JPH11178661A - 食器洗浄乾燥機付き流し台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムキッチンにおける流し台のスペース
を有効に利用し、しかも施工性に優れた食器洗浄乾燥機
付き流し台を提供する。 【解決手段】 食器洗浄乾燥機１０の本体下部に設置高
さを調節する昇降装置２３を設け、流し台１の前面部に
形成された前面開口部５ｃから昇降装置２３を設置した
食器洗浄乾燥機１０の本体を挿入し、食器洗浄乾燥機１
０の上面開口の周辺部に設けたヒンジ部１１ｃに、流し
台１の上方から蓋体２８を枢着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、食器洗浄乾燥機付
き流し台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、食器洗浄乾燥機と流し台とは別個
に製造され販売されているため、流し台における作業と
食器洗浄乾燥機による作業とは相互に関連する作業であ
るにもかかわらず、両者は別々の位置に配置されている
ため、作業上無駄な労力を使い作業手順が悪くなるなど
の不都合があった。

【０００３】このような問題を解決するため、例えば、
特開平６−１２５８６３号公報（以下、従来技術１と記
す。）には、システムキッチン等の組込スペースに組み
込んだ食器洗浄機の発明が記載されている。この発明は
システムキッチンの流し台部分以外の場所に組込スペー
スを確保し、このスペースに略箱状に構成した食器洗浄
機を組み込むもので、洗浄機本体の幅、奥行き、高さ等
システムキッチンのサイズに合わせて構成するものであ
る。

【０００４】また、実開平２−１３０５５９号公報（以
下、従来技術２と記す。）には流し台のカウンタの一部
に開口部を構成し、この開口部から食器洗浄機をドロッ
プインして装着する考案が記載されている。この考案
は、システムキッチンを構成する流し台のカウンタの一
部に開口部を設け、この開口部から下方の収納スペース
に向けて蓋体を備えた食器洗浄機本体をドロップインし
て装着するものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来技術１において
は、流し台に隣接させ、設置スペースを確保した上で流
し台とは別に形成した食器洗浄機を設置しなければなら
ないので、流し台の整合性を図るため食器洗浄機の本体
寸法を限定しなくてはならない。したがって、台所のス
ペース確保や、食器洗浄機本体の形態が限定されてしま
うものである。

【０００６】また、従来技術２の場合は、流し台の一部
に開口部を設け、この開口部から別に形成した食器洗浄
機本体をドロップインして設置するため、施工にあたっ
て食器洗浄機を流し台の面より高く持ち上げ、その後流
し台に収納するので、重量物である食器洗浄機の設置は
人力では簡単に行えず施工性に問題があった。

【０００７】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、システムキッチンなどにおける流し台のス
ペースを有効に利用し、しかも施工性に優れた食器洗浄
乾燥機付き流し台を提供することを目的としたものであ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明にかかる食器洗
浄乾燥機付き流し台は、食器洗浄乾燥機の本体下部には
流し台への設置高さを調節する昇降装置を設け、流し台
の前面部には前記食器洗浄乾燥機の本体が挿入可能な前
面開口部が形成されているものである。

【０００９】また、食器洗浄乾燥機の本体は上面が開口
し、前記開口の周辺部にはヒンジ部が設けられ、前記ヒ
ンジ部には、流し台の上方から載置された蓋体が枢着さ
れているものである。

【００１０】また、蓋体は、シンク部の一方の側に設け
た開口部の開口面積より大きく形成したものである。

【００１１】また、蓋体の裏面には、手掛け部を形成し
たものである。

【００１２】また、シンク部の一方の側に設けた開口部
には周縁部にシール部材が設けられると共にその開口面
積は食器洗浄乾燥機本体上部の外径寸法よりも小さく形
成されているものである。

【００１３】

【発明の実施の形態】実施の形態１．本発明の実施形態
について図を用いて説明する。図１は本発明の実施形態
である食器洗浄乾燥機付き流し台の全体構成を示す斜視
図、図２は食器洗浄乾燥機付き流し台のキャビネットの
一部を示す斜視図、図３は食器洗浄乾燥機の要部を示す
縦断面図、図４は図１の縦断面図、図５は図１の一部上
面図、図６は図５のＡ−Ａ断面図、図７は食器洗浄乾燥
機付き流し台の蓋体に設けたヒンジ受け部を示す断面
図、図８は図７のＢ−Ｂ断面図、図９は食器洗浄乾燥機
本体の正面図、図１０は昇降装置を示す分解斜視図、図
１１はキャビネット内へ食器洗浄乾燥機の本体を組み付
ける状態を示す断面図、図１２はキャビネット内へキャ
ビネット内へ食器洗浄乾燥機を組み付けた状態を示す断
面図、図１３は食器洗浄乾燥機本体へ蓋体を取り付ける
状態を示す断面図である。

【００１４】図において、１は流し台、２は流し台１の
カウンタ、３はカウンタ２に形成したシンク部、３ａは
シンク部３の底部に形成した排水口で、排水口３ａには
配水管４が接続され屋外に取り出されている。５はカウ
ンタ２を支持すると共に収納部等を有するキャビネット
で、開閉自在の扉６が設けられている。５ａはキャビネ
ット５の床板、５ｂはキャビネット５に設けられた扉で
あり、後述する食器洗浄乾燥機を挿入するためにキャビ
ネット５の前面部に形成した前面開口部５ｃを閉塞する
ものである。７はシンク部３上方に設けた水道蛇口、８
はシンク部３の一方の側に隣接して形成された開口部、
９は開口部８の周縁部に設けたシール部材であり、略四
角形状で、断面コ字形を有し、ゴム等のクッション性に
富んだ材料で形成されている。９ａはシール部材９の外
周囲に形成した凹溝部、９ｂは同じく内周囲に形成さ
れ、内周側斜め上方に向かって略角形状に形成されたリ
ップ部である。なお、リップ部９ｂの内径寸法（開口寸
法）は後述する食器洗浄乾燥機の外径寸法より小さく形
成されている。

【００１５】１０は開口部８に下方より臨ませ、開口部
８下方のキャビネット５内に配設した食器洗浄乾燥機、
１１は食器洗浄乾燥機１０の洗浄乾燥槽、１１ａは洗浄
乾燥槽１１の上端周縁に形成した断面略Ｌ字形状のフラ
ンジ、１１ｂはフランジ１１ａに形成した段部、１１ｃ
は段部１１ｂの後方に左右一対に設けたヒンジ部で、先
端には左右方向に向かってヒンジ軸１１ｄを突設してい
る。１１ｅは段部１１ｂの下方で洗浄乾燥機１１の内壁
にあって、ヒンジ部１１ｃと反対側の壁に形成した係止
部で、後述するロックカムが係合する。１１ｆは洗浄乾
燥槽１１の下部に形成した貯水槽、１１ｇはこの貯水槽
１１ｆに設けたフィルタである。１２は貯水槽１１ｆの
略中央部から洗浄乾燥槽１１に向かって立設した給水管
で、後述する洗浄ポンプに接続している。１３は給水管
１２の先端に設けた長方形状の噴射ノズル、１３ａは噴
射ノズル１３の上面に複数設けた噴射口、１４は噴射ノ
ズル１３の直上に設置したどんぶり、茶碗、皿などの食
器類１５を収納する食器かごである。

【００１６】１６は洗浄乾燥槽１１の外殻を形成する外
ケース、１６ａは外ケース１６の底部中央に形成した凹
部、１７は洗浄乾燥槽１１の排水パイプで、先端は排水
管４に接続され、洗浄乾燥槽１１内の洗浄後の洗浄水を
外部に排水するものである。１８は給水パイプで、先端
は水道管に接続され、洗浄用洗浄水を供給するものであ
る。１９は電源プラグ付きコード、２０は貯水槽１１ｄ
の下方に設けた洗浄ポンプで、貯水槽１１ｆ内の洗浄水
を循環、噴射するものである。２１は洗浄ポンプ２０と
貯水槽１１ｆとを接続する吸水パイプである。２２は扉
５ｂの直上に設置した操作パネルで、前面には押しボタ
ン等の操作ボタン２２ａを有し、背面には食器洗浄乾燥
機１０の制御用電気・電子回路素子を実装した基板等で
構成された制御回路部品２２ｂや各電気部品に接続する
リード線２２ｃを備えている。

【００１７】２３は食器洗浄乾燥機１０の底部に設けら
れ食器洗浄乾燥機１０の設置高さを調節する昇降装置、
２４は昇降装置２３を構成する載置台で、食器洗浄乾燥
機１０を載置する。また、載置台２４は上面が皿状に形
成され、下方に向かってＴ字形に形成され、外周に雄ネ
ジ２４ａを有する支軸２４ｂを設けている。支軸２４ｂ
は中空部２４ｃを穿設している。２５は昇降装置２３を
構成する支持台で、下部に支持部２５ａを有し、支持部
２５ａから上方に向かって筒部２５ｂを突設し、筒部２
５ｄの外周にストッパ用のフランジ２５ｃが形成されて
いる。２５ｄは筒部２５ｂの内側中央部に突出した支柱
で、外周囲には載置台２４の支軸２４ｂが昇降するため
の穴部２５ｅが設けられている。この構成により、載置
台２４が昇降する。２６は支持台２５に回転可能に設け
た回転部材で、略円筒形状をなし、外周にはハンドル部
２６ａを形成し、下部には係止フランジ２６ｂ、上部中
央には雌ネジ２６ｃが形成されている。係止フランジ２
６ｂは支持台２５の支持部２５ａとストッパ用のフラン
ジ２５ｃとで挟持され、雌ネジ２６ｃは載置台２４の雄
ネジ２４ｂに螺合係合している。以上のように構成され
た昇降装置２３は、載置台２４の上面を食器洗浄乾燥機
１０の凹部１６ａ内に配置し、締結具２７によって外ケ
ース１６に固定されている。

【００１８】ここで昇降装置２３について説明する。回
転部材２６のハンドル部２６ａを右廻りに回転させる
と、回転部材２６は支持台２５上で回転する。回転部材
２６は係止フランジ２６ｂが支持台２５の支持部２５ａ
とストッパ用のフランジ２５ｃとで挟持されているの
で、その場で回転するが、回転部材２６の雌ネジ２６ｃ
と載置台２４の雄ネジ２４ｂとが螺合結合しているの
で、載置台２４は下降する。したがって、載置台２４上
の食器洗浄乾燥機１０は下降する。また、逆にハンドル
部２６ａを左廻りに回転させれば、下降とは逆に食器洗
浄乾燥機１０は上昇する。昇降装置２３の上下昇降操作
によってキャビネット５内外で食器洗浄乾燥機１０の高
さを最大Ｈから最少ｈの高さまで調節できる。なお、本
実施の形態では、最高高さＨの場合はキャビネット５内
に食器洗浄乾燥機１０を取り付けた状態であり、最少高
さｈの場合はキャビネット５内に食器洗浄乾燥機１０を
組込む時の高さを示す。

【００１９】２８は食器洗浄乾燥機１０の上面開口を開
閉自在に覆う蓋体、２９は蓋体２８の上部を構成する上
蓋体で、下面開放の略箱状に形成されている。２９ａは
上蓋体２９の後方に左右一対に設けたヒンジ受け部、２
９ｂはヒンジ受け部２９ａに連なり傾斜して形成したヒ
ンジ軸導入部、２９ｃは上蓋体２９の前方の裏面に形成
した手掛け部で、蓋体２８を開閉する時に使用する。２
９ｄは上蓋体２９の前方表面に凹状に形成したロックレ
バー収納部、２９ｅは上蓋体２９の後方に形成した排気
路部材収納用の開口である。３０は上蓋体２９の下面に
重合し、略箱状で、上蓋体２９の外径より若干小さく形
成した下蓋体である。３０ａは下蓋体３０の外周囲に形
成したフランジ、３０ｂは下蓋体３０に形成した吸気
口、３０ｃは吸気口３０ｂを覆うように断面Ｌ字状に形
成された遮蔽部、３１は下蓋体３０のフランジ３０ａに
設けられ、上蓋体２９とに挟持された断面略コ字形のゴ
ムなどの比較的弾性に富んだ素材からなるシールパッキ
ンである。３２は上蓋体２９のロックレバー収納部２９
ｄに回転自在に設けられたロックレバー、３２ａはロッ
クレバー３２に設けた回転軸で、上蓋体２９、下蓋体３
０を貫通して設けられている。３２ｂは回転軸３２ａの
先端に設けたロックカムで、ロックカム３２ｂが洗浄乾
燥槽１１に形成した係止部１１ｅに係合し、蓋体２８を
食器洗浄乾燥機１０にロックするものである。この時、
シールパッキン３１が洗浄乾燥槽１１のフランジ１１ａ
の段部１１ｂに密接し、洗浄乾燥槽１１内の洗浄水や乾
燥風等を外部に濡漏させないものである。３３は上蓋体
２９の開口２９ｅに収納し、下蓋体３０の吸気口３０ｂ
に連通させた排気路部材で、上部に外部に通じる排気口
３３ａを有している。

【００２０】次に、上記のように構成した本発明の、流
し台１への食器洗浄乾燥機１０の組込み手順の一例につ
いて図１１〜図１３を用いて説明する。まず、流し台１
の前面開口部５ｃに設けられた扉５ｂを開放する。そし
て、上部にヒンジ部１１ｃを有し、底部に昇降装置２３
を備えた食器洗浄乾燥機１０を昇降装置２３のハンドル
部２６ａを右廻りに回転させて食器洗浄乾燥機１０を最
少高さｈに調節する。しかるのち、ヒンジ部１１ｃ側を
前方に傾けてキャビネット５の開口部５ｃから食器洗浄
乾燥機１０をキャビネット５内に挿入し、昇降装置２３
を床板５ａ上に載置する。そして、食器洗浄乾燥機１０
の上部をカウンタ２に設けられた開口部８のシール部材
９の開口位置に合わせて食器洗浄乾燥機１０を配置す
る。

【００２１】次に、昇降装置２３のハンドル部２６ａを
左に回転させて、食器洗浄乾燥機１０を上昇させ最高高
さＨに調節する。ここで、食器洗浄乾燥機１０はシール
部材９の開口を形成するリップ部９ｂを押し広げるよう
にして通過し、所定位置、すなわち洗浄乾燥槽１１のフ
ランジ１１ａがリップ部９ｂより突出した位置に配置す
る。しかるのち、蓋体２８を流し台１の上方からヒンジ
部１１ｃのヒンジ軸１１ｄに上蓋体２９のヒンジ受け部
２９ａを弾着させれば、キャビネット５への食器洗浄乾
燥機１０の組込みが完了する。すなわち、ヒンジ軸１１
ｄをヒンジ軸導入部２９ｂに合わせて無理に挿入するこ
とによりヒンジ軸１１ｄがヒンジ受け部２９ａに弾着す
る。

【００２２】次に、食器洗浄乾燥機１０の前方上部を覆
うように制御回路部品２２ｂを有する操作パネル２２を
取付ける。その後、操作パネル２２の下部へ扉５ｃを取
り付け、最後に吸水パイプ１８を水道管に、排水パイプ
１７を排水管４にそれぞれ接続して電源プラグ１９を電
源に接続すれば、食器洗浄乾燥機１０の流し台１への組
込みが完了する。なお、上述の手順はその一例を示すも
ので、適宜変更することができる。

【００２３】次に、上記のように構成した本発明の作用
を説明する。まず、手掛け部２９ｃを持って蓋体２８を
開放して汚れた食器類１５を洗浄乾燥槽１１内の食器か
ご１４内に収納する。もちろん、食器かご１４を洗浄乾
燥槽１１から取出して食器類１５を収納したのち、再び
洗浄乾燥槽１１内に収容してもよい。食器類１５の収納
が終った時は、手掛け部２９ｃを持って蓋体２８を閉
じ、ロックレバー３２を回動して蓋体２８を洗浄乾燥槽
１１にロックする。ついで、操作パネル２２の電源スイ
ッチをＯＮすると、制御回路部品２２ｂへ伝達され、給
水弁（図示せず）を開いて吸水パイプ１８から洗浄乾燥
槽１１内へ洗浄水を給水する。貯水槽１１ｆに所定量の
洗浄水が給水されると給水弁が閉じられる。このとき、
排水パイプ１７の排水弁（図示せず）は閉じられている
ので、洗浄乾燥槽１１内の洗浄水が排水パイプ１７から
流出することはない。

【００２４】次に、貯水槽１１ｆに設けたヒータ（図示
せず）に通電して洗浄水を所望の温度に加熱する。そし
て、洗浄ポンプ２０を駆動して温水化した洗浄水を給水
管１２に圧送し、噴射ノズル１３の噴射口１３ａから洗
浄水を噴射して食器のかご１４内の食器類１５を洗浄す
る。洗浄乾燥槽１１内に噴射された洗浄水は落下して貯
水槽１１ｆに集まり、再び噴射ノズル１３から噴射して
この循環を繰り返す。所定の時間が経過すると、ヒータ
（図示せず）及び洗浄ポンプ２０ヘの通電が停止し、つ
いで排水弁が開放されて洗浄乾燥槽１１内の汚水は排水
パイプ１７から外部へ排出される。

【００２５】すべての排水が終わったときは排水弁を閉
じて給水弁を開放し、洗浄水を洗浄乾燥槽１１内に供給
する。以後は上述した洗浄工程と同様の作用により食器
かご１４内の食器類１５のすずぎ洗いが行われ、所定時
間のすすぎ洗いが終わると再び排水が行われる。このす
ずぎ洗いと排水は数回繰り返される。所定回数のすすぎ
洗いと排水が終了すると、給水パイプ１８の給水弁及び
排水パイプ１７の排水弁を閉じた状態でヒータ及び送風
機（図示せず）に通電し、送風機を駆動して空気取入口
（図示せず）から洗浄乾燥槽１１内に空気を送り込む。
この空気はヒータで加熱されて温風となり、食器類１５
及び洗浄乾燥槽１１全域の乾燥工程に入る。所定時間経
過するとヒータ及び送風機への通電が停止され、乾燥工
程を終了する。この乾燥温風は、蓋体２８の吸気口３０
ｂを通って排気路部材３３の排気口３３ａから外部に排
出される。これにより、食器類１５の洗浄・乾燥工程の
全てが終了する。食器類１５が冷えたとき、ロックレバ
ー３２を回動して蓋体２８のロックを解除し、手掛け部
２９ｃを持って蓋体２８を開放し、食器かご１４または
食器かご１４内の食器類１５を取り出す。

【００２６】上記の説明では食器類１５を洗浄、乾燥す
る場合について述べたが、例えば、換気扇の羽根やガス
器具等の付属品、例えば五徳などを別に設けた機器洗浄
かご内に収納し、洗浄時間等を適宜設定することによ
り、同様にして洗浄、すすぎ、乾燥を行うことができ
る。

【００２７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る食器洗浄乾燥機付き流し台によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。

【００２８】１．食器洗浄乾燥機の本体下部には流し台
への設置高さを調節する昇降装置を設け、流し台の前面
部には食器洗浄乾燥機の本体が挿入可能な前面開口部が
形成されているので、システムキッチンへの食器洗浄乾
燥機の取り付け、取り外しなどの施工性の優れたもので
ある。 ２．蓋体は流し台の上方から取付けるようにし、流し台
の最上面より上方に位置するようにしたので、蓋体の着
脱性がよく施工性に優れ、しかも蓋体上の水切りが良好
となり、取扱い性のよいものとなる。 ３．蓋体はシンク部の一方の側に設けた開口部の開口面
積より大きく形成したので、蓋体上の水や汚れものが洗
浄乾燥槽内に侵入せず清潔に取り扱えるものである。 ４．蓋体の手掛け部を蓋体の裏面に形成したので、取扱
性がよく水等が滞留せず衛生的である。また、蓋体上面
は平坦に構成されているので、蓋体上で調理など行うの
に凹凸がなく使い勝手のよいものとなる。 ５．開口部にシール部材を設け、その開口面積は食器洗
浄乾燥機本体上部の外径寸法より小さく形成されている
ので、食器洗浄乾燥機をキャビネット内に組み立てると
き、組立て易くしかもシール性が向上し、水などがキャ
ビネット内部に侵入しないものが提供できる。さらに、
洗浄乾燥槽の上部がシール部材によって支持されている
ので、食器洗浄乾燥機の運転中振動が抑制され、流し台
全体も振動や騒音の少ないものにすることができる。

【００２９】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態を示す食器洗浄乾燥機付
き流し台の斜視図である。

【図２】 図１のキャビネットの一部を示す斜視図であ
る。

【図３】 図１の食器洗浄乾燥機の要部を示す縦断面図
である。

【図４】 図１の縦断面図である。

【図５】 図１の一部上面図である。

【図６】 図５のＡ−Ａ断面図である。

【図７】 蓋体に設けられたヒンジ受け部を示す断面図
である。

【図８】 図７のＢ−Ｂ断面図である。

【図９】 図１の食器洗浄乾燥機を示す正面図である。

【図１０】 昇降装置を示す分解斜視図である。

【図１１】 キャビネット内へ食器洗浄乾燥機を組み付
ける状態を示す断面図である。

【図１２】 キャビネット内へ食器洗浄乾燥機を組み付
けた状態を示す断面図である。

【図１３】 蓋体を組み付ける前の状態を示す断面図で
ある。

【符号の説明】

１ 流し台、２ カウンタ、３ シンク部、５ キャビ
ネット、６ 扉、８開口部、９ シール部材、１０ 食
器洗浄乾燥機、１１ａ フランジ、１１ｂ段部、１１ｃ
ヒンジ部、２２ 操作パネル、２３ 昇降装置、２４
載置台、２５ 支持台、２６ 回転部材、２８ 蓋
体、２９ａ ヒンジ受け部、２９ｃ手掛け部、３１ シ
ートパネル、３２ ロックレバー。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊田 泰治 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地１ 三菱電機ホーム機器株式会社内

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シンク部と、前記シンク部の一方の側に
   設けた開口部に取り付けた食器洗浄乾燥機とを備えた流
   し台において、前記食器洗浄乾燥機の本体下部には流し
   台への設置高さを調節する昇降装置を設け、流し台の前
   面部には前記食器洗浄乾燥機の本体が挿入可能な前面開
   口部が形成されていることを特徴とする食器洗浄乾燥機
   付き流し台。
2. 【請求項２】 食器洗浄乾燥機の本体は上面が開口し、
   前記開口の周辺部にはヒンジ部が設けられ、前記ヒンジ
   部には、流し台の上方から載置された蓋体が枢着されて
   いることを特徴とする請求項１記載の食器洗浄乾燥機付
   き流し台。
3. 【請求項３】 蓋体は、シンク部の一方の側に設けた開
   口部の開口面積より大きく形成したことを特徴とする請
   求項２記載の食器洗浄乾燥機付き流し台。
4. 【請求項４】 蓋体の裏面には、手掛け部を形成したこ
   とを特徴とする請求項２記載の食器洗浄乾燥機付き流し
   台。
5. 【請求項５】 シンク部の一方の側に設けた開口部には
   周縁部にシール部材が設けられると共にその開口面積は
   食器洗浄乾燥機本体上部の外径寸法よりも小さく形成さ
   れていることを特徴とした食器洗浄乾燥機付き流し台。