JPH08299602A - きせかえ玩具の着せ替え方法 - Google Patents

きせかえ玩具の着せ替え方法

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JPH08299602A
JPH08299602A JP11487495A JP11487495A JPH08299602A JP H08299602 A JPH08299602 A JP H08299602A JP 11487495 A JP11487495 A JP 11487495A JP 11487495 A JP11487495 A JP 11487495A JP H08299602 A JPH08299602 A JP H08299602A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
pressure
doll
clothes
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JP11487495A
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English (en)
Inventor
Yoshihide Inui
芳秀 戌亥
Yasuo Sudo
康夫 須藤
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3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人形型と、それに貼付するための複数個の衣
服型及び/又は装身具型とを用いてきせかえ玩具の着せ
替えを行う方法に関し、容易かつ確実に衣服型等の貼着
が行え、貼着した型の不用意な脱離を防止でき、しかも
衣服型等のデザインを自由に選択することができるよう
な方法を提供することを目的とする。 【構成】 人形型、衣服型及び装身具型をシート状印刷
物から構成するとともに、衣服型及び/又は装身具型の
人形型への貼付を、人形型の表面の少なくとも一部分及
び/又は衣服型及び/又は装身具型の表面及び/又は裏
面の少なくとも一部分に再剥離性粘着剤層を適用するこ
とによって、繰り返しの貼付及び剥離が可能な接合強度
で行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に「きせかえ」と称
される着せ替えタイプの人形玩具において、そのような
きせかえ玩具の着せ替えを行う方法に関する。本発明方
法を使用すると、幼児や小児がきせかえ玩具で遊ぶ時な
どに、衣服型や装身具型を損傷するようなことがなく、
また、そのような型を容易かつ簡単な手法で人形型に確
実に貼付することができる。さらに、本発明方法による
と、貼付した衣服型及び装身具型が落下等のショックや
玩具の振り回しなどで不用意に脱離することがない。し
かも、本発明方法によると、衣服型及び人形型を任意の
組み合わせで適宜選択して使用し、また、任意に剥離し
たり、再度貼付したりすることが可能である。
【0002】
【従来の技術】従来、いろいろな着せ替えタイプの人形
玩具が公知である。例えば、実開昭61−31491号
公報は、幼児でも楽な取扱いでリアル感に富んだ着せ替
え遊びを楽しむことができる着せ替え人形玩具を開示し
ている。この人形玩具は、図1に示す正面及び側面から
理解されるように、例えば生ゴム、プラスチック等の素
材から成形された人形本体10を有している。この人形
本体10には、例えば図2に示すように、裏面に貼着剤
が塗布されている衣服型(この例ではワンピース)11
を貼り付けたり、人形本体と同素材によって形成された
装身具型(この例では靴)12を履かせたりすることが
できる。なお、衣服型11は、通常、いろいろな衣服
(例えば、ブラウス、スカート等)がすでに印刷されて
いるシール台紙から、必要に応じて適当なものを剥離し
て使用することができる。この着せ替え人形玩具は、上
記のような効果を奏するという点で着目し得るというも
のの、使用している貼着剤が永久型の粘着剤であるの
で、衣服型等を人形本体に貼り付けた後では、再剥離に
困難をともない、また、剥離と貼付を繰り返すうちに人
形本体の汚れなども目立ってくる。さらに、人形本体を
プラスチック等の成形で製作しているので、価格が上昇
し、幼児の玩具として手軽に購入し、遊ぶことができな
い。さらにまた、立体的な着替え遊びができる反面、か
なりの嵩があるので、外出時などに手軽に携帯すること
ができないといった問題も抱えている。
【0003】簡単に遊ぶことができ、持ち運びも容易な
低コストの着せ替え人形玩具として、ノートタイプのも
のも公知である。この人形玩具は、一般に「きせかえ」
と称されるもので、例えば図3に示されているように、
人形型、衣服型及び装身具型があらかじめ印刷されてい
るノート、板紙等の型印刷シート(この例ではノート)
20から、その切り取り線等に沿って必要な型を切り離
し、型に付設された折り返し爪によって衣服型等を人形
型に掛着し、いろいろなバリエーションで人形の着せ替
えを楽しもうというものである。例えば、図3に示した
型のうち人形型21及びワンピースの衣服型22を使用
して着せ替え遊びを行う場合には、これらの型をノート
20から切り離した後、図4に正面図(A)及び側断面
図(B)として示すように、人形型21に衣服型22を
折り返し爪23及び24を介して掛着する。理解される
ように、このようなきせかえ玩具では、人形型21への
衣服型22等の掛着を爪24だけで行うので、着せ替え
の作業が非常に簡単である。しかしながら、このきせか
え玩具で使用する折り返し爪は、小さくて華奢にできて
いるため、しっかりと人形型に掛合せず、遊んでいるう
ちに衣服型等が簡単に脱離してしまう。また、爪の折り
曲げを何度も繰り返すうちに、爪の部分が型から千切れ
たり、破損したりして、型そのものが使用不能になると
いう不具合もある。さらにまた、折り返し爪の存在は、
衣服型及び装身具型のデザインを制約したり、人形型と
の調和感を欠くことの原因ともなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したような従来の技術の問題点を解決して、人形型も、
衣服型及び装身具型も偏平なシート状印刷物から構成さ
れている「きせかえ」玩具において、衣服型や装身具型
を損傷するようなことがなく、また、そのような型を容
易かつ簡単な手法で人形型に確実に貼付することがで
き、貼付した衣服型及び装身具型が落下等のショックや
玩具の振り回しなどで不用意に脱離することがなく、し
かも、衣服型及び人形型を任意の組み合わせで適宜選択
して使用し、また、任意に剥離したり、再度貼付したり
することが可能であるような、着せ替え人形玩具の改良
された掛着方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、本発明
によれば、人形型と、それに貼付するための複数個の衣
服型及び/又は装身具型とを用いてきせかえ玩具の着せ
替えを行う方法において、前記人形型、衣服型及び装身
具型をシート状印刷物から構成するとともに、前記衣服
型及び/又は装身具型の前記人形型への貼付を、前記人
形型の表面の少なくとも一部分及び/又は前記衣服型及
び/又は装身具型の表面及び/又は裏面の少なくとも一
部分に再剥離性粘着剤層を適用することによって、繰り
返しの貼付及び剥離が可能な接合強度で行うことを特徴
とする、きせかえ玩具の着せ替え方法によって達成する
ことができる。
【0006】本発明の着せ替え方法において、シート状
印刷物としての人形型、衣服型及び装身具型は、適当な
サイズ及び材料のシート状材料、例えばノート又は画用
紙サイズの紙、コート紙、板紙、プラスチック材料等の
シートにそれらの型を印刷した後に型の輪郭に沿って切
断したものであってもよく、また、そのような切断片の
複数枚を使用しやすいように束ねて重ね合わせ、セット
したものであってもよい。また、このような型は、適当
なシート状材料にそれらの型を印刷した後に、使用時に
楽しみながら切り離しできるように、型の輪郭にそって
ミシン目、切り込み等の切り離し手段を入れたものであ
ってもよい。このようなシート状印刷物は、好ましく
は、それを例えば厚紙のようなシート台紙上に剥離可能
に貼付した形で提供される。さらに、これらの型は、人
形型だけ、衣服型だけ、というように種類別にシート状
材料に印刷されていてもよ。さらにまた、これらの型
は、シート状材料の片面だけに印刷されていても、その
両面に印刷されていてもよい。そして、型の印刷には、
通常の印刷技術を利用することができ、特に、美観や購
買意欲促進の目的から、グラビア印刷、発泡印刷等の手
法を利用することが推奨される。いずれにしても、本発
明方法において用いられる人形型、衣服型及び装身具型
は、好ましくは、それらの型を印刷したシート状印刷物
から分離されたものである。
【0007】本発明の方法において、人形型、衣服型又
は装身具型の表面又は裏面の少なくとも一部分に再剥離
性粘着剤層を適用する作業は、いろいろな手法に従って
有利に実施することができる。好ましい手法のいくつか
を示すと、次の通りである。 (1)粘着剤層を、再剥離性粘着剤組成物の水系分散体
をゲル化することによって調製した固形粘着剤を所定の
部位に塗布することにより適用する。固形粘着剤は、例
えば、それを容器に充填してスティックタイプの糊とし
て使用することができる。
【0008】(2)粘着剤層を、再剥離性粘着剤組成物
を溶剤及び噴射剤とともに含むエアロゾル組成物を所定
の部位にスプレー塗布することにより適用する。エアロ
ゾル組成物は、例えば、それを缶に充填してスプレータ
イプの糊として使用することができる。 (3)粘着剤層を、再剥離性粘着剤組成物の層とそれを
支承する剥離紙(好ましくはシリコーン被覆の剥離紙)
とを含む転写シートから前記粘着剤組成物の層を所定の
部位に転写することにより適用する。
【0009】(4)粘着剤層を、再剥離性粘着剤組成物
の水系分散体を含浸した多孔質部材、例えばフェルトチ
ップを用いて所定の部位に塗布することにより適用す
る。 (5)粘着剤層を、少なくとも片面に再剥離性粘着剤組
成物の層を有する両面粘着テープから前記粘着剤組成物
の層を所定の部位に貼付することにより適用する。
【0010】本発明において使用される再剥離性粘着剤
組成物は、さらに詳しく述べると、例えば、次のような
ものを包含する。 1)炭素数約4〜12のアルコールのアクリレート及び
メタクリレートからなる群から選ばれた1種もしくはそ
れ以上のモノマー約50〜99.5重量%と、水可溶性
の共重合性モノマー及び無水マレイン酸からなる群から
選ばれた1種もしくはそれ以上のモノマー約0.05〜
50重量%とを、油溶性重合開始剤及び界面活性剤の存
在下に水性懸濁重合させて得た、平均粒子径約5〜70
μm の、中実もしくは中空の粘着性微小球を含有してい
る粘着剤組成物。
【0011】2)炭素数約4〜12のアルコールのアク
リレート及びメタクリレートからなる群から選ばれた1
種もしくはそれ以上のモノマー約50〜99.5重量%
と、水可溶性の共重合性モノマー及び無水マレイン酸か
らなる群から選ばれた1種もしくはそれ以上のモノマー
約0.05〜50重量%とを、油溶性重合開始剤及び界
面活性剤の存在下に重合させて得た共重合体と、架橋弾
性微小球、粉砕ゴム粒子、ガラスビーズ、シリカ粒子、
長鎖カルボン酸塩などからなる上記共重合体と比較的に
非相溶性の固体群から選ばれた1種もしくはそれ以上の
固体とを含有している粘着剤組成物。
【0012】3)炭素数約4〜12のアルコールのアク
リレート及びメタクリレートからなる群から選ばれた1
種もしくはそれ以上のモノマー約50〜99.5重量%
と、カルボキシル基及び/又は水酸基を含有する1種も
しくはそれ以上の共重合性モノマー約0.05〜50重
量%とを重合させて得た共重合体に、ポリイソシアネー
ト化合物又はポリエポキシド化合物を架橋剤として配合
した粘着剤組成物。
【0013】これらの粘着剤組成物は、再剥離可能な粘
着剤層を構築するため、工業的には、その組成物の水又
は有機溶剤の溶液又は分散液を塗布装置で塗布すること
ができる。また、粘着剤層の構築をより小規模で行う場
合あるいは家庭、幼稚園、学校等で行う場合には、すで
に上記したように、例えば、カルボン酸金属塩などのゲ
ル化剤を添加してスティック状の容器に充填した固形状
粘着剤を用いて塗布したり、溶液状又は分散液状組成物
を缶に充填し噴射剤を添加したスプレー状粘着剤を用い
て塗布したり、水系エマルジョンの粘着剤組成物を小容
器に充填しフェルトチップなどを通して塗布したりする
ことができる。
【0014】この再剥離可能な粘着剤層をきせかえ玩具
の衣服型、装身具型等の型の裏面の全部もしくは一部に
塗布するか、さもなければ、あるいはそれに加えて、人
形型の表面の少なくとも一部分に塗布すると、人形型と
衣服型、装身具型等を確実かつ安定に貼着でき、何らか
のショックなどで不用意に脱離することもない。また、
衣服型、装身具型等の型の裏面にこの再剥離性の粘着剤
を塗布した場合には、それらの型を重ねて貼付すること
ができるので、重ね着の遊びなども楽しむことができ
る。そして、着せ替え時の衣服等の交換には、単に衣服
型等を剥離するだけでよく、強い引っ張り力も、入念な
注意も不要であり、また、剥離時に人形型、衣服型等を
破損したり引き裂いたりすることもないので、同一の型
を長期間繰り返して使用することができる。
【0015】さらには、再剥離可能な粘着剤層を使用す
ると、従来のノートタイプのきせかえ玩具においてその
存在が必須であった衣服型等を人形型に掛着するための
折り返し爪が不要となり、今まで大きな問題であった爪
の破損や千切れを心配しなくて済むことの他、衣装、装
身具等のデザインの選択に自由度が増し、所望のデザイ
ンを任意に使用することができる。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を用いて本発明の好ましい態
様を説明する。なお、本発明はこれらの態様に限定され
るものではないことを理解されたい。図5は、本発明の
実施において用いることのできる人形型、衣服型及び装
身具型を印刷した型印刷シートの一例である。図示の例
は、一枚の型印刷シート20に、人形型(女児)1、衣
服型(ワンピース)2、そして装身具型(リボン)3を
まとめて印刷した例である。また、衣服型及び装身具型
の大きさ及び形状は、それぞれ、人形型の大きさ及び形
状に合わせてある。このような型印刷シートは、複数枚
をまとめて1つの透明なビニール袋に入れても、あるい
は複数枚を束ねてノートの体裁に整えてもよい。それぞ
れの型には、シート20からの型の分離を容易にするた
め、その型の輪郭に沿って切れ目aが入れてあるので、
幼児、小児等が、遊ぶ直前に、希望の型を選んで切り抜
くことが容易である。切れ目aは、切り抜きが容易であ
るならば、ミシン目、その他であってもよい。
【0017】図5に示した型印刷シート20から切り抜
いた人形型1及び衣服型2を使用して、図6に示すよう
に着せ替えを楽しむことができる。衣服型2に、その裏
面全体に再剥離可能な粘着剤組成物を塗布して粘着剤層
5を形成する。なお、図示の例では衣服型2の裏面に全
面的に粘着剤組成物を塗布したけれども、必要に応じ
て、その一部にのみ、例えば上部のみ又は周辺部のみ、
塗布してももちろん差し支えない。粘着剤層の形成後、
人形型1の表面(印刷面)に衣服型2をその印刷面が表
になるように位置合わせして軽く押しつける。図6
(A)に示すように、図4(A)のものに比較してデザ
イン的にすぐれた完成品を得ることができる。なお、説
明を簡単にするために特に図示しなかったけれども、必
要に応じて、追加の衣服型を重ね着させたり、装身具型
を貼り付けたりすることも可能である。そして、遊びを
終えた時には、粘着剤層5の粘着剤組成物は再剥離性を
有しているので、人形型1から衣服型2を容易に剥離可
能であり、その際、人形型1もその上の衣服型2も破れ
ることはない。
【0018】上記のような人形型、衣服型及び装身具型
を使用して、実際にきせかえ玩具の衣服等の着せ替えを
行った。以下に、そのいくつかの例を示す。なお、以下
において、「部」は、特に断りのある場合を除いて、
「重量部」を意味する。例1 イソオクチルアクリレート−アクリル酸(97:3)共
重合体の粘着性微小球を水性懸濁重合によって調製し
た。得られた共重合体微小球をアセトン及びヘプタンの
混合溶液(1:1)で固形分含有量7%になるように膨
潤させた。得られた溶液をスプレー缶に詰め、全体重量
30%となるように液化石油ガスを圧入した。得られた
エアロゾル組成物を図5に示す衣服型2及び装身具型3
(切り抜き後)の裏面にスプレー塗工した。次いで、こ
れらの粘着剤層付きの型を同じく図5の人形型1(切り
抜き後)に貼着した。衣服型及び装身具型のどちらも人
形型に良好に粘着しており、得られた人形を振り回して
も脱離することがなく、また、人形型から剥離する時
は、弱い力でたやすく剥がすことができ、印刷面に損傷
等を与えることもなかった。例2 前記例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
粘着剤組成物をスプレー塗工することに代えて、スティ
ック糊の形で塗布した。
【0019】イソオクチルアクリレート−アクリル酸
(97:3)共重合体の粘着性微小球を水性懸濁重合す
ることにより得た粘着剤微小球を含む69%の水分散組
成物49部を、ブチルアクリレートエマルジョン(固形
分50%)10部、ポリビニルピロリドン2部、パルミ
チン酸ナトリウム9部、水21部、ポリエチレングリコ
ール5部、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール
2部及びトライトンX−100(商品名、ローム・アン
ド・ハース社製の界面活性剤)と合し、80℃に加熱し
て20分間混合した。得られた混合物をリップスティッ
ク状の容器に流し込み、冷却した。得られた固形のステ
ィック糊を使用して、前記例1と同様にしてきせかえ玩
具の衣服等の着せ替えを行った。衣服型及び装身具型の
どちらも人形型に良好に粘着しており、得られた人形を
振り回しても脱離することがなく、また、人形型から剥
離する時は、弱い力でたやすく剥がすことができ、印刷
面に損傷等を与えることもなかった。例3 前記例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
粘着剤組成物をスプレー塗工することに代えて、スティ
ック糊の形で塗布した。
【0020】イソオクチルアクリレート−オクチルアク
リルアミド(95:5)共重合体からなる粘着剤を水乳
化重合することによって粘着剤含有量50%の水系エマ
ルジョンを得た。得られた水系エマルジョン60部を、
ポリビニルピロリドン10部、パルミチン酸ナトリウム
9部、グリセリン6部及び水15部と合し、80℃に加
熱して20分間混合した。得られた混合物をリップステ
ィック状の容器に流し込み、冷却した。得られた固形の
スティック糊を使用して、前記例1と同様にしてきせか
え玩具の衣服等の着せ替えを行った。衣服型及び装身具
型のどちらも人形型に良好に粘着しており、得られた人
形を振り回しても脱離することがなく、また、人形型か
ら剥離する時は、弱い力でたやすく剥がすことができ、
印刷面に損傷等を与えることもなかった。例4 前記例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
粘着剤組成物をスプレー塗工することに代えて、転写シ
ートからの粘着剤層を型に転写した。
【0021】イソオクチルアクリレート−アクリル酸
(95:5)共重合体を調製した。次いで、この共重合
体をヘプタン及びイソプロピルアルコールの混合溶液
(1:1)に溶解して10%溶液を得た。得られた共重
合体溶液をシリコーン処理された剥離紙に乾燥重量で1
0g/m2になるようにハンドコーターで塗布した。塗布
の完了後、得られた塗膜の上に、水性懸濁重合によって
調製したイソオクチルアクリレート−アクリル酸(9
7:3)共重合体の粘着性微小球を含む微小球含有量2
0%の水分散液19部、水乳化重合によって調製したイ
ソオクチルアクリレート−アクリル酸(95:5)共重
合体からなる粘着剤組成物(固形分50%)4部、ポリ
アクリル酸増粘剤0.2部及び水75部からなり、28
%アンモニア水でpH=7に調整した水系組成物を乾燥重
量で7g/m2になるようにハンドコーターで塗布した。
十分に乾燥した後、ポリプロピレンフィルムを被覆して
転写シートを完成した。
【0022】粘着剤層の転写のため、まず最初に、シリ
コーン処理された剥離紙を転写シートから剥離した。次
いで、転写シートの粘着剤面を衣服型及び装身具型の裏
面の所定の部位に粘着し、粘着剤層の転写に必要な力を
かけて押しつけた。この後、ポリプロピレンフィルムを
転写シートから剥がして、転写を完了した。次いで、前
記例1と同様にしてきせかえ玩具の衣服等の着せ替えを
行った。衣服型及び装身具型のどちらも人形型に良好に
粘着しており、得られた人形を振り回しても脱離するこ
とがなく、また、人形型から剥離する時は、弱い力でた
やすく剥がすことができ、印刷面に損傷等を与えること
もなかった。例5 前記例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
粘着剤組成物をスプレー塗工することに代えて、両面粘
着シートからの粘着剤層を型に転写した。
【0023】イソオクチルアクリレート−アクリル酸
(95:5)共重合体を調製した。次いで、この共重合
体をヘプタン及びイソプロピルアルコールの混合溶液
(1:1)に溶解して25%溶液を得た。得られた共重
合体溶液をポリエチレンテレフタレート(PET)フィ
ルムに乾燥重量で20g/m2になるようにハンドコータ
ーで塗布した。乾燥後、この粘着剤面をシリコーン処理
された剥離紙で保護した。その後、PETフィルムの裏
面に、水性懸濁重合によって調製したイソオクチルアク
リレート−アクリル酸(97:3)共重合体の粘着性微
小球を含む微小球含有量25%の水分散液19部、水乳
化重合によって調製したイソオクチルアクリレート−ア
クリル酸(95:5)共重合体からなる粘着剤組成物
(固形分50%)4部、ポリアクリル酸増粘剤0.2部
及び水75部からなり、28%アンモニア水でpH=7に
調整した水系組成物を乾燥重量で7g/m2になるように
ハンドコーターで塗布した。十分に乾燥した後、両面粘
着シートを完成した。
【0024】両面粘着シートの粘着剤面を衣服型及び装
身具型の裏面の所定の部位に粘着し、再剥離可能な粘着
剤を表面に配置した。次いで、前記例1と同様にしてき
せかえ玩具の衣服等の着せ替えを行った。衣服型及び装
身具型のどちらも人形型に良好に粘着しており、得られ
た人形を振り回しても脱離することがなく、また、人形
型から剥離する時は、弱い力でたやすく剥がすことがで
き、印刷面に損傷等を与えることもなかった。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
人形型も、衣服型及び装身具型も偏平なシート状印刷物
から構成されているきせかえ玩具において、記載のよう
な再剥離可能な粘着剤組成物を衣服型及び/又は装身具
型の裏面の全部又は一部分に塗布したり、あるいは人形
型の表面の全部又は一部分に塗布したりすると、衣服型
等を容易かつ簡単な手法で人形型に安定かつ確実に貼付
することができる。また、人形型に貼付した衣服型及び
装身具型が、落下等のショックや玩具の振り回しなどで
不用意に脱離することがない。また、衣服型の表面又は
裏面に塗布した粘着剤組成物のため、衣服型を重ねて貼
付する、いわゆる重ね着遊びも容易に可能である。ま
た、衣服等の交換は、人形型に貼付してある衣服型等を
剥がすだけでよく、そして、再剥離可能な粘着剤組成物
の使用で、人形型、衣服型及び装身具型のいずれにも損
傷を与えるなくそれらの型を繰り返し貼着及び脱離する
ことが可能である。
【0026】さらに、従来のきせかえ玩具において衣服
型等を人形型に掛着するために必要であった折り返し爪
が不要となり、爪の破損や千切れを心配しなくて済むこ
との他、衣装、装身具等のデザインの選択に自由度が増
し、所望のデザインを任意に使用することができる。さ
らにまた、もしも従来のきせかえ玩具がある場合には、
それに上記の粘着剤組成物を塗布して、遊びの幅を広げ
ることも可能であり、特にそのような玩具の爪が破損し
ていたり千切れていたりする場合、単に粘着剤組成物を
塗布するだけで再度利用することができるので、非常に
有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の着せ替え人形玩具で用いられている人形
本体を正面及び側面から見た状態を示す説明図である。
【図2】図1に示した人形本体に衣服型を着せた状態を
示す正面図である。
【図3】従来のきせかえ玩具で用いられている人形型等
を印刷した型印刷シートを示す説明図である。
【図4】図3に示した型印刷シートから切り離した人形
型等を用いて着せ替え遊びを行った一例を示す説明図で
ある。
【図5】本発明方法の実施に有利に使用することのでき
る人形型等を印刷した型印刷シートの好ましい一例を示
す説明図である。
【図6】図5に示した型印刷シートから切り離した人形
型等を用いて着せ替え遊びを行った一例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1…人形型 2…衣服型 5…粘着剤層 20…型印刷シート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人形型と、それに貼付するための複数個
    の衣服型及び/又は装身具型とを用いてきせかえ玩具の
    着せ替えを行う方法において、 前記人形型、衣服型及び装身具型をシート状印刷物から
    構成するとともに、前記衣服型及び/又は装身具型の前
    記人形型への貼付を、前記人形型の表面の少なくとも一
    部分及び/又は前記衣服型及び/又は装身具型の表面及
    び/又は裏面の少なくとも一部分に再剥離性粘着剤層を
    適用することによって、繰り返しの貼付及び剥離が可能
    な接合強度で行うことを特徴とする、きせかえ玩具の着
    せ替え方法。
  2. 【請求項2】 前記人形型、衣服型及び装身具型がそれ
    らの型を印刷したシートから分離されたものである、請
    求項1に記載の着せ替え方法。
  3. 【請求項3】 前記粘着剤層を、再剥離性粘着剤組成物
    の水系分散体をゲル化することによって調製した固形粘
    着剤を所定の部位に塗布することより適用する、請求項
    1又は2に記載の着せ替え方法。
  4. 【請求項4】 前記粘着剤層を、再剥離性粘着剤組成物
    を溶剤及び噴射剤とともに含むエアロゾル組成物を所定
    の部位にスプレー塗布することにより適用する、請求項
    1又は2に記載の着せ替え方法。
  5. 【請求項5】 前記粘着剤層を、再剥離性粘着剤組成物
    の層とそれを支承する剥離紙とを含む転写シートから前
    記粘着剤組成物の層を所定の部位に転写することにより
    適用する、請求項1又は2に記載の着せ替え方法。
  6. 【請求項6】 前記粘着剤層を、再剥離性粘着剤組成物
    の水系分散体を含浸した多孔質部材を用いて所定の部位
    に塗布することにより適用する、請求項1又は2に記載
    の着せ替え方法。
  7. 【請求項7】 前記粘着剤層を、少なくとも片面に再剥
    離性粘着剤組成物の層を有する両面粘着テープから前記
    粘着剤組成物の層を所定の部位に貼付することにより適
    用する、請求項1又は2に記載の着せ替え方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011235624A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Jonyun Kim 立体装飾品及びその組立セット
JP5182905B1 (ja) * 2012-06-08 2013-04-17 株式会社バンダイ 組立式消しゴム
JP2014161447A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Chara-Ani Corp 人形玩具及び人形玩具の製造方法
JP2017029206A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 株式会社Cosmo Link Planning 着用物及びキャラクターグッズ

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