JPH08293389A - インバータ回路 - Google Patents

インバータ回路

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JPH08293389A
JPH08293389A JP7120879A JP12087995A JPH08293389A JP H08293389 A JPH08293389 A JP H08293389A JP 7120879 A JP7120879 A JP 7120879A JP 12087995 A JP12087995 A JP 12087995A JP H08293389 A JPH08293389 A JP H08293389A
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winding
transistor
switch
voltage
circuit
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JP7120879A
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Tetsushi Otake
徹志 大竹
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Toko Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路起動時に冷陰極管の点灯開始を可能とす
る電圧を得ながら、起動後の運転時には高効率とするこ
とができるインバータ回路を得る。 【構成】 トランスTの1次巻線N1のセンタータップ
と巻線端間を更に分割し、それぞれセンタータップに開
放用スイッチS2、巻線N11−aと巻線N11−bの
分割点にバイパス用スイッチS3、巻線N12−cと巻
線N12−dの分割点にバイパス用スイッチS4を接続
し、巻数比変更回路4を構成する。冷陰極管2が接続さ
れる2次側回路中に点灯検出回路3を設け、この点灯検
出回路3の出力により、巻数比変更回路4の開放用スイ
ッチS2とバイパス用スイッチS3、S4を連動させ、
相補的に動作させる。 【効果】 起動後の運転時には、トランスの励磁電流の
減少によりトランスに発生する損失が減少し、効率が向
上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はノート型パソコンやワー
プロの液晶モニタのバックライト等に用いられる小型の
照明装置を駆動するのに適したインバータ回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】小型化、少消費電力化が容易である等の
理由により、様々な機器の表示装置に、それまでのブラ
ウン管や蛍光表示管に代わって液晶モニタが使用されて
いる。この液晶モニタには通常、その画面を見易くする
ためにバックライトなる小型の照明装置が設けられるこ
とになり、その照明装置の代表的なものとして冷陰極管
が存在する。冷陰極管を効率良く点灯させるためには比
較的高周波で電圧値の高い交流電圧を供給する必要が有
り、そのための電源回路としては、ロイヤーの回路を利
用した図3に示すインバータ回路が一般的に知られてい
る。
【0003】図3に示すインバータ回路は、トランスT
の1次巻線N1のセンタータップに外部電源1からの直
流入力電圧を受けており、1次巻線N1の巻線端に接続
されたトランジスタQ1、Q2の動作状態に応じて、セ
ンタータップにより分割された1次巻線N1の巻線N1
1あるいは巻線N12に電流が流れるようなされてい
る。図3に示す回路の起動時においては、抵抗R1によ
ってバイアスされるトランジスタQ1とトランジスタQ
2のうち、いずれか動作の速い方が先ず導通状態とな
る。仮にトランジスタQ1の方がトランジスタQ2より
も動作速度が速いとすると、トランジスタQ1がトラン
ジスタQ2に先がけて導通状態となり、1次巻線N1の
巻線N11に電流が流れ、トランスTの各巻線に電圧が
誘起されることになる。このトランジスタQ1が導通状
態となっている時に3次巻線N3に発生する電圧は、ト
ランジスタQ1を順方向バイアスし、トランジスタQ2
を逆バイアスする。
【0004】電流がトランスTの1次巻線N1に流れる
と、1次巻線N1の巻線端間のインダクタンス成分と、
コンデンサC1及び等価浮遊容量を含めた容量成分とに
よって共振現象が発生し、これによりトランスTの各巻
線に誘起される電圧は正弦波状に変化をする。トランス
Tの各巻線に誘起される電圧の電圧値は、この共振現象
によって増加の後に減少に転じ、やがて電圧の極性の反
転が起こる。すると3次巻線N3は、それまでとは反対
にトランジスタQ1を逆バイアスし、トランジスタQ2
を順方向バイアスするようになる。その結果、トランジ
スタQ1は非導通状態、トランジスタQ2は導通状態へ
と移行し、1次巻線N1の巻線N12に電流が流れ、ト
ランスTの各巻線にはトランジスタQ1が導通状態にあ
った時とは逆方向の電圧が誘起される。そして各巻線に
誘起される電圧は共振現象によって正弦波状に変化し、
各巻線に誘起される電圧の極性が反転すると、再びトラ
ンジスタQ1が導通状態、トランジスタQ2が非導通状
態となるに至る。
【0005】すなわち、図3に示す回路は、共振現象を
利用して正弦波状に変化する電圧を発生させ、3次巻線
N3からトランジスタQ1、Q2へ正弦波状に変化する
電圧の信号を正帰還させることで発振状態を継続するよ
うにした、自励発振方式のインバータ回路となってい
る。そして、この自励発振動作によって2次巻線N2に
交流電圧が発生し、この交流電圧はインバータ回路の交
流出力電圧としてバラストコンデンサC2を介して冷陰
極管2へ供給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】冷陰極管を点灯するの
に際して、その点灯開始時には冷陰極管に1000V程
度の高い電圧を印加する必要が有る。そのため図3に示
すようなインバータ回路では、トランスTの1次巻線N
1と2次巻線N2の巻数比を大きくし、交流出力電圧に
冷陰極管2が点灯を開始できるような充分に高い電圧が
得られるようにしてある。ところで、放電管の一般的性
質として、放電開始後に放電状態を持続させるのに必要
な電圧は、放電を開始させるのに必要な電圧よりも格段
に低いという事実がある。冷陰極管は放電管の一種であ
り、点灯開始時には1000V程度の高い電圧が必要で
あるが、点灯状態を維持するには開始時の1/2すなわ
ち、500V程度の電圧を印加すれば良いとされてい
る。
【0007】ここで、図3に示すインバータ回路では、
トランスTの1次巻線N1と2次巻線N2の巻数比は、
その交流出力電圧に冷陰極管2が点灯を開始できるだけ
の充分に高い電圧値が得られるようになされており、冷
陰極管2の点灯開始後も交流出力電圧は1000V程度
の高い電圧値のままである。そのため、1000V程度
の交流電圧に対して点灯状態にある冷陰極管2に印加さ
れるべき電圧は500V程度であり、あとの差分の電圧
(500V程度)は、バラストコンデンサC2によって
降下させて調整を行っている。
【0008】このように、交流出力電圧に高い電圧を得
るために1次巻線と2次巻線の巻数比を大きくしたトラ
ンスでは、一般に1次巻線の巻回数が少なくなることで
1次巻線インダクタンスが小さくなってしまう。そのた
め1次巻線に流れるトランスの励磁電流が大きくなり、
トランスに発生する損失が増大する結果、インバータ回
路の全体の損失が大きくなり、インバータ回路の高効率
化を阻害することになっていた。しかし、冷陰極管が点
灯を開始した後に必要とされる交流出力電圧は点灯開始
時よりも低くて良いため、この時にはトランスの励磁電
流を少なくしても良いということが想像できる。そこで
本発明では、冷陰極管点灯後には1次巻線に流れるトラ
ンスの励磁電流を減少させ、これにより高効率を実現で
きるインバータ回路を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、トランスの1
次巻線に設けられた中間タップに直流電圧を供給し、1
次巻線の両巻線端にそれぞれ接続した2つのトランジス
タを交互に導通させることによりトランスの2次巻線よ
り交流電圧を得るインバータ回路において、該1次巻線
の中間タップと各巻線端間をさらに2つの領域に分割
(aとb、cとd)したトランス、その2つの領域のう
ちの一方の領域(b、c)と並列に設けられ、一方の領
域(b、c)を迂回する電流路を形成する第1のスイッ
チ及び、第1のスイッチにより電流が迂回される一方の
領域(b、c)の一端に設けられ、第1のスイッチに連
動して相補的に動作する第2のスイッチを有した巻数比
変更手段を有することを特徴とし、巻数比変更手段の各
スイッチを駆動するのに当たっては、具体的には冷陰極
管等の放電管の点灯を検知する点灯検出回路を設けて、
その点灯検出回路の出力信号を使用することとしたイン
バータ回路である。
【0010】
【作用】冷陰極管の点灯開始時には、第1のスイッチ
(バイパス用スイッチ)を閉じ、1次巻線の分割された
一部の領域について電流を迂回させる。これにより1次
巻線と2次巻線の巻数比を高くし、2次巻線に発生する
交流出力電圧の電圧値を冷陰極管が点灯開始するのに充
分な値まで高める。ここで第2のスイッチ(開放用スイ
ッチ)は開放して、1次巻線の一部を流れるループ電流
の発生を防止する。冷陰極管が点灯した後は、第1のス
イッチ(バイパス用スイッチ)を開放状態、第2のスイ
ッチ(開放用スイッチ)を閉路状態として、1次巻線の
全領域に電流が流れるような接続にする。これにより1
次巻線と2次巻線の巻数比を低くするのと同時に1次巻
線のインダクタンスを大きくし、2次巻線に発生する交
流出力電圧の電圧値を冷陰極管が点灯状態を維持できる
程度の値に抑える。この一連の動作によって、冷陰極管
点灯後にはトランスの励磁電流が減少し、その結果トラ
ンスに発生する損失が低減され、インバータ回路の高効
率化が図られる。
【0011】
【実施例】冷陰極管点灯後の運転時における、トランス
の励磁電流を小さくすることにより高効率化を図った、
本発明によるインバータ回路の基本概念の回路を図1に
示した。図1において、トランスTの1次巻線N1がセ
ンタータップにより巻線N11と巻線N12とに分割さ
れており、さらに巻線N11は領域aと領域bとに、巻
線N12は領域cと領域dとに分割されている(それぞ
れ以下、巻線N11−a、巻線N11−b、巻線N12
−c、巻線N12−dとする)。1次巻線N1のセンタ
ータップは開放用スイッチS2(第2のスイッチ)の一
端に接続され、開放用スイッチS2の他端はチョークコ
イルL1、電源スイッチS1を介して外部電源1に接続
されている。
【0012】巻線N11−aと巻線N11−bの分割点
は、タップが引き出されてバイパス用スイッチS3(第
1のスイッチ)の一端に接続され、バイパス用スイッチ
S3の他端はダイオードD1を介して開放用スイッチS
2の他端に接続される。巻線N12−cと巻線N12−
dの分割点、バイパス用スイッチS4(第1のスイッ
チ)、ダイオードD2も同様な接続構成となっている。
ここで、開放用スイッチS2とバイパス用スイッチS
3、S4は、開放用スイッチS2がオン状態の時にはバ
イパス用スイッチS3、S4はオフ状態となるよう、そ
れぞれが連動して相補的な動作を行うよう構成されてお
り、この開放用スイッチS2、バイパス用スイッチS
3、S4及びダイオードD1、D2により巻数比変更回
路4が形成されている。
【0013】1次巻線N1に対して並列にコンデンサC
1が設けられており、1次巻線N1の巻線端は、それぞ
れトランジスタQ1及びトランジスタQ2のコレクタに
接続されている。トランジスタQ1及びQ2のそれぞれ
のエミッタは共通のアースに接続され、それぞれのベー
スはトランスTの3次巻線N3の巻線端に接続され、さ
らにトランジスタQ1のベースはバイアス用の抵抗R1
を介してチョークコイルL1の一端に接続されている。
トランスTの2次巻線N2には、バラストコンデンサC
2と冷陰極管2が直列に接続され、この2次側回路中に
冷陰極管2の点灯状態を検知する点灯検出回路3が設け
られる。この点灯検出回路3の出力信号は巻数比変更回
路4に入力され、巻数比変更回路4はこの信号に従って
開放用スイッチS2、バイパス用スイッチS3、S4を
動作させる。このような構成としたインバータ回路の動
作は以下のようになっている。
【0014】先ず、電源スイッチS1が開路状態の時、
冷陰極管2は消灯状態であり、巻数比変更回路4の開放
用スイッチS2はオフ状態、バイパス用スイッチS3、
S4はオン状態となっている。電源スイッチS1を閉
じ、インバータ回路に外部電源1より直流入力電圧VIN
を印加すると、仮に抵抗R1によりバイアスされてトラ
ンジスタQ1が先ず導通したとすると、チョークコイル
L1よりダイオードD1、バイパス用スイッチS3、巻
線N11−a、トランジスタQ1の経路で電流が流れ
る。巻線N11−aに電流が流れることにより、トラン
スTの各巻線には1次巻線N1の巻線端間(ただし、巻
線N11−aと巻線N12−d)に現れるインダクタン
ス成分とコンデンサC1の静電容量を含む容量成分によ
る共振現象で、正弦波状に変化する電圧が誘起される。
そして巻線に発生する電圧の極性が反転した時を契機に
トランジスタQ1が非導通状態、トランジスタQ2が導
通状態に移行し、今度はチョークコイルL1よりダイオ
ードD2、バイパス用スイッチS4、巻線N12−d、
トランジスタQ2の経路で電流が流れ、トランスTの各
巻線にはトランジスタQ1が導通していた時とは逆方向
の正弦波状に変化する電圧が誘起される。
【0015】ここで、3次巻線N3に誘起される、共振
現象により正弦波状に変化する電圧信号は、図3の従来
のインバータ回路と同様にトランジスタQ1、Q2へ正
帰還され、トランジスタQ1とトランジスタQ2を交互
に導通状態、非導通状態とすることになる。このような
自励発振動作によって2次巻線N2に誘起される電圧
は、1次巻線N1の巻線端間(ただし、巻線N11−a
と巻線N12−d)に現れるインダクタンス成分とコン
デンサC1の静電容量を含む容量成分の共振周期で振動
する交流電圧となり、また、巻線N11−a(あるいは
巻線N12−d)の巻回数と2次巻線N2の巻回数によ
る巻数比に従った電圧値となる。ここで、巻線N11−
aまたは巻線N12−dと2次巻線N2の巻数比を大き
くとり、2次巻線N2に誘起される電圧が冷陰極管2の
最低の点灯開始電圧より充分に高い値となるようにして
おくことで、冷陰極管2はインバータ回路から供給され
る電圧により点灯を開始することになる。
【0016】この冷陰極管2の点灯開始を点灯検出回路
3が検知すると、点灯検出回路3は巻数比変更回路4へ
信号を出力し、この信号を受け取った巻数比変更回路4
は開放用スイッチS2をオン状態、バイパス用スイッチ
S3、S4をオフ状態に切り換える。すると今度は、ト
ランジスタQ1が導通状態の時には、チョークコイルL
1より開放用スイッチS2、巻線N11全域、トランジ
スタQ1の経路で電流が流れ、またトランジスタQ2が
導通状態の時には、チョークコイルL1より開放用スイ
ッチS2、巻線N12全域、トランジスタQ2の経路で
電流が流れるようになる。ここで、電流の流通経路が開
放用スイッチS2及びバイパス用スイッチS3、S4の
切り換えによって変化しても、トランジスタQ1、Q2
は3次巻線N3からの正帰還信号によって駆動され、イ
ンバータ回路は自励発振動作を継続する。
【0017】これにより2次巻線N2に誘起される電圧
は、1次巻線N1の巻線端間(ただし、1次巻線N1全
体)に現れるインダクタンス成分とコンデンサC1の静
電容量を含む容量成分の共振周期で振動する交流電圧と
なり、また、巻線N11の全体(あるいは巻線N12の
全体)の巻回数と2次巻線N2の巻回数による巻数比に
従った電圧値となる。ここで、巻線N11の全体または
巻線N12の全体と2次巻線N2の巻数比を、巻線N2
に誘起される電圧が冷陰極管2の点灯状態を維持するの
に必要な電圧よりわずかに高くなるようにしておくこと
で、冷陰極管2はインバータ回路から供給される電圧に
より点灯状態を継続することになる。この時、1次巻線
N1を流れる電流は、巻線N11あるいは巻線N12の
全体を通過しており、冷陰極管2の点灯前の巻線N11
−aあるいは巻線N12−dだけを通過する場合に比べ
て電流路のインダクタンス成分が増大し、トランスTの
励磁電流が少なくなる。従って、冷陰極管2の点灯後に
おいてトランスTに発生する損失を低減することがで
き、インバータ回路の高効率化が実現できることにな
る。
【0018】図2には、本発明によるインバータ回路の
具体的な実施例の回路を示した。なお、図2中に示され
た図1と同一の構成要素に対しては、同一の符号を付与
してある。図2に示すインバータ回路ではトランスTに
漏れ磁束型のトランスを使用しており、2次巻線N2に
は漏れ磁束によるインダクタンスLs が等価的に出現す
ることになる。このインダクタンスLs は冷陰極管2と
直列に存在し、図1に示されたバラストコンデンサC2
と同じ、交流出力電圧の分圧、管電流の制限の機能を果
たす。従って、トランスTに漏れ磁束型のトランスを使
用することにより、図1におけるバラストコンデンサC
2が省略されることになる。
【0019】図2に示すインバータ回路は、基本的な回
路構成は図1のインバータ回路と同一であり、点灯検出
回路3と巻数比変更回路4の回路構成を以下のように具
体的に示したものである。2次巻線N2と冷陰極管2の
一端の間に抵抗R2を接続し、さらに抵抗R2に対して
ダイオードD3とコンデンサC3の直列回路を接続す
る。この抵抗R2、ダイオードD3、コンデンサC3に
より点灯検出回路3を構成している。また、トランスT
の1次巻線N1のセンタータップを開放用スイッチとし
てのトランジスタQ6のコレクタに接続し、巻線N11
−aと巻線N11−bの分割点をダイオードD1を介し
てバイパス用スイッチとしてのトランジスタQ3のコレ
クタに接続し、巻線N12−cと巻線N12−dの分割
点をダイオードD2を介してバイパス用スイッチとして
のトランジスタQ4のコレクタに接続する。
【0020】トランジスタQ3、Q4、Q6のエミッタ
は互いに接続してチョークコイルL1の一端に接続し、
トランジスタQ3とQ4のベースは互いに接続して抵抗
R4を介してアースに接続する。トランジスタQ3とQ
4の共通のエミッタ接続点とベース接続点にエミッタ、
コレクタを接続したトランジスタQ5を設け、トランジ
スタQ5のベースを抵抗R5と抵抗R6を介してトラン
ジスタQ6のベースと共通接続する。抵抗R5と抵抗R
6の接続点をトランジスタQ7のコレクタに接続し、ト
ランジスタQ7のエミッタをアースに、ベースを抵抗R
3を介して点灯検出回路3のコンデンサC3とダイオー
ドD3の接続点に接続する。このトランジスタQ3、Q
4、Q5、Q6、Q7、ダイオードD1、D2、抵抗R
3、R4、R5、R6により巻数比変更回路4を構成し
ている。
【0021】このような回路構成の、点灯検出回路3と
巻数比変更回路4の相互の動作は以下の通りである。電
源スイッチS1が閉じられ、外部電源1の直流入力電圧
INが印加されると、トランジスタQ3及びQ4は抵抗
R4を通過する経路でベース電流が流れてオン状態とな
る。この時には未だ冷陰極管2は点灯しておらず、トラ
ンジスタQ7はオフ状態であり、これによりトランジス
タQ5、Q6はオフ状態となる。トランジスタQ1、Q
2が交互に導通状態となることにより、トランジスタQ
3、Q4を介して巻線N11−aあるいは巻線N12−
dに電流が流れ、2次巻線N2には巻数比に応じた高電
圧の交流出力電圧が誘起される。この高電圧の交流出力
電圧により冷陰極管2が点灯を開始すると、抵抗R2に
電流が流れ始め、この時に抵抗R2の両端に現れる電圧
はダイオードD3で整流されてコンデンサC3を充電す
ることになる。
【0022】このコンデンサC3の充電電圧は、点灯検
出回路3の出力信号として巻数比変更回路4のトランジ
スタQ7のベースに入力され、トランジスタQ7をオン
状態に移行させる。すると、トランジスタQ5、Q6は
トランジスタQ7のコレクタ、エミッタを介してベース
電流が流れてオン状態となり、逆にトランジスタQ5の
ターンオンによってトランジスタQ3、Q4はターンオ
フする。従って、トランジスタQ1、Q2が交互に導通
状態となると、トランジスタQ6を通過して巻線N11
の全体あるいは巻線N12の全体に電流が流れることに
なり、2次巻線N2に誘起される交流出力電圧の電圧値
は巻数比の減少に伴って低下する。そして同時に、電流
路のインダクタンス成分は増大し、トランスTの励磁電
流は減少することになる。このことにより、冷陰極管2
の点灯状態を維持しつつもトランスTの損失を低減する
ことができ、インバータ回路の高効率化が図れるのであ
る。
【0023】以上までの実施例の説明においては、バイ
パス用スイッチS3、S4(トランジスタQ3、Q4)
によってバイパスされる巻線は、巻線N11−b、巻線
N12−cであったが、巻数比変更回路4の接続位置を
変えて巻線N11−a、巻線N12−dをバイパスする
ようにしても良い。ただしこの時には、バイパスする巻
線の一端を開放するための開放用スイッチS2(トラン
ジスタQ6)に相当するものが2つ必要になる。また図
2の実施例では、冷陰極管2の点灯状態を冷陰極管2の
管電流より検知しているが、他の方法、例えば管電圧の
変化、光電変換素子の出力を利用した検知手段でも良
く、実施例に限定されるものではない。
【0024】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によるインバ
ータ回路は、トランスの1次巻線の一部の領域をバイパ
スする電流路を形成するバイパス用スイッチと、バイパ
スされた領域の一端を開放する開放用スイッチとを有す
る巻数比変更回路を有し、回路の起動時には1次巻線の
一部の領域をバイパスし、1次巻線の巻回数を少なくし
た状態でトランスを使用し、一方、起動後の運転時には
バイパス状態を解除し、1次巻線の巻回数を多くした状
態でトランスを使用するようにしたものである。これに
より、回路の起動時には冷陰極管に点灯を開始させるの
に必要な高電圧を交流出力電圧に得ることができる。そ
して、冷陰極管点灯後には、冷陰極管に点灯状態を維持
させるのに必要な程度の電圧を供給しつつ、トランスの
励磁電流を減少させることができ、その結果、トランス
に発生する損失が低減され、インバータ回路の高効率化
が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるインバータ回路の基本概念の回
路図。
【図2】 本発明によるインバータ回路の具体的な実施
例の回路図。
【図3】 従来の一般的なインバータ回路の回路図。
【符号の説明】
1 外部電源 2 冷陰極管 3 点灯検出回路 4 巻数比変更回路 T トランス N1 1次巻線 N2 2次巻線 N3 3次巻線 S1 電源スイッチ S2 開放用スイッチ(第2のスイッチ) S3、S4 バイパス用スイッチ(第1のスイッチ) Q1、Q2 インバータ用トランジスタ Q3、Q4 バイパス用スイッチとしてのトランジスタ Q6 開放用スイッチとしてのトランジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスの1次巻線に設けられた中間タ
    ップに直流電圧を供給し、該1次巻線の両巻線端にそれ
    ぞれ接続した2つのトランジスタを交互に導通させるこ
    とによりトランスの2次巻線より交流電圧を得るインバ
    ータ回路において、 該1次巻線の中間タップと各巻線端間をさらに2つの領
    域に分割したトランス、 該2つの領域のうちの一方の領域と並列に設けられ、該
    一方の領域を迂回する電流路を形成する第1のスイッチ
    及び、該第1のスイッチにより電流が迂回される該一方
    の領域の一端に設けられ、該第1のスイッチに連動して
    相補的に動作する第2のスイッチを有した巻数比変更手
    段を有することを特徴とするインバータ回路。
  2. 【請求項2】 トランスの2次巻線に接続された放電管
    の点灯を検知する点灯検出回路を有し、前記巻数比変更
    手段の第1及び第2のスイッチは該点灯検出回路からの
    信号に応じて動作することを特徴とする、特許請求の範
    囲第1項に記載されたインバータ回路。
JP7120879A 1995-04-21 1995-04-21 インバータ回路 Pending JPH08293389A (ja)

Priority Applications (1)

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