JPH08293983A - ファクシミリの送信処理中断防止方法 - Google Patents

ファクシミリの送信処理中断防止方法

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JPH08293983A
JPH08293983A JP7117888A JP11788895A JPH08293983A JP H08293983 A JPH08293983 A JP H08293983A JP 7117888 A JP7117888 A JP 7117888A JP 11788895 A JP11788895 A JP 11788895A JP H08293983 A JPH08293983 A JP H08293983A
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JP
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Application number
JP7117888A
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English (en)
Inventor
Haruo Tago
治生 田子
Hideaki Shimogoori
秀昭 下郡
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファクシミリ送信処理開始後に、送信中断が
所定の受信待機時間を越えないようにする。 【構成】 ファクシミリ送信処理を開始した後、次の画
データの準備を行おうとすると、許容される受信待機時
間を越えるような場合、送信側で例えば白ドットの連続
するダミーデータを生成して送信する。受信側は画デー
タの準備がされなくても白ドットが受信されることによ
って正常に受信処理を継続する。このとき、印刷用紙4
の最初の部分にダミーデータ5が印刷され、その後実際
の画データが受信され印刷される。こうして、送信処理
の中断が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置に対
してデータの送信を行う場合に、送信準備が所定の受信
待機時間を越えるおそれがあるとき、これに対処するフ
ァクシミリの送信処理中断防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在一般に普及しているG3ファクシミ
リの通信手順は、CCITTのT.30勧告により世界
的に統一された基準で規定されている。また、データの
符号化復号化は、同じくT.4勧告で規定された方式に
基づいている。この手順では、送信側と受信側との間で
予め送信条件の設定を行い、その後、必要な画データを
送信する。一般のファクシミリ装置は予め原稿を読み取
り、送信すべき画データを用意し、その後受信側のファ
クシミリ装置と接続を行って送信処理を進める。なお、
何らかの障害が発生して画データ等の送信が中断したよ
うな場合に、受信側で受信待機時間を越えると、受信処
理を強制終了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のファクシミリの送受信処理には次のような解決
すべき課題があった。ファクシミリの送受信には、専用
のファクシミリ装置の他にパーソナルコンピュータやそ
の情報処理装置が使用されるケースが増えている。この
ような場合には、情報処理装置がファクシミリ送信のた
めの画データを生成し送受信制御を行う。ところが、例
えばホストコンピュータと情報処理装置とが一定の情報
を交換し合いながら送信すべき画データを生成し、通信
網を介してファクシミリ装置に送信しようとすると、演
算処理の都合等により画データの準備が遅れ、受信側の
ファクシミリ装置を長時間待たせる場合がある。このよ
うな場合には先に説明したように、一定の受信待機時間
を越えると受信側のファクシミリ装置は自動的に受信処
理を終了する。従って、送信側でせっかくデータが準備
できても再びファクシミリ装置との接続処理を行わなけ
ればならなくなる。このような動作を繰り返していて
は、データの送信処理に著しく無駄な時間がかかる。従
って、送信処理の中断を防止し、受信側のファクシミリ
装置との接続状態を維持しながら画データの準備ができ
ることが好ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の点を解決
するため次の構成を採用する。第1実施例では、ファク
シミリ送信処理開始後に、送信準備が所定の受信待機時
間を越えるおそれのあるとき、送信側でダミーデータを
生成して、ファクシミリ送信処理手順中の画データ送信
時に、そのダミーデータを任意の時間送信する。
【0005】第2実施例では、ファクシミリ送信処理開
始後に、送信準備が所定の受信待機時間を越えるおそれ
のあるとき、送信データ中に、1ライン分の画データの
実際の処理時間と1ライン分の画データの印刷を含めた
受信処理時間を整合させるために、1ライン分の画デー
タに続けて付加されるフィルを、1ライン分の画データ
の受信処理時間以上許容値以下の範囲で付加する。
【0006】第3実施例では、この他に、受信した画デ
ータを情報処理装置によって処理する場合に、ダミーデ
ータを、この情報処理装置が無視して処理する形式のデ
ータに選定する。
【0007】第4実施例では、ファクシミリ送信処理開
始後に、送信準備が所定の受信待機時間を越えるおそれ
のあるとき、予め設定された所定のフレーム単位で送信
処理を実行している場合に、このフレームの先頭に配置
されるべきフラグを一定時間連続して送信する。
【0008】第5実施例では、ファクシミリ送信処理開
始後に、送信準備が所定の受信待機時間を越えるおそれ
のあるとき、ファクシミリ送信処理制御のための応答信
号が受信側から送信側に正常に送られても、送信側でこ
れを無視して、当該ファクシミリ送信処理制御のための
応答信号を再受信する手順を繰り返す。
【0009】第6実施例では、ファクシミリ送信処理開
始後に、送信準備が所定の受信待機時間を越えるおそれ
のあるとき、ファクシミリ送信条件選定のためのトレー
ニングデータを受信側に送り、その応答信号が受信側か
ら送信側に正常に送られても、送信側でこれを無視し
て、当該トレーニングデータを再送信する手順を繰り返
す。
【0010】第7実施例では、ファクシミリ送信処理開
始後に、送信準備が所定の受信待機時間を越えるおそれ
のあるとき、変更を必要としなくても、任意のタイミン
グで送信手順を変更する手続きを含める。
【0011】第8実施例では、ファクシミリ送信処理開
始後に、送信準備が所定の受信待機時間を越えるおそれ
のあるとき、ファクシミリ送信手順の重複処理によって
調整する手段と、画データにダミーデータを含めること
により調整する手段とを用意して、実際の調整を要求さ
れる時間に着目して、そのつど、いずれかの手段を選択
して時間調整を実行する。
【0012】
【作用】ファクシミリ送信処理を開始した後、次の画デ
ータの準備を行おうとすると許容される受信待機時間を
越えるような場合、送信側で例えば白ドットの連続する
ダミーデータを生成して送信する。受信側は画データの
準備がされなくても白ドットが受信されることによって
正常に受信処理を継続する。従って、印刷用紙の最初の
部分にダミーデータが印刷され、その後実際の画データ
が受信され印刷される。
【0013】ファクシミリ装置が1ライン分の画データ
を受信しても、1ライン分の印刷が終了するまでに次の
画データを受信すると、印刷等を含めた受信処理が追い
付かなくなる。従って、通常1ライン分の画データの受
信に続いてフィルが必要な時間受信される。このフィル
を本来必要とする時間以上付加することにより、見かけ
上の受信処理時間を長くし、その間に送信側で画データ
の準備を行う。
【0014】なお、受信側で印刷されたデータを文字認
識装置等が自動処理する場合、ダミーデータは、その文
字認識装置に無視されるような構成であることが好まし
い。ファクシミリデータがフレーム単位で送受信されて
いる場合に、そのフレームの先頭に設けたフラグを連続
して重複して送信すると、その間に次の画データの準備
が行える。受信側ではフラグを受信している間、正常な
データが受信されているように受信処理を続行する。
【0015】受信側から送信側にファクシミリ送信処理
制御のための応答信号が送られたとき、送信側でこの応
答信号が着かなかった場合の所定の処理を実行すると、
その応答信号は再び受信側から送信側に送られる。この
ように、所定の手順を重複させて画データ準備のための
時間に当てることができる。ファクシミリ送信条件選定
のためのトレーニングデータは送信条件が決定されるま
で繰り返し受信側に送ることができる。このシステムを
利用し、トレーニングデータの再送信手順を繰り返し
て、画データ準備のための時間を得る。
【0016】ファクシミリ送信処理開始後、初めに送信
手順を設定するが、各種の条件の変更に従って送信手順
を変更する場合がある。画データ準備のための時間が必
要になった場合、たとえ送信手順変更の必要が無い場合
でも、この変更手続きを実行すれば一定の時間を確保で
きる。上記のような送信手順設定の重複処理によって時
間調整を行う手段と、画データにダミーデータを含める
ことにより調整する手段とを用意しておき、調整を要求
される時間が長いか短いか等によっていずれかの手段を
利用するようにすれば、そのときのファクシミリ送信に
最も適した手段を選んで時間調整が可能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は、第1実施例の説明図である。なお、こ
の図の説明の前に、まず図2と図3、図4を用いて標準
的なファクシミリ送信手順の内容を説明しておく。図2
は、標準的送信手順のシーケンスを示す説明図である。
また、図3は送信側の送信処理制御記号で、図2に記載
した各記号の意味を表す。図4は、受信側の応答信号の
内容である。これも、図2に示した各記号を説明してい
る。
【0018】ファクシミリ送信開始の際、まず図2のス
テップS1に示すように、CNGトーンが発せられる。
このCNGトーンは発呼トーンとも呼ばれ、発呼局が非
音声端末であることを示す信号である。これに対し、受
信側からはステップS2において、CEDトーンが発せ
られる。これは被呼局識別のための信号で、被呼局が非
音声端末であることを示す信号である。次に、ステップ
S3において、受信側からNSF信号、CSI信号、D
IS信号が送信側に送られる。NSF信号は非標準的な
通信手順への移行が可能かどうかを示す信号である。ま
た、CSI信号は受信側の国際電話番号を示す信号であ
る。また、DIS信号は受信側の受信能力を示す信号で
ある。
【0019】このような情報が送信側に送られると、送
信側ではステップS4において、TSI信号とDCS信
号とを受信側に送る。TSI信号は送信側の国際電話番
号を示し、DCS信号は相手受信能力を元に送信側で選
択した通信能力を示す。このステップS3とS4によっ
て、ファクシミリの送信条件がまず決定される。そし
て、ステップS5では、その送信条件で正常なファクシ
ミリ送信ができるかどうかを確認するため、0が一定時
間連続したトレーニングデータを受信側に送る。受信側
ではその応答として、CFR信号をステップS6で送信
側に送る。CFR信号は画データ送出を開始してよいこ
とを伝える応答である。即ち、トレーニングデータを正
常に受信できた場合には、受信準備ができた旨を送信側
に伝える。
【0020】ステップS7以降は、送信側から受信側に
対し、予め用意された画データが送信される。1ページ
目の画データの送信が終るとステップS8において、M
PS信号が送信側から受信側に送られる。この信号は1
ページ分の画データ送出終了を意味し、これが確認され
ると次の画データ送出処理に戻る。ステップS9では、
受信側から送信側に対しMCF信号が送られる。MCF
信号は画データを満足に受信したことを示す応答であ
る。なお、ステップS8において、PPS−MPS信号
と表示したのは、誤り訂正モードの場合の訂正用の信号
がこれに含まれることを示す。ステップS10はステッ
プS7と同様、2ページ目の画データの送信である。ス
テップS11,S12は、ステップS8,S9と同様で
ある。ステップS13で3ページ目の画データが送信さ
れると、今度は全ての画データの送信が終了した旨のE
OP信号がステップS14で送信側から受信側に送られ
る。受信側はそれに応答し、ステップS15おいて、M
CF信号を送信する。これで受信完了が送信側に通知さ
れると、ステップS16において、送信側は受信側に対
し切断命令を意味するDCN信号を送信する。
【0021】以上が一般の標準的なファクシミリの送信
手順であり、例えばステップS6のCFR信号を送信側
が受信した後、ステップS7で画データの送信を行う。
このときに、画データの準備に時間がかかると、受信側
で予め設定した受信待機時間を越える。図1実施例で
は、このとき、予めダミーデータを生成し、これを画デ
ータとして受信側に送信する。
【0022】図1のコンピュータ1は、このような機能
を持った送信側のファクシミリ送信用機器である。ま
た、このコンピュータ1と通信網2を介して接続された
ファクシミリ装置3が、そのファクシミリを受信する受
信側の機器である。ファクシミリ装置3は画データを受
信すると、印刷用紙4に印刷する。ここで、図の左側に
示すように、例えば時刻t1から時刻t2の間に画デー
タの準備が行われるとする。ところが、許容される受信
待機時間TMは、時刻t1から時刻t2に至る前に経過
してしまう。そこで、この受信待機時間TM経過前に、
送信側のコンピュータ1がダミーデータを生成して受信
側に送信する。
【0023】このダミーデータは、白ドットが連続した
もので、図に示すように、印刷用紙4の印刷開始部分に
そのまま白ドットが印刷される。白ドットの印刷という
のは、実質的には何も印刷されていない部分が所定の長
さ続くということである。このダミーデータ5の内容
は、このように白ドットでもよいし、また受信側で容易
に識別できる黒ドットの集合や、その他適当な模様の信
号であってよい。その後、時刻t2から、送信準備が完
了した画データの送信が開始されると、時刻t3までの
間、実際の画データ6が印刷用紙4に印刷される。これ
によって、受信側はあたかも正常なデータの受信が継続
しているように動作し、送信準備が一定時間を越えたた
めに受信を強制終了するといった状態を防止できる。
【0024】図5には、具体的には受信側から送信側に
MCF信号が送られた場合に、その後3秒以内に白ライ
ンのダミーデータを送信する。なお、この送信時間は、
実際の画データの準備が完了するまで、任意に設定でき
る。従って、画データの準備が長時間かかるような場合
には、受信側で無駄な用紙を消費することを無視すれば
十分長い時間調整が可能である。
【0025】図5には、第2実施例の説明図を示す。図
の(a)と図の(b)には、受信側で1ライン分の画デ
ータを受信するための時間と、受信側が実際にその受信
データを処理する全時間との比較とを行った。この図に
示すように、受信側で例えば1ライン分の画データを受
信するのに時間TRが必要だとする。一方、その受信し
たデータを処理し用紙に印刷する時間まで含めると、こ
の図に示すように、全部で時間TLが必要だとする。こ
のような処理が完了する前に次のデータが受信されると
いった動作が繰り返されると、受信側のバッファメモリ
がオーバーフローするおそれがある。そこで、実際には
図5(a)に示すように、1ライン分の画データ受信時
間TRにフィルTFを加える。
【0026】このフィルは、丁度TLからTRを差し引
いた時間だけ、例えば0が連続するデータが受信側に送
られるといった構成となっている。この場合、1ライン
のデータとその最後に付けるライン終端符号との間に、
必要な時間だけフィルが挿入される。このような処理は
従来から行われているが、本発明では、このフィルを従
来必要とされた以上に延長する。実際には、1ラインの
受信最大時間は5秒程度に設定されている。従って、受
信側の1ライン分の受信処理の時間が、例えば2秒から
3秒程度であってもフィルを図の(c)に示すように、
時間TFFの間付け足すことによって1ライン分の画デ
ータの受信処理時間を見かけ上延長する。こうすれば、
このような処理をしている間、受信処理が遅くなり、時
間調整ができる。特に、この方法を図1を用いて説明し
た第1実施例に応用すれば、受信側でダミーデータを1
ライン分印刷し、次の1ライン分を受信して、再び印刷
するための、処理時間が長くなり、実質的に無駄な印刷
用紙の節約を図ることができる。もちろん、有効な画デ
ータの受信の際、このようなフィルの延長を行って、次
の画データ準備のための時間調整を行うことも可能であ
る。
【0027】図6には、第3実施例の説明図を示す。上
記のダミーデータを送信した場合に、例えば受信側で受
信した帳票の文字を文字認識処理装置によって認識し
て、一定のデータを得るといったシステムがある。この
ような場合に、この文字認識処理装置は、ファクシミリ
装置で印刷されるべき印刷用紙上の文字枠を検出し、そ
の文字枠内部に記入された文字を切り出し、認識処理を
実行する。従って、例えば受信された用紙上に文字枠が
検出されないと、認識処理を誤ったり、認識処理を停止
したりする。そこで、例えばこの図6に示すように、印
刷用紙4の上にダミーデータ5が印刷され、その後文字
枠が来るような場合、ダミーデータ5を文字枠と同じ色
で塗りつぶしておく。これによって、文字認識処理装置
は用紙の先頭部分から文字枠を検出し、その後の文字の
切り出しを正常に行うことができる。文字認識処理装置
を使用している場合に限らず、受信側でダミーデータを
ダミーデータと識別できるような内容のものにしておく
ことにより、上記のような処理を円滑に適用できる。
【0028】図7には、第4実施例の説明図を示す。フ
ァクシミリデータの送信には、データをビットストリー
ムで連続的に送信し、その先頭に同期用の記号を付加す
る方法がある。また、この他に一定の形式のフレームを
送信し、そのフレーム単位で信号処理する方式がある。
後者をHDLC方式と呼び、データのチェック等が確実
にでき、正確なファクシミリ送信ができる方法である。
このようなものの場合、先頭にフレームの開始を示すフ
ラグが付加される。このフラグは、規定上、そのフラグ
に続く送信データと確実に区別できるような形式に設定
されている。従って、例えばフラグが連続して受信され
た場合、受信側はそのフラグの後に続く送信データを自
動的に待つ仕組みになっている。
【0029】この実施例ではそのような性質を利用し、
この図(a)に示すように、送信データの先頭に任意の
数のフラグを付加する。このフラグの数を十分に多くす
ることによって、一定時間ダミーデータ生成のための時
間調整が可能となる。なお、規定では、このフラグが連
続して35秒±5秒以上受信されると障害発生と見なさ
れ、その処理が開始される。従って、1分以内程度の時
間調整で良いような場合に利用できる。なお、(a)に
示すように、送信データの先頭にフレームを連続させ、
その後の送信データ間は通常通り1個のフレームにする
場合と、(b)に示すように、送信データと送信データ
の間に任意の数のフレームを付加し、時間調整をする方
法とが考えられる。
【0030】図8には、第5実施例の説明図を示す。先
に説明したように、送信側から受信側に画データが1ペ
ージ分送信されると、送信側から受信側にMPS信号が
送られ、受信側からはそれに応答するMCF信号が送信
側に送られる。送信側ではMCF信号を受信すると、次
のページの画データ送信を開始する。ところが、このM
CF信号を送信側で受信できない場合には、再度MPS
信号を送信側から受信側に送ることになる。これは何ら
かの原因でMCF信号が送信側に届かなかった場合の対
応である。本発明では、このような手順を利用し、応答
信号が送信側に正常に送られても、送信側でこれを無視
して、送信側でMCF信号が受信されなかったような取
扱いを行う。
【0031】図8に示すステップS1〜ステップS7ま
では、既に図2を用いて説明した標準的な処理であっ
て、ステップS8、S9の処理に対して、送信側でこの
MCF信号を無視してステップS10で再びMPS信号
を受信側に送っている。受信側はこれに応答するよう
に、ステップS11で送信側に再度MCF信号を送る。
この段階で2ページ目の画データが印字できていれば、
送信側は2ページ目の画データをステップS12で送信
する。なお、このような重複する応答の繰り返しは2回
までは許される。それ以上では通信障害が発生した取扱
いとなる。そこで、ステップS13〜ステップS18ま
では、2回MCF信号を無視した処理を行っている。こ
のような処理によって、約10秒程度画データ準備のた
めの時間を延長できる。
【0032】図9には、第6実施例の説明図を示す。画
データの送信とこれに対する応答の処理については、上
記のようなMCF信号を無視することができた。一方、
このような画データ送受信開始前にトレーニングデータ
の送信が行われる。このトレーニングデータの送信と応
答信号であるCFR信号についても同様の処理ができ
る。しかも、トレーニングデータは画データと異なり、
重複して受信側に送信しても受信側で無駄な用紙を使用
することはなく、特に受信側で悪影響も生じない。従っ
て、この図9に示す例では、ステップS5までは通常の
処理を実行し、ステップS6で受信側からCFR信号を
受けると、ステップS7ではこのCFR信号を無視し、
再びTSI,DCS信号を送信する。これによって、も
う一度送信条件を受信側に伝え、トレーニングデータを
ステップS8で送信する。このような処理はやはり2回
まで許されており、この図に示すように、ステップS8
とステップS11で2度にわたりトレーニングデータを
送信し、ステップS9のCFR信号を無視して一定の時
間調整を行っている。
【0033】図10には、第7実施例の説明図を示す。
先に説明したように、ファクシミリ送信開始にあたって
は、送信側と受信側とで一定の送信条件を設定する。こ
の送信条件には送信速度や送受信用紙の選択等各種の条
件が含まれる。このような条件を変更する場合には、こ
の図10に示したステップS3,S4のNSF信号、C
SI信号、DIS信号、TSI信号、DCS信号のやり
取りが行われる。これは、画データを受信した後でも構
わない。従って、この例ではステップS8において、送
信条件を変更する即ち送信手順を変更するためのEOM
信号を送信側から受信側に送る。受信側からMCF信号
で応答があると、その後ステップS9,ステップS1
0,ステップS11及びステップS12において、最初
に行ったステップS3〜ステップS6の処理と全く同様
の送信手順設定処理が行われる。図の例のように、用紙
サイズを変更するようなケースではもちろんのこと、本
発明では、たとえ送信手順が全く変更を必要としない場
合でも、このような処理を挿入することによって一定の
時間調整を行うようにしている。
【0034】図11に、第8実施例の動作説明図を示
す。上記のように、時間調整のための手段は各種が考え
られる。ところが、それぞれその手段の種類によって時
間調整可能な最大時間が異なる。第1実施例のように、
ダミーデータを送信するものは実質的には任意の時間だ
け受信側を待たせることが可能であるが、この場合には
無駄な印刷用紙が使われるおそれがある。また、受信側
の印刷内容もその分だけ乱れることが予想される。一
方、その他の実施例の場合、送信側と受信側との間で重
複する各種の応答効果が行われるのみで、用紙を無駄に
するといった問題はないが、その時間調整可能な長さは
比較的短い。そこで、それぞれの利点、欠点を考慮し
て、調整時間の長さに応じて手段を選択することが好ま
しい。この実施例では、図11に示すような手順で手段
を選択するようにしている。
【0035】まず、ステップS1において時間調整の要
求があると、ステップS2においてその調整時間を予測
する。これは、実際はどの程度の時間待機すれば新たな
画データが供給されるかを演算処理によって求める処理
である。なお、このような予測ができない場合には、実
際には適当な時間だけ待機する処理を繰り返し、画デー
タ準備完了を待つことになる。このステップS2におけ
る調整時間の予測が完了すると、次のステップで調整時
間が5〜10秒、1分、1分以上というようにその時間
の長さによって分岐する。調整時間が5〜10秒の範囲
であれば、ステップS8において、先に第6実施例等で
説明したような応答を無視する重複処理で時間を調整す
る。また調整時間が1分程度であれば、ステップS4で
フラグを重複して送信するような動作によって調整を行
う。更に、調整時間が1分以上長時間かかるようであれ
ば、ステップS5でダミーデータの送信を行う。以上の
ようにして任意の手段を選択し、時間調整を行うことが
できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明した本発明のファクシミリの送
信処理中断防止方法は、ファクシミリ送信手順中の画デ
ータ送信時にダミーデータを任意の時間送信するように
すれば、受信側であたかも正常な画データを受信してい
るように動作し、送信処理中断が防止される。また、1
ライン分の画データに続けて付加されるフィルを1ライ
ン分の画データの受信処理時間以上許容時間の範囲で付
加すれば、受信側の見かけ上の受信処理時間が長くな
り、画データ準備のための時間調整が可能となる。な
お、ダミーデータを受信側で情報処理装置が無視して処
理できるような構成にしておけば、受信側の処理に悪影
響を与えることはない。
【0037】フレーム単位で画データ等を送信処理して
いる場合に、フレームの先頭に配置されるべきフラグを
一定時間連続して送信するようにしても時間調整が可能
である。また、受信側から一定の応答信号が送信側に正
常に送られても、送信側でこれを無視してその応答信号
を再受信するような手順を繰り返すことによって、一定
の時間次の画データ送信までの時間を調整できる。ま
た、送信手順の変更を必要としなくても、送信手順を変
更する手続きを任意のタイミングで実行することによっ
て時間調整が可能である。
【0038】更に、上記のような各種の手段は時間調整
の必要な時間に合わせて選択し動作を最適化することに
よって適切な送受信処理が続行される。これらの手段に
よって、例えばコンピュータからファクシミリ装置に対
しファクシミリデータを送信する場合に、ファクシミリ
装置が許容された受信待機時間を越えることによって強
制受信終了するといった動作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の説明図である。
【図2】標準的送信手順説明図である。
【図3】送信側の送信処理制御信号説明図である。
【図4】受信側の応答信号説明図である。
【図5】第2実施例の説明図である。
【図6】第3実施例の説明図である。
【図7】第4実施例の説明図である。
【図8】第5実施例の説明図である。
【図9】第6実施例の説明図である。
【図10】第7実施例の説明図である。
【図11】第8実施例の動作フローチャートである。
【符号の説明】
1 コンピュータ 2 通信網 3 ファクシミリ装置 4 印刷用紙 5 ダミーデータ 6 画データ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファクシミリ送信処理開始後に、送信準
    備が所定の受信待機時間を越えるおそれのあるとき、 送信側でダミーデータを生成して、ファクシミリ送信処
    理手順中の画データ送信時に、そのダミーデータを任意
    の時間送信することを特徴とするファクシミリの送信処
    理中断防止方法。
  2. 【請求項2】 ファクシミリ送信処理開始後に、送信準
    備が所定の受信待機時間を越えるおそれのあるとき、 送信データ中に、1ライン分の画データの実際の処理時
    間と1ライン分の画データの印刷を含めた受信処理時間
    を整合させるために、1ライン分の画データに続けて付
    加されるフィルを、1ライン分の画データの受信処理時
    間以上許容値以下の範囲で付加することを特徴とするフ
    ァクシミリの送信処理中断防止方法。
  3. 【請求項3】 受信した画データを情報処理装置によっ
    て処理する場合に、ダミーデータを、この情報処理装置
    が無視して処理する形式のデータに選定することを特徴
    とする請求項1記載のファクシミリの送信処理中断防止
    方法。
  4. 【請求項4】 ファクシミリ送信処理開始後に、送信準
    備が所定の受信待機時間を越えるおそれのあるとき、予
    め設定された所定のフレーム単位で送信処理を実行して
    いる場合に、 このフレームの先頭に配置されるべきフラグを一定時間
    連続して送信することを特徴とするファクシミリの送信
    処理中断防止方法。
  5. 【請求項5】 ファクシミリ送信処理開始後に、送信準
    備が所定の受信待機時間を越えるおそれのあるとき、フ
    ァクシミリ送信処理制御のための応答信号が受信側から
    送信側に正常に送られても、送信側でこれを無視して、
    当該ファクシミリ送信処理制御のための応答信号を再受
    信する手順を繰り返すことを特徴とするファクシミリの
    送信処理中断防止方法。
  6. 【請求項6】 ファクシミリ送信処理開始後に、送信準
    備が所定の受信待機時間を越えるおそれのあるとき、フ
    ァクシミリ送信条件選定のためのトレーニングデータを
    受信側に送り、その応答信号が受信側から送信側に正常
    に送られても、送信側でこれを無視して、当該トレーニ
    ングデータを再送信する手順を繰り返すことを特徴とす
    るファクシミリの送信処理中断防止方法。
  7. 【請求項7】 ファクシミリ送信処理開始後に、送信準
    備が所定の受信待機時間を越えるおそれのあるとき、変
    更を必要としなくても、任意のタイミングで送信手順を
    変更する手続きを含めることを特徴とするファクシミリ
    の送信処理中断防止方法。
  8. 【請求項8】 ファクシミリ送信処理開始後に、送信準
    備が所定の受信待機時間を越えるおそれのあるとき、フ
    ァクシミリ送信手順の重複処理によって調整する手段
    と、画データにダミーデータを含めることにより調整す
    る手段とを用意して、実際の調整を要求される時間に着
    目して、そのつど、いずれかの手段を選択して時間調整
    を実行することを特徴とするファクシミリの送信処理中
    断防止方法。
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