JPH08305193A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH08305193A
JPH08305193A JP7331803A JP33180395A JPH08305193A JP H08305193 A JPH08305193 A JP H08305193A JP 7331803 A JP7331803 A JP 7331803A JP 33180395 A JP33180395 A JP 33180395A JP H08305193 A JPH08305193 A JP H08305193A
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JP
Japan
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toner
fixing
temperature
toner image
fixing device
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Pending
Application number
JP7331803A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayasu Anzai
正保 安西
Tsuneaki Kawanishi
恒明 川西
Katsuya Kawai
克哉 河合
Masanori Nakamura
正憲 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カプセル状構造を有するトナーに適した定着装
置を提供する。 【解決手段】感光体ドラム1は帯電ローラ2にて帯電さ
れ、レーザビーム4にて潜像が形成され、現像器5にて
トナー像が作られ、用紙11にトナー像が転され、これ
をヒートロール17、バックアップロール19にて定着
する。このとき現像剤温度はトナーのコア部のガラス転
移点温度と同程度以下もしくはシェル部のガラス転移点
温度より約10℃以上低い温度で、定着ロール温度は1
00〜170℃で動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録材に形成され
た着色粉体トナー像を記録材に定着する定着装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の装置、例えば静電潜像を現像定着
する電子写真法による印刷装置では特開平4−3422
68号公報、特開平5−188805号公報等に記載さ
れているように、感光体上に形成されたトナー像を記録
用紙に転写し、これを熱ロールにて熱定着する構成にな
っており、その定着ロールの温度は、低速である場合を
のぞき、ヒートローラに給油しない方式においては、高
温(180〜200℃以上で)で使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の装置では
定着温度が高いために定着に必要な電力を多く必要とし
たり、定着ロールや機構部品に高温耐用品とするために
コスト高となったり、あるいは寿命が短くなる問題、熱
による用紙変形、損傷を回避することが困難である問
題、高熱に対する安全、発火等に対する問題があった。
一方、定着温度を下げるために熱溶融しやすいトナーを
用いると現像剤、もしくは現像器の寿命が短かくなる問
題、トナー粒径が小さいと一層定着し難い問題があっ
た。
【0004】本発明の目的は、かかる従来の問題を解決
し、印刷速度が比較的速い80〜200mm/秒の速度
においても、定着装置を低コストで実現するとともに、
長寿命な現像剤、現像器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、記録材に形
成された着色粉体トナー像を前記記録材に定着する定着
装置において、前記着色粉体トナー像の形成に用いられ
るトナーは、コア部とシェル部からなるカプセル状構造
を有するとともにその体積平均粒径が4〜10μmであ
って、前記コア部のガラス転移点温度が35〜55℃の
範囲にあるものであって、前記トナーによって記録材上
に形成された着色粉体トナー像を、無給油型接触定着手
段で定着することにより達成される。
【0006】上記のように構成された定着装置は、現像
器内においてトナーが凝集したり、現像器や潜像形成媒
体に融着したり、現像剤の寿命を低下させることがな
く、定着器温度を100〜170℃と低温度において
も、体積平均粒径が4〜10μmのトナーを記録媒体表
面に強固に定着するように作用する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は電気的潜像を帯電した粉
体トナーで現像する静電記録、電子写真記録、磁気的潜
像を磁性と有する粉体トナーで現像するマグネトグラフ
ィにより用紙にトナー像を形成する方式、帯電もしくは
磁性を有する粉体トナーを直接現像器より電界もしくは
磁界により飛翔(転移)せしめてトナー像を形成する方
式にも適用できるものであるが、以下では説明上電子写
真方式での実施例を述べる。
【0008】図1は本発明を適用した印刷装置の構成例
である。直径15〜50mmの光導電感光体ドラム1
を、周速80〜200mm/sで回転しつつ、導電性ゴ
ムから成る帯電ローラ2(直径10〜20mm)に直流
1000〜1500Vの帯電電源3を印加し、該感光体
ドラムを400〜800Vに帯電する。帯電ローラ2の
代りに帯電ブラシ、帯電電源の代りに直流に交流を重畳
したものであっても良い。次にレーザビーム4にて記録
すべき情報にもとづく光像露光を行い電荷潜像をつく
る。
【0009】続いてこれを現像器5にて現像し、感光体
ドラム1上に粉体トナー像をつくる。現像剤はトナーを
主成分とする1成分現像剤、トナーとキャリアとを主成
分とする2成分現像剤いずれも適用できるが、本現像器
5は2成分現像剤を使用するものである。固定したロー
ル状の磁石7の外側を回転する直径10〜30mmの円
筒状の現像ローラ6に磁性キャリアと非磁性又は磁性ト
ナーからなる現像剤を磁気的に吸引しつつ回動搬送し、
感光体ドラム1の電荷潜像と現像剤とを接触せしめ帯電
したトナーを感光体に静電的に付着せしめ現像する。こ
こで現像器5には容量300〜800gの現像剤が収容
されている。
【0010】本実施例ではトナーの帯電極性は感光体の
帯電極性と同極性で反転現像を行なう。現像ロールには
現像バイアス電源8が接続されトナーと同極性の200
〜600Vの電圧が印加されている。現像にともなって
現像剤中のトナーは消費されるので、ホッパ9よりフィ
ードローラ10にて補給される。現像剤の温度が上昇し
すぎると、トナーの凝集、現像器や感光体へのトナーの
融着、キャリアへのトナーの融着が起り不都合であるの
で温度センサにて監視し現像器の冷却、警告発信もしく
はプリント動作の停止を行わせるようにする。この計
測、監視は必ずしも必要としないが、障害を防止する上
で好ましい。
【0011】感光体ドラム1上のトナー像は、続いて用
紙11に転写ローラ12に印加された転写バイアス電源
13の作用下で転写される。転写バイアス電圧としては
トナーと反対極性で1000〜2000Vの直流電圧が
印加される。用紙11は感光体1から引き剥がされ、定
着器へ移送されるが、このとき転写バイアス電源と反対
極性をもつ除電電源15から1000〜3000Vの直
流電圧が印加された除電針14と消去ランプ16の助け
をかり用紙を引き剥がす。除電針14は転写ローラにて
用紙11の裏面に帯電した電荷を気中放電により減衰せ
しむるものであり、消去ランプは感光体ドラム1上の電
荷を露光により減衰せしめ用紙先端部での用紙分離を助
けるものである。
【0012】この他消去ランプ16は、用紙間、印刷動
作の前処理、後処理動作時に感光体ドラムの電荷を減衰
せしめる役目もある。転写後にも残留する感光体ドラム
1上のトナーはクリーナハウジング22内に設けられた
ブラシ22(直径10〜20mm)にて摺動され、感光
体上で拡散もしくは1部がブラシに移行される。しか
し、残留トナーはドラム表面に付着する形で現像部まで
運ばれ、現像部にて回収される。このときブラシは導電
性もしくは半導電性でつくられ、トナーの同極性の直流
電圧200〜250Vをブラシ電源21より印加する方
式であるものが好ましい。ブラシは絶縁性のものも使え
るがこのときはバイアス電圧は不要である。導電性もし
くは半導電性のときでも、電圧0V或いは直流に交流を
印加する方式があっても良く、要は感光体ドラム上の残
留トナーを拡散させ、ドラムとトナーとの付着力を減じ
せしめるようにすることが肝要である。
【0013】ブラシ電源21と帯電電源3との関係は同
極性で、ブラシ電源電圧は帯電電源電圧より低く、且つ
感光体ドラムを帯電させない電圧(500V以下)が好
ましい。このようにするとトナーを逆極性に帯電するこ
とが少なくかつ、帯電ローラ2へのトナー付着を防ぐこ
とができる。さらにブラシ20と帯電ローラ2とを接触
せしめておくと帯電ローラをクリーニングすることもで
き均一な帯電を行うことができる。また、帯電ローラ2
と感光体ドラム1との速度を少しずらしておくと均一帯
電ならびに、感光体ドラム表面とトナーとの付着力を減
ずることができるので、現像部でのトナー回収効率が向
上する。ブラシ20とハウジング22とは軽く接触し、
ハウジングは誘電体でかつブラシと互に帯電しにくい部
材(帯電系列が近い部材)が好ましく、このようにする
とハウジング内へのトナーの滞積を抑止し、トナー回収
効率も良くなる。なお、ブラシは初期より回転方向に傾
斜した状態(寝ぐせがついた状態)で植毛すると、使用
にともなうブラシ径の減少を抑止できるので長寿命とす
ることができる。
【0014】用紙11に転写したトナー像を定着する定
着器としては、用紙とトナーとをロール状もしくはベル
ト状加熱部材で押圧するものが適している。図1の実施
例は、直径15〜30mmのヒートロール17とバック
アップロール19とからなるロール状方式で、ヒートロ
ール17の内側にはヒータ18が設けられており、ヒー
トロール17を適正温度(100〜170℃好ましくは
120〜160℃)に加熱する。
【0015】ヒートロール表面には、フッ素樹脂、シリ
コーン樹脂等の離形性層が設けられトナーの付着を防ぐ
ようにしてあるが、シリコーンオイル等のトナー付着防
止オイルを給油しないで用いる。
【0016】ヒートロール、バックアップロール対に加
える圧力は0.5〜4kgf/cm、好ましくは1.
0〜3kgf/cm2、バックアップロールのゴム硬度
は15〜70度のものを使用する。このようにすると定
着器を構成する部材に対する熱ストレス、機械的ストレ
スを低く抑えることができるので、低コスト部品を採用
しても長寿命化を実現できる。
【0017】上述の構成により、小型、低コスト、長寿
命な印刷装置とすることができるが、かかる装置として
は、従来その印刷速度が60mm/s以下のものは比較
的実現しやすいけれども、印刷速度80〜200mm/
s程度とすると大型、高温な定着器とせざるを得ず、省
エネルギ定着、低コスト印刷装置の実現が困難であっ
た。本発明は種々の実験により、トナーの熱物性、現像
動作温度、定着温度、定着圧力の関係を工夫することに
より、この速度での実現を達成したもので、従来特に困
難であったトナーの体積平均粒径4〜10μmである微
粒子トナーであっても表面凹凸の大きな粗面紙、再生紙
への低温定着や、小径ロールでの定着ができるとともに
長寿命定着器、長寿命現像剤、長寿命現像器の実現を可
能とした。
【0018】以下、トナー熱物性との関係を述べる。図
2は、図1の装置により印刷したときの現像剤の劣化の
状況を示すものである。使用した現像剤のトナーは、図
3に模式的に示したようにコア部24、シェル部25か
らなるカプセル状構造で、スチレン、アクリル、ポリエ
ステルなどの樹脂、カーボンを始めとする顔料や染料で
ある着色剤、電荷制御剤を主成分とするものである。そ
れらの比率は例えば90:8:2wt%であって、体積
平均粒径4〜10μmの粉体を作成した後に体積平均粒
径30nm前後の酸化硅素を0.1〜1wt%外添剤と
して加える。
【0019】電荷制御剤はシェル部25に多く含まれる
ようにすると帯電安定性の良いトナーを得ることができ
る。しかし、コア部への電荷制御剤量を零にすると再現
性や経時安定性、帯電立上り速度の面で劣り好ましくな
い。少なくとも10〜20%含有させると良い。また、
シェル材としてはポリエステル系樹脂を用いると、熱保
存特性を向上させることができる。カプセル状トナー
は、重合法、粉砕法等でコア部を作成した後、シェル部
材料で作った体積平均粒径0.5〜2μmの極微粒子粉
体をコア部の周囲に密に付着させて、これを熱気流中を
通すことで作成できる。この他、化学的カプセル化手法
によっても作成できる。
【0020】図2(イ)、(ロ)は粉砕法により作成した非
カプセル型トナーで、(ハ)はカプセル型トナーでの結果
である。(イ)はガラス転移温度TG=55℃、軟化温度
Tm=108℃、(ロ)は各々69℃、127℃であり、
(ハ)はコア部のガラス転移温度TG=44℃、軟化温度
Tm=102℃とし、シェル部をTG=60℃、Tm=
120℃としたものである。なお、TGは示差走査熱量
計で測定し、Tmは高化式フローテスタ(ノズル径1m
m、長さ1mm、加重30kg)で測定した。かかるト
ナーを、体積平均粒径120μmのマグネタイトに変性
シリコーン樹脂を薄くコーティングしたものをキャリア
とする2成分現像剤(トナー濃度3wt%)を調整し図
1に示した構成の装置にてプリントした。
【0021】用紙の移動速度(プロセス速度、定着速
度)は150mm/s、現像剤の重量は500gで、1
50000頁使用後にキャリアに付着しているトナーの
量(スペントトナー量)を、使用時の現像剤の温度の関数
として調べた。トナー(イ)、(ロ)、(ハ)ともにスペント
トナー量が0.4wt%前後以上になると画像濃度低
下、カブリ増大、トナー飛散増加等の不具合を生じた。
このときの現像剤温度は(イ)、(ロ)ではTGより約10
℃低い温度である。(ハ)では、コア部のTGと同程度も
しくは、シェル部のTGより10〜15℃低い温度であ
る。即ち(ハ)のコア部のTGは(イ)のTGよりも低いが
使用可能限界温度は高い。即ちこれより高い温度で使用
すると現像剤の寿命が短かいものとなってしまうので、
現像剤の温度をコア部のTGと同程度以下もしくはシェ
ル部のTGより10℃以上好ましくは15℃以上、低い
温度で使用するようにすると長寿命現像剤としての使用
ができる。このプロセス速度(150mm/s)のとき
定着温度は、トナー(イ)、(ハ)の場合は、定着器として
ヒートロール径25mm、バックアップロール(ゴム硬
度25度)径25mm、圧力2kgf/cm2のものを
用い、150℃で実用的な定着強度(テープ剥離強度8
0%)が得られ、低圧力、低温での定着が実現できた。
また、トナー(イ)では定着速度80〜200mm/sに
対して定着温度は120〜160℃で充分な定着強度が
得られ、トナー(ハ)では110〜150℃で良好な定着
強度が得られた。さらに、コア部のTGを35〜40℃
とすることで定着温度を100〜140℃とすることが
できる一方、TG=50〜55℃では定着温度130〜
170℃を必要とした。トナー(ロ)では200mm/s
近傍では170℃ではやや定着不足であり、170〜1
80℃を必要とし、170℃では圧力を約2倍しなけれ
ばならず低温、低圧力定着達することができなかった。
160℃以下の温度で、圧力1〜3kgf/cm2での
定着のためにはTmを120℃以下、TGを65℃以下
とすれば良いことが同様の実験から判った。
【0022】上述のトナーは、ポリエステル系の樹脂を
用いたものであるが、スチレンアクリル系樹脂を用いた
場合、定着強度に対しては同様の傾向であったが、現像
剤の温度とスペントトナー量については、ポリエステル
系よりスペントトナー量が多くなる傾向を示した。
【0023】なお、定着器のヒートローラにシリコーン
オイルを給油する方式にすると、ヒートロールの使用温
度範囲を広げることができ、またトナーのTmを100
℃以下、例えば90℃のものを用い、画像への影響(オ
フセット)を防止することができたが、オイル供給をし
ない図1構成の印刷装置ではTm=100℃以上とする
とこのような問題は生じなかった。また、2成分現像剤
に使用するキャリアは上述の他、フェライト、鉄粉系で
も、その粒径やトナー濃度により若干の差異はあるもの
の同様の結果が得られた。
【0024】更に、現像剤としてキャリアを用いないも
の、所謂1成分現像剤としたときにも、現像剤の温度を
上述と同様の状態で使うようにすると、1成分現像器部
材である撹拌フィン、ブレード、現像ローラ等へのトナ
ー固着現象を起すことがなく長寿命な現像器とすること
ができた。また、低温定着であることは、ヒートロール
材、バックアップロール材、軸受材の長寿命化、低コス
ト材の採用を可能ならしめた。
【0025】図4は、本発明を適用するに好都合なヒー
トローラの離形層を示すもので、特に、体積平均粒径4
〜10μm、好ましくは5〜8μmのトナーを、粗面
紙、再生紙のような用紙に定着するに適す。表面の凹凸
が大きい用紙に粒径が小さいトナーを定着することは難
しいが、本ヒートロールによれば、用紙表面の凹凸やト
ナーが盛り上って形成された線画トナー像の凸部に対し
て、ヒートロールの基体26上に塗工形成された離形性
弾性体層27が変形して、熱エネルギーをトナーに伝
え、圧力下でトナーを溶融軟化せしめるので低温、低圧
力下でも用紙に強固に定着せしめる。弾性体層の厚さは
50〜200μmでゴム硬度(C形)20〜60度のも
のが使える。硬度は一般には低い方が定着に対しては好
ましいが、寿命が短い。30〜40度とすることで定着
性と寿命を両立できる。このようなものであるとき、バ
ックアップロールのゴム硬度を若干硬め40〜70度と
することで、ローラ対荷重を増すことなく、定着ニップ
部での単位面積当りの圧力を上げ、用紙凹凸部、トナー
凸部への弾性体表面の接触を良くすることができる。
【0026】離形性弾性体層としては、シリコーンゴ
ム、フッ素ゴム、ポリテトラフルオレノン(PTFE)
テトラフルオロエチレン〜パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体(PFA)等が使用でき、これらを単
層もしくは二重構造(例えば60μmのシリコーンゴム
層上に20μmのPFA層を設ける)として構成する。
図4に示すように分散材281として低分子PTFEを
フィラ282として高分子PTFEを用いると、使用温
度である100〜170℃でのゴム硬度が低下(軟化)
し、定着が良好に行われる一方、フィラとしてのPTF
Eは軟化程度は少なく耐摩耗強度を維持することができ
好都合である。かかる弾性層は、二種類のPTFEの粉
体を1:1〜10:1の割合で混合したものを静電塗装
法で基体に付着せしめ、これを加熱溶融することで形成
することができる。
【0027】なお、本発明は定着速度80mm/s以下
でも適用でき、その場合、定着温度を100℃以下と低
温にできるものであるが、上述のごとく80〜200m
m/sと高速の場合に経済的効果が大きい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、カプセル
状構造を有するトナーに適した定着装置を提供すること
ができる。また、低コストで且つ省電力、長寿命の定着
装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した印刷装置の実施例を示す構成
図である。
【図2】本発明に用いる現像剤の劣化特性を示す図であ
る。
【図3】本発明に用いる現像剤のトナーの模式図であ
る。
【図4】本発明に適した定着装置の実施例である。
【符号の説明】
1は感光体ドラム、2は帯電ロール、5は現像器、11
は用紙、18はヒートロール、19はバックアップロー
ル、23は温度センサである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 正憲 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録材に形成された着色粉体トナー像を前
    記記録材に定着する定着装置において、 前記着色粉体トナー像の形成に用いられるトナーは、コ
    ア部とシェル部からなるカプセル状構造を有するととも
    にその体積平均粒径が4〜10μmであって、前記コア
    部のガラス転移点温度が35〜55℃の範囲にあるもの
    であって、 前記トナーによって記録材上に形成された着色粉体トナ
    ー像を、無給油型接触定着手段で定着することを特徴と
    する定着装置。
  2. 【請求項2】前記トナーを収容する現像器を、少なくと
    も現像時は前記ガラス転移点温度以下の温度で動作させ
    るとともに、現像して得られた着色粉体トナー像を記録
    材に転写した後、前記着色粉体トナー像を無給油型接触
    定着手段で定着することを特徴とする請求項1記載の定
    着装置。
  3. 【請求項3】前記トナーを収容する現像器を、少なくと
    も現像時は前記シェル部のガラス転移点温度よりも10
    ℃以上低い温度で動作させるとともに、現像して得られ
    た着色粉体トナー像を記録材に転写した後、前記着色粉
    体トナー像を無給油型接触定着手段で定着することを特
    徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 【請求項4】前記無給油型接触定着手段は、熱ロールを
    有し、その表面温度が100〜170℃、定着速度が8
    0〜200mm/秒であることを特徴とする定着装置。
JP7331803A 1995-03-03 1995-12-20 定着装置 Pending JPH08305193A (ja)

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JP4396695 1995-03-03
JP7-43966 1995-03-03
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