JPH0829619B2 - 転写記録装置 - Google Patents

転写記録装置

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JPH0829619B2
JPH0829619B2 JP60287840A JP28784085A JPH0829619B2 JP H0829619 B2 JPH0829619 B2 JP H0829619B2 JP 60287840 A JP60287840 A JP 60287840A JP 28784085 A JP28784085 A JP 28784085A JP H0829619 B2 JPH0829619 B2 JP H0829619B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は従来使用されていたインクリボンを必要とせ
ず、且つ表面平滑性の低い記録媒体に対しても良好な画
像記録をすることが出来る転写記録装置に関するもので
ある。
〈従来の技術〉 熱転写記録方法は装置が小型軽量にして騒音がない等の
一般的特徴の他に、普通紙に記録が可能であることから
近年広く使用されている。
従来、一般に使用されている熱転写記録方法は耐熱性
ベースフィルム上に熱溶融性インクを薄層状に塗布した
転写媒体を使用し、該転写媒体の前記インク層を記録媒
体に重畳すると共に、画情報に応じて発熱する記録ヘッ
ドによって前記ベースフィルム側から加熱してインクを
画像パターン状に溶融し、該溶融インクを記録媒体に転
写記録するものである(特開昭58−220795号)。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、上記従来の熱転写記録方法にあっては比較的
高価な耐熱性ベースフィルム上に複雑な工程によって熱
溶融性インクを塗布したインクリボンを使用し、且つこ
のインクリボンは一度インクを転写すると使い捨てであ
る為にランニングコストが高くなってしまう問題があ
り、更に前記転写記録は記録媒体の表面が平滑でないと
溶融インクが確実に転写されず、転写抜けが発生してし
まう為に、前記記録に使用し得る記録媒体は表面平滑性
の高いものに限定されてしまう等の問題があった。
また前記ランニングコストを低下させる為に、無端ベ
ルト状の支持体を用い、該支持体状に逐次インク層を塗
布形成すると共に、中間転写体に前記インクを転写さ
せ、該転写インクを記録媒体に転写することも考えられ
ているが(特開昭54−161946号)、この場合は前記支持
体上にインクを塗布形成する機構を設けなければならな
い為に、装置が大型且つ複雑化してしまい、更にはイン
クを記録媒体に転写する際に、該インクを再度加熱しな
ければ解像性の高い転写画像を得ることが出来ず、且つ
このときも表面平滑性の低い記録媒体には満足な画質を
得ることが出来ないものであった。
本発明は従来の上記問題点を解決し、ランニングコス
トを低くし得ると共に、表面平滑性の低い記録媒体に対
しても良好に転写することが出来、且つ使用する装置も
小型化し得る転写記録装置を提供せんとするものであ
る。
〈問題点を解決するための手段〉 上記従来の問題点を解決する本発明の構成は、熱エネ
ルギーの作用を受けて溶融ないし軟化する熱溶融性イン
クを表面に有するインク保持部材と、前記インク保持部
材の表面に対向して配され、前記熱溶融性インクに画情
報に応じた熱エネルギーを加えるための加熱手段と、前
記インク保持部材の表面に当接して前記インク保持部材
の表面から前記加熱手段による加熱により溶融ないし軟
化した熱溶融性インクの転写を受ける中間転写体と、前
記中間転写体に転写された前記熱溶融性インクを記録媒
体に転写するために前記中間転写体と前記記録媒体とを
圧接させるための圧接手段と、前記インク保持部材の表
面に当接後であって前記記録媒体との圧接前の前記中間
転写体に接離可能に配され、前記中間転写体に接して転
写された前記熱溶融性インクを前記中間転写体から除去
するための除去手段と、前記中間転写体を前記インク保
持部材に当接させた後に前記除去手段近傍を経て前記圧
接手段からの圧接を受ける位置まで案内して搬送する搬
送手段とを設けて転写記録装置を構成したことを特徴と
してなる。
〈作用〉 上記構成によれば、インク保持部材表面のインクが加
熱手段によって画像パターン状に加熱され、溶融ないし
軟化したインクが中間転写体に転写される。この中間転
写体に転写されたインクは溶融ないし軟化状態を維持し
ている状態で搬送手段によって搬送され、圧接手段によ
って中間転写体から記録媒体へと再転写され、所定の転
写記録が行われる。
また、中間転写体に転写したインク像は、修正等の必
要に応じて記録媒体に転写される前に除去手段によって
適宜除去することが出来、修正後の状態で記録媒体に転
写することが出来るものである。
〈実施例〉 次に上記手段を適用した転写記録装置の一実施例を図
面を参照して説明する。
第1図はエンドレスベルト状の中間転写体を使用する
場合の模式断面図である。図に於いて、1は転写媒体た
るインクローラであって、過冷却熱溶融性を有するイン
クを固化し、その両端に突設した軸1aを中心に回動可能
に設置され、記録動作に応じて矢印a方向に連続的、或
いは間歇的に回転する。
2は前記の如く回転するインクローラ1の側方に配置
され、3個のローラ2a,2b,2cに掛け渡されたエンドレス
ベルト状の中間転写体であって、前記インクローラ1の
周面に一部面接触し、該面接触状態のままインクローラ
1の回転と共に矢印b方向に回転する。前記回転する際
に、面接触している中間転写体2側から画情報に応じて
発熱する発熱素子(図示せず)を有する記録ヘッド3に
よって、インクローラ1の表面を画情報に応じて加熱す
ると(加熱工程)、インクローラ1のインクは前記加熱
部分が熱溶融ないし熱軟化すると共に粘着性を帯び、画
像パターン状に溶融ないし軟化したインクが中間転写体
2に転写して該中間転写体2上にインク像4を形成する
(中間転写工程)。このインク像4は過冷却特性インク
である為に、記録ヘッド3によって加熱された後も一定
時間は溶融ないし軟化状態を維持しつつ、該中間転写体
2の回転に伴って矢印b方向へ移送される。
このとき中間転写体2上に転写されたインク像4に対
し、種々の中間加工を施すことが出来る(中間加工工
程)。例えば第1図に示す如く吸収性の材料等からなる
インク像除去シート5を中間転写体2の表面に適宜接触
させることによってインク像4の除去ないし部分修正す
ることが出来る。
次に前記中間転写体2の回転に伴って、記録媒体たる
記録シート6が矢印c方向に搬送され、前記中間転写体
2とローラ2bの位置に於いて接するが、このときローラ
2bと加圧ローラ7との間で圧力が加えられ、前記中間転
写体2に形成された過冷却状態のインク像が記録シート
6に転写されるものである(加圧転写工程)。
一方、中間転写体2にインクを転写した後のインクロ
ーラ表面には微小凹凸が残るが、前記インクローラ1と
中間転写体2との接触部よりもインクローラ1の回転方
向下流側に於いて、熱平滑ローラ8が前記インクローラ
1の表面に直接線接触し、該ローラ1の表面が加熱溶融
して平滑化され(平滑工程)、平滑面となったインクロ
ーラ1は矢印a方向に回転して前記と同様に画像形成す
るものである。
尚、前記インクローラ1の径は転写記録が進行するに
従って徐々に減少するが、インクローラ1は中間転写体
2方向に付勢されるようにスプリング1bを介して保持さ
れており、また熱平滑ローラ8はインクローラ1の表面
に常に接触するようにスプリング8aを介して保持されて
いる。
次に第1図に示した各部の構成について個々説明す
る。
先ずインク保持部材であるインクローラ1は円筒、或
いは円錐台等の回転体形状を有し、少なくともその外周
面が過冷却特性を有する熱転写性インクからなる部材で
あり、インクローラ1の軸1aを中心にして回転可能に構
成されている。このインクローラ1は熱転写性インクの
みを前記の如く回転体形状に成形してもよく、また金属
や樹脂等の材料からなる芯材の周囲に前記インクの層を
形成してもよい。
インクローラ1を形成する過冷却熱溶融性インクは、
過冷却特性を有する熱溶融性バインダー中に染料、顔料
等の着色剤を分散して構成する。ここで過冷却熱溶融性
バインダーとは、一旦融点以上に加熱されて溶融した状
態から冷却された場合に、本来の融点以下の温度に於い
ても一定時間は前記溶融状態を維持するバインダーをい
い、それ自体は公知のものである。尚、一定の融点を示
さないバインダーに於いては、前記『融点』の代わりに
『環球法による軟化点』が用いられる。
前記過冷却特性を有するバインダーとしては、例えば
公知の過冷却物質であるN−シクロヘキシル−p−トル
エンスルホンアミド、N−エチル−p−トルエンスルホ
ンアミド、ジシクロヘキシルフタレート等の可塑剤、或
いはベンゾトリアゾール、アセトアニリド等若しくはこ
れ等の誘導体を単独で、又は二種以上組み合わせて、従
来の熱溶融性インクに用いられていたポリアミド樹脂、
ポリアクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂若しくはこれ等
の共重合体等の熱可塑性樹脂(好ましくは環球法による
軟化点が40〜230℃、更に望ましくは50〜200℃のも
の)、各種の天然若しくは合成のワックス等の熱溶融性
バインダーに混入することによって得られる。
本発明に用いる過冷却熱溶融性バインダーを得るに
は、例えば重量基準にして前記過冷却物質20〜90部を前
記熱溶融性バインダー10〜90部に混入すればよい。
また前記過冷却熱溶融性バインダーに油剤等を添加し
てその過冷却性を調整したり、エラストマー類等を添加
して溶融粘度や粘着力等を調整することも可能である。
過冷却熱溶融性インクを前記過冷却熱溶融性バインダ
ーと共に構成する着色剤としては、例えばカーボンブラ
ック等の印刷、或いは他の記録方法に一般的に用いられ
る染顔料がすべて用いられ、これ等の染顔料は単独で又
は二種以上混合して用いられる。着色剤の含有量は前記
インクに対して重量基準で1〜40%が好ましい。
前述の如く過冷却熱溶融性バインダー、着色剤その他
添加物から構成される過冷却熱溶融性インクは、その融
点若しくは軟化点が好ましくは40〜200℃程度、更に望
ましくは50〜180℃程度であり、且つ一旦融点ないし軟
化点以上に加熱されて溶融ないし軟化した後、室温で放
置された場合に凝固が開始するまでの時間(以下『冷却
時間』という)が好ましくは0.1秒〜100秒程度、更に好
ましくは0.1秒〜50秒、更に望ましくは0.1秒〜10秒に設
定される。
前記インクの融点若しくは軟化点が40℃より低いと、
感熱転写材の保存性の低下、中間転写体2の非記録部の
汚損を生じ、一方前記融点若しくは軟化点が200℃より
高いとパターン加熱に多大の熱エネルギーを要すること
となる。
また過冷却時間が0.1秒より小さいと、画像パターン
状の加熱工程終了後、記録シート6への再転写工程に至
るまでの溶融状態の保持に不適当となり、一方過冷却時
間が100秒より大きいと、記録シート6に転写後の記録
画像が安定性に欠け、更にインクローラ1の表面の軟化
部分が再度中間転写体2に接するまでに固化しないと、
汚れの原因となるものである。
本発明に用いるインクローラ1を得るには、前記した
過冷却熱溶融性バインダー、着色剤及び添加剤をアトラ
イター等の分散装置を用いて溶融混練して熱転写性イン
クを得、必要に応じて芯材を用いて鋳型等により所望の
回転体形状に成形するものである。
加熱手段を構成する記録ヘッド3による加熱に於いて
は、該ヘッド3がインクローラ1の表面に対し、中間転
写体2を介して所望の画像パターン状に加熱し得る接触
状態にある限り、両者の圧接力は2kg/cm2以下でよく、
また印加パルス幅は0.5〜5msecの条件が好適に採用され
る。また記録ヘッド3による熱印加量を変化させること
によって、中間転写体2に対するインクの転写量を変化
させて記録シート6上に所謂中間調の記録を得ることも
可能である。
次に中間転写体2について説明すると、これは繰り返
しの使用に耐える強度、耐熱性、可撓性を有する限りに
於いて従来より公知の材料からなるベルトをそのまま使
用することが出来るが、中間転写体2上に於けるインク
像の崩れを抑制する点からは熱伝導度の低い材料の方が
好ましい。
中間転写体2の材質としては、例えばアルミニュウ
ム、鉄、銅等の金属及びそれらの合金からなる金属箔、
シリコーン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、テフロン樹脂
等のプラスチックフィルム等が好ましく使用されるが、
シリコーンゴム(特に室温加硫型のもの)が更に好まし
い。
また中間転写体2の厚さははエンドレスベルト状に形
成される限り特に制限されないが、10〜500μm程度が
好ましく、20〜100μm程度が更に好ましい。
次に前記中間転写体2を除去シート5の近傍を経て搬
送する搬送手段を構成するローラ2a,2b,2c及び前記中間
転写体2を記録媒体6と圧接させるための圧接手段を構
成する加圧ローラ7としては、その表面がニトリルゴ
ム、ポエウレタンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレン
ゴム、塩化ビニル樹脂、ナイロン樹脂等から構成される
弾性体ローラ、又はその表面が金属、セラミックス等か
ら構成される剛体ローラのいずれも使用可能である。
尚、ローラ2bは図示しないスプリング等の部材によっ
て保持され、加圧ローラ5との間に挾持された中間転写
体2と記録シート6に圧力を付与するが、この圧力は線
圧で0.05〜10kg/cmが好ましく、0.1〜5kg/cmが更に好ま
しい。表面平滑性の低い記録シート6の表面凹部にイン
クを充分に付着させる為には、前記圧力は大きい方が好
ましい。
また前記中間転写体2に沿って記録ヘッド3から加圧
ローラ5までの間隔は、インク像4が溶融ないし軟化状
態を維持出来る間隔に設定される。従って中間転写体2
に転写されたインク像4を記録シート6へ再転写する際
に、該インク像4の再加熱は不要となるものである。
熱平滑手段を構成する熱平滑ローラ8は転写によって
表面が凹凸化したインクローラ1に直接線接触し、該接
触部全体を加熱することによってインクを溶融ないし軟
化することによって平滑化するものであり、該熱平滑ロ
ーラ8の代わりに平滑ブレードを使用し、インクローラ
1に形成された微小凹凸を掻き取る構成でもよい。
次に上記構成に於いてインクローラ1から中間転写体
2へ転写形成されたインク像4に対し、必要に応じてイ
ンク像4の除去、修正等種々の中間加工を施すことが可
能であるが、その一例としてインク像4の除去シートを
使用する場合で説明する。
除去手段を構成する除去シート5はインク像4を構成
する過冷却熱溶融性インクを吸収、或いは付着して該イ
ンク像4の除去ないし部分除去を行う部材である。この
除去シート5は溶融ないし軟化状態のインクを吸収、或
いは付着するシート状の多孔性材料たる紙、多孔性プラ
スチックシート等が好適に用いられるが、表面粘着性を
有するシート材料等を用いることも出来る。
前記除去シート5は例えば移動手段によって矢印d方
向へ移動する除去ローラ5aの回転運動に伴って、中間転
写体2に接触され、中間転写体2に転写されたインク像
4が固化する前に除去シート5によって吸収、或いは付
着されることによって適宜除去されるものである。
記録ヘッド3と中間加工手段たる除去ローラ5aとの間
隔は、過冷却熱溶融性インクからなるインク像4が所望
の溶融ないし軟化状態を維持し得る間隔に設定される
が、除去シート5によるインク像4の除去等の中間加工
を効率的に行うには、本発明の目的に反しない限り、小
さい間隔に設定されることが好ましい。
尚、前述の実施例ではエンドレスベルト状の中間転写
体2を使用した例を示したが、他の例として第2図に示
す如く巻き取り形態の中間転写体2を使用することも出
来る。前記巻き取り形態の中間転写体2を使用する場合
でも、該中間転写体2の形態が異なるのみであるから第
1図の場合と同様に実施出来ることは容易に理解出来よ
う。
巻き取り形態にある中間転写体2の材料は第1図で説
明したものと同様であり、その他の構成も第1図に示し
たものと略同様であり、第1図のエンドレスベルト状に
回転する中間転写体2に代わって、供給ロール2dから供
給された中間転写体2が巻き取りロール2eに巻き取られ
るように構成されている。
また前記巻き取りロール2eに完全に巻き取られた場合
には供給ロール2dに巻き戻して、再度使用するようにし
てもよい。
また前述の実施例では記録ヘッド3を画情報に応じて
発熱する典型的な熱ヘッドの例で説明したが、熱ヘッド
を使用する代わりにレーザー光等の他の熱源を用いる場
合でも同様に実施し得ることは明白である。
更に前述の実施例ではインクローラ1の表面を画情報
に応じて加熱するに際し、記録ヘッド3によって中間転
写体2側から加熱する例を示したが、他の実施例として
第3図に示す如くインクローラ1の表面に記録ヘッド3
を直接接触させ、該接触部よりもインクローラ1の回転
方向下流側に於いて中間転写体2を加圧ローラ7aによっ
てインクローラ1の表面に線接触させる如く構成し、記
録ヘッド3によってインクローラ1を直接加熱すると共
に、該加熱によって溶融ないし軟化したインクを中間転
写体2に転写する如くしてもよいものである。
この場合は前記記録ヘッド3はスプリング3aによって
インクローラ1の表面方向に付勢するように保持されて
おり、前記ローラ1の径が減少しても記録ヘッド3はイ
ンクローラ表面に接触して該表面を直接加熱し得るよう
になっている。
上記場合はインクローラ表面を直接加熱し得るので中
間転写体2を肉厚に出来、耐久性及びコスト的に有利と
なり、更には加圧ローラ7aの圧接力を調節し得るので、
溶融ないし軟化したインクを確実に中間転写体2に転写
することが出来る。
尚、この場合、加圧ローラ7aによって中間転写体2を
インクローラ1に圧接する圧力としては、線圧にして0.
05〜10kg/cmが好ましく、更に望ましくは0.1〜5kg/cmに
するとよい。
更に前記画情報に応じて発熱する記録ヘッド3の代わ
りに針状ないしマルチスタイラス状の電極である記録電
極と、導電性ドラムとを組み合わせて用いることも出来
る。
例えば第4図に示す如く、導電性の抵抗層9a上に金属
性導電層9bを設けてなる導電性ドラム9の前記抵抗層9a
に、導電性ドラム9を介してインクローラ1と対向する
記録電極9cを接触させ、この記録電極9cに電源を介して
金属性導電層9bを接触する帰路電極9dを接続する。
前記第4図の構成に於いては、記録電極9c直下の抵抗
層9aがジュール発熱することにより、インクローラ1の
表面が画像パターン状に加熱されるものである。この構
成では記録電極9cがインクローラ表面に直接接触しない
ので、該電極9cの汚れが少なく、また金属性導電層9bの
表面は容易にクリーニング出来るので、インクローラ表
面に正確な熱印加が出来るものである。尚、前記第4図
の構成に於いて、他は第3図の構成と同様である。
次に第5図は記録電極を用いる他の実施例を示すもの
である。
これはインクローラ1の成分に導電性微粒子を分散さ
せて該ローラ1を導電性にし、且つ記録電極9c及び大面
積帰路電極9eが前記インクローラ表面に直接接触してい
る。この構成に於いては記録電極9c直下の導電性インク
ローラ1の表面自体が通電によりジュール発熱して、画
像パターン状に溶融ないし軟化するものであり、他は第
3図の構成と同様である。
尚、第4図及び第5図の記録電極を使用する場合であ
っても、第2図に示す巻き取り形態の中間転写体2を使
用することが出来ることは当然である。
次に第1図に示す装置を用いて転写記録の実験をし
た、その結果を示す。
実験1 先ず過冷却熱溶融性インクを下記の処方に従って作成
した。
カーボンブラック 5部 (プリンテックスL・デグサ社製) ポリアミド樹脂 80部 (サンマイド#55 三和化学社製) 15部 N−エチル−p−トルエンスルホンアミド 15部 前記に示した各成分を110℃で加熱しつつ分散混合し
て得た過冷却熱溶融性インク(融点62℃、過冷却時間10
秒)を直径10mmの樹脂製の芯材を中心とする直径60mmの
円筒形に形成し、インクローラ1とした。
更に記録ヘッド3と除去ローラ5aの間隔を3cm、記録
ヘッド3と加圧ローラ7の間隔を6cmに設定し、記録ヘ
ッド3(印加パルス幅1.1msec)で、エンドレスベルト
状の厚さ20μmのシリコーンゴムシートからなる中間転
写体2を介して面圧1kg/cm2の圧力を付与しつつ、熱印
加することによりパターン状に軟化したインクを中間転
写体2の表面に転写させた。
次に除去ローラ5aの位置に於いて、テープ状のブロッ
ティングペーパーからなる除去シート5を前記中間転写
体2上の任意のインク像4に圧接し、軟化状態の過冷却
熱溶融性インクからなる該インク像4を中間転写体2か
ら分離した。この除去工程に於いて、除去シート5の移
動方向を、中間転写体2の移動方向とは逆の方向にする
と、中間転写体2上のインク像4を構成するインクを完
全に除去することが出来た。
更に次の工程で、中間転写体2上に軟化状態にある過
冷却熱溶融製インクからなるインク像を王研式平滑度計
による平滑度3〜4秒のボンド紙よりなる記録シート6
へ、ローラ2bと加圧ローラ7により線圧3kg/cmの圧力を
印加しつつ転写させた。
前記低平滑性のボンド紙に転写した記録像は、記録濃
度、転写性、鮮明性等の記録品位に於いて目視で良好で
あり、前記と同様の方法で平滑度120秒程度の高平滑紙
に転写した場合と略同等の記録品位が得られ、且つ除去
シート5で除去したインクは記録シート6に転写される
ことはなかった。
また前記平滑度120秒程度の高平滑紙にはローラ2bと
加圧ローラ7との線圧1kg/cmで良好な画像が得られた。
更に記録ヘッド3の印加パルス幅を変化させることに
よって記録シート4に対する過冷却熱溶融性インクの転
写量は変化し、前述の高平滑紙及びボンド紙に中間調の
記録画像を得ることが出来た。
実験2 第3図に示す装置を使用して厚さ100μmのシリコー
ンゴムシートよりなる中間転写体2を使用し、これを加
圧ローラ7aで線圧1kg/cmの圧力を付与して実験1と同様
に転写記録を行ったが実験1と同様の結果を得ることが
出来た。
〈発明の効果〉 本発明は上述の如く、インク保持部材表面のインクを画
情報に応じて加熱し、加熱されたインクを中間転写体に
転写し、これを記録媒体に転写する如く構成したため
に、コンパクトな装置を用いつつ、従来使用されていた
高価にインクリボンを不要とし、その結果ランニングコ
ストを大幅に低下することが可能となった。
また、中間転写体から記録媒体にインクを転写する際
に、加圧手段の加圧力をコントロールすることによって
記録媒体の表面凹部にもインクを転写させることが可能
であり、その結果表面平滑性の低い記録媒体に対しても
良好なインク像を得ることが出来る。そして、この加圧
転写の際に加熱することがないために、構成を複雑にす
ることなく、消費エネルギーを少なくすることが出来
る。
また、インクの加熱条件を直接且つ微妙にコントロー
ルしてインクの転写量を調節することにより中間調の記
録を得ることも可能である。
更に中間転写体に転写されたインクを記録媒体に転写
する前に、修正等の必要に応じて除去することが出来、
且つ除去動作に続いて以後の動作を中断することなく修
正後のインク像を記録媒体に転写することが出来るもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る記録方法を具現化する
構成の断面説明図であって、中間転写体を介してインク
ローラを加熱する構成の説明図、第2図は巻き取り型中
間転写体を使用する場合の断面説明図、第3図はインク
ローラを記録ヘッドによって直接加熱する構成の断面説
明図、第4図及び第5図は記録電極を使用する場合の説
明図である。 1はインクローラ、1aは軸、1bはスプリング、2は中間
転写体、2a,2b,2cはローラ、2dは供給ロール、2eは巻き
取りロール、3は記録ヘッド、3aはスプリング、4はイ
ンク像、5は除去シート、5aは除去ローラ、6は記録シ
ート、7,7aは加圧ローラ、8は熱平滑ローラ、8aはスプ
リング、9は導電性ドラム、9aは抵抗層、9bは導電層、
9cは記録電極、9d,9eは帰路電極である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八重樫 尚雄 東京都大田区下丸子3−30―2 キヤノン 株式会社内 (72)発明者 田村 泰之 東京都大田区下丸子3−30―2 キヤノン 株式会社内 (72)発明者 金子 修三 東京都大田区下丸子3−30―2 キヤノン 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−82676(JP,A) 特開 昭59−76271(JP,A) 特開 昭58−29689(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱エネルギーの作用を受けて溶融ないし軟
    化する熱溶融性インクを表面に有するインク保持部材
    と、 前記インク保持部材の表面に対向して配され、前記熱溶
    融性インクに画情報に応じた熱エネルギーを加えるため
    の加熱手段と、 前記インク保持部材の表面に当接して前記インク保持部
    材の表面から前記加熱手段による加熱により溶融ないし
    軟化した熱溶融性インクの転写を受ける中間転写体と、 前記中間転写体に転写された前記熱溶融性インクを記録
    媒体に転写するために前記中間転写体と前記記録媒体と
    を圧接させるための圧接手段と、 前記インク保持部材の表面に当接後であって前記記録媒
    体との圧接前の前記中間転写体に接離可能に配され、前
    記中間転写体に接して転写された前記熱溶融性インクを
    前記中間転写体から除去するための除去手段と、 前記中間転写体を前記インク保持部材に当接させた後に
    前記除去手段近傍を経て前記圧接手段からの圧接を受け
    る位置まで案内して搬送する搬送手段と、 を有することを特徴とする転写記録装置。
  2. 【請求項2】前記除去手段は、前記中間転写体に転写さ
    れた溶融ないし軟化した前記熱溶融性インクが固化する
    前に、修正すべき前記熱溶融性インクを前記中間転写体
    から除去することを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の転写記録装置。
  3. 【請求項3】前記インク保持部材は、該インク保持部材
    の表面が前記加熱手段により加熱される前に、該インク
    保持部材の表面を加熱しつつ当接して平滑化する熱平滑
    手段により平滑化されることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の転写記録装置。
  4. 【請求項4】前記中間転写体に転写された溶融ないし軟
    化した熱溶融性インクは、固化する前に前記記録媒体に
    転写されることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載の転写記録装置。
  5. 【請求項5】前記熱溶融性インクは、過冷却熱溶融性イ
    ンクであることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載の転写記録装置。
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JPS5829689A (ja) * 1981-08-13 1983-02-21 Fuji Xerox Co Ltd 熱磁気記録装置
JPS5976271A (ja) * 1982-10-26 1984-05-01 Fuji Xerox Co Ltd 記録装置

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