JPH08301229A - 板状に折畳まれたダンボール箱の自動整形装置 - Google Patents

板状に折畳まれたダンボール箱の自動整形装置

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JPH08301229A
JPH08301229A JP7135863A JP13586395A JPH08301229A JP H08301229 A JPH08301229 A JP H08301229A JP 7135863 A JP7135863 A JP 7135863A JP 13586395 A JP13586395 A JP 13586395A JP H08301229 A JPH08301229 A JP H08301229A
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cardboard box
pair
plate
folded
flaps
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JP7135863A
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Seigo Ogawa
清吾 小川
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NAGARA GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】粘着テープを用いて板状のダンボール箱を箱状
に整形する際に、これを機械装置により自動的に行うこ
とである。 【構成】一対の無端鎖6を逆方向に周回走行させて、こ
れらを連結しているホルダーバー8により平行四辺形状
のダンボール箱B’を整形板34,35に押し付けて、
方形状に部分整形して、内フラップ折曲装置Cのシリン
ダ14のロッド14aを突出させて一対の内フラップF
1 を折り曲げ、この状態で、外フラップ折曲装置Dの外
フラップ折曲板16の回動により外フラップF2 を途中
まで折り曲げて停止させておいて、前記ロッド14aを
退避させ、その後に外フラップ折曲板16をほぼ水平ま
で回動させて外フラップF2 を折り曲げ、このままでダ
ンボール箱Bを搬送させて、その途中において各外フラ
ップF2 の先端部に粘着テープTを貼り付けることによ
り、箱状のダンボール箱に整形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板状に折畳まれたダン
ボール箱を諸物品の詰込みが可能な箱状に自動整形する
ためのダンボール箱の自動整形装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、キャベツ、レタスなどの野菜の
出荷には、ダンボール箱が使用されている。このダンボ
ール箱は、工場において板状に折り畳まれた状態(図2
0参照)で製造され、この板状に折り畳まれたものを多
数枚積層して、紐で結束した状態で搬送されて、使用者
に供給される。従って、使用者は、板状に折り畳まれた
ダンボール箱を諸物品の詰め込みが可能な箱状に整形す
る必要がある。
【0003】従来は、板状のダンボール箱の各側板の部
分を手作業により方形状に整形して、内外の各フラップ
を折り曲げ、空気圧を利用して大型のホッチキス針を各
外フラップの先端部に打ち込んで、この各外フラップを
一体にすることにより、板状のダンボール箱を箱状に整
形していた。この大型のホッチキス針を用いて、板状の
ダンボール箱を箱状に整形する方法では、その整形作業
に手間がかかるのに加え、ホッチキス針が野菜などの内
部に入り込むことがあって危険であったり、或いはホッ
チキス針が周辺に飛散して車のタイヤのパンクの原因と
なったりしていた。また、板状のダンボール箱を手作業
により方形状に整形していたので、その整形能率が極め
て悪かった。
【0004】これらの実情に鑑み、キャベツ、レタスな
どの野菜の梱包・搬送の手段としてダンボール箱を使用
している関連業界において、板状のダンボール箱を箱状
に整形する手段としてホッチキス針に替えて、粘着テー
プを使用することが認められるに至った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粘着テープ
を用いて板状のダンボール箱を箱状に整形する際に、こ
れを機械装置によって自動的に行えるようにすることを
課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明に係るダンボール箱の自動整形装置は、長手方
向に沿って上流側の部分に、平行四辺形状のダンボール
箱の上流側の側板を押し付けて方形状に整形させるため
の整形板が巾方向に沿って設けられていると共に、巾方
向のほぼ中央部にダンボール箱載置板が長手方向に沿っ
て配設されているフレームと、該ダンボール箱載置板の
巾方向の両側のフレームの全長に亘る部分に一対の無端
鎖が垂直面内において正逆両方向に周回走行可能に配設
されて、送りバーとホルダーバーとで一組のバー部材が
構成されて、該一対の無端鎖は、複数組のバー部材で互
いに連結されて、ダンボール箱の部分整形と搬送とを行
うダンボール箱搬送装置と、フレームの上流側の部分に
一対の内フラップ折曲ロッドが該フレームの長手方向に
沿って所定の間隔をおいて該ダンボール箱に対して進退
可能に配設されて、内フラップ折曲ロッドの突出によ
り、ダンボール箱を構成する一対の内フラップを折り曲
げるための内フラップ折曲装置と、一対のガイドバーが
前記フレームの巾方向に沿って所定間隔をおいてその長
手方向に配設されて、該フレームに回動可能に支承さ
れ、各ガイドバーの上流側の部分に外フラップ折曲板が
取付けられ、ガイドバーの回動により外フラップ折曲板
を内方に回動させることにより、一対の内フラップが折
り曲げられた状態のダンボール箱の一対の外フラップを
折り曲げるための外フラップ折曲装置と、フレームの下
流側の部分に配設されて、ほぼ水平に折り曲げられた一
対の外フラップの各先端部を粘着テープにより貼り付け
て一体にするためのテープ貼付装置とを備えていること
を特徴としている。
【0007】
【発明の作用】ダンボール箱載置板の上流側の部分に平
行四辺形状のダンボール箱を載せて、ダンボール箱搬送
装置を構成する一対の無端鎖を逆方向に走行させると、
該一対の無端鎖を連結しているホルダーバーによって、
平行四辺形状のダンボール箱の上流側の側板は整形板に
押し付けられて、該ダンボール箱は、方形状に整形され
る。次いで、内フラップ折曲装置を構成する一対の内フ
ラップ折曲ロッドを突出させて、方形状に整形されたダ
ンボール箱の各内フラップを折り曲げた後に、外フラッ
プ折曲装置を構成する一対のガイドバーを所定角度だけ
回動させて、外フラップ折曲板を水平に対して所定角度
だけ傾斜した中間位置において停止させ、この状態にお
いて、前記一対の内フラップ折曲ロッドをダンボール箱
に対して退避させる。その後に、外フラップ折曲装置を
構成する一対のガイドバーを更に同方向に所定角度だけ
回動させて、ダンボール箱の各外フラップをほぼ水平に
なるまで折り曲げる。この外フラップの折曲状態におい
ては、その先端部が互いに重なり合わないようにするこ
とが望ましい。そして、ダンボール箱搬送装置を構成す
る一対の無端鎖を上記と逆方向に走行させると、この一
対の無端鎖を連結している送りバーによって、内外の各
フラップが折り曲げられた状態のダンボール箱は、下流
側に搬送され、その途中において、テープ貼付装置によ
って、一対の各外フラップの先端部が粘着テープにより
貼り付けられて一体となって、板状のダンボール箱は箱
状に整形されて、装置外に排出される。
【0008】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。図1は、本発明に係るダンボール箱の自動整形
装置の正面図であり、図2は、同じく平面図であり、図
3は、図1のX1 −X1 線矢視図であり、図4は、図1
のX2 −X2 線矢視図であり、図5は、図1のY−Y線
矢視図であり、図6は、ガイドバー15の基端の部分の
拡大平面図である。図1ないし図5において、フレーム
1の底部には、その長手方向に沿って所定の間隔をおい
て一対のジャッキ装置2が配設されていて、該一対のジ
ャッキ装置2の上端の各支持部にダンボール箱載置板3
が固定されている。このダンボール箱載置板3は、フレ
ーム1の長手方向のほぼ全長に亘って配設されている
(図1参照)。ダンボール箱載置板3の巾方向の両端部
には、一対一組となった複数組の巾規制具4が取付けら
れている。なお、ダンボール箱載置板3の四隅には、そ
れぞれガイド体5が垂直に配設されて、該ダンボール箱
載置板3は、各ガイド体5に案内されて横振れすること
なく、垂直方向に昇降するようになっている。また、一
対のジャッキ装置2の各回転軸は、鎖歯車及び鎖を介し
て連結され、一方の回転軸の回転が他方に伝達されて、
一対のジャッキ装置2は連動して昇降する構造になって
いる。
【0009】ダンボール箱搬送装置Aは、ダンボール箱
載置板3の巾方向の両側のフレーム1のほぼ全長に亘る
部分に一対の無端鎖6が垂直面内において周回走行可能
に配設され、送りバー7とホルダーバー8とで一組のバ
ー部材が構成されて、該一対の無端鎖6が複数組(実施
例では二組)のバー部材で互いに連結されて、ダンボー
ル箱Bの部分整形と搬送とを行うものである。即ち、フ
レーム1の下流側の下端部には駆動軸9が配設されて、
該フレーム1の両側板11に支承されている。駆動軸9
の両端部に取付けられた各鎖歯車12aと、該各鎖歯車
12aの直上に配設されて、各側板11に支承された各
鎖歯車12bと、フレーム1の上流側の下端部の各側板
11に支承された各鎖歯車12cと、該各鎖歯車12c
のほぼ上方に配設されて、各側板11に支承された各鎖
歯車12dとの間にそれぞれ無端鎖6が掛装されてい
る。一対の無端鎖6は、二組のバー部材により互いに連
結されている。バー部材を構成する送りバー7とホルダ
ーバー8とは、整形可能な最大のダンボール箱の長さよ
りも遙に大きな間隔を有して一対の無端鎖6に取付けら
れている。駆動軸9は、正逆回転可能な駆動モータ13
により駆動回転されるため、一対の無端鎖6は、垂直面
内において正逆両方向に走行する。
【0010】また、図1,図2,図3及び図12に示さ
れるように、ダンボール箱載置板3のダンボール箱Bが
載置される部分よりも上流側の上部には、シリンダ14
が下流側を向いて斜下方に傾斜して配設されていると共
に、その下流側の上部にも別のシリンダ14が上流側を
向いて斜下方に傾斜して配設されている。この一対のシ
リンダ14の各ロッド14aの先端部には、ローラ20
が装着されている。この実施例では、そのロッド14a
の先端部にローラ20が装着された一対のシリンダ14
により内フラップ折曲装置Cが構成されて、シリンダ1
4のロッド14aが折曲ロッドとなっている。各シリン
ダ14は、フレーム1の巾方向の中央部に配設されてい
る。各シリンダ14のロッド14aは、その後退端にお
いては、内外の各フラップF1,2 が折り曲げられて底
部が形成された状態のダンボール箱Bの該底部よりも上
方に位置していて、そのロッド14aの突出により、方
形状に部分整形されたダンボール箱Bの各内フラップF
1 を折り曲げるように構成されている。このように、内
フラップ折曲装置Cを構成する各シリンダ14が傾斜し
て配設されているために、各シリンダ14の配設位置が
固定されていても、大きさの異なる複数のダンボール箱
に対して対応可能となる。
【0011】また、図1ないし図4に示されるように、
外フラップ折曲装置Dは、フレーム1の巾方向に沿って
所定間隔をおいて該フレーム1の長手方向に配設された
一対のガイドバー15の上流側の部分に外フラップ折曲
板16が取付けられた構成となっている。即ち、フレー
ム1の上流側と下流側の各端部には、中心部から両側に
向けて逆ねじが形成されたボールねじ17がフレーム1
の巾方向に配設されて該フレーム1に支承され、各ボー
ルねじ17の上方及び下方には、それぞれガイドロッド
18が該ボールねじ17と平行に支承されている。各ボ
ールねじ17の前面には、それぞれ左右一対の基板19
が垂直に配設されて、その背面に固着されたボールナッ
ト21と前記ボールねじ17とが螺合されていると共
に、その背面に上下方向に沿って固着された各案内具2
2がそれぞれ各ガイドロッド18に嵌合されている。図
6に示されるように、各基板19の前面には支持板23
が取付けられ、上流側と下流側との間において相対向す
る各支持板23に前記ガイドバー15が支承されてい
る。各基板19の上端部には、ガイドバー用シリンダ2
4の基端部が支承されていると共に、各ガイドバー15
の両端部には、それぞれアーム25の基端部が固着さ
れ、このシリンダ24のロッド24aの先端部とアーム
25の先端部とが連結されることにより、シリンダ24
のロッド24aの出入りによりガイドバー15が設定角
度内で回動するようになっている。各ガイドバー15の
上流側のダンボール箱Bが載置される部分には、外フラ
ップ折曲板16が取付けられていると共に、ガイドバー
15におけるその他の部分には、該外フラップ折曲板1
6よりも巾の狭いガイド板27が一体に取付けられてい
る。前記ガイドバー用シリンダ24は、外フラップ折曲
板16が、ほぼ垂直な退避位置と、ほぼ水平な折曲位置
と、その中間の水平に対して所定角度傾斜した中間位置
との三位置において停止可能なように作動する。外フラ
ップ折曲板16が、このように回動することにより、内
フラップF1 が折り曲げられた状態のダンボール箱Bの
各外フラップF2 が折り曲げられる。
【0012】また、図2に示されるように、フレーム1
の上流側と下流側とにそれぞれ支承されている2本のボ
ールねじ17の端部に取付けられた各鎖歯車28の間に
は鎖29が掛装され、一方のボールねじ17をハンドル
31により回転させると、その回転が他方のボールねじ
17に伝達されて、一対のガイドバー15の間隔が変更
されるようになっている。このことと、前記したダンボ
ール箱載置板3が昇降することとにより、同一装置によ
って、大きさの異なる複数種類のダンボール箱Bの自動
整形が可能となる。なお、各ガイドバー15の外側には
ローラ取付ロッド32が配設されて、その両端部が前記
各基板19に固着され、該ロッド32におけるテープ貼
付装置Gが配設されている部分には、当該部分を通過す
るダンボール箱Bの両側面の上端部をガイドするための
ガイドローラ33が取付けられている。
【0013】また、図1,図3,図7及び図8に示され
るように、ダンボール箱載置板3の上流側の部分には、
平行四辺形状のダンボール箱B’を方形状に整形する際
に、該ダンボール箱B’の上流側の側板の下端部を押し
付けるための整形板34が巾方向に沿って設けられてい
る。また、この整形板34の直上の部分には、同様のダ
ンボール箱B’の上流側の側板の上端部を押し付けるた
めの別の整形板35がフレーム1の巾方向の全長に亘っ
て設けられている。この上方の整形板35の中央部は切
り欠かれていて、この切欠きの部分に印字装置Eを構成
する印字具36が臨むようになっている。即ち、印字装
置Eは、シリンダ37のロッド37aの先端部に印字具
36が取付けられた構成であって、平行四辺形状のダン
ボール箱B’が方形状に部分整形された際に、シリンダ
37のロッド37aを突出させて、印字具36を整形板
35の切欠きの部分に臨ませることにより、方形状のダ
ンボール箱Bの上流側の側板に出荷年月日などの所定表
示を印字できるようになっている。
【0014】上述したように、ダンボール箱搬送装置A
を構成する一対の無端鎖6は、二組のバー部材により連
結されているが、周回走行している一対の無端鎖6の停
止状態において、内フラップ折曲装置Cを構成する二本
のシリンダ14の間に送りバー7、或いはホルダーバー
8が停止しないようにする必要がある。このため、図9
及び図10に示されるように、一方の無端鎖6における
送りバー7の近傍に遮光板38を取付けると共に、フレ
ーム1の側板11にセンサ39を取付け、該センサ39
が遮光板38を検出することにより、周回走行している
一対の無端鎖6を停止させて、送りバー7、或いはホル
ダーバー8が、平行四辺形状のダンボール箱B’の投入
位置である二本の前記シリンダ14の間で停止しないよ
うに構成されている。
【0015】また、フレーム1の長手方向に沿って下流
側の部分には、ほぼ水平に折り曲げられた一対の外フラ
ップF2 の各先端部を粘着テープを用いて一体にするた
めのテープ貼付装置Gが配設されている。このテープ貼
付装置Gは、テーピングヘッド41から巻き出された粘
着テープTを、該テープ貼付装置Gの直下を通過するダ
ンボール箱Bの一対の外フラップF2 の各先端部に貼り
付けて、これらを一体にするものであるが、その具体的
構造は、本発明に直接には関係しないので、その詳細説
明は行わない。
【0016】後述するように、ダンボール箱Bを構成す
る一対の外フラップF2 は、折曲状態において水平に対
して僅かに傾斜していて、各外フラップF2 の先端部が
互いに重なり合わないような状態となってテープ貼付装
置Gの直下に送られて来る。このため、テープ貼付装置
Gの直前の部分には、水平に対して僅かに傾斜している
一対の外フラップF2 の各先端部を押し付けて、各外フ
ラップF2 の先端面を互いに密着させるための外フラッ
プガイド42が配設されている。
【0017】上記したダンボール箱の自動整形装置によ
り、板状に折り畳まれているダンボール箱B”(図20
参照)を自動整形するには、以下のようにして行う。ま
ず、板状に折り畳まれているダンボール箱B”を平面形
状が平行四辺形状となるように拡げる(図21参照)。
そして、図1及び図11でそれぞれ2点鎖線で示される
ように、平行四辺形状なったダンボール箱B’をダンボ
ール箱載置板3の上流側のセット位置に投入し、この状
態で駆動モータ13を逆回転させると、ダンボール箱搬
送装置Aを構成する一対の無端鎖6が逆方向に設定長だ
け周回走行して、ダンボール箱B’の前方に位置してい
たホルダーバー8が後方に移動して、平行四辺形状のダ
ンボール箱B’の上流側の側板を相上下する各整形板3
4,35に押し付けることにより、図11で実線で示さ
れるように、平行四辺形状のダンボール箱B’は方形状
に部分整形される(図22参照)。この状態では、方形
状に部分整形されたダンボール箱Bの下流側の側板は、
ホルダーバー8により上流側に押し付けられているため
に、印字装置Eを構成するシリンダ37のロッド37a
を突出させて、印字具36をダンボール箱Bの上流側の
側板に押し付けると、所定の表示が印字される。
【0018】次に、ホルダーバー8によりダンボール箱
Bの下流側の側板を上流側に押し付けた状態において、
図12,図13及び図23にそれぞれ示されるように、
内フラップ折曲装置Cを構成する一対のシリンダ14の
各ロッド14aを突出させると、その先端に取付けられ
たローラ20により各内フラップF1 が内方に折り曲げ
られる。この状態において、図14に示されるように、
外フラップ折曲装置Dを構成する各ガイドバー用シリン
ダ24のロッド24aを引っ込めて、一対のガイドバー
15を設定角度だけ回動させることにより、外フラップ
折曲板16を中間位置まで回動させ、この状態で一旦停
止させる。この状態(図24参照)では、ダンボール箱
Bの一対の外フラップF2 の先端の間には、所定の隙間
が形成されているため、内フラップ折曲装置Cを構成す
る一対のシリンダ14のロッド14aを引っ込めること
ができる。この一対のシリンダ14のロッド14aを引
っ込めて、その先端のローラ20をダンボール箱Bから
退避させた後に、各ガイドバー用シリンダ24のロッド
24aを更に引っ込めると、図15,図16及び図25
にそれぞれ示されるように、一対の外フラップF2 がほ
ぼ水平となるまで折り曲げられる。ここで、外フラップ
折曲板16の折曲位置においては、一対の外フラップF
2 の先端部は、互いに重なり合うことなく、その先端面
の間には、僅かの隙間が形成されている。これは、ダン
ボール箱には、製造時のバラツキがあって、一対の外フ
ラップF2 を完全に水平となるまで折り曲げると、各外
フラップF2 の先端部が部分的に重なり合ってしまう場
合があるので、この不具合を解消するためである。
【0019】そして、外フラップ折曲板16がほぼ水平
となって、これによりダンボール箱Bの一対の外フラッ
プF2 を押し付けている状態のままで、駆動モータ13
を正方向に回転させると、ダンボール箱搬送装置Aを構
成する一対の無端鎖6が正方向に周回走行して、内外の
各フラップF1,2 が折り曲げられたダンボール箱Bの
後方(上流側)に待機している送りバー7により該ダン
ボール箱Bが前方(下流側)に搬送される。このダンボ
ール箱Bの搬送途中において、図17ないし図19に示
されるように、一対の外フラップF2 の各先端部は外フ
ラップガイド42により押し付けられて、各外フラップ
2 の先端面が互いに密着した状態となって、この各外
フラップF2 の先端部は、テープ貼付装置Gのテーピン
グヘッド41から巻き出される粘着テープTにより貼り
付けられて一体となり(図26参照)、箱状に整形され
たダンボール箱Bが装置外の排出テーブル43の部分に
排出される。
【0020】上記の各操作が反復されて、ダンボール箱
載置板3の上流側の投入位置に投入された平行四辺形状
のダンボール箱B’は自動的に箱状に連続して整形され
て排出される。また、整形するダンボール箱の大きさが
変更された場合には、一対のジャッキ装置2によりダン
ボール箱載置板3を昇降させると共に、ハンドル31に
よってボールねじ17を所定方向に回転させて、一対の
ガイドバー15の間隔を調整することにより、種々の大
きさ、或いは形状のダンボール箱の整形を自動的に行う
ことができる。なお、上記した例は、あくまでも本発明
の一実施例であって、内フラップ折曲装置C、及び外フ
ラップ折曲装置Dは、内外の各フラップF1,2 を折り
曲げることができれば、その具体的構成は如何なるもの
であってもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明のダンボール箱の自動整形装置
は、上記した構成であるので、以下に記載のような種々
の効果が奏される。 (1)従来、手作業により行われていた板状に折畳まれ
たダンボール箱を箱状に整形する作業を機械装置により
自動的に行えるために、その整形能率が著しく向上す
る。 (2)外フラップ折曲装置を構成する一対の外フラップ
折曲板をほぼ垂直な退避位置とほぼ水平な折曲位置との
中間において一旦停止させることにより、内フラップ折
曲装置を構成する折曲ロッドのダンボール箱からの退避
が可能となって、内外の各フラップ折曲装置を構成する
各部材が全く干渉することなく、ダンボール箱の内外の
各フラップを確実に折り曲げることができる。 (3)ダンボール箱搬送装置を構成する一対の無端鎖を
逆方向に周回走行させることにより、この一対の無端鎖
を連結しているホルダーバーによって、平行四辺形状の
ダンボール箱の上流側の側板を整形板に押し付けること
により、この平行四辺形状のダンボール箱を方形状に部
分整形できるのに加えて、この状態において、整形板の
側に配設された印字装置により、整形途中においてダン
ボール箱の上流側の側板に所定の表示を印字できる。 (4)ダンボール箱の一対の外フラップを折り曲げる際
に、各外フラップの先端部の間に僅かの隙間が生ずる状
態にしておいて、搬送途中において、各外フラップの先
端部の通過部の上方に配設された外フラップガイドによ
って、各外フラップの先端面を密着させる構成にする
と、ダンボール箱の製造時のバラツキによって、外フラ
ップを折り曲げた際に、外フラップの先端部が部分的に
重なり合う不具合を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダンボール箱の自動整形装置の正
面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】図1のX1 −X1 線矢視図である。
【図4】図1のX2 −X2 線矢視図である。
【図5】図1のY−Y線矢視図である。
【図6】ガイドバー15の基端の部分の拡大平面図であ
る。
【図7】印字装置Eの部分を主体に示す正面図である。
【図8】同じく平面図である。
【図9】遮光板38とセンサ39の部分を主体に示す概
略平面図である。
【図10】同じく側面図である。
【図11】平行四辺形状のダンボール箱B’が方形状に
整形される状態を示す平面図(作用説明図)である。
【図12】ダンボール箱Bの一対の内フラップF1 を折
り曲げている状態の側面図(作用説明図)である。
【図13】同様の平面図(作用説明図)である。
【図14】一対の外フラップ折曲板16を中間位置で停
止させた状態の側面図(作用説明図)である。
【図15】一対の外フラップ折曲板16をほぼ水平に位
置して、ダンボール箱Bの一対の外フラップF2 が折り
曲げられた状態の側面図(作用説明図)である。
【図16】同様の平面図(作用説明図)である。
【図17】ほぼ水平となるまで折り曲げられた一対の外
フラップF2 の先端部が粘着テープTにより貼り付けら
れる状態の平面図(作用説明図)である。
【図18】同様の正面断面図(作用説明図)である。
【図19】同様の側面図(作用説明図)である。
【図20】板状に折畳まれたダンボール箱B”の斜視図
である。
【図21】平面形状が平行四辺形状となったダンボール
箱B’の斜視図である。
【図22】平面形状が方形状となったダンボール箱Bの
斜視図である。
【図23】一対の内フラップF1 が折り曲げられたダン
ボール箱Bの斜視図である。
【図24】一対の内フラップF1 を折り曲げた後に、一
対の外フラップF2 を途中まで折り曲げた状態のダンボ
ール箱Bの斜視図である。
【図25】内外の各フラップF1,2 が折り曲げられた
状態のダンボール箱Bの斜視図である。
【図26】箱状に整形されたダンボール箱Bの斜視図で
ある。
【符号の説明】
A:ダンボール箱搬送装置 B:ダンボール箱 C:内フラップ折曲装置 D:外フラップ折曲装置 E:印字装置 F1 :内フラップ F2 :外フラップ G:テープ貼付装置 T:粘着テープ 1:フレーム 3:ダンボール箱載置板 6:無端鎖 7:送りバー 8:ホルダーバー 14:内フラップ折曲装置のシリンダ 14a:シリンダのロッド(内フラップ折曲ロッド) 15:ガイドバー 16:外フラップ折曲板 34:整形板 35:整形板 36:印字具 42:外フラップガイド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って上流側の部分に、平行
    四辺形状のダンボール箱の上流側の側板を押し付けて方
    形状に整形させるための整形板が巾方向に沿って設けら
    れていると共に、巾方向のほぼ中央部にダンボール箱載
    置板が長手方向に沿って配設されているフレームと、 該ダンボール箱載置板の巾方向の両側のフレームの全長
    に亘る部分に一対の無端鎖が垂直面内において正逆両方
    向に周回走行可能に配設されて、送りバーとホルダーバ
    ーとで一組のバー部材が構成されて、該一対の無端鎖
    は、複数組のバー部材で互いに連結されて、ダンボール
    箱の部分整形と搬送とを行うダンボール箱搬送装置と、 フレームの上流側の部分に一対の内フラップ折曲ロッド
    が該フレームの長手方向に沿って所定の間隔をおいて該
    ダンボール箱に対して進退可能に配設されて、内フラッ
    プ折曲ロッドの突出により、ダンボール箱を構成する一
    対の内フラップを折り曲げるための内フラップ折曲装置
    と、 一対のガイドバーが前記フレームの巾方向に沿って所定
    間隔をおいてその長手方向に配設されて、該フレームに
    回動可能に支承され、各ガイドバーの上流側の部分に外
    フラップ折曲板が取付けられ、ガイドバーの回動により
    外フラップ折曲板を内方に回動させることにより、一対
    の内フラップが折り曲げられた状態のダンボール箱の一
    対の外フラップを折り曲げるための外フラップ折曲装置
    と、 フレームの下流側の部分に配設されて、ほぼ水平に折り
    曲げられた一対の外フラップの各先端部を粘着テープに
    より貼り付けて一体にするためのテープ貼付装置と、 を備え、ダンボール箱載置板の上流側の部分に平行四辺
    形状のダンボール箱を載置して、ダンボール箱搬送装置
    を構成する一対の無端鎖を逆方向に走行させて、これら
    を連結しているホルダーバーによって平行四辺形状のダ
    ンボール箱の上流側の側板を整形板に押し付けることに
    より、ダンボール箱を方形状に整形した状態で、内フラ
    ップ折曲装置と外フラップ折曲装置とを順次作動させ
    て、内外の各フラップを折り曲げた後に、再度、ダンボ
    ール箱搬送装置を構成する一対の無端鎖を正方向に走行
    させて、その送りバーによりダンボール箱を下流側に搬
    送する途中においてテープ貼付装置により、一対の外フ
    ラップの各先端部の部分に粘着テープを貼り付けて、板
    状に折畳まれたダンボール箱を諸物品の詰め込みが可能
    な箱状に整形することを特徴とする板状に折畳まれたダ
    ンボール箱の自動整形装置。
  2. 【請求項2】 外フラップ折曲装置を構成する一対の外
    フラップ折曲板は、ほぼ垂直の退避位置と、ほぼ水平の
    折曲位置と、その中間の中間位置との三位置において停
    止可能になっていて、一対の外フラップが傾斜した中間
    位置で停止した状態で、内フラップ折曲装置を構成する
    一対の折曲ロッドが退避する構成になっていることを特
    徴とする請求項1に記載の板状に折畳まれたダンボール
    箱の自動整形装置。
  3. 【請求項3】 一対の外フラップ折曲板は、その折曲位
    置において水平に対して僅かに傾斜していて、ダンボー
    ル箱を構成する一対の外フラップの各先端部が互いに重
    なり合わないようになっていることを特徴とする請求項
    2に記載の板状に折畳まれたダンボール箱の自動整形装
    置。
  4. 【請求項4】 ダンボール箱搬送装置を構成するホルダ
    ーバーによりダンボール箱の上流側の側板を整形板に押
    し付けて、該ダンボール箱が方形状に整形された状態に
    おいて、ダンボール箱の上流側の側板に印字するための
    印字装置を備えていることを特徴とする請求項1に記載
    の板状に折畳まれたダンボール箱の自動整形装置。
  5. 【請求項5】 テープ貼付装置の直前部には、水平に対
    して僅かに傾斜している一対の外フラップの各先端部を
    押し付けて、各外フラップの先端面を互いに密着させる
    ための外フラップガイドが配設されていることを特徴と
    する請求項1に記載の板状に折畳まれたダンボール箱の
    自動整形装置。
  6. 【請求項6】 外フラップ折曲装置を構成する一対のガ
    イドバーは、互いに接近・離隔して、その間隔がダンボ
    ール箱の大きさに応じて調整可能になっていることを特
    徴とする請求項1に記載の板状に折畳まれたダンボール
    箱の自動整形装置。
  7. 【請求項7】 内フラップ折曲装置を構成する一対の内
    フラップ折曲ロッドは、斜上方から進退して、ダンボー
    ル箱の大きさの変化に対して対応可能になっていること
    を特徴とする請求項1に記載の板状に折畳まれたダンボ
    ール箱の自動整形装置。
  8. 【請求項8】 ダンボール箱載置板は昇降可能になって
    いて、ダンボール箱の大きさの変化に対して対応可能に
    なっていることを特徴とする請求項1に記載の板状に折
    畳まれたダンボール箱の自動整形装置。
JP7135863A 1995-05-08 1995-05-08 板状に折畳まれたダンボール箱の自動整形装置 Pending JPH08301229A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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