JPH08203072A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPH08203072A
JPH08203072A JP1449995A JP1449995A JPH08203072A JP H08203072 A JPH08203072 A JP H08203072A JP 1449995 A JP1449995 A JP 1449995A JP 1449995 A JP1449995 A JP 1449995A JP H08203072 A JPH08203072 A JP H08203072A
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magnetic recording
layer
magnetic
cleaning
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JP1449995A
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Keiji Moroishi
圭二 諸石
Hisao Kawai
久雄 河合
Osamu Koike
修 小池
Junichi Horikawa
順一 堀川
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Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高保磁力化、低浮上走行化及び高CSS耐久
性をより容易に実現できる磁気記録媒体及びその製造方
法を得る。 【構成】 基板1上に、順次、下地層2,3、磁性層
4、保護層5及び潤滑層6を形成する工程を有し、磁性
層4を形成した後に該磁性層4を洗浄液によって洗浄す
る洗浄工程を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置に使
用される磁気記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク等の磁気記録媒体に対す
る高記録密度化の要請は近年ますます厳しいものになっ
ている。
【0003】ここで、一般に、ハードディスク等の磁気
記録媒体は、非磁性基板に下地膜、磁性膜及び保護膜を
順次形成したもので、この上で磁気ヘッドが搭載された
ヘッドスライダーを浮上走行させながら記録及び再生を
行なう。したがって、この磁気記録媒体の高密度記録化
を実現するためには、磁性膜の高保磁力化に加えて、ヘ
ッドスライダーの低浮上走行化及びCSS(contact st
art and stop)に対する耐久性の向上等を実現すること
が重要である。すなわち、ヘッドスライダーを低浮上走
行させることによって、記録・再生の際の磁気ヘッドと
磁性膜との距離を小さくして高密度の記録・再生を可能
にする必要がある。また、この低浮上走行化させると、
ヘッドスライダーの走行開始及び停止時における摺動走
行と浮上走行との切替の繰り返し動作(CSS)の際
に、磁気ヘッド及び磁気記録媒体に加わる物理的・機械
的負担が急激に増すので、このCSSにおける磁気ヘッ
ド及び磁気記録媒体の耐久性向上(以下、「高CSS耐
久性」と略称する)も必要になる。さらには、高密度記
録化にともなって再生時のノイズ低減化もより厳しく要
求される。
【0004】ところで、現状の多くのハードディスク
は、非磁性基板としてアルミ合金基板を用い、その表面
にNiーPめっきを施して研磨した後、テクスチャー加
工を施して表面に適度の表面粗さを付与しておき、しか
る後に、下地膜、磁性膜及び保護膜等を順次スパッタ法
で形成したものである。すなわち、テクスチャー加工に
よる表面粗さに起因する凹凸が下地膜及び磁性膜を介し
て保護膜表面に表われるようにして、CSSの際にヘッ
ドスライダーが磁気記録媒体に吸着したり、あるいは、
両者の間の摩擦力が所定以上に大きくならないようにし
ている。
【0005】また、保護膜として、ポリ珪酸やガラス質
の塗布膜を形成することによって保護膜表面に所定の表
面粗さが現れるようにした方法も提案されている(例え
ば、特公平1ー18500号公報参照)。
【0006】さらに、最近になって、高記録密度化がよ
り容易に実現できる可能性の高いものとして、非磁性基
板にガラス基板を用いた磁気記録媒体が注目されてい
る。これは、ガラスが、最近のハードディスクの小径・
薄板化に対応できる十分な硬度を有する等の物理的・化
学的耐久性に優れ、しかも、その表面を比較的容易に高
い平面精度に形成できる性質を有していることが高記録
密度化実現により適していることがわかってきたためで
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気記録媒
体の高密度記録化に必要な磁性膜の高保磁力化、ヘッド
スライダーの低浮上走行化及び高CSS耐久性等を実現
するためには、基板上に形成される各膜の磁気特性等の
基本的特性を向上させる必要があることは勿論のこと、
各膜の物理的強度、平滑性、各膜どうしの付着力等の向
上も要求されるが、上述の従来の磁気記録媒体はいずれ
もこの様な特性の向上には一定の限界が生じていた。
【0008】本発明は、上述の背景のもとでなされたも
のであり、高保磁力化、低浮上走行化及び高CSS耐久
性をより容易に実現できる磁気記録媒体及びその製造方
法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明にかかる磁気記録媒体の製造方法は、(構成
1) 基板上に、少なくとも下地層、磁性層及び保護層
を含む層を形成する工程を有する磁気記録媒体の製造方
法において、前記いずれか1又は2以上の層形成後にそ
れぞれの層を洗浄液によって洗浄する洗浄工程を有する
ことを特徴とする構成とし、構成1の態様として、(構
成2) 前記洗浄工程は、前記磁性層又はこの磁性層と
前記保護層との中間に形成される中間層を洗浄するもの
であることを特徴とする構成とし、構成1又は2の態様
として、(構成3) 前記保護層の形成工程は、該保護
層を形成する面上に液状原料を付着して加熱処理するも
のであるであることを特徴とする構成とし、構成1ない
し3のいずれかの態様として、(構成4) 前記洗浄工
程は、該洗浄工程終了時に洗浄対象の層の表面に洗浄液
による濡れ性を持たせるものであることを特徴とする構
成とし、構成3又は4の態様として、(構成5) 前記
洗浄液の主たる成分と前記保護層の液状原料に含まれる
主たる成分が同じものであることを特徴とする構成と
し、構成1ないし5のいずれかの態様として、(構成
6) 前記洗浄液の主たる成分がイソプロピルアルコー
ルであることを特徴とする構成とし、構成1ないし6の
いずれかの態様として、(構成7) 前記洗浄工程は、
洗浄液を収納した1又は2以上の主洗浄槽中での基板の
揺動と洗浄剤に超音波振動を与えることによる主洗浄工
程と、仕上げ洗浄槽中で基板を揺動させることによる仕
上げ洗浄工程とを有するものであることを特徴とする構
成とし、構成3ないし7のいずれかの態様として、(構
成8) 前記保護層の液状原料は、硬質微粒子が分散さ
れたものであることを特徴とする構成とし、構成1ない
し8のいずれかの態様として、(構成9) 前記基板が
ガラス基板であることを特徴とする構成とし、構成1な
いし9のいずれかの態様として(構成10) 前記下地
層が、前記基板に接する側に形成されたSi、Pb、C
u、Al、Ga又はInのいずれか1又は2以上を主た
る成分とする第1下地層と、この第1下地層の上に形成
されたCrからなる第2下地層からなるものであること
を特徴とする構成とし、構成10の態様として、(構成
11) 前記第1下地層の厚さが10〜100オングス
トロームであることを特徴とする構成とし、構成1ない
し11のいずれかの態様として、(構成12) 前記磁
性層の材料が、CoーX系(ただし、Xは、Ni、C
r、Ta、Pt、Zr、Si又はBのいずれか1又は2
以上とする)であり、前記中間層を構成する材料が、C
rもしくはCrーY系(ただし、Yは、Mo、Zr、
B、W、Ta又はSiのいずれか1又は2以上とする)
であることを特徴とする構成としたものである。
【0010】
【作用】上述の構成1によれば、基板上に形成される層
を洗浄液によって洗浄する洗浄工程を設けることによっ
て、スパッタ成膜後の膜表面のパーティクル汚れの除
去、膜表面の再活性化等を行って、各膜の物理的強度、
各膜どうしの付着力等の著しい向上を図ることが可能に
なり、これにより、磁性膜の高保磁力化、ヘッドスライ
ダーの低浮上走行化及び高CSS耐久性等をより高いレ
ベルで実現可能となって、磁気記録媒体のさらなる高密
度記録化が可能になった。
【0011】基板上に形成される層を洗浄することによ
ってこの様な著しい効果が得られる事実は、本発明者等
の研究によってはじめて解明されたものである。すなわ
ち、従来は、基板に研磨加工やテクスチャー加工を施し
た後にこの基板自体を洗浄するほかは、特に洗浄を行な
わないばかりでなく、むしろ、基板上に形成された層の
洗浄を行なうことは洗浄によって逆に既成の膜表面を汚
染するおそれすらあるものと考えられていた程である。
【0012】上記洗浄工程は、構成2のように、磁性層
又はこの磁性層と保護層との中間に形成される中間層を
洗浄するものである場合により効果的であり、しかも、
その場合、構成3のように、保護層の形成工程が、該保
護層を形成する面上に液状原料を付着して加熱成膜する
ものである場合にさらに効果的であることが確認されて
いる。
【0013】また、構成4のように、洗浄工程によって
洗浄した層に積極的に濡れ性を持たせることにより、こ
の層の上に形成される層の膜付着力や他の膜特性を向上
させることができ、その場合には、構成5のように、洗
浄液の主たる成分と保護層の液状原料に含まれる主たる
成分とを同じものにすることによってより大きな効果が
得られ、その洗浄液としては、構成6のように、イソプ
ロピルアルコールを用いることが好ましい。
【0014】また、前記洗浄工程を、構成7のように、
洗浄液を収納した1又は2以上の主洗浄槽中での基板の
揺動と洗浄剤に超音波振動を与えることによる主洗浄工
程と、仕上げ洗浄槽中で基板を揺動させることによる仕
上げ洗浄工程とを有するもののように、徹底したものと
することによって、著しい効果が得られる。
【0015】さらに、前記保護層の液状原料を、硬質微
粒子が分散されたものにすることによって適切な表面粗
さを備えたものとすることができ、構成9のように、基
板をガラス基板で構成し、構成10のように、前記下地
層を、前記基板に接する側に形成されたAl、Si、P
b、Cu、In又はGaのいずれか1又は2以上を主た
る成分とする第1下地層と、この第1下地層の上に形成
されたCrからなる第2下地層からなるもので構成し、
構成11のように、前記第1下地層の厚さを10〜10
0オングストロームとし、さらには、構成12のよう
に、前記磁性層の材料を、CoーX系(ただし、Xは、
Ni、Cr、Ta、Pt、Zr、Si又はBのいずれか
1又は2以上とする)とし、前記中間層を構成する材料
が、CrもしくはCrーY系(ただし、Yは、Mo、Z
r、B、W、Ta又はSiのいずれか1又は2以上とす
る)とすることによって、本発明の効果をより著しいも
のにできる磁気記録媒体を得ることができる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の実施例1にかかる磁気記録
媒体の製造方法によって製造される磁気記録媒体の構成
を示す模式的断面図である。以下、図1を参照にしなが
らまず実施例1にかかる磁気記録媒体の製造方法で製造
される磁気記録媒体の構成を簡単に説明し、次に、実施
例1にかかる磁気記録媒体の製造方法を説明する。
【0017】図1に示されるように、この実施例の方法
で製造される磁気記録媒体は、要するに、ガラス基板1
の上に、順次、第1下地層2、第2下地層3、磁性層
4、保護層5及び潤滑層6が形成されたものである。
【0018】ガラス基板1は、化学強化ガラスを、外径
95mmφ、中心部の穴径25mmφ、厚さ0.8mm
のディスク状に形成し、その両主表面を表面粗さがRm
axで30オングストロームとなるように精密研磨した
ものである。
【0019】ここで、ガラス基板1を構成する化学強化
ガラスとしては、主たる成分として重量%で、SiO2
が62〜75%、Al2 3 が5〜15%、Li2 Oが
4〜10%、Na2 Oが4〜12%、ZrO2 が5.5
〜15%それぞれ含有するとともに、Na2 O/ZrO
2 の重量比が0.5〜2.0、Al2 3 /ZrO2
重量比が0.4〜2.5である化学強化用ガラスを、N
aイオン及び/又はKイオンを含有する処理浴でイオン
交換処理して化学強化したもの(詳しくは、特開平5ー
32431号公報参照)を用いた。
【0020】第1下地層2は、厚さ約50オングストロ
ームのAlの薄膜である。
【0021】第2下地膜3は、厚さ約2000オングス
トロームのCr膜である。
【0022】磁性層4は、厚さ約500オングストロー
ムのCoNiCrTa膜である。ここで、CoNiCr
Ta膜の組成は、原子組成比で、Co:Ni:Cr:T
a=66:25:8:1の組成を有している。
【0023】保護層5は、シリコン酸化物(ポリケイ
酸)膜5a中にシリカ(SiO2 )微粒子5bが分散さ
れ、表面にこのシリカ微粒子に起因する凹凸が表れてい
るものである。シリカ微粒子5bの存在しない部分のシ
リコン酸化物膜5aの膜厚は約100オングストローム
である。また、シリカ微粒子5bは、平均粒径が約10
0オングストロームである。なお、ここで、シリカ微粒
子の平均粒径とは、シリカ微粒子の平均的な大きさ、す
なわち、球状及び球でない形状のシリカ微粒子を含めて
一群のシリカ微粒子の径を測定して平均した大きさを意
味する。
【0024】潤滑層6は、パーフルオロポリエーテルか
らなる潤滑剤(例えば、モンテジソン社製AM2001
がある)を浸漬法により、保護膜5上に塗布して膜厚約
20オングストロームに形成したものである。
【0025】次に、実施例の磁気記録媒体の製造方法を
説明する。
【0026】まず、化学強化ガラスの板材を切り出し
て、外径95mmφ、中心部の穴径25mmφ、厚さ
0.8mmのディスク状に形成し、その両主表面を精密
研磨して表面粗さがRmaxで約30オングストローム
となるようにしてガラス基板1を得る。
【0027】次に、ガラス基板1を洗浄後、このガラス
基板の1主表面に、AlターゲットとArガスを用いた
スパッタリング法により、膜厚約50オングストローム
のAl膜からなる第1下地層2を形成する。
【0028】次に、この第1下地層2の上に、Crター
ゲットとArガスを用いるスパッタリング法により、膜
厚約2000オングストロームのCr膜からなる第2下
地層3を形成する。
【0029】次に、この第2下地層の上に、CoNiC
rTaターゲットとArガスを用いたスパッタリング法
により、膜厚約500オングストロームのCoNiCr
Ta膜からなる磁性層4を形成する。
【0030】次に、磁性層4の形成からなるべく4時間
以内、より望ましくは30分以内に磁性層4を形成した
基板の洗浄を行う。この洗浄工程は、洗浄液を満たした
主洗浄槽中に基板を所定時間浸して引上げる主洗浄と、
この主洗浄後の基板を仕上げ洗浄槽中に所定時間浸して
引上げる仕上げ洗浄とからなる。この場合、洗浄液とし
ては、純度95%以上のイソプロピルアルコールを用い
る。また、主洗浄槽及び仕上げ洗浄槽においては、基板
面を液面に対して垂直に浸し、基板面に対して平行に上
・下運動を与えると同時に超音波洗浄を行う。さらに、
主洗浄槽中の洗浄液の液温は約30℃にし、基板を主洗
浄槽の洗浄液中に浸す時間を約3分とし、引上げ速度を
約10mm/秒にする。主洗浄は、3槽の主洗浄槽を用
いて順次繰り返す。また、仕上げ洗浄槽の洗浄液の液温
は25℃以上、35℃以下にし、基板を仕上げ洗浄槽の
洗浄液中に浸す時間を約2分とし、引上げ速度を約2m
m/秒にする。なお、仕上げ洗浄槽から引上げを開始す
る際には超音波を停止させておくことが好ましい。ま
た、洗浄液の液温は主洗浄の液温よりも仕上げ洗浄の液
温を高くすると同時に仕上げ洗浄の液温を35℃以下に
することが好ましい。35℃以上にすると、磁性層4の
表面に適度の濡れ性を持たせることが困難になる。さら
に、主洗浄槽は3槽以上設けることが好ましいが、1槽
でも一定の効果が得られることが確認されている。ま
た、主洗浄における引上げ速度を仕上げ洗浄における引
上げ速度より早くしているのは、塵埃が付着する可能性
をできるだけ小さくし、一方、仕上げ洗浄においては、
磁性層4の表面を半乾き状態にして適度の濡れ性を持た
せるためである。この場合、仕上げ洗浄の際における引
上げ速度は、0.5mm/秒以上で10mm/秒の範囲
であれば、所定の濡れ性を持たせることが可能である。
0.5mm/秒以下であると、磁性層4の表面が完全に
乾燥してしまい、次工程で形成される保護膜が膜剥がれ
の生じやすい等の欠陥の有するものになるおそれが高く
なる。逆に、10mm/秒以上であると濡れ過ぎて次工
程で形成される保護膜が成膜ムラが多い等の欠陥の有す
るものになるおそれが高くなる。
【0031】次に、上記仕上げ洗浄における引上げ後、
90秒以内に、硬質微粒子を分散させた液状物中に磁性
層4の表面を接触させて該液状物を塗布し、加熱処理を
施して保護層5を形成する。この場合、この液状物は、
有機シリコン化合物としてのテトラエトキシシラン(S
i(OC2 5 4 )と、平均粒径が約100オングス
トローム(コールターカウンター社製粒度分布測定機コ
ールターカウンターN4での測定値)のシリカ微粒子
と、水と、イソプロピルアルコールとを重量比で、1
0:0.3:3:500の割合で混合したシリカ微粒子
を含む有機シリコン化合物溶液である。また、液状物塗
布後の加熱処理は、約280℃の温度で2時間加熱する
処理である。これにより、シリコン酸化物(ポリケイ
酸)膜5a中にシリカ微粒子5bが分散された保護層5
が得られる。
【0032】次に、保護層5を形成した基板を純水及び
IPAで洗浄する。
【0033】次に、パーフルオロポリエーテルからなる
潤滑剤(例えば、モンテジソン社製AM2001)を浸
漬法により、保護層5上に塗布して膜厚約20オングス
トロームの潤滑層6を形成し、しかる後、その表面をバ
ーニッシュヘッドを用いて突起物を除去して磁気記録媒
体を得る。
【0034】このようにして得られた磁気記録媒体の表
面粗さを、ランクテーラーホブソン社製のタリステップ
を用いて測定したところ、最大高さ(Rmax)で15
0オングストロームであった。
【0035】また、この磁気記録媒体は300オングス
トロームのグライドテストに合格した。
【0036】次に、Al2 3 −TiC焼結体をスライ
ダー部とした磁気ヘッドによるコンタクト・スタート・
ストップ・テスト(CSSテスト)では、100000
回後の静止摩擦係数が0.4以下であり、優れた耐摩耗
性を有していた。
【0037】また、この磁気記録媒体の保磁力を測定し
たところ、1800エールステッドであり、極めて優れ
たものであった。
【0038】さらに、磁気ヘッド浮上量が0.055μ
mの薄膜ヘッドを用い、ヘッドとディスクとの相対速度
を6m/sとし、線記録密度で70kfci(1インチ
当たり70000ビットの線記録密度)における記録再
生出力を測定したところ、245μVという高い値が得
られた。
【0039】また、キャリア周波数8.5MHzで、測
定帯域を15MHzとしてスペクトラムアナライザーに
より信号記録再生時のノイズスペクトラムを測定した。
なお、本測定に用いた薄膜ヘッドは、コイルターン数が
50、トラック幅が6μm、磁気ヘッドギャップ長が
0.25μmである。その結果、ノイズは2.1μVrm
s という小さい値であった。
【0040】さらに、上記条件で測定した磁気特性も良
好で、D50で80KBPI(キロビット/インチ)以上
の高密度の記録が可能であった。
【0041】次に、洗浄工程の有無による効果を確認す
るために、本実施例の製造方法で製造した磁気記録媒体
と、本実施例の製造方法から洗浄工程のみを除いた製造
方法で製造した比較例の磁気記録媒体とについて、線記
録密度の値を変えてエラーテストを行った場合のデフェ
クト(欠陥)数と、ヘッド浮上量を変えてグライドテス
トを行った場合のグライドヒット数とを測定した結果を
示す。なお、デフェクト数とは、平均出力に対して一定
レベル(スライスレベル)を下回った出力を示すビット
数であり、本実施例ではこのスライスレベルを85%と
し、線記録密度が10,20,…,110,120KF
CIの各場合の値を測定した。また、グライドヒット数
とは、一定の浮上量を有するヘッドスライダーに取り付
けられたピエゾ素子からの信号が、ディスク上の突起物
等によりヘッドスライダーが振動を受けた場合に一定値
(スライスレベル)以上になる時の突起物等の検出個数
をいい、ここでは、ヘッド浮上量が0,10,20,
…,140,150nmの各場合の値を測定した。図2
はデフェクト数の測定結果を表にして示した図、図3は
図2の測定結果をグラフにして示した図、図4はグライ
ドヘット数の測定結果を表にして示した図、図5は図4
の測定結果をグラフにして示した図である。
【0042】上述の比較結果から明らかなように、洗浄
工程がない場合には、30KFCIから既に欠陥がみら
れ、60KFCIでは欠陥数が100を越えてしまい、
磁気ディスクの高密度化を阻害する。しかも、グライド
ヒット数が浮上量50nm程度で検出が始まることか
ら、これ以上のヘッドの低浮上化は困難である。
【0043】これに対して本実施例の場合には、60K
FCI付近からようやく欠陥の検出が認められる程度で
あり、グライドヒット数も浮上量30nmまではほとん
ど検出されず、極めて優れていることがわかる。
【0044】さらに、比較のために、第1下地層2を形
成しないほかは、上記実施例1と同じ構成及び製造方法
を有する磁気記録媒体を作製してその特性を実施例1の
場合と同一の測定方法で調べたところ、保磁力が140
0エールステッド、記録再生出力が200μV、ノイズ
が4.0μVrms であり、いずれも実施例1に比較して
劣るものであった。
【0045】さらに、比較のために、保護層5をカーボ
ン薄膜で構成したほかは、下地膜をはじめとして上記実
施例1と同じ構成及び製造方法を有する比較例の磁気記
録媒体を作製してその特性を実施例1の場合と同一の測
定方法で調べたところ、保磁力が1300エールステッ
ド、記録再生出力が190μV、ノイズが2.1μVrm
s であり、ノイズ特性は同じであるが、保磁力と記録再
生出力とが実施例1のものに比較して劣るものであっ
た。また、この比較例の磁気記録媒体と本実施例の磁気
記録媒体とを、80℃、85%の高温多湿雰囲気中で保
管した場合に生ずる欠陥(ディフェクト)数を、測定機
(日立電子エンジニアリング株式会社製のRC560メ
ディアサーティファイヤー)を用い経時的に調べた結果
は、図6にグラフにして示した通りであった。これによ
り、本実施例の磁気記録媒体は高温多湿下に長期間保管
しても欠陥の発生が認められないのに対し、比較例の磁
気記録媒体は同様の条件で保管すると短期間に欠陥の発
生が認められ経時とともに欠陥は著しく増大することが
わかる。
【0046】さらに、比較のために、第1下地層2の膜
厚を150オングストロームと厚くしたほかは、上記実
施例1と同じ構成及び製造方法で作製した磁気記録媒体
の特性は、保磁力が1600エールステッド、記録再生
出力が210μV、ノイズが3.7μVrms であり、保
磁力は同じであるが記録再生出力とノイズ特性とが実施
例1のものに比較して劣るものであった。
【0047】(実施例2)図7は本発明の実施例2にか
かる磁気記録媒体の製造方法で製造した磁気記録媒体の
構成を示す模式的断面図である。図7に示されるよう
に、この実施例による磁気記録媒体は、上述の実施例1
で製造した磁気記録媒体における磁性層4と保護層5と
の間に非磁性中間層7を設けたものである。
【0048】また、この実施例の製造方法は、磁性層4
を形成した後に洗浄を行わずにこの磁性層4の上に上記
中間層7を形成する中間層形成工程を設け、この中間層
7の形成後に上記実施例1における洗浄工程と同じ洗浄
方法によって該中間層7を洗浄する洗浄工程を設けたも
のである。そのほかは実施例1と同一の構成を有するも
のであるので、共通する部分には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0049】この実施例における中間層7は、膜厚50
オングストロームのCr膜である。この中間層7は、磁
性層4を形成した後に、この磁性層4の上に、Crター
ゲットとArガスを用いるスパッタリング法によって形
成する。
【0050】この中間層7を設けるとともに、該中間層
7を洗浄する工程を設けた実施例2の方法で製造した磁
気記録媒体の特性を実施例1の場合と同じ測定方法によ
って測定したところ、1900エールステッドの保磁力
を有し、また最高記録密度はD50で90Kfciであ
り、CSS特性も100000回後の静止摩擦係数が
0.4以下であり、ノイズ特性が1.9μVrmsであ
り、さらに、グライドテストは実施例1と同じであると
いう優れたものであった。
【0051】また、この中間層7を設けたことにより、
保護層5を形成する際の加熱処理温度を十分に高くして
保護層5の膜質の向上を図ることができるばかりでな
く、磁性層4の保磁力を大きく向上させることができる
ことがわかった。
【0052】すなわち、上記実施例の磁気記録媒体製造
の際における保護層の加熱処理温度のみを変えて、室
温、150℃、200℃、250℃及び300℃の各温
度で加熱処理した5種の磁気記録媒体を作製した。一
方、比較のために、磁気記録媒体として、実施例1の方
法で製造した5種の磁気記録媒体を作製した。また、中
間層7を設けず、かつ保護層5としてSiO2 の代わり
にカーボン(C)を用いた5種の比較用磁気記録媒体を
作製した。これらの磁気記録媒体の保磁力を対比した結
果は図8にグラフにして示した通りである。なお、図8
のグラフにおいて、縦軸が保磁力(単位;エールステッ
ド)、横軸が加熱処理温度(単位;℃)であり、グラフ
における丸印のプロット点が実施例2の磁気記録媒体の
場合、四角印のプロット点が第1比較用磁気記録媒体の
場合、三角印のプロット点が第2比較用磁気記録媒体の
場合である。
【0053】このグラフから明らかなように、本実施例
の磁気記録媒体では、加熱処理温度を例えば300℃と
高くすると保磁力が向上するが、特に、比較用の磁気記
録媒体では、加熱処理温度を高くすると逆に保磁力の低
下が認められる。
【0054】(実施例3)図9は本発明の実施例3にか
かる磁気記録媒体の製造方法で製造した磁気記録媒体の
部分構成を示す模式的断面図である。図9に示されるよ
うに、この実施例による磁気記録媒体は、上述の実施例
2で製造した磁気記録媒体における磁性層4の代わり
に、第2下地層3の上に形成される非磁性層41、この
非磁性41の上に形成される第1磁性層42、この第1
磁性層42の上に形成される中間非磁性層43、この中
間非磁性層43の上に形成される第2磁性層44の複数
層からなる磁性層40を形成したものである。
【0055】また、この実施例の製造方法は、磁性層4
を形成する工程の代わりに磁性層40を形成する工程を
設けるほかは、この磁性層40の上に形成される中間層
7を洗浄する洗浄工程を有する点を含めて実施例2と同
一の構成を有するものであるので、共通する部分には同
一の符号を付してその説明を省略する。
【0056】この実施例における非磁性層41は膜厚1
00オングストロームのCrMo合金膜である。このC
rMo合金膜の組成は、Crが98原子%、Moが2原
子%である。この非磁性層41はこの上に形成される磁
性層の結晶構造を良好にするために設けられる。
【0057】第1磁性層42及び第2磁性層44はとも
に同一の材料であるCoPtCr合金からなり、膜厚も
ともに120オングストロームである。CoPtCr合
金の組成は、Coが78原子%、Ptが11原子%、C
rが11原子%である。
【0058】中間非磁性層43は、膜厚50オングスト
ロームのCrMo合金膜である。このCrMo合金膜の
組成は、Crが95原子%、Moが5原子%である。
【0059】上記磁性層40の各膜は、それぞれを構成
する合金をターゲットとし、Arガスを用いるスパッタ
リング法によって順次形成する。
【0060】このように、磁性層を複数の層で構成した
実施例3の方法で製造した磁気記録媒体の特性を実施例
1の場合と同じ測定方法によって測定したところ、保磁
力が1900エールステッド、最高記録密度がD50で1
00Kfci、CSS特性が100000回後の静止摩
擦係数が0.4以下、グライドテストは実施例1と同
じ、ノイズ特性が0.8μVrmsであり、実施例1,
2に比較して特にノイズ特性に優れているものであっ
た。
【0061】以上実施例により本発明を説明してきた
が、本発明は以下の変形例及び応用例を含むものであ
る。
【0062】上述の実施例では、基板として、化学強化
ガラスを用いたが、他のソーダライムガラス、ボロシリ
ケート、アルミノシリケート、アルミノボロシリケー
ト、石英ガラス等の他のガラス、あるいはセラミックス
を使用することができる。これらは、その表面を表面粗
さがRmaxで100オングストローム以下に容易に研
磨して仕上げることができるものである。また、基板の
外径をより小径にしまた厚さを薄くしてもよい。さらに
は、ガラス基板の外にアルミ基板やセラミックス基板で
もよい。
【0063】実施例では、第1下地層がAlである場合
を掲げたが、これは、Si、Pb、Cu、Ga又はIn
のいずれか1又は2以上を主たる成分とするものでもよ
い。また、実施例では、第2下地層がCrである場合を
掲げたが、これは、TiW、Mo、Ti、Ta、W、Z
r、Cu、A、Zn、In、Sn等の非磁性材料を用い
ることができる。
【0064】なお、下地層は1層であってもよく、ま
た、3層以上であってもよい。
【0065】磁性層としては、実施例で掲げた例のほか
にCoNiPt、CoNiCrTa、CoNiZr、C
oCrPt、CoPt、CoP、CoCrPtB等の他
のCo系合金やFe2 3 等の磁性材料により磁性層を
構成してもよい。
【0066】また、磁性層と保護層との間に形成される
中間層として実施例ではCrを用いたが、他の材料を用
いてもよく、その例として、Mo、Ti、TiW、Cr
Mo、Ta、W、Si、Ge等の非磁性材料、あるいは
これらの酸化物、窒化物、炭化物等からなる非磁性薄膜
からなるものでもよい。さらに、これらの非磁性薄膜を
2層以上の複数層形成したものでもよい。
【0067】なお、下地層、磁性層、中間層の形成は、
いわゆるインランリンスパッタ装置を用いて連続的に形
成できることは勿論である。
【0068】また、実施例では、保護層を硬質微粒子が
分散されたもので構成した例を掲げたが、必ずしも硬質
微粒子が分散されたものでなくてもよく、例えば、カー
ボン膜出構成してもよい。
【0069】また、保護層を形成するための原料とし
て、実施例では、有機シリコン化合物であるテトラエト
キシシランを用いたが、その部分又は完全加水分解物を
用いてもよく、またいわゆるゾルゲル法によりシリコン
酸化物を形成するものであれば他のシリコンアルコキシ
ドやその部分又は完全加水分解物を用いてもよい。この
様な例としては、テトラメトキシシラン、テトラ−n−
プロポキシシラン、テトラ−1−プロポキシシラン、テ
トラ−n−プトポキシシラン、テトラ−sec−プトキ
シシラン、テトラ−tert−プトキシシラン等のテト
ラアルコキシシランや、これらのテトラアルコキシシラ
ンのアルコキシ基の1〜3個をアルキル基に置換したモ
ノアルキルトリアルコキシシラン、ジアルキルジアルコ
キシシラン及びトリアルキルモノアルコキシシラン等の
ケイ素素アルコキシド及びこれらの部分又は完全加水分
解物が挙げられる。
【0070】また、保護層中に分散される硬質微粒子と
しては、シリカ微粒子を掲げたが、これは、セラミック
ス、合金等の他の硬質微粒子でもよい。
【0071】また、保護層中の硬質微粒子の存在しない
領域の厚さを、実施例では100オングストロームとし
たが、この厚さは20〜200オングストロームの範囲
にするのが好ましい。その理由は20オングストローム
未満であると、無機酸化物膜が薄くなり過ぎて硬質微粒
子を保持する力が小さくなって、CSS耐久性が悪くな
ると共に保護膜としての役割を果たしてきれずに磁性層
の劣化を生じ、また200オングストロームを越えると
スペーシングロスの問題が発生するからである。また、
平均粒径が50〜350オングストロームの硬質微粒子
を用いて磁気記録媒体の表面粗さ(Rmax)を50〜
300オングストロームにするためにも、この範囲にす
るのが好ましい。また、硬質微粒子の平均粒径をこの範
囲内で2種以上の異なる平均粒径のものを混在させても
よい。特に、コンタクトレコーディング用の磁気記録媒
体では、平均粒径が50〜200オングストロームの範
囲にあることが望ましい。
【0072】磁気記録媒体の表面粗さ(Rmax)は、
50〜300オングストロームが好ましい。その理由
は、50オングストローム未満であると磁気ヘッドの吸
着を防止できず、一方、300オングストロームを越え
ると、ヘッド浮上量が400〜500オングストローム
の場合に媒体上での磁気ヘッドの動作性が不安定とな
り、ヘッドクラッシュが起きやすくなること、さらに、
磁気的な記録再生特性も悪化してくる。特に、コンタク
トレコーディングでは、磁性層とヘッドとの距離が時間
的に変化する、すなわち振動すると、磁気特性に深刻な
影響が出てくるので、300オングストロームを越えな
いことが、大切である。
【0073】さらに、実施例では潤滑層の材料としてパ
ーフルオロポリエーテルを用いたが、フルオロカーボン
系の液体潤滑剤やスルホン酸のアルカリ金属塩からなる
潤滑剤を用いることもできる。その膜厚は10〜30オ
ングストロームであることが好ましく、その理由は10
オングストローム未満であると耐摩耗性の向上を計るこ
とが充分でなく、また30オングストロームを越えると
耐摩耗性の向上がみられず、しかもスペーシングロスの
問題が生ずるからである。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明にかかる磁
気記録媒体の製造方法によれば、基板上に形成される層
を洗浄液によって洗浄する洗浄工程を設けることによっ
て、各膜の物理的強度、平滑性、各膜どうしの付着力等
の著しい向上を図ることが可能になり、これにより、グ
ライド特性の向上及び欠陥の減少を図ることができ、磁
性膜の高保磁力化、ヘッドスライダーの低浮上走行化及
び高CSS耐久性等をより高いレベルで実現可能となっ
て、磁気記録媒体のさらなる高密度記録化が可能になっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1にかかる磁気記録媒体の製造
方法によって製造される磁気記録媒体の構成を示す模式
的断面図である。
【図2】実施例1の製造方法で製造した磁気記録媒体と
実施例1の製造方法から洗浄工程のみを除いた製造方法
で製造した磁気記録媒体とについて各線記録密度におけ
るデフェクト数を測定した結果を表にして示した図であ
る。
【図3】図2の表をグラフにして示した図である。
【図4】実施例1の製造方法で製造した磁気記録媒体と
実施例1の製造方法から洗浄工程のみを除いた製造方法
で製造した磁気記録媒体とについて各ヘッド浮上量にお
けるグライドヒット数を測定した結果を表にして示した
図である。
【図5】図4の表をグラフにして示した図である。
【図6】実施例1の製造方法で製造した磁気記録媒体と
比較例の製造方法で製造した磁気記録媒体との環境耐久
性の測定結果をグラフにして示した図である。
【図7】本発明の実施例2にかかる磁気記録媒体の製造
方法によって製造される磁気記録媒体の構成を示す模式
的断面図である。
【図8】実施例の製造方法で製造した磁気記録媒体及び
比較例の製造方法で製造した磁気記録媒体の加熱処理温
度と保磁力との関係をグラフにして示した図である。
【図9】本発明の実施例3にかかる磁気記録媒体の製造
方法によって製造される磁気記録媒体の部分構成を示す
模式的断面図である。
【符号の説明】
1…ガラス基板、2…第1下地層、3…第2下地層、
4,40…磁性層、5…中間金属層、6…保護層、7…
潤滑層、41…非磁性層、42…第1磁性層、43…中
間非磁性層、44…第2磁性層。.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀川 順一 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、少なくとも下地層、磁性層及
    び保護層を含む層を形成する工程を有する磁気記録媒体
    の製造方法において、 前記いずれか1又は2以上の層形成後にそれぞれの層を
    洗浄液によって洗浄する洗浄工程を有することを特徴と
    する磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記洗浄工程は、前記磁性層又はこの磁
    性層と前記保護層との中間に形成される中間層を洗浄す
    るものであることを特徴とする請求項1に記載の磁気記
    録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記保護層の形成工程は、該保護層を形
    成する面上に液状原料を付着して加熱処理するものであ
    るであることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気
    記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記洗浄工程は、該洗浄工程終了時に洗
    浄対象の層の表面に洗浄液による濡れ性を持たせるもの
    であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載の磁気記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記洗浄液の主たる成分と前記保護層の
    液状原料に含まれる主たる成分が同じものであることを
    特徴とする請求項3又は4に記載の磁気記録媒体の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記洗浄液の主たる成分がイソプロピル
    アルコールであることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれかに記載の磁気記録媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記洗浄工程は、洗浄液を収納した1又
    は2以上の主洗浄槽中での基板の揺動と洗浄剤に超音波
    振動を与えることによる主洗浄工程と、仕上げ洗浄槽中
    で基板を揺動させることによる仕上げ洗浄工程とを有す
    るものであることを特徴とする請求項1ないし6のいず
    れかに記載の磁気記録媒体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記保護層の液状原料は、硬質微粒子が
    分散されたものであることを特徴とする請求項3ないし
    7のいずれかに記載の磁気記録媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記基板がガラス基板であることを特徴
    とする請求項1ないし8のいずれかに記載の磁気記録媒
    体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記下地層が、前記基板に接する側に
    形成されたSi、Pb、Cu、Al、Ga又はInのい
    ずれか1又は2以上を主たる成分とする第1下地層と、
    この第1下地層の上に形成されたCrからなる第2下地
    層からなるものであることを特徴とする請求項1ないし
    9のいずれかに記載の磁気記録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1下地層の厚さが10〜100
    オングストロームであることを特徴とする請求項10に
    記載の磁気記録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記磁性層の材料が、CoーX系(た
    だし、Xは、Ni、Cr、Ta、Pt、Zr、Si又は
    Bのいずれか1又は2以上とする)であり、前記中間層
    を構成する材料が、CrもしくはCrーY系(ただし、
    Yは、Mo、Zr、B、W、Ta又はSiのいずれか1
    又は2以上とする)であることを特徴とする請求項1な
    いし12のいずれかに記載の磁気記録媒体の製造方法。
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