JP3555632B2 - コリオリ質量流量計 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、コリオリ質量流量計に関し、特に測定精度を向上させ、記憶容量及び演算量を減少させたコリオリ質量流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】
コリオリ質量流量計とは、被測定流体が流れる管を振動させ、この際に生じるコリオリ力を検出して被測定流体の質量流量を測定する装置である。
【0003】
図4はこのような従来のコリオリ質量流量計のセンサ部の一例を示す平面図である。図4において1はチューブ、2及び3はチューブ1の固定端、4は加振器、5a及び5bは振動検出器、6は温度検出器である。また、1〜6はセンサ部50を構成している。
【0004】
チューブ1は固定端2及び3の部分で固定され、チューブ1の中心部分には加振器4が設けられる。また、固定端2及び3の間であって固定端2及び3の近傍には振動検出器5a及び5bがそれぞれ設けられ、固定端2及び3の外側であって固定端3の近傍には温度検出器6が設けられる。
【0005】
ここで、図4に示す従来例の動作を図5を用いて説明する。図5はチューブ1の振動モードを説明する説明図である。チューブ1の内部に図4中”イ”及び”ロ”に示すように被測定流体を流し、加振器4によりチューブ1に振動を印加する。
【0006】
振動の印加方向に関してはチューブ1が中心部分が振動の腹になるように印加される。即ち、図5中”M1”及び”M2”に示すような1次モードの形状で振動する。この時、コリオリ力によって図5中”M3”及び”M4”に示すような2次モードの形状でコリオリ振動が生じる。
【0007】
実際には前記2つの振動が重畳された状態でチューブ1が振動することになる。そして、この振動を振動検出器5a及び5bでそれぞれ検出して信号処理することにより、質量流量を求める。
【0008】
図6は従来のコリオリ質量流量計の一例を示す構成ブロック図である。ここで、5a、5b及び50は図4と同一符号を付してある。図6において7は周波数測定回路、8はタイミング生成回路、9及び12はトラックアンドホールド回路(以下、T&H回路と呼ぶ。)、10及び13はA/D変換器、11及び14はデスクリート・フーリエ変換回路(以下、DFT回路と呼ぶ。)、15は位相差演算回路、16は励振回路である。
【0009】
また、100及び101は振動検出器5a及び5bの出力信号、102は周波数信号、103はタイミング信号、104は位相差信号である。
【0010】
振動検出器5aの出力信号100は周波数測定回路7、T&H回路9及び励振回路16にそれぞれ接続され、振動検出器5bの出力信号101はT&H回路12に接続される。
【0011】
T&H回路9及び12の出力はA/D変換器10及び13に接続され、A/D変換器10及び13の出力はDFT回路11及び14に接続される。DFT回路11及び14の出力はそれぞれ位相差演算回路15に接続され、位相差演算回路15は位相差信号104を出力する。
【0012】
また、周波数測定回路7の出力信号である周波数信号102はタイミング生成回路8に接続され、タイミング生成回路8の出力であるタイミング信号103はT&H回路9及び12にそれぞれ接続される。さらに、励振回路16の出力は励振信号としてセンサ部50に供給される。
【0013】
ここで、図6に示す従来例の動作を説明する。周波数測定回路7では振動検出器5aの出力信号100に基づき周波数を測定して周波数信号102を出力する。タイミング生成回路8は周波数信号102に基づいてチューブ1の振動の1周期を正確にN等分(Nは自然数)してタイミング信号103を発生させる。
【0014】
出力信号100及び101はタイミング信号103に基づきT&H回路9及び12でトラック・ホールドされ、取り込まれた信号はA/D変換器10及び13でディジタル信号に変換される。
【0015】
DFT回路11及び14ではA/D変換器10及び13の出力を周波数領域にディスクリート・フーリエ変換し、ディスクリート・フーリエ変換された信号の実数部成分と虚数部成分との比から位相を求めてそれぞれ出力する。
【0016】
位相差演算回路15ではDFT回路11及び14から出力される位相の差を演算することにより位相差を得て位相差信号104として出力する。
【0017】
この位相差信号104は被測定流体の質量流量に比例するので、位相差信号104に基づき図示しない回路により質量流量を求める。但し、実際には温度変動により位相差信号104が変動するため、図4中の温度検出器6の出力に基づき温度補償をした後で質量流量信号として出力することになる。
【0018】
一方、励振回路16は出力信号100に基づき励振信号を発生させて、図4中の加振器4を駆動する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、コリオリ力によって生じるコリオリ振動成分は加振器4によって励振される励振振動成分と比較して数100分の1程度の振幅であるためS/Nが良くないと言った問題点がある。
【0020】
一方、DFT回路11及び14ではディスクリート・フーリエ変換に使用する正弦波及び余弦波のデータをDFT回路11及び14内等に格納しておく必要があり記憶容量が大きくなる。
【0021】
また、出力信号100及び101の各々の位相信号を求める際には”tan−1 ”の演算をする必要があり演算量が増加してしまうと言った問題点がある。
従って本発明の目的は、質量流量が精度良く測定でき、記憶容量及び演算量を減少させることが可能なコリオリ質量流量計を実現することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明の第1では、
被測定流体が流れる両端が固定された管を振動させ、この際に生じるコリオリ力を2つの振動検出器で検出して前記被測定流体の質量流量を測定するコリオリ質量流量計において、
前記2つの振動検出器の出力信号を各々増幅した後に和信号及び差信号を求めると共にこれら和信号を”η”倍、差信号を”γη”倍にそれぞれ増幅して出力するアナログ演算手段と、
このアナログ演算手段からの和信号及び差信号を取り込むサンプリング手段と、
このサンプリング手段の和信号及び差信号をディスクリート・フーリエ変換すると共にディスクリート・フーリエ変換した和信号の実数部成分”S 107 ”及び虚数部成分”S 108 ”と、ディスクリート・フーリエ変換した差信号の実数部成分”S 105 ”及び虚数部成分”S 106 ”とから、
2γ ( 106 ・S 107 −S 105 ・S 108 ) { γ 2 ( 107 2 +S 108 2 ) ( 105 2 +S 106 2 )}
を演算して位相差を求め、求めた位相差に基づき質量流量を演算するディジタル演算手段と
を備えたことを特徴とするものである。
【0024】
【作用】
初期段階において2つの振動検出器の出力の和信号及び差信号を求め、和信号及び差信号をディスクリート・フーリエ変換した信号の各々の実数部成分及び虚数部成分を用いることにより、コリオリ振動成分を選択的に取り出すことができるのでS/Nが改善される。
【0025】
また、2つの増幅器によって初期段階において2つの振動検出器の出力に振幅差をつけることにより、後に信号処理が容易な振幅レベルにすることが可能である。
【0026】
2つの振動検出器の出力の乗算信号と、一方の出力及び他方の出力を90°移相させた信号の乗算信号とのそれぞれの累算結果に基づき質量流量を演算することにより、従来例で用いられていたDFT回路が不要になり、ディスクリート・フーリエ変換に使用する正弦波及び余弦波のデータを格納しておく必要がなくなる。
【0027】
また、累算結果の比を取り直接位相差信号を求めることから、位相信号を求める際の”tan−1 ”の演算が不要になる。
【0028】
【実施例】
以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係るコリオリ質量流量計の第1の実施例を示す構成ブロック図である。ここで、5a,5b,7〜10,12,13,16,50,100及び101は図6と同一符号を付してある。
【0029】
図1において11a及び14aはDFT回路、17,18,21及び22は増幅器、19は減算器、20は加算器、23は演算回路である。また、105及び107は実数部成分信号、106及び108は虚数部成分信号、109は位相差信号である。
【0030】
また、17〜22はアナログ演算手段51を、7〜10,12及び13はサンプリング手段52を、11a,14a及び23はディジタル演算手段53をそれぞれ構成している。
【0031】
振動検出器5aの出力信号100は周波数測定回路7、励振回路16及び増幅器17にそれぞれ接続され、振動検出器5bの出力信号101は増幅器18に接続される。
【0032】
増幅器17の出力は減算器19の加算入力端子及び加算器20の一方の入力端子にそれぞれ接続され、増幅器18の出力は減算器19の減算入力端子及び加算器20の他方の入力端子にそれぞれ接続される。
【0033】
減算器19及び加算器20の出力はそれぞれ増幅器21及び22を介してT&H回路9及び12に接続される。T&H回路9及び12の出力はA/D変換器10及び13に接続され、A/D変換器10及び13の出力はDFT回路11a及び14aにそれぞれ接続される。
【0034】
DFT回路11aの出力である実数部成分信号105及び虚数部成分信号106とDFT回路14aの出力である実数部成分信号107及び虚数部成分信号108とはそれぞれ演算回路23に接続され、演算回路23は位相差信号109を出力する。
【0035】
また、周波数測定回路7の出力はタイミング生成回路8に接続され、タイミング生成回路8の出力はT&H回路9及び12にそれぞれ接続される。さらに、励振回路16の出力は励振信号としてセンサ部50に供給される。
【0036】
ここで、図1に示す第1の実施例の動作を説明する。但し、図6に示す従来例と同様の動作に関しては説明は省略する。また、増幅器17,18,21及び22の利得はそれぞれ”1”、”α(=0.5〜0.99)”、”γη”及び”η”に設定する。
【0037】
また、出力信号100及び101を”S100 ”及び”S101 ”として、
100=A1・cosθ+B1・sinθ (1)
101=A2・cosθ+B2・sinθ (2)
とする。
【0038】
出力信号101は増幅器18で”α”倍されて加減算されるので、減算器19及び加算器20の出力はそれぞれ、”S100−α・S101 ”及び”S100+α・S101 ”となる。
【0039】
この結果はさらに増幅器21及び22で係数が乗じられるので、
Figure 0003555632
となる。
【0040】
式(3)及び(4)に示された信号がDFT回路11a及び14aでディスクリート・フーリエ変換されて得られる各々の信号105,106,107及び108を”S105 ”、”S106 ”、”S107 ”及び”S108 ”とすれば、
Figure 0003555632
となる。
【0041】
また、出力信号100及び101の位相差”Δφ”とすれば、位相差信号109である”tanΔφ ”は、
tanΔφ=(A2・B1−A1・B2)/(A1・A2+B1・B2) (9)
となる。
【0042】
ここで、一般に出力信号100及び101をそのままディスクリート・フーリエ変換して、それぞれの変換結果の実数部成分と虚数部成分を式(9)に代入して位相差信号を求めることは図6に示す従来例で用いられているように周知である。
【0043】
但し、出力信号100と出力信号101との和信号及び差信号をディスクリート・フーリエ変換した場合には、それぞれの変換結果の実数部成分と虚数部成分を式(9)にはそのまま適用できなかった。
【0044】
しかしながら、式(9)は式(5)〜(8)を用いることにより、
Figure 0003555632
と変形できて、出力信号100と出力信号101との和信号及び差信号をディスクリート・フーリエ変換して得られる各々の実数部成分と虚数部成分を用いて位相差を演算することができる。
【0045】
従って、演算回路23はDFT回路11a及び14aの出力である信号105〜108を用いて式(10)の演算を行うことにより位相差信号109を得ることができる。
【0046】
また、被測定流体の質量流量”Q”は式(10)に比例し、励振周波数”f”に反比例するから、
Q=K・tanΔφ/f (11)
但し、”K”は温度及び被測定流体の密度の関連した補正係数である。
で表され、式(10)を代入することによって質量流量”Q”を求めることができる。
【0047】
この結果、初期段階において2つの振動検出器5a及び5bの出力の和信号及び差信号を求め、和信号及び差信号をディスクリート・フーリエ変換した信号の各々の実数部成分及び虚数部成分を用いて式(9)で演算することにより、コリオリ振動成分を選択的に取り出すことができるのでS/Nが改善される。
【0048】
また、増幅器17及び18によって初期段階において2つの振動検出器5a及び5bの出力に振幅差をつけることにより、後に信号処理が容易な振幅レベルにすることが可能である。
【0049】
また、図2は本発明に係るコリオリ質量流量計の第2の実施例を示す構成ブロック図である。ここで、5a,5b,7〜10,12,13,16,50,52,100及び101は図1と同一符号を付してある。図2において24は移相器、25及び26は乗算器、27及び28は累算器、29は除算器である。また、24〜29は演算手段54を構成している。
【0050】
振動検出器5aの出力信号100は周波数測定回路7、T&H回路9及び励振回路16にそれぞれ接続され、振動検出器5bの出力信号101はT&H回路12に接続される。
【0051】
T&H回路9及び12の出力はA/D変換器10及び13に接続され、A/D変換器10の出力は移相器24及び乗算器25の一方の入力端子に接続され、A/D変換器13の出力は乗算器25の他方の入力端子及び乗算器26の一方の入力端子に接続される。また、移相器24の出力は乗算器26の他方の入力端子に接続される。
【0052】
乗算器25及び26の出力は累算器27及び28に接続され、累算器27及び28の出力は除算器29にそれぞれ接続される。除算器29は位相差信号を出力する。
【0053】
また、周波数測定回路7の出力はタイミング生成回路8に接続され、タイミング生成回路8の出力はT&H回路9及び12、移相器24、乗算器25及び26にそれぞれ接続される。さらに、励振回路16の出力は励振信号としてセンサ部50に供給される。
【0054】
ここで、図2に示す第2の実施例の動作を説明する。但し、図6に示す従来例と同様の動作に関しては説明は省略する。
【0055】
A/D変換器10及び13の出力を簡単のために基本波のみを含む正弦波と仮定し、それぞれ”S10”及び”S13”とし、その位相差を”Δφ”すると、
Figure 0003555632
となる。
【0056】
但し、式(12)において第1項及び第2項はA/D変換器13の出力のうち励振成分及びコリオリ成分をそれぞれ示しており、
=B +B (14)
tanΔφ=B/B (15)
という関係がある。
【0057】
乗算器25はA/D変換器10及び13の出力とを乗算するので、その出力”S25”は、
25=A・sinθ・(B・sinθ+B・cosθ) (16)
となる。
【0058】
また、乗算器26はA/D変換器13の出力とA/D変換器10の出力を90°移相したものを乗算するので、その出力”S26”は、
26=A・cosθ・(B・sinθ+B・cosθ) (17)
となる。
【0059】
乗算器25及び26の出力はさらに累算器27及び28で振動の1周期若しくは複数周期に渡って累算されて、
Figure 0003555632
となる。
【0060】
除算器29では式(17)と式(18)の比をとることにより、
A・B/A・B=B/B=tanΔφ (20)
を得る。
【0061】
ここで、被測定流体の質量流量”Q”は前述の式(11)に示すように表され、式(20)を用いて質量流量”Q”を求めることができる。
【0062】
この結果、2つの振動検出器の出力の乗算信号と、一方の出力及び他方の出力を90°移相させた信号の乗算信号とのそれぞれの累算結果に基づき質量流量を演算することにより、従来例で用いられていたDFT回路が不要になり、ディスクリート・フーリエ変換に使用する正弦波及び余弦波のデータを格納しておく必要がなくなり記憶容量が減少する。
【0063】
また、累算結果の比を取り直接位相差信号を求めることから、位相信号を求める際の”tan−1 ”の演算が不要になるので演算量が減少する。
【0064】
また、図3は本発明に係るコリオリ質量流量計の第3の実施例を示す構成ブロック図である。ここで、5a,5b,7〜10,12,13,16,50,100及び101は図1と同一符号を付してある。
【0065】
図3において17a,18a,21a及び22aは増幅器、19aは減算器、20aは加算器、24aは移相器、25a及び26aは乗算器、27a及び28aは累算器、29aは除算器、30はT&H回路、31はA/D変換器である。
【0066】
また、17a〜22aはアナログ演算手段51aを、7〜10,12,13,30及び31はサンプリング手段52aを、24a〜29aは演算手段54aをそれぞれ構成している。
【0067】
振動検出器5aの出力信号100は周波数測定回路7、励振回路16及び増幅器17aにそれぞれ接続され、振動検出器5bの出力信号101は増幅器18aに接続される。
【0068】
増幅器17aの出力は減算器19aの加算入力端子、加算器20aの一方の入力端子及びT&H回路30にそれぞれ接続され、増幅器18aの出力は減算器19aの減算入力端子及び加算器20aの他方の入力端子にそれぞれ接続される。
【0069】
減算器19a及び加算器20aの出力はそれぞれ増幅器21a及び22aを介してT&H回路9及び12に接続される。T&H回路9、12及び30の出力はA/D変換器10、13及び31に接続される。
【0070】
A/D変換器31の出力は移相器24a及び乗算器25aの一方の入力端子に接続され、A/D変換器10の出力は乗算器25aの他方の入力端子に接続される。
【0071】
また、A/D変換器13の出力は乗算器26aの一方の入力端子に接続され、さらに、移相器24aの出力は乗算器26aの他方の入力端子に接続される。
【0072】
乗算器25a及び26aの出力は累算器27a及び28aにそれぞれ接続され、累算器27a及び28aの出力は除算器29aにそれぞれ接続され、除算器29aは位相差信号を出力する。
【0073】
また、周波数測定回路7の出力はタイミング生成回路8に接続され、タイミング生成回路8の出力はT&H回路9、12及び30、移相器24a、乗算器25a及び26aにそれぞれ接続される。さらに、励振回路16の出力は励振信号としてセンサ部50に供給される。
【0074】
図3に示す第3の実施例は第1及び第2の実施例を組み合わせたものであり、詳しい動作に関しては説明は省略する。
【0075】
このような構成にすることによって、コリオリ振動成分を選択的に取り出すことができるのでS/Nが改善され、記憶容量及び演算量を減少させることが可能なコリオリ質量流量計が実現できる。
【0076】
なお、図1〜図3に示す実施例では出力信号100を励振回路16に入力しているが、出力信号101を用いても良い。また、A/D変換器10,13及び31に関してはT&H機能を有するものであれはT&H回路9,12及び30は不要であり、マルチプレクサ等を用いればA/D変換器は1つでも良い。
【0077】
また、図1〜図3に示す実施例では出力信号100及び101をA/D変換器によって変換されたディジタル信号に基づき信号処理を行っているが、アナログ値のままアナログ演算処理をしても良い。
【0078】
また、図1〜図3に示す実施例では図4に示すような直管状のチューブを用いているがこれに限る訳ではなく、どのような形状のチューブであっても良い。例えば、U字管状等のものでも良い。また、チューブの励振モード、方法等に関しても何ら限定するものではない。
【0079】
また、振動検出器5a及び5bの接続関係を変えることにより、直接的に差信号及び和信号を求めても良い。
【0080】
また、検出コイルの巻数を変化させて振動検出器5a及び5bの感度を変化させることにより、増幅器17及び18等を省略しても良い。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
請求項1の発明に関しては、初期段階において2つの振動検出器の出力の和信号及び差信号を求め、和信号及び差信号をディスクリート・フーリエ変換した信号の各々の実数部成分及び虚数部成分から位相差を求めることにより、質量流量が精度良く測定することが可能なコリオリ質量流量計が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコリオリ質量流量計の第1の実施例を示す構成ブロック図である。
【図2】本発明に係るコリオリ質量流量計の第2の実施例を示す構成ブロック図である。
【図3】本発明に係るコリオリ質量流量計の第3の実施例を示す構成ブロック図である。
【図4】従来のコリオリ質量流量計のセンサ部の一例を示す平面図である。
【図5】チューブの振動モードを説明する説明図である。
【図6】従来のコリオリ質量流量計の一例を示す構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 チューブ
2,3 固定端
4 加振器
5a、5b 振動検出器
6 温度検出器
7 周波数測定回路
8 タイミング生成回路
9,12,30 トラックアンドホールド回路
10,13,31 A/D変換器
11,11a,14,14a デスクリート・フーリエ変換回路
15 位相差演算回路
16 励振回路
17,17a,18,18a,21,21a,22,22a 増幅器
19,19a 減算器
20,20a 加算器
23 演算回路
24,24a 移相器
25,25a,26,26a 乗算器
27,27a,28,28a 累算器
29,29a 除算器
50 センサ部
51,51a アナログ演算手段
52,52a サンプリング手段
53 ディジタル演算手段
54,54a 演算手段
100,101 出力信号
102 周波数信号
103 タイミング信号
104,109 位相差信号
105,107 実数成分信号
106,108 虚数成分信号

Claims (1)

  1. 被測定流体が流れる両端が固定された管を振動させ、この際に生じるコリオリ力を2つの振動検出器で検出して前記被測定流体の質量流量を測定するコリオリ質量流量計において、
    前記2つの振動検出器の出力信号を各々増幅した後に和信号及び差信号を求めると共にこれら和信号を”η”倍、差信号を”γη”倍にそれぞれ増幅して出力するアナログ演算手段と、
    このアナログ演算手段からの和信号及び差信号を取り込むサンプリング手段と、
    このサンプリング手段の和信号及び差信号をディスクリート・フーリエ変換すると共にディスクリート・フーリエ変換した和信号の実数部成分”S 107 ”及び虚数部成分”S 108 ”と、ディスクリート・フーリエ変換した差信号の実数部成分”S 105 ”及び虚数部成分”S 106 ”とから、
    2γ ( 106 ・S 107 −S 105 ・S 108 ) { γ 2 ( 107 2 +S 108 2 ) ( 105 2 +S 106 2 )}
    を演算して位相差を求め、求めた位相差に基づき質量流量を演算するディジタル演算手段と
    を備えたことを特徴とするコリオリ質量流量計。
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