JPH08300694A - カラー・プリンタ - Google Patents
カラー・プリンタInfo
- Publication number
- JPH08300694A JPH08300694A JP7112981A JP11298195A JPH08300694A JP H08300694 A JPH08300694 A JP H08300694A JP 7112981 A JP7112981 A JP 7112981A JP 11298195 A JP11298195 A JP 11298195A JP H08300694 A JPH08300694 A JP H08300694A
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- JP
- Japan
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- ink
- color
- nozzle
- element array
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- Color, Gradation (AREA)
- Fax Reproducing Arrangements (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 インク・ブリードがなく且つバンド状のムラ
もない高画質の画像を印刷することができる。 【構成】 緩浸透性の黒(K)インク用のノズル・アレ
イ17Kと、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の超浸透性のカラーインク用のノズル・アレイ1
7Y、17M、17Cとが、一定のノズル位相だけ副走
査方向にずらされて配置されている。Pを印刷画像の基
本画素ピッチ、cを副走査方向にずらされて配置された
ノズル・アレイのグループの数、mを4c+1で表され
る整数、nを0以上の整数、hをmと互いに素である1
以上m未満の整数、iを1以上の整数とした時、 各アレイのノズル・ピッチ=m・P 各アレイのノズル数=m・n+h アレイ間のノズル位相=(m・n+h)i・P 1回の副走査量=(m・n+h)P
もない高画質の画像を印刷することができる。 【構成】 緩浸透性の黒(K)インク用のノズル・アレ
イ17Kと、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の超浸透性のカラーインク用のノズル・アレイ1
7Y、17M、17Cとが、一定のノズル位相だけ副走
査方向にずらされて配置されている。Pを印刷画像の基
本画素ピッチ、cを副走査方向にずらされて配置された
ノズル・アレイのグループの数、mを4c+1で表され
る整数、nを0以上の整数、hをmと互いに素である1
以上m未満の整数、iを1以上の整数とした時、 各アレイのノズル・ピッチ=m・P 各アレイのノズル数=m・n+h アレイ間のノズル位相=(m・n+h)i・P 1回の副走査量=(m・n+h)P
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にカラー・インクジ
ェット・プリンタに好適な、インクのブリードの少ない
高画質の印刷を提供できるプリンタ及びプリント方法に
関する。
ェット・プリンタに好適な、インクのブリードの少ない
高画質の印刷を提供できるプリンタ及びプリント方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】カラー・インクジェット・プリンタは、
例えば黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)のような複数色のインクを用い、それぞれの
色インク毎に、多数のインク・ノズルが媒体送り方向
(副走査方向)に定ピッチで直線配列されたノズル・ア
レイを有している。各ノズル・アレイは、媒体に対して
主走査方向へ移動しつつ制御されたタイミングでインク
滴を噴出することにより、媒体上にそれぞれの色のドッ
トの集合からなるイメージを形成して行く。それら複数
色のイメージが重なり合うことにより、最終的に自然な
色彩のイメージが形成される。
例えば黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)のような複数色のインクを用い、それぞれの
色インク毎に、多数のインク・ノズルが媒体送り方向
(副走査方向)に定ピッチで直線配列されたノズル・ア
レイを有している。各ノズル・アレイは、媒体に対して
主走査方向へ移動しつつ制御されたタイミングでインク
滴を噴出することにより、媒体上にそれぞれの色のドッ
トの集合からなるイメージを形成して行く。それら複数
色のイメージが重なり合うことにより、最終的に自然な
色彩のイメージが形成される。
【0003】ノズル・アレイの配置態様には幾つかのバ
リエーションが知られている。最も基本的なものは、複
数色のノズル・アレイの副走査方向における位置が完全
に重なり合い、かつ、個々のノズルの副走査位置も異な
る色のノズル・アレイ間で完全に一致するように、それ
らノズル・アレイが主走査方向に並置されているもので
ある。
リエーションが知られている。最も基本的なものは、複
数色のノズル・アレイの副走査方向における位置が完全
に重なり合い、かつ、個々のノズルの副走査位置も異な
る色のノズル・アレイ間で完全に一致するように、それ
らノズル・アレイが主走査方向に並置されているもので
ある。
【0004】この最も基本的なノズル・アレイ配置をも
つプリンタでは、各ノズル・アレイの全ノズルを同時に
駆動することにより、各ノズル・アレイが主走査中に横
切る領域の印刷を1回の主走査で完了させるような最も
効率的なヘッド駆動方式を採用した場合、媒体上の同一
又は隣接する画素位置に異なる色のインク滴が極めて短
い時間間隔で連続して着弾することになる。つまり、色
重ねの時間間隔が非常に短時間となる。その結果、先に
着弾したインク滴が媒体上で十分に乾燥する間もなく、
それに重ねて又は隣接して次の異なる色のインク滴が着
弾するため、それらインク滴同士が混じり合ったり連結
したりする所謂ブリードの問題が生じる。
つプリンタでは、各ノズル・アレイの全ノズルを同時に
駆動することにより、各ノズル・アレイが主走査中に横
切る領域の印刷を1回の主走査で完了させるような最も
効率的なヘッド駆動方式を採用した場合、媒体上の同一
又は隣接する画素位置に異なる色のインク滴が極めて短
い時間間隔で連続して着弾することになる。つまり、色
重ねの時間間隔が非常に短時間となる。その結果、先に
着弾したインク滴が媒体上で十分に乾燥する間もなく、
それに重ねて又は隣接して次の異なる色のインク滴が着
弾するため、それらインク滴同士が混じり合ったり連結
したりする所謂ブリードの問題が生じる。
【0005】また、特開平6−99593号のプリンタ
では、複数色のノズル・アレイが副走査方向において相
互に1ノズル・ピッチづつずらされて配置されている。
しかし、このノズル・アレイ配置でも、各ノズル・アレ
イはその大部分において、他のノズル・アレイと副走査
方向位置が重なり合い、かつ、個々のノズルの副走査方
向位置も一致しているため、1回の主走査で全ノズルを
同時に駆動するヘッド駆動方式を採用すると、その重な
り合った部分において、やはりブリードの問題が生じ
る。
では、複数色のノズル・アレイが副走査方向において相
互に1ノズル・ピッチづつずらされて配置されている。
しかし、このノズル・アレイ配置でも、各ノズル・アレ
イはその大部分において、他のノズル・アレイと副走査
方向位置が重なり合い、かつ、個々のノズルの副走査方
向位置も一致しているため、1回の主走査で全ノズルを
同時に駆動するヘッド駆動方式を採用すると、その重な
り合った部分において、やはりブリードの問題が生じ
る。
【0006】以上の様に、各ノズル・アレイの全部又は
一部分が他のノズル・アレイと副走査方向で重なり合う
ようなノズル・アレイ配置(以下、並列配置という)に
おいては、全ノズルを同時に駆動しようとすると、色重
ね時間が非常に短時間となるためブリードが生じ画質低
下の原因となる。
一部分が他のノズル・アレイと副走査方向で重なり合う
ようなノズル・アレイ配置(以下、並列配置という)に
おいては、全ノズルを同時に駆動しようとすると、色重
ね時間が非常に短時間となるためブリードが生じ画質低
下の原因となる。
【0007】この並列配置においてブリードを解消する
には、各ノズル・アレイを幾つかのノズル・グループに
分け、1回の主走査では1つのノズル・グループだけを
駆動するようなヘッド駆動方式を採用すればよい。しか
し、その場合には、主走査の繰り返し回数が複数倍に増
大するため、印刷効率が低下するという問題が生じる。
には、各ノズル・アレイを幾つかのノズル・グループに
分け、1回の主走査では1つのノズル・グループだけを
駆動するようなヘッド駆動方式を採用すればよい。しか
し、その場合には、主走査の繰り返し回数が複数倍に増
大するため、印刷効率が低下するという問題が生じる。
【0008】一方、特開平6−155772号のプリン
タでは、複数色のノズル・アレイを直列配置することに
よりブリードの問題を解決している。即ち、副走査方向
において全く重なり合わないような位置に複数色のノズ
ル・アレイが配置される。この直列配置によれば、色重
ねの時間間隔として、少なくとも1回の主走査と1回の
副走査に要する時間分が確保できるため、色重ね時間間
隔内に先のインクが媒体に十分に浸透することができ、
ブリードが解消される。
タでは、複数色のノズル・アレイを直列配置することに
よりブリードの問題を解決している。即ち、副走査方向
において全く重なり合わないような位置に複数色のノズ
ル・アレイが配置される。この直列配置によれば、色重
ねの時間間隔として、少なくとも1回の主走査と1回の
副走査に要する時間分が確保できるため、色重ね時間間
隔内に先のインクが媒体に十分に浸透することができ、
ブリードが解消される。
【0009】しかし、この特開平6−155772号の
直列配置においては、ノズル・アレイの位置決め誤差、
個々のノズル間のピッチのばらつき、紙送り量の誤差等
が原因してバンド状のムラが印刷画像上に現れてしまう
という問題がある。
直列配置においては、ノズル・アレイの位置決め誤差、
個々のノズル間のピッチのばらつき、紙送り量の誤差等
が原因してバンド状のムラが印刷画像上に現れてしまう
という問題がある。
【0010】ところで、ノズル位置や紙送り量の誤差に
起因するバンド状のムラを解消するため、米国特許第4
198642号は所謂インターレースと呼ばれる方式を
提供している。このインターレース方式では、印刷画像
のドット・ピッチをP、ノズル・アレイのノズル・ピッ
チをk・P、ノズル個数をnとしたとき、kとnとが互
いに素の関係をもつ整数に選ばれており、そして、各主
走査が終わる度にn・Pの一定距離だけの副走査(紙送
り)が行われる。このインターレース方式は、上述した
ノズル位置のばらつき等の誤差を媒体上の異なる場所へ
分散させるため、印刷画像の全体的な品質を向上させる
ことができる。
起因するバンド状のムラを解消するため、米国特許第4
198642号は所謂インターレースと呼ばれる方式を
提供している。このインターレース方式では、印刷画像
のドット・ピッチをP、ノズル・アレイのノズル・ピッ
チをk・P、ノズル個数をnとしたとき、kとnとが互
いに素の関係をもつ整数に選ばれており、そして、各主
走査が終わる度にn・Pの一定距離だけの副走査(紙送
り)が行われる。このインターレース方式は、上述した
ノズル位置のばらつき等の誤差を媒体上の異なる場所へ
分散させるため、印刷画像の全体的な品質を向上させる
ことができる。
【0011】仮に、このインターレース方式を特開平6
−155772号のようなノズル・アレイが直列配置さ
れたプリンタに適用した場合、直列配置による効果とし
てブリードの問題が解消されると共に、インターレース
方式の効果としてバンド状のムラの問題も解消される。
しかしながら、次の様な新たな問題が生じる。
−155772号のようなノズル・アレイが直列配置さ
れたプリンタに適用した場合、直列配置による効果とし
てブリードの問題が解消されると共に、インターレース
方式の効果としてバンド状のムラの問題も解消される。
しかしながら、次の様な新たな問題が生じる。
【0012】即ち、インターレース方式では既に述べた
ように一定距離n・Pづつ副走査(紙送り)が行われ
る。この副走査を直列配置のノズル・アレイに対して行
うと、ノズル・アレイ内のノズル位置によって、他のノ
ズル・アレイとの色重ねの時間間隔が異なってくる。色
重ねの時間間隔が異なると、色重ねまでのインクの乾燥
程度が異なるため、色重ねにより最終的に得られる色彩
の具合が微妙に違ってくる。その結果、色重ねの具合の
相違に起因するバンド状のムラが印刷画像上に現れるこ
とになる。
ように一定距離n・Pづつ副走査(紙送り)が行われ
る。この副走査を直列配置のノズル・アレイに対して行
うと、ノズル・アレイ内のノズル位置によって、他のノ
ズル・アレイとの色重ねの時間間隔が異なってくる。色
重ねの時間間隔が異なると、色重ねまでのインクの乾燥
程度が異なるため、色重ねにより最終的に得られる色彩
の具合が微妙に違ってくる。その結果、色重ねの具合の
相違に起因するバンド状のムラが印刷画像上に現れるこ
とになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来技
術においては、全てのノズルを同時に駆動して印刷を行
った場合に、インク乾燥に十分な程度の色重ね時間間隔
を確保すると共に、バンド状のムラが印刷画像に生じな
いようにすることはできない。
術においては、全てのノズルを同時に駆動して印刷を行
った場合に、インク乾燥に十分な程度の色重ね時間間隔
を確保すると共に、バンド状のムラが印刷画像に生じな
いようにすることはできない。
【0014】従って、本発明の主たる目的は、全てのノ
ズルを同時に駆動して印刷を行った場合に、インク乾燥
に十分な程度の色重ね時間間隔が確保でき、かつ、バン
ド状のムラが印刷画像に生じることもないカラー・イン
クジェット・プリンタを提供することにある。
ズルを同時に駆動して印刷を行った場合に、インク乾燥
に十分な程度の色重ね時間間隔が確保でき、かつ、バン
ド状のムラが印刷画像に生じることもないカラー・イン
クジェット・プリンタを提供することにある。
【0015】また、本発明のより一般的な目的は、高画
質の画像を効率的に印刷することが可能なカラー・プリ
ンタを提供することにある。
質の画像を効率的に印刷することが可能なカラー・プリ
ンタを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー・プリン
タにおいては、印刷ヘッドが、それぞれ副走査方向に伸
びた2列以上の印刷要素アレイを有し、それら2列以上
の印刷要素アレイは異なる色のインクを使用するもので
あって、少なくとも2つのグループに分けられている。
そして、異なるグループに属する印刷要素アレイが、互
いに副走査方向に沿って所定の位相距離だけずらされて
配置されている。ここで、Pを印刷画像の基本画素ピッ
チ、mを2以上の整数、nを0以上の整数、hをmと互
いに素である1以上m未満の整数、iを1以上の整数と
したとき、 各印刷要素アレイの印刷要素間のピッチ=m・P 各印刷要素アレイの印刷要素数=m・n+h 印刷要素アレイ・グループ間の位相距離=(m・n+
h)i・P 1回の副走査量=(m・n+h)P となっている。
タにおいては、印刷ヘッドが、それぞれ副走査方向に伸
びた2列以上の印刷要素アレイを有し、それら2列以上
の印刷要素アレイは異なる色のインクを使用するもので
あって、少なくとも2つのグループに分けられている。
そして、異なるグループに属する印刷要素アレイが、互
いに副走査方向に沿って所定の位相距離だけずらされて
配置されている。ここで、Pを印刷画像の基本画素ピッ
チ、mを2以上の整数、nを0以上の整数、hをmと互
いに素である1以上m未満の整数、iを1以上の整数と
したとき、 各印刷要素アレイの印刷要素間のピッチ=m・P 各印刷要素アレイの印刷要素数=m・n+h 印刷要素アレイ・グループ間の位相距離=(m・n+
h)i・P 1回の副走査量=(m・n+h)P となっている。
【0017】尚、印刷要素とは、インクジェット・プリ
ンタのインク・ノズルや、インパクト・ドット・プリン
タのインパクト・ワイヤのような個々のインク・ドット
を形成する要素を指す。
ンタのインク・ノズルや、インパクト・ドット・プリン
タのインパクト・ワイヤのような個々のインク・ドット
を形成する要素を指す。
【0018】本発明は、インクジェット・プリンタに特
に好適であるが、別の方式のプリンタにも勿論適用でき
る。
に好適であるが、別の方式のプリンタにも勿論適用でき
る。
【0019】
【作用】本発明のカラー・プリンタにおいては、印刷要
素アレイの全ての印刷要素を同時に駆動して印刷を行っ
た場合、異なる印刷要素アレイ・グループに属するアレ
イによる色重ねの時間間隔が、i回の主走査に要する時
間(以下、iライン時間という)分だけ確保されること
になる。この色重ね時間間隔は、印刷要素アレイ内の印
刷要素位置によって異なることはなく、どの位置におい
ても一定である。
素アレイの全ての印刷要素を同時に駆動して印刷を行っ
た場合、異なる印刷要素アレイ・グループに属するアレ
イによる色重ねの時間間隔が、i回の主走査に要する時
間(以下、iライン時間という)分だけ確保されること
になる。この色重ね時間間隔は、印刷要素アレイ内の印
刷要素位置によって異なることはなく、どの位置におい
ても一定である。
【0020】従って、iを適当に選ぶことにより、イン
ク・ブリードを防止するのに十分な色重ねの時間間隔を
確保することができる。その結果、ブリードのない高画
質の画像を得ることができる。しかも、色重ね時間間隔
は場所に関係なく一定であるため、色重ねの具合の相違
によるバンド状のムラが生じることがない。
ク・ブリードを防止するのに十分な色重ねの時間間隔を
確保することができる。その結果、ブリードのない高画
質の画像を得ることができる。しかも、色重ね時間間隔
は場所に関係なく一定であるため、色重ねの具合の相違
によるバンド状のムラが生じることがない。
【0021】また、本発明はインターレース方式を発展
させたものであるため、インターレース方式が持つ利点
も享受することができ、よってノズル位置等の誤差に起
因するバンド状のムラも生じない。
させたものであるため、インターレース方式が持つ利点
も享受することができ、よってノズル位置等の誤差に起
因するバンド状のムラも生じない。
【0022】さらに、本発明のプリンタは、全ての印刷
要素を休ませることなく同時に駆動できるため、印刷効
率も高い。特に、ドラムスキャン型のプリンタに適用す
ると、ドラムスキャン型の高速印刷性とあいまって、高
いスループットが得られる。
要素を休ませることなく同時に駆動できるため、印刷効
率も高い。特に、ドラムスキャン型のプリンタに適用す
ると、ドラムスキャン型の高速印刷性とあいまって、高
いスループットが得られる。
【0023】インクジェット・プリンタでは、iは2以
上の整数であることが望ましい。つまり、色重ね時間間
隔を2ライン時間以上確保することが望ましい。一般の
インクジェット・プリンタでは、好んで用いられる緩浸
透性のインクは色重ねまでに少なくとも数百m秒程度の
乾燥時間が必要であり、これを確保するには2ライン時
間程度が必要であるからである。
上の整数であることが望ましい。つまり、色重ね時間間
隔を2ライン時間以上確保することが望ましい。一般の
インクジェット・プリンタでは、好んで用いられる緩浸
透性のインクは色重ねまでに少なくとも数百m秒程度の
乾燥時間が必要であり、これを確保するには2ライン時
間程度が必要であるからである。
【0024】更に、iを2以上の整数とすると共に、c
を印刷要素アレイ・グループの数としたとき、m=4c
+1とし、かつ、hを2とすることが望ましい。これに
より、色重ねの時間間隔を2ライン時間以上確保できる
だけでなく、隣接する画素位置への異なる色インクのド
ット形成時期も2ライン時間以上離すことができる。
を印刷要素アレイ・グループの数としたとき、m=4c
+1とし、かつ、hを2とすることが望ましい。これに
より、色重ねの時間間隔を2ライン時間以上確保できる
だけでなく、隣接する画素位置への異なる色インクのド
ット形成時期も2ライン時間以上離すことができる。
【0025】1つの好適な実施例では、緩浸透性の黒イ
ンクを使用する印刷要素アレイを第1の印刷要素アレイ
・グループとし、超浸透性の複数色のカラーインクをそ
れぞれ使用する複数の印刷要素アレイを含んだ第2の印
刷要素アレイ・グループとしている。
ンクを使用する印刷要素アレイを第1の印刷要素アレイ
・グループとし、超浸透性の複数色のカラーインクをそ
れぞれ使用する複数の印刷要素アレイを含んだ第2の印
刷要素アレイ・グループとしている。
【0026】これにより、緩浸透性の黒インクと超浸透
性のカラーインクとの間に十分な色重ねの時間間隔を確
保することが可能となる。一般に、超浸透性のカラーイ
ンク同士ではブリードはあまり問題にならないが、緩浸
透性のインクと超浸透性のインクとの間ではブリードが
問題になるため、両者の間に色重ねの十分な時間間隔を
設ければ、全体においてブリードを防止できる。
性のカラーインクとの間に十分な色重ねの時間間隔を確
保することが可能となる。一般に、超浸透性のカラーイ
ンク同士ではブリードはあまり問題にならないが、緩浸
透性のインクと超浸透性のインクとの間ではブリードが
問題になるため、両者の間に色重ねの十分な時間間隔を
設ければ、全体においてブリードを防止できる。
【0027】この場合、第1の印刷要素アレイ・グルー
プつまり黒インクのアレイが、第2の印刷要素アレイ・
グループつまりカラーインクのアレイよりも、副走査方
向にそって先方に配置されていることが望ましい。これ
により、黒インクが先に打たれ、黒インクの乾燥に十分
な時間間隔をおいて、カラーインクが打たれることにな
るので、ブリードが良好に防止される。これを逆にカラ
ーインク、黒インクの順序で打つと、カラーインクが乾
いてない黒インクを引き込んでブリードが生じ易くな
る。
プつまり黒インクのアレイが、第2の印刷要素アレイ・
グループつまりカラーインクのアレイよりも、副走査方
向にそって先方に配置されていることが望ましい。これ
により、黒インクが先に打たれ、黒インクの乾燥に十分
な時間間隔をおいて、カラーインクが打たれることにな
るので、ブリードが良好に防止される。これを逆にカラ
ーインク、黒インクの順序で打つと、カラーインクが乾
いてない黒インクを引き込んでブリードが生じ易くな
る。
【0028】別の好適な実施例では、ほぼ同一の浸透性
を持つ異なる色のインクを使用し、それぞれの色インク
の印刷要素アレイが異なる印刷要素アレイ・グループに
属している。例えば、黒、イエロー、マゼンタ、シアン
の4色を用いる場合、いずれの色インクも同一の浸透性
のインクを用い、各色の印刷要素アレイが互いに副走査
方向へ所定の位相距離だけずらされて配置される。これ
により、全ての色間において色重ね時間間隔が十分に確
保されブリードが防止される。
を持つ異なる色のインクを使用し、それぞれの色インク
の印刷要素アレイが異なる印刷要素アレイ・グループに
属している。例えば、黒、イエロー、マゼンタ、シアン
の4色を用いる場合、いずれの色インクも同一の浸透性
のインクを用い、各色の印刷要素アレイが互いに副走査
方向へ所定の位相距離だけずらされて配置される。これ
により、全ての色間において色重ね時間間隔が十分に確
保されブリードが防止される。
【0029】この場合、全ての色間に十分な色重ね時間
間隔が確保できるので、いずれの色のインクも緩浸透性
インクを用いることができる。それにより、濃度及び彩
度の高い高画質の画像を得ることができる。
間隔が確保できるので、いずれの色のインクも緩浸透性
インクを用いることができる。それにより、濃度及び彩
度の高い高画質の画像を得ることができる。
【0030】また、このように全色インクに緩浸透性イ
ンクを用いた場合、イエロー、マゼンタ、シアンのよう
なカラーインクの色重ねによるコンポジットブラックで
も十分に濃度の高い黒となるため、これを黒インクの代
りに用いることにより、黒インクのアレイを無くすこと
ができる。
ンクを用いた場合、イエロー、マゼンタ、シアンのよう
なカラーインクの色重ねによるコンポジットブラックで
も十分に濃度の高い黒となるため、これを黒インクの代
りに用いることにより、黒インクのアレイを無くすこと
ができる。
【0031】iを大きくすると、色重ねの時間間隔が大
きくなり、これに伴って、異なる印刷要素アレイ・グル
ープ間の位相距離も大きくなる。この位相距離を個々の
印刷要素アレイの全長より長く設定した場合は、異なる
印刷要素アレイ・グループを完全に直列に配置する、つ
まり、主走査方向において位置が重なるように配置する
ことが望ましい。これにより、印刷ヘッドの主走査方向
の幅が縮まるため、主走査の走行範囲も縮めることがで
き、その分だけプリンタを小型化することができる。
きくなり、これに伴って、異なる印刷要素アレイ・グル
ープ間の位相距離も大きくなる。この位相距離を個々の
印刷要素アレイの全長より長く設定した場合は、異なる
印刷要素アレイ・グループを完全に直列に配置する、つ
まり、主走査方向において位置が重なるように配置する
ことが望ましい。これにより、印刷ヘッドの主走査方向
の幅が縮まるため、主走査の走行範囲も縮めることがで
き、その分だけプリンタを小型化することができる。
【0032】更に別の好適な実施例では、印刷媒体を加
熱してインクの乾燥を早める加熱手段が設けられてい
る。これと上述した十分な色重ね時間間隔とがあいまっ
て、より一層良好なブリード防止効果が得られる。
熱してインクの乾燥を早める加熱手段が設けられてい
る。これと上述した十分な色重ね時間間隔とがあいまっ
て、より一層良好なブリード防止効果が得られる。
【0033】
〔第1実施例〕図1は、本発明の一実施例にかかるシリ
アル・スキャン型のカラー・インクジェット・プリンタ
の主要部の機械構成を示す。
アル・スキャン型のカラー・インクジェット・プリンタ
の主要部の機械構成を示す。
【0034】図1に示すように、印刷用紙1は、用紙ス
タッカ2から、ステップモータ駆動の紙送りローラ3に
よって巻き取られて、プラテン板5の表面上を副走査方
向へ送られるようになっている。キャリッジ7は、ステ
ップモータ9により駆動される牽引ベルト11に牽引さ
れて、ガイドレール13に沿って副走査方向に垂直な主
走査方向に移動するようになっている。
タッカ2から、ステップモータ駆動の紙送りローラ3に
よって巻き取られて、プラテン板5の表面上を副走査方
向へ送られるようになっている。キャリッジ7は、ステ
ップモータ9により駆動される牽引ベルト11に牽引さ
れて、ガイドレール13に沿って副走査方向に垂直な主
走査方向に移動するようになっている。
【0035】キャリッジ7上には、黒(K)インクを有
した印刷ヘッド15Kと、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の3色のカラーインクを有した印
刷ヘッド15YMCとが取付けられている。これらの印
刷ヘッド15K、15YMCは、全体として主走査方向
に並べられている。尚、カラーインクの印刷ヘッド15
YMCは、各色インク毎に別体の印刷ヘッドとして構成
されてもよい。
した印刷ヘッド15Kと、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の3色のカラーインクを有した印
刷ヘッド15YMCとが取付けられている。これらの印
刷ヘッド15K、15YMCは、全体として主走査方向
に並べられている。尚、カラーインクの印刷ヘッド15
YMCは、各色インク毎に別体の印刷ヘッドとして構成
されてもよい。
【0036】印刷ヘッド15K、15YMCの各々は、
各々多数のインクノズルを副走査方向に沿って直線配列
してなる各色インク毎のノズル・アレイを、プラテン5
上の印刷用紙1の表面に対向する箇所に有している。
各々多数のインクノズルを副走査方向に沿って直線配列
してなる各色インク毎のノズル・アレイを、プラテン5
上の印刷用紙1の表面に対向する箇所に有している。
【0037】印刷ヘッド15K、15YMCの配置は、
図1では完全な並列配置のように簡略化して示してある
が、厳密には副走査方向に僅かな距離だけずれた配置と
なっている。これについては後に詳述する。
図1では完全な並列配置のように簡略化して示してある
が、厳密には副走査方向に僅かな距離だけずれた配置と
なっている。これについては後に詳述する。
【0038】キャリッジ7が走行することにより、印刷
ヘッド15K、15YMCはプラテン板5上の印刷用紙
1の表面を主走査方向に横切る。この主走査の間に、印
刷ヘッド15K、15YMCのノズル・アレイからそれ
ぞれの色のインク滴が射出され、それにより印刷用紙1
の表面にバンド状の画像が形成される。
ヘッド15K、15YMCはプラテン板5上の印刷用紙
1の表面を主走査方向に横切る。この主走査の間に、印
刷ヘッド15K、15YMCのノズル・アレイからそれ
ぞれの色のインク滴が射出され、それにより印刷用紙1
の表面にバンド状の画像が形成される。
【0039】1回の主走査が終わると、次に紙送り(=
副走査)が行われる。紙送りの距離(以下、副走査量と
いう)は、後に詳述するように、ノズル・アレイの構成
と特別の関係をもった一定値に定められている。主走査
と副走査とが交互に繰り返されることにより、4色のバ
ンド状の画像が重ね合わされかつ並列されて行き、最終
的にフル・カラー画像が形成される。
副走査)が行われる。紙送りの距離(以下、副走査量と
いう)は、後に詳述するように、ノズル・アレイの構成
と特別の関係をもった一定値に定められている。主走査
と副走査とが交互に繰り返されることにより、4色のバ
ンド状の画像が重ね合わされかつ並列されて行き、最終
的にフル・カラー画像が形成される。
【0040】図2は、印刷ヘッド15K、15YMC
を、その背後から用紙1表面に向かう方向(図1の矢印
A方向)で観察したきの、各色のノズル・アレイの配列
を示す平面図である。
を、その背後から用紙1表面に向かう方向(図1の矢印
A方向)で観察したきの、各色のノズル・アレイの配列
を示す平面図である。
【0041】図2に示すように、印刷ヘッド15KはK
インク用のノズル・アレイ17Kを有し、印刷ヘッド1
5YMCはYインク用のノズル・アレイ17Y、Mイン
ク用のノズル・アレイ17M及びCインク用のノズル・
アレイ17Cを有する。ノズル・アレイ17K、17
Y、17M、17Cの各々は、副走査方向に一定ピッチ
で並んだ多数のノズル191、192、…から構成されて
いる。
インク用のノズル・アレイ17Kを有し、印刷ヘッド1
5YMCはYインク用のノズル・アレイ17Y、Mイン
ク用のノズル・アレイ17M及びCインク用のノズル・
アレイ17Cを有する。ノズル・アレイ17K、17
Y、17M、17Cの各々は、副走査方向に一定ピッチ
で並んだ多数のノズル191、192、…から構成されて
いる。
【0042】ここで、Y、M、Cの3色のカラーインク
はカラー印刷にのみ使用されるが、Kのインクはカラー
印刷だけでなく文字印刷などののモノクロ印刷にも使用
される。この用途の相違から、Y、M、Cのカラーイン
クには用紙への浸透性が高くドット径の小さい超浸透性
インクが用いられ、Kインクには用紙への浸透性が低く
ドット径の大きい緩浸透性インクが用いられる。
はカラー印刷にのみ使用されるが、Kのインクはカラー
印刷だけでなく文字印刷などののモノクロ印刷にも使用
される。この用途の相違から、Y、M、Cのカラーイン
クには用紙への浸透性が高くドット径の小さい超浸透性
インクが用いられ、Kインクには用紙への浸透性が低く
ドット径の大きい緩浸透性インクが用いられる。
【0043】超浸透性のカラーインク用の3列のノズル
・アレイ17Y、17M、17Cは、副走査方向におい
て互いに完全同一の位置となるように(つまり、完全な
並列配置で)配置されている。緩浸透性のKインク用の
ノズル・アレイ17Kは、カラーインク用のノズル・ア
レイ17Y、17M、17Cよりも、副走査方向に沿っ
て先方へ所定距離(以下、ノズル位相という)だけずれ
た位置に配置されている。このように、4列のノズル・
アレイ17K、17Y、17M、17Cは、副走査方向
に沿って、先方位置に置かれたKインク用ノズル・アレ
イ17Kと、後方位置に置かれたカラーインク用ノズル
・アレイ17Y、17M、17Cとの2つのグループ
(以下、このように同一の副走査方向位置にある1列以
上のノズル・アレイをノズル・アレイ・グループとい
う)に分けられている。
・アレイ17Y、17M、17Cは、副走査方向におい
て互いに完全同一の位置となるように(つまり、完全な
並列配置で)配置されている。緩浸透性のKインク用の
ノズル・アレイ17Kは、カラーインク用のノズル・ア
レイ17Y、17M、17Cよりも、副走査方向に沿っ
て先方へ所定距離(以下、ノズル位相という)だけずれ
た位置に配置されている。このように、4列のノズル・
アレイ17K、17Y、17M、17Cは、副走査方向
に沿って、先方位置に置かれたKインク用ノズル・アレ
イ17Kと、後方位置に置かれたカラーインク用ノズル
・アレイ17Y、17M、17Cとの2つのグループ
(以下、このように同一の副走査方向位置にある1列以
上のノズル・アレイをノズル・アレイ・グループとい
う)に分けられている。
【0044】ここで、Pを印刷画像の基本画素のピッ
チ、cをノズル・アレイ・グループの数、mを4c+1
で表される整数、nを0以上の整数、hをmと互いに素
である1以上m未満の整数、iを1以上の整数とした
時、 各アレイのノズル・ピッチ=m・P 各アレイのノズル数=m・n+h アレイ間のノズル位相=(m・n+h)i・P 1回の副走査量=(m・n+h)P となるように設計されている。
チ、cをノズル・アレイ・グループの数、mを4c+1
で表される整数、nを0以上の整数、hをmと互いに素
である1以上m未満の整数、iを1以上の整数とした
時、 各アレイのノズル・ピッチ=m・P 各アレイのノズル数=m・n+h アレイ間のノズル位相=(m・n+h)i・P 1回の副走査量=(m・n+h)P となるように設計されている。
【0045】具体的数値例を挙げれば、印刷画像の基本
解像度=360dpi(ドット/インチ)、c=2、m
=4c+1=9、n=6、h=2、i=2とすると、 基本画素ピッチ:P=70.56μm ノズル・ピッチ:m・P=9P=0.655mm ノズル数:m・n+h=56個 ノズル位相:(m・n+h)i・P=56・2・P=7.902mm 副走査量:(m・n+h)P=56P=3.951mm となる。
解像度=360dpi(ドット/インチ)、c=2、m
=4c+1=9、n=6、h=2、i=2とすると、 基本画素ピッチ:P=70.56μm ノズル・ピッチ:m・P=9P=0.655mm ノズル数:m・n+h=56個 ノズル位相:(m・n+h)i・P=56・2・P=7.902mm 副走査量:(m・n+h)P=56P=3.951mm となる。
【0046】尚、各主走査において、いずれのノズルも
意図的に休まされることなく、全てのノズルが印刷デー
タを与えられて駆動される。
意図的に休まされることなく、全てのノズルが印刷デー
タを与えられて駆動される。
【0047】図3は、この数値例における印刷の様子を
示したものである。
示したものである。
【0048】図3において、左端の(A)は最初の主走
査完了時に用紙1上に形成されたドットを示し、次の
(B)は2回目の主走査完了時のそれを示し、次の
(C)は3回目の主走査完了時を示し、同様にして右側
にいく程主走査回数が増えた時の印刷結果を示してい
る。また、図中の正方形桝は個々の画素領域を示し、○
印はKインクのドットを示し、△印はカラーインクのド
ットを示し、各ドットの印内の数字はそのドットが形成
された時の主走査の回数目を示している。
査完了時に用紙1上に形成されたドットを示し、次の
(B)は2回目の主走査完了時のそれを示し、次の
(C)は3回目の主走査完了時を示し、同様にして右側
にいく程主走査回数が増えた時の印刷結果を示してい
る。また、図中の正方形桝は個々の画素領域を示し、○
印はKインクのドットを示し、△印はカラーインクのド
ットを示し、各ドットの印内の数字はそのドットが形成
された時の主走査の回数目を示している。
【0049】図3(A)に示すように、1回目の主走査
では、先方のKインク用ノズル・アレイ17Kによって
Kインクのドットが形成される。形成されたドットの間
隔はノズル・ピッチに等しい9Pである。
では、先方のKインク用ノズル・アレイ17Kによって
Kインクのドットが形成される。形成されたドットの間
隔はノズル・ピッチに等しい9Pである。
【0050】図3(B)に示すように、2回目の主走査
では、やはりノズル・アレイ17KによってKインクの
ドットが形成される。第1回目主走査によるドットに対
して2回目主走査によるドットの位置は、同一ノズルに
より形成されたドット同士で比較すれば、副走査量(m
・n+h)P=56Pだけ先方にずれるが、最も近いド
ット同士で比較すればh・P=2Pだけ先方にずれるこ
とになる。
では、やはりノズル・アレイ17KによってKインクの
ドットが形成される。第1回目主走査によるドットに対
して2回目主走査によるドットの位置は、同一ノズルに
より形成されたドット同士で比較すれば、副走査量(m
・n+h)P=56Pだけ先方にずれるが、最も近いド
ット同士で比較すればh・P=2Pだけ先方にずれるこ
とになる。
【0051】図3(C)に示すように、3回目の主走査
では、1回目の主走査の位置から副走査がノズル位相
(m・n+h)i・P=56・2・Pにちょうど等しい
距離だけ行われたため、副走査方向において、1回目の
主走査時にKインク用ノズル・アレイ17Kが存在して
いたと同じ位置に、カラーインク用ノズル・アレイ17
Y、17M、17Cが位置することになる。従って、1
回目の主走査で形成されたKインクのドット上に、カラ
ーインクのドットが重ねて形成されることになる。ま
た、2回目の主走査で形成されたKインクのドットから
更にh・P=2Pだけ先方の画素位置に、新たなKイン
クのドットが形成される。
では、1回目の主走査の位置から副走査がノズル位相
(m・n+h)i・P=56・2・Pにちょうど等しい
距離だけ行われたため、副走査方向において、1回目の
主走査時にKインク用ノズル・アレイ17Kが存在して
いたと同じ位置に、カラーインク用ノズル・アレイ17
Y、17M、17Cが位置することになる。従って、1
回目の主走査で形成されたKインクのドット上に、カラ
ーインクのドットが重ねて形成されることになる。ま
た、2回目の主走査で形成されたKインクのドットから
更にh・P=2Pだけ先方の画素位置に、新たなKイン
クのドットが形成される。
【0052】図3(D)に示すように、4回目の主走査
では、2回目の主走査で形成されたKインクのドット上
にカラーインクのドットが重ねて形成される。また、3
回目の主走査で形成されたKインク及びカラーインクの
ドットから更にh・P=2Pだけ先方の画素位置に、新
たなKインク及びカラーインクのドットがそれぞれ形成
される。
では、2回目の主走査で形成されたKインクのドット上
にカラーインクのドットが重ねて形成される。また、3
回目の主走査で形成されたKインク及びカラーインクの
ドットから更にh・P=2Pだけ先方の画素位置に、新
たなKインク及びカラーインクのドットがそれぞれ形成
される。
【0053】図3(E)に示すように、5回目の主走査
では、3回目主走査のKインクのドット上にカラーイン
クのドットが重ねて形成され、また、4回目主走査のK
インク及びカラーインクのドットから更にh・P=2P
だけ先方の位置に新たなKインク及びカラーインクのド
ットがそれぞれ形成される。
では、3回目主走査のKインクのドット上にカラーイン
クのドットが重ねて形成され、また、4回目主走査のK
インク及びカラーインクのドットから更にh・P=2P
だけ先方の位置に新たなKインク及びカラーインクのド
ットがそれぞれ形成される。
【0054】図3(F)に示すように、6回目の主走査
では、4回目主走査のKインクのドット上にカラーイン
クのドットが重ねて形成される。また、この6回目以降
は、ノズル・ピッチがm・Pであることから、5回前の
主走査(1回目主走査)で形成されたKインクのドット
より5h・P−m・P=1Pだけ先方の画素位置に、新
たなKインクのドットが形成される。従って、新たなK
インクのドットは、今までh・P=2P間隔で形成され
てきたドットの間の隙間を埋めて行くことになる。この
とき、新たなKインクのドットは、2回以上前の主走査
で形成されたカラーインクのドットに隣接して形成され
ることになる。
では、4回目主走査のKインクのドット上にカラーイン
クのドットが重ねて形成される。また、この6回目以降
は、ノズル・ピッチがm・Pであることから、5回前の
主走査(1回目主走査)で形成されたKインクのドット
より5h・P−m・P=1Pだけ先方の画素位置に、新
たなKインクのドットが形成される。従って、新たなK
インクのドットは、今までh・P=2P間隔で形成され
てきたドットの間の隙間を埋めて行くことになる。この
とき、新たなKインクのドットは、2回以上前の主走査
で形成されたカラーインクのドットに隣接して形成され
ることになる。
【0055】以下、同様の動作を繰り返して行くことに
より、最終的に図3(M)に示すように全ての画素位置
にKインク及びカラーインクのドットが形成されること
になる。
より、最終的に図3(M)に示すように全ての画素位置
にKインク及びカラーインクのドットが形成されること
になる。
【0056】以上の説明から分るように、先に形成され
たKインクのドット上に後からカラーインクのドットが
重ねて形成される時期は、Kインクのドットの形成され
た主走査から2(=i)回後の主走査となる。つまり、
色重ねの時間間隔として、2(=i)回の主走査分の時
間(以下、2ライン時間という)が確保されている。
たKインクのドット上に後からカラーインクのドットが
重ねて形成される時期は、Kインクのドットの形成され
た主走査から2(=i)回後の主走査となる。つまり、
色重ねの時間間隔として、2(=i)回の主走査分の時
間(以下、2ライン時間という)が確保されている。
【0057】また、先に形成されたカラーインクのドッ
トに隣接した画素位置に後からKインクのドットが形成
される時期は、カラーインクのドットが形成された主走
査から2回以上後の主走査となっている。つまり、隣接
画素位置に異種インクのドットが形成される時間間隔
(以下、色隣接の時間間隔という)として、2ライン時
間以上の時間が確保されている。
トに隣接した画素位置に後からKインクのドットが形成
される時期は、カラーインクのドットが形成された主走
査から2回以上後の主走査となっている。つまり、隣接
画素位置に異種インクのドットが形成される時間間隔
(以下、色隣接の時間間隔という)として、2ライン時
間以上の時間が確保されている。
【0058】この実施例によれば、緩浸透性のKインク
と超浸透性のカラーインクとの間の色重ねの時間間隔が
2ライン時間、色隣接の時間間隔が2ライン時間以上で
あるため、その間に先の緩浸透性インクはブリードの問
題が生じない程度に乾燥することができる。通常、緩浸
透性インクがブリードの問題が生じない程度に乾燥する
には少なくとも数百m秒程度が必要であるが、2ライン
時間は例えばA4版の用紙に単方向印刷する場合で1秒
程度であるから、その間に緩浸透性のKインクはカラー
インクとの間のブリードが防止できる程度にまで乾燥す
る。
と超浸透性のカラーインクとの間の色重ねの時間間隔が
2ライン時間、色隣接の時間間隔が2ライン時間以上で
あるため、その間に先の緩浸透性インクはブリードの問
題が生じない程度に乾燥することができる。通常、緩浸
透性インクがブリードの問題が生じない程度に乾燥する
には少なくとも数百m秒程度が必要であるが、2ライン
時間は例えばA4版の用紙に単方向印刷する場合で1秒
程度であるから、その間に緩浸透性のKインクはカラー
インクとの間のブリードが防止できる程度にまで乾燥す
る。
【0059】更に、緩浸透性のKインクのドットを先に
形成し、緩浸透性のカラーインクのドットを後から形成
するようにしているため、その逆の順序の場合よりも有
効にブリードの問題を解消できる。その一つの理由は、
実施例と逆に超浸透性インクを先にし緩浸透性インクを
後にした場合、先の超浸透性インクの用紙深く浸透した
未乾燥部分が、後の緩浸透性インクを自ドット内に引き
込んでブリードを生じ易いからである。第2の理由は、
実施例のようにKインクを先にしカラーインクを後にし
た場合、たとえ先のKインクが自ドット内に後のカラー
インクを引きこんだとしても、そのKドットは黒色であ
るために色彩上の問題が生じない、つまりブリードの影
響が出ないからである。
形成し、緩浸透性のカラーインクのドットを後から形成
するようにしているため、その逆の順序の場合よりも有
効にブリードの問題を解消できる。その一つの理由は、
実施例と逆に超浸透性インクを先にし緩浸透性インクを
後にした場合、先の超浸透性インクの用紙深く浸透した
未乾燥部分が、後の緩浸透性インクを自ドット内に引き
込んでブリードを生じ易いからである。第2の理由は、
実施例のようにKインクを先にしカラーインクを後にし
た場合、たとえ先のKインクが自ドット内に後のカラー
インクを引きこんだとしても、そのKドットは黒色であ
るために色彩上の問題が生じない、つまりブリードの影
響が出ないからである。
【0060】また、本実施例は、個々のノズル・アレイ
の印刷動作に着目すると、ノズル・ピッチの画素ピッチ
数で表した値とノズル数とが互いに素の関係であり、副
走査量がノズル数×画素ピッチに等しいというインター
レース方式の基本条件を満たしているため、インターレ
ース方式の利点であるバンド状のムラが解消されるとい
う利点も得られる。
の印刷動作に着目すると、ノズル・ピッチの画素ピッチ
数で表した値とノズル数とが互いに素の関係であり、副
走査量がノズル数×画素ピッチに等しいというインター
レース方式の基本条件を満たしているため、インターレ
ース方式の利点であるバンド状のムラが解消されるとい
う利点も得られる。
【0061】更に、本実施例では、4列のノズル・アレ
イ17K、17Y、17M、17CをKインク用とカラ
ーインク用との2つのノズル・アレイ・グループに分
け、この2つのノズル・アレイ・グループをノズル位相
の距離だけ副走査方向にずらして配置している。ここ
で、ノズル位相の大小は整数iによって左右されるが、
この整数iは色重ね時間間隔を何ライン時間分にするか
を決める値であって、本実施例のようにi=2程度であ
れば、ノズル位相はノズル・アレイの全長よりも遥かに
短い僅かな距離となる。その結果、本実施例の印刷ヘッ
ドの全体サイズは、完全な並列配置の場合のヘッドサイ
ズと実質的に同等であり、コンパクトなサイズとなる。
イ17K、17Y、17M、17CをKインク用とカラ
ーインク用との2つのノズル・アレイ・グループに分
け、この2つのノズル・アレイ・グループをノズル位相
の距離だけ副走査方向にずらして配置している。ここ
で、ノズル位相の大小は整数iによって左右されるが、
この整数iは色重ね時間間隔を何ライン時間分にするか
を決める値であって、本実施例のようにi=2程度であ
れば、ノズル位相はノズル・アレイの全長よりも遥かに
短い僅かな距離となる。その結果、本実施例の印刷ヘッ
ドの全体サイズは、完全な並列配置の場合のヘッドサイ
ズと実質的に同等であり、コンパクトなサイズとなる。
【0062】〔第2実施例〕図4は、本発明の第2の実
施例におけるノズル・アレイの配置を示したものであ
る。この第2実施例も、印刷ヘッドの構成を除き図1に
示したものと同様の機械構成をもつシリアル・スキャン
型のカラー・インクジェット・プリンタである。
施例におけるノズル・アレイの配置を示したものであ
る。この第2実施例も、印刷ヘッドの構成を除き図1に
示したものと同様の機械構成をもつシリアル・スキャン
型のカラー・インクジェット・プリンタである。
【0063】図4に示すように、単一の印刷ヘッド25
が、Y、M、Cの3色のカラーインク用のノズル・アレ
イ27Y、27M、27Cを有し、各ノズル・アレイ2
7Y、27M、27Cは、定ピッチで副走査方向に並ん
だ多数のノズル291、292、…から構成されている。
が、Y、M、Cの3色のカラーインク用のノズル・アレ
イ27Y、27M、27Cを有し、各ノズル・アレイ2
7Y、27M、27Cは、定ピッチで副走査方向に並ん
だ多数のノズル291、292、…から構成されている。
【0064】3本のノズルアレイ27Y、27M、27
CはY、M、Cの順序で、副走査方向に沿って先方から
後方へ一定のノズル位相づつずらされて配置されてい
る。この場合のノズル・アレイ・グループ数cは3個で
ある。
CはY、M、Cの順序で、副走査方向に沿って先方から
後方へ一定のノズル位相づつずらされて配置されてい
る。この場合のノズル・アレイ・グループ数cは3個で
ある。
【0065】Y、M、Cの3色のカラーインクには、い
ずれも緩浸透性インクが使用される。
ずれも緩浸透性インクが使用される。
【0066】各主走査においては、いずれのノズルも意
図的に休まされることはなく、全てのノズルが印刷デー
タを与えられて駆動される。
図的に休まされることはなく、全てのノズルが印刷デー
タを与えられて駆動される。
【0067】この実施例でも、Pを印刷画像の基本画素
のピッチ、cをノズル・アレイ・グループの数、mを4
c+1で表される整数、nを0以上の整数、hをmと互
いに素である1以上m未満の整数、iを1以上の整数と
した時、 各アレイのノズル・ピッチ=m・P 各アレイのノズル数=m・n+h アレイ間のノズル位相=(m・n+h)i・P 1回の副走査量=(m・n+h)P となるように設計されている。
のピッチ、cをノズル・アレイ・グループの数、mを4
c+1で表される整数、nを0以上の整数、hをmと互
いに素である1以上m未満の整数、iを1以上の整数と
した時、 各アレイのノズル・ピッチ=m・P 各アレイのノズル数=m・n+h アレイ間のノズル位相=(m・n+h)i・P 1回の副走査量=(m・n+h)P となるように設計されている。
【0068】具体的数値例を挙げれば、印刷画像の基本
解像度=720dpi、c=3、m=4c+1=13、
n=9、h=2、i=2とすると、 基本画素ピッチ:P=35.28μm ノズル・ピッチ:m・P=13P=0.459mm ノズル数:m・n+h=119個 ノズル位相:(m・n+h)i・P=119・2・P=8.396mm 副走査量:(m・n+h)P=119P=4.198mm となる。
解像度=720dpi、c=3、m=4c+1=13、
n=9、h=2、i=2とすると、 基本画素ピッチ:P=35.28μm ノズル・ピッチ:m・P=13P=0.459mm ノズル数:m・n+h=119個 ノズル位相:(m・n+h)i・P=119・2・P=8.396mm 副走査量:(m・n+h)P=119P=4.198mm となる。
【0069】この実施例でも、色重ねの時間間隔として
2ライン時間、色隣接の時間間隔として2ライン時間以
上がそれぞれ確保される。また、バンド状のムラがない
という前実施例と同様の利点も得られる。
2ライン時間、色隣接の時間間隔として2ライン時間以
上がそれぞれ確保される。また、バンド状のムラがない
という前実施例と同様の利点も得られる。
【0070】この実施例の一つの特徴は、緩浸透性イン
クでカラー印刷を行なう点である。この場合、色重ねの
時間間隔として2ライン時間、色隣接の時間間隔として
2ライン時間以上が確保されているため、ブリードを生
じることなく、緩浸透インクによる印刷が可能である。
クでカラー印刷を行なう点である。この場合、色重ねの
時間間隔として2ライン時間、色隣接の時間間隔として
2ライン時間以上が確保されているため、ブリードを生
じることなく、緩浸透インクによる印刷が可能である。
【0071】緩浸透性インクを用いた場合、インクが用
紙表面浅くに存在するため、深く浸透する超浸透性イン
クよりも濃度及び彩度の高い高画質の画像を印刷するこ
とが容易となる。
紙表面浅くに存在するため、深く浸透する超浸透性イン
クよりも濃度及び彩度の高い高画質の画像を印刷するこ
とが容易となる。
【0072】また、Y、M、Cインクを重ねたコンポジ
ット・ブラックが、Kインクを用いたピュア・ブラック
に十分に近い高濃度となるため、Kインクを用いる必要
が無くなり、Y、M、Cのカラーインクだけで全ての印
刷用途に対応できるようになる。その結果、印刷ヘッド
の全体サイズは4色ヘッドに比べてコンパクトになり、
また、色分解のアルゴリズムやデータ転送量も減るた
め、データ処理時間を含めた全体の印刷速度が高速にな
る。
ット・ブラックが、Kインクを用いたピュア・ブラック
に十分に近い高濃度となるため、Kインクを用いる必要
が無くなり、Y、M、Cのカラーインクだけで全ての印
刷用途に対応できるようになる。その結果、印刷ヘッド
の全体サイズは4色ヘッドに比べてコンパクトになり、
また、色分解のアルゴリズムやデータ転送量も減るた
め、データ処理時間を含めた全体の印刷速度が高速にな
る。
【0073】更に、緩浸透インクだけを用いために、使
用に適した用紙の種類も増加する。
用に適した用紙の種類も増加する。
【0074】〔第3実施例〕図5は、本発明の第3の実
施例におけるノズル・アレイの配置を示したものであ
る。この第3実施例も、印刷ヘッドの構成を除き図1に
示したものと同様の機械構成をもつシリアル・スキャン
型のカラー・インクジェット・プリンタである。
施例におけるノズル・アレイの配置を示したものであ
る。この第3実施例も、印刷ヘッドの構成を除き図1に
示したものと同様の機械構成をもつシリアル・スキャン
型のカラー・インクジェット・プリンタである。
【0075】図5に示すように、Kインク用の印刷ヘッ
ド35Kとカラーインク用の印刷ヘッド35YMCの2
つの印刷ヘッドが設けられている。Kインク用の印刷ヘ
ッド35KはKインク用のノズル・アレイ37Kを有
し、カラーインク用の印刷ヘッド35YMCはY、M、
Cの各色用のノズル・アレイ37Y、37M、37Cを
有している。各ノズル・アレイ37K、37Y、37
M、37Cは、定ピッチで副走査方向に並んだ多数のノ
ズル391、392、…から構成されている。
ド35Kとカラーインク用の印刷ヘッド35YMCの2
つの印刷ヘッドが設けられている。Kインク用の印刷ヘ
ッド35KはKインク用のノズル・アレイ37Kを有
し、カラーインク用の印刷ヘッド35YMCはY、M、
Cの各色用のノズル・アレイ37Y、37M、37Cを
有している。各ノズル・アレイ37K、37Y、37
M、37Cは、定ピッチで副走査方向に並んだ多数のノ
ズル391、392、…から構成されている。
【0076】4列のノズルアレイ37K、37Y、37
M、37Cは、Kインク用のノズル・アレイ37Kとカ
ラーインク用ノズル・アレイ37Y、37M、37Cと
の2つのノズル・アレイ・グループに分けられている。
これら2つのノズル・アレイ・グループは、副走査方向
において全く重なり合わないように、Kインク用のもの
が先方位置に、カラーインク用のものが後方位置に配置
されている。
M、37Cは、Kインク用のノズル・アレイ37Kとカ
ラーインク用ノズル・アレイ37Y、37M、37Cと
の2つのノズル・アレイ・グループに分けられている。
これら2つのノズル・アレイ・グループは、副走査方向
において全く重なり合わないように、Kインク用のもの
が先方位置に、カラーインク用のものが後方位置に配置
されている。
【0077】また、カラーインク用の3列のノズル・ア
レイ37Y、37M、37C同士は、完全に並列配置さ
れている。
レイ37Y、37M、37C同士は、完全に並列配置さ
れている。
【0078】Kインクには緩浸透性インクが使用され、
Y、M、Cのカラーインクには緩浸透性インクが使用さ
れる。
Y、M、Cのカラーインクには緩浸透性インクが使用さ
れる。
【0079】各主走査においては、いずれのノズルも意
図的に休まされることはなく、全てのノズルが印刷デー
タを与えられて駆動される。
図的に休まされることはなく、全てのノズルが印刷デー
タを与えられて駆動される。
【0080】この実施例でも、Pを印刷画像の基本画素
のピッチ、cをノズル・アレイ・グループの数、mを4
c+1で表される整数、nを0以上の整数、hをmと互
いに素である1以上m未満の整数、iを1以上の整数と
した時、 各アレイのノズル・ピッチ=m・P 各アレイのノズル数=m・n+h アレイ間のノズル位相=(m・n+h)i・P 1回の副走査量=(m・n+h)P となるように設計されている。
のピッチ、cをノズル・アレイ・グループの数、mを4
c+1で表される整数、nを0以上の整数、hをmと互
いに素である1以上m未満の整数、iを1以上の整数と
した時、 各アレイのノズル・ピッチ=m・P 各アレイのノズル数=m・n+h アレイ間のノズル位相=(m・n+h)i・P 1回の副走査量=(m・n+h)P となるように設計されている。
【0081】具体的数値例を挙げれば、印刷画像の基本
解像度=360dpi、c=2、m=4c+1=9、n
=6、h=2、i=11とすると、 基本画素ピッチ:P=70.56μm ノズル・ピッチ:m・P=9P=0.655mm ノズル数:m・n+h=56個 ノズル位相:(m・n+h)i・P=56・11・P=43.462mm 副走査量:(m・n+h)P=56P=3.951mm となる。
解像度=360dpi、c=2、m=4c+1=9、n
=6、h=2、i=11とすると、 基本画素ピッチ:P=70.56μm ノズル・ピッチ:m・P=9P=0.655mm ノズル数:m・n+h=56個 ノズル位相:(m・n+h)i・P=56・11・P=43.462mm 副走査量:(m・n+h)P=56P=3.951mm となる。
【0082】この実施例では、色重ねの時間間隔として
11(=i)ライン時間、色隣接の時間間隔として2ラ
イン時間以上がそれぞれ確保される。また、バンド状の
ムラがないというインターレース方式の利点も得られ
る。
11(=i)ライン時間、色隣接の時間間隔として2ラ
イン時間以上がそれぞれ確保される。また、バンド状の
ムラがないというインターレース方式の利点も得られ
る。
【0083】この実施例の一つの特徴は、ノズル位相を
大きくとることにより、色重ねの時間間隔として11ラ
イン時間という長時間を確保した点にある。これによ
り、緩浸透性のKインクを完全に乾燥させることが可能
となり、ブリードを大変良好に防止できる。
大きくとることにより、色重ねの時間間隔として11ラ
イン時間という長時間を確保した点にある。これによ
り、緩浸透性のKインクを完全に乾燥させることが可能
となり、ブリードを大変良好に防止できる。
【0084】また、別の特徴は、Kインク用のヘッドと
カラーインク用のヘッドとを完全に直列配置しているた
め、ヘッド全体のサイズは副走査方向に長くなるが、主
走査方向で短くなるため、その分だけ主走査の距離範囲
が短くなってプリンタの全体サイズを小型にできる点で
ある。
カラーインク用のヘッドとを完全に直列配置しているた
め、ヘッド全体のサイズは副走査方向に長くなるが、主
走査方向で短くなるため、その分だけ主走査の距離範囲
が短くなってプリンタの全体サイズを小型にできる点で
ある。
【0085】〔第4実施例〕図6は、本発明の第4の実
施例におけるノズル・アレイの配置を示したものであ
る。この第4実施例も、印刷ヘッドの構成を除き図1に
示したものと同様の機械構成をもつシリアル・スキャン
型のカラー・インクジェット・プリンタである。
施例におけるノズル・アレイの配置を示したものであ
る。この第4実施例も、印刷ヘッドの構成を除き図1に
示したものと同様の機械構成をもつシリアル・スキャン
型のカラー・インクジェット・プリンタである。
【0086】図6に示すように、単一の印刷ヘッド45
が、K、Y、M、Cの4色のインク用のノズル・アレイ
47K、47Y、47M、47Cを有し、各ノズル・ア
レイ47K、47Y、47M、47Cは、定ピッチで副
走査方向に並んだ多数のノズル491、492、…から構
成されている。
が、K、Y、M、Cの4色のインク用のノズル・アレイ
47K、47Y、47M、47Cを有し、各ノズル・ア
レイ47K、47Y、47M、47Cは、定ピッチで副
走査方向に並んだ多数のノズル491、492、…から構
成されている。
【0087】4本のノズルアレイ47K、47Y、47
M、47Cは、K、Y、M、Cの順序で副走査方向に沿
って先方から後方へ所定のノズル位相すつずらされて配
置されている。この場合、ノズル・アレイ・グループ数
cは4個である。
M、47Cは、K、Y、M、Cの順序で副走査方向に沿
って先方から後方へ所定のノズル位相すつずらされて配
置されている。この場合、ノズル・アレイ・グループ数
cは4個である。
【0088】K、Y、M、Cのいずれのインクにも緩浸
透性インクが使用される。
透性インクが使用される。
【0089】各主走査においては、いずれのノズルも意
図的に休まされることはなく、全てのノズルが印刷デー
タを与えられて駆動される。
図的に休まされることはなく、全てのノズルが印刷デー
タを与えられて駆動される。
【0090】この実施例でも、Pを印刷画像の基本画素
のピッチ、cをノズル・アレイ・グループの数、mを4
c+1で表される整数、nを0以上の整数、hをmと互
いに素である1以上m未満の整数、iを1以上の整数と
した時、 各アレイのノズル・ピッチ=m・P 各アレイのノズル数=m・n+h アレイ間のノズル位相=(m・n+h)i・P 1回の副走査量=(m・n+h)P となるように設計されている。
のピッチ、cをノズル・アレイ・グループの数、mを4
c+1で表される整数、nを0以上の整数、hをmと互
いに素である1以上m未満の整数、iを1以上の整数と
した時、 各アレイのノズル・ピッチ=m・P 各アレイのノズル数=m・n+h アレイ間のノズル位相=(m・n+h)i・P 1回の副走査量=(m・n+h)P となるように設計されている。
【0091】具体的数値例を挙げれば、印刷画像の基本
解像度=600dpi、c=4、m=4c+1=17、
n=3、h=2、i=9とすると、 基本画素ピッチ:P=42.33μm ノズル・ピッチ:m・P=17P=0.720mm ノズル数:m・n+h=53個 ノズル位相:(m・n+h)i・P=53・9・P=20.193mm 副走査量:(m・n+h)P=53P=2.244mm となる。
解像度=600dpi、c=4、m=4c+1=17、
n=3、h=2、i=9とすると、 基本画素ピッチ:P=42.33μm ノズル・ピッチ:m・P=17P=0.720mm ノズル数:m・n+h=53個 ノズル位相:(m・n+h)i・P=53・9・P=20.193mm 副走査量:(m・n+h)P=53P=2.244mm となる。
【0092】この実施例では、色重ねの時間間隔として
9(=i)ライン時間、色隣接の時間間隔として2ライ
ン時間以上がそれぞれ確保される。また、バンド状のム
ラがないというインターレース方式の利点も得られる。
9(=i)ライン時間、色隣接の時間間隔として2ライ
ン時間以上がそれぞれ確保される。また、バンド状のム
ラがないというインターレース方式の利点も得られる。
【0093】この実施例の一つの特徴は、全てのインク
に緩浸透性インクを用い、全ての色重ねに関し9ライン
時間以上という十分に長い時間間隔を確保しているた
め、ブリードを殆ど完全に防止しつつ、濃度及び彩度の
高い高画質の画像が印刷できる点である。
に緩浸透性インクを用い、全ての色重ねに関し9ライン
時間以上という十分に長い時間間隔を確保しているた
め、ブリードを殆ど完全に防止しつつ、濃度及び彩度の
高い高画質の画像が印刷できる点である。
【0094】また、別の特徴は、ノズル位相が十分に大
きいために、4列のノズル・アレイのうち2列づつが直
列に並び、この直列に並んだ2組の列が並列に並んでい
る点である。そのため、印刷ヘッド全体の主走査方向の
幅が4列のノズル・アレイが並列配置されたものに比較
してコンパクトになるため、その分だけプリンタの全体
サイズも小型化できる。
きいために、4列のノズル・アレイのうち2列づつが直
列に並び、この直列に並んだ2組の列が並列に並んでい
る点である。そのため、印刷ヘッド全体の主走査方向の
幅が4列のノズル・アレイが並列配置されたものに比較
してコンパクトになるため、その分だけプリンタの全体
サイズも小型化できる。
【0095】〔第5実施例〕図7は、本発明の第5の実
施例の主要部の機械構成を示したものである。
施例の主要部の機械構成を示したものである。
【0096】この実施例は、ドラム・スキャン型のカラ
ー・インクジェット・プリンタである。図7に示すよう
に、印刷用紙51は回転ドラム53に巻付けられ、回転
ドラム53は一定速度で連続回転する。この場合、回転
ドラム53の回転方向が主走査方向である。また、回転
ドラム53はヒータ(図示せず)を内蔵し、印刷用紙1
を適度に加熱してインクの乾燥を早める。
ー・インクジェット・プリンタである。図7に示すよう
に、印刷用紙51は回転ドラム53に巻付けられ、回転
ドラム53は一定速度で連続回転する。この場合、回転
ドラム53の回転方向が主走査方向である。また、回転
ドラム53はヒータ(図示せず)を内蔵し、印刷用紙1
を適度に加熱してインクの乾燥を早める。
【0097】キャリッジ55は、ガイドレール57に沿
って、回転ドラム53の回転軸に平行な副走査方向に移
動する。キャリッジ55上には、K、Y、M、Cの各色
インク用の4つの印刷ヘッド59K、59Y、59M、
59Cが取付けられ、これら印刷ヘッド59K、59
Y、59M、59Cの用紙51表面に対向する箇所には
それぞれ後述するK、Y、M、Cの各色インク用のノズ
ル・アレイが設けられている。
って、回転ドラム53の回転軸に平行な副走査方向に移
動する。キャリッジ55上には、K、Y、M、Cの各色
インク用の4つの印刷ヘッド59K、59Y、59M、
59Cが取付けられ、これら印刷ヘッド59K、59
Y、59M、59Cの用紙51表面に対向する箇所には
それぞれ後述するK、Y、M、Cの各色インク用のノズ
ル・アレイが設けられている。
【0098】回転ドラム53が一定速度で連続的に回転
することにより、各回転毎に印刷ヘッド59が印刷用紙
51の表面を主走査方向に横切り、その間に印刷ヘッド
59K、59Y、59M、59Cが各色のインク滴を印
刷用紙1に噴射してバンド状の画像を形成する。ドラム
回転と並行してキャリッジ55が副走査方向に一定速度
で移動して、主走査1回当たり一定量の副走査を行う。
この主走査と副走査の継続によって、4色のバンド状の
画像が重ねられ且つ並べられて、最終的にフルカラーの
画像を形成する。
することにより、各回転毎に印刷ヘッド59が印刷用紙
51の表面を主走査方向に横切り、その間に印刷ヘッド
59K、59Y、59M、59Cが各色のインク滴を印
刷用紙1に噴射してバンド状の画像を形成する。ドラム
回転と並行してキャリッジ55が副走査方向に一定速度
で移動して、主走査1回当たり一定量の副走査を行う。
この主走査と副走査の継続によって、4色のバンド状の
画像が重ねられ且つ並べられて、最終的にフルカラーの
画像を形成する。
【0099】図8は、図7の矢印Bの方向から印刷ヘッ
ド59を見たときの、ノズル・アレイの配置を示したも
のである。
ド59を見たときの、ノズル・アレイの配置を示したも
のである。
【0100】図8に示すように、印刷ヘッド59K、5
9Y、59M、59はK、Y、M、Cの各色インク用の
ノズル・アレイ61K、61Y、61M、61Cをそれ
ぞれ有し、各ノズル・アレイ61K、61Y、61M、
61Cは、定ピッチで副走査方向に並んだ多数のノズル
631、632、…から構成されている。
9Y、59M、59はK、Y、M、Cの各色インク用の
ノズル・アレイ61K、61Y、61M、61Cをそれ
ぞれ有し、各ノズル・アレイ61K、61Y、61M、
61Cは、定ピッチで副走査方向に並んだ多数のノズル
631、632、…から構成されている。
【0101】4本のノズルアレイ61K、61Y、61
M、61Cは、K、Y、M、Cの順序で副走査方向に沿
って先方から後方へ所定のノズル位相すつずらされて配
置されている。この場合、ノズル・アレイ・グループ数
cは4個である。
M、61Cは、K、Y、M、Cの順序で副走査方向に沿
って先方から後方へ所定のノズル位相すつずらされて配
置されている。この場合、ノズル・アレイ・グループ数
cは4個である。
【0102】K、Y、M、Cのいずれのインクにも緩浸
透性インクが使用される。
透性インクが使用される。
【0103】各主走査においては、いずれのノズルも意
図的に休まされることはなく、全てのノズルが印刷デー
タを与えられて駆動される。
図的に休まされることはなく、全てのノズルが印刷デー
タを与えられて駆動される。
【0104】この実施例でも、Pを印刷画像の基本画素
のピッチ、cをノズル・アレイ・グループの数、mを4
c+1で表される整数、nを0以上の整数、hをmと互
いに素である1以上m未満の整数、iを1以上の整数と
した時、 各アレイのノズル・ピッチ=m・P 各アレイのノズル数=m・n+h アレイ間のノズル位相=(m・n+h)i・P 主走査1回当たりの副走査量=(m・n+h)P となるように設計されている。
のピッチ、cをノズル・アレイ・グループの数、mを4
c+1で表される整数、nを0以上の整数、hをmと互
いに素である1以上m未満の整数、iを1以上の整数と
した時、 各アレイのノズル・ピッチ=m・P 各アレイのノズル数=m・n+h アレイ間のノズル位相=(m・n+h)i・P 主走査1回当たりの副走査量=(m・n+h)P となるように設計されている。
【0105】具体的数値例を挙げれば、印刷画像の基本
解像度=600dpi、c=4、m=4c+1=17、
n=7、h=2、i=2とすると、 基本画素ピッチ:P=42.33μm ノズル・ピッチ:m・P=17P=0.720mm ノズル数:m・n+h=121個 ノズル位相:(m・n+h)i・P=121・2・P=10.245mm 副走査量:(m・n+h)P=121P=5.122mm となる。
解像度=600dpi、c=4、m=4c+1=17、
n=7、h=2、i=2とすると、 基本画素ピッチ:P=42.33μm ノズル・ピッチ:m・P=17P=0.720mm ノズル数:m・n+h=121個 ノズル位相:(m・n+h)i・P=121・2・P=10.245mm 副走査量:(m・n+h)P=121P=5.122mm となる。
【0106】この実施例では、色重ねの時間間隔として
2(=i)ライン時間、色隣接の時間間隔として2ライ
ン時間以上がそれぞれ確保される。また、バンド状のム
ラがないというインターレース方式の利点も得られる。
2(=i)ライン時間、色隣接の時間間隔として2ライ
ン時間以上がそれぞれ確保される。また、バンド状のム
ラがないというインターレース方式の利点も得られる。
【0107】この実施例の一つの特徴は、全てのインク
に緩浸透性インクを用いているため、濃度及び彩度の高
い高画質の画像が印刷できる点である。
に緩浸透性インクを用いているため、濃度及び彩度の高
い高画質の画像が印刷できる点である。
【0108】別の特徴は、色重ね時間間隔を確保するの
に加えて、ヒータによりインク乾燥を早めている点であ
る。ヒータによりインク乾燥を早める技術自体は公知で
あるが、これだけでは実用的なブリード防止効果を期待
することは難しい。しかし、本実施例のように、十分長
い色重ね時間間隔とヒータとを併用することにより、十
分に実用的な良好なブリード防止効果を得ることができ
る。
に加えて、ヒータによりインク乾燥を早めている点であ
る。ヒータによりインク乾燥を早める技術自体は公知で
あるが、これだけでは実用的なブリード防止効果を期待
することは難しい。しかし、本実施例のように、十分長
い色重ね時間間隔とヒータとを併用することにより、十
分に実用的な良好なブリード防止効果を得ることができ
る。
【0109】また別の特徴は、ドラム・スキャン方式を
採用した点である。この方式では、主走査及び副走査が
継続的な定速走行で行えるため、高速印刷が可能であ
り、副走査量について高い精度が確保でき、かつ主走査
速度に合せたヘッド駆動制御も高精度に行えるため、高
画質の画像を高速に印刷することが可能となる。
採用した点である。この方式では、主走査及び副走査が
継続的な定速走行で行えるため、高速印刷が可能であ
り、副走査量について高い精度が確保でき、かつ主走査
速度に合せたヘッド駆動制御も高精度に行えるため、高
画質の画像を高速に印刷することが可能となる。
【0110】以上、本発明の好適な実施例を説明した
が、本発明はそれらの実施例にのみ限定されることな
く、その要旨を逸脱しない範囲内で他の種々の態様で実
施することが可能である。
が、本発明はそれらの実施例にのみ限定されることな
く、その要旨を逸脱しない範囲内で他の種々の態様で実
施することが可能である。
【0111】各実施例で挙げた数値例はあくまで例示で
あって、他の数値を採用してもよい。例えば、nを増や
してノズル数を増やしてもよいし、iを増して色重ね時
間を長くしてもよい。
あって、他の数値を採用してもよい。例えば、nを増や
してノズル数を増やしてもよいし、iを増して色重ね時
間を長くしてもよい。
【0112】また、ノズル・アレイ・グループ数cを変
えれば、iに応じた色重ね時間間隔を設ける色数が変え
られる。尚、ノズル・アレイ・グループ数cは少なくと
も、緩浸透性インクのみを使用する場合は緩浸透性イン
クの色数、緩浸透性インクと超浸透性インクとを併用す
る場合は緩浸透性インクの色数プラス1であること望ま
しい。これにより、緩浸透性インク同士間および緩浸透
性インクと超浸透性との間において、十分な色重ね時間
間隔が確保できるよになり、ブリードの問題を良好に防
止することができる。
えれば、iに応じた色重ね時間間隔を設ける色数が変え
られる。尚、ノズル・アレイ・グループ数cは少なくと
も、緩浸透性インクのみを使用する場合は緩浸透性イン
クの色数、緩浸透性インクと超浸透性インクとを併用す
る場合は緩浸透性インクの色数プラス1であること望ま
しい。これにより、緩浸透性インク同士間および緩浸透
性インクと超浸透性との間において、十分な色重ね時間
間隔が確保できるよになり、ブリードの問題を良好に防
止することができる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば高
画質のカラー画像を効率的に印刷できる。
画質のカラー画像を効率的に印刷できる。
【図1】本発明の第1の実施例に係るシリアル・スキャ
ン型のカラー・インクジェット・プリンタの主要部の機
械構成を示す斜視図。
ン型のカラー・インクジェット・プリンタの主要部の機
械構成を示す斜視図。
【図2】第1実施例の各色のノズル・アレイの配列を示
す平面図。
す平面図。
【図3】同実施例のドット形成の様子を時間順に示す説
明図。
明図。
【図4】本発明の第2の実施例におけるノズル・アレイ
の配置を示す平面図。
の配置を示す平面図。
【図5】本発明の第3の実施例におけるノズル・アレイ
の配置を示す平面図。
の配置を示す平面図。
【図6】本発明の第4の実施例におけるノズル・アレイ
の配置を示す平面図。
の配置を示す平面図。
【図7】本発明の第5の実施例に係るドラム・スキャン
型のカラー・インクジェット・プリンタの主要部の機械
構成を示す斜視図。
型のカラー・インクジェット・プリンタの主要部の機械
構成を示す斜視図。
【図8】第5実施例におけるノズル・アレイの配置を示
す平面図。
す平面図。
1 印刷用紙 15、25、35、45、59 印刷ヘッド 17、27、37、47、61 ノズル・アレイ 19、29、39、49、63 インクジェット・ノズ
ル
ル
Claims (10)
- 【請求項1】 印刷ヘッドが印刷媒体の表面を交互に主
走査および副走査しながら印刷を行うカラー・プリンタ
において、 前記印刷ヘッドが、副走査方向に配列された多数の印刷
要素から各々成る2列以上の印刷要素アレイを有し、そ
れら2列以上の印刷要素アレイは異なる色のインクを使
用するものであって、少なくとも2つのグループに分け
られ、異なるグループに属する印刷要素アレイが、互い
に副走査方向に沿って所定の位相距離だけずらされて配
置されており、 Pを印刷画像の基本画素ピッチ、mを2以上の整数、n
を0以上の整数、hをmと互いに素である1以上m未満
の整数、iを1以上の整数としたとき、 各印刷要素アレイの印刷要素間のピッチ=m・P 各印刷要素アレイの印刷要素数=m・n+h 印刷要素アレイ・グループ間の位相距離=(m・n+
h)i・P 1回の副走査量=(m・n+h)P であることを特徴とするカラー・プリンタ。 - 【請求項2】 請求項1記載のプリンタにおいて、iが
2以上の整数であることを特徴とするカラー・プリン
タ。 - 【請求項3】 請求項1記載のプリンタにおいて、cを
前記印刷要素アレイ・グループの数としたとき、m=4
c+1であることを特徴とするカラー・プリンタ。 - 【請求項4】 請求項1記載のプリンタにおいて、 iが2以上の整数であり、 cを前記印刷要素アレイ・グループの数としたとき、m
=4c+1であり、 hが2であることを特徴とするカラー・プリンタ。 - 【請求項5】 請求項1記載のプリンタにおいて、 前記印刷ヘッドが、緩浸透性の黒インクを使用する印刷
要素アレイを含んだ第1の印刷要素アレイ・グループ
と、超浸透性の複数色のカラーインクをそれぞれ使用す
る複数の印刷要素アレイを含んだ第2の印刷要素アレイ
・グループとを有することを特徴とするカラー・プリン
タ。 - 【請求項6】 請求項5記載のプリンタにおいて、 前記第1の印刷要素アレイ・グループが、前記第2の印
刷要素アレイ・グループよりも、副走査方向にそって先
方に配置されていることを特徴とするカラー・プリン
タ。 - 【請求項7】 請求項1記載のプリンタにおいて、 前記印刷ヘッドが、ほぼ同一の浸透性を持つ異なる色の
インクを使用する印刷要素アレイをそれぞれ含んだ複数
の印刷要素アレイ・グループを有することを特徴とする
カラー・プリンタ。 - 【請求項8】 請求項7記載のプリンタにおいて、 前記異なる色のインクが、黒を含まない所定色数のカラ
ーインクであることを特徴とするカラー・プリンタ。 - 【請求項9】 請求項1記載のプリンタにおいて、 前記異なる印刷要素アレイ・グループ間の前記位相距離
が、個々の印刷要素アレイの全長より長く、かつ、前記
異なる印刷要素アレイ・グループが完全に直列に配置さ
れていることを特徴とするカラー・プリンタ。 - 【請求項10】 請求項1記載のプリンタにおいて、 前記印刷媒体上のインクの乾燥を加熱により早める加熱
手段を更に備えることを特徴とするカラー・プリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7112981A JPH08300694A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | カラー・プリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7112981A JPH08300694A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | カラー・プリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08300694A true JPH08300694A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14600422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7112981A Pending JPH08300694A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | カラー・プリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08300694A (ja) |
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- 1995-05-11 JP JP7112981A patent/JPH08300694A/ja active Pending
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