JPH0882543A - コリオリ質量流量計 - Google Patents
コリオリ質量流量計Info
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- JPH0882543A JPH0882543A JP21855594A JP21855594A JPH0882543A JP H0882543 A JPH0882543 A JP H0882543A JP 21855594 A JP21855594 A JP 21855594A JP 21855594 A JP21855594 A JP 21855594A JP H0882543 A JPH0882543 A JP H0882543A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 チューブの径年変化による影響を受けないコ
リオリ質量流量計を実現する。 【構成】 被測定流体が流れる管を振動させ、この際に
生じるコリオリ力を検出して被測定流体の質量流量を測
定するコリオリ質量流量計において、管を加振する加振
器と、管の振動振幅を検出する2つの振動検出器と、こ
の2つの振動検出器の出力信号の和信号及び差信号を出
力すると共に、和信号と和信号を90°移相させた信号
とをそれぞれタイミング信号として出力する第1の信号
処理手段と、一方のタイミング信号に基づいて和信号を
処理し、他方のタイミング信号に基づいて差信号を処理
することにより質量流量を求める第2の信号処理手段と
を設ける。
リオリ質量流量計を実現する。 【構成】 被測定流体が流れる管を振動させ、この際に
生じるコリオリ力を検出して被測定流体の質量流量を測
定するコリオリ質量流量計において、管を加振する加振
器と、管の振動振幅を検出する2つの振動検出器と、こ
の2つの振動検出器の出力信号の和信号及び差信号を出
力すると共に、和信号と和信号を90°移相させた信号
とをそれぞれタイミング信号として出力する第1の信号
処理手段と、一方のタイミング信号に基づいて和信号を
処理し、他方のタイミング信号に基づいて差信号を処理
することにより質量流量を求める第2の信号処理手段と
を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コリオリ質量流量計に
関し、特に質量流量を求める信号処理方法を改良したコ
リオリ質量流量計に関する。
関し、特に質量流量を求める信号処理方法を改良したコ
リオリ質量流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】コリオリ質量流量計とは、被測定流体が
流れる管を振動させ、この際に生じるコリオリ力を検出
して被測定流体の質量流量を測定する装置である。
流れる管を振動させ、この際に生じるコリオリ力を検出
して被測定流体の質量流量を測定する装置である。
【0003】図3はこのような従来のコリオリ質量流量
計の一例を示す構成図である。図3において1はU字管
のチューブ、2及び3はチューブ1の固定端、4は加振
器、5及び6は振動検出器である。
計の一例を示す構成図である。図3において1はU字管
のチューブ、2及び3はチューブ1の固定端、4は加振
器、5及び6は振動検出器である。
【0004】チューブ1は固定端2及び3の部分で固定
され、チューブ1の中心部には加振器4が設けられる。
また、加振器4と固定端2との間及び加振器4と固定端
3との間にはそれぞれ振動検出器5及び6が設けられ
る。
され、チューブ1の中心部には加振器4が設けられる。
また、加振器4と固定端2との間及び加振器4と固定端
3との間にはそれぞれ振動検出器5及び6が設けられ
る。
【0005】ここで、図3に示す従来例の動作を図4を
用いて説明する。図4はチューブ1の振動モードを説明
する斜視図である。
用いて説明する。図4はチューブ1の振動モードを説明
する斜視図である。
【0006】チューブ1の内部に被測定流体を流し、加
振器4により図4(A)中”イ”の方向に振動を印加し
た場合、図4(A)に示すようにチューブ1は”M1”
〜”M3”のように振動する。これは、チューブ1の中
心部が振動の腹となる1次モード形状で振動することを
意味する。
振器4により図4(A)中”イ”の方向に振動を印加し
た場合、図4(A)に示すようにチューブ1は”M1”
〜”M3”のように振動する。これは、チューブ1の中
心部が振動の腹となる1次モード形状で振動することを
意味する。
【0007】このような振動はチューブ1の上流側及び
下流側について考えると固定端2及び3を中心とする回
転運動と見做すことができるので、この回転運動の角速
度を”ω”、被測定流体の質量流量を”Q”した場
合、”ω”と”Q”との積に比例したコリオリ力がチュ
ーブ1の各微小区間に生じる。
下流側について考えると固定端2及び3を中心とする回
転運動と見做すことができるので、この回転運動の角速
度を”ω”、被測定流体の質量流量を”Q”した場
合、”ω”と”Q”との積に比例したコリオリ力がチュ
ーブ1の各微小区間に生じる。
【0008】このコリオリ力によってチューブ1は図4
(B)中”M4”〜”M6”に示すような振動をする。
この振動はチューブ1の中心部に対して上流部と下流部
とで振動方向が対象になっている。
(B)中”M4”〜”M6”に示すような振動をする。
この振動はチューブ1の中心部に対して上流部と下流部
とで振動方向が対象になっている。
【0009】従って、実際には上述の2種類の振動が重
畳された状態でチューブ1が振動することになる。振動
検出器5及び6ではこのような振動を検出し、信号処理
を行うことにより質量流量”Q”を得ている。
畳された状態でチューブ1が振動することになる。振動
検出器5及び6ではこのような振動を検出し、信号処理
を行うことにより質量流量”Q”を得ている。
【0010】ここで、コリオリ力によるチューブ1の変
形に基づき質量流量を求める信号処理方法としては、例
えば、同期整流及び積分による処理、振動検出器5及び
6の出力の位相差を用いる処理等がある。
形に基づき質量流量を求める信号処理方法としては、例
えば、同期整流及び積分による処理、振動検出器5及び
6の出力の位相差を用いる処理等がある。
【0011】但し、被測定流体の平均流速が1m/se
cの場合でもコリオリ力によって生じる振動振幅、即ち
図4(B)中の”M4”〜”M6”の振動は、チューブ
1に印加される振動振幅、即ち図4(A)中の”M1”
〜”M3”と比較して、数100分の1程度であり、発
生する位相差も0.1°程度と小さい。
cの場合でもコリオリ力によって生じる振動振幅、即ち
図4(B)中の”M4”〜”M6”の振動は、チューブ
1に印加される振動振幅、即ち図4(A)中の”M1”
〜”M3”と比較して、数100分の1程度であり、発
生する位相差も0.1°程度と小さい。
【0012】従って、演算増幅等を用いて振動検出器5
及び6の出力信号の差信号を得て、加振器4によって生
じる励振振幅成分を低減し、コリオリ力により生じるコ
リオリ振動成分を優先的に検出することにより高精度に
質量流量を求めていた。
及び6の出力信号の差信号を得て、加振器4によって生
じる励振振幅成分を低減し、コリオリ力により生じるコ
リオリ振動成分を優先的に検出することにより高精度に
質量流量を求めていた。
【0013】例えば、振動検出器5及び6の出力信号を
それぞれ”S1”及び”S2”とすれば、 S1=A・sinθ+C・cosθ (1) S2=A・r・sinθ+C・r'・cosθ (2) 但し、r≒1であり、r≒r’である。 となる。また、”A”は加振器4により生じる励振振幅
成分であり、”C”はコリオリ力によって生じるコリオ
リ振幅成分である。
それぞれ”S1”及び”S2”とすれば、 S1=A・sinθ+C・cosθ (1) S2=A・r・sinθ+C・r'・cosθ (2) 但し、r≒1であり、r≒r’である。 となる。また、”A”は加振器4により生じる励振振幅
成分であり、”C”はコリオリ力によって生じるコリオ
リ振幅成分である。
【0014】この2つの出力信号の差信号は、 S1−S2=A(1−r)・sinθ+C(1+r')・cosθ ={A2(1−r)2+C2(1+r')2}1/2 ×sin(θ+φ) (3) 但し、φ=tan-1[C(1+r')/{A(1−r)}] となる。
【0015】式(3)において位相差”φ”はコリオリ
振動成分と励振振動成分との比であり、この位相差”
φ”から高精度に質量流量を求めることが可能となる。
即ち、式(3)の但書より、”r”が”1”に近いほど
位相差”φ”は大きくなり質量流量が求め易くなる。
振動成分と励振振動成分との比であり、この位相差”
φ”から高精度に質量流量を求めることが可能となる。
即ち、式(3)の但書より、”r”が”1”に近いほど
位相差”φ”は大きくなり質量流量が求め易くなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、式(3)にお
いて”r”が”1”に近いと”r”の値の変動に対して
位相差”φ”が大きく変動してしまい、スパン誤差とし
て現れてしまうことになると言った問題点がある。ここ
で、”r”の変動要因としては、チューブ1内部の付
着、腐食等の径年変化によるチューブ1の肉厚変化が振
動検出器部分で均一に発生しないためであると考えられ
ている。従って本発明の目的は、チューブの径年変化に
よる影響を受けないコリオリ質量流量計を実現すること
にある。
いて”r”が”1”に近いと”r”の値の変動に対して
位相差”φ”が大きく変動してしまい、スパン誤差とし
て現れてしまうことになると言った問題点がある。ここ
で、”r”の変動要因としては、チューブ1内部の付
着、腐食等の径年変化によるチューブ1の肉厚変化が振
動検出器部分で均一に発生しないためであると考えられ
ている。従って本発明の目的は、チューブの径年変化に
よる影響を受けないコリオリ質量流量計を実現すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明では、被測定流体が流れる管を振動さ
せ、この際に生じるコリオリ力を検出して前記被測定流
体の質量流量を測定するコリオリ質量流量計において、
前記管を加振する加振器と、前記管の振動振幅を検出す
る2つの振動検出器と、この2つの振動検出器の出力信
号の和信号及び差信号を出力すると共に、前記和信号と
前記和信号を90°移相させた信号とをそれぞれタイミ
ング信号として出力する第1の信号処理手段と、前記一
方のタイミング信号に基づいて前記和信号を処理し、前
記他方のタイミング信号に基づいて前記差信号を処理す
ることにより前記質量流量を求める第2の信号処理手段
とを備えたことを特徴とするものである。
るために、本発明では、被測定流体が流れる管を振動さ
せ、この際に生じるコリオリ力を検出して前記被測定流
体の質量流量を測定するコリオリ質量流量計において、
前記管を加振する加振器と、前記管の振動振幅を検出す
る2つの振動検出器と、この2つの振動検出器の出力信
号の和信号及び差信号を出力すると共に、前記和信号と
前記和信号を90°移相させた信号とをそれぞれタイミ
ング信号として出力する第1の信号処理手段と、前記一
方のタイミング信号に基づいて前記和信号を処理し、前
記他方のタイミング信号に基づいて前記差信号を処理す
ることにより前記質量流量を求める第2の信号処理手段
とを備えたことを特徴とするものである。
【0018】
【作用】2つの振動検出器の和信号及びその90°移相
した信号をそれぞれタイミング信号として用いて、2つ
の振動検出器の和信号及び差信号を処理することによ
り、チューブの径年変化による影響を受けなくなる。
した信号をそれぞれタイミング信号として用いて、2つ
の振動検出器の和信号及び差信号を処理することによ
り、チューブの径年変化による影響を受けなくなる。
【0019】
【実施例】以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るコリオリ質量流量計の一実施例を示
す構成ブロック図である。ここで、1,4,5及び6は
図3と同一符号を付してある。但し、チューブ1に関し
ては簡単のため直管状に示している。また、加振方法等
については従来例と同様である。
図1は本発明に係るコリオリ質量流量計の一実施例を示
す構成ブロック図である。ここで、1,4,5及び6は
図3と同一符号を付してある。但し、チューブ1に関し
ては簡単のため直管状に示している。また、加振方法等
については従来例と同様である。
【0020】図1において7は減算器、8は加算器、9
は90°移相器、10,11,12及び13は同期整流
及び積分演算や入力信号の積の積分等の演算を行う演算
回路、14及び15は割算器、16は質量流量演算回路
である。また、7〜9は信号処理手段50、10〜16
は信号処理手段51をそれぞれ構成している。
は90°移相器、10,11,12及び13は同期整流
及び積分演算や入力信号の積の積分等の演算を行う演算
回路、14及び15は割算器、16は質量流量演算回路
である。また、7〜9は信号処理手段50、10〜16
は信号処理手段51をそれぞれ構成している。
【0021】振動検出器5の出力は減算器7の加算入力
端子及び加算器8の一方の入力端子にそれぞれ接続さ
れ、振動検出器6の出力は減算器7の減算入力端子及び
加算器8の他方の入力端子にそれぞれ接続される。
端子及び加算器8の一方の入力端子にそれぞれ接続さ
れ、振動検出器6の出力は減算器7の減算入力端子及び
加算器8の他方の入力端子にそれぞれ接続される。
【0022】減算器7の出力は演算回路10及び11の
入力端子に接続される。また、加算器8の出力は演算回
路12及び13の入力端子、移相器9に接続され、さら
に、加算器8の出力はタイミング信号として演算器10
及び12に、移相器9の出力はタイミング信号として演
算器11及び13にそれぞれ接続される。
入力端子に接続される。また、加算器8の出力は演算回
路12及び13の入力端子、移相器9に接続され、さら
に、加算器8の出力はタイミング信号として演算器10
及び12に、移相器9の出力はタイミング信号として演
算器11及び13にそれぞれ接続される。
【0023】演算回路10及び13の出力は割算器14
にそれぞれ接続され、演算回路11及び12の出力は割
算器15にそれぞれ接続される。また、割算器14及び
15の出力は質量流量演算回路16に接続される。
にそれぞれ接続され、演算回路11及び12の出力は割
算器15にそれぞれ接続される。また、割算器14及び
15の出力は質量流量演算回路16に接続される。
【0024】ここで、図1に示す実施例の動作を図2を
用いて説明する。図2は同期整流及び積分の一例を示す
タイミング図である。
用いて説明する。図2は同期整流及び積分の一例を示す
タイミング図である。
【0025】振動検出器5及び6の出力信号を”S1”
及び”S2”とすると、 S1=A・sinθ+C・cosθ (4) S2=A・r・sinθ−C・r・cosθ (5) 但し、r≒1である。 となる。
及び”S2”とすると、 S1=A・sinθ+C・cosθ (4) S2=A・r・sinθ−C・r・cosθ (5) 但し、r≒1である。 となる。
【0026】チューブ1が対称であれば”r=1”であ
り、付着、腐食等の径年変化によって”r”が”1”で
なくなる場合でも、励振振動成分とコリオリ振動成分と
の比は振動検出器5及び6の位置によってほぼ決定され
るので、式(6)により出力信号が近似できる。
り、付着、腐食等の径年変化によって”r”が”1”で
なくなる場合でも、励振振動成分とコリオリ振動成分と
の比は振動検出器5及び6の位置によってほぼ決定され
るので、式(6)により出力信号が近似できる。
【0027】減算器7及び加算器8は振動検出器5及び
6の出力信号に基づき差信号”S3”及び和信号”S
4”を以下の様に求める。 S3=S1−S2 =A・(1−r)・sinθ+C・(1+r)・cosθ (6) S4=S1+S2 =A・(1+r)・sinθ+C・(1−r)・cosθ (7)
6の出力信号に基づき差信号”S3”及び和信号”S
4”を以下の様に求める。 S3=S1−S2 =A・(1−r)・sinθ+C・(1+r)・cosθ (6) S4=S1+S2 =A・(1+r)・sinθ+C・(1−r)・cosθ (7)
【0028】ここで、”r≒1”であり、励振振幅成
分”A”はコリオリ振幅成分”C”と比較してはるかに
大きいので式(7)は、 S4≒A・(1+r)・sinθ (8) となる。
分”A”はコリオリ振幅成分”C”と比較してはるかに
大きいので式(7)は、 S4≒A・(1+r)・sinθ (8) となる。
【0029】また、移相器9は入力信号の位相を90°
移相するものであるから、式(8)の和信号は、 S5=A・(1+r)・cosθ (9) となる。
移相するものであるから、式(8)の和信号は、 S5=A・(1+r)・cosθ (9) となる。
【0030】差信号”S3”及び和信号”S4”は和信
号”S4”及びその90°移相された信号”S5”をタ
イミング信号として演算処理される。例えば、演算回路
10において同期整流及び積分が行われる場合を考えて
みる。
号”S4”及びその90°移相された信号”S5”をタ
イミング信号として演算処理される。例えば、演算回路
10において同期整流及び積分が行われる場合を考えて
みる。
【0031】図2において(a)はタイミング信号であ
る信号”S5”、(b)は入力信号である差信号”S
3”、(c)は同期整流波形及び積分波形である。
(a)タイミング信号のゼロクロス点”イ”、”
ロ”、”ハ”及び”ニ”の点で(b)入力信号は正負が
反転されて整流され、(c)中”ホ”に示すような同期
整流波形が得られる。
る信号”S5”、(b)は入力信号である差信号”S
3”、(c)は同期整流波形及び積分波形である。
(a)タイミング信号のゼロクロス点”イ”、”
ロ”、”ハ”及び”ニ”の点で(b)入力信号は正負が
反転されて整流され、(c)中”ホ”に示すような同期
整流波形が得られる。
【0032】さらに、同期整流波形”ホ”を積分するこ
とによって(c)中”ヘ”に示すような積分波形を得る
ことができる。
とによって(c)中”ヘ”に示すような積分波形を得る
ことができる。
【0033】また、例えば、演算回路10において入力
信号の積の積分が行われる場合を考えると、 ∫(S3・S4)dθ =∫{A・(1−r)・sinθ+C・(1+r)・cosθ} ×A・(1+r)・sinθdθ =k・A・(1−r) (10) 但し、”∫”は”T0 〜T0 +2π(T0 は任意。)”の
区間を積分することを意味する。また、”k=π・(1+
r)である。 となる。
信号の積の積分が行われる場合を考えると、 ∫(S3・S4)dθ =∫{A・(1−r)・sinθ+C・(1+r)・cosθ} ×A・(1+r)・sinθdθ =k・A・(1−r) (10) 但し、”∫”は”T0 〜T0 +2π(T0 は任意。)”の
区間を積分することを意味する。また、”k=π・(1+
r)である。 となる。
【0034】ここで、積分時間は、振動の1周期に対し
て十分長い時間であれば1周期の時間にこだわる必要は
なく、積分器は簡単な1次遅れ回路で良い。従って、積
分器が単純になり積分時間によらなくなるので精度が向
上する。
て十分長い時間であれば1周期の時間にこだわる必要は
なく、積分器は簡単な1次遅れ回路で良い。従って、積
分器が単純になり積分時間によらなくなるので精度が向
上する。
【0035】式(10)から演算回路10においてはサ
イン波形に同期した成分”kA(1−r)”が得られる
ことなる。同様にして演算回路11では”kC(1+
r)”が、演算回路12では”kA(1+r)”が、演
算回路13では”kC(1−r)”がそれぞれ得られ
る。
イン波形に同期した成分”kA(1−r)”が得られる
ことなる。同様にして演算回路11では”kC(1+
r)”が、演算回路12では”kA(1+r)”が、演
算回路13では”kC(1−r)”がそれぞれ得られ
る。
【0036】割算器14は演算回路13の出力を演算回
路10の出力で割ることにより、 kC(1−r)/kA(1−r)=C/A (11) を出力し、一方、割算器15は演算回路11の出力を演
算回路12の出力で割ることにより、 kC(1+r)/kA(1+r)=C/A (12) を出力する。
路10の出力で割ることにより、 kC(1−r)/kA(1−r)=C/A (11) を出力し、一方、割算器15は演算回路11の出力を演
算回路12の出力で割ることにより、 kC(1+r)/kA(1+r)=C/A (12) を出力する。
【0037】さらに、質量流量演算回路16は割算器1
4及び15の出力に基づき質量流量を演算する。
4及び15の出力に基づき質量流量を演算する。
【0038】この結果、振動検出器5と振動検出器6の
和信号及びその90°移相した信号をそれぞれタイミン
グ信号として用いて、振動検出器5と振動検出器6の和
信号及び差信号を処理することにより、付着、腐食等の
径年変化によって変動する”r”が打ち消されることに
なるのでチューブ1の径年変化による影響を受けなくな
る。
和信号及びその90°移相した信号をそれぞれタイミン
グ信号として用いて、振動検出器5と振動検出器6の和
信号及び差信号を処理することにより、付着、腐食等の
径年変化によって変動する”r”が打ち消されることに
なるのでチューブ1の径年変化による影響を受けなくな
る。
【0039】なお、実施例ではチューブ1aとして1本
のU字管を用いた場合を示したが、振動するチューブの
構造はこれに限るわけではない。例えば、直管構造等で
も良く、また、2本の平行管等の複数本の管を用いる構
造であっても良い。
のU字管を用いた場合を示したが、振動するチューブの
構造はこれに限るわけではない。例えば、直管構造等で
も良く、また、2本の平行管等の複数本の管を用いる構
造であっても良い。
【0040】また、図1に示す実施例では振動検出器5
及び6の和信号に基づいてタイミング信号を発生させて
いるが、チューブ1の中心部に新たな振動検出器を設け
てこの出力信号をタイミング信号として用いても良い。
及び6の和信号に基づいてタイミング信号を発生させて
いるが、チューブ1の中心部に新たな振動検出器を設け
てこの出力信号をタイミング信号として用いても良い。
【0041】この場合、理想的にはチューブ1の中心部
ではコリオリ振動成分が検出されないので、励振振動成
分のみからなるタイミング信号を得ることができる。
ではコリオリ振動成分が検出されないので、励振振動成
分のみからなるタイミング信号を得ることができる。
【0042】また、加振器4の駆動信号をタイミング信
号として用いることも可能である。
号として用いることも可能である。
【0043】また、図1に示す実施例では4つの演算回
路10〜13と2つの割算器14及び15を用いて信号
処理手段51を構成しているが、演算回路10,13及
び割算器14の組合せ若しくは演算回路11,12及び
割算器15の組合せのいずれか一方だけでも良い。
路10〜13と2つの割算器14及び15を用いて信号
処理手段51を構成しているが、演算回路10,13及
び割算器14の組合せ若しくは演算回路11,12及び
割算器15の組合せのいずれか一方だけでも良い。
【0044】また、図1に示す実施例では図4(A)に
示すように加振して図4(B)に示すようなコリオリ振
動を発生させているがその逆でも良い。即ち、図4
(B)に示すように加振して図4(A)に示すようなコ
リオリ振動を発生させても良い。
示すように加振して図4(B)に示すようなコリオリ振
動を発生させているがその逆でも良い。即ち、図4
(B)に示すように加振して図4(A)に示すようなコ
リオリ振動を発生させても良い。
【0045】この場合には振動検出器5及び6の出力信
号”S1’”及び”S2’”は、 S1’=A・sinθ+C・cosθ (13) S2’=−A・r・sinθ+C・r・cosθ (14) 但し、r≒1である。 となり、図1における減算器7と加算器8を入れ換える
ことにより実施例と同様結果が得られる。
号”S1’”及び”S2’”は、 S1’=A・sinθ+C・cosθ (13) S2’=−A・r・sinθ+C・r・cosθ (14) 但し、r≒1である。 となり、図1における減算器7と加算器8を入れ換える
ことにより実施例と同様結果が得られる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のような効果がある。2つの振動検出
器の和信号及びその90°移相した信号をそれぞれタイ
ミング信号として用いて、2つの振動検出器の和信号及
び差信号を処理することにより、チューブの径年変化に
よる影響を受けないコリオリ質量流量計が実現できる。
本発明によれば次のような効果がある。2つの振動検出
器の和信号及びその90°移相した信号をそれぞれタイ
ミング信号として用いて、2つの振動検出器の和信号及
び差信号を処理することにより、チューブの径年変化に
よる影響を受けないコリオリ質量流量計が実現できる。
【図1】本発明に係るコリオリ質量流量計の一実施例を
示す構成ブロック図である。
示す構成ブロック図である。
【図2】同期整流及び積分の一例を示すタイミング図で
ある。
ある。
【図3】従来のコリオリ質量流量計の一例を示す構成図
である。
である。
【図4】チューブの振動モードを説明する斜視図であ
る。
る。
1 チューブ 2,3 固定端 4 加振器 5,6 振動検出器 7 減算器 8 加算器 9 移相器 10,11,12,13 演算回路 14,15 割算器 16 質量流量演算回路 50,51 信号処理手段
Claims (1)
- 【請求項1】被測定流体が流れる管を振動させ、この際
に生じるコリオリ力を検出して前記被測定流体の質量流
量を測定するコリオリ質量流量計において、 前記管を加振する加振器と、 前記管の振動振幅を検出する2つの振動検出器と、 この2つの振動検出器の出力信号の和信号及び差信号を
出力すると共に、前記和信号と前記和信号を90°移相
させた信号とをそれぞれタイミング信号として出力する
第1の信号処理手段と、 前記一方のタイミング信号に基づいて前記和信号を処理
し、前記他方のタイミング信号に基づいて前記差信号を
処理することにより前記質量流量を求める第2の信号処
理手段とを備えたことを特徴とするコリオリ質量流量
計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21855594A JPH0882543A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | コリオリ質量流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21855594A JPH0882543A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | コリオリ質量流量計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0882543A true JPH0882543A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=16721781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21855594A Pending JPH0882543A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | コリオリ質量流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0882543A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021049105A1 (ja) * | 2019-09-12 | 2021-03-18 | 株式会社堀場エステック | コリオリ流量計、流量測定方法、及び、コリオリ流量計用プログラム |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP21855594A patent/JPH0882543A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021049105A1 (ja) * | 2019-09-12 | 2021-03-18 | 株式会社堀場エステック | コリオリ流量計、流量測定方法、及び、コリオリ流量計用プログラム |
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