JPH08291771A - 圧力センサを使用した自己診断装置 - Google Patents
圧力センサを使用した自己診断装置Info
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Abstract
断機能を高い信頼性で実現する。 【構成】 圧力センサ出力が所定量変化後、一定期間経
過後に前記制御装置の故障診断を実施する。
Description
動車用エンジンのEGR制御装置やパージ制御装置のよ
うな制御装置の故障診断を圧力センサの出力信号を用い
て行う自己診断装置に関するものである。
に設けられ、前記圧力センサの出力信号に基づいて前記
制御装置の故障診断を行う自己診断装置としては、例え
ば特開昭62−51746号公報に記載された自己診断
装置が知られている。この公報に開示された自己診断装
置は、EGR制御装置の自己診断装置に関するもので、
吸気管に装着された圧力センサによりEGR弁の故障診
断を行うものである。そして、この自己診断装置では、
圧力センサの信号検出線の断線、地絡等、圧力センサ自
体の故障判定についてもセンサ出力レベルの判定(上下
限値の判定)により行っている。
御装置として、上述したEGR制御装置の他にパージ制
御装置が知られている。このパージ制御装置において
は、パージ空気が発生する燃料タンクに圧力センサを設
け、この圧力センサによりパージ空気のリークをチェッ
クすることにより、パージ制御装置の故障診断を行うよ
うにしたものである。
置では、高い信頼性をもって自己診断を行えることが要
求される。従って、このためには、圧力センサの凍結時
にも誤った故障判定がなされないように、その凍結対策
が必要であるが、従来かかる対策は十分とは言えなかっ
た。
は、吸気管には水が侵入する可能性があり、当然、吸気
管に取り付けられた圧力センサ周辺にも水が付着する可
能性がある。そして、このように水が付着した状態にお
いて、寒冷地等でエンジン停止後、長時間車両を放置す
れば圧力センサに付着した水は凍結することが予測され
る。
ング部にひずみゲージがあり、この部分の張力を検出し
電気信号に変換することで吸気管圧力を検知している。
しかし、このひずみゲージ近傍に水が付着し凍結すれば
ひずみゲージ自身が氷の生成に伴って張力を受けるよう
になり、吸気管圧力の変化がひずみゲージに伝達されな
くなって、正しく吸気管圧力を検出できなくなる場合が
生じ得るという問題点がある。
ムが構築される必要がある。従って、圧力センサとして
も必要最小限のものを使用する必要があり、本来EGR
制御装置のように圧力センサを備えたものは、その圧力
センサが使用できることが低コスト化において有効であ
る。
サに要求される絶対精度は、EGRのON/OFF時の
圧力変化が検出できる程度の精度であれば足り、従っ
て、故障判定の面からこの圧力センサを評価すれば、セ
ンサ出力のドリフト等のスペックダウンが許容された安
価なものが使用される傾向にある。従って、このような
圧力センサをそのまま用いて、センサ出力の上下限値判
定(実際には存在しないような圧力値を判定値に設定す
る)によるセンサ検出信号線の断線,地絡検出を行おう
とすれば、センサ出力のドリフトが大きく絶対精度が低
いため、実際に存在する吸気管圧力でのセンサ出力値が
前記上下限値範囲を越える場合が生じ、センサ自身の故
障判定を確実に行うことが困難となる場合が生じ得る。
制御装置は、燃料タンクから発生する蒸散ガス(パージ
エア)をキャニスタに吸着させ、これを大気に放出する
ことなくエンジンに供給し、燃焼させることが目的であ
る。このパージ制御装置の自己診断装置は、パージ空気
のリークをチェックするため、燃料タンクに圧力センサ
を設置し、この圧力センサによりパージ空気圧力を検出
するようにしている。
いても、パージ制御装置内に本来備えられている圧力セ
ンサを用いることにより低コスト化を図っているが、こ
のパージ制御装置に本来使用されている圧力センサも、
EGR制御装置に本来使用されている圧力センサと同
様、相対圧力の検出ができればよい絶対精度の低いもの
であり、上述したEGR制御装置の場合と同様の問題が
生じ得る。
ため、この発明の請求項1に係る圧力センサを使用した
自己診断装置は、圧力センサ出力が所定量変化後、一定
期間経過後に制御装置の故障診断を実施するものであ
る。
用した自己診断装置は、請求項1の自己診断装置におけ
る制御装置を、エンジンの排気ガスを吸気系に還流する
EGR通路と、前記EGR通路に装着され前記エンジン
へのEGR流量を制御するEGRアクチュエータと、E
GRが導入される吸気管に装着され前記エンジンの吸気
管圧力を検出する圧力センサとを備えたEGR制御装置
としたものである。
用した自己診断装置は、請求項1の自己診断装置におけ
る制御装置を、燃料タンク内の燃料蒸発ガスを吸着剤に
吸着捕集させ、前記吸着剤に吸着された燃料をパージ通
路に設けられたソレノイドバルブを開閉することにより
エンジンに供給し、前記燃料タンク内に装着された圧力
センサにより前記燃料タンク内圧力を検出するよう構成
されたパージ制御装置としたものである。
用した自己診断装置は、請求項1乃至請求項3のいずれ
かの自己診断装置において、故障診断開始時間を、少な
くともエンジンへの吸入空気温度または冷却水温により
変更するようにしたものである。
用した自己診断装置は、請求項1乃至請求項3のいずれ
かの自己診断装置において、故障診断は、少なくともエ
ンジンへの吸入空気温度または冷却水温度または始動運
転時の冷却水温度が所定温度以上である場合における、
所定運転状態時に行うようにしたものである。
た自己診断装置では、圧力センサの出力変化を認識し、
所定時間経過後に制御装置の故障診断を実施するように
することで、圧力センサが凍結している場合に制御装置
の故障診断が実施されることを排除することができ、凍
結した圧力センサにより信頼度の低い故障診断が行われ
ることを防止することができる。
用した自己診断装置では、圧力センサの出力変化を認識
し、所定時間経過後にEGR制御装置の故障診断を実施
するようにすることで、圧力センサが凍結している場合
にEGR制御装置の故障診断が実施されることを排除す
ることができ、凍結した圧力センサにより信頼度の低い
故障診断が行われることを防止することができる。
用した自己診断装置では、圧力センサの出力変化を認識
し、所定時間経過後にパージ制御装置の故障診断を実施
するようにすることで、圧力センサが凍結している場合
にパージ制御装置の故障診断が実施されることを排除す
ることができ、凍結した圧力センサにより信頼度の低い
故障診断が行われることを防止することができる。
用した自己診断装置では、圧力センサの出力変化(凍結
解除開始)後から故障診断開始までの時間をエンジン吸
気温度、またはエンジン冷却水温度により可変とするこ
とで、凍結解除をより確実なものとすることができる。
なお、圧力センサに付着して凍結した水が溶け始めた場
合、一時的に圧力センサの出力が変化し、その後、圧力
センサの出力が正規挙動となるまでに時間がかかる場合
があることが実験的に確かめられている。
用した自己診断装置では、少なくともエンジンへの吸入
空気温度または冷却水温度または始動運転時の冷却水温
度が所定温度以上である場合における、所定運転状態時
に行うようにしたため、圧力センサの測定領域が精度の
点で最適となるよう運転領域を限定して故障診断を行う
ことができ、もってドリフトが大きく、絶対精度の低い
安価な圧力センサを用いても故障診断の信頼度を維持す
ることができる。
判定について説明する。図1は、圧力センサの出力が変
化した場合の従来装置と本発明装置での故障判定を比較
して示す図である。
の正常出力の上下限値を示しており、電気的に圧力セン
サの出力ラインが断線した場合や、地絡した場合に圧力
センサ出力はそれぞれPH以上、または、PL以下の値
を示すように、ECU側の回路が構成される。また、P
H,PLの値は、通常運転での故障の誤検出を防止する
ため、通常の運転では存在しないような値に設定され
る。
力があった場合には、時刻T0までは圧力センサ出力値
が正常判定上限値を越えているため、圧力センサ故障と
判定し、時刻T0〜時刻T4間は正常、時刻T4以後は、
同様に正常判定下限値を下回っているため故障と判定さ
れる。また、圧力センサBの様な出力があった場合に
は、圧力センサ出力レベルが全領域正常判定上下限値以
内にあるため、ずっと正常判定のままとなる。
様な出力があった場合には、圧力センサ出力が正常判定
上下限値を越える時刻T0迄と時刻T4以後は、従来装置
と同様に圧力センサ故障と判定さる。出力が正常領域に
おいては、圧力センサ出力が正常領域に入り、更に、圧
力センサ出力が所定量(△P1)変化したことを確認し
た(時刻T5)後、所定期間(ta)経過したとき(時
刻T1)に正常と判定される。また、圧力センサBの様
な出力があった場合には、圧力センサ出力が所定量(△
P1)変化したことを確認した(時刻T1)後、所定期
間(ta)経過したとき(時刻T3)に正常と判定され
る。圧力センサのひずみゲージに付着している氷の一部
が溶け始めた場合には、圧力センサBの時刻T5で示さ
れるように、一時的に圧力変化が少し現れた後、付着氷
の全体が溶けたときに大きく出力が変化する(時刻
T2)場合がある。このため、圧力センサの故障判定す
る場合は、判定のための圧力センサ変化量(△P1)を
大きく設定する必要がある。また、所定時間taは、同
様に水が溶け始めて圧力センサ出力に変化が現れた後、
凍った水分が全て溶け、ひずみゲージに不要な圧力がか
からなくなって圧力センサが正常な値を出力するのに十
分な時間を設定する必要がある。
装置に適用した場合のEGR制御装置の故障診断につい
て説明する。図2はEGR制御装置の全体構成を示す図
である。図中、7は通常の自動車用エンジンであり、8
は運転者が操作するアクセルに連動して動作し、前記エ
ンジンに吸入される空気量を調節するスロットル弁、1
はエンジン7に吸入される空気の温度を検出するための
吸気温センサ、2は空気の圧力を検出するための圧力セ
ンサ、3はエンジン本体に取り付けられ、エンジン自体
の暖機状態を認識するためエンジンの冷却水温の温度を
検出するための水温センサ、4はエンジンのクランク軸
に装着されエンジンの回転速度を検出するためのクラン
ク角センサ、9はエンジンで燃焼したガスが通過する排
気管、5は該排気管からの燃焼ガスを前記エンジンに還
流させる(EGR)ためのEGRアクチュエータ、6は
前記各センサからの情報を受け、EGR制御装置の故障
診断を行う自己診断装置である。
R制御装置の故障診断の動作原理を説明する。まず、エ
ンジン各部に取り付けられた各センサからの情報をもと
に、EGRチェックモードかどうかの判定を行う。本方
式は、EGR制御装置の故障診断のためにEGRを強制
的にカット及び導入し、その時の吸気管圧力の変化度合
いをモニタして実際にEGRアクチュエータが作動して
正規にEGRが導入されたかどうかを判定するものであ
る。そこで検出感度を高めるため、通常はEGR導入し
たときに吸気管圧力に変化が大きく現れる様な運転モー
ド、例えばもともとエンジンへの吸入空気量が少ない減
速運転時がチェックモードとして選ばれる。
ドに入った場合を考える。まず、チェックモードに入れ
ばEGR導入率を強制的に0%とし、EGRカットの状
態を吸気管圧力が十分安定する期間(時間t1)保持し
た後時刻Tbでの吸気管圧(P1)を検出する。次に、
EGR導入率を強制的に100%とし、EGRfull
導入の状態を吸気管圧力が十分安定する期間(時間t
2)保持した後、時刻Tcでの吸気管圧力(P2)を検
出する。
full導入したことで吸気管に排気ガスが正規に導入
されて吸気管圧力が上昇し、吸気管圧力は図中実線の様
な動きとなり、圧力変化(△P=P2ーP1)は大きく
現れる。しかし、EGR系に故障がある場合、例えばE
GR導入管が詰まっていたり、EGR導入管からEGR
が漏れていたり、EGRアクチュエータが作動しなかっ
たりして正規にEGRガスがエンジンに導入されなけれ
ば、EGR導入指示を前記説明のように0%から100
%へ変化させても吸気管圧力は大きく変化せず、図中点
線の様な動きとなり、圧力変化(△P=P2ーP1)は
殆ど現れない。
故障を判定する。つまり、EGR通路の切換え制御の前
後の吸気管の圧力変化量(相対圧力)を検出することに
より、EGR制御装置の故障診断を行っている。
置へ適用した場合のパージ制御装置故障診断について説
明する。図4はパージ制御装置の全体構成を示す図であ
る。図中、11は燃料タンクであり、12は前記燃料タ
ンク内の圧力を検出するための圧力センサ、13は燃料
タンク11で発生したガソリン蒸散ガスを内蔵の活性炭
に吸着するキャニスタ、14はキャニスタと外部(大
気)との通路を開閉するための第1のソレノイド、15
はキャニスタ13とエンジン吸気管との間の通路に位置
しキャニスタ13に吸着された蒸散ガス(パージ)をエ
ンジンに供給するための第2のソレノイドであり、16
は一般の自動車用のエンジンであり、17は自己診断装
置17aを含むパージ制御装置(ECU)である。18
はクランク軸センサ(クラセン)であり、エンジン16
のクランク軸に取付けられ、クランク軸所定角度毎に信
号を出力するセンサであり、19は水温センサであり、
エンジンの冷却水温を検出する。
るパージシステム故障判定時の動作を説明する。燃料タ
ンク11に溜まったパージはキャニスタの中の活性炭に
吸着されてゆく。キャニスタの大気通路は第1のソレノ
イド14により通常は大気解放となっているがキャニス
タ内に異常にパージが吸着された場合のみ本通路を通っ
てパージ空気をキャニスタ外に出すための緊急通路であ
る。パージ制御装置のECU17はエンジン各部に取り
付けられたセンサからの情報をもとにエンジンの運転状
態をモニタし、パージがキャニスタ13に吸着される運
転状態であると認識すればパージチェックモードと判定
し(時刻Ta)、両ソレノイドをOFFしてキャニスタ
の大気通路とエンジン通路を閉とし、パージ通路を密閉
状態とする。
場がなくなり燃料タンク内はパージで充満し、燃料タン
ク内の圧力が上昇する(P0)。この状態が所定期間継
続後(時刻Ta)ソレノイドBをONさせてキャニスタ
内に充満したパージを所定期間時刻(Tcまで)エンジ
ンに放出し、これに伴って燃料タンク内圧はP1まで下
がってくる。その後、第2のソレノイド15をOFFさ
せ再度パージ通路を閉鎖し、燃料タンク内圧力が所定圧
力(P2)を越えるまでの時間(tm)を計測する。パ
ージ制御装置が正常の場合にはtm=t0であるが、例
えば燃料タンクからエンジンまでのパージ通路の一部ま
たはソレノイド14、15が損傷し、パージがリークし
ているような場合には、tm=t1となり燃料タンク内
圧力上昇に時間がかかることになる。
によりパージシステムの故障を判定することができる。
つまり、パージ通路の切換え制御の前後のタンク内の圧
力変化量(相対圧力)を検出することにより、パージ制
御装置の故障診断を行っている。
ジ制御装置における故障診断の制御フローをまとめて説
明する。まず、キースイッチがONされECUに電源が
投入されるとキースイッチON直後の圧力センサ出力を
読み込み(処理A−1)、キースイッチON直後1回目
に限り再度圧力センサ出力を読み込む(処理A−2)。
設定された上下限値以内に入っているかどうかを判定す
る(処理A−3)。上下限値は実使用状態では有り得な
い程度の値が設定されているため、圧力センサ出力値が
前記上下限判定値を越えていれば、圧力センサ故障と判
定し(処理A−11)、以後のシステム故障診断は行わ
ない。
合には、既に圧力変化量による正常判定が完了したかど
うか判定し(処理A−4)、完了済みの場合にはシステ
ム故障診断(処理A−10)を実行し、未完了の場合に
は、処理A−1でのキーON時に読み込んだ圧力センサ
出力値と処理A−2で読み込んだ今回の圧力センサ出力
値との偏差を演算し(処理A−5)、この偏差が所定値
を越えていない場合にはチェックタイマーをイニシャル
値にセットする(処理A−7)。
着し凍結した水が溶け始めて圧力センサ出力に変化が現
れた後、圧力センサ出力が完全に正常になるのに十分な
時間(例えば1〜2分程度)が設定され、以後フリーラ
ンでカウントダウンされる。
値を越えた場合は、この状態が所定期間継続すれば、つ
まり、前記チェックタイマ−の値が0となれば(処理A
−8)、圧力変化によるチェック完了と判定し(処理A
−9)、図3、図5のシーケンスに従い、それぞれ、E
GR制御装置チェック、パージ制御装置チェックを実行
し、再度処理A−2に戻る。
7に従って説明する。まず、キースイッチがONされE
CUに電源が投入されるとキースイッチON直後の圧力
センサ出力を読み込み(処理B−1)、キーON直後1
回目に限り再度圧力センサ出力を読み込む(処理B−
2)。
設定された上下限値以内に入っているかどうかを判定す
る(処理B−3)。上下限値は実施例1と同じ値が設定
されており、圧力センサ出力が上下限判定値を越えてい
れば、圧力センサ故障と判定し(処理B−13)、以後
のシステム故障診断は行わない。
合には、既に圧力変化量による正常判定が完了したかど
うかを判定し(処理B−4)、完了済みの場合には、シ
ステム故障診断(処理B−12)を実行し、未完了の場
合には、処理B−1でのキーON時に読み込んだ圧力セ
ンサ出力値と処理B−2で読み込んだ今回の圧力センサ
出力値との偏差を演算し(処理B−5)、この偏差が所
定値を越えていない場合にはチェックタイマーをイニシ
ャル値にセットする(処理A−7)。
着し凍結した水が溶け始めて圧力センサ出力に変化が現
れた後、圧力センサ出力が完全に正常になるのに十分な
時間を設定する必要があるが、凍った水が完全に溶ける
までの時間は、圧力センサが取り付けられているエンジ
ンの温度及び、圧力センサを通過する吸入空気の温度と
の相関が強く、エンジン温度を知るためにエンジン冷却
水温を、吸入空気の温度を知るために吸気温度を読み込
み(処理B−7)、読み込んだ情報に応じてタイマーイ
ニシャル値を算出する(処理B−8)。両情報ともエン
ジン制御には不可欠な情報であるため、故障診断装置が
エンジン制御装置に内蔵されているような場合には、新
たに追加する必要はなく、簡単に実現できる。
を越えた場合は、この状態が所定期間継続すれば、つま
り、チェックタイマ−の値が0となれば(処理B−1
0)、圧力変化によるチェック完了と判定し(処理B−
11)、図3、図5のシーケンスに従い、それぞれ、E
GR制御装置チェック、パージ制御装置チェックを実行
し、再度処理B−2に戻る。
を図8に従って説明する。まず、キースイッチがONさ
れECUに電源が投入されるとキースイッチON直後の
圧力センサ出力を読み込み(処理C−1)、キースイッ
チON直後1回目に限り再度圧力センサ出力を読み込
み、同時にエンジン各部に装着されたセンサ信号である
エンジン冷却水温、エンジンへの吸入空気温度、エンジ
ン回転速度、エンジンの負荷情報を読み込む(処理C−
2)。その後エンジン運転状態が始動運転状態であるか
どうかを判定し(処理C−3)、始動運転状態であれば
前記処理C−2で読み込んだ水温情報を始動時の水温情
報として記憶する(処理C−4)。
サ出力が、予め設定された上下限値以内かどうかを判定
する(処理C−5)。上下限値は、実施例1と同じ値が
設定されており、圧力センサ出力が前記上下限判定値を
越えていれば、圧力センサ故障と判定し(処理C−1
6)、以後制御装置の故障診断は行わない。
合には、既に圧力変化量による正常判定が完了したかど
うか判定し(処理C−6)、完了済みの場合にはさらに
制御装置の故障診断判定(処理C−12)へと進む。一
方、正常判定が未完了の場合には、処理C−1でのキー
スイッチON時に読み込んだ圧力センサ出力値と処理C
−2で読み込んだ今回の圧力センサ出力値との偏差を演
算し(処理C−7)、この偏差が所定値を越えていない
場合には、チェックタイマーをイニシャル値にセットす
る(処理C−9)。また、圧力センサ出力値の偏差が所
定値を越えた場合は、この状態が所定期間継続すれば、
つまり、チェックタイマ−の値が0となれば(処理C−
10)、圧力変化によるチェック完了と判定し(処理C
−11)、処理C−12以後の故障診断判定処理に進
む。
み込んだ始動時の水温が所定値を越えていれば処理C−
14へ進み、所定値以下ならば処理C−13の水温、吸
気温判定に進み、処理C−2で読み込んだ現在の吸気
温,水温何れかが所定温度以下の場合には、故障診断を
実施せず処理C−2へ戻る。該判定始動時水温及び現在
の判定吸気温,判定水温は、通常水が凍る温度より高い
温度を設定し、水が凍っていない状態からエンジンの運
転が開始され、その後圧力センサが装着されている吸気
管の温度が低下していない場合のみ制御装置のチェック
を行う。
転速度、負荷状態が所定範囲かどうかをチェックし、所
定範囲内であれば、図3、図5のシーケンスに従い、そ
れぞれ、EGR制御装置の故障診断、パージ制御装置の
故障診断を実施し、再度処理C−2に戻る。回転速度及
び負荷が所定範囲にあるときは、エンジンが正常に燃焼
し、かつ走行風等により冷やされることなく運転してい
る状態である。このような状態にあるときは、図9に示
されるように、圧力センサの測定領域が精度の点で最適
となるよう運転領域を限定したものであり、このような
状態下で故障診断を行うことにより、絶対精度の低い安
価な圧力センサを用いても故障診断の信頼度を維持する
ことができる。
の出力範囲を示すもので、a−1は実在する圧力範囲、
a−2はこの実在する圧力範囲a−1に対する圧力セン
サの出力範囲、a−3は故障診断に使用する圧力範囲、
a−4はこの故障診断に使用する圧力範囲に対する圧力
センサの出力範囲を示している。また、図9において、
(b)は横軸にエンジン回転数、縦軸にエンジン吸気管
圧力を示したもので、この実施例において、使用される
故障診断の運転領域をb−1で示している。
合にセンサ出力のばらつきを考慮し、前記処理C−5で
の圧力センサ上下限判定値より少しマージンをとった値
に設定し、圧力センサが凍結、断線等の兆候が無いこと
を確認してからシステム故障判定を行うようにすること
もできる。
使用した自己診断装置は、圧力センサ出力が所定量変化
後、一定期間経過後に制御装置の故障診断を実施するよ
うにしたため、圧力センサが凍結している場合に制御装
置の故障診断が実施されることを排除することができ、
凍結した圧力センサにより信頼度の低い故障診断が行わ
れることを防止することができるという効果を奏する。
サを使用した自己診断装置は、請求項1の自己診断装置
における制御装置を、エンジンの排気ガスを吸気系に還
流するEGR通路と、前記EGR通路に装着され前記エ
ンジンへのEGR流量を制御するEGRアクチュエータ
と、EGRが導入される吸気管に装着され前記エンジン
の吸気管圧力を検出する圧力センサとを備えたEGR制
御装置としたため、圧力センサが凍結している場合にE
GR制御装置の故障診断が実施されることを排除するこ
とができ、凍結した圧力センサにより信頼度の低い故障
診断が行われることを防止することができるという効果
を奏する。
用した自己診断装置は、請求項1の自己診断装置におけ
る制御装置を、燃料タンク内の燃料蒸発ガスを吸着剤に
吸着捕集させ、前記吸着剤に吸着された燃料をパージ通
路に設けられたソレノイドバルブを開閉することにより
エンジンに供給し、前記燃料タンク内に装着された圧力
センサにより前記燃料タンク内圧力を検出するよう構成
されたパージ制御装置としたため、圧力センサが凍結し
ている場合にパージ制御装置の故障診断が実施されるこ
とを排除することができ、凍結した圧力センサにより信
頼度の低い故障診断が行われることを防止することがで
きるという効果を奏する。
用した自己診断装置は、請求項1乃至請求項3のいずれ
かの自己診断装置において、故障診断開始時間を、少な
くともエンジンへの吸入空気温度または冷却水温により
変更するようにしたため、圧力センサの出力変化(凍結
解除開始)後から故障診断開始までの時間をエンジン吸
気温度、またはエンジン冷却水温度により可変とするこ
とで、凍結解除をより確実なものとすることができると
いう効果を奏する。
用した自己診断装置は、請求項1乃至請求項3のいずれ
かの自己診断装置において、故障診断は、少なくともエ
ンジンへの吸入空気温度または冷却水温度または始動運
転時の冷却水温度が所定温度以上である場合における、
所定運転状態時に行うようにしたため、圧力センサの測
定領域が精度の点で最適となるよう運転領域を限定して
故障診断を行うことができ、もってドリフトが大きく、
絶対精度の低い安価な圧力センサを用いても故障診断の
信頼度を維持することができるという効果を奏する。
サの故障判定を従来装置と比較して示す図である。
を示す図である。
図である。
を示す図である。
図である。
のフローチャートである。
すフローチャートである。
すフローチャートである。
4 クランク角センサ、5 EGRアクチュエータ、6
自己診断装置、7 エンジン、8 スロットル弁、9
排気管、11 燃料タンク、12 圧力センサ、13
キャニスタ、14 第1のソレノイド、15 第2の
ソレノイド、16 エンジン、17 パージエア制御装
置(ECU)、18 クランク角センサ、19 水温セ
ンサ。
Claims (5)
- 【請求項1】 圧力センサを備えた制御装置に設けら
れ、前記圧力センサの出力信号に基づいて前記制御装置
の故障診断を行う自己診断装置において、 前記圧力センサ出力が所定量変化後、一定期間経過後に
前記制御装置の故障診断を実施することを特徴とする圧
力センサを使用した自己診断装置。 - 【請求項2】 請求項1の自己診断装置において、前記
制御装置は、エンジンの排気ガスを吸気系に還流するE
GR通路と、前記EGR通路に装着され前記エンジンへ
のEGR流量を制御するEGRアクチュエータと、EG
Rが導入される吸気管に装着され前記エンジンの吸気管
圧力を検出する圧力センサとを備えたEGR制御装置で
あることを特徴とする圧力センサを使用した自己診断装
置。 - 【請求項3】 請求項1の自己診断装置において、前記
制御装置は、燃料タンク内の燃料蒸発ガスを吸着剤に吸
着捕集させ、前記吸着剤に吸着された燃料をパージ通路
に設けられたソレノイドバルブを開閉することによりエ
ンジンに供給し、前記燃料タンク内に装着された圧力セ
ンサにより前記燃料タンク内圧力を検出するよう構成さ
れたパージ制御装置であることを特徴とする圧力センサ
を使用した自己診断装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかの自己
診断装置において、前記故障診断開始時間を、少なくと
も前記エンジンへの吸入空気温度または冷却水温により
変更することを特徴とする圧力センサを使用した自己診
断装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかの自己
診断装置において、前記故障診断は、少なくとも前記エ
ンジンへの吸入空気温度または冷却水温度または始動運
転時の冷却水温度が所定温度以上である場合における、
所定運転状態時に行うことを特徴とする圧力センサを使
用した自己診断装置。
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