JPH08295857A - 接着シート - Google Patents

接着シート

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JPH08295857A
JPH08295857A JP7125746A JP12574695A JPH08295857A JP H08295857 A JPH08295857 A JP H08295857A JP 7125746 A JP7125746 A JP 7125746A JP 12574695 A JP12574695 A JP 12574695A JP H08295857 A JPH08295857 A JP H08295857A
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JP
Japan
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adhesive
sheet
adhesive layer
filler
hot
Prior art date
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Pending
Application number
JP7125746A
Other languages
English (en)
Inventor
Naomitsu Tanaka
直満 田中
Masanori Sano
正典 佐野
Kazunari Nakamura
一成 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着剤表面に滑り性をもたせ、位置決め及び
作業性の優れた熱可塑性の接着シートを提供する。 【構成】 熱可塑性シート2の片面に粘着剤層又はホッ
トメルト接着剤層3を設け、この粘着剤層又はホットメ
ルト接着剤層3にその厚さよりも大きいフィラー4を含
有させ、接着剤の表面を部分的に突出させることによ
り、該表面に滑り性をもたせ、貼付け時の位置決め及び
作業性を大幅に向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、接着シート、更に詳
しくは、粘着剤層又はホットメルト接着剤層の表面を部
分的に突出させ、表面に滑り性をもたせ、位置決め及び
作業性を改善し、加熱により接着可能な接着シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車のインパネを作る作業におい
て、車のインパネの構造は、インパネ成形物とレザーシ
ート等の表面材との間に、良好な感触をもたせるため、
緩衝材として発泡体が挿入されている。また、インパネ
成形物はかなり湾曲した構造で、ワイヤーハーネスの配
線穴、計器類のパネル穴等の穴が開いた形状になってい
る。
【0003】インパネの作成方法は、インパネ成形物に
塩ビシートを貼り付けて穴の部分を塞ぎ、その後表面材
を取り付け、その隙間に液状発泡体を注入、硬化させて
作成している。
【0004】従来、インパネ成形物に塩ビシートを貼り
付ける作業は、先ずインパネ成形物の表面へスプレーに
より接着剤を塗布し、風乾により乾燥させた接着剤付き
インパネ成形物を作る。一方、広幅ロール状塩ビシート
を繰り出し、シワ伸ばし板によりシワを伸ばした後、加
熱され溶融直前の状態で上記接着剤付きインパネ成形物
の接着剤面へ真空成形により貼り付けられる。
【0005】塩ビシートは熱可塑性シートであるため、
加熱によりインパネ成形物のかなりの湾曲部まで被覆す
ることができる。
【0006】また、塩ビシートのインパネ成形物に対す
る接着の他の方法として、塩ビシートに接着剤を塗布し
たものを用い、これをインパネ成形物に貼り付ける方法
も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車のインパ
ネ作成時の穴塞ぎ用塩ビシートの貼り付けにおいて、イ
ンパネ成形物の表面に接着剤を塗布、風乾により乾燥さ
せた後塩ビシートを真空接着する方法は、溶剤による作
業環境の汚染や風乾乾燥による作業性の悪化や、時間の
ロス等の問題がある。
【0008】また、広幅ロール状の塩ビシートに予め接
着剤を塗布された塩ビシートをインパネ成形物に接着す
る後者の方法は、塩ビシートの接着剤塗布面がシワ伸ば
し板に擦られる点で実施に困難性がある。
【0009】即ち、接着剤塗布面がシワ伸ばし板に接触
すると、塩ビシートが容易にスムーズに取り出せず、作
業不能となる。
【0010】したがって、塩ビシートの片面に予め接着
剤を塗布した接着シートをインパネ成形体の穴塞ぎ用に
使用しようとした場合、接着剤面に滑り性を出すことが
重要である。
【0011】そこで、この発明の課題は、接着剤面に滑
り性をもたせ、位置決め及び作業性を改善し、車のイン
パネ成形体に対する接着使用が可能な接着シートを提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、熱可塑性シートの片面に粘着剤
層又はホットメルト接着剤層を形成し、この粘着剤層又
はホットメルト接着剤層がその厚さよりも大きいフィラ
ーを含有している構成を採用したものである。
【0013】なお、この発明でのフィラー(filler)と
は、中空ビーズ(beads)(小さな中空のガラスおよび
プラスチックの玉;加熱により膨張するものなど(例:
マイクロスフェアー))、填料(紙に使う充填剤、白
土、タルク)、体質顔料(塗膜の補強、増量の目的で使
う屈折率の小さい白顔料。重晶石粉)、増量剤(石鹸、
合成洗剤の増量のために添加する物)、充てん材(プラ
スチックの強度の改善等に用いる不活性物質)をいう。
【0014】この発明において、フィラーが粘着剤層又
はホットメルト接着剤層の厚さより1.1〜5倍大きく
したり、また、フィラーとしては加熱により膨張する中
空ビーズを用いるのが好ましく、これらのフィラーの含
有量としては1cm2あたり1個以上、好ましくは3個
以上とすることができる。
【0015】
【作用】熱可塑性シートの片面に設けた粘着剤層又はホ
ットメルト接着剤層にその厚さよりも大きいフィラーを
含有させると、粘着剤層又はホットメルト接着剤層の表
面が部分的に突出し、これによって表面の滑り性が良く
なり、粘着剤又はホットメルト接着剤の塗布面がシワ伸
ばし板に接触して擦られてもスムーズに取り出すことが
でき、接着時には熱可塑性シートを加熱により軟化させ
れば、フィラーの部分で変形するとともに被着体の表面
形状に沿って変形して接着可能になり、位置決め及び作
業性に優れた接着シートとなる。
【0016】以下、この発明を図1及び図2に基づいて
詳細に説明する。
【0017】図1のように、接着シート1は、熱可塑性
シート2の片面に粘着剤層又はホットメルト接着剤層3
を塗布形成し、この粘着剤層又はホットメルト接着剤層
3内にその塗布厚より大きいフィラー4を適当量含有さ
せ、粘着剤又は接着剤の表面に適当な突起部分を設けた
構造になっている。
【0018】この接着シート1は、粘着剤又は接着剤の
表面にフィラー4で適当な突起部分を形成することによ
り、この突起部分により被着体5と接着面との接触を阻
たげ、また被着体5とは点接触することにより、被着体
5と接着シート1の接着面とには滑り性が生じることに
なる。
【0019】また、接着が必要になれば、熱可塑性シー
ト2を加熱することにより軟化させれば、被着体5の表
面形状に沿って変形接着することにより接着可能にな
る。
【0020】前記接着シート1に用いる熱可塑性シート
2は、70〜150℃程度の熱で軟化する熱可塑性シー
トであれば特に限定されないが、厚さ0.03〜0.5
mmの塩ビ・ポリオレフィン系のシートやアモルファス
PETのシートを用いるのが好ましい。
【0021】また、粘着剤としては、アクリル系、ゴム
系、シリコーン系、酢酸ビニル系等の公知のものが使用
可能であり、更に、ホットメルト接着剤としては、SI
S、SBS、SEBS等を主剤とし、適量のタッキファ
イヤーが配合された公知のものが使用可能である。
【0022】また、この発明に用いられるフィラー4の
材質は特に規定されず、粘着材層又は接着剤層が形成さ
れたときに形状を維持するものであればよく、その大き
さは、粘着剤層又は接着剤層の厚さより1.1〜5倍大
きいものを用いると共に、フィラーは加熱により膨張す
る中空ビーズが特に好ましく用いることができる。
【0023】上記フィラー4の含有量は、粘着剤層又は
接着剤層1cm2あたり、1個以上好ましくは3個以上
とし、面積の3/4以下が好ましい。フィラー4が1c
2あたり1個未満では滑り性が発現せず、面積の3/
4を超えると接着性を損う。
【0024】この発明の接着シートは上記のような構成
であり、熱可塑性シート2の片面に設けた粘着剤層又は
ホットメルト接着剤層3にフィラー4を含有させ、接着
剤表面に適当な突起部分を生じさせたので、接着剤表面
に滑り性が生じる。
【0025】従って、車のインパネ作成時に、インパネ
成形物にこの接着シート1を貼り付けるとき、シワ伸ば
し板に接着剤塗布面が擦られても滑り性によって容易に
スムーズに取り出すことができ、インパネ成形物に対す
る真空成形による貼り付けと加熱による熱可塑性シート
2の軟化により、図2の如く、熱可塑性シート2がフィ
ラー4の部分で変形し、粘着剤層又はホットメルト接着
剤層3によって被着体5に接着することができる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の実施例を図3及び図4を参
考にして説明する。
【0027】(実施例1)アクリル酸ブチル100重量
部、アクリル酸1重量部を、トルエン溶液30%として
共重合させ粘着剤溶液を得た。また、マイクロスフェア
ーF30(松本油脂製薬製)を125℃×1分加熱発泡
させ、さらに外径150μm以上の径のものを取り除
き、図3に示す粒径分布のフィラーを得た。次に、粘着
剤溶液の固形分100重量部に対し上記フィラーを1重
量部を混合した溶液を作成した。
【0028】基材として塩化ビニル樹脂100重量部に
対し、ジフタレート(DOP)15重量部混合し、カレ
ンダーにより0.15〜0.20mmの厚さのフィルム
状とした。上記基材に前記した粘着剤混合液を200μ
mの厚さで塗布し、120℃×5分乾燥して厚み60μ
mの接着シートを得た。このシート中のフィラー量は1
cm2当り20個の突起点が数えられた。
【0029】(実施例2)シェルケミカル(株)製クラ
トン1107を50%溶液でトルエンへ溶解し、固形分
100に対し、100重量部のタッキファイヤーを混合
した後、実施例1で得たフィラーを混合した。その後、
実施例1と同様の基材に160μmの厚さで塗布、12
0℃×5分乾燥し、ホットメルト接着剤(厚み80μ
m)付きシートを得た。このシート中のフィラー量は1
cm2当り18個の突起点が数えられた。
【0030】(比較例1)実施例1の接着シートにおい
てフィラーなしのものを作成した。
【0031】(比較例2)実施例2の接着シートにおい
てフィラーなしのものを作成した。
【0032】上記実施例1、2及び比較例1、2の接着
シートを用い、滑り性のテストを行なった結果を表1に
示す。
【0033】テスト方法は、図4のように、直径8cm
の鋼球6の面へ接着面が当るように試片7を沿わせ、ス
ピード30〜300m/minで左右に移動させ、滑り
性を調べた。上記テストは23℃中と40℃中で行なっ
た。なお、表中の滑り性は、○が良好、×が不良であ
る。
【0034】
【表1】
【0035】なお、接着性のテストは、各試片をPP板
に、120℃のゴムロール間をスピード30mm/mi
nで通過させて貼付け、23℃に冷却後180°ピール
で引剥し、剥離力を測定した。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、熱可
塑性シートの片面に設けた粘着剤層又はホットメルト接
着剤層にその厚さよりも大きいフィラーを含有させたの
で、接着剤の表面が部分的に突起を生じ、被着体へ重ね
たとき接着面が点接触となって滑り性を生じ、位置決め
及び作業性を改善することができ、車のインパネを作る
作業において、接着シートを用い、シワ伸ばし板でシワ
を伸ばした後、加熱と真空成形により貼り付ける方法の
実現が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る接着シートの拡大断面図であ
る。
【図2】同上を被着体に接着した状態を示す拡大断面図
である。
【図3】この発明の実施例で用いたフィラーの粒径分布
を示す図である。
【図4】接着シートの滑り性をテストしたときの説明図
である。
【符号の説明】
1 接着シート 2 熱可塑性シート 3 粘着剤層又はホットメルト接着剤層 4 フィラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性シートの片面に粘着剤層又はホ
    ットメルト接着剤層を形成し、この粘着剤層又はホット
    メルト接着剤層がその厚さよりも大きいフィラーを含有
    している接着シート。
  2. 【請求項2】 フィラーが粘着剤層又はホットメルト接
    着剤層の厚さより1.1〜5倍大きい請求項1記載の接
    着シート。
  3. 【請求項3】 フィラーが加熱により膨張する中空ビー
    ズである請求項1又は2記載の接着シート。
  4. 【請求項4】 フィラーの含有量が1cm2あたり1個
    以上を含有する請求項1乃至3記載の接着シート。
JP7125746A 1995-04-25 1995-04-25 接着シート Pending JPH08295857A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014189570A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Brother Ind Ltd 貼り付け用シート、貼り付け用テープロール、貼り付け用テープカセット
JP2017210600A (ja) * 2016-05-24 2017-11-30 日東電工株式会社 加圧接着型粘着部材
JP2019085442A (ja) * 2017-11-01 2019-06-06 日東電工株式会社 粘着シート

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