JP3161664B2 - コリオリ質量流量計 - Google Patents

コリオリ質量流量計

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JP3161664B2 JP01527394A JP1527394A JP3161664B2 JP 3161664 B2 JP3161664 B2 JP 3161664B2 JP 01527394 A JP01527394 A JP 01527394A JP 1527394 A JP1527394 A JP 1527394A JP 3161664 B2 JP3161664 B2 JP 3161664B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両端が固定されている
測定チューブ内に被測定流体を流し励振装置により測定
チューブを所定モードで振動させ測定チューブの中央に
対して上下流で得られる一対のコリオリ信号を用いて質
量流量を測定するコリオリ質量流量計に係り、特に、安
定にかつ精度良く質量流量が得られるように改良された
コリオリ質量流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のコリオリ質量流量計のセン
サ部の構成を示す構成図である。図4は図3に示すコリ
オリ質量流量計のセンサ部の動作を説明する説明図、図
5は図3に示すセンサ部と組合せて質量流量を演算する
変換部の構成を示す構成図である。
【0003】以下、図3〜図5を用いて従来のコリオリ
質量流量計について説明する。この場合の測定チューブ
は、例えばU字管方式など他の方式でも良いが、簡単の
ため直管方式のもので以下に説明する。
【0004】1は被測定流体を流す測定チューブであ
り、この測定チューブ1の両端は支持部材2、3に固定
されている。この測定チューブ1の中央部近傍には、こ
の測定チューブ1を上下に機械振動をさせる加振器4が
設置されている。
【0005】そして、測定チューブ1の支持部材2、3
に固定されている近傍には、この測定チューブ1の振動
を検出するセンサ5A、5Bが固定されている。また、
支持部材3の近傍には温度補償に使用する温度センサ6
が設けられている。以上によりセンサ部SNSが構成さ
れている。
【0006】加振器4から測定チューブ1に図4のM
1、M2に示すような1次モードの形状で振動が与えら
れている状態で、測定チューブ1に被測定流体が流れる
と、M3、M4に示すような2次モードの形状で測定チ
ューブ1が振動する。
【0007】実際には、この2種類の振動パターンが重
畳された形で測定チューブ1が振動する。測定チューブ
1のこの変形をセンサ5A、5Bで検出して変位信号S
A、SBとして図5に示す変換部TR1に送出する。
【0008】センサ5Aで検出された変位信号SAは、
周波数測定回路7に入力されて、ここで信号周波数fA
が測定される。信号周波数fAはタイミング生成回路8
に出力され、ここで測定チューブ1の振動の1周期を正
確にN等分(Nは自然数)して得たN個所の点を指定す
るサンプリングのタイミング信号TSが生成される。
【0009】一方、変位信号SAはトラックアンドホー
ルド(T&H)回路9に出力され、ここでサンプリング
タイミング信号TSにより変位信号SAの各周期のN個の
時点で順次サンプル/ホールドされる。ホールドされた
変位信号SAはアナログ/デジタル変換器10に出力さ
れ、ここで順次デジタル信号DA1に変換される。
【0010】デジタル信号DA1は、デスクリートフーリ
エ変換(DFT)回路11で周波数領域にフーリエ変換
され、変換された信号の実数成分と虚数成分との比から
位相θA1が演算される。
【0011】また、センサ5Bで検出された変位信号S
Bは、トラックアンドホールド(T&H)回路12に出
力され、ここでサンプリングタイミング信号TSにより
変位信号SBの各周期のN個の時点で順次サンプル/ホ
ールドされる。ホールドされた変位信号SBはアナログ
/デジタル変換器13に出力され、ここで順次デジタル
信号DB1に変換される。
【0012】デジタル信号DB1は、デスクリートフーリ
エ変換(DFT)回路14で周波数領域にフーリエ変換
され、変換された信号の実数成分と虚数成分との比から
位相信号θB1が演算される。
【0013】15は位相差演算回路であり、この位相差
演算回路15はDFT回路11から順次出力される信号
位相θA1と、DFT回路14から順次出力される信号位
相θ B1との差を演算して位相差信号θ1として順次出力
する。
【0014】この位相差信号θ1は被測定流体の質量流
量に比例するが、温度センサ6で検出された温度信号を
用いて図示しない回路でこの位相差信号θ1に対して温
度補償をして正確な質量信号として出力される。また、
励振回路16には変位信号SAが入力され、この変位信
号SAに対応する加振電圧を加振器4に出力し、加振器
4を例えば正弦波状に駆動する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようなコリオリ質量流量計は、測定チューブの振動周波
数の1周期を正確にN等分して得たN個所の点における
サンプリング値を用いる必要から、タイミング生成回路
を必要とする上に、この振動周波数は被測定流体の密
度、温度などにより変動するので、測定値に変動が生じ
不安定になり、出力が精度良く追従することができない
という問題がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するための主な構成として、両端が固定されている
測定チューブ内に被測定流体を流し励振装置により先の
測定チューブを振動させ先の測定チューブの中央に対し
て上下流で得られる正弦波状に変化する一対のコリオリ
信号を用いて質量流量を測定するコリオリ質量流量計に
係り、先の各コリオリ信号をデジタル信号に変換する一
対のアナログ/デジタル変換手段と、先のデジタル信号
を自乗して自乗信号として出力する一対の自乗演算手段
と、これらの自乗信号の各々の移動平均を演算してそれ
ぞれ移動平均信号として出力する一対の移動平均演算手
段と、これ等の移動平均信号に関連する信号の平方根を
演算してそれぞれ平方根信号として出力する一対の平方
根演算手段と、これらの平方根信号と先のデジタル信号
の比率を演算し一対の比率信号を出力する一対の比率演
算手段と、これらの一対の比率信号の逆三角関数を演算
して一対の関数信号として出力する一対の関数演算手段
と、これらの一対の関数信号の差を演算して差信号とし
て出力する差演算手段と、この差信号の移動平均を演算
して先の質量流量の演算に用いる位相差信号を出力する
移動平均演算手段とを具備するようにしたものである。
【0017】
【作 用】一対のアナログ/デジタル変換手段は、両端
が固定されている測定チューブ内に被測定流体を流し励
振装置により先の測定チューブを振動させ先の測定チュ
ーブの中央に対して上下流で得られる正弦波状に変化す
る一対のコリオリ信号をデジタル信号に変換する。
【0018】一対の自乗演算手段は先のデジタル信号を
自乗して自乗信号として出力し、一対の移動平均演算手
段は、これらの自乗信号の各々の移動平均を演算してそ
れぞれ移動平均信号として出力する。
【0019】一対の平方根演算手段はこれ等の移動平均
信号に関連する信号の平方根を演算してそれぞれ平方根
信号として出力する。そして、一対の比率演算手段はこ
れらの平方根信号と先のデジタル信号の比率を演算し一
対の比率信号を出力する。
【0020】また、一対の関数演算手段はこれらの一対
の比率信号の逆三角関数を演算して一対の関数信号とし
て出力し、差演算手段はこれらの一対の関数信号の差を
演算して差信号として出力する。そして、移動平均演算
手段はこの差信号の移動平均を演算して先の質量流量の
演算に用いる位相差信号を出力する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明する。図1は本発明の1実施例の構成を示すブロック
図である。図1に示すセンサ部SNRは、図3に示すセ
ンサ部の構成とほぼ同様な構成であるが、直管の測定チ
ューブ1は開放端が支持部材2、3に固定されたU字状
の測定チューブ20に、加振器4が加振器21に、セン
サ5A、5Bがセンサ22A、22Bにそれぞれ対応し
て構成されている。
【0022】次に、測定チューブ20は加振器21によ
り正弦波状に加振されており、測定流体が流されると、
センサ22A、22Bにはそれぞれ SA=Am・SINωt (1) B=Bm・SIN(ωt+Φ) (2) なるセンサ信号が発生する。
【0023】ωは加振器21による加振の角周波数、A
m、Bmはそれぞれセンサ信号の最大振幅、Φはセンサ2
2Aの信号に対するセンサ22Bの信号の測定流体が流
れることにより発生した位相遅れを示す。
【0024】これ等のセンサ信号SA、SBはそれぞれ増
幅器23A(23B)により増幅され、サンプル/ホー
ルド回路(S/H)24A(24B)に出力される。サ
ンプル/ホールド回路24A(24B)は制御回路25
から出力されるサンプリング信号tsのタイミングによ
りサンプル/ホールドされる。制御回路25は加振器2
1を正弦波状に振動させる駆動信号VDをも供給する。
【0025】サンプル/ホールドされた信号は、アナロ
グ/デジタル変換器26A(26B)に出力され、ここ
で次のようにデジタルのサンプルデータAi(Bi)に変
換される。 Ai=Am・SINωti (3) i=Bm・SIN(ωti+Φ) (4) tiはサンプリングの時刻であり、(ti−ti-1)はセンサ
信号SA、SBの正弦波の周期Tに比べて十分に小さい値
とする。
【0026】自乗回路27A(27B)は、これらのサ
ンプルデータAi(Bi)をそれぞれ自乗演算して、それ
ぞれ自乗信号VSQ(A)(VSQ(B))として出力する。移
動平均回路28A(28B)は、これらの自乗信号VSQ
(A)(VSQ(B))の時系列的に順次得られる一連のデー
タの移動平均を算定して移動平均値VSM(A)(V
SM(B))を算定する。
【0027】移動平均値VSM(A)(VSM(B))は、それ
ぞれ2倍の増幅度を持つ増幅器29A(29B)で増幅
され差演算回路30A(30B)に出力される。差演算
回路30A(30B)は増幅器29A(29B)の出力
信号と自乗信号VSQ(A)(V SQ(B))との差を演算して
差信号VDS(A)(VDS(B))として出力する。
【0028】平方根演算回路31A(31B)は、差信
号VDS(A)(VDS(B))の平方根を演算して平方根
信号VRS(A)(VRS(B))として比率演算回路32
A(32B)に出力する。
【0029】比率演算回路32A(32B)は、サンプ
ルデータAi(Bi)と平方根信号V RS(A)(V
RS(B))との比率を演算して比率信号VRT(A)(V
RT(B))として関数演算回路33A(33B)に出力
する。
【0030】関数演算回路33A(33B)は比率信号
RT(A)(VRT(B))のtan-1或いはcot-1の演算を
実行し、関数信号VFS(A)(VFS(B))として差演
算回路34に出力する。
【0031】差演算回路34はこれらの関数信号V
FS(A)と関数信号VFS(B)との差を演算して、移動
平均回路35に出力し、ここで移動平均が演算されてそ
の出力端に位相差信号θABとして出力する。
【0032】次に、以上のように構成された図1に示す
実施例の動作について数式を用いて説明する。式
(1)、(2)で示すセンサ信号SA、SBは、サンプル
/ホールド回路24A(24B)を介してアナログ/デ
ジタル変換器26A(26B)の出力端に式(3)、
(4)で示すサンプルデータAi(Bi)を出力する。
【0033】これらのサンプルデータAi(Bi)は、自
乗回路27A(27B)で自乗され、さらに移動平均回
路28A(28B)で移動平均されてその出力端に移動
平均信号VSM(A)(VSM(B))として出力される。
【0034】この移動平均信号VSM(A)は、増幅器29
Aで2倍に増幅することにより、 2VSM(A)=2(i=0Σn-1i 2)/n =2[i=0Σn-1(Am・SINωti2]/n =Am 2 (5) と近似されて出力される。
【0035】同様にして、移動平均信号VSM(B)は、増
幅器29Bで2倍に増幅することにより、 2VSM(B)=2(i=0Σn-1i 2)/n =2[i=0Σn-1(Bm・SIN(ωti+Φ))2]/n =Bm 2 (6) と近似されて出力される。ここで、nは十分に大きな整
数である。
【0036】次に、差演算回路30Aは、移動平均信号
2VSM(A)と自乗信号VSQ(A)との差を次のように演算
して差信号VDS(A)として出力する。 VDS(A)=2VSM(A)−VSQ(A) =Am 2−(Am・SINωti2 =(Am・COSωti2 (7)
【0037】同様にして、差演算回路30Bは、移動平
均信号2VSM(B)と自乗信号VSQ(B)との差を次のよう
に演算して差信号VDS(B)として出力する。 VDS(B)=2VSM(B)−VSQ(B) =Bm 2−(Bm・SIN(ωti+Φ))2 =(Bm・COS(ωti+Φ))2 (8)
【0038】そこで、平方根演算回路31Aと31B
は、それぞれ次のように差信号VDS(A)とVDS(B)
の平方根を演算して平方根信号VRS(A)とVRS(B)
として比率演算回路32Aと32Bに出力する。 VRS(A)=Am・COSωti (9) VRS(B)=Bm・COS(ωti+Φ) (10)
【0039】比率演算回路32Aは、アナログ/デジタ
ル変換器26Aから出力されるサンプルデータAiと、
平方根演算回路31Aから出力される平方根信号V
RS(A)との比率を、(3)式と(9)式に従って次の
ように演算して比率信号VRT(A)として関数演算回路
33Aに出力する。 VRT(A)=Ai/VRS(A) =tanωti (11)
【0040】同様にして、比率演算回路32Bは、サン
プルデータBiと、平方根信号VRS(B)との比率を、
(4)式と(10)式に従って次のように演算して比率
信号VRT(B)として関数演算回路33Bに出力する。 VRT(B)=Ai/VRS(B) =tan(ωti+Φ) (12)
【0041】次に、関数演算回路33A(33B)は、
それぞれ(11)式と(12)式を用いて比率信号VRT
(A)(VRT(B))のtan-1の演算を次のように実行
し、関数信号VFS(A)(VFS(B))として差演算回
路34に出力する。 VFS(A)=tan-1(VRT(A)) =tan-1(tanωti)=ωti (13) VFS(B)=tan-1(VRT(B)) =tan-1(tan(ωti+Φ))=ωti+Φ (14)
【0042】差演算回路34はこれらの関数信号V
FS(A)と関数信号VFS(B)との差を次のように演算
して、移動平均回路35に出力し、ここで移動平均が演
算されてその出力端に位相差信号θABとして出力する。 θAB=VFS(B)−VFS(A) =Φ (15)
【0043】なお、これ等の演算で移動平均の演算を行
うのは、各種演算の過程でパルス的に入るノイズの影響
を低減させるためである。この位相差信号θABは、測定
流体が流れることによって発生するコリオリ力に起因し
てセンサ22A、22Bに生じる位相差Φに対応するの
で、この位相差Φの関数f(θAB)として測定流体の質
量流量QMが演算できる。
【0044】今までの比率演算の説明では、比率演算回
路32Aは、VRT(A)=Ai/VR S(A)の形の比率
演算を実行したが、VRT(A)=VRS(A)/Aiの形
の比率演算を実行すると、COTωtiが得られるので、関
数演算回路33AでCOT-1なる逆三角関数演算を実行し
てωtiを得ることができる。
【0045】同様にして、比率演算回路32Bと関数演
算回路33Bでも同様な演算を実行することにより(ω
ti+Φ)を得て、これらの差を差演算回路34で演算し
ても(15)式で示す位相差信号θABを得ることができ
る。
【0046】なお、比率演算回路32A、32Bで比率
演算を実行する際に、分母に当たるデータがゼロに近く
なるときは、演算結果が不正確になるので、分子と分母
とを入れ換えて逆正接或いは逆余接の何れかの値を用い
るこことができる。また、分母に当たるデータが所定の
値より小さくなったときには、その比率演算の結果を捨
てるようにしてもよい。
【0047】さらに、今までの説明では、加振器21を
SIN波状に振動させ、センサ22A、22Bに発生する
センサ信号もSIN波状のもので説明したが、加振器21
をCOS波状に振動させれば、センサ22A、22Bに発
生するセンサ信号もCOS波状となり、SIN波状の場合と同
様な結果が得られる。
【0048】図2は図1に示す実施例の一部を変更して
同様な目的を達成する変形実施例の構成を示すブロック
図である。なお、図1に示す実施例と同様な機能を有す
る部分については、図1と同一の符号を付して適宜にそ
の説明を省略する。
【0049】センサ22A、22Bから移動平均回路2
8A、28Bまでの信号処理は図1に示す信号処理と基
本的に同様な処理を行う。この場合は、差演算回路30
A、30Bを介さずに、直接、移動平均回路28A、2
8Bから平方根演算回路31A、31Bに(5)式、
(6)式で示される2VSM(A)=Am 2、2VSM(B)=B
m 2が入力される。
【0050】したがって、平方根演算回路31A、31
Bは、これらの平方根を演算して、 VRS(A)´=Am (16) VRS(B)´=Bm (17) として、比率演算回路32A、32Bに出力する。
【0051】比率演算回路32A、32Bは、これらの
平方根信号VRS(A)´、VRS(B)´の他に、アナログ/
デジタル変換器26A、26Bから出力される(3)式
と(4)式で示されるサンプルデータAi、Biを用いて
これ等の比率を次のように演算して、比率信号V
RT(A)´、VRT(B)´を出力する。
【0052】 VRT(A)´=Ai/VRS(A)´ =SINωti (18) VRT(B)´=Bi/VRS(B)´ =SIN(ωti+Φ) (19)
【0053】これらの比率信号VRT(A)´、V
RT(B)´は、関数演算回路33A、33Bにより、次
のようにそれぞれSIN-1なる演算が実行され、関数信号
FS(A)´と関数信号VFS(B)´として出力され
る。 VFS(A)´=SIN-1(SINωti)=ωti (20) VFS(B)´=SIN-1(SIN(ωti+Φ))=ωti+Φ (21)
【0054】差演算回路34はこれらの関数信号V
FS(A)´と関数信号VFS(B)´との差を次のように
演算して、移動平均回路35に出力し、ここで移動平均
が演算されてその出力端に位相差信号θAB´として出力
する。 θAB´=VFS(B)´−VFS(A)´ =Φ (22)
【0055】なお、これ等の演算で移動平均の演算を行
うメリットの点、位相差信号θAB´が質量流量QMを代
表する点、比率演算に際して分母の値がゼロに近いとき
に分母と分子を交換して演算し、或いは計算結果を無視
する演算をする点、加振器21をCOS波状に振動させセ
ンサ信号もCOS波状としても同じく位相差が検出できる
点などについては、図1に示す場合と同様である。
【0056】さらに、今までの説明では、構成を明確に
するため、デスクリートな回路をベースとして説明した
が、これ等の構成における演算はマイクロプロセッサを
用いてソフト的に処理してもよい。
【0057】
【発明の効果】以上、実施例と共に具体的に説明したよ
うに、特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、第6項
に記載された発明によれば、1組のサンプリングデータ
から質量流量に比例する位相差を直接演算できるので、
信号に同期してサンプリングしたり、精密な周波数の解
析をする必要がなく、あるいは従来のようにタイミング
生成回路を必要とせず、簡単な構成で、しかも測定値に
変動が生じない精度の良い出力が得られる。
【0058】第4項に記載された発明によれば、正しく
ない演算結果を無視することにより全体として正確でか
つ安定な位相差信号を得ることができる。また、第5項
に記載された発明によれば、分母がゼロに近いときに比
率演算の分母と分子とを入れ替えて演算するようにした
ので、全体として精度の良い出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の他の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】コリオリ質量流量計のセンサ部の構成を示す構
成図である。
【図4】図3に示すセンサ部の動作を説明する動作説明
図である。
【図5】図3に示すセンサ部と組合せて信号処理をする
変換部を含む全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、20 測定チューブ 2、3 支持部材 4 加振器 5A、5B、22A、22B センサ 6 温度センサ 7 周波数測定回路 8 タイミング生成回路 24A、24B サンプル/ホールド回路 27A、27B 自乗回路 28A、28B、35 移動平均回路 31A、31B 平方根演算回路 32A、32B 比率演算回路 33A、33B 関数演算回路 34 差演算回路

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端が固定されている測定チューブ内に被
    測定流体を流し励振装置により前記測定チューブを振動
    させ前記測定チューブの中央に対して上下流で得られる
    正弦波状に変化する一対のコリオリ信号を用いて質量流
    量を測定するコリオリ質量流量計において、 前記各コリオリ信号を第1(第2)デジタル信号に変換
    する一対のアナログ/デジタル変換手段と、前記第1
    (第2)デジタル信号を自乗して第1(第2)自乗信号
    として出力する一対の自乗演算手段と、これらの第1
    (第2)自乗信号の各々の移動平均を演算してそれぞれ
    第1(第2)移動平均信号として出力する第1(第2)
    移動平均演算手段と、前記第1(第2)移動平均信号と
    第1(第2)自乗信号とを用いてこれ等の差を演算し第
    1(第2)差信号として出力する第1(第2)差演算手
    段と、これ等の第1(第2)差信号の平方根を演算して
    第1(第2)平方根信号として出力する第1(第2)平
    方根演算手段と、前記第1(第2)平方根信号と前記第
    1(第2)デジタル信号の比率を演算し第1(第2)比
    率信号を出力する第1(第2)比率演算手段と、これら
    の第1(第2)比率信号の逆三角関数を演算して第1
    (第2)関数信号として出力する第1(第2)関数演算
    手段と、これらの第1関数信号と第2関数信号との差を
    演算して第3差信号として出力する第3差演算手段と、
    この第3差信号の移動平均を演算して前記質量流量の演
    算に用いる第1位相差信号を出力する第3移動平均演算
    手段とを具備することを特徴とするコリオリ質量流量
    計。
  2. 【請求項2】両端が固定されている測定チューブ内に被
    測定流体を流し励振装置により前記測定チューブを振動
    させ前記測定チューブの中央に対して上下流で得られる
    正弦波状に変化する一対のコリオリ信号を用いて質量流
    量を測定するコリオリ質量流量計において、 前記各コリオリ信号を第1(第2)デジタル信号に変換
    する一対のアナログ/デジタル変換手段と、前記第1
    (第2)デジタル信号を自乗して第1(第2)自乗信号
    として出力する一対の自乗演算手段と、これらの第1
    (第2)自乗信号の各々の移動平均を演算してそれぞれ
    第1(第2)移動平均信号として出力する第1(第2)
    移動平均演算手段と、これ等の第1(第2)移動平均信
    号の平方根を演算して第3(第4)平方根信号として出
    力する第3(第4)平方根演算手段と、前記第3(第
    4)平方根信号と第1(第2)デジタル信号の比率を演
    算し第3(第4)比率信号を出力する第3(第4)比率
    演算手段と、これらの第3(第4)比率信号の逆三角関
    数を演算して第3(第4)関数信号として出力する第3
    (第4)関数演算手段と、これらの第3関数信号と第4
    関数信号との差を演算して第4差信号として出力する第
    4差演算手段と、この第4差信号の移動平均を演算して
    前記質量流量の演算に用いる第2位相差信号を出力する
    第4移動平均演算手段とを具備することを特徴とするコ
    リオリ質量流量計。
  3. 【請求項3】前記逆三角関数は逆正接、又は逆余接とす
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のコリオ
    リ質量流量計。
  4. 【請求項4】前記比率の演算が不可能なときにこの演算
    結果を無視することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    又は第2項記載のコリオリ質量流量計。
  5. 【請求項5】前記比率の演算が不可能なときに比率演算
    の分母と分子とを入れ替えて演算し演算不能に至るのを
    避けることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2
    項記載のコリオリ質量流量計。
  6. 【請求項6】前記逆三角関数は逆正弦、又は逆余弦とす
    ることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載のコリオ
    リ質量流量計。
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