JPH08302222A - フタロシアニン化合物及びそれを含有してなる光記録媒体 - Google Patents
フタロシアニン化合物及びそれを含有してなる光記録媒体Info
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- JPH08302222A JPH08302222A JP7108588A JP10858895A JPH08302222A JP H08302222 A JPH08302222 A JP H08302222A JP 7108588 A JP7108588 A JP 7108588A JP 10858895 A JP10858895 A JP 10858895A JP H08302222 A JPH08302222 A JP H08302222A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 下記一般式(1)
【化1】
〔式(1)中、Mは2個の水素原子、2価の金属原子、
3価1置換金属原子、4価2置換金属原子、オキシ金属
原子を表し、Lは式(a) 【化2】 (式(a)中、R1及びR2は、各々独立に水素原子及び
炭素数1〜15の結合して環を形成しても良いアルキル
基を表し、R3及びR4は、各々独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、炭素数1〜5のアルキル基、アルコキシ基、ア
ルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基及び炭
素数2〜5のアルケニル基を表す。)を表す。〕で示さ
れるフタロシアニン化合物、及び該化合物を含有してな
る光記録媒体。 【効果】 吸収波長領域の制御の容易性、色素の分解、
溶融が制御されたことによる精度の高いピット形成、分
解発熱量の減少による記録媒体の樹脂基板へのダメージ
の減少、記録層と反射層との密着性が向上に寄与し、光
記録媒体の感度、記録特性の向上に効果を上げた。
3価1置換金属原子、4価2置換金属原子、オキシ金属
原子を表し、Lは式(a) 【化2】 (式(a)中、R1及びR2は、各々独立に水素原子及び
炭素数1〜15の結合して環を形成しても良いアルキル
基を表し、R3及びR4は、各々独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、炭素数1〜5のアルキル基、アルコキシ基、ア
ルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基及び炭
素数2〜5のアルケニル基を表す。)を表す。〕で示さ
れるフタロシアニン化合物、及び該化合物を含有してな
る光記録媒体。 【効果】 吸収波長領域の制御の容易性、色素の分解、
溶融が制御されたことによる精度の高いピット形成、分
解発熱量の減少による記録媒体の樹脂基板へのダメージ
の減少、記録層と反射層との密着性が向上に寄与し、光
記録媒体の感度、記録特性の向上に効果を上げた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な光ディスク用記
録材料、情報記録、表示センサー、保護眼鏡等のオプト
エレクトロニクス関連に重要な役割を果たす近赤外線吸
収剤として有用な化合物と、それを記録層に含有して形
成される光ディスク及び光カード等の光記録媒体に関す
る。
録材料、情報記録、表示センサー、保護眼鏡等のオプト
エレクトロニクス関連に重要な役割を果たす近赤外線吸
収剤として有用な化合物と、それを記録層に含有して形
成される光ディスク及び光カード等の光記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光カ−ド装置等における書
き込み及び読み取りのためにレーザー光が利用されてい
る。特にこれらの装置で用いられる光記録媒体の記録方
式は、実用レベルとしては通常、光・熱変換を経たヒー
トモード記録(熱記録)が採用されており、そのために
記録層としては低融点金属、有機高分子、さらには融
解、蒸発、分解、あるいは昇華等の物理変化または化学
変化を起こす有機色素が種々提案されている。なかでも
融解、分解等の温度が低い有機色素系は記録感度上好ま
しいことから、シアニン系色素、フタロシアニン系色
素、ナフタロシアニン系色素、アゾ系色素などを中心に
記録層として開発されてきている。
き込み及び読み取りのためにレーザー光が利用されてい
る。特にこれらの装置で用いられる光記録媒体の記録方
式は、実用レベルとしては通常、光・熱変換を経たヒー
トモード記録(熱記録)が採用されており、そのために
記録層としては低融点金属、有機高分子、さらには融
解、蒸発、分解、あるいは昇華等の物理変化または化学
変化を起こす有機色素が種々提案されている。なかでも
融解、分解等の温度が低い有機色素系は記録感度上好ま
しいことから、シアニン系色素、フタロシアニン系色
素、ナフタロシアニン系色素、アゾ系色素などを中心に
記録層として開発されてきている。
【0003】例えば、特開平2-147286号公報において、
記録層にシアニン系色素を含む光記録媒体が提案されて
いる。しかしながら、この媒体系は長期保存性および耐
光性に劣り、さらには記録特性も不十分であった。
記録層にシアニン系色素を含む光記録媒体が提案されて
いる。しかしながら、この媒体系は長期保存性および耐
光性に劣り、さらには記録特性も不十分であった。
【0004】アントラキノン色素(例えば、特開昭58-2
24448号公報)、ナフトキノン色素(例えば、特開昭58-
224793号公報)を記録層に含む光記録媒体も提案されて
いるが、いずれもシアニン系色素と同様に長期保存性お
よび耐光性に劣り、さらには記録特性も不十分であっ
た。
24448号公報)、ナフトキノン色素(例えば、特開昭58-
224793号公報)を記録層に含む光記録媒体も提案されて
いるが、いずれもシアニン系色素と同様に長期保存性お
よび耐光性に劣り、さらには記録特性も不十分であっ
た。
【0005】特開昭61-25886号公報、特開平2-43269号
公報(USP4960538)、特開平2-296885号公報等において
は、記録層にナフタロシアニン色素を含む光記録媒体が
提案されている。この媒体系では、耐光性は優れるが、
記録層の反射率が低く、記録特性も不十分であった。
公報(USP4960538)、特開平2-296885号公報等において
は、記録層にナフタロシアニン色素を含む光記録媒体が
提案されている。この媒体系では、耐光性は優れるが、
記録層の反射率が低く、記録特性も不十分であった。
【0006】また、光記録媒体の記録層に、フタロシア
ニン色素、特にアルコキシ置換フタロシアニンを利用す
る技術は、特開昭61-154888号公報(EP186404)、同61-19
7280号公報、同61-246091号公報、同62-39286号公報(US
P4769307)、同63-37991号公報、同63-39388号公報、特
表平2-502099号公報等により広く知られている。これら
の特許に開示されているフタロシアニン色素を用いた光
記録媒体においては、感度、記録特性において十分な性
能を有しているとは言い難かった。それを改良したのが
特開平3-62878号公報(USP5124067)であるが、その改良
化合物においても、レーザー光による高速記録及び高密
度記録時の誤差が大きく未だ実用上十分ではなかった。
ニン色素、特にアルコキシ置換フタロシアニンを利用す
る技術は、特開昭61-154888号公報(EP186404)、同61-19
7280号公報、同61-246091号公報、同62-39286号公報(US
P4769307)、同63-37991号公報、同63-39388号公報、特
表平2-502099号公報等により広く知られている。これら
の特許に開示されているフタロシアニン色素を用いた光
記録媒体においては、感度、記録特性において十分な性
能を有しているとは言い難かった。それを改良したのが
特開平3-62878号公報(USP5124067)であるが、その改良
化合物においても、レーザー光による高速記録及び高密
度記録時の誤差が大きく未だ実用上十分ではなかった。
【0007】特開平2-43269号公報(USP4960538)及び特
開平2-296885号公報においてアルコキシ置換ナフタロシ
アニン、特開昭63-37991号公報において脂肪族炭化水素
オキシ置換フタロシアニン、特開昭63-39388号公報にお
いてはアルケニルチオ置換フタロシアニンの、光記録媒
体への利用を提案しているが、感度、記録特性に効果が
あるということは記載されていない。
開平2-296885号公報においてアルコキシ置換ナフタロシ
アニン、特開昭63-37991号公報において脂肪族炭化水素
オキシ置換フタロシアニン、特開昭63-39388号公報にお
いてはアルケニルチオ置換フタロシアニンの、光記録媒
体への利用を提案しているが、感度、記録特性に効果が
あるということは記載されていない。
【0008】尚、その他の公知の色素を用いた光記録媒
体の記録特性においても十分な性能を有しているものは
見出されていない。
体の記録特性においても十分な性能を有しているものは
見出されていない。
【0009】光記録媒体への書き込み及び読み出しは4
00〜900nmのレーザー光を利用するので、記録材
料の使用レーザー発振波長近傍における吸収係数、屈折
率等の制御及び書き込み時における精度の良いピット形
成が重要である。そのため、構造安定性が高く、レーザ
ー発振波長近傍の光に対して屈折率が高く、分解特性が
良好で、かつ感度の高い光記録媒体用色素の開発が必要
となる。しかし、従来開発された光記録媒体用色素は、
感度(C/N比、最適記録パワー)、記録特性(ジッタ
ー、デビエイション)について欠点を有するという問題
があった。
00〜900nmのレーザー光を利用するので、記録材
料の使用レーザー発振波長近傍における吸収係数、屈折
率等の制御及び書き込み時における精度の良いピット形
成が重要である。そのため、構造安定性が高く、レーザ
ー発振波長近傍の光に対して屈折率が高く、分解特性が
良好で、かつ感度の高い光記録媒体用色素の開発が必要
となる。しかし、従来開発された光記録媒体用色素は、
感度(C/N比、最適記録パワー)、記録特性(ジッタ
ー、デビエイション)について欠点を有するという問題
があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
欠点を改善し、感度が高く、記録特性並びに耐久性の良
好な光記録媒体を提供しうる新規フタロシアニン色素を
供給することである。
欠点を改善し、感度が高く、記録特性並びに耐久性の良
好な光記録媒体を提供しうる新規フタロシアニン色素を
供給することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前項の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明は、 下記一般式(1)で表されるフタロシアニン化合
物、
題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明は、 下記一般式(1)で表されるフタロシアニン化合
物、
【0012】
【化3】 〔式(1)中、Mは2個の水素原子、2価の金属原子、
3価1置換金属原子、4価2置換金属原子、オキシ金属
原子を表し、Lは式(a)
3価1置換金属原子、4価2置換金属原子、オキシ金属
原子を表し、Lは式(a)
【0013】
【化4】 (式(a)中、R1及びR2は、各々独立に水素原子及び
炭素数1〜15のアルキル基を表し、R1とR2が結合し
て環を形成しても良い。R3及びR4は、各々独立に水素
原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基、アル
コキシ基、アルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルア
ミノ基及び炭素数2〜5のアルケニル基を表す。)を表
す。〕で示されるフタロシアニン化合物。
炭素数1〜15のアルキル基を表し、R1とR2が結合し
て環を形成しても良い。R3及びR4は、各々独立に水素
原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基、アル
コキシ基、アルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルア
ミノ基及び炭素数2〜5のアルケニル基を表す。)を表
す。〕で示されるフタロシアニン化合物。
【0014】 一般式(1)において、Mで表される
中心金属が、Pd,Cu,Ru,Pt,Ni,Co,R
h,Zn,VO,TiO,Si(Y)2,Sn(Y)2,
Ge(Y)2(Yはハロゲン原子、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アシルオキシ基、ヒドロキシ基、アルキ
ル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
トリアルキルシリルオキシ基、トリアルキルスズオキシ
基、またはトリアルキルゲルマニウムオキシ基を表
す。)であるフタロシアニン化合物。 一般式(1)のフタロシアニン化合物を含有してな
る光記録媒体。 基板上に、一般式(1)のフタロシアニン化合物を
含有する記録層、その上に金またはアルミニウムからな
る反射層、さらにその上に保護層を積層した構成である
光記録媒体に関するものである。尚、一般式(1)は、
以降、下記構造式の様に略記する。
中心金属が、Pd,Cu,Ru,Pt,Ni,Co,R
h,Zn,VO,TiO,Si(Y)2,Sn(Y)2,
Ge(Y)2(Yはハロゲン原子、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アシルオキシ基、ヒドロキシ基、アルキ
ル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
トリアルキルシリルオキシ基、トリアルキルスズオキシ
基、またはトリアルキルゲルマニウムオキシ基を表
す。)であるフタロシアニン化合物。 一般式(1)のフタロシアニン化合物を含有してな
る光記録媒体。 基板上に、一般式(1)のフタロシアニン化合物を
含有する記録層、その上に金またはアルミニウムからな
る反射層、さらにその上に保護層を積層した構成である
光記録媒体に関するものである。尚、一般式(1)は、
以降、下記構造式の様に略記する。
【0015】
【化5】
【0016】本発明のフタロシアニン化合物は、650
〜900nmにシャープな吸収を有し、分子吸光係数も
高く、長期安定性および耐久性にも優れるため、半導体
レザー光を用いる光記録媒体(光ディスク、光カード等)
の記録材料に適している。これはフタロシアニン環に縮
合したヘテロ環が記録時に感度の向上に寄与し、形成さ
れた信号の誤差の減少に効果を上げている。すなわち、
光記録時に色素の溶融、分解を制御し、記録媒体の基板
へのダメージの減少や、反射層を有する媒体の場合は反
射層と記録層との密着性の改良である。
〜900nmにシャープな吸収を有し、分子吸光係数も
高く、長期安定性および耐久性にも優れるため、半導体
レザー光を用いる光記録媒体(光ディスク、光カード等)
の記録材料に適している。これはフタロシアニン環に縮
合したヘテロ環が記録時に感度の向上に寄与し、形成さ
れた信号の誤差の減少に効果を上げている。すなわち、
光記録時に色素の溶融、分解を制御し、記録媒体の基板
へのダメージの減少や、反射層を有する媒体の場合は反
射層と記録層との密着性の改良である。
【0017】以下、本発明を詳細に説明する。
【0018】一般式(1)中、R1及びR2で示される炭
素数1〜15のアルキル基の具体例としては、メチル
基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル基、n-ブチ
ル基、iso-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、n-ペ
ンチル基、iso-ペンチル基、neo-ペンチル基、2-メチル
ブチル基、n-ヘキシル基、cyclo-ヘキシル基、2-エチル
ブチル基、2-メチルペンチル基、3-メチルペンチル基、
4-メチルペンチル基、2,3-ジメチルブチル基、n-ヘプチ
ル基、2-メチルヘキシル基、3-メチルヘキシル基、4-メ
チルヘキシル基、5-メチルヘキシル基、2,4-ジメチルペ
ンチル基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、2,5-ジ
メチルヘキシル基、2,5,5-トリメチルヘキシル基、2,4-
ジメチルヘキシル基、2,2,4-トリメチルペンチル基、n-
ノニル基、n-デシル基、4-エチルオクチル基、4-エチル
-4,5-メチルヘキシル基、n-ウンデシル基、n-ドデシル
基、1,3,5,7-テトラメチルオクチル基、4-ブチルオクチ
ル基、6,6-ジエチルオクチル基、n-トリデシル基、6-メ
チル-4-ブチルオクチル基、n-テトラデシル基、n-ペン
タデシル基、3,5-ジメチルヘプチル基、2,6-ジメチルヘ
プチル基、2,4-ジメチルヘプチル基、2,2,5,5-テトラメ
チルヘキシル基、1-cyclo-ペンチル-2,2-ジメチルプロ
ピル基、1-cyclo-ヘキシル-2,2-ジメチルプロピル基等
が挙げられる。
素数1〜15のアルキル基の具体例としては、メチル
基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル基、n-ブチ
ル基、iso-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、n-ペ
ンチル基、iso-ペンチル基、neo-ペンチル基、2-メチル
ブチル基、n-ヘキシル基、cyclo-ヘキシル基、2-エチル
ブチル基、2-メチルペンチル基、3-メチルペンチル基、
4-メチルペンチル基、2,3-ジメチルブチル基、n-ヘプチ
ル基、2-メチルヘキシル基、3-メチルヘキシル基、4-メ
チルヘキシル基、5-メチルヘキシル基、2,4-ジメチルペ
ンチル基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、2,5-ジ
メチルヘキシル基、2,5,5-トリメチルヘキシル基、2,4-
ジメチルヘキシル基、2,2,4-トリメチルペンチル基、n-
ノニル基、n-デシル基、4-エチルオクチル基、4-エチル
-4,5-メチルヘキシル基、n-ウンデシル基、n-ドデシル
基、1,3,5,7-テトラメチルオクチル基、4-ブチルオクチ
ル基、6,6-ジエチルオクチル基、n-トリデシル基、6-メ
チル-4-ブチルオクチル基、n-テトラデシル基、n-ペン
タデシル基、3,5-ジメチルヘプチル基、2,6-ジメチルヘ
プチル基、2,4-ジメチルヘプチル基、2,2,5,5-テトラメ
チルヘキシル基、1-cyclo-ペンチル-2,2-ジメチルプロ
ピル基、1-cyclo-ヘキシル-2,2-ジメチルプロピル基等
が挙げられる。
【0019】一般式(1)中、R3及びR4で示されるハ
ロゲン原子の具体例としては、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、沃素原子が挙げられ、炭素数1〜5のアルキ
ル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n-プロピ
ル基、iso-プロピル基、n-ブチル基、iso-ブチル基、se
c-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、iso-ペンチル
基、neo-ペンチル基、2-メチルブチル基等が挙げられ、
炭素数1〜5のアルコキシ基の具体例としては、メトキ
シ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、iso-プロポキシ
基、n-ブトキシ基、iso-ブトキシ基、sec-ブトキシ基、
t-ブトキシ基、n-ペントキシ基、iso-ペントキシ基、ne
o-ペントキシ基、2-メチルブトキシ基等が挙げられ、炭
素数1〜5のアルキルチオ基の具体例としては、メチル
チオ基、エチルチオ基、n-プロピルチオ基、iso-プロピ
ルチオ基、n-ブチルチオ基、iso-ブチルチオ基、sec-ブ
チルチオ基、t-ブチルチオ基、n-ペンチルチオ基、iso-
ペンチルチオ基、neo-ペンチルチオ基、2-メチルブチル
チオ基等が挙げられ、炭素数1〜8のアルキルアミノ基
の具体例としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、
n-プロピルアミノ基、iso-プロピルアミノ基、n-ブチル
アミノ基、iso-ブチルアミノ基、sec-ブチルアミノ基、
t-ブチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、ジ(n-プロピル)アミノ基、ジ(iso-プロピル)ア
ミノ基、ジ(n-ブチル)アミノ基、ジ(iso-ブチル)ア
ミノ基、ジ(sec-ブチル)アミノ基、ジ(t-ブチル)ア
ミノ基等が挙げられ、炭素数2〜5のアルケニル基の具
体例としては、エテニル基、1-プロペニル基、2-プロペ
ニル基、1-メチル-1-プロペニル基、1-メチル-2-プロペ
ニル基、1-エチル-1-プロペニル基、1-エチル-2-プロペ
ニル基、1,1-ジメチル-2-プロペニル基、1-ブテニル
基、2-ブテニル基、1-メチル-2-ブテニル基、1-メチル-
1-ブテニル基、2-メチル-2-ブテニル基、2-メチル-1-ブ
テニル基、3-メチル-2-ブテニル基、3-メチル-1-ブテニ
ル基等が挙げられる。
ロゲン原子の具体例としては、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、沃素原子が挙げられ、炭素数1〜5のアルキ
ル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n-プロピ
ル基、iso-プロピル基、n-ブチル基、iso-ブチル基、se
c-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、iso-ペンチル
基、neo-ペンチル基、2-メチルブチル基等が挙げられ、
炭素数1〜5のアルコキシ基の具体例としては、メトキ
シ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、iso-プロポキシ
基、n-ブトキシ基、iso-ブトキシ基、sec-ブトキシ基、
t-ブトキシ基、n-ペントキシ基、iso-ペントキシ基、ne
o-ペントキシ基、2-メチルブトキシ基等が挙げられ、炭
素数1〜5のアルキルチオ基の具体例としては、メチル
チオ基、エチルチオ基、n-プロピルチオ基、iso-プロピ
ルチオ基、n-ブチルチオ基、iso-ブチルチオ基、sec-ブ
チルチオ基、t-ブチルチオ基、n-ペンチルチオ基、iso-
ペンチルチオ基、neo-ペンチルチオ基、2-メチルブチル
チオ基等が挙げられ、炭素数1〜8のアルキルアミノ基
の具体例としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、
n-プロピルアミノ基、iso-プロピルアミノ基、n-ブチル
アミノ基、iso-ブチルアミノ基、sec-ブチルアミノ基、
t-ブチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、ジ(n-プロピル)アミノ基、ジ(iso-プロピル)ア
ミノ基、ジ(n-ブチル)アミノ基、ジ(iso-ブチル)ア
ミノ基、ジ(sec-ブチル)アミノ基、ジ(t-ブチル)ア
ミノ基等が挙げられ、炭素数2〜5のアルケニル基の具
体例としては、エテニル基、1-プロペニル基、2-プロペ
ニル基、1-メチル-1-プロペニル基、1-メチル-2-プロペ
ニル基、1-エチル-1-プロペニル基、1-エチル-2-プロペ
ニル基、1,1-ジメチル-2-プロペニル基、1-ブテニル
基、2-ブテニル基、1-メチル-2-ブテニル基、1-メチル-
1-ブテニル基、2-メチル-2-ブテニル基、2-メチル-1-ブ
テニル基、3-メチル-2-ブテニル基、3-メチル-1-ブテニ
ル基等が挙げられる。
【0020】また、式(1)中、Mで示される2価金属
の例としては、Cu,Zn,Fe,Co,Ni,Ru,
Rh,Pd,Pt,Mn,Sn,Mg,Pb,Hg,C
d,Ba,Ti,Be,Ca等が挙げられ、1置換の3
価金属の例としては、Al−F,Al−Cl,Al−B
r,Al−I,Ga−F,Ga−Cl,Ga−Br,G
a−I,In−F,In−Cl,In−Br,In−
I,Tl−F,Tl−Cl,Tl−Br,Tl−I,A
l−C6H5,Al−C6H4(CH3),In−C6H5,
In−C6H4(CH3),Mn(OH),Mn(OC6H
5),Mn〔OSi(CH3)3〕,Fe−Cl,Ru−
Cl等が挙げられ、2置換の4価金属の例としては、C
rCl2,SiF2,SiCl2,SiBr2,SiI2,
SnF2,SnCl2,SnBr2,ZrCl2,Ge
F2,GeCl2,GeBr2,GeI2,TiF2,Ti
Cl2,TiBr2,Si(OH)2,Sn(OH)2,G
e(OH)2,Zr(OH)2,Mn(OH)2,Ti
A2,CrA2,SiA2,SnA2,GeA2〔Aはアル
キル基、フェニル基、ナフチル基およびその誘導体を表
す〕,Si(OA’)2,Sn(OA’)2,Ge(O
A’)2,Ti(OA’)2,Cr(OA’)2〔A’は
アルキル基、フェニル基、ナフチル基、トリアルキルシ
リル基、ジアルキルアルコキシシリル基およびその誘導
体を表す〕,Si(SA”) 2,Sn(SA”)2,Ge
(SA”)2〔A”はアルキル基、フェニル基、ナフチ
ル基およびその誘導体を表す〕等が挙げられ、オキシ金
属の例としては、VO,MnO,TiO等が挙げられ
る。好ましくは、Pd、Cu,Ru,Pt,Ni,C
o,Rh,Zn,VO,TiO,Si(Y)2,Sn
(Y)2,Ge(Y)2(Yはハロゲン原子、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、ヒドロキシ
基、アリキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、トリアルキルシリルオキシ基、トリアルキル
スズオキシ基またはトリアルキルゲルマニウムオキシ基
を表す。)であり、特に好ましい例としては、Cu,N
i,Co,Mg,Zn,Pd,Pt,VO等である。
の例としては、Cu,Zn,Fe,Co,Ni,Ru,
Rh,Pd,Pt,Mn,Sn,Mg,Pb,Hg,C
d,Ba,Ti,Be,Ca等が挙げられ、1置換の3
価金属の例としては、Al−F,Al−Cl,Al−B
r,Al−I,Ga−F,Ga−Cl,Ga−Br,G
a−I,In−F,In−Cl,In−Br,In−
I,Tl−F,Tl−Cl,Tl−Br,Tl−I,A
l−C6H5,Al−C6H4(CH3),In−C6H5,
In−C6H4(CH3),Mn(OH),Mn(OC6H
5),Mn〔OSi(CH3)3〕,Fe−Cl,Ru−
Cl等が挙げられ、2置換の4価金属の例としては、C
rCl2,SiF2,SiCl2,SiBr2,SiI2,
SnF2,SnCl2,SnBr2,ZrCl2,Ge
F2,GeCl2,GeBr2,GeI2,TiF2,Ti
Cl2,TiBr2,Si(OH)2,Sn(OH)2,G
e(OH)2,Zr(OH)2,Mn(OH)2,Ti
A2,CrA2,SiA2,SnA2,GeA2〔Aはアル
キル基、フェニル基、ナフチル基およびその誘導体を表
す〕,Si(OA’)2,Sn(OA’)2,Ge(O
A’)2,Ti(OA’)2,Cr(OA’)2〔A’は
アルキル基、フェニル基、ナフチル基、トリアルキルシ
リル基、ジアルキルアルコキシシリル基およびその誘導
体を表す〕,Si(SA”) 2,Sn(SA”)2,Ge
(SA”)2〔A”はアルキル基、フェニル基、ナフチ
ル基およびその誘導体を表す〕等が挙げられ、オキシ金
属の例としては、VO,MnO,TiO等が挙げられ
る。好ましくは、Pd、Cu,Ru,Pt,Ni,C
o,Rh,Zn,VO,TiO,Si(Y)2,Sn
(Y)2,Ge(Y)2(Yはハロゲン原子、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、ヒドロキシ
基、アリキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、トリアルキルシリルオキシ基、トリアルキル
スズオキシ基またはトリアルキルゲルマニウムオキシ基
を表す。)であり、特に好ましい例としては、Cu,N
i,Co,Mg,Zn,Pd,Pt,VO等である。
【0021】一般式(1)で示されるフタロシアニン化
合物の合成法としては、下式(2)
合物の合成法としては、下式(2)
【0022】
【化6】 〔式(2)中、R1、R2、R3及びR4は一般式(1)と
同じ意味を表す。〕で示される化合物を、例えば1,8
−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(D
BU)存在下に、金属誘導体とアルコール中で加熱反応
させる、あるいは、金属化合物とクロルナフタレン、ブ
ロムナフタレン、トリクロルベンゼン等の高沸点溶媒中
で加熱反応させる方法等が挙げられる。また、一般式
(2)で示される化合物を、アルコール中、ナトリウム
メチラートを触媒にアンモニアと反応させて得られる一
般式(3)で示されるジイミノイソインドリンを中間体
として同様に反応させる方法等が挙げられる。
同じ意味を表す。〕で示される化合物を、例えば1,8
−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(D
BU)存在下に、金属誘導体とアルコール中で加熱反応
させる、あるいは、金属化合物とクロルナフタレン、ブ
ロムナフタレン、トリクロルベンゼン等の高沸点溶媒中
で加熱反応させる方法等が挙げられる。また、一般式
(2)で示される化合物を、アルコール中、ナトリウム
メチラートを触媒にアンモニアと反応させて得られる一
般式(3)で示されるジイミノイソインドリンを中間体
として同様に反応させる方法等が挙げられる。
【0023】
【化7】 〔式(3)中、R1、R2、R3及びR4は一般式(1)と
同じ意味を表す。〕
同じ意味を表す。〕
【0024】また、一般式(2)で示される化合物は、
以下に示した経路で製造することができる。
以下に示した経路で製造することができる。
【0025】
【化8】
【0026】市販されている3−ニトロフタロニトリル
(A)を、塩基の存在下、R5OH〔R5はアルキニル基
を表す。〕で示されるアルコール誘導体と反応させてア
ルコキシフタロニトリル(B)を得る。次に(B)をジ
アルキルアニリン類やDMI等の高沸点溶剤中で反応す
ることで(C)を得る。更に(C)を接触水素添加還
元、ハロゲン化、アルキル化、アルコキシ化、アルキル
チオ化、アルキルアミノ化またはクロスカップリングに
よるアルケニル化反応することで、目的とする一般式
(2)で示される化合物を得ることができる。
(A)を、塩基の存在下、R5OH〔R5はアルキニル基
を表す。〕で示されるアルコール誘導体と反応させてア
ルコキシフタロニトリル(B)を得る。次に(B)をジ
アルキルアニリン類やDMI等の高沸点溶剤中で反応す
ることで(C)を得る。更に(C)を接触水素添加還
元、ハロゲン化、アルキル化、アルコキシ化、アルキル
チオ化、アルキルアミノ化またはクロスカップリングに
よるアルケニル化反応することで、目的とする一般式
(2)で示される化合物を得ることができる。
【0027】R5OHで示されるアルコール誘導体の例
としては、1-ブチン-3-オール、3-メチル-1-ブチン-3-
オール、1-ペンチン-3-オール、1-ヘキシン-3-オール、
3-メチル-1-ペンチン-3-オール、3,4-ジメチル-1-ペン
チン-3-オール、1-ヘプチン-3-オール、3-エチル-1-ペ
ンチン-3-オール、5-メチル-1-ヘキシン-3-オール、3-
メチル-1-ヘキシン-3-オール、3-メチル-4-ヘキシン-3-
オール、3,5-ジメチル-1-ヘキシン-3-オール、3,4,4-ト
リメチル-1-ペンテン-3-オール、4-エチル-1-ヘキシン-
3-オール、1-エチニル-1-シクロヘキサノール、1-オク
チン-3-オール、3,6-ジメチル-1-ヘプチン-3-オール、3
-エチル-1-ヘプチン-3-オール、3-エチル-5-メチル-1-
ヘプチン-3-オール、4-エチル-1-オクチン-3-オール、3
-イソブチル-5-メチル-1-ヘキシン-3-オール、3-イソプ
ロピル-4-メチル-1-ペンチン-3-オール等が挙げられ
る。
としては、1-ブチン-3-オール、3-メチル-1-ブチン-3-
オール、1-ペンチン-3-オール、1-ヘキシン-3-オール、
3-メチル-1-ペンチン-3-オール、3,4-ジメチル-1-ペン
チン-3-オール、1-ヘプチン-3-オール、3-エチル-1-ペ
ンチン-3-オール、5-メチル-1-ヘキシン-3-オール、3-
メチル-1-ヘキシン-3-オール、3-メチル-4-ヘキシン-3-
オール、3,5-ジメチル-1-ヘキシン-3-オール、3,4,4-ト
リメチル-1-ペンテン-3-オール、4-エチル-1-ヘキシン-
3-オール、1-エチニル-1-シクロヘキサノール、1-オク
チン-3-オール、3,6-ジメチル-1-ヘプチン-3-オール、3
-エチル-1-ヘプチン-3-オール、3-エチル-5-メチル-1-
ヘプチン-3-オール、4-エチル-1-オクチン-3-オール、3
-イソブチル-5-メチル-1-ヘキシン-3-オール、3-イソプ
ロピル-4-メチル-1-ペンチン-3-オール等が挙げられ
る。
【0028】本発明のフタロシアニン化合物を用いて光
記録媒体を製造する方法には、透明基板上に本発明のフ
タロシアニン化合物を含む1〜3種の化合物を1層また
は2層に塗布、あるいは蒸着する方法があり、塗布法と
しては、バインダー樹脂20重量%以下、好ましくは0
%と、本発明のフタロシアニン化合物0.05〜20重
量%、好ましくは0.5〜20重量%となるように溶媒
に溶解し、スピンコーターで塗布する方法等がある。ま
た蒸着方法としては10-5〜10-7torr、100〜
300℃にて基板上にフタロシアニン化合物を堆積させ
る方法等がある。
記録媒体を製造する方法には、透明基板上に本発明のフ
タロシアニン化合物を含む1〜3種の化合物を1層また
は2層に塗布、あるいは蒸着する方法があり、塗布法と
しては、バインダー樹脂20重量%以下、好ましくは0
%と、本発明のフタロシアニン化合物0.05〜20重
量%、好ましくは0.5〜20重量%となるように溶媒
に溶解し、スピンコーターで塗布する方法等がある。ま
た蒸着方法としては10-5〜10-7torr、100〜
300℃にて基板上にフタロシアニン化合物を堆積させ
る方法等がある。
【0029】基板としては、光学的に透明な樹脂であれ
ばよい。例えば、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリオレフィン共重合樹脂、塩化ビニル共重合樹
脂、塩化ビニリデン共重合樹脂、スチレン共重合樹脂等
が挙げられる。また基板は熱硬化性樹脂または紫外線硬
化性樹脂により表面処理がなされていてもよい。
ばよい。例えば、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリオレフィン共重合樹脂、塩化ビニル共重合樹
脂、塩化ビニリデン共重合樹脂、スチレン共重合樹脂等
が挙げられる。また基板は熱硬化性樹脂または紫外線硬
化性樹脂により表面処理がなされていてもよい。
【0030】光記録媒体(光ディスク、光カード等)を
作製する場合、コストの面、ユーザーの取り扱いの面よ
り、基板はポリアクリレート基板またはポリカーボネー
ト基板を用い、かつスピンコート法により塗布されるの
が好ましい。
作製する場合、コストの面、ユーザーの取り扱いの面よ
り、基板はポリアクリレート基板またはポリカーボネー
ト基板を用い、かつスピンコート法により塗布されるの
が好ましい。
【0031】基板の耐溶剤性より、スピンコートに用い
る溶剤は、ハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエチレ
ン、ジクロロジフルオロエタン等)、エーテル類(例え
ば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジプロピ
ルエーテル、ジブチルエーテル、ジオキサン等)、アル
コール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノ
ール等)、セロソルブ類(例えば、メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ等)、炭化水素類(例えば、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、シクロオ
クタン、ジメチルシクロヘキサン、オクタン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等)、あるいはこれらの混合溶
媒が好適に用いられる。
る溶剤は、ハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエチレ
ン、ジクロロジフルオロエタン等)、エーテル類(例え
ば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジプロピ
ルエーテル、ジブチルエーテル、ジオキサン等)、アル
コール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノ
ール等)、セロソルブ類(例えば、メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ等)、炭化水素類(例えば、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、シクロオ
クタン、ジメチルシクロヘキサン、オクタン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等)、あるいはこれらの混合溶
媒が好適に用いられる。
【0032】記録媒体として加工するには、上記の様に
基板で覆う、あるいは2枚の記録層を設けた基板に、エ
アーギャップを設けて対向させて貼り合わせる、また
は、記録層上に反射層(アルミニウムまたは金)を設
け、熱硬化性または光硬化性樹脂の保護層を積層する方
法などがある。保護層として、Al2O3,SiO2,S
iO,SnO2等の無機化合物を利用してもよい。
基板で覆う、あるいは2枚の記録層を設けた基板に、エ
アーギャップを設けて対向させて貼り合わせる、また
は、記録層上に反射層(アルミニウムまたは金)を設
け、熱硬化性または光硬化性樹脂の保護層を積層する方
法などがある。保護層として、Al2O3,SiO2,S
iO,SnO2等の無機化合物を利用してもよい。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明の実施の態様はこれにより限定されるもの
ではない。
るが、本発明の実施の態様はこれにより限定されるもの
ではない。
【0034】実施例1 下記構造式(2−1)
【0035】
【化9】 で示されるフタロニトリル誘導体29.6g(0.1モ
ル)、DBU15.2g(0.1モル)及びn−アミル
アルコール125gよりなる混合物を窒素雰囲気下で、
100℃まで昇温させた。次に、同温度で塩化パラジウ
ム5.3g(0.03モル)を添加し、95〜100℃
で30時間反応させた。反応終了後、冷却し、不溶物を
濾別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回収した後、カラ
ム精製(シリカゲル500g、溶媒トルエン)し、下記
構造式(1−1)で示されるフタロシアニン化合物1
4.5g(収率45%)を得た。
ル)、DBU15.2g(0.1モル)及びn−アミル
アルコール125gよりなる混合物を窒素雰囲気下で、
100℃まで昇温させた。次に、同温度で塩化パラジウ
ム5.3g(0.03モル)を添加し、95〜100℃
で30時間反応させた。反応終了後、冷却し、不溶物を
濾別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回収した後、カラ
ム精製(シリカゲル500g、溶媒トルエン)し、下記
構造式(1−1)で示されるフタロシアニン化合物1
4.5g(収率45%)を得た。
【0036】可視吸光スペクトル及び元素分析の結果は
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=696.5nm εg=1.69×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=696.5nm εg=1.69×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
【0037】
【化10】
【0038】上記フタロシアニン化合物のn−オクタン
溶液(10g/l)をスパイラルグルーブ(ピッチ1.
6μm、溝幅0.6μm、溝深0.18μm)付きの外
形120mm、厚さ1.2mmのCD−R用ポリカーボ
ネート基板上に500〜1000rpmでスピンコート
成膜した。その上に30nmの金をスパッタ蒸着して反
射層を形成し、続いて光硬化型ポリアクリル樹脂により
オーバーコート後光硬化させ保護層を形成してCD−R
媒体を作製した。この媒体の反射率は71%(775〜
790nm)であり、780nmの半導体レーザーを用
いて線速1.3m/secでEFM信号を5.5mWの
パワーで書き込むことができ、その時のエラーレートは
10未満であった。
溶液(10g/l)をスパイラルグルーブ(ピッチ1.
6μm、溝幅0.6μm、溝深0.18μm)付きの外
形120mm、厚さ1.2mmのCD−R用ポリカーボ
ネート基板上に500〜1000rpmでスピンコート
成膜した。その上に30nmの金をスパッタ蒸着して反
射層を形成し、続いて光硬化型ポリアクリル樹脂により
オーバーコート後光硬化させ保護層を形成してCD−R
媒体を作製した。この媒体の反射率は71%(775〜
790nm)であり、780nmの半導体レーザーを用
いて線速1.3m/secでEFM信号を5.5mWの
パワーで書き込むことができ、その時のエラーレートは
10未満であった。
【0039】実施例2 下記構造式(2−2)
【0040】
【化11】 で示されるフタロニトリル誘導体26.8g(0.1モ
ル)、DBU15.2g(0.1モル)及びn−アミル
アルコール125gよりなる混合物を窒素雰囲気下で、
100℃まで昇温させた。次に、同温度で塩化パラジウ
ム5.3g(0.03モル)を添加し、95〜100℃
で30時間反応させた。反応終了後、冷却し、不溶物を
濾別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回収した後、カラ
ム精製(シリカゲル500g、溶媒トルエン)し、下記
構造式(1−2)で示されるフタロシアニン化合物1
4.2g(収率48%)を得た。
ル)、DBU15.2g(0.1モル)及びn−アミル
アルコール125gよりなる混合物を窒素雰囲気下で、
100℃まで昇温させた。次に、同温度で塩化パラジウ
ム5.3g(0.03モル)を添加し、95〜100℃
で30時間反応させた。反応終了後、冷却し、不溶物を
濾別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回収した後、カラ
ム精製(シリカゲル500g、溶媒トルエン)し、下記
構造式(1−2)で示されるフタロシアニン化合物1
4.2g(収率48%)を得た。
【0041】可視吸光スペクトル及び元素分析の結果は
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=696nm εg=1.8×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=696nm εg=1.8×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
【0042】
【化12】
【0043】上記フタロシアニン化合物のn−オクタン
溶液(10g/l)をスパイラルグルーブ(ピッチ1.
6μm、溝幅0.6μm、溝深0.18μm)付きの外
形120mm、厚さ1.2mmのCD−R用ポリカーボ
ネート基板上に500〜1000rpmでスピンコート
成膜した。その上に30nmの金をスパッタ蒸着して反
射層を形成し、続いて光硬化型ポリアクリル樹脂により
オーバーコート後光硬化させ保護層を形成してCD−R
媒体を作製した。780nmの半導体レーザーで記録し
たとき、7mWのパワーで60dBのCN比を得た。
0.5mWの再生光で105回再生しても変化は見られ
なかった。また、80℃/80%RHの条件で1000
時間経過後も記録に変化はなかった。
溶液(10g/l)をスパイラルグルーブ(ピッチ1.
6μm、溝幅0.6μm、溝深0.18μm)付きの外
形120mm、厚さ1.2mmのCD−R用ポリカーボ
ネート基板上に500〜1000rpmでスピンコート
成膜した。その上に30nmの金をスパッタ蒸着して反
射層を形成し、続いて光硬化型ポリアクリル樹脂により
オーバーコート後光硬化させ保護層を形成してCD−R
媒体を作製した。780nmの半導体レーザーで記録し
たとき、7mWのパワーで60dBのCN比を得た。
0.5mWの再生光で105回再生しても変化は見られ
なかった。また、80℃/80%RHの条件で1000
時間経過後も記録に変化はなかった。
【0044】実施例3 構造式(2−1)で示されるフタロニトリル誘導体2
9.6g(0.1モル)、DBU15.2g(0.1モ
ル)及びn−アミルアルコール125gよりなる混合物
を窒素雰囲気下で、125℃まで昇温させた。次に、同
温度で塩化第一銅3.0g(0.03モル)を添加し、
125〜130℃で7時間反応させた。反応終了後、冷
却し、不溶物を濾別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回
収した後、カラム精製(シリカゲル500g、溶媒トル
エン)し、下記構造式(1−3)で示されるフタロシア
ニン化合物20.3g(収率65%)を得た。
9.6g(0.1モル)、DBU15.2g(0.1モ
ル)及びn−アミルアルコール125gよりなる混合物
を窒素雰囲気下で、125℃まで昇温させた。次に、同
温度で塩化第一銅3.0g(0.03モル)を添加し、
125〜130℃で7時間反応させた。反応終了後、冷
却し、不溶物を濾別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回
収した後、カラム精製(シリカゲル500g、溶媒トル
エン)し、下記構造式(1−3)で示されるフタロシア
ニン化合物20.3g(収率65%)を得た。
【0045】可視吸光スペクトル及び元素分析の結果は
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=712nm εg=1.7×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=712nm εg=1.7×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
【0046】
【化13】
【0047】上記フタロシアニン化合物のn−オクタン
溶液(10g/l)をスパイラルグルーブ(ピッチ1.
6μm、溝幅0.6μm、溝深0.18μm)付きの外
形120mm、厚さ1.2mmのCD−R用ポリカーボ
ネート基板上に500〜1000rpmでスピンコート
成膜した。その上に30nmの金をスパッタ蒸着して反
射層を形成し、続いて光硬化型ポリアクリル樹脂により
オーバーコート後光硬化させ保護層を形成してCD−R
媒体を作製した。この媒体の反射率は73%(775〜
790nm)であり、780nmの半導体レーザーを用
いて線速1.3m/secでEFM信号を6.0mWの
パワーで書き込むことができ、その時のエラーレートは
10未満であった。
溶液(10g/l)をスパイラルグルーブ(ピッチ1.
6μm、溝幅0.6μm、溝深0.18μm)付きの外
形120mm、厚さ1.2mmのCD−R用ポリカーボ
ネート基板上に500〜1000rpmでスピンコート
成膜した。その上に30nmの金をスパッタ蒸着して反
射層を形成し、続いて光硬化型ポリアクリル樹脂により
オーバーコート後光硬化させ保護層を形成してCD−R
媒体を作製した。この媒体の反射率は73%(775〜
790nm)であり、780nmの半導体レーザーを用
いて線速1.3m/secでEFM信号を6.0mWの
パワーで書き込むことができ、その時のエラーレートは
10未満であった。
【0048】実施例4 下記構造式(2−3)
【0049】
【化14】 で示されるフタロニトリル誘導体28.0g(0.1モ
ル)、DBU15.2g(0.1モル)及びn−アミル
アルコール125gよりなる混合物を窒素雰囲気下で、
100℃まで昇温させた。次に、同温度で塩化パラジウ
ム5.3g(0.03モル)を添加し、95〜100℃
で35時間反応させた。反応終了後、冷却し、不溶物を
濾別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回収した後、カラ
ム精製(シリカゲル500g、溶媒トルエン)し、下記
構造式(1−4)で示されるフタロシアニン化合物1
4.4g(収率47%)を得た。
ル)、DBU15.2g(0.1モル)及びn−アミル
アルコール125gよりなる混合物を窒素雰囲気下で、
100℃まで昇温させた。次に、同温度で塩化パラジウ
ム5.3g(0.03モル)を添加し、95〜100℃
で35時間反応させた。反応終了後、冷却し、不溶物を
濾別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回収した後、カラ
ム精製(シリカゲル500g、溶媒トルエン)し、下記
構造式(1−4)で示されるフタロシアニン化合物1
4.4g(収率47%)を得た。
【0050】可視吸光スペクトル及び元素分析の結果は
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=706nm εg=1.56×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=706nm εg=1.56×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
【0051】
【化15】
【0052】上記フタロシアニン化合物を用いて実施例
1と同様にしてCD−R型媒体を作製した。この媒体
に、波長780nmのレーザーを用いて、線速1.3m
/sでEFM信号を6.0mWのパワーで書き込んだと
きのエラーレートは、10未満であった。
1と同様にしてCD−R型媒体を作製した。この媒体
に、波長780nmのレーザーを用いて、線速1.3m
/sでEFM信号を6.0mWのパワーで書き込んだと
きのエラーレートは、10未満であった。
【0053】実施例5 下記構造式(2−4)
【0054】
【化16】 で示されるフタロニトリル誘導体33.1g(0.1モ
ル)、DBU15.2g(0.1モル)及びn−アミル
アルコール125gよりなる混合物を窒素雰囲気下で、
125℃まで昇温させた。次に、同温度で塩化第一銅
3.0g(0.03モル)を添加し、125〜130℃
で7時間反応させた。反応終了後、冷却し、不溶物を濾
別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回収した後、カラム
精製(シリカゲル500g、溶媒トルエン)し、下記構
造式(1−5)で示されるフタロシアニン化合物22.
9g(収率66%)を得た。
ル)、DBU15.2g(0.1モル)及びn−アミル
アルコール125gよりなる混合物を窒素雰囲気下で、
125℃まで昇温させた。次に、同温度で塩化第一銅
3.0g(0.03モル)を添加し、125〜130℃
で7時間反応させた。反応終了後、冷却し、不溶物を濾
別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回収した後、カラム
精製(シリカゲル500g、溶媒トルエン)し、下記構
造式(1−5)で示されるフタロシアニン化合物22.
9g(収率66%)を得た。
【0055】可視吸光スペクトル及び元素分析の結果は
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=721nm εg=1.4×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=721nm εg=1.4×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
【0056】
【化17】
【0057】上記フタロシアニン化合物を用いて実施例
1と同様にしてCD−R型媒体を作製した。この媒体
に、波長780nmのレーザーを用いて、線速1.3m
/sでEFM信号を6.0mWのパワーで書き込んだと
きのエラーレートは、10未満であった。
1と同様にしてCD−R型媒体を作製した。この媒体
に、波長780nmのレーザーを用いて、線速1.3m
/sでEFM信号を6.0mWのパワーで書き込んだと
きのエラーレートは、10未満であった。
【0058】実施例6 下記構造式(2−5)
【0059】
【化18】 で示されるフタロニトリル誘導体31.6g(0.1モ
ル)、DBU15.2g(0.1モル)及びn−アミル
アルコール125gよりなる混合物を窒素雰囲気下で、
100℃まで昇温させた。次に、同温度で塩化パラジウ
ム5.3g(0.03モル)を添加し、95〜100℃
で35時間反応させた。反応終了後、冷却し、不溶物を
濾別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回収した後、カラ
ム精製(シリカゲル500g、溶媒トルエン)し、下記
構造式(1−6)で示されるフタロシアニン化合物1
6.6g(収率44%)を得た。
ル)、DBU15.2g(0.1モル)及びn−アミル
アルコール125gよりなる混合物を窒素雰囲気下で、
100℃まで昇温させた。次に、同温度で塩化パラジウ
ム5.3g(0.03モル)を添加し、95〜100℃
で35時間反応させた。反応終了後、冷却し、不溶物を
濾別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回収した後、カラ
ム精製(シリカゲル500g、溶媒トルエン)し、下記
構造式(1−6)で示されるフタロシアニン化合物1
6.6g(収率44%)を得た。
【0060】可視吸光スペクトル及び元素分析の結果は
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=702nm εg=1.6×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=702nm εg=1.6×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
【0061】
【化19】
【0062】上記フタロシアニン化合物を用いて実施例
1と同様にしてCD−R型媒体を作製した。この媒体
に、波長780nmのレーザーを用いて、線速1.3m
/sでEFM信号を6.0mWのパワーで書き込んだと
きのエラーレートは、10未満であった。
1と同様にしてCD−R型媒体を作製した。この媒体
に、波長780nmのレーザーを用いて、線速1.3m
/sでEFM信号を6.0mWのパワーで書き込んだと
きのエラーレートは、10未満であった。
【0063】実施例7 下記構造式(2−6)
【0064】
【化20】 で示されるフタロニトリル誘導体28.4g(0.1モ
ル)、DBU15.2g(0.1モル)及びn−アミル
アルコール125gよりなる混合物を窒素雰囲気下で、
125℃まで昇温させた。次に、同温度で塩化第一銅
3.0g(0.03モル)を添加し、125〜130℃
で7時間反応させた。反応終了後、冷却し、不溶物を濾
別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回収した後、カラム
精製(シリカゲル500g、溶媒トルエン)し、下記構
造式(1−7)で示されるフタロシアニン化合物21.
0g(収率70%)を得た。
ル)、DBU15.2g(0.1モル)及びn−アミル
アルコール125gよりなる混合物を窒素雰囲気下で、
125℃まで昇温させた。次に、同温度で塩化第一銅
3.0g(0.03モル)を添加し、125〜130℃
で7時間反応させた。反応終了後、冷却し、不溶物を濾
別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回収した後、カラム
精製(シリカゲル500g、溶媒トルエン)し、下記構
造式(1−7)で示されるフタロシアニン化合物21.
0g(収率70%)を得た。
【0065】可視吸光スペクトル及び元素分析の結果は
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=728nm εg=1.9×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=728nm εg=1.9×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
【0066】
【化21】
【0067】上記フタロシアニン化合物を用いて実施例
1と同様にしてCD−R型媒体を作製した。この媒体
に、波長780nmのレーザーを用いて、線速1.3m
/sでEFM信号を6.0mWのパワーで書き込んだと
きのエラーレートは、10未満であった。
1と同様にしてCD−R型媒体を作製した。この媒体
に、波長780nmのレーザーを用いて、線速1.3m
/sでEFM信号を6.0mWのパワーで書き込んだと
きのエラーレートは、10未満であった。
【0068】実施例8 下記構造式(2−7)
【0069】
【化22】 で示されるフタロニトリル誘導体26.8g(0.1モ
ル)、DBU15.2g(0.1モル)及びn−アミル
アルコール125gよりなる混合物を窒素雰囲気下で、
125℃まで昇温させた。次に、同温度で塩化第一銅
3.0g(0.03モル)を添加し、125〜130℃
で7時間反応させた。反応終了後、冷却し、不溶物を濾
別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回収した後、カラム
精製(シリカゲル500g、溶媒トルエン)し、下記構
造式(1−8)で示されるフタロシアニン化合物19.
6g(収率69%)を得た。
ル)、DBU15.2g(0.1モル)及びn−アミル
アルコール125gよりなる混合物を窒素雰囲気下で、
125℃まで昇温させた。次に、同温度で塩化第一銅
3.0g(0.03モル)を添加し、125〜130℃
で7時間反応させた。反応終了後、冷却し、不溶物を濾
別した。濾液を減圧濃縮して溶媒を回収した後、カラム
精製(シリカゲル500g、溶媒トルエン)し、下記構
造式(1−8)で示されるフタロシアニン化合物19.
6g(収率69%)を得た。
【0070】可視吸光スペクトル及び元素分析の結果は
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=713nm εg=1.9×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
以下の通りであった。 可視吸収: λmax=713nm εg=1.9×105cm2g-1(溶媒:トルエン)
【0071】
【化23】
【0072】上記フタロシアニン化合物を用いて実施例
1と同様にしてCD−R型媒体を作製した。この媒体
に、波長780nmのレーザーを用いて、線速1.3m
/sでEFM信号を6.0mWのパワーで書き込んだと
きのエラーレートは、10未満であった。
1と同様にしてCD−R型媒体を作製した。この媒体
に、波長780nmのレーザーを用いて、線速1.3m
/sでEFM信号を6.0mWのパワーで書き込んだと
きのエラーレートは、10未満であった。
【0073】比較例1 下記構造式(D)で示される特開平3−62878号公
報(USP5124067)の例示化合物を用いて実施
例1と同様にして作製した媒体を評価した。
報(USP5124067)の例示化合物を用いて実施
例1と同様にして作製した媒体を評価した。
【0074】
【化24】
【0075】この媒体に780nmの半導体レーザーを
用いて、線速1.3m/sでEFM信号を書き込むため
に10mWのパワーが必要であった。また、その時のエ
ラーレートは12であった。
用いて、線速1.3m/sでEFM信号を書き込むため
に10mWのパワーが必要であった。また、その時のエ
ラーレートは12であった。
【0076】実施例9〜20 実施例1と同様にして下記第1表に示すフタロシアニン
化合物を合成し、実施例1と同様にしてCD−R媒体を
作製し、780nmの半導体レーザーを用いて、線速
1.3m/sでEFM信号を書き込むために必要なレー
ザーパワー(mw)を測定し、またその時のエラーレー
トを評価した。エラーレートの評価としては、○はエラ
ーレートが10未満、×はエラーレートが10以上であ
ることを示す。結果を第1表に示す。
化合物を合成し、実施例1と同様にしてCD−R媒体を
作製し、780nmの半導体レーザーを用いて、線速
1.3m/sでEFM信号を書き込むために必要なレー
ザーパワー(mw)を測定し、またその時のエラーレー
トを評価した。エラーレートの評価としては、○はエラ
ーレートが10未満、×はエラーレートが10以上であ
ることを示す。結果を第1表に示す。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】
【発明の効果】本発明のフタロシアニン化合物は、ヘテ
ロ環がフタロシアニン環に縮合した新規なフタロシアニ
ン化合物であり、このヘテロ環の置換により、記録時に
色素の分解・溶融が制御され精度の高いピット形成が行
われたこと、分解発熱量の減少により記録媒体の樹脂基
板へのダメージが減少したこと、反射層を有する記録媒
体の場合は記録層と反射層である金属層との密着性が向
上に寄与し、この化合物を用いた光記録媒体において
は、光記録時の信号が正しく書き込めるようになり、感
度、記録特性の向上に効果を上げた。
ロ環がフタロシアニン環に縮合した新規なフタロシアニ
ン化合物であり、このヘテロ環の置換により、記録時に
色素の分解・溶融が制御され精度の高いピット形成が行
われたこと、分解発熱量の減少により記録媒体の樹脂基
板へのダメージが減少したこと、反射層を有する記録媒
体の場合は記録層と反射層である金属層との密着性が向
上に寄与し、この化合物を用いた光記録媒体において
は、光記録時の信号が正しく書き込めるようになり、感
度、記録特性の向上に効果を上げた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西本 泰三 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 津田 武 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 詫摩 啓輔 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 〔式(1)中、Mは2個の水素原子、2価の金属原子、
3価1置換金属原子、4価2置換金属原子、オキシ金属
原子を表し、Lは式(a) 【化2】 (式(a)中、R1及びR2は、各々独立に水素原子及び
炭素数1〜15のアルキル基を表し、R1とR2が結合し
て環を形成しても良い。R3及びR4は、各々独立に水素
原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基、アル
コキシ基、アルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルア
ミノ基及び炭素数2〜5のアルケニル基を表す。)を表
す。〕で示されるフタロシアニン化合物。 - 【請求項2】 一般式(1)において、Mで表される中
心金属が、Pd,Cu,Ru,Pt,Ni,Co,R
h,Zn,VO,TiO,Si(Y)2,Sn(Y)2,
Ge(Y)2(Yはハロゲン原子、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アシルオキシ基、ヒドロキシ基、アルキ
ル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
トリアルキルシリルオキシ基、トリアルキルスズオキシ
基、またはトリアルキルゲルマニウムオキシ基を表
す。)である請求項1記載のフタロシアニン化合物。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のフタロシアニ
ン化合物を含有してなる光記録媒体。 - 【請求項4】 基板上に、請求項1または2記載のフタ
ロシアニン化合物を含有する記録層、その上に金または
アルミニウムからなる反射層、さらにその上に保護層を
積層した構成である請求項3記載の光記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10858895A JP3704176B2 (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | フタロシアニン化合物及びそれを含有してなる光記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10858895A JP3704176B2 (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | フタロシアニン化合物及びそれを含有してなる光記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08302222A true JPH08302222A (ja) | 1996-11-19 |
JP3704176B2 JP3704176B2 (ja) | 2005-10-05 |
Family
ID=14488620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10858895A Expired - Fee Related JP3704176B2 (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | フタロシアニン化合物及びそれを含有してなる光記録媒体 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3704176B2 (ja) |
-
1995
- 1995-05-02 JP JP10858895A patent/JP3704176B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3704176B2 (ja) | 2005-10-05 |
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