JPH08292367A - カメラの自動焦点検出装置 - Google Patents

カメラの自動焦点検出装置

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Publication number
JPH08292367A
JPH08292367A JP3514196A JP3514196A JPH08292367A JP H08292367 A JPH08292367 A JP H08292367A JP 3514196 A JP3514196 A JP 3514196A JP 3514196 A JP3514196 A JP 3514196A JP H08292367 A JPH08292367 A JP H08292367A
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JP
Japan
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light receiving
camera
optical axis
switch
div
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Application number
JP3514196A
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English (en)
Inventor
Naohito Nakahara
尚人 中原
Takuma Sato
▲琢▼磨 佐藤
Yukimasa Kosako
幸聖 小迫
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 カメラに搭載されるAFモジュールの光軸と
撮影光学系の光軸との間のパララックスの調整を簡略化
できるカメラの自動焦点検出装置を提供する。 【構成】 焦点距離が可変な撮影レンズ13;及び、こ
の撮影レンズ13の光軸Oと一致しない光軸o2 を有し
互いに基線長だけ離して配置した一対の結像レンズ2
5、26と、各結像レンズによる被写体像が結像する一
対のラインセンサ27、28とを備えたパッシブAFモ
ジュール18;をカメラボディに備え、各ラインセンサ
が受光した被写体像によるデータに基づき測距演算する
カメラの自動焦点検出装置において、一対の結像レンズ
25、26の光軸o2 と撮影レンズ13の光軸Oとの間
のパララックス量を視差調整データとして記憶したRO
M84からの視差調整データに基づき、受光素子群を選
択する選択補正手段(50)を備えたカメラの自動焦点
検出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラに搭載した、外
光を利用するパッシブ方式の自動焦点検出装置に関す
る。
【0002】
【従来技術及びその問題点】パッシブ方式の自動焦点検
出装置(以下、AF装置と称する)を備えたレンズシャ
ッタ式カメラでは、撮影光学系とファインダ光学系とA
F装置の焦点検出光学系(測距光学系)とは、それぞれ
別個に構成されている。このようなカメラにおいて、焦
点検出光学系と、一列状に多数の受光素子を有し焦点検
出光学系による同一の被写体に関する複数の被写体像を
投影するラインセンサと、このラインセンサの検出デー
タに基づき測距値を検出する演算部と、をユニット化し
たパッシブAFモジュールを搭載したものが知られてい
る。このAFモジュールはその焦点検出光学系の光軸
が、撮影光学系、ファインダ光学系それぞれの光軸と一
致していない。
【0003】このようなカメラでは、AFモジュールを
カメラボディに固定したときの機械的な位置ずれによっ
て、焦点検出光学系の光軸と撮影光学系の光軸との間に
パララックス生じることがある。この場合、パララック
ス量が比較的小さければ、調整を行なわずにそのまま組
立てることも可能であるが、パララックス量が大きい場
合には、パッシブAFモジュールそのものを機械的に左
右に振ることによって調整する必要がある。
【0004】このような機械的調整を行なう場合には、
パッシブAFモジュールを左右に振った後このAFモジ
ュールが検出するデータを一旦チェックし、そのデータ
が基準値をクリアするまで、AFモジュールの振れ角度
の調整及び検出データのチェックを繰り返さなければな
らず、作業が極めて煩雑である。
【0005】
【発明の目的】本発明は、従来のカメラにおける上記問
題点に基づきなされたもので、カメラに搭載されるAF
モジュールの光軸と撮影光学系の光軸との間のパララッ
クスの調整を簡略化できるカメラの自動焦点検出装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【発明の概要】上記目的を達成するための本発明は、焦
点距離が可変な撮影光学系;及び、この撮影光学系の光
軸と一致しない光軸を有し互いに基線長だけ離して配置
した一対の結像レンズと、各結像レンズによる被写体像
が結像する一対のラインセンサとを備えたAFモジュー
ル;をカメラボディに備え、各ラインセンサが受光した
被写体像によるデータに基づき測距演算するカメラの自
動焦点検出装置において、上記AFモジュールをカメラ
ボディに固定したときの機械的な位置ずれによって生じ
る、上記一対の結像レンズの光軸と撮影光学系の光軸と
の間のパララックス量を視差調整データとして記憶した
記憶手段;及び、この記憶手段からの視差調整データに
基づき、上記各ラインセンサをなす多数の受光素子から
測距演算に用いるべき受光素子群を選択する選択補正手
段;を備えたことを特徴としている。
【0007】上記構成によれば、AFモジュールをカメ
ラボディに対して機械的に左右に振った状態をソフト的
に作り出すことが可能となるから、機械的な調整作業が
要らなくなり、AFモジュールの撮影光学系に対するパ
ララックスの調整が極めて簡単になる。
【0008】
【発明の実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説
明する。図1は本発明を適用したカメラの正面面、図2
は背面図、図3は平面図である。このカメラ11は、A
F装置の焦点検出光学系、撮影レンズ、及びファインダ
光学系それぞれの光軸が一致しないレンズシャッタ式カ
メラである。
【0009】同図に示されるように、カメラ11は、前
部に、パワーズームレンズからなる撮影レンズ(撮影光
学系)13、リモコン受光部14、セルフタイマが作動
中であることを知らせるセルフランプ10、測光窓1
5、AF補助投光部16、ファインダ窓17、パッシブ
AFモジュール(AF装置)18及びストロボ発光部1
9を有し、後部に、ファインダ接眼窓24、メインスイ
ッチ65、ズーミングレバー21及び裏蓋22を有して
いる。またカメラ11の上部面には、レリーズ釦20と
外部LCD表示部23が設けられ、この外部LCD表示
部23の周囲に、ストロボスイッチ40、モードスイッ
チ41、デートスイッチ42、スポットAFスイッチ4
3及びドライブスイッチ45が設けられ、レリーズ釦2
0の後方にマクロスイッチ46が設けられている。上記
デートスイッチ42は、外部LCD表示部23のデート
表示パターンの変更、写し込みパターンの変更、及びデ
ート修正モードの変更用のスイッチである。デートスイ
ッチ42を3秒間押し続けることにより、該デート修正
モードに入ることができる。
【0010】次に、本カメラ11における各種制御を実
行するための制御系を、図4を参照して説明する。
【0011】カメラ11に搭載されたCPU50は、撮
影に関する動作を統括的に制御するものであり、内部メ
モリに格納されたプログラムに従って各制御動作を実行
する。
【0012】CPU50には、撮影レンズ13駆動用の
ズームモータ51を駆動するズームモータ駆動回路5
3、フィルムの巻上げ、巻戻しを行なうフィルムモータ
52を駆動するフィルムモータ駆動回路54、赤ランプ
12aと緑ランプ12bとセルフランプ10を駆動(点
灯、点滅、消灯)するランプ駆動回路55が接続されて
いる。赤ランプ12aはストロボ発光の可否を知らせ、
緑ランプ12bはAFの可否を知らせるもので、両者と
もファインダ視野近傍に設けられている。CPU50に
はまた、各種表示を行なう外部LCD表示部23、ファ
インダ視野47にフォーカスフレームFa、Fb、F
c、Fd、fa、fb、fc、fd(図10参照)等の
表示を行なうファインダLCD表示部57、ストロボ発
光部19を駆動するためのストロボ回路58、パッシブ
AFモジュール18、AF補助投光部16、測光窓15
内方のCds等の受光に基づき測光値を演算する測光回
路62、及びサーミスタ等のセンサからの信号に基づき
カメラ周辺の温度を検知する温度検知回路63が接続さ
れている。
【0013】CPU50にはさらに、裏蓋スイッチ6
4、メインスイッチ65、テレスイッチ66、ワイドス
イッチ67、パノラマスイッチ68、モードスイッチ4
1、ストロボスイッチ40、デートスイッチ42、ドラ
イブスイッチ45、スポットAFスイッチ43、測光ス
イッチ74、レリーズスイッチ75、及びマクロスイッ
チ46が接続されている。この測光スイッチ74は、レ
リーズ釦20の半押し時にオンし、レリーズスイッチ7
5は、このレリーズ釦20の全押し時にオンするように
構成されている。CPU50にはまた、フィルムパトロ
ーネからISO情報を読取るDX情報読取部77、撮影
レンズ13のズーム情報を読取るレンズ情報読取部7
8、デートLEDドライバ回路79、フィルムの走行を
検知するフィルム走行検知回路81、E2 PROM8
2、RAM83、及びROM84が接続されている。デ
ートLEDドライバ回路79には、裏蓋22の内面に設
けた、日時等をフィルムに露光するデートLED80が
接続されている。デートLEDドライバ回路79は、こ
のデートLED80に設けられた複数のLEDセグメン
トからなる7セグメントを、デートスイッチ42の操作
によって選択された写し込みパターンに基づいて撮影の
際に駆動(点灯、消灯)してフィルムに日時等を写し込
む。
【0014】カメラ11に搭載された上記パッシブAF
モジュール18は、図5に示すように、基線長だけ離し
て配置した一対のAFレンズ(結像レンズ)25、26
と、各AFレンズ25、26による被写体像を結像させ
る一対のラインセンサ27、28とを備えている。これ
らラインセンサ27、28はそれぞれ、同一形状に構成
され、撮影レンズ13の最大の画角を臨む大きさを持つ
ように横方向に一列に配設された多数の受光素子(フォ
トダイオード)を有している。該ラインセンサ27、2
8から読み出される信号は、異なる画角内の被写体像を
受光する、複数の異なる小受光領域毎の小セット信号と
して用いられる。
【0015】ここで、図6により、左右一対のラインセ
ンサ27′、28′を用いた一般的な外光三角方式によ
る測距(所謂三角測距)を説明する。同図において、距
離(被写体距離)Lxに位置する物体Pが、左右のAF
レンズ25′、26′によって左右のラインセンサ2
7′、28′上の点(像点)x1、x2にそれぞれ結像
されたとする。被写体距離Lxは、基線長B、受光部間
の距離x、各AFレンズ25′、26′の焦点距離f、
ラインセンサ27′とAFレンズ25′の光軸が交わる
点と点x1の間の距離XL、ラインセンサ28′とAF
レンズ26′の光軸が交わる点と点x2の間の距離XR
を用いれば次のように求まる。すなわち、 B:(XL+XR)=Lx:f ゆえにLx=Bf/(XL+XR) =Bf/(x−B)
【0016】ところで、通常被写体は点ではなく広がり
があり、左、右ラインセンサ27′、28′上では二次
元的な被写体像になるので、先のように像点x1、x2
を直接検出できない。
【0017】そこで、左、右ラインセンサ27′、2
8′で得た一対の映像データを重ねたときに最も一致度
が高くなる領域を、重ねる映像データ群を受光素子の並
び方向に相対的にずらしながら検出し、最も一致度の高
い位置における映像データ群の間隔を像点間隔xとして
検出する。
【0018】本実施例において、上記ラインセンサ2
7、28の小セット信号を得るべき小受光領域の受光素
子群の位置は、CPU50が、RAM83から読み出し
た焦点距離領域情報に対応させて変更する。この焦点距
離領域情報は、ズームミング時にレンズ情報読取部78
からの情報に基づきRAM83に書き込まれる。また、
上記小受光領域の受光素子群の位置は、4段階のセット
位置(図9参照)として各々ROM84に記憶されてい
る。
【0019】具体的には、ラインセンサ27(28)
は、128個の受光素子を一列状に有し、図8に示すよ
うに、中央部分の36個の受光素子からなる小受光領域
を中央受光領域Cとし、左右それぞれ36個ずつの小受
光領域を左受光領域L及び右受光領域Rとし、これら中
央受光領域Cと左受光領域Lとを所定の関係でオーバー
ラップさせた小受光領域を受光領域LCとし、中央受光
領域Cと右受光領域Rとを所定の関係でオーバーラップ
させた小受光領域を受光領域RCとして設定されてい
る。該受光領域LC、RCもそれぞれ36個ずつの受光
素子からなっている。これら受光領域C、LC、RC、
L、Rは即ち、128個の受光素子のうちから必要時に
信号(小セット信号)を取り出すべき受光素子群を特定
したもので、図7に示される被写体の受光可能エリア
C′、LC′、RC′、L′、R′とそれぞれに対応す
る。
【0020】本実施例において、左右のラインセンサ2
7、28がそれぞれ5箇所ずつ有する受光領域C、L
C、RC、L、Rを選択的に利用して行なう測距を以下
マルチ測距と称し、また受光領域C、LC、RCを選択
的に利用して行なう測距を以下スポット測距と称する。
【0021】図5に示されるように、ラインセンサ2
7、28のそれぞれには、同一の被写体に関する複数の
被写体像が、対応するAFレンズ25、26を介して該
センサ27、28上の異なる位置に投影される。このラ
インセンサ27、28に電荷として蓄積された受光光量
はそれぞれ、量子化部29、30及び演算部31を介し
て電気信号(小セット信号)としてCPU50に送られ
る。
【0022】より詳細には、各量子化部29、30に
は、対応のラインセンサ27、28が有する受光素子の
数と同数のコンパレータとラッチ装置(図示せず)が設
けられており、ラインセンサ27、28の各受光素子
に、対応のコンパレータとラッチ装置(図示せず)が接
続されている。各受光素子に蓄積された電荷は対応のコ
ンパレータとラッチ装置を介して量子化され、各ライン
センサ27、28の量子化データーは、演算部31を介
して電気信号としてCPU50にシリアル送信される。
CPU50は、各受光素子から得られた電気信号による
センサデータの全部または一部のみを用いて測距演算を
実行することができる。
【0023】すなわち、このCPU50は、RAM83
から読出した撮影レンズ13の複数段の焦点距離領域に
応じてROM84から読出した小受光領域の位置データ
に基づき、図9の(a)、(b)、(c)、(d)の受
光領域位置から対応するものを選択し、その選択した受
光領域からの小セット信号(距離情報)を演算部31か
ら受け、この小セット信号に基づき測距演算を実行して
測距値を求める。この測距値は、図6に示す像点間隔x
に基づく値であり、被写体距離Lxが長ければ小さくな
り、被写体距離が短ければ大きくなる。さらにCPU5
0は、この測距値から撮影レンズ13のフーカシングレ
ンズの駆動量を求め、合焦動作時、CPU50に接続さ
れたシャッターピント駆動回路59がこの駆動量だけフ
ーカシングレンズを駆動する。
【0024】本カメラ11は、撮影者がマルチ測距を選
択した場合には、レンズ情報読取部78(図4)を介し
て読み取られる撮影レンズ13の焦点距離を所定のピッ
チ毎に区切り、ワイド(広角)端からテレ(望遠)端ま
でを第1〜第4の複数段の焦点距離領域に分割し、中央
受光領域Cを中心とする各受光領域LC、RC、L、R
の該中央受光領域Cに対する相対位置を、ズーミングに
よる焦点距離の変化に応じて図9の(a)、(b)、
(c)、(d)のように変更する制御を行なう。つま
り、上述したようにCPU50は、ズーミングによって
焦点距離が変化するときにRAM83に書き込まれる焦
点距離領域情報に基づき、同図の(a)、(b)、
(c)、(d)のように定められた小受光領域の受光素
子群の位置を、第1〜第4の焦点距離領域に対応させて
選択する。なお、この選択時に、小受光領域の受光素子
群の位置は変わるが、受光素子群毎の素子数は36個で
あり、常に変わらない。
【0025】他方、図10に示すように、ファインダ視
野47内に観察されるファインダLCD表示部57に
は、ワイド端からテレ端において、マルチ測距時の図9
の(a)、(b)、(c)、(d)にそれぞれ対応する
左右で一対のフォーカスフレームFa、Fb、Fc、F
dが設けられている。またこのフォーカスフレームFa
の内方には、スポット測距時に使用されるフォーカスフ
レームfa、fb、fc、fdが設けられている。
【0026】マルチ測距時、フォーカスフレームは、ラ
インセンサ27、28における各受光領域がズーミング
に伴って図9の(a)、(b)、(c)、(d)の順に
変化するとき、Fa、Fb、Fc、Fdの順に点灯、消
灯を繰り返す。またスポット測距時、フォーカスフレー
ムは、ラインセンサ27、28における受光領域C、L
C、RCがズーミングに伴って図9の(a)、(b)、
(c)、(d)の順に変化するとき、fa、fb、f
c、fdの順に点灯、消灯を繰り返す。即ち、変化する
撮影レンズ13の焦点距離に応じて、フォーカスフレー
ムをテレ側では広くしワイド側では狭くするのである。
これにより、図9の小受光領域位置の切換えだけでは解
消しきれない、ラインセンサ27、28上の受光領域と
フォーカスフレームの大きさのずれを補償し、現在の焦
点距離における実際の受光領域の広さを撮影者に実感さ
せることができる。
【0027】次に、本発明の特徴である、カメラに搭載
されたパッシブAFモジュール18と撮影レンズ13と
の間のパララックス量を補正する構成について、図11
〜図13を参照して説明する。
【0028】カメラボディに固定されたパッシブAFモ
ジュール18は、図11に示されるように、理想的には
撮影レンズ13の光軸Oと平行になるべきAFレンズ2
5、26の光軸(基準光軸)o1 (便宜上1本で表わ
す)が、機械的な位置ずれによって、o2 で示されるよ
うにある角度だけずれることがある。本自動焦点検出装
置は、これによるAFモジュール18と撮影レンズ13
との間のパララックス量を予め測定してROM84にカ
メラ固有のデータとして記憶しておき、CPU50によ
り該データに基づき各ラインセンサ27、28をなす多
数の受光素子から測距演算に用いるべき受光素子群を選
択し、AFモジュール18を左右に振った状態をソフト
的に作り出すものである。なお、カメラ11のファイン
ダ光軸は、撮影レンズ13の撮影光軸Oと略平行とされ
ている。
【0029】すなわち、図12に示されるように、ライ
ンセンサ27(28)による受光データは、AFモジュ
ール18の光軸が図11のo1 のように理想的な状態で
あればデータAとして出力図の中央部に出力されるが
(図12参照)、実際には光軸は同図o2 のようにある
角度ずれているため、受光データは図12のデータBと
して中央部からずれて出力される。本自動焦点検出装置
は、AFモジュール18をカメラボディに固定したとき
に生じる上記パララックス量、つまりデータBを出力す
る小受光領域がデータAを出力する小受光領域から左右
方向に何ビット分(±α)ずれているかに関する位置変
位量を、視差調整データ(以下、視差調整量という)と
してROM84に記憶しておき、ラインセンサ27、2
8による受光領域の位置をこの視差調整量±α分だけシ
フトさせた状態で測距するものである。言い換えると、
本来なら図12の一点鎖線cで示す位置にあるべきライ
ンセンサ27(28)のセンターを、c′の位置に所定
ビット分シフトさせた状態で測距するということであ
る。
【0030】なお、上記視差調整量±αの測定は、図1
1に示されるように、カメラ11を、基準位置を示すラ
インチャートLに仮想の基準光軸o1 を合わせてセット
した状態で行なわれる。
【0031】上記視差調整量±αを用いたパララックス
の補正を実現させるため、本実施例におけるラインセン
サ27、28の受光素子数は、実際には、左右に余裕が
出るように128個より多くされている(図13参
照)。図13の(a)において、ラインセンサ27(2
8)の左右の斜線部分は、パッシブAFモジュール18
の機械的な位置ずれから考えられる最大視差調整量±α
分の空き領域を予め確保したものである。
【0032】次に、上記回路構成を有するカメラの動作
シーケンスについて、図14〜図21に示したフローチ
ャートを参照して説明する。該動作は、ROM84に記
憶されたプログラムに従い、CPU50によって実行さ
れる。
【0033】先ず、メインスイッチ65がオンされて各
回路に電源が供給されると、図14に示したメインルー
チンに入る。このメインルーチンでは、先ず測光スイッ
チ74等の各スイッチ類からの情報を入力する(ステッ
プS1)。そして、裏蓋スイッチ64のオンオフをチェ
ックし(S2)、該スイッチ64がオフされていれば裏
蓋22が閉じていると判断してS3に進み、該スイッチ
64がオンされていれば裏蓋22が開放していると判断
してS4に進む。S4では、ローディングが終了したか
否かをチェックし、ローディングが終了されればS3に
進み、そうでなければ“ローディング処理”のサブルー
チンに入ってフィルムのローディングを実行する。
【0034】S3では、レンズ情報読取部78からのズ
ーム情報に基づき、撮影レンズ13がレンズ収納位置に
あるか否かをチェックし、撮影レンズ13が収納位置に
あればS7に進み、そうでなければS6に進む。S7で
は、メインスイッチ65がオフからオンされたか否かを
チェックし、オフからオンされればカメラ11の初動時
であると判断して“レンズワイド移動処理”のラベルで
始まるサブルーチンに入り、撮影レンズ13をワイド端
即ち撮影開始位置に駆動する。また、メインスイッチ6
5がオンからオフされれば、“パワーダウン処理”のラ
ベルで始まるサブルーチンに入る。
【0035】S6では、メインスイッチ65がオフから
オンされたか否かをチェックし、オフからオンされれば
カメラ11の初動時であると判断して、デート修正を解
除する。すなわち、デートスイッチ42を3秒間押し続
けてデート修正モードに入った状態において(デート修
正中)、デート修正を中断(解除)し、修正されたデー
トを外部LCD表示部23に表示する。またデート修正
中でないならば、デート修正が解除されたままで(現状
のままで)、デート表示を行なう。その後、“レンズ収
納処理”のラベルで始まるサブルーチンに入る(S1
1、S12)。また、メインスイッチ65がオフからオ
ンされなければ、ズーミングレバー21の操作によって
テレスイッチ66がオンオフいずれの状態に作動された
かをチェックする(S10)。この結果、テレスイッチ
66がオンされればさらに、デートスイッチ42を3秒
間押し続けてデート修正モードに入っている状態(デー
ト修正中)か否かをチェックし(S14)、そうでなけ
ればS13に進む。
【0036】S14において、デート修正中であれば、
修正内容を加算するための“修正加算処理”のラベルで
始まるサブルーチンに入り、そうでなければレンズ情報
読取部78からのズーム情報に基づき、撮影レンズ13
がテレ端にあるか否かをチェックする(S15)。“修
正加算処理”は、テレスイッチ66がオンされたときデ
ート修正中である場合に、S52の“デート修正位置変
更処理”で設定された修正箇所を加算することによって
デート表示を修正するためのサブルーチンである。
【0037】S15において、撮影レンズ13がテレ端
にあれば、さらにワイドスイッチ67がオンオフいずれ
の状態にあるかをチェックし(S13)、撮影レンズ1
3がテレ端になければさらにレンズ情報読取部78から
のズーム情報に基づき、撮影レンズ13がマクロ位置に
あるか否かをチェックする(S17)。マクロ位置にあ
れば、“テレ端移動”のラベルで始まるサブルーチンに
入って撮影レンズ13をマクロ位置からテレ端に移動さ
せ、マクロ位置になければ、“テレズーム処理”のラベ
ルで始まるサブルーチンに入って撮影レンズ13をマク
ロ位置以外からテレ端に向けて移動(ズーミング)させ
る(S18、S19)。
【0038】S13では、ズーミングレバー21の操作
によってワイドスイッチ67がオンオフいずれの状態に
作動されたかをチェックし、オンされればさらにデート
修正中か否かをチェックし(S20)、そうでなければ
S26に進む。S20において、デート修正中であれ
ば、“修正減算処理”のラベルで始まるサブルーチンに
入り(S22)、そうでなければさらに、撮影レンズ1
3がワイド端にされているか否かをチェックする。この
結果、撮影レンズ13がワイド端にされていればS26
に進み、そうでなければS23に進む。“修正減算処
理”は、ワイドスイッチ67がオンされた状態におい
て、例えば外部LCD表示部23上に表示された95_
2_ 3の“3”を他の“2”等に修正するためのサブル
ーチンである。
【0039】S23では、撮影レンズ13がマクロ位置
にあるか否かをチェックし、マクロ位置にあれば“テレ
端移動”のラベルで始まるサブルーチンに入って撮影レ
ンズ13をマクロ位置からテレ端に移動させ、マクロ位
置になければ“ズームワイド処理”のラベルで始まるサ
ブルーチンに入って撮影レンズ13をマクロ位置以外か
らワイド端に向けて移動(ズーミング)させる(S2
4、S25)。S26では、マクロスイッチ46のオン
オフをチェックし、該スイッチ46がオンされればさら
に撮影レンズ13がマクロ位置にあるか否かをチェック
し(S28)、該スイッチ46がオンされなければS2
7に進む。S28において、撮影レンズ13がマクロ位
置にあればS27に進み、そうでなければ“マクロ移
動”のラベルで始まるサブルーチンに入って撮影レンズ
13をマクロ位置に向けて移動させる(S29)。
【0040】S27では、ドライブスイッチ45がオフ
からオンされたか否かをチェックし、オフからオンされ
ればS31に進み、そうでなければS30に進む。S3
1では、デート修正中か否かをチェックし、デート修正
中であればリターンし、そうでなければ“ドライブ設定
処理”のラベルで始まるサブルーチンに入る(S3
2)。そしてこのサブルーチンを抜けた後、ドライブス
イッチ45のオンオフをチェックし、該スイッチ45が
オフされればリターンし、オンされればタイマーが所定
時間である3秒をタイムアップしたか否かチェックす
る。この結果、タイムアップされればS35に進んでレ
リーズスイッチ75のオンオフをチェックし、そうでな
ければS33を繰り返す。S35において、レリーズス
イッチ75がオンされれば、“レンズワイド移動処理”
のラベルで始まるサブルーチンに入り、さらに“巻戻し
処理”のラベルで始まるサブルーチンに入ってフィルム
を巻戻す。
【0041】S30では、モードスイッチ41がオフか
らオンされたか否かをチェックし、オフからオンされれ
ばS38に進み、そうでなければS40に進む。S38
では、デート修正中であるか否かをチェックし、修正中
であればリターンし、そうでなければ“モード設定処
理”のラベルで始まるサブルーチンに入る。S40で
は、ストロボスイッチ40がオフからオンされたか否か
をチェックし、オフからオンされればS42に進み、そ
うでなければS41に進む。
【0042】S42では、デート修正中であるか否かを
チェックし、修正中であればリターンし、そうでなけれ
ばS43に進む。S43では、モードスイッチ41によ
ってストロボ非発光モードにセットされたか否かをチェ
ックし、セットされればプリ発光の設定を反転させ(S
44)、そうでなければリターンする。
【0043】デート修正中に、外部LCD表示部23上
のデート表示が例えば95_ 2_ 3と表示されていると
き、デートスイッチ42をオフからオンすることによ
り、修正位置を例えば“3”に合わせ、テレスイッチ6
6をオンすることでこの“3”を“4”に修正すること
ができる。この場合、先ず、デートスイッチ42がオフ
からオンされたか否か、デート修正中であるか否かをチ
ェックし、デート修正中であれば“修正位置変更処理”
のラベルで始まるサブルーチンに入り、そうでなけれ
ば、デート設定インクリメントを実行し、“デート表示
処理”のラベルで始まるサブルーチンに入る(S41、
S46〜S48)。そして“デート表示処理”のサブル
ーチンから抜けた後、デートスイッチ42のオンオフを
チェックし、該スイッチ42がオフされればリターン
し、オンされれば、タイマーが所定時間の3秒をタイム
アップしたか否かチェックする(S49、S50)。そ
して3秒タイマーがタイムアップされれば、デート修正
に関する初期セットを実行してリターンし、タイムアッ
プされなければS49を繰り返す。
【0044】S45では、測光スイッチ74がオフから
オンされたか否かをチェックし、オフからオンされれば
S54に進み、そうでなければS53に進む。S54で
は、ローディングにエラーがあるか否かをチェックし、
エラーがあればS53に進み、そうでなければ、巻戻し
が終了したか否かをチェックする(S55)。そして、
巻戻しが終了されればS53に進み、そうでなければ
“撮影処理”のラベルで始まるサブルーチンに入り、さ
らにこのサブルーチンを抜けた後S53に進む(S5
6)。
【0045】S53では、ストロボの充電要求があった
か否かをチェックし、要求があれば“ストロボ充電処
理”のラベルで始まるサブルーチンに入り、そうでなけ
れば“パワーダウン処理”のラベルで始まるサブルーチ
ンに入る(S57、S58)。
【0046】次に、上記ステップS56で示した“撮影
処理”サブルーチンについて、図17、図18を参照し
て説明する。このサブルーチンに入ると、先ず、装填し
たフィルムパトローネからDX情報読取部77を介して
ISO等を読み取り、バッテリーの蓄電量をチェックし
て、NGがあるか否かをチェックする(S60〜S6
2)。そして、NGがあればリターンし、そうでなけれ
ば“測距”のラベルで始まるサブルーチンに入る(S6
3)。そしてこのサブルーチンを抜けた後、測光回路6
2による測光演算を実行し、自動露出に関するAE演算
を実行する(S64、S65)。
【0047】S67では、撮影に使用できる測距値が演
算されたか否か(測距演算上のエラーの有無)をチェッ
クし、測距値が存在しない(エラーがある)場合には緑
ランプ12bを点滅させて撮影者に合焦不能であること
を知らせ(S71)、測距値が存在する(エラーがな
い)場合には、その値が合焦不能なほどの近距離にある
か否かをさらにチェックする(S68)。この結果、被
写体が合焦不能なほどの近距離にあるのであれば緑ラン
プ12bを点滅させて撮影者にその旨を知らせ(S7
1)、そうでなければ緑ランプ12bを点灯させて撮影
者に合焦可能であることを知らせる(S69)。
【0048】S70では、ストロボ発光させるか否かを
チェックし、ストロボを発光させると判断されれば、F
M(フラッシュマチック)演算を実行した後、ストロボ
の充電がOKか否かをチェックする(S72、S7
3)。そして、充電OKであればランプ駆動回路55を
介して赤ランプ12aを点灯させ(S75)、そうでな
ければ赤ランプ12aを点滅させる(S74)。
【0049】S76において、“スイッチ入力”のラベ
ルで始まるサブルーチンに入って各種スイッチのデータ
を入力した後、S77においてレリーズスイッチ75の
オンオフをチェックする。そして、レリーズスイッチ7
5がオンされればS78に進み、そうでなければS79
に進む。S79では、測光スイッチ74のオンオフをチ
ェックする。測光スイッチ74がオンされればS76に
戻って、“スイッチ入力”サブルーチンとレリーズスイ
ッチ75のオンオフチェックとを繰り返し、そうでなけ
れば点灯または点滅していた赤ランプ12aと緑ランプ
12bを消灯させる。
【0050】S78では、ドライブスイッチ45によっ
てセルフモードにセットされたか否かをチェックし、セ
ットされれば“セルフウェイト処理のラベルで始まるサ
ブルーチンに入り(S81)、そうでなければリターン
する。この“セルフウェイト処理”は、セルフタイマー
撮影時にレリーズ釦20を押した数秒後にシャッタを切
るためのサブルーチンである。“セルフウェイト処理”
サブルーチンを抜けた後、S82において、セルフタイ
マー撮影による時間待ちが中断されたか否かをチェック
し、中断されればリターンし、そうでなければS83に
進む。
【0051】S83では、セルフランプ12cを点灯さ
せ、緑ランプ12bと赤ランプ12aを消灯させる。そ
して、撮影レンズ13のフォーカシングレンズを所要の
位置に駆動し、セルフランプ12cを消灯させ、図示し
ないシャッタ機構を駆動して露光を実行し、撮影後のフ
ィルムを1コマ巻き上げる(S84〜S87)。ここ
で、巻戻しは自動にセットされているか否かをチェック
し、自動にセットされていれば巻戻しを実行し(S8
8、S89)、そうでなければリターンする。
【0052】次に、上記ステップS63で示した“測
距”サブルーチンを、図19を参照して説明する。先
ず、CPU50は、パッシブAFモジュール18からの
検出センサデータと、カメラ11の製造段階で予め測定
されてROM84に記憶された視差調整量±αとを入力
する(S90、S91)。そして、実行すべき測距形態
はマルチ測距であるか否かをチェックし(S92)、マ
ルチ測距を行なうのであれば“マルチAF処理”のラベ
ルで始まるサブルーチンに入り(S94)、そうでなけ
ればS93に進む。
【0053】S93では、実行すべき測距形態はスポッ
ト測距であるか否かをチェックし、スポット測距を行な
うのであれば“スポットAF処理”のラベルで始まるサ
ブルーチンに入り(S95)、そうでなければS96に
進んで“マクロAF処理”のラベルで始まるサブルーチ
ンに入る。
【0054】次に、上記ステップS94の“マルチAF
処理”サブルーチンを、図20を参照して説明する。撮
影レンズ13のズーミング位置と対応する、後述の各受
光領域C、LC、RC、L、Rの位置を示すセンサスタ
ートNO. “DIV 0〜DIV 3”(上記焦点距離領域情報)
は、S10、S13、S26等のズーム処理時にレンズ
情報読取部78からの情報に基づきRAM83に書き込
まれる。
【0055】“マルチAF処理”サブルーチンは、マル
チ測距が選択された場合に、上記センサスタートNO. DI
V 0〜DIV 3と、ROM84にテーブルデータとして記
憶された、焦点距離領域に対応する小受光領域の位置に
関するデータとに基づき決定した各受光領域C、LC、
RC、L、Rにおいてデフォルト(測距NG即ち測距不
能状態を意味する)の有無を判定し、デフォルトのない
受光領域での測距値のうち合焦可能範囲内における最も
近距離側の値を選択して測距に用いるためのものであ
る。このサブルーチンに入ると、先ず、S97におい
て、受光領域のセンサスタートNO. をRAM83から読
み出し、これがDIV 0(図9の(a) )であるか否かをチ
ェックする。そしてCPU50は、センサスタートNO.
がDIV 0であると判断すると、ROM84に記憶された
センサスタートNO. DIV 0に関する情報C_DIV 0、LC_D
IV0、RC_DIV0、L_DIV 0、R_DIV 0を読込む(S9
9)。
【0056】そしてS100において、ROM84から
の視差調整量±αを読み込み、この視差調整量±αに基
づき、上記センサスタートNO. DIV 0に関する情報C_DI
V 0、LC_DIV0、RC_DIV0、L_DIV 0、R_DIV 0を補正
して、各受光領域の位置を次のように決める。即ち、中
央受光領域Cを、C_DIV 0±α〜C_DIV 0±α+ N-1と
し(Nは各受光領域C、LC、RC、L、Rにおける規
定受光素子数(本実施例では36))、受光領域LC
を、LC_DIV0±α〜LC_DIV0±α+ N-1 とし、受光領域
RCを、RC_DIV0±α〜RC_DIV0±α+ N-1 とし、左受
光領域Lを、L_DIV 0±α〜L_DIV 0±α+ N-1 とし、
右受光領域Rを、R_DIV 0±α〜R_DIV 0±α+ N-1 と
定める。
【0057】パッシブAFモジュール18の演算部31
は、CPU50の信号に基づき、これら決定された各受
光領域に位置する受光素子からのセンサデータを該CP
U50に向けて順々に送る。例えば図9において、CP
U50が右受光領域Rとして、128個の受光素子の右
から9±α番目のセンサデータから必要としていると
き、CPU50からセンサスタートNO. に関する情報9
±α〜9±α+N−1の信号を受けた演算部31は、9
±α番目から「9±α+36−1」番目までのセンサデ
ータを順々にCPU50に送信する。そしてCPU50
は、S108の“各領域デフォルト判定処理”のサブル
ーチンで、上記センサデータに基づき、各領域における
デフォルト(測距NG)の有無の判定を行なう。
【0058】S97において、センサスタートNO. はDI
V 0ではないと判断すれば、S98に進み、センサスタ
ートNO. はDIV 1(図9の(b) )であるか否かをチェッ
クする。そしてDIV 1であると判断すれば、ROM84
に記憶されたセンサスタートNO. DIV 1に関する情報C_
DIV 1、LC_DIV1、RC_DIV1、L_DIV 1、R_DIV 1を読
込む(S102)。
【0059】そしてS103において、S100と同様
に、ROM84からの視差調整量±αに基づき補正し
て、各受光領域の位置を次のように決める。即ち、中央
受光領域Cを、C_DIV 1±α〜C_DIV 1±α+ N-1 と
し、受光領域LCを、LC_DIV1±α〜LC_DIV1±α+ N-
1 とし、受光領域RCを、RC_DIV1±α〜RC_DIV1±α
+N-1 とし、左受光領域Lを、L_DIV 1±α〜L_DIV 1
±α+ N-1 とし、右受光領域Rを、R_DIV 1±α〜R_DI
V 1±α+ N-1 と定めて、S108の“各領域デフォル
ト判定処理”のサブルーチンに入る。
【0060】またS98において、ROM84に書き込
まれた受光領域のセンサスタートNO. はDIV 1ではない
と判断すれば、S101に進んで、センサスタートNO.
はDIV 2(図9の(c) )であるか否かをチェックする。
そしてDIV 2であると判断すれば、ROM84に記憶さ
れたセンサスタートNO. DIV 2に関する情報C_DIV 2、
LC_DIV2、RC_DIV2、L_DIV 2、R_DIV 2を読込む(S
104)。
【0061】そしてS105において、ROM84から
の視差調整量±αに基づき補正して、各受光領域の位置
を次のように決める。即ち、中央受光領域Cを、C_DIV
2±α〜C_DIV 2±α+ N-1 とし、受光領域LCを、LC
_DIV2±α〜LC_DIV2±α+N-1 とし、受光領域RC
を、RC_DIV2±α〜RC_DIV2±α+ N-1 とし、左受光領
域Lを、L_DIV 2±α〜L_DIV 2±α+ N-1 とし、右受
光領域Rを、R_DIV 2±α〜R_DIV 2±α+ N-1 と定め
て、S108の“各領域デフォルト判定処理”のサブル
ーチンに入る。
【0062】またS101において、センサスタートN
O. はDIV 2ではないと判断すれば、ROM84に記憶
されたセンサスタートNO. DIV 3(図9の(d) )に関す
る情報C_DIV 3、LC_DIV3、RC_DIV3、L_DIV 3、R_DI
V 3を読込む(S106)。
【0063】そしてS107において、上述同様、RO
M84からの視差調整量±αに基づき補正して、各受光
領域の位置を次のように決める。即ち、中央受光領域C
を、C_DIV 3±α〜C_DIV 3±α+ N-1 とし、受光領域
LCを、LC_DIV3±α〜LC_DIV3±α+ N-1 とし、受光
領域RCを、RC_DIV3±α〜RC_DIV3±α+ N-1 とし、
左受光領域Lを、L_DIV 3±α〜L_DIV 3±α+ N-1 と
し、右受光領域Rを、R_DIV 3±α〜R_DIV 3±α+ N-
1 と定めて、S108の“各領域デフォルト判定処理”
のサブルーチンに入る。
【0064】S108では、撮影レンズ13の焦点距離
に対応して選択された受光領域においてデフォルト(測
距不能状態)があるか否かを判定する。この判定に基づ
き、例えば選択された小受光領域のうちでデフォルトが
ない領域にフラグを立てる。この処理の後、“各領域測
距演算処理”のラベルで始まるサブルーチンに入り(S
109)、各受光領域における測距値を演算する。ここ
で、各受光領域における測距値が大きい程、被写体は近
距離側に位置することとなる。そして、この測距値に基
づいて、どの測距領域のデータを用いるかの選択処理を
行ない(S110)、リターンする。
【0065】次に、S95の“スポットAF処理”サブ
ルーチンを、図21を参照して説明する。“スポットA
F処理”サブルーチンは、スポット測距が選択された場
合に、撮影に使用する焦点距離における各受光領域の位
置を視差調整量±αだけシフトして決定し、シフト後の
各受光領域C、LC、RCにおいてデフォルト(測距N
G)の有無を判定し、デフォルトのない受光領域での測
距値のうち合焦可能範囲内における最も近距離側の値を
選択して測距に用いるためのものである。
【0066】このサブルーチンに入ると、先ずS111
において、ラインセンサ27、28における各基準測距
領域を、ROM84から読出した視差調整量±αの分だ
けシフト調整し、これをスポット測距時の各測距領域と
して決める。そして、“各領域デフォルト判定処理”の
ラベルで始まるサブルーチンに入り、各受光領域C、L
C、RCにおけるデフォルトの有無の判定を行なった
後、“測距演算処理”のラベルで始まるサブルーチンに
入って、受光領域C、LC、RCを用いた測距演算を行
なう(S112、S113)。
【0067】そしてS114において、中央受光領域C
におけるデフォルトの有無をチェックし、デフォルトが
なければ、この領域Cを用いて演算した測距値を、撮影
に使用する測距値として選択する。またS114におい
て中央受光領域Cにデフォルトがあれば、さらに受光領
域LC、RCの双方にデフォルトがあるか否かをチェッ
クし、受光領域LC、RC双方にデフォルトがあれば測
距値なし(測距不可)としてリターンし(S117)、
そうでなければS118に進む。
【0068】S118では、受光領域LC、RCの双方
にデフォルトがないか否かをチェックし、双方共にデフ
ォルトがなければ受光領域LC、RCそれぞれのデータ
を用いて演算した測距値のうちの近距離側のものを撮影
に使用し(S120)、そうでなければS119に進
む。
【0069】S119では、受光領域LCにデフォルト
があるか否かをチェックし、この領域LCにデフォルト
があれば受光領域RCのデータを用いて演算した測距値
を撮影に使用し(S122)、そうでなければ受光領域
LCのデータを用いて演算した測距値を撮影に使用する
(S121)。
【0070】このように本カメラの自動焦点検出装置に
よれば、ズーミングに伴い変化する複数段に区切った焦
点距離領域と対応する各受光領域L、LC、RC、L、
Rの位置を常に視差調整量±αだけシフトさせた状態、
つまりカメラボディに固定するときのパッシブAFモジ
ュール18の機械的な位置ずれによって生じる焦点検出
光学系の光軸o2 と撮影レンズ13の光軸Oとの間のパ
ララックスをソフト的に調整した状態で測距する。この
ように、パッシブAFモジュール18をカメラボディに
対して左右に振った状態をソフト的に作り出すことがで
きるから、パッシブAFモジュール18をカメラボディ
に対して実際に動かして行なう機械的な調整作業は、一
切要らなくなる。従って、カメラ11に搭載されるパッ
シブAFモジュール18の撮影レンズ13に対するパラ
ラックスの調整を簡略化させることができる。
【0071】なお、本実施例では、焦点距離が可変な撮
影光学系としてズームレンズ(撮影レンズ13)を用い
たが、本発明はこれに限られない。すなわち、撮影光学
系をズームレンズに代えて多焦点レンズから構成するこ
とができる。その場合、ラインセンサ27、28の小セ
ット信号を得るべき小受光領域の受光素子群の位置は、
この多焦点レンズによって切換え可能な各焦点距離のそ
れぞれに対応させて設定することができる。
【0072】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、AFモジ
ュールを左右に振った状態をソフト的に作り出すことが
できるから、機械的な調整作業は要らなくなる。よっ
て、カメラに搭載されるAFモジュールの撮影光学系に
対するパララックスの調整を簡略化させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカメラの実施例を示す正面図
である。
【図2】同カメラの背面図である。
【図3】同カメラの平面図である。
【図4】本実施例の制御系を示すシステムブロック図で
ある。
【図5】本実施例のパッシブAFモジュールの構造を示
す概略図である。
【図6】一対のラインセンサを用いた一般的な外光三角
方式による測距を説明するための概略図である。
【図7】本実施例のパッシブAFモジュールの構造を示
す概略図である。
【図8】同パッシブAFモジュールに用いられるライン
センサに設定された小受光領域を示す図である。
【図9】複数段に分割した撮影レンズの焦点距離領域と
それぞれ対応するラインセンサの小受光領域の位置を示
す図である。
【図10】撮影レンズの焦点距離変化に応じて範囲が変
わるフォーカスフレームを示す図である。
【図11】本カメラにおけるパッシブAFモジュールの
光軸のずれを説明するための概略図である。
【図12】光軸が基準光軸からずれた場合のパッシブA
Fモジュールのデータ出力を示す図である。
【図13】基準受光領域と該基準受光領域を視差調整量
に基づきシフトさせたときの受光領域を説明するための
図である。
【図14】本実施例におけるメイン処理を示すフローチ
ャート図である。
【図15】本実施例におけるメイン処理を示すフローチ
ャート図である。
【図16】本実施例におけるメイン処理を示すフローチ
ャート図である。
【図17】本実施例における撮影処理に関するサブルー
チンを示すフローチャート図である。
【図18】本実施例における撮影処理に関するサブルー
チンを示すフローチャート図である。
【図19】本実施例における測距に関するサブルーチン
を示すフローチャート図である。
【図20】本実施例におけるマルチAF処理に関するサ
ブルーチンを示すフローチャート図である。
【図21】本実施例におけるスポットAF処理に関する
サブルーチンを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
11 カメラ 13 撮影レンズ(撮影光学系) 18 パッシブAFモジュール 25 26 AFレンズ(結像レンズ) 27 28 ラインセンサ 29 30 量子化部 31 演算部 50 CPU(選択補正手段) 84 ROM(記憶手段) L ラインチャート o12 パッシブAFモジュールの光軸 O 撮影レンズの光軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点距離が可変な撮影光学系;及び、 この撮影光学系の光軸と一致しない光軸を有し互いに基
    線長だけ離して配置した一対の結像レンズと、各結像レ
    ンズによる被写体像が結像する一対のラインセンサとを
    備えたAFモジュール;をカメラボディに備え、 各ラインセンサが受光した被写体像によるデータに基づ
    き測距演算するカメラの自動焦点検出装置において、 上記AFモジュールをカメラボディに固定したときの機
    械的な位置ずれによって生じる、上記一対の結像レンズ
    の光軸と撮影光学系の光軸との間のパララックス量を視
    差調整データとして記憶した記憶手段;及び、 この記憶手段からの視差調整データに基づき、上記各ラ
    インセンサをなす多数の受光素子から測距演算に用いる
    べき受光素子群を選択する選択補正手段;を備えたこと
    を特徴とするカメラの自動焦点検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記視差調整データ
    は、各ラインセンサの受光素子群からなる受光領域の基
    準受光領域に対する位置変位量であり、この位置変位量
    を、上記記憶手段であるROMに記憶したカメラの自動
    焦点検出装置。
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