JPH08292266A - 速度センサヘッド及び速度計測装置 - Google Patents

速度センサヘッド及び速度計測装置

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JPH08292266A
JPH08292266A JP7119047A JP11904795A JPH08292266A JP H08292266 A JPH08292266 A JP H08292266A JP 7119047 A JP7119047 A JP 7119047A JP 11904795 A JP11904795 A JP 11904795A JP H08292266 A JPH08292266 A JP H08292266A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサヘッドとしての小型軽量化を実現する
とともに、安価かつ容易に製造できるようにし、さらに
S/Nの悪化を招かないようにする。 【構成】 光源は小型軽量な半導体レーザ1とする。ま
た半導体レーザからの出力光を光導波路基板4において
光導波路上で複数系統に分岐させるとともに一方の光導
波路上において光変調を行なうようにして、変調光L
OUT1と無変調光LOU T2を出力する。さらに変調光を被検
体90に対して照射させるとともに、その被検体からの
反射光と無変調光を合成し、合成光を検出することがで
きるように光学素子(5〜13)を配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い精度で速度測定結
果を得ることができるレーザドップラ速度計となる速度
計測装置及びその速度センサヘッドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザドップラ速度計において
は、被測定対象として例えば移動体の移動速度、振動体
の振動速度、流体の流速等を測定するようになされたも
のがある(電子通信学会研究報告OQE85-160、25頁〜
30頁)。すなわち、被測定対象(被検体)にレーザ光源
から得られる光ビームを照射すると、被測定対象の速度
に応じて周波数が偏移した反射光ビームを得ることがで
きるため、被測定対象に照射した光ビームに対する反射
光ビームの周波数偏移量を測定すれば被測定対象の速度
を検出することができる。
【0003】このような測定原理に基づくレーザドップ
ラ速度計の一種として、レーザ光源から得られる光ビー
ムから所定の光変調を施した変調光と、変調を施さない
無変調光を得、変調光を被検体に照射し、さらにその被
検体からの反射光と無変調光を合成して干渉させ、干渉
光を光検出器により電気信号として取り出すものがあ
る。そして、光検出器からの信号に対して所定の処理を
施すことで被検体の速度を得るようにしている。
【0004】ここで、このようなレーザドップラ速度計
において被検体に光を照射するセンサヘッドとしては、
図6〜図9のような構造例があった。図6の例では、セ
ンサヘッド80としてHe−Ne(ヘリウム−ネオン)
レーザ81と、干渉光学系82が一体に設けられてい
る。干渉光学系82には、光変調器、ビームスプリッ
タ、光検出器などの各種光学素子が設けられており、H
e−Neレーザ81からの出射光から、変調光及び無変
調光を生成する。そして変調光をレンズ部84から被検
体90に照射し、またその反射光をレンズ部84から取
り込んだ後、反射光と無変調光を干渉させ、干渉信号を
光検出器から信号SDとして出力する構成となってい
る。
【0005】図7の例は、センサヘッド80内にはHe
−Neレーザ81は設けず、He−Neレーザ81から
の光を光ファイバー83で干渉光学系82に供給する構
成である。さらに図8の例は、センサヘッド80内には
He−Neレーザ81や干渉光学系82を設けず、被検
体90に対する光入出力端となるレンズ部84のみをセ
ンサヘッド80としたものである。つまり、干渉光学系
82とレンズ部84の間を光ファイバ83により光が伝
送されるようにしている。また図9の例は、図6とほぼ
同様であるが、光源として半導体レーザ85を用いたも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の構成例におけるセンサヘッド80では以下のような問
題があった。まず図6のセンサヘッド80では、He−
Neレーザ81を内蔵することからセンサヘッド80が
大型で重量のあるものとなってしまい、ハンドリングが
悪いという問題がある。また各種光学素子による干渉光
学系82を構成することから高価な光学部品を多数使用
し、コスト的にも問題がある。特に光変調処理を光学系
で実行することで、部品コストのアップや製造の困難化
は避けられない。
【0007】また図7の場合、He−Neレーザ81を
内蔵しないことから或る程度小型軽量化が実現され、ハ
ンドリングのよいものとなるが、光ファイバ83に振
動、応力が加わると、振動速度検出信号のS/Nが変化
してしまうため、高精度の速度検出という点で難があ
る。また、干渉光学系82及び光ファイバ83によりコ
ストアップも生じる。
【0008】図8の場合は、センサヘッド80はレンズ
部84のみであるため、非常に小型軽量のものが実現で
き、ハンドリングは極めて良いものとなるが、被検体9
0からの反射光をレンズ部84から光ファイバ83に導
くことは非常に難しく、製造上のアライメントが困難で
あるという問題がある。また干渉光学系82に戻される
反射光の光量も少なくならざるを得ず、このためS/N
は悪化する。さらに、図8、図7の場合と同様にコスト
の高いものとなってしまう。
【0009】図9の例では、半導体レーザ85を用いる
ことで小型軽量化が実現でき、ハンドリングは良いもの
となるが、図6〜図7の場合と同様に干渉光学系82に
おける多数の光学部品によりコストアップは避けられな
いという問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点にかんがみてなされたもので、センサヘッドとしての
小型軽量化を実現するとともに、安価かつ容易に製造で
きるようにし、さらにS/Nの悪化を招かないようにす
ることを目的とする。
【0011】このため、単一モード発振する半導体レー
ザ手段と、半導体レーザ手段からの出力光を、光導波路
上で複数系統に分岐させるとともに、分岐された一方の
光導波路上において光変調を行なう光変調器が設けられ
ることで、変調光と無変調光を出力することができるよ
うにされた光導波路手段と、変調光を被検体に対して照
射させるとともに、その被検体からの反射光と無変調光
を合成し、干渉光を検出することができるように光学素
子が配されて成る光学系手段と、から速度センサヘッド
を構成する。また、このような速度センサヘッドから出
力される合成光検出情報に対して所定の信号処理を行な
い、被検体の速度を算出する速度算出手段を設けて速度
計測装置を構成する。
【0012】
【作用】レーザドップラ速度計において、半導体レーザ
手段を用いることで小型軽量化が可能となる。また、光
変調については光導波路上で変調を行なうようにするこ
とで、製造の簡易化及びコストダウンを実現できる。
【0013】
【実施例】以下、図1〜図5により本発明の実施例を説
明する。図1はレーザドップラ速度検出装置におけるセ
ンサヘッドの一実施例を示す構成図である。このセンサ
ヘッド20においては、レーザ光源として半導体レーザ
1が配されている。半導体レーザ1から出射された光は
レンズ2を用いて光アイソレータ3に導かれ、光アイソ
レータ3を介して光導波路基板4に入射される。
【0014】光導波路基板4は図2のように構成されて
いる。光アイソレータ3を介した入射光LINは光導波路
基板4の入射端面41に集光され、光導波路42内を伝
搬することになる。なお、半導体レーザ1からの出射光
を光導波路基板4に導く系において、光アイソレータ3
は必ずしも必要ではないが、これは入射光LINのうち入
射端面41に反射した光成分が半導体レーザ1に戻らな
いようにするものであるため、光アイソレータ3を設け
ることが好適である。
【0015】光導波路42内に導入された光は、金属ク
ラッド46により、光の偏光方向が揃えられたものとな
る。即ち金属クラッド46は結晶表面に対して光の垂直
な成分を吸収するものであり、従って光導波路42上で
金属クラッド46の部分を通過するのは光の平行成分の
みとなる。
【0016】光導波路42は分岐部43で分岐され、光
導波路44,45の2系統に分けられたものとなってい
る。つまり光導波路基板4上には全体で、Y分岐型の光
導波路が形成されたものとなっている。分岐部43から
光導波路44に進んだ光成分は、そのまま出射端面49
側に導かれる。一方、光導波路45側には光変調器48
が形成されており、分岐部43から光導波路45に進ん
だ光成分は、光変調器48に印加される電界S2 により
位相変調されてから、出射端面49側に導かれることに
なる。
【0017】光導波路44,45は、それぞれ出射端面
49までは延伸されておらず、例えば出射端面49より
数100μm程度手前で終了されている。これは光導波
路44,45内を伝搬してきた光のうち端面反射される
成分を減少させるためである。また、光導波路44,4
5を伝搬してきた光は、金属クラッド49を介してから
出射端面49に導かれるものとなっており、つまり直線
偏光成分のみが出射端面49からの出射光として取り出
されることになる。
【0018】出射端面49からの出射光としては、光変
調器48により位相変調を受けた変調光LOUT1と、光導
波路44を伝搬してきた、つまり変調処理を施されてい
ない無変調光LOUT2が得られる。変調光LOUT1と無変調
光LOUT2はいづれも金属クラッド49により直線偏光成
分のみとなっているため、後述する干渉系で合成される
際にS/Nの良い干渉信号を得ることができるようにな
る。
【0019】図1に戻って、光導波路基板4から出力さ
れる変調光LOUT1と無変調光LOUT2は、出射端面49か
らは拡散光として出力されるものであるが、これがコリ
メートレンズ5によって平行光とされる。またこのと
き、変調光LOUT1と無変調光LOUT2はそれぞれ異なる角
度でコリメートレンズ5から出力されるようになされて
いる。
【0020】変調光LOUT1はコリメートレンズ5によっ
てその光軸方向に等しくなるようにコリメートされ、偏
光ビームスプリッタ6に達し、これを透過する。そして
1/4波長板7によって直線偏光から円偏光とされ、収
光レンズ8によって被検体90に収光される。被検体9
0は矢印方向に振動速度vで振動しているものとする
と、被検体90からの反射光LREF は、ドップラー効果
により被検体90の振動速度vに比例した周波数偏移
(2v/λ)をうけることになる。
【0021】このような周波数偏移を受けている反射光
REF は、収光レンズ8から1/4波長板7に導かれ、
円偏光から直線偏光とされる。そして、このとき反射光
RE F は、最初に偏光ビームスプリッタ6を通過したと
きの変調光LOUT1とは90°回転した直線偏光となって
いるため、この反射光LREF は偏光ビームスプリッタ6
によって偏光板12側に反射されることになる。
【0022】一方、光導波路基板4から出力された無変
調光LOUT2は、コリメートレンズ5によってその光軸方
向に対して或る角度をつけられた状態にコリメートさ
れ、光路長調整器9に入射される。光路長調整器9には
端面ミラー9aが形成されているとともに、光路長調整
器9近辺の所定位置にミラー10が配されており、これ
により光路長調整器9に入射された光は光路長調整器9
内を数回伝搬することになる。つまり、無変調光LOUT2
は光路長調整器9内を通って端面ミラー9aによって反
射される。そして光路長調整器9内を通って出射された
後、ミラー10に反射されて再び光路長調整器9内に入
射される。このように所定回、光路長調整器9内を通過
した後、光路長調整器9からミラー11に達する。そし
てミラー11に達した無変調光LOUT2はミラー11で反
射された後、偏光ビームスプリッタ6を通過し、偏光板
12側に導かれる。
【0023】この光路長調整器9は、偏光ビームスプリ
ッタ6の時点までにおける反射光LREF の光路長と無変
調光LOUT2の光路長を一致させ、この2つの光を良好に
干渉させるようにするものである。つまり反射光LREF
は、変調光LOUT1としてコリーメートレンズ5から被検
体90までの光路と被検体90から偏光ビームスプリッ
タ6までの光路を足した距離(光路長)を進行してきて
おり、この反射光LREF と無変調光LOUT2を合成させる
際には、無変調光LOUT2の光路長も反射光LREF の光路
長に一致させることが好適であるが、単純に空間上で無
変調光LOUT2の光路を長くするにはそれだけ空間長が必
要になり、光学系が大型にならざるを得ない。そこで本
実施例では光路長調整器9内を所定回数往復させて無変
調光LOUT2の光路長をかせぐようにしており、これによ
り無変調光LOUT2の伝送空間を小さくすることができ、
光学系の小型化に寄与できることとなる。なお、光路長
調整器9において光の伝搬距離を空気中より長くするた
めには、光路長調整器9として屈折率の大きな材料を選
べばよい。
【0024】偏光ビームスプリッタ6に達した反射光L
REF と無反射光LOUT2はともに偏光板12に達すること
になる。偏光ビームスプリッタ6に達した時点での反射
光LREF と無反射光LOUT2は、互いに偏光方向が90°
異なっているため、そのままでは干渉は発生しない。そ
こで、偏光板12としては、反射光LREF と無反射光L
OUT2のそれぞれに対して偏光方向として45°傾いた状
態としておく。すると偏光板12を通過した反射光L
REF と無反射光LOUT2の各光成分は干渉した状態で合成
され、これが光検出器13によって干渉信号S0 が検出
されることになる。
【0025】本実施例のセンサヘッド20は以上のよう
に構成されているが、ここで、このセンサヘッド20に
おけるレーザ光の電界強度の変化について述べておく。
まず半導体レーザ1から出射される光の電界強度を式
(1)であらわす。 A1 sin(ω0t+Φ0 ) ・・・・・・・・・・・・・・(1) (ただし、A1 :強度,ω0 :光の角周波数,Φ0 :初
期位相)
【0026】この光が光導波路基板4において分岐部4
3で分岐され、光導波路44,45に導かれる。ここ
で、光変調器48に印加される電圧S2 を、 S2 =A2 sin(ω1t) ・・・・・・・・・・・・・・(2) (ただし、A2 :強度,ω1 :印加電圧の角周波数) であるとすると、光変調器48で変調された光の電界強
度は式(3)であらわせられる。 A3 sin(ω0t+A4 sin(ω1t)+Φ1 ) ・・・・・・・・・・・・・・(3) (ただし、A4 =απLn3 rA2 /λd、L:変調器
長、n:導波路基板の屈折率、r:電気光学定数、λ:
光の波長、d:変調器電極間隔、α:効率)
【0027】さらに、速度V(t) で振動している被検体
からの反射光は、ドップラー効果により式(4)だけ周
波数偏移する。 2V(t) /λ ・・・・・・・・・・・・・・(4) そしてこの周波数偏移した反射光LREF は式(5)で表
わすことができる。 A3 sin(ω0t+A4 sin(ω1t)+2π∫(2V(t)/λ)dt+Φ1) ・・・・・・(5)
【0028】この反射光LREF と無変調光LOUT2が干渉
することにより、光検出器13からは、式(6)で表わ
される干渉信号S0 が得られる。 S0 =A6 cos(A4 sin(ω1t)+2π∫(2V(t)/λ)dt+Φ3) ・・・・・・(6) この干渉信号S0 は、即ち被検体90の振動速度成分を
含むものとなり、これにたいして所要の信号処理を行な
うことで、被検体の速度を検出することができる。
【0029】図1、図2のセンサヘッド20を有する本
実施例の速度計測装置のブロック図を図3に示す。駆動
回路60は、基準信号SC に基づいて上述した光変調器
48を駆動するための電圧S2 (正弦波信号)を発生さ
せる。センサヘッド20から得られた干渉信号S0 は、
バンドパスフィルタ50及びバンドパスフィルタ53に
供給される。
【0030】バンドパスフィルタ50は、光変調器48
の駆動電圧S2 の角周波数ω1 を中心周波数とするフィ
ルタとされている。一方、バンドパスフィルタ53は、
光変調器48の駆動電圧S2 の角周波数ω1 の2倍の角
周波数2ω1 を中心周波数とするフィルタとされてい
る。バンドパスフィルタ53の出力に対しては乗算回路
54において基準信号SCが乗算され、さらにその乗算
出力信号は、中心周波数が角周波数ω1 と設定されたバ
ンドパスフィルタ55を介して出力される。このため、
バンドパスフィルタ55の出力信号は、あたかも中心周
波数が駆動電圧S2 の2倍の角周波数2ω1 で成る信号
成分を、角周波数ω1 に低周波変換したと同様の信号と
なる。
【0031】増幅回路51、位相回路52、及び増幅回
路56、位相回路57は、それぞれバンドパスフィルタ
50,55の出力信号の信号レベルが互いに等しくなる
ように増幅した後、さらに互いの信号の位相合わせを行
なって、加算回路58に入力するものとなる。
【0032】そして、バンドパスフィルタ50,55の
出力信号が同レベル及び同位相で加算される加算回路5
8の出力は、光変調器48に印加される電圧S2 の角周
波数ω1 を中心周波数にして、被検体90の変位に応じ
て周波数が変位した信号、即ち周波数変調信号が得られ
ることになる。従ってこの周波数変調信号をFM復調回
路59で復調処理することにより、被検体90の速度の
測定結果DOUT が得られることになる。
【0033】本実施例のセンサヘッド20及び速度計測
装置は、以上のように構成されており、センサヘッド2
0としては、光導波路基板4を用いることで複雑な光学
系を搭載することが不要となる。即ちY分岐型の光導波
路(42,43,44,45)で光路を2系統に分ける
ことで、ビームスプリッタやこれに付随する光学系で光
路を分けることが不要になり、また光変調器48も光導
波路基板4上で構成されることで、光学素子を用いた複
雑な変調器は不要となる。そして光導波路基板4は半導
体フォトリソグラフィ技術で製造することができ、容易
にしかも安価に製造でき、さらに小型の基板とできると
ともに、センサヘッド20内への組込工程も非常に容易
なものとなる。さらに光源としては小型軽量な半導体レ
ーザ1を用いている。
【0034】これらのことから、小型軽量でハンドリン
グが良く、しかも製造コストの低いセンサヘッド20を
実現することができ、また、小型軽量化のために図7、
図8で例示したように光ファイバを用いる必要もないた
め、S/Nの悪化や製造上のアライメントが困難になる
ということもない。そして、このようなセンサヘッド2
0を用いる速度計測装置としては、低コストで、操作性
がよく、しかも測定精度の高いものを実現できる。
【0035】なお、本発明の速度計測装置の他の実施例
として図4、図5の構成を説明しておく。図4の実施例
では、センサヘッド20からの干渉信号S0 をバンドパ
スフィルタ61に入力し、駆動電圧S2 の角周波数ω1
の信号成分と、その2倍の角周波数2ω1 の信号成分と
を抽出して信号処理するようにしている。増幅回路68
と位相回路67は基準信号SC に対して増幅及び位相調
整を行なう。また逓倍回路66、増幅回路65、位相回
路64は基準信号SC に対して2逓倍した後、増幅及び
位相調整を行なう。
【0036】位相回路64,67の出力は合成されて乗
算回路62に供給され、バンドパスフィルタ61の出力
に対して乗算される。乗算回路62の出力はバンドパス
フィルタ63により角周波数ω1 と等しい中心周波数の
信号成分が抽出されることになり、これは即ち、被検体
90の変位に応じて周波数が変位した周波数変調信号と
なる。そしてこの周波数変調信号をFM復調回路59で
復調処理することにより、被検体90の速度の測定結果
OUTが得られることになる。
【0037】次に図5の実施例でも、センサヘッド20
からの干渉信号S0 をバンドパスフィルタ61に入力
し、駆動電圧S2 の角周波数ω1 の信号成分と、その2
倍の角周波数2ω1 の信号成分とを抽出して信号処理す
るようにしている。この場合、逓降回路69は基準信号
C に対して角周波数を1/2に逓降する。そして増幅
回路70、位相回路71は、基準信号SC を逓降した信
号について増幅及び位相調整を行なう。位相回路71の
出力は乗算回路62に供給され、バンドパスフィルタ6
1の出力に対して乗算される。
【0038】この乗算回路62の出力には角周波数ω1
に対して3/2倍の角周波数3ω/2の信号成分が含ま
れることになる。このような乗算回路62の出力は、角
周波数3ω/2を中心周波数とするバンドパスフィルタ
72に供給される。そしてバンドパスフィルタ72の出
力は被検体90の変位に応じて周波数が変位した周波数
変調信号となり、この周波数変調信号をFM復調回路5
9で復調処理することにより、被検体90の速度の測定
結果DOUT が得られる。
【0039】なお、以上実施例を説明してきたが、本発
明のセンサヘッド及び速度計測装置は上記実施例に限ら
れず、その構成は、本発明の要旨の範囲内でさらに多種
考えられる。
【発明の効果】以上説明したように本発明では、単一モ
ード発振する半導体レーザ手段と、半導体レーザ手段か
らの出力光を、光導波路上で複数系統に分岐させるとと
もに、分岐された一方の光導波路上において光変調を行
なう光変調器が設けられることで、変調光と無変調光を
出力することができるようにされた光導波路手段と、変
調光を被検体に対して照射させるとともに、その被検体
からの反射光と無変調光を合成し、干渉光を検出するこ
とができるように光学素子が配されて成る光学系手段と
から速度センサヘッドを構成するようにしている。そし
て、レーザ光の分岐及び変調に光導波路手段を用いるこ
と、及び半導体レーザ手段を用いることにより、センサ
ヘッドとしてと小型軽量化が実現でき、ハンドリングの
良いものとすることができるという効果がある。
【0040】また光導波路手段は半導体フォトリソグラ
フィ技術で製造することができ、容易にしかも安価に製
造でき、センサヘッドとしての製造コストの低下や工程
の能率化が促進されるという効果もある。
【0041】さらに、光ファイバを用いる必要もないた
め、S/Nの悪化や製造上のアライメントが困難になる
ということもなく、この点でも製造の簡易化に適してお
り、そのうえ測定精度の悪化ももたらさないという利点
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のセンサヘッドの説明図であ
る。
【図2】実施例のセンサヘッドの光導波路基板の説明図
である。
【図3】本発明の実施例の速度計測装置のブロック図で
ある。
【図4】他の実施例の速度計測装置のブロック図であ
る。
【図5】さらに他の実施例の速度計測装置のブロック図
である。
【図6】従来のセンサヘッドの構成の説明図である。
【図7】従来のセンサヘッドの構成の説明図である。
【図8】従来のセンサヘッドの構成の説明図である。
【図9】従来のセンサヘッドの構成の説明図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 4 光導波路基板 5 コリメートレンズ 6 偏光ビームスプリッタ 7 1/4波長板 8 収光レンズ 9 光路長調整器 10,11 ミラー 12 偏光板 13 光検出器 20 センサヘッド 41 入射端面 42,44,45 光導波路 43 分岐部 46,49 金属クラッド 48 光変調器 49 出射端面 50,53,55,61,63,72 バンドパスフィ
ルタ 54,62 乗算回路 51,56,65,68,70 増幅回路 52,57,64,67,71 位相回路 58 加算回路 59 FM復調回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一モード発振する半導体レーザ手段
    と、 前記半導体レーザ手段からの出力光を、光導波路上で複
    数系統に分岐させるとともに、分岐された一方の光導波
    路上において光変調を行なう光変調器が設けられること
    で、変調光と無変調光を出力することができるようにさ
    れた光導波路手段と、 前記変調光を被検体に対して照射させるとともに、その
    被検体からの反射光と前記無変調光を合成し、干渉光を
    検出することができるように光学素子が配されて成る光
    学系手段と、 から構成されることを特徴とする速度センサヘッド。
  2. 【請求項2】 単一モード発振する半導体レーザ手段
    と、 前記半導体レーザ手段からの出力光を、光導波路上で複
    数系統に分岐させるとともに、分岐された一方の光導波
    路上において光変調を行なう光変調器が設けられること
    で、変調光と無変調光を出力することができるようにさ
    れた光導波路手段と、 前記変調光を被検体に対して照射させるとともに、その
    被検体からの反射光と前記無変調光を合成し、干渉光を
    検出することができるように光学素子が配されて成る光
    学系手段と、 前記光学系手段から出力される合成光検出情報に対して
    所定の信号処理を行ない、被検体の速度を算出する速度
    算出手段と、 から構成されることを特徴とする速度計測装置。
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