JPH08303406A - 残圧制御弁 - Google Patents

残圧制御弁

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JPH08303406A
JPH08303406A JP12944295A JP12944295A JPH08303406A JP H08303406 A JPH08303406 A JP H08303406A JP 12944295 A JP12944295 A JP 12944295A JP 12944295 A JP12944295 A JP 12944295A JP H08303406 A JPH08303406 A JP H08303406A
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JP
Japan
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compressed air
pressure
valve body
cylinder
port
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JP12944295A
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Inventor
Juzo Kakehi
重三 筧
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Toyooki Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Toyooki Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダ内に所定圧の残圧を残すようにして
シリンダに滑らかな作動を得ることができるようにした
残圧制御弁を提供することを目的とする。 【構成】 空気圧源16の圧縮空気を導入する第1パイ
ロット室35とシリンダ17内の圧縮空気を導入する第
2パイロット室44とを弁体の両側に設け、第1パイロ
ット室35の圧力に基づく作用力で弁体が移動して圧縮
空気をシリンダ17へ供給し、第2パイロット室44の
圧力に基づく作用力で弁体が移動してシリンダ17の圧
縮空気を排気するようにしている。そして、第2パイロ
ット室44内の圧縮空気の圧力に基づく作用力より小さ
いばね力を有するばね46を弁体へ付与してシリンダ1
7より排気する圧縮空気を排気途中で停止するようにし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気圧源の圧縮空気を
アクチュエータへ給排し、アクチュエータ内の圧縮空気
の排気時に、アクチュエータ内に残る残圧を制御するよ
うにした残圧制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の残圧制御弁には、実開平
3−7503号公報の第1図に記載され、図4に示すも
のがある。このものは軸方向へ移動可能な弁体を内部に
備え、弁体の移動によって空気圧源80の圧縮空気をア
クチュエータとしてのシリンダ81へ供給する供給位置
82と、シリンダ81内の圧縮空気を大気へ排気する排
気位置83とを備え、空気圧源80の圧縮空気を弁体の
一端へ作用させるパイロット室84と、パイロット室8
4の圧縮空気から弁体が受ける作用力の方向と対向する
方向へばね力を付勢するばね85とを弁体の両側に設け
ている。パイロット室84への圧縮空気は空気圧源80
と接続の切換弁86のレバー87を切り換え操作して給
排するよう設けており、レバー87の給気操作により空
気圧源80の圧縮空気をパイロット室84へ供給し圧縮
空気の圧力に基づく作用力がばね85のばねに打ち勝つ
と弁体が供給位置82へ移動し、レバー87の排気操作
によりパイロット室84の圧縮空気を排気しばね85の
ばね力で弁体が排気位置83へ移動するよう設けてい
る。そして、弁体が供給位置82へ移動した状態では、
残圧制御弁88と別体に設けたオールポートブロック形
三位置方向切換弁89を切り換え制御してシリンダ81
のピストンロッド90を作動させ、たとえば工作機械に
備えた開閉扉の開閉とか工作物の把持等、シリンダ81
の駆動対象を駆動させている。一方、弁体が排気位置8
3へ移動した状態では、シリンダ81のヘッド側圧力室
91とピストンロッド側圧力室92の圧縮空気を大気へ
排気し、前記各室の残圧を除去している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのもので
は、シリンダ81のピストンロッド90が作動して開閉
扉が閉じる際に誤って開閉扉に作業者が挟まれたり、あ
るいは工作物を把持する際に工作物と共に異物を噛むと
いった異常が発生した場合には、切換弁86のレバー8
7を排気操作してシリンダ81のヘッド側圧力室91と
ピストンロッド側圧力室92の圧縮空気を同時に大気へ
排気し、シリンダ出力を零にまで低下させて緊急停止さ
せている。このため、異常を容易に除去できるものの、
引き続いて駆動対象を駆動させようと切換弁86のレバ
ー87を再度給気操作すると圧縮空気の圧縮性によりピ
ストンロッド90は急激な飛び出し動作を行ない、開閉
扉が急激に動いたり、工作物を一瞬強い力で把持して工
作物に不要な打痕を生じさせたりするといった問題点が
あった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、アクチュエータ内に所定圧の残圧を残すようにし
てアクチュエータに滑らかな作動を得ることができるよ
うにした残圧制御弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、弁体
の移動によって空気圧源の圧縮空気をアクチュエータへ
供給する供給位置と、アクチュエータ内の圧縮空気を大
気へ排気する排気位置とを備え、空気圧源側の圧縮空気
を給排自在に弁体に作用して設けると共に、空気圧源側
の圧縮空気に対向する方向へアクチュエータ側の圧縮空
気を弁体に作用して設け、弁体は空気圧源側の圧縮空気
の圧力に基づく作用力で供給位置へ切り換え自在に設け
ると共に、アクチュエータ側の圧縮空気の圧力に基づく
作用力で排気位置へ切り換え自在に設け、弁体に作用す
るアクチュエータ側の圧縮空気の圧力に基づく作用力に
対向してこの作用力より小さいばね力を弁体に付与して
設けている。
【0006】
【作用】このような本発明の構成によると、アクチュエ
ータの駆動対象に異常が発生した場合には、空気圧源側
の圧縮空気を大気へ排気する。この時アクチュエータ側
の圧縮空気の圧力に基づく作用力により弁体が排気位置
へ切り換わる。アクチュエータ内の圧縮空気は排気さ
れ、この圧縮空気の圧力に基づく作用力がばねのばね力
よりも小さくなると、弁体はばねのばね力によって排気
位置から切り換わる。このため、アクチュエータ内から
の圧縮空気の排気が排気途中で停止し、ばねのばね力に
応じた残圧をアクチュエータ内に生じさせることができ
るようになり、アクチュエータに滑らかな作動を得るこ
とができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1乃至図3において、1は弁本体で、軸方向
に間隔をおいて第1排気ポート2A、2Bと、第1負荷
ポート3A、3Bと、圧力ポート4A、4Bと、第2負
荷ポート5A、5Bと、第2排気ポート6A、6Bとを
貫通孔7に開口させて設けている。
【0008】8はカラー部材で、軸方向に弁孔9を穿設
すると共に、弁本体1の第1排気ポート2A、2Bと連
通する第1流通路10Aと、第1負荷ポート3A、3B
と連通する第2流通路11Aと、圧力ポート4A、4B
と連通する第3流通路12Aと、第2負荷ポート5A、
5Bと連通する第4流通路13Aと、第2排気ポート6
A、6Bと連通する第5流通路14Aとを軸方向に間隔
をおいて貫設している。また、カラー部材8には第1排
気ポート2A、2Bどうしを連通する第1環状溝10B
と、第1負荷ポート3A、3Bどうしを連通する第2環
状溝11Bと、圧力ポート4A、4Bどうしを連通する
第3環状溝12Bと、第2負荷ポート5A、5Bどうし
を連通する第4環状溝13Bと、第2排気ポート6A、
6Bどうしを連通する第5環状溝14Bとをそれぞれ間
隔をおいて外周に形成している。
【0009】15は弁体で、外周面に第1凹溝19と第
2凹溝20とを窪み形成し、弁孔9内へ軸方向に移動自
在に嵌挿して設け、第1凹溝19で第1負荷ポート3
A、3Bと第1排気ポート2A、2Bとの間を遮断する
と共に、第2凹溝20で第2負荷ポート5A、5Bと第
2排気ポート6A、6Bとの間を遮断する供給位置18
と、第1凹溝19で第1負荷ポート3A、3Bと第1排
気ポート2A、2Bとの間を連通すると共に、第2凹溝
20で第2負荷ポート5A、5Bと第2排気ポート6
A、6Bとの間を連通する排気位置21とを備えてい
る。供給位置18では第1環状溝10B乃至第5環状溝
14Bを介し第1排気ポート2Aと2B、第1負荷ポー
ト3Aと3B、圧力ポート4Aと4B、第2負荷ポート
5Aと5B、第2排気ポート6Aと6Bとの間に圧縮空
気を流通可能にし、空気圧源16の圧縮空気をアクチュ
エータとしてのシリンダ17へ供給するよう設け、排気
位置21では第1凹溝19を介して第1負荷ポート3
A、3Bと第1排気ポート2A、2Bとの間を連通する
と共に、第2凹溝20を介して第2負荷ポート5A、5
Bと第2排気ポート6A、6Bとの間を連通してシリン
ダ17内の圧縮空気を排気ポート2Bと6Bより大気へ
排気するよう設けている。22は弁体15に設けた第1
穿孔で、弁体15の一端に開口して設けている。23は
弁体15に設けた第2穿孔で、弁体15の他端に開口し
て設けている。
【0010】26は弁本体1の貫通孔7の一方の開口へ
嵌入した第1ブッシュ部材で、係止部27を弁本体1の
一方の側面に当接させて端面を第1スペーサ部材28A
に当接している。さらに、第1ブッシュ部材26には一
方に開口を有する大径孔29と、大径孔29より小径の
第1挿通孔30とを軸方向に連設し、弁体15の一方を
第1挿通孔30に挿通して設けている。
【0011】31は弁本体1の貫通孔7の他方の開口へ
嵌入した第2ブッシュ部材で、軸方向に設けた第2挿通
孔32へ弁体15の他方を挿通して設けると共に、端面
を第2スペーサ28Bに当接している。そして、前記両
ブッシュ部材26、31は貫通孔7内におけるカラー部
材8の軸方向位置を位置決めしている。
【0012】33は断面をコ字状に形成した第1蓋部材
で、弁本体1の一方の側面に設け、底面34で第1ブッ
シュ部材26を押圧するよう設けている。そして、第1
蓋部材33の底面34と第1ブッシュ部材26の大径孔
29とで第1パイロット室35を形成している。36
A、36Bは取付ボルト、37A、37Bは座金であ
る。
【0013】38は第1パイロット通路で、弁本体1と
第1蓋部材33とに穿設し、圧力ポート4Aと第1パイ
ロット室35とを連通するよう設けている。39は第1
パイロット室35へ移動自在に嵌挿して設けたピストン
で、第1パイロット通路38を介して供給される空気圧
源16側の圧縮空気の圧力に基づく作用力で弁体15を
供給位置へ切り換え自在に設けている。
【0014】40は第2蓋部材で、弁本体1の側面に設
け、弁孔9の他方の開口を閉塞するよう設けている。4
1はパッキンで、弁孔9内を外部から気密に保つよう設
けている。42A、42Bは取付ボルト、43A、43
Bは座金である。そして、弁体15に設けた第2穿孔2
3と、第2ブッシュ部材31に設けた第2挿通孔32
と、第2蓋部材40の内面とで第2パイロット室44を
形成している。
【0015】45は第2パイロット通路で、第2パイロ
ット室44と第1凹溝19とへ開口させて弁体15に軸
方向へ設け、第2パイロット室44と、第1凹溝19と
対向配置の第1負荷ポート3A、3Bとの間を連通する
よう設けている。そして、第2パイロット室44へは第
2パイロット通路45を介しシリンダ17側の圧縮空気
を供給し、この圧縮空気の圧力に基づく作用力を弁体1
5へ作用させて弁体15を排気位置21へ切り換え自在
に設けている。
【0016】46はばねで、弁体15に作用する第2パ
イロット室44内の圧縮空気の圧力に基づく作用力より
小さいばね力を有し、弁体15の第1穿孔22内にピス
トン39を介して収装し前記作用力と対向する方向へば
ね力を弁体15に付勢して設け、第2パイロット室44
内の圧縮空気の圧力が低下すると弁体15を排気位置2
1から切り換え自在に設けている。
【0017】47は残圧制御弁48と別体に設けたパイ
ロット式のオールポートブロック形三位置方向電磁切換
弁で、前進位置49と、後退位置50と、すべてのポー
トがブロックされる中立位置51とを備え、前進位置4
9へ切り換えるパイロット圧力と、後退位置50へ切り
換えるパイロット圧力とを共にPポートから導入しソレ
ノイドa53を励磁して前進位置49へ切り換え、ソレ
ノイドb54を励磁して後退位置50へ切り換え、ソレ
ノイドa53とソレノイドb54とを非励磁にして中立
位置51へ切り換えるよう設けている。また、両ソレノ
イドが励磁状態であってもPポート52の圧力が低下す
ると両ソレノイドの励磁状態とは無関係に強制的に中立
位置51へ切り換えるよう設けている。このオールポー
トブロック形三位置方向電磁切換弁47は、Pポート5
2を残圧制御弁48の圧力ポート4Aと接続し、R1ポ
ート55を残圧制御弁48の第1排気ポート2Aと接続
し、R2ポート56を残圧制御弁48の第2排気ポート
6Aと接続し、Aポート57を残圧制御弁48の第1負
荷ポート3Aと接続し、Bポート58を残圧制御弁48
の第2負荷ポート5Aと接続している。なお、59Aは
残圧制御弁48の第1排気ポート2Bと接続の消音器、
59Bは第2排気ポート6Bと接続の消音器である。
【0018】また、残圧制御弁48の第1負荷ポート3
Bは、シリンダ17のヘッド側圧力室60と接続し、残
圧制御弁48の第2負荷ポート5Bは同シリンダ17の
ピストンロッド側圧力室61と接続している。このため
シリンダ17のヘッド側圧力室60は、残圧制御弁48
の第1負荷ポート3B、第2パイロット通路45により
残圧制御弁48の第2パイロット室44と連通し、シリ
ンダ17のヘッド側圧力室60の圧縮空気を第2パイロ
ット室44へ供給している。62はピストンロッドであ
る。
【0019】63はデテント機構64を備えた手動操作
切換弁で、供給位置66と排気位置65とを備え、レバ
ー67の操作により供給位置66と排気位置65とへ切
り換え自在に設けている。この手動操作切換弁63は、
Pポート68を空気圧源16と接続し、Aポート69を
残圧制御弁48の圧力ポート4Bと接続し、レバー67
の切り換え操作によって残圧制御弁48の第1パイロッ
ト室35と圧力ポート4Bとへ空気圧源16の圧縮空気
を給排自在に設けている。70は排気ポートである。
【0020】次にかかる構成の作動を説明する。図1及
び図3はシリンダ17の停止状態を示し、三位置方向電
磁切換弁47は中立位置51に位置し、残圧制御弁48
は供給位置18に位置してばね46のばね力により弁体
15とピストン39とが離間し、手動操作切換弁63は
排気位置65に位置している。
【0021】この状態より、ソレノイドa53を励磁し
て三位置方向電磁切換弁47を前進位置49へ切り換え
ると共に、手動操作切換弁63を供給位置66へ切り換
えると、空気圧源16の圧縮空気は残圧制御弁48の圧
力ポート4Bより第1パイロット通路38を流通して第
1パイロット室35へ供給され、圧縮空気の圧力に基づ
く作用力によりピストン39はばね46のばね力に抗し
て図1の右方向へ移動して弁体15を押圧し、弁体は図
2の上半分に示す供給位置18に位置保持される。
【0022】このため、圧力ポート4Bの圧縮空気は、
第3環状溝12B、圧力ポート4A、三位置方向電磁切
換弁47のPポート52、Aポート57、残圧制御弁4
8の第1負荷ポート3A、第1負荷ポート3Bを流通し
てシリンダ17のヘッド側圧力室60へ供給され、ピス
トンロッド62の前進がはじまる。一方、シリンダ17
のピストンロッド側圧力室61の空気は、ピストンロッ
ド62の前進によって圧縮され、残圧制御弁48の第2
負荷ポート5Bより第2負荷ポート5A、三位置方向電
磁切換弁47のBポート58、R2ポート56、残圧制
御弁48の第2排気ポート6A、第2排気ポート6Bを
流通して大気へ排気される。この結果、工作機械の開閉
扉を閉じたり、工作物を把持したりする。そして、三位
置方向電磁切換47のソレノイドa53を非励磁にして
前進位置49から中立位置51へ切り換え、シリンダ1
7のピストンロッド62の前進を停止する。
【0023】この状態より、前記開閉扉を開いたり工作
物の把持を解除したりするためには、手動操作切換弁6
3を供給位置66に位置保持したままの状態でソレノイ
ドb54を励磁して三位置方向電磁切換弁47を後退位
置50へ切り換える。残圧制御弁48の第1パイロット
室35へは空気圧源16の圧縮空気が供給され続けてい
るため、弁体15は図2の上半分に示す供給位置18を
保持し続ける。残圧制御弁48の圧力ポート4Bの圧縮
空気は、圧力ポート4A、三位置方向電磁切換弁47の
Pポート52、Bポート58、残圧制御弁48の第2負
荷ポート5A、第2負荷ポート5Bを流通して、シリン
ダ17のピストンロッド側圧力室61へ供給され、ピス
トンロッド62の後退がはじまる。一方、シリンダ17
のヘッド側圧力室60の空気は、ピストンロッド62の
後退によって圧縮され、残圧制御弁48の第1負荷ポー
ト3Bより第1負荷ポート3A、三位置方向電磁切換弁
47のAポート57、R1ポート55、残圧制御弁48
の第1排気ポート2A、第1排気ポート2Bを流通して
大気へ排気される。この結果、工作機械の開閉扉を開い
たり工作物の把持を解除したりする。そして、三位置方
向電磁切換弁47のソレノイドb54を非励磁にして後
退位置47から中立位置51へ切り換え、シリンダ17
のピストンロッド62の後退を停止する。
【0024】そして、シリンダ17のピストンロッド6
2が前進作動中に開閉扉に作業者が挟まれたり、あるい
は工作物に異物を噛むといった異常が発生した場合に
は、レバー67の操作により手動操作切換弁63を供給
位置66から排気位置65へ切り換える。これにより、
第1パイロット室35の圧縮空気は手動操作切換弁63
のAポート69より排気ポート70へ流通して大気へ排
気される。
【0025】このとき同時にシリンダ17のヘッド側圧
力室60の圧縮空気も三位置方向電磁切換弁47のAポ
ート57よりPポート52、残圧制御弁48の圧力ポー
ト4A、圧力ポート4B、手動操作切換弁63のAポー
ト69、排気ポート70を流通して大気へ排気される
が、残圧制御弁48の第1パイロット室35内の圧縮空
気はシリンダ17のヘッド側圧力室60内の圧縮空気よ
りすばやく排気されるため、シリンダ17のヘッド側圧
力室60内の圧力の方が残圧制御弁48の第1パイロッ
ト室35内の圧力よりも高くなっている。このため、ヘ
ッド側圧力室60へ連通する第2パイロット室44の圧
縮空気の圧力に基づく作用力により、残圧制御弁48の
弁体15は、ばね46のばね力に抗して図2の上半分に
示す供給位置18から左方向へ移動して同図の下半分に
示す排気位置21へ切り換えられ、第1負荷ポート3
A、3Bと第1排気ポート2A、2Bとが連通すると共
に、第2負荷ポート5A、5Bと第2排気ポート6A、
6Bとが連通し、シリダ17のヘッド側圧力室60とピ
ストンロッド側圧力室61の圧縮空気がそれぞれ残圧制
御弁48に接続の消音器59Aと59Bより大気へ排気
される。
【0026】また、手動操作切換弁63が排気位置65
へ切り換えられたことにより、三位置方向電磁切換弁4
7のPポート52の圧力も低下し、三位置方向電磁切換
弁47は強制的に中立位置51へ切り換えられる。そし
て、シリンダ17内の圧縮空気が排気され続けて第2パ
イロット室44の圧縮空気の圧力が低下し、この圧力に
基づく作用力がばね46のばね力よりも小さくなると、
残圧制御弁の弁体15はばねのばね力によって図2の下
半分に示す排気位置21から右方向へ移動して図1に示
す供給位置18へ切り換わる。このため、シリンダ17
のヘッド側圧力室60内からの圧縮空気の排気が排気途
中で停止し、ばね46のばね力に応じた残圧をシリンダ
17のヘッド側圧力室60内に生じさせることができる
ようになり、この圧力は空気圧源16の圧縮空気の圧力
よりも格段に低く、しかも圧縮空気に圧縮性があるた
め、開閉扉に作業者が挟まれた場合でも扉を手で押して
容易に外へ逃げ出すことができるし、工作物を異物と共
に把持した場合でも工作物を把持する把持具を手で押し
広げて異物を容易に取り除くことができると共に、再度
作動させる際にシリンダ17の飛び出し作動を吸収しシ
リンダ17に滑らかな作動を得ることができる。
【0027】また、前記異常が除去されたのちにシリン
ダ17のヘッド側圧力室60内に残圧を残したままにし
ておいても、異常が発生した際にシリンダ17のピスト
ンロッドが駆動対象から受けた衝撃力によってヘッド側
圧力室60の圧縮空気が圧縮されヘッド側圧力室60の
圧縮空気の圧力の方がピストンロッド側圧力室61の圧
縮空気の圧力よりも高くなっているため、ヘッド側圧力
室60に生じた残圧をピストンロッド側圧力室61に閉
じ込められた圧縮空気の圧力よりもわずかに高くするこ
とができ、この差圧に基づく作用力によりシリンダ17
を微速ながら継続的に作動させて、シリンダ17で駆動
する駆動対象の作業の効率化をはかることができる。
【0028】さらに、ばね46のばね力を変更するだけ
でシリンダ17内の残圧の大きさを変えることができる
ため、シリンダ17で駆動する広範囲の駆動対象に対し
て適用できる。
【0029】
【発明の効果】このように本発明によれば、弁体の移動
によって空気圧源の圧縮空気をアクチュエータへ供給す
る供給位置と、アクチュエータ内の圧縮空気を大気へ排
気する排気位置とを備え、空気圧源側の圧縮空気を給排
自在に弁体に作用して設けると共に、空気圧源側の圧縮
空気に対向する方向へアクチュエータ側の圧縮空気を弁
体に作用して設け、弁体は空気圧源側の圧縮空気の圧力
に基づく作用力で供給位置へ切り換え自在に設けると共
に、アクチュエータ側の圧縮空気の圧力に基づく作用力
で排気位置へ切り換え自在に設け、弁体に作用するアク
チュエータ側の圧縮空気の圧力に基づく作用力に対向し
てこの作用力より小さいばね力を弁体に付与して設けた
ことにより、アクチュエータ内の圧縮空気の排気が排気
途中で停止するようになり、ばねのばね力に応じた残圧
をアクチュエータ内に生じさせてアクチュエータに滑ら
かな作動を得ることができる。
【0030】また、残圧の圧力に応じた速さでアクチュ
エータを作動させて、アクチュエータで駆動する駆動対
象の作業の効率化をはかることができる。
【0031】さらに、ばねのばね力を変更するだけでア
クチュエータ内の残圧の大きさを変えることができるた
め、アクチュエータで駆動する広範囲の駆動対象に対し
て適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す残圧制御弁の縱断面図
である。
【図2】図1の作動状態を示した残圧制御弁の縦断面図
である。
【図3】一実施例の残圧制御弁を適用した回路図であ
る。
【図4】従来例の残圧制御弁を適用した回路図である。
【符号の説明】
15 弁体 16 空気圧源 17 シリンダ(アクチュエータ) 18 供給位置 21 排気位置 46 ばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体の移動によって空気圧源の圧縮空気
    をアクチュエータへ供給する供給位置と、アクチュエー
    タ内の圧縮空気を大気へ排気する排気位置とを備え、空
    気圧源側の圧縮空気を給排自在に弁体に作用して設ける
    と共に、空気圧源側の圧縮空気に対向する方向へアクチ
    ュエータ側の圧縮空気を弁体に作用して設け、弁体は空
    気圧源側の圧縮空気の圧力に基づく作用力で供給位置へ
    切り換え自在に設けると共に、アクチュエータ側の圧縮
    空気の圧力に基づく作用力で排気位置へ切り換え自在に
    設け、弁体に作用するアクチュエータ側の圧縮空気の圧
    力に基づく作用力に対向してこの作用力より小さいばね
    力を弁体に付与して設けたことを特徴とする残圧制御
    弁。
JP12944295A 1995-04-28 1995-04-28 残圧制御弁 Pending JPH08303406A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2910798A1 (de) * 2014-02-21 2015-08-26 FESTO AG & Co. KG Mehrwegeventil

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EP2910798A1 (de) * 2014-02-21 2015-08-26 FESTO AG & Co. KG Mehrwegeventil

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