JPH08299063A - 収納部ユニット - Google Patents

収納部ユニット

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JPH08299063A
JPH08299063A JP7138485A JP13848595A JPH08299063A JP H08299063 A JPH08299063 A JP H08299063A JP 7138485 A JP7138485 A JP 7138485A JP 13848595 A JP13848595 A JP 13848595A JP H08299063 A JPH08299063 A JP H08299063A
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JP
Japan
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plate
board
fitting
shelf
back plate
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Application number
JP7138485A
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English (en)
Inventor
Motosuke Miki
基丞 三木
Akira Miki
▲アキラ▼ 三木
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Sanko Engineering Co Ltd
Original Assignee
Sanko Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノックダウン方式で提供されて屋内の造り付
けの収納部とされながら屋内の間仕切壁構造を構成する
のに最適となり、しかも、居住空間の造作時間の短縮化
に寄与するに最適となる収納部ユニットを提供するこ
と。 【構成】 左右側に配設される側板1,2と、背面側に
配設される背板3と、上端側に配設される天板4と、下
端側に配設される底板5と、上下方向の中間に配設され
る棚板6と、を有してなり、嵌合型連結具10の配在下
に側板1,2に対して背板3,天板4,底板5及び棚板
6が連結されると共に、嵌合型連結具10の配在下に背
板3に対して天板4,底板5及び棚板6が連結されてな
る収納部ユニットにおいて、底板5が既存の床面Fに固
定的に連設されるに対して該底板5に連結される側板
1,2あるいは背板3の上端が既存の天井面Cに固定的
に連設されてなる一方で、側板1,2及び背板3が間仕
切壁構造の一部に設定されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ノックダウン方式で
提供されて屋内の造り付けの収納部とされながら屋内の
間仕切壁構造を構成する収納部ユニットに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】屋内に収納部を設けるについ
ては、屋内の造作時に同時に収納部を形成する造り付け
の場合と、爾後に収納部とされる家具を置く後置きの場
合と、があるが、一般的には、その収納部の規模によっ
て、造り付けとされるか後置きとされるかが選択され
る。
【0003】多くの場合、例えば、収納部が押入やクロ
ーゼットである場合には造り付けとされ、収納部が箪笥
や本棚である場合には後置き、即ち、家具とされる。
【0004】そして、造り付けの収納部は、所謂建物と
一体とされていて、その倒れの危惧がない利点があり、
後置きの家具は、建物から分離されていて移動し得るの
で、屋内のレイアウトを自由にする利点がある。
【0005】因に、後置きの家具にあっては、その搬送
や取り扱いが便利であることから、近年では、ノックダ
ウン方式で提供されてその利用者が組み立てるようにす
る組立式のものがある。
【0006】一方、近年の多層の集合住宅等の建築物に
あっては、その屋内たる居住空間に所謂大黒柱のような
構造部材となる大型の柱体を立設せず、即ち、壁式構造
で居住空間を形成して該居住空間を有効利用できるよう
に構成されることが多い。
【0007】しかし、壁式構造の場合でも、居住空間を
区画する場合には、最低限、所謂間柱と称される非構造
部材としての柱体が立設され、該柱体を所謂拠り所にし
て、非構造壁たる間仕切壁を所望の態様に延設する間仕
切壁構造が採用される。
【0008】そして、居住空間に造り付けで押入やクロ
ーゼット等の収納部を形成する場合には、所定位置の四
隅部にそれぞれ柱体が立設され、該柱体を拠り所にして
収納部が形成されることなる。
【0009】それ故、居住空間に造り付けで押入やクロ
ーゼット等の収納部を形成する場合には、少なくとも、
該収納部を形成する分、居住空間の造作時間の短縮化に
寄与し得ないことになり、咋今の建築工事における作業
時間の短縮化の要請に応じられない不具合があった。
【0010】そこで、ノックダウン方式で提供されて短
時間に所望の収容部を形成することを可能にする組立家
具のような収納部ユニットの提案があれば、収納部を形
成する分だけ造作時間の短縮化が可能になり、居住空間
の全体的な造作時間の短縮化に寄与し得ることになる。
【0011】しかしながら、従来の組立家具の構成をそ
のまま利用して収納部ユニットとするとしても、所望の
収納部を形成し得ない危惧がある。
【0012】即ち、従来の組立家具は、一般に、左右で
一対とされる側板と、各一枚の背板,天板及び底板と、
一枚以上の棚板と、を有してなるとし、側板の外側から
該側板の上端部,下端部及び奥行端部に予め開穿されて
いる孔を介してネジを背板,天板及び底板の端部にねじ
込むようにして横向きに開口する所謂函体を形成すると
共に、該函体の内側に受具の利用で棚板を配在させると
している。
【0013】そして、上記受具は、大旨円柱状に形成さ
れており、その基端を側板の内側面に予め開穿されてい
る穴に挿し込み、側板の内側面に突出されるその先端で
棚板を下方から支持するように形成されている。
【0014】それ故、上記した組立家具の構成をそのま
ま収納部ユニットに具現化しても、棚板が言わば単に受
具の上に載せられているだけの状態にあり、例えば、押
入における中段の中棚のように、その両端が側板部に一
体的に連結された状態には具現化されないことが容易に
予想される。
【0015】従って、上記した組立家具の構成をそのま
ま収納部ユニットに具現化しても、それは、単に、工場
生産された部材を利用するようにしたのみで、例えば、
押入としての所定の強度等を保障しようとすると、結
局、従来通りに、釘打ち等の作業が必須になり、収納部
を形成することによる造作時間の短縮化を期待し得ない
ことになる。
【0016】この発明は、前記した事情に鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、ノックダ
ウン方式で提供されて屋内の造り付けの収納部とされな
がら屋内の間仕切壁構造を構成するのに最適となり、し
かも、居住空間の造作時間の短縮化に寄与するに最適と
なる収納部ユニットを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明の構成を、左右側に配設される側板
と、背面側に配設される背板と、上端側に配設される天
板と、下端側に配設される底板と、上下方向の中間に配
設される棚板と、を有してなり、嵌合型連結具の配在下
に側板に対して背板,天板,底板及び棚板が連結される
と共に、嵌合型連結具の配在下に背板に対して天板,底
板及び棚板が連結されてなる収納部ユニットにおいて、
底板が既存の床面に固定的に連設されるに対して該底板
に連結される側板あるいは背板の上端が既存の天井面に
固定的に連設されてなる一方で、側板及び背板が間仕切
壁構造の一部に設定されてなるとする。
【0018】そして、嵌合型連結具が軸線方向となる前
後方向に沿った縦断面形状を長方形あるいは台形もしく
は上辺の一方側を傾斜辺とする五角形とされると共に、
上記前後方向に直交する左右方向の縦断面形状を尖端が
上向きとなる略クサビ形とされ、かつ、底面の形状が台
形とされてなり、上記前後方向に沿う軸芯部あるいは該
軸芯部より偏芯した部位にネジ等からなる止着具の挿通
を許容する透孔が開穿されてなると共に、上記前後方向
に沿う外側面に該外側面に隣接される他部との間に抜け
止め構造を形成する凹部等の変形部が設けられてなり、
上記透孔内に挿通される止着具によってその先端側の端
面を側板及び背板の所定位置に隣接させた状態で連設さ
れてなるとする。
【0019】
【作用】それ故、該収納部ユニットにあっては、予め、
側板,背板及び底板の所定位置に嵌合型連結具が配設さ
れると共に、予め、側板,背板,天板及び棚板の所定位
置に嵌合凹部が形成されて、ノックダウン方式で利用者
に提供される。
【0020】一方、利用者にあっては、底板を既存の床
面の所定位置に適宜の手段で固定的に連設すると共に、
該底板に左右の側板及び背板の下端を嵌合型連結具の利
用下に連結し、かつ、該側板あるいは背板の上端を既存
の天井面に適宜の手段で固定的に連設する。
【0021】このとき、側板と背板は、嵌合型連結具の
利用下に連結される。
【0022】底板の床面への連設時には、適宜の手段で
該底板についての水平状態が設定され、側板及び背板の
天井面への連設時には、同じく適宜の手段で該側板及び
背板についての垂直状態が設定される。
【0023】底板に下端が連結された側板及び背板の上
端には、天板が嵌合型連結具の利用下に連結されて横向
きに開口する所謂函体が形成される。
【0024】該函体の中段部、即ち、側板及び背板の中
間部には棚板が嵌合型連結具の利用下に連結される。
【0025】底板,側板,背板及び天板からなる上記函
体は、既存の床面と天井面との間に配在される隔壁構
造、即ち、間仕切壁構造の一部を構成する。
【0026】従って、この既存の床面と天井面との間に
形成された収納部を所謂拠り所にして所望の方向に間仕
切壁構造を延設し得る。
【0027】上記嵌合型連結具の嵌合凹部への嵌装は、
嵌合型連結具を嵌合凹部内に押し込むようにする外力作
用のみで足りる。
【0028】そして、嵌合型連結具及びこれが嵌合する
嵌合凹部がクサビ形断面を有して所謂先細りの形態に形
成されているので、嵌合型連結具が嵌合凹部内に押し込
れる程、嵌合型連結具を設ける側と嵌合凹部を設ける側
とが互いに引き付けられる状況になり、両者の連結が一
層堅固になる。
【0029】
【実施例】以下、図示した実施例に基いてこの発明を説
明するが、この発明の一実施例に係る収納部ユニット
は、図1及び図2に示すように、左右側に配設される一
対の側板1,2と、背面側に配設される背板3と、上端
側に配設される天板4と、下端側に配設される底板5
と、上下方向の中間に配設される棚板6と、棚板6の上
方に配設される補助棚板7と、飾板8と、を有してな
る。
【0030】そして、側板1,2,背板3,天板4及び
底板5で形成されて横向きに開口する所謂函体内に棚板
6及び補助棚板7が配設され、かつ、補助棚板7の前方
を遮るように飾板8が配設されて、既存の床面Fと天井
面Cとの間に間仕切壁構造Wの一部を構成する造り付け
の収納部たる押入を形成するとしている。
【0031】上記各板1乃至8は、凡そこの種の押入等
の造り付けの収納部を形成する部材として所定の強度及
び加工性を有する部材、例えば、純正木材あるいは合成
木材等で構成されるが、以下には、各板1乃至8の構成
を少し説明する。
【0032】先ず、一対の側板1,2及び背板3は、天
板4,棚板6及び補助棚板7を支持するのは勿論のこ
と、該収納部ユニットが押入として利用されると共に間
仕切壁構造Wの一部を構成するとされることから、上下
左右の所謂軸方向及びその板厚方向の各外力作用に対し
て所定の強度を有するように構成される。
【0033】そして、そのためには、各板1乃至3は、
例えば、その板厚が少なくとも40m/mを下らない等
のように構成される。
【0034】天板4は、言わば蓋であるので、これ自体
が自己支持性を有するように構成されるのは勿論のこ
と、さらには、側板1,2及び背板3の上端の所謂倒れ
を阻止しながら所謂頭繋ぎする部材でもあるから、曲げ
等の外力作用に対して所定の強度を有するように構成さ
れる。
【0035】底板5は、押入における下段の収納空間A
1の床を形成するものであるから、所定の強度を有する
ように構成されるのは勿論のこと、函体を形成すべく床
面Fに配置されて側板1,2及び背板3の立設を可能に
するものであるから、それを可能にする強度を有するよ
うにも構成される。
【0036】そして、該底板5は、図示例にあっては、
格子状に形成されて、該底板5の上方から該底板5の下
面と床面Fとの間にクサビを挿し込む等の作業を可能に
するように構成されている。
【0037】因に、底板5の下面と床面Fとの間にクサ
ビを挿し込むことで、床面Fの状況に拘りなく該底板5
を水平状態に設定することが可能になる。
【0038】尚、図示例にあっては、底板5の上面には
化粧板51が展設されて、底板5における空部が隠蔽さ
れている。
【0039】棚板6は、押入における中段の収納空間A
2の床を形成することから、関係法令上で要求される所
定の強度を有するように構成されるのは勿論であるが、
図示例にあっては、フレーム状に形成されるとしてその
軽量化を図りながら、その上面に化粧板61を展設させ
ている。
【0040】尚、該棚板6は、押入の開口を開閉可能に
閉塞する引き違い戸に干渉しないように、その先端が所
謂後退状態になるように設定されていること勿論であ
る。
【0041】補助棚板7は、押入における上段の枕棚を
形成するもので、所謂棚としての強度を有するように構
成されるのは勿論のこと、押入の開口を介し後述する飾
板8の下端を交わしての物の出し入れを可能にするよう
に、その先端が大幅な後退状態になるように設定されて
いる。
【0042】尚、該補助棚板7は、図示例にあって、枕
棚を形成するとしているが、これに代えて、図示しない
が、押入の上段に形成される天袋における床を形成する
としても良く、この場合には、該補助棚板7は、その先
端と上方の天板4の先端との間に引き違い戸を配在させ
る開口を形成し得るように設定される。
【0043】飾板8は、天板4の先端を下方から支持す
る支持部材として機能すると共に、上記補助棚板7によ
って形成される枕棚部分を隠蔽する化粧部材としても機
能するように構成されている。
【0044】尚、該飾板8の外側面は、所謂下地のまま
にされていて、爾後に、例えば、壁紙を貼る等を可能に
している。
【0045】以上のように構成された側板1,2,背板
3,天板4及び底板5によって横向きに開口する函体を
形成し、かつ、この函体に棚板6,補助棚板7及び飾板
8を連結するについては、側板1,2,背板3及び底板
5に予め配設されている嵌合型連結具10が利用され
る。
【0046】該嵌合型連結具10は、図3乃至図6に示
すように、軸線方向となる前後方向に沿った縦断面形状
が長方形とされる(図6参照)と共に、上記前後方向に
直交する左右方向の縦断面形状を尖端が上向きとなる略
クサビ形とし(図4参照)、かつ、底面の形状を台形と
する(図5参照)ように形成されている。
【0047】尚、該嵌合型連結具10の前後方向に沿う
縦断面形状については、これが、図6中に二点鎖線図で
示すように、台形とされ、あるいは、図6中に一点鎖線
図で示すように、上辺の一方側を傾斜辺とする五角形と
されるとしても良い。
【0048】上記嵌合型連結具10は、図示例にあっ
て、比較的硬質のプラスチック、例えば、ポリプロピレ
ンで形成されるとしているが、これに代えて、アルミニ
ューム等で形成されるとしても良く、その成形も所謂型
を利用した一体成形の他に切削等の任意の方法が選択さ
れる。
【0049】また、該嵌合型連結具10は、上記前後方
向に沿う軸芯部に止着具たるネジS(図9参照)の挿通
を許容する透孔11が開穿されてなると共に、上記一方
向に沿う外側面12に該外側面12に隣接される他部と
の間に抜け止め構造を形成する凹部からなる変形部13
が設けられてなるとしている。
【0050】上記透孔11は、全体的には上記ネジSの
所謂頭部の挿通を許容するように大径に形成されている
が、嵌合型連結具10において先端とされる一端(図5
及び図6中で左端)側にネジSの所謂本体部のみを挿通
させる小径孔部11aを有すとしており、該小径孔部1
1aは、嵌合型連結具10の先端面に開口されるとして
いる(図3及び図4参照)。
【0051】また、上記変形部13は、図示例にあって
外側面12を部分的に凹ませるように形成されていると
するが、これに代えて、図示しないが、外側面12を部
分的に隆起させるように形成されるとしても良い。
【0052】尚、上記透孔11は、図4中に仮想線図で
示すように、その軸芯部より偏芯された部位に開穿され
るとしても良く、特に、透孔11が軸芯部より偏芯され
て開穿されている場合には、該嵌合型連結具10が互い
に対向するように配在されるときに、止着具たるネジS
が互いに相手をかわす状態になる利点がある。
【0053】また、上記小径孔部11aが開口する嵌合
型連結具10の先端面には、図5中に仮想線図で示すよ
うに、ホゾ状の挿し込み部10aが突出形成されるとし
ても良く、該ホゾ状の挿し込み部10aが設けられる場
合には、所謂取付側に予め丸穴等を開穿するようにする
ことで、所謂現場での取付側への嵌合型連結具10の止
着作業が容易になる利点を生む。
【0054】そしてまた、ホゾ状の挿し込み部10aが
設けられる一方で透孔11が軸芯部より偏芯されて開穿
される場合には、該ホゾ状の挿し込み部10aと透孔1
1に挿通されるネジSとによって、嵌合型連結具10の
取付側に対する回り止め構造を構成し得ることになる利
点もある。
【0055】以上のように形成された嵌合型連結具10
は、側板1,2に対する背板3,天板4,底板5,棚板
6,補助棚板7及び飾板8の連結、及び、背板3に対す
る天板4,底板5,棚板6及び補助棚板7の連結の際に
利用されるが、図9に示すように、止着具たるネジSを
利用して所定位置に配設される。
【0056】即ち、嵌合型連結具10は、小径孔部11
aが開口する先端面を、例えば、側板1の内側面に隣接
させると共に、この状態下に透孔11内に挿入されたネ
ジSを捩込むことで、側板1に固定的に連設される。
【0057】尚、このとき、嵌合型連結具10において
は、その尖端側が後述する嵌合凹部に対向する向きとな
るように配慮されること勿論である。
【0058】一方、上記嵌合型連結具10が配設された
側板1に連結される、例えば、棚板6には、該嵌合型連
結具10を嵌装させる嵌合凹部が予め形成される。
【0059】即ち、該嵌合凹部は、上記嵌合型連結具1
0の形状に一致する形状に形成されるもので、側板1に
連結される棚板6にあって、図7及び図8に示すよう
に、その端部の下面に形成されている凹部6aからな
る。
【0060】該凹部6aは、棚板6の場合では、該棚板
6の左右側の端部において前後に及び奥行側の端部にお
いて左右に設けられることになるが、その配設数につい
ては状況によって異なること勿論である。
【0061】そして、該凹部6aは、好ましくは、嵌合
型連結具10が該凹部6aに埋没される際に、嵌合型連
結具10の底面が棚板6の下面と同一レベルにあって該
棚板6の下面に露呈される状況になるように形成され
る。
【0062】尚、該凹部6aは、図示例にあって、その
内周面に嵌合型連結具10の外側面12に形成の凹部1
3と一致する隆起部6bを有してなる。
【0063】それ故、側板1,2に配設されている嵌合
型連結具10を上記嵌合凹部としての凹部6aに嵌装さ
せるに際しては、図9に示すように、嵌合型連結具10
の上方に臨在される棚板6を図中に矢印で示す方向、即
ち、下降させるようにして、図10及び図11に示すよ
うに、該棚板6における凹部6a内に嵌合型連結具10
を埋没させるようにする。
【0064】このとき、凹部6aが嵌合型連結具10に
一致する形態に形成されていることから、該凹部6a内
への嵌合型連結具10の埋没に大きい外力作用を要すこ
とになるが、棚板6が、例えば、木材からなる場合に
は、該嵌合型連結具10が比較的硬質のプラスチックた
るポリプロピレンからなることと相俟って、比較的容易
に、即ち、極端に大きな外力作用を要せずして嵌合型連
結具10の凹部6aへの嵌装が可能になる。
【0065】その結果、嵌合型連結具10と棚板6との
連結時には、嵌合型連結具10と凹部6aとの間に変形
部13としての凹部とこれに一致する隆起部6bとで抜
け止め構造が設けられることになり、従って、両者の一
体的な連結が実現される。
【0066】以上のようにして、嵌合型連結具10の利
用で側板1に対する棚板6の連結が可能になるが、この
状況は、図示しないが、側板1,2に対する背板3,天
板4,棚板6,補助棚板7及び飾板8の連結、さらに
は、背板3に対する天板4,棚板6及び補助棚板7の連
結にあっても同様である。
【0067】尚、この実施例にあっては、底板5の所定
位置に嵌合型連結具10が配設されていて、該底板5に
対する側板1,2及び背板3の連結を可能にしている。
【0068】それ故、以上のように形成のこの実施例に
係る収納部ユニットにあっては、予め、側板1,2,背
板3及び底板5の所定位置に嵌合型連結具10が配設さ
れていると共に、予め、天板4,棚板6,補助棚板7及
び飾板8の所定位置に、及び側板1,2及び背板3の下
端部に嵌合凹部が形成されている状態で、利用者に提供
される。
【0069】一方、利用者にあっては、例えば、以下の
ような組立作業をすることで、既存の床面Fと天井面C
との間に収納部としての押入を成形できる。
【0070】即ち、先ず、最初に底板5を既存の床面F
の所定位置に適宜の手段で固定的に連設するが、このと
き、床面Fの状況に拘りなく該底板5を水平状態に設定
し、該水平状態を、例えば、釘打ち等で固定する。
【0071】この場合に、この実施例では、底板5が格
子状に形成されていて、該底板5の上方から該底板5の
下面と床面Fとの間にクサビを挿し込む等の作業を可能
にするように構成されているから、上記クサビの挿し込
み操作で、床面Fの状況に拘りなく該底板5を水平状態
に設定することが容易に可能になる。
【0072】以上のようにして、既存の床面Fに固定的
に連設された底板5には、左右の側板1,2及び背板3
を嵌合型連結具10の利用下に連結して立設するが、そ
の際には、左右の側板1,2と背板3も嵌合型連結具1
0の利用下に連結される。
【0073】ところで、上記左右の側板1,2及び背板
3の立設にあっては、好ましくは、背板3が上下方向に
分割形成されている方が良い。
【0074】即ち、例えば、背板3が押入の下段の収納
空間A1の背面を構成する下段部材を有するように分割
されてなる場合には、上記した一対の側板1,2の立設
にあって、これを背板3における下段部材の併用でその
倒れを阻止しながら立設することを可能にすることにな
る。
【0075】底板5に立設された側板1,2及び背板3
の上端には、天板4が同じく嵌合型連結具10の利用下
に連結され、このとき、横向きに開口する所謂函体が形
成されることになる。
【0076】そして、この函体内に棚板6,補助棚板7
及び飾板8が同じく嵌合型連結具10の利用下に連結さ
れるが、該函体を構成する側板1,2あるいは背板3の
上端は、既存の天井面Cに適宜の手段で固定的に連設さ
れる。
【0077】このとき、側板1,2及び背板3におい
て、それぞれの垂直状態が適宜の手段で設定されること
勿論である。
【0078】因に、図示例にあっては、その下端側が背
板3に釘打ち等で連結される連結部材Jの上端側が天井
面Cに固設の木レンガJ1等に同じく釘打ち等で連結さ
れることで、該函体の所謂倒れを阻止する状態にしてい
る。
【0079】尚、既存の天井面Cに代えて、図2中に仮
想線図で示すように、梁Bが近隣されている場合には、
上記連結部材Jの上端側が延長されて、これが梁Bの側
面にコンクリート釘等の利用下に連設されることにな
る。
【0080】上記函体内への棚板6及び補助棚板7の配
設は、各板6,7の両側端部及び奥行端部を嵌合型連結
具10の介在下に側板1,2及び背板3に連結すること
で実現される。
【0081】また、上記函体への飾板8の配設は、該飾
板8の両側端部及び上端部を嵌合型連結具10の介在下
に側板1,2及び天板4に連結することで実現される。
【0082】尚、棚板6及び補助棚板7は、函体内にお
いて下方に向けて押し下げるようにして連結されること
勿論で、飾板8は、所謂手前側から函体内に押し込むよ
うにして連結されること勿論である。
【0083】その結果、棚板6及び補助棚板7は、函体
内から手前側に作用する引抜方向の作用力に対して対抗
できること勿論で、その上方から作用する所謂偏芯過重
によっても前下がりあるいは奥下がりの態様に傾斜しな
くなる。
【0084】上記した函体の組立順序については、底板
5に連結されて左右に立設された側板1,2に天板4を
連結した後に、最後に背板3を手前側から押し込むよう
にするとしても良い。
【0085】また、上記した各板1乃至8間における連
結にあって実行される嵌合型連結具10の嵌合凹部への
嵌装は、嵌合型連結具10を嵌合凹部内に押し込むよう
にする外力作用のみで足りる。
【0086】そして、嵌合型連結具10及びこれが嵌合
する嵌合凹部がクサビ形断面を有して所謂先細りの形態
に形成されているので、嵌合型連結具10が嵌合凹部内
に押し込れる程、嵌合型連結具10を設ける側と嵌合凹
部を設ける側とが互いに引き付けられる状況になり、両
者の連結が一層堅固になる。
【0087】尚、前記底板5の上面に化粧板51が展設
されると共に、前記棚板6の上面に化粧板61が展設さ
れて、収納部としての押入が完成する。
【0088】以上のようにして完成された収納部として
の押入は、既存の床面Fと天井面Cとの間に配在される
隔壁構造たる間仕切壁構造の一部を構成することにな
り、従って、この収納部を所謂拠り所にして既存の床面
Fと天井面Cとの間に所望の方向に間仕切壁構造を延設
し得ることになる。
【0089】また、この収納部としての押入は、通常
は、屋内に何も形成されていない状態の時に形成される
から、以降の作業をするための作業道具や資材の臨時置
場としての利用を可能にすることにもなる。
【0090】前記したところは、この発明に係る収納部
ユニットが側板1,2を左右で一対とする所謂二枚組と
される場合を例にしたものであるが、この発明の構成か
らすれば、側板1,2が所謂三枚組以上の複数枚数とさ
れる場合であっても、その利用が可能であること勿論で
ある。
【0091】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、屋内
の造作時に所望の位置に造り付けの収納部を設置できる
のは勿論のこと、その際に、収納部が間仕切壁構造の一
部を構成することになるから、該収納部を拠り所にして
所望の間仕切壁を延設し得ることになって、屋内の造作
時間を収納部を形成する分だけ短縮できることになり、
建築作業における全体の作業時間の短縮化に寄与するこ
とになる利点がある。
【0092】また、この発明によれば、これがノックダ
ウン方式で提供され、しかも、構成部材たる各板が嵌合
型連結具を嵌合凹部へ押し込むようにする外力作用のみ
で連結されるように構成されているから、組立者におい
てその組立時にねじ回し等の工具の利用を要せずして所
望の組立作業を迅速に実現できると共に、提供者におい
て必要数のネジを同時に梱包する等の手間がなくなる利
点がある。
【0093】そして、この発明によれば、嵌合型連結具
を利用しての連結状態が嵌合型連結具を設ける側と嵌合
凹部を設ける側とを互いに引き付けるようにする状態に
発現されるから、両者の連結が一層堅固になり、それ
故、例えば、棚板が引抜方向の外力作用に対抗できるの
は勿論のこと、その上方から作用する所謂偏芯過重によ
っても前下がりあるいは奥下がりの態様に傾斜しなくな
り、収納部内に安定した棚を設けることを可能にする利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る収納部ユニットで形
成された押入を仮想線表示の間仕切壁構造と共に示す斜
視図である。
【図2】図1中の線X−Xで示す押入の縦断面図であ
る。
【図3】嵌合型連結具を示す斜視図である。
【図4】嵌合型連結具の先端側の側面図である。
【図5】嵌合型連結具の平面図である。
【図6】嵌合型連結具の縦断面図である。
【図7】嵌合型連結具を埋没させる嵌合凹部を形成した
棚板の部分縦断面図である。
【図8】嵌合凹部を形成した棚板の部分側面図である。
【図9】嵌合型連結具を側板に連設した状態を示す部分
縦断面図である。
【図10】側板に連設された嵌合型連結具を棚板に形成
された嵌合凹部に嵌装した状態を示す部分縦断面図であ
る。
【図11】図10の状態を示す側面側部分縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1,2 側板 3 背板 4 天板 5 底板 6 棚板 6a 嵌合凹部を形成する凹部 6b 抜け止め構造を形成する隆起部 7,8,9 飾板 10 嵌合型連結具 11 透孔 11a 小径孔部 12 外側面 13 抜け止め構造を形成する凹部からなる変形部 C 天井面 F 床面 W 間仕切壁構造

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右側に配設される側板と、背面側に配
    設される背板と、上端側に配設される天板と、下端側に
    配設される底板と、上下方向の中間に配設される棚板
    と、を有してなり、嵌合型連結具の配在下に側板に対し
    て背板,天板,底板及び棚板が連結されると共に、嵌合
    型連結具の配在下に背板に対して天板,底板及び棚板が
    連結されてなる収納部ユニットにおいて、底板が既存の
    床面に固定的に連設されるに対して該底板に連結される
    側板あるいは背板の上端が既存の天井面に固定的に連設
    されてなる一方で、側板及び背板が間仕切壁構造の一部
    に設定されてなる収納部ユニット
  2. 【請求項2】 嵌合型連結具が軸線方向となる前後方向
    に沿った縦断面形状を長方形あるいは台形もしくは上辺
    の一方側を傾斜辺とする五角形とされると共に、上記前
    後方向に直交する左右方向の縦断面形状を尖端が上向き
    となる略クサビ形とされ、かつ、底面の形状が台形とさ
    れてなり、上記前後方向に沿う軸芯部あるいは該軸芯部
    より偏芯した部位にネジ等からなる止着具の挿通を許容
    する透孔が開穿されてなると共に、上記前後方向に沿う
    外側面に該外側面に隣接される他部との間に抜け止め構
    造を形成する凹部等の変形部が設けられてなり、上記透
    孔内に挿通される止着具によってその先端側の端面を側
    板及び背板の所定位置に隣接させた状態で連設されてな
    ることを特徴とする請求項1の収納部ユニット
JP7138485A 1995-05-12 1995-05-12 収納部ユニット Pending JPH08299063A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015009112A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 カリモク家具株式会社 収納棚
CN105310319A (zh) * 2014-07-29 2016-02-10 应孝华 一种柜体

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015009112A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 カリモク家具株式会社 収納棚
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