JPH0734739U - 組立家具 - Google Patents
組立家具Info
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- JPH0734739U JPH0734739U JP7278393U JP7278393U JPH0734739U JP H0734739 U JPH0734739 U JP H0734739U JP 7278393 U JP7278393 U JP 7278393U JP 7278393 U JP7278393 U JP 7278393U JP H0734739 U JPH0734739 U JP H0734739U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 屋内に単独に設置される家具の場合は勿論の
こと、作付家具とされる場合にもその利用が可能にな
り、ノックダウン方式での提供に最適となる組立家具を
提供すること。 【構成】 左右側に配設される側板1,2と、背面側に
配設される背板3と、上端側に配設される天板4と、下
端側に配設される底板5と、上下方向の中間に配設され
る棚板6と、を有してなる組立家具において、側板1,
2の内側面に背板3,天板4,底板5及び棚板6を連結
させる嵌合型連結具10が配設されてなると共に、背板
3,天板4,底板5及び棚板6の左右側となる両側端部
に上記嵌合型連結具10を嵌装させる嵌合凹部6aが形
成されてなり、かつ、上記背板3の内側面に天板4,底
板5及び棚板6を連結させる嵌合型連結具10が配設さ
れてなると共に、天板4,底板5及び棚板6の奥行端部
に上記背板3に配設の嵌合型連結具10を嵌装させる嵌
合凹部6aが形成されてなるとする。
こと、作付家具とされる場合にもその利用が可能にな
り、ノックダウン方式での提供に最適となる組立家具を
提供すること。 【構成】 左右側に配設される側板1,2と、背面側に
配設される背板3と、上端側に配設される天板4と、下
端側に配設される底板5と、上下方向の中間に配設され
る棚板6と、を有してなる組立家具において、側板1,
2の内側面に背板3,天板4,底板5及び棚板6を連結
させる嵌合型連結具10が配設されてなると共に、背板
3,天板4,底板5及び棚板6の左右側となる両側端部
に上記嵌合型連結具10を嵌装させる嵌合凹部6aが形
成されてなり、かつ、上記背板3の内側面に天板4,底
板5及び棚板6を連結させる嵌合型連結具10が配設さ
れてなると共に、天板4,底板5及び棚板6の奥行端部
に上記背板3に配設の嵌合型連結具10を嵌装させる嵌
合凹部6aが形成されてなるとする。
Description
【0001】
この考案は、ノックダウン方式で提供される組立家具の改良に関する。
【0002】
近年、衣装棚や本棚等の家具の中には、ノックダウン方式で提供されて利用者 がこれを組み立てる組立型のものがあるが、この組立型の家具、即ち、組立家具 は、一般に、左右で一対とされる側板と、各一枚の背板,天板及び底板と、一枚 以上の棚板と、を有してなる。
【0003】 そして、側板の外側から該側板の上端部,下端部及び奥行端部に予め開穿され ている孔を介してネジを背板,天板及び底板の端部にねじ込むようにして所謂函 型の枠体を形成すると共に、該枠体の内側に受具の利用で棚板を配在させて家具 として完成されるように構成されている。
【0004】 また、上記受具は、大旨円柱状に形成されており、その基端を側板の内側面に 予め開穿されている穴に挿し込み、その先端を側板の内側面に突出させて、該突 出される先端で棚板を下方から支持するように配設される。
【0005】 それ故、上記した従来の組立家具にあっては、左右の側板に背板,天板及び底 板をそれぞれネジで連結して枠体を形成した後に、該枠体の内側に上記受具を介 して棚板を配在させることで、所定の家具に組み立てられることになる。
【0006】
しかしながら、上記した従来の組立家具にあっては、以下のような不都合が指 摘されている。
【0007】 即ち、上記従来の組立家具にあっては、組立者たる利用者において工具(ねじ 回し)利用が必須になる不都合があると共に、側板には背板,天板及び底板を言 わば同時に連結する状況になるので、一人での組立作業が容易でなく、所謂手助 けが必要になる等の不都合がある。
【0008】 次に、上記従来の組立家具は、側板たる縦板が左右で二枚とされる場合に最適 であって、並列される縦板が三枚以上になる大型の家具には適用不向きとなり、 従って、側板が三枚以上並列される大型の家具については、上記のノックダウン 方式での提供が困難になる不都合がある。
【0009】 一方、近年の家屋においては、家具が壁内に埋設されるようにする所謂作付家 具とされるケースが多いが、該作付家具が後付工法で設けられる場合に、上記従 来の組立家具の構成ではこれを実現できないことになる。
【0010】 即ち、背板及び天板や底板等の横板は、壁に連設された後の側板に連結される ことになるから、従って、上記した従来例の組立家具のように、側板の外側から 該側板の上端部及び下端部に予め開穿されている孔を介してネジを背板,天板及 び底板の端部にねじ込むようにすることが不可能になる。
【0011】 この考案は、前記した事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とする ところは、屋内に単独に設置される家具の場合は勿論のこと、作付家具とされる 場合にもその利用が可能になり、ノックダウン方式での提供に最適となる組立家 具を提供することである。
【0012】
上記の目的を達成するため、この考案の構成を、左右側に配設される側板と、 背面側に配設される背板と、上端側に配設される天板と、下端側に配設される底 板と、上下方向の中間に配設される棚板と、を有してなる組立家具において、側 板の内側面に背板,天板,底板及び棚板を連結させる嵌合型連結具が配設されて なると共に、背板,天板,底板及び棚板の左右側となる両側端部に上記嵌合型連 結具を嵌装させる嵌合凹部が形成されてなり、かつ、上記背板の内側面に天板, 底板及び棚板を連結させる嵌合型連結具が配設されてなると共に、天板,底板及 び棚板の奥行端部に上記背板に配設の嵌合型連結具を嵌装させる嵌合凹部が形成 されてなるとする。
【0013】 そして、嵌合型連結具は、軸線方向となる前後方向に沿った縦断面形状が長方 形あるいは台形もしくは上辺の一方側を傾斜辺とする五角形とされると共に、上 記前後方向に直交する左右方向の縦断面形状が尖端が上向きとなる略クサビ形と され、かつ、底面の形状が台形とされてなり、上記前後方向に沿う軸芯部あるい は該軸芯部より偏芯した部位にネジ等からなる止着具の挿通を許容する透孔が開 穿されてなると共に、上記前後方向に沿う外側面に該外側面に隣接される他部と の間に抜け止め構造を形成する凹部等の変形部が設けられてなり、上記透孔内に 挿通される止着具によってその先端側の端面を側板及び背板の所定位置に隣接さ せた状態で連設されてなるとする。
【0014】
それ故、該組立家具にあっては、予め、側板及び背板の所定位置に嵌合型連結 具が配設されると共に、予め、背板,天板,底板及び棚板の所定位置に嵌合凹部 が形成された状態で、利用者に提供される。
【0015】 一方、利用者にあっては、最初に一対の側板を左右に立て、該左右の側板の奥 行側端部に配設されている嵌合型連結具を、例えば、背板の両端部に形成されて いる嵌合凹部に嵌装させて、左右の側板に背板を連結する。
【0016】 その際、背板は、一対の側板に対して所謂手前側から奥行側に押し込むように して連結される。
【0017】 次に、一対の側板と背板とが一体とされたものに天板及び底板を連結するが、 その際には、天板は、一対の側板と背板とで形成される空間内側から上方に向け て押し上げるようにし、底板は、一対の側板と背板とで形成される所謂内側から 下方に向けて押し下げるようにして、それぞれを連結する。
【0018】 また、その際に、側板及び背板に配設の嵌合型連結具を天板及び底板の奥行端 部及び両端部に形成の嵌合凹部に嵌装させるようにし、天板及び底板を側板だけ でなく背板にも連結するようにする。
【0019】 その結果、側板に対する背板,天板及び底板の連結及び背板に対する天板及び 底板の連結で所謂函型の枠体が形成されることになり、該枠体の内側に棚板を配 設することが可能になる。
【0020】 枠体内への棚板の配設の際には、棚板の両側端部に形成されている嵌合凹部に 側板に配設されている嵌合型連結具を嵌装し、棚板の奥行端部に形成されている 嵌合凹部に背板に配設されている嵌合型連結具を嵌装する。
【0021】 その際、棚板は、枠体内において下方に向けて押し下げるようにして、連結さ れる。
【0022】 その結果、棚板は、枠体内から手前側に作用する引抜方向の作用力に対して対 抗でき、また、その上方から作用する偏芯過重によっても前下がりあるいは奥下 がりの態様に傾斜しなくなる。
【0023】 上記の組立順序については、左右に一対立てられた側板に天板及び底板を連結 した後に、背板を手前側から押し込むようにして、側板に背板を最後に連結する ように設定されても良い。
【0024】 また、側板が三枚以上とされる場合にも、上記の手順によって、その組立が可 能になる。
【0025】 上記嵌合型連結具の嵌合凹部への嵌装は、嵌合型連結具を嵌合凹部内に押し込 むようにする外力作用のみで足りる。
【0026】 そして、嵌合型連結具及びこれが嵌合する嵌合凹部がクサビ形断面を有して所 謂先細りの形態に形成されているので、嵌合型連結具が嵌合凹部内に押し込れる 程、嵌合型連結具を設ける側と嵌合凹部を設ける側とが互いに引き付けられる状 況になり、両者の連結が一層堅固になる。
【0027】 また、以上のようにして組み立てられた家具は、上記と逆の手順で、側板,背 板,天板,底板及び棚板の各板に分解され、該分解された状態で搬送されたり、 収納されたりする。
【0028】
以下、図示した実施例に基いてこの考案を説明するが、図1に示すように、こ の考案の一実施例に係る組立家具は、左右側に配設される側板1,2と、背面側 に配設される背板3と、上端側に配設される天板4と、下端側に配設される底板 5と、上下方向の中間に配設される棚板6と、を有し、さらには、飾板7,8, 9を有してなる。
【0029】 そして、側板1及び2,背板3,天板4及び底板5で所謂枠体が形成され、該 枠体内に棚板6が配設されて、所謂屋内設置型の家具の形態に成形される。
【0030】 また、各飾板7,8,9は、その配設によって天板4,棚板6及び底板5の手 前側の端部をそれぞれ下方から支持する部材として機能するように配設されるも ので、図示例にあっては、天板4,棚板6及び底板5の手前側の端部をそれぞれ 隠すようにする化粧部材としても機能するとしている。
【0031】 尚、飾板7,8,9は、天板4,棚板6及び底板5の手前側の端部に曲げ等に 対する所定の耐久性が保持される限りにおいて、その配設が省略されても良いこ と勿論である。
【0032】 また、上記各板1乃至6及び7乃至9は、凡そこの種の家具を構成する部材と して所定の耐久性及び加工性を有する部材、例えば、純正木材あるいは合成木材 等で構成される。
【0033】 ところで、側板1及び2,背板3,天板4及び底板5によって枠体を形成する については、側板1,2及び背板3に予め配設されている嵌合型連結具10が利 用される。
【0034】 該嵌合型連結具10は、図2乃至図5に示すように、軸線方向となる前後方向 に沿った縦断面形状が長方形とされる(図5参照)と共に、上記前後方向に直交 する左右方向の縦断面形状を尖端が上向きとなる略クサビ形とし(図3参照)、 かつ、底面の形状を台形とする(図4参照)ように形成されている。
【0035】 尚、該嵌合型連結具10の前後方向に沿う縦断面形状については、これが、図 5中に二点鎖線図で示すように、台形とされ、あるいは、図5中に一点鎖線図で 示すように、上辺の一方側を傾斜辺とする五角形とされるとしても良い。
【0036】 上記嵌合型連結具10は、図示例にあって、比較的硬質のプラスチック、例え ば、ポリプロピレンで形成されるとしているが、これに代えて、アルミニューム 等で形成されるとしても良く、その成形も所謂型を利用した一体成形の他に切削 等の任意の方法が選択される。
【0037】 また、該嵌合型連結具10は、上記前後方向に沿う軸芯部に止着具たるネジS (図8参照)の挿通を許容する透孔11が開穿されてなると共に、上記一方向に 沿う外側面12に該外側面12に隣接される他部との間に抜け止め構造を形成す る凹部からなる変形部13が設けられてなるとしている。
【0038】 上記透孔11は、全体的には上記ネジSの所謂頭部の挿通を許容するように大 径に形成されているが、嵌合型連結具10において先端とされる一端(図3乃至 図5中で左端)側にネジSの所謂本体部のみを挿通させる小径孔部11aを有す としており、該小径孔部11aは、嵌合型連結具10の先端面に開口されるとし ている。
【0039】 また、上記変形部13は、図示例にあって外側面12を部分的に凹ませるよう に形成されているとするが、これに代えて、図示しないが、外側面12を部分的 に隆起させるように形成されるとしても良い。
【0040】 尚、上記透孔11は、図3中に仮想線図で示すように、その軸芯部より偏芯さ れた部位に開穿されるとしても良く、特に、透孔11が軸芯部より偏芯されて開 穿されている場合には、該嵌合型連結具10が互いに対向するように配在される ときに、止着具たるネジSが互いに相手をかわす状態になる利点がある。
【0041】 また、上記小径孔部11aが開口する嵌合型連結具10の先端面には、図4中 に仮想線図で示すように、ホゾ状の挿し込み部10aが突出形成されるとしても 良く、該ホゾ状の挿し込み部10aが設けられる場合には、所謂取付側に予め丸 穴等を開穿するようにすることで、所謂現場での取付側への嵌合型連結具10の 止着作業が容易になる利点を生む。
【0042】 そしてまた、ホゾ状の挿し込み部10aが設けられる一方で透孔11が軸芯部 より偏芯されて開穿される場合には、該ホゾ状の挿し込み部10aと透孔11に 挿通されるネジSとによって、嵌合型連結具10の取付側に対する回り止め構造 を構成し得ることになる利点もある。
【0043】 以上のように形成された嵌合型連結具10は、側板1,2に対する背板3,天 板4,底板5及び棚板6の連結、あるいは、背板3に対する天板4,底板5及び 棚板6の連結の際に利用されるが、該嵌合型連結具10の側板1,2及び背板3 への配設は以下のようにして実行される。
【0044】 即ち、嵌合型連結具10は、図8に示すように、該嵌合型連結具10の一端、 即ち、止着具たるネジSの先端ネジ部の突出を許容する小径孔部11aが開口す る先端面を側板1の内側面に隣接させると共に、透孔11内に挿入されたネジS を工具たるねじ回しを利用してねじ込むようにして、上記側板1に固定的に連設 にすることによる。
【0045】 尚、このとき、嵌合型連結具10においては、その尖端側が後述する嵌合凹部 に対向する向きとなるように配慮されること勿論である。
【0046】 一方、上記嵌合型連結具10が配設された側板1,2に連結される背板3,天 板4,底板5及び棚板6にあっては、該嵌合型連結具10が嵌装される嵌合凹部 が予め形成されている。
【0047】 即ち、該嵌合凹部は、上記嵌合型連結具10の形状に一致する形状に形成され ているもので、側板1,2に連結される、例えば、棚板6にあって、図6及び図 7に示すように、その端部の下面に形成されている凹部6aからなる。
【0048】 該凹部6aは、棚板6の場合では、該棚板6の左右側の端部において前後に及 び奥行側の端部において左右に設けられることになるが、その配設数については 状況によって異なること勿論である。
【0049】 そして、該凹部6aは、好ましくは、嵌合型連結具10が該凹部6aに埋没さ れる際に、嵌合型連結具10の底面が棚板6の下面と同一レベルにあって該棚板 6の下面に露呈される状況になるように形成される。
【0050】 尚、該凹部6aは、図示例にあって、その内周面に嵌合型連結具10の外側面 12に形成の凹部13と一致する隆起部6bを有してなる。
【0051】 それ故、側板1,2に配設されている嵌合型連結具10を上記嵌合凹部として の凹部6aに嵌装させるに際しては、図8に示すように、嵌合型連結具10の上 方に臨在される棚板6を図中に矢印で示す方向、即ち、下降させるようにして、 図9及び図10に示すように、該棚板6における凹部6a内に嵌合型連結具10 を埋没させるようにする。
【0052】 このとき、凹部6aが嵌合型連結具10に一致する形態に形成されていること から、該凹部6a内への嵌合型連結具10の埋没に大きい外力作用を要すことに なるが、棚板6が、例えば、木材からなる場合には、該嵌合型連結具10が比較 的硬質のプラスチックたるポリプロピレンからなることと相俟って、比較的容易 に、即ち、極端に大きな外力作用を要せずして嵌合型連結具10の凹部6aへの 嵌装が可能になる。
【0053】 その結果、嵌合型連結具10と棚板6との連結時には、嵌合型連結具10と凹 部6aとの間に変形部13としての凹部とこれに一致する隆起部6bとで抜け止 め構造が設けられることになり、従って、両者の一体的な連結が実現される。
【0054】 以上のようにして、嵌合型連結具10の利用で側板1に対する棚板6の連結が 可能になるが、この状況は、図示しないが、側板1に対する背板3,天板4及び 底板5の連結、さらには飾板7,8,9の連結にあっても同様である。
【0055】 それ故、以上のように形成されたこの実施例にかかる組立家具にあっては、予 め、側板1及び背板3の所定位置に嵌合型連結具10が配設されていると共に、 予め、背板3,天板4,底板5及び棚板6の所定位置に嵌合凹部が形成されてい る状態で、利用者に提供される。
【0056】 一方、利用者にあっては、例えば、以下のような組立作業をすることで、家具 として成形できる。
【0057】 即ち、先ず、最初に一対の側板1,2を左右に立て、該左右の側板1,2の奥 行側端部に配設されている嵌合型連結具10を背板3の両端部に形成されている 嵌合凹部に嵌装させて、左右の側板1,2に背板3を連結する。
【0058】 その際、背板3は、一対の側板1,2に対して所謂手前側から奥行側に押し込 むようにして連結される。
【0059】 次に、一対の側板1,2と背板3とが一体とされたものに天板4及び底板4を 連結するが、その際には、天板4は、一対の側板1,2と背板3とで形成される 空間内側から上方に向けて押し上げるようにして連結され、底板5は、一対の側 板1,2と背板3とで形成される空間内側から下方に向けて押し下げるようにし て連結される。
【0060】 また、その際に、側板1,2及び背板3に配設の嵌合型連結具10を天板4及 び底板5の奥行端部及び両端部に形成の嵌合凹部に嵌装させるようにし、天板4 及び底板5を側板1,2だけでなく背板3にも連結するようにする。
【0061】 その結果、側板1,2に対する背板3,天板4及び底板5の連結及び背板3に 対する天板4及び底板5の連結で所謂函型の枠体が形成されることになり、該枠 体の内側に棚板6を配設することが可能になる。
【0062】 上記枠体内への棚板6の配設の際には、棚板6の両側端部に形成されている嵌 合凹部に側板1,2に配設されている嵌合型連結具10を嵌装し、棚板6の奥行 端部に形成されている嵌合凹部に背板3に配設されている嵌合型連結具10を嵌 装するようにする。
【0063】 その際、棚板6は、枠体内において下方に向けて押し下げるようにして、連結 される。
【0064】 その結果、棚板6は、枠体内から手前側に作用する引抜方向の作用力に対して 対抗でき、また、その上方から作用する偏芯過重によっても前下がりあるいは奥 下がりの態様に傾斜しなくなる。
【0065】 上記の組立順序については、左右に一対立てられた側板1,2に天板4及び底 板5を連結した後に、背板3を手前側から押し込むようにして、側板1,2に背 板3を最後に連結するようにしても良い。
【0066】 そして、飾板7,8,9の連結は、嵌合型連結具10の嵌合凹部への嵌装によ るものである限りにおいて、自由な順序で連結するとして良い。
【0067】 また、側板1,2が三枚以上とされる場合にも、上記の手順によって、即ち、 最初に立設される側板1,2に対して所謂内側から背板3,天板4及び底板5を 連結するようにするから、その組立が可能になる。
【0068】 さらに、家具が壁内に埋設される所謂作付家具とされる場合にも、最初に壁内 に側板1,2を立設し、その後に、背板3,天板4及び底板5を側板1,2に対 して連結することが可能になり、従って、作付家具にも該組立家具をそのまま利 用し得ることになる。
【0069】 上記嵌合型連結具10の嵌合凹部への嵌装は、嵌合型連結具10を嵌合凹部内 に押し込むようにする外力作用のみで足りる。
【0070】 そして、嵌合型連結具10及びこれが嵌合する嵌合凹部がクサビ形断面を有し て所謂先細りの形態に形成されているので、嵌合型連結具10が嵌合凹部内に押 し込れる程、嵌合型連結具10を設ける側と嵌合凹部を設ける側とが互いに引き 付けられる状況になり、両者の連結が一層堅固になる。
【0071】 また、以上のようにして組み立てられた家具は、上記と逆の手順で、側板1及 び2,背板3,天板4,底板5及び棚板6の各板に分解され、該分解された状態 で搬送されたり、収納されたりすることになる。
【0072】 前記したところは、この考案に係る組立家具が側板1,2を左右で一対とする 所謂二枚組とされる場合を例にしたものであるが、この考案の構成からすれば、 側板1,2が所謂三枚組以上の複数枚数とされる場合であっても、利用可能であ ること勿論である。
【0073】
以上のように、この考案によれば、屋内に単独に設置される家具の場合は勿論 のこと、壁等への作付家具とされる場合にもノックダウン方式でその提供をなし 得ることになる利点がある。
【0074】 また、この考案によれば、側板が三枚以上とされる場合にもその組立が可能に なり、大型の家具をノックダウン方式で提供し得ることになる利点がある。
【0075】 そして、この考案によれば、組立者においてその組立時にねじ回し等の工具の 利用を要せずして便利であり、また提供者においても必要数のねじを同時に梱包 する等の手間がなくなり便利になる利点がある。
【0076】 さらに、この考案によれば、棚板が抜け落ちたり、傾斜したり等することがな く、棚板が安定される利点がある。
【図1】この考案の一実施例に係る組立家具を示す斜視
図である。
図である。
【図2】嵌合型連結具を示す斜視図である。
【図3】嵌合型連結具の先端側の側面図である。
【図4】嵌合型連結具の平面図である。
【図5】嵌合型連結具の縦断面図である。
【図6】嵌合型連結具を埋没させる嵌合凹部を形成した
棚板の部分縦断面図である。
棚板の部分縦断面図である。
【図7】嵌合凹部を形成した棚板の部分側面図である。
【図8】嵌合型連結具を側板に連設した状態を示す部分
縦断面図である。
縦断面図である。
【図9】側板に連設された嵌合型連結具を棚板に形成さ
れた嵌合凹部に嵌装した状態を示す部分縦断面図であ
る。
れた嵌合凹部に嵌装した状態を示す部分縦断面図であ
る。
【図10】図9の状態を示す側面側部分縦断面図であ
る。
る。
1,2 側板 3 背板 4 天板 5 底板 6 棚板 6a 嵌合凹部を形成する凹部 6b 抜け止め構造を形成する隆起部 7,8,9 飾板 10 嵌合型連結具 11 透孔 11a 小径孔部 12 外側面 13 抜け止め構造を形成する凹部からなる変形部
Claims (2)
- 【請求項1】 左右側に配設される側板と、背面側に配
設される背板と、上端側に配設される天板と、下端側に
配設される底板と、上下方向の中間に配設される棚板
と、を有してなる組立家具において、側板の内側面に背
板,天板,底板及び棚板を連結させる嵌合型連結具が配
設されてなると共に、背板,天板,底板及び棚板の左右
側となる両側端部に上記嵌合型連結具を嵌装させる嵌合
凹部が形成されてなり、かつ、上記背板の内側面に天
板,底板及び棚板を連結させる嵌合型連結具が配設され
てなると共に、天板,底板及び棚板の奥行端部に上記背
板に配設の嵌合型連結具を嵌装させる嵌合凹部が形成さ
れてなることを特徴とする組立家具 - 【請求項2】 嵌合型連結具は、軸線方向となる前後方
向に沿った縦断面形状が長方形あるいは台形もしくは上
辺の一方側を傾斜辺とする五角形とされると共に、上記
前後方向に直交する左右方向の縦断面形状が尖端が上向
きとなる略クサビ形とされ、かつ、底面の形状が台形と
されてなり、上記前後方向に沿う軸芯部あるいは該軸芯
部より偏芯した部位にネジ等からなる止着具の挿通を許
容する透孔が開穿されてなると共に、上記前後方向に沿
う外側面に該外側面に隣接される他部との間に抜け止め
構造を形成する凹部等の変形部が設けられてなり、上記
透孔内に挿通される止着具によってその先端側の端面を
側板及び背板の所定位置に隣接させた状態で連設されて
なる請求項1の組立家具
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993072783U JP2586602Y2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 組立家具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993072783U JP2586602Y2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 組立家具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0734739U true JPH0734739U (ja) | 1995-06-27 |
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Patent Citations (2)
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JPS5037716U (ja) * | 1973-08-01 | 1975-04-19 | ||
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