JPH08300102A - 圧力鋳造用砂中子及びその製造方法 - Google Patents

圧力鋳造用砂中子及びその製造方法

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JPH08300102A
JPH08300102A JP10588195A JP10588195A JPH08300102A JP H08300102 A JPH08300102 A JP H08300102A JP 10588195 A JP10588195 A JP 10588195A JP 10588195 A JP10588195 A JP 10588195A JP H08300102 A JPH08300102 A JP H08300102A
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JP
Japan
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sand core
binder
refractory
sand
pressure casting
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Application number
JP10588195A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Ishikawa
川 勉 石
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで製造できる圧力鋳造用砂中子とそ
の製造方法の提供を目的とする。 【構成】 有機バインダー11にて砂が互いに結合され
た状態で造形された砂中子10を、粉末耐火物質を耐熱
バインダーにて結合した耐火物13にて覆うことを特徴
とする圧力鋳造用砂中子及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイカスト法などの圧
力鋳造に好適する圧力鋳造用砂中子及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】圧力鋳造法としてのダイカスト法は、溶
湯の充填を速やかに行うことができるので生産性向上が
図れ、その有利性から広く利用されている。
【0003】このダイカスト法を自動車のシリンダヘッ
ド或いはマニホールドの如き形状の一部に空洞或いはア
ンダーカットをする製品を鋳造する場合に適用するに
は、引き抜き中子を使用することができないため、一定
圧に耐え、しかも崩壊性が良いという相反する特性を兼
ね備えた中子を用いなければならない。
【0004】この種の従来技術としては、例えば特公昭
60−15418号公報に開示される技術が知られてい
る。これは、有機バインダーを用いて砂中子を造形し、
この砂中子表面に粉末状の耐火物とコロイダルシリカと
混合した水溶液からなるスラリーを塗布し、乾燥させ、
更にこのスラリーの表面に雲母水溶液を塗布し、乾燥さ
せたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、第1層目のスラリーに生ずる微小なクラックへの溶
湯の進入を防止して、面粗度の悪化やクラック空孔の発
生を阻止するために、さらにその上に第2層目の雲母の
層が必要となる。そして、この製造工程としては、中子
の造形、第1層目のコーティング、乾燥、第2層目のコ
ーティング、乾燥の6つの工程が必要であり、製造工程
の多さがコスト高の原因となっていた。
【0006】本発明は、低コストで製造できる圧力鋳造
用砂中子とその製造方法の提供を技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するため請求項1の発明において講じた技術的手段
は、有機バインダーにて砂が互いに結合された状態で造
形された砂中子を、粉末耐火物質を耐熱バインダーにて
結合した耐火物にて覆われたことである。
【0008】砂と耐火物とが結合して鋳造後の砂中子の
除去が困難になることを防止するため、請求項2の発明
において講じた技術的手段は、砂中子の表面に樹脂が塗
布されたことである。
【0009】請求項3発明において講じた技術的手段
は、有機バインダーにて砂を結合した状態で砂中子の造
形を行う第1工程と、砂中子を、粉末耐火物質を耐熱バ
インダーにて結合した耐火物にて覆う第2工程とを有し
たことである。
【0010】砂と耐火物とが結合して鋳造後の砂中子の
除去が困難になることを防止するため、請求項4の発明
において講じた技術的手段は、第1工程と第2工程との
間に、砂中子の表面に樹脂を塗布する中間工程を有した
ことである。
【0011】
【作用】請求項1及び請求項3の発明においては、砂中
子を耐火物にて覆っていて、その耐火物は粉末耐火物質
を耐火バインダーにて固めたものである。これによっ
て、粉末耐火物質の微小な隙間が耐火バインダーによっ
て埋まっていることになり、溶湯が上記微小な隙間に進
入して面粗度の悪化やクラック及び空孔の発生を防止す
ることができる。
【0012】請求項2及び請求項4の発明においては、
砂中子の表面部分の砂に樹脂を塗布することにより、耐
火物と砂とが結合することがなく、鋳造後の砂中子の除
去が困難になることが防止できる。
【0013】
【実施例】本発明に係る一実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1は、本実施例の圧力鋳造用砂中子の表
面付近の断面図である。同図において、砂中子10は、
ケイ砂等の砂10を有機バインダー11にて互いに結合
させた状態で、所定の形状に造形されている。有機バイ
ンダーには、例えばフェノール樹脂やアクリル樹脂を用
いるのが好ましい。更に、砂中子10の表面の砂には、
フェノール樹脂エタノール溶液又はアクリル樹脂塩化メ
チレン溶液等からなる樹脂12が塗布されて、砂10a
間の隙間を埋めている。
【0015】砂中子10は、耐火物13に全体がコーテ
ィングされている。耐火物13は、粉末状の耐火物質
と、この粉末耐火物質を結合する耐火バインダーとから
構成されている。粉末耐火物質は、好ましくはアルミ
ナ、シリカなどの粉末耐火粒子や硫酸バリウム、炭酸カ
ルシウムなどの難溶性の金属塩等が用いられ、一方、耐
火バインダーは、好ましくはリン酸バインダーやアルミ
ナバインダー等が用いられる。
【0016】図2は、本実施例の圧力鋳造用砂中子の製
造工程を示すフローチャートである。同図において、先
ず、ステップ100にて、砂中子10の成形が行われ
る。砂中子10は、AFSFN36の粒度のケイ砂にバ
インダーとしてフェノール樹脂をコーティングしたレジ
ンコーテットサンドを、所定の砂中子の型内に入れ、造
形される。次に、ステップ101においては、フェノー
ル樹脂とエタノールを50対50で混合して製造したフ
ェノール樹脂エタノール溶液を、溶液が熱硬化するに十
分な熱を砂中子がもっているうちに、砂中子の表面に塗
布する。ステップ102においては、耐火物13のコー
ティングが成される。耐火物13は、1〜100μmの
粒径のアルミナ粒子100部、リン酸バインダー2部、
水20部よりなる耐火物スラリーに水を加え、500〜
2000cpの粘度に調整したコーティング液中に、砂
中子10が60〜100°Cになったところで砂中子1
0を浸し、約1秒後引き上げることにより成形される。
その後、ステップ103において、約120°Cの乾燥
炉中で、10〜20分乾燥する。
【0017】本実施例の耐火バインダーは、溶湯の温度
よりもバインダーの分解温度が高いため、溶湯が接触し
ても炭化及び気化することはない。その結果、耐火物粒
子径の大きいものを使用してもバインダーが溶湯の進入
防止の役割を果たしてくれるものである。このため、溶
湯が微小な隙間に進入して面粗度の悪化やクラック及び
空孔の発生を防止することができる。更に、砂中子を1
層だけでコーティングするため、従来の2層に比べて製
造工程は当然の如く減少し、結果、低コストで鋳造用砂
中子を製造することができる。
【0018】更に、本実施例においては、砂中子10の
表面部分の砂10aに樹脂12を塗布することにより、
耐火物と砂とが結合することがなく、鋳造後の砂中子1
0の除去が困難になることが防止できる。
【0019】
【発明の効果】請求項1及び請求項3の発明において
は、粉末耐火物質の微小な隙間が耐火バインダーによっ
て埋まっていることになり、溶湯が上記微小な隙間に進
入して面粗度の悪化やクラック及び空孔の発生を防止す
ることができると共に、砂中子を1層だけでコーティン
グするため、従来の2層に比べて製造工程は当然の如く
減少し、結果、低コストで鋳造用砂中子を製造すること
ができる。
【0020】請求項2及び請求項4の発明においては、
砂中子の表面部分の砂に樹脂を塗布することにより、耐
火物と砂とが結合することがなく、鋳造後の砂中子の除
去が困難になることが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧力鋳造用砂中子の表面部分の断
面図を示す。
【図2】本発明に係る圧力鋳造用砂中子の製造工程を表
すフローチャートを示す。
【符号の説明】
10・・・砂中子 10a・・・砂 11・・・有機バインダー 12・・・樹脂 13・・・耐火物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機バインダーにて砂が互いに結合され
    た状態で造形された砂中子を、粉末耐火物質を耐熱バイ
    ンダーにて結合した耐火物にて覆われたことを特徴とす
    る圧力鋳造用砂中子。
  2. 【請求項2】 前記砂中子の表面に樹脂が塗布されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の圧力鋳造用砂中子。
  3. 【請求項3】 有機バインダーにて砂を結合した状態で
    砂中子の造形を行う第1工程と、 前記砂中子を、粉末耐火物質を耐熱バインダーにて結合
    した耐火物にて覆う第2工程とを有したことを特徴とす
    る圧力鋳造用砂中子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1工程と前記第2工程との間に、
    前記砂中子の表面に樹脂を塗布する中間工程を有したこ
    とを特徴とする請求項3記載の圧力鋳造用砂中子の製造
    方法。
JP10588195A 1995-04-28 1995-04-28 圧力鋳造用砂中子及びその製造方法 Pending JPH08300102A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005066634A (ja) * 2003-08-22 2005-03-17 Toyota Motor Corp 水溶性中子バインダ、水溶性中子、及びその製造方法
JP2009174569A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Advics Co Ltd ディスクブレーキ用キャリパの製造方法
CN102026747A (zh) * 2008-05-15 2011-04-20 本田技研工业株式会社 铸造用砂芯及其制造方法

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