JPH08297019A - 車両用視線方向計測装置 - Google Patents

車両用視線方向計測装置

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JPH08297019A
JPH08297019A JP12714595A JP12714595A JPH08297019A JP H08297019 A JPH08297019 A JP H08297019A JP 12714595 A JP12714595 A JP 12714595A JP 12714595 A JP12714595 A JP 12714595A JP H08297019 A JPH08297019 A JP H08297019A
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JP
Japan
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pupil
image
center
corneal
reflection image
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JP12714595A
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English (en)
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Takuo Ishiwaka
卓夫 石若
Hiroshi Saito
浩 斎藤
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 視線方向算出の演算処理を高速化する。 【構成】 カメラ24と第1、第2の発散照明22、2
3により撮像した運転者21の顔面の画像データが画像
メモリに格納される。画像データを処理して、瞳孔直線
算出部33でカメラの焦点と瞳孔中心位置を通る瞳孔直
線を算出し、角膜反射像直線算出部34で角膜反射像を
通る角膜反射像直線を算出する。距離センサ35により
カメラから顔面までの距離を計測し、角膜球中心算出部
36で角膜反射像直線と顔面までの距離とから角膜球中
心を算出する。そして、視線方向算出部37でこの角膜
球中心と瞳孔直線とから視線方向を算出する。カメラか
ら顔面までの奥行き距離を角膜球中心の算出に用いるの
で、演算量が大幅に低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両運転者の視線方向
を計測する車両用視線方向計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両運転者の視線方向を計測する装置
は、車両用の非接触ヒューマンマシンインタフェイスと
して、例えば車両運転者の注目している方向に視覚情報
を表示するとか、視線方向に応じて、例えばオーディオ
コントローラ、エアコンコントローラ、ラジオコントロ
ーラ、変速走行装置コントローラ等を選択して制御する
ための特定のスイッチを動作させるなど種々の利用が提
案されている。このような車両用非接触ヒューマンマシ
ンインタフェイスを構成するために必要な車両用視線方
向計測装置は、従来一般に、眼球の角膜反射像の位置を
画像情報として取り入れて計測する装置が提案されてい
る。この角膜反射像は眼球への照射光が眼球を構成する
光学系の各面で反射屈折することによって生じる像であ
り、プルキンエ像とも呼ばれている。
【0003】このような従来の視線方向計測装置として
は、例えば、特開平2−134130号公報に開示され
ているようなものがある。これは、光源と共軸系をなす
カメラによって人間の角膜反射像を写し、光源の反射光
の座標とカメラの座標を結んで角膜球の中心を通る直線
の式を求めるとともに、同時に瞳孔の中心座標を求める
という作業を、互いに離隔して設けられた2台のカメラ
によって行い、各々のカメラと光源によって得た2本の
直線の交点として角膜球の中心座標を求め、角膜球の中
心座標と瞳孔の中心座標とを結ぶ直線を視線方向とする
ものである。
【0004】また、他の例として特開平6−26186
3号公報に開示されているような、カメラを1台として
低価格化を図ったものがある。この装置では、互いに離
隔して設けられた2個の照明を極めて短い時間間隔で交
互に点灯し、それぞれの照明の点灯に対して撮影した2
枚の画像ペアより、網膜反射像の座標値と角膜反射像の
座標値を算出して視線方向を得るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の視線方向計測装置のうち、特開平2−134
130号公報に開示されたものにおいては、視線方向を
検出するために2台のカメラを必要とするため、車両用
としては装置が高価になるという問題があった。また、
特開平6−261863号公報に開示された従来例にお
いては、2台のカメラを必要とする問題点は解決されて
いるが、角膜球中心を算出する際の演算が複雑になり、
演算時間がかかるため、実時間処理を考えると、処理の
高速化が望まれるという問題があった。本発明は、この
ような従来の問題点に着目してなされたものであり、角
膜球中心を算出する際の演算量を低減して、より高速に
演算することのできる車両用視線方向計測装置を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、図1
に示すように、空間的に互いに異なる位置に配置され、
運転者の顔面を不可視光により照射する複数の照明2
と、該複数の照明の1つの光源と光軸を一致させて設け
られ、運転者の眼球からの反射像を撮像する撮像装置3
を備えて各照明毎の画像デ−タを得る画像入力手段1
と、画像デ−タから網膜反射像を抽出して瞳孔中心を算
出するとともに、角膜反射像を抽出する瞳孔および角膜
反射像抽出手段4と、算出された瞳孔中心と撮像装置の
焦点位置とを通る瞳孔直線を算出する瞳孔直線算出手段
5と、上記抽出された角膜反射像と撮像装置の焦点位置
とを通る角膜反射像直線を算出する角膜反射像直線算出
手段6と、撮像装置から運転者の顔面までの距離を求め
る奥行き情報抽出手段7と、角膜反射像直線算出手段6
で求めた角膜反射像直線と奥行き情報抽出手段7で求め
た撮像装置から顔面までの距離とから角膜球の中心位置
を算出する角膜球中心算出手段8と、前記瞳孔直線と角
膜球の中心位置とから運転者の視線方向を算出する視線
方向算出手段9とを有するものとした。
【0007】上記の奥行き情報抽出手段は、画像入力手
段の撮像装置の近傍に設置された距離センサとすること
ができ、あるいは、瞳孔および角膜反射像抽出手段で算
出された両眼の瞳孔中心間の間隔を基に、撮像装置から
運転者の顔面までの距離を算出するものでもよい。
【0008】
【作用】画像入力手段1で各照明毎に運転者の眼球から
の反射像が撮像されて画像デ−タが得られる。瞳孔およ
び角膜反射像抽出手段4では、この画像デ−タから網膜
反射像を抽出してその重心を算出して瞳孔中心とし、ま
たその近傍において角膜反射像を抽出する。瞳孔直線算
出手段5では、瞳孔中心の位置と撮像装置の焦点位置と
を通る瞳孔直線を直線式として求め、また、角膜反射像
直線算出手段6では、角膜反射像の位置と撮像装置の焦
点位置とを通る角膜反射像直線を直線式として求める。
そして、角膜球中心算出手段8において、角膜反射像直
線上、奥行き情報抽出手段7で求めた撮像装置から顔面
までの距離の点に角膜球の中心位置を求める。視線方向
算出手段9では、この角膜球の中心位置と前記の瞳孔直
線を基に、眼球の既知の角膜球半径を用いて視線方向を
算出する。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
2は車両の視線スイッチに適用した本発明の実施例の構
成を示すブロック図である。車両の運転者の顔面に向け
てその眼球部を撮影する撮像装置としてのカメラ24が
設けられるとともに、第1、第2の発散照明22、23
が設けられる。カメラ24はその撮像素子としてCCD
を備えている。第1の発散照明22は、カメラ24と光
軸を一致させて共軸系に配置され、人間に不可視な近赤
外光により運転者の顔面を照明する。第2の発散照明2
3は、第1の発散照明22から離間して相対関係が既知
の所定の位置に、カメラ24と非共軸系に配置され、同
様に人間に不可視な近赤外光により運転者の顔面を照明
する。
【0010】第1の発散照明22および第2の発散照明
23は照明発光制御部25に接続されている。この照明
発光制御部25は、装置全体の動作を制御する全体制御
部26からの信号に基づいて制御動作を行うようになっ
ている。カメラ24は、撮影した画像データをディジタ
ルデータに変換するA/D変換器27を経て、画像デー
タを格納する画像メモリ28に接続されている。
【0011】画像メモリ28には、入力画像データから
網膜反射像領域を抽出する網膜反射像抽出部30と、抽
出された網膜反射像領域の重心を算出して瞳孔中心を算
出する瞳孔中心算出部31とが順次に接続されている。
ここで、瞳孔中心とは、画像上での網膜反射像の重心位
置を表す。したがって、その座標は画像上で2次元で表
示される。
【0012】瞳孔中心算出部31には、算出された瞳孔
中心と、カメラ24のレンズ焦点位置とを通る直線(以
下、瞳孔直線と称する)を算出する瞳孔直線算出部33
と、瞳孔中心近傍に設定された領域を探索して角膜反射
像を抽出する角膜反射像抽出部32とが接続されてい
る。また、角膜反射像抽出部32には、抽出された角膜
反射像とカメラ24のレンズ焦点位置とを通る直線(以
下、角膜反射像直線と称する)を算出する角膜反射像直
線算出部34が接続されている。
【0013】全体制御部26に接続されて、距離センサ
35が設けられ、全体制御部26からの計測開始信号を
受けてカメラ24から運転者21の顔面までの距離を計
測し、角膜中心算出部36に出力する。角膜中心算出部
36は、角膜反射像直線算出部34とも接続され、角膜
反射像直線算出部34で算出された角膜反射像直線と距
離センサ35で計測したカメラ24から運転者顔面まで
の距離とから、角膜球の中心位置を算出する。
【0014】瞳孔直線算出部33と角膜球中心算出部3
6とは、視線方向算出部37に接続されている。視線方
向算出部37は、角膜中心算出部36により得られた角
膜球中心の3次元位置と、瞳孔直線算出部33による瞳
孔直線に基づく虹彩中心の位置とから、運転者の視線方
向を算出するようになっている。ここで、虹彩中心は、
3次元空間上での瞳孔の中心位置を表す。したがって、
その座標は実空間上の3次元で表され、画像上の瞳孔中
心とは区別される。
【0015】視線方向算出部37には、停留判断部39
が接続され、フロントウィンドシールド上に設定された
視線スイッチエリア38内での視線の停留位置を判断し
て、コントローラ切り替え部40への制御情報を出力す
る。コントローラ切り替え部40は、停留判断部39の
出力に基づき、オーディオコントローラ41、エアコン
コントローラ42、ラジオコントローラ43およびAS
CD(定速走行装置)コントローラ44のいずれかを制
御する信号を出力する。
【0016】HUD(ヘッドアップディスプレイ)表示
制御部45は、コントローラ切り替え部40を通して出
力される各コントローラ41〜44の信号に基づき、H
UD表示部46にHUD表示を行なう。また、ステアリ
ングハンドルにはコントローラ切り替え部40と接続さ
れたステアリングスイッチ47が設置されている。メイ
ンスイッチ48が上述した装置全体のON・OFFを司
っている。
【0017】図3の(a)は上記実施例装置のレイアウ
トを示す。 ステアリングハンドル49にメインスイッ
チ48およびステアリングスイッチ47が配置されてい
る。カメラ24が車室内計器盤上、ステアリングハンド
ルの一方の側に設置される。そして、このカメラ24の
光軸と照射方向を一致させた共軸系の第1の発散照明2
2が設けられ、ステアリングハンドルを挟んで反対側に
非共軸系の第2の発散照明23が配置されている。
【0018】運転者正面のウィンドシールド50には、
視線スイッチエリア38およびHUD表示部46が設定
されている。さらに、計器盤の運転者正面にはカメラ2
4から運転者21の顔面までの距離を計測する距離セン
サ35が配置されている。距離センサ35には、超音波
型センサやPSD(Position Sensiti
ve Device)など適宜の計測手段が用いられ
る。視線スイッチエリア38には、図3の(b)に示す
ように、コントローラ切り替え部40を介して制御され
る制御項目名が表示される。ステアリングスイッチ47
とメインスイッチ48は同図の(c)に示すように、ス
テアリングパッド部に配置されている。
【0019】ここで、本実施例による視線検出の原理に
ついて図4および図5を用いて説明する。図4は、眼球
を外部から照射したときの状態を示したものである。カ
メラCで眼球を撮像すると、角膜表面での正反射光が捕
捉され輝点として角膜反射像が観測される。カメラCと
非共軸の光源L2(第2の発散照明23に相当)で照明
したときには、角膜を構成する球(中心をOとする角膜
球)上の点Pで正反射が発生し、点Rに虚像の角膜反射
像が発生する。また、特に光源がカメラと共軸系に配置
されている場合(第1の発散照明22に相当)は、これ
らの点はP’、R’、Oのように同一線上に乗る。
【0020】すなわち、本実施例においては、共軸系に
配置した第1の発散照明22を伴なったカメラ24で眼
球を観測すると、角膜反射像位置とカメラ24の焦点位
置とを結ぶ角膜反射像直線上に角膜球中心0が存在する
ことになる。角膜反射像直線算出部34は、この角膜反
射像位置とカメラ24の焦点を結ぶ角膜反射像直線を算
出するものである。
【0021】一方、距離センサ35では、カメラ24か
ら運転者21の顔面までの距離を計測する。眼球は顔の
表面にあるから、カメラ24から運転者21の顔面まで
の距離を例えば1m程度とすると、カメラ24から角膜
球中心0までの距離はカメラ24から運転者21の顔面
までの距離とほぼ等しく、その差は無視できる。すなわ
ち、カメラ24から角膜球中心0までの距離は、距離セ
ンサ35により計測できる。
【0022】したがって、図5に示すように、距離セン
サ35により計測したカメラ24から運転者21の顔面
までの距離の等距離面と、角膜反射像直線算出部34に
より算出した、角膜反射像位置とカメラ24の焦点位置
を結ぶ角膜反射像直線との交点が角膜球中心となる。角
膜球中心算出部36は、このようにして角膜球中心0を
決定する。
【0023】また、上記共軸系で眼球を観測すると、瞳
孔を通過した光束が網膜上で反射して入射方向に戻り、
瞳孔から出射してカメラ24に達し、瞳孔領域が明るく
観察される。これは、一般にカメラで人間の顔をストロ
ボ撮影したとき、瞳孔が赤く光る赤目現象として知られ
たものであり、こうして生じる像を網膜反射像と呼んで
いる。網膜反射像は、一般に楕円形状に観測され、その
重心位置は瞳孔中心と一致すると考えられる。すなわ
ち、カメラ24上の網膜反射像の重心位置とカメラ24
の焦点を結ぶ瞳孔直線上に虹彩中心Qが存在することに
なる。
【0024】瞳孔直線算出部33は、このカメラ24上
の網膜反射像の重心すなわち瞳孔中心とカメラ24の焦
点を結ぶ瞳孔直線を算出する。角膜球中心0と虹彩中心
(水晶体前面)の距離は約4.2mmであるので、上述
のように決定した角膜球中心0を中心とする半径4.2
mmの球面と、瞳孔直線算出部33で算出した瞳孔直線
との交点を求めれば、虹彩中心Qの3次元位置が求めら
れ、角膜球中心0と虹彩中心Qとを結べば視線方向が算
出される。視線方向算出部37は、この虹彩中心Qの決
定および視線方向の算出を行う。
【0025】次に、本実施例装置の作用を、エアコンの
設定温度を変更する場合を例に制御動作を示す図6〜図
8のフローチャートに基づいて説明する。車両運転者2
1がエアコンを操作したいと考えたときには、視線スイ
ッチエリア38のエアコン領域(図3の(b)中のA/
C領域)を注視する。同時に運転者21はステアリング
ハンドル49のメインスイッチ48を押す。これによ
り、装置が動作を開始し、車両の運転者21の注目して
いる方向の計測が行われる。
【0026】すなわちまずステップ201で、全体制御
部26から計測開始信号が出力される。ステップ202
では、この信号に基づき照明発光制御部25からトリガ
信号が発せられて、第1の発散照明が点灯され、車両運
転者21の顔面が照明される。ステップ203におい
て、この照明された運転者21の顔面領域の画像がカメ
ラ24によって撮像され、画像情報がA/D変換器27
によりA/D変換されて、ディジタルの画像データI1
(x,y)として、画像メモリ28に格納される。
【0027】ステップ204では、照明発光制御部25
からのトリガ信号によって、第1の発散照明に代わって
第2の発散照明23が点灯され、車両運転者21の顔面
が照明される。ステップ205において、この照明され
た運転者21の顔面領域の画像がカメラ24によって撮
像され、ステップ203と同様に画像情報が、A/D変
換器27によりA/D変換されて、ディジタルの画像デ
ータI2(x,y)として、画像メモリ28に格納され
る。上記のステップ202〜205が、発明の画像入力
手段を構成している。
【0028】ステップ206では、全体制御部26から
距離計測開始信号が出力される。そして、ステップ20
7では、この信号に基づき距離センサ35において、カ
メラ24から運転者21の顔面までの距離である奥行き
距離が計測される。上記のステップ206、207が発
明の奥行き情報抽出手段を構成している。
【0029】ステップ208では、画像データI1
(x,y)と画像データI2(x,y)の差分処理を行
い、画像データI3(x,y)を作成する。なお、差分
処理時に負となったデータは0とする。このあとステッ
プ209では、画像データI3(x,y)を、予め設定
したしきい値Th1(Th1>0)と比較し、しきい値
以上をFF、しきい値未満を0(画像メモリ28が8ビ
ットの場合)として2値化し、ノイズを除去した画像デ
ータI4(x,y)を演算する。
【0030】ステップ210では、抽出された各領域の
画像データI4(x,y)に番号付けを行うラベリング
処理が施される。これは画像処理では汎用的に用いられ
るものであり、説明は省略する。ステップ211では、
ラベリング処理後の各領域の面積を計算する。そして、
画像メモリ28中に各領域毎の面積を記憶したテーブル
を作成する。ステップ212では、各領域の面積のうち
最大のものについて外接四角形を求め、その縦、横の辺
の長さを計算する。
【0031】そしてステップ213において、上記の外
接四角形が予め設定されたm×nの領域内に入っている
か否かをチェックする。これは、 外接四角形の横の辺の長さ<m 外接四角形の縦の辺の長さ<n を同時に満足することを意味する。外接四角形がm×n
領域内にあるときは、ステップ215へ進み、m×n領
域よりも対象領域が大きい場合には、ステップ214へ
進む。ステップ214では、対象とした領域の面積を0
としてステップ212へ戻り、次に面積の大きい領域に
ついて、再度比較を行う。以上のステップ208〜21
4は網膜反射像抽出部30で行なわれる。
【0032】ステップ215では、瞳孔中心算出部31
において、上記外接四角形がm×n領域に収まる最大の
領域を網膜反射像として、その重心位置を演算する。演
算は下記の式により当該領域の重心座標(Xgi,Yg
i)を求めることにより行なわれる。
【数1】 このあと、ステップ216で、瞳孔直線算出部33にお
いて、瞳孔中心位置とカメラ24の焦点位置を通る瞳孔
直線を算出する。
【0033】ステップ217では、瞳孔中心位置の候補
の近傍に、輝点位置を探索するための領域を設定する。
探索領域は、瞳孔中心位置を中心に設定するものとす
る。すなわち、図9に示すように、p画素×q画素領域
を設定する。なお、このp、qは予め設定しておく。ス
テップ218で、p×q領域内の最高輝点の抽出を行
う。これを角膜反射像として、その座標を(x1,y
1)とする。以上のステップ217〜218は角膜反射
像抽出部32において処理される。ステップ219で
は、角膜反射像直線算出部34において、上に抽出した
角膜反射像とカメラ24の焦点位置を通る角膜反射像直
線を算出する。上記のステップ208〜215、および
ステップ217、218が発明の瞳孔および角膜反射像
抽出手段を構成し、ステップ216が瞳孔直線算出手段
を、ステップ219が角膜反射像直線算出手段をそれぞ
れ構成している。
【0034】ステップ220では、角膜中心算出部36
において、ステップ207で求めたカメラ24から運転
者21の顔面までの奥行き距離と、ステップ219で求
めた角膜反射像直線により角膜球中心の3次元座標を算
出する。次いで、ステップ221において、虹彩中心の
3次元座標を算出する。ステップ222では、ステップ
220で求めた角膜球中心の座標とステップ221で求
めた虹彩中心の座標から、運転者21の視線方向を算出
する。以上のステップ221〜222は、視線方向算出
部37において処理される。上記のステップ220が発
明の角膜球中心算出手段を構成し、ステップ221、2
22が視線方向算出手段を構成している。
【0035】以上の視線方向の計測が繰り返されて、刻
々視線方向算出部37から視線方向の算出結果が出力さ
れると、ステップ223では、停留判断部39におい
て、その視線方向への停留時間を算出する。そして、ス
テップ224において、停留時間が所定値(例えば3
秒)以上となっているか否かをチェックする。視線方向
が一定箇所に停留していればステップ225へ進み、停
留していなければステップ202へ戻る。
【0036】ステップ225では、運転者21の希望す
る対象物の制御を行う。これは、コントローラ切り換え
部40において、停留判断部39から例えば視線方向が
視線スイッチエリア38のエアコン領域に所定時間停留
している旨の出力を受けると、運転者21がエアコンの
コントロールを希望しているものとして、エアコンコン
トローラ42のコントロールに制御を切り換える。
【0037】本実施例は以上のように構成され、視線方
向を算出するに必要な角膜球中心の3次元位置を求める
のに、予め計測したカメラから運転者までの奥行き距離
と、角膜反射像とカメラの焦点位置を通る角膜反射像直
線とから算出するものとし、これと虹彩中心とから視線
方向を算出するようにしたので、演算量としたがって演
算時間が大幅に短縮され、処理が大幅に高速化されると
いう効果を有する。
【0038】そして、環境照度が低くてカメラの絞りを
開けないと撮像ができず、そのため被写界深度が確保で
きないような条件下でも、距離センサによって運転者ま
での距離が分かるからこれをオートフォーカス機構の制
御に用いることができる。これにより、角膜反射像や網
膜反射像など視線方向計測に必要な特徴点が確実に撮像
でき、高精度で信頼性の高い計測が行なわれる。
【0039】図10は本発明の第2の実施例の構成を示
すブロック図である。本実施例は、距離センサによる奥
行き距離計測の代わりに、両眼の2つの瞳孔中心間の距
離を利用して演算によって、カメラから運転者(顔面)
までの距離を計測するようにしたものである。前実施例
と同じく、運転者の顔面に向けてその眼球部を撮影する
カメラ24が設けられるとともに、第1、第2の発散照
明22、23が設けられる。第1の発散照明22は、カ
メラ24と共軸系に配置され、人間に不可視な近赤外光
を照射する光源により運転者の顔面に向けて発散照明を
行なう。第2の発散照明23は、第1の発散照明22か
ら離間して相対関係が既知の所定の位置に、カメラ24
と非共軸系に配置され、同様に人間に不可視な近赤外光
により運転者の顔面を照明する。
【0040】カメラ24はA/D変換器27を経て画像
メモリ28に接続されている。画像メモリ28には網膜
反射像抽出部80が接続され、これに瞳孔中心算出部8
1および角膜反射像抽出部32が接続されている。本実
施例では瞳孔中心算出部81と角膜中心算出部36の間
に、奥行き情報計測部85が接続されている。
【0041】網膜反射像抽出部80はカメラ24で撮像
した入力画像データから運転者の両眼の一方および他方
にそれぞれ対応する第1網膜反射像領域および第2網膜
反射像領域を抽出する。瞳孔中心算出部81は、第1、
第2網膜反射像領域の重心を算出して、第1瞳孔中心お
よび第2瞳孔中心を算出する。角膜反射像抽出部32
は、第1、第2網膜反射像領域のうち所定のいずれか一
方、ここでは第1網膜反射像領域の近傍を探索して角膜
反射像を抽出する。
【0042】瞳孔中心算出部81には、第1瞳孔中心と
カメラ24のレンズ焦点位置とを通る瞳孔直線を算出す
る瞳孔直線算出部33が接続されている。また、角膜反
射像抽出部82には、角膜反射像とカメラ24のレンズ
焦点位置とを通る角膜反射像直線を算出する角膜反射像
直線算出部34が接続されている。奥行き情報計測部8
5は、第1瞳孔中心と第2瞳孔中心との距離を基にカメ
ラ74から運転者21までの距離を算出する。
【0043】角膜中心算出部36には、角膜反射像直線
算出部34と奥行き情報計測部85とが接続されてお
り、角膜反射像直線とカメラ24から運転者21までの
距離とにより角膜球中心を算出する。瞳孔直線算出部3
3と角膜中心算出部86とは視線方向算出部37に接続
され、ここで瞳孔直線と角膜球中心位置より虹彩中心の
3次元位置を算出し、虹彩中心の位置と角膜球中心の位
置から運転者21の視線方向を算出する。その他の構成
は第1の実施例と同じである。
【0044】次に、本実施例における距離計測の原理に
ついて説明する。人間の両眼球の瞳孔中心間距離の平均
は、18才以上の成人では、男性63mm、女性61m
mといわれている(萩原朗、日本眼科全書7−4眼機能
の2、pp270〜272、金原出版)。したがって、
両眼ともカメラ24の撮影画面内にあり、かつ両眼の網
膜反射像領域が抽出でき、その各領域の重心間距離が計
算できれば、撮影時の画角から、カメラ24から運転者
までの距離を計算により求めることができる。
【0045】図11、図12を用いて、計算手順を説明
する。図11に示すように、運転者がカメラ24の前方
約1mの距離にいるとし、その運転者の眼球が90%ア
イレンジに存在するものとして、計測対象となる領域を
カメラ焦点位置Fから920mm〜1080mmの範囲
とする。まず、運転者顔面の方向が被写体面に垂直な場
合について述べる。図12に示すように、画面内にある
2つの瞳孔領域とその重心位置が求められたとすると、
両眼の瞳孔中心間隔の画面上の長さβドット(画素)が
求められる。一方、図11のように、運転者が90%ア
イレンジ内のカメラ焦点位置からXmmの位置にいると
して、その位置で撮影されている全体の長さをYmmと
すると、この長さは図12に示すように、画面全体の長
さαドットに相当する。
【0046】したがって、図12の画面上で、画面全体
の長さαに対する瞳孔中心間隔の長さβは容易に求めら
れるから、瞳孔中心間隔を62mmとすると、 α(ドット):β(ドット)=Y(mm):62(mm) …(1) また、カメラのレンズに焦点距離50mmのものを使用
したとき、図11に示すように、CCD面24aの撮像
素子サイズと焦点距離fの関係から、撮像素子サイズを
8.8mmとすると Y(mm):X(mm)=8.8(mm):50(mm) …(2) したがって、運転者顔面の方向が被写体面に垂直な場合
は、式(1)、(2)よりカメラ24から運転者までの
距離Xが計算できる。
【0047】画像中の視線がどちらを向いているかを検
出することは、顔面像中の目だけから判定することは難
しく、顔の向きの情報が必要となる。すなわち、運転者
顔面の方向は上下左右に回転する。このうち、上下方向
については、本実施例の計測原理にあっては大きな計測
誤差は発生しない。しかし、左右方向については顔面の
回転角を算出し、カメラ24から運転者までの距離を補
正する必要がある。顔の回転角の計測方法については、
例えば「斜めに構えた顔の画像からの視線感知法」(青
山他、情報処理学会第37回全国大会、1988年)の
方法を用いればよい。
【0048】すなわち、顔面の被写体面から垂直な方向
からの回転角をθとすると、式(1)の数値62を62
×cosθに置き換えた式(3)が得られる。 α(ドット):β(ドット)=Y(mm):62×cosθ(mm) …(3) したがって、予め顔面の回転角θを求めれば、(式
2)、(式3)により、カメラ24から運転者までの距
離X(mm)は運転者顔面の上下左右の回転方向によら
ず容易に計算できる。
【0049】次に、本実施例の制御動作を図13〜図1
6のフローチャートにより説明する。ステップ301〜
ステップ305は第1の実施例の図6のフローチャート
のステップ201〜ステップ205と同じである。ステ
ップ305のあと、ステップ306で画像データI1
(x,y)と画像データI2(x,y)の差分処理を行
い、画像データI3(x,y)を作成する。この間、ス
テップ206〜207に相当するステップが無いが、こ
れは後述するように、カメラから運転者までの距離を後
行程で画像処理によって得ているためである。上記ステ
ップ306からステップ312までは、図6、図7のフ
ローチャートにおけるステップ208〜ステップ214
と同じである。これによって、運転者の一方の眼につい
ての網膜反射像領域(第1網膜反射像領域)が抽出され
る。
【0050】ステップ313において、瞳孔中心算出部
81で、この一方の瞳孔について、第1瞳孔領域の重心
(瞳孔中心)の算出を行う。ここでの処理内容は、図7
のフローチャートにおけるステップ215と同じであ
る。ステップ314では、ステップ313で得た第1瞳
孔中心位置を基にして、瞳孔直線算出部83において、
第1瞳孔中心位置とカメラ24の焦点位置を通る第1瞳
孔領域の瞳孔直線(第1瞳孔直線)を算出する。
【0051】ステップ315では、他方の眼について、
第2網膜反射像探索領域の設定を行う。ここでの探索領
域の設定は、図17に示すように、第1瞳孔の重心位置
G1より、画像上で左右両側に所定値Lだけ離れた位置
から、r×sの領域を設定して行なう。なお、L、s、
rの大きさは、予め設定しておく。また、探索領域設定
は、画面内で行うため、図21の第1瞳孔重心の位置よ
り左側の領域のように、探索領域設定の結果、画面外と
なり、r画素を確保できない場合には、r′×s画素、
(ただし、r′<r)を探索領域とする。
【0052】ステップ316では、ステップ309にお
いて作成され画像メモリ28に記憶されているテーブル
上で、第1瞳孔領域の面積を0とする。これにより、以
降第2瞳孔領域の重心算出となる。ステップ317で
は、前記r×s領域中に含まれる最大の領域の面積につ
いて外接四角形を求め、その縦横の辺の長さを算出す
る。ステップ318では、外接四角形がm×n領域内に
入っているか否かをチェックし、領域内であればステッ
プ320へ進み、領域内でないときはステップ319へ
進む。
【0053】ステップ319では、対象とした領域の面
積を0としてステップ317へ戻り、次に面積の大きい
領域について、再度比較処理を行う。以上のステップ3
15〜319は網膜反射像抽出部80において行われ
る。ステップ320では、瞳孔中心算出部81において
第2瞳孔領域の重心(第2瞳孔中心)の算出を行う。
【0054】このあと、ステップ321で、運転者顔面
の左右端点を算出し、ステップ322で、運転者顔面の
回転角θを算出する。運転者顔面の左右端点の算出なら
びにその顔面の回転角θの算出方法については、例えば
「斜に構えた顔の画像からの視線感知法」(青山他、情
報処理学会第37回全国大会、1988年)により知ら
れているので説明を省略する。ステップ323では、前
述の式(2)および式(3)を用いて、カメラ24から
運転者21までの距離を算出する。以上のステップ32
1〜323は、奥行き情報計測部85において行われ
る。
【0055】続いて、ステップ324では、第1、第2
網膜反射像領域のうち所定のいずれか一方、例えば第1
網膜反射像領域近傍に角膜反射像探索のためのp×q領
域を設定する。このステップ以降ステップ332までの
各ステップは、第1の実施例のフローチャートにおける
図8のステップ217〜ステップ225と同じである。
ステップ302〜305が、発明の画像入力手段を構成
している。また、上記のステップ306〜313、およ
びステップ315〜320、324、325が発明の瞳
孔および角膜反射像抽出手段を構成し、ステップ314
が瞳孔直線算出手段を、ステップ326が角膜反射像直
線算出手段をそれぞれ構成している。そして、ステップ
321〜323が奥行き情報抽出手段を、ステップ32
7が角膜球中心算出手段を、ステップ328、329が
視線方向算出手段を構成している。
【0056】本実施例は以上のように構成され、カメラ
から運転者までの奥行き距離を角膜球中心の算出に用い
るので、第1の実施例と同様に、演算処理が大幅に高速
化され、また、高精度で信頼性の高い計測が行なわれる
という効果を有する。さらに本実施例では、上記奥行き
距離を画面上から求めた瞳孔中心間隔の長さに基づいて
算出するようにしたので、車室内に距離センサなどを設
置する必要がないという利点を有する。この際にも上記
奥行き距離の算出は極めて簡単な計算によるから、演算
処理の速度に何等影響を与えない。
【0057】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、画像デ−タか
ら網膜反射像を抽出して瞳孔中心を算出するとともに角
膜反射像を抽出し、撮像装置の焦点位置と瞳孔中心とを
通る瞳孔直線、ならびに同じく撮像装置の焦点位置と角
膜反射像とを通る角膜反射像直線を算出する一方、撮像
装置から運転者の顔面までの距離を求める奥行き情報抽
出手段を有して、角膜反射像直線と顔面までの奥行き距
離から角膜球の中心位置を算出して、この角膜球の中心
位置と先の瞳孔直線とから運転者の視線方向を算出する
ようにしたので、角膜球中心の3次元位置を求める際の
演算量が大幅に低減され、これにより、処理が大幅に高
速化されるという効果を有する。
【0058】そして、奥行き情報抽出手段として距離セ
ンサを用いる場合には、瞳孔中心や角膜反射像を求める
処理と並行して運転者の顔面までの距離を求めることが
できるから、とくに高速の演算処理ができる。また、両
眼の2つの瞳孔中心間の距離を利用して演算することに
より、演算処理の速度にほとんど影響を与えないで、カ
メラから運転者(顔面)までの奥行き距離が求められ、
独立の距離センサを省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明を車両の視線スイッチに適用した第1の
実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】実施例装置のレイアウトを示す図である。
【図4】眼球を外部から照射したときの反射像の生成状
態を示す説明図である。
【図5】眼球の構成をモデル化した図である。
【図6】実施例の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】実施例の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】実施例の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】角膜反射像の探索領域を示す説明図である。
【図10】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図11】瞳孔中心間距離を用いた奥行き距離計測の原
理を説明する図である。
【図12】画像中に撮影される瞳孔中心間隔の画面全体
に対する割合を説明する図である。
【図13】第2の実施例の制御動作を示すフローチャー
トである。
【図14】第2の実施例の制御動作を示すフローチャー
トである。
【図15】第2の実施例の制御動作を示すフローチャー
トである。
【図16】第2の実施例の制御動作を示すフローチャー
トである。
【図17】第2網膜反射像探索領域の設定要領を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 画像入力手段 2 照明 3 撮像装置 4 角膜反射像抽出手段 5 瞳孔直線算出手段 6 角膜反射像直線算出手段 7 奥行き情報抽出手段 8 角膜球中心算出手段 9 視線方向算出手段 21 運転者 22 第1の発散照明 23 第2の発散照明 24 カメラ 25 照明発光制御部 26 全体制御部 27 A/D変換器 28 画像メモリ 30 網膜反射像抽出部 31 瞳孔中心算出部 32 角膜反射像抽出部 33 瞳孔直線算出部 34 角膜反射像直線算出部 35 距離センサ 36 角膜中心算出部 37 視線方向算出部 38 視線スイッチエリア 39 停留判断部 40 コントローラ切り替え部 41 オーディオコントローラ 42 エアコンコントローラ 43 ラジオコントローラ 44 ASCD(定速走行装置)コントローラ 45 HUD表示制御部 46 HUD表示部 47 ステアリングスイッチ 48 メインスイッチ 49 ステアリングハンドル 50 ウィンドシールド 80 網膜反射像抽出部 81 瞳孔中心算出部 85 奥行き情報計測部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間的に互いに異なる位置に配置され、
    運転者の顔面を不可視光により照射する複数の照明と、
    該複数の照明の1つの光源と光軸を一致させて設けら
    れ、前記運転者の眼球からの反射像を撮像する撮像装置
    を備えて各照明毎の画像デ−タを得る画像入力手段と、
    前記画像デ−タから網膜反射像を抽出して瞳孔中心を算
    出するとともに、角膜反射像を抽出する瞳孔および角膜
    反射像抽出手段と、前記算出された瞳孔中心と前記撮像
    装置の焦点位置とを通る瞳孔直線を算出する瞳孔直線算
    出手段と、前記抽出された角膜反射像と撮像装置の焦点
    位置とを通る角膜反射像直線を算出する角膜反射像直線
    算出手段と、前記撮像装置から運転者の顔面までの距離
    を求める奥行き情報抽出手段と、前記角膜反射像直線算
    出手段で求めた角膜反射像直線と奥行き情報抽出手段で
    求めた撮像装置から顔面までの距離とから角膜球の中心
    位置を算出する角膜球中心算出手段と、前記瞳孔直線と
    角膜球の中心位置とから運転者の視線方向を算出する視
    線方向算出手段とを有することを特徴とする車両用視線
    方向計測装置。
  2. 【請求項2】 前記奥行き情報抽出手段が、前記画像入
    力手段の撮像装置の近傍に設置された距離センサである
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用視線方向計測装
    置。
  3. 【請求項3】 前記奥行き情報抽出手段が、前記瞳孔お
    よび角膜反射像抽出手段で算出された両眼の瞳孔中心間
    の間隔を基に前記撮像装置から運転者の顔面までの距離
    を算出するものであることを特徴とする請求項1記載の
    車両用視線方向計測装置。
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