JPH08299646A - 下糸巻回装置 - Google Patents

下糸巻回装置

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JPH08299646A
JPH08299646A JP15086495A JP15086495A JPH08299646A JP H08299646 A JPH08299646 A JP H08299646A JP 15086495 A JP15086495 A JP 15086495A JP 15086495 A JP15086495 A JP 15086495A JP H08299646 A JPH08299646 A JP H08299646A
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thread
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moving speed
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Takeshi Matsuyama
健 松山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻回する下糸がボビンの最大巻回量を上回っ
てボビンから溢れるということを防止し信頼性を向上す
る一方で、指定によりこの最大巻回量をボビンに巻回す
ることを可能とし、さらに外部入力スイッチによる指定
がなくともこの最大巻回量をボビンに巻回し外部入力ス
イッチを不要にして操作性の向上及び低コスト化を図
る。 【構成】 巻取手段の回転により糸供給源からの糸をボ
ビンに巻き付け、この時糸供給源からの糸経路上の糸移
動速度として例えば糸の移動速度に比例した周波数を周
波数検出手段350により検出し、この周波数検出手段
350からの検出結果として例えばボビンの最大巻回量
に対応する所定周波数を検出すると、巻取手段の駆動を
停止するよう構成してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボビンに下糸を巻回す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上糸と下糸とを使用して縫製を行うミシ
ン、特に高速の縫製作業を行う工業用のミシンにあって
は、下糸を巻回したボビンを頻繁に交換する必要があ
る。一般には、下糸が消費された時にミシンの運転を一
旦停止し、ボビンケースを釜から抜き取った後に、ボビ
ンに下糸を巻回し、この下糸が新たに巻回されたボビン
をボビンケースに収容して該ボビンケースを釜内に装着
する一連の操作を手作業で行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな人手によるボビンへの下糸の巻回作業及びボビンケ
ースの交換作業は極めて非能率的であり、生産性の低下
の原因となっている。そこで、本出願人は、先に出願し
た特願平5−239194号明細書において、上記問題
点の解決を図っている。
【0004】この特願平5−239194号明細書記載
の下糸自動供給装置は、ボビンへ下糸を自動的に巻回さ
せるボビン糸巻き手段(下糸巻回装置)と、釜内のボビ
ンを収容したボビンケースを、該ボビン糸巻き手段によ
り下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケースに交換
するボビン交換装置と、を備えており、従ってボビンへ
の下糸の巻回作業及びボビンケースの交換作業の自動化
が図られて生産性を向上することが可能となっている。
【0005】また、上記装置は、縫製条件に従ってボビ
ンに必要な下糸巻き量を予め演算し、この演算された下
糸巻き量に略一致するまで、上記ボビン糸巻き手段を作
動させる下糸巻量制御手段と、を備えている。すなわ
ち、ボビンに必要な下糸巻回量を予め演算し、この演算
された下糸巻回量をボビンに巻回する構成としているの
で、ボビンに巻回された下糸の使いの残しを極めて少な
くできるようになっている。
【0006】しかしながら、この特願平5−23919
4号明細書記載の装置にあっても以下の問題点があっ
た。すなわち、上記装置にあっては、作業者が巻取り長
さや糸番手を含む糸太さ入力を行うわけであるが、例え
ば作業者が巻取り長さの入力量を間違って入力してしま
い特に巻取り長さを多く入力してしまった場合や、また
例えば作業者が糸番手を含む糸太さ入力を間違えてしま
い特に実際の糸太さより細い糸太さを入力してしまった
場合には、ボビンの最大巻回量(ボビンの最大下糸巻回
能力)より多く巻回することになってしまうことがあ
り、このような事態となると、下糸がボビンから溢れて
装置を停止せざるを得ず、装置の信頼性が低下するとい
った問題があった。
【0007】また、このような事態となってもボビンか
ら下糸が溢れて装置が停止しない限り糸太さ入力の間違
いに気が付かないといった問題もあった。
【0008】さらにまた、入力スイッチの数が比較的多
いことから、入力作業が煩雑となると共に装置が高コス
ト化するといった問題もあった。
【0009】そこで本発明は、巻回される下糸がボビン
の最大巻回量を上回ってボビンから溢れるというような
ことがなく、信頼性が向上される一方で、指定によりこ
の最大巻回量をボビンに巻回することができる下糸巻回
装置を提供することを第1の目的とする。
【0010】また、本発明は、ボビンの最大巻回量を基
準とした割合巻回量を外部入力に従ってボビンに巻回す
ることができる下糸巻回装置を提供することを第2の目
的とする。
【0011】また、本発明は、糸太さ入力の間違いを検
知でき、信頼性が向上される下糸巻回装置を提供するこ
とを第3の目的とする。
【0012】また、本発明は、一部の入力スイッチを省
略でき、操作性が向上されると共に低コスト化が図られ
る下糸巻回装置を提供することを第4の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の下糸巻回装置は、糸供給源からの
糸をボビンに巻き付けるように回転する巻取手段と、糸
供給源からの糸経路上の糸移動速度を検出する糸移動速
度検出手段と、この糸移動速度検出手段の検出結果に基
づいて前記巻取手段の駆動を停止する制御手段と、を備
えた。
【0014】上記第1または第2の目的を達成するため
に、請求項2の下糸巻回装置は、請求項1に加えて、糸
移動速度検出手段は、糸の移動速度に比例した周波数を
検出し、制御手段は、この糸移動速度検出手段からの所
定周波数を検出すると巻取手段の駆動を停止することを
特徴としている。
【0015】上記第1の目的を達成するために、請求項
3の下糸巻回装置は、請求項1に加えて、制御手段は、
糸移動速度検出手段の検出結果によりボビンの下糸巻回
量を検出することを特徴としている。
【0016】上記第2の目的を達成するために、請求項
4の下糸巻回装置は、請求項1に加えて、ボビンの最大
巻回量を基準とした割合巻回量を設定可能な入力手段を
備え、制御手段は、糸移動速度検出手段から前記割合巻
回量に対応する糸移動速度を検出すると巻取手段の駆動
を停止することを特徴としている。
【0017】上記第3の目的を達成するために、請求項
5の下糸巻回装置は、請求項1に加えて、糸供給源から
の下糸供給量を検出する下糸供給量検出手段と、糸太さ
を入力可能な糸太さ入力スイッチと、前記下糸供給量検
出手段及び糸太さ入力スイッチ並びに糸移動速度検出手
段からの出力に基づいて、糸太さの入力エラーを判定可
能な判定手段と、を備えた。
【0018】上記第4の目的を達成するために、請求項
5の下糸巻回装置は、請求項1に加えて、糸供給源から
の下糸供給量を検出する下糸供給量検出手段と、この下
糸供給量検出手段及び糸移動速度検出手段からの出力に
基づいて、糸太さを判定可能な判定手段と、を備えた。
【0019】
【作用】このような請求項1または2の下糸巻回装置に
よれば、巻取手段の回転により糸供給源からの糸はボビ
ンに巻き付けられ、この時糸供給源からの糸経路上の糸
移動速度として例えば糸の移動速度に比例した周波数が
糸移動速度検出手段により検出され、この糸移動速度検
出手段からの検出結果として例えば所定周波数が検出さ
れると、巻取手段の駆動が停止される。従って、この所
定周波数を例えばボビンの最大巻回量に対応させておけ
ば、たとえ巻取り長さや糸太さの入力を間違えたとして
も、下糸がボビンの最大巻回量を上回って巻かれボビン
から溢れてしまうということはない。また、例えば外部
入力手段による指定によって上記ボビン最大巻回量に対
応する所定周波数となるまでボビンに下糸を巻回するよ
うにすれば、ボビンには常に最大巻回量が巻かれるよう
になる。さらにまた、上記所定周波数を一定としてこの
所定周波数となるまでボビンに下糸を必ず巻回する構成
とすれば、下糸巻回量を指定する入力スイッチが必要な
くなる。
【0020】また、請求項3の下糸巻回装置によれば、
糸太さをパラメータとしてボビンの下糸巻回量と糸供給
源からの糸経路上の糸移動速度とには対応関係があるこ
とから、糸移動速度検出手段の検出結果に基づいてボビ
ンの下糸巻回量が検出される。
【0021】また、請求項4の下糸巻回装置によれば、
入力手段によりボビンの最大巻回量を基準とした割合巻
回量(最大巻回量の何割巻き、何十%巻きというような
割合巻回量)が設定され、この入力された割合巻回量に
対応する糸移動速度が糸移動速度検出手段から検出され
ると、制御手段により巻取手段の駆動が停止される。従
って、割合巻回量がボビンに巻回されるようになる。
【0022】また、請求項5の下糸巻回装置によれば、
ボビンの下糸巻回量(下糸供給量)と糸供給源からの糸
経路上の糸移動速度とには糸太さ入力スイッチにより入
力される糸太さをパラメータとした対応関係があること
から、判定手段により、これら糸太さ、下糸供給量検出
手段並びに糸移動速度検出手段からの出力に基づいて、
糸太さの入力エラーが判定され、この判定手段により入
力エラーが判定されると、例えばその入力エラーが作業
者に知らしめられる。
【0023】また、請求項6の下糸巻回装置によれば、
ボビンの下糸巻回量(下糸供給量)と糸供給源からの糸
経路上の糸移動速度とには糸太さをパラメータとした対
応関係があることから、判定手段により、これら下糸供
給量検出手段及び糸移動速度検出手段からの出力に基づ
いて糸太さが判定される。従って、糸太さ入力スイッチ
が必要なくなる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。本実施例の下糸自動供給装置は、図18に
示されるように、下糸巻回装置162と、残糸除去装置
161と、これら下糸巻回装置162の下糸巻回位置
C、残糸除去装置161の残糸除去位置B、釜位置(ボ
ビンケース着脱位置)A、ダミー軸(ボビンケース保持
手段)6のボビンケース着脱位置Dにボビンケース2を
移動可能なボビン交換装置160と、から概略が構成さ
れている。先ず、図19乃至図23を参照しながら、ボ
ビン交換装置160について以下説明する。
【0025】図19乃至図23において、符号1はボビ
ンケース2が装着される釜を、1aは釜軸を、3はミシ
ン本体に取り付けられたメインベースに立設すると共に
釜1の直下に配設された支持体としてのベース板をそれ
ぞれ示しており、該ベース板3には、釜軸1aに平行な
軸心を有す搬送軸4の基端4aが固定され、該搬送軸4
はベース板3に片持ち支持された状態となっている。
この搬送軸4の先端4b側(反ベース板側)には、中空
円筒の外周面を軸線方向に沿って2箇所切断し該切断面
が同士が対向するよう形成された搬送ブロック12(図
19参照)が、当該搬送軸4に対して回転可能且つ摺動
可能に支持されている。
【0026】搬送ブロック12の各切断面には、L字状
に折曲された搬送板10,10のL字を構成する一方の
板状部分がそれぞれ固定されており、L字を構成する他
方の板状部分は、図19に示されるように、軸線を挟ん
で互いに対向した状態となっている。
【0027】各搬送板10,10には、軸線方向に沿っ
て釜側に折曲された保持部11,11の一方の端部がそ
れぞれ固定されており、これら保持部11,11の他方
の端部(釜側を向く端部)には、ボビンケースを把持ま
たは開放可能なボビンケース把持手段(不図示)がそれ
ぞれ固定されている。このボビンケース把持手段として
は、例えば特開平5−192476号公報の下糸自動供
給装置や本出願人が先に出願した特願平5−12196
0号明細書のミシンの下糸自動供給装置に記載されてい
る一対の電磁石吸着ヘッドを始めとして、例えば本出願
人が先に出願した特願平5−116363号明細書のミ
シンの下糸自動供給装置に記載されているレバー爪によ
るもの等、適宜のものを採用することができ、要は、ボ
ビンケース2を必要に応じて対向部材(例えば、釜1)
に対して着脱できるものであれば良い。
【0028】上記搬送ブロック12の外周には回動歯車
13が固定されており、該回動歯車13には、図20に
示されるように、釜軸1a方向に沿って長尺なる形状の
駆動歯車19が噛合している。この駆動歯車19は、そ
の一端が、ベース板3に取り付けられたモータ固定板2
1の搬送軸他端側に突出した部分に回転可能に支持され
ており、他端は、モータ固定板21に固定された回動モ
ータ20の出力軸に直結された状態となっている。この
回動モータ20には、図1及び図2に示されるように、
ドライバ149が接続されており、該回動モータ20は
このドライバ149により駆動されるようになってい
る。
【0029】すなわち、ドライバ149に従って回動モ
ータ20が回転すると、駆動歯車19、回動歯車13を
介して、搬送ブロック12及び搬送板10,10並びに
保持部11,11から構成される回転手段としての回動
アーム70が回転するようになっている。なお、この回
動アーム70の回転動作は、本実施例にあっては、該回
動アーム70が退避位置にある時(図20乃至図22参
照)に、行われるようになっている。また、搬送軸4は
片持ち支持であるが、上記駆動歯車19によりガイドさ
れていることから、その支持強度は充分となっている。
【0030】上記搬送ブロック12の外周における上記
回動歯車13より搬送軸4の固定端側には、図示されな
い例えばストップリングが固定されており、該搬送ブロ
ック12の外周における回動歯車13とストップリング
との間には、直動カラー14が回転可能に支持されてい
る。この直動カラー14には、図19乃至図21に示さ
れるように、釜軸1aに平行に移動可能に支持されたラ
ック16の一端が固定されており、このラック16の他
端にはピニオン17が噛合している。このピニオン17
は、ベース板3に取り付けられた移動モータ18の出力
軸に固定されている。この移動モータ18には、図1及
び図2に示されるように、ドライバ250が接続されて
おり、該移動モータ18はこのドライバ250により駆
動されるようになっている。
【0031】すなわち、ドライバ250に従って移動モ
ータ18が駆動すると、ピニオン17を介してラック1
6と共に直動カラー14、回動アーム70が搬送軸4の
軸線方向に沿って移動するようになっている。すなわ
ち、回動アーム70は、搬送軸4に対して回転できると
共に、搬送軸4に沿って摺動できるようになっている。
【0032】上記搬送軸4の開放端側には、センサ固定
板33が取付けられており、このセンサ固定板33上に
は、発光素子31aと受光素子31bとからなる回動セ
ンサ31が取り付けられている。また、上記回動アーム
70には、図19及び図20に示されるように、センサ
板32が固定されており、該回動アーム70の回転時
に、センサ板32が発光素子31aと受光素子31bと
の間を通過し得るように、回動センサ31及びセンサ固
定板33並びにセンサ板32の位置調整がなされてい
る。
【0033】ベース板3には、図19及び図21に示さ
れるように、上記回動センサ31と同構造の直動センサ
41が取り付けられている。また、上記ラック16に
は、センサ板15が固定されており、該回動アーム70
の直動時に、センサ板15が直動センサ41の発光素子
41aと受光素子41bとの間を通過し得るように、直
動センサ41及びセンサ板15の位置調整がなされてい
る。
【0034】また、ベース板3における上記ボビンケー
ス把持手段の回転軌跡の対向位置であって、図18に示
されるように、釜1直下の位置Dには、ボビンケース保
持手段としてのダミー軸6が固定されている。このダミ
ー軸6は、図23に示されるように、中釜軸5と同構造
となっており、ボビンが収容されたボビンケース2を押
し込めば、該ボビンケース2を保持できるようになって
いる。そして、押し込められたボビンケース2の既設の
ボビン係止爪2dが、図18に示されるように、ダミー
軸6の近傍に突設された回り止め部材5aaの係止溝に
係合するよう構成されている。すなわち、ボビンケース
2は所定の位置に位置決めされて保持されるようになっ
ている。
【0035】ところで、上記下糸巻回位置C、残糸除去
位置Bは、図18に示されるように、搬送軸4の下方の
範囲V且つ同軸線に沿った直立平面よりミシンベッド1
01を起こす際の回動支点103側の範囲Wであって、
ボビンケース把持手段の回転軌跡の対向位置に配置され
ている。また、残糸除去位置Bは下糸巻回位置Cより下
方に配置されている。また、残糸除去位置Bの搬送軸線
方向(図18における紙面に垂直な方向)の位置はボビ
ンケース把持手段の退避位置にあり、下糸巻回位置Cの
搬送軸線方向の位置はボビンケース把持手段を退避位置
から多少前進させた位置(図18における紙面に向かっ
て進めた位置)にある。
【0036】残糸除去位置Bには、図1に示されるよう
な残糸除去装置161が配設されている。この実施例の
残糸除去位置161は、例えばボビン7に巻かれた糸の
先端を挟持または開放可能とした挟持部材を有し、一軸
線を中心に例えば残糸除去モータM2の駆動等によって
回転することにより挟持部材により挟持したボビン糸を
自動的に巻取可能とするものである。この残糸除去モー
タM2にはドライバ148が接続されており、該残糸除
去モータM2はドライバ148により駆動されるように
なっている。なお、上記残糸除去装置を他の構成の残糸
除去位置に代えてることも可能であり、要は、該ボビン
ケース7をボビンケース把持手段によって把持した状態
(図1の状態)若しくは上記ダミー軸6と同様な構成の
保持軸に該ボビンケースが受け渡されて当該ボビンケー
ス2を保持した状態で、ボビン7に巻かれた糸を引き出
す引き出し手段の糸引き出し動作によって、ボビン7が
回転されて、ボビン7に巻回された糸が引き出されるよ
うなものであればどのようなものであっても良く、例え
ば本出願人が先に出願した特願平5−203610号明
細書や特願平6−40351号明細書のボビンの残糸除
去装置を始めとして、適宜のものを採用することができ
る。
【0037】上記残糸除去装置161には、図1に示さ
れるように、回転検出手段としての例えば反射型光セン
サ144が付設されている。この反射型光センサ144
は、ボビンケース2の開放端側にそれぞれ配設されてお
り、図16に示されるようなボビン7の側面に1箇所穿
設された反射孔7aに対向するように配設されている。
なお、符号7bは、後述の下糸巻回装置162のクラッ
チ機構150aにボビン7を連結させるためのクラッチ
孔を示している。そして、この反射型光センサ144に
は、カウンタ146が接続されている。
【0038】従って、ボビン7が回転すると、該反射型
光センサ144からは、図17に示されるように、連続
したパルス波が出力され、これらパルス波はカウンタ1
46により計数される。ここで、下糸がボビン7から除
去されてしまうとボビン7の回転が停止することから、
反射型光センサ144に接続されるカウンタ146の出
力により、ボビン7の残糸除去時の回転数(残糸除去
量)が判るようになっている。
【0039】また、上記ボビンケース把持手段の回転軌
跡の対向位置であって、図18に示される位置Cには、
図1、図2、図9乃至図13に示されるような、下糸巻
回装置162が配設されている。この下糸巻回装置16
2は、下糸巻回機構162Aと下糸繰り出し機構162
Bとに大別される。
【0040】下糸巻回機構162Aは、ボビン7を回転
させるボビン駆動機構162Eを備える。このボビン駆
動機構162Eについて以下説明する。図9において、
符号150は巻取り軸を示しており、この巻取り軸15
0は図示されないベースに回転自在に支承されている。
巻取り軸150の一端にはボビン7に形成されたクラッ
チ孔7bに連結可能なクラッチ機構150aが、他端に
はプーリ150bがそれぞれ固定されている。上記ベー
スにはボビン駆動手段としてのボビン駆動モータM1も
固定されている。このボビン駆動モータM1の出力軸に
はプーリ152が固定されており、このプーリ152と
プーリ150bとの間にはベルト151が掛け渡されて
いる。上記ボビン駆動モータM1にはドライバ147が
接続されており、該ボビン駆動モータM1はドライバ1
47により駆動されるようになっている。
【0041】すなわち、回動アーム70の回転により下
糸巻回位置Cに至ったボビンケース2が該回動アーム7
0の前進動作により前進すると共にドライバ147に従
ってボビン駆動モータM1が駆動すると、巻取り軸15
0が回転すると共、該クラッチ機構150aとボビン7
とが連結されるようになっている。なお、クラッチ機構
は、上述のような孔に係合する構成のものに限定される
ものではなく、他の構成のものであっても構わない。
【0042】また、下糸繰り出し機構162Bは、図9
に示されるように、下糸供給源としての糸巻き200
(図12参照)からの下糸99を繰り出す繰り出し機構
162Fを備える。この繰り出し機構162Fについて
以下説明する。図9乃至図11において、符号153は
コの字状のベースを示している。このベース153の一
方の側板153aには、繰り出しモータM3が固定され
ており、その出力軸156は該側板153aを貫いてい
る。この繰り出しモータM3にはドライバ180が接続
されており、該繰り出しモータM3はドライバ180に
より駆動されるようになっている。また、繰り出しモー
タM3の回転速度は、上記ボビン駆動モータM1の回転
速度より小となるように設定されている。
【0043】一方、ベース153の他方の側板153b
には、繰り出しモータM3の出力軸156に軸心を一致
させた繰り出しローラ軸155が回転自在に支承されて
おり、この繰り出しローラ軸155の反繰り出しモータ
M3側端部には、糸巻き200からの下糸99が巻回さ
れた(1巻きされた)繰り出しローラ154が固定され
ている。繰り出しモータM3の出力軸156と繰り出し
ローラ軸155との間には、当該軸155,156同士
の回転を連結・遮断するワンウェイクラッチ157が介
在している。該ワンウェイクラッチ157はスリーブ1
59に内蔵されており、このスリーブ159にはセンサ
スリット158が固定されている。
【0044】上記ワンウェイクラッチ157は、繰り出
しローラ軸155の回転速度が繰り出しモータM3の出
力軸156の回転速度を上回ると、該繰り出しモータM
3の出力軸156の回転を繰り出しローラ軸155に対
して遮断する構成となっている。上記センサスリット1
58は、図14に示されるように、円盤状をなし、外周
に複数の溝が設けられている。このセンサスリット15
8の対向位置にはフォトセンサ60が配設されており、
センサスリット158の溝を検出可能となっている。す
なわち、フォトセンサ60により繰り出しローラ154
の回転を検出できるようになっている。
【0045】以上のように繰り出し機構162Fは構成
されており、この繰り出し機構162Fのフォトセンサ
60にはカウンタ145が接続されている。従って、繰
り出しローラ154が回転すると、該フォトセンサ60
からは、図15に示されるように、連続したパルス波が
出力され、これらパルス波はカウンタ145により計数
されて、ボビン7への下糸巻回時の回転数(下糸巻回
量)が判るようになっている(詳しくは後述)。すなわ
ち、これらフォトセンサ60及びカウンタ145により
ボビンに巻回される下糸量を検出する下糸量検出手段が
構成されている。
【0046】上記繰り出し機構162Fには、下糸99
の緩みを取る緩み取り機構が付設されている。この緩み
取り機構は、繰り出しローラ軸155に対して図示され
ない軸受を介して回転自在に支承され孔に下糸99が通
された緩み取りレバー162aaと、この緩み取りレバ
ー162aaを下糸99の緩みを取る方向に付勢するバ
ネ164と、このバネ164の付勢力による緩み取りレ
バー162aaの回動を規制するストッパ163と、か
ら構成されている。
【0047】また、下糸繰り出し機構162Bは、繰り
出し機構162Fにより繰り出された下糸99をボビン
ケース2の開口部2Aに案内するエアー案内手段162
Gを備えている。このエアー案内手段162Gについて
以下説明する。図9において、符号165は略中空円筒
状の糸吸引器を示しており、この糸吸引器165には、
図9及び図13に示されるように、内部空間と外部とを
連通し上流側から下流側に向う吸引孔165aが形成さ
れている。この糸吸引器165の上流側には、該糸吸引
器165の内部空間に連通するエアーチューブ166の
一端が接続されている。このエアーチューブ166の他
端には電磁弁168が接続されており、この電磁弁16
8には図示されないエアー源が接続されている。
【0048】糸吸引器165の下流側には、該糸吸引器
165の内部空間に連通しこの糸吸引器165に対して
回転可能なエアーチューブ167の一端が接続されてい
る。このエアーチューブ167の他端側はLの字状に折
曲されており、上述のクラッチ機構150aとボビン7
とが連結された状態で、その先端のエアーノズル167
aがボビンケース2の開口部2Aに対向するように位置
調整がなされている。すなわち、電磁弁168がオンす
ると、エアー源からエアーが供給されて当該エアーはエ
アーチューブ166、糸吸引器165、エアーチューブ
167を介して、エアーノズル167aから吹き出すよ
うになっている。
【0049】上記エアーチューブ167の途中部分は下
糸巻回装置140のベース100に回転自在に支承され
ている。このエアーチューブ167は、バネ170によ
り図10における反時計方向に付勢されている一方で、
ノズル退避ソレノイド169の駆動により該バネ170
の付勢力に抗する方向に回動される。このノズル退避ソ
レノイド169にはドライバ181が接続されており、
該ノズル退避ソレノイド169はドライバ181により
駆動されるようになっている。すなわち、ドライバ18
1に従ってノズル退避ソレノイド169がオフすると、
バネ170の付勢力によりエアーノズル167aがボビ
ンケース2の開口部2Aから退避し、ドライバ181に
従ってノズル退避ソレノイド169がオンすると、バネ
170の付勢力に抗してエアーノズル167aがボビン
ケース2の開口部2Aに向うようになっている。
【0050】繰り出し機構162Fと糸巻き200との
間には、図12に示されるように、下糸99の張力を可
変とする糸張力可変手段204が設けられている。この
糸張力可変手段204は、通過する下糸99を押圧する
張力ばね205と、この張力ばね205の押圧力をマニ
ュアル操作により調整する螺子206と、ミシンベッド
100内に配され上記張力ばね205の押圧力に抗する
ソレノイド推力を生ぜしめるソレノイドSOLと、から
構成されている。
【0051】この糸張力可変手段204を駆動する電気
回路は、ソレノイドSOLに電源Vを直列に接続し、そ
の間にスイッチSWを介した構成となっている。
【0052】従って、スイッチSWをオフした場合に
は、上記ソレノイド推力が発生せず、下糸99には張力
ばね205の押圧力が最大限にかかり、下糸張力は最大
となる。また、スイッチSWをオンした場合には、上記
ソレノイド推力が最大限に発生し、下糸99には張力ば
ね205の押圧力からソレノイド推力を減じたものがか
かり、下糸張力は最小となる。
【0053】なお、上記残糸除去装置161、下糸巻回
装置162が、図18乃至図23のベース板3に接触す
る場合には、該ベース板3は適宜切欠かれる。また、図
18にあっては、残糸除去位置Bと下糸巻回位置Cとダ
ミー軸6に対するボビン着脱位置Dが近接しており、保
持部11が誇張されて記載されている。このため、保持
部11が残糸除去装置161や下糸巻回装置162に接
触することも心配されるが、実際には、このような接触
が生じないように充分なスペースが確保されている。
【0054】ところで、本実施例にあっては、ボビンケ
ース把持手段は、移動モータ18により、ボビンケース
着脱位置(釜位置;ダミー軸の位置)A,Dと反釜側に
移動した退避位置(図20乃至図23参照)とに移動可
能である。すなわち、ボビンケース把持手段が退避位置
に移動すると、上記センサ板15が上記直動センサ41
の発光素子41aと受光素子41bとの間を遮蔽するこ
とになり、これによってボビンケース把持手段の退避位
置への移動が検出される。そして、今度は当該退避位置
で、原点位置が検索される。すなわち、ボビンケース把
持手段を退避位置で回動させ、センサ板32が発光素子
31aと受光素子31bとの間を遮蔽した位置を例えば
原点位置としておけば、この位置にボビンケース把持手
段を回動すれば原点位置に復帰することになる。また、
上記回動モータ20として例えばパルスモータを用いた
場合には、このパルスモータのパルス数をカウントする
ことによって、該ボビンケース把持手段を、上記釜位置
A、下糸巻回位置C、残糸除去位置B、ダミー位置D
に、回動制御することができる。
【0055】また、上記下糸自動供給装置には操作パネ
ル252が付設されており(図1参照)、この操作パネ
ル252には、図2に示されるように、電源スイッチ2
52a、操作スイッチ252b、下糸量設定手段として
の設定スイッチ252cが付設されている。電源スイッ
チ252aはメイン電源をオン・オフするものである。
【0056】操作スイッチ252bは、さらに自動スタ
ートスイッチ252ba、マニュアルスタートスイッチ
252bb、マニュアルストップスイッチ252bc、
縫製パターン入力スイッチ252bdを備えている。
【0057】自動スタートスイッチ252baは、電源
スイッチ252aがオンされる度に下糸自動供給装置を
自動スタートモードにし自動スタートさせるためのもの
である。この自動スタートモードの解除は、自動スター
トスイッチ252baをオフすることによりなされる。
【0058】マニュアルスタートスイッチ252bb
は、自動スタートモードが選択されていない時に、オペ
レーターが必要に応じて下糸自動供給装置をスタートさ
せるためのものである。
【0059】マニュアルストップスイッチ252bc
は、下糸自動供給装置の動作中に、オペレーターが必要
に応じて下糸自動供給装置を停止させるためのものであ
る。
【0060】縫製パターン入力スイッチ252bdは、
縫製パターンの入力に応じて、後述の切換手段63に切
換え信号を入力するものである。
【0061】設定スイッチ252cは、ディップスイッ
チ、コードスイッチ等よりなり、これらによって糸太
さ、糸巻取り長さを入力できるようになっている。この
うち、糸巻取り長さの設定に関しては、大まかで大きめ
の値の設定が可能となっている(詳しくは後述)。ま
た、この設定スイッチ252cには割合巻回量設定スイ
ッチが付設されている。この割合巻回量設定スイッチと
は、ボビンの最大巻回量(最大巻回許容量)を基準とし
た割合巻回量(最大巻回量の何割巻き、何十%巻きとい
うような割合巻回量)を設定できるもので、例えば10
0%巻き(最大巻回量)、50%巻き(最大巻回量の半
分)、10%巻き(最大巻回量の1/10)というよう
な設定が可能となっている。
【0062】上記ドライバ147,148,149,1
80,181,250、電磁弁168、カウンタ14
5,146、フォトセンサ60、電源スイッチ252
a、操作スイッチ252b、設定スイッチ252c及び
ミシン本体251には、図1及び図2に示されるよう
に、下糸自動供給装置制御手段(CPU)255が接続
されている。
【0063】この下糸自動供給装置制御手段255は、
図2に示されるように、カウンタ145からの下糸巻回
時の繰り出しローラ回転計数(下糸巻回長さに対応)を
監視しながら下糸巻回装置162の駆動・停止を制御す
る信号をドライバ147,180,181、電磁弁16
8に送出する下糸巻回装置制御手段260(詳しくは後
述)と、カウンタ146からの残糸除去時のボビン回転
計数(残糸長さに対応)を監視しながら残糸除去装置1
61の駆動・停止を制御する信号をドライバ148に送
出する残糸除去装置制御手段262と、カウンタ145
からの下糸巻回時の繰り出しローラ回転計数(下糸巻回
長さに対応)及びカウンタ146からの残糸除去時のボ
ビン回転計数(残糸長さに対応)並びに設定スイッチ2
52cより入力される糸太さに基づいて、(下糸巻回時
の繰り出しローラ回転計数に基づくボビン下糸巻回量)
−(残糸除去時のボビン回転計数に基づく残糸量;上記
糸太さに応じてその残糸量を補正したもの)という演算
を行うことにより次回の縫製に必要な下糸量(今回の実
際の下糸消費量;次回の下糸巻回時の下糸巻回量)を算
出すると共に、この次回の縫製に必要な下糸量(次回の
下糸巻回時の繰り出しローラ回転計数;設定下糸巻回
量)を、ボビンに巻回するよう下糸巻回装置制御手段2
60に信号として送出する演算手段264と、を備えて
いる。
【0064】下糸自動供給装置制御手段255は、さら
に設定スイッチ252cからの入力に従って、設定され
た糸巻取り長さを繰り出しローラの回転数に換算する回
転数換算手段265を備えており、この下糸設定回転数
と上記次回の下糸巻回時の繰り出しローラ回転数とを切
換えて下糸巻回装置制御手段260に送出する切換手段
263を備えている。この切換手段263による切換え
は、例えば電源スイッチ252a、操作スイッチ252
bからの入力に従って行われる。すなわち、電源スイッ
チ252aのオン時には実際の縫製を未だしておらず次
回の下糸巻回時の繰り出しローラ回転数が算出されてい
ないので、下糸設定回転数が下糸巻回装置制御手段26
0に送出されるよう切換えがなされる。但し、下糸巻回
装置制御手段260からの信号により2番目または3番
目のボビンに対しては次回の下糸巻回時の繰り出しロー
ラ回転数が下糸巻回装置制御手段260に送出されるよ
う切換えがなされる(詳しくは後述)。また、操作スイ
ッチ252bによる縫製パターン変更時も同様に、下糸
設定回転数が下糸巻回装置制御手段260に送出される
よう切換えがなされる。
【0065】また、下糸巻回装置制御手段260は、カ
ウンタ145からの下糸巻回時の繰り出しローラ回転計
数に基づいて下糸のボビン軸への絡み付きを検出できる
ようになっている。そして、この絡み付き以降の繰り出
しローラ回転計数を下糸巻回量とし、ボビン駆動モータ
M1の駆動・停止を制御するようになっている。また、
この絡み付き以降の繰り出しローラ回転計数を下糸巻回
量とするよう上記演算手段264に信号を送出するよう
になっている(これらに関しては詳しくは後述)。
【0066】また、下糸自動供給装置制御手段255
は、フォトセンサ60からの信号に基づいて、供給され
る下糸の移動速度として例えばローラ周波数を検出する
周波数検出手段350を備えている。この周波数の検出
としては、例えば一定時間内に検出パルスが幾つ発生す
るかということを把握することによりなされる。
【0067】ここで、この検出パルス周波数FMとカウ
ンタ145の出力から求まる巻取長さとの間には、図3
(f)に示される関係がある。すなわち、ボビン駆動モ
ータM1が一定速度で回転してボビンに下糸を巻回して
いくと、ボビン回転速度は一定であるが、下糸供給路の
糸移動速度(周波数)はボビンに下糸が巻回され下糸径
が大きくなるに比例して大きくなっていく。この比例関
係は糸太さにより図示の如く変動する(傾きが異なる)
が、糸太さに拘らずボビンに巻回できる最大下糸巻回量
は一定の周波数Fmaxとなる。従って、本実施例にお
いては、下糸巻回装置制御手段260に入力される周波
数検出手段350からの周波数FMが上記最大周波数F
maxとなったら、ボビン駆動モータM1の駆動を停止
し、それ以上下糸が巻回されてボビンから溢れないよう
になっている。因に、本実施例に用いられているボビン
駆動モータM1は、パルスモータやサーボモータのよう
に定速度回転可能なモータである。
【0068】また、下糸自動供給装置制御手段255
は、上記周波数検出手段350からの周波数FM、カウ
ンタ145の出力から求まる巻取長さ、設定スイッチ2
52cの糸太さ入力スイッチから入力される糸太さに基
づいて糸太さの入力エラーを判定可能な糸太さ入力エラ
ー判定手段351を備えている。すなわち、この糸太さ
入力エラー判定手段351は、図3(f)に示されるよ
うなデータテーブルを記憶しており、実際に検出してい
る周波数FM、巻取長さに基づいて糸太さが判るように
なっており、データテーブルより求められた太さが入力
されている糸太さと異なった場合には、糸太さ入力を間
違えたとして異常警告手段300に動作指令を送出し、
例えば警報ランプ300aを点滅させたりエラーブザー
300bを鳴らしめるようになっている。なお、糸太さ
の判定としては、例えばある一定巻取長さ間における周
波数の変動を求めて糸太さ直線(図3(f)参照)の傾
きを算出し、この傾きにより糸太さを判定するようにす
るとさらに高精度になる。
【0069】また、下糸巻回装置制御手段260は、上
記設定スイッチ252cの割合巻回量設定スイッチ入力
による入力がなされた場合には、この設定された割合量
となるとボビン駆動モータM1の駆動を停止するように
なっている。すなわち、割合巻回量設定スイッチ入力が
例えば100%巻き(最大巻回量)の場合には、上記周
波数Fmaxとなるまで下糸を巻回するようになってい
る。また、割合巻回量設定スイッチ入力が例えば50%
巻き(最大巻回量の半分)の場合には、上記周波数Fm
axを基準とした半分まで下糸を巻回するようになって
いる。
【0070】また、下糸自動供給装置制御手段255
は、ボビン交換装置160の駆動・停止を制御する信号
をドライバ149,250に送出するボビン交換装置制
御手段261と、ミシン本体251を制御するミシン制
御手段266と、ボビン交換装置制御手段261及び上
記自動スタートスイッチ252ba並びにマニュアルス
イッチ252bb,252bcからの情報に基づいて、
ミシン制御手段266、ボビン交換装置制御手段261
に動作禁止指令または動作許可指令を送出する動作禁止
・許可指令発生手段80と、を備えている。
【0071】すなわち、動作禁止・許可指令発生手段8
0は、自動スタートスイッチ252baにより自動スタ
ートモードが選択されている場合には、電源オン後に、
ミシン制御手段266に動作禁止指令を、ボビン交換装
置制御手段261に動作許可指令をそれぞれ送出し、ボ
ビン交換装置160に対して決められた手順の動作を行
わせるようになっている。勿論、手順中にボビン交換装
置制御手段261と残糸除去装置制御手段262、下糸
巻回装置制御手段260との間で信号の授受がなされ、
残糸除去装置161、下糸巻回装置162も駆動される
ようになっている(詳しくは後述)。
【0072】また、自動スタートスイッチ252baに
より自動スタートモードが選択されておらず且つマニュ
アルスタートスイッチ252bbがオフの場合には、ミ
シン制御手段266に動作許可指令を、ボビン交換装置
制御手段261に動作禁止指令をそれぞれ送出するよう
になっている。
【0073】また、マニュアルスタートスイッチ252
bbのオンにより装置がスタートされた場合には、ミシ
ン制御手段266に動作禁止指令を、ボビン交換装置制
御手段261に動作許可指令をそれぞれ送出し、ボビン
交換装置160に対して決められた手順の動作を行わせ
るようになっている。
【0074】また、動作禁止・許可指令発生手段80
は、ボビンケース2を釜から取り出した場合にマニュア
ルストップスイッチ252bcのオン・オフの確認を行
い、オンの場合には、ミシン制御手段266に動作許可
指令を、ボビン交換装置制御手段261に動作禁止指令
をそれぞれ送出するようになっており、オフの場合に
は、ミシン制御手段266に動作禁止指令を、ボビン交
換装置制御手段261に動作許可指令をそれぞれ送出す
るようになっている。
【0075】さらにまた、動作禁止・許可指令発生手段
80は、ミシン制御手段266から縫製終了信号を受け
た場合には、ミシン制御手段266に動作禁止指令を、
ボビン交換装置制御手段261に動作許可指令をそれぞ
れ送出するようになっており、ボビンケース2が釜に装
着された場合には、ミシン制御手段266に動作許可指
令を、ボビン交換装置制御手段261にも動作許可指令
をそれぞれ送出するようになっている。
【0076】なお、本実施例にあっては、ミシン制御手
段266に縫製を制御する機能を持たせていないが、例
えば電源スイッチ252a、縫製パターン入力スイッチ
252bdからの入力信号に従って、ミシン251の縫
製動作を制御させることも可能である。
【0077】上記下糸自動供給装置制御手段255に
は、処理手順をプログラム及び固定データの形で格納す
るROM253、演算に使用するデータや演算結果等を
一時的に記憶するRAM254が接続されている。RO
M253に書き込まれたプログラムをフローチャートで
示すと図4乃至図8のようになる。
【0078】以下、プログラムに従い本装置の動作を説
明する。プログラムがスタートし、先ず、電源スイッチ
252aが投入されると、ステップ1において、ミシン
本体251に動作禁止指令を出す。これは、釜1からボ
ビンケース2を取り出す際に、誤ってペダルを踏んだり
してミシンが作動するのを防止するためである。次い
で、ステップ2へ進み、ステップ2において、下糸自動
供給装置の初期化を行う。
【0079】ここでは、現在の状態(前回の電源スイッ
チ252aオフ時の状態)を検出し、若し釜1にボビン
ケース2が入っている状態であれば、該ボビンケース2
を釜1から取り出し、その後残糸除去し、また下糸巻回
途中の状態であれば、下糸を切断し、その後残糸除去す
る。すなわち、ボビンケース2を下糸が巻回されていな
い状態とする。これらボビンケース2の釜1に対する着
脱動作、下糸巻回動作、残糸除去動作に関しては後述す
る。また、切換手段263により、下糸自動供給装置制
御手段255の接続を設定スイッチ252c側に切換え
る。
【0080】そして、ステップ3へ進み、ステップ3に
おいて、ボビン交換装置160の回動アーム70を回動
して、把持されたボビンケースを待機位置で待機させ
る。この待機位置は何処であっても構わない。なお、説
明の都合上、待機しているボビンをボビンX、他方のボ
ビンをボビンYとする。そして、この時、下糸自動供給
装置全体も待機状態となる。次いで、ステップ4に進
み、ステップ4において、下糸自動供給装置を電源オン
後に自動でスタートさせる自動スタートモードが選択さ
れているか否かを判定する。そして、自動スタートモー
ドが選択されていない場合にはステップ5に進み、ステ
ップ5において、下糸自動供給装置をマニュアル(手
動)でスタートさせるマニュアルスタートスイッチをオ
ンしたか否かを判定し、オンしていない場合にはステッ
プ5aに進み、ステップ5aにおいて、ミシン本体25
1にミシン動作を許可する信号を送出してステップ5に
リターンし、マニュアルスタートスイッチがオンされる
まで同様な動作を繰り返す。従って、この待機状態にあ
っては、オペレーターは手作業でボビンを交換し、縫製
を行うことになる。一方、ステップ5において、マニュ
アルスタートスイッチをオンしたと判定した場合には、
ステップ5bに進み、ステップ5bにおいて、ミシン本
体251にミシン動作を禁止する信号を送出してステッ
プ6へ進む。
【0081】また、ステップ4において、自動スタート
モードが選択されたと判定した場合にもステップ6へ進
み、ステップ6において、設定スイッチ252cから入
力される糸太さ、糸巻取り長さLmを読み込んでステッ
プ7に進み、ステップ7において、設定された糸巻取り
長さLmを繰り出しローラ154の回転数に換算する。
すなわち、糸巻取り長さLmをボビンに巻回するには繰
り出しローラ154を何回転させれば良いかという、そ
の回転数Rmを算出する。
【0082】そして、ステップ8へ進み、ステップ8に
おいて、一方のボビンXを下糸巻回位置Cへ搬送してス
テップ9へ進み、ステップ9において、ボビンXに下糸
を巻回する。
【0083】この巻回動作の手順を詳細に表したのが図
7である。先ず、ステップ1に進む前に、繰り出しロー
ラ154に、糸巻き200、糸張力可変手段204から
の下糸99を1巻きすると共に、この1巻きした下糸を
緩み取りレバー162aaの孔に通しておく。この時点
で、糸張力可変手段204のスイッチSWをオンにし、
上記ソレノイド推力を最大限に発生させて下糸張力を最
小とする。次いで、この下糸99の糸端を糸吸引器16
5の吸引孔165aに挿入し、少々押し込む。次いで、
回動アーム70の回転により下糸巻回位置Cに至ったボ
ビンケース2を該回動アーム70の前進動作により前進
させると共にボビン駆動モータM1を一時駆動して、ク
ラッチ機構150aとボビンXとを連結する。
【0084】そして、ステップ1において、ボビン駆動
モータM1を駆動しボビンXを回転させる(図3参
照)。次いで、ステップ2に進み、ステップ2におい
て、電磁弁168をオンし、エアーチューブ166,1
67にエアー源からのエアーを流し、吸引孔165aに
挿入し押し込まれていた下糸99を、エアーの流れによ
ってエアーノズル167aに導いてその糸端を該エアー
ノズル167aより露出させる。次いで、ステップ3へ
進み、ステップ3において、ノズル退避ソレノイド16
9をオンし、エアーノズル167aをボビンケース2の
開口部2Aに向わせる。次いで、ステップ4に進み、ス
テップ4において、繰り出しモータM3をオンし、下糸
99を繰り出す。すると、ボビンケース2内に導かれた
下糸99はボビン軸回転とボビンケース内に形成された
渦流との共働によってボビン軸に絡み付く。
【0085】次いで、ステップ5に進み、ステップ5に
おいて、繰り出しモータM3が規定ステップに達したか
否かを判定し、達していない場合には達するまで同様な
判定を繰り返し、達した場合にはステップ6に進み、ス
テップ6において、繰り出しモータM3をオフしてステ
ップ7へ進み、ステップ7において、カウンタ145か
らの回転計数に従って下糸99がボビン軸に絡み付いた
か否かを判定する。
【0086】すなわち、ステップ6において、繰り出し
モータM3をオフしていることから、下糸がボビン軸に
絡み付いていない場合には、カウンタ145からの回転
計数は増加しないが、下糸がボビン軸に絡み付いた場合
には、繰り出しローラ154が回転しフォトセンサ60
からはパルスが出力されてカウンタ145からの回転計
数が増加する。従って、繰り出しモータM3をオフ後に
カウンタ145の回転計数が増加したら、下糸99がボ
ビン軸に絡み付いたと判定できる。また、繰り出しモー
タM3をオフしていることから、ワンウェイクラッチ1
57により、該繰り出しモータM3の出力軸156の回
転は繰り出しローラ軸155に対して遮断され、繰り出
しローラ154は以降ボビン駆動モータM1の回転速度
で駆動される。
【0087】そして、ステップ7において、下糸99が
ボビン軸に絡み付いていない場合には、ステップ4にリ
ターンし、繰り出しモータM3を再駆動すると共に、ノ
ズル退避ソレノイド169のオン及び電磁弁168のオ
ンを、そのまま続行させる(図3(a)〜(c)の点線
部参照)。すなわち、リトライ動作を行わせる。
【0088】そして、ステップ7において、下糸99が
ボビン軸に絡み付いたと判定された場合には、ステップ
8に進み、ステップ8において、ノズル退避ソレノイド
169をオフし、エアーノズル167aをボビンケース
2の開口部2Aから退避させてステップ9に進み、ステ
ップ9において、電磁弁168をオフしてステップ10
に進み、ステップ10において、カウンタ145からの
有効検出パルス総数PMを読み込むと共に、検出パルス
周波数FMを測定する。
【0089】ここで、ボビン回転ではなくカウンタ14
5からの有効検出パルス総数PMを基にして下糸巻回量
を検出していることから(供給している下糸の長さを基
にしていることから)、当該下糸巻回量はボビン回転に
よるものより精度が向上されている。また、下糸巻回量
は下糸のボビン軸への絡み付きを検出してからカウント
がなされるようになっており、これもまた下糸巻回量の
精度を向上する一因となっている。
【0090】そして、ステップ11に進み、ステップ1
1において、PM<Pm(設定された巻取長さLmに対
応するパルス総数)であるか否かを判定し、PM≧Pm
の場合には、設定された巻取長さLmを巻回できたとし
てステップ18に進み、ステップ18において、ボビン
駆動モータM1を停止してステップ16に進み、ステッ
プ16において、糸張力可変手段204のスイッチSW
をオフにし、上記ソレノイド推力をなくして下糸張力を
最大にした状態で、該ボビンケース2の開口部2Aより
導出する下糸99をボビンケースに自動的に糸掛し、こ
の糸掛け動作が終わったら、糸張力可変手段204のス
イッチSWをオンし、上記ソレノイド推力を最大限に発
生させて下糸張力を最小とした状態で、下糸張力ばね下
から導出する下糸を所定量残した切断を自動的に行う。
【0091】このボビンケース2への糸掛け機構及び糸
掛けのなされた下糸の切断機構に関しては、例えば特開
平5−192476号公報や特願平4−18868号明
細書等に記載の機構を適宜採用できるが、本願発明要旨
とは直接関係ないので、ここでの説明は省略する。
【0092】そして、ステップ17に進み、ステップ1
7において、上記PM、FMを基に図3(f)に示され
るデータテーブルに従って糸太さを判定し記憶するが、
入力された糸太さと異なる場合には異常警告手段300
を動作させ、糸太さ入力の間違いをオペレーターに知ら
しめるようになっている。
【0093】一方、ステップ11において、PM<Pm
の場合にはステップ12に進み、ステップ12におい
て、FM<Fmaxであるか否かを判定し、FM<Fm
axの場合にはステップ10にリターンし、FM≧Fm
axの場合には例えば糸太さや巻取長さの入力ミスによ
って下糸巻回中にボビンから下糸が溢れてしまうとして
ステップ13に進み、ステップ13において、ボビン駆
動モータM1を停止してステップ14に進み、ステップ
14において、異常警告手段300を動作させて異常を
オペレーターに知らしめて、ステップ15に進み、ステ
ップ15において、Pm←PMにしてステップ16に進
み、以降は上記と同様な流れとなる。
【0094】そうしたら、図4に示されるステップ10
に進み、ステップ10において、回動アーム70を回転
すると共に釜側に前進させ、ボビンケース把持手段によ
りボビンXを釜内に装着してステップ11へ進み、ステ
ップ11において、ミシン本体251の動作を許可す
る。すなわち、縫製が可能な状態となって縫製が開始さ
れる。
【0095】次いで、ステップ12へ進み、ステップ1
2において、釜内のボビンXを用いた縫製中に、回動ア
ーム70を後退させると共に回転し、他方のボビンYを
下糸巻回位置Cへ搬送してステップ13へ進み、ステッ
プ13において、ボビンYに下糸を巻回する。このボビ
ンYへの下糸巻回動作は、上記ボビンXと同様に、図7
に示されるフローに従って行われる。この時の糸巻取り
長さはボビンXと同様にLmである。
【0096】このようにして、ボビンYに下糸が巻回さ
れたらステップ14へ進み、ステップ14において、ボ
ビンXに対する所定枚数N枚の縫製が終了したか否か
を、例えばミシン251の糸切り信号等により判定し、
ボビンXに対する縫製が終了していない場合には終了す
るまで同様な判定を繰り返し、ボビンXに対する縫製が
終了した場合にはステップ15へ進み、ステップ15に
おいて、ミシン動作を禁止してステップ16へ進み、ス
テップ16において、回動アーム70を回転すると共に
釜側に前進させ、ボビンケース把持手段により、釜内の
残糸のあるボビンXを回動アーム70の一端に保持し、
回動アーム70を後退させる。
【0097】次いで、ステップ17へ進み、ステップ1
7において、下糸自動供給装置をマニュアル(手動)で
ストップさせるマニュアルストップスイッチをオンした
か否かを判定し、マニュアルストップスイッチがオンさ
れた場合には、ステップ18に進み、ステップ18にお
いて、ミシン本体251にミシン動作を許可する信号を
送出してステップ17にリターンし、マニュアルストッ
プスイッチがクリアされるまで同様な動作を繰り返す。
従って、この待機状態にあっては、オペレーターは手作
業で下糸を巻回したボビンを釜に装着し、縫製を行うこ
とになる。一方、ステップ17において、マニュアルス
トップスイッチがオンされていないと判定した場合に
は、ステップ17aに進み、ステップ17aにおいて、
ミシン本体251にミシン動作を禁止する信号を再度送
出してステップ19へ進み、ステップ19において、回
動アーム70を回転すると共に釜側に前進させ、ボビン
ケース把持手段により、ボビンYを釜内に装着してステ
ップ20へ進み、ステップ20において、ミシン本体2
51の動作を許可し、縫製を開始する。
【0098】そして、ステップ21へ進み、ステップ2
1において、回動アーム70をガイド軸4の後退位置に
後退すると共に回転し、回動アーム70の一端に保持し
ている残糸付きボビンXを残糸除去位置Bへ進ませて、
ステップ22へ進み、ステップ22において、ボビンX
の残糸を除去する。
【0099】この残糸除去動作の手順を詳細に表したの
が図8であり、先ず、ステップ1において、残糸除去モ
ータM2を駆動しボビンXに残っている残糸の巻取を開
始してステップ2へ進み、ステップ2において、ボビン
Xの残糸が除去されているか否かを判定する。この判定
は、ボビンXの残糸が除去されてしまうとボビンXの回
転が停止し、反射型光センサ144からパルス波が出力
されなくなることによりなされる。
【0100】そして、ステップ2において、パルス波が
出力されている場合には残糸除去中としてパルス波が出
力されなくなるまで同様な判定を繰り返し、一方パルス
波が出力されなくなった場合には残糸除去が完了したと
してステップ3へ進み、ステップ3において、残糸除去
モータM2の駆動を停止してステップ4へ進み、ステッ
プ4において、反射型光センサ144及びカウンタ14
6によって検出されるボビンXの残糸除去時の回転数
(残糸除去量)Rzを記憶して、図8に示される残糸除
去処理のフローを終了する。
【0101】そして、図5に示されるメインフローのス
テップ23へ進み、ステップ23において、ボビンXの
残糸除去時の回転数(残糸除去量)Rzを残糸長さLz
に換算する。この時、残糸除去長さLzは、ボビン回転
数Rzに糸太さを考慮して補正される。そして、ステッ
プ24へ進み、ステップ24において、ボビンXを用い
ての実際の縫製による下糸消費長さ(下糸消費量)Ls
を、Ls=Lm−Lzから算出してステップ25へ進
み、ステップ25において、次回の縫製に必要な下糸量
(繰り出しローラ回転数に対応)Lm=Ls+Lz(m
in)から算出する。ここで、Lsはステップ24にお
いて算出された値であり、Lz(min)は、残糸除去
装置161の挟持部材による挟持に必要とされるボビン
ケース2から導出する下糸長さであり、このように、L
z(min)を、次回の縫製に必要な下糸量Lmに加味
すると、さらにその下糸巻回量Lmの精度を向上するこ
とができる。
【0102】そして、ステップ26へ進み、ステップ2
6において、次回の縫製に必要な下糸量Lmを、上記繰
り出しモータM3の回転数Rmに換算してステップ27
へ進み、ステップ27において、回動アーム70を回転
し、残糸の除去された空ボビンXを下糸巻回位置Cへ進
ませる。そうしたら、ステップ28へ進み、ステップ2
8において、下糸巻回装置162によって空ボビンXに
下糸を巻回する。このボビンXへの下糸巻回動作は、上
記と同様に、図7に示されるフローに従って行われる。
この時の糸巻取り長さはステップ25にて算出された値
Lmである。
【0103】そして、ステップ29〜ステップ43の処
理を行うが、このステップ29〜ステップ43の処理
は、ステップ14〜ステップ28において行った処理を
ボビンX,Yを入れ換えて行うようにしたものなので、
ここでの説明は省略する。そして、ステップ43の処理
が終わったら、ステップ14へリターンする。
【0104】ところで、上記装置にあっても、先ず最初
にボビンケース把持手段にボビンケース2を装着するに
は手作業が必要となる。このような場合にあっては、先
ず、回動アーム側から手を差し込んで、下糸巻回済みの
ボビンを収容したボビンケースを、中釜軸5に装着する
のと同様に、手の平を返すことなくダミー軸6に押し込
んで、各々のボビンケースをそれぞれダミー軸6に装着
する。
【0105】次いで、電源スイッチがオンされたら、回
動アーム70を原点位置に復帰させ、スタートスイッチ
のオンにより、回動アーム70を回動させて一方のボビ
ンケース把持手段をダミー位置Dに対向させる。そし
て、該回動アーム70を前進させて、該ダミー軸6に保
持されている下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケ
ースを一方のボビンケース把持手段に把持させることに
より、ボビンケース把持手段にボビンケースを装着でき
るようになっている。
【0106】また、ボビンケース把持手段に把持されて
いるボビンケースを取り出す場合若しくは色違いの下糸
を使用するためにボビンケースを一時的にダミー軸6に
保持させておく場合にあっては、ボビンケースを把持し
たボビンケース把持手段をダミー軸6に対向させると共
に、前進させれば、該ボビンケース把持手段に把持され
ていたボビンケースをダミー軸6に受け渡すことができ
る。また、ボビンケースを取り出す場合には、中釜軸5
からボビンケースを取り出すのと同様に、回動アーム側
から手を差し込めば、手の平を返すことなくダミー軸6
に保持されているボビンケースを取り出すことができ
る。
【0107】すなわち、本実施例にあっては、ダミー軸
6を設けることにより、ボビンケース把持手段に対する
ボビンケース2の脱着をする際に、ダミー軸6に対して
ボビンケース2を手の平を返すことなく脱着でき、ボビ
ンケース把持手段に対するボビンケース2の着脱を容易
に行い得るようになっている。
【0108】このように、本実施例においては、ボビン
駆動モータM1の回転により糸巻き200からの下糸9
9をボビン7に巻き付け、この時糸巻き200からの糸
経路上の糸移動速度として例えば糸の移動速度に比例し
た周波数を周波数検出手段350により検出し、この周
波数検出手段350からの検出結果として例えば所定周
波数Fmaxを検出すると、ボビン駆動モータM1の駆
動を停止する一方で、この所定周波数Fmaxをボビン
の最大巻回量に対応させ、たとえ巻取り長さや糸太さの
入力を間違えたとしても、下糸がボビンの最大巻回量を
上回って巻かれてボビンから溢れてしまうことがないよ
う構成しているので、信頼性を向上することが可能とな
っている。
【0109】また、設定スイッチ252cの割合巻回量
設定スイッチによる指定によって上記所定周波数Fma
xとなるまでボビンに下糸を巻回するようにしているの
で、これにより糸太さ等に拘らずボビンに常に最大巻回
量を巻回することができるようになっている。
【0110】また、設定スイッチ252cの割合巻回量
設定スイッチによりボビンの最大巻回量を基準とした割
合巻回量(最大巻回量の何割巻き、何十%巻きというよ
うな割合巻回量)を設定し、この入力された割合巻回量
に対応する周波数を周波数検出手段350が検出する
と、下糸巻回装置制御手段260によりボビン駆動モー
タM1の駆動を停止するよう構成しているので、ボビン
の最大巻回量を基準とした割合巻回量を割合巻回量設定
スイッチに従ってボビンに巻回することが可能となって
いる。
【0111】また、ボビンの下糸巻回量(下糸供給量)
PMと糸供給源からの糸経路上の糸移動速度としての周
波数FMとには糸太さ入力スイッチにより入力される糸
太さをパラメータとした対応関係があることから、糸太
さ入力エラー判定手段351により、糸太さ、下糸供給
量検出手段60,145並びに周波数検出手段350か
らの出力に基づいて、糸太さの入力エラーを判定し、こ
の判定手段351により入力エラーを判定すると、例え
ば入力エラーを作業者に知らしめるよう構成しているの
で、糸太さ入力の間違いを検知することができるように
なっており、信頼性を向上することが可能となってい
る。
【0112】また、本実施例の装置によれば以下の効果
のもある。すなわち、下糸絡み付き検出手段(カウンタ
145及び下糸巻回装置制御手段260)により下糸の
ボビン軸への絡み付きを検出しないと、下糸のボビン軸
への絡み付きに必要な動作を再度またはそのまま行い、
この動作により下糸のボビン軸への絡み付きの可能性を
高めるよう構成しているので、信頼性をさらに向上する
ことが可能となっている。
【0113】また、実際に巻回されている下糸巻回量
を、ボビン軸への絡み付き以降のものとすると共にボビ
ン回転によるものではなく繰り出しローラ154の回転
に基づくものとするよう構成しているので、糸太さに拘
らずボビン7の下糸巻回量を正確に把握することが可能
となっている。
【0114】また、残糸除去装置161によりボビン7
の残糸を除去し、この残糸量を反射型光センサ144及
びカウンタ146により検出し、この残糸量及びボビン
に巻回された下糸量に基づいて、演算手段264により
次回の縫製に必要な下糸量を演算し、この次回の縫製に
必要な下糸量を下糸巻回装置制御手段260に送出し、
この下糸巻回装置制御手段260により下糸巻回装置1
62を駆動し、ボビン7に巻回される下糸量を反射型光
センサ60及びカウンタ145により検出して、ボビン
7に巻回される下糸量が次回の縫製に必要な下糸量に一
致したら、下糸巻回装置制御手段260により下糸巻回
装置162の駆動を停止し、実際の下糸消費量を次回の
縫製に必要な下糸量としてボビンに巻回するよう構成し
ているので、毎回決まったパターンを縫製するミシンに
対しては、ボビンの下糸の使い残しを最小限に抑えるこ
とが可能となっている。
【0115】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例え
ば、上記実施例においては、下糸供給側の糸移動速度と
して例えば糸移動速度に比例した周波数を用いている
が、周波数に限定されるものではなく、例えば糸移動速
度に比例した音波等を用いるようにしても良い。
【0116】また、糸太さをパラメータとしてボビンの
下糸巻回量と糸供給源からの糸経路上の糸移動速度(周
波数)とには、図3(f)に示されるような対応関係が
あることから、図3(f)に示されるようなデータテー
ブルを記憶しておいて、糸移動速度検出手段(周波数検
出手段)350の検出結果に基づいてボビンの下糸巻回
量を検出するようにすることも可能である。
【0117】また、上記実施例では、図3(f)に示さ
れるようなデータテーブルを記憶しているので、実際に
検出している周波数FM、巻き取り長さに基づいて糸太
さを判定できる。このため、設定スイッチ252cから
の糸太さ入力を省略しても、判定した糸太さから残糸除
去時の残糸長さを正確に測定できるので、次回の縫製に
必要な下糸量を高精度に算出することができる。また、
このようにした場合には、糸太さ入力スイッチが要らな
くなることから、操作が容易になると共に低コスト化を
図ることが可能となる。
【0118】さらにまた、上記実施例では、下糸巻回量
を指定する入力スイッチ(糸巻取り長さ入力スイッチ、
割合巻回量設定スイッチ等)に従ってボビンに下糸を巻
回するようにしているが、この下糸巻回装置自体を一定
の周波数に対応するボビン下糸巻回量(ボビン最大巻回
量を含む)をボビンに必ず巻回する装置とすれば、下糸
巻回量を指定する入力スイッチが必要なくなり、操作が
容易になると共に低コスト化を図ることが可能となる。
【0119】なお、ボビン駆動モータM1が定速度回転
できないモータの場合には、検出パルスの周波数の測定
を以下のようにすれば良い。すなわち、モータの回転量
に応じて基準信号を発生させ、この基準信号の間に発生
する検出パルスの数を数えれば良く例えばモータ一回転
に一回基準パルスを発生させるようにすれば良い。
【0120】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1または2の
下糸巻回装置によれば、巻取手段の回転により糸供給源
からの糸をボビンに巻き付け、この時糸供給源からの糸
経路上の糸移動速度として例えば糸の移動速度に比例し
た周波数を糸移動速度検出手段により検出し、この糸移
動速度検出手段からの検出結果として例えば所定周波数
を検出すると、巻取手段の駆動を停止するよう構成した
ものであるから、この所定周波数を例えばボビンの最大
巻回量に対応させれば、たとえ巻取り長さや糸太さの入
力を間違えたとしても、下糸がボビンの最大巻回量を上
回って巻かれてボビンから溢れてしまうことがなく、信
頼性を向上することが可能となる。また、例えば外部入
力手段による指定によって上記所定周波数となるまでボ
ビンに下糸を巻回するようにすれば、これにより糸太さ
等に拘らずボビンには常に最大巻回量を巻回することが
可能となる。また、例えば上記所定周波数を一定として
この所定周波数となるまでボビンに下糸を必ず巻回する
構成とすれば、下糸巻回量を指定する入力スイッチが必
要なくなり、操作性の向上及び低コスト化を図ることが
可能となる。
【0121】また、請求項3の下糸巻回装置によれば、
請求項1に加えて、糸太さをパラメータとしてボビンの
下糸巻回量と糸供給源からの糸経路上の糸移動速度とに
は対応関係があることから、糸移動速度検出手段の検出
結果に基づいてボビンの下糸巻回量を検出することも可
能である。
【0122】また、請求項4の下糸巻回装置によれば、
請求項1に加えて、入力手段によりボビンの最大巻回量
を基準とした割合巻回量(最大巻回量の何割巻き、何十
%巻きというような割合巻回量)を設定し、この入力さ
れた割合巻回量に対応する糸移動速度を糸移動速度検出
手段が検出すると、制御手段により巻取手段の駆動を停
止するよう構成したものであるから、ボビンの最大巻回
量を基準とした割合巻回量を外部入力に従ってボビンに
巻回することが可能となる。
【0123】また、請求項5の下糸巻回装置によれば、
請求項1に加えて、ボビンの下糸巻回量(下糸供給量)
と糸供給源からの糸経路上の糸移動速度とには糸太さ入
力スイッチにより入力される糸太さをパラメータとした
対応関係があることから、判定手段により、糸太さ、下
糸供給量検出手段並びに糸移動速度検出手段からの出力
に基づいて、糸太さの入力エラーを判定し、この判定手
段により入力エラーを判定すると、例えば入力エラーを
作業者に知らしめるよう構成したものであるから、糸太
さ入力の間違いを検知することができるようになり、信
頼性を向上することが可能となる。
【0124】また、請求項6の下糸巻回装置によれば、
請求項1に加えて、ボビンの下糸巻回量(下糸供給量)
と糸供給源からの糸経路上の糸移動速度とには糸太さを
パラメータとした対応関係があることから、判定手段に
より、これら下糸供給量検出手段及び糸移動速度検出手
段からの出力に基づいて糸太さを判定し、糸太さ入力ス
イッチを不要とするよう構成したものであるから、操作
性の向上及び低コスト化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるボビンの下糸巻回装
置を適用した下糸自動供給装置の全体構成図である。
【図2】図1のCPU内の構成を具体的に表した制御ブ
ロック図である。
【図3】同上下糸巻回装置の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図4】同上下糸自動供給装置の動作手順を表したフロ
ーチャートである。
【図5】図4に続くフローチャートである。
【図6】図5に続くフローチャートである。
【図7】同上下糸自動供給装置の動作手順内の下糸巻回
処理を具体的に表したフローチャートである。
【図8】同上下糸自動供給装置の動作手順内の残糸除去
処理を具体的に表したフローチャートである。
【図9】同上下糸巻回装置の斜視図である。
【図10】図9の繰り出し機構の正面図である。
【図11】図9の繰り出し機構の側面図である。
【図12】同上下糸巻回装置に適用された糸張力可変手
段の正面図である。
【図13】図9の下糸吸引器の横断面図である。
【図14】同上繰り出し機構における繰り出しローラの
回転検出手段の正面図である。
【図15】同上繰り出しローラの回転時に検出される波
形図である。
【図16】本実施例に用いられるボビンの回転検出手段
側の正面図である。
【図17】同上ボビンの回転検出手段からボビン回転時
に出力される波形図である。
【図18】同上下糸自動供給装置に用いられている各装
置の配置関係を表した下糸自動供給装置の正面図であ
る。
【図19】同上下糸自動供給装置に用いられているボビ
ン交換装置の正面図である。
【図20】同上ボビン交換装置の平面図である。
【図21】同上ボビン交換装置における直動機構部分を
表した右側面図である。
【図22】同上ボビン交換装置における回動機構部分を
表した右側面図である。
【図23】同上ボビン交換装置のダミーポジション及び
ダミー軸を説明するための概略側面図である。
【符号の説明】
7 ボビン 60,145 下糸供給量検出手段 99 糸 200 糸供給源 252c 割合巻回量入力手段、糸太さ入力スイッチ 260 制御手段 300 異常警告手段 350 糸移動速度検出手段 351 糸太さ入力エラー判定手段 M1 巻取手段 Fmax 所定周波数

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸供給源からの糸をボビンに巻き付ける
    ように回転する巻取手段と、 糸供給源からの糸経路上の糸移動速度を検出する糸移動
    速度検出手段と、 この糸移動速度検出手段の検出結果に基づいて前記巻取
    手段の駆動を停止する制御手段と、を備えた下糸巻回装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の下糸巻回装置において、 糸移動速度検出手段は、糸の移動速度に比例した周波数
    を検出し、 制御手段は、この糸移動速度検出手段からの所定周波数
    を検出すると巻取手段の駆動を停止することを特徴とす
    る下糸巻回装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の下糸巻回装置において、 制御手段は、糸移動速度検出手段の検出結果によりボビ
    ンの下糸巻回量を検出することを特徴とする下糸巻回装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の下糸巻回装置において、 ボビンの最大巻回量を基準とした割合巻回量を設定可能
    な入力手段を備え、 制御手段は、糸移動速度検出手段から前記割合巻回量に
    対応する糸移動速度を検出すると巻取手段の駆動を停止
    することを特徴とする下糸巻回装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の下糸巻回装置において、 糸供給源からの下糸供給量を検出する下糸供給量検出手
    段と、 糸太さを入力可能な糸太さ入力スイッチと、 前記下糸供給量検出手段及び糸太さ入力スイッチ並びに
    糸移動速度検出手段からの出力に基づいて、糸太さの入
    力エラーを判定可能な判定手段と、を備えた下糸巻回装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の下糸巻回装置において、 糸供給源からの下糸供給量を検出する下糸供給量検出手
    段と、 この下糸供給量検出手段及び糸移動速度検出手段からの
    出力に基づいて、糸太さを判定可能な判定手段と、を備
    えた下糸巻回装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007196006A (ja) * 2007-03-26 2007-08-09 Juki Corp 下糸糸巻き装置付きミシン
CN103741393A (zh) * 2013-12-27 2014-04-23 蔡金财 锁式线迹缝纫机底线余量检测装置及其检测方法

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