JP2553454Y2 - X線ct装置用のx線検出器 - Google Patents

X線ct装置用のx線検出器

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JP2553454Y2
JP2553454Y2 JP8322791U JP8322791U JP2553454Y2 JP 2553454 Y2 JP2553454 Y2 JP 2553454Y2 JP 8322791 U JP8322791 U JP 8322791U JP 8322791 U JP8322791 U JP 8322791U JP 2553454 Y2 JP2553454 Y2 JP 2553454Y2
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智恒 吉岡
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、X線CT装置用のX線
検出器に係わり、特に、検出器ケース内に隣接して多数
配設されるX線検出素子アレイ間の感度特性のばらつき
を低減して、高い計測精度を得るのに好適なX線検出器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のX線CT装置用のX線検出器を図
5ないし図8を参照して説明する。図5はX線検出器の
外観を示す全体斜視図、図6はX線検出素子アレイのポ
リゴン状配列を示す図6のVI−VI断面図、図7はX
線検出素子アレイの構成説明図で、(a)は外観を示す
斜視図、(b)は図7(a)のVIIb−VIIb断面
詳細図、図8はX線検出素子アレイの製造プロセス説明
図である。
【0003】図5および図6に示すように、X線検出器
は、X線管1の焦点を中心として円弧状に形成された検
出器ケース2、散乱線除去のためにX線入射口に設けら
れたコリメータ3、検出器ケース2内にX線管1の焦点
に対してポリゴン状に配列されている複数のX線検出素
子アレイ4、各X線検出素子アレイ4により変換された
入射X線の信号を外部増幅器へ伝達するコネクタ5等か
ら構成されている。6は被検者である。また、X線検出
素子アレイ4は、図7(a)および(b)に示すよう
に、複数の受光素子を基板7上に接着剤10を介して所
定のピッチで平行に配列した多チャンネルの光電変換素
子8、光電変換素子8と透明な接着剤11を介して互い
に接着して固定され入射X線の強度に応じて発光するシ
ンチレータ9、光電変換素子8の各受光素子間を分離す
るように形成された溝12内に挿入されている隔壁板1
3等から構成されている。光電変換素子8は、例えば、
PIN型構造のシリコンホトダイオードが使用され、ま
た、隔壁板13は長手方向の両端部を接着剤14により
光電変換素子8または基板7に接着固定されている。
【0004】つぎに、X線検出素子アレイ4の検出素子
部の製造プロセスを図8により説明する。まず、図8
(a)に示すように基板7上に図7(b)に示す接着剤
10により数チャンネル分の受光素子を構成したシリコ
ンホトダイオード8を接着し、接着したシリコンホトダ
イオード8上に所定の厚さ寸法に加工された板状のシン
チレータ9を、該シンチレータ9の光放出面がシリコン
ホトダイオード8の各受光素子の有感部と正確に位置が
対応するように、図7(b)に示す光透過率の高い透明
な接着剤11を使用して図8(b)に示す状態に接着す
る。この場合、シリコンホトダイオード8の面積は、図
8(b)に示すようにシンチレータ9の面積より僅かに
大きくなっている。ついで、図8(c)に示すようにシ
ンチレータ9に平行に複数の溝12が加工され、シリコ
ンホトダイオード8の各チャンネルが分離される。溝1
2の加工は、図7(b)に示すように溝12の底がシリ
コンホトダイオード8に達する深さになるまで行われ
る。そして、図8(d)に示すように、加工された溝1
2に隔壁板13を挿入し、挿入した隔壁板13の両端部
を接着剤(図7(a)に示す14)で接着固定して完成
する。
【0005】上記プロセスにより完成したX線検出素子
アレイ4は、前記検出器ケース2内にX線管1の焦点に
対して複数隣接してポリゴン状に配列され、X線検出器
の主要部を構成する。そしてこの場合、X線検出素子ア
レイ4のX線入射側の面上には、図4に示すように、シ
ンチレータ9における発光を効率よくシリコンホトダイ
オード8に入射させてX線検出器の出力低下を防止する
ために、表面にアルミニウムを蒸着したポリエステルフ
ィルム等を用いた光反射率の高い材料からなる光反射膜
15が設置されていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のX線検出器
においては、検出器ケース2内に複数のX線検出素子ア
レイ4を配列した際、各シンチレータ9のX線入射側の
表面9aと該表面9a上に設置される光反射膜15との
相対位置関係、すなわち、両者の接触状態や両者間の間
隙等が、X線検出素子アレイ4内においても、隣接した
X線検出素子アレイ4間においても異なっていた。この
異なりの原因は、シリコンホトダイオード8およびシン
チレータ9の厚さ寸法がほぼ一定であることから、接着
剤10,11の層厚さがどの程度一様であるかにも原因
はあるが、主として図4に示すように、表面9aから突
出する隔壁板13上端の突出量の差に原因があった。こ
の表面9aと光反射膜15との相対位置関係のばらつき
は、検出されるX線の感度特性をばらつかせ、良質の画
像を得られなくする問題点を有するため、各シンチレー
タ9の表面9aと光反射膜15との相対位置関係を一定
に保つことが要請されていた。
【0007】本考案は、上記従来技術の問題点に鑑み、
検出器ケース内に隣接して多数配設された各X線検出素
子アレイのシンチレータ表面と光反射膜との相対位置関
係を、ばらつきのない一定の状態に保持し、感度特性の
ばらつきを低減して、高い計測精度を得ることができる
X線CT装置用のX線検出器を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、入射X線の強度に応じて発光するシンチ
レータと、受光面を前記シンチレータに接着され他の面
を基板上に配置された多チャンネルの光電変換素子と、
該光電変換素子の各チャンネル間分離用の溝に挿入され
た隔壁板とからなるX線検出素子アレイを、検出器ケー
ス内に隣接して複数個配列したX線CT装置用のX線検
出器において、前記隣接して配列された各X線検出素子
アレイのX線入射側全面に、表面光反射率が高くかつ均
一で、しかもX線透過率の高い性質を有し、前記シンチ
レータの表面と一定の間隔を保持可能な金属製薄板の光
反射板を配設する構成にしたものである。
【0009】
【作用】上記のように構成したことにより、各シンチレ
ータの表面と光反射板との相対位置関係が、表面から突
出する隔壁板上端の個々の突出量に影響されなくなり、
前記相対位置関係を各X線検出素子アレイのX線入射側
全面にわたって、ばらつきのない一定の状態に保つこと
が可能になる。このため、X線検出素子アレイ間の感度
特性のばらつきを低減して、高い計測精度を得ることが
可能になる。
【0010】
【実施例】本考案の一実施例を図1ないし図3を参照し
て説明する。図中、図4ないし図8と同符号のものは同
じものを示す。図1はX線検出器のチャンネル分離方向
の側断面図、図2は図1のII−II断面図、図3は図2の
要部拡大図である。
【0011】図において、16は各X線検出素子アレイ
4のシンチレータ表面9a全面に配置されている金属製
薄板の光反射板で、前記従来の光反射膜に代わるもので
ある。光反射板16は、例えばアルミニウムやステンレ
スなどの表面光反射率が高くかつ均一で、しかもX線透
過率の高い材質のものが使用される。そして図3に示す
ように、シンチレータ表面9aと一定の間隔を保持でき
るように、例えば厚さを0.3mmにして所定の剛性を
持たしめ、表面を鏡面処理した前記金属製の1枚の薄板
により形成し、表面9aから突出した隔壁板13の上端
に、パッキング材17および遮光板18を介して押圧
し、X線検出素子アレイ4の配置に対応したポリゴン状
に配列されている。
【0012】上記構成としたことにより、各シンチレー
タ表面9aと光反射板16との相対位置関係は、表面9
aから突出する隔壁板13の上端の個々の突出量には影
響されなくなり、前記相対位置関係を各X線検出素子ア
レイ4のX線入射側全面にわたって、ばらつきのない一
定の状態に保つことが可能になる。このため、X線検出
素子アレイ4間の感度特性のばらつきを低減することが
可能になり、良質の画像を得て高い計測精度を得ること
が可能になる。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように本考案のX線CT装
置用のX線検出器は、隣接して配列された各X線検出素
子アレイのX線入射側全面に、表面光反射率が高くかつ
均一で、しかもX線透過率の高い性質を有し、前記シン
チレータの表面と一定の間隔を保持可能な金属製薄板の
光反射板を配設する構成にしたから、シンチレータ表面
と光反射板との相対位置関係を均一化し、各X線検出素
子アレイの感度特性をばらつきのない均一な特性にする
ことが可能になり、高い計測精度のX線検出器を得るこ
とができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のX線検出器のチャンネル分
離方向の側断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】従来のX線検出素子アレイにおける光反射膜を
示す側断面図である。
【図5】従来のX線検出器の外観を示す全体斜視図であ
る。
【図6】X線検出素子アレイのポリゴン状配列を示す図
6のVI−VI断面図である。
【図7】X線検出素子アレイの構成説明図で、(a)は
外観を示す斜視図、(b)は図7(a)のVIIb−V
IIb断面詳細図である。
【図8】X線検出素子アレイの製造プロセス説明図であ
る。
【符号の説明】
2 検出器ケース 4 X線検出素子アレイ 7 基板 8 光電変換素子(シリコンホトダイオード) 9 シンチレータ 9a 表面 13 隔壁板 15 光反射膜 16 光反射板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射X線の強度に応じて発光するシンチレ
    ータと、受光面を前記シンチレータに接着され他の面を
    基板上に配置された多チャンネルの光電変換素子と、該
    光電変換素子の各チャンネル間分離用の溝に挿入された
    隔壁板とからなるX線検出素子アレイを、検出器ケース
    内に隣接して複数個配列したX線CT装置用のX線検出
    器において、前記隣接して配列された各X線検出素子ア
    レイのX線入射側全面に、表面光反射率が高くかつ均一
    で、しかもX線透過率の高い性質を有し、前記シンチレ
    ータの表面と一定の間隔を保持可能な金属製薄板の光反
    射板を配設したことを特徴とするX線CT装置用のX線
    検出器。
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