JPH08298766A - ステッピングモータとその駆動方法 - Google Patents

ステッピングモータとその駆動方法

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JPH08298766A
JPH08298766A JP9871995A JP9871995A JPH08298766A JP H08298766 A JPH08298766 A JP H08298766A JP 9871995 A JP9871995 A JP 9871995A JP 9871995 A JP9871995 A JP 9871995A JP H08298766 A JPH08298766 A JP H08298766A
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degrees
yoke
stator
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Masatomo Komaki
正朋 小槙
Yoshiaki Fukuda
良明 福田
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  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い角度精度と大きなトルクとを両立させて
マイクロステップ駆動可能なステッピングモータの提
供。 【構成】 多数の永久磁石が外周の円周方向に沿ってN
極とS極とが交互になるように配置されたロータ8と、
励磁用のコイル3、6と、前記コイル3、6に励磁され
る磁気回路を構成すると共に前記ロータ8の外周に対向
しロータ軸に平行な多数の板状突起極歯10aを備えた
ステータヨーク2、4、5、7とを有するステッピング
モータにおいて、前記板状突起極歯10aは、基部側の
幅が広く先端側の幅が狭く両側辺10bが内側凸の円弧
形状を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステッピングモータと
その駆動方法に関し、特に、マイクロステップ駆動され
るステッピングモータとその駆動方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、機器の低騒音化、低振動化、微細
位置決め化のために、ステッピングモータの高分解能化
が求められ、高分解能が電気的に得られるマイクロステ
ップ駆動方法が多用化されている。
【0003】PMタイプのステッピングモータの従来例
を図9に基づいて説明する。
【0004】図9において、1はフレーム、2は第1外
ヨーク、3は第1コイルボビン、4は第1内ヨーク、5
は第2外ヨーク、6は第2コイルボビン、7は第2内ヨ
ーク、8は円筒状永久磁石の外周の円周方向にN極とS
極とが交互になるように多極着磁されたロータ、9はブ
ラケット、10はロータ8の軸に平行でロータ8の側面
に対向するようにして前記各ヨークに設けられている梯
形の極歯である。
【0005】図9に示す従来例を駆動するには、先ず、
第1コイルボビン3にマイクロステップ制御で形成され
る正弦波を加え、第2コイルボビン6にマイクロステッ
プ制御で形成される余弦波(前記正弦波に対し90°位
相がずれた正弦波)を加える。
【0006】第1外ヨーク2と第1内ヨーク4には前記
正弦波による第1磁力が発生し、第2外ヨーク5と第2
内ヨーク7には前記余弦波による第2磁力が発生する。
又、前記第1外ヨーク2の極歯10、第2外ヨーク5の
極歯10、第1内ヨーク4の極歯10、第2内ヨーク7
の極歯10は、順次電気角で90°づつずれた関係位置
に配設されており、且つ、電気角90度の位相差がある
前記正弦波と前記余弦波とで各ヨークが励磁されてい
る。そして、前記の正弦波と余弦波とが電気角90度の
位相差でマイクロステップ制御されているので、ロータ
8の前記N極とS極とが、前記第1外ヨーク2及び第1
内ヨーク4の極歯10と、前記第2外ヨーク5及び第2
内ヨーク7の極歯10とから受ける力もマイクロステッ
プ制御される波形に比例し、一方が増加し他方が減少す
る変化を電気角90度で反転しながら繰り返し、ロータ
8は前記マイクロステップ制御に合わせて微小回転と停
止とを繰り返して駆動される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来例
の構成では、ロータ8が左右反対方向に回転・停止する
場合には、前記極歯10の幅が大きいと、方向による停
止位置の異なり方が大きくなるというヒステリシスの問
題点があり、又、前記のステータヨークの極歯10とロ
ータ8のN極、S極との吸引・反発力が釣り合う位置も
極歯10の幅が大きいと、それだけ誤差が大きくなり、
角度精度誤差が発生するという問題点がある。そして、
これらの問題点を解決するために、ヨークの極歯10の
幅を狭くすると、磁気飽和によって磁束量が減少しトル
クが低下するという問題がおきる。
【0008】又、例えば、フレーム1には、コイル線を
外部に引き出すために、切り欠き1aを設けているの
で、前記第1ヨーク側の磁気回路と前記第2ヨーク側の
磁気回路との間で磁気抵抗が異なり、磁気抵抗が高い側
の前記第2ヨーク側の磁気回路の磁束は、前記第1ヨー
ク側の磁気回路の磁束より少なくなるので、前記第1ヨ
ーク側と前記第2ヨーク側の磁束バランスが崩れ、前記
マイクロステップ駆動の場合に、前記磁束バランスの崩
れがそのまま影響して、角度精度を著しく悪化させると
いう問題点がある。そして、この問題点は、前記フレー
ム1の切り欠き1aによるだけではなく、加工誤差その
他により前記第1ヨーク側の磁気抵抗と前記第2ヨーク
側の磁気抵抗とに差が存在すれば発生する。
【0009】さらに、前記第1ヨーク側と前記第2ヨー
ク側の相互インダクタンスにより互いの漏洩磁束が影響
しあい、磁気分布に歪みが発生し、この歪みがあると、
前記マイクロステップ駆動の場合に、前記歪みがそのま
ま影響して、角度精度を著しく悪化させるという問題点
がある。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決し、高い角
度精度と大きなトルクとを得るということとを両立しう
るマイクロステップ駆動可能なステッピングモータ及び
その駆動方法の提供を課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願第1発明のステッピ
ングモータは、上記の課題を解決するために、円筒状永
久磁石の外周の円周方向に沿ってN極とS極とが交互に
なるように多極着磁されたロータと、励磁用のコイル
と、前記コイルによって励磁される磁気回路を構成する
と共に前記ロータの外周に対向しロータ軸に平行な多数
の板状突起極歯を備えたステータヨークとを有するステ
ッピングモータにおいて、前記板状突起極歯は、基部側
の幅が広く先端側の幅が狭く両側辺が内側凸の円弧形状
を有することを特徴とする。
【0012】又、本願第1発明のステッピングモータ
は、上記の課題を解決するために、板状突起極歯の両側
辺の円弧形状の半径は、極歯の基部から先端までの高さ
の2.5〜4倍であることが好適である。
【0013】本願第2発明のステッピングモータは、上
記の課題を解決するために、円筒状永久磁石の外周の円
周方向に沿ってN極とS極とが交互になるように多極着
磁されたロータと、励磁用のコイルと、前記コイルによ
って励磁される磁気回路を構成すると共に前記ロータの
外周に対向しロータ軸に平行な多数の板状突起極歯を備
えたステータヨークとを有するステッピングモータにお
いて、前記板状突起極歯のロータ軸に垂直に切った断面
が、直線形状又はロータ側に凸の円弧形状であることを
特徴とする。
【0014】本願第3発明のステッピングモータの駆動
方法は、上記の課題を解決するために、相互に電気角9
0度の位相差で励磁される1対のステータヨークを有
し、両ステータヨーク間の漏洩磁束が互いに影響しあう
ステッピングモータにおいて、前記ステータヨークを励
磁する電圧又は電流の位相差を、電気角90度からずら
せてマイクロステップ駆動することを特徴とする。
【0015】又、本願第3発明のステッピングモータの
駆動方法は、上記の課題を解決するために、電圧又は電
流の位相差を電気角60度〜88度とすることが好適で
ある。
【0016】本願第4発明のステッピングモータの駆動
方法は、上記の課題を解決するために、相互に電気角9
0度の位相差で励磁される1対のステータヨークを有
し、両ステータヨーク間に磁気抵抗の差があるステッピ
ングモータにおいて、前記ステータヨークを励磁する電
圧又は電流の波形を、前記ステータヨークの前記磁気抵
抗が小さい側には鋸波近似波形、他方には正弦波近似波
形としてマイクロステップ駆動することを特徴とする。
【0017】本願第5発明のステッピングモータの駆動
方法は、相互に電気角90度の位相差で励磁されるステ
ータヨークを有し、両ステータヨーク間に磁気抵抗の差
があるステッピングモータにおいて、前記ステータヨー
クを励磁する電圧又は電流の最大値を、前記ステータヨ
ークの前記磁気抵抗が小さい側には低く、他方には高く
してマイクロステップ駆動することを特徴とする。
【0018】又、本願第5発明のステッピングモータの
駆動方法は、上記の課題を解決するために、ステータヨ
ークを励磁する電圧又は電流の最大値の比は、1.13
〜1.5であることが好適である。
【0019】
【作用】本願第1発明のステッピングモータは、ステー
タヨークの板状突起極歯が、基部側の幅が広く先端側の
幅が狭く両側辺が内側凸の円弧形状を有する。この形状
であると、中央部分の幅を狭くしても、基部側の幅が従
来の梯形板状の極歯の場合と比較して広くなる。これら
のことが、極歯の幅を狭くして角度精度を向上させるこ
とと、極歯の基部側の幅を広くして磁気飽和を防ぎトル
クの低下をなくすることとの両立を可能にする。そし
て、両側辺の円弧形状の半径は、極歯の高さの2.5〜
4倍であることが好適であった。
【0020】本願第2発明のステッピングモータは、板
状突起極歯のロータ軸に垂直に切った断面が、直線形状
又はロータ側に凸の円弧形状である。この形状である
と、各極歯毎に、極歯の中心線からずれると、ロータと
極歯との間の距離が大きくなり、極歯表面での磁束密度
は中心線近傍で大きく、中心線からはずれるほど小さく
なる。従って、磁束の幅が狭くなり、角度精度が向上す
る。
【0021】本願第3発明のステッピングモータの駆動
方法は、1対のステータヨークを励磁する電圧又は電流
の位相差を電気角90度からずらせてマイクロステップ
駆動する。従来例では、1対のステータヨークを励磁す
る電圧又は電流の位相差を電気角90度に固定している
が、互いのステータヨークからの漏洩磁束が影響しあ
い、その結果、双方のステータヨークの極歯からロータ
に作用する磁力が位相差90°に設定した際の理想的な
状態から外れ、角度精度が悪化する。
【0022】本願第3発明では、1対のステータヨーク
を励磁する電圧又は電流の位相差を双方の磁力バランス
を考慮して設定しているので、前記極歯に作用する双方
の磁力バランスを理想的な場合に近づけることができ、
角度精度が向上する。尚、電圧又は電流の位相差は電気
角60度〜88度とすることが好適であった。
【0023】本願第4発明のステッピングモータの駆動
方法は、1対のステータヨークを励磁する電圧又は電流
の波形を、前記ステータヨークの磁気抵抗が小さい側に
は鋸波近似波形、他方には正弦波近似波形としているの
で、磁気回路の磁気抵抗の差により発生する双方の磁力
の差を打消すことができ、角度精度が向上する。
【0024】本願第5発明のステッピングモータの駆動
方法は、1対のステータヨークを励磁する電圧又は電流
の最大値を、前記ステータヨークの磁気抵抗が小さい側
には低く、他方には高くしているので、磁気回路の磁気
抵抗の差により発生する双方の磁力の差を打消すことが
でき、角度精度が向上する。そして、両ステータヨーク
を励磁する電圧又は電流の最大値の比は、1.13〜
1.5であることが好適であった。
【0025】
【実施例】本発明のPM形ステッピングモータの第1実
施例を図1〜図3、図9に基づいて説明する。
【0026】本実施例では、図9に示す各ヨーク2、
4、5、7の極歯10を、図1、図2に示す基部側の幅
が広く先端側の幅が狭く両側辺10bが内側凸の円弧形
状を有する極歯10aとしている。
【0027】本実施例の全体構造は、従来例と同様に、
図9に示すものと基本的に同一であり、その要部は図2
に示すように構成されている。
【0028】図2、図9において、1はフレーム、2は
第1外ヨーク、3は第1コイルボビン、4は前記第1外
ヨーク2に対し極歯位置が電気角で180度ずれた第1
内ヨーク、5は前記第1外ヨーク2に対し極歯位置が電
気角で90度ずれた第2外ヨーク、6は第2コイルボビ
ン、7は前記第1内ヨーク4に対し極歯位置が電気角で
90度ずれた第2内ヨーク、8は円筒状永久磁石の外周
の円周方向にN極とS極とが交互になるよう多極着磁さ
れたロータ、9はブラケット、10aはロータ8の軸に
平行してロータ8の側面に平行に対向して前記各ヨーク
に多数設けられている基部側の幅が広く先端側の幅が狭
く両側辺10bが内側凸の円弧形状を有する極歯10a
である。そして、この円弧形状の半径は極歯の高さの
2.5〜4倍であることが実験結果から望ましいが、本
実施例では3倍にしている。
【0029】この円弧形状を設けることによって、中央
部分の幅を狭くしても、基部側の幅が従来の梯形板状の
極歯の場合と比較して広くなる。これらのことが、極歯
の幅を狭くして角度精度を向上させることと、極歯の基
部側の幅を広くして磁気飽和を防ぎトルクの低下をなく
することとの両立を可能にする。
【0030】前記の角度精度誤差の改善効果を表1に示
す。
【0031】
【表1】
【0032】本実施例では各ヨーク2、4、5、7の極
歯10aの数を夫々25にしている。従って、本実施例
のPM形ステッピングモータでは、全極歯10aの数が
25×4=100になり、極歯間角度は360度÷10
0=3.6度(電気角で90度)になる。そして、使用
するマイクロステップ正弦波の電気角90度(物理角
3.6度)に対応するステップ数(パルス数)を80に
しているので、1ステップは3.6度÷80=0.04
5度になる。表1は、従来例では、角度精度が0.04
5度の6.24倍であるが、本実施例では3.18倍に
なることを示している。
【0033】なお図2において、第1外ヨーク2の極歯
A、第1内ヨーク4の極歯B、第2外ヨーク5の極歯
C、第2内ヨーク7の極歯Dの励磁状態は表2に示すよ
うな関係にある。
【0034】そして表2においてN(N極)→O(中
性)は、磁束がN極の状態から中性の状態に80ステッ
プによって漸次変化することを示しており、O→S、S
→O、O→Nも同様の意味を有している。
【0035】
【表2】
【0036】図3は、本実施例と従来例とのトルクを比
較したもので、本実施例では周波数が高くなっても、ト
ルクの低下が少なく、角度精度とトルクとを両立できる
ことを示している。
【0037】本発明のPM形ステッピングモータの第2
実施例を図4、図5、図9に基づいて説明する。
【0038】図4は、本実施例で使用する各ヨーク2、
4、5、7の平面図で、極歯10cを上方から見た形状
を示している。極歯10cは正面から見れば両側辺10
d、10dが直線形状で従来例の梯形板状と同様のもの
であるが、図4の平面図に示すように、ロータ軸に垂直
に切った断面がロータ軸側に凸の円弧形状10eになっ
ている。本実施例では前記円弧形状10eの半径をロー
タ8の外径半径と同じにしたが、これに限らず内側凸で
あれば自由に設定できる。あるいは直線でも良い。
【0039】従来例のPM形ステッピングモータでは、
図9において、ロータ8と極歯10との間の距離が極歯
10の全幅で等距離であるので、極歯10の全面の各位
置の磁束密度が略同一になるのに対して、本実施例で
は、各極歯10c毎に、極歯10cの中心線からずれた
位置では、ロータ8と極歯10cとの間の距離が大きく
なり、極歯10c表面での磁束密度は中心線近傍で大き
く、中心線からはずれるほど小さくなり、磁束分布の広
がりが少なくなり、角度精度が向上する。
【0040】
【表3】
【0041】表3に、本実施例と従来例との角度精度の
比較を示す。図4では作図の都合上、極歯10cの数を
12にしているが、実際の数は25であって、第1実施
例と同様である。表3は、従来例では、角度精度が0.
045度の6.24倍であるが、本実施例では4.58
倍になることを示している。
【0042】図5は、本実施例と従来例とのトルクを比
較したもので、本実施例では周波数が高くなっても、ト
ルクの低下が少く、角度精度とトルクとを両立できるこ
とを示している。
【0043】本発明のステッピングモータの駆動方法の
第3実施例を図6に基づいて説明する。
【0044】本実施例では、図9に示す従来例のPM形
ステッピングモータに、図6に示すように、位相差が8
3度の2つのマイクロステップ正弦波電圧を2つのコイ
ル3、6に加える定電圧駆動である。尚、実験による
と、位相差が60度から88度の範囲が望ましい。
【0045】
【表4】
【0046】表4に、本実施例と従来例との角度精度の
比較を示す。本実施例では一つのヨークの極歯10の数
は25であって、第1実施例と同様である。表4は、従
来例では、角度精度が0.045度の6.24倍である
が、本実施例では3.96倍になることを示している。
【0047】本実施例では定電圧駆動であるが、定電流
駆動でも同様である。
【0048】本発明のステッピングモータの駆動方法の
第4実施例を図7に基づいて説明する。
【0049】本実施例では、図9に示す従来例のPM形
ステッピングモータに、図7に示すように、磁気抵抗が
低い側のコイルにマイクロステップ鋸波電圧を加え、他
方にマイクロステップ正弦波電圧を加えている。両波形
の位相差は90度である。
【0050】
【表5】
【0051】表5に、本実施例と従来例との角度精度の
比較を示す。本実施例では一つのヨークの極歯10の数
は25であって、第1実施例と同様である。表5は、従
来例では、角度精度が0.045度の6.24倍である
が、本実施例では4.98倍になることを示している。
【0052】本実施例では定電圧駆動であるが、定電流
駆動でも同様である。
【0053】本発明のステッピングモータの駆動方法の
第5実施例を図8に基づいて説明する。
【0054】本実施例では、図9に示す従来例のPM形
ステッピングモータに、図8に示すように、磁気抵抗が
低い側のコイルに最大値5Vのマイクロステップ正弦波
電圧を加え、他方に最大値6Vのマイクロステップ正弦
波電圧を加えている。両波形の位相差は90度である。
【0055】
【表6】
【0056】表6に、本実施例と従来例との角度精度の
比較を示す。本実施例では一つのヨークの極歯10の数
は25であって、第1実施例と同様である。表6は、従
来例では、角度精度が0.045度の6.24倍である
が、本実施例では4.16倍になることを示している。
【0057】本実施例では定電圧駆動であるが、定電流
駆動でも同様である。
【0058】本発明は上記実施例に限定されず、例えば
第1実施例と第2実施例との特徴部分を組み合わせたも
のとすることができる。又第1実施例、第2実施例ある
いは第1実施例と第2実施例とを組み合わせたものに、
第3実施例〜第5実施例のいずれかの特徴部分を組み合
わせること等も可能である。
【0059】
【発明の効果】本発明のステッピングモータは、角度精
度誤差の改善と、磁気飽和によるトルク低下を避けるこ
ととを両立できるという効果を奏する。 本発明のステ
ッピングモータの駆動方法は、角度精度が向上すると共
に高周波領域でのトルク低下を防ぐことができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステッピングモータの第1実施例の極
歯の正面図である。
【図2】本発明のステッピングモータの第1実施例の一
部展開斜視図である。
【図3】本発明のステッピングモータの第1実施例のト
ルク特性と従来例のトルク特性との比較を示す図であ
る。
【図4】本発明のステッピングモータの第2実施例のス
テータヨークの平面図である。
【図5】本発明のステッピングモータの第2実施例のト
ルク特性と従来例のトルク特性との比較を示す図であ
る。
【図6】本発明のステッピングモータの駆動方法の第3
実施例で使用する電圧波形を示す図である。
【図7】本発明のステッピングモータの駆動方法の第4
実施例で使用する電圧波形を示す図である。
【図8】本発明のステッピングモータの駆動方法の第5
実施例で使用する電圧波形を示す図である。
【図9】ステッピングモータの一般的な構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 フレーム 1a 切り欠き 2 第1外ヨーク 3 第1コイルボビン 4 第1内ヨーク 5 第2外ヨーク 6 第2コイルボビン 7 第2内ヨーク 8 ロータ 9 ブラケット 10 極歯 10a 極歯 10b 側辺 10c 極歯 10d 側辺

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状永久磁石の外周の円周方向に沿っ
    てN極とS極とが交互になるように多極着磁されたロー
    タと、励磁用のコイルと、前記コイルによって励磁され
    る磁気回路を構成すると共に前記ロータの外周に対向し
    ロータ軸に平行な多数の板状突起極歯を備えたステータ
    ヨークとを有するステッピングモータにおいて、前記板
    状突起極歯は、基部側の幅が広く先端側の幅が狭く両側
    辺が内側凸の円弧形状を有することを特徴とするステッ
    ピングモータ。
  2. 【請求項2】 板状突起極歯の両側辺の円弧形状の半径
    は、極歯の基部から先端までの高さの2.5〜4倍であ
    る請求項1に記載のステッピングモータ。
  3. 【請求項3】 円筒状永久磁石の外周の円周方向に沿っ
    てN極とS極とが交互になるように多極着磁されたロー
    タと、励磁用のコイルと、前記コイルによって励磁され
    る磁気回路を構成すると共に前記ロータの外周に対向し
    ロータ軸に平行な多数の板状突起極歯を備えたステータ
    ヨークとを有するステッピングモータにおいて、前記板
    状突起極歯のロータ軸に垂直に切った断面が、直線形状
    又はロータ側に凸の円弧形状であることを特徴とするス
    テッピングモータ。
  4. 【請求項4】 相互に電気角90度の位相差で励磁され
    る1対のステータヨークを有し、両ステータヨーク間の
    漏洩磁束が互いに影響しあうステッピングモータにおい
    て、前記ステータヨークを励磁する電圧又は電流の位相
    差を電気角90度からずらせてマイクロステップ駆動す
    ることを特徴とするステッピングモータの駆動方法。
  5. 【請求項5】 電圧又は電流の位相差を電気角60度〜
    88度とする請求項4に記載のステッピングモータの駆
    動方法。
  6. 【請求項6】 相互に電気角90度の位相差で励磁され
    る1対のステータヨークを有し、両ステータヨーク間に
    磁気抵抗の差があるステッピングモータにおいて、前記
    ステータヨークを励磁する電圧又は電流の波形を、前記
    ステータヨークの前記磁気抵抗が小さい側には鋸波近似
    波形、他方には正弦波近似波形としてマイクロステップ
    駆動することを特徴とするステッピングモータの駆動方
    法。
  7. 【請求項7】 相互に電気角90度の位相差で励磁され
    るステータヨークを有し、両ステータヨーク間に磁気抵
    抗の差があるステッピングモータにおいて、前記ステー
    タヨークを励磁する電圧又は電流の最大値を、前記ステ
    ータヨークの前記磁気抵抗が小さい側には低く、他方に
    は高くしてマイクロステップ駆動することを特徴とする
    ステッピングモータの駆動方法。
  8. 【請求項8】 ステータヨークを励磁する電圧又は電流
    の最大値の比は、1.13〜1.5である請求項7に記
    載のステッピングモータの駆動方法。
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