JPH0830188A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0830188A
JPH0830188A JP16010994A JP16010994A JPH0830188A JP H0830188 A JPH0830188 A JP H0830188A JP 16010994 A JP16010994 A JP 16010994A JP 16010994 A JP16010994 A JP 16010994A JP H0830188 A JPH0830188 A JP H0830188A
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JP
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question
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JP16010994A
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English (en)
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Masaaki Nagano
雅昭 永野
Kazuhiro Takakuwa
和裕 高桑
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル複写機を利用して答案用紙の自動採
点を誰でも簡単にできるようにし、且つ各解答に対して
見やすい位置に解説を加えられるようにする。 【構成】 答案用紙の画像を画像読取手段Aによって読
み取り、その画像情報を画像記憶手段Bに記憶し、その
画像情報から解答認識手段Dが解答を認識する。そし
て、採点手段Eによりその認識した解答に対する採点処
理を行なった後、解説保持手段F内から解説選択手段G
によって上記解答又は採点結果に応じた解説を選択し、
上記答案用紙における問題及び解答の画像範囲並びに上
記解説の画像範囲に基づいて、用紙サイズ決定手段Hに
より画像出力手段Cで使用する用紙のサイズを決定す
る。その後、画像出力制御手段Iにより、上記答案用紙
の画像情報,上記採点結果の画像情報,及び上記解説の
画像情報を画像出力手段Cに出力し、上記決定したサイ
ズの用紙上に合成して画像形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、デジタル複写機のよ
うに、原稿の画像を読み取る画像読取手段と、該手段に
より読み取った画像情報を記憶する画像記憶手段と、画
像記憶手段に記憶された画像情報を用紙上に画像形成し
て出力する画像出力手段とを備えた画像処理装置に関
し、特に答案用紙の自動採点機能を持つ画像処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】学校や学習塾を始め各種教育の場等で
は、生徒や学習者の学習成果を確認したりその学習成果
に応じた成績を判定したり、資格を与えたり、あるいは
入学者を決めるためなどに頻繁に試験(テスト)が実施
されている。その各種試験に使用する問題用紙は、教師
等の試験実施者が自分で問題及び原稿を作成して必要枚
数の問題用紙を複写機でコピーしたり簡易印刷機で印刷
するか、あるいは専門の業者に印刷させたものや、業者
自身が問題も作成して印刷したものなどが使用される。
【0003】また、その試験後の解答用紙の採点も、学
校などでは試験実施者である教師が手作業で行なうのが
一般的であるが、入学試験や資格試験、あるいは大規模
な模擬試験などの場合には、大勢の採点者が分担して行
なったり、コンピュータを用いた自動採点システムによ
る自動採点も行なわれている。また、多数の受験者の答
案用紙の採点結果をコンピュータを用いて集計し、平均
点や偏差値等の計算を行なったり、表やグラフを作成す
ることも行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、答案用
紙の採点を手作業で行なう場合には、相当の手間がかか
り採点効率が悪いばかりか、誤った採点を行なってしま
う恐れもある。一方、自動採点を行なう場合には、予め
解答用紙の解答欄に塗り潰しマーク等の決められた方法
で解答させるマークシート方式が多く採用されている
が、解答方法が極めて単純なものに規制されてしまうば
かりか、その採点装置も専用のもので、短時間に大量の
解答用紙を読み込んで採点する高速処理の装置であり、
大容量のメモリも必要とするために非常に高価なものと
なっている。さらに、装置が大きくその使用方法も特殊
なため、個々の学校や学習教室などでは使用することが
できなかった。
【0005】その上、マークシートを読むこと以外はで
きないため、専用機として購入する必要があり、ダウン
サイジング(分散化)への障害となっている。また、答
案用紙自体に採点がなされないため、採点した答案用紙
を受験者に返却して学習に役立てることができないし、
受験者も個々の問題に対する解答の正否を確認できない
という問題もあった。
【0006】そこで、解答用紙がマークシートに制限さ
れず、任意の答案用紙に直接採点でき、しかも教師等が
パーソナルで手軽に使用できる自動採点・集計システム
が開発された。このシステムでは、採点台上の所定の位
置に採点する答案用紙をセットして、解答欄の解答に対
して従来の手作業による採点方法と同様に赤ペン等で○
や×を付けていくと、それを自動的に読み取って合計点
を算出し、そのデータをデータベースに蓄積して、個人
別の成績表を作成したり、設問ごとの正解率や平均点な
どの統計情報も提供できるものである。
【0007】しかしながら、このようなシステムでは、
採点(○×をつけること)自体は人手によって行なわな
ければならず、採点した答案用紙への合計点の記入も、
ディスプレイに表示される点数を採点者が転記しなけれ
ばならないなどの手間がかかり、殆ど省力化には役立た
ない。
【0008】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、学校等にも広く普及している
複写機、特に近年急速に普及してきているデジタル複写
機のように、画像読取手段(イメージスキャナ)とその
読み取った画像情報を記憶する画像記憶手段(画像メモ
リ)、及びその記憶された画像情報を用紙上に画像形成
して出力する画像出力手段(プリンタ部)を備えた画像
処理装置を利用して、任意の答案用紙(答案原稿)の採
点を誰でも簡単にできるようにし、その採点結果も自動
的に出力できるようにすると共に、従来の自動採点シス
テムに比べて安価でしかも汎用性があり、採点時間を大
幅に短縮することができるようにすることを目的とす
る。
【0009】さらに、この発明は、非正解の解答に対し
て見やすい位置に解説を加えられるようにすることを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、図1〜図3
の機能ブロック図に示すように、原稿の画像を読み取る
画像読取手段(イメージスキャナ)Aと、該手段Aによ
って読み取った画像情報を記憶する画像記憶手段(画像
メモリ)Bと、該手段Bに記憶された画像情報を用紙上
に画像形成して出力する画像出力手段(プリンタ)Cと
を備えた画像処理装置において、それぞれ上記の目的を
達成するため次の各手段を設けたことを特徴とする。
【0011】請求項1の発明は、問題及び解答が記載さ
れている答案用紙を原稿とし、図1の機能ブロック図に
示すように、画像読取手段Aによって読み取った該答案
用紙の画像情報から出題された問題に対する解答を認識
する解答認識手段Dと、解答認識手段Dによって認識し
た解答を、上記答案用紙に記載されているか予め入力又
は記憶されている前記問題に対する正解と比較して採点
処理を行なう採点手段Eと、答案用紙に出題される問題
に対する解答又はその採点結果についての解説を入力す
るか予め記憶して保持する解説保持手段Fと、解説保持
手段Fに保持した解説のうち、解答認識手段Dによって
認識した解答又は採点手段Eによる採点結果に応じた解
説を選択する解説選択手段Gと、少なくとも画像読取手
段Aによって画像情報が読み取られた答案用紙における
問題及び解答の画像範囲並びに解説選択手段Gによって
選択した解説の画像範囲に基づいて、画像出力手段Cで
使用する用紙のサイズを決定する用紙サイズ決定手段H
と、画像読取手段Aによって読み取った答案用紙の画像
情報,採点手段Eによる採点結果の画像情報,及び解説
選択手段Gによって選択した解説の画像情報を画像出力
手段Cに出力し、用紙サイズ決定手段Hによって決定し
たサイズの用紙上に合成して画像形成させる画像出力制
御手段Iとを設けたものである。
【0012】請求項2の発明は、画像出力手段Cに、用
紙を反転する用紙反転手段を備え、問題及び解答が記載
されている答案用紙を原稿とし、図2の機能ブロック図
に示すように、画像読取手段Aによって読み取った該答
案用紙の画像情報から出題された問題に対する解答を認
識する解答認識手段Dと、解答認識手段Dによって認識
した解答を、上記答案用紙に記載されているか予め入力
又は記憶されている前記問題に対する正解と比較して採
点処理を行なう採点手段Eと、答案用紙に出題される問
題に対する解答又はその採点結果についての解説を入力
するか予め記憶して保持する解説保持手段Fと、解説保
持手段Fに保持した解説のうち、解答認識手段Dによっ
て認識した解答又は採点手段Eによる採点結果に応じた
解説を選択する解説選択手段Gと、画像読取手段Aによ
って読み取った答案用紙の画像情報及び採点手段Eによ
る採点結果の画像情報を画像出力手段Cに出力して用紙
の一方の面に合成して画像形成させると共に、その用紙
を上記用紙反転手段によって反転させた後、解説選択手
段Gによって選択した解説の画像情報を画像出力手段C
に出力して上記用紙の他方の面に画像形成させる画像出
力制御手段I’とを設けたものである。
【0013】請求項3の発明は、上記画像出力制御手段
Iに、上記用紙反転手段による用紙の該形成画像に対す
る反転方向を判別する手段と、該手段による判別結果に
応じて上記解説の画像情報の画像出力手段Cへの出力方
向を異ならせる手段とを備えたものである。
【0014】請求項4の発明は、問題及び解答が記載さ
れている答案用紙を原稿とし、図3の機能ブロック図に
示すように、画像読取手段Aによって読み取った該答案
用紙の画像情報から出題された問題に対する解答を認識
する解答認識手段Dと、解答認識手段Dによって認識し
た解答を、上記答案用紙に記載されているか予め入力又
は記憶されている前記問題に対する正解と比較して採点
処理を行なう採点手段Eと、答案用紙に出題される問題
に対する解答又はその採点結果についての解説を入力す
るか予め記憶して保持する解説保持手段Fと、解説保持
手段Fに保持した解説のうち、解答認識手段Dによって
認識した解答又は採点手段Eによる採点結果に応じた解
説を選択する解説選択手段Gと、画像読取手段Aによっ
て読み取った答案用紙の画像情報から抽出するか又は予
め記憶してある問題の画像情報,解答認識手段Dによっ
て認識した解答の画像情報,採点手段Eによる採点結果
の画像情報,及び解説選択手段Gによって選択した解説
の画像情報を必要に応じて編集処理を行なって描画し、
その画像情報を画像出力手段Cに出力して用紙上に画像
形成させる画像編集手段Jとを設けたものである。
【0015】請求項5の発明は、上記画像編集手段J
に、解説選択手段Gによって選択した解説の画像情報を
上記問題又は解答の画像情報に重ならずに描画できるか
否かを判断する手段と、該手段によって上記解説の画像
情報を上記問題又は解答の画像情報に重ならずに描画で
きないと判断された場合には、その問題の画像情報を消
去する問題消去手段と、該手段によって消去された問題
の描画位置に上記解説の画像情報を描画する解説描画手
段とを備えたものである。
【0016】請求項6の発明は、上記問題消去手段を、
画像読取手段Aによって読み取った答案用紙の画像情報
から抽出するか又は予め記憶してある問題が複数存在す
る場合には、その各問題の画像情報のいずれかを消去す
る手段としたものである。請求項7の発明は、その問題
消去手段に、予め定めた問題消去優先順位に基づいて実
際に消去すべき問題の画像情報を特定する消去問題特定
手段を備えたものである。
【0017】請求項8の発明は、その消去問題特定手段
を、上記問題消去優先順位に従って上記各問題を順次検
索する手段と、該手段によって上記各問題が検索される
毎にその問題の画像範囲を算出する手段と、該手段によ
って算出された問題の画像範囲が解説選択手段Gによっ
て選択した解説の画像範囲以上あるか否かを判断する手
段と、該手段によって上記問題の画像範囲が上記解説の
画像範囲以上あると判断されたときに、その問題を消去
すべき問題と特定する手段とを備えた構成としたもので
ある。
【0018】請求項9の発明は、上記画像編集手段J
に、解説選択手段Gによって選択した解説の画像情報と
該解説に対応する問題の画像情報とを隣接させて描画す
る手段を備えたものである。請求項10の発明は、請求
項4又は9の画像処理装置において、画像編集手段に、
解説選択手段Gによって選択した解説の画像情報を上記
問題又は解答の画像情報に重ならずに描画できるか否か
を判断する手段と、該手段によって上記解説の画像情報
を上記問題又は解答の画像情報に重ならずに画像形成で
きないと判断された場合には、その問題又は解説の画像
情報のレイアウトを変更するレイアウト変更手段とを備
えたものである。
【0019】請求項11の発明は、上記レイアウト変更
手段に、上記問題の画像情報の描画位置を変更する手段
を備えたものである。請求項12の発明は、上記レイア
ウト変更手段に、上記問題の画像情報を縮小する手段を
備えたものである。請求項13の発明は、上記レイアウ
ト変更手段に、上記解説の画像情報を縮小する手段を備
えたものである。
【0020】請求項14の発明は、上記各画像処理装置
において、解説選択手段Gによる解説選択回数を各解説
毎に集計する解説選択回数集計手段と、解説選択回数集
計手段による集計結果を通知する集計結果通知手段とを
設けたものである。
【0021】
【作用】この発明による画像処理装置は、原稿として通
常のコピー原稿をセットして画像読取手段Aに読み取ら
せれば、その読み取った画像情報を画像記憶手段Bに一
旦記憶し、その記憶した画像情報を用紙上に画像形成し
て出力するので、従来のデジタル複写機と同様に必要な
枚数のコピーを簡単にとることができる。
【0022】また、原稿として問題及び解答が記載され
ている答案用紙をセットして画像読取手段Aに読み取ら
せれば、その読み取った答案用紙の画像情報からそこに
出題された問題に対する解答を解答認識手段Dによって
認識し、その認識した解答を採点手段Eにより答案用紙
に記載されているか予め入力又は記憶してある該問題に
対する正解と比較して採点処理を行なう。
【0023】そして、請求項1の発明による画像処理装
置は、図1の解説保持手段Fに保持した解説のうち、解
説選択手段Gによって解答認識手段Dにより認識した解
答又は採点手段Eによる採点結果に応じた解説を選択
し、少なくとも画像読取手段Aによって画像情報が読み
取られた答案用紙における問題及び解答の画像範囲並び
に解説選択手段Gによって選択した解説の画像範囲に基
づいて、用紙サイズ決定手段Hによって画像出力手段C
で使用する用紙のサイズを決定する。
【0024】その後、画像出力制御手段Iにより、画像
読取手段Aによって読み取った答案用紙の画像情報,採
点手段Eによる採点結果の画像情報,及び解説選択手段
Gによって選択した解説の画像情報を画像出力手段Cに
出力し、用紙サイズ決定手段Hによって決定したサイズ
の用紙上に合成して画像形成させるので、問題及び解答
が記載された答案用紙をセットするだけで自動的に採点
を行なうことができる。しかも、その採点結果出力紙に
解説が印刷(画像形成)されるため、受験者はその解説
を読むことによって正解の導き出し方を確実にマスタで
きる。
【0025】請求項2の発明による画像処理装置は、図
2の解説保持手段Fに保持した解説のうち、解説選択手
段Gによって解答認識手段Dにより認識した解答又は採
点手段Eによる採点結果に応じた解説を選択し、画像出
力制御手段I’により、画像読取手段Aによって読み取
った答案用紙の画像情報及び採点手段Eによる採点結果
の画像情報を画像出力手段Cに出力して用紙の一方の面
に合成して画像形成させると共に、その用紙を上記用紙
反転手段によって反転させた後、解説選択手段Gによっ
て選択した解説の画像情報を画像出力手段Cに出力して
上記用紙の他方の面に画像形成させるので、上述と同様
に答案用紙セットするだけで自動的に採点を行なえ、し
かも受験者はその採点結果出力紙に印刷された解説を読
むことによって正解の導き出し方を確実にマスタでき
る。
【0026】なお、画像出力制御手段Iが、用紙反転手
段による用紙の該形成画像に対する反転方向を判別し、
その判別結果に応じて上記解説の画像情報の画像出力手
段Cへの出力方向を異ならせるようにすれば、用紙の表
面への印刷(画像形成)方向と裏面への印刷方向とを常
に同一にしてその各印刷画像の上下が逆になることを防
ぐことができる。
【0027】請求項4の発明による画像処理装置は、図
3の解説保持手段Fに保持した解説のうち、解説選択手
段Gによって解答認識手段Dにより認識した解答又は採
点手段Eによる採点結果に応じた解説を選択し、画像編
集手段Jにより、画像読取手段Aによって読み取った答
案用紙の画像情報から抽出するか又は予め記憶してある
問題の画像情報,解答認識手段Dによって認識した解答
の画像情報,採点手段Eによる採点結果の画像情報,及
び解説選択手段Gによって選択した解説の画像情報を必
要に応じて編集処理を行なって描画し、その画像情報を
画像出力手段Cに出力して用紙上に画像形成させるの
で、やはり上述と同様に答案用紙をセットするだけで自
動的に採点を行なえると共に、受験者はその採点結果出
力紙に印刷された解説を読むことによって正解の導き出
し方を確実にマスタできる。
【0028】なお、画像編集手段Jが、解説選択手段G
によって選択した解説の画像情報を上記問題又は解答の
画像情報に重ならずに描画できるか否かを判断して、重
ならずに描画できない場合にはその問題の画像情報を消
去し、その消去された問題の描画位置に上記解説の画像
情報を描画するようにすれば、その解説を採点結果等と
共に答案用紙と同じサイズの用紙の一方の面にまとめて
印刷できる。また、問題の画像情報を描画する処理が不
要になるため、処理速度を高速化させることができる。
【0029】このとき、画像読取手段Aによって読み取
った答案用紙の画像情報から抽出するか又は予め記憶し
てある問題が複数存在する場合、そのいずれか、例えば
予め定めた問題消去優先順位に基づいて実際に消去すべ
き問題の画像情報を特定し、その特定した問題の画像情
報を消去するようにすれば、受験者の学習に必要な問題
の画像情報が解説の画像情報の描画によって消去される
ことを防止できる。
【0030】この場合、上記問題消去優先順位に従って
上記各問題を順次検索して、その各問題を検索する毎に
その画像範囲を算出し、その算出した問題の画像範囲が
解説選択手段Gによって選択した解説の画像範囲以上あ
るか否かを判断して、その解説の画像範囲以上ある時に
その問題を消去すべき問題と特定することにより、問題
と解説とが重なって見難くなるようなことがなくなる。
【0031】また、上記画像編集手段Jが、解説選択手
段Gによって選択した解説の画像情報と該解説に対応す
る問題の画像情報とを隣接させて描画するようにすれ
ば、問題,解説の両方が参照し易くなる。
【0032】あるいは、画像編集手段Jが、解説選択手
段Gによって選択した解説の画像情報を上記問題又は解
答の画像情報に重ならずに描画できるか否かを判断し
て、重ならずに描画できない場合には、その問題又は解
説の画像情報のレイアウトを変更する(例えばその問題
の画像情報の描画位置を変更したり、その問題の画像情
報を縮小したり、その解説の画像情報を縮小したりす
る)ようにしても、その解説を採点結果等と共に答案用
紙と同じサイズの用紙の一方の面にまとめて印刷でき
る。
【0033】さらに、解説選択手段Gによる解説選択回
数を各解説毎に集計し、その集計結果を表示器等を用い
て通知するようにすれば、学校や塾の先生(採点者)は
生徒(受験者)に対してどの点にもっと力をいれて教え
たらよいかの参考資料を得られることになる。
【0034】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面の図4以降を
参照して具体的に説明する。図4は、この発明の一実施
例である画像処理装置の基本構成を示すブロック図であ
る。
【0035】この画像処理装置1は、デジタル複写機2
に、この発明による採点処理等を実現するためのアプリ
ケーション部3を、インタフェース(以下「I/F」と
いう)部4を介して接続して構成される。このI/F部
4は、デジタル複写機2とアプリケーション部3とを接
続し、相互の命令の通信や画像の入出力に使用される。
デジタル複写機2とアプリケーション部3には、それぞ
れを制御するマイクロコンピュータ(CPUと略称す
る)20,30を備えている。
【0036】これをもう少し具体的に示したものが図5
であり、アプリケーション部3はOSにより管理される
CPUを含むアプリ制御部31と、各種認識,採点,作
画等の処理を行なうアプリベースボード32とをバス接
続しており、デジタル複写機2との間でRS232Cに
よる通信コマンドによりビデオデータの入出力を行な
う。
【0037】また、ICカード33によってアプリケー
ション・プログラムをアプリケーション部3に提供した
り、辞書やフォントデータ、問題データ(正解,配点デ
ータを含む)等をICカード33を利用して供給しても
よい。
【0038】あるいは、これらの情報を通信回線を介し
て外部の画像処理装置(ファクシミリ装置(FAX)及
びファクシミリ機能を有する各種装置)5から取り込ん
だり、あるいはSCSIによって接続した光磁気ディス
ク装置(MO),フロッピディスク装置(FDD),ハ
ードディスク装置(HDD)等の外部記憶装置6の記録
媒体やパーソナルコンピュータ,ワークステーション等
のホスト7から取り込んだりすることもできる。
【0039】LCD34は、アプリケーション部3の専
用液晶表示器(文字列表示器)であるが、これはデジタ
ル複写機2の操作パネルに設けられている表示部を兼用
することができる。
【0040】図6は、この実施例におけるデジタル複写
機2の機構部の構成例を示す。このデジタル複写機2
は、大きく分けて上部のイメージスキャナ(以下「スキ
ャナ部」という)100とその下に配置されたレーザプ
リンタ(以下「プリンタ部」という)200で構成され
ている。図7は、そのプリンタ部の感光体ドラム回りの
画像形成作用を示す拡大説明図である。
【0041】スキャナ部100の最上部に、原稿を載置
するコンタクトガラス101が配置されており、その上
に自動原稿給送装置(以下「ADF」という)102が
搭載されている。このADF102は、複数枚の原稿を
セットできる原稿台107,そこにセットされた各原稿
を1枚ずつに分離する呼び出しローラ108,それによ
って分離した原稿を給紙する給紙ローラ109,それに
よって給紙された原稿をコンタクトガラス101とで挟
持しながら搬送してその露光位置にセットする搬送ベル
ト110を備えている。
【0042】さらに、搬送ベルト110の原稿排出方向
(図6の右方向)の端部付近には、両面原稿を自動的に
反転させるための原稿反転機構111が設けられてい
る。この原稿反転機構111は、反転ローラ112と切
替爪113とからなり、その切替爪113は片面原稿を
コピーする片面モードの時には図6の仮想線の位置に、
両面原稿をコピーする両面モードの時には図6の実線の
位置にそれぞれ切り替えられる。
【0043】したがって、原稿台107から給送され、
コンタクトガラス101の露光位置にセットされた原稿
の片面に対する露光が終了すると、その原稿は搬送ベル
ト110によりコンタクトガラス101から送り出され
た後、片面モードであれば切替爪113が図6の仮想線
の位置にあるため、反転ローラ112によってそのまま
排紙トレイ114に排出される。
【0044】また、両面モードであれば切替爪113が
図6の実線の位置に切り替えられるため、その原稿は反
転ローラ112により反転され、搬送ベルト110によ
り再びコンタクトガラス101上に送り込まれてその露
光位置にセットされる。そして、その原稿のもう一方の
面に対する露光が終了すると、その原稿は搬送ベルト1
10によりコンタクトガラス110から送り出された
後、切替爪113が図6の仮想線の位置に切り替えられ
るため、反転ローラ112によってそのまま排紙トレイ
114に排出される。
【0045】一方、コンタクトガラス101の下方に
は、光学走査系103が設けられている。コンタクトガ
ラス101上にセットされた原稿は、その下側の面が光
学走査系103の露光ランプ104によって露光され、
その反射光つまり画像光が、光学走査系103に設けら
れている各種ミラー及びレンズ105を通って、光電変
換デバイスである一次元CCDカラーイメージセンサ
(以下単に「CCD」という)106の受光面に結像さ
れる。
【0046】光学走査系103は、機械的な駆動系によ
って図面の左右方向に駆動されるので、原稿面の各部の
露光によって得られる画像光が順次1ライン毎にCCD
106に読み取られる。この実施例では、CCD106
としてカラーイメージセンサを使用しているので、画像
の受光量のR,G,B成分に応じた3信号によるカラー
画像情報を出力する。
【0047】このCCD106によって読み取られた画
像情報(画像データ)は、後述する画像メモリに一旦記
憶され、必要に応じて後述する画像処理が施された後出
力画像データ(ビデオデータ)に変換され、レーザプリ
ンタ200の書込装置201に送出される。
【0048】それによって、書込装置201から出力画
像データに応じて変調されたレーザ光が書込用の光学系
を通って射出され、図7にも明示するように、矢示方向
に回転する感光体ドラム202の表面を露光(第1露
光)する。その感光体ドラム202の表面は、予め第1
帯電チャージャ203によって全面が均一に所定の高電
位に帯電されており、レーザ光の照射を受けると、その
光強度に応じて電荷が消失して電位が変化し、画像に対
応する電位分布つまり静電潜像が形成される。
【0049】感光体ドラム202に形成された静電潜像
は、それが黒現像ユニット204を通過する時に、2段
の現像ローラR1,R2(図7)によって供給される2
成分現像剤と接触し、その黒トナーの吸着によって可視
像化され、黒トナー像を形成する。
【0050】次いで、第2帯電チャージャ205によっ
て黒画像形成により減衰した感光体ドラム202の表面
電位をコロナ放電によって復帰させる。そして、第2露
光用のLED(発光ダイオード)206によって赤画像
に対応してLEDが発光し、感光体ドラム202上に赤
画像の静電潜像を形成する。そして、赤現像ユニット2
07によって非磁性1成分非接触現像により、先に形成
されている黒画像を乱す事なく、赤画像部に帯電した赤
トナーを付着させ、赤トナー像を形成する。
【0051】一方、給紙カセット212又は213のう
ち選択されたものから記録紙(普通紙)が給紙ローラ群
214又は215によって繰り出され、その記録紙はレ
ジストローラ対216によって、感光体ドラム202上
のトナー像の形成タイミングに同期して感光体ドラム2
02の表面に重なるように送り込まれる。続いて、プラ
スのバイアス電圧を印加された転写ベルト208によっ
て、マイナスに帯電した黒と赤のトナー像を記録紙P
(図7)に転写する。
【0052】その転写後、記録紙Pを分離爪209によ
って感光体ドラム202から分離させて、転写ベルト2
08によって定着ユニット217へ搬送し、その定着ユ
ニット217によって記録紙上のトナー像を熱定着す
る。その後、その記録紙は排紙ローラ群218によって
排紙トレイ219上に排出される。
【0053】一方、トナー像の転写及び記録紙の分離
後、感光体ドラム202の表面の残留トナーをクリーニ
ングユニット210のクリーニングブラシBKとクリー
ニングブレードCBによってクリーニングし、除電用L
ED211による全面露光と除電チャージャのACコロ
ナ放電によって残留電荷を消去して、次回の画像形成に
備える。
【0054】また、220は手差し給紙部であり、給紙
カセット212,213にセットされている記録紙と異
なるサイズや種類の記録紙にコピーしたい場合に、ここ
からその記録紙を挿入して給紙させることができる。ま
た、両面コピー又は合成コピーを行なう場合には、定着
ユニット217から送出される片面コピー済の記録紙
を、排紙ローラ群218の搬送路切り換えによって再給
紙経路221へ導き、そこから再び感光体ドラム202
と転写ベルト208との間へ給送する。
【0055】図8は、このデジタル複写機2の操作パネ
ルの一例を示す平面図である。この操作パネル10は、
図で左端部寄りに、図4及び図5のアプリケーション部
3の機能選択に使用するこの発明に係わるキー群、すな
わち採点キー11,グラフキー12,表キー13,出題
キー14,登録キー15,解説キー16,及び登録N
O.キー17が設けられている。
【0056】これらの各キーによって、答案用紙を採点
する採点モード、一連の採点後あるいは蓄積した採点結
果の画像データ(採点データ)のグラフ化又は表化モー
ド、問題用紙を作成する出題モード、新たな問題用紙の
画像データを登録する登録モード、採点結果にその解説
を追加する解説モード、登録データに対応する問題登録
NO.を指定することができる。
【0057】34は図5にも示したLCDであり、これ
らの各モードにおけるガイダンスや採点結果の点数など
を表示する。また、このLCD34の画面上には多数の
キーを配設したタッチパネルが取り付けられており、そ
れらのキーのタッチ入力により上述と同様の指定を行な
うこともできる。
【0058】この操作パネル10には、これらの他にス
タートキー18,テンキー19,割り込みキー120,
用紙選択キー121,受験者指定キー122,排紙トレ
イ選択キー123,モード選択キー124,縮小キー1
25,拡大キー126,ズームキー127,ソートキー
128,両面キー129,ステープルキー131と、さ
らに各種キーを有する制御キー群132を備えている。
【0059】なお、合成プリント(答案用紙の画像を
黒、採点結果の画像を赤で同時にプリントする)、デー
タの送信/受信、外部の画像処理装置5,外部記憶装置
6又はホスト7へのデータ送信あるいはそれからのデー
タ受信などは、制御キー群132あるいはLCD34の
タッチ入力等によって選択できる。
【0060】次に、図5に示した画像処理装置1におけ
るデジタル複写機2及びアプリケーション部3のデータ
処理及び制御系の構成例を図9に示す。この図の下側に
並んでいるのが、コピー制御用CPU20によって制御
あるいは使用されるデジタル複写機2側の各部であり、
前述したスキャナ部100,ADF102,プリンタ部
200,及び操作パネル10の他に、画像処理部21及
びアプリケーションI/F22を備えている。
【0061】コピー制御用CPU20は、中央処理装置
(CPU),ROM,RAM,I/O等からなるマイク
ロコンピュータであり、このデジタル複写機2全体を統
括的に制御する。画像処理部21は、スキャナ部100
によって読み取った画像データ(画像情報)に対して各
種の補正やカラー処理,ディザ処理等の各種画像処理を
施すが、その詳細は後述する。
【0062】アプリケーションI/F22は、コピー制
御用CPU20の制御により、アプリケーション部3へ
応答データを送ったり、アプリケーション部3からコマ
ンドを受信したり、アプリケーション部3との間で画像
データのやりとりを行なったりするRS232C等の双
方向I/Fである。
【0063】ADF102は、前述したように図6の原
稿台107にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつコン
タクトガラス101上の露光位置に自動給送する動作を
行なう。また、その原稿給送毎に所定の信号又はコマン
ドをコピー制御用CPU20へ出力する。それによっ
て、コピー制御用CPU20は複数枚の原稿のページの
区切れを検知でき、アプリケーションI/F22を介し
て送出する応答データによりスキャナ部100で読み取
った画像データのページの区切れをアプリケーション部
3へ通知することができる。
【0064】なお、コピー制御用CPU20はスキャナ
部100に複数枚の原稿の画像を読み取らせ、その各読
み取り画像データをアプリケーション部3へ送信すると
きに、その送信すべき画像データのページ数やその読み
取り面が表面か裏面かを示す情報を応答データとしてア
プリケーション部3へ通知することもできる。
【0065】スキャナ部100はイメージスキャナであ
り、前述したようにADF102によってコンタクトガ
ラス101上の露光位置にセットされた原稿の画像を読
み取り、その画像データをA/D変換する。なお、この
スキャナ部100はアプリケーション部3からのコマン
ドによって指定された読み取りエリア内の画像だけを読
み取ることもできる。
【0066】プリンタ部200はプリンタエンジンであ
り、前述したように送られてくるビデオデータに基づい
て画像形成(印刷)動作を行なう。なお、そのビデオデ
ータはスキャナ部100,画像処理部21,あるいはア
プリケーション部3から送出される。
【0067】図9の上側に並んでいるのが、アプリ制御
用CPU30によって制御あるいは使用されるアプリケ
ーション部3側の各部であり、ROM23,RAM2
4,OCR部25,バーコード認識部26,辞書検索部
27,辞書部28,不揮発性メモリ29,音声出力装置
36,タイマ37,問題データメモリ38,解説データ
メモリ50,データ記憶部39,解答データメモリ4
0,画像メモリ41,及び採点処理部42と、コピーI
/F43,操作パネルI/F44,外部メモリI/F4
5,FAXI/F46,ホストI/F47,ICカード
I/F48,及び拡張ボードI/F49の各種I/Fと
を備えている。
【0068】アプリ制御用CPU30は、中央処理装置
(CPU),ROM,RAM,I/O等からなるマイク
ロコンピュータであり、ROM23やその他の記憶装置
に記憶されたプログラムに従ってアプリケーション部3
全体を統括的に制御する。例えば、操作パネルI/F4
4を介して操作パネル10の制御を行なったり、コピー
I/F43を介してデジタル複写機2に対するコマンド
の発行や応答データの管理を行なったり、タイマ設定や
メモリ管理を行なったりする。
【0069】ROM23は、アプリ制御用CPU30を
動作させるためのアプリケーション・プログラムやフォ
ントデータ,コンスタントデータなどを格納する固定メ
モリである。RAM24は、入力データのバッファメモ
リ,アプリ制御用CPU30の作業用メモリ,採点結果
データ等の一時記憶メモリなどに使用されるメモリであ
る。
【0070】OCR部25は、スキャナ部100で読み
取った画像データから、答案用紙に印刷されている問題
の文字や解答欄などの罫線、受験者番号(受験者N
o.)や解答の手書きされた文字,記号又はマークを認
識するが、その認識した文字等を辞書検索部27によっ
て辞書部28内の単語等を検索して照合する。辞書部2
8は単語等を記憶しており、新規の語句の登録/変更も
可能である。
【0071】バーコード認識部26は、スキャナ部10
0で読み取った画像データから、答案用紙に印刷されて
いる問題を特定するバーコード、あるいは個々の問題に
対する正解を示すバーコード等のバーコードを認識す
る。不揮発性メモリ29は、EEPROMやバッテリで
バックアップされたRAM等であり、画像処理装置1の
メンテナンス情報や各種のモード設定情報を記憶してお
く。また、必要に応じてその他の情報を記憶しておくこ
ともできる。
【0072】音声出力装置36は、ユーザに誤操作の警
報音又は操作ガイダンスのメッセージ音声等を出力する
ブザー又はスピーカである。タイマ37は時計機能を有
し、時間計測を行なってアプリ制御用CPU30が定期
的に必要なタイマインタラプト信号等を発生する。
【0073】問題データメモリ38は、スキャナ部10
0で読み取られた画像データのうちの問題データをその
管理データと共に記憶するRAM又は不揮発性メモリで
ある。解説データメモリ50は、解答(又は採点結果)
の解説の画像データ(解説データ)及びその管理データ
などを入力するか予め記憶して保持するRAM又は不揮
発性メモリである。
【0074】データ記憶部39は、問題データや正解デ
ータと配点データ,採点パターン(○,×,△等),及
びそれらの管理データなどを入力するか予め記憶して保
持するRAM又は不揮発性メモリである。解答データメ
モリ40は、スキャナ部100で読み取られた画像デー
タのうちの解答データをその管理データと共に記憶する
RAM又は不揮発性メモリである。
【0075】画像メモリ41は、スキャナ部100で読
み取った画像データ(必要に応じて画像処理部21で画
像処理を施す)あるいはプリンタ部200へ出力すべき
画像データ(ビデオデータ)を記憶するRAM又は不揮
発性メモリである。採点処理部42は、この発明の主要
な機能である答案用紙の採点や問題用紙の作成に係る処
理を行なうが、その詳細は後述する。
【0076】コピーI/F43は、アプリ制御用CPU
30の制御によって、デジタル複写機2へ各種コマンド
を送ったり、アプリケーション部3からその状態を示す
応答データを受信したり、ビデオ信号線,制御信号線を
通してデジタル複写機2との間で画像データのやりとり
を行なったりするRS232C等の双方向I/Fであ
る。
【0077】操作パネルI/F44は、アプリ制御用C
PU30の制御により、操作パネル10へ表示データを
送ったり、操作パネル10からキー操作信号を受信した
りするRS232C等の双方向I/Fである。外部メモ
リI/F45は、アプリ制御用CPU30の制御によ
り、外部記憶装置6との間でデータの送受信(通信)を
行なうSCSII/Fである。
【0078】FAXI/F46は回線制御部(NCU)
等からなり、アプリ制御用CPU30の制御により、外
部の画像処理装置5(図5参照)との間でデータの送受
信を行なう。ホストI/F47は、ホスト7(図5参
照)との間でデータの送受信を行なうセントロニクスI
/F,RS232C,RS422,あるいはインサーネ
ット等のI/Fである。
【0079】ICカードI/F48は、JEIDA準拠
のICカード33(図5参照)を着脱自在に装着するた
めのI/Fである。拡張ボードI/F49は、この画像
処理装置1にこの発明に関わる採点機能とは別の新たな
機能を持たせるアプリケーション・プログラムが格納さ
れた拡張ボードを着脱自在に装着するためのI/Fであ
る。
【0080】ここで、この実施例におけるスキャナ部1
00による読み取りデータの処理系について、図10及
び図11によって説明する。図10はこのデジタル複写
機の制御部の主として画像処理に係わる部分の概略を示
すブロック構成図であり、ビデオ処理回路51,画像処
理回路52,セレクタ53,ビデオ書込処理回路54,
LD制御部55及びLED制御部56等からなり、図9
に示したコピー制御用CPU20によって制御される。
【0081】CCDカラーイメージセンサ106とビデ
オ処理回路51はスキャナ部100に属し、ビデオ処理
回路51は、図6に示したCCDカラーイメージセンサ
106から原稿画像に応じて出力されるR,G,Bの各
信号をA/D変換して、黒オフセット補正,シェーディ
ング補正,画素位置補正等を行ない、多値の赤画像デー
タDR,緑画像データDG,青画像データDBを出力す
る。
【0082】画像処理回路52は、図9における画像処
理部21に含まれ、図11に示すように色分離回路6
1,MTF補正回路62,2値化回路63,変倍回路6
4,γ補正回路65,及び画質処理回路66からなり、
それらによってビデオ処理回路51から入力される各色
の画像データDR,DG,DBに対して画像処理を施
す。この処理については、追って詳細に説明する。
【0083】この画像処理回路52から出力される多値
の黒画像データBKDと2値の赤画像データRDは画像
メモリ57に一旦記憶され、それが読み出されてセレク
タ53に入力し、通常のコピーモード時にはプリンタ部
200のビデオ書込処理回路54へ送られるが、採点モ
ード時にはアプリケーション部3へ送られる。
【0084】このセレクタ53も一部は画像処理部21
に属し、そこで各画像データをビデオ書込処理回路54
へ送る際に、必要に応じて加工(中抜き,影付け,斜体
等)や編集(移動,合成等)を行なうことができる。ま
た、採点結果や問題の画像を記録紙にプリントする際に
は、アプリケーション部3で描画された画像データがこ
のセレクタ53に入力される。
【0085】このとき、アプリケーション部3から採点
結果の画像データ(採点結果データ)を出力する場合
は、それを示す赤画像データRDと画像メモリ57から
読み込まれた答案用紙の黒画像データBKDとが合成さ
れてビデオ書込処理回路54へ送出される。アプリケー
ション部3から問題,解答,採点結果,解説等の合成画
像データを出力する場合は、それを示す黒画像データB
KD,赤画像データRDがそのままビデオ書込処理回路
54へ送出される。アプリケーション部3で問題データ
を出力する場合は、それを示す黒画像データBKDがそ
のままビデオ書込処理回路54へ送出される。
【0086】ビデオ書込処理回路54は、セレクタ53
から入力される各画像データをプリンタ部200の書き
込み速度に対応できるビデオ信号に変換し、黒画像デー
タBKDに応じてLD制御部55を制御して、図6に示
した書込装置201のレーザダイオード(LD)223
の発光を変調制御させる。また、赤画像データRDがあ
る場合には、それに応じてLED制御部56を制御し
て、図6及び図7に示したLED206の発光をオン/
オフ制御させる。
【0087】ここで、ビデオ処理回路51及び画像処理
回路52における処理についてさらに詳細に説明する。
CCDカラーイメージセンサ106によって読み取られ
たR,G,Bの画像信号は、ビデオ処理回路51で適正
なゲインを与えられてA/D変換され、黒オフセット補
正,シェーディング補正,画素位置補正が行なわれ、所
定のクロックに同期した8ビットのデジタルデータであ
る赤画像データDR,緑画像データDG,青画像データ
DBとして出力される。
【0088】黒オフセット補正とはCCD106の暗電
流の黒レベルを画像データから減算する補正である。シ
ェーディング補正とは、主走査方向の露光ランプ104
(図6)の光量むらやCCD106の各色用センサの画
素間の感度差によるむらを除くため、原稿走査開始前に
濃度の均一な白板を読み取ってそのデータを各画素毎に
記憶し、原稿読み取り中の画像データを記憶した各画素
毎の白板のデータで除算することにより補正を行なうこ
とである。画素位置補正とは、CCD106として3ラ
インのものを用いた場合、副走査方向の画素の位置ずれ
があるため、それを補正することである。
【0089】画像処理回路52は図11に示すように構
成され、ビデオ処理回路51から出力されるRGBの画
像データDR,DG,DBを、色分離回路61で多値の
黒画像データと赤画像データとに分離して、黒画像デー
タに対しては8ビットのままMTF補正回路62でMT
F補正を施し、赤画像データに対しては2値化回路63
で固定しきい値による2値化を行なって1ビットにす
る。
【0090】そして、それぞれ変倍回路64で主走査方
向の電気変倍を行ない、さらにγ補正回路65でγ補正
を行なった後、画質処理回路66でディザや誤差拡散な
どの画質処理(階調処理)を行なう。なお、MTF補正
とは光学的な周波数特性の劣化などを2次元の空間フィ
ルタで補正することである。
【0091】この実施例の画像処理装置を通常のコピー
モードで使用する際には、ユーザが図6に示したADF
102の原稿台107に原稿を上向きでセットし、図8
に示した操作パネル10のテンキー19によってコピー
枚数を指定した後(1枚の場合は枚数指定不要)、スタ
ートキー18を押せば、ADF102によって原稿台1
07上の原稿を給送してコンタクトガラス101上の露
光位置に画像面を下向きにしてセットする。
【0092】その後、スキャナ部100によってその原
稿の画像を読み取り、その画像データを必要に応じて画
像処理部21により画像処理を施して画像メモリ57に
記憶した後、それをプリンタ部200で記録紙に指定さ
れた枚数だけ画像形成してコピーとして排出するコピー
処理を行なう。
【0093】また、読み取り(露光)が終了した原稿を
ADF102によってそのまま排紙トレイ114上にそ
のまま排出するか、あるいは反転させて再度コンタクト
ガラス101上の露光位置にセットした後、スキャナ部
100によってその原稿に対して上述と同様なコピー処
理を行なうと共に、読み取りが終了した原稿をADF1
02によって排紙トレイ114に排出する。
【0094】なお、ADF102を圧板として使用する
場合には、ユーザがスキャナ部100のコンタクトガラ
ス101上の露光位置に原稿を下向きでセットし、操作
パネル10のテンキー19によってコピー枚数を指定し
た後、スタートキー18を押せば、スキャナ部100に
よってその原稿の画像を読み取り、その画像データを必
要に応じて画像処理部21により画像処理を施して画像
メモリ57に記憶した後、それをプリンタ部200で記
録紙に指定された枚数だけ画像形成する。また、この実
施例の画像処理装置は2色のカラーコピーを行なえる
が、その動作は従来の2色デジタル複写機と同じなの
で、詳細な説明は省略する。
【0095】以下、この発明に関するモードである採点
モード,グラフ作成モード,問題用紙作成モード等にお
ける画像処理装置1の処理について、図12以降を用い
て説明する。
【0096】図12は、採点モードにおける画像処理装
置1の処理を示すフローチャートである。このルーチン
は、採点モードが設定された状態でスタートキー18が
押下された時に図示しないメインルーチンによってコー
ルされてスタートし、まずステップ1で図6に示した原
稿台107に原稿答案(用紙)がセットされているか否
かをチェック(図示しない原稿検知センサの出力信号を
用いる)する。
【0097】ここで、画像処理装置1に採点モードにお
ける処理を行なわせる場合、ユーザは採点したい答案用
紙を原稿としてコピーをとる場合と同様に原稿台107
上に画像面を上向きにしてセットすると共に、図8に示
した操作パネル10の採点キー11を押して採点モード
にし、さらに採点結果の解説を必要とする場合には解説
キー16等を押した後、スタートキー18を押して採点
スタート信号を発生させる。
【0098】ステップ1で原稿台107に原稿がセット
されていると判断されると、ステップ2でADF102
により原稿台107上の原稿を給送して、それをコンタ
クトガラス101上の露光位置にセットし、ステップ3
でスキャナ部100によってその原稿の画像を読み取
り、その画像データを必要に応じて画像処理部21によ
リ画像処理を施して画像メモリ57に記憶する画像読取
動作を行なう。
【0099】次に、ステップ4で画像メモリ57に記憶
された原稿の画像データの中から問題データを抽出する
処理を行ない、ステップ5でその問題データを管理デー
タと共に問題データメモリ38に記憶する処理を行なっ
た後、ステップ6で画像メモリ57に記憶された画像デ
ータの中から解答データを抽出する処理を行ない、ステ
ップ7でその解答データを管理データと共に解答データ
メモリ40に記憶する処理を行なう。なお、図示は省略
したが、上述した画像読取動作終了後は、コンタクトガ
ラス101上の原稿を排紙トレイ114に排出する処理
も行なう。
【0100】続いて、ステップ8で採点処理部42によ
って解答データメモリ40に記憶された解答データに対
して、データ記憶部39に記憶されている正解データを
用いて採点処理を行ない、ステップ9で解説記入モード
が設定されているか否かをチェックし、解説記入モード
が設定されていなければステップ14で出力処理を行な
う。すなわち、その採点結果を操作パネル10のLCD
34に表示させたり、音声出力装置36に音声通知させ
たり、あるいは必要に応じて後述する印刷処理を行な
う。
【0101】また、解説記入モードが設定されている場
合には、ステップ10で解説選択処理を行ない、ステッ
プ11で編集処理を行なった後、ステップ12で解説集
計モードが設定されているか否かをチェックし、解説集
計モードが設定されていなければそのまま、設定されて
いればステップ13で解説集計処理を行なった後、ステ
ップ14で上述と同様に出力処理を行なう。
【0102】次いで、ステップ15で原稿要求処理、す
なわち操作パネル10のLCD34にユーザに対して原
稿台107への原稿セットを要求するメッセージを表示
した後、ステップ16で採点モードが設定されているか
どうかを判断し、その設定が解除された場合にはメイン
ルーチンへリターンするが、そうでなければステップ1
に戻って上述と同様の処理を行なう。
【0103】なお、上述の処理はADF102によって
原稿(答案用紙)を自動給送させる場合に対応するもの
であるが、ユーザが採点モード時に原稿を1枚ずつAD
F102を開閉してコンタクトガラス101にセットし
てスタートキー18を押した場合には、画像処理装置1
はその度に図12のステップ3〜15と同様の処理を行
なうようにすればよい。
【0104】図13は、図12における解答データ抽出
処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートであ
る。まず、画像メモリ57上の今読み取った画像データ
の中から予め決められた位置に描画されている問題のI
D情報を読み込み、その内容をOCR部25又はバーコ
ード認識部26によって認識し、その認識結果により画
像メモリ57に記憶された画像データの解答の描画エリ
ア(解答エリア)の位置や大きさを求める解答エリア算
出処理を行ない、解答エリア内の画像データを抽出す
る。
【0105】ここで、このID情報は、例えば図14に
示すように解答エリア用情報及び問題情報部からなるバ
ーコード部とユーザ情報からなる文字部とにより構成さ
れている。また、そのバーコード部の具体的構成例を図
15に、文字部の具体的構成例を図16にそれぞれ示
す。さらに、原稿(答案用紙)上における図15に示し
た各座標による解答エリアのレイアウトを図17に示
す。
【0106】そのID情報のうち、バーコード部を構成
する解答エリア用情報及び問題情報部の内容はバーコー
ド認識部26によって認識して知ることができ、文字部
を構成するユーザ情報はOCR部25によって認識して
知ることができる。
【0107】図18は、図12における解答データ抽出
処理のサブルーチンの他の例を示すフローチャートであ
る。まず、画像メモリ57から今読み取った画像データ
を全て(1ページ分)読み込み、その画像データの解答
エリアをOCR部25によって認識し、その解答エリア
内の画像データを抽出する。
【0108】なお、解答エリア又は問題エリア(問題の
描画エリア)を認識する場合、実際には読み込んだ全て
の画像データに対してOCR部25による認識処理を行
ない、その中から解答欄又は問題欄の罫線等を識別する
ことによって解答エリア又は問題エリアを認識すること
ができる。また、そのOCR部25による認識処理によ
ってID情報の内容も知ることができる。
【0109】図19は、図12における解答データ抽出
処理のサブルーチンのさらに他の例を示すフローチャー
トである。まず、画像メモリ57上の今読み取った画像
データの中から予め決められた位置に描画されている問
題のID情報(問題,解答にそれぞれ対応する色情報が
含まれているものとする)を読み込み、そのID情報の
内容をOCR部25又はバーコード認識部26によって
認識する。
【0110】そして、画像メモリ57からは解答に対応
する色の画像データ(解答データ)だけを抽出した後、
その解答エリアの位置や大きさを求める解答エリア算出
処理を行なう。例えば、図20の(a)に示すように画
像メモリ57上の今読み取った画像データを構成する問
題データ及び解答データがそれぞれ黒データ,赤データ
であれば、黒と赤の識別処理によって画像メモリ57か
らは同図の(b)に示すように解答データだけを抽出す
ることができる。
【0111】なお、図12における問題データ抽出処理
の内容は上述した解答データ抽出処理の内容と略同様な
ので、その図示及び説明を省略する。また、答案用紙
(原稿)にID情報が付けられていれば、それを認識す
ることにより、データ記憶部39に予め記憶されている
多数の問題に対する正解(及び配点)データから、この
ID情報が付された答案用紙の各問題に対する正解(及
び配点)データを特定して、採点処理時に使用すること
ができる。
【0112】さらに、図45に示す答案用紙70のよう
に、問題を識別するためのID情報をバーコード71で
印刷してある場合には、バーコード認識部26によりそ
のバーコード71を認識してID情報を知ることがで
き、上述の場合と同様にこの答案用紙70の問題欄72
内の各問題(問1〜問8)に対する正解(及び配点)デ
ータを、データ記憶部39に記憶されているデータから
特定することができる。
【0113】その正解データは、図46に示すように正
解情報の文字や記号のコード(あるいはパターンやフォ
ントでもよい)とその解答が答案用紙のどの位置にある
かを示す位置情報からなる。
【0114】さらにまた、この実施例においては、スキ
ャナ部100で読み取った画像データを一旦画像メモリ
57に記憶した後、その画像データ中から問題データ及
び解答データを抽出するようにしたが、スキャナ部10
0で読み取った画像データ中から直接問題データ及び解
答データを抽出するようにすることもできる。
【0115】図21は、図12における解答データ記憶
処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートであ
る。まず、解答データ抽出処理時に認識したID情報
(ユーザ情報が含まれる)の内容から答案用紙に記入さ
れた受験者を認識し、解答データメモリ40上にその受
験者用の情報記憶エリアを確保し(空きメモリのチェッ
クやメモリのアロケート等のメモリ管理も行なう)た
後、そこに問題登録No.(受験者が受験した試験問題
の問題登録No.)と抽出した解答データとを記憶す
る。
【0116】なお、図12における問題データ記憶処理
は上述した解答データ記憶処理と同様な処理に以下の処
理を追加したものである。つまり、問題データ抽出処理
時に認識したID情報(ユーザ情報が含まれる)の内容
から答案用紙に記入された受験者を認識した後、問題デ
ータ抽出処理によって抽出した問題データと共通する問
題データが問題データメモリ38に既に記憶されていな
いかどうかをチェックし、記憶されていない場合にの
み、問題データメモリ38上にその受験者用の情報記憶
エリアを確保し、そこに問題登録No.と抽出した問題
データとを記憶する。
【0117】ここで、解答データメモリ40の記憶内容
は、例えば図22に示すようになっている。同図の
(a)は受験者を設定してその受験者用の受験者情報を
登録又は検索するための受験者情報テーブルを、同図の
(b)はその受験者情報テーブルに登録された各受験者
毎の受験者情報の内容を、同図の(c)はその受験者情
報の一部である問題情報の内容をそれぞれ示している。
【0118】その問題情報は、対象となる受験者が受験
した問題登録No.、及びそのときの解答データ(解答
情報),問題登録No.が示す問題データ(問題情報)
へのポインタを持っている。図22の(d)は問題登録
No.で登録された問題を構成する1問毎の問題に対す
る解答データ(解答情報)を示しており、その内容は同
図の(f)に示してある。図22の(e)は全ての受験
者の採点結果を印刷する時に共通利用する問題データを
示しており、その内容を同図の(g)に示している。
【0119】図23は、図12における採点処理のサブ
ルーチンの一例を示すフローチャートである。まず、解
答データメモリ40に記憶した解答データを一問ずつ
(例えば図45に示した答案用紙70の解答欄74の各
問題に対応する1〜8の各欄から認識した解答データを
順次)読み込み、その問題に対する正解・配点データを
データ記憶部39から読み込む。
【0120】そして、その解答データと正解データのマ
ッチングをとり、両データが合って(一致して)いるか
否かを判断し、合っていれば正解であるので、配点デー
タにより得点を計算する。例えば図45に示した答案用
紙70の例で〔問1〕〜〔問4〕の配点が各10点であ
れば、〔問1〕に対する解答が正解であれば得点は10
点である。この計算した得点を解答データメモリ40に
加算記憶させる。この時、採点した解答に対する正否の
判断結果も記憶させるとよい。
【0121】解答データと正解データが合っていなけれ
ば、非正解であるからこれらの得点計算及び加算記憶は
行なわない。なお、配点が各問題について同じであれ
ば、配点データは一度読み込めば済むので各解答の採点
毎に読み込む必要はない。その後、次の解答データがあ
るか否かを判断し、あれば最初の解答データ読み込みの
ステップに戻り、1枚の答案用紙から認識した解答デー
タがなくなるまで上記の処理を繰り返す。
【0122】図24は、図12における解説選択処理の
サブルーチンの一例を示すフローチャートである。ま
ず、解答データ抽出処理によって抽出(認識)した解答
データを解説データメモリ50に記憶されている解説選
択情報と比較して、その解答データに適した解説データ
(解説メッセージ)を選択し、この処理を終了する。
【0123】ここで、解説データメモリ50に記憶され
ている解説データは、例えば図25に示すようになって
いる。同図の(a)は解答データに応じた解説データを
選択するための解説選択情報を、(b)はその解説選択
情報に対応する解説情報を、(c)はその解説情報の内
容をそれぞれ示しており、解説をコードデータで記憶す
る場合とイメージデータで記憶する場合の両方に対応可
能である。
【0124】例えば、図26に示すような問題(問1)
が出題された答案用紙を読み取って自動採点を行なう場
合において、その計算式はカッコを無視して計算すると
答えが「4」になるが、その計算方法は学校の先生が算
数の授業で教えたものではなく、誤った計算順序である
ため、解答が「4」であった場合には以下に示す処理を
行なう。
【0125】すなわち、例えば図27に示す解説選択情
報の「4」に対応する解説情報を用い、その解説情報が
示すメッセージ「カッコの中は、先に計算されます。」
を解説データとして選択する。また、解答が「5」又は
「6」であった場合にも同様な処理を行ない、メッセー
ジ「割算は、先に計算されます。」又は「正しい計算の
順番です。」を選択する。
【0126】なお、この実施例では解答データ抽出処理
によって抽出(認識)した解答データに応じた解説デー
タを選択するようにしたが、そうではなく、採点処理に
よる採点結果に応じた解説データ(例えば非正解であれ
ば正解の導き出し方)を選択するようにしてもよい。図
28は、図12における編集処理のサブルーチンの一例
を示すフローチャートである。
【0127】この処理では、解説記入モード1が設定さ
れていれば用紙サイズを大きくしてその用紙(記録紙)
に解説を記入(印刷)するための編集処理1を、解説記
入モード2が設定されていれば用紙の裏面に解説を記入
するための編集処理2を、解説記入モード3が設定され
ていれば用紙上の問題を消去した位置に解説を印刷する
ための編集処理3を、解説記入モード4が設定されてい
れば問題・解答のレイアウトを変更して用紙に解説を印
刷にするための編集処理4を、解説集計モードが設定さ
れていれば解説データの集計結果を表示するための解説
集計処理をそれぞれ行なう。
【0128】ここで、前述したように図8の解説キー1
6が押された場合には解説記入モードを設定するが、例
えばそのキーが押された後すぐスタートキー18が押さ
れた場合には前回設定した編集記入モードを再設定する
ものとし、解説キー16の押下に続いてモード選択キー
124とテンキー19の「1」〜「4」のいずれかが同
時に押された後スタートキー18が押された場合にはそ
れに対応する編集記入モードを設定するものとする。
【0129】すなわち、モード選択キー124とテンキ
ー19の「1」が同時に押下された場合には編集記入モ
ード1を、モード選択キー124とテンキー19の
「2」が同時に押下された場合には編集記入モード2
を、モード選択キー124とテンキー19の「3」が同
時に押下された場合には編集記入モード3を、モード選
択キー124とテンキー19の「4」が同時に押下され
た場合には編集記入モード4をそれぞれ設定する。ま
た、モード選択キー124とテンキー19の「5」が同
時に押下された場合には解説集計モードも設定する。
【0130】図29は、図28における編集処理1のサ
ブルーチンの一例を示すフローチャートである。まず、
問題データ抽出処理及び解答データ抽出処理によってそ
れぞれ抽出した問題データ,解答データの描画位置と大
きさ(図22参照)、及び解説選択処理によって選択し
た解説データの大きさ(図27参照)に基づいて、その
解説データを描画(追加して印刷)するのに必要な用紙
サイズを決定する。
【0131】次いで、その決定したサイズの用紙(その
用紙が収納された給紙カセット)があるかないかを判断
して、あればそのまま、なければ現在セットされている
用紙のうち最も大きいサイズの用紙で上記解説データを
描画できるようにその解説データの縮小率を算出して設
定した後、座標の回転(給送される答案用紙と用紙の向
きが90度異なる場合がある)等を考慮してその解説デ
ータの描画位置を算出して設定し、この処理を終了す
る。
【0132】ここで、例えば答案用紙のサイズが「A
4」の場合、解説データを描画しないときには用紙サイ
ズは「A4」となるため、その用紙は図30の(a)に
示す方向で給紙されてその紙面上に画像形成がなされる
が、解説データを描画する場合で且つ用紙サイズを答案
用紙のサイズより大きな「A3」と決定した場合には、
その用紙は同図の(b)に示す方向で給紙されてその紙
面上に座標を90度回転した画像形成がなされる。
【0133】図31は、図28における編集処理2のサ
ブルーチンの一例を示すフローチャートである。まず、
用紙の裏面に解説を印刷するために両面モードを設定
し、用紙反転機構による用紙の反転方向(用紙の表面に
印刷すべき画像に対する反転方向)を判別し、その判別
した反転方向に応じて用紙の裏面に印刷すべき画像の回
転角度を設定し、その回転角度を考慮して解説選択処理
によって選択した解説データの描画位置を算出して設定
し、この処理を終了する。
【0134】ここで、両面モードが設定されているとき
には、例えば図6に示したプリンタ部200で図32の
(a)に示すように用紙の表面に画像を印刷した後、排
紙ローラ群218等の用紙反転機構によってその用紙が
反転されるが、その反転方向によってはその用紙の裏面
に印刷される画像が同図の(b)に示すようにその表面
に印刷された画像に対して180度回転する場合があ
る。
【0135】図33は、図28における編集処理3のサ
ブルーチンの一例を示すフローチャートである。まず、
空白エリアを解説データの描画用エリア(解説用エリ
ア)としてその大きさを算出した後、解説選択処理によ
って選択した解説データの描画に必要なエリア(解説必
要エリア)の大きさを算出する。
【0136】続いて、その算出した各エリアの大きさか
らその解説データを問題データ抽出処理によって抽出し
た問題データ又は解答データ抽出処理によって抽出した
解答データに重ならずに描画できるか否かを判断し、描
画できる場合には上記解説用エリアの位置をその解説デ
ータの描画位置として設定し、描画できない場合には以
下の処理を行なう。
【0137】すなわち、予め定めた問題消去優先順位に
基づいて消去可能な問題データの検索処理を行ない(例
えば解答が正解であり、特に解説を必要としない問題デ
ータの中から検索する)、消去可能な問題データがある
か否かを判断し、なければ処理を終了するが、あればそ
の問題データ(最初の問題データ)の描画エリア(問題
エリア)の大きさ(画像範囲)を求める。
【0138】次いで、その問題エリアの大きさから解説
選択処理によって選択した解説データを問題データ抽出
処理によって抽出した問題データ又は解答データ抽出処
理によって抽出した解答データに重ならずに描画できる
か否か(算出した問題エリアの大きさが解説選択処理に
よって選択した解説データの描画エリア(解説必要エリ
ア)の大きさ以上あるか否か)を判断して、描画できる
(解説必要エリアの大きさ以上ある)場合にはその問題
データを消去し、その問題エリアの中でその解説データ
の描画位置を算出して設定し、この処理を終了する。
【0139】また、解説選択処理によって選択した解説
データを問題データ抽出処理によって抽出した問題デー
タ又は解答データ抽出処理によって抽出した解答データ
に重ならずに描画できない場合には、再び上述と同様に
消去可能な問題データの検索処理を行なって消去可能な
問題データがあるか否かを判断し、以後上述と同様な処
理を繰り返す。
【0140】例えば、図34の(a)に示すように問2
の問題データを消去した場合、同図の(b)に示すよう
にその位置に解説データを描画することが可能になる。
もう少し詳しく言うと、問題データ抽出処理によって図
35の(a)に示す問題データを抽出し、その描画エリ
ア内に同図の(b)に示す解説データ(問1の問題デー
タ(解答データ)に対応する)を描画する場合には、同
図の(c)に示すように問2の問題データを消去してそ
こに問1の解説データを描画することができる。
【0141】図36は、図28における編集処理4のサ
ブルーチンの一例を示すフローチャートである。まず、
余白エリアを解説データの描画用エリア(解説用エリ
ア)としてその大きさを算出した後、解説選択処理によ
って選択した解説データの描画に必要なエリア(解説必
要エリア)の大きさを算出する。
【0142】次いで、その算出した各エリアの大きさか
らその解説データを問題データ抽出処理によって抽出し
た問題データ又は解答データ抽出処理によって抽出した
解答データに重ならずに描画できるか否かを判断し、描
画できる場合には解説用エリアの位置をその解説データ
の描画位置として設定し、描画できない場合にはその解
説データを所定の縮小率で縮小する解説データ縮小処理
を行なう。
【0143】その後、再び解説選択処理によって選択し
た解説データを問題データ抽出処理によって抽出した問
題データ又は解答データ抽出処理によって抽出した解答
データに重ならずに描画できるか否かを判断し、描画で
きる場合には拡大された解説用エリアの位置をその解説
データの描画位置として設定するが、描画できない場合
にはその解説データの縮小が限界か否かを判断する。
【0144】そして、限界でなければその解説データを
さらに所定の縮小率で縮小して、以後上述と同様の処理
を繰り返し、その縮小が限界になった場合には問題デー
タ抽出処理によって抽出した問題データの描画エリア
(問題エリア)の削減量を設定した後、その問題エリア
の削減が可能か否かを判断し、可能でなければこの処理
を終了するが、可能ならばその問題データを縮小する問
題データ縮小処理(レイアウト変更処理)を行ない、上
記解説データの描画位置を設定し、この処理を終了す
る。
【0145】図37は、図36における問題データ縮小
処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートであ
る。まず、問題データ抽出処理によって抽出した問題デ
ータを構成する各文字フォントのサイズを変更(縮小)
し、続いて印字ピッチ,印字可能桁数,改行量,改行場
所を順次変更した後、それらに基づいて問題データ抽出
処理によって抽出した問題データの描画位置を算出して
設定し、処理を終了する。
【0146】但し、この処理は問題データ抽出処理(解
答データ抽出処理)によって抽出した問題データ(解答
データ)をコードデータに変換して問題データメモリ3
8(解答データメモリ40)に記憶してある場合に対応
する処理であり、その問題データをイメージデータ(画
像データ)のまま問題データメモリ38に記憶してある
場合には、それを通常の変倍処理によって縮小すること
ができる。
【0147】この編集処理4によれば、例えば問題デー
タ抽出処理によって図38の(a)に示す問題データ
(11桁,4行)を抽出し、その描画エリア内に解説デ
ータを描画する場合には、その問題データを同図の
(b)に示すように縮小する(22桁,3行)ことによ
って下部の解説用エリア(余白エリア)が拡大されるた
め、そこに解説データを描画することができる。
【0148】図39は、図28における編集処理4のサ
ブルーチンの他の例を示すフローチャートである。ま
ず、解説選択処理によって選択した解説データの描画に
必要なエリア(解説必要エリア)の大きさを算出した
後、解説データの描画用に設けてあるある1つの余白エ
リア(解説用エリア)1の大きさS1 を算出する。
【0149】次いで、その解説用エリア1の大きさS1
を解説用エリアの大きさSとし、その大きさと解説必要
エリアの大きさから解説選択処理によって選択した解説
データを問題データ抽出処理によって抽出した問題デー
タ又は解答データ抽出処理によって抽出した解答データ
に重ならずに描画できるか否かを判断し、描画できる場
合には上記解説用エリアの位置をその解説データの描画
位置として設定する。
【0150】また、描画できない場合には解説データの
描画用に設けてある他の余白エリア(解説用エリア)を
検索する処理を行ない、他の解説用エリアがあるかない
かを判断し、なければこの処理を終了するが、あればそ
の解説用エリア2の大きさS2 を算出し、それを前回求
めた解説用エリアの大きさSに加え、新たな解説用エリ
アの大きさSとする。
【0151】そして、その大きさSと解説必要エリアか
ら解説選択処理によって選択した解説データを問題デー
タ抽出処理によって抽出した問題データ又は解答データ
抽出処理によって抽出した解答データに重ならずに描画
できるか否かを判断し、描画できない場合には再び他の
解説用エリアの検索処理を行ない、描画できる場合には
使用する解説用エリアに合わせて上記問題データ,解答
データの描画位置を変更した後、上記解説データの描画
位置を算出して設定する。
【0152】この編集処理4によれば、例えば問題デー
タ抽出処理によって図40の(a)に示す問1,問2の
問題データを抽出し、その描画エリア内に解説データを
描画する場合には、その各問題データの下にそれぞれ位
置する解説用エリア(余白エリア)1,2を同図の
(b)に示すようにつなげることによって解説用エリア
が拡大されるため、そこに解説データを描画することが
できる。
【0153】図41は、図28における編集処理4のサ
ブルーチンのさらに他の例を示すフローチャートであ
る。まず、解答データ抽出処理によって抽出した解答デ
ータ(問題抽出処理によって抽出した問題データ)のう
ち、解説データが必要な解答データ(問題データ)の近
くに解説選択処理によって選択した解説データを描画で
きるか否かをチェックする(その問題データ又は解答デ
ータに重ならずに描画できるか否かの判断も含まれ
る)。
【0154】そして、描画できる場合にはその解説デー
タの描画位置を算出して設定し、描画できない場合には
その問題データ,解答データ,解説データの描画に必要
なエリア(エリア1)を算出した後、他の(解説データ
を必要としない)問題データ,解答データのレイアウト
を変更し、それによって作り出せる解説用エリアを求
め、再び解説データが必要な解答データ(問題データ)
の近くに解説選択処理によって選択した解説データを描
画できるか否かを判断する。
【0155】そして、描画できる場合にはその解説デー
タの描画位置を算出して設定し、描画できない場合には
エリア1に描画すべき画像データを縮小する縮小処理を
行なった後、再び解説データが必要な解答データ(問題
データ)の近くに解説選択処理によって選択した解説デ
ータを描画できるか否かを判断し、描画できる場合には
その解説データの描画位置を算出して設定するが、描画
できない場合には他の問題データ,解答データを縮小す
る縮小処理を行なう。
【0156】その後、再び解説データが必要な解答デー
タ(問題データ)の近くに解説選択処理によって選択し
た解説データを描画できるか否かを判断し、描画できる
場合にはその解説データの描画位置を算出して設定する
が、描画できない場合にはこの処理を終了する。なお、
描画できない場合に他の問題データ,解答データを消去
することによりエリア1を拡大し、描画可能にすること
もできる。
【0157】図42は、図28における解説集計処理の
サブルーチンの一例を示すフローチャートである。ま
ず、解説選択処理による解説データの選択回数を各解説
データ毎にカウントして集計し、その集計結果のパーセ
ンテージを算出した後、その算出結果を図8のLCD3
4に表示する。
【0158】ここで、図9の解説データメモリ50の記
憶内容は、例えば図43に示すようになっている。同図
の(a)はデータ記憶部39に記憶されている各問題デ
ータの情報(アドレス等)を登録又は検索するための問
題テーブルを、同図の(b)はその問題テーブルに登録
されている各問題データ毎の解説データを登録した解説
テーブルを、同図の(c)はその解説テーブルに登録さ
れている各解説データ毎の使用人数(解説データの選択
回数)をそれぞれ示している。
【0159】したがって、問題テーブルを参照すること
によってデータ記憶部39に記憶されている問題データ
を知ることができるため、各問題データ毎に準備されて
いる複数個の解説データ(各解答データに対応する)の
中から解答データに応じた解説データを選択することが
できる。また、その選択回数(使用人数)を各解説デー
タ毎にカウントして集計するため、その集計結果をパー
センテージ等でLCD34に表示することができる。
【0160】図44は、図12における出力処理中の印
刷処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートであ
る。まず、画像メモリ41上に問題データ,解答デー
タ,採点結果データ,あるいは解説データの描画領域を
確保する。このとき、それらのデータの描画位置(描画
アドレス)や大きさを認識する。また、両面モードが設
定されている時には2ページ分の描画領域を確保する。
【0161】次いで、問題データ抽出処理,解答データ
抽出処理,及び採点処理によって得られた各画像データ
を画像メモリ41の設定されている各描画位置に順次描
画した後、解説データの描画位置が設定されているか否
かを判断し、設定されていない場合にはそのまま、設定
されている場合にはその描画位置に解説選択処理によっ
て選択された解説データを描画した後、両面モードが設
定されているか否かを判断する。
【0162】そして、両面モードが設定されていない場
合には、画像メモリ41に描画した画像データ(例えば
問題データ,解答データ,採点データ,解説データ)を
プリンタ部200へ送ってその画像を設定されている記
録紙に印刷させ、両面モードが設定されている場合に
は、画像メモリ41に描画された1ページ目の画像デー
タ(例えば問題データ,解答データ,採点データ)をプ
リンタ部200へ送ってその画像を設定されている記録
紙の一方の面に印刷させ、その記録紙を反転機構によっ
て反転させた後、画像メモリ41に描画された2ページ
目の画像データ(例えば解説データ)をプリンタ部20
0へ送ってその画像をその記録紙の他方の面に印刷させ
る。
【0163】ところで、図47の採点用紙80は、図4
5に示した答案用紙70と同じ画像が印刷されると共
に、得点欄85に得点が手書き文字のようなパターンで
印刷され、解答欄84の各欄の解答の文字に対して、正
解であれば○が、非正解であれば×が手書き風のパター
ンで印刷されている。その際、答案用紙と同じ画像は黒
トナーで印刷し、採点結果である得点及び○と×のパタ
ーンは赤トナーで印刷すれば、採点結果が一層判り易
く、答案用紙に教師が採点した場合に近いものになる。
さらに、非正解の欄には正解の文字等と注釈を赤トナー
で印刷をすることもできる。
【0164】この印刷色は黒と赤に限らず、図6に示し
た現像ユニット204,207を他の色のトナーを使用
するユニットに交換すれば、任意の2色で印刷すること
ができる。
【0165】また、図48に示した答案用紙70′のよ
うに、解答欄74′の各問題の解答欄1〜8に対して、
その近くにそれぞれ正解を暗号化したバーコード76を
印刷しておけば、バーコード認識部26でそのバーコー
ドの位置とコードを順次認識してそれから正解を解読す
ることができる。そのようにすれば、問題を認識する必
要がなくなり、一問毎に認識した解答データと解読した
正解データとを直ちに比較して(マッチングをとっ
て)、解答の正否を判断することができる。
【0166】次に、操作パネル10のグラフキー12を
押下するとグラフ作成モードになり、スタートキー18
を押下すると、図49に示すグラフ作成モードのルーチ
ンがスタートする。このルーチンでは、まず所望のデー
タに対するパラメータ、すなわち受験者別の複数回のテ
ストの採点結果の履歴や、1回のテストのクラス全員の
答案の採点結果のデータ等のグラフ化したいデータを指
定するデータ等の操作パネル10からの入力を受け付け
る。
【0167】そして、データ記憶部39の管理データ中
の指定されたデータを公知の技術であるグラフ作成処理
の所定フォーマットに変換して画像メモリ41上に描画
し、グラフ作成処理を行なう。その作成したグラフデー
タをプリンタ部200へ出力して、例えば図51に示す
ようなグラフを記録紙に印刷して出力することができ
る。
【0168】また、操作パネル10の表キー13を押下
すると表作成モードになり、スタートキー18を押下す
ると、上述のグラフ作成モードと同様な手順でグラフ作
成処理に代えて表化したいデータについて表作成処理を
行なう。それによって、例えば図52に示すような表を
記録紙に印刷して出力することができる。このようにし
て、偏差値や履歴等のグラフや表の出力を得ることがで
きる。
【0169】次に、操作パネル10の出題キー14を押
下すると、問題用紙作成モードになり、スタートキー1
8を押下すると、図50に示す問題用紙作成モードのル
ーチンがスタートする。このルーチンではまず、出題に
対するパラメータの入力、すなわちどの部類のどのレベ
ルの問題を何題出力するといった問題作成者の所望のデ
ータを操作パネル10から入力させる。
【0170】すると、その入力された情報に相当する問
題データを問題データメモリ38に登録されている多数
の問題の中から指定された問題数だけランダムに選択し
て、その問題データが転送され、所定のフォーマットで
画像メモリ41上に問題作画処理を行なう。
【0171】そして、その作画した問題用紙のデータを
プリンタ部200へ送出して記録紙に画像形成して出力
させる。それによって、例えば図48に示した答案用紙
と同じような問題用紙を得ることができる。パラメータ
入力時にコピー枚数と同様に必要枚数をセットしておけ
ば、そのセット枚数だけ同じ問題用紙をプリントする。
【0172】パラメータ入力の際、ジョブシートの読み
取りによる入力方法を用いることもできる。その場合に
は、スキャナ部100でセットされたジョブシートの画
像を読み取り、その画像データから採点モード時の処理
と同様に記載された文字やバーコードを認識してコード
データに変換し、そのコードにマッチングするコードが
付けられた問題データをデータ記憶部39からランダム
に指定数だけ選択して画像メモリ41上に描画する。
【0173】データ記憶部39には、外部の画像処理装
置5,外部記憶装置6,あるいはホスト7から必要な問
題データを取り込んで格納しておく。また、操作パネル
10の登録キー15を押下することにより、問題用紙登
録モードになり、新らたな問題用紙がスキャナ部100
にセットされてスタートキー18が押されると、採点モ
ードの場合と同様にその画像データを読み取って画像メ
モリ57に一旦格納し、その画像データに対してOCR
部25により活字認識及び罫線認識を行い、所定のデー
タフォーマットに変換し、それを問題データメモリ38
に記憶し、それをデータ記憶部39に登録する。
【0174】このテキスト形式のデータを外部記憶装置
6のフロッピディスクや光磁気ディスク等の記憶媒体に
格納して、それをパソコン等に装填して格納したデータ
を取り込ませたり、ネットワークを介して直接パソコン
等に取り入れて解答データを作成して、その解答データ
をデータ記憶部39の登録データに追加することもでき
る。
【0175】また、編集機能のマーカー認識を利用する
か、デジタイザを搭載してそれを利用して、正解を記入
した問題用紙の読み取り画像データから解答部と問題部
を区別して認識することにより、パソコン等による編集
操作なしで新規の問題用紙とその各問題の正解データを
登録することができる。そして、これらの新たに登録し
た問題用紙のデータ(正解データは除く)をプリンタ部
200で記録紙に画像形成して問題用紙として所要枚数
プリントすることもできる。
【0176】この実施例においては、原稿として通常の
コピー原稿をセットしてスキャナ部100に読み取らせ
れば、その読み取った画像データ(画像情報)を画像メ
モリ57に一旦記憶し、その記憶した画像データを記録
紙(用紙)上に画像形成して出力するので、従来のデジ
タル複写機と同様に必要な枚数のコピーを簡単にとるこ
とができる。
【0177】また、原稿として答案用紙をセットしてス
キャナ部100に読み取らせれば、その読み取った答案
用紙の画像データから問題データ抽出処理及び解答デー
タ抽出処理によりそれぞれ問題データ,解答データを抽
出して問題データメモリ38,解答データメモリ40に
記憶する。但し、問題データの抽出後は、その問題デー
タと共通する問題データが問題データメモリ38に既に
記憶されていないかどうかをチェックし、記憶されてい
ない場合にのみその抽出した問題データを問題データメ
モリ38に記憶する。
【0178】そして、その記憶した解答データとデータ
記憶部39が保持する正解データとを比較して採点処理
を行なった後、解説記入モード1が設定されている場合
には、解説データメモリ50に保持した解説データのう
ち、解説選択処理によって解答データ抽出処理により抽
出(認識)した解答データ(又は採点処理による採点結
果)に応じた解説データを選択し、少なくともスキャナ
部100によって画像データが読み取られた問題データ
及び解答データの大きさ(答案用紙における問題及び解
答の画像範囲)並びに解説選択処理によって選択した解
説データの大きさ(画像範囲)に基づいてプリンタ部2
00で使用する記録紙のサイズを決定する。
【0179】その後、スキャナ部100によって読み取
った答案用紙の画像データ(問題データ,解答デー
タ),採点処理による採点結果データ,及び解説処理に
よって選択した解説データを画像メモリ41に合成描画
し、その合成画像データをプリンタ部200に出力して
決定したサイズの記録紙上に合成して印刷させるので、
問題及び解答が記載された答案用紙をセットするだけで
自動的に採点を行なうことができる。
【0180】したがって、従来の自動採点システムに比
べて安価でしかも汎用性があり、採点時間を大幅に短縮
することができる。また、その採点結果出力紙(解答に
対して見やすい位置)に解説が印刷されるため、受験者
はその解説を読むことによって正解の導き出し方を確実
にマスタできる。
【0181】また、解説記入モード2〜4のいずれか、
あるいは解説集計モードが設定されている場合には、以
下の(1)〜(4)に示す処理を行なうため、上述と同
様の効果に加え、以下の効果も得られる。
【0182】(1)解説記入モード2が設定されている
場合には、解説データメモリ50に保持した解説データ
のうち、解説選択処理によって解答データ抽出処理によ
り抽出した解答データに応じた解説データを選択し、ス
キャナ部100によって読み取った答案用紙の画像デー
タ及び採点処理による採点結果データを画像メモリ41
に合成描画すると共に、解説選択処理によって選択した
解説データを画像メモリ41に描画した後、前者の合成
画像データをプリンタ部200に出力して記録紙の一方
の面(表面)に合成して印刷させ、その記録紙を反転機
構によって反転させた後、後者の画像データ(解説デー
タ)をプリンタ部200に出力してその記録紙の他方の
面(裏面)に画像形成させる。
【0183】この場合、反転機構による記録紙の印刷画
像に対する反転方向を判別し、その判別結果に応じて上
記解説データの画像メモリ41への描画方向(プリンタ
部200への出力方向)を異ならせることも行なうの
で、用紙の表面への印刷方向と裏面への印刷方向とを常
に同一にしてその各印刷画像の上下が逆になることを防
ぐことができる。
【0184】(2)解説記入モード3が設定されている
場合には、解説データメモリ50に保持した解説データ
のうち、解説選択処理によって解答データ抽出処理で抽
出した解答データに応じた解説データを選択し、その解
説データを問題データ抽出処理によって抽出した問題デ
ータ又は解答データ抽出処理によって抽出した解答デー
タに重ならずに描画できるか否かを判断して、重ならず
に描画できない場合にはその問題データを消去し、その
消去した問題データの描画位置を上記解説データの描画
位置として設定し、スキャナ部100によって読み取っ
た答案用紙の画像データ(問題データ,解答データ),
採点処理による採点結果データを画像メモリ41に描画
した後、解説処理によって選択した解説データを画像メ
モリ41の上記設定した描画位置に描画して合成し、そ
の合成画像データをプリンタ部200に出力して記録紙
上に画像形成させる。
【0185】この場合、解説選択処理によって抽出した
解説データを採点結果データ等と共に答案用紙と同じサ
イズの用紙の一方の面にまとめて印刷できる。また、問
題データを描画する処理が一部不要になるため、処理速
度を高速化させることができる。
【0186】また、スキャナ部100によって読み取っ
た答案用紙の画像データから抽出した問題データが複数
存在する場合、予め定めた問題消去優先順位に従ってそ
の各問題データを順次検索して、その各問題データを検
索する毎にその画像範囲を算出し、その算出した問題デ
ータの画像範囲が解説選択処理によって選択した解説デ
ータの画像範囲以上あるか否かを判断して、画像範囲以
上ある時にその問題データを消去すべき問題と特定する
ので、受験者の学習に必要な問題データが解説データの
描画によって消去されることを防止できる。また、問題
データと解説データとが重なって見難くなるようなこと
が確実になくなる。
【0187】さらに、解説選択処理によって選択した解
説データとその解説データに対応する問題データとを隣
接させて描画することもでき、それによって問題デー
タ,解説データの両方が参照し易くなる。
【0188】(3)解説記入モード4が設定されている
場合には、解説選択処理によって選択した解説データを
問題データ抽出処理によって抽出した問題データあるい
は解答データ抽出処理によって抽出した解答データに重
ならずに描画できるか否かを判断して、重ならずに描画
できない場合には、その問題データ又は解説データのレ
イアウトを変更する(その問題データの描画位置を変更
したり、その問題データを縮小したり、その解説データ
を縮小したりする)ので、その解説データを採点結果デ
ータ等と共に答案用紙と同じサイズの用紙の一方の面に
まとめて印刷できる。
【0189】(4)解説集計モードが設定されている場
合には、解説選択処理による解説データの選択回数を各
解説データ毎に集計し、その集計結果を表示器を用いて
通知するので、学校や塾の先生(採点者)は生徒(受験
者)に対してどの点にもっと力をいれて教えたらよいか
の参考資料を得られることになる。
【0190】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る画像処理装置は、通常は複写機として原稿のコピーを
とるために使用でき、その原稿の代わりに答案用紙をセ
ットして読み込ませるだけで自動的に採点して、その結
果を表示あるいは記録紙へのプリント等によって出力で
きるので、スペースの増加を必要とせずに自動採点作業
を行なうことができる。そして、従来のデジタル複写機
を殆ど利用できるのでコスト増も少なくて済む。
【0191】また、採点結果出力紙上の各解答に対して
見やすい位置にその解答の解説を画像形成するので、受
験者はその解説を読むことによって正解の導き出し方を
確実にマスタでき、学習の効果を高めることができる。
さらに、解説選択回数を各解説毎に集計し、その集計結
果を表示器等を用いて通知するようにすれば、学校や塾
の先生は生徒に対してどの点にもっと力をいれて教えた
らよいかの参考資料を得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明による採点機能を有する画像処
理装置の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】請求項2,3の発明による採点機能を有する画
像処理装置の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】請求項4〜13の発明による採点機能を有する
画像処理装置の一例を示す機能ブロック図である。
【図4】この発明の一実施例である画像処理装置の基本
構成を示すブロック図である。
【図5】同じくそれをさらに具体的に示すブロック図で
ある。
【図6】図4及び図5におけるデジタル複写機2の機構
部の構成例を示す図である。
【図7】同じくそのプリンタ部200の感光体ドラム回
りの画像形成作用を示す拡大説明図である。
【図8】同じくこのデジタル複写機2の操作パネルの一
例を示す平面図である。
【図9】図4に示した画像処理装置1におけるデジタル
複写機2及びアプリケーション部3のデータ処理及び制
御系の構成を示すブロック図である。
【図10】同じくそのスキャナ部100による読み取り
データの処理系を抽出して示すブロック図である。
【図11】図10における画像処理回路52の構成例を
示すブロック図である。
【図12】この実施例の画像処理装置1による採点モー
ドにおける処理を示すフロー図である。
【図13】図12における解答データ抽出処理のサブル
ーチンの一例を示すフロー図である。
【図14】図13の解答データ抽出処理時に読み込む問
題のID情報の形式例を示す説明図である。
【図15】図14のバーコード部の具体的構成例を示す
説明図である。
【図16】同じく文字部の具体的構成例を示す説明図で
ある。
【図17】解答用紙上における図15に示した各座標に
よる解答エリアのレイアウトを示す図である。
【図18】図12における解答データ抽出処理のサブル
ーチンの他の例を示すフロー図である。
【図19】同じく解答データ抽出処理のサブルーチンの
さらに他の例を示すフロー図である。
【図20】図19の解答データ抽出処理に関する説明図
である。
【図21】図12における解答データ記憶処理のサブル
ーチンの一例を示すフロー図である。
【図22】図9の解答データメモリに記憶されるデータ
の構成例を示す説明図である。
【図23】図12における採点処理のサブルーチンの一
例を示すフロー図である。
【図24】同じく解説選択処理のサブルーチンの一例を
示すフロー図である。
【図25】図9の解説データメモリに記憶されているデ
ータの構成例を示す説明図である。
【図26】この実施例で使用する問題用紙に記載された
問題の一例を示す図である。
【図27】図25のコード解説データの具体例を示す図
である。
【図28】図12における編集処理のサブルーチンの一
例を示すフロー図である。
【図29】図28における編集処理1のサブルーチンの
一例を示すフロー図である。
【図30】図29の編集処理1に関する説明図である。
【図31】図28における編集処理2のサブルーチンの
一例を示すフロー図である。
【図32】図31の編集処理2に関する説明図である。
【図33】図28における編集処理3のサブルーチンの
一例を示すフロー図である。
【図34】図33の編集処理3に関する説明図である。
【図35】同じく編集処理3に関する他の説明図であ
る。
【図36】図28における編集処理4のサブルーチンの
一例を示すフロー図である。
【図37】図36における問題データ縮小処理のサブル
ーチンの一例を示すフロー図である。
【図38】図37の問題データ縮小処理に関する説明図
である。
【図39】図28における編集処理4のサブルーチンの
他の例を示すフロー図である。
【図40】図39の編集処理4に関する説明図である。
【図41】図28における編集処理4のサブルーチンの
さらに他の例を示すフロー図である。
【図42】図28における解説集計処理のサブルーチン
の一例を示すフロー図である。
【図43】図9の解説データメモリに記憶されているデ
ータの他の構成例を示す説明図である。
【図44】図12における出力処理中の印刷処理のサブ
ルーチンの一例を示すフロー図である。
【図45】この実施例で使用する解答記入済み答案用紙
の一例を示す図である。
【図46】正解情報の記憶フォーマットの一例を示す説
明図である。
【図47】採点結果を図45に示した答案用紙の画像と
重ねてプリント出力した採点用紙の例を示す図である。
【図48】この実施例で使用する問題用紙の例を示す図
である。
【図49】この実施例の画像処理装置1によるグラフ作
成モードにおける処理を示すフロー図である。
【図50】同じく問題用紙作成モードにおける処理を示
すフロー図である。
【図51】採点結果データのグラフ化の一例を示す図で
ある。
【図52】採点結果データの表化の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,5:画像処理装置 2:デジタル複写機 3:アプリケーション部 4:インタフェース部 6:外部記憶装置 7:ホスト 10:操作パネル 11:採点キー 12:グラフキー 13:表キー 14:出題キー 15:登録キー 16:解説キー 17:登録No.キー 18:スタートキー 19:テンキー 20:コピー制御用CPU 21:画像処理部 23:ROM 24:RAM 25:OCR部 26:バーコード認識部 30:アプリ制御用CPU 31:アプリ制御部 32:アプリベースボード 33:ICカード 34:LCD 38:問題データメモリ 39:データ記憶部 40:解答データメモリ 41,57:画像メモリ 42:採点処理部 50:解説データメモリ 51:ビデオ処理回路 52:画像処理回路 53:セレクタ 54:ビデオ書込処理回路 55:LD制御部 56:LED制御部 70,70′:答案用紙(問題用紙) 80:採点用紙 100:イメージスキャナ(スキャナ部) 106:CCDカラーイメージセンサ 200:レーザプリンタ(プリンタ部) 223:レーザダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G09B 5/00

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    該手段によって読み取った画像情報を記憶する画像記憶
    手段と、該画像記憶手段に記憶された画像情報を用紙上
    に画像形成して出力する画像出力手段とを備えた画像処
    理装置において、 問題及び解答が記載されている答案用紙を原稿とし、前
    記画像読取手段によって読み取った該答案用紙の画像情
    報から出題された問題に対する解答を認識する解答認識
    手段と、 該解答認識手段によって認識した解答を、前記答案用紙
    に記載されているか予め入力又は記憶されている前記問
    題に対する正解と比較して採点処理を行なう採点手段
    と、 答案用紙に出題される問題に対する解答又はその採点結
    果についての解説を入力するか予め記憶して保持する解
    説保持手段と、 該解説保持手段に保持した解説のうち、前記解答認識手
    段によって認識した解答又は前記採点手段による採点結
    果に応じた解説を選択する解説選択手段と、 少なくとも前記画像読取手段によって画像情報が読み取
    られた答案用紙における問題及び解答の画像範囲並びに
    前記解説選択手段によって選択した解説の画像範囲に基
    づいて、前記画像出力手段で使用する用紙のサイズを決
    定する用紙サイズ決定手段と、 前記画像読取手段によって読み取った答案用紙の画像情
    報,前記採点手段による採点結果の画像情報,及び前記
    解説選択手段によって選択した解説の画像情報を前記画
    像出力手段に出力し、前記用紙サイズ決定手段によって
    決定したサイズの用紙上に合成して画像形成させる画像
    出力制御手段とを設けたことを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    該手段によって読み取った画像情報を記憶する画像記憶
    手段と、該画像記憶手段に記憶された画像情報を用紙上
    に画像形成して出力する画像出力手段とを備えた画像処
    理装置において、 前記画像出力手段が、用紙を反転する用紙反転手段を備
    え、 問題及び解答が記載されている答案用紙を原稿とし、前
    記画像読取手段によって読み取った該答案用紙の画像情
    報から出題された問題に対する解答を認識する解答認識
    手段と、 該解答認識手段によって認識した解答を、前記答案用紙
    に記載されているか予め入力又は記憶されている前記問
    題に対する正解と比較して採点処理を行なう採点手段
    と、 答案用紙に出題される問題に対する解答又はその採点結
    果についての解説を入力するか予め記憶して保持する解
    説保持手段と、 該解説保持手段に保持した解説のうち、前記解答認識手
    段によって認識した解答又は前記採点手段による採点結
    果に応じた解説を選択する解説選択手段と、 前記画像読取手段によって読み取った答案用紙の画像情
    報及び前記採点手段による採点結果の画像情報を前記画
    像出力手段に出力して用紙の一方の面に合成して画像形
    成させると共に、その用紙を前記用紙反転手段によって
    反転させた後、前記解説選択手段によって選択した解説
    の画像情報を前記画像出力手段に出力して前記用紙の他
    方の面に画像形成させる画像出力制御手段と、 を設けたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記画像出力制御手段が、前記用紙反転
    手段による用紙の該形成画像に対する反転方向を判別す
    る手段と、該手段による判別結果に応じて前記解説の画
    像情報の前記画像出力手段への出力方向を異ならせる手
    段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    該手段によって読み取った画像情報を記憶する画像記憶
    手段と、該画像記憶手段に記憶された画像情報を用紙上
    に画像形成して出力する画像出力手段とを備えた画像処
    理装置において、 問題及び解答が記載されている答案用紙を原稿とし、前
    記画像読取手段によって読み取った該答案用紙の画像情
    報から出題された問題に対する解答を認識する解答認識
    手段と、 該解答認識手段によって認識した解答を、前記答案用紙
    に記載されているか予め入力又は記憶されている前記問
    題に対する正解と比較して採点処理を行なう採点手段
    と、 答案用紙に出題される問題に対する解答又はその採点結
    果についての解説を入力するか予め記憶して保持する解
    説保持手段と、 該解説保持手段に保持した解説のうち、前記解答認識手
    段によって認識した解答又は前記採点手段による採点結
    果に応じた解説を選択する解説選択手段と、 前記画像読取手段によって読み取った答案用紙の画像情
    報から抽出するか又は予め記憶してある問題の画像情
    報,前記解答認識手段によって認識した解答の画像情
    報,前記採点手段による採点結果の画像情報,及び前記
    解説選択手段によって選択した解説の画像情報を必要に
    応じて編集処理を行なって描画し、その画像情報を前記
    画像出力手段に出力して用紙上に画像形成させる画像編
    集手段とを設けたことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記画像編集手段が、前記解説選択手段
    によって選択した解説の画像情報を前記問題又は解答の
    画像情報に重ならずに描画できるか否かを判断する手段
    と、該手段によって前記解説の画像情報を前記問題又は
    解答の画像情報に重ならずに描画できないと判断された
    場合には、前記問題の画像情報を消去する問題消去手段
    と、該手段によって消去された問題の描画位置に前記解
    説の画像情報を描画する解説描画手段とを備えたことを
    特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記問題消去手段が、前記画像読取手段
    によって読み取った答案用紙の画像情報から抽出するか
    又は予め記憶してある問題が複数存在する場合には、該
    各問題の画像情報のいずれかを消去する手段であること
    を特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記問題消去手段が、予め定めた問題消
    去優先順位に基づいて実際に消去すべき問題の画像情報
    を特定する消去問題特定手段を有することを特徴とする
    請求項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記消去問題特定手段が、前記問題消去
    優先順位に従って前記各問題を順次検索する手段と、該
    手段によって前記各問題が検索される毎に該問題の画像
    範囲を算出する手段と、該手段によって算出された問題
    の画像範囲が前記解説選択手段によって選択した解説の
    画像範囲以上あるか否かを判断する手段と、該手段によ
    って前記問題の画像範囲が前記解説の画像範囲以上ある
    と判断されたときに、該問題を消去すべき問題と特定す
    る手段とを備えたことを特徴とする請求項7記載の画像
    処理装置。
  9. 【請求項9】 前記画像編集手段が、前記解説選択手段
    によって選択した解説の画像情報と該解説に対応する問
    題の画像情報とを隣接させて描画する手段を備えたこと
    を特徴とする請求項4,6乃至8のいずれか一項に記載
    の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記画像編集手段が、前記解説選択手
    段によって選択した解説の画像情報を前記問題又は解答
    の画像情報に重ならずに描画できるか否かを判断する手
    段と、該手段によって前記解説の画像情報を前記問題又
    は解答の画像情報に重ならずに画像形成できないと判断
    された場合には、該問題又は解説の画像情報のレイアウ
    トを変更するレイアウト変更手段とを備えたことを特徴
    とする請求項4又は9記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記レイアウト変更手段が、前記問題
    の画像情報の描画位置を変更する手段を備えていること
    を特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記レイアウト変更手段が、前記問題
    の画像情報を縮小する手段を備えていることを特徴とす
    る請求項10又は11記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記レイアウト変更手段が、前記解説
    の画像情報を縮小する手段を備えていることを特徴とす
    る請求項10乃至12のいずれか一項に記載の画像処理
    装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のいずれか一項に記
    載の画像処理装置において、 前記解説選択手段による解説選択回数を各解説毎に集計
    する解説選択回数集計手段と、 該解説選択回数集計手段による集計結果を通知する集計
    結果通知手段とを設けたことを特徴とする画像処理装
    置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111968435A (zh) * 2020-09-01 2020-11-20 深圳市创能亿科科技开发有限公司 光学教具连接顺序的识别方法和系统

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