JPH08304957A - 紫外線吸収性化合物を含む写真要素 - Google Patents

紫外線吸収性化合物を含む写真要素

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JPH08304957A
JPH08304957A JP8105832A JP10583296A JPH08304957A JP H08304957 A JPH08304957 A JP H08304957A JP 8105832 A JP8105832 A JP 8105832A JP 10583296 A JP10583296 A JP 10583296A JP H08304957 A JPH08304957 A JP H08304957A
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Lal C Vishwakarma
チャンド ビシュワカルマ ラル
Glenn M Brown
モンロー ブラウン グレン
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Eastman Kodak Co
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    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
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    • G03C1/8155Organic compounds therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D249/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D249/16Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms condensed with carbocyclic rings or ring systems
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    • C07D249/20Benzotriazoles with aryl radicals directly attached in position 2
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定であり、通常の温度で晶出せず、高吸光
係数を有し、良好なUV吸収スペクトルを有するUV吸
収性化合物を含む写真要素を提供する。 【解決手段】 次式: 【化1】 (式中、R4 は、Hもしくはアルキル基であり、示され
ているベンゾもしくはフェニル環は、さらに置換されて
いても、もしくは置換されていなくてもよく;Xは、カ
ルボニル炭素がNR4 のNに結合されている−C(O)
O−であるか、もしくはXは、−SO2 −であり;L
は、二価の結合基であり;pは、0もしくは1であり;
* は、不斉炭素もしくはケイ素原子を有するアルキル
基である)の紫外線吸収性化合物であって、A* の不斉
炭素もしくはケイ素に関する二種類の鏡像異性体の混合
物である前記紫外線吸収性化合物を含んでなる写真要
素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特定のベンゾトリア
ゾール系UV吸収性化合物、及びそのような化合物を含
有する写真要素に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な写真要素はハロゲン化銀乳剤を
用いるが、このハロゲン化銀は本来的に紫外線に対して
感光性を有する。本明細書で用いる「紫外線(UV)」
は、300〜400nmの波長を有する光を意味する。
そのようなUV感光性は、写真要素上に人間の目で見る
ことができない画像を形成するという点で、一般的に望
ましくない。さらに、カラー写真要素中の画像色素は、
UV光の作用により退色することが知られている。ま
た、UV光の作用のために、乳剤層の未使用カラー生成
カプラー及びペーパー支持体の蛍光増白剤等の有機分子
が劣化し、仕上げられた写真に望ましくない色汚染を生
成する。従って、写真要素は、一般的にUV吸収性化合
物(単に、「UV吸収剤」ともいう)を含有する。UV
吸収剤のもう一つの機能は、ハロゲン化銀写真材料にお
ける静電放電に起因する望ましくないパターンの生成を
防止することである。一般的に、UV吸収剤は、UVの
作用の結果として劣化を受けやすい種々の製品の有機分
子に光安定性を与える。
【0003】一般的に、効果的なUV吸収剤は、320
nmの波長より上にそのピーク吸収を有するのがよい。
可視領域(おおよそ400〜700nm)に近づく場合
は、UV吸収剤による可視色が現れないように吸収が十
分に外れる限りは、吸収ピークはより長い波長にあって
もよい。さらに、効果的であるためには、UV吸収剤は
所望する波長領域で高い吸光係数を有する方がよい。し
かし、最も望ましいUV保護のためには、UV吸収剤が
目に見えるイエローとならないように、高い吸光係数が
可視領域より十分に短い波長にあるのがよい。
【0004】式(I)のベンゾ及びヒドロキシフェニル
環はさらに置換されることができる。写真用及び他の用
途用のベンゾトリアゾールクラスのUV吸収剤は周知で
ある。それらには、ヒドロキシフェニル環上に種々の置
換基を有する(アルコキシを含む)ヒドロキシフェニル
ベンゾトリアゾール類が含まれる。前述のタイプの化合
物は、例えば、特開平3−139589号公報に開示さ
れている。米国特許第5,112,728号明細書に
は、付随的にラセミ炭素中心を有する例を含む液状ヒド
ロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤を含有す
る写真要素が開示されている。また、米国特許第4,9
75,360号、同4,973,701号及び同4,9
96,326号各明細書には、UV吸収剤として液状ヒ
ドロキシフェニルベンゾトリアゾールを含有する写真要
素が開示されている。米国特許第4,973,701号
及び同4,992,358号各明細書では、液状UV吸
収剤の種々の利点が検討されている。これらの特許明細
書のいくつかの化合物は、付随的にラセミ炭素中心を有
するヒドロキシフェニル環上の置換基を含んでいる。
【0005】カルバメート類、スルホンアミド類、及び
その他の多くのものを包含するアシルアミノ群の大きな
クラスを有する2−ヒドロキシフェニルベンゾトリアー
ゾールUV吸収剤が、フランス国特許1,330,37
8号、同1,324,898号、同1,324,897
号、英国特許第991,204号、同991,320
号、同991,142号、同991,630号及び同9
91,204号明細書に記載されている。しかし、これ
らの文献の化合物には不斉炭素を有するカルバメートは
記載されていない。
【0006】写真製品に現在使われているUV吸収剤に
は、次式(II−A)及び(II−B)のものが含まれ
る。
【0007】
【化2】
【0008】しかし、化合物(II−A)及び(II−
B)は、それらの分散体の冷蔵時に晶出する傾向があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】写真環境で相対的に安
定であり、写真要素を使用する及び/もしくは保存する
通常の温度で晶出する傾向を持たず、同じUV吸収を得
るのにより少ないUV吸収剤を要するように高吸光係数
を有し、そして写真用途における良好なUV吸収スペク
トルを有する、写真用途に適した他のUV吸収性化合物
を得ることが望ましい。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、次式(I)の
紫外線吸収性化合物、及びそれを含有する写真要素を提
供する:
【0011】
【化3】
【0012】(式中、R4 は、Hもしくはアルキル基で
あり、示されているベンゾもしくはフェニル環は、さら
に置換されていても、もしくは置換されていなくてもよ
く;Xは、カルボニル炭素がNR4 のNに結合されてい
る−C(O)O−であるか、もしくはXは、−SO2
であり;Lは、二価の結合基であり;pは、0もしくは
1であり;A* は、不斉炭素もしくはケイ素原子を有す
るアルキル基である)、そして式(I)の紫外線吸収性
化合物は、A* の不斉炭素もしくはケイ素に関する二種
類の鏡像異性体の混合物である。
【0013】式(I)のUV吸収性化合物は、より長い
UV領域(336〜380nm)において望ましい、最
大吸収波長(λmax )を有し、400nmよりも僅かに
短い波長においてシャープに急降下する吸収プロフィー
ルを有し、この化合物を公知の蛍光増白剤に対して有効
にし、写真要素の環境で相対的に安定であり、写真要素
内で容易に結晶化せず、そして高吸光係数を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】本明細書では、本発明に関する紫
外もしくはUVに関しては、特に断らない限りは300
〜400nmの波長領域をいう。さらに、写真要素の層
構造に関する、「下に」、「上に」、「より下」、「上
部の」、「下方の」、等の用語は、この要素が標準的な
様式で露光される場合の光に関する相対的位置を意味す
る。「上に」もしくは「上部の」の用語は、要素が通常
に露光される場合の光源に、より近いこと意味し、「よ
り下」及び「下方の」の用語は、光源からより離れてい
ることを意味する。典型的な写真要素は、支持体上にコ
ートされた種々の層を有するので、「上に」もしくは
「上部の」の用語は、支持体から遠いことを意味し、
「より下」及び「下方の」の用語は、支持体に近いこと
を意味する。
【0015】さらに、化学的な「基」(例えば、アルキ
ル基、アリール基、ヘテロアリール基、等)に関して
は、置換されたものと置換されていないものの両方の可
能性を含む(例えば、アルキル基及びアリール基は、置
換及び非置換のアルキル基並びに置換及び非置換のアリ
ール基を含む)。一般的に特に断らない限りは、本明細
書記載の分子に使用できる置換基には、写真の有用性に
必要な特性を損なわない置換もしくは非置換の任意の基
が含まれる。また、本明細書を通して、特定の一般式の
化合物に関しては、具体的な式が一般式の定義内に入る
他のより具体的な式の化合物を包含することも理解され
るであろう。
【0016】周知のように、鏡像異性体は、それらがお
互いに重ね合わせることができない鏡像であること以外
は同一の構造式を有する。さらに、鏡像異性体混合物に
関しては、その割合をモル比で表す。本出願で、A*
不斉炭素もしくはケイ素に関する二つの鏡像異性体の混
合物である式(I)の紫外線吸収性化合物に言及する場
合、R及びS立体化学配置を有するA* のラセミ炭素も
しくはケイ素に関する二つの光学異性体の混合物をい
う。
【0017】式(I)の化合物では、二価の結合基L
は、例えば、介在する酸素、イオウもしくは窒素原子を
含んでいるか又は含んでいない2〜20原子の鎖長を有
するアルキレン基となることができる。これは、Lの炭
素原子がいずれも炭素−炭素二重結合もしくは三重結合
をもたないことを意味する。従って、この場合Lは、−
C=C−もしくは−C C−のような基を有しないであ
ろう。不飽和炭素原子以外の不飽和原子を有するLの可
能性は除外されていない。例えば、Lは、次の(A)の
ような基となる可能性がある:
【0018】
【化4】
【0019】より具体的には、Lは、特に炭素数1〜2
0(又は炭素数1〜10、1〜6、もしくは1〜3)を
有することができる。Lは、特にアルキレン基となるこ
とができる。Lは、非置換であってもよく、又は、例え
ば、炭素数1〜10のアルコキシ(又は炭素数1〜6も
しくは1〜2のアルコキシ)、炭素数1〜10のアルキ
ルスルフィド(又は炭素数1〜6もしくは1〜2のアル
キルスルフィド)、炭素数0〜10のアミノ(又は炭素
数0〜6もしくは0〜2のアミノ)、又はハロゲンで置
換されていてもよい。
【0020】既に記載したように、Lは、例えば前述の
タイプの任意の1〜5個の原子のような介在する酸素、
イオウもしくは窒素原子(もしくは1〜2個のそのよう
な介在原子)を含むことができる。置換されているL
は、環を形成する置換基の可能性を含む。従って、例え
ばLは脂環式環もしくは複素環(例えば、3〜10又は
4、5もしくは6員環)を含む。前記の環が複素環の場
合、例えばO、SもしくはNから選ばれる1、2又は3
個のヘテロ原子(同じであっても異なっていてもよい)
を有することができる。
【0021】Lの一部としてのそのような環の例には、
シクロヘキシル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニ
ル、テトラヒドロチエニルもしくはピペリジニルが含ま
れ、それほど好ましくはないが、ベンゾ、ピローロ、フ
リル、チエニル、ピリジルもしくはスピロ−エーテル含
有環も含まれるであろう。特に、Lが記載したようなア
ルキレン基(即ち、記載する介在するヘテロ原子を有す
るか有しない)である場合は、Lは、置換基として、エ
ーテルもしくはエステル基を含むことができる。
【0022】特に、Lのエーテルもしくはエステル含有
置換基は、式R8 −O−(R9n −もしくはR8
(O)O−(R9n −(ここで、R8 及びR9 は独立
してアルキル基であり、nは0もしくは1である)とな
ることができる。R9 は、例えば炭素数1〜6となるこ
とができ、R8 は、例えば、炭素数1〜20(例えば、
1〜10もしくは6〜10)となることができる。
【0023】ベンゾ環及びヒドロキシ置換フェニル環は
それぞれさらに置換することができる。例えば、いずれ
も、さらに1〜4の置換基を有することができる。置換
基には、例えば、独立して、炭素数1〜18のアルキル
(又は、炭素数1〜6もしくは1〜2のアルキル)、ア
リール(例えば、炭素数6〜20)、ヘテロアリール
(例えば、ピローロ、フリルもしくはチエニル等)、ア
リールオキシ(例えば、炭素数6〜20)、アルコキシ
(例えば、炭素数1〜6もしくは1〜2のアルコキ
シ)、シアノ、又はハロゲン(例えば、FもしくはC
l、特に、Clの場合ベンゾ環の5位及び/もしくは6
位、並びに/又はヒドロキシ置換フェニルの5’位)と
なることができる。またベンゾ環の置換基は、それと縮
合する、ベンゾ、ピローロ、フリルもしくはチエニル環
のような環を含むことができる。前記アルキル及びアル
コキシ置換基のいずれも、1〜5個(もしくは、1〜
2)の介在する、酸素、イオウもしくは窒素原子を有す
ることができ、不斉中心を包含しても包含しなくてもよ
い。
【0024】R4 は、好ましくはHである。しかし、R
4 がアルキル基である場合、炭素数1〜20(又は、1
〜10もしくは1〜6、例えば、メチル、エチル、一級
もしくは二級プロピル、又はノーマル、二級もしくは三
級となることができるブチル又はペンチル)となること
ができる。置換基にはアルコキシ(特に、炭素数1〜
6)、ハロゲン(特に、Cl及びF)、並びにシアノが
含まれる。R4 がアルキル基であっても、電子吸引性ア
ルキル基が好ましい。
【0025】R4 が電子吸引性のアルキル基でない場
合、式(I)化合物の最大UV吸収波長において浅色シ
フト(より短い波長へのシフト)が生じ、並びにより低
いモル吸光係数(R4 がHである場合に対して)が生じ
る可能性がある。必要ならば、そのような場合、ベンゾ
トリアゾールのベンゾ環上に非共有電子対を有するR1
もしくはR2 の置換基を与えて、最大UV吸収波長を再
度より長い方にシフトしてもよい。そのような置換基に
は、Cl、F、ジアルキルアミノ、もしくはアルコキシ
が含まれる。
【0026】電子吸引性置換基は、一般的に、March
の、Advanced Orcanic Chemistry, 3版, J. March, (Jo
hn Wiley Sons, NY; 1985) 、ページ20-21, 228-229, 3
86-387, 494-497に記載されている。特に、そこに記載
されているそれぞれの場合の好ましい電子吸引性置換
基、もしくはR4 の電子吸引性アルキル基は、0より大
きい(もしくは0.1より大きいかさらに0.3より大
きい)、そして好ましくは0.1と1.0との間(例え
ば、0.3、0.4、0.5もしくは0.6のいずれか
と1.0との間)のハメットσp 定数を有するであろ
う。ハメットσp 値は、前述のAdvanced Orcanic Chemi
stryに記載されている。「p」の添字は、σ値をベンゼ
ン環のパラ位における置換基で測定することの意味であ
る。ハメットσ p 定数に関する追加の表は、Chemical R
eview 91巻、165-195 ページ(著 C Hansch等)に記載
されている。
【0027】A* に関しては、不斉炭素原子を有するい
ずれの基も用いることができる。不斉炭素上の適当な置
換基に関して、A* は僅かに1の炭素数を有することが
できる。しかし、A* の例には、好ましくは少なくとも
三種類のアルキル基を有する不斉炭素原子が含まれ、従
って、A* は、好ましくは少なくとも4つの炭素原子を
有するであろう。A* は、炭素数1〜20(又は、好ま
しくは4〜20、4〜10もしくは4〜6)を有するこ
とができる。A* は、好ましくは下記構造(Ia)に示
すように、構造式−CR567 である。
【0028】式(I)の化合物は、具体的に下記(I
a)となることができる、[式(Ia)では環の炭素原
子のいくつかに番号を付して、本出願のベンゾトリアゾ
ールの環上の位置がどのように同定されるかを説明す
る]:
【0029】
【化5】
【0030】もしくはより具体的に式(Ib)となるこ
とができる:
【0031】
【化6】
【0032】より具体的には、上記式(I)、又は(I
a)もしくは(Ib)のいずれにおいても、R1 、R2
及びR3 は、独立して、いずれも1〜5個(もしくは1
〜2個)の介在する、酸素、イオウもしくは窒素原子を
有することができる炭素数1〜18(又は、1〜10、
1〜6、もしくは1〜2)のアルキルもしくはアルコキ
シとなることができ、又はアリール、ヘテロアリール、
もしくはアリールオキシとなることができる。R3 は、
6’−ヒドロキシ置換基となることもできる。
【0033】また、R1 、R2 もしくはR3 は、独立し
て、炭素数1〜17(又は1〜10、1〜6もしくは1
〜2)のアルコキシ、炭素数1〜17(又は1〜10、
1〜6もしくは1〜2)のアルキルスルフィド、炭素数
0〜17(又は0〜10、0〜6もしくは0〜2)のア
ミノ、又はハロゲン、で置換された前述のもののいずれ
にもなることができ、又ははR1 、R2 もしくはR3
いずれもHもしくはハロゲン(特に、クロロもしくはフ
ルオロ)となることができ、又はR1 及びR2 の両者は
一緒になって炭素数5〜18のアリール基(例えば、ベ
ンゾ環)もしくはヘテロアリール環基(例えば、ピロー
ロ、フリル、チエニル、ピリジル)を形成することがで
きる。R1 及びR2 によって形成される前記環上の置換
基には、炭素数1〜17(又は1〜10、1〜6もしく
は1〜2)のアルキルもしくはアルコキシ、又はハロゲ
ンを含むことができる。
【0034】また、R1 、R2 及びR3 は、独立して:
クロロ;フルオロ;ヒドロキシ;シアノ;カルボキシ;
カルボアルコキシ;ニトロ;いずれも炭素数1〜18
(又は、1〜10、1〜6、もしくは1〜2)となるこ
とができる、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ
基)、カルバモイル、スルホニル、スルファモイル、ス
ルホンアミド、アシルオキシ(例えば、アセトキシ基も
しくはベンゾイルオキシ基)、もしくはオキシカルボニ
ル基(例えば、メトキシカルボニル基等)、となること
もできる。
【0035】また、Lは、特に合計1〜20(又は、1
〜10もしくは1〜4)個の原子を有することができ、
1〜5(又は、1、2もしくは3)個の介在する、酸
素、イオウ又は窒素原子を有することができるアルキレ
ンとなることができる。L上の置換基には、例えば、炭
素数1〜10(又は、1〜6、又は1もしくは2)のア
ルコキシ、炭素数1〜10(又は、1〜6、又は1もし
くは2)のアルキルスルフィド、炭素数0〜10(又
は、0〜6もしくは0〜2)のアミノ、もしくはハロゲ
ンで置換されたものが含まれる。
【0036】Lは、特に非置換のメチン(即ち、介在す
るヘテロ原子を持たないわずか炭素1の長さ)、又は炭
素数1〜12(又は1、2もしくは3)のアルキルもし
くはアルコキシ(1〜2個の介在する酸素原子を有する
か、有しない)で、又は炭素数0〜6(又は0、1、2
もしくは3)のアミノで置換されたメチン、又はハロゲ
ン(例えば、FもしくはCl)となることができる。
【0037】上記式中、R5 、R6 及びR7 は、独立し
て:H;ハロゲン;シアノ;アルキル基もしくはアルコ
キシ基;チオアルキル基;アルキルアミノもしくはアリ
ールアミノ基;アリール基もしくはアリールオキシ基;
又はヘテロアリール基である。R5 、R6 及びR7 のい
ずれも、アルキルもしくはアルコキシ基である場合、炭
素数1〜20(又は1〜10もしくは1〜6、例えば、
メチル、エチル、プロピル、ブチルもしくはペンチル)
を有することができる。
【0038】適切な、アリール基、アリールオキシ基、
もしくはヘテロアリール基を、上記R 1 、R2 及びR3
に関連して記載したような基から選ぶことができる。R
5 、R 6 及びR7 の場合の前述の基上の置換基を、上記
1 、R2 及びR3 の場合の対応する基の置換基のの中
から選ぶことができる。そのような置換基には、アルコ
キシ(特に、炭素数1〜6)、ハロゲン(特にCl及び
F)、及びシアノが含まれる。各R5 、R6 及びR7
が、Hもしくはアルキル基から選ばれるのが好ましい。
【0039】本発明の場合、R5 、R6 及びR7 が、そ
れらの基を有する炭素もしくはケイ素が不斉(ラセミ炭
素もしくはケイ素中心)となるように、異なることが重
要である。しかし、式(I)の化合物はさらにラセミ炭
素中心を有することができる。化合物中に複数の不斉炭
素があるように、R1 、R2 、R3 もしくはR4 も不斉
炭素を有する(もしくは、他の置換基も不斉炭素を有す
る)場合、ジアステレオ異性体を形成することができ
る。これは、式(I)のUV吸収性化合物が、一組より
多い鏡像異性体を有することができることを意味する。
しかし、好ましくはこの化合物は、60/40〜40/
60(好ましくは50/50)比の少なくとも二種類の
鏡像異性体を有する(けれども、二組の鏡像異性体のそ
れぞれにおいて、例えば60/40〜40/60比の鏡
像異性体を有することができる)。
【0040】式(I)[式(Ia)、(Ib)及び下記
具体例を含む]からなるが、−N−X−(L)p−A*
の全体の結合がベンゾトリアゾールのベンゼン環の5位
もしくは6位にあるUV吸収性化合物が特に企図され
る。そのようなケースでは、ヒドロキシフェニル環の
4’位は、R1 もしくはR2 の場合に記載した置換基で
置換されるであろう。しかし、そのような化合物が特に
企図されるが、それらは本発明の化合物[式(I)に示
すように、4’位にある−N−X−(L)p−A*を必
要とする]とは考えられない。
【0041】本発明の化合物の例を次に示す。追加の式
(I)の化合物を次の例に記載する。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】式(I)のUV吸収性化合物を、下記式
(III)の発色団から調製することができる。式(I
II)の化合物を、当該技術分野で既知の操作で、o-ニ
トロアニリン、4−クロロ−2−二トリアニリン及びm-
アミノもしくはm-アミノアルキル置換されたフェノール
類等の安価に入手できる出発原料から容易に合成するこ
とができる(例えば、米国特許第3,813,255号
明細書を参照されたい)。例えば、塩化2−ニトロベン
ゼンジアゾニウムを3−アミノフェノールと反応させ
て、アゾ色素の還元型閉環を所望のベンゾトリアゾール
にすることによって、2−(2’−ヒドロキシ−4’−
アミノフェニル)ベンゾトリアゾールを製造することが
できる。
【0049】式(I)の化合物の合成の詳細を次に記載
する。式(I)の追加の化合物を類似の方法で調製する
ことができる。下記各例で、出発試薬の一つ(例えば、
塩化アルコキシカルボニル)が、対応する鏡像異性体混
合物(好ましくは、40/60〜60/40鏡像異性体
混合物)であることがわかるであろう。
【0050】
【化7】
【0051】別法として、本発明のカルバメート含有U
V化合物を、酢酸エチルもしくはテトラヒドロフラン等
の不活性溶剤下の縮合剤としてジ−2−ピリジルカーボ
ネート(DPC:下記式IV)の存在下で、アミノ置換
されたベンゾトリアゾール化合物を対応するアルコール
相当品と縮合させて合成することができた。この化学作
用は、その取扱に非常な注意を要する塩化オキシカルボ
ニルの使用を除くことができる。
【0052】
【化8】
【0053】次の方法が、好ましい合成様式である。以
下の詳細例では、本発明化合物(V)及びそれらの類似
物の合成を以下に示す図式1によって行った。図式1
は、有機塩基N,N−ジメチルアニリン(精製/もしく
は仕上げ時に除去するのが困難な試薬)の使用を除き、
代わりに重炭酸カリウム(非常に弱い無機塩基、高い水
溶性のため容易に除去可能)を用いる、本発明の化合物
(V)を合成する好ましい様式を記載する。
【0054】この好ましい合成様式は、最初に当該技術
分野で公知の(例えば、V. F. Pozdnev, Khimiya Geter
otsiklicheskikh Soedinenii, No. 3, 312-313, 1990年
を参照されたい)、m-アミノフェノールと塩化メトキシ
カルボニルとを縮合させて独占的にカルバメート結合を
生成するような、モデル化合物に関して記載された。し
かし、この手順は、本発明の適切に置換されたベンゾト
リアゾール化合物に関してはかつては記載されていなか
った。
【0055】
【化9】
【0056】本発明に従う写真要素は、典型的に、少な
くとも一つの感光性ハロゲン化銀乳剤層及び不感光性層
を有し、式(I)の紫外吸収性化合物を典型的に(しか
し必須ではない)不感光性層に配置する。より好ましく
は、本発明の写真要素は、全ての感光性層の上に配置さ
れた紫外吸収性化合物を含有する不感光性層を有する。
【0057】しかし、紫外線吸収性化合物が、中間層
(もしくは、感光性層までも)、特に支持体(特に、紙
支持体)上に順に塗布された青、緑及び赤感性を有する
要素の赤及び緑感性層の間に配置された中間層のような
別の層に追加的に存在することも企図される。式(I)
のUV吸収性化合物が配置される写真要素の任意の層
は、通常ゼラチン層となり、UV吸収性化合物を、追加
の酢酸エチルを有するか有しないカプラー溶剤を用いて
その層に分散することができる。
【0058】UV吸収性化合物を前記要素に直接分散さ
せるか、溶剤分散体の小滴中に分散させることができ
る。あるいは、式(I)のUV吸収性化合物をそれ自体
によるポリマーラテックス又は高沸点有機溶剤もしくは
モノマーUV吸収性化合物等の他の化合物とのポリマー
ラテックスに配合することができる。ポリマーラテック
スの配合は、一般的に例えば、米国特許第4,199,
363号明細書に記載されている。ポリマーラテックス
の配合も、例えば、米国特許第4,203,716号、
同4,214,047号、同4,247,627号、同
4,497,929号及び同4,608,424号各明
細書に記載されている。
【0059】記載したように、本発明のUV吸収性化合
物を写真要素において単独で用いることが好ましい。し
かし必要ならば、他のベンゾトリアゾール系UV吸収剤
等の他のUV吸収性化合物と組み合わせて用いることも
できる。
【0060】用いることができるそのような通常のUV
吸収剤の例には、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフ
ェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒド
ロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)−2H−ベ
ンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−t−ブ
チル−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾー
ル、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフ
ェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2
−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−アミルフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキ
シ−3,5−ジ(1,1−ジメチルベンジル)−フェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキ
シ−5−t−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリア
ゾールが含まれる。別のタイプのUV吸収剤は、J.F. R
abek, Photostabilization of Polymers, Principles a
nd Applicatioins, Elsevier Science Publishers LTD,
England,202-278頁(1990)に記載されている、p−ヒド
ロキシベンゾエート類、安息香酸のフェニルエステル
類、サリチルアニリド類及びオキサニリド類、ジケトン
類、ベンジリデンマロネート、α−シアノ−ケイ皮酸の
エステル類、及び有機金属光安定化剤、等が含まれる。
【0061】UV吸収性化合物を、0.2g/m2 と1
0g/m2 との間、そしてより好ましくは0.5g/m
2 と5.0g/m2 との間の量で、写真要素(一般的に
は、そのゼラチンゲル)に混ぜる。更に、水不混和性有
機溶剤を用いる溶剤分散体として組み込む場合は、UV
吸収性化合物に対する高沸点、水不混和性有機溶剤の重
量比は、好ましくは0.1と5.0の間(即ち、溶剤/
UV吸収性化合物が0.1/1〜5.0/1)、より好
ましくは0.2と3.0の間(即ち、溶剤/UV吸収性
化合物が0.2/1〜3.0/1)である。
【0062】式(I)のUV吸収性化合物を、表面保護
層、中間層もしくはハロゲン化銀乳剤層等の写真用感光
材料(例えば、ハロゲン化銀写真用感光材料)の一つ以
上の層(例えば、ゼラチン層のような親水性コロイド
層)に与える。例えば、写真ペーパーでは、式(I)の
UV吸収性化合物(他のUV吸収性化合物を有する/有
しない)を、赤感性層より上及び/もしくは下(一般的
に隣接して)に配置し(赤感性層は、一般的にカラーペ
ーパーの感性層の最上にあり)、又はその赤感性層内に
全部もしくは部分的に配置することができる。ラテック
スを含有する親水性コロイド材料(例えば、ゼラチン乳
剤)を、支持体もしくは写真要素の一部を構成する前も
って塗布されている別の層上に塗布することにより、こ
のUV吸収性化合物を一般的に写真要素の所定の層に与
える。
【0063】本発明の方法により製造される写真要素
は、、単色要素もしくは多色要素となることができる。
多色要素は、スペクトルの三原色のそれぞれに感度を有
する色素画像生成ユニットを有する。各ユニットは、所
定の領域のスペクトルに感度を有する単一乳剤層もしく
は複式乳剤層となることができる。この要素のこれらの
層(画像生成ユニットの層を含む)を、当該技術分野で
知られているように、種々の順序で配列することができ
る。別のフォーマットでは、スペクトルの三原色のそれ
ぞれに対して感度を有する乳剤を、単一セグメント層と
して配置することができる。
【0064】典型的な多色写真要素は、それと組合わさ
る少なくとも一種のシアン色素生成カプラーを持つ少な
くとも一つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含むシアン色
素画像生成ユニット、それと組合わさる少なくとも一種
のマゼンタ色素生成カプラーを持つ少なくとも一つの緑
感性ハロゲン化銀乳剤層を含むマゼンタ色素画像生成ユ
ニット、及びそれと組合わさる少なくとも一種のイエロ
ー色素生成カプラーを持つ少なくとも一つの青感性ハロ
ゲン化銀乳剤層を含むイエロー色素画像生成ユニットを
坦持する支持体を含んで成る。
【0065】この要素は、フィルター層、中間層、オー
バーコート層、下引き層等の追加の層を含むことができ
る。これらの全ての層を、透明もしくは反射(例えば、
紙支持体)となることができる支持体に塗布することが
できる。また、本発明の写真要素は、リサーチディスク
ロージャー、アイテム34390 、1992年11月、に記載され
る磁気記録材料、もしくは米国特許第4,279,94
5号及び同4,302,523号各明細書に記載され
る、透明支持体の裏面の磁気粒子を含有するような透明
磁気記録層も有効に含むことができる。
【0066】この要素は、典型的に、総厚5〜30μm
(支持体を除く)を有する。これらの色感性層の順序は
変えることができるが、透明支持体上の順序では、通
常、赤感性、緑感性及び青感性であり(即ち、青感性層
か支持体から最も遠い)、反射支持体上では、反対の順
序である。本発明は、使い捨てカメラ(即ち、レンズを
備えたフィルムユニット)と呼ばれる本発明の写真要素
の使用も企図する。これらのカメラはその中に予め装填
されたフィルと共に販売され、カメラ内部に残した露光
済みフィルムと共にカメラ全体が現像業者まで戻され
る。そのようなカメラはそれを介して本発明の写真要素
を露光するガラスレンズもしくはプラスチックレンズを
有することができる。
【0067】本発明の要素に使用するのに適当な材料に
ついての以下の開示については、英国ハンプシャー州 P
010 7DQ エムスワース 12a ノースストリートダッドレ
ーアネックスにあるKenneth Mason Publications, Ltd.
が発行しているリサーチディスクロージャー、1994年9
月、No. 365 、アイテム36544 (以下「リサーチディス
クロージャーI」という)を参照する。以下に言及する
セクションは、リサーチディスクロージャーIのセクシ
ョンである。
【0068】本発明の要素で用いられるハロゲン化銀乳
剤は、表面感受性乳剤もしくは未カブリ内部潜像形成乳
剤等のネガ型でもよいし、現像を均一露光又は核生成剤
の存在下で行うときにポジ型である未カブリの、内部潜
像形成型の直接陽画乳剤でもよい。適切な乳剤及びそれ
らの調製並びに化学増感及び分光増感方法については、
セクションI〜Vに記載されている。カラー材料及び現
像改質剤は、セクションV〜XXに記載されている。本
発明の要素に使用できるベヒクルは、セクションIIに
記載されており、蛍光増白剤、カブリ防止剤、安定化
剤、光吸収剤及び光散乱剤、硬膜剤、塗布助剤、可塑
剤、滑剤並びに艶消剤等の種々の添加剤は、例えば、セ
クションVI〜X及びXI〜XIVに記載されている。
【0069】製造方法は全てのセクションにおいて記載
され、他の層及び支持体はセクションXI及びXIVに
記載され、処理方法と処理剤はセクションXIX及びX
Xに記載され、露光の別法はセクションXVIに記載さ
れている。ネガ型ハロゲン化銀を用いて、ネガ像を形成
できる。必要に応じて、ポジ(即ち、リバーサル)像を
形成できるが、一般的にはネガ像を最初に形成する。
【0070】また、本発明の写真要素は、欧州特許第2
13490号;特開昭第58−172647号;米国特
許第2,983,608号;ドイツ国出願DE2,70
6,117C号;英国特許第1,530,272号;特
開A−113935号;米国特許第4,070,191
号及びドイツ国出願DE2,643,965号各明細書
に記載されているようなカラードカプラー(例えば、イ
ンターレイヤー補正のレベルを調節するため)及びマス
キングカプラーを使用することもできる。マスキングカ
プラーは、シフト又はブロック型でもよい。
【0071】また、この写真要素は、漂白もしくは定着
の処理工程を加速したり変更して画像の品質を向上させ
る物質を含有することもできる。欧州特許第193,3
89号;同301,477号;米国特許第4,163,
669号;同4,865,956号;及び同4,92
3,784号各明細書に記載の漂白促進剤が、特に有用
である。また、核生成剤、現像促進剤又はそれらの前駆
体(英国特許第2,097,140号;同2,131,
188号各明細書)、電子移動剤(米国特許第4,85
9,578号;同4,912,025号各明細書);ヒ
ドロキノン類、アミノフェノール類、アミン類、没食子
酸の誘導体等のカブリ防止剤及び混色防止剤;カテコー
ル;アスコルビン酸;ヒドラジド類;スルホンアミドフ
ェノール類;並びに無呈色カプラーも使用できる。
【0072】また、この要素は、コロイド状銀ゾル、又
は水中油滴型分散物、ラテックス分散物もしくは固形粒
子分散物のいずれかとして、イエロー及び/もしくはマ
ゼンタフィルター色素を含んでなるフィルター色素層を
含むこともできる。さらに、「スミア(smearing)」カ
プラー(例えば、米国特許第4,366,237号;欧
州特許第96,570号;米国特許第4,420,55
6号;及び米国特許第4,543,323号各明細書に
記載されているようなもの)とともに使用できる。ま
た、カプラー類は、例えば、特願昭第61−25824
9号もしくは米国特許第5,019,492号各明細書
に記載されているような保護された形態でブロック又は
塗布することができる。
【0073】写真要素は、さらに「現像抑制剤放出型」
化合物(DIR)等の他の画像改良化合物を含有するこ
とができる。本発明写真要素に有用な追加のDIRは当
該技術分野で公知であり、その例は以下の特許文書に記
載されている。すなわち米国特許第3,137,578
号、同3,148,022号、同3,148,062
号、同3,227,554号、同3,384,657
号、同3,379,529号、同3,615,506
号、同3,617,291号、同3,620,746
号、同3,701,783号、同3,733,201
号、同4,049,455号、同4,095,984
号、同4,126,459号、同4,149,886
号、同4,150,228号、同4,211,562
号、同4,248,962号、同4,259,437
号、同4,362,878号、同4,409,323
号、同4,477,563号、同4,782,012
号、同4,962,018号、同4,500,634
号、同4,579,816号、同4,607,004
号、同4,618,571号、同4,678,739
号、同4,746,600号、同4,746,601
号、同4,791,049号、同4,857,447
号、同4,865,959号、同4,880,342
号、同4,886,736号、同4,937,179
号、同4,946,767号、同4,948,716
号、同4,952,485号、同4,956,269
号、同4,959,299号、同4,966,835
号、及び同4,985,336号;並びに英国特許公告
第1,560,240号、同2,007,662号、同
2,032,914号、同2,099,167号;ドイ
ツ国特許公告第2,842,063号、同2,937,
127号、同3,636,824号、同3,644,4
16号;並びに欧州特許第272,573号、同33
5,319号、同336,411号、同346,899
号、同362,870号、同365,252号、同36
5,346号、同373,382号、同376,212
号、同377,463号、同378,236号、同38
4,670号、同396,486号、同401,612
号及び同401,613号である。
【0074】またDIR化合物は、Photographic Scien
ce and Engineering, 13巻、174 頁、1969年に記載のC.
R. Barr, J.R. Thirtle 及びP.W. Vittum の論文 "Deve
loper-Inhibitor-Releasing (DIR) Couplers for color
Photgraphy"にも開示されている。また、本発明の概念
は、リサーチディスクロージャー、1979年11月、アイテ
ム18716 号に記載されているような反射カラープリント
を得るのに使用できる。本発明の要素を形成するのに使
用される乳剤及び物質は、米国特許第4,917,99
4号明細書に記載されているようなpH調整支持体上
に、エポキシ溶剤(欧州特許第164,961号明細
書)とともにか;追加の安定化剤(例えば、米国特許第
4,346,165号;同4,540,653号及び同
4,906,559号各明細書に記載されている)とと
もにか;カルシウム等の多価カチオンに対する感受性を
減少させるために米国特許第4,994,359号明細
書に記載されているようなバラスト化キレート化剤とと
もにか;米国特許第5,068,171号及び同5,0
96,805号各明細書に記載されているような汚染減
少化合物とともに塗布できる。
【0075】本発明の写真要素に有用な他の化合物は、
特開昭58−09959号;同58−62586号;特
開平02−072629号;同02−072630号;
同02−072632号;同02−072633号;同
02−072634号;同02−077822号;同0
2−078229号;同02−078230号;同02
−079336号;同02−079338号;同02−
079690号;同02−079691号;同02−0
80487号;同02−080489号;同02−08
0490号;同02−080491号;同02−080
492号;同02−080494号;同02−0859
28号;同02−086669号;同02−08667
0号;同02−087361号;同02−087362
号;同02−087363号;同02−087364
号;同02−088096号;同02−088097
号;同02−093662号;同02−093663
号;同02−093664号;同02−093665
号;同02−093666号;同02−094668
号;同02−094055号;同02−094056
号;同02−101937号;同02−103409
号;同02−151577号の各明細書に開示されてい
る。
【0076】本発明の写真要素に使用されるハロゲン化
銀は、ヨウ臭化銀、臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、塩ヨウ
臭化銀等となることができる。例えば、本発明の写真要
素に用いられるハロゲン化銀は、少なくとも90%もし
くはそれ以上(例えば、少なくとも95%、98%、9
9%もしくは100%塩化銀)の塩化銀を含有すること
ができる。そのような高塩化物ハロゲン化銀乳剤の場
合、少量の臭化銀が存在してもよいが、一般的には実質
的にヨウ化銀は存在しない。「ヨウ化銀が実質的に存在
しない」とは、ヨウ化物濃度が1%以下、好ましくは
0.5もしくは0.1%未満であることを意味する。特
にその場合、塩化銀を臭化物源で処理してその感度を高
めることも企図されるが、得られる乳剤中の臭化物の全
体濃度は一般的に約2〜2.5%以下、好ましくは約
0.6〜1.2%(残りは、塩化銀)である。上記の%
はモル%である。
【0077】ハロゲン化銀粒子の種類には、好ましくは
多形態、立方及び八面体が含まれる。ハロゲン化銀の粒
径は、写真組成物に有用であることが知られているいず
れの分布を有していてもよく、多分散、単分散のいずれ
でもよい。平板状粒子ハロゲン化銀乳剤も用いることが
できる。平板状粒子は残りの粒子面よりそれぞれ明かに
大きい二つの平行主面を有するものであり、平板状粒子
乳剤は、平板状粒子が総粒子投影面積の少なくとも30
%、より典型的には少なくとも50%、好ましくは70
%を越え、最適には90%より多くを占める乳剤であ
る。平板状粒子は、総粒子投影面積の実質的に全部(9
7%を越える)を占めることができる。前記平板状粒子
乳剤は、高アスペクト比平板状粒子乳剤、即ち、ECD
/t>8である乳剤(ECDは粒子投影面積と等しい面
積を持つ円の直径であり、tは平板状粒子の厚さであ
る);中アスペクト比平板状粒子乳剤、即ち、ECD/
t=5〜8;又は低アスペクト比平板状粒子乳剤、即
ち、ECD/t=2〜5と、なることができる。前記乳
剤は、典型的に、高平板状度(T)(T=ECD/t2
である)を示す。即ち、ECD/t2 >25である(E
CD及びtは、両方ともμmで測定する)。
【0078】この平板状粒子は、平板状粒子乳剤の目的
の平均アスペクト比及び/もしくは平均平板状度を達成
するのに適合するいずれの厚さにもなることができる。
投影面積の要件を満足する平板状粒子は、0.3μmよ
り薄い厚さを有するものであるのが好ましく、特に薄型
(<0.2μm)平板状粒子が好ましく、最大の容積対
粒子面積比のためには、極薄型(<0.07μm)平板
状粒子が考えられる。青スピードの場合に、ヨードハロ
ゲン化物平板状粒子の本来の青吸収を頼りにする場合に
は、より厚い平板状粒子(典型的には最大0.5μmの
厚さ)が考えられる。
【0079】高ヨウ化物平板状粒子乳剤は、House の米
国特許第4,490,458号明細書、Maskaskyの同
4,459,353号明細書及びYagi等の欧州特許第0
410410号明細に説明されている。面心立方(岩塩
型)結晶格子構造を形成するハロゲン化銀から形成され
る平板状粒子は、{100}もしくは{111}主面の
いずれかを有することができる。{111}主面平板状
粒子を持つ乳剤(粒子分散度、コントロールされたハロ
ゲン化物分布、双晶面間隔、エッジ構造及び粒子転移並
びに吸着される{111}粒子面安定剤を含む)は、
サーチディスクロージャーI、セクションI.B.
(3)(503 ページ)に具体的に記載されている。
【0080】本発明で使用されるハロゲン化銀粒子は、
リサーチディスクロージャーI及びJames の The theor
y of the Photographic Process に記載されているよう
な当該技術分野において公知の方法に従って製造でき
る。これらの方法には、アンモニア性乳剤製造方法、中
性もしくは酸性乳剤製造方法及び当該技術分野において
公知の他の方法等が含まれる。これらの方法では、保護
コロイドの存在下で水溶性銀塩を水溶性ハロゲン化物塩
と混合させ、沈澱でハロゲン化銀を生成中に温度、PA
g、pH値等を適当な値に制御することを一般的に要す
る。
【0081】本発明で使用されるハロゲン化銀は、貴金
属(例えば、金)増感剤、中間カルコゲン(例えば、イ
オウ)増感剤、還元増感剤及び当該技術分野において公
知の他の増感剤で化学増感するのが有利である。ハロゲ
ン化銀の化学増感に有用な化合物及び技法は当該技術分
野において公知であり、リサーチディスクロージャーI
及びそこに引用されている文献に記載されている。
【0082】本発明の写真要素は、一般的に乳剤の形態
でハロゲン化銀を提供する。写真乳剤は、一般的に写真
要素の一つの層として乳剤を塗布するためのベヒクルを
含む。有用なベヒクルには、タンパク質等の天然物質、
タンパク質誘導体、セルロース誘導体(例えば、セルロ
ースエステル類)、ゼラチン(例えば、牛骨もしくは皮
ゼラチン等のアルカリ処理ゼラチン、又は豚皮ゼラチン
等の酸処理ゼラチン)、ゼラチン誘導体(例えば、アセ
チル化ゼラチン、フタル化ゼラチン等)、並びにリサー
チディスクロージャーIに記載されているような他のベ
ヒクルの両方が含まれる。また、ベヒクルもしくはベヒ
クル増量剤として有用なものは、親水性透水性コロイド
である。これらは、リサーチディスクロージャーIに記
載されているような、合成ポリマー解こう剤、キャリヤ
ー、及び/もしくは、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ
(ビニルラクタム)、アクリルアミドポリマー、ポリビ
ニルアセタール、アルキル並びにスルホアルキルアクリ
レート及びメタクリレートのポリマー、加水分解したポ
リビニルアセテート、ポリアミド、ポリビニルピリジ
ン、メタクリルアミドコポリマー等のバインダーを含
む。
【0083】ベヒクルは、写真乳剤に有用な量で乳剤中
に存在することができる。また、この乳剤は、写真乳剤
に有用であるとして知られているいずれの添加剤も含有
することができる。これらの添加剤には、活性ゼラチ
ン、イオウ、セレン、テルル、金、白金、パラジウム、
イリジウム、オスミウム、レニウム、ロジウム、ルテニ
ウム、リンもしくはこれらの組み合わせ等の化学増感剤
が含まれる。化学増感は、一般的にリサーチディスクロ
ージャー、1975年6 月、アイテム13452 及び米国特許第
3,772,031号明細書に記載されているようなp
Agレベル5〜10、pHレベル5〜8及び温度30〜
80°Cで実施される。
【0084】ハロゲン化銀は、リサーチディスクロージ
ャーIに記載されているような当該技術分野において公
知のいずれか方法により増感色素で増感できる。この色
素を、乳剤を写真要素に塗布する前のいずれかの時期
(例えば、化学増感中もしくは化学増感後)に、もしく
は写真要素への乳剤の塗布と同時に、ハロゲン化銀粒子
と親水性コロイドからなる乳剤に添加してもよい。色素
/ハロゲン化銀乳剤を、塗布直前もしくは塗布に先立ち
(例えば、2時間前)、カラー画像生成カプラーの分散
物と混合することができる。
【0085】本発明の写真要素は、リサーチディスクロ
ージャーI、セクションXVIに記載されている技法を
含むいずれかの公知の技法を用いて像様露光するのが好
ましい。これには、典型的にはスペクトルの可視領域で
の露光を必要とし、一般的にそのような露光は、レンズ
を通した生の像であるが、保存された画像(コンピュー
タに記憶されたような画像)を発光装置(発光ダイオー
ド、CRT等)を用いて露光することもできる。
【0086】本発明の組成物を含む写真要素は、例え
ば、リサーチディスクロージャーI、もしくはJames の
The theory of the Photographic Process、第4 版、19
77年に記載されているいくつかの周知の処理組成物のい
ずれかを用いた周知の写真プロセスを用いて処理でき
る。リバーサルカラー要素を処理する場合は、この要素
をまず白黒現像主薬で処理し、次に発色現像主薬で処理
する。ネガカラー要素を処理する場合では、ネガ色素画
像を生成するように第一現像液は発色現像液である。好
ましい発色現像主薬は、p−フェニレンジアミン類であ
る。
【0087】特に好ましい現像主薬は:4−アミノ−
N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メ
チル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−
3−メチル−N−エチル−N−(β−(メタンスルホン
アミド)エチルアニリンセスキ硫酸塩水和物、4−アミ
ノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエ
チル)アニリン硫酸塩、4−アミノ−3−β−(メタン
スルホンアミド)エチル−N,N−ジエチルアニリン塩
酸塩、及び4−アミノ−N−エチル−N−(2−メトキ
シエチル)−m−トルイジン ジ−p−トルエンスルホ
ン酸である。
【0088】現像後に、漂白定着により銀もしくはハロ
ゲン化銀を除去し、水洗し、乾燥を行う。
【0089】
【実施例】次の例において本発明を更に説明する。以下
の具体的な例は本発明の種々の形態を説明するが、本発
明の範囲を限定しようとするものではない。例1(本発明の化合物No.V) 機械攪拌し、冷却(10〜15℃)しながら、塩化2−
エチルヘキシルオキシカルボニルの5.0g(0.02
6モル、5.1ml)を、酢酸エチル(150ml)及
び水(10ml)中の2−(2−ヒドロキシ−4−アミ
ノフェニル)ベンゾトリアゾール(5.65g、0.0
25モル)及びKHCO3 (3.12g、0.031モ
ル)の懸濁物に、30分間かけて滴下し、その後この混
合物をさらに3時間攪拌した。水性層を分離し、そして
有機層を水(100ml)、1M硫酸(20ml)、水
(100ml)、ブライン(100ml)で十分に洗浄
し、乾燥し(Na2 SO4 )、ろ過し、溶液を回転蒸発
装置で除去した。ほとんど無色の粘稠な物質を得て、冷
水(300ml)で希釈した。これをスパチュラでつぶ
すと白色固形物が得られた。これをろ過し、メタノール
−水から再結晶させた。収量9.0g(93.7%)、
50/50鏡像異性体混合物。
【0090】TLC(ヘキサン/酢酸エチル、5/
5):ワンスポット、Rf=0.72。19.85分の
保持時間を有するHPLC(ピーク領域%)で、約99
%純粋であった。それは、3342、2954、173
6、1700、1601、1535、1225、106
1及び744cm-1で、重要なIRバンドを有した。
【0091】C212643 の元素分析(M.W.3
82.5): 計算値:C、65.95;H、6.85;N、14.6
5 実測値:C、65.47;H、6.72;N、14.4
6。 FD−MS:m/e 382(M+ )。 それは、δ11.40(s、1H、フェーノル性O
H)、8.3(d、1H、芳香核)、7.9(2二重
線、2H、芳香核)、7.48(2二重線、2H、芳香
核)、7.24(s、1H、芳香核)、7.17(2二
重線、2H、芳香核)、6.72(s、1H、NH)、
4.1(2二重線、2H、OCH2 )、1.62(m、
1H、脂肪族メチン)、1.5〜1.21(m、8H、
4×CH2 )、及び0.95(2融合三重線、6H、2
×CH3 )において、NMRピーク(CDCl3 )を有
した。そのUV−VIS(MeOH)は、λmax 343
nm及びεmax 2.71×104 を示した。M.P.7
7〜78℃。
【0092】例2(本発明の化合物No.VI)
【0093】
【化10】
【0094】2−(2−ヒドロキシ−4−エチルアミノ
フェニル)ベンゾトリアゾールを用いて始めた以外は、
(V)と同様にこの化合物を作成した。液状化合物、5
0/50鏡像異性体混合物としてこの化合物を得た。2
5.23分の保持時間を有するHPLC(ピーク領域
%)で、約95%純粋であった。 C233043 の元素分析(M.W.410.5): 計算値:C、67.29;H、7.37;N、13.6
5 実測値:C、67.15;H、7.40;N、13.7
6。 FD−MS:m/e 410(M+ )。
【0095】それは、δ11.40(s、1H、フェー
ノル性OH)、8.38(d、1H、芳香核)、7.9
3(2二重線、2H、芳香核)、7.5(2二重線、2
H、芳香核)、7.08(s、1H、芳香核)、6.9
2(d、1H、芳香核)、4.02(d、2H、OCH
2 )、3.78(q、2H、N−エチル基のメチレ
ン)、1.55(m、1H、脂肪族メチン)、1.23
(m、11H、4×CH2及びN−エチル基のメチ
ル)、及び0.87(2融合三重線、6H、2×C
3)において、NMRピーク(CDCl3 )を有し
た。そのUV−VIS(MeOH)は、λmax 334n
m及びεmax 2.28×104 を示した。
【0096】この化合物を生成するために、2−(2−
ヒドロキシ−4’−アミノエチルフェニル)ベンゾトリ
アゾールを必要とした。これを、当該技術分野で公知の
同様の手順(例えば、Lal C. Vishwakarma等、Heterocy
cles, 19, 1453, 1982年を参照されたい)により、アラ
ンを用いる対応するアセトアミド置換された化合物の還
元によって、収率約90%で合成した。
【0097】既に述べたように、(VI)のUV−VI
Sデータは、そのλmax の浅色シフト並びにより低いモ
ル吸光係数を示す。これを、ベンゾ環の5位にCl−も
しくはF−置換基を導入し、R4 のエチル基を電子吸引
性基(例えば、トリフルオロメチルもしくは任意のパー
フルオロアルキル基)で置き換えることにより補正する
ことができる。
【0098】例3(比較化合物No.VII)
【0099】
【化11】
【0100】収率94%で塩化n−オクチルオキシカル
ボニルを用いて縮合した以外は、(V)と同様にこの化
合物を作成した。オフホワイト固形分としてこの化合物
を得た。M.P.は131〜132℃であった。27.
76分の保持時間を有するHPLC(ピーク領域%)
で、約100%純粋であった。 C212643 の元素分析(M.W.382.5): 計算値:C、65.95;H、6.85;N、14.6
5 実測値:C、67.71;H、6.90;N、14.6
5。
【0101】それは、δ11.3(s、1H、フェーノ
ル性OH)、8.3(d、1H、芳香核)、7.84
(2二重線、2H、芳香核)、7.42(2二重線、2
H、芳香核)、7.21(s、1H、芳香核)、7.1
0(2二重線、1H、芳香核)、6.7(s、1H、N
H)、4.18(t、2H、OCH2 )、1.62
(m、2H、メチレン)、1.30(m、10H、5×
CH2 )、及び0.88(t、3H、CH3 )におい
て、NMRピーク(CDCl3 )を有した。そのUV−
VIS(MeOH)は、λmax 343.8nm及びε
max 2.70×104 を示した。 この比較化合物は、
ラセミ炭素中心がない(もしラセミ炭素中心があれば、
同じ総元素数を有する本発明の化合物(V)と一致す
る)。
【0102】例4(比較化合物No.VIII)
【0103】
【化12】
【0104】収率90%で塩化イソ−ブチリルオキシカ
ルボニルを用いて縮合した以外は、(V)と同様にこの
化合物を作成した。オフホワイト固形分としてこの化合
物を得た。M.P.は154〜155℃であった。 C171843 の元素分析(M.W.326.4): 計算値:C、62.57;H、5.56;N、17.1
7 実測値:C、62.49;H、5.64;N、17.0
3。
【0105】それは、δ11.35(s、1H、フェー
ノル性OH)、8.3(d、1H、芳香核)、7.9
(2二重線、2H、芳香核)、7.42(2二重線、2
H、芳香核)、7.22(s、1H、芳香核)、7.1
0(d、1H、芳香核)、6.78(s、1H、N
H)、3.95(d、2H、OCH2 )、2.0(m、
1H、メチン)、及び0.9(d、6H、イソプロピル
基)において、NMRピーク(CDCl3 )を有した。
そのUV−VIS(MeOH)は、λmax 343nm及
びεmax 2.69×104 を示した。
【0106】この化合物は、分子鎖を有するがラセミ炭
素中心がない比較例として作成した。表Iに示すよう
に、分枝鎖を有するだけでは、化合物(V)のような
4’−カルバメートにラセミ中心を有する本発明の化合
物と同じ性能を与えない。例5(比較化合物No.IX)
【0107】
【化13】
【0108】2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−ア
ミノベンゾトリアゾールを塩化エトキシカルボニルと縮
合させた以外は、(V)と同様にこの化合物を作成し
た。収率87%で、オフホワイト固形分としてこの化合
物を得た。M.P.は192〜193℃であった。 C151443 の元素分析(M.W.298.3): 計算値:C、60.40;H、4.73;N、18.7
8 実測値:C、60.25;H、4.87;N、18.6
6。
【0109】それは、δ11.25(s、1H、フェー
ノル性OH)、8.35(2二重線、1H、芳香核)、
8.13(s、1H、芳香核)、7.83(d、1H、
芳香核)、7.3(m、2H、芳香核)、7.2(d、
1H、芳香核)、7.02(t、1H、芳香核)、6.
8(s、1H、NH)、4.28(q、2H、OCH
2 )、及び1.35(t、3H、CH3 )において、N
MRピーク(CDCl3)を有した。そのUV−VIS
(MeOH)は、λmax 347nm及びεmax 2.15
×104 を示した。
【0110】例6(比較化合物No.X)
【0111】
【化14】
【0112】2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−ア
ミノベンゾトリアゾールを塩化2−エチルヘキシルオキ
シカルボニルと縮合させた以外は、(V)と同様にこの
化合物を作成した。収率90%で、オフホワイト固形分
としてこの化合物を得た。M.P.は103〜105℃
であった。 C212643 の元素分析(M.W.382.5): 計算値:C、65.95;H、6.85;N、14.6
5 実測値:C、65.76;H、6.80;N、14.5
3。
【0113】それは、δ11.25(s、1H、フェー
ノル性OH)、8.35(d、1H、芳香核)、8.1
5(s、1H、芳香核)、7.82(d、1H、芳香
核)、7.3(m、2H、芳香核)、7.2(d、1
H、芳香核)、7.0(t、1H、芳香核)、6.83
(s、1H、NH)、4.1(2二重線、2H、OCH
2)、1.62(m、1H、メチン)、1.38(m、
2H、CH2 )、1.3(広がった一重線、6H、3×
CH2 )、及び0.9(t、6H、2×CH3 )におい
て、NMRピーク(CDCl3 )を有した。そのUV−
VIS(MeOH)は、λmax 347nm及びε
max 2.26×104 を示した。
【0114】例7(比較化合物No.XI)
【0115】
【化15】
【0116】2−(2−ヒドロキシ−4−アミノフェニ
ル)ベンゾトリアゾール(20g、0.0885モ
ル)、氷酢酸、(250ml)及びp-トルエンスルホン
酸一水和物(PTSと呼ばれる、0.8g、触媒量)を
加熱マントル上で16時間還流した。そしてこれを室温
まで冷却し、1リットルの氷水に注いだ。不溶性のオフ
ホワイト生成物をガラス濾過器でろ過し、メタノール/
水(1/1、2×50ml)で洗浄し、自然乾燥させ
た。そのTLC(ヘキサン/酢酸エチル、6/4)は、
Rf0.49であった。収量23.0g(98%)であ
った。M.P.は220〜221℃であった。
【0117】それは、δ11.7(s、1H、フェーノ
ル性OH)、8.3(d、1H、芳香核)、8.02
(2二重線、2H、芳香核)、7.82(s、1H、芳
香核)、7.6(2二重線、2H、芳香核)、7.38
(d、1H、芳香核)、及び2.22(s、3H、CH
3 )において、NMRピーク(CDCl3 )を有した。
そのUV−VIS(MeOH)は、λmax 344nm及
びεmax 2.65×10 4 を示した。
【0118】例8(比較化合物No.XII)
【0119】
【化16】
【0120】この化合物を本発明の化合物(V)と同じ
様に調製した。従って、2−(2−ヒドロキシ−4−ア
ミノフェニル)ベンゾトリアゾールを塩化2−エチルヘ
キサノイルと縮合させた。白色固形分としてこの化合物
を得た。M.P.は169〜170℃であった。 C202442 の元素分析(M.W.352.4): 計算値:C、68.16;H、6.86;N、15.9
0 実測値:C、68.10;H、6.90;N、15.7
8。
【0121】それは、δ11.4(s、1H、フェーノ
ル性OH)、8.3(d、1H、芳香核)、7.92
(2二重線、2H、芳香核)、7.42(m、NHプロ
トンを有する3H)、7.25(d、1H、芳香核)、
2.1(m、1H、メチン)、1.7(m、2H、CH
2 )、1.55(m、2H、CH2 )、1.3(高い2
二重線、4H、2×CH2 )、及び0.98(t、3
H、CH3 )において、NMRピーク(CDCl3 )を
有した。そのUV−VIS(MeOH)は、λmax34
4nm及びεmax 2.76×104 を示した。
【0122】例9(比較化合物No.XIII)
【0123】
【化17】
【0124】この化合物を本発明の化合物(XI)と同
じ様に調製した。M.P.は215〜216℃であっ
た。 C141242 の元素分析(M.W.268.3): 計算値:C、62.68;H、4.51;N、20.8
8 実測値:C、62.44;H、4.63;N、20.5
7。
【0125】それは、δ11.3(s、1H、フェーノ
ル性OH)、9.9(s、1H、CONH)、9.1
(s、1H、芳香核)、8.9(d、1H、芳香核)、
8.4(d、1H、芳香核)、8.12(m、1H、芳
香核)、7.92(t、1H、芳香核)、7.78
(d、1H、芳香核)、7.65(t、1H、芳香
核)、、及び2.8(s、3H、CH3 )において、N
MRピーク(CDCl3 )を有した。そのUV−VIS
(MeOH)は、λmax 346nm及びεmax 2.27
×104 を示した。
【0126】例10(比較化合物No.XIV)
【0127】
【化18】
【0128】95%の収率でこの化合物を(XII)と
同じ様に調製した。これはアミド鎖中にラセミ炭素中心
を含む。M.P.は199〜200℃であった。 C202442 の元素分析(M.W.352.4): 計算値:C、68.16;H、6.86;N、15.9
0 実測値:C、68.18;H、6.86;N、15.7
1。
【0129】それは、δ11.3(s、1H、フェーノ
ル性OH)、8.4(s、1H、CONH)、8.32
(d、1H、芳香核)、7.85(d、1H、芳香
核)、7.48(s、1H、芳香核)、7.4(d、1
H、芳香核)、7.32(t、1H、芳香核)、7.2
(d、1H、芳香核)、7.0(t、1H、芳香核)、
2.18(m、1H、メチン)、1.72(m、2H、
CH2 )、1.58(m、2H、CH2 )、1.3(二
重線、4H、2×CH2 )、0.96(t、3H、CH
3 )、及び0.9(t、3H、CH3 )において、NM
Rピーク(CDCl 3 )を有した。そのUV−VIS
(MeOH)は、λmax 346nm及びεmax2.31
×104 を示した。
【0130】例11(比較化合物No.XV)
【0131】
【化19】
【0132】95%の収率でこの化合物を(XII)と
同じ様に調製した。これはアミド鎖中に非ラセミ炭素中
心を含む(同じ炭素数を有するノーマル直鎖のもの)。
M.P.は169〜170℃であった。 C202442 の元素分析(M.W.352.4): 計算値:C、68.16;H、6.86;N、15.9
0 実測値:C、68.44;H、6.69;N、15.4
3。
【0133】それは、δ11.5(s、1H、フェーノ
ル性OH)、8.39(s、1H、CONH)、8.3
0(d、1H、芳香核)、7.83(d、1H、芳香
核)、7.3(m、3H、芳香核)、7.18(d、1
H、芳香核)、7.02(t、1H、芳香核)、2.4
(t、2H、CH2 )、1.75(m、2H、CH
2 )、1.3(広がった二重線、8H、4×CH2 )、
及び0.9(t、3H、CH 3 )において、NMRピー
ク(CDCl3 )を有した。そのUV−VIS(MeO
H)は、λmax 346nm及びεmax 2.28×104
を示した。
【0134】本発明のUV吸収剤の特性 以下の表Iに示すように、本発明の種々の化合物、並び
に比較化合物の物性(光学的吸収プロフィールを含む)
を測定した。表Iで、λmax は最大吸収の波長(表に示
すようにMeOH中で測定)であり、εmax は吸光係数
であり、半値幅はλmax での最大吸収の50%の所で測
定したλmax を中心にした吸収ピークの幅であり、全て
メタノール中で測定する。
【0135】
【表7】
【0136】表Iから、従来技術に関する比較例がより
高い溶融特性を示すことがわかる。その結果として、そ
れらが特に第一級カルボキシアミド置換化合物において
ラセミ鎖を有するとしても、それらは分散体及び/もし
くは塗膜中に晶出する傾向がある。写真評価 1.45gのUV吸収剤を高温で(50〜70℃)、
1,4−シクロヘキシレンジメチレンビス(2−エチル
ヘキサノエート)480mgに溶解し、UV吸収剤が室
温で固体である場合は、追加的に酢酸エチル4.35g
を用いた。この油相を、高剪断攪拌しながら70℃のゼ
ラチン水溶液(1リットル当たり、ゼラチン40.1g
及び10%の水性Alkanol−XC31.0mlを
含有する)に加え、適当な粒子サイズに落とすためにコ
ロイドミルを5回通した。この分散体を顕微鏡を用いて
全体的な粒子サイズ及び結晶度を検査し、二層SOCタ
イプフォーマットで、アセテートベース上に12.9×
10-4モル/m2 (1.16×10-4モル/ft2 )塗
布し、乾燥させてまた塗膜の結晶度についても顕微鏡で
検査した(表II)。
【0137】新しい塗膜のスペクトル吸収データを、Pe
rkin-Elmer Lambda 4C High Performance UV-VIS分光計
を用いて記録し、塗布されたサンプルをHID試験(5
0Kルクスデーライト;315〜700nm)及びHI
S試験(50Kルクスサンシャイン;280〜700n
m)して、UV吸収剤固有の光安定性情報を得るために
新しいデータと比較した。(HID及びHISの説明
は、Lewis R. Koller の、Ultraviolet Radiation, Joh
n Wiley & Sons, Inc., N.Y., 1965を参照されたい。) 下記ように、種々の化合物の吸収スペクトルを溶液中及
び塗膜中で得た。これを図1及び2に示す。特に、図1
は、比較対照化合物II−A及びII−Bの混合物(実
線)、並びに本発明の化合物V(破線)を示す。図2
は、本発明の化合物及び対照化合物の分光光度計の総透
過モードでの吸収スペクトル(塗膜中)を示す。図1に
おいて、本発明のUV吸収性化合物が、約330〜37
0nmの重要な領域で、通常用いられる対照のUV吸収
性化合物II−A/II−Bの混合物とおおよそ同じ吸
収を有することに留意されたい。
【0138】しかし、本発明の化合物は、II−A/I
I−Bの混合物よりも、その吸収のより長い波長のとこ
ろ(即ち、380nm付近)で急勾配を有し、特に、そ
の吸収の最も長い波長のところでより低い吸収の低下を
有している。図2において、その個々の分散体の新しい
塗膜から測定すると、急勾配であることに加えて、本発
明のUV吸収性化合物が比較対照化合物II−A及びI
I−Bよりも、はるかに高い吸収係数を示すことに留意
されたい。
【0139】実験用UV吸収剤分散体及びこれらの材料
の塗膜中の結晶度の顕微鏡観察並びにそれらの吸収スペ
クトル観察を以下に記載するように実施した。全体的な
粒子サイズ及び安定性(即ち、結晶化の傾向)等の物性
の初期指標を与えるために、実験材料の分散体の試料で
顕微鏡検査を行う。顕微鏡検査による粒子サイズ特徴付
けは、通常、油浸光学顕微鏡(〜1000×)を使用し
て行われ、そして結晶を特徴づけるのに干渉偏光顕微鏡
(〜200×)を使用する。容認できる非結晶性分散体
が塗布したフォーマットにおいて再結晶する可能性があ
るので、塗膜の顕微鏡検査評価も行った。
【0140】再結晶の問題は無いと仮定して、同じ二つ
のサンプルを、Perkin-Elmer High Performance Lambda
4C 分光計を用いて分光光度分析した。そしてこれらの
サンプルを、2週間HID及びHIS光安定性試験を受
けさせ、試験後のスペクトルを測定し、UV吸収剤の固
有の光安定性を測定するために、新しいものの測定値と
比較する。これらの試験に用いる実験用分散体配合物は
普通のものであり、低融点固体及び分散体結晶度に与え
る有利な影響の見地から最適化されているだけであるの
で、塗布された顕微鏡検査データは、分光計に積分球を
用いる場合の総透過モード操作を主として用いて得る。
これは粒子サイズによる光り散乱効果を減衰させる効果
を有し、その結果スペキュラーモードの光散乱により生
じる吸光係数の誤りを見過ごす場合がある。
【0141】上記手順に由来する結晶形成の顕微鏡検査
により、下記表IIに示す結果が得られた。
【0142】
【表8】
【0143】表IIは、本発明のUV吸収性化合物が、
分散体中においても塗膜中においても検出できる結晶を
生成しないことを示す。一方、原子数及びヒドロキシフ
ェニル環でのカルバメート基結合の位置の点から見て全
く一致するが、ラセミ炭素中心が無い化合物VIIは、
分散体に溶解さえもしなかった。前述したように、比較
化合物Xでのラセミ炭素中心の存在(さらに、全く一致
するが結合点が異なる)は、それが分散体になるのに影
響を及ぼさなかった。この化合物は、塗膜中に晶出し
た。この観察から、カルバメート基、ラセミ炭素中心
(複数であってもよい)を有するカルバメート基中のア
ルキル鎖、及び最も重要な、ヒドロキシフェニル環の
4’位にあるベンゾトリアゾールUV発色団のカルバメ
ート基の結合点の組合せの重要性がわかる。
【0144】本発明のUV吸収剤化合物Vの固有の光安
定性データを表IIIに要約する。化合物II−A及び
II−Bの組合せを各塗膜セットの対照として用いた。
対照塗膜に対する光学的濃度損失を350nmで塗膜分
光データから測定した。
【0145】
【表9】
【0146】表IIIの2週間の固有の光安定性データ
は、本発明の化合物Vが、対照化合物II−A/II−
Bに対して少なくとも等しいかもしくはより良いことを
示唆している。表I及びIIのデータから、特に比較化
合物(IX)及び(X)(ラセミ鎖を有するかもしくは
有しないベンゾ環の5位のところのような位置でカルバ
メート基を持つ)が、本発明の化合物(V)程には容認
できる色相を示さず、より小さいモル吸光係数を有し、
分散体中にも塗膜中でも晶出する。
【0147】さらに、表I及びIIのデータから、結合
された炭素鎖の特徴にかかわらず、カルボキシアミド置
換されたベンゾトリアゾール例(化合物No.XI〜X
V)は、多少深い色相、より小さい吸光係数及び分散体
中か塗膜中での晶出があった。この観察により、ベンゾ
トリアゾール化合物(カラー写真ペーパーのための基準
を満足する通常の分散体フォーマットに用いることがで
きる)は、それらが、本発明の式(I)(即ち、ヒドロ
キシフェニル環の4’位にラセミカルバメート置換基を
持つ)に入る場合に優れた性能を示すことを説明してい
る。
【0148】本発明は特にリサーチディスクロージャ
ー、アイテム37038 、(79-115ページ)、1995年2 月、
に記載されているような多層写真要素を企図する。その
ような要素では、式(I)の鏡像異性体混合物(特に、
二種類の鏡像異性体の50/50混合物)を用いること
が特に企図される。表A及びBの化合物のいずれか、も
しくは化合物V及びVIのいずれかの50/50鏡像異
性体混合物を、UV吸収性化合物として、リサーチディ
スクロージャーのセクションXVII〜XXIIに詳細
に記載されている写真要素のそれぞれのオーバーコート
に用いることができる。
【0149】前述の詳細な説明及び具体的な例(本発明
の好ましい態様を説明するが)を説明したが、これに限
定されないことは理解される。本発明の範囲内の多くの
変更及び改造を、本発明の精神から離れることなく行う
ことができ、本発明は、それ等全てを包含する。本発明
の他の好ましい態様を請求項との関連において、次ぎに
記載する。尚態様1は請求項1と同じである。
【0150】(態様1)次式:
【0151】
【化20】
【0152】(式中、R4 は、Hもしくはアルキル基で
あり、示されているベンゾもしくはフェニル環は、さら
に置換されていても、もしくは置換されていなくてもよ
く;Xは、カルボニル炭素がNR4 のNに結合されてい
る−C(O)O−であるか、もしくはXは、−SO2
であり;Lは、二価の結合基であり;pは、0もしくは
1であり;A* は、不斉炭素もしくはケイ素原子を有す
るアルキル基である)の紫外線吸収性化合物であって、
* の不斉炭素もしくはケイ素に関する二種類の鏡像異
性体の混合物である前記紫外線吸収性化合物を含んでな
る写真要素。
【0153】(態様2)pが1であり、Lが、介在する
酸素、イオウもしくは窒素原子を有するかもしくは有し
ない炭素数1〜20の鎖長を有するアルキレン基である
態様1に記載の写真要素。 (態様3)R4 がアルキル基である場合、それが電子吸
引性アルキル基である態様1に記載の写真要素。
【0154】(態様4)前記紫外線吸収性化合物が二種
類の鏡像異性体の60/40〜40/60の混合物であ
る態様1に記載の写真要素。 (態様5)少なくとも一層の感光性ハロゲン化銀乳剤層
及び不感光性層をさらに含んでなる写真要素であって、
前記紫外線吸収化合物が前記不感光性層に配置されてい
る態様1に記載の写真要素。
【0155】(態様6)前記紫外線吸収性化合物を含有
する不感光性層が全ての感光性層の上に配置されている
態様5に記載の写真要素。 (態様7)反射支持体及び少なくとも一層の感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層をさらに含んでなる写真要素であって、
前記紫外線吸収化合物が、前記ハロゲン化銀乳剤層かも
しくは前記ハロゲン化乳剤層よりも支持体から遠くに位
置する層に配置されている態様1に記載の写真要素。
【0156】(態様8)蛍光増白剤をさらに含んでなる
態様7に記載の写真要素。 (態様9)前記蛍光増白剤が、400〜500nmの領
域において蛍光するために350〜410nmの領域の
紫外線を吸収する態様7に記載の写真要素。 (態様10)前記紫外線吸収剤が0.2g/m2 〜10
g/m2 の量で存在する態様1に記載の写真要素。
【0157】(態様11)次の構造を有する紫外線吸収
性化合物を含んでなる写真要素であって、前記紫外線吸
収性化合物が、A*の不斉炭素に関する二種類の鏡像異
性体の60/40〜40/60の混合物である写真要
素:
【0158】
【化21】
【0159】(式中、R1 、R2 及びR3 は、独立し
て、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロア
リール基、もしくはアリールオキシ基を表し、前記アル
キルもしくはアルコキシは、1〜5個の介在する酸素、
イオウもしくは窒素原子を有してもよく、又はR1 、R
2 もしくはR3 のいずれも、H、シアノもしくはハロゲ
ン原子であり、又はR1 及びR2 の両者は一緒になっ
て、芳香族基もしくはヘテロ芳香族基を形成し、又はR
3は追加的にHもしくは6’−ヒドロキシとなることが
でき;R4 は、Hもしくはアルキル基であり;Xは、カ
ルボニル炭素がNR4 のNに結合されている−C(O)
O−であるか、もしくはXは、−SO2 −であり;L
は、二価の結合基であり;pは、0もしくは1であり;
そしてR5 、R6 及びR7 は、独立して:H;ハロゲ
ン;シアノ;アルキル基もしくはアルコキシ基;チオア
ルキル基;アルキルアミノもしくはアリールアミノ基;
アリール基もしくはアリールオキシ基;又はヘテロアリ
ール基であるが、R5 、R6 及びR7 は、それらが結合
している炭素原子が不斉となるように選ばれる)。
【0160】(態様12)R5 、R6 及びR7 がそれぞ
れ炭素数1〜20のアルキル基もしくはHである態様1
1に記載の写真要素。 (態様13)R1 、R2 及びR3 がそれぞれアルキル
基、アルコキシ基、Hもしくはハロゲンである態様12
に記載の写真要素。 (態様14)式(I)の紫外線吸収性化合物が二種類の
鏡像異性体の50/50混合物である態様11に記載の
写真要素。
【0161】(態様15)前記紫外線吸収化合物が次式
であり、A*の不斉炭素に関する二種類の鏡像異性体の
60/40〜40/60の混合物であり、少なくとも一
層の感光性ハロゲン化銀乳剤層及び不感光性層をさらに
含んでなる態様1に記載の写真要素:
【0162】
【化22】
【0163】(式中、R1 、R2 及びR3 は、独立し
て、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロア
リール基、もしくはアリールオキシ基を表し、前記アル
キルもしくはアルコキシは、1〜5個の介在する酸素、
イオウもしくは窒素原子を有してもよく、又は、二重結
合を有してもよく、又はR1 、R2 もしくはR3 のいず
れも、H、シアノもしくはハロゲン原子であり、又はR
1 及びR2 の両者は一緒になって、芳香族基もしくはヘ
テロ芳香族基を形成し;R4 は、Hもしくはアルキル基
であり;Lは、二価の結合基であり;pは、0もしくは
1であり;そしてR5 、R6 及びR7 は、独立して:
H;ハロゲン;シアノ;アルキル基もしくはアルコキシ
基;チオアルキル基;アルキルアミノもしくはアリール
アミノ基;アリール基もしくはアリールオキシ基;又は
ヘテロアリール基であるが、R5 、R6 及びR7 は、そ
れらが結合している炭素原子が不斉となるように選ばれ
る)。 (態様16)前記紫外線吸収性化合物が次式で
ある態様15に記載の写真要素:
【0164】
【化23】
【0165】(式中、R4 、R5 、R6 、R7 、L及び
pは、態様15において規定するものと同じである)。 (態様17)Lが、炭素数1〜10のアルキレン基であ
る態様16に記載の写真要素。 (態様18)pが、1である態様17に記載の写真要
素。
【0166】(態様19)Lが、メチレン基である態様
18に記載の写真要素。 (態様20)R4 が、Hである態様15に記載の写真要
素。 (態様21)R4 が、Hである態様17に記載の写真要
素。 (態様22)少なくとも一層の感光性ハロゲン化銀乳剤
層及び不感光性層をさらに含んでなる写真要素であっ
て、前記紫外線吸収化合物が前記不感光性層に配置され
ている態様15に記載の写真要素。
【0167】(態様23)前記紫外線吸収性化合物を含
有する不感光性層が全ての感光性層の上に配置されてい
る態様15に記載の写真要素。 (態様24)反射支持体及び少なくとも一層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層をさらに含んでなる写真要素であっ
て、前記紫外線吸収化合物が、前記ハロゲン化銀乳剤層
かもしくは前記ハロゲン化乳剤層よりも支持体から遠く
に位置する層に配置されている態様15に記載の写真要
素。
【0168】(態様25)次式:
【0169】
【化24】
【0170】(式中、R4 は、Hもしくはアルキル基で
あり、示されているベンゾもしくはフェニル環は、さら
に置換されていても、もしくは置換されていなくてもよ
く;Xは、カルボニル炭素がNR4 のNに結合されてい
る−C(O)O−であるか、もしくはXは、−SO2
であり;Lは、二価の結合基であり;pは、0もしくは
1であり;そしてA* は、不斉炭素を有するアルキル基
である)の紫外線吸収性化合物であって、A* の不斉炭
素に関する二種類の鏡像異性体の混合物である前記紫外
線吸収性化合物を含んでなる写真要素。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較対照化合物II−A及びII−Bの混合物
(実線)並びに発明化合物V(点線)のメタノール溶液
中の正規化された吸収スペクトル。
【図2】比較対照化合物II−A及びII−Bの並びに
発明化合物Vの写真要素の塗膜の、透過モードの吸収ス
ペクトル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 (式中、R4 は、Hもしくはアルキル基であり、示され
    ているベンゾもしくはフェニル環は、さらに置換されて
    いても、もしくは置換されていなくてもよく;Xは、カ
    ルボニル炭素がNR4 のNに結合されている−C(O)
    O−であるか、もしくはXは、−SO2 −であり;L
    は、二価の結合基であり;pは、0もしくは1であり;
    * は、不斉炭素もしくはケイ素原子を有するアルキル
    基である)の紫外線吸収性化合物であって、A* の不斉
    炭素もしくはケイ素に関する二種類の鏡像異性体の混合
    物である前記紫外線吸収性化合物を含んでなる写真要
    素。
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