JPH08299251A - 食器乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】ヒーター７を内蔵し、短手方向の一側面に操作
部を形成した平面形状略長方形の乾燥機本体１に、乾燥
容器12を載置するとともに、乾燥容器12の上面開口を開
閉自在に覆う蓋17を備え、蓋17は、乾燥機本体１の長手
方向の軸心回りに回動自在に配設されるとともに、乾燥
機本体１に内蔵されるヒーター７等を、蓋の回動軸心方
向で且つ乾燥機本体の略中央部に配置する。 【効果】乾燥機本体の操作部と開口とを直交する方向に
配置させることにより、食器を収納する際に水滴が操作
部に斯かることがなく、故障を防止して安全性を向上で
きるとともに、ヒーターを乾燥機本体の長手方向の軸心
方向で且つ乾燥機本体の略中央部に配置することによ
り、乾燥容器の奥側に大きな食器や俎を収納しても乾燥
機全体の重心が偏りにくく、安定性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、食器等を乾燥させる食
器乾燥機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、平面形状が略正方形の食器乾燥機
が知られているが、設置面積が大きいため、台所の流し
台の脇に設置しにくい欠点があった。このため、特開平
5-277058号公報(A47L 19/00)等に示される如く、乾燥機
本体の平面形状が略長方形の食器乾燥機が提供されてお
り、この食器乾燥機を流し台の脇に、蓋の開閉面を流し
台に向けて載置することにより、食器乾燥機の幅方向の
載置面積を小さくすることができるようになっている。

【０００３】しかしながら、この食器乾燥機を上記の如
く設置した場合、蓋の開放面の下方に操作部が配置され
ているため、洗った食器を食器篭に収納する際に、水滴
が操作部に掛り、乾燥機本体内に水が侵入した場合に故
障等の原因となる問題がある。

【０００４】また、通常、食器篭に食器や俎等を収納す
る際に、収納性を考えると俎や大きな食器を食器篭の奥
側に置くことが考えられるが、上記構成の食器乾燥機に
おいて、大きな食器を奥側に集中して置くと、蓋を開放
しているために重心が食器乾燥機本体の後方側へ移動し
ている上に、食器の重量で更に重心が後方側に位置し、
不安定になる欠点がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑み成されたもので、安全性及び安定性の高い食器乾燥
機を提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、加熱源等を内
蔵する平面略長方形の乾燥機本体と、該乾燥機本体の短
手方向の一側面に配設される操作部と、前記乾燥機本体
に着脱自在に載置される上面開口の乾燥容器と、該乾燥
容器の上面開口を開閉自在に覆う蓋とを備え、前記蓋
は、乾燥機本体の長手方向の軸心回りに回動自在に配設
されるとともに、前記乾燥機本体に内蔵される加熱源等
を、前記蓋の回動軸心方向で且つ乾燥機本体の略中央部
に配置したことを特徴とする。

【０００７】また、本発明は、温風供給装置等を内蔵す
る平面略長方形の乾燥機本体と、該乾燥機本体の短手方
向の一側面に配設される操作部と、前記乾燥機本体に着
脱自在に載置される上面開口の乾燥容器と、該乾燥容器
の上面開口を開閉自在に覆う蓋とを備え、前記蓋は、乾
燥機本体の長手方向の軸心回りに回動自在に配設される
とともに、前記乾燥機本体に内蔵される温風供給装置等
を、前記蓋の回動軸心方向で且つ乾燥機本体の略中央部
に配置したことを特徴とする。

【０００８】さらに、本発明は、加熱源等を内蔵する平
面略長方形の乾燥機本体と、該乾燥機本体の短手方向の
一側面に配設される操作部と、前記乾燥機本体上面を回
動自在に覆い、乾燥機本体との間に乾燥室を構成する蓋
と、前記乾燥室内に着脱自在に収納される乾燥容器とを
備え、前記蓋は、乾燥機本体の長手方向の軸心回りに回
動自在に配設されるとともに、前記乾燥機本体に内蔵さ
れる加熱源等を、前記蓋の回動軸心方向で且つ乾燥機本
体の略中央部に配置したことを特徴とする。

【０００９】また、本発明は、温風供給装置等を内蔵す
る平面略長方形の乾燥機本体と、該乾燥機本体の短手方
向の一側面に配設される操作部と、前記乾燥機本体上面
を回動自在に覆い、乾燥機本体との間に乾燥室を構成す
る蓋と、前記乾燥室内に着脱自在に収納される乾燥容器
とを備え、前記蓋は、乾燥機本体の長手方向の軸心回り
に回動自在に配設されるとともに、前記乾燥機本体に内
蔵される温風供給装置等を、前記蓋の回動軸心方向で且
つ乾燥機本体の略中央部に配置したことを特徴とする。

【００１０】

【作用】本発明の請求項１及び請求項３の構成による
と、平面形状が略長方形の乾燥機本体１の、短手方向の
一側面(前面)に操作部を配設するとともに、乾燥機本体
１の長手方向の軸心回りに蓋を回動自在に軸支したた
め、操作面と、蓋の開口面とが直交する位置関係とな
り、食器を洗って乾燥容器に収納する際に、操作部に水
が滴下することが防止される。

【００１１】また、加熱源等を、乾燥機本体の蓋の回動
軸心方向の略中央部に配置することにより、乾燥機本体
の重心が略中央部に位置し、俎や大きな食器を乾燥機本
体の奥側に載置しても重心が乾燥機本体の奥側に偏るこ
とがない。

【００１２】また、本発明の請求項２及び請求項４の構
成によると、平面形状が略長方形の乾燥機本体１の、短
手方向の一側面(前面)に操作部を配設するとともに、乾
燥機本体１の長手方向の軸心回りに蓋を回動自在に軸支
したため、操作面と、蓋の開口面とが直交する位置関係
となり、食器を洗って乾燥容器に収納する際に、操作部
に水が滴下することが防止される。

【００１３】また、加熱源等を、乾燥機本体の蓋の回動
軸心方向の略中央部に配置することにより、乾燥機本体
の重心が略中央部に位置し、俎や大きな食器を乾燥機本
体の奥側に載置しても重心が乾燥機本体の奥側に偏るこ
とがない。

【００１４】さらに、乾燥機本体に温風発生装置を内蔵
することにより、食器を温風にて乾燥させるため、乾燥
効率がより向上する。

【００１５】

【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて以下に説
明する。

【００１６】１は上下ケース２、３から構成され、平面
形状が略長方形の乾燥機本体で、該乾燥機本体１の短手
方向の一側面(前面)中央部に、タイマースイッチ４を配
設するとともに、該乾燥機本体１上面の、前記タイマー
スイッチ４が配設された一側面に相対向する側面(後面)
近傍に、温風供給口５を形成している。

【００１７】６は乾燥機本体１の略中央部に配設された
ファン、７は前記ファン６と温風供給口５との間に配設
されたヒーターで、前記タイマースイッチ４を操作する
と、前記ファン６及びヒーター７が駆動されて乾燥機本
体１底面に設けた図示しない吸気口から吸気した空気が
ヒーター７を介して温風供給口５より吹き出され、後述
する乾燥容器12内に温風が供給されるようになってい
る。

【００１８】８は乾燥機本体１の下ケース３に一体形成
され、前記ファン６及びヒーター７を囲撓するファンケ
ーシングで、該ファンケーシング８の上面を仕切板９に
て覆い、前記乾燥機本体１の下ケース３とファンケーシ
ング８と仕切板９とで囲まれる空間を送風路としてい
る。10は前記ファンケーシング８の開放端側、即ち前記
温風供給口５側に接続される吹出筒で、前記送風路と温
風供給口５とに連通している。

【００１９】前記ファン６、ヒーター７、及びタイマー
スイッチ４は、前記乾燥機本体１の長手方向の略中央部
に、後述する蓋17の回動軸25軸心方向に並べて配置され
ており、乾燥機本体１の重心が略中央部に位置し、安定
性が向上するようになっている。

【００２０】11は前記温風供給口５との間に空間を存し
て配設されたカバーで、前記温風供給口５の開口面積よ
りも大きく形成されており、後述する乾燥容器12から滴
下する水が送風路内に侵入するのを防止するとともに、
前記送風路から吹き出される温風が、該カバー11の裏面
に当ってカバー11の周方向に拡散されるようになってい
る。

【００２１】12は前記乾燥機本体１に着脱自在に載置さ
れる乾燥容器で、底面に格子状の開口部を有し、該乾燥
容器12の長手方向に、俎13を載置する俎載置部14を形成
している。前記俎載置部14は、前記乾燥容器12の奥側、
即ち後述する蓋17の３枚目の蓋体片20寄りに形成される
とともに、前記温風供給口５から供給される温風が、カ
バー11の外周から吹き出され、前記俎載置部14の両側に
温風が供給されるようになっている。

【００２２】15は前記乾燥容器12上面開口の短手方向の
２辺に突出形成された軸支部で、後述する蓋17を回動自
在に軸支している。前記乾燥容器12は、前記乾燥機本体
１に対して180°回転させて載置することができる。

【００２３】16は前記乾燥容器12の長手方向の一側面下
方に形成される蓋体係止部で、後述する蓋17を開放した
際に、２枚目の蓋体片19の係止部22が係止されるように
なっている。

【００２４】17は前記乾燥容器12上面開口を開閉自在に
覆う蓋で、互いにスライド自在な三枚の蓋体片18、19、
20からなり、該蓋17と乾燥容器12との間に乾燥室を形成
するとともに、該蓋17の１枚目及び３枚目の蓋体片18、
20の端面は、前記乾燥容器12の開口縁に当接させてい
る。

【００２５】前記蓋体片18、19、20には、各々隣接する
蓋体片との間に、互いに係合する係止部21を形成すると
ともに、２枚目の蓋体片19の３枚目の蓋体片20側の端部
外面には、１枚目の蓋体片18を開放した際にこの蓋体片
18が係止される係止リブ22が形成されており、前記蓋17
を開放した際には、該係止リブ22が前記乾燥容器12の蓋
体係止部16に当接するようになっている。

【００２６】23は前記２枚目の蓋体片19に形成された排
気口で、乾燥機本体１の温風供給口５から乾燥室内に供
給された温風が排出されるようになっている。前記排気
口23は、前記乾燥容器12の俎載置部14の上方に、俎載置
部14の両側に跨って形成され、俎載置部14に俎13を載置
して乾燥を行った場合に、乾燥機本体１の温風供給口５
から乾燥室内に供給された温風が、俎13の両側面を通っ
て排気口23から排出されるようになっている。

【００２７】24は前記蓋17と乾燥容器12との軸支部を覆
うカバー部材で、前記蓋体片18、19、20の軸穴と、前記
乾燥容器12の軸支部15の軸穴とに挿入される軸25を備え
ている。

【００２８】上記構成によると、平面形状が略長方形の
乾燥機本体１の、短手方向の一側面(前面)に操作部、即
ちタイマースイッチ４を配設するとともに、乾燥機本体
１の短手方向の側面に、蓋17を回動自在に軸支したた
め、操作面と、蓋17の開口面とが直交する位置関係とな
り、食器を洗って乾燥容器12に収納する際に、タイマー
スイッチ４に水が滴下することがなく、タイマースイッ
チ４の故障を防止し安全性を向上できる。

【００２９】また、ファン６、ヒーター７、及びタイマ
ースイッチ４を、乾燥機本体１の長手方向の略中央部
に、蓋17の回動軸25軸心方向に並べて配置することによ
り、乾燥機本体１の重心が略中央部に位置し、俎や大き
な食器を乾燥機本体１の奥側に載置しても重心が乾燥機
本体１の奥側に偏ることがなく、安定性を向上できる。

【００３０】さらに、俎載置部14の下方に温風供給口５
のカバー11外周部が位置するため、乾燥を行った場合
に、温風供給口５から供給される温風が、カバー11外周
から俎載置部14の両側に吹き出されるため、俎13の乾燥
効率が向上する。

【００３１】また、排気口23を、乾燥容器12の俎載置部
14の両側に跨って形成したことにより、俎載置部14に俎
13を載置して乾燥を行った場合に、乾燥機本体１の温風
供給口５から乾燥室内に供給された温風が、俎13の両側
面を通って排気口23から排出されるため、俎13の乾燥効
率をより向上できる。

【００３２】尚、上記実施例では、乾燥機本体１に乾燥
容器12を載置し、乾燥容器12に蓋17を回動自在に配設し
た構成としたが、図７に示す如く、乾燥機本体に蓋を回
動自在に配設し、乾燥機本体と蓋との間に形成される乾
燥室内に乾燥容器(食器篭)を着脱自在に収納する構成と
してもよい。

【００３３】

【発明の効果】本発明の請求項１及び請求項３による
と、平面形状が略長方形の乾燥機本体の、短手方向の一
側面(前面)に操作部を配設するとともに、乾燥機本体の
長手方向の軸心回りに蓋を回動自在に軸支したため、操
作面と、蓋の開口面とが直交する位置関係となり、食器
を洗って乾燥容器に収納する際に、操作部に水が滴下す
ることを防止でき、安全性を向上できる。

【００３４】また、加熱源等を、乾燥機本体の蓋の回動
軸心方向の略中央部に配置することにより、乾燥機本体
の重心が略中央部に位置し、俎や大きな食器を乾燥機本
体の奥側に載置しても重心が乾燥機本体の奥側に偏ら
ず、安定性を向上できる。

【００３５】また、本発明の請求項２及び請求項４によ
ると、平面形状が略長方形の乾燥機本体の、短手方向の
一側面(前面)に操作部を配設するとともに、乾燥機本体
の長手方向の軸心回りに蓋を回動自在に軸支したため、
操作面と、蓋の開口面とが直交する位置関係となり、食
器を洗って乾燥容器に収納する際に、操作部に水が滴下
することを防止でき、安全性を向上できる。

【００３６】また、加熱源等を、乾燥機本体の蓋の回動
軸心方向の略中央部に配置することにより、乾燥機本体
の重心が略中央部に位置し、俎や大きな食器を乾燥機本
体の奥側に載置しても重心が乾燥機本体の奥側に偏ら
ず、安定性を向上できる。

【００３７】さらに、乾燥機本体に温風発生装置を内蔵
することにより、食器を温風にて乾燥させるため、乾燥
効率をより向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す食器乾燥機の正面か
ら見た一部破断図である。

【図２】同側面から見た断面図である。

【図３】同乾燥機本体の平面図である。

【図４】同正面外観図である。

【図５】同乾燥容器を180°回転させて乾燥機本体に載
置した正面外観図である。

【図６】同図４における蓋開放時の正面図である。

【図７】同他の実施例を示す食器乾燥機の正面から見た
一部破断図である。

【符号の説明】

１ 乾燥機本体 ６ ファン(温風供給装置) ７ ヒーター(加熱源) 12 乾燥容器 17 蓋 25 回動軸

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 加熱源等を内蔵する平面略長方形の乾燥
   機本体と、該乾燥機本体の短手方向の一側面に配設され
   る操作部と、前記乾燥機本体に着脱自在に載置される上
   面開口の乾燥容器と、該乾燥容器の上面開口を開閉自在
   に覆う蓋とを備え、前記蓋は、乾燥機本体の長手方向の
   軸心回りに回動自在に配設されるとともに、前記乾燥機
   本体に内蔵される加熱源等を、前記蓋の回動軸心方向で
   且つ乾燥機本体の略中央部に配置したことを特徴とする
   食器乾燥機。
2. 【請求項２】 温風供給装置等を内蔵する平面略長方形
   の乾燥機本体と、該乾燥機本体の短手方向の一側面に配
   設される操作部と、前記乾燥機本体に着脱自在に載置さ
   れる上面開口の乾燥容器と、該乾燥容器の上面開口を開
   閉自在に覆う蓋とを備え、前記蓋は、乾燥機本体の長手
   方向の軸心回りに回動自在に配設されるとともに、前記
   乾燥機本体に内蔵される温風供給装置等を、前記蓋の回
   動軸心方向で且つ乾燥機本体の略中央部に配置したこと
   を特徴とする食器乾燥機。
3. 【請求項３】 加熱源等を内蔵する平面略長方形の乾燥
   機本体と、該乾燥機本体の短手方向の一側面に配設され
   る操作部と、前記乾燥機本体上面を回動自在に覆い、乾
   燥機本体との間に乾燥室を構成する蓋と、前記乾燥室内
   に着脱自在に収納される乾燥容器とを備え、前記蓋は、
   乾燥機本体の長手方向の軸心回りに回動自在に配設され
   るとともに、前記乾燥機本体に内蔵される加熱源等を、
   前記蓋の回動軸心方向で且つ乾燥機本体の略中央部に配
   置したことを特徴とする食器乾燥機。
4. 【請求項４】 温風供給装置等を内蔵する平面略長方形
   の乾燥機本体と、該乾燥機本体の短手方向の一側面に配
   設される操作部と、前記乾燥機本体上面を回動自在に覆
   い、乾燥機本体との間に乾燥室を構成する蓋と、前記乾
   燥室内に着脱自在に収納される乾燥容器とを備え、前記
   蓋は、乾燥機本体の長手方向の軸心回りに回動自在に配
   設されるとともに、前記乾燥機本体に内蔵される温風供
   給装置等を、前記蓋の回動軸心方向で且つ乾燥機本体の
   略中央部に配置したことを特徴とする食器乾燥機。