JPH08302316A - ゴム系接着剤組成物 - Google Patents
ゴム系接着剤組成物Info
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- JPH08302316A JPH08302316A JP10622395A JP10622395A JPH08302316A JP H08302316 A JPH08302316 A JP H08302316A JP 10622395 A JP10622395 A JP 10622395A JP 10622395 A JP10622395 A JP 10622395A JP H08302316 A JPH08302316 A JP H08302316A
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- rubber
- solvent
- component
- adhesive composition
- adhesive
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 接着特性を十分保ちながら、大気汚染性、労
働安全性及びオゾン層破壊等の諸問題により使用制限の
ある揮発性、引火性溶剤及び塩素化溶剤を必要としない
溶剤成分から構成されるゴム系接着剤組成物を提供す
る。 【構成】 天然ゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエ
ンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、塩化ゴム、塩
素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、ス
チレン系ブロック共重合体、ポリウレタン系等のゴム成
分及び種々の配合剤を臭化n−プロピル及び/又は臭化
イソプロピルを主成分とする溶剤組成に溶解したゴム系
接着剤組成物。
働安全性及びオゾン層破壊等の諸問題により使用制限の
ある揮発性、引火性溶剤及び塩素化溶剤を必要としない
溶剤成分から構成されるゴム系接着剤組成物を提供す
る。 【構成】 天然ゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエ
ンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、塩化ゴム、塩
素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、ス
チレン系ブロック共重合体、ポリウレタン系等のゴム成
分及び種々の配合剤を臭化n−プロピル及び/又は臭化
イソプロピルを主成分とする溶剤組成に溶解したゴム系
接着剤組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な溶剤成分を含有す
るゴム系接着剤組成物に関するものである。さらに詳し
くは、大気汚染性、労働安全性、オゾン層破壊等の諸問
題により使用制限のある揮発引火性溶剤及び塩素系溶剤
を必要としない溶剤成分、ゴム成分並びに種々の配合剤
成分からなるゴム系接着剤組成物に関するものである。
るゴム系接着剤組成物に関するものである。さらに詳し
くは、大気汚染性、労働安全性、オゾン層破壊等の諸問
題により使用制限のある揮発引火性溶剤及び塩素系溶剤
を必要としない溶剤成分、ゴム成分並びに種々の配合剤
成分からなるゴム系接着剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クロロプレンゴムは結晶性が高く、凝集
力が大きいために接着剤原料として一般によく用いられ
ている。種々の接着剤用途においては、クロロプレンゴ
ム及びフェノール樹脂、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等
の配合剤をトルエン、メチルエチルケトン等の引火性、
揮発性有機溶剤に溶解して使用してきた。
力が大きいために接着剤原料として一般によく用いられ
ている。種々の接着剤用途においては、クロロプレンゴ
ム及びフェノール樹脂、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等
の配合剤をトルエン、メチルエチルケトン等の引火性、
揮発性有機溶剤に溶解して使用してきた。
【0003】その後、大気中への溶剤排出規制及び労働
安全面から許容濃度の設定により使用削減の方向に動
き、引火点を引き上げることのできる塩素系溶剤が選択
され、例えば、1,1,1−トリクロロエタン、メチレ
ンクロライドがヘキサン、メチルエチルケトン、イソプ
ロピルアルコールと混合して使用されるようになってき
た。
安全面から許容濃度の設定により使用削減の方向に動
き、引火点を引き上げることのできる塩素系溶剤が選択
され、例えば、1,1,1−トリクロロエタン、メチレ
ンクロライドがヘキサン、メチルエチルケトン、イソプ
ロピルアルコールと混合して使用されるようになってき
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塩素系
溶剤は、昨今のオゾン層破壊問題から、フロンと同様に
その使用制限規制が早急に実施されている。
溶剤は、昨今のオゾン層破壊問題から、フロンと同様に
その使用制限規制が早急に実施されている。
【0005】その対応策として、各社ともに溶剤を水に
するラテックスグレードに力を注いできており、徐々に
ではあるが、ラテックスの市場への導入が進んでいる。
するラテックスグレードに力を注いできており、徐々に
ではあるが、ラテックスの市場への導入が進んでいる。
【0006】ところが、溶剤系と比較すると、特性がま
だまだ不十分であり、溶剤系での溶剤の工夫も並行して
行われている状況にある。
だまだ不十分であり、溶剤系での溶剤の工夫も並行して
行われている状況にある。
【0007】現状では、溶剤系での溶剤であるメチレン
クロライドが毒性の極めて低いという理由により、1,
1,1−トリクロロエタンの代替として使用する方向が
示されているが、本質的にオゾン層問題を解決できてい
るわけではない。
クロライドが毒性の極めて低いという理由により、1,
1,1−トリクロロエタンの代替として使用する方向が
示されているが、本質的にオゾン層問題を解決できてい
るわけではない。
【0008】本発明は上記した問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、従来の環境問題及び毒性等の
安全性を解決でき、十分な特性を発揮できるゴム系接着
剤組成物を提供することにある。
ものであり、その目的は、従来の環境問題及び毒性等の
安全性を解決でき、十分な特性を発揮できるゴム系接着
剤組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な背景をもとに鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成す
るに至ったものである。すなわち、本発明は、臭化n−
プロピル及び/又は臭化イソプロピルを主成分とする溶
剤成分にゴム成分及び種々の配合剤を溶解したゴム系接
着剤組成物に関するものである。
な背景をもとに鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成す
るに至ったものである。すなわち、本発明は、臭化n−
プロピル及び/又は臭化イソプロピルを主成分とする溶
剤成分にゴム成分及び種々の配合剤を溶解したゴム系接
着剤組成物に関するものである。
【0010】以下、本発明についてさらに詳細に説明す
る。
る。
【0011】本発明におけるゴム系接着剤組成物は、ゴ
ム成分、配合剤及び溶剤成分を含有するものであって、
特に、その溶剤成分が臭化n−プロピル及び/又は臭化
イソプロピルを主成分とするものである。
ム成分、配合剤及び溶剤成分を含有するものであって、
特に、その溶剤成分が臭化n−プロピル及び/又は臭化
イソプロピルを主成分とするものである。
【0012】このように、臭化n−プロピル及び/又は
臭化イソプロピルを主成分とする溶剤成分を用いること
により、十分な接着特性を有しつつ、安全性に優れる接
着剤を提供できるのである。
臭化イソプロピルを主成分とする溶剤成分を用いること
により、十分な接着特性を有しつつ、安全性に優れる接
着剤を提供できるのである。
【0013】ここに、臭化n−プロピルと臭化イソプロ
ピルを使用する場合の混合割合は特に限定するものでは
ない。
ピルを使用する場合の混合割合は特に限定するものでは
ない。
【0014】臭化n−プロピル及び/又は臭化イソプロ
ピルを主成分とする溶剤に、付加的に従来用いられてい
る溶剤を内容物の溶解性を損なわない範囲で適量使用し
てもよい。付加的に従来用いられている溶剤としては特
に限定するものではなく、例えば、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類、ヘプタン、ヘキサン等の脂肪族
炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、酢酸エチル、酢酸プロピル等の酢酸エステル類、プ
ロピルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール
類、1,1,1−トリクロロエタン、メチレンクロライ
ド等の塩素化溶剤等が挙げられる。
ピルを主成分とする溶剤に、付加的に従来用いられてい
る溶剤を内容物の溶解性を損なわない範囲で適量使用し
てもよい。付加的に従来用いられている溶剤としては特
に限定するものではなく、例えば、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類、ヘプタン、ヘキサン等の脂肪族
炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、酢酸エチル、酢酸プロピル等の酢酸エステル類、プ
ロピルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール
類、1,1,1−トリクロロエタン、メチレンクロライ
ド等の塩素化溶剤等が挙げられる。
【0015】付加的に従来用いられている溶剤の添加量
は、特に限定するものではないが、例えば、50重量%
以下の範囲が環境問題,毒性等からの安全性確保のため
に好ましい。
は、特に限定するものではないが、例えば、50重量%
以下の範囲が環境問題,毒性等からの安全性確保のため
に好ましい。
【0016】本発明におけるゴム成分としては、溶剤に
より溶解できるならば特に限定するものではなく、例え
ば、天然ゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、塩化ゴム、塩素化
ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、スチレ
ン系ブロック共重合体、ポリウレタン系等を例示でき
る。これらのうち、特に、初期接着力に優れるため、ク
ロロプレンゴムの使用が好ましい。
より溶解できるならば特に限定するものではなく、例え
ば、天然ゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、塩化ゴム、塩素化
ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、スチレ
ン系ブロック共重合体、ポリウレタン系等を例示でき
る。これらのうち、特に、初期接着力に優れるため、ク
ロロプレンゴムの使用が好ましい。
【0017】本発明におけるゴム成分としてクロロプレ
ンゴム(重合体)が使用される場合、単量体としては、
クロロプレン単独又はクロロプレンの50重量%までの
範囲で、例えば、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル等の不飽和カルボン酸エステル化合物、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸等の不飽和
カルボン酸化合物、スチレン、ビニルトルエン等のビニ
ル置換型芳香族化合物、ブタジエン、1−クロロブタジ
エン、2,3−ジクロロブタジエン等の共役ジエン化合
物、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン等の極性基含有ビニル化合物等を用
いることができる。
ンゴム(重合体)が使用される場合、単量体としては、
クロロプレン単独又はクロロプレンの50重量%までの
範囲で、例えば、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル等の不飽和カルボン酸エステル化合物、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸等の不飽和
カルボン酸化合物、スチレン、ビニルトルエン等のビニ
ル置換型芳香族化合物、ブタジエン、1−クロロブタジ
エン、2,3−ジクロロブタジエン等の共役ジエン化合
物、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン等の極性基含有ビニル化合物等を用
いることができる。
【0018】また、重合体の製造方法としては特に限定
するものではないが、乳化重合による方法が一般的であ
り、公知の方法に従って、水、単量体、乳化剤、分散
剤、重合開始剤、分子量調節剤等を乳化し、所定温度に
て重合を行えばよい。得られた乳化重合液は、未反応単
量体の除去、pH等の調節後、例えば、回転冷却ドラム
により凍結凝固、洗浄、機械的な圧縮によってフィルム
状とし、ベルト乾燥機中での熱風乾燥で仕上げ処理を行
い、クロロプレンゴムを得ることができる。
するものではないが、乳化重合による方法が一般的であ
り、公知の方法に従って、水、単量体、乳化剤、分散
剤、重合開始剤、分子量調節剤等を乳化し、所定温度に
て重合を行えばよい。得られた乳化重合液は、未反応単
量体の除去、pH等の調節後、例えば、回転冷却ドラム
により凍結凝固、洗浄、機械的な圧縮によってフィルム
状とし、ベルト乾燥機中での熱風乾燥で仕上げ処理を行
い、クロロプレンゴムを得ることができる。
【0019】本発明で得られるゴム系接着剤組成物のゴ
ム成分がクロロプレンゴムの場合には、通常の溶液グラ
フト化ポリクロロプレン接着剤、1液型接着剤及び2液
型接着剤の基材として使用可能である。
ム成分がクロロプレンゴムの場合には、通常の溶液グラ
フト化ポリクロロプレン接着剤、1液型接着剤及び2液
型接着剤の基材として使用可能である。
【0020】溶液グラフト化クロロプレン接着剤とは、
クロロプレンゴムの側鎖に他のポリマーがグラフト化さ
れている接着剤をいい、例えば、公知の方法であるクロ
ロプレンゴム溶液中でのメタクリル酸メチル等のアクリ
レートのグラフト化反応等により得ることができる。
クロロプレンゴムの側鎖に他のポリマーがグラフト化さ
れている接着剤をいい、例えば、公知の方法であるクロ
ロプレンゴム溶液中でのメタクリル酸メチル等のアクリ
レートのグラフト化反応等により得ることができる。
【0021】また、1液型接着剤とは、ゴム及び種々の
配合剤を溶剤中に均一混合した接着剤をいい、例えば、
クロロプレンゴムを基材とし、これに亜鉛華やマグネシ
ア等の金属酸化物、変性フェノール樹脂、種々の添加剤
及び本発明の特徴である臭化n−プロピル及び/又は臭
化イソプロピルを含有する溶剤を常法に従って添加する
こと等により得ることができる。
配合剤を溶剤中に均一混合した接着剤をいい、例えば、
クロロプレンゴムを基材とし、これに亜鉛華やマグネシ
ア等の金属酸化物、変性フェノール樹脂、種々の添加剤
及び本発明の特徴である臭化n−プロピル及び/又は臭
化イソプロピルを含有する溶剤を常法に従って添加する
こと等により得ることができる。
【0022】さらに、2液型接着剤とは、クロロプレン
ゴムとポリイソシアネートとの架橋反応による一層強固
な接着剤をいい、例えば、接着剤塗布前にクロロプレン
ゴム溶液とポリイソシアネートとを混合すること等によ
り得ることができる。ここに、本発明で得られるクロロ
プレンゴムを基材とした場合のゴム溶液及びポリイソシ
アネート類からなる2液型接着剤に使用されるポリイソ
シアネート類としては、平均官能基数が2以上のポリイ
ソシアネートであればよく、例えば、トリレンジイソシ
アネート(以下TDIと略す)、4,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、ポリメチ
レンポリフェニルイソシアネート、トリフェニルメタン
トリイソシアネート、トリス(4−フェニルイソシアネ
ート)チオフォスフェート、TDI2量体、TDI3量
体等がある。その添加量は特に限定するものではない
が、クロロプレンゴム及び/又は他の接着剤成分を含む
クロロプレンゴム接着剤溶液100重量部に対してポリ
イソシアネートの有効成分を基準にして0.1〜5重量
部の範囲で添加することができる。
ゴムとポリイソシアネートとの架橋反応による一層強固
な接着剤をいい、例えば、接着剤塗布前にクロロプレン
ゴム溶液とポリイソシアネートとを混合すること等によ
り得ることができる。ここに、本発明で得られるクロロ
プレンゴムを基材とした場合のゴム溶液及びポリイソシ
アネート類からなる2液型接着剤に使用されるポリイソ
シアネート類としては、平均官能基数が2以上のポリイ
ソシアネートであればよく、例えば、トリレンジイソシ
アネート(以下TDIと略す)、4,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、ポリメチ
レンポリフェニルイソシアネート、トリフェニルメタン
トリイソシアネート、トリス(4−フェニルイソシアネ
ート)チオフォスフェート、TDI2量体、TDI3量
体等がある。その添加量は特に限定するものではない
が、クロロプレンゴム及び/又は他の接着剤成分を含む
クロロプレンゴム接着剤溶液100重量部に対してポリ
イソシアネートの有効成分を基準にして0.1〜5重量
部の範囲で添加することができる。
【0023】本発明のゴム系接着剤組成物には、主成分
とするゴム成分の他、種々の添加剤、例えば、フェノー
ル樹脂、ロジン類、クマロン樹脂、金属酸化物、老化防
止剤、充填剤等を添加できる。
とするゴム成分の他、種々の添加剤、例えば、フェノー
ル樹脂、ロジン類、クマロン樹脂、金属酸化物、老化防
止剤、充填剤等を添加できる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。
するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0025】なお、実施例における接着試験は、以下の
方法にて評価した。
方法にて評価した。
【0026】<常温剥離強度>60番研磨布にて表面仕
上げしたSBRゴム板(昭和ゴム(株)製、150mm
×25mm)と9号綿帆布(150mm×25mm)の
それぞれの片面に接着剤組成物を刷毛にて約200g/
m2塗布後、60℃×10分間加熱乾燥を行いハンドロ
ーラーを用いて圧締を行った。恒温室において23℃×
3日間養生して試験片を作成した。試験片を23℃、引
張り速度200mm/minの条件でテンシロン型引張
り試験機を用いて180゜剥離強度を測定した。
上げしたSBRゴム板(昭和ゴム(株)製、150mm
×25mm)と9号綿帆布(150mm×25mm)の
それぞれの片面に接着剤組成物を刷毛にて約200g/
m2塗布後、60℃×10分間加熱乾燥を行いハンドロ
ーラーを用いて圧締を行った。恒温室において23℃×
3日間養生して試験片を作成した。試験片を23℃、引
張り速度200mm/minの条件でテンシロン型引張
り試験機を用いて180゜剥離強度を測定した。
【0027】<高温剥離強度>常温剥離強度測定と同様
にして作成した試験片を用いて80℃、引張り速度20
0mm/minの条件でテンシロン型引張り試験機を用
いて180゜剥離強度を測定した。
にして作成した試験片を用いて80℃、引張り速度20
0mm/minの条件でテンシロン型引張り試験機を用
いて180゜剥離強度を測定した。
【0028】実施例1 クロロプレンゴム(スカイプレン(商標)G−40S、
東ソー(株)製)100重量部、マグネシア4重量部及
び活性亜鉛華5重量部をロール混練したシートを裁断し
て、臭化n−プロピル617重量部に溶解した。また、
熱反応性アルキルフェノール樹脂(TD−773、大日
本インキ(株)製)50重量部及びマグネシア5重量部
をn−プロピルブロマイド50重量部に溶解した。2液
を混合することにより1液型接着剤を調製した。目視に
より溶液状態を観察したところ、相分離は認められなか
った。
東ソー(株)製)100重量部、マグネシア4重量部及
び活性亜鉛華5重量部をロール混練したシートを裁断し
て、臭化n−プロピル617重量部に溶解した。また、
熱反応性アルキルフェノール樹脂(TD−773、大日
本インキ(株)製)50重量部及びマグネシア5重量部
をn−プロピルブロマイド50重量部に溶解した。2液
を混合することにより1液型接着剤を調製した。目視に
より溶液状態を観察したところ、相分離は認められなか
った。
【0029】接着試験の結果、常温剥離強度は220N
/25mm、高温剥離強度は40N/25mmであり、
優れた接着特性を示した。
/25mm、高温剥離強度は40N/25mmであり、
優れた接着特性を示した。
【0030】実施例2 溶剤を臭化イソプロピル/ヘキサン(90/10重量
比)に変更した以外は実施例1と同様にして、接着剤組
成物を調製した。溶液状態には相分離は認められなかっ
た。
比)に変更した以外は実施例1と同様にして、接着剤組
成物を調製した。溶液状態には相分離は認められなかっ
た。
【0031】接着試験の結果、常温剥離強度は210N
/25mm、高温剥離強度は40N/25mmであり、
優れた接着特性を示した。
/25mm、高温剥離強度は40N/25mmであり、
優れた接着特性を示した。
【0032】実施例3 クロロプレンゴムを(スカイプレン(商標)Y−30
S、東ソー(株)製)、溶剤を臭化n−プロピル/ヘキ
サン(90/10重量比)に変更した以外は実施例1と
同様にして、接着剤組成物を調製した。溶液状態には相
分離は認められなかった。
S、東ソー(株)製)、溶剤を臭化n−プロピル/ヘキ
サン(90/10重量比)に変更した以外は実施例1と
同様にして、接着剤組成物を調製した。溶液状態には相
分離は認められなかった。
【0033】接着試験の結果、常温剥離強度は190N
/25mm、高温剥離強度は60N/25mmであり、
優れた接着特性を示した。
/25mm、高温剥離強度は60N/25mmであり、
優れた接着特性を示した。
【0034】実施例4 ゴム成分としてニトリルゴム(ニポール(商標)107
2(日本ゼオン(株)製)100重量部、熱反応性フェ
ノール樹脂(PR12687、住友デュレズ(株)製)
100重量部を臭化n−プロピル/メチルエチルケトン
(90/10重量比)470重量部に溶解し、接着剤組
成物を調製した。
2(日本ゼオン(株)製)100重量部、熱反応性フェ
ノール樹脂(PR12687、住友デュレズ(株)製)
100重量部を臭化n−プロピル/メチルエチルケトン
(90/10重量比)470重量部に溶解し、接着剤組
成物を調製した。
【0035】接着試験の結果、常温剥離強度は120N
/25mm、高温剥離強度は30N/25mmであり、
優れた接着特性を示した。
/25mm、高温剥離強度は30N/25mmであり、
優れた接着特性を示した。
【0036】実施例5 溶剤を臭化n−プロピル/臭化イソプロピル(50/5
0重量比)に変更した以外は実施例1と同様にして、接
着剤組成物を調製した。溶液状態には相分離は認められ
なかった。
0重量比)に変更した以外は実施例1と同様にして、接
着剤組成物を調製した。溶液状態には相分離は認められ
なかった。
【0037】接着試験の結果、常温剥離強度は200N
/25mm、高温剥離強度は50N/25mmであり、
優れた接着特性を示した。
/25mm、高温剥離強度は50N/25mmであり、
優れた接着特性を示した。
【0038】実施例6 クロロプレンゴム(スカイプレン(商標)G−40S−
1、東ソー(株)製)100重量部を臭化n−プロピル
567重量部に溶解した。接着試験の直前にイソシアネ
ート化合物(デスモジュール(商標)RFE、バイエル
製)を20重量部均一に混合することにより2液型接着
剤を調製し、接着試験を行った。
1、東ソー(株)製)100重量部を臭化n−プロピル
567重量部に溶解した。接着試験の直前にイソシアネ
ート化合物(デスモジュール(商標)RFE、バイエル
製)を20重量部均一に混合することにより2液型接着
剤を調製し、接着試験を行った。
【0039】接着試験の結果、常温剥離強度は250N
/25mm、高温剥離強度は50N/25mmであり、
優れた接着特性を示した。
/25mm、高温剥離強度は50N/25mmであり、
優れた接着特性を示した。
【0040】
【発明の効果】本発明のゴム系接着剤組成物は溶剤が臭
化n−プロピル及び/又は臭化イソプロピルを主成分と
して用いるために、十分な接着特性を有しながら、大気
汚染性、労働安全性、オゾン層破壊等の諸問題により使
用制限のある揮発性、引火性溶剤及び塩素系溶剤を必要
としない効果を有するものである。
化n−プロピル及び/又は臭化イソプロピルを主成分と
して用いるために、十分な接着特性を有しながら、大気
汚染性、労働安全性、オゾン層破壊等の諸問題により使
用制限のある揮発性、引火性溶剤及び塩素系溶剤を必要
としない効果を有するものである。
【0041】従って、本発明のゴム系接着剤組成物は、
木材、布、ゴム、プラスチック、金属等の種々の用途の
接着剤として好適である。
木材、布、ゴム、プラスチック、金属等の種々の用途の
接着剤として好適である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ゴム成分、配合剤及び溶剤成分を含有す
るゴム系接着剤組成物であって、溶剤成分として、臭化
n−プロピル及び/又は臭化イソプロピルを主成分とす
ることを特徴とするゴム系接着剤組成物。 - 【請求項2】 ゴム成分がクロロプレンゴムであること
を特徴とする請求項1記載のゴム系接着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10622395A JPH08302316A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ゴム系接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10622395A JPH08302316A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ゴム系接着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08302316A true JPH08302316A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14428148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10622395A Pending JPH08302316A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ゴム系接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08302316A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6048471A (en) * | 1997-07-18 | 2000-04-11 | Richard G. Henry | Zero volatile organic compound compositions based upon organic solvents which are negligibly reactive with hydroxyl radical and do not contribute appreciably to the formation of ground based ozone |
EP1085070A1 (de) * | 1999-09-15 | 2001-03-21 | STAHLGRUBER Otto Gruber GmbH & Co. | Klebstoffsystem mit n-Propylbromid als Lösemittel |
US6306943B1 (en) | 1997-07-18 | 2001-10-23 | Polymer Solvents, Llc | Zero volitile organic solvent compositions |
JP2013001835A (ja) * | 2011-06-17 | 2013-01-07 | Mitsui Chemicals Inc | プライマー組成物 |
JP2013237777A (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-28 | Shingo Kizai Co Ltd | 道路標示材用処理剤 |
JP2015218195A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-07 | 株式会社ブリヂストン | ウレタン樹脂系溶剤形接着剤組成物、ウレタン樹脂系溶剤形接着剤、ウレタン樹脂系溶剤形接着剤の製造方法、及びウレタン樹脂系溶剤形接着剤を用いた積層体 |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP10622395A patent/JPH08302316A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6048471A (en) * | 1997-07-18 | 2000-04-11 | Richard G. Henry | Zero volatile organic compound compositions based upon organic solvents which are negligibly reactive with hydroxyl radical and do not contribute appreciably to the formation of ground based ozone |
US6306943B1 (en) | 1997-07-18 | 2001-10-23 | Polymer Solvents, Llc | Zero volitile organic solvent compositions |
EP1085070A1 (de) * | 1999-09-15 | 2001-03-21 | STAHLGRUBER Otto Gruber GmbH & Co. | Klebstoffsystem mit n-Propylbromid als Lösemittel |
JP2013001835A (ja) * | 2011-06-17 | 2013-01-07 | Mitsui Chemicals Inc | プライマー組成物 |
JP2013237777A (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-28 | Shingo Kizai Co Ltd | 道路標示材用処理剤 |
JP2015218195A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-07 | 株式会社ブリヂストン | ウレタン樹脂系溶剤形接着剤組成物、ウレタン樹脂系溶剤形接着剤、ウレタン樹脂系溶剤形接着剤の製造方法、及びウレタン樹脂系溶剤形接着剤を用いた積層体 |
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