JP2010203921A - コリオリ質量流量計 - Google Patents

コリオリ質量流量計 Download PDF

Info

Publication number
JP2010203921A
JP2010203921A JP2009049818A JP2009049818A JP2010203921A JP 2010203921 A JP2010203921 A JP 2010203921A JP 2009049818 A JP2009049818 A JP 2009049818A JP 2009049818 A JP2009049818 A JP 2009049818A JP 2010203921 A JP2010203921 A JP 2010203921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
digital signal
digital
output
calculation unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009049818A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Chimi
吉紘 知見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP2009049818A priority Critical patent/JP2010203921A/ja
Publication of JP2010203921A publication Critical patent/JP2010203921A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

【課題】デジタルフィルタリング処理の演算量及びメモリ容量を削減して、演算処理時間の短縮及び低コスト化を図ることの可能なコリオリ質量流量計を提供する。
【解決手段】流体が流れる測定チューブの振動を検出する第1及び第2のセンサの出力信号の位相差に基づいて前記流体の質量流量を測定するコリオリ質量流量計であって、第1及び第2のセンサの出力信号をそれぞれデジタル変換する第1及び第2のA/D変換器と、第1及び第2のA/D変換器の出力デジタル信号をそれぞれ90°位相の異なるデジタル信号に変換する第1及び第2の微分フィルタと、第1及び第2のA/D変換器から出力されるデジタル信号と、第1及び第2の微分フィルタから出力されるデジタル信号を用いて流体の質量流量を算出する演算部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体の質量流量を測定するコリオリ質量流量計に関する。
コリオリ質量流量計とは、流体が流れるチューブを振動させ、チューブの上下流における異なる2点の振動検出信号の位相差からチューブを流れる流体の質量流量を測定するものである。このコリオリ質量流量計は、位相差の検出方法に着目すると、アナログ検出方法を用いるものと、デジタル検出方法を用いるものとに大別される。
アナログ検出方法は、上流側に設けられたセンサ(ピックアップコイル)及び下流側に設けられたセンサから得られる検出信号の振幅が「0」になる時点(ゼロクロス点)をそれぞれ求め、ゼロクロス点の時間差から検出信号の位相差を検出する検出方法である。これに対し、デジタル検出方法は、上流側センサ及び下流側センサで得られる検出信号の各々を同一のタイミングでサンプリングしてデジタル信号に変換し、これらのデジタル信号に対して所定の信号処理を施すことにより、検出信号の位相差を検出する検出方法である。ここで、検出信号の位相差の検出のために施される信号処理としては、DFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)処理とヒルベルト変換処理とが挙げられる。
尚、従来のコリオリ質量流量計の詳細については、例えば以下の特許文献1及び2を参照されたい。これら特許文献1及び2には、検出信号の位相差を検出するためにヒルベルト変換処理を用いたコリオリ質量流量計の詳細が開示されている。
特許第3200827号公報 特許第3219122号公報
図11は、特許文献1及び2に開示されたコリオリ質量流量計におけるヒルベルト変換部の構成を抜粋したものである。上流側のヒルベルト変換部100を構成するFIRフィルタ101及び102の目的は、上流側センサから出力される検出信号がA/D変換器によってデジタル信号に変換された後に、このデジタル信号から所望の周波数の信号を取り出し、いずれか一方のFIRフィルタによって90°位相の異なる信号に変換することである。
同様に、下流側のヒルベルト変換部200を構成するFIRフィルタ201及び202の目的は、下流側センサから出力される検出信号がA/D変換器によってデジタル信号に変換された後に、このデジタル信号から所望の周波数の信号を取り出し、いずれか一方のFIRフィルタによって90°位相の異なる信号に変換することである。
これらFIRフィルタ101、102、201及び202によるデジタルフィルタリング処理は並列に実行されるので、所望の周波数の信号を取り出すために同等の次数及び特性を有するフィルタになっており、所望の周波数の信号を取り出すための処理が重複して行われている。つまり、デジタルフィルタリング処理の演算量が膨大となるため、高性能のCPU(Central Processing Unit)が必要となり、コストの増大を招く要因となっていた。
また、FIRフィルタ101と102は、いずれか一方のフィルタによって90°異なる位相の信号に変換するため、フィルタの係数がそれぞれ異なる。よって、FIRフィルタ101と102の係数を共にメモリに記憶しておく必要がある。FIRフィルタ201と202についても同様である。つまり、フィルタ係数保持のために大容量のメモリが必要となり、コストの増大を招く一要因となっていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、デジタルフィルタリング処理の演算量及びメモリ容量を削減して、演算処理時間の短縮及び低コスト化を図ることの可能なコリオリ質量流量計を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様によるコリオリ質量流量計は、流体が流れる測定チューブの振動を検出する第1及び第2のセンサの出力信号の位相差に基づいて前記流体の質量流量を測定するコリオリ質量流量計であって、前記第1及び第2のセンサの出力信号をそれぞれデジタル変換する第1及び第2のA/D変換器と、前記第1及び第2のA/D変換器の出力デジタル信号をそれぞれ90°位相の異なるデジタル信号に変換する第1及び第2の微分フィルタと、前記第1のA/D変換器から出力される第1のデジタル信号、前記第1の微分フィルタから出力される第2のデジタル信号、前記第2のA/D変換器から出力される第3のデジタル信号及び前記第2の微分フィルタから出力される第4のデジタル信号を用いて前記流体の質量流量を算出する演算部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様によるコリオリ質量流量計は、流体が流れる測定チューブの振動を検出する第1及び第2のセンサの出力信号の位相差に基づいて前記流体の質量流量を測定するコリオリ質量流量計であって、前記第1及び第2のセンサの出力信号をそれぞれデジタル変換する第1及び第2のA/D変換器と、前記第1及び第2のA/D変換器の出力デジタル信号をそれぞれフィルタリングして同一位相のデジタル信号を出力する第1及び第2の同相デジタルフィルタと、前記第1及び第2の同相デジタルフィルタの出力デジタル信号をそれぞれ90°位相の異なるデジタル信号に変換すると共に、前記第1及び第2の同相デジタルフィルタより次数の低い第1及び第2の異相デジタルフィルタと、前記第1の同相デジタルフィルタから出力される第1のデジタル信号、前記第1の異相デジタルフィルタから出力される第2のデジタル信号、前記第2の同相デジタルフィルタから出力される第3のデジタル信号及び前記第2の異相デジタルフィルタから出力される第4のデジタル信号を用いて前記流体の質量流量を算出する演算部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様によるコリオリ質量流量計において、前記第1及び第2の異相デジタルフィルタは、微分フィルタまたはヒルベルト変換フィルタであることを特徴とする。
また、本発明の第1または第2の態様によるコリオリ質量流量計において、前記演算部は、前記第1のデジタル信号と前記第2のデジタル信号との比率から第1の位相を算出する第1の位相演算部と、前記第3のデジタル信号と前記第4のデジタル信号との比率から第2の位相を算出する第2の位相演算部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第1または第2の態様によるコリオリ質量流量計において、前記演算部は、前記第1の位相と前記第2の位相との差を前記位相差として算出する位相差演算部と、前記位相差演算部にて算出された前記位相差を基に前記流体の質量流量を算出する質量流量演算部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第1または第2の態様によるコリオリ質量流量計において、前記演算部は、前記第1のデジタル信号と前記第2のデジタル信号との比率から第1の位相を算出する第1の位相演算部、若しくは前記第3のデジタル信号と前記第4のデジタル信号との比率から第2の位相を算出する第2の位相演算部を備えることを特徴とする。
また、本発明の第1または第2の態様によるコリオリ質量流量計において、前記第1の位相演算部にて算出された前記第1の位相の変位量、若しくは前記第2の位相演算部にて算出された前記第2の位相の変位量に基づいて、前記第1若しくは第2のセンサの出力信号の周波数を算出する周波数演算部を備えることを特徴とする。
また、本発明の第1または第2の態様によるコリオリ質量流量計において、前記演算部は、前記第1のデジタル信号をa、前記第2のデジタル信号をb、前記第3のデジタル信号をc、前記第4のデジタル信号をdとする下記演算式(5)を基に前記位相差ΔΦを算出する三角関数演算部と、前記三角関数演算部にて算出された前記位相差ΔΦを基に前記流体の質量流量を算出する質量流量演算部とを備えることを特徴とする。
tanΔΦ=(bc−ad)/(ac+bd) ・・・・(5)
また、本発明の第1または第2の態様によるコリオリ質量流量計において、前記演算部は、所定時間だけ遅延させた前記第1のデジタル信号と前記第3のデジタル信号とを、前記位相差を求めるために使用することを特徴とする。
本発明によれば、従来と比べてフィルタ次数を低く且つフィルタ係数を少なくすることができ、その結果、デジタルフィルタリング処理の演算量及びメモリ容量を削減して、演算処理時間の短縮及び低コスト化を図ることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るコリオリ質量流量計1のブロック構成図である。 本発明の第1実施形態に係るコリオリ質量流量計1に関する補足説明図である。 本発明の第1実施形態に係るコリオリ質量流量計1に関する補足説明図である。 本発明の第2実施形態に係るコリオリ質量流量計2のブロック構成図である。 本発明の第3実施形態に係るコリオリ質量流量計3のブロック構成図である。 本発明の第4実施形態に係るコリオリ質量流量計4のブロック構成図である。 本発明の第1実施形態に係るコリオリ質量流量計1の変形例である。 本発明の第2実施形態に係るコリオリ質量流量計2の変形例である。 本発明の第3実施形態に係るコリオリ質量流量計3の変形例である。 本発明の第4実施形態に係るコリオリ質量流量計4の変形例である。 従来のコリオリ質量流量計に関する説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係るコリオリ質量流量計1のブロック構成図である。図1に示す通り、第1実施形態のコリオリ質量流量計1は、検出部10と変換部20とに大別される。検出部10は、測定対象としての流体が流れる測定チューブT(図2参照)を振動させてその上下流における振動及び測定チューブTの温度を検出する。変換部20は、検出部10で検出される検出信号SA、SBの位相差を求めて測定チューブTを流れる流体の質量流量を求める。
図2は、検出部10の構成を示す構成図である。図2に示す通り、検出部10は、流体が流れる測定チューブTの周囲に設けられている加振器11、上流側センサ12(第1のセンサ)、下流側センサ13(第2のセンサ)、及び温度センサ14を備える。尚、本実施形態では、説明を簡単にするために、測定チューブTが支持部材SP1,SP2によって固定支持された直管型のものであるものとする。
加振器11は、図1に示す変換部20から出力される駆動信号DR1に応じて測定チューブTを所定の振動モードで振動させる。図3は、測定チューブTの振動モードの一例を示す図である。加振器11は、例えば図3において符号M1,M2を付して示す1次モード(振動の節が支持部材SP1,SP2によって固定支持された部分にのみ現れる振動モード)で測定チューブTを振動させる。かかる振動が与えられている状態で、測定チューブTに流体が流れると、測定チューブTは、例えば図3において符号M3,M4を付して示す2次モード(振動の節が支持部材SP1,SP2によって固定支持された部分とその中間の位置とに現れる振動モード)で振動する。尚、実際には、測定チューブTは、この2種類の振動モードが重畳された振動モードで振動することになる。
上流側センサ12は、支持部材SP1の近傍に固定されて測定チューブTの上流側の振動を検出する。この上流側センサ12の検出結果は検出信号SAとして変換部20に出力される。下流側センサ13は、支持部材SP2の近傍に固定されて測定チューブTの下流側の振動を検出する。この下流側センサ13の検出結果は検出信号SBとして変換部20に出力される。
温度センサ14は、支持部材SP2の近傍における測定チューブT上に固定されて測定チューブTの表面温度を検出する。この温度センサ14の検出結果は検出信号ST1として変換部20に出力されて、温度変動による質量流量の測定誤差を防止するために用いられる。
一方、変換部20において、クロック信号発振器21は、測定チューブTの振動とは無関係に、所定のサンプリング周期を持つタイミング信号Tcを生成する。検出信号SAは、例えばA・sin(ωt)なる形でトラックアンドホールド(T&H)回路22に出力され、ここでサンプリングの時点を決めるタイミング信号Tcにより検出信号SAは各時点で順次サンプル/ホールドされる。ここで、Aは振幅、ωは角周波数、tは任意の時点を示す。
T&H回路22によってホールドされた検出信号SAはA/D変換器23(第1のA/D変換器)に出力され、ここで順次デジタル信号DAに変換されて、デジタル形式で処理されるローパスフイルタ(LPF)24に出力される。LPF24は、測定チューブTの振動周波数付近よりも高い周波数成分を除去し、デジタル信号DA1(第1のデジタル信号)として微分フィルタ25(第1の微分フィルタ)及び位相演算部26(第1の位相演算部)に出力する。なお、このLPF24は必ずしも設ける必要はなく、A/D変換器23の出力信号(デジタル信号DA)を直接、微分フィルタ25及び位相演算部26に出力するような構成としても良い。また、LPF24の代わりに振動周波数を通過させるバンドパスフィルタを設けても良い。
微分フィルタ25は、入力信号(デジタル信号DA1)を微分することにより90°異なる位相の出力信号に変換するデジタルフィルタであり、基本的にA・cos(ωt)なる形のデジタル信号DA2(第2のデジタル信号)を位相演算部26に出力する。
位相演算部26は、デジタル信号DA1とデジタル信号DA2との比率[A・sin(ωt)/A・cos(ωt)=tan(ωt)]を演算し、そのtan-1を演算することにより、検出信号SAの位相信号θA1(=ωt;第1の位相)を算定する。この算定に当たって、位相信号θA1の値が90°近くになる比率(DA1/DA2)のときは、精度良く演算できないので、得られた位相信号θA1が90°に近いときは、この値を平均値の計算に用いない配慮が必要である。
また、検出信号SBは、例えばB・sin(ωt+ΔΦ)なる形でT&H回路27に出力され、ここでサンプリングの時点を決めるタイミング信号Tcにより検出信号SBは各時点で順次サンプル/ホールドされる。ここで、Bは振幅、ΔΦは時点tにおける検出信号SAに対する位相差を示す。
T&H回路27によってホールドされた検出信号SBはA/D変換器28(第2のA/D変換器)に出力され、ここで順次デジタル信号DBに変換されて、デジタル形式で処理されるLPF29に出力される。このLPF29は、LPF24と同一の構成であり、ゲイン特性および群遅延特性なども共通に選定しておく。LPF29は、測定チューブTの振動周波数付近よりも高い周波数成分を除去し、デジタル信号DB1(第3のデジタル信号)として微分フィルタ30(第2の微分フィルタ)及び位相演算部31(第2の位相演算部)に出力する。なお、このLPF29は必ずしも設ける必要はなく、A/D変換器28の出力信号(デジタル信号DB)を直接、微分フィルタ30及び位相演算部31に出力するような構成としても良い。また、LPF29の代わりに振動周波数を通過させるバンドパスフィルタを設けても良い。
微分フィルタ30は、入力信号(デジタル信号DB1)を微分することにより90°異なる位相の出力信号に変換するデジタルフィルタであり、基本的にB・cos(ωt+ΔΦ)なる形のデジタル信号DB2(第4のデジタル信号)を位相演算部31に出力する。位相演算部31は、デジタル信号DB1とデジタル信号DB2との比率〔B・sin(ωt0+ΔΦ)/B・cos(ωt+ΔΦ)=tan(ωt+ΔΦ)]を演算し、そのtan-1を演算することにより、検出信号SBの位相信号θB1(=ωt+ΔΦ;第2の位相)を算定する。
位相差演算部32は、位相演算部26から順次出力される位相信号θA1と、位相演算部31から順次出力される位相信号θB1との差(=位相差ΔΦ)を演算して位相差信号θとして順次出力する。この位相差信号θは、被測定流体の質量流量に比例するものであり、質量流量演算部41に出力される。
時間遅れ要素33は位相演算部26から出力される位相信号θA1(=ωt)を1サンプル周期Tcだけ遅らせて出力する。従って、時刻tにおいては、1サンプル点手前の位相信号θA1´(=ωt-1;t-1は1つ前のサンプリング時点)が周波数演算部34に出力される。周波数演算部34は、これらの位相信号θA1とθA1´との差を2πTcで割算する演算[(ωt−ωt-1)/2πTc=f]を行い、時点tにおける加振周波数f(上流側センサ12の検出信号SAの周波数)を求める。平均化回路35は、多数のサンプリング点で求めた加振周波数fの平均の加振周波数f´を求めて密度演算部40及び質量流量演算部41に出力する。
なお、上記の周波数演算部34は、第1の位相である位相信号θA1の変位量[(ωt−ωt-1)/2πTc=f]を基に加振周波数fを算出したが、位相演算部31から出力される第2の位相である位相信号θB1の変位量を基に加振周波数f(この場合、下流側センサ13の検出信号SBの周波数)を算出するようにしても良い。
また、励振回路36には検出信号SAが入力され、この検出信号SAに対応する加振電圧(駆動信号DR1)を加振器11に出力し、加振器11を例えば正弦波状に駆動する。一方、温度センサ14からは、検出信号ST1がT&H回路37に出力され、サンプリングの時点を決めるタイミング信号Tcによりホールドされた多数の検出信号ST1は、A/D変換器38でデジタル信号に変換されて平均化回路39に出力され、ここで平均されて温度信号ST2として密度演算部40及び質量流量演算部41に出力される。
密度演算部40は、加振周波数f´と温度信号ST2とを基に、下記演算式(1)及
び(2)から被測定流体の密度Dを演算して質量流量演算部41に出力する。なお、下記演算式(1)及び(2)において、fは基準温度において被測定流体が測定チューブTに充満している状態の共振周波数、fは測定チューブTが空の状態の共振周波数、K及びKは定数である。
D = K(f 2−f 2)/f 2 ・・・・・(1)
なお、f=f´+ K1・ST2 ・・・・・(2)
質量流量演算部41は、密度D、加振周波数fC´、位相差信号θ(=ΔΦ)及び温度信号ST2を基に、下記演算式(3)から質量流量Qを演算する。なお、下記演算式(3)において、f(ST2)は温度の補正項、f(D)は密度の補正項である。
=f(ST2)・f(D)・tanθ/f´ ・・・・・(3)
以上のように、第1実施形態に係るコリオリ質量流量計1では、検出信号SAのデジタル信号DA1及び検出信号SBのデジタル信号DB1を90°異なる位相の出力信号に変換するデジタルフィルタとして、微分フィルタ25及び30を用いているため、従来と比べてフィルタ次数を低く且つフィルタ係数を少なくすることができる。従って、第1実施形態に係るコリオリ質量流量計1によれば、デジタルフィルタリング処理の演算量及びメモリ容量を削減して、演算処理時間の短縮及び低コスト化を図ることが可能となる。
また、第1実施形態に係るコリオリ質量流量計1では、従来では同相デジタルフィルタとして使用していたFIRフィルタ101、102、201、202を使用しないため、よりデジタルフィルタリング処理の演算量及びメモリ容量の削減効果を得て、演算処理時間の短縮及び低コスト化を図ることができる。このように、従来では同相デジタルフィルタとして使用していたFIRフィルタを使用しない構成は、LPF24及び29によって十分にデジタル信号DA及びDBに含まれるノイズ成分を除去可能な場合に有効である。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係るコリオリ質量流量計2について説明する。図4は、第2実施形態に係るコリオリ質量流量計2のブロック構成図である。なお、図4において、図1と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、第2実施形態に係るコリオリ質量流量計2は、LPF24の後段にFIRフィルタ42(第1の同相デジタルフィルタ)を追加し、LPF29の後段にFIRフィルタ43(第2の同相デジタルフィルタ)を追加した構成となっている。FIRフィルタ42は、LPF24から出力されるデジタル信号DA1を入力とし、この入力信号と同相の出力信号に変換する同相デジタルフィルタであり、基本的にA・sin(ωt)なる形のデジタル信号DA1’を微分フィルタ25及び位相演算部26に出力する。なお、LPF24は必ずしも設ける必要はなく、A/D変換器23の出力信号(デジタル信号DA)を直接、FIRフィルタ42に出力するような構成としても良い。また、LPF24の代わりに振動周波数を通過させるバンドパスフィルタを設けても良い。
FIRフィルタ43は、LPF29から出力されるデジタル信号DB1を入力とし、この入力信号と同相の出力信号に変換する同相デジタルフィルタであり、基本的にB・sin(ωt+ΔΦ)なる形のデジタル信号DB1’を微分フィルタ30及び位相演算部31に出力する。なお、LPF29は必ずしも設ける必要はなく、A/D変換器28の出力信号(デジタル信号DB)を直接、FIRフィルタ43に出力するような構成としても良い。また、LPF29の代わりに振動周波数を通過させるバンドパスフィルタを設けても良い。
このような構成において、微分フィルタ25(第1の異相デジタルフィルタ)は、入力信号(デジタル信号DA1’)を微分することにより90°異なる位相のデジタル信号DA2’を位相演算部26に出力する。位相演算部26は、デジタル信号DA1’とデジタル信号DA2’との比率を演算し、そのtan-1を演算することにより、検出信号SAの位相信号θA1を算定する。
また、微分フィルタ30(第2の異相デジタルフィルタ)は、入力信号(デジタル信号DB1’)を微分することにより90°異なる位相のデジタル信号DB2’を位相演算部31に出力する。位相演算部31は、デジタル信号DB1’とデジタル信号DB2’との比率を演算し、そのtan-1を演算することにより、検出信号SBの位相信号θB1を算定する。後段の質量流量の演算処理に関しては第1実施形態と同様である。
以上のような第2実施形態に係るコリオリ質量流量計2によれば、従来例と比較してデジタルフィルタリング処理の演算量及びメモリ容量の削減効果はあるが、第1実施形態と比較するとそれらの削減効果は小さい。しかしながら、LPF24及び29によって十分にデジタル信号DA及びDBに含まれるノイズ成分を除去できない場合に有効である。
なお、第2実施形態に係るコリオリ質量流量計2では、微分フィルタ25及び30の代わりに、前段に設けられたFIRフィルタ42及び43より次数の低い異相デジタルフィルタ、例えばヒルベルト変換フィルタを設けても良い。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係るコリオリ質量流量計3について説明する。図5は、第3実施形態に係るコリオリ質量流量計3のブロック構成図である。なお、図5において、図1と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。この図5に示すように、第3実施形態に係るコリオリ質量流量計3では、第1実施形態に係るコリオリ質量流量計1における位相演算部26及び31、位相差演算部32、時間遅れ要素33、周波数演算部34及び平均化回路35が削除され、代わりに周波数測定回路50及び三角関数演算部51が設けられている。
周波数測定回路50は、上流側センサ12から出力される検出信号SAを入力とし、この検出信号SAの信号周波数fを測定して、その測定結果を密度演算部40及び質量流量演算部41に出力する。つまり、第3実施形態における密度演算部40は、信号周波数fと温度信号ST2とを基に、下記演算式(4)から基準温度において被測定流体が測定チューブTに充満している状態の共振周波数fを算出する。なお、密度Dの演算式は上記(2)式と同様である。
=f+ K1・ST2 ・・・・・(4)
また、三角関数演算部51は、LPF24から出力されるデジタル信号DA1、微分フィルタ25から出力されるデジタル信号DA2、LPF29から出力されるデジタル信号DB1、微分フィルタ30から出力されるデジタル信号DB2を入力とすると共に、デジタル信号DA1をa、デジタル信号DA2をb、デジタル信号DB1をc、デジタル信号DB2をdとする下記演算式(5)を基に位相差ΔΦを演算する。
tanΔΦ=(bc−ad)/(ac+bd) ・・・・(5)
なお、LPF24は必ずしも設ける必要はなく、A/D変換器23の出力信号(デジタル信号DA)を直接、三角関数演算部51及び微分フィルタ25に出力するような構成としても良い。また、LPF24の代わりに振動周波数を通過させるバンドパスフィルタを設けても良い。また、LPF29は必ずしも設ける必要はなく、A/D変換器28の出力信号(デジタル信号DB)を直接、三角関数演算部51及び微分フィルタ30に出力するような構成としても良い。また、LPF29の代わりに振動周波数を通過させるバンドパスフィルタを設けても良い。
より詳細には、三角関数演算部51は、時刻tにおける、デジタル信号DA1をa、デジタル信号DA2をb、デジタル信号DB1をc、デジタル信号DB2をd、時刻t1〜tの一対のコリオリ信号(検出信号SA及びSB)の位相差の平均値の正接信号をtanΔΦとした場合に、下記演算式(6)を基にtanΔΦを演算し、そのtan-1を演算することにより、検出信号SAとSBとの位相差(ΔΦ)を演算して位相差信号θとして質量流量演算部41に出力する。
なお、このような三角関数演算部51による位相差(ΔΦ)の詳細な演算処理については、特許文献2(特許第3219122号公報)を参照されたい。
Figure 2010203921
第3実施形態における質量流量演算部41は、密度D、信号周波数f、位相差信号θ(=ΔΦ)及び温度信号ST2を基に、下記演算式(7)から質量流量Qを演算する。なお、下記演算式(7)において、f(ST2)は温度の補正項、f(D)は密度の補正項である。
=f(ST2)・f(D)・tanθ/f ・・・・・(7)
以上のように、第3実施形態に係るコリオリ質量流量計3は、第1実施形態と比べて位相差(ΔΦ)の演算手法が異なるのみであり、第1実施形態と同様の効果(デジタルフィルタリング処理の演算量及びメモリ容量を削減して、演算処理時間の短縮及び低コスト化を図ることが可能)を得ることができる。
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態に係るコリオリ質量流量計4について説明する。図6は、第4実施形態に係るコリオリ質量流量計4のブロック構成図である。なお、図6において、図5と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、第4実施形態に係るコリオリ質量流量計4は、LPF24の後段にFIRフィルタ60(第1の同相デジタルフィルタ)を追加し、LPF29の後段にFIRフィルタ61(第2の同相デジタルフィルタ)を追加した構成となっている。FIRフィルタ60は、LPF24から出力されるデジタル信号DA1を入力とし、この入力信号と同相の出力信号に変換する同相デジタルフィルタであり、基本的にA・sin(ωt)なる形のデジタル信号DA1’を微分フィルタ25及び三角関数演算部51に出力する。なお、LPF24は必ずしも設ける必要はなく、A/D変換器23の出力信号(デジタル信号DA)を直接、FIRフィルタ60に出力するような構成としても良い。また、LPF24の代わりに振動周波数を通過させるバンドパスフィルタを設けても良い。
FIRフィルタ61は、LPF29から出力されるデジタル信号DB1を入力とし、この入力信号と同相の出力信号に変換する同相デジタルフィルタであり、基本的にB・sin(ωt+ΔΦ)なる形のデジタル信号DB1’を微分フィルタ30及び三角関数演算部51に出力する。なお、LPF29は必ずしも設ける必要はなく、A/D変換器28の出力信号(デジタル信号DB)を直接、FIRフィルタ61に出力するような構成としても良い。また、LPF29の代わりに振動周波数を通過させるバンドパスフィルタを設けても良い。
このような構成において、微分フィルタ25は、入力信号(デジタル信号DA1’)を微分することにより90°異なる位相のデジタル信号DA2’を三角関数演算部51に出力する。また、微分フィルタ30は、入力信号(デジタル信号DB1’)を微分することにより90°異なる位相のデジタル信号DB2’を三角関数演算部51に出力する。
第4実施形態における三角関数演算部51は、FIRフィルタ60から出力されるデジタル信号DA1’、微分フィルタ25から出力されるデジタル信号DA2’、FIRフィルタ61から出力されるデジタル信号DB1’、微分フィルタ30から出力されるデジタル信号DB2’とを入力とすると共に、時刻tにおける、デジタル信号DA1’をa、デジタル信号DA2’をb、デジタル信号DB1’をc、デジタル信号DB2’をd、時刻t1〜tの一対のコリオリ信号(検出信号SA及びSB)の位相差の平均値の正接信号をtanΔΦとした場合に、上記演算式(6)を基にtanΔΦを演算し、そのtan-1を演算することにより、検出信号SAとSBとの位相差(ΔΦ)を演算して位相差信号θとして質量流量演算部41に出力する。
以上のように、第4実施形態に係るコリオリ質量流量計4は、第2実施形態と比べて位相差(ΔΦ)の演算手法が異なるのみであり、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、第4実施形態に係るコリオリ質量流量計4では、第2実施形態と同様に、微分フィルタ25及び30の代わりに、前段に設けられたFIRフィルタ60及び61より次数の低い異相デジタルフィルタ、例えばヒルベルト変換フィルタを設けても良い。
以上、第1〜第4実施形態に係るコリオリ質量流量計1、2、3、4について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、図7に示すように、第1実施形態に係るコリオリ質量流量計1において、LPF24と位相演算部26との間に、デジタル信号DA1(第1のデジタル信号)を所定時間だけ遅延させる遅延部44を設け、また、LPF29と位相演算部31との間に、デジタル信号DB1(第3のデジタル信号)を所定時間だけ遅延させる遅延部45を設けても良い。ここで、遅延部44の遅延時間は、微分フィルタ25にて生じる遅延時間と同等に設定されており、また、遅延部45の遅延時間は、微分フィルタ30にて生じる遅延時間と同等に設定されている。
このように遅延部44、45を設ける理由は、90°異相デジタルフィルタ(微分フィルタ25、30やヒルベルト変換フィルタ等)には特定の遅延時間が生じるため、デジタル信号DA1とデジタル信号DB1にも同等の遅延時間を与えなければ、後段の位相演算部26、31において上流側センサ12の検出信号SAの位相(θA1)と、下流側センサ13の検出信号SBの位相(θB1)とを正しく算出することができなくなるためである。
なお、上流側センサ12の検出信号SAと、下流側センサ13の検出信号SBとに同じ遅延のズレがある場合、これら検出信号SAと検出信号SBとの位相差測定では遅延のズレの成分は位相演算部26、31で相殺される。また、検出信号SAまたは検出信号SBの位相の変位量の測定(周波数演算部34による演算)では、変位量を測定したい2点間の両方に同じズレ成分が含まれるため、変位量には遅延のズレの成分は表れない。従って、上記の遅延部44、45を必ずしも設ける必要はない。
他の実施形態でも同様であり、例えば、図8に示すように、第2実施形態に係るコリオリ質量流量計2においては、FIRフィルタ42と位相演算部26との間に、デジタル信号DA1’を所定時間だけ遅延させる遅延部46を設け、また、FIRフィルタ43と位相演算部31との間に、デジタル信号DB1’を所定時間だけ遅延させる遅延部47を設けても良い。
同様に、例えば、図9に示すように、第3実施形態に係るコリオリ質量流量計3においては、LPF24と三角関数演算部51との間に、デジタル信号DA1を所定時間だけ遅延させる遅延部52を設け、また、LPF29と三角関数演算部51との間に、デジタル信号DB1を所定時間だけ遅延させる遅延部53を設けても良い。
さらに、例えば、図10に示すように、第4実施形態に係るコリオリ質量流量計4においては、FIRフィルタ60と三角関数演算部51との間に、デジタル信号DA1を所定時間だけ遅延させる遅延部54を設け、また、FIRフィルタ61と三角関数演算部51との間に、デジタル信号DB1’を所定時間だけ遅延させる遅延部55を設けても良い。
1、2、3、4…コリオリ質量流量計、T…測定チューブ、10…検出部、11…加振器、12…上流側センサ(第1センサ)、13…下流側センサ(第2センサ)、14…温度センサ、20…変換部、21…クロック信号発振器、22、27、37…トラックアンドホールド(T&H)回路、23、28、38…A/D変換器、24、29…LPF、25、30…微分フィルタ、26、31…位相演算部、32…位相差演算部、33…時間遅れ要素、34…周波数演算部、35、39…平均化回路、36…励振回路、40…密度演算部、41…質量流量演算部、42、43、60、61…FIRフィルタ、50…周波数測定回路、51…三角関数演算部、44、45、46、47、52、53、54、55…遅延部

Claims (9)

  1. 流体が流れる測定チューブの振動を検出する第1及び第2のセンサの出力信号の位相差に基づいて前記流体の質量流量を測定するコリオリ質量流量計であって、
    前記第1及び第2のセンサの出力信号をそれぞれデジタル変換する第1及び第2のA/D変換器と、
    前記第1及び第2のA/D変換器の出力デジタル信号をそれぞれ90°位相の異なるデジタル信号に変換する第1及び第2の微分フィルタと、
    前記第1のA/D変換器から出力される第1のデジタル信号、前記第1の微分フィルタから出力される第2のデジタル信号、前記第2のA/D変換器から出力される第3のデジタル信号及び前記第2の微分フィルタから出力される第4のデジタル信号を用いて前記流体の質量流量を算出する演算部と
    を備えることを特徴とするコリオリ質量流量計。
  2. 流体が流れる測定チューブの振動を検出する第1及び第2のセンサの出力信号の位相差に基づいて前記流体の質量流量を測定するコリオリ質量流量計であって、
    前記第1及び第2のセンサの出力信号をそれぞれデジタル変換する第1及び第2のA/D変換器と、
    前記第1及び第2のA/D変換器の出力デジタル信号をそれぞれフィルタリングして同一位相のデジタル信号を出力する第1及び第2の同相デジタルフィルタと、
    前記第1及び第2の同相デジタルフィルタの出力デジタル信号をそれぞれ90°位相の異なるデジタル信号に変換すると共に、前記第1及び第2の同相デジタルフィルタより次数の低い第1及び第2の異相デジタルフィルタと、
    前記第1の同相デジタルフィルタから出力される第1のデジタル信号、前記第1の異相デジタルフィルタから出力される第2のデジタル信号、前記第2の同相デジタルフィルタから出力される第3のデジタル信号及び前記第2の異相デジタルフィルタから出力される第4のデジタル信号を用いて前記流体の質量流量を算出する演算部と
    を備えることを特徴とするコリオリ質量流量計。
  3. 前記第1及び第2の異相デジタルフィルタは、微分フィルタまたはヒルベルト変換フィルタであることを特徴とする請求項2記載のコリオリ質量流量計。
  4. 前記演算部は、
    前記第1のデジタル信号と前記第2のデジタル信号との比率から第1の位相を算出する第1の位相演算部と、
    前記第3のデジタル信号と前記第4のデジタル信号との比率から第2の位相を算出する第2の位相演算部と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコリオリ質量流量計。
  5. 前記演算部は、
    前記第1の位相と前記第2の位相との差を前記位相差として算出する位相差演算部と、
    前記位相差演算部にて算出された前記位相差を基に前記流体の質量流量を算出する質量流量演算部と、
    を備えることを特徴とする請求項4記載のコリオリ質量流量計。
  6. 前記演算部は、
    前記第1のデジタル信号と前記第2のデジタル信号との比率から第1の位相を算出する第1の位相演算部、若しくは前記第3のデジタル信号と前記第4のデジタル信号との比率から第2の位相を算出する第2の位相演算部
    を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコリオリ質量流量計。
  7. 前記第1の位相演算部にて算出された前記第1の位相の変位量、若しくは前記第2の位相演算部にて算出された前記第2の位相の変位量に基づいて、前記第1若しくは第2のセンサの出力信号の周波数を算出する周波数演算部
    を備えることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載のコリオリ質量流量計。
  8. 前記演算部は、
    前記第1のデジタル信号をa、前記第2のデジタル信号をb、前記第3のデジタル信号をc、前記第4のデジタル信号をdとする下記演算式(5)を基に前記位相差ΔΦを算出する三角関数演算部と、
    前記三角関数演算部にて算出された前記位相差ΔΦを基に前記流体の質量流量を算出する質量流量演算部と
    を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコリオリ質量流量計。
    tanΔΦ=(bc−ad)/(ac+bd) ・・・・(5)
  9. 前記演算部は、所定時間だけ遅延させた前記第1のデジタル信号と前記第3のデジタル信号とを、前記位相差を求めるために使用することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のコリオリ質量流量計。
JP2009049818A 2009-03-03 2009-03-03 コリオリ質量流量計 Pending JP2010203921A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009049818A JP2010203921A (ja) 2009-03-03 2009-03-03 コリオリ質量流量計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009049818A JP2010203921A (ja) 2009-03-03 2009-03-03 コリオリ質量流量計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010203921A true JP2010203921A (ja) 2010-09-16

Family

ID=42965548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009049818A Pending JP2010203921A (ja) 2009-03-03 2009-03-03 コリオリ質量流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010203921A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07181069A (ja) * 1993-12-24 1995-07-18 Yokogawa Electric Corp コリオリ質量流量計
JPH0829229A (ja) * 1994-07-11 1996-02-02 Yokogawa Electric Corp コリオリ質量流量計
JP2000021624A (ja) * 1998-06-29 2000-01-21 Toshiba Corp 超電導コイルの保護方法及び超電導コイル装置
JP2003232826A (ja) * 2002-02-08 2003-08-22 Kawamura Electric Inc 漏電検出装置
JP2008534959A (ja) * 2005-03-29 2008-08-28 マイクロ・モーション・インコーポレーテッド 気体流材料における液体流の割合を決定するための計量器電子装置及び方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07181069A (ja) * 1993-12-24 1995-07-18 Yokogawa Electric Corp コリオリ質量流量計
JPH0829229A (ja) * 1994-07-11 1996-02-02 Yokogawa Electric Corp コリオリ質量流量計
JP2000021624A (ja) * 1998-06-29 2000-01-21 Toshiba Corp 超電導コイルの保護方法及び超電導コイル装置
JP2003232826A (ja) * 2002-02-08 2003-08-22 Kawamura Electric Inc 漏電検出装置
JP2008534959A (ja) * 2005-03-29 2008-08-28 マイクロ・モーション・インコーポレーテッド 気体流材料における液体流の割合を決定するための計量器電子装置及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3219122B2 (ja) コリオリ質量流量計
US8676518B2 (en) Signal processing method, signal processing apparatus, and Coriolis flowmeter
US8725432B2 (en) Signal processing method, signal processing apparatus, and Coriolis flowmeter
JP5249586B2 (ja) 流量計のための高速周波数・位相推定
JP4962804B2 (ja) コリオリ流量計
JP3200827B2 (ja) コリオリ質量流量計
US8700343B2 (en) Signal processing method, signal processing apparatus, and Coriolis flowmeter
WO2011102032A1 (ja) 信号処理方法、信号処理装置、およびコリオリ流量計
JP5098526B2 (ja) コリオリ質量流量計
JP2010203921A (ja) コリオリ質量流量計
JP6504594B2 (ja) コリオリ質量流量計
JP6428016B2 (ja) デジタル信号処理回路
JP3555632B2 (ja) コリオリ質量流量計
JP5549842B2 (ja) コリオリ流量計および周波数測定方法
JP3161664B2 (ja) コリオリ質量流量計
JP5459615B2 (ja) コリオリ流量計
JP2011122915A (ja) コリオリ流量計
JP2018115961A (ja) フィールド機器及びフィールド機器管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110825

A977 Report on retrieval

Effective date: 20130225

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20130305

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130410

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130514