JPS634414B2 - - Google Patents

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JPS634414B2
JPS634414B2 JP55059010A JP5901080A JPS634414B2 JP S634414 B2 JPS634414 B2 JP S634414B2 JP 55059010 A JP55059010 A JP 55059010A JP 5901080 A JP5901080 A JP 5901080A JP S634414 B2 JPS634414 B2 JP S634414B2
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JP
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degrees
armature core
pitch
grooves
poles
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JP55059010A
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Makoto Goto
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP5901080A priority Critical patent/JPS56157247A/ja
Publication of JPS56157247A publication Critical patent/JPS56157247A/ja
Publication of JPS634414B2 publication Critical patent/JPS634414B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K29/00Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices
    • H02K29/03Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices with a magnetic circuit specially adapted for avoiding torque ripples or self-starting problems

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、界磁部の永久磁石材料によるN極と
S極の磁極に対向する複数個の溝を有する電機子
鉄心を使用した電動機に関するものであり、特に
コギング力を低減することを目的としたものであ
る。
従来の電動機、例えばブラシレス電動機では、
ステータに3相の巻線を施し、ロータに多極マグ
ネツトを配置し、ロータの回転位置をホール素子
等で検出して、通電する各相の巻線を順次選択・
切換えることにより、同一方向の回転力を得てい
る。
しかし、この様な構成では、3相の巻線を使用
しているため、ステータの巻線処理、ロータの回
転位置の検出、電流の通電制御等が難かしく、モ
ータ構造および回路構成が複雑となる。
また、従来、上述のような欠点を解消するため
に、例えば米国特許第3299335号明細書に記載の
ごとき2相の電動機が提案されている。これは、
ロータに無磁性極を含む多極の磁極を配置し、ス
テータに2相の巻線が施された突極構造の電機子
鉄心を使用し、ロータの回転位置に応じて、相補
的に各相の巻線に通電することにより、所定方向
の持続的な回転力を得るようにしたものである。
その結果、電動機の構造および駆動回路の構成が
簡単となり、製造の容易な電動機となつている。
しかし、これは電機子鉄心が複数個の溝を有す
る場合には、電機子鉄心が磁気的に不均一な構造
であるため、永久磁石のN極とS極の磁極により
構成される界磁部との相互作用によつてコキング
力を発生させるという問題がある。コギング力
は、回転力の変動となるため、通常の電動機にお
いては極力小さくしなければならない。
本発明者は、そのような点を考慮して、コギン
グ力を低減する一方法を特願昭53−144824号で提
案した。まず、これについて説明する。
第1図は上記先願にて提案した電動機の要部構
成図である。同図において、ロータ1に取付けら
れた円環状のマグネツト2は、内周にN極磁束を
発生するN極部、S極磁束を発生するS極部、お
よび実効的に磁束を発生しない無磁性極部(
相当)を順次2組有している。これらのN極部、
S極部、無磁性極部は、その角度幅を等しく
(60゜)または略等しくされ、界磁部を構成してい
る。
突極形の電機子鉄心3は、4個の主突極4a1
4b1,4a2,4b2と、それらの主突極の間に設け
られた4個の補助突極5a,5b,5c,5dを
有し、各主突極4a1,4b1,4a2,4b2には巻線
用溝7a,7b,7c,7d,7e,7f,7
g,7hに各々巻線6a1,6b1,6a2,6b2が巻
装されている。巻線6a1と6a2および6b1と6b2
は各々直列接続した後に、一端を共通接続して2
相のコイル6a1,6a2と6b1,6b2を形成してい
る。
各主突極4a1,4b1,4a2,4b2の実効ピツチ
(両端の巻線用溝たとえば7hと7aの開口部分
の中心間隔)は、前記マグネツト2の無磁性極部
)の角度幅60゜に等しく、または略等しくされ
ている。また、各補助突極5a,5b,5c,5
dの実効ピツチを残りの30゜に等しくし、各主突
極が等角度間隔90゜(マグネツト3のN極部、S極
部、無磁性極部の1組の角度の半分)に配置され
るようにしている。従つて、各主突極の実効ピツ
チ(60゜)と各補助突極の実効ピツチ(30゜)の比
は整数比(本例では、2:1=4:2)となつて
いる。さらに、各主突極および補助突極のマグネ
ツト2と対向する部分には、主突極の実効ピツチ
の4分の1のピツチ、すなわち15゜間隔(開口部
分の中心間隔)で補助溝8a,8b,8c,8
d,8e,8f,8g,8h,8i,8j,8
k,8l,8m,8n,8o,8pが設けられて
いる。この効果については後述する。なお、第1
図の電動機は、2相のコイル6a1,6a2と6
b1,6b2に相補的に通電することにより、所
定方向の持続的な回転力を発生する。
次に、第1図の電動機のコギング力について説
明する。コギング力は、磁場に貯えられた磁気エ
ネルギーが界磁部と電機子鉄心の回転位置に応じ
て変化することにより生じるもので、第1図のご
とく、界磁用のマグネツト2と電機子鉄心3の両
者に磁気的な周期性がある場合には、一般に、そ
の両方に共通して存在する調波成分(整合成分)
のコギング力が生じる。
磁気エネルギーは磁束密度の2乗に関係する量
であるから、マグネツト2のように2組のN極
部、S極部、無磁性極部を有する場合には、マグ
ネツト2の有する磁気的な周期、波形の基本的な
調波成分は第2次調波成分となる。ここで、ロー
タの1回転について1回生ずる正弦波成分を第1
次調波成分とする。
すなわち、マグネツト2は第2次調波成分を基
本として、第4次、第6次、……などの高調波成
分を含んでいることになる。
一方、電機子鉄心3の磁気的不均一性は、巻線
用溝7a〜7hと補助溝8a〜8pによつて生じ
る。
ここで、まず、補助溝を設けない場合について
考えると、巻線用溝7a,7bと7c,7dと7
e,7fと7g,7hは90゜毎に配置されている
ため、電機子鉄心3の磁気的不均一性の基本的な
調波成分は第4次成分となる。従つてこれを基本
として、第8次、第12次、……等の高調波成分
をも含んでいることになる。
コギング力は、電機子鉄心3の有する磁気的不
均一性の成分とマグネツト2の有する調波成分が
整合(一致)するときに発生するから、補助溝8
a〜8pのないときのコギング力は第4次、第8
次、第12次、……等の調波成分を生じる。
第1図の電動機の電機子鉄心3は、補助溝8a
から8pを有することにより、磁気的不均一性の
状態は変化し、その結果、コギング力の低減が図
られている。これについて更に詳しく説明する。
マグネツト2の磁極から電機子鉄心3に流入す
る磁速は、大部分が磁気抵抗の高い溝部を避け
て、電機子鉄心3の突極の先端部より流出入す
る。その結果、巻線用溝と等しい、または略等し
い幅を有し、かつ、巻線用溝よりかなり浅い(巻
線用溝の深さの1/3以下)開溝状の補助溝であつ
ても、巻線用溝と同等、または略同等の磁気的な
効果を得ることができる。
第1図においては、主突極4a1,4b1,4a2
4b2の実効ピツチ(両端の巻線用溝の中心間隔)
を4等分する位置、および補助突極5a,5b,
5c,5dの実効ピツチを2等分する位置に補助
溝の中心を設けている。その結果、巻線用溝7a
〜7hと補助溝8a〜8pからなる電機子鉄心の
溝の全体が回転中心Aに対して等角度間隔(15゜
間隔)または略等角度間隔となるように配置され
ている。
従つて、電機子鉄心3の磁気的不均一性の周
期・波形の基本的な成分は第24次調波成分とな
り、その高調波である第48次、第72次、……等が
含まれることになる。その結果、コギング力とし
ては、主に第24次、第48次、第72次、……等の調
波成分が生じる。
このように、補助溝8a〜8pを設けることに
より、第4、第8、第12、第16、第20、第28、第
32、……等の調波成分のコギング力が欠落(また
は減小)し、コギング力の低減効果は非常に大き
い。
しかし、第1図の構成といえども前述の第24次
調波成分のコギング力の発生がいまだに大きく、
実用上許容できる範囲内にすることは困難であつ
た。これは、電機子鉄心3の溝(巻線用溝と補助
溝)による基本成分が第24次成分であり、その大
きさが非常に大きく、かつ、マグネツト2の磁気
的な周期・波形の高調波成分である第24次成分も
かなり大きいためであり、その結果、両者の整合
成分であるコギング力の第24次成分も大きくなつ
ていた。特に、電機子鉄心3の溝(巻線用溝と補
助溝)の総数Q(=24)が界磁部のマグネツト2
のN極とS極の磁極組数R(=2)の整数倍の場
合(特に、Qが界磁部の磁極総数2R(=4)の整
数倍に等しい場合)には、このように第Q次成分
のコギング力が大きく発生するので問題となつて
いた。
本発明は、以上の観点から、前述のコギング力
の発生に大きく影響する調波成分を選択的に低減
することによつて、全体のコギング力を小さくし
た電動機を提供するものである。特に、本発明
は、電機子鉄心3の溝(巻線用溝と補助溝)の総
数Q(=24)に等しいコギング力の成分を低減す
るようにしている。以下、本発明を第2図に示し
た実施例に基ずいて説明する。
第2図は、第1図の電動機におけるマグネツト
2の内周面の平面展開図であり、その磁極の構成
を示している。同図のaは第1図のマグネツト2
の磁極構成を示しており、前述のように60゜間隔
にN極部、無磁性極部、S極部が2組配設されて
いる。
なお、第2図aの下側に記した24個の矢印は、
電機子鉄心3の巻線用溝と補助溝の配置を示して
いる。
第2図bは、本発明で使用するマグネツト2a
の磁極構成を示している。本例においては、マグ
ネツト2aの各磁極部(N極部、無磁性極部、S
極部)の角度幅を補助溝のピツチ(15゜)の非整
数倍にすることにより、前述のコギング力に関与
する第24次成分を低減するようにしている。すな
わち、マグネツト2aのN極部、無磁性極部、S
極部の角度幅を異ならせることにより、それらの
磁極部間の境界線と溝(巻線用溝と補助溝)との
相対位置関係をばらつかせて、コギング力の低減
をはかつている。また、本例では、第1番目のN
極部を56.25゜(補助溝のピツチの3.75倍)、第1番
目の無磁性極部を52.5゜(3.5倍)、第1番目のS極
部を63.75゜(4.25倍)、第2番目のN極部を56.25゜
(3.75倍)、第2番目の無磁性極部を67.5゜(4.5倍)

第2番目のS極部を63.75゜(4.25倍)としている。
ここで、第1番目の無磁性極部と第2番目の無磁
性極部の角度幅の平均値 (52.5゜+67.5゜/2=60゜) は、前記主突極の実効ピツチ(60゜)に等しく、
または略等しくされ、発生回転力が均一となるよ
うに配慮されている。
従つて、第2図bに示した磁極構成のマグネツ
ト2aを、第1図に示した電動機のマグネツト2
として使用するならば、コギング力はさらに低減
し、回転力の変動の少ない電動機を得ることがで
きる。
しかしながら、第2図bの構成では、マグネツ
ト2aに無磁性極()が存在し、これをN極部
やS極部と分離して実現する必要があり、実際に
実現するうえで技術上の難点が大きい。
このような点をさらに改良し、安定かつ確実に
コギング力を低減する構成を第2図cに示す。こ
れについて説明する。第2図cでは、円周上に永
久磁石材料によるN極とS極を交互に2組(R=
2)、合計4個(2R=4)の磁極を配置したマグ
ネツト2bによつて界磁部を構成している(たと
えば、高さH1またはH2の円周上)。さらに、
磁極の切り換わり位置が上記第2図bの場合と実
質的に同じになるように、界磁部の磁極の中心間
のピツチを不等角度間隔にし、界磁部の少なくと
も1個の磁極の中心とその両側の異極性の磁極の
中心間のピツチを両方共に(180/R)度よりも
大きくし、かつ、界磁部の少なくとも1個の磁極
の中心とその両側の異極性の磁極の中心間のピツ
チを両方共に(180/R)度よりも小さくしてい
る。たとえば、高さH1の円周上における第1の
N極、第1のS極、第2のN極および第2のS極
の中心とそれぞれF1,F2,F3およびF4と
すると、その中心間のピツチは (F1−F2のピツチ)=86.25度<90度 (F2−F3のピツチ)=86.25度<90度 (F3−F4のピツチ)=93.75度>90度 (F4−F1のピツチ)=93.75度>90度 となされ、第1のS極の中心F2とその両側のN
極の中心F1,F3間のピツチ(V=86.25度)
は(180/R)=90度よりも3.75度(〔(180/R)−
V〕度に相当)小さくされ、第2のS極の中心F
4とその両側のN極の中心F3,F1間のピツチ
(T=93.75度)は(180/R)=90度よりも3.75度
(〔T−(180/R)〕度に相当)大きくされている。
さらに、第1図の電動機の電機子鉄心3の溝(巻
線用溝と補助溝)の中心は等角度間隔(D=15
度)、または略等角度間隔に配置されており、上
述の磁極中心間のピツチのずれ量である3.75度
(〔(180/R)−V〕度と〔T−(180/R)〕度)は
(D/4R)=15/8=1.875度以上でD度よりも小さ
くされている(実際には、ずれ量は(D/2R)
度に等しい)。
上記の説明と全く同様な関係は、高さH2の円
周上の界磁部の磁極についても成立している。す
なわち、高さH2の円周上における第1のN極、
第1のS極、第2のN極および第2のS極の中心
をそれぞれG1,G2,G3およびG4とする
と、その中心間のピツチは (G1−G2のピツチ)=86.25度<90度 (G2−G3のピツチ)=93.75度>90度 (G3−G4のピツチ)=93.75度>90度 (G4−G1のピツチ)=86.25度<90度 となされ、第1のN極の中心G1とその両側のS
極の中心G4,G2間のピツチ(V=86.25度)
は(180/R)=90度よりも3.75度(〔(180/R)−
V〕度に相当)小さくされ、第2のN極の中心G
3とその両側のS極の中心G2,G4間のピツチ
(T=93.75度)は(180/R)=90度よりも3.75度
(〔T−(180/R)〕度に相当)大きくされている。
さて、もしも界磁部の磁極の中心を等角度間隔
に配置した場合には(たとえば、第2図cの高さ
H1の円周上で、第1と第2のN極の角度幅を90
度、第1と第2のS極の角度幅を120度とした場
合)、磁極の中心間のピツチは(180/R)=90度
になり、すでに説明したように、第1図の電機子
鉄心3の溝の総数(=24)に一致した調波成分の
コギング力が発生していた。本実施例では、上述
のように、円周上における前記界磁部の前記磁極
の中心間のピツチを不等角度間隔になし、界磁部
の少なくとも1個の磁極の中心とその両側の異極
性の磁極の中心間のピツチを両方共に(180/R)
度よりも大きくし、界磁部の少なくとも1個の磁
極の中心とその両側の異極性の磁極の中心間のピ
ツチを両方共に(180/R)度よりも小さくし、
さらに、電機子鉄心の前記溝のピツチをD度と
し、界磁部の磁極の中心間のピツチの最大値をT
度、最小値をV度とおくときに、〔T−(180/
R)〕度およよび〔(180/R)−V〕度を(D/
4R)度以上にしたことによつて、界磁部の磁極
の境界部分と電機子鉄心3の溝(巻線用溝と補助
溝)との相対位置関係が不均一になり、電機子鉄
心3の溝の総数に一致したコギング力の調波成分
が大幅に小さくなつた。好ましくは、本実施例に
示したように、上記ずれ量〔T−(180/R)〕度
および〔(180/R)−V〕度を(D/2R)度、ま
たはその整数倍にすれば、界磁部の磁極の境界部
分と電機子鉄心3の溝(巻線用溝と補助溝)との
相対位置関係をうまく不均一にでき、コギング力
の低減効果が大きい。このように、本実施例の構
成は、電機子鉄心の溝の総数に一致するコギング
力を選択的に低減させる効果がある。
また、第1のN極と第1のS極および第2のN
極と第2のS極の境界部分において、N極とS極
を軸方向(回転方向と直交し、回転軸に平行な方
向)に所定の角度幅共存させることによつて、前
記無磁性極部()を構成している。すなわち、
界磁部のマグネツト2bの磁束密度を軸方向に平
均化した平均磁束密度は、N極部においてN極の
み、S極部においてS極のみ、無磁性極部におい
て零または略零(N極とS極が相殺して零)とな
るようにしている。これらのN極部、S極部、無
磁性極部の角度幅は、コギング力の低減と電動機
としての発生トルクの均一性を考え、第2図bの
場合に一致させている。
このように、N極とS極を共存させることによ
つて無磁性極部を構成したならば、マグネツト2
bの全面をくまなくN極またはS極に形成すれば
よく、マグネツト2bの着磁バラツキ、特に、無
磁性極部におけるバラツキが小さくなり、前述の
磁極の境界部分の配置が明確になり、コギング力
の低減効果が顕著になる。さらに、大きなN極と
S極を交互に配置すればよいので、着磁が簡単に
なる。
さて、コギング力の低減には、磁極をスキユー
することも考えられるが、そのような場合にはマ
グネツトの着磁が極めて難しくなり、実際上実現
できない場合が多い。これについて説明する。一
般に、電動機を登載する電子機器(音響機器)は
小型軽量であることが要求されており、本発明の
電動機も軸方向の高さを小さくする必要があり、
電機子鉄心やマグネツトの高さを小さくするのが
普通である。このように、電機子鉄心やマグネツ
トの高さを小さくした場合には、マグネツトの磁
極を所要角度スキユーするための十分な高さ(マ
グネツトの軸方向の厚み)が得られない。これ
は、着磁ヨークの各突極を小さな高さで大きくス
キユーさせることが困難であることによるもので
ある。その結果、スキユー角度が不十分となり、
コギング力を十分に低減できない。
これに対して、本発明の第2図cの構成では、
マグネツト2bの磁極の境界部分が軸方向に平行
になつているので、着磁ヨークの形成も容易であ
り、また、着磁のバラツキも小さい。
以上説明してきたように、界磁部のN極、S極
の磁極の中心間のピツチを不等角度間隔にするこ
とによつて、コギング力を選択的に低減すること
ができる。この場合に、磁極の中心間のピツチの
ずれ量を小さくすることは、電動機の電磁トルク
の均一性を保つうえで望ましい。
一般に、低減すべきコギング力の調波成分が高
次になる程、磁極の中心間のピツチのずれ量も小
さくできる傾向がある。従つて、電機子鉄心の主
突極の実効ピツチと補助突極の実効ピツチをL:
M(ここに、L,Mは整数で、LがMよりも大き
い)に等しく、または略等しくし、主突極の実効
ピツチの1/Lのピツチにて補助溝と巻線用溝の
開口部分の中心がくるようにするならば、コギン
グ力の基本調波成分を簡単に高次にでき、そのコ
ギング力の基本調波成分を低減する界磁部の磁極
の中心間のピツチのずれ量は小さくできる。特
に、電機子鉄心の溝の総数Qを界磁部の磁極数
(2R)の2倍よりも多くすれば、その効果が大き
い。
前述の第2図cの実施例では、電機子鉄心は
2R個(ここに、Rは界磁部のN極とS極の組数)
よりも多くの溝(巻線用溝と補助溝)を等角度間
隔、または略等角度間隔に有し、円周上における
界磁部の磁極の中心間のピツチを不等角度間隔に
なし、界磁部の少なくとも1個の磁極の中心とそ
の両側の異極性の中心間のピツチを両方共に
(180/R)度(Rは界磁部のN極とS極の組数)
よりも大きくし、界磁部の少なくとも1個の磁極
の中心とその両側の異極性の磁極の中心間のピツ
チを両方共に(180/R)度よりも小さくし、か
つ、電機子鉄心の溝のピツチをD度とし、界磁部
の磁極の中心間のピツチの最大値をT度、最小値
をV度とおくときに、〔T−(180/R)〕度および
〔(180/R)−V〕度を(D/4R)度以上にする
ことによつて、電機子鉄心の溝の総数に一致した
コギング力を低減した。特に、界磁部の磁極の中
心間のピツチをT度とV度の2種類にし、〔T−
(180/R)〕度および〔(180/R)−V〕度を
(D/2R)に等しく、またはその整数倍に等しく
すれば、界磁部の磁極の境界部分と電機子鉄心3
の溝(巻線用溝と補助溝)との相対位置関係が簡
単に不均一になり、コギング力が小さくなる。
このような本発明の構成は、コギング力の支配
的な成分(一番大きな成分〕が電機子鉄心の溝の
総数に一致している場合に、非常に有効である。
特に、前述の実施例のように、電機子鉄心の溝の
総数(=24)が界磁部のN極とS極の組数(R=
2)の整数倍または界磁部の極数の整数倍である
場合には、上記の電機子鉄心の溝の総数に一致し
たコギング力の成分が支配的になりやすいことか
ら、必要不可欠な構成といえる。
以上の説明から明らかなように、本発明は、効
率が良く、トルクむらが少なく、しかも構成が簡
単な電動機を実現し得るものである。従つて、本
発明に基づき、特に、音響機器用電子整流子型電
動機を構成し、これを回転駆動源として使用した
場合には、安価に高性能の音響機器を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の改良前に係る電動機の要部構
造図、第2図a,b,cは第1図の電動機ならび
に本発明の電動機に使用されるロータマグネツト
の磁極構成例を示す平面展開図である。 1…ロータ、2a〜2c…マグネツト、3…電
機子鉄心、4a1,4b1,4a2,4b2…主突極、5
a〜5d…補助突極、6a1,6b1,6a2,6b2
巻線、7a〜7h…巻線用溝、8a〜8p…補助
溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 円周上に永久磁石材料によるN極とS極の磁
    極を交互に合計R組(ここに、Rは2以上の整
    数)有する界磁部と、複数相の巻線が巻装された
    電機子鉄心を具備し、 前記電機子鉄心は開口幅の等しい、または、ほ
    ぼ等しい4R個よりも多くの溝を等角度間隔、ま
    たは略等角度間隔に有し、前記界磁部の磁極面と
    前記電機子鉄心の前記溝が対向しながら、前記界
    磁部と前記電機子鉄心のうち、いずれか一方を他
    方に対して回転させるようにした電動機であつ
    て、 円周上における前記界磁部の前記磁極の中心間
    のピツチを不等角度間隔になし、前記界磁部の少
    なくとも1個の磁極の中心とその両側の異極性の
    磁極の中心との間のピツチを両方共に(180/R)
    度よりも大きくし、前記界磁部の少なくとも1個
    の磁極の中心とその両側の異極性の磁極の中心と
    の間のピツチを両方共に(180/R)度よりも小
    さくし、 かつ、前記電機子鉄心の前記溝のピツチをD度
    とし、前記界磁部の磁極の中心間のピツチの最大
    値をT度、最小値をV度とおくときに、〔T−
    (180/R)〕度および〔(180/R)−V〕度を
    (D/4R)度以上にした電動機。 2 〔T−(180/R)〕度および〔(180/R)−
    V〕度を(D/2R)度の整数倍に等しく、また
    は略等しくし、かつ、D度よりも小さくしたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の電動
    機。 3 界磁部の磁極の中心間のピツチをT度とV度
    の2種類にしたことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項から第2項のうちでいずれか一項に記載の
    電動機。 4 〔T−(180/R)〕度および〔(180/R)−
    V〕度を(D/2R)度に等しくしたことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項から第3項のうちの
    いずれか一項に記載の電動機。 5 電機子鉄心の溝の総数が界磁部の磁極の組数
    Rの整数倍であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項から第4項のうちのいずれか一項に記載
    の電動機。 6 電機子鉄心の溝の総数が界磁部の磁極の総数
    2Rの整数倍であることを特徴とする特許請求の
    範囲第5項に記載の電動機。 7 電機子鉄心は複数相の巻線が収納された複数
    個の巻線用溝を不等角度間隔に有し、 前記電機子鉄心の前記巻線用溝の間に形成され
    る複数個の突極の実効ピツチを2種類に異なら
    せ、前記突極の2種類の実効ピツチの比をL:M
    (ここに、L,Mは整数で、LがMより大きい)
    に等しく、または略L:Mに等しくし、少なくと
    も1個の前記突極の界磁部の磁極と対向する位置
    に補助溝を設け、 前記電機子鉄心の前記巻線用溝と前記補助溝か
    らなる溝の全体を等角度間隔、または略等角度間
    隔となるようにした特徴とする特許請求の範囲第
    1項から第6項のうちのいずれか一項に記載の電
    動機。 8 電機子鉄心の実効ピツチの長い突極には巻線
    が集中巻きして巻回され、前記電機子鉄心の実効
    ピツチの短い突極には前記巻線が巻回されていな
    いことを特徴とする特許請求の範囲第7項に記載
    の電動機。 9 電機子鉄心は実効ピツチの異なる2種類の突
    極を交互に配置されていることを特徴とする特許
    請求の範囲第7項から第8項のうちのいずれか一
    項に記載の電動機。 10 電機子鉄心の補助溝を浅くして、巻線用溝
    の深さの3分の1以下にしたことを特徴とする特
    許請求の範囲第7項から第9項のうちのいずれか
    一項に記載の電動機。 11 電機子鉄心の補助溝と巻線用溝のそれぞれ
    が磁気的に同等、または略同等程度になるように
    したことを特徴とする特許請求の範囲第7項から
    第10項のうちのいずれか一項に記載の電動機。 12 円周上に永久磁石材料によるN極とS極の
    磁極を交互に合計R組(ここに、Rは2以上の整
    数)有する界磁部と、複数相の巻線が巻装された
    電機子鉄心を具備した電動機であつて、 前記電機子鉄心は前記巻線が収納された複数個
    の巻線用溝を不等角度間隔に有し、前記電機子鉄
    心の前記巻線用溝の間に形成される複数個の突極
    の実効ピツチを2種類に異ならせ、前記突極の2
    種類の実効ピツチの比をL:M(ここに、L,M
    は整数で、LがMより大きい)に等しく、または
    略L:Mに等しくし、少なくとも1個の前記突極
    の界磁部の磁極と対向する位置に補助溝を設け、
    前記電機子鉄心の前記巻線用溝と前記補助溝から
    なる溝の全体を等角度間隔、または略等角度間隔
    となるようにし、前記電機子鉄心の実効ピツチの
    長い突極に前記巻線を集中巻きして巻回し、前記
    電機子鉄心の実効ピツチの短い突極には前記巻線
    を巻回しないようにし、 円周上における前記界磁部の前記磁極の中心間
    のピツチを不等角度間隔になし、前記界磁部の少
    なくとも1個の磁極の中心とその両側の異極性の
    磁極の中心との間のピツチを両方共に(180/R)
    度よりも大きくし、前記界磁部の少なくとも1個
    の磁極の中心とその両側の異極性の磁極の中心と
    の間のピツチを両方共に(180/R)度よりも小
    さくし、 かつ、前記電機子鉄心の前記溝のピツチをD度
    とし、前記界磁部の磁極の中心間のピツチの最大
    値をT度、最小値をV度とおくときに、〔T−
    (180/R)〕度および〔(180/R)−V〕度を
    (D/4R)度以上にした電動機。
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