JPH08295768A - 抗菌性樹脂組成物 - Google Patents

抗菌性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH08295768A
JPH08295768A JP12043195A JP12043195A JPH08295768A JP H08295768 A JPH08295768 A JP H08295768A JP 12043195 A JP12043195 A JP 12043195A JP 12043195 A JP12043195 A JP 12043195A JP H08295768 A JPH08295768 A JP H08295768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic resin
antibacterial
resin composition
inorganic compound
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP12043195A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsumi Maeda
睦 前田
Yoshikazu Kimura
由和 木村
Masahiro Shoda
正博 庄田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Kanebo Kasei KK
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Kanebo Kasei KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd, Kanebo Kasei KK filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP12043195A priority Critical patent/JPH08295768A/ja
Publication of JPH08295768A publication Critical patent/JPH08295768A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 特定形状の無機化合物担持体に担持した特定
抗菌剤、および防かび剤を添加してなるスチレン系熱可
塑性樹脂組成物を用いることで、従来技術では得られな
かった抗菌性及び防かび性を兼ね備えた成形体を得る。 【効果】 本発明のスチレン系熱可塑性樹脂組成物は、
抗菌性及び防かび性を示し、この成形体は、引張破断伸
度、アイゾッド衝撃強度の低下が実質的になく、作業性
に優れ、スチレン系熱可塑性樹脂からなる製品部品に抗
菌性・防かび性両方を付与しようとする産業界の要求に
広く対応出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌性金属を担持した
無機化合物成分、及び、有機系抗菌・防かび剤を担持し
た無機化合物成分を含有し、抗菌性及び防かび性を兼ね
備えた熱可塑性樹脂組成物に関する。更に、本発明は家
庭電気機器、OA機器等の外装部品、家具、洗面具、浴
槽、楽器等の部品を溶融射出成形加工等により得る技術
において、上記熱可塑性樹脂組成物を用い抗菌性及び防
かび性に優れる製品を提供する材料技術に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂は一般的にカビやバクテリ
アのような微生物に対して優れた抵抗性を有する材料と
して考えられてきたが、昨今熱可塑性樹脂に対する微生
物の被害が報告されている。これらの被害を回避する手
段としては、数々の熱可塑性樹脂に対して抗菌性または
防かび性を付与する方法が提案されている。
【0003】抗菌性を付与する技術として、特公昭63
−054013号公報では熱可塑性樹脂中に抗菌性金属
を担持したゼオライトを添化する方法が開示されてい
る。また、特開平6−212019号公報では熱可塑性
樹脂中に抗菌性金属を担持したリン酸ジルコニウムを添
化する方法が開示されている。更に、特開平6−650
11号公報ではMg、Ca、Cu、Znから選ばれた元
素よりなる複合金属化合物を添化する方法が開示されて
いる。
【0004】一方、防かび性を付与する技術として、熱
可塑性樹脂中にチアゾリン系防かび剤を添加する方法が
知られている。しかしながら、上述の従来技術では、熱
可塑性樹脂に対して十分な抗菌性及び防かび性を同時に
付与することは出来ず、家庭電気機器、OA機器等の外
装部品等の部品をスチレン系等の熱可塑性樹脂を用い、
溶融射出成形加工等により得る技術において、抗菌性及
び防かび性の両方を必要とする産業界の要求を充分に満
足させることができなかった。
【0005】そこで、抗菌性金属を担持した無機系抗菌
剤とチアゾリン系防かび剤とを併用して熱可塑性樹脂中
に添加することで抗菌性と防かび性とを同時に付与する
方法が考えられるが、単に併用したのでは、樹脂成型品
の物性、表面特性の問題が生じる。 更に、チアゾリン
系の防かび剤を用いる場合、混練加工、成形加工時に、
臭気が発生し、作業性が低下する等の問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の抗菌
または、防かび性を熱可塑性樹脂に付与する技術の諸問
題を解決することを目的とする。即ち、本発明は、抗菌
性及び防かび性を兼ね備え、且つ、引張破断伸度、アイ
ゾッド衝撃強度等樹脂使用上重要な物性の低下を抑え、
更に、表面が平滑性に優れ、作業性良好な熱可塑性樹脂
成形体を提供することを目的とする。また、本発明は家
庭電気機器、OA機器等の外装部品等の本体を溶融射出
成形加工等により得る技術において、上記熱可塑性樹脂
組成物を用い抗菌性及び防かび性に優れる製品を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、特定の抗菌剤及び、防か
び剤を添加することによって、熱可塑性樹脂及びその成
形体に抗菌性及び防かび性を付与でき、特定形状の担持
体を用いることにより、引張破断伸度、アイゾッド衝撃
強度等樹脂使用上重要な物性の低下を抑え、表面が平滑
性に優れ、作業性良好な熱可塑性樹脂成形体が得られる
ことを見い出し本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、熱可塑性樹脂成分(A)
100重量部に対し、平均粒径0.1〜10μmの抗菌
性金属を担持した無機化合物成分(B)0.1〜3.0
重量部、及び、平均粒径0.1〜10μmのチアゾリン
系有機化合物を担持した無機化合物成分(C)0.1〜
3.0重量部を含有してなる熱可塑性樹脂組成物より成
り立っている。
【0009】本発明で、好ましく使用される熱可塑性樹
脂組成物は、抗菌性金属を担持した無機化合物成分
(B)がゼオライトである熱可塑性樹脂組成物である。
本発明で、好ましく使用される熱可塑性樹脂組成物は、
チアゾリン系有機化合物を担持した無機化合物成分
(C)がシリカゲルである熱可塑性樹脂組成物である。
本発明でさらに有効なものは、重合体成分(A)がゴム
強化された及び/またはゴム強化されていないスチレン
系樹脂であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物であ
る。
【0010】また、本発明の熱可塑性樹脂組成物を成形
してなる熱可塑性樹脂成形体は優れた抗菌性及び防かび
性を示す。本発明の熱可塑性樹脂組成物を成形して成る
エアコン構成部品は、産業界から要求される抗菌性及び
防かび性を充分満足するものとして特に好ましく使用で
きる。本発明で使用するスチレン重合単位を主体とする
重合体成分は、一般の射出成形に使用できるスチレン系
樹脂である。
【0011】スチレン系樹脂とは、ポリスチレン樹脂、
AS樹脂等と、樹脂相中にゴム相が島状に分布したゴム
強化ポリスチレン、ABS樹脂、AAS樹脂、MBS樹
脂等である。ポリスチレン樹脂とはスチレンホモポリマ
ーであり、AS樹脂とはスチレン−アクリロニトリルコ
ポリマーのことである。ゴム強化ポリスチレン樹脂とは
スチレンを主体とした重合体の樹脂相中にポリブタジェ
ン、SBR等のゴム相が島状に分散している樹脂であ
る。ABS樹脂とはスチレンとアクリロニトリルを主体
とした共重合体の樹脂相中にポリブタジェン、SBR等
のゴム相が島状に分散してる樹脂である。AAS樹脂と
はスチレンとアクリロニトリルを主体とした共重合体の
樹脂相中にアクリルゴムのゴム相が島状に分散している
樹脂であり、MBS樹脂とはスチレンとメチルメタアク
リレートを主体とした共重合体からなる樹脂相中にゴム
が島状に分散している樹脂である。また、これ等樹脂を
主体としたブレンド物等もスチレン系樹脂に含まれる。
例えば、ポリフェニレンエーテルを配合したゴム強化ポ
リスチレン樹脂等は本発明に良好に使用できる。
【0012】本発明において使用される抗菌性金属と
は、殺菌作用を有する金属イオン、金属化合物であり、
好ましくは銅、銀、亜鉛、ニッケル等が使用される。こ
れらは、単独で用いても、また、組み合わせて用いても
よい。本発明で無機化合物成分中の抗菌性金属の担持量
は、無機化合物中の結晶水を除いた無水無機化合物の全
重量に対して、銀の場合、好ましくは30重量%以下で
あり、銅、亜鉛またはニッケルの場合、それぞれ、好ま
しくは35重量%以下である。
【0013】抗菌性金属は単独でも、組み合わせても使
用できる。組み合わせて使用する場合、抗菌性金属の担
持量は、無機化合物中の結晶水を除いた無水無機化合物
の全重量に対して、好ましくは35重量%以下である。
抗菌性金属に他の金属をあわせて用いることも出来る。
本発明において、抗菌性金属を担持する無機化合物成分
として、ゼオライト、リン酸ジルコニウム、シリカゲ
ル、水ガラス等を用いることが出来る。これらは、単独
で用いても、また、組み合わせて用いてもよい。
【0014】熱可塑性樹脂成形体の物性、表面平滑性の
低下を抑制する上で、好ましい無機化合物成分は、ゼオ
ライト及びリン酸ジルコニウムである。熱可塑性樹脂成
形体の物性、表面平滑性の低下を抑制する上で、特に好
ましい無機化合物成分は、ゼオライトである。ゼオライ
トは一般に、3次元的な骨格構造により構成されるアル
ミノシリケートであって、アルミノシリケートは通常、
次の式(1)で表される。 xMn/2 O・Al2 3 ・ySiO2 ・・・(1) 式中、Mはイオン交換可能な金属イオンを表し、通常は
1価または、2価の金属である。nは金属の原子価であ
る。x、及びyはそれぞれ金属酸化物とシリカの係数
で、酸化アルミニウム1モルに対する割合を表してい
る。
【0015】ゼオライトには、酸化金属中で置換されて
いる1価、または2価の金属、及びその酸化物の組成
比、細孔径、比表面積等の相違により多くの変態が知ら
れている。本発明で用いられるゼオライトは、結晶水を
除いた無水ゼオライト分の重量を基準にして、比表面積
が150m2 /g以上であり、酸化アルミニウムに対す
る酸化珪素のモル比SiO2 /Al2 3 が14以下で
あるものが好ましい。
【0016】本発明では、ゼオライトとして天然ゼオラ
イトを使用しても、合成ゼオライトを使用してもよい。
本発明で用いられる天然ゼオライトとしては、例えば、
アルシン、チャバサイド、クリノブチロライド、エリオ
ナイト、フォジャサイト、モルデナイト、フィップサイ
ト等挙げられる。合成ゼオライトとしては、例えば、A
−型ゼオライト、X−型ゼオライト、Y−型ゼオライ
ト、モルデナイト等が挙げられる。本発明では、これら
は単独で用いても、複合して用いてもよい。これらのゼ
オライトで特に好ましいものは、合成ゼオライトのう
ち、A−型ゼオライト、X−型ゼオライト、Y−型ゼオ
ライト、さらに合成及び、天然のモルデナイトである。
【0017】本発明で用いられる抗菌性金属を担持した
無機化合物成分の形状は粉末粒子状が好ましく、粒子径
は、好ましくは平均粒子径0.1〜10μmであり、更
に好ましくは、0.5〜5μmである。平均粒径が10
μmを越える場合、特に、20μmを越える場合は、本
発明の熱可塑性樹脂成形体の表面の凹凸が目立ち、表面
平滑性に問題が生じる。
【0018】本発明で用いるチアゾリン系有機化合物
は、熱安定性、防かび性の効果のから、2−n−オクチ
ル−4−イソチアゾリン−3−オン(以下、「OIT」
と称す。)、または2−(4’−チアゾイル)−ベンズ
イミダゾール(以下、「TBZ」と称す。)が好まし
い。チアゾリン系有機化合物を熱可塑性樹脂組成物に溶
融する際、および、この熱可塑性樹脂を用い成形加工す
る際に、発生する臭気を抑制する上で、チアゾリン系防
かび剤を担持体に担持する方法が有効である。
【0019】チアゾリン系有機化合物を担持する担持体
としては、ゼオライト、シリカゲル、水ガラス等を用い
ることが出来る。これらは、単独で用いても、また、組
み合わせて用いてもよい。担持体に担持する、チアゾリ
ン系有機化合物の添加量は、担持体100重量部に対し
て、5〜50重量部、好ましくは5〜35重量部の範囲
である。
【0020】添加量が5重量部未満の場合、十分な防か
び性を付与したときに、得られる熱可塑性樹脂組成物の
物性は実用に耐え得なくなる。また、添加量が50重量
部を越える場合、得られる熱可塑性樹脂組成物を溶融混
練、または、溶融成形加工する際の臭気による作業性の
低下を生じる。チアゾリン系有機化合物の担持体の平均
粒径は、0.1〜10μmが好ましく、更に好ましく
は、0.5〜5μmの範囲である。
【0021】担持体の平均粒径が10μmを越える場
合、特に、20μmを越える場合、本発明の熱可塑性樹
脂成形体の表面の凹凸が目立ち、表面平滑性に問題が生
じる。本発明での抗菌性金属を担持した無機化合物成分
の添加量は、熱可塑性樹脂成分100重量部に対し、
0.1〜3.0重量部の範囲である。添加量が0.1重
量部未満の場合、得られる熱可塑性樹脂組成物及び、熱
可塑性樹脂性成形体の抗菌性性が不十分である。また、
添加量が3.0重量部を越える場合、得られる熱可塑性
樹脂性成形体の機械物性が低下する。特に、引張伸度、
アイゾット衝撃強度の低下が著しい。
【0022】本発明では、チアゾリン系有機化合物を担
持した無機化合物の添加量は熱可塑性樹脂成分100重
量部に対し、0.1〜3.0重量部の範囲である。添加
量が0.1重量部未満の場合、得られる熱可塑性樹脂組
成物及び、熱可塑性樹脂性成形体の防かび性が不十分で
ある。また、添加量が3.0重量部を越える場合、得ら
れる熱可塑性樹脂性成形体の耐熱性、機械物性が低下す
る。
【0023】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、通常のプ
ラスチック成型用の射出成型機を用い、直接溶融射出成
形できる。また、本発明で得られる熱可塑性樹脂組成物
とその他の樹脂組成物とを混合し溶融射出成形しても良
好な抗菌性、及び防かび性を有する成形品が得られる。
本発明で得られる熱可塑性樹脂組成物の成型法は特に限
定されず、圧縮成形法、中空成形法等その他の成形法で
成型体が得られる。
【0024】本発明の熱可塑性樹脂成形体はその用途は
限定されない。本発明の熱可塑性樹脂成形体は、電気機
器、電子機器、OA機器、オーディオ製品、自動車等の
部品に適用できる。本発明の熱可塑性樹脂成形体は、特
にエアコン構成部品として好ましく使用できる。エアコ
ン構成部品とは、エアコンを構成するグリル、パネル、
排水受け、エアフィルター構成部品、吹き出しグリル、
電源部品、裏枠等の部品である。
【0025】
【実施例】次に本発明を実施例を用いて更に詳細に説明
するが、本発明はその主旨を越えない限り以下の実施例
により何ら限定されるものではない。なお、実施例にお
ける各種の基本物性の評価は下記の方法で行う。 (1)抗菌性評価 抗菌性の評価はシェイクフラスコ法による菌数測定法に
より行う。菌数減少率により、次の評価基準を定める。
【0026】(2)防かび性評価 防かび性の評価は、かび育成阻止帯(ハロー)出現の有
無により次の基準で評価する。
【0027】(3)成型品表面平滑性評価 射出成形で得られる熱可塑性樹脂成形体(90mm×5
0mm×3mmの平板成形体)を用い目視で判定する。
【0028】(4)溶融成形加工時の臭気
【0029】(5)引張伸度 ASTM D638試験法に従い測定する。実施例で
は、次の原料を用いた。 (a)スチレン系樹脂:旭化成社製「スタイロン403
R」 (b)抗菌性金属担持無機化合物:カネボウ化成社製
「バクテキラーBM−102G」 (c)チアゾリン系有機化合物: 「2−n−オクチル−4−イソチアゾイル−3−オン」(OIT) 「2−(4’−チアゾイル)−ベンズイミダゾール」 (TBZ) シリカゲル担持OIT(平均粒径;12μm) (OITA) シリカゲル担持OIT(平均粒径;2μm) (OITB) シリカゲル担持TBZ(平均粒径;12μm) (TBZA) シリカゲル担持TBZ(平均粒径;2μm) (TBZB)
【0030】(実施例1〜6、比較例1〜4)スタイロ
ン403RにバクテキラーBM−102G及び、OI
T、OITA、または、OITBを混合し、直径50m
mの単軸押出機を用いて、熱可塑性樹脂組成物を得る。
この熱可塑性樹脂組成物より、55トン射出成形機を用
い熱可塑性樹脂成形体(90mm×50mm×3mmの
平板成形体)を得る。この成形体を用い評価を行った。
評価結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1の内容 組成物 ; 実施例1〜6、比較例1〜6:スタイロン403R 実施例1〜6、比較例1〜6:バクテキラーBM−1
02G 実施例1〜6、比較例1〜4:OITB、比較例5:
OIT、比較例6:OITA 抗菌性 :大腸菌、黄色ブドウ状球菌 防かび性 :黒かび、青かび 引張伸度 :単位(%)
【0033】(実施例7〜12、比較例5〜8)スタイ
ロン403RにバクテキラーBM−102G及び、TB
Z、またはTBZA、または、TBZBを混合し、直径
50mmの単軸押出機を用いて、熱可塑性樹脂組成物を
得る。この熱可塑性樹脂組成物より、55トン射出成形
機を用い熱可塑性樹脂成形体(90mm×50mm×3
mmの平板成形体)を得る。この成形体を用い評価を行
った。評価結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】表2の内容 組成物; 実施例7〜12、比較例7〜12:スタイロン403
R 実施例7〜12、比較例7〜12:バクテキラーBM
−102G 実施例7〜12、比較例7〜10:OITB、比較例
11:OIT、比較例12:OITA 抗菌性 :大腸菌、黄色ブドウ状球菌 防かび性 :黒かび、青かび 引張伸度 :単位(%)
【0036】
【発明の効果】本発明のスチレン系熱可塑性樹脂組成物
は抗菌性及び防かび性を示し、この成形体は、引張破断
伸度、アイゾッド衝撃強度の低下が実質的になく、作業
性に優れ、スチレン系熱可塑性樹脂からなる製品部品に
抗菌性・防かび性両方を付与しようとする産業界の要求
に広く対応出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 59/20 A01N 59/20 Z C08J 5/00 CET C08J 5/00 CET 5/10 CET 5/10 CET C08K 3/08 C08K 3/08 3/34 3/34 3/36 3/36 5/47 KGA 5/47 KGA C08L 51/04 LKX C08L 51/04 LKX LKY LKY (72)発明者 庄田 正博 大阪府大阪市北区南森町1丁目4番19号 カネボウ化成株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン重合単位を主体とする重合体成
    分(A)100重量部に対し、平均粒径0.1〜10μ
    mの抗菌性金属を担持した無機化合物成分(B)0.1
    〜3.0重量部、及び、平均粒径0.1〜10μmのチ
    アゾリン系有機化合物を担持した無機化合物成分(C)
    0.1〜3.0重量部を含有してなる熱可塑性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 抗菌性金属を担持した無機化合物成分
    (B)がゼオライトである請求項1記載の熱可塑性樹脂
    組成物。
  3. 【請求項3】 チアゾリン系有機化合物を担持した無機
    化合物成分(C)がシリカゲルである請求項または請求
    項2記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 重合体成分(A)がゴム強化された及び
    /またはゴム強化されていないポリスチレン重合体であ
    る請求項1、請求項2または請求項3記載の熱可塑性樹
    脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項4記載の熱可塑性樹脂組成物を成形してなる熱可塑
    性樹脂成形体。
  6. 【請求項6】 成形体がエアコン構成部品である請求項
    5記載の熱可塑性樹脂成形体。
JP12043195A 1995-04-24 1995-04-24 抗菌性樹脂組成物 Withdrawn JPH08295768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12043195A JPH08295768A (ja) 1995-04-24 1995-04-24 抗菌性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12043195A JPH08295768A (ja) 1995-04-24 1995-04-24 抗菌性樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08295768A true JPH08295768A (ja) 1996-11-12

Family

ID=14786051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12043195A Withdrawn JPH08295768A (ja) 1995-04-24 1995-04-24 抗菌性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08295768A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018111794A (ja) * 2017-01-12 2018-07-19 Toto株式会社 樹脂成形体および水まわり部材
JP2020016142A (ja) * 2018-07-11 2020-01-30 Toto株式会社 浴室の天井部材または壁部材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018111794A (ja) * 2017-01-12 2018-07-19 Toto株式会社 樹脂成形体および水まわり部材
JP2020016142A (ja) * 2018-07-11 2020-01-30 Toto株式会社 浴室の天井部材または壁部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5335208B2 (ja) ポリアミド成形組成物及びその使用
US6632855B1 (en) Biocidal plastic material
US10897907B2 (en) Colorless material with improved antimicrobial performance
US5286776A (en) Reinforced polypropylene resin composition containing glass fiber, mica and copolymer additives
JPH0149421B2 (ja)
JP2003534429A (ja) ポリマー組成物、その使用およびそれから得られる成形品
JPH08295768A (ja) 抗菌性樹脂組成物
JP2829121B2 (ja) 強化ポリプロピレン樹脂組成物
JP3271888B2 (ja) 抗菌性を有するポリカーボネート樹脂製品
KR102675940B1 (ko) 항균성이 우수한 저취 asa계 수지 조성물
JP6861763B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物、成形品および製品
JPS63113070A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3388854B2 (ja) 難燃性樹脂組成物
JP3511746B2 (ja) 難燃抗菌防黴性樹脂組成物
JPH02272057A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
JPS6088072A (ja) 非晶性樹脂組成物
JPH1180456A (ja) 制振性樹脂組成物
JPH0768656A (ja) 抗菌性アクリルフイルム
KR20230082392A (ko) 항균성이 우수한 저취 asa계 수지 조성물
CN110964257B (zh) 一种耐超低温冲击聚丙烯组合物及其制备方法
JP3388855B2 (ja) 難燃性樹脂組成物
JPH08311239A (ja) 透明抗菌性樹脂組成物
JPS631985B2 (ja)
JPH08109296A (ja) 抗菌性樹脂組成物
JPH0242108B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020702