JPH08294961A - 折り曲げ罫線入りプラスチックシートの加工方法 - Google Patents

折り曲げ罫線入りプラスチックシートの加工方法

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JPH08294961A
JPH08294961A JP10351995A JP10351995A JPH08294961A JP H08294961 A JPH08294961 A JP H08294961A JP 10351995 A JP10351995 A JP 10351995A JP 10351995 A JP10351995 A JP 10351995A JP H08294961 A JPH08294961 A JP H08294961A
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JP
Japan
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ruled line
plate
blade
plastic sheet
sheet
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JP10351995A
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English (en)
Inventor
Akira Funaki
章 船木
Masahiro Kubo
昌宏 久保
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 罫線刃を加熱することなくプレートに溝を形
成することができ、しかもプレートを耐久性のあるもの
とすることができる折り曲げ罫線入りプラスチックシー
トの加工方法を提供する。 【構成】 罫線刃15より硬度の低いアルミニウム製プレ
ート14に対して罫線刃15を押圧してこのアルミニウム製
プレート14に罫線刃15に対応した溝17を加工した後、罫
線刃15でプレート14上のプラスチックシート12を押圧し
て折り曲げ罫線加工を施す。この罫線刃15でシート12を
押圧する際、罫線刃15によりシート12面に形成される折
り曲げ罫線部18の凹状部の深さ寸法を、シート厚よりも
小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、折り曲げ罫線入りプラ
スチックシートの加工方法に関し、例えばクリアパッケ
ージの製造に利用できる。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】例えば、
クリアパッケージの製造の際、易折り曲げ性を得るた
め、プラスチックシートに折り曲げ罫線加工を施してい
る。従来の一般的な罫線は、プラスチックシートに凹状
の溝が形成されたものである。このようなプラスチック
シートの折り曲げ罫線は、溝が形成されたプレート上に
プラスチックシートを載せ、溝の上方から罫線刃を降下
させてプラスチックシートを押圧することにより加工さ
れている。
【0003】そして、罫線加工用のプレートを得るた
め、熱可塑性樹脂製のプレートに対して、このプレート
の樹脂の軟化温度より高い温度に加熱された罫線刃を押
圧してプレートに折り曲げ罫線加工用の溝を形成する方
法が提案されている(特公平5-39780 号公報参照)。し
かし、この方法による場合、罫線刃を加熱するための
加熱装置が必要となる、しかも罫線刃を樹脂の軟化に
必要な所定温度に加熱制御することが容易でない、また
プレートが樹脂製であるため耐久性が低い、等の問題
点がある。
【0004】そこで、本発明は、罫線刃を加熱すること
なくプレートに溝を形成することができ、しかもプレー
トを耐久性のあるものとすることができる折り曲げ罫線
入りプラスチックシートの加工方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の第1発
明に係る折り曲げ罫線入りプラスチックシートの加工方
法は、罫線刃より硬度の低い金属製プレートに対して前
記罫線刃を押圧してこの金属製プレートに前記罫線刃に
対応した溝を形成した後、前記罫線刃で前記プレート上
のプラスチックシートを押圧して折り曲げ罫線加工を施
すことを特徴とする。
【0006】前記罫線刃より硬度の低い金属製プレート
は、前記溝が形成される部分に沿った帯状部分だけに設
けられていてもよい。このように、罫線加工用のプレー
トが金属製のものであるため、優れた耐久性を有してい
る。また、前記プレートは金属製であるが、このプレー
トより罫線刃の方が硬度が大きいため、前記罫線刃の前
記プレートへの押圧によってプレートに溝を形成するこ
とが可能になる。従って、本発明においては、罫線刃の
加熱は不要になる。
【0007】前記罫線刃の前記金属製プレートへの押圧
によって、例えば0.1mmの深さからプレートの厚さに相
当する深さに溝を形成すればよい。前記罫線刃として
は、刃先形状が断面U字形、V字形、逆台形等の通常使
用されているものを使用できる。
【0008】本発明の第2発明に係る折り曲げ罫線入り
プラスチックシートの加工方法は、前記金属製プレート
が、アルミニウム製プレートであることを特徴とする。
前記金属製プレートをアルミニウム製とした場合、硬度
が、通常、鋼製である罫線刃より低いため、前記罫線刃
の前記金属製プレートへの押圧によって金属製プレート
が変形してこのプレート側に溝が形成されることにな
る。
【0009】本発明の第3発明に係る折り曲げ罫線入り
プラスチックシートの加工方法は、第1又は第2発明に
おいて、前記罫線刃で前記プレート上のプラスチックシ
ートを押圧する際、前記罫線刃によりシート面の一方に
形成される折り曲げ罫線部の凹状部の深さ寸法を、シー
ト厚よりも小さくすることを特徴とする。前記折り曲げ
罫線部の凹状部の深さ寸法の下限は、例えばシート厚の
半分程度とする。
【0010】これにより、折り曲げ罫線として、シート
面の一方に凹状に第1の折り曲げ罫線部が形成され、同
時にこの第1の折り曲げ罫線部に対応して前記シート面
の他方に凸状に第2の折り曲げ罫線部が形成されること
になる。本シートにより、折り曲げ罫線の側部の肉厚が
他の部分より薄くなることを防止でき、折り曲げ罫線に
沿ってプラスチックシートを折り曲げた際、罫線側部で
の割れの発生を防止することができる。
【0011】
【実施例】図1〜4を参照して本発明の一実施例に係る
折り曲げ罫線11入りプラスチックシート12の加工方法を
説明する。先ず、図1に示すように、面板13上にアルミ
ニウム製プレート14を載置し、接着剤でこのプレート14
を面板13に固定する。このアルミニウム製プレート14の
厚さは0.5mm、硬度はHB(ブリネル硬度)で17である。
【0012】次に、罫線刃15が固定された木型16を下降
させ、前記罫線刃15を前記アルミニウム製プレート14に
押圧(空打ち)してこの金属製プレート14に罫線刃15の
先端形状に対応した溝17を形成する。図2に示すよう
に、この溝17は、その深さが前記プレート14の厚さに相
当するものである。この罫線刃15は、いわゆるトムソン
刃(刃厚0.72mm、先端角度42度)の刃先を研削して、先
端幅100μmの台形状とされたものである。この罫線刃1
5は鋼製である。このように、プレート14より罫線刃15
の方の硬度が大きいため、罫線刃15のプレート14への押
圧によってプレート14側が窪んでこのプレート14に溝17
が形成されることになる。
【0013】次に、図3に示すように、前記プレート14
上にプラスチックシート12を供給し、このシート12を前
記罫線刃15で押圧して折り曲げ罫線加工を施す。このプ
ラスチックシート12は、例えば厚さが0.3mmのポリプロ
ピレンシートである。図4に示すように、この罫線刃15
によるプレート14へのプラスチックシート12の押圧によ
って、折り曲げ罫線11として、シート12面の一方に凹状
の第1の折り曲げ罫線部18が形成され、同時にこの第1
の折り曲げ罫線部18に対応して前記シート12面の他方に
凸状の第2の折り曲げ罫線部19が形成されることにな
る。
【0014】そして、この折り曲げ罫線形成の際、第1
の折り曲げ罫線部18の凹状部の深さ寸法を、シート厚よ
りも小さくする。具体的には、第1の折り曲げ罫線部18
の凹状部の深さ寸法が、シート12の厚さの約半分となる
ようにプラスチックシート12を罫線刃15で押圧する。そ
して、図4に示すように、得られた折り曲げ罫線11入り
プラスチックシート12において、第1の折り曲げ罫線部
18は、罫線刃15の先端部が転写された断面逆台形状とな
っており、第2の折り曲げ罫線部19は、断面半円状とな
っている。なお、この折り曲げ罫線加工と同時に、打ち
抜き刃(図示せず)によって、プラスチックシート12が
所定形状に打ち抜かれることになる。
【0015】本実施例によれば、罫線加工用のプレート
14がアルミニウム製のものであるため、繰り返し使用し
ても変形や損傷が生じることなく、優れた耐久性を有し
ている。
【0016】また、前記プレート14は金属製であるが、
このプレート14より罫線刃15の硬度の方が大きいため、
罫線刃15のプレート14への押圧によってプレート14の方
に窪みが生じてプレート14に罫線加工用の溝17を形成す
ることができる。従って、本実施例においては、樹脂製
プレートを使用した場合のように、罫線刃の加熱は不要
になる。
【0017】そして、本実施例によって得られる折り曲
げ罫線11入りプラスチックシート12は、第1の折り曲げ
罫線部18の凹状部の深さ寸法がシート厚よりも小さくな
っているため、罫線側部11Aの肉厚が他の部分より薄く
なることを防止でき、折り曲げ罫線11に沿ってプラスチ
ックシート12を折り曲げた際、罫線側部11Aでの割れの
発生を防止することができる。
【0018】また、第1の折り曲げ罫線部18の凹状部の
深さ寸法がシート厚よりも小さくなっているが、この第
1の折り曲げ罫線部18に対応してシート12面の他方に凸
状の第2の折り曲げ罫線部19が形成されているため、折
り曲げ罫線11に沿ってプラスチックシート12を折り曲げ
る際の易折り曲げ性が確保されている。
【0019】〔実験例〕前記実施例で得られたプラスチ
ックシート12の折り曲げ罫線11について、物性を測定し
たところ、折り曲げ応力は0.98N/10cm、引裂き応力は
7.35Nであった。一方、比較例として、本実施例の第2
の折り曲げ罫線部19の形成されていない従来のプラスチ
ックシートの折り曲げ罫線について、物性を測定したと
ころ、折り曲げ応力は0.98N/10cm、引裂き応力は0.56
Nであった。従って、本実施例で得られたプラスチック
シート12は、従来品と比べて、易折り曲げ性は変わらな
いが、引裂き強度については約13倍であることがわか
る。
【0020】なお、上記実施例では金属製プレートの具
体例はアルミニウム製プレート14であったが、罫線刃15
より硬度の低い金属製プレートであれば、アルミニウム
製プレート以外の例えば銅製プレートを使用することも
できる。また、上記実施例では、プレート14の全部をア
ルミニウム製としたが、前記溝17が形成される部分に沿
った帯状部分のみをアルミニウム製としてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る折り曲げ罫線入りプラスチ
ックシートの加工方法によれば、罫線加工用のプレート
が金属製のものであるため、繰り返し使用しても変形や
損傷が生じることなく、優れた耐久性を有している。ま
た、プレートは金属製であるが、このプレートより罫線
刃の硬度の方が大きいため、罫線刃のプレートへの押圧
によってプレートに罫線加工用の溝を形成することがで
きる。
【0022】そして、本発明によって得られる折り曲げ
罫線入りプラスチックシートは、罫線刃によりシート面
に形成される折り曲げ罫線部の凹状部の深さ寸法がシー
ト厚よりも小さくなっているものであるため、罫線側部
の肉厚が他の部分より薄くなることを防止でき、折り曲
げ罫線に沿ってプラスチックシートを折り曲げた際、罫
線側部での割れの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る折り曲げ罫線入りプラ
スチックシートの加工方法を示す断面図である。
【図2】同実施例に係る加工方法を示す断面図である。
【図3】同実施例に係る加工方法を示す断面図である。
【図4】同実施例によって得られた折り曲げ罫線入りプ
ラスチックシートの斜視図である。
【符号の説明】 11 折り曲げ罫線 12 プラスチックシート 14 金属製プレートであるアルミニウム製プレート 15 罫線刃 17 溝 18 第1の折り曲げ罫線部 19 第2の折り曲げ罫線部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 罫線刃より硬度の低い金属製プレートに
    対して前記罫線刃を押圧してこの金属製プレートに前記
    罫線刃に対応した溝を形成した後、 前記罫線刃で前記プレート上のプラスチックシートを押
    圧して折り曲げ罫線加工を施すことを特徴とする折り曲
    げ罫線入りプラスチックシートの加工方法。
  2. 【請求項2】 前記金属製プレートが、アルミニウム製
    プレートであることを特徴とする請求項1に記載の折り
    曲げ罫線入りプラスチックシートの加工方法。
  3. 【請求項3】 前記罫線刃で前記プレート上のプラスチ
    ックシートを押圧する際、 前記罫線刃によりシート面に形成される折り曲げ罫線部
    の凹状部の深さ寸法を、シート厚よりも小さくすること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の折り曲げ罫線入り
    プラスチックシートの加工方法。
JP10351995A 1995-04-27 1995-04-27 折り曲げ罫線入りプラスチックシートの加工方法 Withdrawn JPH08294961A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007283521A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Meiwa Nukigata Kk 合成樹脂シート製包装容器における折り込み罫線の形成型版
CN109047928A (zh) * 2018-08-29 2018-12-21 刘荷花 一种铝塑板自动加工机器人

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Effective date: 20020702