JPH08299330A - コリメータ - Google Patents

コリメータ

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JPH08299330A
JPH08299330A JP7112828A JP11282895A JPH08299330A JP H08299330 A JPH08299330 A JP H08299330A JP 7112828 A JP7112828 A JP 7112828A JP 11282895 A JP11282895 A JP 11282895A JP H08299330 A JPH08299330 A JP H08299330A
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JP
Japan
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collimator
ray
slits
present
plates
Prior art date
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Pending
Application number
JP7112828A
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English (en)
Inventor
Yasushi Miyai
裕史 宮井
Hiroshi Kitaguchi
博司 北口
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH08299330A publication Critical patent/JPH08299330A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】X線発生装置から放出されたX線が通過する複
数のスリットを有するコリメータにおいて、スリット部
を第1のコリメータ部と、第1コリメータ部を挟む第2
及び第3のコリメータ部から構成し、第1のコリメータ
部を一つ以上の中板で構成する。第1,第2及び第3の
コリメータ部を積層してコリメータとする。 【効果】X線の漏洩とストリーミングを減少でき、スリ
ットを通過してくるX線の強度測定の精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にX線CT装置に用
いるコリメータに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−67999号公報は、X線CT装置
に用いるコリメータを示している。このコリメータは、
X線輻射を吸収する材料で作られた、直方体のブロック
を二つ組み合わせて構成する。各々のブロックは向かい
合う面に多数の溝を形成し、溝と溝の間に形成されるブ
レード同士を互いに接触させ複数のスリットを実現す
る。このスリットがX線輻射を透過させる。
【0003】また、X線発生装置から発生したX線は、
一部が被検体を透過して、コリメータの一方の面に照射
される。このとき、スリット以外の部分に照射したX線
はコリメータの母材に吸収され、スリットを透過したX
線が検出器へ入射し、その強度が測定されるのが理想的
である。このX線強度から、対応するスリットとX線発
生点とを結ぶ直線に添った被検体の部分の物質量を推定
することができる。従って、コリメータの材料には、X
線輻射を効率よく吸収する材料が使われる。タングステ
ンなどを含む材料はX線輻射を効率よく吸収することか
ら、コリメータの材料として使用される場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−67999号公報
に示すように、二つのブロックの合わせ目が同一平面で
あるために、被検体で散乱したX線が、この合わせ目の
隙間を通り検出器に入射する(以下、ストリーミングと
いう)。X線CT装置では、スリットを透過したX線の
強度をX線検出器によって測定するが、このストリーミ
ングによって、X線強度の測定精度が低下する問題があ
った。
【0005】また、コリメータの材料にタングステンな
どを含むものを使用した場合、母材が硬く加工が難しい
という問題があった。
【0006】本発明の第1の目的は、X線輻射の吸収効
率の高い材料の使用を可能にし、漏洩X線を減少できる
コリメータを提供することにある。
【0007】さらに、本発明の第2の目的は、ストリー
ミングを減少できるコリメータを提供することにある。
【0008】さらに、本発明の第3の目的は、コリメー
タによってX線強度の測定精度を向上し、分解能を向上
できるX線CT装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の第一の特徴は、コリメータを、スリ
ット部を形成する第1のコリメータ部と、第1コリメー
タ部を挟む第2及び第3のコリメータ部から成ることに
ある。
【0010】上記第1の目的を達成するために、本発明
の第二の特徴は、第1コリメータ部が、スリットに対応
する複数の隙間を有する板を、複数積層して成ることに
ある。
【0011】上記第2の目的を達成するために、本発明
の第三の特徴は、第二の特徴に加えて、板の積層する面
に接合材を付着させたことにある。
【0012】上記本発明の第1の目的を達成するため
に、本発明の第四の特徴は、板の材質がタングステンを
含むことにある。
【0013】上記本発明の第2の目的を達成するため
に、本発明の第五の特徴は、積層する面に付着させる接
合材が、銀,金または白金を含むことにある。
【0014】上記本発明の第1の目的を達成するため
に、本発明の第六の特徴は、スリットに対応する複数の
隙間を、エッチングにより形成することにある。
【0015】上記本発明の第1の目的を達成するため
に、本発明の第七の特徴は、第1,2及び3のコリメー
タ部を組み立てた後、加熱し、各々の接触した面を融着
することにある。
【0016】上記本発明の第3の目的を達成するため
に、本発明の第八の特徴は、X線CT装置において、請
求項1,2,3,4,5,6または7に記載したコリメ
ータを備えたことにある。
【0017】
【作用】請求項1の発明によれば、以下の作用が生じ
る。すなわち、コリメータを第1,2および3に分割
し、溝加工を不要としたので、硬い材料の加工を可能と
した。従って、X線輻射の吸収効率の高い材料を容易に
使用することにより、X線の漏洩を低減できる。
【0018】請求項2の発明によれば、以下の作用が生
じる。すなわち、第3のコリメータ部を複数の板で構成
することにより、1枚当たりの厚さが薄くなり、硬い材
料の加工を可能とした。従って、X線輻射の吸収効率の
高い材料を容易に使用することにより、X線の漏洩を低
減できる。
【0019】請求項3の発明によれば、以下の作用が生
じる。すなわち、請求項2の特徴に加えて、板の積層す
る面に接合材を付着させることにより、積層したときに
その接合材が接合部の隙間を塞ぐ働きをする。従って、
組立時に生じる隙間を低減することにより、ストリーミ
ングを減少できる。
【0020】請求項4の発明によれば、以下の作用が生
じる。すなわち、板の材質がタングステンを含むことに
より、X線輻射を効率よく吸収する。従って、X線の漏
洩を低減できる。
【0021】請求項5の発明によれば、以下の作用が生
じる。すなわち、積層する面に付着させる接合材が、
銀、金または白金を含むことにより、積層したときにこ
れらの接合材が接合部の隙間を塞ぐ働きをする。また、
これらの接合材自体もX線輻射を効率よく吸収する。従
って、これらの二つの作用で、組立時に生じる隙間を低
減することにより、ストリーミングを減少できる。
【0022】請求項6の発明によれば、以下の作用が生
じる。すなわち、スリットに対応する複数の隙間を、エ
ッチングにより形成することにより、硬い材料の加工を
可能とした。従って、X線輻射の吸収効率の高い材料を
容易に使用することにより、X線の漏洩を低減できる。
【0023】請求項7の発明によれば、以下の作用が生
じる。すなわち、第1,2及び3のコリメータ部を組み
立てた後、加熱し、各々の接触した面を融着することに
より、接合部の隙間を効率よく減少させる。従って、組
立時に生じる隙間が減少することにより、ストリーミン
グが減少する。
【0024】請求項8の発明によれば、以下の作用が生
じる。すなわち、X線CT装置において、請求項1,
2,3,4,5,6または7に記載したコリメータを備
えたことで、X線強度の測定精度を向上することによ
り、分解能が向上する。
【0025】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0026】図1は本発明のコリメータの構造を示す組
立図と斜視図。図2は、本発明のX線CT装置の構成を
示すブロック図。図3,図4は、本発明のコリメータの
構造を示す断面図。図5,図6,図7は、本発明の中板
4cの表面の構造を示す平面図、図8は本発明のコリメ
ータの完成までの手順を示す斜視図。
【0027】(実施例1)図1は本発明のコリメータの
構造を示す斜視図である。本実施例のコリメータ4は、
ブロック4bと一枚以上の中板4cを積層して組み立て
られる。各々の組み立てにより、スリット4aを形成す
る。
【0028】(実施例2)図2は本発明のX線CT装置
の構成を示すブロック図である。X線CT装置は、被検
体3を挟んでX線発生装置1と対向するように配置す
る。X線検出器5のX線入射部の前面には、X線発生装
置1から放射状に発生し、被検体3を透過し、X線検出
器5に向かうX線から特定の方向からのX線を選択的に
通過させるための、スリットを備えたコリメータ4を設
置している。コリメータ4は、被検体3に照射したX線
のうち、完全に吸収されずに散乱し、被検体3から無秩
序に放射される散乱X線が検出器に入射するのを防止す
る機能も持つ。X線検出器5は、入射したX線の強度に
対応した電気信号を信号処理回路6に送る。信号処理回
路6以降のユニットの機能は、X線CT装置の測定対
象,使用条件などによって異なるので、ここでは、その
一例により説明する。信号処理回路6は、複数のX線検
出器5からの電気信号と、図示しない補正情報となる電
気信号を対応するディジタル値に変換し、演算装置7に
電送するまで、その値を一時的に保持する。スキャナ2
により被検体3の姿勢を複数回に渡って変え、それぞれ
の姿勢でX線を照射し、被検体3のX線透過データを収
集する。演算装置7は、前記信号処理回路6から電送さ
れてくるデータを蓄積し、スキャナの位置情報と対応さ
せ、再構成演算を行う。
【0029】(実施例3)図3は本発明のコリメータ4
の構造を示す断面図である。本実施例のコリメータ4
は、ブロック4bと一枚以上の、表面に接合材4dを付
着した中板4cを積層して組み立てられる。各々の組み
立てにより、スリット4aを形成する。積層した後に、
圧力を加えて各板の隙間を減少させる。各板は図示しな
い、締め付け機構により固定する。接合材4dは、各中
板の接合をより密にするために容易に変形する材質ある
いは接合を促進する材質がよい。容易に変形する材質
は、銅,鉛,金,銀,白金あるいは錫を含むものがあ
る。
【0030】(実施例4)図4,図5および図6は、本
発明のコリメータ4の中板4cの表面に付着する接合材
4bの配置の一実施例を示す平面図である。図4は、前
面に接合材を付着した例である。前面に付着することに
より接合を密にすることができる。図5は、ストライプ
状に付着した例である。図6はメッシュ状に付着した例
である。図7は斑点状に付着した例である。付着のパタ
ーンは様々であるが、いずれの場合にも、接合材を付着
しない部分の並びがスリットと平行にならないようにし
ている。
【0031】(実施例5)図8は本発明のコリメータ4
の実現方法の一実施例を示す図である。この実施例で
は、中板4cのスリット4aに対応する隙間をエッチン
グによって形成している。エッチングは、物質のイオン
化傾向の差を利用するもので、エッチングしたい物質よ
りもイオン化傾向の小さい物質を含む溶液(例えば、塩
酸とか硫酸の化合物など)に浸すことによってエッチン
グしたい物質を溶かす作業である。このとき溶けてほし
くない部分に、エッチング溶液に侵されない物質で被服
する。組み立てまでの手順を図8に沿って示す。中板4
cとなる母材4ccにスリットとなる部分をエッチング
によって形成する、このとき、スリット以外の部分がば
らばらにならないように少なくともスリットの長さ方向
に余分をとる。ブロック4bと中板4cをスリット部分
が一致するように積層する。全体が再びばらばらになら
ないように、例えば、図示しないねじなどで固定する
か、加熱して各層を接合する。一体になったブロックの
不要部分を切断するなどの外形加工を施し、コリメータ
4を完成する。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、X線の漏洩,X線のス
トリーミングが減少し、X線強度の測定精度が向上す
る。
【0033】また、X線強度の測定精度を向上すること
により、分解能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるコリメータの斜視図。
【図2】本発明の一実施例であるX線CT装置のブロッ
ク図。
【図3】本発明の一実施例であるコリメータの断面図。
【図4】本発明の一実施例であるコリメータを構成する
中板表面の平面図。
【図5】本発明の第二実施例であるコリメータを構成す
る中板表面の平面図。
【図6】本発明の第三実施例であるコリメータを構成す
る中板表面の平面図。
【図7】本発明の第四実施例であるコリメータを構成す
る中板表面の平面図。
【図8】本発明の他の実施例であるコリメータを組み立
て方法を示す説明図。
【符号の説明】
1…X線発生装置、2…スキャナ、3…被検体、4…コ
リメータ、4a…スリット、4b…ブロック、4c…中
板、4cc…中板の母材、4d…接合材。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線発生装置と、前記X線発生装置から放
    出されたX線が通過する複数のスリットを有するコリメ
    ータにおいて、前記コリメータは、スリット部を形成す
    る第1のコリメータ部と、前記第1コリメータ部を挟む
    第2及び第3のコリメータ部から成ることを特徴とする
    コリメータ。
  2. 【請求項2】前記第1コリメータ部は、前記スリット部
    に対応する複数の隙間を有する板を複数積層して成る請
    求項1に記載のコリメータ。
  3. 【請求項3】前記第1コリメータ部は、前記スリットに
    対応する複数の隙間を有する板を、複数積層して成り、
    前記板は、積層する面に接合材を付着させた請求項1ま
    たは2に記載のコリメータ。
  4. 【請求項4】前記板の材質がタングステンを含む請求項
    1,2または3に記載のコリメータ。
  5. 【請求項5】前記積層する面に付着させる接合材が、
    銀,金または白金を含む請求項3に記載のコリメータ。
  6. 【請求項6】前記スリットに対応する複数の隙間を、エ
    ッチングにより形成する請求項1,2,3,4または5
    に記載のコリメータ。
  7. 【請求項7】前記第1,第2及び第3のコリメータ部を
    組み立てた後、加熱し、各々の接触した面を融着する請
    求項1,2,3,4,5または6に記載のコリメータ。
  8. 【請求項8】X線発生装置と、前記X線発生装置から放
    出されたX線が通過する複数のスリットを有するコリメ
    ータと、前記スリットを通過する前記X線を検出するX
    線検出器とを備えたX線CT装置において、 請求項1,2,3,4,5,6または7に記載したコリ
    メータを備えたX線CT装置。
JP7112828A 1995-05-11 1995-05-11 コリメータ Pending JPH08299330A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012013421A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc コリメータモジュール、その製造方法および多列x線検出器並びにx線ct装置

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012013421A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc コリメータモジュール、その製造方法および多列x線検出器並びにx線ct装置

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