同一材料とすることにより、融合性を良くしたも
のである。
【0032】請求項6においては、請求項1乃至請求項
5の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の前記ディ
スク基板とダミー層は、構成材料の線膨張率の比を、1
±0.01以内とし、成形後に両者間に歪を持たせな
い。
【0033】請求項7においては、請求項1乃至請求項
6の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の反射層の
外径が、射出成形によって形成されたダミー層の外径に
比べて等しいかまたはそれよりも小さくしたものであ
り、ダミー層によってディスク基板を外側から包み込む
ことができる。
【0034】請求項8においては、請求項1乃至請求項
6の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の反射層の
内径が、射出成形によって形成されたダミー層の内径に
比べて等しいかまたはそれよりも大きくしたものであ
り、ダミー層によってディスク基板を内側から包み込む
ことができる。
【0035】請求項9においては、請求項1乃至請求項
8の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体は、前記デ
ィスク基板の記録面を複製した反射層以外の表面の全部
または一部にプライマー処理し、射出成形によってより
接合度を強くするものである。
【0036】請求項10においては、透明または半透明
層からなるディスク基板の面に、記録面を複製した反射
層を形成し、前記反射層上にダミー層を射出成形によっ
て一体成形し、両者の接合に接着剤を使用しない。
【0037】請求項11においては、透明または半透明
層からなるディスク基板の面に、複数の記録面を複製し
た複数の反射層を形成し、前記反射層上にダミー層を射
出成形によって一体成形し、両者の接合に接着剤を使用
しない。
【0038】請求項12においては、請求項10または
請求項11の光学式情報記録媒体情報を光ディスクとし
た。
【0039】請求項13においては、請求項10乃至請
求項12の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の製
造方法は、前記ダミー層を形成する材料の融点を前記デ
ィスク基板を形成する材料の融点以下として成形し、前
記ディスク基板を溶融させない。
【0040】請求項14においては、請求項10乃至請
求項13の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の製
造方法は、前記ダミー層を形成する材料と前記ディスク
基板を形成する材料とを同一材料とし、その融点を可塑
剤と離型剤の1種以上によって、前記ダミー層を形成す
る融点を前記ディスク基板を形成する融点以下として成
形し、前記ディスク基板を溶融させることなく、かつ、
両者を同一材料とすることにより、融合性を良くしたも
のである。
【0041】請求項15においては、請求項10乃至請
求項14の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の製
造方法は、前記ディスク基板とダミー層を構成する材料
の線膨張率の比が、1±0.01以内とし、成形後に両
者間に歪を持たせない。
【0042】請求項16においては、請求項10乃至請
求項15の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の製
造方法は、反射層の内径を射出成形によって形成された
ダミー層の内径に比べて等しいかまたはそれよりも小さ
くしたものであり、ダミー層によってディスク基板を外
側から包み込むことができる。
【0043】請求項17においては、請求項10乃至請
求項15の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の製
造方法は、反射層の内径を射出成形によって形成された
ダミー層の内径に比べて等しいかまたはそれよりも大き
くしたものであり、ダミー層によってディスク基板を内
側から包み込むことができる。
【0044】請求項18においては、請求項10乃至請
求項17の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の製
造方法は、前記ディスク基板の記録面を複製したディス
ク面を形成した反射層以外の表面の全部または一部にプ
ライマー処理し、射出成形によってより接合度を強くす
るものである。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。
【0046】図1は本発明の第一実施例の光学式情報記
録媒体における断面図である。
【0047】図1において、ディスク基板1はポリカー
ボネイト、PMMA(ポリメチルメタクリレイト)等の
樹脂で成形された透明または半透明層からなる基板であ
る。このディスク基板1の一方の面には、情報がピット
と呼ばれる凹凸形状で記録される記録面上に反射層2を
形成している。そして、記録面上の反射層2には、ダミ
ー層3が接着層を介することなく反射層2を含むディス
ク基板1に射出成形される。ダミー層3の光透過率は特
に規定されないが、黒色を含む有色が出力特性により好
まれる。情報の再生は、レンズ4で集光されたレーザビ
ーム5で情報トラックをディスク基板1を通して走査さ
れ、反射層2で反射された光の強度変化を検出すること
により行われる。
【0048】次に、この本実施例の光学式情報記録媒の
製造方法について説明する。
【0049】情報トラックを有する金属原盤、例えば、
ニッケル原盤を使用して射出成形等により一方の面に情
報トラックが複製されたディスク基板1を作製する。こ
のディスク基板1の情報トラック面に、蒸着或いはスパ
ッタリングにより、アルミニウム等からなる反射層2を
形成する。
【0050】次に、この反射層2を形成されたディスク
基板1を射出成形機の金型の一方にセットし、反射層2
の面に射出成形によってダミー層3を形成する。
【0051】また、図2は本発明の第二実施例の光学式
情報記録媒体における断面図である。
【0052】図2において、透明の第1ディスク基板1
1Aはポリカーボネイト、PMMA(ポリメチルメタク
リレイト)等の樹脂で成形された第1の情報トラック2
aが複製された基板、一部の光を反射させる半透明層1
2Aは複製された第1の情報トラック2a上に蒸着或い
はスパッタリングにより形成されたアルミニウム等から
なり、光が通過する程度に薄い膜厚である。第2ディス
ク基板11Bはポリカーボネイト、PMMA等の樹脂で
半透明層12Aの反対側に第2の情報トラック2bが複
製された基板、反射層12Bは複製された第2の情報ト
ラック2b上に蒸着或いはスパッタリングにより形成さ
れたアルミニウム等からなる。そして、記録面上の反射
層12Bには、ダミー層13が接着層を介することなく
反射層12Bを含む第2ディスク基板11Bに射出成形
される。ダミー層13の光透過率は特に規定されない
が、黒色を含む有色が出力特性により好まれる。
【0053】一方の情報の再生は、所定の焦点距離のレ
ンズ4bで集光されたレーザビーム5bを用いて、第1
の情報トラック2aを第1ディスク基板11A及び第2
ディスク基板11Bを通して走査され、第2の情報トラ
ック2b、即ち、反射層12Bで反射された光の強度変
化を検出することにより行われる。また、他方の情報の
再生は、前者とは焦点距離が異なるレンズ4aを用いて
集光されたレーザビーム5aで、第1の情報トラック2
aを第1ディスク基板11Aを通して走査され、レーザ
ビーム5aで第1の情報トラック2aで反射された光の
強度変化を検出することにより行われる。
【0054】次に、この本実施例の光学式情報記録媒の
製造方法について説明する。
【0055】図1の実施例の場合と同様に、第1の情報
トラック2aを有する金属原盤によって複製された透明
基板である第1ディスク基板11Aを作製する。複製さ
れた第1の情報トラック2a上に蒸着或いはスパッタリ
ングにより、アルミニウム等からなる半透明層12Aを
形成し、この半透明層12Aを形成されたディスクを再
度射出成形機の金型の一方にセットし、次に、第2の情
報トラック2bを有する金属原盤と、第1ディスク基板
11Aに成形した半透明層12Aを対向させて、両者を
射出成形機にセットし、半透明樹脂層からなる第2ディ
スク基板11Bを射出成形によって形成する。これによ
り、第1ディスク基板11Aと第2ディスク基板11B
は接着層を介することなく張り合わせられる。次に、第
2の情報トラック2bを有する原盤から第1ディスク基
板11Aと第2ディスク基板11Bからなるディスクを
取り外し、複製された第2の情報トラック2b上に蒸着
或いはスパッタリングにより、アルミニウム等からなる
反射層12Bを形成し、この反射層12Bを形成された
ディスクを再度射出成形機の金型の一方にセットし、反
射層12Bの面に射出成形によってダミー層13を形成
する。
【0056】なお、第1の情報トラック2aは、第1デ
ィスク基板11Aと第2ディスク基板11Bの境界に設
けた一部の光を反射させる半透明層12Aから得られ
る。
【0057】次に、この本実施例の光学式情報記録媒の
製造方法について詳述する。
【0058】ディスク基板1と射出成形によって成形す
るダミー層3との一体化を強靭なものとするためには、
次のように対応される。
【0059】まず、透明または半透明層からなるディス
ク基板1と、前記ディスク基板の面に記録面を複製して
なる反射層2を形成し、前記反射層2上にダミー層3を
形成してなる光学式情報記録媒体において、反射層2上
のダミー層3は、射出成形によって一体化する場合、ダ
ミー層3を形成する材料の融点を、ディスク基板1を形
成する材料の融点以下として成形することによって、デ
ィスク基板1に凹凸形状で形成されたピットが溶融によ
って変形することがない。
【0060】特に、ダミー層3を形成する材料は、ディ
スク基板1を形成する材料と同一材料とし、その融点の
みを可塑剤と離型剤の1種以上によって、ダミー層3を
形成する融点をディスク基板1を形成する融点以下とし
て成形すると、両者は同一材料であり、接合強度を上げ
ることができる。
【0061】また、ディスク基板1とダミー層3は、両
層を構成する材料の線膨張率の比を、1±0.01以内
とした場合、LD、CD等の光学式情報記録媒体の使用
環境からして、歪が入ったり、使用中に射出成形での接
合面が剥れたりすることがない。
【0062】そして、機械的にも、図3に示す構造を採
用することが好ましい。
【0063】図3は本発明の第三実施例の光学式情報記
録媒体の2つの事例を示す断面図である。なお、図中、
第一実施例と同一符号及び記号は第一実施例の構成部分
と同一または相当する構成部分を示すものであるから、
ここでは重複する説明を省略する。
【0064】図3(a)においては、ディスク基板1に
記録面を複製してなる反射層2の外径が、射出成形によ
って形成されたダミー層3の外径に比べて等しいかまた
はそれよりも小さく形成されている。また、図3(b)
においては、ディスク基板1に記録面を複製してなる反
射層2の内径が、射出成形によって形成されたダミー層
3の内径に比べて等しいかまたはそれより大きく形成さ
れている。この事例からもみられるように、何れも、デ
ィスク基板1をダミー層3が包み込むようになり、ディ
スク基板1とダミー層3との接合面積が広くなり、か
つ、機械的にも接合が行われるから、接合強度が大きく
なり、長寿命となる。
【0065】この図3の例では、ディスク基板1の反射
層2の外径が、射出成形によって形成されたダミー層3
の外径に比べて等しいかまたはそれよりも小さく形成し
たものであり、また、ディスク基板1の反射層2の内径
が、射出成形によって形成されたダミー層3の内径に比
べて等しいかまたはそれより大きく形成したものである
が、この事例からもみられるように、両者を同時に採用
すればより効果的である。
【0066】また、図3(a)に示すように、情報トラ
ック上に蒸着或いはスパッタリングにより、アルミニウ
ム等からなる反射層2は、情報を記録した記録領域2P
Tと、その外側にある情報が記録されていない外周領域
2OUと、記録領域2PTの内側にある情報が記録され
ていない内周領域2INとを有している。しかし、蒸着
或いはスパッタリングの際の膜厚によっては、剥離の原
因になる可能性が懸念される場合がある。また、ディス
ク基板1の記録面を複製してなる反射層2以外の表面に
おいても、ダミー層3の材料或いは射出成形温度等によ
って剥離が懸念される場合がある。このような場合に
は、ディスク基板1の記録面を複製してなる反射層2以
外の表面の全部または一部にプライマー処理するのが好
適である。このプライマー処理とは、物理的に表面を荒
すもの、紫外線等によって表面を変質させるもの、化学
的に両者の接合を容易と材料の塗布を含むものである。
外周領域2OU及び/または内周領域2INにおいて
も、プライマー処理するのが好適であるが、少なくと
も、ディスク基板1の記録面を複製してなる反射層2以
外の表面の全部または一部にプライマー処理するだけで
一体化が強まり、必ずしも外周領域2OU及び/または
内周領域2INにプライマー処理しなくても、実用的に
は何等問題がない。
【0067】上記実施例では、図1のように、透明また
は半透明層からなるディスク基板1と、前記ディスク基
板1の面に記録面を複製してなる反射層2を形成し、前
記反射層2上にダミー層3を形成してなる光学式情報記
録媒体について説明したが、図2に示す透明または半透
明層からなる第1ディスク基板11A及び第2ディスク
基板11Bと、前記第1ディスク基板11A及び第2デ
ィスク基板11Bの面に複数の記録面を複製してなる半
透明層12A及び反射層12Bからなる複数の反射層を
形成し、前記反射層12B上にダミー層13を形成して
なる光学式情報記録媒体においても同様に適用できる。
基本的原理は図1と同一であるからその説明を省略す
る。
【0068】更に、上記実施例の特徴は、映像や音声等
を記録したLD、CD等の光ディスクに適用できる。
【0069】このように、上記光学式情報記録媒体は、
透明または半透明層からなるディスク基板1と、ディス
ク基板1の面に記録面を複製してなる反射層2を形成
し、反射層2上にダミー層3を形成してなる光学式情報
記録媒体において、反射層2上のダミー層3は、射出成
形によって一体化してなるものであるから、ディスク基
板を接着剤を介することなく接合でき、変形し難く、耐
久性に富む安定した強度及び寿命となる。
【0070】上記光学式情報記録媒体は、透明または半
透明層からなる第1ディスク基板11A及び第2ディス
ク基板11Bからなるディスク基板と、前記第1ディス
ク基板11A及び第2ディスク基板11Bからなるディ
スク基板の面に複数の第1の情報トラック2a及び第2
の情報トラック2bからなる記録面を複製してなる複数
の半透明層12A及び反射層12Bを形成し、前記半透
明層12A及び反射層12B上にダミー層13を形成し
てなる光学式情報記録媒体において、前記半透明層12
A及び反射層12B上のダミー層は、射出成形によって
一体化してなるものであるから、ディスク基板を接着剤
を介することなく接合でき、変形し難く、耐久性に富む
安定した強度及び寿命となる。
【0071】上記光学式情報記録媒体は、情報がトラッ
ク状に記録された円盤状の半透明層12A及び反射層
2,12Bを有する光ディスクとしたものであり、した
がって、LD、CD等の使用環境からして、歪が入った
り、使用中に射出成形での接合面が剥れたりすることが
ないディスクが得られる。
【0072】上記光学式情報記録媒体は、前記ダミー層
3,13を形成する材料の融点を、前記ディスク基板1
または第2ディスク基板11Bを形成する材料の融点以
下として成形したものである。したがって、反射層2,
12B上のダミー層3,13は、射出成形によって一体
化する場合、ダミー層3,13を形成する材料の融点
を、ディスク基板1または第2ディスク基板11Bを形
成する材料の融点以下として成形することによって、デ
ィスク基板1または第2ディスク基板11Bに凹凸形状
で形成されたピットが溶融によって変形することがな
い。故に、射出成形でダミー層3,13を形成する際
に、ピットが溶融によって変形し、記録情報に乱れが発
生しない。
【0073】上記光学式情報記録媒体は、前記ダミー層
3,13を形成する材料を、前記ディスク基板1または
第2ディスク基板11Bを形成する材料と同一材料と
し、その融点を可塑剤と離型剤の1種以上によって、前
記ダミー層3,13を形成する融点を前記ディスク基板
1または第2ディスク基板11Bを形成する融点以下と
して成形したものである。したがって、ダミー層3,1
3を形成する材料は、ディスク基板1または第2ディス
ク基板11Bを形成する材料と同一材料とし、その融点
のみを可塑剤と離型剤の1種以上によって、ダミー層
3,13を形成する融点をディスク基板1または第2デ
ィスク基板11Bを形成する融点以下として成形する
と、両者は同一材料であり一体化する材料であるから、
融合による接合強度を上げることができる。
【0074】上記光学式情報記録媒体は、前記ディスク
基板1または第2ディスク基板11Bとダミー層3,1
3を、両層を構成する材料の線膨張率の比が1±0.0
1以内としてなるものであるから、前記ディスク基板1
または第2ディスク基板11Bとダミー層3,13との
間の材料による線膨張率の差によって、使用環境の温度
変化によって歪が入ったり、使用中に射出成形での接合
面が剥れたりすることがないディスクが得られる。結果
として、変形し難く、耐久性に富む安定した強度及び寿
命となる。
【0075】上記光学式情報記録媒体は、前記ディスク
基板1または第2ディスク基板11Bに記録面を複製し
てなる反射層2,12Bの外径が、射出成形によって形
成されたダミー層3,13の外径に比べて等しいかまた
はそれよりも小さくしたものであるから、ディスク基板
1または第2ディスク基板11B(及び第1ディスク基
板11A)をダミー層3,13が外側から包み込むよう
になり、ディスク基板1とダミー層3,13との接合面
積が広くなり、かつ、機械的にも接合が行われるから、
接合強度が大きくなり、長寿命となる。
【0076】また、上記光学式情報記録媒体は、前記デ
ィスク基板1または第2ディスク基板11Bに記録面を
複製してなる反射層2,12Bの外径が、射出成形によ
って形成されたダミー層3,13の内径に比べて等しい
かまたはそれよりも大きくしたものであるから、ディス
ク基板1または第2ディスク基板11B(及び第1ディ
スク基板11A)をダミー層3,13が内側から包み込
むようになり、ディスク基板1とダミー層3,13との
接合面積が広くなり、かつ、機械的にも接合が行われる
から、接合強度が大きくなり、長寿命となる。
【0077】そして、ディスク基板1または第2ディス
ク基板11Bの記録面を複製してなる反射層2,12B
以外の表面の全部または一部にプライマー処理すること
によって、両者の一体化が強まり、変形し難く、耐久性
に富む安定した強度及び寿命となる。
【0078】本実施例の光学式情報記録媒体の製造方法
は、透明または半透明層からなるディスク基板1と、デ
ィスク基板1の面に記録面を複製してなる反射層2を形
成し、反射層2上にダミー層3を形成してなる光学式情
報記録媒体において、反射層2上のダミー層3は、射出
成形によって一体化するなるものであるから、ディスク
基板を接着剤を介することなく接合でき、変形し難く、
耐久性に富む安定した強度及び寿命となる。また、その
製造が接着剤塗布工程及びプレス工程が省略でき、生産
性がよい。
【0079】上記光学式情報記録媒体の製造方法によれ
ば、情報がトラック状に記録された円盤状の半透明層1
2A及び反射層12Bを有する光ディスクとしたもので
あり、したがって、LD、CD等の使用環境からして、
歪が入ったり、使用中に射出成形での接合面が剥れたり
することがないディスクが得られる。
【0080】このように、上記光学式情報記録媒体の製
造方法は、透明または半透明層からなるディスク基板1
と、ディスク基板1の面に記録面を複製してなる反射層
2を形成し、反射層2上にダミー層3を形成してなる光
学式情報記録媒体において、反射層2上のダミー層3
は、射出成形によって一体化するなるものであるから、
ディスク基板を接着剤を介することなく接合でき、変形
し難く、耐久性に富む安定した強度及び寿命となる。ま
た、その製造が接着剤塗布工程及びプレス工程が省略で
き、生産性がよい。
【0081】上記光学式情報記録媒体の製造方法は、透
明または半透明層からなる第1ディスク基板11A及び
第2ディスク基板11Bからなるディスク基板と、前記
第1ディスク基板11A及び第2ディスク基板11Bか
らなるディスク基板の面に複数の第1の情報トラック2
a及び第2の情報トラック2bからなる記録面を複製し
てなる複数の半透明層12A及び反射層12Bを形成
し、前記半透明層12A及び反射層12B上にダミー層
13を形成してなる光学式情報記録媒体において、前記
半透明層12A及び反射層12B上のダミー層13は、
射出成形によって一体化してなるものであるから、ディ
スク基板を接着剤を介することなく接合でき、変形し難
く、耐久性に富む安定した強度及び寿命となる。また、
その製造が接着剤塗布工程及びプレス工程が省略でき、
生産性がよい。
【0082】上記光学式情報記録媒体の製造方法によれ
ば、情報がトラック状に記録された円盤状の半透明層1
2A及び反射層12Bを有する光ディスクとしたもので
あり、したがって、LD、CD等の使用環境からして、
歪が入ったり、使用中に射出成形での接合面が剥れたり
することがないディスクが得られる。
【0083】上記光学式情報記録媒体の製造方法は、前
記ダミー層3,13を形成する材料の融点を、前記ディ
スク基板1または第2ディスク基板11Bを形成する材
料の融点以下として成形したものである。したがって、
反射層2,12B上のダミー層3,13は、射出成形に
よって一体化する場合、ダミー層3,13を形成する材
料の融点を、ディスク基板1または第2ディスク基板1
1Bを形成する材料の融点以下として成形することによ
って、ディスク基板1または第2ディスク基板11Bに
凹凸形状で形成されたピットが溶融によって変形するこ
とがない。故に、射出成形でダミー層3,13を形成す
る際に、ピットが溶融によって変形し、記録情報に乱れ
が発生せず、歩留りがよく、生産性が良い。
【0084】上記光学式情報記録媒体の製造方法は、前
記ダミー層3,13を形成する材料を、前記ディスク基
板1または第2ディスク基板11Bを形成する材料と同
一材料とし、その融点を可塑剤と離型剤の1種以上によ
って、前記ダミー層3,13を形成する融点を前記ディ
スク基板1または第2ディスク基板11Bを形成する融
点以下として成形したものである。したがって、ダミー
層3,13を形成する材料は、ディスク基板1または第
2ディスク基板11Bを形成する材料と同一材料とし、
その融点のみを可塑剤と離型剤の1種以上によって、ダ
ミー層3,13を形成する融点をディスク基板1または
第2ディスク基板11Bを形成する融点以下として成形
すると、両者は同一材料であり一体化する材料であるか
ら、融合による接合強度を上げることができる。そし
て、基本的にダミー層3,13とディスク基板1または
第2ディスク基板11Bを形成する材料とが同一材料で
あるから、製造及び管理が容易であり、また、廃棄物と
して処理する場合もその処理が容易である。
【0085】上記光学式情報記録媒体の製造方法は、前
記ディスク基板1または第2ディスク基板11Bとダミ
ー層3,13を、両層を構成する材料の線膨張率の比が
1±0.01以内としてなるものであるから、前記ディ
スク基板1または第2ディスク基板11Bとダミー層
3,13との間の材料による線膨張率の差によって、使
用環境の温度変化によって歪が入ったり、使用中に射出
成形での接合面が剥れたりすることがないディスクが得
られる。加熱及び冷却工程で不要な歪が入ることがな
い。結果として、変形し難く、耐久性に富む安定した強
度及び寿命となる。
【0086】上記光学式情報記録媒体の製造方法は、前
記ディスク基板1または第2ディスク基板11Bに記録
面を複製してなる反射層2,12Bの外径が、射出成形
によって形成されたダミー層3,13の外径に比べて等
しいかまたはそれよりも小さくしたものであるから、デ
ィスク基板1または第2ディスク基板11B(及び第1
ディスク基板11A)をダミー層3,13が外側から包
み込むようになり、ディスク基板1とダミー層3,13
との接合面積が広くなり、かつ、機械的にも接合が行わ
れるから、接合強度が大きくなり、長寿命となり、多少
の射出温度に斑があっても接合が容易であり、製造が容
易になる。
【0087】また、上記光学式情報記録媒体の製造方法
は、前記ディスク基板1または第2ディスク基板11B
に記録面を複製してなる反射層2,12Bの外径が、射
出成形によって形成されたダミー層3,13の内径に比
べて等しいかまたはそれよりも大きくしたものであるか
ら、ディスク基板1または第2ディスク基板11B(及
び第1ディスク基板11A)をダミー層3,13が内側
から包み込むようになり、ディスク基板1とダミー層
3,13との接合面積が広くなり、かつ、機械的にも接
合が行われるから、接合強度が大きくなり、長寿命とな
り、多少の射出温度に斑があっても接合が容易であり、
製造が容易になる。
【0088】そして、ディスク基板1または第2ディス
ク基板11Bの記録面を複製してなる反射層2,12B
以外の表面の全部または一部にプライマー処理すること
によって、両者の一体化が強まり、接合が容易となり、
変形し難く、耐久性に富む安定した強度及び寿命とな
る。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の光学式
情報記録媒体は、透明または半透明層からなるディスク
基板の面に、記録面を複製した反射層を形成し、前記反
射層上にダミー層を射出成形によって一体成形し、両者
の接合に接着剤を使用しない。したがって、ディスク基
板を接着剤を介することなく接合でき、ディスクが変形
し難く、耐久性に富むものとなる。特に、接着層により
張り合わせられたディスクよりも、変形を起こし難く、
長期に渡って安定した再生を行うことができる。
【0090】請求項2の光学式情報記録媒体は、透明ま
たは半透明層からなるディスク基板の面に、複数の記録
面を複製した複数の反射層を形成し、前記反射層上にダ
ミー層を射出成形によって一体成形し、両者の接合に接
着剤を使用しない。したがって、ディスク基板を接着剤
を介することなく接合でき、ディスクが変形し難く、耐
久性に富むものとなる。特に、接着層により張り合わせ
られたディスクよりも、変形を起こし難く、長期に渡っ
て安定した再生を行うことができる。
【0091】請求項3の光学式情報記録媒体は、請求項
1または請求項2の効果に加えて、光学式情報記録媒体
情報を光ディスクとしたものであるから、その使用環境
によって、ディスクが変形し難く、耐久性に富むものと
なり、安定した読み出しができる。
【0092】請求項4の光学式情報記録媒体は、請求項
1乃至請求項3の効果に加えて、前記ダミー層を形成す
る材料の融点を、前記ディスク基板を形成する材料の融
点以下として成形し、前記ディスク基板を溶融させるこ
とがない。したがって、射出成形でダミー層を形成する
際に、ピットが溶融によって変形し、記録情報に乱れが
発生することがない。
【0093】請求項5の光学式情報記録媒体は、請求項
1乃至請求項4の効果に加えて、前記ダミー層を形成す
る材料と前記ディスク基板を形成する材料は、両者を同
一材料とし、その融点を可塑剤と離型剤の1種以上によ
って、前記ダミー層を形成する融点を前記ディスク基板
を形成する融点以下として成形し、前記ディスク基板を
溶融させることなく、かつ、両者を同一材料とすること
により、融合性を良くすることができ、融合による接合
強度を上げることができる。
【0094】請求項6の光学式情報記録媒体は、請求項
1乃至請求項5の効果に加えて、前記ディスク基板とダ
ミー層は、構成材料の線膨張率の比を、1±0.01以
内とし、成形後に両者間に歪を持たせない。したがっ
て、前記ディスク基板とダミー層との間の材料による線
膨張率の差によって、使用環境の温度変化により、歪が
入ったり、使用中に射出成形での接合面が剥れたりする
ことがないディスクが得られ、変形し難く、耐久性に富
む安定した強度及び寿命となる。
【0095】請求項7の光学式情報記録媒体は、請求項
1乃至請求項6の効果に加えて、前記反射層の外径が、
射出成形によって形成されたダミー層の外径に比べて等
しいかまたはそれよりも小さくしたものであり、ダミー
層によってディスク基板を外側から包み込むことがで
き、ディスク基板とダミー層との接合面積が広くなり、
かつ、機械的にも接合が行われるから、接合強度が大き
くなり、長寿命となる。
【0096】請求項8の光学式情報記録媒体は、請求項
1乃至請求項6の効果に加えて、前記反射層の内径が、
射出成形によって形成されたダミー層の内径に比べて等
しいかまたはそれよりも大きくしたものであり、ダミー
層によってディスク基板を内側から包み込むことがで
き、ディスク基板とダミー層との接合面積が広くなり、
かつ、機械的にも接合が行われるから、接合強度が大き
くなり長寿命となる。
【0097】請求項9の光学式情報記録媒体は、請求項
1乃至請求項8の効果に加えて、前記ディスク基板の記
録面を複製した反射層以外の表面の全部または一部にプ
ライマー処理し、射出成形によってより接合度を強くす
るものであり、異なる材料相互の接合も容易になる。
【0098】請求項10の光学式情報記録媒体の製造方
法は、透明または半透明層からなるディスク基板の面
に、記録面を複製した反射層を形成し、前記反射層上に
ダミー層を射出成形によって一体成形し、両者の接合に
接着剤を使用しない。特に、厚さの薄い基板を張り合わ
せて形成するディスクの作製の際に、接着層を介さずに
形成できるため、変形し難いディスクとなる。また、接
着剤塗布、張り合わせ、プレス等の工程を必要とせず、
工程の簡素化が可能となる。そして、接着層により張り
合わせられたディスクよりも、変形を起こし難く、長期
に渡って安定した再生を行うことができる。
【0099】請求項11の光学式情報記録媒体は、透明
または半透明層からなるディスク基板の面に、複数の記
録面を複製した複数の反射層を形成し、前記反射層上に
ダミー層を射出成形によって一体成形し、両者の接合に
接着剤を使用しない。特に、2層以上の記録層を持つ厚
さの薄い基板を張り合わせて形成するディスクの作製の
際に、接着層を使用せずに形成できるため、変形し難い
ディスクとなる。また、接着剤塗布、張り合わせ、プレ
ス等の工程を必要とせず、工程の簡素化が可能となる。
そして、接着層により張り合わせられたディスクより
も、変形を起こし難く、長期に渡って安定した再生を行
うことができる。
【0100】請求項12の光学式情報記録媒体の製造方
法は、請求項10または請求項11の効果に加えて、光
学式情報記録媒体情報を光ディスクとしたものである。
したがって、LD、CD等の使用環境からして、歪が入
ったり、使用中に射出成形での接合面が剥れたりするこ
とがないディスクが得られる。
【0101】請求項13の光学式情報記録媒体の製造方
法は、請求項10乃至請求項12の何れか1つに記載の
光学式情報記録媒体の製造方法は、前記ダミー層を形成
する材料の融点を前記ディスク基板を形成する材料の融
点以下として成形し、前記ディスク基板を溶融させな
い。したがって、ダミー層を形成する材料の融点を、デ
ィスク基板を形成する材料の融点以下として成形するこ
とによって、ディスク基板に凹凸形状で形成されたピッ
トが溶融によって変形することがない。故に、射出成形
でダミー層を形成する際に、ピットが溶融によって変形
し、記録情報に乱れが発生せず、歩留りがよく、生産性
が良い。
【0102】請求項14の光学式情報記録媒体の製造方
法は、請求項10乃至請求項13の効果に加えて、前記
ダミー層を形成する材料と前記ディスク基板を形成する
材料とを同一材料とし、その融点を可塑剤と離型剤の1
種以上によって、前記ダミー層を形成する融点を前記デ
ィスク基板を形成する融点以下として成形し、前記ディ
スク基板を溶融させることなく、かつ、両者を同一材料
とすることにより、融合性を良くしたものである。した
がって、ダミー層を形成する材料の融点を、ディスク基
板を形成する材料の融点以下として成形することによっ
て、ディスク基板に凹凸形状で形成されたピットが溶融
によって変形することがない。故に、射出成形でダミー
層を形成する際に、ピットが溶融によって変形し、記録
情報に乱れが発生せず、歩留りがよく、生産性が良い。
そして、基本的にダミー層とディスク基板を形成する材
料とが同一材料であるから、製造及び管理が容易であ
り、また、廃棄物として処理する場合もその処理が容易
である。
【0103】請求項15の光学式情報記録媒体の製造方
法は、請求項10乃至請求項14の効果に加えて、前記
ディスク基板とダミー層を構成する材料の線膨張率の比
が、1±0.01以内とし、成形後に両者間に歪を持た
せない。前記ディスク基板とダミー層との間の材料によ
る線膨張率の差によって、使用環境の温度変化によって
歪が入ったり、使用中に射出成形での接合面が剥れたり
することがないディスクが得られる。加熱及び冷却工程
で不要な歪が入ることがない。結果として、変形し難
く、耐久性に富む安定した強度及び寿命となる。
【0104】請求項16の光学式情報記録媒体の製造方
法は、請求項10乃至請求項15の効果に加えて、反射
層の内径を射出成形によって形成されたダミー層の内径
に比べて等しいかまたはそれよりも小さくしたものであ
り、ダミー層によってディスク基板を外側から包み込む
ことができる。したがって、ディスク基板をダミー層が
外側から包み込むようになり、ディスク基板とダミー層
との接合面積が広くなり、かつ、機械的にも接合が行わ
れるから、接合強度が大きくなり、長寿命となり、多少
の射出温度に斑があっても接合が容易であり、製造が容
易になる。
【0105】請求項17の光学式情報記録媒体の製造方
法は、請求項10乃至請求項15の効果に加えて、反射
層の内径を射出成形によって形成されたダミー層の内径
に比べて等しいかまたはそれよりも大きくしたものであ
り、ダミー層によってディスク基板を内側から包み込む
ことができる。したがって、ディスク基板をダミー層が
内側から包み込むようになり、ディスク基板とダミー層
との接合面積が広くなり、かつ、機械的にも接合が行わ
れるから、接合強度が大きくなり、長寿命となり、多少
の射出温度に斑があっても接合が容易であり、製造が容
易になる。
【0106】請求項18の光学式情報記録媒体の製造方
法は、請求項10乃至請求項17の効果に加えて、前記
ディスク基板の記録面を複製したディスク面を形成した
反射層以外の表面の全部または一部にプライマー処理
し、射出成形によってより接合度を強くするものであ
る。したがって、ディスク基板の記録面を複製してなる
反射層以外の表面の全部または一部にプライマー処理す
ることによって、喩え、両者が異なる材料であっても、
両者の一体化が強まり、接合が容易となり、変形し難
く、耐久性に富む安定した強度及び寿命となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第一実施例の光学式情報記録
媒体及びその製造方法における断面図である。
【図2】 図2は本発明の第二実施例の光学式情報記録
媒体及びその製造方法における断面図である。
【図3】 図3は本発明の第三実施例の光学式情報記録
媒体及びその製造方法の2つの事例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ディスク基板 2 反射層 3 ダミー層 11A 第1ディスク基板 11B 第2ディスク基板 12A 半透明層 12B 反射層 13 ダミー層 2a 第1の情報トラック(反射層) 2b 第2の情報トラック

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明または半透明層からなるディスク基
    板と、前記ディスク基板の面に記録面を複製してなる反
    射層を形成し、前記反射層上にダミー層を形成してなる
    光学式情報記録媒体において、 前記反射層上のダミー層は、射出成形によって一体化し
    てなることを特徴とする光学式情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 透明または半透明層からなるディスク基
    板と、前記ディスク基板の面に複数の記録面を複製して
    なる複数の反射層を形成し、前記反射層上にダミー層を
    形成してなる光学式情報記録媒体において、 前記反射層上のダミー層は、射出成形によって一体化し
    てなることを特徴とする光学式情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記光学式情報記録媒体は、情報がトラ
    ック状に記録された円盤状の反射層を有する光ディスク
    としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の光学式情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記ダミー層を形成する材料の融点は、
    前記ディスク基板を形成する材料の融点以下として成形
    したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1
    つに記載の光学式情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記ダミー層を形成する材料は、前記デ
    ィスク基板を形成する材料と同一材料とし、その融点を
    可塑剤と離型剤の1種以上によって、前記ダミー層を形
    成する融点を前記ディスク基板を形成する融点以下とし
    て成形したことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何
    れか1つに記載の光学式情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記ディスク基板とダミー層は、両層を
    構成する材料の線膨張率の比を、1±0.01以内とし
    てなることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか
    1つに記載の光学式情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記ディスク基板に記録面を複製してな
    る反射層の外径が、射出成形によって形成されたダミー
    層の外径に比べて等しいかまたはそれよりも小さくした
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに
    記載の光学式情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記ディスク基板に記録面を複製し、反
    射層の内径が、射出成形によって形成されたダミー層の
    内径に比べて等しいかまたはそれよりも大きくしたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載
    の光学式情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記ディスク基板の記録面を複製してな
    る反射層以外の表面の全部または一部にプライマー処理
    してなることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れ
    か1つに記載の光学式情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 透明または半透明層からなるディスク
    基板と、前記ディスク基板の面に記録面を複製してなる
    反射層を形成し、前記反射層上にダミー層を形成してな
    る光学式情報記録媒体の製造方法において、 前記反射層上のダミー層は、射出成形によって一体化し
    たことを特徴とする光学式情報記録媒体。
  11. 【請求項11】 透明または半透明層からなるディスク
    基板と、前記ディスク基板の面に複数の記録面を複製し
    てなる複数の反射層を形成し、前記反射層上にダミー層
    を形成してなる光学式情報記録媒体の製造方法におい
    て、 前記反射層上のダミー層は、射出成形によって一体化し
    たことを特徴とする光学式情報記録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記光学式情報記録媒体は、情報がト
    ラック状に記録された円盤状の反射層を有する光ディス
    クとしたことを特徴とする請求項10または請求項11
    に記載の光学式情報記録媒体の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記ダミー層を形成する材料の融点を
    前記ディスク基板を形成する材料の融点以下として成形
    したことを特徴とする請求項10乃至請求項12の何れ
    か1つに記載の光学式情報記録媒体の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記ダミー層を形成する材料と前記デ
    ィスク基板を形成する材料とを同一材料とし、その融点
    を可塑剤と離型剤の1種以上によって、前記ダミー層を
    形成する融点を前記ディスク基板を形成する融点以下と
    して成形したことを特徴とする請求項10乃至請求項1
    3の何れか1つに記載の光学式情報記録媒体の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 前記ディスク基板とダミー層は、両層
    を構成する材料の線膨張率の比を、1±0.01以内と
    したことを特徴とする請求項10乃至請求項14の何れ
    か1つに記載の光学式情報記録媒体の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記ディスク基板に記録面を複製した
    反射層の外径が、射出成形によって形成されたダミー層
    の外径に比べて等しいかまたはそれよりも小さくしたこ
    とを特徴とする請求項10乃至請求項15の何れか1つ
    に記載の光学式情報記録媒体の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記ディスク基板に記録面を複製した
    反射層の内径が、射出成形によって形成されたダミー層
    の内径に比べて等しいかまたはそれよりも大きくしたこ
    とを特徴とする請求項10乃至請求項15の何れか1つ
    に記載の光学式情報記録媒体の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記ディスク基板の記録面を複製した
    反射層以外の表面の全部または一部にプライマー処理す
    ることを特徴とする請求項10乃至請求項17の何れか
    1つに記載の光学式情報記録媒体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998038654A1 (fr) 1997-02-25 1998-09-03 Tdk Corporation Materiau magnetique a base d'oxyde, particule de ferrite, aimant obtenu par frittage, aimant issu d'une liaison, support d'enregistrement magnetique et moteur

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WO1998038654A1 (fr) 1997-02-25 1998-09-03 Tdk Corporation Materiau magnetique a base d'oxyde, particule de ferrite, aimant obtenu par frittage, aimant issu d'une liaison, support d'enregistrement magnetique et moteur

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