JPH08303270A - 動力伝達装置の制御装置 - Google Patents

動力伝達装置の制御装置

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JPH08303270A
JPH08303270A JP10935495A JP10935495A JPH08303270A JP H08303270 A JPH08303270 A JP H08303270A JP 10935495 A JP10935495 A JP 10935495A JP 10935495 A JP10935495 A JP 10935495A JP H08303270 A JPH08303270 A JP H08303270A
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JP
Japan
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engine
load
power transmission
auxiliary machine
rotation speed
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Withdrawn
Application number
JP10935495A
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English (en)
Inventor
Masanori Kanda
政徳 神田
Shoichi Tsuchiya
章一 土屋
Taku Murasugi
卓 村杉
Atsuhiro Mori
淳弘 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン回転速度が連続的に共振回転数近傍
まで低下したとき、補機負荷を低減させてエンジン回転
速度を上昇させ、動力伝達装置の共振を防止して動力伝
達装置の減衰装置本体やエンジン本体の信頼性や耐久性
を向上させる。 【構成】 エンジン本体11aにバネ15、減衰機構1
6を介してトルクコンバータ17を結合し、エンジン回
転速度NE を検出するエンジン回転速度センサ12と、
エアコンリレー13と、電気負荷制御リレー14とを制
御装置10に接続する。制御装置10は、エンジン回転
速度NE が所定値Nx以下となる状態を所定時間以上継
続した場合、エアコンプレッサ20および電気負荷23
をOFFにして補機負荷を低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンおよびトルク
コンバータ間にトーショナルダンパが配置される構成の
自動変速機または、2分割フライホイールの制御を行う
構成の手動変速機に適用し得るようにした動力伝達装置
の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の動力伝達装置の制御装置の従来
例としては、例えば、実開昭60−28650号公報、
特公昭59−26823号公報に記載されたものがあ
る。実開昭60−28650号公報には、エンジンクラ
ンクシャフトに装着したサブプレートに設けた矩形孔に
弾性部材を挿入し、前記サブプレートの前後にエンジン
クランクシャフトに遊嵌するサイドプレートおよび自動
変速機に結合されるドライブプレートを設け、両プレー
トを前記弾性部材に係合させるとともに、両プレートを
前記サブプレートに対し所定角度範囲内で相対回転可能
に結合した車両用自動変速機のトルクダンパが開示され
ている。
【0003】特公昭59−26823号公報には、エン
ジンクランクシャフトに装着したフライホイールの回動
が弾性部材を介してクラッチディスクに対接したトラン
スファプレートに伝達され、前記フライホイールおよび
トランスファプレートには互いに対をなすフリクション
リングが装着され、両フリクションリング間はスプリン
グの押圧力により互いに圧接されるようにした車両用動
力伝達装置が開示されている。この車両用動力伝達装置
は、低回転時に弾性部材の捩れ作動に対し一時的に摩擦
抗力を発生させることにより、エンジン回転の全回転域
において伝達系のトルク変動伝達率を低減するようにし
ている。
【0004】また、他の従来例としては、本願出願人が
先に出願した特願平6−33605号明細書に記載され
たものがある。この動力伝達装置は、相互に駆動結合す
べき2回転体(例えばエンジン出力軸およびトルクコン
バータ)の一方(例えばトルクコンバータ)に結合され
たハブプレートおよび該ハブプレートに同軸隣合わせに
配して他方の回転体(例えばエンジン出力軸)に結合さ
れたサイドプレートと、これらハブプレートおよびサイ
ドプレート間で動力伝達を行うよう円周方向に配したト
ーションスプリングと、ハブプレートおよびサイドプレ
ートの一方に摩擦接触するよう押圧され、他方に対し円
周方向制限範囲内での相対移動後に衝接して係合する摩
擦ブロックとを有するトーショナルダンパ等を具えて成
る。この従来例は、トルク変動に対する所定の緩衝機能
や、共振によるトーショナルダンパの回転振動に対する
減衰作用が得られる他、摩擦ブロックとサイドプレート
またはハブプレートとの衝接時に大きな金属音が発生し
たり、反発に伴い振動が発生する問題を解消することが
できる。
【0005】しかし、上記各従来例の動力伝達装置にあ
っては、エンジン回転速度(エンジン回転数)がアイド
ル回転数(例えば700〜800rpm)以下の領域
(例えば400〜600rpm;図8参照)に共振点を
有するような構成となっているため、エンジンの不調や
補助空気導入装置(オートエアコンバルブ(AAC/
V);日産自動車(株)1993年8月発行の「新型車解説
書 NISSANブルーバード(F007718 )」のB−7ページ
を参照のこと)の故障等が生じた場合には、エンジン回
転数が上記共振回転数相当の400〜600rpm程度
まで低下し、共振状態が連続的に続くことになる。この
場合、トーショナルダンパが著しく大きく相対変位し、
エンジン本体の回転速度変動も図9に示すように大きく
なり、以下のような不具合を招く。
【0006】(a)トーショナルダンパの相対変位が大
きくなることに伴い、トーショナルダンパ内部の摺動部
品の磨耗が大きくなり、耐久性が劣化するとともに、摺
動部品等から摺動音が発生して騒音となる。 (b)トーショナルダンパに特公昭59−26823号
公報のような共振レベルを低下させるための減衰機構を
設ける場合、その減衰機構からの発熱量が著しく大きく
なり、トーションスプリング等が焼き鈍しと同等の作用
により高温となり、バネ特性が著しく劣化する他、多数
の機能部品が熱劣化してしまう。また、上記減衰機構を
設ける場合には、減衰機構の発熱量が大きくなるが、温
度上昇を抑制するためには熱容量を大きくする必要があ
る。そこで、熱容量を大きくすると、減衰機構自体が著
しく大型化するため、車載性が劣化したり、コストアッ
プを招いてしまう。 (c)減衰機構を設けない構成の場合には、トーショナ
ルダンパの相対変位が著しく大きくなることにより、ト
ーショナルダンパのスプリング本体や、エンジンおよび
トルクコンバータとの結合部品等が劣化するおそれがあ
る。 (d)エンジン回転速度変動の増加に伴い、動弁駆動系
や補機および補機駆動ベルト等の耐久性が劣化してしま
う。
【0007】このような不具合を解消するためには、図
7のモデル図において、I1 ;エンジン側の慣性モーメ
ント(kg・m2 )、I2 ;トルクコンバータまたはフ
ライホイールの慣性モーメント(kg・m2 )、K;ト
ーショナルダンパの捩り剛性(捩りバネ定数;N・m/
rad)としたときに、次式
【数2】 で表わされる共振点(共振回転速度;図8参照)ωn
を、さらに低回転数側(例えばエンジン回転数=300
rpm以下)に移動することが考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】共振点ωn を低下させ
るためには、慣性モーメントI1 ,I2 を大きくする、
つまりエンジンまたはトルクコンバータの慣性モーメン
トを増加させる方法と、ダンパ装置の捩りバネ定数Kを
小さくする、つまりトーショナルダンパの捩り剛性を小
さくする方法とがある。しかし、エンジンまたはトルク
コンバータの慣性モーメントを増加させた場合には、エ
ンジンからパワートレインに至る間の慣性モーメントが
増加するため、パワートレインの耐久性の劣化を招いて
しまう。また、捩り剛性を小さくするためには、トーシ
ョナルダンパ自体やその構成部品(トーションスプリン
グ等)が大型化し、車載性の劣化、重量増、コストアッ
プ等の不具合を招いてしまう。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたものであり、エンジン回転速度が連続的に
上記共振回転数の近傍まで低下したとき、補機負荷を低
減させてエンジン回転速度を上昇させたり、あるいはエ
ンジンの燃焼爆発力を低下させて加振力を低減させるこ
とにより、上記問題を解決することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
の請求項1の構成は、互いに同軸に配置され、かつダン
パ装置の作用に抗して互いに相対回転可能な少なくとも
2つの慣性体によって内燃機関のトルク変動による回転
衝撃を補償する装置であって、前記2つの慣性体の一方
が内燃機関に結合可能であり、他方が変速機入力軸に結
合可能である動力伝達装置において、内燃機関の回転速
度を検出する回転速度検出手段と、該回転速度検出手段
で検出された回転速度が所定値Nx以下となる状態を所
定時間以上継続した場合、補機負荷を低減させる補機負
荷低減手段と、を設けたことを特徴とするものである。
【0011】上記において、前記補機負荷低減手段は回
転速度が所定値Nxに所定値ΔNを加えた値以上になっ
た場合、前記補機負荷の低減を解除するようにするの
が、動力伝達装置にとって全く問題とならない実用上の
走行時において一旦非作動にした補機負荷を再び作動さ
せることにより、車両としての快適性や車両の機能を確
保するとともに、動力伝達装置への入力トルクを低減し
て動力伝達装置の耐久性を向上させる上で好ましい。
【0012】上記において、前記所定値Nxは、
【数3】 ただし、I1 ;2つの慣性体の一方(例えばエンジン
側)の慣性モーメント(kg・m2 )、I2 ;2つの慣
性体の他方(例えばトルクコンバータまたはフライホイ
ール)の慣性モーメント(kg・m2 )、K;ダンパ装
置の捩り剛性(捩りバネ定数;N・m/rad)、a;
エンジン気筒数やエンジン形式により決定される定数 により規定されるようにするのが、補機負荷の低減を行
うか否かの判定を内燃機関の回転速度が所定値Nxを下
回ったか否かに基づいて行う上で好ましい。
【0013】上記において、エンジン負荷検出手段を設
け、前記回転速度の所定値Nxを変更するのが、内燃機
関(エンジン)の負荷および内燃機関の回転速度に基づ
いて補機負荷の低減を行うか否かの判定を行う上で好ま
しい。
【0014】
【作用】本発明の請求項1の構成によれば、互いに同軸
に配置され、かつダンパ装置の作用に抗して互いに相対
回転可能な少なくとも2つの慣性体の一方が内燃機関に
結合可能であり、他方が変速機入力軸に結合可能である
動力伝達装置によって内燃機関のトルク変動による回転
衝撃を補償する際には、回転速度検出手段により検出さ
れた前記内燃機関の回転速度が所定値Nx以下となる状
態を所定時間以上継続した場合には、補機負荷低減手段
により補機負荷が低減される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明の動力伝達装置の制御装置の第
1実施例の構成を示す図であり、図中10は制御装置を
示す。制御装置10には、内燃機関であるエンジン11
の回転速度NE を検出するエンジン回転速度センサ12
(回転速度検出手段)が接続されるとともに、補機負荷
低減手段としてのエアコンリレー13および電気負荷制
御リレー14が接続されており、制御装置10およびエ
アコンリレー13には夫々、電源電圧+Vccが印加され
ている。制御装置10は、エアコンリレー13および電
気負荷制御リレー14に夫々、ON−OFF制御のため
のエアコン制御信号および電気負荷制御信号を供給す
る。
【0016】上記エンジン回転速度センサ12は、互い
に同軸に配置されかつトーショナルダンパの作用に抗し
て互いに相対回転可能な2つの慣性体の一方であるエン
ジン11の本体(または第1フライホイール)11aの
近傍に設置されている。本体(または第1フライホイー
ル)11aには、バネ15および減衰機構16を介し
て、前記2つの慣性体の他方であるトルクコンバータ
(または第2フライホイール)17が結合され、トルク
コンバータ(または第2フライホイール)17には変速
機入力軸18が結合されている。エンジン本体11aに
はさらに、補機ベルト19を介してエアコンプレッサ2
0およびオルタネータ21が結合されており、エアコン
プレッサ20には上記エアコンリレー13が接続されて
いる。また、上記オルタネータ21にはバッテリ22お
よび上記電気負荷制御リレー14の一端が接続され、電
気負荷制御リレー14の他端はデフォッガ等の電気負荷
23に接続されている。
【0017】なお、図1中に一点鎖線で包囲した部分に
示した24は、後述する第2実施例で使用するエンジン
負荷センサとしてのエアフローメータである。また、上
述したエンジン回転速度センサ12、エアコンリレー1
3およびエアフローメータ24の詳細については、前述
した「新型車解説書 NISSANブルーバード(F00771
8)」のB−41ページを参照のこと。
【0018】図2は、第1実施例において制御装置10
により実施される制御プログラムを示すフローチャート
である。まず、図2のステップ1ではエンジン回転速度
(エンジン回転数)NE をエンジン回転速度センサ12
より読み込むとともに、エアコンリレー13に供給され
ているエアコン制御信号および電気負荷制御リレー14
に供給されている電気負荷制御信号を読み込む。次のス
テップ2では、エアコン制御信号および電気負荷制御信
号が両方共ONであるか否かを判定し、YES(両方共
ON)であれば制御をステップ3に進め、NO(両方共
OFF)であれば制御をステップ4に進める(なお、本
実施例では、エアコンおよび電気負荷は同時にONまた
はOFFとなるよう制御するものとする)。
【0019】ステップ3では、エンジン回転数NE が所
定値Nx未満であるか否かを判定し、NE <Nxであれ
ば制御をステップ5に進め、NE ≧Nxであれば制御を
そのまま終了する。ステップ5では、NE <Nxの状態
が所定時間ΔT以上継続したか否かを判定し、所定時間
ΔT以上継続した場合にはステップ6でエアコン制御信
号および電気負荷制御信号を両方共OFFにして補機負
荷の低減を行い、所定時間ΔT以上継続しない場合には
制御をそのまま終了する。一方、ステップ4では、エン
ジン回転数NE が所定値Nxに所定値(ヒステリシス)
ΔNを加えた値以上になった否かを判定し、NE ≧(N
x+ΔN)であれば制御をステップ7に進めてエアコン
制御信号および電気負荷制御信号を両方共ONにして補
機負荷の低減を解除して補機負荷を再び作動させ、NE
<(Nx+ΔN)であれば制御をステップ6に進めてエ
アコン制御信号および電気負荷制御信号を両方共OFF
にして補機負荷の低減を行う。
【0020】次に、この第1実施例の作用を図3を用い
て説明する。本実施例の制御対象となる動力伝達装置の
共振点(共振回転速度)ωn は図7のモデル図におい
て、I1 ;エンジン側の慣性モーメント(kg・m
2 )、I2;トルクコンバータまたはフライホイールの
慣性モーメント(kg・m2 )、K;トーショナルダン
パの捩り剛性(捩りバネ定数;N・m/rad)とした
ときに、次式
【数4】 で規定される。
【0021】ここで、共振点ωn からエンジン回転速度
(rpm)を求めるための変換定数(エンジンの気筒数
や2サイクル、4サイクル等の形式により決定される)
をaとすると、エンジン回転数NE が、Nx=a×ωn
×(1.1〜1.2)(rpm)、つまり共振回転数の
1.1〜1.2倍相当の回転数(アイドリング回転数)
未満である状態(例えば500〜600rpm)が所定
時間継続したか否かが補機負荷の低減を実施するか否か
の判定条件となる。よって、NE <Nxの状態が所定時
間継続した場合(図3に左向きの矢印で示すOFF領域
の場合)には、図2のステップ6の実行によりエアコン
制御信号および電気負荷制御信号が共にOFFになり、
補機負荷が軽減される。補機負荷が軽減されると、エン
ジン回転数が上昇したり、あるいはエンジンの加振力が
低減されるため、図3に示すようにトーショナルダンパ
の相対変位を小さくすることができる。
【0022】一方、エンジン回転数NE が、実用上の走
行時の回転数Nx+ΔN以上になった場合には(ΔNは
ヒステリシス回転数(例えば300rpm程度)である
ためNx+ΔNは例えば800〜900rpmとな
る)、図3に示すようにトーショナルダンパの相対変位
が小さいため補機負荷の軽減は必要ないことから、図2
のステップ7の実行によりエアコン制御信号および電気
負荷制御信号が共にONとなり、補機負荷の軽減が解除
される。
【0023】上記図2の制御においては、ヒステリシス
回転数ΔNを用いているため、以下の作用効果が得られ
る。 (1)エアコン等の補機負荷のON−OFF制御によっ
てエンジン回転数が所定値Nxの近傍でハンチングを起
こすことが防止される。 (2)トーショナルダンパにとって全く問題とならない
実用上の走行時において、一旦非作動にしたエアコンお
よび電気負荷を再び作動させることにより、車両として
の快適性や車両の機能を確保することができる。 (3)前記実用上の走行時において、エアコン等の補機
負荷を作動させることによりトーショナルダンパへの入
力トルクを低減し、トーショナルダンパの耐久性を向上
させることができる(補機負荷を常時OFFとすると、
補機負荷分のトルクがトーショナルダンパに入力される
ため、通常よりも大きなトルクの入力となり、耐久性が
悪化してしまうため、好ましくない)。
【0024】図4は第2実施例において制御装置10に
より実施される制御プログラムを示すフローチャートで
ある。この第2実施例の上記第1実施例との相違点は、
図1の一点鎖線で包囲した部分に示すエンジン負荷検出
手段としてのエアフローメータ24を追加したことと、
それに伴い第1実施例のステップ1を図4のステップ1
aおよびステップ1bに置き換えたことと、ステップ
3,4を夫々図4のステップ3a,4aに置き換えたこ
とであり、それ以外は第1実施例と同様に構成する。
【0025】まず、図4のステップ1aでは、エンジン
回転速度(エンジン回転数)NE をエンジン回転速度セ
ンサ12より読み込むとともにエンジン負荷TFをエア
フローメータ24より読み込み、さらに、エアコンリレ
ー13に供給されているエアコン制御信号および電気負
荷制御リレー14に供給されている電気負荷制御信号を
読み込む。次のステップ1bではNxの設定を行う。こ
のNxの設定は、例えば、X,Y,Z軸を夫々、エンジ
ン回転数NE 、トーショナルダンパの相対変位およびエ
ンジン負荷TFとして表わした図5の3次元テーブルの
テーブルデータに基づいて行うものとする。この3次元
テーブルは、エンジン負荷TFが大きくなるにつれてそ
のエンジン負荷に比例してトーショナルダンパの相対変
位が大きくなることに対応するように構成されている。
【0026】次のステップ2では、エアコン制御信号お
よび電気負荷制御信号が両方共ONであるか否かを判定
し、YES(両方共ON)であれば制御をステップ3a
に進め、NO(両方共OFF)であれば制御をステップ
4aに進める。ステップ3aでは、エンジン回転数NE
が図6のテーブルに実線で示したOFF線の左側(OF
F領域)か否かを判定し、OFF領域であれば制御をス
テップ5に進め、OFF線の右側(ヒステリシス領域)
であればれば制御をそのまま終了する。ステップ5で
は、OFF領域の状態が所定時間ΔT以上継続したか否
かを判定し、所定時間ΔT以上継続した場合にはステッ
プ6でエアコン制御信号および電気負荷制御信号を両方
共OFFにして補機負荷の低減を行い、所定時間ΔT以
上継続しない場合には制御をそのまま終了する。
【0027】一方、ステップ4aでは、エンジン回転数
E が図6のテーブルに点線で示したON線の右側(O
N領域)か否かを判定し、ON領域であれば制御をステ
ップ7に進めてエアコン制御信号および電気負荷制御信
号を両方共ONにして補機負荷の低減を解除し、ON線
の左側(ヒステリシス領域)であれば制御をステップ6
に進めてエアコン制御信号および電気負荷制御信号を両
方共OFFにして補機負荷の低減を行う。
【0028】この第2実施例においては、補機負荷の低
減を実施するか否かの判定条件を、図3のテーブルの代
わりに図6のテーブルを用いて決定するようにしている
ため、上記第1実施例の作用効果に加えて以下の作用効
果が得られる。すなわち、エンジン負荷TFが所定値T
0 以下の領域では補機負荷の低減を実施するか否かの
判定条件は第1実施例と同一であるが、エンジン負荷T
Fが所定値TF0 を越えて最大値TFMAX に達する領域
では、エンジン負荷TFが大きくなるにつれてそのエン
ジン負荷に比例してエンジン回転数NE の大きい方向に
ON領域およびOFF領域を移動したため、図6に斜線
で示したヒステリシス領域も同様に移動されることにな
る。したがって、この第2実施例では第1実施例よりも
補機負荷の低減が実施され易くなっており、エンジン回
転数NE がNxの近傍のときにエンジン負荷TFを増加
させてもエンジン回転数NE が上昇しないような場合に
は、エアコン等の負荷がOFFにされることになり、エ
ンジン回転数NE の上昇が早まることになる。
【0029】なお、上記第1および第2実施例において
エンジン回転数やエンジン負荷に応じて補機負荷を制御
する技術は、本願出願人が先に提案した「エアコンカッ
ト制御」の技術(日産自動車(株)1992年9月発行の
「新型車解説書 NISSANプリメーラ(F009698 )」のB
−54ページを参照のこと)と一見類似しているように
見える。しかしながら、上記「エアコンカット制御」
は、エンジンの始動性や車両の加速性能の向上およびエ
アコン本体の過回転防止を目的としており、エンジンの
始動時(および始動直後)やエンジン回転数の高回転時
(例えば6000rpm以上)やエンジン全開負荷時に
制御を実施するように構成されているのに対し、本願の
各実施例の発明は、動力伝達装置の共振対策を目的とし
ており、第1実施例ではエンジン回転数がアイドリング
回転数未満のとき(例えば500〜600rpmのと
き)に制御を実施し、第2実施例ではエンジン回転数が
アイドリング回転数未満のときおよびエンジンのスロッ
トル開度の全閉時相当(エンジン負荷小)のときに制御
を実施するように構成されており、両者は全く異なるも
のである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の動力伝達
装置の制御装置の請求項1の構成によれば、回転速度検
出手段により検出された内燃機関の回転速度が所定値N
x以下となる状態を所定時間以上継続した場合、補機負
荷低減手段により補機負荷が低減されるから、実走行上
の補機の機能を低下させることなく動力伝達装置の共振
を防止することができ、動力伝達装置の減衰機構(トー
ショナルダンパ)本体および内燃機関(エンジン)本体
の信頼性や耐久性を著しく向上させて摺動摩耗や熱劣
化、破損等を防止することができる。さらに、共振対策
用の減衰機構の発熱量を極めて小さく抑制することがで
きるため、減衰機構の小型化およびコストダウンが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動力伝達装置の制御装置の第1実施例
および第2実施例の構成を示す図である。
【図2】第1実施例において制御装置により実施される
制御プログラムを示すフローチャートである。
【図3】第1実施例の作用を説明するための図である。
【図4】第2実施例において制御装置により実施される
制御プログラムを示すフローチャートである。
【図5】第2実施例で使用する、X,Y,Z軸を夫々、
エンジン回転数、トーショナルダンパの相対変位および
エンジン負荷として表わした3次元テーブルを例示する
図である。
【図6】第2実施例において補機負荷の低減を実施する
か否かの判定条件を決定するためのテーブルを例示する
図である。
【図7】動力伝達装置の共振回転速度を求めるための
モデル図である。
【図8】従来技術を説明するための図である。
【図9】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
10 制御装置 11 エンジン(内燃機関) 11a エンジン本体(または第1フライホイール) 12 エンジン回転速度検出手段(エンジン回転速度セ
ンサ) 13 エアコンリレー(補機負荷低減手段) 14 電気負荷制御リレー 15 バネ 16 減衰機構 17 トルクコンバータ(または第2フライホイール) 19 補機ベルト 20 エアコンプレッサ 21 オルタネータ 23 電気負荷 24 エアフローメータ(エンジン負荷センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村杉 卓 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 森 淳弘 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同軸に配置され、かつダンパ装置
    の作用に抗して互いに相対回転可能な少なくとも2つの
    慣性体によって内燃機関のトルク変動による回転衝撃を
    補償する装置であって、前記2つの慣性体の一方が内燃
    機関に結合可能であり、他方が変速機入力軸に結合可能
    である動力伝達装置において、 内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 該回転速度検出手段で検出された回転速度が所定値Nx
    以下となる状態を所定時間以上継続した場合、補機負荷
    を低減させる補機負荷低減手段と、を設けたことを特徴
    とする動力伝達装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記補機負荷低減手段は回転速度が所定
    値Nxに所定値ΔNを加えた値以上になった場合、前記
    補機負荷の低減を解除するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の動力伝達装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記所定値Nxは、 【数1】 ただし、I1 ,I2 ;2つの慣性体の慣性モーメント、
    K;ダンパ装置の捩りバネ定数、a;エンジン気筒数や
    エンジン形式により決定される定数により規定されるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の動力伝達装置の
    制御装置。
  4. 【請求項4】 エンジン負荷検出手段を設け、前記回転
    速度の所定値Nxを変更したことを特徴とする請求項1
    〜3の何れか1項記載の動力伝達装置の制御装置。
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