JPH0829970A - 感光性樹脂凸版の表面粘着性除去方法 - Google Patents

感光性樹脂凸版の表面粘着性除去方法

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JPH0829970A
JPH0829970A JP16007894A JP16007894A JPH0829970A JP H0829970 A JPH0829970 A JP H0829970A JP 16007894 A JP16007894 A JP 16007894A JP 16007894 A JP16007894 A JP 16007894A JP H0829970 A JPH0829970 A JP H0829970A
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Daa Andore
ダー アンドレ
Hiroo Tomita
宏朗 富田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/26Processing photosensitive materials; Apparatus therefor
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 液状感光性樹脂より得られる粘着性を有する
凸版の表面に、一般式R1 −X(ここでXはヒドロキシ
ル基、カルボキシル基、カルボン酸のアミド、カルボン
酸のアルカリ金属塩、R1 はCn 2n+1またはCn
2n-1の一価炭化水素基、nは11以上の整数である)で
示される化合物の水またはアルコールの溶液を塗布する
か、または該凸版の表面を該溶液に浸漬して取り出すこ
とから成る感光性樹脂凸版の表面粘着性除去方法。 【効果】 本発明の表面粘着性除去方法により、液状感
光性樹脂を用いて感光性樹脂凸版を作成するにあたり、
版画像品質を損なうことなく製版時の乾燥工程終了後直
ちに版表面の粘着性を除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液状感光性樹脂より得ら
れる凸版の表面の粘着性を除去する方法に関し、特に段
ボール、フィルム、紙袋などの印刷に用いるフレキソ印
刷版や、スタンプ印版などの表面の粘着性を除去する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】段ボール印刷、フィルム印刷などのフレ
キソ印刷分野や、スタンプ印版の分野では、従来のゴム
版に代わって感光性樹脂凸版が用いられるようになって
久しい。このような感光性樹脂凸版の作成には、レリ
ーフにならない非画像部の樹脂の回収再利用が可能なこ
とから経済性に優れていること、水系の洗浄液で現像
できるので作業環境に優れていることなどの理由から光
照射前の状態が液状である液状感光性樹脂が多用されて
いる。このような液状感光性樹脂は通常製版装置によ
り、画像形成露光工程、現像工程、後露光工程及び乾燥
工程を経て、所望の感光性樹脂凸版とされる。
【0003】ところが、液状感光性樹脂より得られる印
刷版には表面の粘着性が大きいものがある。このような
粘着性の大きい印刷版においては、版の仕上がりをチェ
ックする検版作業や印刷品質を確認する校正刷り作業の
際に版が作業者の手に粘着したり、版を重ね置きした場
合には版同志が固着して離れにくいなど作業性の低下を
招くという問題があった。
【0004】このような液状感光性樹脂より得られる印
刷版の表面粘着性を除去する為に、前記後露光工程にお
いて、版を空気を遮断した水中に浸した状態で活性光線
を照射する方法(水中後露光方法)が知られている。こ
れは画像形成露光工程だけでは硬化が不完全な部分を十
分に硬化させる方法であり、これにより未硬化樹脂に基
づく版表面の粘着性の除去を図っているが、確かに粘着
性は減少するが上記問題点を解決するのに十分な粘着性
除去効果は得られない。
【0005】また、印刷版の表面に各種コーティング剤
を塗布する方法が試みられたが、これはサランエマルジ
ョンやベビーパウダー等を塗布する方法であって、十分
な版表面の粘着性の除去を達成できるが、凸版の凹部例
えば白抜き画像等に上記コーティング剤が入り込み埋ま
りを生じ版画像品質が低下してしまう。また、液状感光
性樹脂組成物中に特定の化合物を含有させる方法も提案
されている(特公平5−55857号公報)。この方法
によれば版画像品質を低下させることなく版表面の粘着
性を除去することができるが、十分な粘着性の除去を達
成する為には、製版時の乾燥工程後数時間以上の待ち時
間が必要となり、この為乾燥工程に引き続いて検版や校
正刷りの作業を行なう場合には粘着性の除去が不十分と
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、液状
感光性樹脂を用いて感光性樹脂凸版を作成するにあた
り、版画像品質を損なうことなく乾燥工程終了後直ちに
版表面の粘着性を除去する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、鋭意検討を
重ねた結果、液状感光性樹脂より得られる粘着性を有す
る凸版の表面に、一般式 R1 −X(ここでXはヒドロ
キシル基、カルボキシル基、カルボン酸のアミド、カル
ボン酸のアルカリ金属塩、R1 はCn 2n+1またはCn
2n-1の一価炭化水素基、nは11以上の整数である)
で示される化合物の水またはアルコールの溶液を塗布す
るか、または該凸版の表面を該溶液に浸漬して取り出す
ことによって上記課題を解決しうることを見出だした。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用する液状感光性樹脂は光照射前の状態が常温で液状
であり、活性光線によって不溶化する性質のもので、プ
レポリマーと、エチレン型付加重合性モノマーと、光重
合開始剤、及び必要に応じて各種添加剤から成る組成物
である。プレポリマーとしては不飽和ポリウレタン、不
飽和ポリエステル等を挙げることができる。さらに詳細
に説明すると不飽和ポリウレタンとしては、エチレン性
二重結合を持つ末端基を2以上有するポリエーテルポリ
エステルブロックポリウレタン(特公昭52−7761
号公報)や、末端に重合可能なエチレン性二重結合を少
なくとも1個持ち、水添化1,2−ポリブタジエンをセ
グメントとして含む不飽和ポリウレタン(特公昭55−
34930号公報)などが挙げられる。不飽和ポリエス
テルとしては不飽和二塩基酸を含む二塩基酸とジオール
との縮重合により得られる不飽和ポリエステル(特公昭
51−37320号公報)などが挙げられる。
【0009】エチレン型付加重合性モノマーとしては、
アクリル酸やメタアクリル酸などの不飽和カルボン酸又
はそのエステル、アクリルアミドやメタアクリルアミド
又はその誘導体、アリル化合物、マレイン酸やフマル酸
又はそのエステルなどが挙げられる。エチレン型付加重
合性モノマーの総量は、通常プレポリマー100重量部
当り5〜200重量部である。光重合開始剤としては、
従来公知の化合物の中から任意のものを選択して用いる
ことができるが、例えばベンゾフェノン、ベンゾインイ
ソプロピルエーテル、2,2−ジメトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノンなどが挙げられる。光重合開始剤の添
加量は、通常プレポリマーとエチレン型付加重合性モノ
マーの総量に対して0.01〜10重量%の範囲内で選
ばれる。
【0010】本発明で使用する液状感光性樹脂には、用
途や目的に応じて熱重合禁止剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、染料、顔料、滑剤、無機充填剤、界面活性剤などを
添加することがある。上記液状感光性樹脂を用いて感光
性樹脂凸版を製造する方法としては公知の種々の方法が
あるが、一般的には、1)下部光源よりの活性光線を透
過するガラス板上にネガフィルムを置き、薄い保護フィ
ルムでカバーした後、その上に液状感光性樹脂を流し、
これを一定の版厚でスキージしながら支持体となるベー
スフィルムを貼り合わせる成形工程、2)上部光源によ
って支持体側から短時間の露光を行い、版の支持体側全
面に均一な薄い樹脂層すなわち床部形成層を析出させる
バック露光工程、3)下部光源よりネガフィルムの透明
部を通して画像形成露光を行なうレリーフ形成露光工
程、4)未硬化樹脂を除去洗浄する現像工程、5)水中
に現像済みの版全体を浸漬し、活性光線を照射して不完
全硬化部を十分に硬化したのち乾燥する水中後露光工程
及び乾燥工程を順次行なうことにより感光性樹脂凸版を
製造することができる。
【0011】硬化版の厚みが4mm以上の場合には、レ
リーフ露光工程の前に、上部光源によって支持体側から
選択的に露光(マスキング露光)し、予めレリーフの基
礎となる土台(シェルフ部)を形成することがある。製
版工程において露光に用いられる活性光線源としては、
高圧水銀灯、超高圧水銀灯、紫外線蛍光灯、カーボンア
ーク灯、キセノンランプ、などが挙げられる。またレリ
ーフ像を形成する為に用いられる透明画像担体として
は、銀塩像による写真製版用のネガ、またはポジフィル
ムが主に用いられる。
【0012】未硬化樹脂の洗浄液としては、例えば水、
アルカリ水溶液、界面活性剤水溶液などが挙げられる。
ところで、上記のように製造された感光性樹脂凸版には
表面粘着性の大きいものがある。このように表面粘着性
の大きい凸版を用いると、凸版が作業者の手に粘着する
ことがある。さらに表面粘着性が大きくなると、凸版を
重ね置きした場合に版同志が固着して離れにくくなるこ
とがある。末端に重合可能なエチレン性二重結合を少な
くとも1個持ち水添化1,2−ポリブタジエンをセグメ
ントとして含む不飽和ポリウレタンをプレポリマーとし
て含有する液状感光性樹脂より得られた感光性樹脂凸版
は、特に表面粘着性が大きい傾向があり、本発明の表面
粘着性除去方法が著しく有効である。実用上許容される
感光性樹脂凸版の表面粘着性とは、凸版を重ね、重なり
あった版同志を軽く引き離せる程度である。
【0013】次に本発明の表面粘着性除去方法について
詳述する。本発明の表面粘着性除去方法は、粘着性を有
する凸版の表面に一般式R1 −Xで示される化合物の水
またはアルコールの溶液を塗布するか、または該凸版の
表面を該溶液に浸漬して取り出すことから成る方法であ
る。一般式R1 −Xで示される化合物(以下、RX化合
物という)において、Xはヒドロキシル基、カルボキシ
ル基、カルボン酸のアミド、カルボン酸のアルカリ金属
塩であり、R1 はCn 2n+1またはCn 2n-1の一価炭
化水素基であり、nは11以上の整数である。
【0014】Xがヒドロキシル基、カルボキシル基、カ
ルボン酸のアミド、カルボン酸のアルカリ金属塩である
と、表面粘着性の除去効果が大きい。粘着性除去効果の
点からより好ましくはカルボキシル基、ヒドロキシル基
である。Xがカルボン酸のアルカリ金属塩であると、水
に対する溶解度が高まるので水系の溶剤と組み合わせる
ことができる場合がある。R1 中のnは粘着性除去効果
の点から11以上がよい。nが11より小さいと表面粘
着性の除去が十分に得られない。また、R1 中に不飽和
結合が含まれていると親水性が増し、水に対する溶解度
が高まるので水系の溶剤と組み合わせることができる場
合がある。
【0015】RX化合物について具体的な例を挙げる
と、ヒドロキシル基を有するものとしてドデシルアルコ
ール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコー
ル、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、
ノナデシルアルコール、アラキンアルコール、セチルア
ルコールなどが挙げられる。また、カルボキシル基を有
するものとして、ラウリン酸、n−トリデシレン酸、ミ
リスチン酸、n−ペンタデシレン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、n−ノナデシ
レン酸、アラキン酸、エイコセン酸、トランス−2−ド
デセン酸、イソステアリン酸などが挙げられる。また、
カルボン酸のアミドとしてはラウリン酸アミド、ミリス
チン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、エイコサン酸アミドなどが挙げられる。
【0016】また、カルボン酸のアルカリ金属塩として
は、上記カルボキシル基を有するRX化合物のアルカリ
金属塩など、例えばステアリン酸ナトリウム、ステアリ
ン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリ
ウム、などが挙げられる。RX化合物は単独で用いても
よいし、また2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0017】上記RX化合物を溶剤に溶かして溶液を調
合するが、この時用いられる溶剤はRX化合物を溶かし
得る水またはアルコールである。水またはアルコールを
溶剤として用いると感光性樹脂凸版の膨潤がほとんどな
く、かつ機械的物性を損ねにくくまた凸版表面を損傷し
にくい。また、水またはアルコールは人体に対する有害
危険性が一般的に小さい為、作業環境上取り扱いやすい
というメリットもある。このような水またはアルコール
の具体的な例としては水、酸性水溶液、アルカリ性水溶
液、一価アルコール、すなわちメタノール、エタノー
ル、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノ
ール、2−ブタノール、tert−ペンチルアルコール
などが挙げられる。中でも水、メタノール、エタノー
ル、1−プロパノール、2−プロパノールがより好まし
い。RX化合物の水またはアルコールの溶液(以下表面
粘着性除去溶液という)の具体的な例としては、ミリス
チン酸のエタノール溶液、ステアリン酸アミドのメタノ
ール溶液、セチルアルコールの2−プロパノール溶液、
オレイン酸ナトリウムの水溶液などが挙げられる。
【0018】表面粘着性除去溶液中のRX化合物の濃度
は特に指定しないが、RX化合物を単独あるいは2種類
以上を組み合わせて用いる場合、用いるRX化合物の総
量の濃度が0.5〜15重量%であることが好ましい。
0.5重量%より低濃度であると表面粘着性の除去効果
が小さくなるし、15重量%より高濃度であると表面粘
着性の除去効果は確かに高まるが、ベタ状レリーフ等の
表面にRX化合物が載り過ぎて白くマダラ状になり版の
仕上がりが汚くなることがある。
【0019】表面粘着性除去溶液を塗布する方法とは、
布や紙やハケ等に該溶液を含ませて感光性樹脂凸版の表
面を拭いたり、該溶液を凸版の表面にスプレーする方法
である。塗布する回数は溶液の濃度等によって異なる
が、通常1回〜数回塗布したのち乾燥することで直ちに
十分な表面粘着性除去効果が得られる。表面粘着性除去
溶液に感光性樹脂凸版の表面を浸漬して取り出す方法に
は、凸版の表面のみを浸漬して取り出す方法と、表面を
含む版全体を浸漬して取り出す方法がある。浸漬する時
間は溶液の濃度等によって異なるが、通常数秒〜数十秒
浸漬したのち乾燥することで直ちに十分な表面粘着性除
去効果が得られる。
【0020】本発明の表面粘着性除去方法は、これを感
光性樹脂凸版に使用することによって感光性樹脂凸版の
凹部例えば白抜き画像等に埋まりを生ずることがなく、
版画像品質を損ねることがない。また感光性樹脂凸版と
して具備すべき機械的物性、耐インキ性、印刷インキ受
理転移性などの性能を何ら損ねることもない。本発明の
表面粘着性除去方法は、通常前記感光性樹脂凸版製造方
法における後露光工程終了後或いは乾燥工程終了後に適
用することができる。また、表面粘着性除去溶液が水溶
液である場合は、後露光工程における後露光液として併
用できる可能性があり、この場合製版プロセスの増加を
伴わないメリットがある。また本発明の方法は、上記の
様な新版製造工程に適用できるだけでなく、印刷に供さ
れ版洗いを経た感光性樹脂凸版(リピート版)に対して
も適用でき、表面粘着性の除去を得ることができる。
【0021】
【実施例】次に、実施例、比較例によって本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例で用い
た化合物の略号を表1に示した。実施例、比較例中の諸
物性の評価に関しては以下の方法によった。 (1) ポリスチレン換算数平均分子量 GPC法により測定を行い、その測定条件は以下のとお
りである。 カラム:ポリスチレンゲルカラム TSK GEL
GMHXL(7.8mm×300mm、東ソー株式会社
製)2本。 溶媒:THF(水の少量添加は行なわない)。 流量:1.0ml/min。 試料濃度:0.4〜0.5%。 検量線作成:濃度は試料濃度の約1/2。 有効数字:二桁で表示。 検出基:RI(示差屈折計)。 標準ポリスチレン:数平均分子量範囲は、5.00×
102 〜1.26×106 。 GPC装置:高速GPC HLC−8020(東ソー
株式会社製)。
【0022】(2) 表面粘着性 後述のパターンIの2枚の印刷版を用い、一枚の印刷版
を支持体であるベースフィルムが下側になるように平ら
な所に置き、もう一枚の印刷版を支持体であるベースフ
ィルムを下側にし、下側のベースフィルム面とすでに平
らな所に置いた印刷版のベタ画像面とが接するように重
ね合わせ、重ね合わせた二枚の印刷版の上に面圧20g
/cm2 になるように重りを乗せ、10分間静置した。
その後、重りを取り除き、重ね合わせた二枚の印刷版の
うち上に乗せた印刷版の一つの角を指で摘んで印刷版を
そのまま上に持ち上げた時に重ね合わせた下の印刷版が
自重で落下するまでにかかった時間で印刷版の表面粘着
性を評価した。評価は後述の(α)、(β)の処理後
(未処理のものは製版終了後)10分において行なっ
た。上に重ねた版を持ち上げてから下の版が自重で落下
するまでの時間が10秒以内である場合を○、10秒か
ら1分である場合を△、自重で落下しない場合を×とし
た。 (3) 版画像品質 後述のパターンIIの印刷版を用い、平網画像及び白抜
き細線画像の凹部にRX化合物が入り込んで埋まりを生
じているかどうかルーペ(倍率10倍)を用いて観察し
た。埋まりが認められない場合を○、埋まりが認められ
る場合を×とした。
【0023】[製造例] (1) プレポリマーA〜Cの製造例 プレポリマーAの製造例 ポリ(プロピレングリコールアジペート)ジオール(水
酸基価44.88)800gとポリオキシエチレン(E
O)−オキシプロピレン(PO)ブロック共重合体ジオ
ール(EO/POモル比1/4、水酸基価44.88)
800gと触媒としてジブチル錫ジラウレート(以下B
TLと略記する)0.32gを反応容器に入れよく混合
した。そこにトリレンジイソシアナート(2,4−体/
2,6−体モル比率4/1、以下TDIと略記する)1
30.5gを添加し、よく撹拌してから外温を40℃か
ら80℃に昇温し、そのまま約5時間反応させたのちポ
リ(オキシプロピレン)グリコールモノメタアクリレー
ト(PPMA、数平均分子量380)を353.4g添
加しよく撹拌した。約2時間反応させたところで反応を
止め、不飽和ポリウレタンプレポリマーAを得た。この
不飽和ポリウレタンプレポリマーは化学量論量を超える
過剰なPPMA(以下過剰PPMAという)を含んでい
る。この不飽和ポリウレタンプレポリマー(過剰PPM
Aを含まない)の数平均分子量Mnは、前記GPC法に
より測定した結果約2.3×104 であった。
【0024】 プレポリマーBの製造例 1分子当り平均1.7個の水酸基を有する末端水酸基型
の水添化1,2−ポリブタジエン(数平均分子量2,2
00、水添化率87%)220gとTDI22.2gを
40℃で30分撹拌混合し、ついで80℃で5時間反応
させた後、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(H
EMA)12g、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾ
ール0.3g、BTL0.6gの混合液を加え、80℃
で約2時間反応させたところで反応を止め、不飽和ポリ
ウレタンプレポリマーBを得た。この不飽和ポリウレタ
ンプレポリマーの数平均分子量は前記のGPC法で測定
した結果1.3×104 であった。
【0025】 プレポリマーCの製造例 ポリオキシエチレングリコール(数平均分子量200)
50g、エチレングリコール15.5g、マレイン酸5
8gを窒素雰囲気中、180℃で6時間減圧下で重縮合
し、不飽和ポリエステルプレポリマーCを得た。この不
飽和ポリエステルプレポリマーの数平均分子量は前記G
PC法で測定した結果1.1×104 であった。 (2) 感光性樹脂凸版の製造例 前記プレポリマーA〜Cにエチレン型付加重合性モノマ
ー、光重合開始剤、その他の添加剤を加え表2〜4に示
す各液状感光性樹脂組成物D〜Hを調合した。これを用
いて、各々、下記の2パターン(パターンI 及びI
I)の感光性樹脂凸版D(I)、D(II)、E
(I)、E(II)、・・・H(I)、H(II)、
(ここで、例えば液状感光性樹脂Dを用いて製造したパ
ターンIの感光性樹脂凸版をD(I)と表す。)を製造
した。 (a) パターンI:全厚3mm,床部形成層厚み(支持
体込み)約1mm、ベタ画像面積6cm×7cm,床部
形成層部の大きさ10cm×10cm。 (b) パターンII:全厚3mm,床部形成層厚み(支
持体込み)約1mm,平網画像(65lines/in
ch、網点面積率5%)4cm×3cm,白抜き細線画
像(幅250μ×長さ3cm)4cm×3cm,床部形
成層部の大きさ10cm×10cm。
【0026】ここで、露光については装置としてAF2
10E(旭化成工業(株)製)を使用した。現像につい
ては液状感光性樹脂D及びEについては装置としてAL
400W(旭化成工業(株)製)、水系現像液としてW
−8(旭化成工業(株)製)2重量%溶液を使用し、約
40℃で6分間洗浄した。また液状感光性樹脂F及びG
については装置としてALF−200W(旭化成工業
(株)製)、水系現像液としてW−6(旭化成工業
(株)製)3重量%溶液を使用し、約40℃で20分間
洗浄した。また、液状感光性樹脂Hについては装置とし
てA−300W(旭化成工業(株)製)、水系現像液と
してW−1(旭化成工業(株)製)1重量%溶液を使用
し、約40℃で6分間洗浄した。後露光については装置
としてALF200UP(旭化成工業(株)製)を使用
し、10分間CL/GLランプを用いて露光を施した。
乾燥については装置としてAL100P(旭化成工業
(株)製)を使用し、60℃で10分間乾燥した。
【0027】
【実施例1〜5】表5に示す表面粘着性除去溶液1〜4
を調合し、これらの除去溶液を用いて、先に得られた感
光性樹脂凸版D(I),・・・・,H(II)の表面を
次の(α)、(β)のいずれかの方法で処理した。これ
らを実施例1〜5とする。 (α)綿布(綿100%、商品名ベンコット、旭化成工
業(株)製)を、表面粘着性除去溶液1〜4のいずれか
に浸してよく絞り、上記感光性樹脂凸版の画像表面を5
回拭いた後風乾する。
【0028】(β)感光性樹脂凸版全体を、表面粘着性
除去溶液1〜4のいずれかに30秒間20℃にて浸漬し
た後、取り出して風乾する。 上記処理後の、表面粘着性及び版画像品質を評価した結
果を表6にまとめた。実施例1〜5では、いずれの場合
も表面粘着性除去溶液で処理した後10分において、表
面粘着性が○のレベルまで除去され、また版画像を観察
した結果凹部に埋まりは認められなかった。
【0029】
【比較例1〜5】先に得られた感光性樹脂凸版D
(I),・・・・,H(II)の表面を(α)、(β)
のいずれの方法での処理もしなかった以外は、実施例と
同様に行った場合を比較例1〜5とした。表面粘着性及
び版画像品質を評価した結果を表6にまとめた。表面粘
着性が10分後において○のレベルまで除去されなかっ
た。
【0030】
【比較例6】実施例3において、表面粘着性除去溶液を
用いないで、代わりにベビーパウダーを版表面に綿布
(綿100%、商品名ベンコット、旭化成工業(株)
製)を用いて直接塗布した場合を比較例6とした。表面
粘着性及び版画像品質を評価した結果を表6に記載し
た。ベビーパウダーで処理後10分において表面粘着性
が○のレベルまで除去されたが、版画像品質を観察した
結果凹部に埋まりが認められた。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】
【表6】
【0037】
【発明の効果】本発明の表面粘着性除去方法は、液状感
光性樹脂より得られる粘着性を有する凸版の表面に特定
の化合物の水またはアルコールの溶液を塗布するか、ま
たは該凸版の表面を該溶液に浸漬して取り出す方法であ
って、本発明の表面粘着性除去方法を用いると、液状感
光性樹脂を用いて感光性樹脂凸版を作成するにあたり、
版画像品質を損なうことなく、製版時の乾燥工程終了後
直ちに版表面の粘着性を除去できるという顕著な効果が
得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状感光性樹脂より得られる粘着性を有
    する凸版の表面に、一般式 R1 −X(ここでXはヒド
    ロキシル基、カルボキシル基、カルボン酸のアミド、カ
    ルボン酸のアルカリ金属塩、R1 はCn 2n+1またはC
    n 2n-1の一価炭化水素基、nは11以上の整数であ
    る)で示される化合物の水またはアルコールの溶液を塗
    布するか、または該凸版の表面を該溶液に浸漬して取り
    出すことから成る感光性樹脂凸版の表面粘着性除去方
    法。
JP16007894A 1994-07-12 1994-07-12 感光性樹脂凸版の表面粘着性除去方法 Withdrawn JPH0829970A (ja)

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