JPH0830126B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JPH0830126B2
JPH0830126B2 JP62161243A JP16124387A JPH0830126B2 JP H0830126 B2 JPH0830126 B2 JP H0830126B2 JP 62161243 A JP62161243 A JP 62161243A JP 16124387 A JP16124387 A JP 16124387A JP H0830126 B2 JPH0830126 B2 JP H0830126B2
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JP
Japan
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resorcin
weight
rubber
vulcanization accelerator
rubber composition
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博幸 海藤
泰弘 石川
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、接着性を向上させたゴム組成物に関する。
〔従来技術〕
従来、スチールコードをゴム組成物中に埋設させてな
るスチールコード/ゴム複合体、例えば、タイヤのベル
ト層を作製するに際し、スチールコード/ゴムの接着性
を高めるためにゴム組成物にレゾルシンドナーおよびホ
ルマリンドナーを配合することが通常行われている。例
えば、日本規格協会発行「ゴム材料選択のポイント」
(1979)のP.122、表2.1.8に記載されている。レゾルシ
ンドナーは、レゾルシンもしくはレゾルシンとホルマリ
ンの初期縮合物である。また、ホルマリンドナーとして
は、種々の化合物が用いられるがコードの錆防止に役立
つことからヘキサメトキシメチルメラミンが好ましく使
用される。
一方、ゴム組成物を短時間で加硫するために使われる
チアゾール系加硫促進剤にはスチールコードとゴムの接
着を低下させる作用があり、このことは文献にも報告さ
れている(例えば、Barker et al.,Rubber Chem.Techno
l.54 P797('81)やIshikawa,Rabber Chem.Technol.57
P.855('84))。
このチアゾール系加硫促進剤の接着低下作用を大別す
ると2種あり、未加硫ゴムとスチールコードとを組み合
わせて加硫接着させる際に低下を起こすものと、それ以
後に水分による接着低下となるものとがある。
前者は主にチアゾール系加硫促進剤中のメルカプトベ
ンゾチアジル基にワイヤ表面のブラスメッキ層が変性を
受けるためと推定され、メルカプトベンゾチアゾールや
ジメルカプトベンゾチアジルジスルフィドで著しく、メ
ルカプトベンゾチアジル基がアミンにてブロックされて
いるN−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジルスルフ
ェンアミドやN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル
スルフェンアミドでは比較的低下が起きにくい。
後者は主にワイヤ表面のブラスメッキ層中の銅がアミ
ンにより水溶性の錯塩となることに起因すると推定さ
れ、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジルスルフ
ェンアミドやN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル
スルフェアミドでは加硫後促進剤の分解物としてモルフ
ォリンやシクロヘキシルアミンが発生するため著しく、
メルカプトベンゾチアゾールやジメルカプトベンゾチア
ジルジスルフィドでは比較的低下が起きにくい。
すなわち、初期接着と耐吸湿接着が共に良好であるチ
アゾール系加硫促進剤の選択は困難であった。ここで、
本発明者らはレゾルシンとチアゾール系加硫促進剤とが
反応することと、その反応物はレゾルシンの接着改良効
果と、チアゾール系加硫促進剤の加硫促進効果を維持し
たまチアゾール系加硫促進剤の接着低下が起こらないこ
とを見い出した。
〔発明の目的〕
本発明は、ヘキサメトキシメチルメラミンを含有する
ゴム組成物であって、接着性が向上したゴム組成物を提
供することを目的とする。
〔発明の構成〕
このため、本発明は、ヘキサメトキシメチルメラミン
を含有するゴム組成物のゴム分100重量部に対し、レゾ
ルシンもしくはレゾルシンとホルマリンの初期縮合物に
チアゾール系加硫促進剤および/又はスルフェンアミド
系加硫促進剤を予め反応させた反応物を0.5〜6重量部
配合したことを特徴とするゴム組成物を要旨とするもの
である。
以下、本発明の構成につき詳しく説明する。
(1)ヘキサメトキシメチルメラミンを含有するゴム組
成物。
ヘキサメトキシメチルメラミンは、原料ゴム100重量
部に対して1.0重量%〜10.0重量%含有される。1.0重量
%未満ではスチールコードに対する接着改良効果が不充
分となり、10.0重量%を超えると加硫の遅れや物性の低
下が著しくなるからである。
ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、スチレン−
ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム
(BR)等およびそれらの混合物が使用される。
また、カーボンブラック、有機酸のコバルト塩(例え
ば、ナフテン酸コバルト)、酸化亜鉛、イオウ等の通常
の配合剤も含有されている。
(2)反応物。
レゾルシンもしくはレゾルシンとホルマリンの初期縮
合物100重量部にチアゾール系加硫促進剤および/又は
スルフェンアミド系加硫促進剤を10重量部〜150重量部
反応させて得られる。加硫促進剤が10重量部未満では耐
吸湿接着の改良が認められず、一方、15重量部超では初
期接着が低下する。反応方法の一例をあげると、これら
を混合し、120℃〜160℃の温度で約1時間加熱を行えば
よい。
この場合に用いるレゾルシンとホルマリンの初期縮合
物は、下記構造式で表わせるものである。
チアゾール系加硫促進剤は、具体的には、メルカプト
ベンゾチアゾール(MBT)、ジベンゾチアジルスルフィ
ド(DM)などである。また、スルフェンアミド系加硫促
進剤は、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジルス
ルフェンアミド(NOBS)、N−シクロヘキシル−2−ベ
ンゾチアジルスルフェンアミド(CZ)、N,N−ジシクロ
ヘキシルベンゾチアジルスルフェンアミド(DZ)などで
ある。
(3)本発明のゴム組成物は、上記ヘキサメトキシメチ
ルメラミンを含有するゴム組成物に対し、そのゴム分10
0重量部当り、上記反応物0.5〜6重量部配合してなるも
のである。
0.5重量部未満ではスチールコードに対する接着改良
効果が不充分となり、一方、6重量部を超えると物性の
低下が著しくなる。
以下に実施例を示す。
実施例 下記表1に示す配合内容(重量部)でゴム組成物を作
製し、それぞれについて接着性を評価した。この結果を
表1に示す。
表1からNOBSもしくはDMとレゾルシンもしくはレゾル
シン樹脂を併用した系では、標準例1,3のようにNOBSの
場合には初期接着はよいが耐吸湿接着(未加硫吸湿接着
および加硫ゴム吸湿接着)が不良であり(これはNOBSの
分解物であるアミン分が原因と考えられる)、標準例2,
4のようにDMの場合にはアミン分が出ないので耐吸湿性
がよいが初期接着が不安定であることが判る。
一方、レゾルシンとスルフェンアミド系加硫促進剤と
の反応物を使用した系では、実施例1〜3は標準例1よ
り耐吸湿接着に優れ、かつ初期接着同等であり、実施例
4は標準例2より耐吸湿接着に優れ、かつ初期接着同等
である。しかし、比較例1のようにレゾルシンとスルフ
ェンアミド系加硫促進剤の混合重量比が不適なものにつ
いては初期接着が低下する。
また、レゾルシン樹脂とチアゾール系加硫促進剤との
反応物を使用した系でも、実施例5〜7は標準例3,4よ
り、初期接着、耐吸湿接着に優れている。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、ヘキサメトキシ
メチルメラミンを含有するゴム組成物のゴム分100重量
部に対し、特定の反応物を0.5〜6重量部配合したため
に下記の効果を奏することができる。
レゾルシンもしくはレゾルシンとホルマリンの初期
縮合物をチアゾール系加硫促進剤および/又はスルフェ
ンアミド系加硫促進剤と予め反応させておくことによ
り、レゾルシンの接着改良効果とチアゾール系加硫促進
剤の加硫促進効果とを維持したままチアゾール系加硫促
進剤による接着低下を防止することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘキサメトキシメチルメラミンを含有する
    ゴム組成物のゴム分100重量部に対し、レゾルシンもし
    くはレゾルシンとホルマリンの初期縮合物にチアゾール
    系加硫促進剤および/又はスルフェンアミド系加硫促進
    剤を予め反応させた反応物を0.5〜6重量部配合したこ
    とを特徴とするゴム組成物。
JP62161243A 1987-06-30 1987-06-30 ゴム組成物 Expired - Lifetime JPH0830126B2 (ja)

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JPS646040A JPS646040A (en) 1989-01-10
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