JPH07286879A - コリオリ質量流量計 - Google Patents

コリオリ質量流量計

Info

Publication number
JPH07286879A
JPH07286879A JP7864594A JP7864594A JPH07286879A JP H07286879 A JPH07286879 A JP H07286879A JP 7864594 A JP7864594 A JP 7864594A JP 7864594 A JP7864594 A JP 7864594A JP H07286879 A JPH07286879 A JP H07286879A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
signal
tube
coriolis
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7864594A
Other languages
English (en)
Inventor
Norikazu Osawa
紀和 大沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP7864594A priority Critical patent/JPH07286879A/ja
Publication of JPH07286879A publication Critical patent/JPH07286879A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境変化に対して安定で測定精度が向上する
ように改良したコリオリ質量流量計を提供するにある。 【構成】 両端が支持部材に固定され内部に測定流体を
流す曲管状のチューブと、このチューブを所定の振動モ
ードで加振させる加振手段と、先の支持部材の間の中央
部に配置され参照信号を検出する中央部センサと、先の
中央部を境として上下流の少なくとも何れかにおいて先
のチューブの状態を測定する信号検出センサと、先の参
照信号を用いて先の信号検出センサで検出された信号を
同期整流して先の測定流体により発生したコリオリ成分
を算出する信号処理手段とを具備し、先の信号検出セン
サと先の中央部センサとは互いに90°異なる信号を発
生するセンサ形式を選定するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動するチューブ内を
被測定流体が流れるときにこのチューブに発生するコリ
オリ力を検出して質量流量を測定するコリオリ質量流量
計に係り、特に環境変化に対して安定で測定精度が向上
するように改良したコリオリ質量流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のコリオリ質量流量計の概念
図である。このコリオリ質量流量計は直管形である。1
は内部に測定流体を流すことのできるチューブであり、
このチューブ1の両端は支持部材2、3で固定されてい
る。
【0003】これ等の支持部材2、3の中央部には加振
器4が設置されており、このチューブ1をチューブの中
心軸に対し垂直方向に加振して、上下に振動させる。こ
の加振器4と支持部材2、3の間には、チューブ1の変
位を測定する変位センサ5、6が設置されている。
【0004】次に、以上のように構成されたコリオリ質
量流量計の動作について図5を用いて説明する。チュー
ブ1の中に測定流体を流した状態で中央部に設置した加
振器4から振動を与えると、M1、M2に示すように中
央部が振動の腹となる1次モードの形状でチューブ1が
振動する。
【0005】この振動は、チューブ1の上流側と下流側
について考えると、各々支持部材2と3付近を中心とす
る回転運動をしているとみなせるので、この角速度を
ω、測定流体の質量流量をQとすると、測定流体が流れ
ると、ωとQの積に比例したコリオリ力が各微小区間に
発生する。
【0006】これにより、チューブ1の中央点に対して
上流部分と下流部分ではその撓み振動が対称になる振動
モードM3、M4が発生する。実際には、この2種類の
振動パターンが重畳された形でチューブ1が振動する。
このチューブ1の変形を変位センサ5、6で測定するこ
とにより質量流量Qを知ることができる。
【0007】ところで、コリオリ力によるチューブ1の
変形を測定する手段としては、同期整流回路と積分回路
を併用してコリオリ成分を分離することが行われてい
る。これを図6を用いて説明する。
【0008】図6(イ)の実線は加振器4によるチュー
ブ1の変位Xを示し、測定流体が流れることによりこの
加振により図6(ハ)に示すコリオリ力が発生する。こ
のコリオリ力によるコリオリ振動は、位相が90°ずれ
る。実際には、これらの2つの振動が重畳されて図6
(イ)に点線で示すような振動となる。
【0009】この加振振動とコリオリ振動が混ざった振
動からコリオリ振動だけを取り出すには、図6(ハ)に
示すタイミングで図6(ニ)に示すような同期整流を行
い、これを積分してコリオリ成分を求める。
【0010】通常、このタイミングは、図6(ロ)に示
すように、加振振動のゼロクロス点から電気的に90de
g移相して同期整流のタイミングとして用いている。な
お、図6(ニ)には、加振振動成分は記載されていない
が、これは同期整流と積分を行うことにより打ち消され
て排除される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような信号処理においては次のような問題がある。加振
振動成分の振幅に対してコリオリ振動成分の振幅は、フ
ルスケール流量のときでも数百分の1、発生位相差では
0.1deg程度であり、非常に小さい値であるので、
僅かな同期整流のタイミングのずれが大きな誤差となっ
て現れる。したがって、温度変化などによる電気素子の
特性変化、或いは混入する電気的ノイズの影響を考える
と、移相を正確に90degに保持することは難しい。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するための構成として、両端が支持部材に固定され
内部に測定流体を流す曲管状のチューブと、このチュー
ブを所定の振動モードで加振させる加振手段と、先の支
持部材の間の中央部に配置され参照信号を検出する中央
部センサと、先の中央部を境として上下流の少なくとも
何れかにおいて先のチューブの状態を測定する信号検出
センサと、先の参照信号を用いて先の信号検出センサで
検出された信号を同期整流して先の測定流体により発生
したコリオリ成分を算出する信号処理手段とを具備し、
先の信号検出センサと先の中央部センサとは互いに90
°異なる信号を発生するセンサ形式を選定するようにし
たものである。
【0013】
【作 用】曲管状のチューブは両端が支持部材に固定さ
れ内部に測定流体が流される。加振手段はこのチューブ
を所定の振動モードで加振させる。そして、中央部セン
サは先の支持部材の間の中央部に配置され参照信号を検
出する。
【0014】信号検出センサは、先の中央部を境として
上下流の少なくとも何れかにおいて先のチューブの状態
を測定する。信号処理手段は、先の参照信号を用いて先
の信号検出センサで検出された信号を同期整流して先の
測定流体により発生したコリオリ成分を算出する。
【0015】そして、先の信号検出センサと先の中央部
センサとは、互いに90°異なる信号を発生するセンサ
形式のものを選定し、これにより加振成分とコリオリ成
分とが混在した混在信号からコリオリ成分を有効に分離
検出する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明する。図1は本発明の1実施例のセンサ部10の構成
を示す構成図である。なお、図4に示す従来のコリオリ
質量流量計と同一の機能を有する部分には同一の符号を
付して適宜にその説明を省略する。
【0017】振動系の固定端である支持部材2と3の間
にチューブ1が固定されており、その中央部に配置され
加振信号Veで制御された加振器4で上下にチューブ1
を単振動させる。この振動状態は支持部材2と3の中央
部に設けられた中央部センサ7により検出され、参照信
号VRとして出力される。
【0018】この中央部センサ7は支持部材2と3から
等距離に配置されるが、上流側の信号検出センサ5と下
流側の信号検出センサ6はそれぞれチューブ1の中心に
対して対称な位置に配置され、それぞれ変位信号Xu
dを出力する。
【0019】これらの信号検出センサ5と6、中央部セ
ンサ7は、各々(変位、変位、速度)、又は(速度、速
度、変位)、又は(速度、速度、加速度)、又は(加速
度、加速度、速度)のように、信号検出センサ5と6に
対して中央部センサ7の位相が90°異なっているセン
サ形式のものが選定される。
【0020】図2はセンサ部10で検出された各信号を
信号処理する信号処理回路部11の構成を示す。センサ
部10には加振信号Veが印加され、一方センサ部10
からは、変位信号Xu、Xdと参照信号VRとが出力され
る。
【0021】これらの変位信号Xu、Xdと参照信号VR
とは、それぞれ前置増幅器12、13、14を介して同
期整流/積分演算部15に出力される。同期整流/積分
演算部15では参照信号VRのタイミングを用いて変位
信号Xu、Xdをそれぞれ同期整流し積分してこれらの差
を演算しコリオリ成分Vc(u)、Vc(d)を抽出して
流量導出部16に出力する。
【0022】流量導出部16では、このコリオリ成分V
c(u)、Vc(d)の差であるVcを参照信号VRで割算
してコリオリ成分に基づく流量信号として出力する。一
方、この参照信号VRは加振回路17を介して加振信号
eとしてセンサ部10の加振器4に出力される。
【0023】次に、図1、図2に示された実施例の動作
について図3に示す波形図を用いて説明する。ここで
は、信号検出センサ5と6に変位センサ、中央部センサ
7に速度センサを用いた場合について説明する。
【0024】図3(イ)の実線は信号検出センサ5で得
られるチューブ1の変位である変位信号Xu(或いは
d、但し逆極性)の波形を、図3(ロ)は中央部セン
サ7で得られるチューブ1の振動の速度(dXu/d
t)、つまり90°位相の異なる参照信号VRの波形
を、図3(ハ)は変位信号Xuに含まれるコリオリ成分
のみの波形をそれぞれ示している。なお、図3(イ)の
点線は変位信号Xuに図3(ハ)に示すコリオリ成分Vc
(u)(或いはVc(c)、但し逆極性)を重畳した波
形である。
【0025】図3(ロ)に示す参照信号VRを用いて同
期整流/積分演算部15により変位信号Xuの同期整流
を行いコリオリ成分Vc(u)を抽出し、さらにこれを
積分して平滑する(図3(ニ))。この場合、コリオリ
成分に混入される加振成分は同期整流と積分を行うこと
により打ち消しあって排除される。
【0026】同様に、下流側の信号検出センサ6で得ら
れた変位信号Xdも同期整流/積分演算部15により同
期整流・積分され逆符号の形でコリオリ成分Vc(d)
として出力される。
【0027】流量導出部16では、これらのコリオリ成
分Vc(u)とVc(d)との差動演算を実行して2倍の
大きさのコリオリ成分Vcを算出し、このコリオリ成分
cを参照信号VRで割算して質量流量を算出する。
【0028】一方、中央部に配置された中央部センサ7
で得られた参照信号VRはコリオリ信号成分を含まない
加振信号成分のモニタとしても用いられ、一次モードの
共振周波数で一定振幅に自励振するように、加振回路1
7にフイードバックすることにより実現される。
【0029】以上の説明では、信号検出センサ5と6に
変位センサを、加振センサ7に速度センサを用いる例と
して説明したが、基本的には信号検出センサ5、6と、
加振センサ7との間に90degの位相差があればよい。
【0030】さらに、センサの一例として変位センサを
用いたが、変位と比例関係にある応力、或いは歪センサ
などを用いても良い。また、図1に示す構成ではチュー
ブ1として直管1本管の場合について説明したが、例え
ばU字管などの曲管構造、2本平行管などの多本管構造
についても同ように適用することができる。
【0031】上流側の信号検出センサ5と下流側の信号
検出センサ6は、必ずしも対称な位置に2個所なくて
も、上流側或いは下流側に1個所と、中央に中央部セン
サ7が1個所あれば同期整流による流量算出は可能であ
る。
【0032】
【発明の効果】以上、実施例と共に具体的に説明したよ
うに本発明によれば、センサ出力の信号波形から電気的
に90°移相したタイミングを作る必要がないので、温
度変動などの環境変化による電気素子の特性変化や混入
する電気的ノイズの影響により同期整流のタイミングが
ずれることがなくなり、流量出力が安定し高精度が期待
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセンサ部の1実施例の構成を示す構成
図である。
【図2】図1に示すセンサ部と組合せる信号処理部を含
む本発明の1実施例の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図3】図2に示す実施例の動作を説明する波形図であ
る。
【図4】従来のコリオリ流量計の構成を示す構成図であ
る。
【図5】図4に示すコリオリ流量計の動作を説明する説
明図である。
【図6】図4に示すコリオリ流量計の動作を説明する波
形図である。
【符号の説明】
1 チューブ 2、3 支持部材 4 加振器 5、6 変位センサ 10 センサ部 11 信号処理部 12、13、14 前置増幅器 15 同器整流/積分演算部 16 流量導出部 17 加振回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端が支持部材に固定され内部に測定流体
    を流す曲管状のチューブと、このチューブを所定の振動
    モードで加振させる加振手段と、前記支持部材の間の中
    央部に配置され参照信号を検出する中央部センサと、前
    記中央部を境として上下流の少なくとも何れかにおいて
    前記チューブの状態を測定する信号検出センサと、前記
    参照信号を用いて前記信号検出センサで検出された信号
    を同期整流して前記測定流体により発生したコリオリ成
    分を算出する信号処理手段とを具備し、前記信号検出セ
    ンサと前記中央部センサとは互いに90°異なる信号を
    発生するセンサ形式を選定したことを特徴とするコリオ
    リ質量流量計。
JP7864594A 1994-04-18 1994-04-18 コリオリ質量流量計 Pending JPH07286879A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7864594A JPH07286879A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 コリオリ質量流量計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7864594A JPH07286879A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 コリオリ質量流量計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07286879A true JPH07286879A (ja) 1995-10-31

Family

ID=13667607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7864594A Pending JPH07286879A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 コリオリ質量流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07286879A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5728952A (en) Vibration measuring instrument
CA2378004C (en) Type identification for drive control of a coriolis flowmeter
AU742211B2 (en) Combined pickoff and oscillatory driver for use in coriolis flowmeters and method of operating the same
EP3129754B1 (en) Apparatus and method for detecting asymmetric flow in vibrating flowmeters
JP3565588B2 (ja) 振動型測定器
JPH07286879A (ja) コリオリ質量流量計
JP2976765B2 (ja) コリオリ質量流量計
JPH0882541A (ja) コリオリ質量流量計
JP3200826B2 (ja) コリオリ質量流量計
JPH06331405A (ja) 振動式測定装置
JPH1151733A (ja) 振動式測定装置
JPH08193864A (ja) コリオリ質量流量計
JP3227691B2 (ja) コリオリ質量流量計
JPH07134053A (ja) コリオリ質量流量計
JPH0862013A (ja) コリオリ質量流量計
JP2000111380A (ja) コリオリ式質量流量計
JPH0436410Y2 (ja)
JPH08313321A (ja) コリオリ質量流量計
JPH06147948A (ja) コリオリ質量流量計
JPH0835872A (ja) 振動式測定装置
JPH0436409Y2 (ja)
JPH07311064A (ja) コリオリ質量流量計
JPH0749981B2 (ja) 振動式測定装置
JPH0882543A (ja) コリオリ質量流量計
JPH08278181A (ja) コリオリ質量流量計