JP2001003021A - 水系接着剤 - Google Patents

水系接着剤

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JP2001003021A
JP2001003021A JP11171174A JP17117499A JP2001003021A JP 2001003021 A JP2001003021 A JP 2001003021A JP 11171174 A JP11171174 A JP 11171174A JP 17117499 A JP17117499 A JP 17117499A JP 2001003021 A JP2001003021 A JP 2001003021A
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chloroprene
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adhesive
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Kiyoshi Sunada
潔 砂田
Hiroshi Kurosaka
博 黒坂
Mikio Yamaguchi
幹夫 山口
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリクロロプレンラテックス、水性ポリウレ
タン樹脂および粘着付与樹脂を必須成分とする塩化ビニ
ルに対する接着性に優れる水系接着剤を提供する。 【解決手段】 (A)ポリビニルアルコール及びカルボ
キシル基含有ビニル単量体の存在下で重合したポリクロ
ロプレンラテックスと(B)水性ポリウレタン樹脂と
(C)粘着付与樹脂を含有する水系接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車内装や自転
車座部や履物等の接着剤に使用でき、特に塩化ビニル樹
脂の接着に優れる、プライマー処理を必要としない水系
接着剤である。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリクロロプレンをベースとした
接着剤は、有機溶剤にクロロプレンゴムを溶解させて製
造した溶剤系接着剤が主流であった。しかし、近年溶剤
系接着剤は製造や使用の際の有機溶剤による火災の危険
性、環境汚染の問題が懸念されており、脱溶剤化の要求
が年々高まってきている。脱溶剤化の手段としては、溶
剤系接着剤をポリクロロプレンラテックスをベースとし
た水系接着剤に代替する方法が有効である。ところが、
乾燥速度の違いなどから、溶剤系接着剤と同等またはそ
れ以上の接着性能をもつ水系接着剤を開発することは非
常に困難であった。この課題に対して、『Pigmen
t&Resin Technology誌Vol.2
5,No.1,1996』の12〜16頁では、水性ポ
リウレタン樹脂をポリクロロプレンラテックスにブレン
ドさせることでポリクロロプレンラテックスをベースと
した水系接着剤の接着性能を向上させる一つの方策であ
ることを紹介している。しかし、実際にはポリクロロプ
レンと水性ポリウレタン樹脂のブレンドであれば何でも
良い訳ではなく、相溶性や貯蔵安定性なども加味してい
くつかの提案がなされている。
【0003】例えば、特開平2−127491号公報
(出願人:第一工業製薬株式会社)では、ポリクロロプ
レンラテックスに対し、架橋密度が1000原子量当た
り0.02〜1.00個である水性ポリウレタン樹脂を
ブレンドし、さらにアジリジン系またはカーボジネート
系またはブロックイソシアネート系の架橋剤を使用する
二液型の水系接着剤が提案されている。
【0004】また、特開平4−323292号公報(出
願人:サンスター技研株式会社)では、液状ポリクロロ
プレンと水性ポリウレタン樹脂をブレンドさせて主剤と
し、水分散型イソシアネート化合物を硬化剤として用い
る二液型水系接着剤が提案されている。
【0005】特開平5−320601号公報(出願人:
積水化学工業株式会社)では、ポリクロロプレンラテッ
クスとオレフィン系樹脂エマルジョンと水性ポリウレタ
ン樹脂と粘着付与樹脂とからなる水系プライマーを使用
する接着方法が提案されている。
【0006】特開平10−273587号公報(出願
人:日本ポリウレタン工業株式会社)では、特定のイソ
シアネート化合物、ポリオール、鎖延長剤、カルボン酸
含有低分子ポリオールを反応させて得られた水性ポリウ
レタンエマルジョンと、ポリクロロプレンラテックスを
ブレンドさせた水系接着剤が提案されている。
【0007】しかしながら、これらの水系接着剤または
接着方法は、いずれも、塩化ビニル樹脂どうしの接着、
または塩化ビニル樹脂とゴムまたはプラスチックの接着
においては、初期接着強度及び常態接着強度が不十分で
あり、80℃以上の高温乾燥をしたり、プライマー処理
操作を必要とするなど接着条件に制限があった。そこ
で、プライマー処理などの被着材の表面処理をおこなわ
なくても十分な初期接着力及び常態強度を発現する、作
業性に優れ、高性能な水系接着剤の開発が課題であっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塩化ビニル
樹脂どうしの接着、または塩化ビニル樹脂とゴムまたは
プラスチック材を接着するのに使用する接着剤が有する
課題を解決し、無溶剤であり、プライマー処理を行わな
くても、十分な初期接着力及び常態接着力を発現する水
系接着剤を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、クロロプレンラ
テックスとして、クロロプレンまたはクロロプレン及び
クロロプレンと共重合可能な単量体をポリビニルアルコ
ール及びカルボキシル基含有ビニル単量体の存在下で重
合したポリクロロプレンラテックスを用い、さらに水性
ポリウレタン樹脂と粘着付与樹脂を添加することで、プ
ライマー処理を必要としなくても、高い初期接着力と常
態接着力を発現する水系接着剤を発明した。
【0010】本発明は、(A)クロロプレンまたはクロ
ロプレン及びクロロプレンと共重合可能な単量体をポリ
ビニルアルコール及びカルボキシル基含有ビニル単量体
の存在下で重合してなるトルエン可溶部(ゾル)の重量
平均分子量が20万〜50万であり、かつトルエン不溶
分を20〜60重量%含むポリクロロプレンラテックス
と(B)ポリエステル系水性ポリウレタン樹脂と(C)
粘着付与樹脂を含有する水系接着剤である。また、本発
明は、(A)成分が100重量部(固形分基準)に対
し、(B)成分が10〜80重量部(固形分基準)、
(C)成分が20〜80重量部である上記の水系接着剤
である。更に、本発明は、(B)成分が軟化点が100
〜200℃であるポリエステル系ウレタン樹脂を水中に
乳化または分散させたポリエステル系水性ウレタン樹脂
である上記の水系接着剤である。
【0011】以下、本発明の内容を詳細に説明する。本
発明におけるポリクロロプレン水系接着剤は、ポリクロ
ロプレンラテックスを含有する水系接着剤である。この
ポリクロロプレンラテックスとは、2−クロロ−1,3
−ブタジエン(以下クロロプレンと記す)の単独重合体
またはクロロプレンと共重合可能な単量体の1種以上と
を乳化共重合して得られた共重合体を主成分とするラテ
ックスである。
【0012】クロロプレンと共重合可能な単量体として
は、例えば2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン、1
−クロロ−1,3−ブタジエン、ブタジエン、イソプレ
ン、スチレン、アクリロニトリル、アクリル酸及びその
エステル類、メタクリル酸及びそのエステル類等が挙げ
られ、必要に応じて2種類以上用いて構わない。しか
し、好ましくはカルボキシル基含有ビニル単量体(例え
ばメタクリル酸、アクリル酸、クロトン酸、フマル酸、
マレイン酸、シトラコン酸、グルタコン酸など)との共
重合体であることが望ましい。特にその中でも、メタク
リル酸(2−メチルプロペン酸またはα−メチルアクリ
ル酸ともいう)との共重合体であれば、接着剤に高い常
態接着性能を持たせることができる。
【0013】カルボキシル基含有ビニル単量体と共重合
させる場合には、クロロプレンまたはクロロプレン及び
クロロプレンと共重合可能な単量体100重量部に対し
て、カルボキシル基含有ビニル単量体0.5〜10重量
部が好ましい。0.5重量部以上添加すれば接着強度の
向上が顕著に認められるが、10重量部を超えるとラテ
ックスの貯蔵安定性が劣る。
【0014】本発明におけるポリクロロプレンラテック
スの乳化重合に使用される乳化剤及び/または分散剤は
ポリビニルアルコールであるが、ポリビニルアルコール
の鹸化度、重合度は特に限定されるものではない。
【0015】本発明におけるポリクロロプレンラテック
スの乳化重合に使用されるポリビニルアルコールの添加
量は、クロロプレンまたはクロロプレン及びクロロプレ
ンと共重合可能な単量体100重量部に対して0.5〜
10重量部が好ましい。0.5重量部未満の場合には、
乳化力が十分でなく、10重量部を超えると重合反応中
に増粘が起こり、攪拌を阻害し安定した重合が困難にな
る。
【0016】本発明におけるクロロプレン重合体の重合
方法は、特に限定されるものではなく、重合温度、重合
触媒、連鎖移動剤、重合停止剤、最終重合率、脱モノマ
ー、濃縮条件等を適切に選定、制御することで、固形分
濃度、トルエン可溶部(ゾル)の分子量、トルエン不溶
分(ゲル含有量)等を調整することが可能である。
【0017】本発明におけるクロロプレン重合体の重合
温度は特に限定されるものではないが重合反応を円滑に
行うために、重合温度を10〜50℃とすることが好ま
しい。重合触媒は、過硫酸カリウム等の加硫酸塩、第3
−ブチルヒドロパーオキサイド等の有機過酸化物等であ
り、特に限定されるものではない。
【0018】ポリクロロプレンの連鎖移動剤の種類は特
に限定されるものではなく、通常クロロプレンの乳化重
合に使用されるものが使用できるが、例えばn−ドデシ
ルメルカプタンやtert−ドデシルメルカプタン等の
長鎖アルキルメルカプタン類、ジイソプロピルキサント
ゲンジスルフィドやジエチルキサントゲンジスルフィド
等のジアルキルキサントゲンジスルフィド類、ヨードホ
ルム等の公知の連鎖移動剤を使用することができる。
【0019】ポリクロロプレンの重合停止剤(重合禁止
剤)は特に限定するものでなく、例えば、2,6−ター
シャリーブチル−4−メチルフェノール、フェノチアジ
ン、ヒドロキシアミン等が使用できる。
【0020】ポリクロロプレンの最終重合率は、特に限
定するものではなく、任意に調節することができ、未反
応のモノマーは脱モノマー操作によって除去されるが、
その方法は特に限定するものではない。ポリクロロプレ
ンラテックスは、濃縮あるいは、水等の添加で希釈する
ことで、固形分濃度を必要な濃度に制御することができ
る。濃縮の方法としては、減圧濃縮などがあるが、特に
限定するものではない。本発明におけるポリクロロプレ
ンラテックスは、トルエン可溶分(ゾル)の重量平均分
子量が20万〜50万であり、かつトルエン不溶分(ゲ
ル含有量)が20〜60重量%であれば、初期接着力と
常態接着力のバランスに優れた接着剤とすることができ
る。トルエン可溶分(ゾル)の重量平均分子量が50万
を越える場合には、高温で長期貯蔵したときにトルエン
不溶分が経時で増加する場合があり、品質の安定性に問
題が生じる可能性がある。トルエン可溶分(ゾル)の重
量平均分子量が20万よりも低い場合には、常態接着力
が不十分である。トルエン不溶分が20重量%より低い
場合には常態接着力が不十分であり、逆に60重量%を
越える場合には初期接着力が不十分となる。
【0021】本発明における水性ポリウレタン樹脂ラテ
ックスは、ポリエステルポリオールとイソシアネート化
合物から得られるポリウレタン樹脂を乳化剤を用いて乳
化及び/または分散させたもの、または乳化剤を用いず
に水中に自己乳化させたり、水溶化させたものである。
【0022】水性ポリウレタン樹脂に使用されるポリエ
ステルポリオールとしては、縮合系ポリエステルポリオ
ール、ラクトン系ポリエステルポリオール、ポリカーボ
ネートジオールが挙げられるが、これらのポリエステル
ポリオールの官能基数、水酸基価、重量平均分子量等は
特に限定されるものではない。
【0023】水性ポリウレタン樹脂に使用されるイソシ
アネート化合物は、特に限定されるものではないが、具
体的には、トリレンジイソシアネート(TDI)、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
重合MDI、キシリレンジイソシアネート(XDI)、
ナフチレンジイソシアネート(NDI)、パラフェニレ
ンジイソシアネート(PPDI)、テトラメチルキシリ
レンジイソシアネート(TMXDI)、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HDI)、ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシア
ネート(IPDI)、リジンジイソシアネート(LD
I)、イソプロピリデンビス(4−シクロヘキシルイソ
シアネート)(IPC)、水添XDI、シクロヘキシル
ジイソシアネート(CHPI)、トリジンジイソシアネ
ート(TODI)等が挙げられる。
【0024】水性ポリウレタンの添加量としては、ポリ
クロロプレンラテックス100重量部(固形分基準)に
対して、10〜80重量部(固形分基準)が好ましい。
10重量部未満であると常態接着力が不十分であり、8
0重量部を越えると極性ポリマーであるポリクロロプレ
ンラテックスに特徴的な凝集力の高さが損なわれ、初期
接着力が低下する。
【0025】本発明における水性ポリウレタン樹脂ラテ
ックスは、軟化点が100〜200℃であるポリエステ
ル系ポリウレタン樹脂が水中に乳化または分散されたも
のが好ましい。軟化点が100℃未満では十分な初期接
着性が得られず、200℃を超えると加熱接着の場合に
熱活性化が不十分になり接着不良を起こす場合がある。
本発明における軟化点は、CFT−500T(島津製作
所製)において10kgf/cm2荷重、1mmφ×1
mmlオリフィスによって測定された流動開始温度であ
る。
【0026】本発明における粘着付与樹脂は特に限定さ
れるものではない。具体的には、ロジン樹脂、重合ロジ
ン樹脂、α−ピネン樹脂、β−ピネン樹脂、テルペンフ
ェノール樹脂、C5留分系石油樹脂、C9留分系石油樹
脂、C5/C9留分系石油樹脂、DCPD系石油樹脂、ア
ルキルフェノール樹脂、キシレン樹脂、クマロン樹脂、
クマロンインデン樹脂などが挙げられる。
【0027】粘着付与樹脂の添加方法は特に限定される
ものではないが、接着剤中に樹脂を均一に分散させるた
めに、エマルジョンとしてから添加することが好まし
い。さらに粘着付与樹脂の製法には、トルエン等の有機
溶剤に溶解させたものを乳化剤を用いて水中に乳化/分
散させた後、有機溶剤を減圧しながら加熱して取り除く
方法と、微粒子に粉砕して乳化/分散させる方法などが
あるが、より微粒子のエマルジョンが作成できる前者が
好ましい。
【0028】粘着付与樹脂の添加量としては、ポリクロ
ロプレンラテックス100重量部(固形分基準)に対し
て、20〜80重量部が好ましい。20重量部未満では
初期接着力が不十分であり、80重量部を越えると接着
剤被膜の形成が阻害され初期接着力及び常態接着力とも
に低下する。
【0029】本発明における水系接着剤には、要求性能
に合わせて、増粘剤(粘度調節剤)、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、可塑剤、充填剤、加硫剤、加硫促進剤、消泡
剤、硬化剤、防錆剤等を任意に添加することができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、こ
れらの実施例は本発明を限定するものではない。なお以
下の説明における部及び%は重量基準によって示す。
【0031】ポリクロロプレンラテックスは以下に示す
方法によって重合及び調製した。 [実施例1、2及び比較例1のポリクロロプレンラテッ
クスの作成法] 実験例1 内容積3リットルの反応器を用いて、窒素雰囲気中で、
水96部にポリビニルアルコール3.5部を60℃で溶
解させた。このポリビニルアルコール水溶液を室温近く
まで冷却した後、この中にクロロプレン単量体97部、
メタクリル酸3部、オクチルメルカプタン0.3部を加
えた。これを40℃に保持しながら亜硫酸ナトリウムと
過硫酸カリウムを開始剤として用いて重合し、ポリクロ
ロプレンラテックスを得た。次に、このポリクロロプレ
ンラテックスに20%ジエタノールアミン水溶液を添加
してpHを7に調製し、減圧加温により濃縮し、固形分
を55%になるように調製した。
【0032】[比較例2のポリクロロプレンラテックス
の作成法] 実験例2 内容積3リットルの反応器を用いて、窒素雰囲気中で、
水96部にポリビニルアルコール3.5部を60℃で溶
解させた。このポリビニルアルコール水溶液を室温近く
まで冷却した後、この中にクロロプレン単量体97部、
メタクリル酸3部、オクチルメルカプタン1.2部を加
えた。これを40℃に保持しながら亜硫酸ナトリウムと
過硫酸カリウムを開始剤として用いて重合し、ポリクロ
ロプレンラテックスを得た。次に、このポリクロロプレ
ンラテックスに20%ジエタノールアミン水溶液を添加
してpHを7に調製し、減圧加温により濃縮し、固形分
を55%になるように調製した。
【0033】[比較例3のポリクロロプレンラテックス
の作成法] 実験例3 内容積3リットルの反応器を用いて、窒素雰囲気中で、
水96部にポリビニルアルコール3.5部を60℃で溶
解させた。このポリビニルアルコール水溶液を室温近く
まで冷却した後、この中にクロロプレン単量体97部、
メタクリル酸3部、オクチルメルカプタン0.1部を加
えた。これを40℃に保持しながら亜硫酸ナトリウムと
過硫酸カリウムを開始剤として用いて重合し、ポリクロ
ロプレンラテックスを得た。次に、このポリクロロプレ
ンラテックスに20%ジエタノールアミン水溶液を添加
してpHを7に調製し、減圧加温により濃縮し、固形分
を55%になるように調製した。
【0034】耐水接着性能、ラテックスの性状は以下の
方法で評価した。 [初期接着力評価試験]塩化ビニルレザークロス(ヤマ
ト化学工業株式会社製、品名:30エステル灰色漬、品
番:Y321−715A、糊代部のサイズは幅20mm
×長さ70mm)2枚各々に、200g(wet)/m
2の接着剤を刷毛で塗布し、60℃雰囲気下で5分間乾
燥させた後、張り合わせ、ハンドローラーで圧着した。
圧着してから10分後に引張試験機で引張速度200m
m/minで180°剥離強度を測定した。
【0035】[常態接着力評価試験]塩化ビニルレザー
クロス(ヤマト化学工業株式会社製、品名:30エステ
ル灰色漬、品番:Y321−715A、糊代部のサイズ
は幅20mm×長さ70mm)2枚各々に、200g
(wet)/m2の接着剤を刷毛で塗布し、60℃雰囲
気下で5分間乾燥させた後、張り合わせ、ハンドローラ
ーで圧着した。圧着から5日後、引張試験機で引張速度
200mm/minで180°剥離強度を測定した。
【0036】[固形分濃度]アルミ皿だけを秤量してAと
した。ラテックス試料を2mlいれたアルミ皿を秤量し
Bとした。ラテックス試料を入れたアルミ皿を110℃
雰囲気下で2時間乾燥させた後、秤量しCとした。固形
分濃度(%)は下式により求めた。 固形分濃度={(C−A)/(B−A)}×100
【0037】[トルエン不溶分(ゲル含有量)測定]ラテ
ックス試料を凍結乾燥し秤量してAとした。23℃で2
0時間、トルエンで溶解(0.6%に調整)し、遠心分
離機を使用し、更に200メッシュの金網を用いてゲル
を分離した。ゲルを分離した残りをゾルとする。ゲル分
を風乾燥後110℃雰囲気下で、1時間乾燥し、秤量し
てBとした。ゲル含有量(%)は下式に従って算出し
た。 ゲル含有量=(B/A)×100
【0038】[可溶部の重量平均分子量]下記の条件でG
PC測定を行った。分子量の算出は、ポリスチレン換算
で求めた。試料は分離したゾルを、0.1重量%THF
溶液に調整した。 カラムサイズ:7.5mmΦ×50mm(GUAR
D)、7.5mmΦ×300mm(Mixed−B) カラム温度:35℃、溶媒:THF、 流出速度:1ml/min 検出器:SHIMAZU RID−6A
【0039】実施例1〜2、比較例1〜3 得られたラテックスに対して表1および表2の配合処方
で配合し、実施例1〜2、比較例1〜3の接着剤組成物
を得た。配合量の単位は、ウェット重量である。
【0040】実施例1〜2,比較例1〜3の得られたラ
テックス組成物の評価結果を表1および表2に示した。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】表1、2における配合剤および表示は下記
の通り。 注1)商品名:B−05(電気化学工業株式会社製) 注2)商品名:HYDRAN HW−111(大日本イ
ンキ化学工業製)、固形分45重量%、軟化点150〜
170℃ 注3)商品名:HYDRAN HW−350(大日本イ
ンキ化学工業製)、固形分30重量%、軟化点120〜
125℃ 注4)商品名:タマノルE−100(荒川化学工業株式
会社製)、テルペンフェノール樹脂の53重量%エマル
ジョン 注5)商品名:RM−8W(ローム&ハース社製)、固
形分17.5重量% 材破:塩化ビニルレザーの材料破壊
【0044】
【発明の効果】表1、2より明らかな如く、本発明の水
系接着剤(実施例1〜2)は、従来の接着剤組成物(比
較例1〜3)と異なり、高い接着力を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J040 BA202 CA151 CA161 DD022 DK012 DN032 DN072 EB032 EB082 EF132 EL012 GA07 JA03 KA26 LA01 LA08 MA10 NA05 NA15 NA16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)クロロプレンまたはクロロプレン
    及びクロロプレンと共重合可能な単量体を、ポリビニル
    アルコール及びカルボキシル基含有ビニル単量体の存在
    下で重合してなるトルエン可溶部(ゾル)の重量平均分
    子量が20万〜50万であり、かつトルエン不溶分を2
    0〜60重量%含むポリクロロプレンラテックスと
    (B)ポリエステル系水性ポリウレタン樹脂と(C)粘
    着付与樹脂を含有することを特徴とする水系接着剤。
  2. 【請求項2】 (A)成分が100重量部(固形分基
    準)に対し、(B)成分が10〜80重量部(固形分基
    準)、(C)成分が20〜80重量部であることを特徴
    とする請求項1記載の水系接着剤。
  3. 【請求項3】 (B)成分が軟化点100〜200℃で
    あるポリエステル系ウレタン樹脂を水中に乳化または分
    散させたポリエステル系水性ウレタン樹脂であることを
    特徴とする請求項1または2記載の水系接着剤。
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