JPH08293750A - 音響再生装置 - Google Patents
音響再生装置Info
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- JPH08293750A JPH08293750A JP7096938A JP9693895A JPH08293750A JP H08293750 A JPH08293750 A JP H08293750A JP 7096938 A JP7096938 A JP 7096938A JP 9693895 A JP9693895 A JP 9693895A JP H08293750 A JPH08293750 A JP H08293750A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スピーカ９の再生可能周波数内で低音域の出
力レベルの増強を行い、見掛け上、スピーカ９の低音域
の出力不足を補った音響再生装置を提供する。 【構成】 スピーカ９の低域側再生可能周波数以上の全
周波数信号を抽出するハイパスフィルタ１と、スピーカ
９の低域側再生可能周波数以下の超低域周波数信号を抽
出するローパスフィルタ２と、超低域周波数信号を全周
波数信号における最低域側周波数信号に周波数シフトす
る周波数シフト手段３〜５と、周波数シフト手段３〜５
から出力される最低域側周波数信号と全周波数信号とを
重畳する加算手段６とからなり、周波数シフト手段３〜
５は、超低域周波数信号をサンプリングし、最低域側周
波数信号より高い周波数の折り返しノイズ信号を抽出す
る第１のサンプリング手段３、４と、折り返しノイズ信
号をサンプリングし、最低域側周波数信号に周波数シフ
トする第２のサンプリング手段５とを備えている。
力レベルの増強を行い、見掛け上、スピーカ９の低音域
の出力不足を補った音響再生装置を提供する。 【構成】 スピーカ９の低域側再生可能周波数以上の全
周波数信号を抽出するハイパスフィルタ１と、スピーカ
９の低域側再生可能周波数以下の超低域周波数信号を抽
出するローパスフィルタ２と、超低域周波数信号を全周
波数信号における最低域側周波数信号に周波数シフトす
る周波数シフト手段３〜５と、周波数シフト手段３〜５
から出力される最低域側周波数信号と全周波数信号とを
重畳する加算手段６とからなり、周波数シフト手段３〜
５は、超低域周波数信号をサンプリングし、最低域側周
波数信号より高い周波数の折り返しノイズ信号を抽出す
る第１のサンプリング手段３、４と、折り返しノイズ信
号をサンプリングし、最低域側周波数信号に周波数シフ
トする第２のサンプリング手段５とを備えている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、音響再生装置に係わ
り、特に、スピーカの低域側再生可能周波数以上の全周
波数信号における最低域側周波数信号の出力を増強し、
スピーカで良好に再生できない超低域周波数信号の放声
時に生じる音声歪を除くようにした音響再生装置に関す
る。
り、特に、スピーカの低域側再生可能周波数以上の全周
波数信号における最低域側周波数信号の出力を増強し、
スピーカで良好に再生できない超低域周波数信号の放声
時に生じる音声歪を除くようにした音響再生装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、音響再生装置の出力信号の放声
に用いられるスピーカは、それぞれ固有の再生可能な周
波数帯域を有しており、スピーカの固有の再生可能な周
波数帯域は、音響再生装置の信号周波数帯域よりも狭い
のが普通である。特に、音響再生装置がカーオーディオ
装置であるような場合には、車内で使用可能なスピーカ
の口径が制限されたり、車内にスピーカを取り付ける際
の取付場所が制限されたりして、スピーカの低域遮断周
波数ｆ0 は比較的高いものであって、車内のスピーカか
ら再生される音は、通常、低域側周波数の放声レベルが
低下していて、カーオーディオ装置のユーザーにとって
は、低音域が不足しているとの感が免れないものであっ
た。
に用いられるスピーカは、それぞれ固有の再生可能な周
波数帯域を有しており、スピーカの固有の再生可能な周
波数帯域は、音響再生装置の信号周波数帯域よりも狭い
のが普通である。特に、音響再生装置がカーオーディオ
装置であるような場合には、車内で使用可能なスピーカ
の口径が制限されたり、車内にスピーカを取り付ける際
の取付場所が制限されたりして、スピーカの低域遮断周
波数ｆ0 は比較的高いものであって、車内のスピーカか
ら再生される音は、通常、低域側周波数の放声レベルが
低下していて、カーオーディオ装置のユーザーにとって
は、低音域が不足しているとの感が免れないものであっ
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】スピーカから放声され
る音声の低音域が不足している場合、その不足を回路的
に補強するために、イコライザーを用いた低音ブースト
回路を組み込んだ低音域増強手段を採用することは、広
く慣用されていることである。
る音声の低音域が不足している場合、その不足を回路的
に補強するために、イコライザーを用いた低音ブースト
回路を組み込んだ低音域増強手段を採用することは、広
く慣用されていることである。
【０００４】ところで、既知のカーオーディオ装置に、
イコライザーを用いた低音ブースト回路を組み込み、車
内のスピーカから放声される音声の低音域を増強させよ
うとした場合は、車内のスピーカがもともと低音ブース
トを行っている全ての低域周波数の信号を良好に再生す
ることができないことから、スピーカからの放声音は、
スピーカで再生できない低域周波数信号を放声する際に
音声歪みを生じるという問題がある。
イコライザーを用いた低音ブースト回路を組み込み、車
内のスピーカから放声される音声の低音域を増強させよ
うとした場合は、車内のスピーカがもともと低音ブース
トを行っている全ての低域周波数の信号を良好に再生す
ることができないことから、スピーカからの放声音は、
スピーカで再生できない低域周波数信号を放声する際に
音声歪みを生じるという問題がある。
【０００５】本発明は、前記問題点を解決するもので、
その目的は、スピーカの再生可能周波数内において低音
域の増強を行い、見掛け上、スピーカの低音域の出力不
足を補うようにした音響再生装置を提供することにあ
る。
その目的は、スピーカの再生可能周波数内において低音
域の増強を行い、見掛け上、スピーカの低音域の出力不
足を補うようにした音響再生装置を提供することにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、スピーカの低域側再生可能周波数以上の
全周波数信号を抽出するハイパスフィルタと、前記スピ
ーカの低域側再生可能周波数以下の超低域周波数信号を
抽出するローパスフィルタまたはバンドパスフィルタ
と、前記超低域周波数信号を前記ハイパスフィルタで抽
出した全周波数信号における最低域側周波数信号に周波
数シフトする周波数シフト手段と、前記周波数シフト手
段から出力される最低域側周波数信号と前記ハイパスフ
ィルタで抽出した全周波数信号とを重畳する加算手段と
からなり、前記周波数シフト手段は、前記ローパスフィ
ルタまたはバンドパスフィルタで抽出した超低域周波数
信号をサンプリングし、前記最低域側周波数信号より高
い周波数の折り返しノイズ信号を抽出する第１のサンプ
リング手段と、前記折り返しノイズ信号をサンプリング
し、前記最低域側周波数信号に周波数シフトする第２の
サンプリング手段とを備える手段を具備する。
に、本発明は、スピーカの低域側再生可能周波数以上の
全周波数信号を抽出するハイパスフィルタと、前記スピ
ーカの低域側再生可能周波数以下の超低域周波数信号を
抽出するローパスフィルタまたはバンドパスフィルタ
と、前記超低域周波数信号を前記ハイパスフィルタで抽
出した全周波数信号における最低域側周波数信号に周波
数シフトする周波数シフト手段と、前記周波数シフト手
段から出力される最低域側周波数信号と前記ハイパスフ
ィルタで抽出した全周波数信号とを重畳する加算手段と
からなり、前記周波数シフト手段は、前記ローパスフィ
ルタまたはバンドパスフィルタで抽出した超低域周波数
信号をサンプリングし、前記最低域側周波数信号より高
い周波数の折り返しノイズ信号を抽出する第１のサンプ
リング手段と、前記折り返しノイズ信号をサンプリング
し、前記最低域側周波数信号に周波数シフトする第２の
サンプリング手段とを備える手段を具備する。
【０００７】
【作用】前記手段によれば、ローパスフィルタまたはバ
ンドパスフィルタにおいてスピーカの低域側再生可能周
波数以下の超低域周波数信号を抽出し、抽出した超低域
周波数信号について、始めに、第１のサンプリング手段
でサンプリングを行うときに生じる、スピーカの低域側
再生可能周波数以上の全周波数信号における最低域側周
波数信号より高い周波数の折り返しノイズ信号を抽出
し、次に、第２のサンプリング手段でサンプリングを行
うとき、抽出した折り返しノイズ信号をスピーカの低域
側再生可能周波数以上の全周波数信号における最低域側
周波数信号に周波数シフトさせ、スピーカの低域側再生
可能周波数以上の全周波数信号に重畳させるようにして
いる。このとき、スピーカの低域側再生可能周波数以上
の全周波数信号における最低域側周波数信号は、折り返
しノイズ信号の重畳によって低音ブーストされ、スピー
カから出力される最低域側周波数信号が増強されるの
で、スピーカにおける低音域の出力不足を見掛け上解消
することができる。また、スピーカから放声される音声
は、全てスピーカの低域側再生可能周波数以上の周波数
信号であることから、低音ブーストを行ったとしても、
既知の低音ブースト回路のようにスピーカから放声され
る低音域の音声が歪んだりすることがなく、常時、良好
な音質によってスピーカを放声させることができる。
ンドパスフィルタにおいてスピーカの低域側再生可能周
波数以下の超低域周波数信号を抽出し、抽出した超低域
周波数信号について、始めに、第１のサンプリング手段
でサンプリングを行うときに生じる、スピーカの低域側
再生可能周波数以上の全周波数信号における最低域側周
波数信号より高い周波数の折り返しノイズ信号を抽出
し、次に、第２のサンプリング手段でサンプリングを行
うとき、抽出した折り返しノイズ信号をスピーカの低域
側再生可能周波数以上の全周波数信号における最低域側
周波数信号に周波数シフトさせ、スピーカの低域側再生
可能周波数以上の全周波数信号に重畳させるようにして
いる。このとき、スピーカの低域側再生可能周波数以上
の全周波数信号における最低域側周波数信号は、折り返
しノイズ信号の重畳によって低音ブーストされ、スピー
カから出力される最低域側周波数信号が増強されるの
で、スピーカにおける低音域の出力不足を見掛け上解消
することができる。また、スピーカから放声される音声
は、全てスピーカの低域側再生可能周波数以上の周波数
信号であることから、低音ブーストを行ったとしても、
既知の低音ブースト回路のようにスピーカから放声され
る低音域の音声が歪んだりすることがなく、常時、良好
な音質によってスピーカを放声させることができる。
【０００８】また、前記手段によれば、ローパスフィル
タまたはバンドパスフィルタで抽出した超低域周波数信
号をスピーカの低域側再生可能周波数以上の全周波数信
号における最低域側周波数信号に周波数シフトする周波
数シフト手段として、通常のサンプリング手段、即ち、
アナログ−デジタル変換時の第１サンプリング手段及び
デジタル−アナログ変換時の第２サンプリング手段を利
用しているので、何等特殊な回路構成や回路手段を用い
る必要なしに、スピーカの低音域の出力不足の増強を達
成させることができる。
タまたはバンドパスフィルタで抽出した超低域周波数信
号をスピーカの低域側再生可能周波数以上の全周波数信
号における最低域側周波数信号に周波数シフトする周波
数シフト手段として、通常のサンプリング手段、即ち、
アナログ−デジタル変換時の第１サンプリング手段及び
デジタル−アナログ変換時の第２サンプリング手段を利
用しているので、何等特殊な回路構成や回路手段を用い
る必要なしに、スピーカの低音域の出力不足の増強を達
成させることができる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
説明する。
【００１０】図１は、本発明に係わる音響再生装置の一
実施例の構成を示すブロック構成図であって、音響再生
装置がカーオーディオ装置である例を示すものである。
実施例の構成を示すブロック構成図であって、音響再生
装置がカーオーディオ装置である例を示すものである。
【００１１】図１において、１はハイパスフィルタ（Ｈ
ＰＦ）、２はローパスフィルタ（ＬＰＦ）、３はアナロ
グ−デジタル変換回路（Ａ／Ｄ）、４はバンドパスフィ
ルタ（ＢＰＦ）、５はデジタル−アナログ変換回路（Ｄ
／Ａ）、６は加算回路（ＭＩＸ）、７は信号入力端子、
８は信号出力端子、９は車内スピーカである。
ＰＦ）、２はローパスフィルタ（ＬＰＦ）、３はアナロ
グ−デジタル変換回路（Ａ／Ｄ）、４はバンドパスフィ
ルタ（ＢＰＦ）、５はデジタル−アナログ変換回路（Ｄ
／Ａ）、６は加算回路（ＭＩＸ）、７は信号入力端子、
８は信号出力端子、９は車内スピーカである。
【００１２】そして、ハイパスフィルタ１は、入力が信
号入力端子７、出力が加算回路６の一方の入力にそれぞ
れ接続される。ローパスフィルタ２は、入力が信号入力
端子７、出力がアナログ−デジタル変換回路３の入力に
それぞれ接続される。アナログ−デジタル変換回路３の
出力は、バンドパスフィルタ４の入力に接続され、バン
ドパスフィルタ４の出力は、デジタル−アナログ変換回
路５の入力に接続される。デジタル−アナログ変換回路
５の出力は、加算回路６の他方の入力に接続され、加算
回路６の出力は、信号出力端子８を介して車内スピーカ
９に接続される。
号入力端子７、出力が加算回路６の一方の入力にそれぞ
れ接続される。ローパスフィルタ２は、入力が信号入力
端子７、出力がアナログ−デジタル変換回路３の入力に
それぞれ接続される。アナログ−デジタル変換回路３の
出力は、バンドパスフィルタ４の入力に接続され、バン
ドパスフィルタ４の出力は、デジタル−アナログ変換回
路５の入力に接続される。デジタル−アナログ変換回路
５の出力は、加算回路６の他方の入力に接続され、加算
回路６の出力は、信号出力端子８を介して車内スピーカ
９に接続される。
【００１３】この場合、ハイパスフィルタ１は、車内ス
ピーカ９の低域側再生可能周波数以上の全周波数信号、
即ち、車内スピーカ９の最低共振周波数ｆ0 以上の周波
数信号（最低共振周波数ｆ0 と最高域信号周波数ｆH と
の間の周波数信号で、非処理周波数信号領域である。）
を通過させ、最低共振周波数ｆ0 以下の超低域周波数信
号（最低域信号周波数ｆL と最低共振周波数ｆ0 との間
の周波数信号で、処理周波数信号領域である。）を阻止
するものであり、反対に、ローパスフィルタ２は、最低
共振周波数ｆ0 以下の超低域周波数信号（処理周波数信
号領域）を通過させ、最低共振周波数ｆ0 以上の周波数
信号（非処理周波数信号領域）を阻止するものである。
アナログ−デジタル変換回路３は、バンドパスフィルタ
４とともに第１サンプリング手段を構成し、最低共振周
波数ｆ0 以下の超低域周波数信号を最低共振周波数ｆ0
以上のサンプリング周波数ｆｓによってサンプリング
し、このサンプリング時に生じる、サンプリング周波数
ｆｓの２倍周波数２ｆｓのポイントの折り返しノイズ信
号をバンドパスフィルタ４で抽出するものである。デジ
タル−アナログ変換回路５は、第２サンプリング手段を
構成し、バンドパスフィルタ４で抽出した折り返しノイ
ズ信号を第２サンプリング周波数ｆｓｄによってダウン
サンプリングし、このダウンサンプリング時により、折
り返しノイズを最低共振周波数ｆ0 以上の周波数信号に
おける最低域側周波数信号に周波数シフトするものであ
る。
ピーカ９の低域側再生可能周波数以上の全周波数信号、
即ち、車内スピーカ９の最低共振周波数ｆ0 以上の周波
数信号（最低共振周波数ｆ0 と最高域信号周波数ｆH と
の間の周波数信号で、非処理周波数信号領域である。）
を通過させ、最低共振周波数ｆ0 以下の超低域周波数信
号（最低域信号周波数ｆL と最低共振周波数ｆ0 との間
の周波数信号で、処理周波数信号領域である。）を阻止
するものであり、反対に、ローパスフィルタ２は、最低
共振周波数ｆ0 以下の超低域周波数信号（処理周波数信
号領域）を通過させ、最低共振周波数ｆ0 以上の周波数
信号（非処理周波数信号領域）を阻止するものである。
アナログ−デジタル変換回路３は、バンドパスフィルタ
４とともに第１サンプリング手段を構成し、最低共振周
波数ｆ0 以下の超低域周波数信号を最低共振周波数ｆ0
以上のサンプリング周波数ｆｓによってサンプリング
し、このサンプリング時に生じる、サンプリング周波数
ｆｓの２倍周波数２ｆｓのポイントの折り返しノイズ信
号をバンドパスフィルタ４で抽出するものである。デジ
タル−アナログ変換回路５は、第２サンプリング手段を
構成し、バンドパスフィルタ４で抽出した折り返しノイ
ズ信号を第２サンプリング周波数ｆｓｄによってダウン
サンプリングし、このダウンサンプリング時により、折
り返しノイズを最低共振周波数ｆ0 以上の周波数信号に
おける最低域側周波数信号に周波数シフトするものであ
る。
【００１４】ここで、図２及び図３は、本実施例の音響
再生装置の各部に得られる信号の周波数特性を示す特性
図であって、図２（ａ）は図１に図示の点Ａに得られる
信号の周波数特性、図２（ｂ）は図１に図示の点Ｂに得
られる信号の周波数特性、図２（ｃ）は図１に図示の点
Ｃに得られる信号の周波数特性であり、図３（ａ）は図
１に図示の点Ｃ、Ｄ、Ｅにそれぞれ得られる信号の周波
数特性、図３（ｂ）は図１に図示の点Ｅ、Ｆにそれぞれ
得られる信号の周波数特性、図３（ｃ）は図１に図示の
点Ｂに得られる信号の周波数特性、図３（ｄ）は図１に
図示の点Ｇに得られる信号の周波数特性である。
再生装置の各部に得られる信号の周波数特性を示す特性
図であって、図２（ａ）は図１に図示の点Ａに得られる
信号の周波数特性、図２（ｂ）は図１に図示の点Ｂに得
られる信号の周波数特性、図２（ｃ）は図１に図示の点
Ｃに得られる信号の周波数特性であり、図３（ａ）は図
１に図示の点Ｃ、Ｄ、Ｅにそれぞれ得られる信号の周波
数特性、図３（ｂ）は図１に図示の点Ｅ、Ｆにそれぞれ
得られる信号の周波数特性、図３（ｃ）は図１に図示の
点Ｂに得られる信号の周波数特性、図３（ｄ）は図１に
図示の点Ｇに得られる信号の周波数特性である。
【００１５】ここで、図２（ａ）乃至（ｃ）及び図３
（ａ）乃至（ｄ）を併用して、本実施例の動作について
説明する。
（ａ）乃至（ｄ）を併用して、本実施例の動作について
説明する。
【００１６】図２（ａ）に図示されるような周波数特性
を有する音声信号が入力信号端子７に供給されると、そ
の音声信号はハイパスフィルタ１及びローパスフィルタ
２に供給される。このとき、ハイパスフィルタ１におい
ては、図２（ｂ）に図示されるように、車内スピーカ９
の低域側再生可能周波数以上の全周波数信号、即ち、ス
ピーカ９の最低共振周波数ｆ0 以上の周波数信号が抽出
されて次続の加算回路６の第１入力に供給され、ローパ
スフィルタ２においては、図２（ｃ）に図示されるよう
に、車内スピーカ９の低域側再生可能周波数以下の周波
数信号、即ち、最低共振周波数ｆ0 以下の超低域周波数
信号が抽出されて次続のアナログ−デジタル変換回路３
に供給される。アナログ−デジタル変換回路３は、供給
された最低共振周波数ｆ0 以下の超低域周波数信号を、
図３（ａ）に図示されるように、最低共振周波数ｆ0 よ
り高い所定サンプリング周波数ｆｃによってサンプリン
グを行い、そのサンプリング時にサンプリング周波数ｆ
ｃの２倍のポイントの折り返しノイズ信号を得る。バン
ドパスフィルタ４は、図３（ａ）に図示されるように、
サンプリング周波数ｆｃの２倍のポイントの折り返しノ
イズ信号の中から低域側ノイズ信号のみを抽出し、次続
のデジタル−アナログ変換回路５に供給する。デジタル
−アナログ変換回路５は、図３（ｂ）に図示されるよう
に、供給された折り返しノイズ信号について所定サンプ
リング周波数ｆｃｄによってダウンサンプリングを行
い、そのダウンサンプリングによって折り返しノイズ信
号の周波数を、スピーカ９の低域側再生可能周波数以上
の全周波数信号における最低域側周波数信号に周波数シ
フトした折り返しノイズ信号を発生させ、この周波数シ
フトした折り返しノイズ信号を次続の加算回路６の第２
入力に供給する。加算回路６は、ハイパスフィルタ１か
ら供給される図３（ｃ）に示されるような最低共振周波
数ｆ0 以上の周波数信号と、デジタル−アナログ変換回
路５から供給される図３（ｂ）に示されるような周波数
シフトした折り返しノイズ信号とを加算し、最低共振周
波数ｆ0 以上の全周波数信号における最低域側周波数信
号部分に折り返しノイズ信号を重畳させ、出力に図３
（ｄ）に示されるような周波数特性の加算信号を発生す
る。この加算信号は、信号出力端子８を介してスピーカ
９に供給され、車内スピーカ９の低域側再生可能周波数
における最低域側周波数信号が増強された信号が車内ス
ピーカ９から放声されるものである。
を有する音声信号が入力信号端子７に供給されると、そ
の音声信号はハイパスフィルタ１及びローパスフィルタ
２に供給される。このとき、ハイパスフィルタ１におい
ては、図２（ｂ）に図示されるように、車内スピーカ９
の低域側再生可能周波数以上の全周波数信号、即ち、ス
ピーカ９の最低共振周波数ｆ0 以上の周波数信号が抽出
されて次続の加算回路６の第１入力に供給され、ローパ
スフィルタ２においては、図２（ｃ）に図示されるよう
に、車内スピーカ９の低域側再生可能周波数以下の周波
数信号、即ち、最低共振周波数ｆ0 以下の超低域周波数
信号が抽出されて次続のアナログ−デジタル変換回路３
に供給される。アナログ−デジタル変換回路３は、供給
された最低共振周波数ｆ0 以下の超低域周波数信号を、
図３（ａ）に図示されるように、最低共振周波数ｆ0 よ
り高い所定サンプリング周波数ｆｃによってサンプリン
グを行い、そのサンプリング時にサンプリング周波数ｆ
ｃの２倍のポイントの折り返しノイズ信号を得る。バン
ドパスフィルタ４は、図３（ａ）に図示されるように、
サンプリング周波数ｆｃの２倍のポイントの折り返しノ
イズ信号の中から低域側ノイズ信号のみを抽出し、次続
のデジタル−アナログ変換回路５に供給する。デジタル
−アナログ変換回路５は、図３（ｂ）に図示されるよう
に、供給された折り返しノイズ信号について所定サンプ
リング周波数ｆｃｄによってダウンサンプリングを行
い、そのダウンサンプリングによって折り返しノイズ信
号の周波数を、スピーカ９の低域側再生可能周波数以上
の全周波数信号における最低域側周波数信号に周波数シ
フトした折り返しノイズ信号を発生させ、この周波数シ
フトした折り返しノイズ信号を次続の加算回路６の第２
入力に供給する。加算回路６は、ハイパスフィルタ１か
ら供給される図３（ｃ）に示されるような最低共振周波
数ｆ0 以上の周波数信号と、デジタル−アナログ変換回
路５から供給される図３（ｂ）に示されるような周波数
シフトした折り返しノイズ信号とを加算し、最低共振周
波数ｆ0 以上の全周波数信号における最低域側周波数信
号部分に折り返しノイズ信号を重畳させ、出力に図３
（ｄ）に示されるような周波数特性の加算信号を発生す
る。この加算信号は、信号出力端子８を介してスピーカ
９に供給され、車内スピーカ９の低域側再生可能周波数
における最低域側周波数信号が増強された信号が車内ス
ピーカ９から放声されるものである。
【００１７】このように、本実施例によれば、車内スピ
ーカ９の低域側再生可能周波数以上の全周波数信号にお
ける最低域側周波数信号は、当該最低域側周波数信号に
重畳された折り返しノイズ信号によって低音ブーストさ
れ、車内スピーカ９から放声される最低域側周波数信号
レベルが増強されるので、車内スピーカ９における低音
域の出力不足を見掛け上解消することができる。この場
合、車内スピーカ９から放声される音声は、全て車内ス
ピーカ９の低域側再生可能周波数以上の周波数信号であ
ることから、低音ブーストを行ったとしても、既知の低
音ブースト回路のように、車内スピーカ９から放声され
る音声が歪んだりすることがなく、常時、良好な音質に
よって車内スピーカ９を放声させることができる。
ーカ９の低域側再生可能周波数以上の全周波数信号にお
ける最低域側周波数信号は、当該最低域側周波数信号に
重畳された折り返しノイズ信号によって低音ブーストさ
れ、車内スピーカ９から放声される最低域側周波数信号
レベルが増強されるので、車内スピーカ９における低音
域の出力不足を見掛け上解消することができる。この場
合、車内スピーカ９から放声される音声は、全て車内ス
ピーカ９の低域側再生可能周波数以上の周波数信号であ
ることから、低音ブーストを行ったとしても、既知の低
音ブースト回路のように、車内スピーカ９から放声され
る音声が歪んだりすることがなく、常時、良好な音質に
よって車内スピーカ９を放声させることができる。
【００１８】また、本実施例によれば、ローパスフィル
タ２で抽出した超低域周波数信号を、車内スピーカの低
域側再生可能周波数以上の全周波数信号における最低域
側周波数信号に周波数シフトする周波数シフト手段に、
通常のサンプリング手段、即ち、アナログ−デジタル変
換回路３やデジタル−アナログ変換回路５でそれぞれ実
施されているサンプリング手段（第１及び第２のサンプ
リング手段）を用いているので、何等特殊な回路構成や
回路手段を用いる必要なしに、車内スピーカ９の低音域
の放声レベルの増強を達成することができる。
タ２で抽出した超低域周波数信号を、車内スピーカの低
域側再生可能周波数以上の全周波数信号における最低域
側周波数信号に周波数シフトする周波数シフト手段に、
通常のサンプリング手段、即ち、アナログ−デジタル変
換回路３やデジタル−アナログ変換回路５でそれぞれ実
施されているサンプリング手段（第１及び第２のサンプ
リング手段）を用いているので、何等特殊な回路構成や
回路手段を用いる必要なしに、車内スピーカ９の低音域
の放声レベルの増強を達成することができる。
【００１９】なお、前述の実施例においては、音響再生
装置がカーオーディオ装置である場合を例に挙げて説明
したが、本発明に係わる音響再生装置はカーオーディオ
装置に適用した場合に限られるものでなく、カーオーデ
ィオ装置と類似の他のオーディオ装置にも同様に適用可
能であることは勿論である。
装置がカーオーディオ装置である場合を例に挙げて説明
したが、本発明に係わる音響再生装置はカーオーディオ
装置に適用した場合に限られるものでなく、カーオーデ
ィオ装置と類似の他のオーディオ装置にも同様に適用可
能であることは勿論である。
【００２０】また、前述の実施例においては、第１サン
プリング手段にアナログ−デジタル変換回路３を、第２
サンプリング手段にデジタル−アナログ変換回路５をそ
れぞれ用いたれ例を挙げて説明したが、本発明による第
１及び第２サンプリング手段は、アナログ−デジタル変
換回路３及びデジタル−アナログ変換回路５を用いたれ
例に限られるものでなく、他の既知のサンプリング手段
を用いてもよいことは勿論である。
プリング手段にアナログ−デジタル変換回路３を、第２
サンプリング手段にデジタル−アナログ変換回路５をそ
れぞれ用いたれ例を挙げて説明したが、本発明による第
１及び第２サンプリング手段は、アナログ−デジタル変
換回路３及びデジタル−アナログ変換回路５を用いたれ
例に限られるものでなく、他の既知のサンプリング手段
を用いてもよいことは勿論である。
【００２１】さらに、前述の実施例においては、スピー
カの低域側再生可能周波数以下の超低域周波数信号を抽
出するためのフィルタ手段としてローパスフィルタ２を
用いた例を挙げて説明したが、本発明によるフィルタ手
段は、ローパスフィルタ２に限られず、ローパスフィル
タ２と同じ通過周波数帯域を有するバンドパスフィルタ
を用いるようにしてもよい。
カの低域側再生可能周波数以下の超低域周波数信号を抽
出するためのフィルタ手段としてローパスフィルタ２を
用いた例を挙げて説明したが、本発明によるフィルタ手
段は、ローパスフィルタ２に限られず、ローパスフィル
タ２と同じ通過周波数帯域を有するバンドパスフィルタ
を用いるようにしてもよい。
【００２２】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、スピーカ９の低域側再生可能周波数以上の全周波
数信号における最低域側周波数信号部分に折り返しノイ
ズ信号を重畳させて低音ブーストを行い、スピーカ９か
ら出力される最低域側周波数信号レベルを増強させてい
るので、スピーカ９における低音域の出力不足を見掛け
上解消できるという効果がある。そして、スピーカ９か
ら放声される音声は、全てスピーカ９の低域側再生可能
周波数以上の周波数信号であることから、低音ブースト
を行ったとしても、既知の低音ブースト回路のようにス
ピーカ９から放声される低域側の音声が歪んだりするこ
とがなく、常時、良好な音質によってスピーカ９の放声
ができるという効果もある。
れば、スピーカ９の低域側再生可能周波数以上の全周波
数信号における最低域側周波数信号部分に折り返しノイ
ズ信号を重畳させて低音ブーストを行い、スピーカ９か
ら出力される最低域側周波数信号レベルを増強させてい
るので、スピーカ９における低音域の出力不足を見掛け
上解消できるという効果がある。そして、スピーカ９か
ら放声される音声は、全てスピーカ９の低域側再生可能
周波数以上の周波数信号であることから、低音ブースト
を行ったとしても、既知の低音ブースト回路のようにス
ピーカ９から放声される低域側の音声が歪んだりするこ
とがなく、常時、良好な音質によってスピーカ９の放声
ができるという効果もある。
【００２３】また、本発明によれば、ローパスフィルタ
２またはバンドパスフィルタで抽出した超低域周波数信
号をスピーカ９の低域側再生可能周波数以上の全周波数
信号における最低域側周波数信号に周波数シフトする周
波数シフト手段に、通常のサンプリング手段、即ち、ア
ナログ−デジタル変換回路３やデジタル−アナログ変換
回路５における第１及び第２のサンプリング手段を利用
しているので、何等特殊な回路構成や回路手段を用いる
必要なしに、スピーカ９の低音域の放声レベルを増強さ
せることができるという効果がある。
２またはバンドパスフィルタで抽出した超低域周波数信
号をスピーカ９の低域側再生可能周波数以上の全周波数
信号における最低域側周波数信号に周波数シフトする周
波数シフト手段に、通常のサンプリング手段、即ち、ア
ナログ−デジタル変換回路３やデジタル−アナログ変換
回路５における第１及び第２のサンプリング手段を利用
しているので、何等特殊な回路構成や回路手段を用いる
必要なしに、スピーカ９の低音域の放声レベルを増強さ
せることができるという効果がある。
【図１】本発明に係わる音響再生装置の一実施例の構成
を示すブロック構成図である。
を示すブロック構成図である。
【図２】図１に図示の本実施例の音響再生装置の各部に
得られる信号周波数特性を示す特性図である。
得られる信号周波数特性を示す特性図である。
【図３】図１に図示の本実施例の音響再生装置の各部に
得られる信号周波数特性を示す特性図である。
得られる信号周波数特性を示す特性図である。
１ ハイパスフィルタ（ＨＰＦ） ２ ローパスフィルタ（ＬＰＦ） ３ アナログ−デジタル変換回路（Ａ／Ｄ） ４ バンドパスフィルタ（ＢＰＦ） ５ デジタル−アナログ変換回路（Ｄ／Ａ） ６ 加算回路（ＭＩＸ） ７ 信号入力端子 ８ 信号出力端子 ９ スピーカ
Claims (2)
- 【請求項１】 スピーカの低域側再生可能周波数以上の
全周波数信号を抽出するハイパスフィルタと、前記スピ
ーカの低域側再生可能周波数以下の超低域周波数信号を
抽出するローパスフィルタまたはバンドパスフィルタ
と、前記超低域周波数信号を前記ハイパスフィルタで抽
出した全周波数信号における最低域側周波数信号に周波
数シフトする周波数シフト手段と、前記周波数シフト手
段から出力される最低域側周波数信号と前記ハイパスフ
ィルタで抽出した全周波数信号とを重畳する加算手段と
からなり、前記周波数シフト手段は、前記ローパスフィ
ルタまたはバンドパスフィルタで抽出した超低域周波数
信号をサンプリングし、前記最低域側周波数信号より高
い周波数の折り返しノイズ信号を抽出する第１のサンプ
リング手段と、前記折り返しノイズ信号をサンプリング
し、前記最低域側周波数信号に周波数シフトする第２の
サンプリング手段とを備えていることを特徴とする音響
再生装置。 - 【請求項２】 前記音響再生装置がカーオーディオ装置
であることを特徴とする請求項１に記載の音響再生装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7096938A JPH08293750A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 音響再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7096938A JPH08293750A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 音響再生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08293750A true JPH08293750A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14178278
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7096938A Withdrawn JPH08293750A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 音響再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08293750A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005086525A1 (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Rohm Co., Ltd | フィルタ回路およびそれを利用した再生装置 |
| JP2007522689A (ja) * | 2003-09-16 | 2007-08-09 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | オーディオ周波数レンジ適応 |
| EP1379005A3 (de) * | 2002-06-04 | 2008-01-23 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren und Schaltungsanordnung zum Beeinflussen der Höhenwiedergabe eines Audiosignals |
| US8180002B2 (en) | 2007-06-26 | 2012-05-15 | Sony Corporation | Digital signal processing device, digital signal processing method, and digital signal processing program |
| WO2017203677A1 (ja) * | 2016-05-27 | 2017-11-30 | ヤマハ株式会社 | オーディオ信号処理装置、および音響パラメータ決定方法 |
-
1995
- 1995-04-21 JP JP7096938A patent/JPH08293750A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1379005A3 (de) * | 2002-06-04 | 2008-01-23 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren und Schaltungsanordnung zum Beeinflussen der Höhenwiedergabe eines Audiosignals |
| JP2007522689A (ja) * | 2003-09-16 | 2007-08-09 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | オーディオ周波数レンジ適応 |
| WO2005086525A1 (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Rohm Co., Ltd | フィルタ回路およびそれを利用した再生装置 |
| CN1930909A (zh) * | 2004-03-05 | 2007-03-14 | 罗姆股份有限公司 | 滤波器电路和使用它的再现装置 |
| JPWO2005086525A1 (ja) * | 2004-03-05 | 2008-01-24 | ローム株式会社 | フィルタ回路およびそれを利用した再生装置 |
| JP4658924B2 (ja) * | 2004-03-05 | 2011-03-23 | ローム株式会社 | フィルタ回路およびそれを利用した再生装置 |
| US8180002B2 (en) | 2007-06-26 | 2012-05-15 | Sony Corporation | Digital signal processing device, digital signal processing method, and digital signal processing program |
| WO2017203677A1 (ja) * | 2016-05-27 | 2017-11-30 | ヤマハ株式会社 | オーディオ信号処理装置、および音響パラメータ決定方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020702 |