JP3251921B2 - 段ボール箱の形成装置 - Google Patents

段ボール箱の形成装置

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JP3251921B2 JP18808499A JP18808499A JP3251921B2 JP 3251921 B2 JP3251921 B2 JP 3251921B2 JP 18808499 A JP18808499 A JP 18808499A JP 18808499 A JP18808499 A JP 18808499A JP 3251921 B2 JP3251921 B2 JP 3251921B2
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良夫 木名瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、箱形成用素材で
ある扁平なブランクを一方向に移送して段ボール箱を成
形する段ボール箱の形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】段ボール箱の形成用素材としてのブラン
クとして図13(II)に示したものが従来から知られて
いる。このブランクS1 は、側縁と平行する2本の横罫
線a1、a2 間に、その横罫線a1 、a2 と直交する4
本の縦罫線b1 乃至b4 を形成し、その縦罫線b1 乃至
4 を介して接続パネル5、端面パネル2a、側面パネ
ル1a、端面パネル2bおよび側面パネル1bの5つの
パネルを一方向に順に連している。
【0003】また、一対の側面パネル1a、1bの両端
に横罫線a1 、a2 を介して一対の外フラップ3a、3
bを連し、かつ一対の端面パネル2a、2bの両端に
横罫線a1 、a2 を介して一対の内フラップ4a、4b
を連している。
【0004】上記のようなブランクS1 から段ボール箱
を形成する段ボール箱の形成装置として、特開平5−2
69895号公報に記載されたものが知られている。
【0005】上記公報に記載された形成装置において
は、図13(II)に示されるブランクS1 を一方の外フ
ラップ3aおよび一方の内フラップ4aを先にして一方
向に移送し、その移送時に水平に保った中間部の1つの
パネル、例えば側面パネル1aの両側の縦罫線に沿っ
て、その側面パネル1aに連された端面パネル2aと
接続パネル5および端面パネル2bと側面パネル1bを
垂直に略90°折曲げて凹形のブランクS2 に成形す
る。次に、上部移送装置と下部移送装置で凹形ブランク
2 の後端を押圧、移送して箱成形部で段ボール箱に形
成するために、一方の端面パネル2aに連された接続
パネル5を内方向に折曲げ、かつ他方の端面パネル2a
に連された側面パネル1bを内方向に折曲げて接続パ
ネル5と側面パネル1bとを固着して角筒状とし、その
後、内フラップ4a、4bを内方向に折曲げ、かつ外フ
ラップ3a、3bを内方向に折曲げて、互に重なり合う
内フラップ4a、4bと外フラップ3a、3bとを固着
し、この角筒体の開放部の一方を封緘している。
【0006】凹形ブランクS2 の上記移送においては、
チェーンコンベヤから成る下部移送装置の押し爪によっ
てブランクS2 の側面パネル1aに連された移送方向
後端側の外フラップ3bの後端を押圧してブランクS2
を下流側に移送し、上記側面パネル1aの両側の縦罫線
2 、b3 部で垂直に折曲げられた端面パネル2a、2
bの移送方向後端側の内フラップ4bの後端を上部移送
装置の押し爪で押圧して凹形ブランクS2 を下流側に移
送させるようにしている。
【0007】このように、ブランクS2 の移送に際し
て、凹形ブランクS2 の下部後端に相当する側面パネル
1aの移送方向後端側の外フラップ3bの後端を下部移
送装置の押し爪で押圧し、併せて、凹形ブランクS2
上部後端に相当する垂直状態の一対の端面パネル2a、
2bの移送方向後端側の内フラップ4bの後端を上部移
送装置の押し爪で押圧して移送させるため、ブランクS
2 の移送時に、垂直状態の端面パネル2a、2bが後方
に倒れるという不都合の発生はない。このため、ブラン
クS2 を安定よく移送させることができるので、精度の
高い段ボール箱の成形を可能とすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載された段ボール箱の形成装置においては、上部移送
装置および下部移送装置の押し爪の位置調整機構につい
ては何も配慮がなされていないため、ブランクの移送方
向の寸法、すなわち幅寸法が変更になるとこれに対応す
ることができず、幅寸法の異なる段ボール箱を形成する
ことができない。
【0009】この発明の課題は、幅寸法の異なる段ボー
ル箱の成形を可能とすることができる段ボール箱の形成
装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、罫線を介して少なくとも5
つのパネルを連したブランクの中間部パネルを水平に
保ち、この中間部パネルの両側に連する各パネルを罫
線部で垂直に折曲げてブランクを凹形に成形し、この凹
形ブランク後端の上部と下部を押圧する押圧部材をそれ
ぞれ備えた上部移送装置と下部移送装置とで移送して箱
成形部で角筒状に成形し、この角筒体の開放部の一方を
封緘して段ボール箱に形成するようにした段ボール箱の
形成装置において、前記上部移送装置と下部移送装置の
駆動手段が、駆動軸と、この駆動軸の回転を上部移送装
置と下部移送装置のそれぞれに設けられた駆動輪に伝達
するトルク伝達機構と、ブランクの移送方向の寸法に応
じて前記各移送装置の押圧部材の位置を調整するよう
記各駆動輪を前記駆動軸の停止時に同時に位相調整する
位相調整装置とを備えてる構成を採用している。
【0011】上記のように、駆動軸の回転を上部移送装
置および下部移送装置のそれぞれに設けられた駆動輪に
伝えるトルク伝達系に、それぞれの駆動輪の位相を調整
する位相調整装置を設けたことにより、駆動軸の停止時
に、上記位相調整装置を作動することによって上部移送
装置および下部移送装置のそれぞれの駆動輪が同時に回
転し、上部移送装置および下部移送装置のそれぞれに設
けられたブランク押圧用の押圧部材の位置を調整するこ
とができる。
【0012】このため、ブランクの幅寸法が変更になっ
ても押圧部材の位置調整によってサイズ変更されたブラ
ンクを押圧することができ、幅寸法の異なる段ボール箱
の形成を可能とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1および図2は、この発明に
係る段ボール箱形成装置の概略図を示す。この形成装置
は、給紙部10、ブランク形成部20および箱成形部3
0から成る。
【0014】給紙部10は、収容部としてのホッパ11
内に図13(I)に示す段ボールシートS0 を積み重
ね、その段ボールシートS0 をホッパ11の下方に設け
られたキッカー12の往復動によって下部から一枚ずつ
下流側のブランク形成部20に送り込むようにしてい
る。
【0015】この段ボールシートS0 には段ボールメー
カーのコルゲータで予め横罫線a1、a2 が入れられて
いる。
【0016】また、段ボールシートS0 は、片面に印刷
が施されたものであってもよく、印刷が施されていない
ものであってもよい。印刷が施された段ボールシートS
0 の場合は、印刷面を下にしてホッパ11内に積み重ね
ておくようにする。
【0017】前記キッカー12を往復動させる機構は、
駆動装置によって一方向に回転される円板13の外周部
と軸14を中心として揺動自在に支持されたスイングア
ーム15の中途を第1リンク16で連結し、上記スイン
グアーム15の先端部とガイドロッド17に沿って前後
方向に往復動自在に支持されたキッカー12とを第2リ
ンク18で連結し、前記円板13の回転によりキッカー
12を往復動させるようにしている。
【0018】段ボールシートS0 は、上記キッカー12
の押圧によって側縁を先にして下流側のブランク形成部
20に送り込まれる。
【0019】ブランク形成部20は、給紙部10から送
り出される段ボールシートS0 を下流側に搬送する搬送
装置21を有する。搬送装置21は、上下一対の第1フ
ィードロール21aと第2フィードロール21bとから
成り、その第1フィードロール21aと第2フィードロ
ール21b間に罫入れ装置22が設けられている。ま
た、第2フィードロール21bの下流側に溝切り装置2
6が設けられている。
【0020】罫入れ装置22は、2本の回転軸23a、
23bを上下に設け、上部回転軸23aには環状の押罫
24aを外周に有する少なくとも四本の罫入れロール2
4を軸方向に位置調整自在に取付け、下部回転軸23b
には上記罫入れロール24のそれぞれと対をなすアンビ
ルロール25を軸方向に位置調整自在に取付け、各アン
ビルロール25の外周に環状溝(図示省略)を形成し、
前記罫入れロール24とアンビルロール25の相対的な
逆方向の回転によって両ロール24、25間に送り込ま
れる段ボールシートS0 に、図13(II)に示すよう
に、横罫線a1 、a2 と直交する4本の縦罫線b1 乃至
4 を入れるようにしている。
【0021】溝切り装置26は、2本の回転軸27a、
27bを上下に設け、上部回転軸27aには少なくとも
4本の刃物ロール28を軸方向に位置調整自在に取付
け、各刃物ロール28の側面に一対の溝切り刃物28a
を周方向に間隔をおいて取付け、一側の刃物ロール28
にはその溝切り刃物28aに交差して横切り刃物28b
を取付けている。
【0022】また、下部回転軸27bには上記刃物ロー
ル28と対をなす少なくとも4本のアンビルロール29
を取付け、アンビルロール29の外周に上記溝切り刃物
28aが嵌合可能な受け溝(図示省略)を形成してい
る。
【0023】上記溝切り装置26は、刃物ロール28と
アンビルロール29の相対的な逆方向の回転によってそ
の両ロール28、29間に送り込まれる罫入れ後の段ボ
ールシートS0 の縦罫線上の両端部に図13(II)に示
すように、横罫線a2 辺りを閉塞端とするスロット6を
形成すると共に、一側の刃物ロール28の横切り刃物2
8bによってスロットの外側の耳部を切断除去するよう
になっている。
【0024】したがって、給紙部10からブランク形成
部20に送り込まれる予め横罫線a1 、a2 の入れられ
ている段ボールシートS0 がそのブランク形成部20を
通過することにより、図13(II)に示すブランクS1
に形成される。
【0025】すなわち、このブランクS1 は、側縁を平
行な2本の横罫線a1 、a2 と、この横罫線に直交する
4本の縦罫線b1 乃至b4 と、縦罫線b2 乃至b4 のシ
ート移送方向の先後端部に設けたスロット6と、縦罫線
1 のシート移送方向の先後端部に設けるスロットと横
切り刃物28bでの切断によるブランクS1 の角部の切
断除去部を備えることによって、縦罫線b1 乃至b4
介して順次連する接続パネル5、端面パネル2a、側
面パネル1a、端面パネル2b、側面パネル1bと、連
続する4つのパネル2a、1a、2b、1bのシート移
送方向の先後端部側に横罫線a2 、a1 を介してそれぞ
れ連する内フラップ4a、4b、外フラップ3a、3
bとを有する段ボール箱の形成用素材としてのブランク
である。
【0026】上記ブランク形成部20において、罫入れ
装置22と溝切り装置26の配置を逆とし、溝切り後に
罫入れを行うようにしてもよい。
【0027】前記ブランク形成部20の下流側には、そ
のブランク形成部20から送り込まれるブランクS1
折曲げて、図13(VI)に示す段ボール箱S5 を組立て
る箱成形部30が設けられている。
【0028】図3乃至図8は、上記箱成形部30の詳細
を示す。図3に示すように、この箱成形部30は、ブラ
ンク形成部20の第2フィードロール21bによって送
り込まれてくるブランクS1 を上下から挾持して下流側
に搬送する上下一対の送りローラ38a、38bと、そ
の送りローラ38a、38bによって送られるブランク
1 をさらに下流側に搬送するブランク搬送装置31を
有する。
【0029】ブランク搬送装置31は、複列の第1移送
装置31aと、複列の第2移送装置31bとから成る。
【0030】第1移送装置31aは、前後一対のスプロ
ケット32間にかけ渡したチェーン33に押し爪34を
取付けたチェーンコンベヤから成る。この第1移送装置
31aは、図2に示すように、ブランクS1 の一端部側
に位置する側面パネル1bの移送路と、ブランクS1
他端部側に位置する端面パネル2aの移送路にそれぞれ
配置され、各第1移送装置31aの押し爪34は、上記
側面パネル1bおよび端面パネル2aの後端に対応する
それぞれのブランクS1 の後端位置、すなわち、側面パ
ネル1bに連する外フラップ3bおよび端面パネル2
aに連する内フラップ4bのそれぞれ対応する後端位
置を押圧してブランクS1 を下流側に移送する。
【0031】一方、第2移送装置(下部移送装置)31
bは、前後一対のスプロケット35間にかけ渡たしたチ
ェーン36に押し爪37を取付けたチェーンコンベヤか
ら成る。この第2移送装置31bは、図2に示すよう
に、ブランクS1 の中間部に位置するパネルの1つであ
る側面パネル1aの移送路に配置され、水平に保たれた
その側面パネル1aの後端に対応するブランクS1 の後
端位置、すなわち、この側面パネル1aに連する外フ
ラップ3bの対応する後端位置を押し爪37で押圧して
ブランクS1 を移送させるようになっている。
【0032】上記第2移送装置31bの供給端部は第1
移送装置31aの排出端部とブランクS1 の移送方向で
オーバーラップして、第1移送装置31aで移送される
ブランクS1 を受け継いで下流側に移送させるようにな
っている。
【0033】また、第2移送装置31bは、ブランクS
1 の移送方向の寸法、すなわち幅寸法以上の距離をスト
ローク量として上記ブランクS1 を下流側に間歇的に搬
送し、その搬送時の搬送速度は第1移送装置31aのブ
ランク搬送速度より速くなっている。第2移送装置31
bによって搬送されるブランクS1 の最初の停止位置は
第1成形部40とされ、次の停止位置が第2成形部80
とされている。
【0034】第2移送装置31bのそれぞれ内側には、
その第2移送装置31bによって移送されるブランクS
1 の中間部の側面パネル1aの下面を受けるレール41
が設けられている。
【0035】上記レール41のそれぞれ上方には、左右
一対の折曲げガイド41a、41bが上下に設けられて
いる。下部の左右一対の折曲げガイド41bの外側面の
間隔は、側面パネル1aの長さ寸法(移送方向へ直交す
る方向の寸法)に略等しくなっており、その先端には、
図7に示すように、フラップ折曲げガイド42が設けら
れている。
【0036】また、下部の左右一対の折曲げガイド41
bの内側には、図4および図5に示すように複数の制動
ローラ43が折曲げガイド41bの長さ方向に間隔をお
いて設けられている。各制動ローラ43はローラアーム
44の端部に回動自在に支持され、一方、各ローラアー
ム44は、ピン45を中心として折曲げガイド41bに
揺動自在に支持されている。
【0037】上記制動ローラ43は第2移送装置31b
によって移送されるブランクS1 の側面パネル1aの上
面を自重により押えて、ブランクS1 の停止時に、慣性
によりずれ動くのを防止し、停止位置にずれが生じるの
を防止する。
【0038】左右一対の上部の折曲げガイド41aの一
端は、下部の折曲げガイド41bの一端より下流側に位
置すると共に、他端は下部の折曲げガイド41bの他端
と略同一位置に位置している。この上部の折曲げガイド
41aの上面と下部の折曲げガイド41bの下面間の寸
法は、ブランクS1 の端面パネル2a、2bの長さ寸法
に略等しくなっている。
【0039】図3および図4に示すように、第1成形部
40にはその第1成形部40において停止するブランク
1 の一対の端面パネル2a、2bを縦罫線b2 、b3
で折曲げて上方に起立させる一対の第1パネル折曲装置
50が設けられている。
【0040】第1パネル折曲装置50は、ブランクS1
を支持するレール41の外側面に一対の支持片51を取
付け、その支持片51に支持されたピン52を中心とし
て折曲板53を揺動自在に支持し、この折曲板53を上
記支持片51に支持されたシリンダ54の作動によって
ブランクS1 の下方に待機する水平な状態から上方に9
0°回転させるようにしている。
【0041】いま、ブランク形成部20において形成さ
れたブランクS1 が第2フィードローラ21bの回転に
よって第1移送装置31a上に送られ、その第1移送装
置31aの押し爪34の押圧によって第1移送装置31
aの排出端部と第2移送装置31bの供給端部に跨がる
位置までブランクS1 が送られると、第2移送装置31
bの押し爪37がブランクS1 の側面パネル1aの後端
に対応するブランクS1 の後端位置、すなわち、この側
面パネル1aに連する外フラップ3bの対応する後端
位置に当接して、ブランクS1 を下流側に搬送する。
【0042】ブランクS1 が第1成形部40の位置まで
搬送されて停止すると、図4に示す第1パネル折曲装置
50のシリンダ54が作動して折曲板53を水平な状態
から上方に90°回動させる。その折曲板53の回動に
よって、ブランクS1 の一対の端面パネル2a、2bは
上方に起こされて垂直状態にされる。このとき、端面パ
ネル2a、2bのそれぞれは、左右一対の下部の折曲げ
ガイド41bに沿って縦罫線b2 、b3 で折曲げられ、
その折曲げによってブランクS1 は図13(III )のブ
ランクS2 に示すように凹形の成形状態とされる。
【0043】ここで、接続パネル5は端面パネル2aと
共に、そして、側面パネル1bは端面パネル2bと共に
垂直状態に起立したパネルとなる。
【0044】なお、凹形の成形状態におけるブランクS
2 の端面パネル2a、2bのそれぞれは上部の折曲げガ
イド41aによって内方に倒れるのが防止されるが、一
方の端面パネル2bに連設されて垂直に起立状態の側面
パネル1bは外方向に倒れるおそれがある。その外倒れ
を防止するため、第1成形部40の上部に、側面パネル
倒れ防止装置60が設けられている。
【0045】図3および図6に示すように、側面パネル
倒れ防止装置60は、起立状態とされた側面パネル1b
の外側上部にブランクS2 の移送方向に長い帯板状の支
持板61を設け、この支持板61の一端上部に一対の支
持片62を設け、この支持片62に両端部が回転自在に
支持された回転軸63にアーム64を連結し、そのアー
ム64の先端に倒れ防止板65を設けている。また、回
転軸63にレバー66を連結し、そのレバー66の先端
にシリンダ67を連結している。
【0046】上記側面パネル倒れ防止装置60は、第1
パネル折曲装置50がブランクS1の端面パネル2bを
上方に折曲げるとき、図6の鎖線で示すように、倒れ防
止板65を側面パネル2bが干渉することのない位置に
退避させておき、上記側面パネル2bが90°起こされ
ると、シリンダ64の作動により回転軸63を回転し
て、倒れ防止板65をその先端が側面パネル2bの外側
面と対向する位置まで揺動させて、側面パネル2bの外
方向への倒れを防止するようになっている。
【0047】第1成形部40において凹形に成形された
ブランクS2 は、第2移送装置31bによって第2成形
部80まで搬送される。その搬送時、垂直に起立状態の
端面パネル2a、2b、側面パネル1bの上部側は移送
方向の後方に倒れるおそれがある。この後方への倒れを
防止して正常な姿勢で確実に移送することによって第2
成形部80での箱の成形を確実に行うため、側面パネル
1bの移送路上に上部移送装置70を設けている。
【0048】図3に示すように、上部移送装置70は、
前記支持板61の両端部に支持された前後一対のスプロ
ケット71間にチェーン72をかけ渡し、そのチェーン
72に押し爪73を設け、上記チェーン72の矢印方向
への移動によって押し爪73で側面パネル1bの移送方
向の後端に対応するブランクS2 の後端位置、すなわ
ち、この側面パネル1bに連するフラップ3bの対応
する後端位置を押すようにしている。
【0049】凹形に成形されたブランクS2 は、上記上
部移送装置70と第2移送装置(下部移送装置)31b
のそれぞれによって第2成形部80に搬送される。ここ
で、第2移送装置31bは、凹形に成形されたブランク
2 の後端下部に相当する端面パネル2a、2bの少な
くとも一方の後端に対応するブランクS2 の後端位置の
下部を押すようにしたものであってもよい。
【0050】第1成形部40から第2成形部80に至る
凹形ブランクS2 の移送路には、移送方向先行側の内フ
ラップ4aの外表面および起立状態とされた側面パネル
1bの内表面端部に接着剤を塗布する塗布装置75が設
けられている。塗布装置75は複数のノズルからなり、
各ノズルからブランクS2 の接着剤の塗布を必要とする
箇所に接着剤を吹き付けるようにしている。
【0051】また、第1成形部40から第2成形部80
に至る凹形ブランクS2 の移送路には起立状態の端面パ
ネル2a、2bが外方向に倒れるのを防止する端面パネ
ル案内ガイド77が設けられている。
【0052】図7および図8は、第2成形部80の詳細
を示す。この第2成形部80には、一方の端面パネル2
aに設けられた接続パネル5を縦罫線b1 において内方
向に90°折曲げる第2パネル折曲装置81と、起立状
態の外側の側面パネル1bを縦罫線b4 において内方向
に90°折曲げる第3パネル折曲装置100と、内方向
に折曲げられた外側の側面パネル1bを接続パネル5に
押し付ける押え装置110が設けられている。
【0053】また、第2成形部80には、凹形に成形さ
れたブランクS2 の移送方向先端に位置する内フラップ
4aを横罫線a2 において内方向に90°折曲げる第1
フラップ折曲装置120と、外フラップ3aを横罫線a
2 において内方向に90°折曲げる第2フラップ折曲装
置130とが設けられている。
【0054】第2パネル折曲装置81は、起立状態とさ
れた一方の端面パネル2aの外側にシリンダ支持板82
を設け、このシリンダ支持板82をスライド自在に貫通
する2本のロッド83の先端部間および後端部間にフロ
ントプレート84aおよびバックプレート84bを取付
け、前記シリンダ支持板82に支持された前後動用シリ
ンダ85によって両プレート84a、84bを一方の端
面パネル2aに対して進退動させるようにしている。
【0055】また、フロントプレート84aに一対の突
片86を設け、この突片86によって両端部が回動自在
に支持された回転軸87にアーム88を連結し、このア
ーム88の先端にパネル押え板89を設け、このパネル
押え板89の上面に側面パネル1bの端部を受ける傾斜
状の受片90を固定している。
【0056】さらに、回転軸87にレバー91を連結
し、そのレバー91にアーム揺動用シリンダ92を連結
している。
【0057】第3パネル折曲装置100は、起立状態と
された側面パネル1bの外側にシリンダ支持板101を
設け、このシリンダ支持板101に支持された揺動用シ
リンダ102の作動により軸103を中心として揺動さ
れる揺動板104に上記軸103と直交する2本のロッ
ド105を取付け、そのロッド105に沿って側面パネ
ル押圧用の押え部材106を位置調整自在に支持し、こ
の押え部材106の先端部に内フラップ4aを押圧する
押え片107を傾斜状に設けている。
【0058】押え装置110は、前記シリンダ支持板8
2にシリンダアーム111を取付け、このシリンダアー
ム111に支持されたシリンダ112の作動によって軸
113を中心に側面パネル押え板114を揺動させるよ
うにしている。
【0059】第1フラップ折曲装置120は、内フラッ
プ4aに対して傾斜状に配置されたシリンダ121によ
ってフラップ押圧部材122を内フラップ4aに対して
進退させるようにしている。
【0060】第2フラップ折曲装置130は、図12
(I)に示すように、第2移送装置31bを支持するコ
ンベヤフレーム131の先端部に軸132を介してL形
アーム133の後端部を揺動自在に支持し、そのL形ア
ーム133の先端部に外フラップ押え部材134を取付
け、この外フラップ押え部材134をL形アーム133
に接続した揺動用シリンダ135の作動により、軸13
2を中心に上下方向に揺動させるようにしている。
【0061】いま、第1成形部40によって凹形に成形
されたブランクS2 が第2移送装置31bにより第2成
形部80まで移送されて停止すると、図8に示す第2パ
ネル折曲装置81の前後動用シリンダ92が作動してフ
ロントプレート84aを一方の端面パネル2aに向けて
移動させる。
【0062】フロントプレート84aが所定ストローク
移動して停止すると、アーム揺動用シリンダ92が作動
し、回転軸87を中心にパネル押え板89を下方向に揺
動させる。その揺動によって、接続パネル5は押圧され
て内方に折曲げられる。
【0063】また、接続パネル5の折曲げ開始と同時
に、図8に示す第1フラップ折曲装置120のシリンダ
121の作動によってフラップ押圧部材122が前進
し、そのフラップ押圧部材122の押圧によって内フラ
ップ4aが内方向に折曲げられる。
【0064】図13(IV)に示すように、接続パネル5
および内フラップ4aが90°折曲げられると、図8に
示す第3パネル折曲装置100の揺動用シリンダ102
が作動して、軸103を中心にして揺動板104を内方
向に揺動させる。この揺動板104の揺動によって起立
状態の側面パネル1bは押え部材106で押されて上部
折曲げガイド41aに沿って内方向に折曲げられると共
に、押え部材106の端部に設けた押え片107によっ
て側面パネル1bに設けられた外フラップ3aが内方向
に押圧される。
【0065】図10は、側面パネル1bの折曲げ状態を
示し、その折曲げによって側面パネル1bの端部はパネ
ル押え板89上に設けられた受片90で支持され、上記
側面パネル1bの内表面に塗布された接着剤A1 がパネ
ル押え板89に接着するのが防止される。
【0066】上記側面パネル1bの折り曲げ後、図8に
示す第2パネル折曲装置81の前後動用シリンダ121
が作動して、フロントプレート84aを図11(I)に
示すように後退動させると共に、押え装置110のシリ
ンダ112の作動により側面パネル押え板114が下方
向に揺動して側面パネル1bの端部を押し下げる。
【0067】図11(II)は側面パネル1bの端部の押
し下げ状態を示し、その押し下げによって側面パネル1
bは接続パネル5に接着され両端部が開放状態の角筒状
に成形される。図13(V)は、側面パネル1bが接続
パネル5に接着された状態を示し、その側面パネル1b
に設けられた外フラップ3aは下方向にやや傾斜した状
態に保持されている。
【0068】側面パネル1bの端部が接続パネル5に接
着されると、図12に示す第2フラップ折曲装置130
のシリンダ135の作動によって外フラップ押え部材1
34が上方に向けて揺動する。その揺動によって、下側
の外フラップ3aは上方に向けて折曲げられると共に、
傾斜状態の外フラップ3aも上記外フラップ押え部材1
34で押圧されて内方向に折曲げられる。
【0069】図12(II)は外フラップ3aの完全な折
曲げ状態を示し、その外フラップ3aの折曲げによって
外フラップ3aは内フラップ4aの外表面に予め塗布さ
れた接着剤A2 で内フラップ4aとその重合部において
固着されて角筒状に成形されたブランクS2 の一方の開
放部が封緘され、図13(VI)に示すA式の段ボール箱
5 が形成される。ここで、接着剤A2 は内フラップ4
aの外表面と外フラップ3aの内表面のいずれに塗布し
ておいてもよい。
【0070】なお、側面パネル1bおよび接続パネル5
の折曲げに際し、前記側面パネル1bを先に折曲げ、そ
の折曲げ後に接続パネル5を折曲げて側面パネル1b上
に接続パネル5を位置させてもよい。この場合、接続パ
ネル5の内表面又は側面パネル1bの外表面に接着剤を
塗布して両パネル1b、5の重合部で固着する。
【0071】第1成形部40および第2成形部80での
段ボール箱S5 の形成において、前記第2移送装置(下
部移送装置)31bでの押圧作用と共に、凹形に成形さ
れたブランクS2 の垂直に起立状態の側面パネル1bの
後端に対応するブランクS2の後端位置を上部移送装置
70で押圧する作用を働かせて第2成形部80に移送さ
せることにより、起立された端面パネル2b、側面パネ
ル1b、端面パネル2aおよび接続パネル5が後方に倒
れるのを防止することができるため、ブランクS2 を変
形させることなく安定して移送させることができる。こ
のため、第2成形部80で精度の高い折曲げが可能であ
り、精度の高い段ボール箱S5 を確実に形成することが
できる。
【0072】なお、上部移送装置70は、起立したパネ
ル2a、2bの下部を除きそれより上部後端または起立
したパネル1bのいずれの後端に対応するブランクS2
の後端位置を押圧してブランクS2 を移送させるように
してもよい。
【0073】図14は、図3に示す送りローラ38a、
38b、ブランク搬送装置31および上部移送装置70
をそれぞれ駆動する駆動装置140を示す。
【0074】駆動装置140は、駆動軸141と、その
駆動軸141の回転を一対の送りローラ38a、38b
の下部の送りローラ38bおよび第1移送装置31aの
チェーン33を駆動する駆動スプロケット32aに伝達
する第1トルク伝達機構142と、前記駆動軸141の
回転を第2移送装置31bの駆動輪としての下流側スプ
ロケット35および上部移送装置70の駆動輪として下
流側スプロケット71に伝達する第2トルク伝達機構1
49とを有する。
【0075】第1トルク伝達機構142は、駆動軸14
1の回転を互に噛合する平歯車143を介して第1軸1
44に伝達し、その第1軸144の回転を互に噛合する
傘歯車145を介して第1軸144に直交する伝達軸1
46に伝え、この伝達軸146の回転を第1チェーン・
スプロケット機構147を介して下部の送りローラ38
bに伝えるようにしている。また、伝達軸146の回転
を第2チェーン・スプロケット機構148を介して駆動
スプロケット32aに伝えるようにしている。
【0076】第2トルク伝達機構149は、駆動軸14
1から第1軸144に伝達される回転を互に噛合する平
歯車150を介して割出し装置151の入力軸152に
伝達し、割出し装置151の出力軸153の回転を互に
噛合する平歯車154を介して第2軸155に伝えるよ
うにしている。また、第2軸155の回転を互に噛合す
る傘歯車156を介して上下方向に延びる第3軸157
に伝え、その第3軸157から互に噛合する傘歯車15
8を介して第2移送装置31bの下流側スプロケット3
5のスプロケット軸35aに伝えるようにしている。さ
らに、スプロケット軸35aの回転を互に噛合する傘歯
車159を介して上下方向に延びる第4軸160に伝
え、この第4軸160から互に噛合する傘歯車161を
介して上部移送装置70の下流側スプロケット71のス
プロケット軸71aに伝えるようにしている。
【0077】ここで、割出し装置151は、駆動軸14
1の連続回転運動を間歇回転運動に変換して第2軸15
5に伝え、第2移送装置31bのチェーン36およびお
上部移送装置70のチェーン72のそれぞれを一定スト
ローク間歇的に移動させるようにしている。
【0078】前記第2軸155は前軸155aと後軸1
55bとに分割され、その分割部に第2移送装置31b
の下流側スプロケット35および上部移送装置70の下
流側スプロケット71の位相を調整する位相調整装置1
70が組込まれている。
【0079】位相調整装置170はディファレンシャル
から成る。図16に示すように、ディファレンシャルは
前軸155aおよび後軸155bを中心として回転自在
なデフケース171内に前軸155aの軸端および後軸
155bの軸端にそれぞれ設けた傘歯車172、173
のそれぞれに噛合する一対の傘歯車174、175を組
込んで各歯車軸174a、175aを回転自在に支持し
ている。
【0080】また、図15乃至図17に示すように、デ
フケース171の上部にナット部材176を設け、その
ナット部材176の両側に設けられた軸177をデフケ
ース171の上側に取付けた一対の支持片178で回転
自在に支持し、上記ナット部材176にねじ係合したね
じ軸179を軸受180で回転自在に支持し、その軸受
180の両側に設けた軸181を固定部に取付けられた
支持片182で回動自在に支持している。
【0081】上記の構成から成る位相調整装置170に
おいて、駆動軸141の停止時に、ねじ軸179をその
軸端に取付けたハンドル183の操作により回転する
と、デフケース171が前軸155aおよび後軸155
bを中心に揺動する。そのデフケース171の揺動によ
って前軸155aの軸端に取付けた停止状態にある傘歯
車172の周囲をデフケース171に支持された一対の
傘歯車174、175が公転し、かつ自転し、その自転
は後軸155bの軸端に取付けられた傘歯車173に伝
達されるため、後軸155bが回転する。この後軸15
5bの回転は第3軸157から第2移送装置31bの下
流側スプロケット35に伝達されるため、下流側スプロ
ケット35の位相を調整することができる。
【0082】また、下流側スプロケット35の回転はス
プロケット軸35a、第4軸160およびスプロケット
軸71aを介して上部移送装置70の下流側スプロケッ
ト71に伝達されるため、下流側スプロケット71の位
相も同時に調整することができる。
【0083】このように、位相調整装置170の操作に
よって第2移送装置31bの下流側スプロケット35お
よび上部移送装置70の下流側スプロケット71の位相
を同時に調整することができ、その位相調整によって各
移送装置31b、70のチェーン36、72が移動して
押し爪37、73の位置が調整される。
【0084】このため、ブランクS1 の幅寸法に応じて
各押し爪37、73の位置を調整することができ、その
位置調整によって各種サイズのブランクS1 を第1成形
部40および第2成形部80の折曲げ基準位置まで移送
させることができる。したがって、サイズの異なる段ボ
ール箱S5 の組立てを可能とすることができる。
【0085】図15に示す位相調整装置170ではねじ
軸179を手動によって回転させるようにしたが、モー
タで回転させるようにしてもよい。
【0086】実施の形態では、図13(VI)に示すよう
に、一対の側面パネル1a、1bと一対の端面パネル2
a、2bによって角筒形の胴を形成し、その胴の両端部
に連接する内フラップ4a、4bと外フラップ3a、3
bで封緘するようにした形式の段ボール箱S5 を形成す
る場合を例にとって説明したが、段ボール箱S5 の形式
はこれに限定されない。
【0087】例えば、図19(I)乃至(IV)に示すよ
うに、前面パネルP1 、後面パネルP2 、底面パネルP
3 およびお2枚の上面パネルP4 、P5 によって角筒体
Tを形成し、その角筒体Tの両側の開口を底面パネルP
3 および上面パネルP4 、P5 の両端に連して設けた
外フラップF1 、F2 および前面パネルP1 および後面
パネルP2 の両端に連して設けた内フラップF3 、F
4 の折曲げにより閉じて封緘するようにした段ボール箱
5 であってもよい。
【0088】上記のような段ボール箱S5 の形成に際し
ては、図13(I)に示すように、予め横罫線a1 、a
2 の入れられた段ボールシートS0 を図1に示す給紙部
10のホッパ11からブランク形成部20に送り込み、
そのブランク形成部20の罫入れ装置22によって図1
8に示すように、横罫線a1 、a2 辺りと直交する4本
の縦罫線b1 乃至b4 を罫入れする。
【0089】また、ブランク形成部20の溝切り装置2
6によって、図18に示すように、横罫線a1 、a2
りを閉塞端とするスリット7を形成する。スリット7に
代えてスロットを入れてもよい。
【0090】図18に示すように、4本の縦罫線b1
至b4 の形成によって上面パネルP4 、前面パネル
1 、底面パネルP3 、後面パネルP2 および上面パネ
ルP5 の5つのパネルを順次連し、底面パネルP3
よび2枚の上面パネルP4 、P5の3つのパネルの両端
に横罫線a1 、a2 を介して外フラップF1 、F2 を連
し、かつ前面パネルP1 と後面パネルP2 の2つのパ
ネルの両端に横罫線a1 、a2 を介して内フラップ
3 、F4 を連したブランクS1 を前記ブランク形成
部20によって形成したのち、このブランクS1 を箱成
形部30に送り込む。
【0091】箱成形部30の第1成形部40において、
第1パネル折曲装置50により、ブランクS1 を底面パ
ネルP3 の両側の縦罫線b2 、b3 に沿って上方に折曲
げ、図19(I)に示すように、底面パネルP3 の両側
に前面パネルP1 と上面パネルP4 および後面パネルP
2 と上面パネルP5 が起立する凹形のブランクS2 を形
成する。
【0092】上記ブランクS2 を次に第2成形部80に
搬送し、その第2成形部80の第2パネル折曲装置81
および第3パネル折曲装置100により、前面パネルP
1 に連された上面パネルP4 および後面パネルP2
された上面パネルP5 を内方向に折曲げて図19
(II)に示すように、角筒形に成形し、2枚の上面パネ
ルP4 、P5 および外フラップF2 の重合部を予め塗布
した接着剤で接着して固着する。
【0093】なお、外フラップF2 の重合部にあたる部
分のいずれか一方、すなわち、上面パネルS4 、S5
いずれか一方の側端耳部は、ブランク形成部20で切り
取ってもよい。
【0094】また、第2成形部80の第1フラップ折曲
装置120によってシート移送方向の先端部側の内フラ
ップF3 、F4 を図19(III )に示すように内方向に
折曲げ、かつ第2フラップ折曲装置130によってシー
ト移送方向の先端部側の外フラップF1 、F2 を内方向
に折曲げ、内フラップF3 、F4 および外フラップ
1 、F2 の一方に予め塗布した接着剤によって、内フ
ラップF3 、F4 および外フラップF1 、F2 を固着
し、図19(IV)に示すような段ボール箱S5 を形成す
る。
【0095】ここで、2枚の上面パネルP4 、P5 を固
着する接着剤および内フラップF3、F4 と外フラップ
1 、F2 を固着する接着剤の塗布は、ブランクS1
第1成形部40から第2成形部80に移送する移送路に
接着剤の塗布装置を設け、ブランクS1 の移動時にその
塗布装置によって上面パネルP4 、P5 の互に重なり合
う面の一方、および内フラップF3 、F4 と外フラップ
1 、F2 の互に重なり合う面の一方に接着剤を塗布す
る。
【0096】図19に示す段ボール箱の形成では、2枚
の上面パネルP4 、P5 のオーバーラップ部を接着剤に
よって固着したが、図20に示すように、粘着テープ8
の接着によって上面パネルP4 、P5 を互に固着しても
よい。上面パネルP4 、P5を粘着テープ8で固着する
場合、その上面パネルP4 、P5 をオーバーラップさせ
ずに、上面パネルP4 、P5 の端縁を突き合わせるよう
にしてもよい。ここで上面パネルP4 、P5 の突き合わ
せ位置、あるいはオーバーラップの位置は段ボール箱の
幅方向の中央から一側方に片寄った位置であってもよ
い。
【0097】粘着テープ8を用いる固着に際しては、第
2成形部80の下流側にテープ貼付装置を設けてブラン
クS2 の移送時に粘着テープ8の貼り付けを行ない、そ
の粘着テープ7が貼り付けられたブランクS2 を一旦停
止させ、その停止位置に第1フラップ折曲装置120お
よび第2フラップ折曲装置130を設けて内フラップF
3 、F4 および外フラップF1 、F2 の折曲げを行なう
ようにする。
【0098】図13および図19に示す形態の双方共、
外フラップを先に折り込んで内側にし、次に内フラップ
をその上へ折り曲げて重合させて、その重合部を固着し
て箱に成形するような箱成形部であってもよい。また、
図13および図19に示す形態のシート移送方向の後端
部側の内フラップおよび外フラップの総てを有さない形
態であってもよく、この場合には、給紙部10へ供給さ
れるブランクはシート移送方向の先端部側に予め1本の
横罫線a2 が入れられたものであればよく、さらに、各
パネルの後端に対応するブランク後端位置は、パネルの
後端位置そのものとなる。
【0099】本発明による段ボール箱の形成装置におい
ては、以上に記載の通り、シート移送方向の先端部側の
フラップが封緘された箱として形成され、シート移送方
向の後端部側は開放された状態となっている。この開放
部から内容品が入れられ、必要に応じて開放部も封緘さ
れる。
【0100】なお、図13(II)に示すブランクS1
は、端面パネル2aの側部に接続パネル5を設けたが、
側面パネル1bの側部に接続パネル5を設けてもよい。
【0101】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、駆
動軸の回転を上部移送装置および下部移送装置の駆動輪
に伝達する回転トルクの伝達系に、それぞれの駆動輪の
位相を調整する位相調整装置を設けたことにより、駆動
軸の停止時にその位相調整装置を作動することによっ
て、上部移送装置および下部移送装置のそれぞれの駆動
輪を回転することができる。このため、それぞれの駆動
輪を回転することによって上部移送装置および下部移送
装置のブランク押圧用の押圧部材の位置を調整すること
ができるので、ブランクの幅寸法が変更されても対応す
ることができ、幅寸法の異なる段ボール箱の成形を可能
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る段ボール箱形成装置の概略を示
す正面図
【図2】図1の平面図
【図3】図2に示す形成装置の成形部の正面図
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図
【図5】図4のV−V線に沿った断面図
【図6】図3のVI−VI線に沿った断面図
【図7】図2に示す形成装置の第2成形部の平面図
【図8】図7の縦断側面図
【図9】図2に示す形成装置の第2パネル折曲装置およ
び第1フラップ折曲装置の作動状態を示す縦断側面図
【図10】図2に示す形成装置の側面パネル折曲装置の
作動状態を示す縦断側面図
【図11】(I)、(II)は図2に示す形成装置の押え
装置の作動状態を段階的に示す断面図
【図12】(I)、(II)は図2に示す形成装置の第2
フラップ折曲装置の作動状態を段階的に示す断面図
【図13】(I)乃至(VI)は段ボール箱の組立てを段
階的に示す斜視図
【図14】図3に示すブランク搬送装置の駆動装置を示
す斜視図
【図15】図14に示す駆動装置の一部分を示す平面図
【図16】図14に示す駆動装置の位相調整装置を示す
縦断正面図
【図17】図16の縦断側面図
【図18】ブランクの他の例を示す平面図
【図19】(I)乃至(IV)は図18に示すブランクの
折曲げを段階的に示す斜視図
【図20】角筒状に成形されたブランクの固着の他の例
を示す斜視図
【符号の説明】
0 段ボールシート a1 横罫線 b1 〜b4 縦罫線 3a 外フラップ 4a 内フラップ 31b 第2移送装置(下部移送装置) 35 スプロケット(駆動輪) 40 第1成形部 70 上部移送装置 71 スプロケット(駆動輪) 80 第2成形部 140 駆動装置141 駆動軸 142 第1トルク伝達機構 149 第2トルク伝達機構 151 割出し装置 170 位相調整装置 P1 前面パネル P2 後面パネル P3 底面パネル P4 上面パネル P5 上面パネル F1 、F2 外フラップ F3 、F4 内フラップ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−269895(JP,A) 特開 平9−109293(JP,A) 特開 昭52−136085(JP,A) 特開 平10−217365(JP,A) 特公 昭49−36987(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B31B 1/26 301 B31B 3/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 罫線を介して少なくとも5つのパネルを
    したブランクの中間部パネルを水平に保ち、この中
    間部パネルの両側に連する各パネルを罫線部で垂直に
    折曲げてブランクを凹形に成形し、この凹形ブランク後
    端の上部と下部を押圧する押圧部材をそれぞれ備えた
    部移送装置と下部移送装置とで移送して箱成形部で角筒
    状に成形し、この角筒体の開放部の一方を封緘して段ボ
    ール箱に形成するようにした段ボール箱の形成装置にお
    いて、前記上部移送装置と下部移送装置の駆動手段が、
    駆動軸と、この駆動軸の回転を上部移送装置と下部移送
    装置のそれぞれに設けられた駆動輪に伝達するトルク伝
    達機構と、ブランクの移送方向の寸法に応じて前記各移
    送装置の押圧部材の位置を調整するよう前記各駆動輪を
    前記駆動軸の停止時に同時に位相調整する位相調整装置
    とを備えていることを特徴とする段ボール箱の形成装
    置。
  2. 【請求項2】 上記5つのパネルを連設したブランクを
    水平に保って搬送する搬送装置が凹形に成形する上流側
    に設けられ、この搬送装置の位相を上記位相調整と同時
    に行えるようにした請求項1に記載の段ボール箱の形成
    装置。
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