JPH09306687A - インバータ回路を用いた照明装置 - Google Patents
インバータ回路を用いた照明装置Info
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- JPH09306687A JPH09306687A JP14784596A JP14784596A JPH09306687A JP H09306687 A JPH09306687 A JP H09306687A JP 14784596 A JP14784596 A JP 14784596A JP 14784596 A JP14784596 A JP 14784596A JP H09306687 A JPH09306687 A JP H09306687A
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- Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 周波数が変動する自励式インバータ・プッシ
ュプル回路を用いた照明装置を手動で調光、または、温
度と照度にて自動で調光する。 【解決手段】 電源Eの正端子とトランスTR1のコイ
ルL1とL2を接続し、負端子とトランジスタQ1とQ
2のエミッタおよびダイオードD1とD2のアノードを
接続する。L1とL2の別の端子はQ1とQ2のコレク
タに接続し、TR1のコイルL3の1つの端子はQ1の
ベースとD1のカソードに接続し、別の端子は可変抵抗
器VR1と可変コンデンサVC1を介してQ2のベース
とD2のカソードに接続する。TR1のコイルL4はコ
ンデンサC1を介して放電管LMPに接続して自励式イ
ンバータ・プッシュプル回路にする。VR1の抵抗とV
C1の容量の変化で発振周波数が変動して調光ができ、
VR1とVC1を温度や照度で抵抗または容量が変化す
る素子に代えれば自動調光可能な照明装置になる。
ュプル回路を用いた照明装置を手動で調光、または、温
度と照度にて自動で調光する。 【解決手段】 電源Eの正端子とトランスTR1のコイ
ルL1とL2を接続し、負端子とトランジスタQ1とQ
2のエミッタおよびダイオードD1とD2のアノードを
接続する。L1とL2の別の端子はQ1とQ2のコレク
タに接続し、TR1のコイルL3の1つの端子はQ1の
ベースとD1のカソードに接続し、別の端子は可変抵抗
器VR1と可変コンデンサVC1を介してQ2のベース
とD2のカソードに接続する。TR1のコイルL4はコ
ンデンサC1を介して放電管LMPに接続して自励式イ
ンバータ・プッシュプル回路にする。VR1の抵抗とV
C1の容量の変化で発振周波数が変動して調光ができ、
VR1とVC1を温度や照度で抵抗または容量が変化す
る素子に代えれば自動調光可能な照明装置になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振周波数が変動
する自励式インバータ回路を用いて放電管を調光する照
明装置に関する。本発明回路は説明上、負荷には冷陰極
放電管を用いているが、高圧水銀灯あるいはフィラメン
ト回路を付加することにより熱陰極放電管にも適用可能
である。
する自励式インバータ回路を用いて放電管を調光する照
明装置に関する。本発明回路は説明上、負荷には冷陰極
放電管を用いているが、高圧水銀灯あるいはフィラメン
ト回路を付加することにより熱陰極放電管にも適用可能
である。
【0002】
【従来の技術】照明装置の必要とする照度は必ずしも一
定ではなく、周囲の照度、視認しようとする対象物等に
より変化する。また、点灯中の放電管は周囲温度により
輝度が変動し、例えば周囲温度が摂氏−30度程度にな
れば、常温のときの10%程度になる。そのため、イン
バータ回路を用いた照明装置では、周囲温度や照度に合
わせて手動にて調光する回路が、家庭用照明装置や液晶
表示装置のバックライトに使用されている。インバータ
回路を使用した照明装置としては1石式回路またはプッ
シュプル回路あるいは直列回路が広く使用されている
が、それらの回路は電源電圧や負荷の大きさなどで使い
分けられている。プッシュプル回路は動作時には電源電
圧の2倍の電圧がトランジスタに印加されるので、あま
り高くない電源電圧で中電力以上の負荷に使用されるこ
とが多く、直列回路は原理的には電源電圧以上の電圧が
トランジスタには印加されないため比較的高電圧の回路
に使用されることが多かった。自励式インバータ回路は
プッシュプル回路でも直列回路でも部品点数が少なく小
型に設計できるが、周波数は磁気回路で決ってしまうた
め周波数をを可変にして回路自体に調光機能を持たせる
ことは難しかった。従来より使用されている自励式イン
バータ回路で調光機能を有する照明装置について、プッ
シュプル回路を使用したときについて説明する。自励式
インバータ・プッシュプル回路を図6に示し、その回路
を調光機能を有する照明装置にするときのブロック図を
図7に、そのブロック図により調光機能を有する照明装
置にするときの、主要部分のタイムチャートを図8に示
す。
定ではなく、周囲の照度、視認しようとする対象物等に
より変化する。また、点灯中の放電管は周囲温度により
輝度が変動し、例えば周囲温度が摂氏−30度程度にな
れば、常温のときの10%程度になる。そのため、イン
バータ回路を用いた照明装置では、周囲温度や照度に合
わせて手動にて調光する回路が、家庭用照明装置や液晶
表示装置のバックライトに使用されている。インバータ
回路を使用した照明装置としては1石式回路またはプッ
シュプル回路あるいは直列回路が広く使用されている
が、それらの回路は電源電圧や負荷の大きさなどで使い
分けられている。プッシュプル回路は動作時には電源電
圧の2倍の電圧がトランジスタに印加されるので、あま
り高くない電源電圧で中電力以上の負荷に使用されるこ
とが多く、直列回路は原理的には電源電圧以上の電圧が
トランジスタには印加されないため比較的高電圧の回路
に使用されることが多かった。自励式インバータ回路は
プッシュプル回路でも直列回路でも部品点数が少なく小
型に設計できるが、周波数は磁気回路で決ってしまうた
め周波数をを可変にして回路自体に調光機能を持たせる
ことは難しかった。従来より使用されている自励式イン
バータ回路で調光機能を有する照明装置について、プッ
シュプル回路を使用したときについて説明する。自励式
インバータ・プッシュプル回路を図6に示し、その回路
を調光機能を有する照明装置にするときのブロック図を
図7に、そのブロック図により調光機能を有する照明装
置にするときの、主要部分のタイムチャートを図8に示
す。
【0003】先ず、図6に示す自励式インバータ・プッ
シュプル回路について説明する。本回路は、2つのトラ
ンジスタQ15とQ16をNPNバイポーラトランジス
タとし、Q15のコレクタを可飽和鉄心を使用したトラ
ンスTR7の1次巻線であるコイルL23の非黒点側の
端子に接続し、Q16のコレクタをTR7の別の1次巻
線であるコイルL24の黒点側の端子に接続して、L2
3とL24の別の端子は電源Eの正端子に接続してい
る。また、2つのトランジスタQ15とQ16のエミッ
タは電源Eの負端子に接続している。トランスTR7の
一方の帰還巻線であるコイルL25の黒点側の端子はト
ランジスタQ15のベースに接続し、別の帰還巻線であ
るコイルL26の非黒点側の端子はトランジスタQ16
のベースに接続して、L25とL26の他の端子はダイ
オードD9のカソードに接続し、D9のアノードはQ1
5とQ16のエミッタと電源Eの負端子に接続してい
る。トランスTR7の2次巻線であるコイルL27に
は、負荷電流制御素子であるコンデンサC6を介して、
負荷である放電管LMPを接続している。なお、直流電
源Eの正端子とトランジスタQ15のベースとの間に、
起動用の抵抗器R13を接続している。また、図6のト
ランジスタQ15〜Q16を駆動するトランスTR7の
コイルL25〜L26には駆動コイルに直列に各々電流
制限用の抵抗器を接続するが、複雑になるので図6では
省略している。
シュプル回路について説明する。本回路は、2つのトラ
ンジスタQ15とQ16をNPNバイポーラトランジス
タとし、Q15のコレクタを可飽和鉄心を使用したトラ
ンスTR7の1次巻線であるコイルL23の非黒点側の
端子に接続し、Q16のコレクタをTR7の別の1次巻
線であるコイルL24の黒点側の端子に接続して、L2
3とL24の別の端子は電源Eの正端子に接続してい
る。また、2つのトランジスタQ15とQ16のエミッ
タは電源Eの負端子に接続している。トランスTR7の
一方の帰還巻線であるコイルL25の黒点側の端子はト
ランジスタQ15のベースに接続し、別の帰還巻線であ
るコイルL26の非黒点側の端子はトランジスタQ16
のベースに接続して、L25とL26の他の端子はダイ
オードD9のカソードに接続し、D9のアノードはQ1
5とQ16のエミッタと電源Eの負端子に接続してい
る。トランスTR7の2次巻線であるコイルL27に
は、負荷電流制御素子であるコンデンサC6を介して、
負荷である放電管LMPを接続している。なお、直流電
源Eの正端子とトランジスタQ15のベースとの間に、
起動用の抵抗器R13を接続している。また、図6のト
ランジスタQ15〜Q16を駆動するトランスTR7の
コイルL25〜L26には駆動コイルに直列に各々電流
制限用の抵抗器を接続するが、複雑になるので図6では
省略している。
【0004】図6の動作を説明する。起動用の抵抗器R
13によりトランジスタQ15とQ16のいずれかのト
ランジスタのベース・エミッタ間に電流が流れるが、多
少の特性の違いでQ15のベース・エミッタ間に電流が
流れるとすれば、電源からの電流は、電源E−抵抗器R
13−トランジスタQ15のベース・エミッタ間−電源
Eと流れる。この電流によりトランジスタQ15はオン
になるがQ16はベース電流が流れないのでオフのまま
である。トランジスタQ15のオンにより電源からの電
流は、電源E−コイルL23−トランジスタQ15−電
源Eと流れる。一方、トランスTR7の1次巻線である
コイルL23の電流により、TR7の帰還巻線に誘起す
る電圧は黒点側が正になるので、一方の帰還巻線である
コイルL25の電流は、コイルL25−トランジスタQ
15のベース・エミッタ間−ダイオードD9−コイルL
25と流れ、トランジスタQ15を深いオンにして、コ
レクタ電流であるコイルL23の電流を益々増大するよ
うに作用する。コイルL23の電流により、トランスT
R7の2次巻線であるコイルL27とコンデンサC6を
介して放電管LMPは電流が流れて点灯する。なお、ト
ランスTR7の別の帰還巻線であるコイルL26に誘起
する電圧はダイオードD9に阻止されるため、トランジ
スタQ16はベース電流が流れないのでオフのままであ
る。トランスTR7の1次巻線であるコイルL23に生
じる電圧は時間とともに降下するが、可飽和鉄心を使用
したTR7の磁束は時間とともに増加する。磁束が飽和
磁束に達すると磁束の増加がなくなるのでコイルL25
に誘起する電圧はゼロになり、トランジスタQ15のベ
ース電流とコレクタ電流はゼロになる。そのときコイル
L23〜L26は黒点側を負にした逆電圧が発生し、ト
ランジスタQ16にベース電流が流れるがトランジスタ
Q15はベース電流が流れないので、Q15はオフでQ
16がオンになる。このときの電源からの電流は、電源
E−コイルL24−トランジスタQ16−電源Eと流れ
る。
13によりトランジスタQ15とQ16のいずれかのト
ランジスタのベース・エミッタ間に電流が流れるが、多
少の特性の違いでQ15のベース・エミッタ間に電流が
流れるとすれば、電源からの電流は、電源E−抵抗器R
13−トランジスタQ15のベース・エミッタ間−電源
Eと流れる。この電流によりトランジスタQ15はオン
になるがQ16はベース電流が流れないのでオフのまま
である。トランジスタQ15のオンにより電源からの電
流は、電源E−コイルL23−トランジスタQ15−電
源Eと流れる。一方、トランスTR7の1次巻線である
コイルL23の電流により、TR7の帰還巻線に誘起す
る電圧は黒点側が正になるので、一方の帰還巻線である
コイルL25の電流は、コイルL25−トランジスタQ
15のベース・エミッタ間−ダイオードD9−コイルL
25と流れ、トランジスタQ15を深いオンにして、コ
レクタ電流であるコイルL23の電流を益々増大するよ
うに作用する。コイルL23の電流により、トランスT
R7の2次巻線であるコイルL27とコンデンサC6を
介して放電管LMPは電流が流れて点灯する。なお、ト
ランスTR7の別の帰還巻線であるコイルL26に誘起
する電圧はダイオードD9に阻止されるため、トランジ
スタQ16はベース電流が流れないのでオフのままであ
る。トランスTR7の1次巻線であるコイルL23に生
じる電圧は時間とともに降下するが、可飽和鉄心を使用
したTR7の磁束は時間とともに増加する。磁束が飽和
磁束に達すると磁束の増加がなくなるのでコイルL25
に誘起する電圧はゼロになり、トランジスタQ15のベ
ース電流とコレクタ電流はゼロになる。そのときコイル
L23〜L26は黒点側を負にした逆電圧が発生し、ト
ランジスタQ16にベース電流が流れるがトランジスタ
Q15はベース電流が流れないので、Q15はオフでQ
16がオンになる。このときの電源からの電流は、電源
E−コイルL24−トランジスタQ16−電源Eと流れ
る。
【0005】一方、トランスTR7の1次巻線であるコ
イルL24の電流によりTR7の帰還巻線に誘起する電
圧は黒点側が負になるので、一方の帰還巻線であるコイ
ルL25に誘起する電圧はダイオードD9に阻止され、
トランジスタQ15はベース電流が流れないのでオフの
ままである。別の帰還巻線であるコイルL26の電流
は、コイルL26−トランジスタQ16のベース・エミ
ッタ間−ダイオードD9−コイルL26と流れ、トラン
ジスタQ16を深いオンにして、コレクタ電流であるコ
イルL24の電流を益々増大するように作用する。コイ
ルL24の電流により、トランスTR7の2次巻線であ
るコイルL27とコンデンサC6を介して放電管LMP
は逆向きの電流が流れて点灯する。以後、トランジスタ
Q15とQ16は交互にオン−オフをくり返し、自励発
振して放電管LMPは点灯する。この回路はロイヤー回
路と呼ばれているが、可飽和鉄心を使用しているため磁
気特性を表すB−H曲線に囲まれる面積が大きいので損
失が多く、周波数を高くすれば益々損失は多くなり、ま
た、発振周波数は磁気回路により決ってしまうために発
振周波数を変動させて負荷電流制御素子であるインダク
タやコンデンサのインピーダンスを変動させて調光する
ことはできなかった。
イルL24の電流によりTR7の帰還巻線に誘起する電
圧は黒点側が負になるので、一方の帰還巻線であるコイ
ルL25に誘起する電圧はダイオードD9に阻止され、
トランジスタQ15はベース電流が流れないのでオフの
ままである。別の帰還巻線であるコイルL26の電流
は、コイルL26−トランジスタQ16のベース・エミ
ッタ間−ダイオードD9−コイルL26と流れ、トラン
ジスタQ16を深いオンにして、コレクタ電流であるコ
イルL24の電流を益々増大するように作用する。コイ
ルL24の電流により、トランスTR7の2次巻線であ
るコイルL27とコンデンサC6を介して放電管LMP
は逆向きの電流が流れて点灯する。以後、トランジスタ
Q15とQ16は交互にオン−オフをくり返し、自励発
振して放電管LMPは点灯する。この回路はロイヤー回
路と呼ばれているが、可飽和鉄心を使用しているため磁
気特性を表すB−H曲線に囲まれる面積が大きいので損
失が多く、周波数を高くすれば益々損失は多くなり、ま
た、発振周波数は磁気回路により決ってしまうために発
振周波数を変動させて負荷電流制御素子であるインダク
タやコンデンサのインピーダンスを変動させて調光する
ことはできなかった。
【0006】そのため、自励式インバータ・プッシュプ
ル回路を用いた照明装置で調光を行うときは、動作周波
数は変動させずに制御周波数のデューティ比を変動させ
て調光するパルス幅制御回路で調光することが多かっ
た。パルス幅制御回路で調光する回路のブロック図を図
7に示す。この回路は、のこぎり波パルス電圧発振回路
NOSで発振したのこぎり波パルス電圧P1と、電源電
圧Eを可変抵抗器VR6にて分圧した基準電圧VSとを
コンパレータCMPの両入力に印加し、CMPの出力で
ある矩形波パルス電圧P2をインバータ回路INVの制
御部に接続して、インバータ回路INVの発振をパルス
幅制御する回路である。図8は、図7に示す各部の波形
のタイムチャートである。
ル回路を用いた照明装置で調光を行うときは、動作周波
数は変動させずに制御周波数のデューティ比を変動させ
て調光するパルス幅制御回路で調光することが多かっ
た。パルス幅制御回路で調光する回路のブロック図を図
7に示す。この回路は、のこぎり波パルス電圧発振回路
NOSで発振したのこぎり波パルス電圧P1と、電源電
圧Eを可変抵抗器VR6にて分圧した基準電圧VSとを
コンパレータCMPの両入力に印加し、CMPの出力で
ある矩形波パルス電圧P2をインバータ回路INVの制
御部に接続して、インバータ回路INVの発振をパルス
幅制御する回路である。図8は、図7に示す各部の波形
のタイムチャートである。
【0007】図7の動作を説明する。この回路は、のこ
ぎり波パルス電圧発振回路NOSでのこぎり波パルス電
圧P1を発振するが、電源Eを可変抵抗器VR6で分圧
した基準電圧VSとP1をコンパレータCMPの両入力
に印加して、のこぎり波パルス電圧P1を基準電圧VS
にてクリップし、そのクリップ点を境にコンパレータC
MPの出力をハイ−ロウに切り換えて矩形波パルス電圧
P2を出力し、P2をインバータ回路INVの制御部に
接続して、P2のハイまたはロウのいずれかのパルス幅
でインバータ回路INVが発振する回路である。図8
は、のこぎり波パルス電圧P1と基準電圧VSによる矩
形波パルス電圧P2の関係と、P2がハイのときにイン
バータ回路INVが発振して放電管LMPに電流が流れ
ていることを示すタイムチャートである。図8から明ら
かなように、コンパレータCMPから出力する矩形波パ
ルス電圧P2の繰返し周期をT1とし、P2のハイのパ
ルス幅T2でインバータ回路INVが発振するとすれ
ば、発光のパルス幅はT2で、T2/T1が発光のデュ
ーティ比になり、そのデューティ比の変動で放電管LM
Pの調光が可能である。具体的調光操作は、可変抵抗器
VR6を手動にて操作して基準電圧VSを変動させて調
光するのが一般的であった。なお、図7に記載するイン
バータ回路INVは、プッシュプル回路以外にも一石式
回路あるいは直列回路も適用可能である。
ぎり波パルス電圧発振回路NOSでのこぎり波パルス電
圧P1を発振するが、電源Eを可変抵抗器VR6で分圧
した基準電圧VSとP1をコンパレータCMPの両入力
に印加して、のこぎり波パルス電圧P1を基準電圧VS
にてクリップし、そのクリップ点を境にコンパレータC
MPの出力をハイ−ロウに切り換えて矩形波パルス電圧
P2を出力し、P2をインバータ回路INVの制御部に
接続して、P2のハイまたはロウのいずれかのパルス幅
でインバータ回路INVが発振する回路である。図8
は、のこぎり波パルス電圧P1と基準電圧VSによる矩
形波パルス電圧P2の関係と、P2がハイのときにイン
バータ回路INVが発振して放電管LMPに電流が流れ
ていることを示すタイムチャートである。図8から明ら
かなように、コンパレータCMPから出力する矩形波パ
ルス電圧P2の繰返し周期をT1とし、P2のハイのパ
ルス幅T2でインバータ回路INVが発振するとすれ
ば、発光のパルス幅はT2で、T2/T1が発光のデュ
ーティ比になり、そのデューティ比の変動で放電管LM
Pの調光が可能である。具体的調光操作は、可変抵抗器
VR6を手動にて操作して基準電圧VSを変動させて調
光するのが一般的であった。なお、図7に記載するイン
バータ回路INVは、プッシュプル回路以外にも一石式
回路あるいは直列回路も適用可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来より使用されてい
る自励式インバータ・プッシュプル回路は、図6に示す
可飽和鉄心を使用したロイヤー回路や、その改良回路で
あるジェンセン回路がよく知られているが、何れの回路
も磁気飽和を利用して発振回路を形成しているのでB−
H曲線によって囲まれる面積が大きいので損失が多く、
また、発振周波数は磁気回路で決ってしまうために発振
周波数を変動させて調光することは難しいので、図7の
ブロック図に示すような複雑な回路を採用して、パルス
幅制御回路で調光しており、大型、高価で、しかも大重
量になるという問題点があった。他励式インバータ・プ
ッシュプル回路を採用すれば発振周波数を変動させて負
荷電流制御素子のインピーダンスの変動を利用して調光
するのは簡単であるが、発振回路は別回路になり大型、
高価で、しかも大重量であることは同じであった。ま
た、従来より使用されている自励式インバータ・直列回
路も、周波数を可変にすることは難しいので、他励式イ
ンバータ回路により周波数を可変にして調光するのが通
常であり大型、高価で、しかも大重量であることは、自
励式インバータ・プッシュプル回路と同じであった。そ
のうえ、従来の調光方式の制御方法は何れも手動であっ
たが、例えば自動車の車室内の計器盤等では照度は絶え
ず変動し、空調やインバータ回路の自己発熱等により時
間と共に放電管管壁温度も変化するので輝度を調整する
必要があるが、現実には煩わしさのため充分な調光はで
きなかった。そのため、損失が少なく簡便な回路で発振
周波数が変動する自励式インバータ・プッシュプル回路
や自励式インバータ・フルブリッジ回路を用いて調光す
る照明装置の出現、さらには、温度の変化または照度の
変化あるいはその双方の変化により発振周波数が自動的
に変動する自励式インバータ・プッシュプル回路や自励
式インバータ・フルブリッジ回路を用いて自動的に調光
する照明装置の出現が求められていた。本発明は、この
ような問題点を解決するもので、損失が少ないので効率
がよく、簡便な回路で発振周波数が変動する自励式イン
バータ・プッシュプル回路や自励式インバータ・フルブ
リッジ回路を用いて負荷電流制御素子のインピーダンス
の変動により調光する照明装置、あるいは、温度の変化
または照度の変化あるいはその双方の変化により発振周
波数が変動する自励式インバータ・プッシュプル回路や
自励式インバータ・フルブリッジ回路を用いて負荷電流
制御素子のインピーダンスの変動により自動的に調光す
る照明装置を小型、軽量、安価に提供することを目的と
している。
る自励式インバータ・プッシュプル回路は、図6に示す
可飽和鉄心を使用したロイヤー回路や、その改良回路で
あるジェンセン回路がよく知られているが、何れの回路
も磁気飽和を利用して発振回路を形成しているのでB−
H曲線によって囲まれる面積が大きいので損失が多く、
また、発振周波数は磁気回路で決ってしまうために発振
周波数を変動させて調光することは難しいので、図7の
ブロック図に示すような複雑な回路を採用して、パルス
幅制御回路で調光しており、大型、高価で、しかも大重
量になるという問題点があった。他励式インバータ・プ
ッシュプル回路を採用すれば発振周波数を変動させて負
荷電流制御素子のインピーダンスの変動を利用して調光
するのは簡単であるが、発振回路は別回路になり大型、
高価で、しかも大重量であることは同じであった。ま
た、従来より使用されている自励式インバータ・直列回
路も、周波数を可変にすることは難しいので、他励式イ
ンバータ回路により周波数を可変にして調光するのが通
常であり大型、高価で、しかも大重量であることは、自
励式インバータ・プッシュプル回路と同じであった。そ
のうえ、従来の調光方式の制御方法は何れも手動であっ
たが、例えば自動車の車室内の計器盤等では照度は絶え
ず変動し、空調やインバータ回路の自己発熱等により時
間と共に放電管管壁温度も変化するので輝度を調整する
必要があるが、現実には煩わしさのため充分な調光はで
きなかった。そのため、損失が少なく簡便な回路で発振
周波数が変動する自励式インバータ・プッシュプル回路
や自励式インバータ・フルブリッジ回路を用いて調光す
る照明装置の出現、さらには、温度の変化または照度の
変化あるいはその双方の変化により発振周波数が自動的
に変動する自励式インバータ・プッシュプル回路や自励
式インバータ・フルブリッジ回路を用いて自動的に調光
する照明装置の出現が求められていた。本発明は、この
ような問題点を解決するもので、損失が少ないので効率
がよく、簡便な回路で発振周波数が変動する自励式イン
バータ・プッシュプル回路や自励式インバータ・フルブ
リッジ回路を用いて負荷電流制御素子のインピーダンス
の変動により調光する照明装置、あるいは、温度の変化
または照度の変化あるいはその双方の変化により発振周
波数が変動する自励式インバータ・プッシュプル回路や
自励式インバータ・フルブリッジ回路を用いて負荷電流
制御素子のインピーダンスの変動により自動的に調光す
る照明装置を小型、軽量、安価に提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決する手段】上記目的達成のために本発明の
第一の段階として、損失が少なく、簡便な回路で発振周
波数が変動する自励式インバータ・プッシュプル回路や
自励式インバータ・フルブリッジ回路を、照明装置の構
成要素として利用することである。先ず、実質的に電源
に並列に接続されて交互にオン−オフする2つのトラン
ジスタを少なくとも1組有する自励式インバータ回路に
より放電管を点灯する照明装置において、直流電源に並
列に接続された少なくとも1組の2つのトランジスタを
抵抗器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線で
駆動し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくとも
1つを可変抵抗器または可変コンデンサにすることによ
り、可変抵抗器の抵抗の変化または可変コンデンサの容
量の変化あるいはその双方の変化により、変動する発振
周波数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダ
ンスを利用して調光する、自励式インバータ回路を用い
た照明装置にすることができる。次に、上記目的達成の
ための本発明の第二段階として、温度の変化または照度
の変化あるいはその双方の変化により発振周波数が変動
する自励式インバータ回路を、自動的に調光する照明装
置の構成要素として利用することである。実質的に電源
に並列に接続されて交互にオン−オフする2つのトラン
ジスタを少なくとも1組有する自励式インバータ回路に
より放電管を点灯する照明装置において、直流電源に並
列に接続された少なくとも1組の2つのトランジスタを
抵抗器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線で
駆動し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくとも
1つを温度または照度により抵抗または容量が変化する
素子に代えれば、光源近傍の温度の変化または照度の変
化あるいはその双方の変化により、変動する発振周波数
に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダンスを
利用して自動的に調光する、自励式インバータ回路を用
いた照明装置にすることができる。しかも、この自励式
インバータ回路を用いた照明装置は、磁気飽和を使用し
ていないので、損失の少ない、小型、軽量、安価な回路
になる。具体的素子としての温度センサは、温度特性の
ある磁器コンデンサ、サーミスタ、正特性サーミスタ、
金属抵抗温度センサ等であり、照度センサは、CdS、
フォトダイオード、フォトトランジスタ、PbS等であ
る。例えば、帰還巻線に直列に接続する可変抵抗器に代
えてCdSを、また可変コンデンサに代えて温度特性の
ある磁器コンデンサを使用すれば、温度と照度により調
光可能な照明装置にすることができる。使用する半導体
素子は、実施例に示す以外にも、回路の多少の変更でバ
イポーラトランジスタからFETへの変更が可能であ
り、その逆も可能である。トランジスタと言う言葉は、
実施例等の特定の回路では、バイポーラトランジスタと
FETは区別して表現しているが、回路的にバイポーラ
トランジスタもFETも適用可能で、両素子を代表する
表現としては、トランジスタとしている。また、PNP
トランジスタやPチャンネルFETはNPNトランジス
タやNチャンネルFETに比較して価格が高くなること
が多いが、パワー用PNPトランジスタに代えて小信号
用PNPトランジスタとパワー用NPNトランジスタを
擬似ダーリントン接続にして安価にする回路、または、
通常のダーリントン接続、あるいは、2段増幅回路等も
採用可能である。さらに、NチャンネルMOSFETは
ドレイン−ソース間に図面に示すごとく寄生ダイオード
が、ドレイン側をカソードにソース側をアノード(Pチ
ャンネルMOSFETではソース側がカソードでドレイ
ン側がアノード)にして存在するのでスイッチング時の
サージ電圧を吸収するが、バイポーラトランジスタでは
寄生ダイオードが存在しないので、必要に応じてダイオ
ードを接続すればよい。本回路は補助的な駆動用トラン
ジスタやコンデンサ等を使用してスイッチングスピード
を早める回路や遅くする回路、または、2つのトランジ
スタが同時にオンしないようにする回路等は適宜採用可
能である。実施例に示す回路の負荷電流制御素子はコン
デンサを記載しているが、インダクタにすることも可能
である。
第一の段階として、損失が少なく、簡便な回路で発振周
波数が変動する自励式インバータ・プッシュプル回路や
自励式インバータ・フルブリッジ回路を、照明装置の構
成要素として利用することである。先ず、実質的に電源
に並列に接続されて交互にオン−オフする2つのトラン
ジスタを少なくとも1組有する自励式インバータ回路に
より放電管を点灯する照明装置において、直流電源に並
列に接続された少なくとも1組の2つのトランジスタを
抵抗器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線で
駆動し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくとも
1つを可変抵抗器または可変コンデンサにすることによ
り、可変抵抗器の抵抗の変化または可変コンデンサの容
量の変化あるいはその双方の変化により、変動する発振
周波数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダ
ンスを利用して調光する、自励式インバータ回路を用い
た照明装置にすることができる。次に、上記目的達成の
ための本発明の第二段階として、温度の変化または照度
の変化あるいはその双方の変化により発振周波数が変動
する自励式インバータ回路を、自動的に調光する照明装
置の構成要素として利用することである。実質的に電源
に並列に接続されて交互にオン−オフする2つのトラン
ジスタを少なくとも1組有する自励式インバータ回路に
より放電管を点灯する照明装置において、直流電源に並
列に接続された少なくとも1組の2つのトランジスタを
抵抗器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線で
駆動し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくとも
1つを温度または照度により抵抗または容量が変化する
素子に代えれば、光源近傍の温度の変化または照度の変
化あるいはその双方の変化により、変動する発振周波数
に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダンスを
利用して自動的に調光する、自励式インバータ回路を用
いた照明装置にすることができる。しかも、この自励式
インバータ回路を用いた照明装置は、磁気飽和を使用し
ていないので、損失の少ない、小型、軽量、安価な回路
になる。具体的素子としての温度センサは、温度特性の
ある磁器コンデンサ、サーミスタ、正特性サーミスタ、
金属抵抗温度センサ等であり、照度センサは、CdS、
フォトダイオード、フォトトランジスタ、PbS等であ
る。例えば、帰還巻線に直列に接続する可変抵抗器に代
えてCdSを、また可変コンデンサに代えて温度特性の
ある磁器コンデンサを使用すれば、温度と照度により調
光可能な照明装置にすることができる。使用する半導体
素子は、実施例に示す以外にも、回路の多少の変更でバ
イポーラトランジスタからFETへの変更が可能であ
り、その逆も可能である。トランジスタと言う言葉は、
実施例等の特定の回路では、バイポーラトランジスタと
FETは区別して表現しているが、回路的にバイポーラ
トランジスタもFETも適用可能で、両素子を代表する
表現としては、トランジスタとしている。また、PNP
トランジスタやPチャンネルFETはNPNトランジス
タやNチャンネルFETに比較して価格が高くなること
が多いが、パワー用PNPトランジスタに代えて小信号
用PNPトランジスタとパワー用NPNトランジスタを
擬似ダーリントン接続にして安価にする回路、または、
通常のダーリントン接続、あるいは、2段増幅回路等も
採用可能である。さらに、NチャンネルMOSFETは
ドレイン−ソース間に図面に示すごとく寄生ダイオード
が、ドレイン側をカソードにソース側をアノード(Pチ
ャンネルMOSFETではソース側がカソードでドレイ
ン側がアノード)にして存在するのでスイッチング時の
サージ電圧を吸収するが、バイポーラトランジスタでは
寄生ダイオードが存在しないので、必要に応じてダイオ
ードを接続すればよい。本回路は補助的な駆動用トラン
ジスタやコンデンサ等を使用してスイッチングスピード
を早める回路や遅くする回路、または、2つのトランジ
スタが同時にオンしないようにする回路等は適宜採用可
能である。実施例に示す回路の負荷電流制御素子はコン
デンサを記載しているが、インダクタにすることも可能
である。
【0010】
【発明の実施の形態】実施例1〜実施例5を代表して、
実施例1について説明する。この回路は2つのトランジ
スタをバイポーラトランジスタとした自励式インバータ
・プッシュプル回路を、照明装置の構成要素として適用
した回路である。直流電源の正端子は2つの1次巻線の
一方の端子に接続し、2つの1次巻線の別の端子は2つ
のNPNトランジスタのコレクタに各々接続する。電源
の負端子は2つのトランジスタのエミッタに接続し、ト
ランスの帰還巻線の1つの端子は、一方のトランジスタ
のベースに接続して、帰還巻線の別の端子は可変抵抗器
と可変コンデンサを介して別のトランジスタのベースに
接続する。2つのトランジスタのベースとエミッタ間に
は、各々トランジスタの接合とは逆向きの接合でダイオ
ードが接続されている。トランスの2次巻線は負荷電流
制御素子であるコンデンサを介して、負荷である放電管
が接続されている。なお、直流電源の正端子と一方のト
ランジスタのベースとの間には、起動用の抵抗器が接続
されている。この回路は、可変抵抗器の抵抗の変化また
は可変コンデンサの容量の変化あるいはその双方の変化
により発振周波数が変動する、自励式インバータ・プッ
シュプル回路であり、発振周波数の変動により負荷電流
制御素子(安定器)であるコンデンサのインピーダンス
が変動するので、放電管の調光が可能な回路である。温
度の変化または照度の変化あるいはその双方の変化によ
り、自動的に調光可能な照明装置にするときは、帰還巻
線に直列に接続する可変抵抗器と可変コンデンサを、温
度または照度により抵抗または容量が変化する素子に代
えれば、温度の変化または照度の変化あるいはその双方
の変化により発振周波数が変動するので負荷電流制御素
子であるコンデンサのインピーダンスが変動して、放電
管の調光が可能な回路である。しかも、この回路は磁気
飽和を使用していないので損失の少ない回路である。
実施例1について説明する。この回路は2つのトランジ
スタをバイポーラトランジスタとした自励式インバータ
・プッシュプル回路を、照明装置の構成要素として適用
した回路である。直流電源の正端子は2つの1次巻線の
一方の端子に接続し、2つの1次巻線の別の端子は2つ
のNPNトランジスタのコレクタに各々接続する。電源
の負端子は2つのトランジスタのエミッタに接続し、ト
ランスの帰還巻線の1つの端子は、一方のトランジスタ
のベースに接続して、帰還巻線の別の端子は可変抵抗器
と可変コンデンサを介して別のトランジスタのベースに
接続する。2つのトランジスタのベースとエミッタ間に
は、各々トランジスタの接合とは逆向きの接合でダイオ
ードが接続されている。トランスの2次巻線は負荷電流
制御素子であるコンデンサを介して、負荷である放電管
が接続されている。なお、直流電源の正端子と一方のト
ランジスタのベースとの間には、起動用の抵抗器が接続
されている。この回路は、可変抵抗器の抵抗の変化また
は可変コンデンサの容量の変化あるいはその双方の変化
により発振周波数が変動する、自励式インバータ・プッ
シュプル回路であり、発振周波数の変動により負荷電流
制御素子(安定器)であるコンデンサのインピーダンス
が変動するので、放電管の調光が可能な回路である。温
度の変化または照度の変化あるいはその双方の変化によ
り、自動的に調光可能な照明装置にするときは、帰還巻
線に直列に接続する可変抵抗器と可変コンデンサを、温
度または照度により抵抗または容量が変化する素子に代
えれば、温度の変化または照度の変化あるいはその双方
の変化により発振周波数が変動するので負荷電流制御素
子であるコンデンサのインピーダンスが変動して、放電
管の調光が可能な回路である。しかも、この回路は磁気
飽和を使用していないので損失の少ない回路である。
【0011】
【実施例1】図1は、本発明請求項1と請求項2に係わ
る第1の実施例で、バイポーラトランジスタを使用した
自励式インバータ・プッシュプル回路に適用した例であ
る。本回路は、2つのトランジスタQ1とQ2をNPN
バイポーラトランジスタとし、Q1のコレクタをトラン
スTR1の1次巻線であるコイルL1の非黒点側の端子
に接続し、Q2のコレクタをTR1の別の1次巻線であ
るコイルL2の黒点側の端子に接続して、L1とL2の
別の端子は直流電源Eの正端子に接続している。また、
2つのトランジスタQ1とQ2のエミッタは電源Eの負
端子に接続している。トランスTR1の帰還巻線である
コイルL3の黒点側の端子はトランジスタQ1のベース
に接続し、L3の別の端子は可変抵抗器VR1と可変コ
ンデンサVC1を介してトランジスタQ2のベースに接
続している。2つのトランジスタQ1とQ2のベースと
エミッタ間には、トランジスタの接合とは逆向きの接合
でダイオードD1とD2が各々接続されている。トラン
スTR1の2次巻線であるコイルL4には、負荷電流制
御素子であるコンデンサC1を介して負荷である放電管
LMPが接続されている。なお、直流電源Eの正端子と
トランジスタQ1のベースとの間に、起動用の抵抗器R
1が接続されている。
る第1の実施例で、バイポーラトランジスタを使用した
自励式インバータ・プッシュプル回路に適用した例であ
る。本回路は、2つのトランジスタQ1とQ2をNPN
バイポーラトランジスタとし、Q1のコレクタをトラン
スTR1の1次巻線であるコイルL1の非黒点側の端子
に接続し、Q2のコレクタをTR1の別の1次巻線であ
るコイルL2の黒点側の端子に接続して、L1とL2の
別の端子は直流電源Eの正端子に接続している。また、
2つのトランジスタQ1とQ2のエミッタは電源Eの負
端子に接続している。トランスTR1の帰還巻線である
コイルL3の黒点側の端子はトランジスタQ1のベース
に接続し、L3の別の端子は可変抵抗器VR1と可変コ
ンデンサVC1を介してトランジスタQ2のベースに接
続している。2つのトランジスタQ1とQ2のベースと
エミッタ間には、トランジスタの接合とは逆向きの接合
でダイオードD1とD2が各々接続されている。トラン
スTR1の2次巻線であるコイルL4には、負荷電流制
御素子であるコンデンサC1を介して負荷である放電管
LMPが接続されている。なお、直流電源Eの正端子と
トランジスタQ1のベースとの間に、起動用の抵抗器R
1が接続されている。
【0012】図1の動作を説明する。起動用の抵抗器R
1によりトランジスタQ1とQ2のいずれかのトランジ
スタのベース・エミッタ間に電流が流れるが、多少の特
性の違いでQ1のベース・エミッタ間に電流が流れると
すれば、電源からの電流は、電源E−抵抗器R1−トラ
ンジスタQ1のベース・エミッタ間−電源Eと流れる。
この電流によりトランジスタQ1はオンになるがQ2は
ベース電流が流れないのでオフのままである。トランジ
スタQ1のオンにより電源からの電流は、電源E−コイ
ルL1−トランジスタQ1−電源Eと流れる。一方、ト
ランスTR1の1次巻線であるコイルL1の電流によ
り、トランスTR1の帰還巻線であるコイルL3に誘起
する電圧は黒点側が正になるので、コイルL3の電流
は、コイルL3−トランジスタQ1のベース・エミッタ
間−ダイオードD2−可変コンデンサVC1−可変抵抗
器VR1−コイルL3と流れる。この電流はトランジス
タQ1を深いオンにしてコレクタ電流であるコイルL1
の電流を益々増大するように作用する。コイルL1の電
流により、トランスTR1の2次巻線であるコイルL4
とコンデンサC1を介して放電管LMPは電流が流れて
点灯する。可変コンデンサVC1が充電してくればトラ
ンジスタQ1のベース電流は減少し、Q1のコレクタ電
流も減少してやがて両電流共ゼロになる。そのときコイ
ルL1〜L4に黒点側が負の逆電圧が発生するが、L3
の逆電圧と可変コンデンサVC1の充電電圧とのプラス
された電圧でトランジスタQ2はベース電流が流れてオ
ンになり、トランジスタQ1はオフになる。このときの
電源からの電流は、電源E−コイルL2−トランジスタ
Q2−電源Eと流れる。
1によりトランジスタQ1とQ2のいずれかのトランジ
スタのベース・エミッタ間に電流が流れるが、多少の特
性の違いでQ1のベース・エミッタ間に電流が流れると
すれば、電源からの電流は、電源E−抵抗器R1−トラ
ンジスタQ1のベース・エミッタ間−電源Eと流れる。
この電流によりトランジスタQ1はオンになるがQ2は
ベース電流が流れないのでオフのままである。トランジ
スタQ1のオンにより電源からの電流は、電源E−コイ
ルL1−トランジスタQ1−電源Eと流れる。一方、ト
ランスTR1の1次巻線であるコイルL1の電流によ
り、トランスTR1の帰還巻線であるコイルL3に誘起
する電圧は黒点側が正になるので、コイルL3の電流
は、コイルL3−トランジスタQ1のベース・エミッタ
間−ダイオードD2−可変コンデンサVC1−可変抵抗
器VR1−コイルL3と流れる。この電流はトランジス
タQ1を深いオンにしてコレクタ電流であるコイルL1
の電流を益々増大するように作用する。コイルL1の電
流により、トランスTR1の2次巻線であるコイルL4
とコンデンサC1を介して放電管LMPは電流が流れて
点灯する。可変コンデンサVC1が充電してくればトラ
ンジスタQ1のベース電流は減少し、Q1のコレクタ電
流も減少してやがて両電流共ゼロになる。そのときコイ
ルL1〜L4に黒点側が負の逆電圧が発生するが、L3
の逆電圧と可変コンデンサVC1の充電電圧とのプラス
された電圧でトランジスタQ2はベース電流が流れてオ
ンになり、トランジスタQ1はオフになる。このときの
電源からの電流は、電源E−コイルL2−トランジスタ
Q2−電源Eと流れる。
【0013】一方、トランスTR1の1次巻線であるコ
イルL2の電流により、トランスTR1の帰還巻線であ
るコイルL3に誘起する電圧は黒点側が負になるので、
コイルL3の電流は、コイルL3−可変抵抗器VR1−
可変コンデンサVC1−トランジスタQ2のベース・エ
ミッタ間−ダイオードD1−コイルL3と流れる。この
電流はトランジスタQ2を深いオンにしてコレクタ電流
であるコイルL2の電流を益々増大するように作用す
る。コイルL2の電流によりトランスTR1の2次巻線
であるコイルL4とコンデンサC1を介して放電管LM
Pは逆向きに電流が流れて点灯する。可変コンデンサV
C1が充電してくればトランジスタQ2のベース電流は
減少し、Q2のコレクタ電流も減少してやがて両電流共
ゼロになる。以後、トランジスタQ1とQ2は交互にオ
ン−オフをくり返し、自励発振して放電管LMPは点灯
する。この回路は、帰還巻線であるコイルL3に直列に
接続する可変抵抗器VR1の抵抗と可変コンデンサVC
1の容量に基づく時定数により発振周波数が決まるの
で、可変抵抗器VR1の抵抗の変化または可変コンデン
サVC1の容量の変化あるいはその双方の変化により発
振周波数が変動する自励式インバータ・プッシュプル回
路であり、発振周波数の変動により負荷電流制御素子で
あるコンデンサC1のインピーダンスが変動するので、
放電管LMPの調光が可能な回路である。温度の変化ま
たは照度の変化あるいはその双方の変化により、自動的
に調光可能な照明装置にするときは、帰還巻線であるコ
イルL3に直列に接続する可変抵抗器VR1と可変コン
デンサVC1のうち少なくとも1つを温度の変化または
照度の変化により抵抗または容量が変化する素子に代え
れば、温度の変化または照度の変化あるいはその双方の
変化により発振周波数が自動的に変動する自励式インバ
ータ・プッシュプル回路になり、発振周波数の変動によ
り負荷電流制御素子であるコンデンサC1のインピーダ
ンスが変動するので、放電管LMPの調光が可能な回路
である。なお、この回路は磁気飽和を使用していないの
で、損失の少ない回路である。この回路は自励式インバ
ータ・定電圧プッシュプル回路であるが、直流電源Eに
直列にインダクタを接続する自励式インバータ・定電流
プッシュプル回路にも適用可能である。また、帰還巻線
の電圧を高くすれば、ダイオードD1とD2は必ずしも
必要ではなく、例えば、コイルL3の黒点側が正のとき
は、コイルL3−トランジスタQ1のベース・エミッタ
間−トランジスタのQ2のエミッタ・ベース間−可変コ
ンデンサVC1−可変抵抗器VR1−コイルL3と流す
回路にしてもよい。さらに、例えばダイオードと抵抗器
の直列回路を可変抵抗器VR1に並列に接続して可変コ
ンデンサVC1の充電時と放電時の時定数の値を方向に
より変えれば、方形波パルス電圧でなく矩形波パルス電
圧が発振するので、矩形波パルス電圧のデユーテイ比と
負荷電流制御素子であるコンデンサを利用した調光も可
能である。
イルL2の電流により、トランスTR1の帰還巻線であ
るコイルL3に誘起する電圧は黒点側が負になるので、
コイルL3の電流は、コイルL3−可変抵抗器VR1−
可変コンデンサVC1−トランジスタQ2のベース・エ
ミッタ間−ダイオードD1−コイルL3と流れる。この
電流はトランジスタQ2を深いオンにしてコレクタ電流
であるコイルL2の電流を益々増大するように作用す
る。コイルL2の電流によりトランスTR1の2次巻線
であるコイルL4とコンデンサC1を介して放電管LM
Pは逆向きに電流が流れて点灯する。可変コンデンサV
C1が充電してくればトランジスタQ2のベース電流は
減少し、Q2のコレクタ電流も減少してやがて両電流共
ゼロになる。以後、トランジスタQ1とQ2は交互にオ
ン−オフをくり返し、自励発振して放電管LMPは点灯
する。この回路は、帰還巻線であるコイルL3に直列に
接続する可変抵抗器VR1の抵抗と可変コンデンサVC
1の容量に基づく時定数により発振周波数が決まるの
で、可変抵抗器VR1の抵抗の変化または可変コンデン
サVC1の容量の変化あるいはその双方の変化により発
振周波数が変動する自励式インバータ・プッシュプル回
路であり、発振周波数の変動により負荷電流制御素子で
あるコンデンサC1のインピーダンスが変動するので、
放電管LMPの調光が可能な回路である。温度の変化ま
たは照度の変化あるいはその双方の変化により、自動的
に調光可能な照明装置にするときは、帰還巻線であるコ
イルL3に直列に接続する可変抵抗器VR1と可変コン
デンサVC1のうち少なくとも1つを温度の変化または
照度の変化により抵抗または容量が変化する素子に代え
れば、温度の変化または照度の変化あるいはその双方の
変化により発振周波数が自動的に変動する自励式インバ
ータ・プッシュプル回路になり、発振周波数の変動によ
り負荷電流制御素子であるコンデンサC1のインピーダ
ンスが変動するので、放電管LMPの調光が可能な回路
である。なお、この回路は磁気飽和を使用していないの
で、損失の少ない回路である。この回路は自励式インバ
ータ・定電圧プッシュプル回路であるが、直流電源Eに
直列にインダクタを接続する自励式インバータ・定電流
プッシュプル回路にも適用可能である。また、帰還巻線
の電圧を高くすれば、ダイオードD1とD2は必ずしも
必要ではなく、例えば、コイルL3の黒点側が正のとき
は、コイルL3−トランジスタQ1のベース・エミッタ
間−トランジスタのQ2のエミッタ・ベース間−可変コ
ンデンサVC1−可変抵抗器VR1−コイルL3と流す
回路にしてもよい。さらに、例えばダイオードと抵抗器
の直列回路を可変抵抗器VR1に並列に接続して可変コ
ンデンサVC1の充電時と放電時の時定数の値を方向に
より変えれば、方形波パルス電圧でなく矩形波パルス電
圧が発振するので、矩形波パルス電圧のデユーテイ比と
負荷電流制御素子であるコンデンサを利用した調光も可
能である。
【0014】この回路での請求項との関連を以下に示
す。この回路は請求項1に示す、実質的に直流電源に並
列に接続されて交互にオン−オフする2つのトランジス
タを少なくとも1組有する自励式インバータ回路により
放電管を点灯する照明装置において、直流電源に並列に
接続された少なくとも1組の2つのトランジスタを抵抗
器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線で駆動
し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくとも1つ
を可変抵抗器または可変コンデンサとすることにより、
可変抵抗器の抵抗の変化または可変コンデンサの容量の
変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周波
数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダンス
を利用して調光する、自励式インバータ回路を用いた照
明装置である。この回路は請求項2に示す、実質的に電
源に並列に接続されて交互にオン−オフする2つのトラ
ンジスタを少なくとも1組有する自励式インバータ回路
により放電管を点灯する照明装置において、直流電源に
並列に接続された少なくとも1組の2つのトランジスタ
を抵抗器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線
で駆動し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくと
も1つを温度の変化または照度の変化により抵抗または
容量が変化する素子に代えれば、温度の変化または照度
の変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周
波数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダン
スを利用して調光する、自励式インバータ回路を用いた
照明装置になる。
す。この回路は請求項1に示す、実質的に直流電源に並
列に接続されて交互にオン−オフする2つのトランジス
タを少なくとも1組有する自励式インバータ回路により
放電管を点灯する照明装置において、直流電源に並列に
接続された少なくとも1組の2つのトランジスタを抵抗
器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線で駆動
し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくとも1つ
を可変抵抗器または可変コンデンサとすることにより、
可変抵抗器の抵抗の変化または可変コンデンサの容量の
変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周波
数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダンス
を利用して調光する、自励式インバータ回路を用いた照
明装置である。この回路は請求項2に示す、実質的に電
源に並列に接続されて交互にオン−オフする2つのトラ
ンジスタを少なくとも1組有する自励式インバータ回路
により放電管を点灯する照明装置において、直流電源に
並列に接続された少なくとも1組の2つのトランジスタ
を抵抗器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線
で駆動し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくと
も1つを温度の変化または照度の変化により抵抗または
容量が変化する素子に代えれば、温度の変化または照度
の変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周
波数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダン
スを利用して調光する、自励式インバータ回路を用いた
照明装置になる。
【0015】
【実施例2】図2は、本発明請求項1と請求項2に係わ
る第2の実施例で、MOSFETを使用した自励式イン
バータ・プッシュプル回路に適用した例である。本回路
は、2つのFETQ3とQ4をNチャンネルMOSFE
Tとし、Q3のドレインをトランスTR2の1次巻線で
あるコイルL5の非黒点側の端子に接続し、Q4のドレ
インをトランスTR2の別の1次巻線であるコイルL6
の黒点側の端子に接続して、L5とL6の別の端子は直
流電源Eの正端子に接続している。また、電源Eの負端
子は2つのFETQ3とQ4のソースに接続しており、
トランスTR2の帰還巻線であるコイルL7の黒点側の
端子はFETQ3のゲートに接続し、L7の別の端子は
可変抵抗器VR2と可変コンデンサVC2を介してFE
TQ4のゲートに接続している。2つのFETQ3とQ
4のゲートとソース間には各々抵抗器R2とR3が接続
されている。トランスTR2の2次巻線であるコイルL
8には、負荷電流制御素子であるコンデンサC2を介し
て負荷である放電管LMPが接続されている。なお、直
流電源Eの正端子と一方のFETQ3のゲートとの間に
は、起動用の抵抗器R4が接続されている。
る第2の実施例で、MOSFETを使用した自励式イン
バータ・プッシュプル回路に適用した例である。本回路
は、2つのFETQ3とQ4をNチャンネルMOSFE
Tとし、Q3のドレインをトランスTR2の1次巻線で
あるコイルL5の非黒点側の端子に接続し、Q4のドレ
インをトランスTR2の別の1次巻線であるコイルL6
の黒点側の端子に接続して、L5とL6の別の端子は直
流電源Eの正端子に接続している。また、電源Eの負端
子は2つのFETQ3とQ4のソースに接続しており、
トランスTR2の帰還巻線であるコイルL7の黒点側の
端子はFETQ3のゲートに接続し、L7の別の端子は
可変抵抗器VR2と可変コンデンサVC2を介してFE
TQ4のゲートに接続している。2つのFETQ3とQ
4のゲートとソース間には各々抵抗器R2とR3が接続
されている。トランスTR2の2次巻線であるコイルL
8には、負荷電流制御素子であるコンデンサC2を介し
て負荷である放電管LMPが接続されている。なお、直
流電源Eの正端子と一方のFETQ3のゲートとの間に
は、起動用の抵抗器R4が接続されている。
【0016】図2の動作を説明する。起動用の抵抗器R
4によりFETQ3とQ4の2つのFETのゲート−ソ
ース間に電圧が印加されるが、多少の特性の違いでQ3
が先にオンするとすれば、電源からの電流は、電源E−
コイルL5−FETQ3−電源Eと流れる。この電流に
よりトランスTR2の帰還巻線であるコイルL7に誘起
する電圧は黒点側が正になるのでコイルL7の電流は、
コイルL7−抵抗器R2−抵抗器R3−可変コンデンサ
VC2−可変抵抗器VR2−コイルL7と流れ、抵抗器
R2とR3に電圧が発生すると同時に可変コンデンサV
C2を充電する。抵抗器R2の電圧によりFETQ3の
ゲートは正の電圧が印加されて深いオンになるので、Q
3のドレイン電流は益々増大するように作用するが、F
ETQ4のゲートは抵抗器R3により負の電圧が印加さ
れるのでオフのままである。FETQ3のドレイン電流
であるコイルL5の電流により、トランスTR2の2次
巻線であるコイルL8とコンデンサC2を介して放電管
LMPは電流が流れて点灯する。可変コンデンサVC2
が充電してくれば、コイルL7の電流は減少するのでF
ETQ3のゲート電圧は減少し、Q3のドレイン電流も
減少してやがて両電流共ゼロになる。そのときコイルL
5〜L7に黒点側が負の逆電圧が発生するが、L7の逆
電圧と可変コンデンサVC2の充電電圧とのプラスされ
た電圧でL7は逆方向に電流が流れるので、その電流
は、コイルL7−可変抵抗器VR2−可変コンデンサV
C2−抵抗器R3−抵抗器R2−コイルL7と流れる。
この電流により発生する抵抗器R2とR3の電圧によ
り、FETQ3はオフでQ4はオンになるので、電源か
らの電流は、電源E−コイルL6−FETQ4−電源E
と流れる。
4によりFETQ3とQ4の2つのFETのゲート−ソ
ース間に電圧が印加されるが、多少の特性の違いでQ3
が先にオンするとすれば、電源からの電流は、電源E−
コイルL5−FETQ3−電源Eと流れる。この電流に
よりトランスTR2の帰還巻線であるコイルL7に誘起
する電圧は黒点側が正になるのでコイルL7の電流は、
コイルL7−抵抗器R2−抵抗器R3−可変コンデンサ
VC2−可変抵抗器VR2−コイルL7と流れ、抵抗器
R2とR3に電圧が発生すると同時に可変コンデンサV
C2を充電する。抵抗器R2の電圧によりFETQ3の
ゲートは正の電圧が印加されて深いオンになるので、Q
3のドレイン電流は益々増大するように作用するが、F
ETQ4のゲートは抵抗器R3により負の電圧が印加さ
れるのでオフのままである。FETQ3のドレイン電流
であるコイルL5の電流により、トランスTR2の2次
巻線であるコイルL8とコンデンサC2を介して放電管
LMPは電流が流れて点灯する。可変コンデンサVC2
が充電してくれば、コイルL7の電流は減少するのでF
ETQ3のゲート電圧は減少し、Q3のドレイン電流も
減少してやがて両電流共ゼロになる。そのときコイルL
5〜L7に黒点側が負の逆電圧が発生するが、L7の逆
電圧と可変コンデンサVC2の充電電圧とのプラスされ
た電圧でL7は逆方向に電流が流れるので、その電流
は、コイルL7−可変抵抗器VR2−可変コンデンサV
C2−抵抗器R3−抵抗器R2−コイルL7と流れる。
この電流により発生する抵抗器R2とR3の電圧によ
り、FETQ3はオフでQ4はオンになるので、電源か
らの電流は、電源E−コイルL6−FETQ4−電源E
と流れる。
【0017】一方、トランスTR2の1次巻線であるコ
イルL6の電流により、トランスTR2の帰還巻線であ
るコイルL7に誘起する電圧は黒点側が負になるので、
コイルL7の電流は益々増大し、FETQ4を深いオン
にするのでドレイン電流を益々増大するように作用する
が、FETQ3のゲートは負の電圧が印加されるのでオ
フのままである。FETQ4のドレイン電流であるコイ
ルL6の電流により、トランスTR2の2次巻線である
コイルL8とコンデンサC2を介して放電管LMPに逆
向きに電流が流れて点灯する。可変コンデンサVC2が
充電してくればFETQ4のゲート電圧は減少し、Q4
のドレイン電流も減少してやがてゼロになる。以後、F
ETQ3とQ4は交互にオン−オフをくり返し、自励発
振して放電管LMPは点灯する。この回路は、帰還巻線
であるコイルL7に直列に接続する可変抵抗器VR2の
抵抗と可変コンデンサVC2の容量に基づく時定数によ
り発振周波数が決まるので、可変抵抗器VR2の抵抗の
変化または可変コンデンサVC2の容量の変化あるいは
その双方の変化により発振周波数が変動する、自励式イ
ンバータ・プッシュプル回路であり、発振周波数の変動
により負荷電流制御素子であるコンデンサC2のインピ
ーダンスが変動するので放電管LMPの調光が可能な回
路である。温度の変化または照度の変化あるいはその双
方の変化により、自動的に調光可能な照明装置にすると
きは、帰還巻線L7に直列に接続する可変抵抗器VR2
と可変コンデンサVC2を、温度の変化または照度の変
化により抵抗または容量が変化する素子に代えれば、温
度の変化または照度の変化あるいはその双方の変化によ
り発振周波数が自動的に変動する自励式インバータ・プ
ッシュプル回路であり、発振周波数の変動により負荷電
流制御素子であるコンデンサC2のインピーダンスが変
動するので、放電管LMPの調光が可能な回路である。
イルL6の電流により、トランスTR2の帰還巻線であ
るコイルL7に誘起する電圧は黒点側が負になるので、
コイルL7の電流は益々増大し、FETQ4を深いオン
にするのでドレイン電流を益々増大するように作用する
が、FETQ3のゲートは負の電圧が印加されるのでオ
フのままである。FETQ4のドレイン電流であるコイ
ルL6の電流により、トランスTR2の2次巻線である
コイルL8とコンデンサC2を介して放電管LMPに逆
向きに電流が流れて点灯する。可変コンデンサVC2が
充電してくればFETQ4のゲート電圧は減少し、Q4
のドレイン電流も減少してやがてゼロになる。以後、F
ETQ3とQ4は交互にオン−オフをくり返し、自励発
振して放電管LMPは点灯する。この回路は、帰還巻線
であるコイルL7に直列に接続する可変抵抗器VR2の
抵抗と可変コンデンサVC2の容量に基づく時定数によ
り発振周波数が決まるので、可変抵抗器VR2の抵抗の
変化または可変コンデンサVC2の容量の変化あるいは
その双方の変化により発振周波数が変動する、自励式イ
ンバータ・プッシュプル回路であり、発振周波数の変動
により負荷電流制御素子であるコンデンサC2のインピ
ーダンスが変動するので放電管LMPの調光が可能な回
路である。温度の変化または照度の変化あるいはその双
方の変化により、自動的に調光可能な照明装置にすると
きは、帰還巻線L7に直列に接続する可変抵抗器VR2
と可変コンデンサVC2を、温度の変化または照度の変
化により抵抗または容量が変化する素子に代えれば、温
度の変化または照度の変化あるいはその双方の変化によ
り発振周波数が自動的に変動する自励式インバータ・プ
ッシュプル回路であり、発振周波数の変動により負荷電
流制御素子であるコンデンサC2のインピーダンスが変
動するので、放電管LMPの調光が可能な回路である。
【0018】この回路での請求項との関連を以下に示
す。この回路は請求項1に示す、実質的に直流電源に並
列に接続されて交互にオン−オフする2つのトランジス
タを少なくとも1組有する自励式インバータ回路により
放電管を点灯する照明装置において、直流電源に並列に
接続された少なくとも1組の2つのトランジスタを抵抗
器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線で駆動
し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくとも1つ
を可変抵抗器または可変コンデンサとすることにより、
可変抵抗器の抵抗の変化または可変コンデンサの容量の
変化あるいはその双方の変化に応じて変動する発振周波
数を利用して調光する、自励式インバータ回路を用いた
照明装置である。この回路は請求項2に示す、実質的に
電源に並列に接続されて交互にオン−オフする2つのト
ランジスタを少なくとも1組有する自励式インバータ回
路により放電管を点灯する照明装置において、直流電源
に並列に接続された少なくとも1組の2つのトランジス
タを抵抗器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻
線で駆動し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なく
とも1つを温度の変化または照度の変化により抵抗また
は容量が変化する素子に代えれば、温度の変化または照
度の変化あるいはその双方の変化に応じて、変動する発
振周波数を利用して自動的に調光する、自励式インバー
タ回路を用いた照明装置になる。
す。この回路は請求項1に示す、実質的に直流電源に並
列に接続されて交互にオン−オフする2つのトランジス
タを少なくとも1組有する自励式インバータ回路により
放電管を点灯する照明装置において、直流電源に並列に
接続された少なくとも1組の2つのトランジスタを抵抗
器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線で駆動
し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくとも1つ
を可変抵抗器または可変コンデンサとすることにより、
可変抵抗器の抵抗の変化または可変コンデンサの容量の
変化あるいはその双方の変化に応じて変動する発振周波
数を利用して調光する、自励式インバータ回路を用いた
照明装置である。この回路は請求項2に示す、実質的に
電源に並列に接続されて交互にオン−オフする2つのト
ランジスタを少なくとも1組有する自励式インバータ回
路により放電管を点灯する照明装置において、直流電源
に並列に接続された少なくとも1組の2つのトランジス
タを抵抗器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻
線で駆動し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なく
とも1つを温度の変化または照度の変化により抵抗また
は容量が変化する素子に代えれば、温度の変化または照
度の変化あるいはその双方の変化に応じて、変動する発
振周波数を利用して自動的に調光する、自励式インバー
タ回路を用いた照明装置になる。
【0019】
【実施例3】図3は、本発明請求項1と請求項2に係わ
る第3の実施例で、バイポーラトランジスタとトランジ
スタ駆動用の補助トランスを使用した自励式インバータ
・プッシュプル回路に適用した例である。本回路は、2
つのトランジスタQ5とQ6をNPNバイポーラトラン
ジスタとし、Q5のコレクタをトランスTR3の1次巻
線であるコイルL9の非黒点側の端子に接続し、Q6の
コレクタをTR3の別の1次巻線であるコイルL10の
黒点側の端子に接続して、L9とL10の別の端子は直
流電源Eの正端子に接続している。また、電源Eの負端
子は2つのトランジスタQ5とQ6のエミッタとダイオ
ードD3のアノードに接続している。トランジスタQ5
とQ6のコレクタ間には、可変抵抗器VR3と可変コン
デンサVC3および補助トランスTR4の1次巻線であ
るコイルL12が直列に接続されている。補助トランス
TR4の2次巻線であるコイルL13とL14の1つの
端子は各々抵抗器R5とR6を介してトランジスタQ5
とQ6のベースに接続され、L13とL14の別の端子
はダイオードD3のカソードに接続されている。トラン
スTR3の2次巻線であるコイルL11は、負荷電流制
御素子であるコンデンサC3を介して、負荷である放電
管LMPに接続されている。なお、直流電源Eの正端子
とダイオードD3のカソード間には起動用の抵抗器R7
が接続されている。
る第3の実施例で、バイポーラトランジスタとトランジ
スタ駆動用の補助トランスを使用した自励式インバータ
・プッシュプル回路に適用した例である。本回路は、2
つのトランジスタQ5とQ6をNPNバイポーラトラン
ジスタとし、Q5のコレクタをトランスTR3の1次巻
線であるコイルL9の非黒点側の端子に接続し、Q6の
コレクタをTR3の別の1次巻線であるコイルL10の
黒点側の端子に接続して、L9とL10の別の端子は直
流電源Eの正端子に接続している。また、電源Eの負端
子は2つのトランジスタQ5とQ6のエミッタとダイオ
ードD3のアノードに接続している。トランジスタQ5
とQ6のコレクタ間には、可変抵抗器VR3と可変コン
デンサVC3および補助トランスTR4の1次巻線であ
るコイルL12が直列に接続されている。補助トランス
TR4の2次巻線であるコイルL13とL14の1つの
端子は各々抵抗器R5とR6を介してトランジスタQ5
とQ6のベースに接続され、L13とL14の別の端子
はダイオードD3のカソードに接続されている。トラン
スTR3の2次巻線であるコイルL11は、負荷電流制
御素子であるコンデンサC3を介して、負荷である放電
管LMPに接続されている。なお、直流電源Eの正端子
とダイオードD3のカソード間には起動用の抵抗器R7
が接続されている。
【0020】図3の動作を説明する。起動用の抵抗器R
7によりトランジスタQ5とQ6のいずれかのトランジ
スタのベース・エミッタ間に電流が流れるが、多少の特
性の違いでQ5のベース・エミッタ間に電流が流れると
すると、電源からの電流は、電源E−抵抗器R7−コイ
ルL13−抵抗器R5−トランジスタQ5のベース・エ
ミッタ間−電源Eと流れる。この電流によりトランジス
タQ5はオンになるがQ6はベース電流が流れないので
オフのままである。トランジスタQ5のオンにより電源
からの電流は、電源E−コイルL9−トランジスタQ5
−電源Eと流れるのでトランスTR3の1次巻線である
コイルL9の非黒点側の電位は下がり、同じくトランス
TR3の1次巻線であるコイルL10の黒点側の電位は
上がる。即ち、コイルL10の黒点側が正でコイルL9
の非黒点側が負の電圧が発生する。この電圧により、コ
イルL10−コイルL12−可変コンデンサVC3−可
変抵抗器VR3−コイルL9−コイルL10と電流が流
れる。一方、補助トランスTR4の1次巻線であるコイ
ルL12の電流により、TR4の2次巻線であるコイル
L13とL14に誘起する電圧は黒点側が正になるの
で、コイルL13の電流は、コイルL13−抵抗器R5
−トランジスタQ5のベース・エミッタ間−ダイオード
D3−コイルL13と流れてQ5を深いオンにして、コ
レクタ電流であるコイルL9の電流を益々増大するよう
に作用する。コイルL9の電流によりトランスTR3の
2次巻線であるコイルL11とコンデンサC3を介して
放電管LMPは電流が流れて点灯する。なお、コイルL
14に発生する電圧はダイオードD3に阻止されて電流
は流れないのでトランジスタQ6はオフのままである。
可変コンデンサVC3が充電してくればトランジスタQ
5のベース電流は減少し、コレクタ電流も減少してやが
て両電流共ゼロになる。そのときコイルL9〜L14に
黒点側が負の逆電圧が発生し、トランジスタQ6はベー
ス電流が流れてオンになるが、トランジスタQ5はオフ
になる。このときの電源からの電流は、電源E−コイル
L10−トランジスタQ6−電源Eと流れるのでトラン
スTR3の1次巻線であるコイルL9の非黒点側の電位
は上がり、同じくトランスTR3の1次巻線であるコイ
ルL10の黒点側の電位は下がる。即ち、コイルL9の
非黒点側が正でコイルL10の黒点側が負の電圧が発生
する。この電圧により、コイルL9−可変抵抗器VR3
−可変コンデンサVC3−コイルL12−コイルL10
−コイルL9と電流が流れる。
7によりトランジスタQ5とQ6のいずれかのトランジ
スタのベース・エミッタ間に電流が流れるが、多少の特
性の違いでQ5のベース・エミッタ間に電流が流れると
すると、電源からの電流は、電源E−抵抗器R7−コイ
ルL13−抵抗器R5−トランジスタQ5のベース・エ
ミッタ間−電源Eと流れる。この電流によりトランジス
タQ5はオンになるがQ6はベース電流が流れないので
オフのままである。トランジスタQ5のオンにより電源
からの電流は、電源E−コイルL9−トランジスタQ5
−電源Eと流れるのでトランスTR3の1次巻線である
コイルL9の非黒点側の電位は下がり、同じくトランス
TR3の1次巻線であるコイルL10の黒点側の電位は
上がる。即ち、コイルL10の黒点側が正でコイルL9
の非黒点側が負の電圧が発生する。この電圧により、コ
イルL10−コイルL12−可変コンデンサVC3−可
変抵抗器VR3−コイルL9−コイルL10と電流が流
れる。一方、補助トランスTR4の1次巻線であるコイ
ルL12の電流により、TR4の2次巻線であるコイル
L13とL14に誘起する電圧は黒点側が正になるの
で、コイルL13の電流は、コイルL13−抵抗器R5
−トランジスタQ5のベース・エミッタ間−ダイオード
D3−コイルL13と流れてQ5を深いオンにして、コ
レクタ電流であるコイルL9の電流を益々増大するよう
に作用する。コイルL9の電流によりトランスTR3の
2次巻線であるコイルL11とコンデンサC3を介して
放電管LMPは電流が流れて点灯する。なお、コイルL
14に発生する電圧はダイオードD3に阻止されて電流
は流れないのでトランジスタQ6はオフのままである。
可変コンデンサVC3が充電してくればトランジスタQ
5のベース電流は減少し、コレクタ電流も減少してやが
て両電流共ゼロになる。そのときコイルL9〜L14に
黒点側が負の逆電圧が発生し、トランジスタQ6はベー
ス電流が流れてオンになるが、トランジスタQ5はオフ
になる。このときの電源からの電流は、電源E−コイル
L10−トランジスタQ6−電源Eと流れるのでトラン
スTR3の1次巻線であるコイルL9の非黒点側の電位
は上がり、同じくトランスTR3の1次巻線であるコイ
ルL10の黒点側の電位は下がる。即ち、コイルL9の
非黒点側が正でコイルL10の黒点側が負の電圧が発生
する。この電圧により、コイルL9−可変抵抗器VR3
−可変コンデンサVC3−コイルL12−コイルL10
−コイルL9と電流が流れる。
【0021】補助トランスTR4の1次巻線であるコイ
ルL12の電流により、TR4の2次巻線であるコイル
L13とL14に誘起する電圧は黒点側が負になるの
で、コイルL14の電流は、コイルL14−抵抗器R6
−トランジスタQ6のベース・エミッタ間−ダイオード
D3−コイルL14と流れてQ6を深いオンにして、コ
レクタ電流であるコイルL10の電流を益々増大するよ
うに作用する。コイルL10の電流によりトランスTR
3の2次巻線であるコイルL11とコンデンサC3を介
して放電管LMPに逆向きに電流が流れて点灯する。可
変コンデンサVC3が充電してくればトランジスタQ6
のベース電流は減少し、Q6のコレクタ電流も減少して
やがて両電流共ゼロになる。以後、トランジスタQ5と
Q6は交互にオン−オフをくり返し、自励発振して放電
管LMPは点灯する。この回路は、補助トランスTR4
のコイルL12に直列に接続する可変抵抗器VR3の抵
抗と可変コンデンサVC3の容量に基づく時定数により
発振周波数が決まるので、可変抵抗器VR3の抵抗の変
化または可変コンデンサVC3の容量の変化あるいはそ
の双方の変化により発振周波数が変動する、自励式イン
バータ・プッシュプル回路であり、発振周波数の変動に
より負荷電流制御素子であるコンデンサC3のインピー
ダンスが変動するので、放電管LMPの調光が可能な回
路である。温度の変化または照度の変化あるいはその双
方の変化により、自動的に調光可能な照明装置にすると
きは、補助トランスTR4のコイルL12に直列に接続
する可変抵抗器VR3と可変コンデンサVC3を、温度
の変化または照度の変化により抵抗または容量が変化す
る素子に代えれば、温度の変化または照度の変化あるい
はその双方の変化により発振周波数が自動的に変動する
自励式インバータ・プッシュプル回路であり、発振周波
数の変動により負荷電流制御素子であるコンデンサC3
のインピーダンスが変動するので、放電管LMPの調光
が可能な回路である。
ルL12の電流により、TR4の2次巻線であるコイル
L13とL14に誘起する電圧は黒点側が負になるの
で、コイルL14の電流は、コイルL14−抵抗器R6
−トランジスタQ6のベース・エミッタ間−ダイオード
D3−コイルL14と流れてQ6を深いオンにして、コ
レクタ電流であるコイルL10の電流を益々増大するよ
うに作用する。コイルL10の電流によりトランスTR
3の2次巻線であるコイルL11とコンデンサC3を介
して放電管LMPに逆向きに電流が流れて点灯する。可
変コンデンサVC3が充電してくればトランジスタQ6
のベース電流は減少し、Q6のコレクタ電流も減少して
やがて両電流共ゼロになる。以後、トランジスタQ5と
Q6は交互にオン−オフをくり返し、自励発振して放電
管LMPは点灯する。この回路は、補助トランスTR4
のコイルL12に直列に接続する可変抵抗器VR3の抵
抗と可変コンデンサVC3の容量に基づく時定数により
発振周波数が決まるので、可変抵抗器VR3の抵抗の変
化または可変コンデンサVC3の容量の変化あるいはそ
の双方の変化により発振周波数が変動する、自励式イン
バータ・プッシュプル回路であり、発振周波数の変動に
より負荷電流制御素子であるコンデンサC3のインピー
ダンスが変動するので、放電管LMPの調光が可能な回
路である。温度の変化または照度の変化あるいはその双
方の変化により、自動的に調光可能な照明装置にすると
きは、補助トランスTR4のコイルL12に直列に接続
する可変抵抗器VR3と可変コンデンサVC3を、温度
の変化または照度の変化により抵抗または容量が変化す
る素子に代えれば、温度の変化または照度の変化あるい
はその双方の変化により発振周波数が自動的に変動する
自励式インバータ・プッシュプル回路であり、発振周波
数の変動により負荷電流制御素子であるコンデンサC3
のインピーダンスが変動するので、放電管LMPの調光
が可能な回路である。
【0022】この回路での請求項との関連を以下に示
す。この回路は請求項1に示す、実質的に直流電源に並
列に接続されて交互にオン−オフする2つのトランジス
タを少なくとも1組有する自励式インバータ回路により
放電管を点灯する照明装置において、直流電源に並列に
接続された少なくとも1組の2つのトランジスタを抵抗
器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線で駆動
し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくとも1つ
を可変抵抗器または可変コンデンサとすることにより、
可変抵抗器の抵抗の変化または可変コンデンサの容量の
変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周波
数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダンス
を利用して調光する、自励式インバータ回路を用いた照
明装置である。この回路は請求項2に示す、実質的に電
源に並列に接続されて交互にオン−オフする2つのトラ
ンジスタを少なくとも1組有する自励式インバータ回路
により放電管を点灯する照明装置において、直流電源に
並列に接続された少なくとも1組の2つのトランジスタ
を抵抗器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線
で駆動し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくと
も1つを温度の変化または照度の変化により抵抗または
容量が変化する素子に代えれば、温度の変化または照度
の変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周
波数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダン
スを利用して自動的に調光する、自励式インバータ回路
を用いた照明装置になる。
す。この回路は請求項1に示す、実質的に直流電源に並
列に接続されて交互にオン−オフする2つのトランジス
タを少なくとも1組有する自励式インバータ回路により
放電管を点灯する照明装置において、直流電源に並列に
接続された少なくとも1組の2つのトランジスタを抵抗
器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線で駆動
し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくとも1つ
を可変抵抗器または可変コンデンサとすることにより、
可変抵抗器の抵抗の変化または可変コンデンサの容量の
変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周波
数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダンス
を利用して調光する、自励式インバータ回路を用いた照
明装置である。この回路は請求項2に示す、実質的に電
源に並列に接続されて交互にオン−オフする2つのトラ
ンジスタを少なくとも1組有する自励式インバータ回路
により放電管を点灯する照明装置において、直流電源に
並列に接続された少なくとも1組の2つのトランジスタ
を抵抗器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線
で駆動し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくと
も1つを温度の変化または照度の変化により抵抗または
容量が変化する素子に代えれば、温度の変化または照度
の変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周
波数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダン
スを利用して自動的に調光する、自励式インバータ回路
を用いた照明装置になる。
【0023】
【実施例4】図4は、本発明請求項1と請求項2に係わ
る第4の実施例で、相補形のバイポーラトランジスタを
使用した自励式直列インバータ・フルブリッジ回路に適
用した例である。本回路は直流電源Eの正端子に、2つ
のPNPバイポーラトランジスタQ7とQ9のエミッタ
を接続し、直流電源Eの負端子には2つのNPNバイポ
ーラトランジスタQ8とQ10のエミッタを接続して、
2つのトランジスタQ7とQ8およびQ9とQ10のコ
レクタ同士を各々接続し、相補形の2つのトランジスタ
を縦続接続した回路を2つ並列接続して、その並列回路
の2つのトランジスタのコレクタ同士の接続点Y・Z間
に、トランスTR5の1次巻線であるコイルL15を接
続している。一方、縦続接続したトランジスタQ7とQ
8の接続点YとトランジスタQ9のベース間を抵抗器R
10で接続し、また、縦続接続したトランジスタQ9と
Q10の接続点ZとトランジスタQ7のベース間を抵抗
器R9で接続している。トランジスタQ8とQ10のベ
ースとエミッタ間には、エミッタ側をアノードにベース
側をカソードにして、各々ダイオードD4とD5が接続
されている。トランスTR5の帰還巻線であるコイルL
16の黒点側の端子は可変抵抗器VR4を介してトラン
ジスタQ10のベースに接続され、L16の別の端子は
可変コンデンサVC4を介してトランジスタQ8のベー
スに接続されている。なお、電源Eの正端子とトランジ
スタQ10のベース間には起動のための抵抗器R8が接
続されている。トランスTR6の2次巻線であるコイル
L17には、負荷電流制御素子であるコンデンサC4を
介して負荷である放電管LMPが接続されている。
る第4の実施例で、相補形のバイポーラトランジスタを
使用した自励式直列インバータ・フルブリッジ回路に適
用した例である。本回路は直流電源Eの正端子に、2つ
のPNPバイポーラトランジスタQ7とQ9のエミッタ
を接続し、直流電源Eの負端子には2つのNPNバイポ
ーラトランジスタQ8とQ10のエミッタを接続して、
2つのトランジスタQ7とQ8およびQ9とQ10のコ
レクタ同士を各々接続し、相補形の2つのトランジスタ
を縦続接続した回路を2つ並列接続して、その並列回路
の2つのトランジスタのコレクタ同士の接続点Y・Z間
に、トランスTR5の1次巻線であるコイルL15を接
続している。一方、縦続接続したトランジスタQ7とQ
8の接続点YとトランジスタQ9のベース間を抵抗器R
10で接続し、また、縦続接続したトランジスタQ9と
Q10の接続点ZとトランジスタQ7のベース間を抵抗
器R9で接続している。トランジスタQ8とQ10のベ
ースとエミッタ間には、エミッタ側をアノードにベース
側をカソードにして、各々ダイオードD4とD5が接続
されている。トランスTR5の帰還巻線であるコイルL
16の黒点側の端子は可変抵抗器VR4を介してトラン
ジスタQ10のベースに接続され、L16の別の端子は
可変コンデンサVC4を介してトランジスタQ8のベー
スに接続されている。なお、電源Eの正端子とトランジ
スタQ10のベース間には起動のための抵抗器R8が接
続されている。トランスTR6の2次巻線であるコイル
L17には、負荷電流制御素子であるコンデンサC4を
介して負荷である放電管LMPが接続されている。
【0024】図4の動作を説明する。起動用の抵抗器R
8によりトランジスタQ8とQ10のいずれかのトラン
ジスタのベース・エミッタ間に電流が流れるが、多少の
特性の違いでQ10のベース・エミッタ間に電流が流れ
るとすると、電源からの電流は、電源E−抵抗器R8−
トランジスタQ10のベース・エミッタ間−電源Eと流
れる。この電流によりトランジスタQ10はオンになる
がQ8はベース電流が流れないのでオフのままである。
トランジスタQ10のオンにより、電源からの電流は、
電源E−トランジスタQ7のエミッタ・ベース間−抵抗
器R9−トランジスタQ10−電源Eと流れてトランジ
スタQ7はオンになる。即ち、斜交する一方の組のトラ
ンジスタQ7とQ10はオンになるが、別の組のトラン
ジスタQ8とQ9はオフのままである。トランジスタQ
7とQ10のオンにより、電源からの電流は、電源E−
トランジスタQ7−コイルL15−トランジスタQ10
−電源Eと流れる。トランスTR5の1次巻線であるコ
イルL15の電流により、帰還巻線であるコイルL16
に誘起する電圧は黒点側が正になるので、コイルL16
の電流は、コイルL16−可変抵抗器VR4−トランジ
スタQ10のベース・エミッタ間−ダイオードD4−可
変コンデンサVC4−コイルL16と流れ、Q10を深
いオンにするのでQ7も深いオンになり、Q7とQ10
のコレクタ電流を益々増大するように作用する。即ち、
電源E−トランジスタQ7−コイルL15−トランジス
タQ10−電源Eと流れる電流が益々増大することにな
る。なお、この電流によりトランスTR5の2次巻線で
あるコイルL17とコンデンサC4を介して、放電管L
MPは電流が流れ点灯する。可変コンデンサVC4が充
電してくれば、トランジスタQ10のベース電流は減少
するのでQ7とQ10のコレクタ電流も減少し、Q7と
Q10のベース電流とコレクタ電流はやがてゼロにな
る。そのとき、コイルL15〜L17に黒点側が負の逆
電圧が発生し、トランジスタQ8はベース電流が流れて
オンになるが、トランジスタQ10はオフになる。トラ
ンジスタQ8のオンにより、電源からの電流は、電源E
−トランジスタQ9のエミッタ・ベース間−抵抗器R1
0−トランジスタQ8−電源Eと流れてトランジスタQ
9はオンになる。即ち、斜交する一方の組のトランジス
タQ7とQ10はオフになり、別の組のトランジスタQ
8とQ9はオンになる。トランジスタQ8とQ9のオン
により、電源からの電流は、電源E−トランジスタQ9
−コイルL15−トランジスタQ8−電源Eと流れる。
トランスTR5の1次巻線であるコイルL15の電流に
より、TR5の帰還巻線に誘起する電圧は黒点側が負に
なるので、コイルL16の電流は、コイルL16−可変
コンデンサVC4−トランジスタQ8のベース・エミッ
タ間−ダイオードD5−可変抵抗器VR4−コイルL1
6と流れ、Q8とQ9を深いオンにするのでQ8とQ9
のコレクタ電流を益々増大するように作用する。即ち、
電源E−トランジスタQ9−コイルL15−トランジス
タQ8−電源Eと流れる電流が益々増大することにな
る。なお、この電流によりトランスTR5の2次巻線で
あるコイルL17とコンデンサC4を介して、放電管L
MPは逆方向に電流が流れて点灯する。可変コンデンサ
VC4が充電してくれば、トランジスタQ8のベース電
流は減少するのでQ8とQ9のコレクタ電流も減少し、
Q8とQ9のベース電流とコレクタ電流はやがてゼロに
なる。以後、斜交する一方の組のトランジスタQ7とQ
10および別の組のトランジスタQ8とQ9を組にして
交互にオンーオフをくり返し、自励発振して放電管LM
Pは点灯する。
8によりトランジスタQ8とQ10のいずれかのトラン
ジスタのベース・エミッタ間に電流が流れるが、多少の
特性の違いでQ10のベース・エミッタ間に電流が流れ
るとすると、電源からの電流は、電源E−抵抗器R8−
トランジスタQ10のベース・エミッタ間−電源Eと流
れる。この電流によりトランジスタQ10はオンになる
がQ8はベース電流が流れないのでオフのままである。
トランジスタQ10のオンにより、電源からの電流は、
電源E−トランジスタQ7のエミッタ・ベース間−抵抗
器R9−トランジスタQ10−電源Eと流れてトランジ
スタQ7はオンになる。即ち、斜交する一方の組のトラ
ンジスタQ7とQ10はオンになるが、別の組のトラン
ジスタQ8とQ9はオフのままである。トランジスタQ
7とQ10のオンにより、電源からの電流は、電源E−
トランジスタQ7−コイルL15−トランジスタQ10
−電源Eと流れる。トランスTR5の1次巻線であるコ
イルL15の電流により、帰還巻線であるコイルL16
に誘起する電圧は黒点側が正になるので、コイルL16
の電流は、コイルL16−可変抵抗器VR4−トランジ
スタQ10のベース・エミッタ間−ダイオードD4−可
変コンデンサVC4−コイルL16と流れ、Q10を深
いオンにするのでQ7も深いオンになり、Q7とQ10
のコレクタ電流を益々増大するように作用する。即ち、
電源E−トランジスタQ7−コイルL15−トランジス
タQ10−電源Eと流れる電流が益々増大することにな
る。なお、この電流によりトランスTR5の2次巻線で
あるコイルL17とコンデンサC4を介して、放電管L
MPは電流が流れ点灯する。可変コンデンサVC4が充
電してくれば、トランジスタQ10のベース電流は減少
するのでQ7とQ10のコレクタ電流も減少し、Q7と
Q10のベース電流とコレクタ電流はやがてゼロにな
る。そのとき、コイルL15〜L17に黒点側が負の逆
電圧が発生し、トランジスタQ8はベース電流が流れて
オンになるが、トランジスタQ10はオフになる。トラ
ンジスタQ8のオンにより、電源からの電流は、電源E
−トランジスタQ9のエミッタ・ベース間−抵抗器R1
0−トランジスタQ8−電源Eと流れてトランジスタQ
9はオンになる。即ち、斜交する一方の組のトランジス
タQ7とQ10はオフになり、別の組のトランジスタQ
8とQ9はオンになる。トランジスタQ8とQ9のオン
により、電源からの電流は、電源E−トランジスタQ9
−コイルL15−トランジスタQ8−電源Eと流れる。
トランスTR5の1次巻線であるコイルL15の電流に
より、TR5の帰還巻線に誘起する電圧は黒点側が負に
なるので、コイルL16の電流は、コイルL16−可変
コンデンサVC4−トランジスタQ8のベース・エミッ
タ間−ダイオードD5−可変抵抗器VR4−コイルL1
6と流れ、Q8とQ9を深いオンにするのでQ8とQ9
のコレクタ電流を益々増大するように作用する。即ち、
電源E−トランジスタQ9−コイルL15−トランジス
タQ8−電源Eと流れる電流が益々増大することにな
る。なお、この電流によりトランスTR5の2次巻線で
あるコイルL17とコンデンサC4を介して、放電管L
MPは逆方向に電流が流れて点灯する。可変コンデンサ
VC4が充電してくれば、トランジスタQ8のベース電
流は減少するのでQ8とQ9のコレクタ電流も減少し、
Q8とQ9のベース電流とコレクタ電流はやがてゼロに
なる。以後、斜交する一方の組のトランジスタQ7とQ
10および別の組のトランジスタQ8とQ9を組にして
交互にオンーオフをくり返し、自励発振して放電管LM
Pは点灯する。
【0025】この回路での請求項との関連を以下に示
す。この回路は請求項1に示す、実質的に直流電源に並
列に接続されて交互にオン−オフする2つのトランジス
タを少なくとも1組有する自励式インバータ回路により
放電管を点灯する照明装置において、直流電源に並列に
接続された少なくとも1組の2つのトランジスタを抵抗
器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線で駆動
し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくとも1つ
を可変抵抗器または可変コンデンサとすることにより、
可変抵抗器の抵抗の変化または可変コンデンサの容量の
変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周波
数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダンス
を利用して調光する、自励式インバータ回路を用いた照
明装置である。この回路は請求項2に示す、実質的に電
源に並列に接続されて交互にオン−オフする2つのトラ
ンジスタを少なくとも1組有する自励式インバータ回路
により放電管を点灯する照明装置において、直流電源に
並列に接続された少なくとも1組の2つのトランジスタ
を抵抗器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線
で駆動し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくと
も1つを温度の変化または照度の変化により抵抗または
容量が変化する素子に代えれば、温度の変化または照度
の変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周
波数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダン
スを利用して自動的に調光する、自励式インバータ回路
を用いた照明装置になる。
す。この回路は請求項1に示す、実質的に直流電源に並
列に接続されて交互にオン−オフする2つのトランジス
タを少なくとも1組有する自励式インバータ回路により
放電管を点灯する照明装置において、直流電源に並列に
接続された少なくとも1組の2つのトランジスタを抵抗
器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線で駆動
し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくとも1つ
を可変抵抗器または可変コンデンサとすることにより、
可変抵抗器の抵抗の変化または可変コンデンサの容量の
変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周波
数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダンス
を利用して調光する、自励式インバータ回路を用いた照
明装置である。この回路は請求項2に示す、実質的に電
源に並列に接続されて交互にオン−オフする2つのトラ
ンジスタを少なくとも1組有する自励式インバータ回路
により放電管を点灯する照明装置において、直流電源に
並列に接続された少なくとも1組の2つのトランジスタ
を抵抗器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線
で駆動し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくと
も1つを温度の変化または照度の変化により抵抗または
容量が変化する素子に代えれば、温度の変化または照度
の変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周
波数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダン
スを利用して自動的に調光する、自励式インバータ回路
を用いた照明装置になる。
【0026】
【実施例5】図5は、本発明請求項1と請求項2に係わ
る第5の実施例で、NPNバイポーラトランジスタを使
用した自励式直列インバータ・フルブリッジ回路に適用
した例である。本回路は直流電源Eの正端子に、2つの
NPNバイポーラトランジスタQ11とQ13のコレク
タを接続し、直流電源Eの負端子には2つのNPNバイ
ポーラトランジスタQ12とQ14のエミッタを接続し
て、各々縦続接続するQ11のエミッタとQ12のコレ
クタおよびQ13のエミッタとQ14のコレクタを接続
し、2つのトランジスタを縦続接続した回路を2つ並列
接続し、その並列接続した2つのトランジスタ同士の接
続点Y・Z間に、トランスTR6の1次巻線であるコイ
ルL18を直列に接続している。トランスTR6の第一
の帰還巻線であるコイルL19の黒点側の端子は、可変
抵抗器VR5と可変コンデンサVC5を介してトランジ
スタQ14のベースに接続し、L19の別の端子はレベ
ルシフト用ダイオードD8を介してトランジスタQ12
のベースに接続している。トランスTR6の第二と第三
の帰還巻線であるコイルL20とL21は各々トランジ
スタQ11とQ13のベースとエミッタに直接接続され
て、3つのコイルL19〜L21で4つのトランジスタ
Q11〜Q14を駆動している。トランジスタQ14の
ベースとエミッタ間には、トランジスタの接合とは逆向
きの接合でダイオードD7が接続され、ダイオードD8
のアノードとトランジスタQ12のエミッタ間にはエミ
ッタ側をアノードにしてダイオードD6が接続されてい
る。なお、トランジスタQ11とQ14のコレクタとベ
ース間には各々に起動用の抵抗器R11とR12が接続
されている。また、トランスTR6の2次巻線であるコ
イルL22には負荷電流制御素子であるコンデンサC5
介して、負荷である放電管LMPが接続されている。
る第5の実施例で、NPNバイポーラトランジスタを使
用した自励式直列インバータ・フルブリッジ回路に適用
した例である。本回路は直流電源Eの正端子に、2つの
NPNバイポーラトランジスタQ11とQ13のコレク
タを接続し、直流電源Eの負端子には2つのNPNバイ
ポーラトランジスタQ12とQ14のエミッタを接続し
て、各々縦続接続するQ11のエミッタとQ12のコレ
クタおよびQ13のエミッタとQ14のコレクタを接続
し、2つのトランジスタを縦続接続した回路を2つ並列
接続し、その並列接続した2つのトランジスタ同士の接
続点Y・Z間に、トランスTR6の1次巻線であるコイ
ルL18を直列に接続している。トランスTR6の第一
の帰還巻線であるコイルL19の黒点側の端子は、可変
抵抗器VR5と可変コンデンサVC5を介してトランジ
スタQ14のベースに接続し、L19の別の端子はレベ
ルシフト用ダイオードD8を介してトランジスタQ12
のベースに接続している。トランスTR6の第二と第三
の帰還巻線であるコイルL20とL21は各々トランジ
スタQ11とQ13のベースとエミッタに直接接続され
て、3つのコイルL19〜L21で4つのトランジスタ
Q11〜Q14を駆動している。トランジスタQ14の
ベースとエミッタ間には、トランジスタの接合とは逆向
きの接合でダイオードD7が接続され、ダイオードD8
のアノードとトランジスタQ12のエミッタ間にはエミ
ッタ側をアノードにしてダイオードD6が接続されてい
る。なお、トランジスタQ11とQ14のコレクタとベ
ース間には各々に起動用の抵抗器R11とR12が接続
されている。また、トランスTR6の2次巻線であるコ
イルL22には負荷電流制御素子であるコンデンサC5
介して、負荷である放電管LMPが接続されている。
【0027】図5の動作を説明する。起動用の抵抗器R
11によりトランジスタQ11がオンになるが、抵抗器
R12によりオンになるのはトランジスタQ12のベー
スにレベルシフト用ダイオードD8が接続されているた
めトランジスタQ14であり、トランジスタQ12と1
3はベース電流が流れないのでオフのままである。即
ち、斜交する一方の組のトランジスタQ11とQ14が
オンで、別の組のトランジスタQ12とQ13のオフに
なるので、電源からの電流は、電源E−トランジスタQ
11−コイルL18−トランジスタQ14−電源Eと流
れる。一方、トランスTR6の1次巻線であるコイルL
18の電流により、トランスTR6の帰還巻線であるコ
イルL19〜L21に誘起する電圧は黒点側が正になる
ので、コイルL19の電流は、コイルL19−可変抵抗
器VR5−可変コンデンサVC5−トランジスタQ14
のベース・エミッタ間−ダイオードD6−コイルL19
と流れ、トランスTR6の第二の帰還巻線であるコイル
L20の電流は、コイルL20−トランジスタQ11の
ベース・エミッタ間−コイルL20と流れて、Q11と
Q14を深いオンにするので、電源E−トランジスタQ
11−コイルL18−トランジスタQ14−電源Eと流
れる電流が益々増大することになる。TR6の第三の帰
還巻線であるコイルL21はトランジスタQ13のエミ
ッタ−ベース間に阻止されて電流は流れないので、トラ
ンジスタQ12とQ13はオフのままである。なお、コ
イルL18の電流によりトランスTR6の2次巻線であ
るコイルL22とコンデンサC5を介して、放電管LM
Pは電流が流れて点灯する。可変コンデンサVC5が充
電してくれば、トランジスタQ11とQ14のベース電
流は減少するのでQ11とQ14のコレクタ電流も減少
し、やがてQ11とQ14のベース電流とコレクタ電流
はゼロになる。そのとき、コイルL19〜L21に黒点
側が負の逆電圧が発生し、トランジスタQ12とQ13
にベース電流が流れてオンになるがトランジスタQ11
とQ14はオフになるので、電源からの電流は、電源E
−トランジスタQ13−コイルL18−トランジスタQ
12−電源Eと流れる。
11によりトランジスタQ11がオンになるが、抵抗器
R12によりオンになるのはトランジスタQ12のベー
スにレベルシフト用ダイオードD8が接続されているた
めトランジスタQ14であり、トランジスタQ12と1
3はベース電流が流れないのでオフのままである。即
ち、斜交する一方の組のトランジスタQ11とQ14が
オンで、別の組のトランジスタQ12とQ13のオフに
なるので、電源からの電流は、電源E−トランジスタQ
11−コイルL18−トランジスタQ14−電源Eと流
れる。一方、トランスTR6の1次巻線であるコイルL
18の電流により、トランスTR6の帰還巻線であるコ
イルL19〜L21に誘起する電圧は黒点側が正になる
ので、コイルL19の電流は、コイルL19−可変抵抗
器VR5−可変コンデンサVC5−トランジスタQ14
のベース・エミッタ間−ダイオードD6−コイルL19
と流れ、トランスTR6の第二の帰還巻線であるコイル
L20の電流は、コイルL20−トランジスタQ11の
ベース・エミッタ間−コイルL20と流れて、Q11と
Q14を深いオンにするので、電源E−トランジスタQ
11−コイルL18−トランジスタQ14−電源Eと流
れる電流が益々増大することになる。TR6の第三の帰
還巻線であるコイルL21はトランジスタQ13のエミ
ッタ−ベース間に阻止されて電流は流れないので、トラ
ンジスタQ12とQ13はオフのままである。なお、コ
イルL18の電流によりトランスTR6の2次巻線であ
るコイルL22とコンデンサC5を介して、放電管LM
Pは電流が流れて点灯する。可変コンデンサVC5が充
電してくれば、トランジスタQ11とQ14のベース電
流は減少するのでQ11とQ14のコレクタ電流も減少
し、やがてQ11とQ14のベース電流とコレクタ電流
はゼロになる。そのとき、コイルL19〜L21に黒点
側が負の逆電圧が発生し、トランジスタQ12とQ13
にベース電流が流れてオンになるがトランジスタQ11
とQ14はオフになるので、電源からの電流は、電源E
−トランジスタQ13−コイルL18−トランジスタQ
12−電源Eと流れる。
【0028】一方、トランスTR6の1次巻線であるコ
イルL18の電流により、トランスTR6の帰還巻線で
あるコイルL19〜L21に誘起する電圧は黒点側が負
になるので、コイルL19の電流は、コイルL19−ダ
イオードD8−トランジスタQ12のベース・エミッタ
間−ダイオードD7−可変コンデンサVC5−可変抵抗
器VR5−コイルL19と流れ、トランスTR6の第三
の帰還巻線であるコイルL21の電流は、コイルL21
−トランジスタQ13のベース・エミッタ間−コイルL
21と流れて、Q12とQ13を深いオンにするので、
電源E−トランジスタQ13−コイルL18−トランジ
スタQ12−電源Eと流れる電流が益々増大することに
なる。なお、この電流によりトランスTR6の2次巻線
であるコイルL22とコンデンサC5を介して、放電管
LMPに逆方向に電流が流れて点灯する。一方、TR6
の第二の帰還巻線であるコイルL20はトランジスタQ
11のエミッタ−ベース間に阻止されて電流は流れない
ので、トランジスタQ11はオフのままである。可変コ
ンデンサVC5が充電してくれば、トランジスタQ12
とQ13のベース電流は減少するのでQ12とQ13の
コレクタ電流も減少し、やがてQ12とQ13のベース
電流とコレクタ電流はゼロになる。以後、斜交する一方
の組のトランジスタQ11とQ14および別の組のトラ
ンジスタQ12とQ13は交互にオン−オフをくり返
し、自励発振して放電管LMPは点灯する。なお、トラ
ンジスタQ12とQ14のベース・エミッタ間の立ち上
がり特性等を制御して、起動用の抵抗器R12により最
初に動作するトランジスタが制御できれば、ダイオード
D8は必ずしも必要ではない。
イルL18の電流により、トランスTR6の帰還巻線で
あるコイルL19〜L21に誘起する電圧は黒点側が負
になるので、コイルL19の電流は、コイルL19−ダ
イオードD8−トランジスタQ12のベース・エミッタ
間−ダイオードD7−可変コンデンサVC5−可変抵抗
器VR5−コイルL19と流れ、トランスTR6の第三
の帰還巻線であるコイルL21の電流は、コイルL21
−トランジスタQ13のベース・エミッタ間−コイルL
21と流れて、Q12とQ13を深いオンにするので、
電源E−トランジスタQ13−コイルL18−トランジ
スタQ12−電源Eと流れる電流が益々増大することに
なる。なお、この電流によりトランスTR6の2次巻線
であるコイルL22とコンデンサC5を介して、放電管
LMPに逆方向に電流が流れて点灯する。一方、TR6
の第二の帰還巻線であるコイルL20はトランジスタQ
11のエミッタ−ベース間に阻止されて電流は流れない
ので、トランジスタQ11はオフのままである。可変コ
ンデンサVC5が充電してくれば、トランジスタQ12
とQ13のベース電流は減少するのでQ12とQ13の
コレクタ電流も減少し、やがてQ12とQ13のベース
電流とコレクタ電流はゼロになる。以後、斜交する一方
の組のトランジスタQ11とQ14および別の組のトラ
ンジスタQ12とQ13は交互にオン−オフをくり返
し、自励発振して放電管LMPは点灯する。なお、トラ
ンジスタQ12とQ14のベース・エミッタ間の立ち上
がり特性等を制御して、起動用の抵抗器R12により最
初に動作するトランジスタが制御できれば、ダイオード
D8は必ずしも必要ではない。
【0029】この回路での請求項との関連を以下に示
す。この回路は請求項1に示す、実質的に直流電源に並
列に接続されて交互にオン−オフする2つのトランジス
タを少なくとも1組有する自励式インバータ回路により
放電管を点灯する照明装置において、直流電源に並列に
接続された少なくとも1組の2つのトランジスタを抵抗
器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線で駆動
し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくとも1つ
を可変抵抗器または可変コンデンサとすることにより、
可変抵抗器の抵抗の変化または可変コンデンサの容量の
変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周波
数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダンス
を利用して調光する、自励式インバータ回路を用いた照
明装置である。この回路は請求項2に示す、実質的に電
源に並列に接続されて交互にオン−オフする2つのトラ
ンジスタを少なくとも1組有する自励式インバータ回路
により放電管を点灯する照明装置において、直流電源に
並列に接続された少なくとも1組の2つのトランジスタ
を抵抗器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線
で駆動し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくと
も1つを温度の変化または照度の変化により抵抗または
容量が変化する素子に代えれば、温度の変化または照度
の変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周
波数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダン
スを利用して自動的に調光する、自励式インバータ回路
を用いた照明装置になる。
す。この回路は請求項1に示す、実質的に直流電源に並
列に接続されて交互にオン−オフする2つのトランジス
タを少なくとも1組有する自励式インバータ回路により
放電管を点灯する照明装置において、直流電源に並列に
接続された少なくとも1組の2つのトランジスタを抵抗
器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線で駆動
し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくとも1つ
を可変抵抗器または可変コンデンサとすることにより、
可変抵抗器の抵抗の変化または可変コンデンサの容量の
変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周波
数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダンス
を利用して調光する、自励式インバータ回路を用いた照
明装置である。この回路は請求項2に示す、実質的に電
源に並列に接続されて交互にオン−オフする2つのトラ
ンジスタを少なくとも1組有する自励式インバータ回路
により放電管を点灯する照明装置において、直流電源に
並列に接続された少なくとも1組の2つのトランジスタ
を抵抗器とコンデンサを直列に接続した単一の帰還巻線
で駆動し、その抵抗器およびコンデンサのうち少なくと
も1つを温度の変化または照度の変化により抵抗または
容量が変化する素子に代えれば、温度の変化または照度
の変化あるいはその双方の変化により、変動する発振周
波数に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダン
スを利用して自動的に調光する、自励式インバータ回路
を用いた照明装置になる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、自
励式インバータ・プッシュプル回路や自励式直列インバ
ータ・フルブリッジ回路のように、実質的に電源に並列
に接続されて交互にオン−オフする2つのトランジスタ
を少なくとも1組有する自励式インバータ回路により放
電管を点灯する照明装置において、トランジスタの駆動
に用いる帰還巻線に直列に、可変抵抗器または可変コン
デンサあるいはその双方を接続し、可変抵抗器の抵抗の
変化または可変コンデンサの容量の変化あるいはその双
方の変化により、変動する発振周波数に応じて変動する
負荷電流制御素子のインピーダンスを利用して調光す
る、自励式インバータ回路を用いた照明装置にすること
ができる。また、前記の可変抵抗器または可変コンデン
サを温度の変化または照度の変化により抵抗または容量
が変化する素子に代えれば、温度の変化または照度の変
化あるいはその双方の変化により、変動する発振周波数
に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダンスを
利用して自動的に調光する、自励式インバータ回路を用
いた照明装置とすることができる。以上述べたように、
この回路を使用すれば、自励式インバータ・プッシュプ
ル回路や自励式直列インバータ・フルブリッジ回路を、
損失が少なく、しかも、小型、軽量、安価に提供できる
という効果が得られる。
励式インバータ・プッシュプル回路や自励式直列インバ
ータ・フルブリッジ回路のように、実質的に電源に並列
に接続されて交互にオン−オフする2つのトランジスタ
を少なくとも1組有する自励式インバータ回路により放
電管を点灯する照明装置において、トランジスタの駆動
に用いる帰還巻線に直列に、可変抵抗器または可変コン
デンサあるいはその双方を接続し、可変抵抗器の抵抗の
変化または可変コンデンサの容量の変化あるいはその双
方の変化により、変動する発振周波数に応じて変動する
負荷電流制御素子のインピーダンスを利用して調光す
る、自励式インバータ回路を用いた照明装置にすること
ができる。また、前記の可変抵抗器または可変コンデン
サを温度の変化または照度の変化により抵抗または容量
が変化する素子に代えれば、温度の変化または照度の変
化あるいはその双方の変化により、変動する発振周波数
に応じて変動する負荷電流制御素子のインピーダンスを
利用して自動的に調光する、自励式インバータ回路を用
いた照明装置とすることができる。以上述べたように、
この回路を使用すれば、自励式インバータ・プッシュプ
ル回路や自励式直列インバータ・フルブリッジ回路を、
損失が少なく、しかも、小型、軽量、安価に提供できる
という効果が得られる。
【図1】本発明の実施例1を適用した回路図で、NPN
バイポーラトランジスタを用いた、発振周波数が変動す
る自励式インバータ・プッシュプル回路を使用して調光
する照明装置である。
バイポーラトランジスタを用いた、発振周波数が変動す
る自励式インバータ・プッシュプル回路を使用して調光
する照明装置である。
【図2】本発明の実施例2を適用した回路図で、Nチャ
ンネルMOSFETを用いた、発振周波数が変動する自
励式インバータ・プッシュプル回路を使用して調光する
照明装置である。
ンネルMOSFETを用いた、発振周波数が変動する自
励式インバータ・プッシュプル回路を使用して調光する
照明装置である。
【図3】本発明の実施例3を適用した回路図で、NPN
バイポーラトランジスタと2つのトランスを用いた、発
振周波数が変動する自励式インバータ・プッシュプル回
路を使用して調光する照明装置である。
バイポーラトランジスタと2つのトランスを用いた、発
振周波数が変動する自励式インバータ・プッシュプル回
路を使用して調光する照明装置である。
【図4】本発明の実施例4を適用した回路図で、相補形
のバイポーラトランジスタを用いた、発振周波数が変動
する自励式直列インバータ・フルブリッジ回路を使用し
て調光する照明装置である。
のバイポーラトランジスタを用いた、発振周波数が変動
する自励式直列インバータ・フルブリッジ回路を使用し
て調光する照明装置である。
【図5】本発明の実施例5を適用した回路図で、NPN
バイポーラトランジスタを用いた、発振周波数が変動す
る自励式直列インバータ・フルブリッジ回路を使用して
調光する照明装置である。
バイポーラトランジスタを用いた、発振周波数が変動す
る自励式直列インバータ・フルブリッジ回路を使用して
調光する照明装置である。
【図6】従来の技術に係わる回路図で、NPNバイポー
ラトランジスタを用いた、発振周波数が固定式の自励式
インバータ・プッシュプル回路による照明装置である。
ラトランジスタを用いた、発振周波数が固定式の自励式
インバータ・プッシュプル回路による照明装置である。
【図7】従来の技術に係わる回路図で、のこぎり波パル
ス電圧発振回路とコンパレータを使用して、パルス幅制
御回路により調光する照明装置のブロック図である。
ス電圧発振回路とコンパレータを使用して、パルス幅制
御回路により調光する照明装置のブロック図である。
【図8】図7のブロック図に示す回路のタイムチャート
である。
である。
E 直流電源 R1〜R13 抵抗器 C1〜C6 コンデンサ VR1〜VR6 可変抵抗器 VC1〜VC5 可変コンデンサ Q1〜Q16 バイポーラトランジスタまたはMO
SFET D1〜D9 ダイオード TR1〜TR7 トランス L1〜L27 トランスのコイル INV インバータ回路 NOS のこぎり波パルス電圧発振回路 CMP コンパレータ P1〜P3 各段での波形 T1 パルス繰返し周期 T2 パルス幅 LMP 放電管
SFET D1〜D9 ダイオード TR1〜TR7 トランス L1〜L27 トランスのコイル INV インバータ回路 NOS のこぎり波パルス電圧発振回路 CMP コンパレータ P1〜P3 各段での波形 T1 パルス繰返し周期 T2 パルス幅 LMP 放電管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 晴美 神奈川県横浜市鶴見区北寺尾七丁目29番3 号
Claims (2)
- 【請求項1】 実質的に直流電源に並列に接続されて交
互にオン−オフする2つのトランジスタを少なくとも1
組有する自励式インバータ回路により放電管を点灯する
照明装置において、直流電源に並列に接続された少なく
とも1組の2つのトランジスタを、抵抗器とコンデンサ
を直列に接続した単一の帰還巻線で駆動し、前記、抵抗
器およびコンデンサのうち少なくとも1つを可変抵抗器
または可変コンデンサにすることにより、可変抵抗器の
抵抗の変化または可変コンデンサの容量の変化あるいは
その双方の変化により、変動する発振周波数に応じて変
動する負荷電流制御素子のインピーダンスを利用して調
光する、自励式インバータ回路を用いた照明装置。 - 【請求項2】 実質的に電源に並列に接続されて交互に
オン−オフする2つのトランジスタを少なくとも1組有
する自励式インバータ回路により放電管を点灯する照明
装置において、直流電源に並列に接続された少なくとも
1組の2つのトランジスタを、抵抗器とコンデンサを直
列に接続した単一の帰還巻線で駆動し、前記、抵抗器お
よびコンデンサのうち少なくとも1つを次の群から選択
された素子に代えることにより、光源近傍の温度の変化
または照度の変化あるいはその双方の変化により、変動
する発振周波数に応じて変動する負荷電流制御素子のイ
ンピーダンスを利用して自動的に調光する、自励式イン
バータ回路を用いた照明装置。 a.前記光源の近傍に設置した温度に応じて容量が変化
するコンデンサ。 b.前記光源の近傍に設置した温度に応じて抵抗が変化
する抵抗器。 c.前記光源に影響されない場所に設置した照度に応じ
て抵抗が変化する抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14784596A JPH09306687A (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | インバータ回路を用いた照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14784596A JPH09306687A (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | インバータ回路を用いた照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09306687A true JPH09306687A (ja) | 1997-11-28 |
Family
ID=15439561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14784596A Pending JPH09306687A (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | インバータ回路を用いた照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09306687A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014513517A (ja) * | 2011-08-26 | 2014-05-29 | ▲広▼州金▲昇▼▲陽▼科技有限公司 | 自励プッシュプル式変換器 |
JP2015502733A (ja) * | 2011-12-22 | 2015-01-22 | ▲広▼州金▲昇▼▲陽▼科技有限公司 | 自励プッシュプル式変換器 |
-
1996
- 1996-05-20 JP JP14784596A patent/JPH09306687A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014513517A (ja) * | 2011-08-26 | 2014-05-29 | ▲広▼州金▲昇▼▲陽▼科技有限公司 | 自励プッシュプル式変換器 |
JP2015502733A (ja) * | 2011-12-22 | 2015-01-22 | ▲広▼州金▲昇▼▲陽▼科技有限公司 | 自励プッシュプル式変換器 |
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