JPH0829229A - コリオリ質量流量計 - Google Patents
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Abstract
計を提供する。 【構成】コリオリ信号を用いて質量流量を測定するコリ
オリ質量流量計において、各コリオリ信号をデジタル信
号に変換する第1,第2のA/D変換器と、第1,第2
のA/D変換器の出力信号を90°異なる位相に変換す
る第1,第2の移相器と、第1のA/D変換器の出力信
号をa、第1の移相器の出力信号をb、第2のA/D変
換器の出力信号をc、第2の移相器の出力信号をdとし
一対のコリオリ信号の位相差の正接信号をtanΦとした
場合にtanΦ=(bc−ad)/(ac+bd)なる演
算を行いtanΦを求める三角関数演算器と第1,第2の
A/D変換器に各コリオリ信号の振動とは無関係に所定
のサンプリング周期を有するタイミング信号を付与する
クロックとを具備したことを特徴とするコリオリ質量流
量計である。
Description
測定チューブ内に被測定流体を流し励振装置により測定
チューブを所定モードで振動させ、その結果得られる一
対のコリオリ信号を用いて質量流量を測定するコリオリ
質量流量計に係り、特に、高速演算が可能で、演算誤差
の少ないコリオリ質量流量計に関する。
サ部の構成を示す構成図である。図7は図6に示すコリ
オリ質量流量計のセンサ部の動作を説明する説明図、図
8は図6に示すセンサ部と組合せて質量流量を演算する
変換部の構成を示す構成図である。
質量流量計について説明する。 この場合の測定チュー
ブは、例えばU字管方式など他の方式でも良いが、簡単
のため直管方式のもので以下に説明する。
り、この測定チューブ1の両端は支持部材2、3に固定
されている。この測定チューブ1の中央部近傍には、こ
の測定チューブ1を上下に機械振動をさせる加振器4が
設置されている。
に固定されている近傍には、この測定チューブ1の振動
を検出するセンサ5A、5Bが固定されている。また、
支持部材3の近傍には温度補償に使用する温度センサ6
が設けられている。以上によりセンサ部SNSが構成さ
れている。
1、M2に示すような1次モードの形状で振動が与えら
れている状態で、測定チューブ1に被測定流体が流れる
と、M3、M4に示すような2次モードの形状で測定チ
ューブ1が振動する。
畳された形で測定チューブ1が振動する。測定チューブ
1のこの変形をセンサ5A、5Bで検出して変位信号S
A、SBとして図8に示す変換部TR1に送出する。
周波数測定回路7に入力されて、ここで信号周波数fA
が測定される。信号周波数fAはタイミング生成回路8
に出力され、ここで測定チューブ1の振動の1周期を正
確にN等分(Nは自然数)して得たN個所の点を指定す
るサンプリングのタイミング信号TSが生成される。
ルド(T&H)回路9に出力され、ここでサンプリング
タイミング信号TSにより変位信号SAの各周期のN個の
時点で順次サンプル/ホールドされる。ホールドされた
変位信号SAはアナログ/デジタル変換器10に出力さ
れ、ここで順次デジタル信号DA1に変換される。
エ変換(DFT)回路11で周波数領域にフーリエ変換
され、変換された信号の実数成分と虚数成分との比から
位相θA1が演算される。
Bは、トラックアンドホールド(T&H)回路12に出
力され、ここでサンプリングタイミング信号TSにより
変位信号SBの各周期のN個の時点で順次サンプル/ホ
ールドされる。ホールドされた変位信号SBはアナログ
/デジタル変換器13に出力され、ここで順次デジタル
信号DB1に変換される。
エ変換(DFT)回路14で周波数領域にフーリエ変換
され、変換された信号の実数成分と虚数成分との比から
位相信号θB1が演算される。
演算回路15はDFT回路11から順次出力される信号
位相θA1と、DFT回路14から順次出力される信号位
相θ B1との差を演算して位相差信号θ1として順次出力
する。ここに、θ1=θA1ーθA2=Φとする。
め、信号周波数fAで除算して質量流量計を求めると共
に、温度センサ6で検出された温度信号を用いて図示し
ない回路でこの信号tanΦに対して温度補償をして正確
な質量信号として出力される。また、励振回路16には
変位信号SAが入力され、この変位信号SAに対応する加
振電圧を加振器4に出力し、加振器4を例えば正弦波状
に駆動する。
ようなコリオリ質量流量計は、測定チューブの振動周波
数の1周期を正確にN等分して得たN個所の点における
サンプリング値を用いる必要から、タイミング生成回路
を必要とする上に、この振動周波数は被測定流体の密
度、温度などにより変動するので、測定値に変動が生じ
不安定になり、出力が精度良く追従することができない
という問題がある。更に、位相差信号θ1からtanΦを求
めているので、位相差信号θ1を求めず、tanΦを直接求
める場合に比して、高速性に欠け、また、演算誤差を生
じ易い。本発明は、この問題点を、解決するものであ
る。本発明の目的は、高速演算が可能で、演算誤差の少
ないコリオリ質量流量計を提供するにある。
に、本発明は、 (請求項1)両端が固定されている測定チューブ内に被
測定流体を流し、励振装置により前記測定チューブを所
定モードで振動させ、その結果得られる一対のコリオリ
信号を用いて質量流量を測定するコリオリ質量流量計に
おいて、前記各コリオリ信号を各デジタル信号に変換す
る第1のA/D変換器と第2のA/D変換器と、前記第
1のA/D変換器の出力信号を90°異なる位相に変換
する第1の移相器と、前記第2のA/D変換器の出力信
号を90°異なる位相に変換する第2の移相器と、前記
第1のA/D変換器の出力信号をaとし前記第1の移相
器の出力信号をbとし前記第2のA/D変換器の出力信
号をcとし前記第2の移相器の出力信号をdとし前記一
対のコリオリ信号の位相差の正接信号をtanΦとした場
合にtanΦ=(bc−ad)/(ac+bd)なる演算
を行いtanΦを求める三角関数演算器と、前記第1,第
2のA/D変換器に前記各コリオリ信号の振動とは無関
係に所定のサンプリング周期を有するタイミング信号を
付与するクロックとを具備したことを特徴とするコリオ
リ質量流量計。
時刻tiにおける前記第1のA/D変換器の出力信号を
aiとし前記第1の移相器の出力信号をbiとし前記第2
のA/D変換器の出力信号をciとし前記第2の移相器
の出力信号をdiとし時刻t1〜tNの前記一対のコリオ
リ信号の位相差の平均値の正接信号をtanΦとした場合
にtanΦ=(1/N)ΣN i=1((bici−aidi)/
(aici+bidi))、あるいは、tanΦ=(Σ
N i=1(bici−aidi))/(ΣN i=1(aici+b
idi))なる演算を行いtanΦを求める三角関数演算器
を具備したことを特徴とする請求項1記載のコリオリ質
量流量計。
移相デジタルフイルタ器を用いこの移相デジタルフイル
タ器に対応して前記第1あるいは前記第2のA/D変換
器の後段であって前記三角関数演算器の前段にそれぞれ
同相デジタルフイルタ器を用いこの同相デジタルフイル
タ器と前記移相デジタルフイルタ器とでそれぞれヒルベ
ルト変換器が構成された事を特徴とする請求項1又は請
求項2記載のコリオリ質量流量計。
と移相デジタルフイルタ器に有限インパルス応答フイル
タを用いたことを特徴とする請求項3記載のコリオリ質
量流量計。
ルタにバンドパス特性を持たせたことを特徴とする請求
項4記載のコリオリ質量流量計。
各々一対のローパスフイルタ手段を設け、この各出力を
前記各デジタル信号として用いることを特徴とする請求
項1又は請求項2記載のコリオリ質量流量計。を構成し
たものである。
測定チューブの中央に対して上下流で得られる一対の各
コリオリ信号を各デジタル信号に変換する。第1の移相
器は、第1のA/D変換器の出力信号を90°異なる位
相に変換して出力する。第2の移相器は、第2のA/D
変換器の出力信号を90°異なる位相に変換して出力す
る。
出力信号をaとし、第1の移相器の出力信号をbとし、
第2のA/D変換器の出力信号をcとし、第2の移相器
の出力信号をdとし、前記一対のコリオリ信号の位相差
の正接信号をtanΦとした場合に、tanΦ=(bc−a
d)/(ac+bd)なる演算を行いtanΦを求める。t
anΦより、質量流量を求める。
ク図、図5は図1に示すデジタルフイルタの構成を示す
構成図である。図において、図6と同一記号の構成は同
一機能を表わす。以下、図6と相違部分のみ説明する。
センサ部の構成と同様に測定チューブ1、支持部材2、
3、加振器4、センサ5A、5B、温度センサ6などに
より構成されている。
信号を処理する変換部TR2について説明する。クロッ
ク信号発振器17は測定チューブ1の振動とは関係なし
に、所定のサンプリング周期を持つタイミング信号TC
を生成する。
0)なる形でトラックアンドホールド(T&H)回路18
に出力され、ここでサンプリングの時点を決めるタイミ
ング信号TCにより、変位信号SAの各周期のN個の時点
で順次サンプル/ホールドされる。ここで、Aは振幅、
ωは角周波数、t0は任意の時点を示す。
デジタル変換器19に出力され、ここで順次デジタル信
号DA2に変換されて、デジタル形式で処理されるローパ
スフイルタ(LPF)20に出力される。
チューブの振動周波数付近よりも高い周波数成分を除去
して、デジタルフイルタの1種であるFIRフイルタ2
1Aにデジタル信号DA3として出力する。FIRとは、
Finite Impulse Responseの略であり、その構成につい
ては後述する。
の出力信号に変換する同相デジタルフイルタであり、そ
の出力端には基本的にA・sin(ωt0)なる形のデジタル
信号DA4を出力する。
フイルタの1種であるFIRフイルタ21Bに出力され
る。このFIRフイルタ21Bの構成についても後述す
るが、入力信号と90°異なる位相の出力信号に変換す
る移相デジタルフイルタであり、基本的にA・cos(ω
t0)なる形のデジタル信号DA5を出力する。そして、こ
れ等のFIRフイルタ21AとFIRフイルタ21Bで
ヒルベルト変換器21を構成する。
0+Φ)なる形でトラックアンドホールド(T&H)回路
24に出力され、ここでサンプリングの時点を決めるタ
イミング信号TCにより、変位信号SBの各周期のN個の
時点で順次サンプル/ホールドされる。ここで、Bは振
幅、Φは時点t0における変位信号SAに対する位相差を
示す。
デジタル変換器25に出力され、ここで順次デジタル信
号DB2に変換されて、デジタル形式で処理されるローパ
スフイルタ(LPF)26に出力される。このローパス
フイルタ26はローパスフイルタ20と同一の構成であ
り、ゲイン特性および群遅延特性なども共通に選定して
おく。
タ20と同様に、測定チューブの振動周波数付近よりも
高い周波数成分を除去して、デジタルフイルタの1種で
あるFIRフイルタ27にデジタル信号DB3として出力
する。
21Aと同様に、入力信号と同相の出力信号に変換する
同相デジタルフイルタであり、その出力端には基本的に
B・sin(ωt0+Φ)なる形のデジタル信号DB4を出力す
る。
タの1種であるFIRフイルタ27Bに出力される。こ
のFIRフイルタ27Bは、入力信号と90°異なる位
相の出力信号に変換する移相デジタルフイルタであり、
基本的にB・cos(ωt0+Φ)なる形のデジタル信号DB5
を出力する。そして、これ等のFIRフイルタ27Aと
FIRフイルタ27Bとでヒルベルト変換器27を構成
している。
算器31は、時刻tiにおける、デジタル信号DA4をai
とし、デジタル信号DA5をbiとし、デジタル信号DB4
をc iとし、デジタル信号DB5をdiとし、時刻t1〜tN
の一対のコリオリ信号の位相差の平均値の正接信号をta
nΦとした場合にtanΦ=(ΣN i=1(bici−aidi))
/(ΣN i=1(aici+bidi))なる演算を行いtanΦ
を求める。
の振動信号をSA,SBとすると、これらは正弦波で近似
でき、このうち位相の進んだ方をSBとすると、図2に
示す如くなり、次式のように表わされる。
とし、デジタル信号DA5をbiとし、デジタル信号DB4
をciとし、デジタル信号DB5をdiとすれば、ai,bi
は図3に示す如く、ci,diは図4に示す如くなり、a
i〜diは次式のように表わされる。
α)=(sin(β−α))/(cos(β−α))=(sin
βcosα−cosβsinα)/(cosβcosα+sinβsinα)
に代入すれば、次式となる。
る。時刻t1〜tNのN点平均tanΦは次式の如くして求
められる。 N点平均tanΦ=(1/N)ΣN i=1((bici−aidi)/(aici+bid i)) (8)
求められる。 N点平均tanΦ≒(ΣN i=1(bici−aidi))/(ΣN i=1(aiCi+bid i)) (9) ここで、(9)式を用いることにより、(8)式に比し
てより高速の演算が可能となる。
力され、この変位信号SAに対応する加振電圧を加振器
4に出力し、加振器4を例えば正弦波状に駆動する。一
方、温度センサ6からは、温度信号ST1がトラックアン
ドホールド回路37に出力され、サンプリングの時点を
決めるタイミング信号TCによりホールドされた多数の
温度信号は、アナログ/デジタル変換器34でデジタル
信号に変換されて平均化回路35に出力され、ここで平
均されて温度信号ST2として出力される。
信号ST2とが入力されて被測定流体の密度の演算が次式
に基づいて演算される。基準温度において、被測定流体
が測定チューブ1に充満している状態の共振周波数をf
V、測定チューブ1が空の状態の共振周波数をf0、
K1,K2を定数とすると、密度信号Dは fV=fA+K1・ST2 (10) D=K2(f0 2−fV 2)/fV 2 (11) として求められる。
周波数fA、tanΦ、温度信号ST2とが入力されて、次式
に基づき質量流量QMが演算される。 QM=f(ST2)・f(D)・tanΦ/fA (12) ただし、f(ST2)は温度の補正項、f(D)は密度の
補正項である。
A、27A、およびFIRフイルタ27A、27Bなど
のデジタルフイルタの具体的構成を図5に示す。ここで
x[t n]は、サンプリング時点tnにおけるデジタル信
号DA3、DB3を、y[tn]はサンプリング時点tnにお
けるデジタル信号DA4、DA5とDB4、DB5をそれぞれ代
表するものとして説明する。
に相当する遅延器42であり、これらの遅延器42がカ
スケードに接続され、それぞれサンプリング周期T分だ
け遅延されてx[t−1]、x[t−2]、……、x
[t−N]の値がその出力端に得られている。
算器43Aを介して、x[t−1]は乗算器係数h1を
持つ乗算器43Bを介して、x[t−2]は乗算器係数
h2を持つ乗算器43Cを介して、……x[t−N]は乗
算器係数hNを持つ乗算器43Nを介してそれぞれ加算
器44に出力され、これらが加算されてその出力端にy
[tn]を得る。
…、hNを任意に選択することにより、x[tn]に対し
てy[tn]を同相の形で出力させることも、90°位
相を異ならせて出力させることも、或いは任意の周波数
特性を持たせることもできる。
Bは、測定チューブ1の振動周波数の付近のみを通過さ
せるような共通のゲイン特性にするが、通過周波数帯域
における群遅延特性はFIRフイルタ21AよりもFI
Rフイルタ21Bの方が90゜位相が進むように各乗算
器係数h0、h1、h2、……、hNを設定する。この関係
は、FIRフイルタ27AとFIRフイルタ27Bの関
係においても同様である。
ト変換器21,27を使用すると説明したが、これに限
ることはなく、要するに、A/D変換器の出力信号を9
0°異なる位相に変換するものであればよい。
演算器31は、時刻tiにおける、デジタル信号DA4を
aiとし、デジタル信号DA5をbiとし、デジタル信号D
B4をciとし、デジタル信号DB5をdiとし、時刻t1〜
tNの一対のコリオリ信号の位相差の平均値の正接信号
をtanΦとした場合にtanΦ=(ΣN i=1(bici−a
idi))/(ΣN i=1(aici+bidi))なる演算を行
いtanΦを求めると説明したが、これに限ることはな
く、tanΦ=(1/N)ΣN i=1((bici−aidi)/
(aici+bidi))なる演算を行いtanΦを求めても
良いことは勿論である。
低下するが、一時点での信号a、b、c、dを求め、ta
nΦ=(bc−ad)/(ac+bd)なる演算を行いt
anΦを求めても良いことは勿論である。
トな回路素子を用いて実現する形として説明したが、ア
ナログ/デジタル変換器19、25、34以降の信号処
理については、マイクロプロセッサ、メモリなどを用い
たソフトウエア演算処理により各ブロックでの機能を順
次実行させ、質量流量信号を得ることができる。
の入力信号として変位信号SAを用いたが、これは変位
信号SBを用いても良い。さらに、図1に示す実施例で
はアナログ/デジタル変換器19、25、34は別個の
変換器として説明したが、これは多入力1出力のマルチ
プレクサを用いれば1個のアナログ/デジタル変換器で
構成することができる。
NSは、図3に示す直管状の測定チューブとして説明し
たが、この形状に限らず、例えば、U字管状など他の形
状のものにも適用することができる。
うに、特許請求の範囲第1項に記載された発明によれ
ば、被測定流体の密度、温度などにより変動する振動周
波数とは無関係な固定のサンプリング周期で信号をサン
プリングするので、従来のようにタイミング生成回路を
必要とせず、簡単な構成で、しかも測定値に変動が生じ
ない精度の良い出力が得られる。更に、位相差信号θ1
を求めず、tanΦを直接求めるようにしたので、高速演
算が可能で、演算誤差の少ないコリオリ質量流量計が得
られる。
よれば、tanΦ=(1/N)ΣN i=1((bici−a
idi)/(aici+bidi))なる演算を採用すれば、
時刻t1〜tNの一対のコリオリ信号の位相差の平均値の
正接信号tanΦを求めるようにしたので、特許請求の範
囲第1項に記載された発明より、より精度が高く、演算
誤差の少ないコリオリ質量流量計が得られる。また、ta
nΦ=(ΣN i=1(bici−aidi))/(ΣN i=1(aic
i+bidi))なる演算を採用すれば、上記と同様の効
果を、より少ない演算で得ることができ、より高速処理
が可能となる。
よれば、位相フィルターと同相フィルターとに、位相以
外は同一の特性を持たせる様にしたので、同相フィルタ
ーは使用せず、位相フィルターのみを使用した場合に生
ずる恐れがある誤差の発生を防止する事が出来る。
よれば、同相デジタルフイルタと移相デジタルフイルタ
として有限インパルス応答フイルタを用いたので、温度
変動や位相歪を起こさずに精度良く位相差及び振動周波
数を求めることができ、ひいては精度の良い質量流量を
得ることができる。
よれば、有限インパルス応答フイルタとヒルベルト変換
フイルタとにバンドパス特性を持たせる構成としたの
で、測定チューブの振動周波数の近傍のみの信号を通過
させることができ、不要な信号成分を取り除くことがで
きる。
よれば、アナログ/デジタル変換器の後段に、各々一対
のローパスフイルタを設け、この各出力を各デジタル信
号として用いるようにしたので、予め信号の周波数帯域
を制限しておくことができ、後段の信号処理を簡単にす
ることができる。
る。
図である。
量計のセンサ部の構成を示す構成図である。
図である。
変換部を含む全体構成を示すブロック図である。
回路 10、13、19、25、34 A/D変換回路 11、14、 デスクリートフーリエ変換回路 15 位相差演算回路 16、32 励振回路 17 クロック信号発振器 20、26 ローパスフイルタ 21A、21B、27A、27B FIRフイルタ 21、27 ヒルベルト変換器 31、 三角関数演算器 35 平均化回路 40 密度演算器 41 質量流量演算器
Claims (6)
- 【請求項1】両端が固定されている測定チューブ内に被
測定流体を流し、励振装置により前記測定チューブを所
定モードで振動させ、その結果得られる一対のコリオリ
信号を用いて質量流量を測定するコリオリ質量流量計に
おいて、 前記各コリオリ信号を各デジタル信号に変換する第1の
A/D変換器と第2のA/D変換器と、 前記第1のA/D変換器の出力信号を90°異なる位相
に変換する第1の移相器と、 前記第2のA/D変換器の出力信号を90°異なる位相
に変換する第2の移相器と、 前記第1のA/D変換器の出力信号をaとし前記第1の
移相器の出力信号をbとし前記第2のA/D変換器の出
力信号をcとし前記第2の移相器の出力信号をdとし前
記一対のコリオリ信号の位相差の正接信号をtanΦとし
た場合にtanΦ=(bc−ad)/(ac+bd)なる
演算を行いtanΦを求める三角関数演算器と、 前記第1,第2のA/D変換器に前記各コリオリ信号の
振動とは無関係に所定のサンプリング周期を有するタイ
ミング信号を付与するクロックとを具備したことを特徴
とするコリオリ質量流量計。 - 【請求項2】前記三角関数演算器として、時刻tiにお
ける前記第1のA/D変換器の出力信号をaiとし前記
第1の移相器の出力信号をbiとし前記第2のA/D変
換器の出力信号をciとし前記第2の移相器の出力信号
をdiとし時刻t1〜tNの前記一対のコリオリ信号の位
相差の平均値の正接信号をtanΦとした場合にtanΦ=
(1/N)ΣN i=1((bici−aidi)/(aici+b
idi))、あるいは、tanΦ=(ΣN i=1(bici−aid
i))/(ΣN i=1(aici+bidi))なる演算を行いt
anΦを求める三角関数演算器を具備したことを特徴とす
る請求項1記載のコリオリ質量流量計。 - 【請求項3】前記第1,第2移相器として移相デジタル
フイルタ器を用いこの移相デジタルフイルタ器に対応し
て前記第1あるいは前記第2のA/D変換器の後段であ
って前記三角関数演算器の前段にそれぞれ同相デジタル
フイルタ器を用いこの同相デジタルフイルタ器と前記移
相デジタルフイルタ器とでそれぞれヒルベルト変換器が
構成された事を特徴とする請求項1又は請求項2記載の
コリオリ質量流量計。 - 【請求項4】前記同相デジタルフイルタ器と移相デジタ
ルフイルタ器に有限インパルス応答フイルタを用いたこ
とを特徴とする請求項3記載のコリオリ質量流量計。 - 【請求項5】前記有限インパルス応答フイルタにバンド
パス特性を持たせたことを特徴とする請求項4記載のコ
リオリ質量流量計。 - 【請求項6】前記A/D変換器の後段に、各々一対のロ
ーパスフイルタ手段を設け、この各出力を前記各デジタ
ル信号として用いることを特徴とする請求項1又は請求
項2記載のコリオリ質量流量計。
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