JPH08297833A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体及びその製造方法Info
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- JPH08297833A JPH08297833A JP7105089A JP10508995A JPH08297833A JP H08297833 A JPH08297833 A JP H08297833A JP 7105089 A JP7105089 A JP 7105089A JP 10508995 A JP10508995 A JP 10508995A JP H08297833 A JPH08297833 A JP H08297833A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高保磁力化、低浮上走行化及び高CSS耐久
性をより容易に実現できる磁気記録媒体及びその製造方
法を得る。 【構成】 ガラス基板1上に下地層2,3、磁性層4、
保護層5及び潤滑層6を有する磁気記録媒体において、
保護層5を、硬質微粒子5bが分散されてその表面に該
硬質微粒子に起因する凹凸が表れているもので構成し、
下地層を第1下地層2と第1下地層と異なる材料で膜厚
の厚い第2下地層3で構成し、第1下地層2を構成する
材料を、該第1下地層2の上に形成される前記第2下地
層3の結晶成長を助長して該第2下地層3の上に形成さ
れる磁性層4の結晶成長を助長する性質と該第2下地層
3と前記ガラス基板1との熱膨張差に起因する内部応力
を緩和させる性質とを備えた材料で構成するようにし
た。
性をより容易に実現できる磁気記録媒体及びその製造方
法を得る。 【構成】 ガラス基板1上に下地層2,3、磁性層4、
保護層5及び潤滑層6を有する磁気記録媒体において、
保護層5を、硬質微粒子5bが分散されてその表面に該
硬質微粒子に起因する凹凸が表れているもので構成し、
下地層を第1下地層2と第1下地層と異なる材料で膜厚
の厚い第2下地層3で構成し、第1下地層2を構成する
材料を、該第1下地層2の上に形成される前記第2下地
層3の結晶成長を助長して該第2下地層3の上に形成さ
れる磁性層4の結晶成長を助長する性質と該第2下地層
3と前記ガラス基板1との熱膨張差に起因する内部応力
を緩和させる性質とを備えた材料で構成するようにし
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置に使
用される磁気記録媒体及びその製造方法に関する。
用される磁気記録媒体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク等の磁気記録媒体に対す
る高記録密度化の要請は近年ますます厳しいものになっ
ている。
る高記録密度化の要請は近年ますます厳しいものになっ
ている。
【0003】ここで、一般に、ハードディスク等の磁気
記録媒体は、非磁性基板に下地膜、磁性膜及び保護膜を
順次形成したもので、この上で磁気ヘッドが搭載された
ヘッドスライダーを浮上走行させながら記録及び再生を
行なう。したがって、この磁気記録媒体の高記録密度化
を実現するためには、磁性膜の高保磁力化に加えて、ヘ
ッドスライダーの低浮上走行化及び高CSS(contact
start and stop)耐久性を実現することが重要である。
すなわち、ヘッドスライダーを低浮上走行させることに
よって、記録・再生の際の磁気ヘッドと磁性膜との距離
を小さくして高密度の記録・再生を可能にする必要があ
る。また、この低浮上走行化させると、ヘッドスライダ
ーの走行開始及び停止時における摺動走行と浮上走行と
の切替の繰り返し動作(CSS)の際に、磁気ヘッド及
び磁気記録媒体に加わる物理的・機械的負担が急激に増
すので、このCSSにおける磁気ヘッド及び磁気記録媒
体の耐久性向上(高CSS耐久性)も必要になる。
記録媒体は、非磁性基板に下地膜、磁性膜及び保護膜を
順次形成したもので、この上で磁気ヘッドが搭載された
ヘッドスライダーを浮上走行させながら記録及び再生を
行なう。したがって、この磁気記録媒体の高記録密度化
を実現するためには、磁性膜の高保磁力化に加えて、ヘ
ッドスライダーの低浮上走行化及び高CSS(contact
start and stop)耐久性を実現することが重要である。
すなわち、ヘッドスライダーを低浮上走行させることに
よって、記録・再生の際の磁気ヘッドと磁性膜との距離
を小さくして高密度の記録・再生を可能にする必要があ
る。また、この低浮上走行化させると、ヘッドスライダ
ーの走行開始及び停止時における摺動走行と浮上走行と
の切替の繰り返し動作(CSS)の際に、磁気ヘッド及
び磁気記録媒体に加わる物理的・機械的負担が急激に増
すので、このCSSにおける磁気ヘッド及び磁気記録媒
体の耐久性向上(高CSS耐久性)も必要になる。
【0004】ところで、現状の多くのハードディスク
は、非磁性基板としてアルミ合金基板を用い、その表面
にNiーPめっきを施して研磨した後、テクスチャー加
工を施して表面に適度の表面粗さを付与しておき、しか
る後に、下地膜、磁性膜及び保護膜等を順次スパッタ法
で形成したものである。すなわち、テクスチャー加工に
よる表面粗さに起因する凹凸が下地膜及び磁性膜を介し
て保護膜表面に表われるようにして、CSSの際にヘッ
ドスライダーが磁気記録媒体に吸着したり、あるいは、
両者の間の摩擦力が所定以上に大きくならないようにし
ている。
は、非磁性基板としてアルミ合金基板を用い、その表面
にNiーPめっきを施して研磨した後、テクスチャー加
工を施して表面に適度の表面粗さを付与しておき、しか
る後に、下地膜、磁性膜及び保護膜等を順次スパッタ法
で形成したものである。すなわち、テクスチャー加工に
よる表面粗さに起因する凹凸が下地膜及び磁性膜を介し
て保護膜表面に表われるようにして、CSSの際にヘッ
ドスライダーが磁気記録媒体に吸着したり、あるいは、
両者の間の摩擦力が所定以上に大きくならないようにし
ている。
【0005】しかしながら、この方式で、上記高保磁力
化、低浮上走行化及び高CSS耐久性を実現させるには
限界があることがわかってきた。これは、テクスチャー
による表面凹凸が形成された上に、その凹凸にならって
凹凸のある下地膜及び磁性膜を形成していくことになる
ので、スパッタ粒子の入射角度が場所によって異なる等
のことが原因で、下地膜及び磁性膜の成膜過程で成長す
べき結晶が必ずしも良好に形成されないことが原因の1
つであると考えられる。
化、低浮上走行化及び高CSS耐久性を実現させるには
限界があることがわかってきた。これは、テクスチャー
による表面凹凸が形成された上に、その凹凸にならって
凹凸のある下地膜及び磁性膜を形成していくことになる
ので、スパッタ粒子の入射角度が場所によって異なる等
のことが原因で、下地膜及び磁性膜の成膜過程で成長す
べき結晶が必ずしも良好に形成されないことが原因の1
つであると考えられる。
【0006】高記録密度化がより容易に実現できる可能
性の高いものとして、最近、非磁性基板にガラス基板を
用いた磁気記録媒体が注目されている。これは、ガラス
が、最近のハードディスクの小径・薄板化に対応できる
十分な硬度を有する等の物理的・化学的耐久性に優れ、
しかも、その表面を比較的容易に高い平面精度に形成で
きる性質を有していることが高記録密度化実現により適
していることがわかってきたためである。
性の高いものとして、最近、非磁性基板にガラス基板を
用いた磁気記録媒体が注目されている。これは、ガラス
が、最近のハードディスクの小径・薄板化に対応できる
十分な硬度を有する等の物理的・化学的耐久性に優れ、
しかも、その表面を比較的容易に高い平面精度に形成で
きる性質を有していることが高記録密度化実現により適
していることがわかってきたためである。
【0007】すなわち、ガラス基板を用いたものについ
ても、当初は、従来のAl基板同様に基板表面に機械的
にテクスチャー加工を施す試みがなされ、この方法でも
Al基板の場合よりは良好な結果は得られたが、この方
法はガラス基板の特徴である平滑性を生かしていないも
のであって、むしろ、ガラス基板の平滑性を積極的に利
用したほうがCSS特性等を飛躍的に向上させることが
可能であることがわかってきたからである。
ても、当初は、従来のAl基板同様に基板表面に機械的
にテクスチャー加工を施す試みがなされ、この方法でも
Al基板の場合よりは良好な結果は得られたが、この方
法はガラス基板の特徴である平滑性を生かしていないも
のであって、むしろ、ガラス基板の平滑性を積極的に利
用したほうがCSS特性等を飛躍的に向上させることが
可能であることがわかってきたからである。
【0008】このガラス基板を用いた磁気記録媒体は、
表面を精密研磨したガラス基板上に、ただちに下地層、
磁性層及び保護層等を順次形成したものであり、アルミ
基板を用いた場合と異なり、基板の表面にテクスチャー
加工を施さず、保護層自体によって凹凸を付与するよう
にしたものである。このため、下地層や磁性層は、極め
て平滑な面上に形成されていくので、下地層や磁性層の
形成の際の各々の結晶成長の制御等が容易であり、良好
な特性の膜を比較的容易に得ることができる。また、保
護膜表面の粗さについても、アルミ基板を用いたもの
は、基板表面の粗さを下地層や磁性層を介して保護層上
に間接的に表しているので、その粗さ制御が必ずしも容
易でないが、これに比較して、表面を精密研磨したガラ
ス基板を用いたものは、保護層自体によって直接粗さを
決定できるので、比較的粗さ制御も容易である。
表面を精密研磨したガラス基板上に、ただちに下地層、
磁性層及び保護層等を順次形成したものであり、アルミ
基板を用いた場合と異なり、基板の表面にテクスチャー
加工を施さず、保護層自体によって凹凸を付与するよう
にしたものである。このため、下地層や磁性層は、極め
て平滑な面上に形成されていくので、下地層や磁性層の
形成の際の各々の結晶成長の制御等が容易であり、良好
な特性の膜を比較的容易に得ることができる。また、保
護膜表面の粗さについても、アルミ基板を用いたもの
は、基板表面の粗さを下地層や磁性層を介して保護層上
に間接的に表しているので、その粗さ制御が必ずしも容
易でないが、これに比較して、表面を精密研磨したガラ
ス基板を用いたものは、保護層自体によって直接粗さを
決定できるので、比較的粗さ制御も容易である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等が、上述の
ガラス基板を用いた磁気記録媒体で高記録密度化実現の
ための種々の実験や考察を行なった結果、以下の事実が
判明した。
ガラス基板を用いた磁気記録媒体で高記録密度化実現の
ための種々の実験や考察を行なった結果、以下の事実が
判明した。
【0010】すなわち、高保磁力化、低浮上走行化及び
高CSS耐久性を実現させるためには、これらの機能を
直接左右する磁性膜や保護膜もしくは潤滑剤等の材料自
体の改良をすることが必要であることは勿論であるが、
特に、ガラス基板を用いたものについてみると、これら
各膜の性能は、必ずしもその膜自体だけで決まるという
ことはできず、これらの膜を形成するガラス基板の材料
や表面状態、あるいは、これらの膜の組み合わせや膜形
成時における処理条件その他の条件によっても少なから
ず影響を受けることがわかってきた。この場合、下地膜
とこの上に形成される磁性膜との組み合わせが磁性膜の
特性に大きな影響を与えることについては従来から種々
研究されて知られているが、例えば、下地膜と、この下
地膜の上には直接形成されずに磁性膜を介してから形成
される保護膜との組み合わせが、相互の特性に影響を与
えると同時に、磁性膜の特性にも影響を与えることがわ
かってきた。すなわち、ガラス基板上に形成される各膜
は、それが直接接触する膜どうしで相互に影響を与える
だけでなく、直接接触しない膜にも影響を与える。換言
すると、ガラス基板上に形成された複数の膜は、いわば
有機的一体の関係にあるとみなければならず、そのどれ
か1つを変えただけで、これと直接接触する膜は勿論の
こと、これと直接接触しないことから従来はほとんど影
響がないと思われていた膜の特性にも影響を与え、その
結果、磁気記録媒体としての主要な特性を無視できない
程に変えてしまう場合が少なくないことが判明した。さ
らに具体的にいえば、例えば、下地膜と磁性膜とを同一
の膜で構成しても、保護膜を変えると、下地膜や磁性膜
の特性にも無視できない影響を与えることがわかった。
高CSS耐久性を実現させるためには、これらの機能を
直接左右する磁性膜や保護膜もしくは潤滑剤等の材料自
体の改良をすることが必要であることは勿論であるが、
特に、ガラス基板を用いたものについてみると、これら
各膜の性能は、必ずしもその膜自体だけで決まるという
ことはできず、これらの膜を形成するガラス基板の材料
や表面状態、あるいは、これらの膜の組み合わせや膜形
成時における処理条件その他の条件によっても少なから
ず影響を受けることがわかってきた。この場合、下地膜
とこの上に形成される磁性膜との組み合わせが磁性膜の
特性に大きな影響を与えることについては従来から種々
研究されて知られているが、例えば、下地膜と、この下
地膜の上には直接形成されずに磁性膜を介してから形成
される保護膜との組み合わせが、相互の特性に影響を与
えると同時に、磁性膜の特性にも影響を与えることがわ
かってきた。すなわち、ガラス基板上に形成される各膜
は、それが直接接触する膜どうしで相互に影響を与える
だけでなく、直接接触しない膜にも影響を与える。換言
すると、ガラス基板上に形成された複数の膜は、いわば
有機的一体の関係にあるとみなければならず、そのどれ
か1つを変えただけで、これと直接接触する膜は勿論の
こと、これと直接接触しないことから従来はほとんど影
響がないと思われていた膜の特性にも影響を与え、その
結果、磁気記録媒体としての主要な特性を無視できない
程に変えてしまう場合が少なくないことが判明した。さ
らに具体的にいえば、例えば、下地膜と磁性膜とを同一
の膜で構成しても、保護膜を変えると、下地膜や磁性膜
の特性にも無視できない影響を与えることがわかった。
【0011】本発明は、上述の背景のもとでなされたも
のであり、高保磁力化、低浮上走行化及び高CSS耐久
性をより容易に実現できる磁気記録媒体及びその製造方
法を提供することを目的としている。
のであり、高保磁力化、低浮上走行化及び高CSS耐久
性をより容易に実現できる磁気記録媒体及びその製造方
法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明にかかる磁気記録媒体は、(構成1) 表面
が精密研磨されたガラス基板上に形成された下地層と、
この下地層の上に形成された磁性層と、この磁性層の上
に他の層を介して又は介さずに形成された保護層と、こ
の保護層上に形成された潤滑層とを有する磁気記録媒体
において、前記保護層は、硬質微粒子が分散されてその
表面に該硬質微粒子に起因する凹凸が表れているもので
あり、前記下地層は、前記ガラス基板に接する側に形成
された第1下地層と、この第1下地層の上に形成されて
該第1下地層を構成する材料と異なる材料で構成され、
かつ、前記第1下地層より膜厚が厚い第2下地層とを有
し、前記第1下地層を構成する材料が、該第1下地層の
上に形成される前記第2下地層の結晶成長を助長して該
第2下地層の上に形成される前記磁性層の結晶成長を助
長する性質と、該第2下地層と前記ガラス基板との熱膨
張差に起因する内部応力を緩和させる性質とを備えた材
料であることを特徴とする構成とし、 この構成1の態
様として、(構成2) 前記第1下地層を構成する材料
が、Al、Si、Pb、Cu、In又はGaのいずれか
1又は2以上を主たる成分とするものであることを特徴
とする構成、(構成3) 前記第1下地層の厚さが10
〜100オングストロームであることを特徴とする構
成、(構成4) 前記磁性層の材料が、CoーX系(た
だし、Xは、Ni、Cr、Ta、Pt、Zr、Si又は
Bのいずれか1又は2以上とする)の磁性材料であり、
前記第2下地層の材料が、CrもしくはCrーY系(た
だし、Yは、Mo、Zr、B、W、Ta、V又はSiの
いずれか1又は2以上とする)の膜材料であることを特
徴とする構成、及び、(構成5) 前記第2下地層が、
2層以上の膜で構成されていることを特徴とする構成と
した。
めに本発明にかかる磁気記録媒体は、(構成1) 表面
が精密研磨されたガラス基板上に形成された下地層と、
この下地層の上に形成された磁性層と、この磁性層の上
に他の層を介して又は介さずに形成された保護層と、こ
の保護層上に形成された潤滑層とを有する磁気記録媒体
において、前記保護層は、硬質微粒子が分散されてその
表面に該硬質微粒子に起因する凹凸が表れているもので
あり、前記下地層は、前記ガラス基板に接する側に形成
された第1下地層と、この第1下地層の上に形成されて
該第1下地層を構成する材料と異なる材料で構成され、
かつ、前記第1下地層より膜厚が厚い第2下地層とを有
し、前記第1下地層を構成する材料が、該第1下地層の
上に形成される前記第2下地層の結晶成長を助長して該
第2下地層の上に形成される前記磁性層の結晶成長を助
長する性質と、該第2下地層と前記ガラス基板との熱膨
張差に起因する内部応力を緩和させる性質とを備えた材
料であることを特徴とする構成とし、 この構成1の態
様として、(構成2) 前記第1下地層を構成する材料
が、Al、Si、Pb、Cu、In又はGaのいずれか
1又は2以上を主たる成分とするものであることを特徴
とする構成、(構成3) 前記第1下地層の厚さが10
〜100オングストロームであることを特徴とする構
成、(構成4) 前記磁性層の材料が、CoーX系(た
だし、Xは、Ni、Cr、Ta、Pt、Zr、Si又は
Bのいずれか1又は2以上とする)の磁性材料であり、
前記第2下地層の材料が、CrもしくはCrーY系(た
だし、Yは、Mo、Zr、B、W、Ta、V又はSiの
いずれか1又は2以上とする)の膜材料であることを特
徴とする構成、及び、(構成5) 前記第2下地層が、
2層以上の膜で構成されていることを特徴とする構成と
した。
【0013】また、本発明にかかる磁気記録媒体の製造
方法は、(構成6) 構成1ないし4のいずれかの磁気
記録媒体を製造する磁気記録媒体の製造法方法におい
て、前記下地層及び磁性層をスパッタ法で順次形成し、
次に、前記磁性層の上又はこの磁性層の上に形成された
他の層の上に、硬質微粒子が分散された液状原料を塗布
し、加熱処理を含む処理を施して硬質微粒子が分散さ
れ、かつ、その表面に前記硬質微粒子に起因する凹凸が
表れている保護層を形成し、次に、前記保護層の上に前
記潤滑層を塗布して形成することを特徴とする構成とし
た。
方法は、(構成6) 構成1ないし4のいずれかの磁気
記録媒体を製造する磁気記録媒体の製造法方法におい
て、前記下地層及び磁性層をスパッタ法で順次形成し、
次に、前記磁性層の上又はこの磁性層の上に形成された
他の層の上に、硬質微粒子が分散された液状原料を塗布
し、加熱処理を含む処理を施して硬質微粒子が分散さ
れ、かつ、その表面に前記硬質微粒子に起因する凹凸が
表れている保護層を形成し、次に、前記保護層の上に前
記潤滑層を塗布して形成することを特徴とする構成とし
た。
【0014】
【作用】上述の構成によれば、保護層と下地層との組み
合わせを上記構成の組み合わせにした結果、高保磁力
化、高出力化、低ノイズ化、低浮上走行化及び高CSS
耐久性をより容易に実現できるようになった。
合わせを上記構成の組み合わせにした結果、高保磁力
化、高出力化、低ノイズ化、低浮上走行化及び高CSS
耐久性をより容易に実現できるようになった。
【0015】これは、保護層を、「硬質微粒子が分散さ
れたものであって、その表面に硬質微粒子に起因する凹
凸が表れているもの」で構成したことにより、まず、保
護層自体に適度の表面粗さを容易に付与することを可能
にした。
れたものであって、その表面に硬質微粒子に起因する凹
凸が表れているもの」で構成したことにより、まず、保
護層自体に適度の表面粗さを容易に付与することを可能
にした。
【0016】これとあわせて、下地層を、「ガラス基板
に接する側に形成された第1下地層と、この第1下地層
の上に形成されて該第1下地層を構成する材料と異なる
材料で構成され、かつ、前記第1下地層より膜厚が厚い
第2下地層とを有するものとし、しかも、第1下地層を
構成する材料が、該第1下地層の上に形成される前記第
2下地層の結晶成長を助長して該第2下地層の上に形成
される前記磁性層の結晶成長を助長する性質と、該第2
下地層とガラス基板との熱膨張差に起因する内部応力を
緩和させる性質とを備えた材料であるもの」で構成した
ことにより、下地層の第2下地層及び磁性層の形成の際
の各層の結晶成長が良好に行なわれるようにし、かつ、
上記磁性層の上に形成される保護層の加熱処理を十分に
行なって良好な膜質に形成することを可能にした。同時
に、この加熱処理の際に第2下地層とガラス基板との熱
膨張差に起因する内部応力によって第2下地層及びその
上に形成される磁性層や保護層に悪影響が及ぶのを防止
するとともに、ガラス基板からの有害な物質が他の膜に
浸透することを阻止できるようにした。その結果、磁気
記録媒体としての磁気特性と低浮上走行におけるCSS
に対する耐久性を著しく向上できることがわかった。こ
れは、下地層と保護層との組み合わせを上記組み合わせ
にしたことによる特有の効果であると考えられる。すな
わち、下地層及び磁性層を同じものにしても保護層を上
記ものとは異なるもの、例えば、硬質微粒子が分散され
ていないカーボン保護層にするとこのような効果が得ら
れないことが確認されているからである。
に接する側に形成された第1下地層と、この第1下地層
の上に形成されて該第1下地層を構成する材料と異なる
材料で構成され、かつ、前記第1下地層より膜厚が厚い
第2下地層とを有するものとし、しかも、第1下地層を
構成する材料が、該第1下地層の上に形成される前記第
2下地層の結晶成長を助長して該第2下地層の上に形成
される前記磁性層の結晶成長を助長する性質と、該第2
下地層とガラス基板との熱膨張差に起因する内部応力を
緩和させる性質とを備えた材料であるもの」で構成した
ことにより、下地層の第2下地層及び磁性層の形成の際
の各層の結晶成長が良好に行なわれるようにし、かつ、
上記磁性層の上に形成される保護層の加熱処理を十分に
行なって良好な膜質に形成することを可能にした。同時
に、この加熱処理の際に第2下地層とガラス基板との熱
膨張差に起因する内部応力によって第2下地層及びその
上に形成される磁性層や保護層に悪影響が及ぶのを防止
するとともに、ガラス基板からの有害な物質が他の膜に
浸透することを阻止できるようにした。その結果、磁気
記録媒体としての磁気特性と低浮上走行におけるCSS
に対する耐久性を著しく向上できることがわかった。こ
れは、下地層と保護層との組み合わせを上記組み合わせ
にしたことによる特有の効果であると考えられる。すな
わち、下地層及び磁性層を同じものにしても保護層を上
記ものとは異なるもの、例えば、硬質微粒子が分散され
ていないカーボン保護層にするとこのような効果が得ら
れないことが確認されているからである。
【0017】より具体的には、構成2ないし5のように
すると好ましいことがわかっている。 また、構成6の
方法によれば、構成1ないし5の磁気記録媒体を製造す
ることが可能となる。
すると好ましいことがわかっている。 また、構成6の
方法によれば、構成1ないし5の磁気記録媒体を製造す
ることが可能となる。
【0018】
(実施例1)図1は本発明の実施例1にかかる磁気記録
媒体の構成を示す模式的断面図である。以下、図1を用
いて実施例1にかかる磁気記録媒体及びその製造方法を
説明する。
媒体の構成を示す模式的断面図である。以下、図1を用
いて実施例1にかかる磁気記録媒体及びその製造方法を
説明する。
【0019】図1に示されるように、この実施例の磁気
記録媒体は、要するに、ガラス基板1の上に、順次、第
1下地層2、第2下地層3、磁性層4、保護層5及び潤
滑層6を形成したものである。
記録媒体は、要するに、ガラス基板1の上に、順次、第
1下地層2、第2下地層3、磁性層4、保護層5及び潤
滑層6を形成したものである。
【0020】ガラス基板1は、化学強化ガラスを、外径
95mmφ、中心部の穴径25mmφ、厚さ0.8mm
のディスク状に形成し、その両主表面を表面粗さがRm
axで30オングストロームとなるように精密研磨した
ものである。
95mmφ、中心部の穴径25mmφ、厚さ0.8mm
のディスク状に形成し、その両主表面を表面粗さがRm
axで30オングストロームとなるように精密研磨した
ものである。
【0021】ここで、ガラス基板1を構成する化学強化
ガラスとしては、主たる成分として重量%で、SiO2
が62〜75%、Al2 O3 が5〜15%、Li2 Oが
4〜10%、Na2 Oが4〜12%、ZrO2 が5.5
〜15%それぞれ含有するとともに、Na2 O/ZrO
2 の重量比が0.5〜2.0、Al2 O3 /ZrO2の
重量比が0.4〜2.5である化学強化用ガラスを、N
aイオン及び/又はKイオンを含有する処理浴でイオン
交換処理して化学強化したもの(詳しくは、特開平5ー
32431号公報参照)を用いた。
ガラスとしては、主たる成分として重量%で、SiO2
が62〜75%、Al2 O3 が5〜15%、Li2 Oが
4〜10%、Na2 Oが4〜12%、ZrO2 が5.5
〜15%それぞれ含有するとともに、Na2 O/ZrO
2 の重量比が0.5〜2.0、Al2 O3 /ZrO2の
重量比が0.4〜2.5である化学強化用ガラスを、N
aイオン及び/又はKイオンを含有する処理浴でイオン
交換処理して化学強化したもの(詳しくは、特開平5ー
32431号公報参照)を用いた。
【0022】第1下地層2は、厚さ約50オングストロ
ームのAlの薄膜である。
ームのAlの薄膜である。
【0023】第2下地層3は、厚さ約2000オングス
トロームのCr膜である。
トロームのCr膜である。
【0024】磁性層4は、厚さ約500オングストロー
ムのCoNiCr膜である。ここで、CoNiCr膜の
組成は、原子組成比で、Co:Ni:Cr=65:2
5:10の組成を有している。
ムのCoNiCr膜である。ここで、CoNiCr膜の
組成は、原子組成比で、Co:Ni:Cr=65:2
5:10の組成を有している。
【0025】保護層5は、シリコン酸化物(ポリケイ
酸)膜5a中にシリカ(SiO2 )微粒子5bが分散さ
れ、表面にこのシリカ微粒子に起因する凹凸が表れてい
るものである。シリカ微粒子5bの存在しない部分のシ
リコン酸化物膜5aの膜厚は約100オングストローム
である。また、シリカ微粒子5bは、平均粒径が約12
0オングストロームである。なお、ここで、シリカ微粒
子の平均粒径とは、シリカ微粒子の平均的な大きさ、す
なわち、球状及び球でない形状のシリカ微粒子を含めて
一群のシリカ微粒子の径を測定して平均した大きさを意
味する。
酸)膜5a中にシリカ(SiO2 )微粒子5bが分散さ
れ、表面にこのシリカ微粒子に起因する凹凸が表れてい
るものである。シリカ微粒子5bの存在しない部分のシ
リコン酸化物膜5aの膜厚は約100オングストローム
である。また、シリカ微粒子5bは、平均粒径が約12
0オングストロームである。なお、ここで、シリカ微粒
子の平均粒径とは、シリカ微粒子の平均的な大きさ、す
なわち、球状及び球でない形状のシリカ微粒子を含めて
一群のシリカ微粒子の径を測定して平均した大きさを意
味する。
【0026】潤滑層6は、パーフルオロポリエーテルか
らなる潤滑剤(例えば、モンテジソン社製AM2001
がある)を浸漬法により、保護膜5上に塗布して膜厚約
20オングストロームに形成したものである。
らなる潤滑剤(例えば、モンテジソン社製AM2001
がある)を浸漬法により、保護膜5上に塗布して膜厚約
20オングストロームに形成したものである。
【0027】次に、上述の実施例の磁気記録媒体の製造
方法を説明する。
方法を説明する。
【0028】まず、化学強化ガラスの板材を切り出し
て、外径95mmφ、中心部の穴径25mmφ、厚さ
0.8mmのディスク状に形成し、その両主表面を精密
研磨して表面粗さがRmaxで約30オングストローム
となるようにしてガラス基板1を得る。
て、外径95mmφ、中心部の穴径25mmφ、厚さ
0.8mmのディスク状に形成し、その両主表面を精密
研磨して表面粗さがRmaxで約30オングストローム
となるようにしてガラス基板1を得る。
【0029】次に、ガラス基板1を洗浄後、このガラス
基板の1主表面に、AlターゲットとArガスを用いた
スパッタリング法により、膜厚約50オングストローム
のAl膜からなる第1下地層2を形成する。
基板の1主表面に、AlターゲットとArガスを用いた
スパッタリング法により、膜厚約50オングストローム
のAl膜からなる第1下地層2を形成する。
【0030】次に、この第1下地層2の上に、Crター
ゲットとArガスを用いるスパッタリング法により、膜
厚約2000オングストロームのCr膜からなる第2下
地層3を形成する。
ゲットとArガスを用いるスパッタリング法により、膜
厚約2000オングストロームのCr膜からなる第2下
地層3を形成する。
【0031】次に、この第2下地層の上に、CoNiC
rターゲットとArガスを用いたスパッタリング法によ
り、膜厚約500オングストロームのCoNiCr膜か
らなる磁性層4を形成する。
rターゲットとArガスを用いたスパッタリング法によ
り、膜厚約500オングストロームのCoNiCr膜か
らなる磁性層4を形成する。
【0032】次に、磁性層4の表面上に、有機シリコン
化合物としてのテトラエトキシシラン(Si(OC2 H
5 )4 )と、コールターカウンター社製粒度分布測定機
コールターカウンターN4で測定した平均粒径が約10
0オングストロームのシリカ微粒子と、水と、イソプロ
ピルアルコールとを重量比で、10:0.3:3:50
0の割合で混合した溶液をスピンコート法により塗布し
て薄膜を形成する。次に、このシリカ微粒子を含む有機
シリコン化合物溶液から形成した薄膜を約280℃の温
度で2時間加熱することにより、シリコン酸化物(ポリ
ケイ酸)膜5a中にシリカ微粒子5bが分散された保護
層5を得る。この例の場合、シリカ微粒子5aの存在し
ない部分の膜厚は約100オングストロームである。
化合物としてのテトラエトキシシラン(Si(OC2 H
5 )4 )と、コールターカウンター社製粒度分布測定機
コールターカウンターN4で測定した平均粒径が約10
0オングストロームのシリカ微粒子と、水と、イソプロ
ピルアルコールとを重量比で、10:0.3:3:50
0の割合で混合した溶液をスピンコート法により塗布し
て薄膜を形成する。次に、このシリカ微粒子を含む有機
シリコン化合物溶液から形成した薄膜を約280℃の温
度で2時間加熱することにより、シリコン酸化物(ポリ
ケイ酸)膜5a中にシリカ微粒子5bが分散された保護
層5を得る。この例の場合、シリカ微粒子5aの存在し
ない部分の膜厚は約100オングストロームである。
【0033】次に、パーフルオロポリエーテルからなる
潤滑剤(例えば、モンテジソン社製AM2001)を浸
漬法により、保護層5上に塗布して膜厚約20オングス
トロームの潤滑層6を形成し、しかる後、その表面をバ
ーニッシュヘッドを用いて突起物を除去して本実施例の
磁気記録媒体を得る。
潤滑剤(例えば、モンテジソン社製AM2001)を浸
漬法により、保護層5上に塗布して膜厚約20オングス
トロームの潤滑層6を形成し、しかる後、その表面をバ
ーニッシュヘッドを用いて突起物を除去して本実施例の
磁気記録媒体を得る。
【0034】このようにして得られた磁気記録媒体の表
面粗さを、ランクテーラーホブソン社製のタリステップ
を用いて測定したところ、最大高さ(Rmax)で15
0オングストロームであった。
面粗さを、ランクテーラーホブソン社製のタリステップ
を用いて測定したところ、最大高さ(Rmax)で15
0オングストロームであった。
【0035】また、この磁気記録媒体は500オングス
トロームのグライドテストだけでなく、300オングス
トロームのグライドテストにも合格した。
トロームのグライドテストだけでなく、300オングス
トロームのグライドテストにも合格した。
【0036】次に、Al2 O3 −TiC焼結体をスライ
ダー部とした磁気ヘッドによるコンタクト・スタート・
ストップ・テスト(CSSテスト)では、100000
回後の静止摩擦係数が0.5以下であり、優れた耐摩耗
性を有していた。
ダー部とした磁気ヘッドによるコンタクト・スタート・
ストップ・テスト(CSSテスト)では、100000
回後の静止摩擦係数が0.5以下であり、優れた耐摩耗
性を有していた。
【0037】また、この磁気記録媒体の保磁力を測定し
たところ、1600エールステッドであり、極めて優れ
たものであった。
たところ、1600エールステッドであり、極めて優れ
たものであった。
【0038】さらに、磁気ヘッド浮上量が0.055μ
mの薄膜ヘッドを用い、ヘッドとディスクとの相対速度
を6m/sとし、線記録密度で70kfci(1インチ
当たり70000ビットの線記録密度)における記録再
生出力を測定したところ、240μVという高いが得ら
れた。
mの薄膜ヘッドを用い、ヘッドとディスクとの相対速度
を6m/sとし、線記録密度で70kfci(1インチ
当たり70000ビットの線記録密度)における記録再
生出力を測定したところ、240μVという高いが得ら
れた。
【0039】また、キャリア周波数8.5MHzで、測
定帯域を15MHzとしてスペクトラムアナライザーに
より信号記録再生時のノイズスペクトラムを測定した。
なお、本測定に用いた薄膜ヘッドは、コイルターン数が
50、トラック幅が6μm、磁気ヘッドギャップ長が
0.25μmである。その結果、ノイズは2.1μVrm
s という小さい値であった。
定帯域を15MHzとしてスペクトラムアナライザーに
より信号記録再生時のノイズスペクトラムを測定した。
なお、本測定に用いた薄膜ヘッドは、コイルターン数が
50、トラック幅が6μm、磁気ヘッドギャップ長が
0.25μmである。その結果、ノイズは2.1μVrm
s という小さい値であった。
【0040】さらに、上記条件で測定した磁気特性も良
好で、D50で80KBPI(キロビット/インチ)以上
の高密度の記録が可能であった。
好で、D50で80KBPI(キロビット/インチ)以上
の高密度の記録が可能であった。
【0041】(比較例1)これに対して、比較のため
に、第1下地層2を形成しないほかは、上記実施例1と
同じ構成及び製造方法を有する比較例1の磁気記録媒体
を作製してその特性を実施例1の場合と同一の測定方法
で調べたところ、保磁力が1400エールステッド、記
録再生出力が200μV、ノイズが4.0μVrms であ
り、いずれも実施例1に比較して劣るものであった。
に、第1下地層2を形成しないほかは、上記実施例1と
同じ構成及び製造方法を有する比較例1の磁気記録媒体
を作製してその特性を実施例1の場合と同一の測定方法
で調べたところ、保磁力が1400エールステッド、記
録再生出力が200μV、ノイズが4.0μVrms であ
り、いずれも実施例1に比較して劣るものであった。
【0042】(比較例2)また、比較のために、保護層
5をカーボン薄膜で構成したほかは、下地膜をはじめと
して上記実施例1と同じ構成及び製造方法を有する比較
例2の磁気記録媒体を作製してその特性を実施例1の場
合と同一の測定方法で調べたところ、保磁力が1300
エールステッド、記録再生出力が190μV、ノイズが
2.1μVrms であり、ノイズ特性は同じであるが、保
磁力と記録再生出力とが実施例1のものに比較して劣る
ものであった。
5をカーボン薄膜で構成したほかは、下地膜をはじめと
して上記実施例1と同じ構成及び製造方法を有する比較
例2の磁気記録媒体を作製してその特性を実施例1の場
合と同一の測定方法で調べたところ、保磁力が1300
エールステッド、記録再生出力が190μV、ノイズが
2.1μVrms であり、ノイズ特性は同じであるが、保
磁力と記録再生出力とが実施例1のものに比較して劣る
ものであった。
【0043】(比較例3)さらに、比較のために、第1
下地層2の膜厚を150オングストロームと厚くしたほ
かは、上記実施例1と同じ構成及び製造方法で作製した
比較例3の磁気記録媒体の特性は、保磁力が1600エ
ールステッド、記録再生出力が210μV、ノイズが
3.7μVrms であり、保磁力は同じであるが記録再生
出力とノイズ特性とが実施例1のものに比較して劣るも
のであった。
下地層2の膜厚を150オングストロームと厚くしたほ
かは、上記実施例1と同じ構成及び製造方法で作製した
比較例3の磁気記録媒体の特性は、保磁力が1600エ
ールステッド、記録再生出力が210μV、ノイズが
3.7μVrms であり、保磁力は同じであるが記録再生
出力とノイズ特性とが実施例1のものに比較して劣るも
のであった。
【0044】さらに、本実施例の磁気記録媒体と、上記
各比較例2の磁気記録媒体とを、80℃、85%の高温
多湿雰囲気中で保管した場合に生ずる欠陥(ディフェク
ト)数を、測定機(日立電子エンジニアリング株式会社
製のRC560メディアサーティファイヤー)を用い経
時的に調べた結果は、図3にグラフにして示した通りで
あった。これにより、本実施例の磁気記録媒体は高温多
湿下に長期間保管しても欠陥の発生が認められないのに
対し、比較例の磁気記録媒体は同様の条件で保管すると
短期間に欠陥の発生が認められ経時とともに欠陥は著し
く増大することがわかる。
各比較例2の磁気記録媒体とを、80℃、85%の高温
多湿雰囲気中で保管した場合に生ずる欠陥(ディフェク
ト)数を、測定機(日立電子エンジニアリング株式会社
製のRC560メディアサーティファイヤー)を用い経
時的に調べた結果は、図3にグラフにして示した通りで
あった。これにより、本実施例の磁気記録媒体は高温多
湿下に長期間保管しても欠陥の発生が認められないのに
対し、比較例の磁気記録媒体は同様の条件で保管すると
短期間に欠陥の発生が認められ経時とともに欠陥は著し
く増大することがわかる。
【0045】(実施例2〜3)図4は本発明の実施例2
にかかる磁気記録媒体の構成を示す模式的断面図であ
る。図4に示されるように、この実施例は、上述の実施
例1における磁性層4と保護層5との間に非磁性中間層
7を設けたほかは、実施例1と同一の構成を有するもの
であるので、共通する部分には同一の符号を付してその
説明を省略する。
にかかる磁気記録媒体の構成を示す模式的断面図であ
る。図4に示されるように、この実施例は、上述の実施
例1における磁性層4と保護層5との間に非磁性中間層
7を設けたほかは、実施例1と同一の構成を有するもの
であるので、共通する部分には同一の符号を付してその
説明を省略する。
【0046】また、実施例3にかかる磁気記録媒体は、
実施例2における第2下地層3(膜2000オングスト
ロームのCr膜の1層構造)を、膜厚1000オングス
トロームのCr膜を2層重ねた構造とした外は実施例2
と同一の構成を有するものである。
実施例2における第2下地層3(膜2000オングスト
ロームのCr膜の1層構造)を、膜厚1000オングス
トロームのCr膜を2層重ねた構造とした外は実施例2
と同一の構成を有するものである。
【0047】これらの実施例における中間層7は、膜厚
50オングストロームのCr膜である。この中間層7
は、磁性層4を形成した後に、この磁性層4の上に、C
rターゲットとArガスを用いるスパッタリング法によ
って形成する。
50オングストロームのCr膜である。この中間層7
は、磁性層4を形成した後に、この磁性層4の上に、C
rターゲットとArガスを用いるスパッタリング法によ
って形成する。
【0048】この中間層7を設けた実施例2の磁気記録
媒体の特性を実施例1の場合と同じ測定方法によって測
定したところ、1700エールステッドの保磁力を有
し、また最高記録密度はD50で90Kfciであり、C
SS特性も100000回後の静止摩擦係数が0.4以
下であり、さらに、グライドテストは実施例1と同じで
あるという優れたものであった。また、実施例3の磁気
記録媒体では、1750エールステッドの保磁力を有
し、再生出力が250μV、媒体ノイズが2.2μVr
msという優れた磁気特性を有するとともに、最高記録
密度、CSS特性等も実施例1,2と同等であるという
優れたものであった。
媒体の特性を実施例1の場合と同じ測定方法によって測
定したところ、1700エールステッドの保磁力を有
し、また最高記録密度はD50で90Kfciであり、C
SS特性も100000回後の静止摩擦係数が0.4以
下であり、さらに、グライドテストは実施例1と同じで
あるという優れたものであった。また、実施例3の磁気
記録媒体では、1750エールステッドの保磁力を有
し、再生出力が250μV、媒体ノイズが2.2μVr
msという優れた磁気特性を有するとともに、最高記録
密度、CSS特性等も実施例1,2と同等であるという
優れたものであった。
【0049】また、この中間層7を設けたことにより、
保護層5を形成する際の加熱処理温度を十分に高くして
保護層5の膜質の向上を図ることができるばかりでな
く、磁性層4の保磁力を大きく向上させることができる
ことがわかった。
保護層5を形成する際の加熱処理温度を十分に高くして
保護層5の膜質の向上を図ることができるばかりでな
く、磁性層4の保磁力を大きく向上させることができる
ことがわかった。
【0050】上記実施例の磁気記録媒体製造の際におけ
る保護層の加熱処理温度のみを変えて、室温、150
℃、200℃、250℃及び300℃の各温度で加熱処
理した5種の磁気記録媒体を作製した。
る保護層の加熱処理温度のみを変えて、室温、150
℃、200℃、250℃及び300℃の各温度で加熱処
理した5種の磁気記録媒体を作製した。
【0051】一方、比較用の磁気記録媒体として、中間
層7を設けない以外は同様にして得られた5種の第1比
較用磁気記録媒体を作製した。また、中間層7を設け
ず、かつ保護層5としてSiO2 の代わりにカーボン
(C)を用いた5種の第2比較用磁気記録媒体を作製し
た。
層7を設けない以外は同様にして得られた5種の第1比
較用磁気記録媒体を作製した。また、中間層7を設け
ず、かつ保護層5としてSiO2 の代わりにカーボン
(C)を用いた5種の第2比較用磁気記録媒体を作製し
た。
【0052】さらに、比較のために、中間層7は設けた
が第1下地層2を設けない以外は同様にして得られた5
種の第3比較用磁気記録媒体を作製した。なお、この第
3比較用磁気記録媒体は、保磁力が1450エールステ
ッド、再生出力が200μV、媒体ノイズが3.9μV
rmsであった。
が第1下地層2を設けない以外は同様にして得られた5
種の第3比較用磁気記録媒体を作製した。なお、この第
3比較用磁気記録媒体は、保磁力が1450エールステ
ッド、再生出力が200μV、媒体ノイズが3.9μV
rmsであった。
【0053】これらの磁気記録媒体の保磁力を対比した
結果は図5にグラフにして示した通りである。なお、図
5のグラフにおいて、縦軸が保磁力(単位;エールステ
ッド)、横軸が加熱処理温度(単位;℃)であり、グラ
フにおける丸印のプロット点が実施例2の磁気記録媒体
の場合、四角印のプロット点が第1比較用磁気記録媒体
の場合、三角印のプロット点が第2比較用磁気記録媒体
の場合である。
結果は図5にグラフにして示した通りである。なお、図
5のグラフにおいて、縦軸が保磁力(単位;エールステ
ッド)、横軸が加熱処理温度(単位;℃)であり、グラ
フにおける丸印のプロット点が実施例2の磁気記録媒体
の場合、四角印のプロット点が第1比較用磁気記録媒体
の場合、三角印のプロット点が第2比較用磁気記録媒体
の場合である。
【0054】このグラフから明らかなように、本実施例
の磁気記録媒体では、加熱処理温度を例えば300℃と
高くすると保磁力が向上するが、比較用の磁気記録媒体
では、いずれも加熱処理温度を高くすると逆に保磁力の
低下が認められる。
の磁気記録媒体では、加熱処理温度を例えば300℃と
高くすると保磁力が向上するが、比較用の磁気記録媒体
では、いずれも加熱処理温度を高くすると逆に保磁力の
低下が認められる。
【0055】(実施例4〜14)次に、上記実施例1と
同一の層構成で、各層の膜厚を変えた場合の磁気記録媒
体の各特性を、実施例4〜14として図6に表にして掲
げる。
同一の層構成で、各層の膜厚を変えた場合の磁気記録媒
体の各特性を、実施例4〜14として図6に表にして掲
げる。
【0056】(実施例15〜18)次に、上記実施例2
と同一の層構成で、非磁性中間層7の膜厚を変えた場合
の磁気記録媒体の各特性を、実施例15〜18として図
7に表にして掲げる。
と同一の層構成で、非磁性中間層7の膜厚を変えた場合
の磁気記録媒体の各特性を、実施例15〜18として図
7に表にして掲げる。
【0057】(実施例19〜22)次に、上記実施例1
と同一の層構成で、第1下地層2の材料を変えた場合の
磁気記録媒体の各特性を、実施例19〜22として図8
に表にして掲げる。
と同一の層構成で、第1下地層2の材料を変えた場合の
磁気記録媒体の各特性を、実施例19〜22として図8
に表にして掲げる。
【0058】(実施例23〜26)次に、上記実施例2
と同一の層構成で、第1下地層2の材料を変えた場合の
磁気記録媒体の各特性を、実施例23〜26として図9
に表にして掲げる。
と同一の層構成で、第1下地層2の材料を変えた場合の
磁気記録媒体の各特性を、実施例23〜26として図9
に表にして掲げる。
【0059】(実施例27〜33)次に、上記実施例1
と同一の層構成で、磁性層4の材料を変えた場合の磁気
記録媒体の各特性を、実施例27〜33として図10に
表にして掲げる。
と同一の層構成で、磁性層4の材料を変えた場合の磁気
記録媒体の各特性を、実施例27〜33として図10に
表にして掲げる。
【0060】(実施例34〜40)次に、上記実施例2
と同一の層構成で、磁性層4の材料を変えた場合の磁気
記録媒体の各特性を、実施例34〜40として図11に
表にして掲げる。
と同一の層構成で、磁性層4の材料を変えた場合の磁気
記録媒体の各特性を、実施例34〜40として図11に
表にして掲げる。
【0061】(実施例41〜46)次に、上記実施例1
と同一の層構成で、保護層5の膜材5aの膜厚と材料、
並びに、シリカ微粒子の平均粒径を変えた場合の磁気記
録媒体の各特性を、実施例41〜46として図12に表
にして掲げる。なお、図12において、CSS特性は1
00000回後の静止摩擦係数が0.5以下である場合
をOKとした。
と同一の層構成で、保護層5の膜材5aの膜厚と材料、
並びに、シリカ微粒子の平均粒径を変えた場合の磁気記
録媒体の各特性を、実施例41〜46として図12に表
にして掲げる。なお、図12において、CSS特性は1
00000回後の静止摩擦係数が0.5以下である場合
をOKとした。
【0062】(実施例47〜52)次に、上記実施例2
と同一の層構成で、保護層5の膜材5aの膜厚と材料、
並びに、シリカ微粒子の平均粒径を変えた場合の磁気記
録媒体の各特性を、実施例47〜52として図13に表
にして掲げる。
と同一の層構成で、保護層5の膜材5aの膜厚と材料、
並びに、シリカ微粒子の平均粒径を変えた場合の磁気記
録媒体の各特性を、実施例47〜52として図13に表
にして掲げる。
【0063】以上実施例により本発明を説明してきた
が、本発明は以下の変形例及び応用例を含むものであ
る。
が、本発明は以下の変形例及び応用例を含むものであ
る。
【0064】(1)上記した実施例では、基板として、
化学強化ガラスを用いたが、ソーダライムガラス、ボロ
シリケート、アルミノシリケート、アルミノボロシリケ
ート、石英ガラス等の他のガラス、あるいはセラミック
スを使用することができる。これらは、その表面を表面
粗さがRmaxで100オングストローム以下に容易に
研磨して仕上げることができるものである。また、基板
の外径をより小径にし、また厚さを薄くしてもよい。
化学強化ガラスを用いたが、ソーダライムガラス、ボロ
シリケート、アルミノシリケート、アルミノボロシリケ
ート、石英ガラス等の他のガラス、あるいはセラミック
スを使用することができる。これらは、その表面を表面
粗さがRmaxで100オングストローム以下に容易に
研磨して仕上げることができるものである。また、基板
の外径をより小径にし、また厚さを薄くしてもよい。
【0065】(2)実施例では第2下地層をCr膜で構
成した例を掲げたが、第2下地層の材料として、Cr以
外に、TiW、Mo、Ti、Ta、W、Zr、Cu、
A、Zn、In、Sn等の非磁性材料を用いることがで
きる。
成した例を掲げたが、第2下地層の材料として、Cr以
外に、TiW、Mo、Ti、Ta、W、Zr、Cu、
A、Zn、In、Sn等の非磁性材料を用いることがで
きる。
【0066】(3)磁性層としては、実施例で掲げた例
のほかにCoNiPt、CoNiZr、CoCrPt、
CoPt、CoNiPi、CoP等の他のCo系合金や
Fe2O3 等の磁性材料により磁性層を構成してもよ
い。
のほかにCoNiPt、CoNiZr、CoCrPt、
CoPt、CoNiPi、CoP等の他のCo系合金や
Fe2O3 等の磁性材料により磁性層を構成してもよ
い。
【0067】(4)実施例2ではCr膜からなる非磁性
中間層を用いたが、この非磁性中間層としては、Mo、
Ti、Ta、W、Si、Ge等の非磁性材料、あるい
は、TiW、CrMoその他、これらの酸化物、窒化
物、炭化物等からなる非磁性薄膜からなるものでもよ
い。さらに、これらの非磁性薄膜を2層以上の複数層形
成したものでもよい。
中間層を用いたが、この非磁性中間層としては、Mo、
Ti、Ta、W、Si、Ge等の非磁性材料、あるい
は、TiW、CrMoその他、これらの酸化物、窒化
物、炭化物等からなる非磁性薄膜からなるものでもよ
い。さらに、これらの非磁性薄膜を2層以上の複数層形
成したものでもよい。
【0068】(5)実施例1では、保護層5を形成する
ための原料として、有機シリコン化合物であるテトラエ
トキシシランを用いたが、その部分又は完全加水分解物
を用いてもよく、またいわゆるゾルゲル法によりシリコ
ン酸化物を形成するものであれば他のシリコンアルコキ
シドやその部分又は完全加水分解物を用いてもよい。こ
の様な例としては、テトラメトキシシラン、テトラ−n
−プロポキシシラン、テトラ−1−プロポキシシラン、
テトラ−n−プトポキシシラン、テトラ−sec−プト
キシシラン、テトラ−tert−プトキシシラン等のテ
トラアルコキシシランや、これらのテトラアルコキシシ
ランのアルコキシ基の1〜3個をアルキル基に置換した
モノアルキルトリアルコキシシラン、ジアルキルジアル
コキシシラン及びトリアルキルモノアルコキシシラン等
のケイ素アルコキシド及びこれらの部分又は完全加水分
解物が挙げられる。
ための原料として、有機シリコン化合物であるテトラエ
トキシシランを用いたが、その部分又は完全加水分解物
を用いてもよく、またいわゆるゾルゲル法によりシリコ
ン酸化物を形成するものであれば他のシリコンアルコキ
シドやその部分又は完全加水分解物を用いてもよい。こ
の様な例としては、テトラメトキシシラン、テトラ−n
−プロポキシシラン、テトラ−1−プロポキシシラン、
テトラ−n−プトポキシシラン、テトラ−sec−プト
キシシラン、テトラ−tert−プトキシシラン等のテ
トラアルコキシシランや、これらのテトラアルコキシシ
ランのアルコキシ基の1〜3個をアルキル基に置換した
モノアルキルトリアルコキシシラン、ジアルキルジアル
コキシシラン及びトリアルキルモノアルコキシシラン等
のケイ素アルコキシド及びこれらの部分又は完全加水分
解物が挙げられる。
【0069】実施例1ではシリカ微粒子の平均粒径を1
00オングストロームとしたが、微粒子の平均粒径は5
0〜300オングストロームの範囲内であるのが好まし
く、また、この範囲内で2種以上の異なる平均粒径のも
のを混在させてもよい。この平均粒径が50〜300オ
ングストロームであると、磁気記録媒体の表面粗さ(R
max)を所望の50〜300オングストロームにする
ことが容易となる。特に、コンタクトレコーディング用
の磁気記録媒体では、平均粒径が50〜200オングス
トロームの範囲にあることが望ましい。
00オングストロームとしたが、微粒子の平均粒径は5
0〜300オングストロームの範囲内であるのが好まし
く、また、この範囲内で2種以上の異なる平均粒径のも
のを混在させてもよい。この平均粒径が50〜300オ
ングストロームであると、磁気記録媒体の表面粗さ(R
max)を所望の50〜300オングストロームにする
ことが容易となる。特に、コンタクトレコーディング用
の磁気記録媒体では、平均粒径が50〜200オングス
トロームの範囲にあることが望ましい。
【0070】なお、ここで磁気記録媒体の表面粗さ(R
max)の所望値を50〜300オングストロームとし
た理由は、50オングストローム未満であると磁気ヘッ
ドの吸着を防止できず、一方、300オングストローム
を越えると、媒体上での磁気ヘッドの動作性が不安定と
なり、ヘッドクラッシュがおきやすくなること、さら
に、磁気的な記録再生特性も悪化してくる。特に、コン
タクトレコーディングでは、磁性層とヘッドとの距離が
時間的に変化する、すなわち振動すると、磁気特性に深
刻な影響が出てくるので、300オングストロームを越
えないことが、大切である。
max)の所望値を50〜300オングストロームとし
た理由は、50オングストローム未満であると磁気ヘッ
ドの吸着を防止できず、一方、300オングストローム
を越えると、媒体上での磁気ヘッドの動作性が不安定と
なり、ヘッドクラッシュがおきやすくなること、さら
に、磁気的な記録再生特性も悪化してくる。特に、コン
タクトレコーディングでは、磁性層とヘッドとの距離が
時間的に変化する、すなわち振動すると、磁気特性に深
刻な影響が出てくるので、300オングストロームを越
えないことが、大切である。
【0071】保護層中のシリカ微粒子の存在しない領域
の厚さを、実施例1では100オングストロームとした
が、この厚さは20〜200オングストロームの範囲に
するのが好ましい。
の厚さを、実施例1では100オングストロームとした
が、この厚さは20〜200オングストロームの範囲に
するのが好ましい。
【0072】その理由は20オングストローム未満であ
ると、無機酸化物膜が薄くなり過ぎて硬質微粒子を保持
する地からが小さくなって、CSS耐久性が悪くなると
共に保護膜としての役割を果たしてきれずに磁性層の劣
化を生じ、また200オングストロームを越えるとスペ
ーシングロスの問題が発生するからである。また、平均
粒径が50〜200オングストロームの硬質微粒子を用
いて磁気記録媒体の表面粗さ(Rmax)を50〜30
0オングストロームにするためにも、この範囲にするの
が好ましい。
ると、無機酸化物膜が薄くなり過ぎて硬質微粒子を保持
する地からが小さくなって、CSS耐久性が悪くなると
共に保護膜としての役割を果たしてきれずに磁性層の劣
化を生じ、また200オングストロームを越えるとスペ
ーシングロスの問題が発生するからである。また、平均
粒径が50〜200オングストロームの硬質微粒子を用
いて磁気記録媒体の表面粗さ(Rmax)を50〜30
0オングストロームにするためにも、この範囲にするの
が好ましい。
【0073】(6)実施例では潤滑層の材料としてパー
フルオロポリエーテルを用いたが、フルオロカーボン系
の液体潤滑剤やスルホン酸のアルカリ金属塩からなる潤
滑剤を用いることもできる。その膜厚は10〜30オン
グストロームであることが好ましく、その理由は10オ
ングストローム未満であると耐摩耗性の向上を計ること
が充分でなく、また30オングストロームを越えると耐
摩耗性の向上がみられず、しかもヘッドの吸着の問題が
生ずるからである。
フルオロポリエーテルを用いたが、フルオロカーボン系
の液体潤滑剤やスルホン酸のアルカリ金属塩からなる潤
滑剤を用いることもできる。その膜厚は10〜30オン
グストロームであることが好ましく、その理由は10オ
ングストローム未満であると耐摩耗性の向上を計ること
が充分でなく、また30オングストロームを越えると耐
摩耗性の向上がみられず、しかもヘッドの吸着の問題が
生ずるからである。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明にかかる磁
気記録媒体及びその製造方法は、ガラス基板上に下地
層、磁性層、保護層及び潤滑層を有する磁気記録媒体に
おいて、保護層を、硬質微粒子が分散されてその表面に
該硬質微粒子に起因する凹凸が表れているもので構成
し、下地層を第1下地層と第1下地層と異なる材料で膜
厚の厚い第2下地層で構成し、第1下地層を構成する材
料を、該第1下地層の上に形成される前記第2下地層の
結晶成長を助長して該第2下地層の上に形成される前記
磁性層の結晶成長を助長する性質と該第2下地層と前記
ガラス基板との熱膨張差に起因する内部応力を緩和させ
る性質とを備えた材料で構成するようにしたことによ
り、高保磁力化、低浮上走行化及び高CSS耐久性をよ
り容易に実現できる磁気記録媒体及びその製造方法を得
ているものである。
気記録媒体及びその製造方法は、ガラス基板上に下地
層、磁性層、保護層及び潤滑層を有する磁気記録媒体に
おいて、保護層を、硬質微粒子が分散されてその表面に
該硬質微粒子に起因する凹凸が表れているもので構成
し、下地層を第1下地層と第1下地層と異なる材料で膜
厚の厚い第2下地層で構成し、第1下地層を構成する材
料を、該第1下地層の上に形成される前記第2下地層の
結晶成長を助長して該第2下地層の上に形成される前記
磁性層の結晶成長を助長する性質と該第2下地層と前記
ガラス基板との熱膨張差に起因する内部応力を緩和させ
る性質とを備えた材料で構成するようにしたことによ
り、高保磁力化、低浮上走行化及び高CSS耐久性をよ
り容易に実現できる磁気記録媒体及びその製造方法を得
ているものである。
【図1】本発明の実施例1にかかる磁気記録媒体の構成
を示す模式的断面図である。
を示す模式的断面図である。
【図2】実施例1及び比較例1〜3の磁気記録媒体の保
磁力、記録再生出力及びノイズの測定結果を表にして示
した図である。
磁力、記録再生出力及びノイズの測定結果を表にして示
した図である。
【図3】実施例1及び比較例2の環境耐久性の測定結果
をグラフにして示した図である。
をグラフにして示した図である。
【図4】本発明の実施例2にかかる磁気記録媒体の構成
を示す模式的断面図である。
を示す模式的断面図である。
【図5】実施例2の加熱処理温度と保磁力との関係をグ
ラフにして示した図である。
ラフにして示した図である。
【図6】実施例4〜14の磁気記録媒体の各特性の測定
結果を表にして示した図である。
結果を表にして示した図である。
【図7】実施例15〜18の磁気記録媒体の各特性の測
定結果を表にして示した図である。
定結果を表にして示した図である。
【図8】実施例19〜22の磁気記録媒体の各特性の測
定結果を表にして示した図である。
定結果を表にして示した図である。
【図9】実施例23〜26の磁気記録媒体の各特性の測
定結果を表にして示した図である。
定結果を表にして示した図である。
【図10】実施例27〜33の磁気記録媒体の各特性の
測定結果を表にして示した図である。
測定結果を表にして示した図である。
【図11】実施例34〜40の磁気記録媒体の各特性の
測定結果を表にして示した図である。
測定結果を表にして示した図である。
【図12】実施例41〜46の磁気記録媒体の各特性の
測定結果を表にして示した図である。
測定結果を表にして示した図である。
【図13】実施例47〜52の磁気記録媒体の各特性の
測定結果を表にして示した図である。
測定結果を表にして示した図である。
1…ガラス基板、2…第1下地層、3…第2下地層、4
…磁性層、5…保護層、6…潤滑層。
…磁性層、5…保護層、6…潤滑層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 久雄 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 表面が精密研磨されたガラス基板上に形
成された下地層と、この下地層の上に形成された磁性層
と、この磁性層の上に他の層を介して又は介さずに形成
された保護層と、この保護層上に形成された潤滑層とを
有する磁気記録媒体において、 前記保護層は、硬質微粒子が分散されてその表面に該硬
質微粒子に起因する凹凸が表れているものであり、 前記下地層は、前記ガラス基板に接する側に形成された
第1下地層と、この第1下地層の上に形成されて該第1
下地層を構成する材料と異なる材料で構成され、かつ、
前記第1下地層より膜厚が厚い第2下地層とを有し、 前記第1下地層を構成する材料が、該第1下地層の上に
形成される前記第2下地層の結晶成長を助長して該第2
下地層の上に形成される前記磁性層の結晶成長を助長す
る性質と、該第2下地層と前記ガラス基板との熱膨張差
に起因する内部応力を緩和させる性質とを備えた材料で
あることを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 前記第1下地層を構成する材料が、A
l、Si、Pb、Cu、In、Ti又はGaのいずれか
1又は2以上を主たる成分とするものであることを特徴
とする請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 前記第1下地層の厚さが10〜100オ
ングストロームであることを特徴とする請求項1又は2
記載の磁気記録媒体。 - 【請求項4】 前記磁性層の材料が、CoーX系(ただ
し、Xは、Ni、Cr、Ta、Pt、Zr、Si又はB
のいずれか1又は2以上とする)の磁性材料であり、前
記第2下地層の材料が、CrもしくはCrーY系(ただ
し、Yは、Mo、Zr、B、W、Ta、V又はSiのい
ずれか1又は2以上とする)の膜材料であることを特徴
とする請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気記録媒
体。 - 【請求項5】 前記第2下地層が、2層以上の膜で構成
されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
かに記載の磁気記録媒体。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の磁
気記録媒体を製造する磁気記録媒体の製造法方法におい
て、 前記下地層及び磁性層をスパッタ法で順次形成し、 次に、前記磁性層の上又はこの磁性層の上に形成された
他の層の上に、硬質微粒子が分散された液状原料を塗布
し、加熱処理を含む処理を施して硬質微粒子が分散さ
れ、かつ、その表面に前記硬質微粒子に起因する凹凸が
表れている保護層を形成し、 次に、前記保護層の上に前記潤滑層を塗布して形成する
ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10508995A JP2937294B2 (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
US08/639,168 US5766727A (en) | 1995-04-28 | 1996-04-26 | Magnetic recording medium and method for manufacturing the same |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10508995A JP2937294B2 (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
US08/639,168 US5766727A (en) | 1995-04-28 | 1996-04-26 | Magnetic recording medium and method for manufacturing the same |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08297833A true JPH08297833A (ja) | 1996-11-12 |
JP2937294B2 JP2937294B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=26445437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10508995A Expired - Lifetime JP2937294B2 (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5766727A (ja) |
JP (1) | JP2937294B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1074618A (ja) * | 1996-08-30 | 1998-03-17 | Hoya Corp | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
US6027801A (en) * | 1997-04-04 | 2000-02-22 | Hitachi Maxell, Ltd. | Magnetic recording medium |
US6143388A (en) * | 1997-11-24 | 2000-11-07 | International Business Machines Corporation | Thin film disk with onset layer |
US6704103B2 (en) | 2001-08-23 | 2004-03-09 | Kla-Tencor Corporation | Coatings for sensitivity enhancement of signal from glass disks |
US20050158883A1 (en) * | 2003-03-05 | 2005-07-21 | Fujitsu Limited | Multilayered structure film and method of making the same |
JP4060859B2 (ja) * | 2003-03-05 | 2008-03-12 | 富士通株式会社 | 多層構造膜およびその製造方法 |
US8815060B2 (en) * | 2004-08-30 | 2014-08-26 | HGST Netherlands B.V. | Method for minimizing magnetically dead interfacial layer during COC process |
US7711239B2 (en) * | 2006-04-19 | 2010-05-04 | Qualcomm Mems Technologies, Inc. | Microelectromechanical device and method utilizing nanoparticles |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6139921A (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-26 | Tdk Corp | 磁気記録媒体および磁気記録方法 |
JPS6142724A (ja) * | 1984-08-03 | 1986-03-01 | Tdk Corp | 磁気記録媒体および磁気記録方法 |
JP2690948B2 (ja) * | 1988-07-04 | 1997-12-17 | 株式会社日立製作所 | 磁気記録媒体の製造方法 |
US5316844A (en) * | 1990-04-16 | 1994-05-31 | Hoya Electronics Corporation | Magnetic recording medium comprising an aluminum alloy substrate, now magnetic underlayers, magnetic layer, protective layer, particulate containing protective layer and lubricant layer |
JP3018762B2 (ja) * | 1992-08-06 | 2000-03-13 | 富士電機株式会社 | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP10508995A patent/JP2937294B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-04-26 US US08/639,168 patent/US5766727A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2937294B2 (ja) | 1999-08-23 |
US5766727A (en) | 1998-06-16 |
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