JPH08291429A - 紡機における粗糸トラバース装置 - Google Patents

紡機における粗糸トラバース装置

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JPH08291429A
JPH08291429A JP9558395A JP9558395A JPH08291429A JP H08291429 A JPH08291429 A JP H08291429A JP 9558395 A JP9558395 A JP 9558395A JP 9558395 A JP9558395 A JP 9558395A JP H08291429 A JPH08291429 A JP H08291429A
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JP
Japan
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cam
eccentric
traverse
shaft
axis
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JP9558395A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Tsuboi
将嘉 坪井
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、しかもトラバース量の変更を
簡単に行えるトラバース装置を提供する。 【構成】 円板状の偏心カム7が偏心回転することによ
り、そのカム溝7aに当接するカムフォロア14を介し
てトランペット12が列設されるトラバースバー13が
ドラフトローラ5と平行に往復動される。偏心カム7に
は3組のボルト挿通孔8,9,10が形成され、そのう
ち1組を使用して偏心カム7はボルト11によりシャフ
ト1に対して締結固定される。3組のボルト挿通孔8,
9,10は、シャフト1の軸心に位置するそれぞれの2
点間中心が、偏心カム7の軸心に対して異なる距離ずつ
ずれるように形成されている。トラバース量の変更は、
使用するボルト挿通孔8,9,10を変更することによ
り、偏心カム7を取り外すことなく行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば精紡機におい
て、粗糸をドラフトローラへ案内するトランペットをド
ラフトローラの長手方向に所定幅で往復動(トラバー
ス)させる紡機における粗糸トラバース装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】粗糸がドラフトローラの同じ部位にて当
たると、摩耗が偏って進行する。そのため、粗糸による
ドラフトローラの摩耗を均一にするため、粗糸を案内し
ているトランペットをドラフトローラの長手方向(粗糸
送り方向に直交する方向)に揺動させ、粗糸をトラバー
スさせている。
【0003】この種のトラバース装置として、例えば実
開昭49−127517号公報には、自動篠替機(自動
粗糸継機)による自動篠替えを可能とするように、篠替
え時にトランペットの振幅を小さくできるトラバース装
置が開示されている。また、実開昭55−168075
号公報には、ハンドルを操作することにより、トランペ
ットの振幅を零にして自動機を採用した場合に粗糸端挿
入ミスが起こり難い停止状態にすることが可能となって
いる。しかし、いずれのトラバース装置もリンク機構や
ハンドル操作機構を備えて構造が非常に複雑であるう
え、部品点数が多くなりそれだけ故障の発生率が高くな
る原因となる。
【0004】そこで、従来、図16に示すようなトラバ
ース装置が使用されていた。図16に示すように、精紡
機機台端部にはウォームホイール51が嵌着されたシャ
フト52が回転可能に支持され、ウォームホイール51
は、駆動軸53に嵌着されたウォーム54に噛合されて
いる。駆動軸53は図示しない駆動機構を介して機台運
転中に回転駆動され、その回転によりウォーム54及び
ウォームホイール51を介してシャフト52が回転す
る。シャフト52の上部には、円板状の偏心カム55が
シャフト52の軸心に対して偏心して固定され、偏心カ
ム55の外周に沿って形成されたカム溝55aには、ト
ラバースバー56の一端に固定されたコ字状のカムフォ
ロア57が偏心カム55の両端にて係合されている。
【0005】従って、機台運転中、シャフト52が回転
することによりその上部に固定された偏心カム55が偏
心回転し、その周面で当接したカムフォロア57を介し
てトラバースバー56がその長手方向に揺動され、トラ
ンペット58がトラバース運動するようになっている。
このようにシャフト52に固定した偏心カム55と、ト
ラバースバー56の一端に固定されたコ字状のカムフォ
ロア57との係合により、トラバースバー56の揺動機
構が成り立っているため、装置を簡単な機構とすること
ができ、故障が起こり難いうえ小型化を図ることもでき
る。
【0006】ところで、粗糸のトラバース量は、紡出条
件等により変更される場合がある。一般に、ドラフト比
が小さく太いフリースの場合、ドラフトローラ(あるい
はエプロン)との当たり面が広くなるためその振幅量を
広くし、ドラフト比が大きく細いフリースの場合はその
当たり面が狭くなるためその振幅量を狭く設定してい
る。
【0007】また、トランペット58は、トラバースの
折り返し点付近でその動きが停滞するため、折り返し点
付近の摩耗の進行が速くなる。そのため、トラバース量
を一定のままにすると、折り返し点付近が先に摩耗して
偏った摩耗の仕方をする。トラバース量の変更には、ト
ラバースの折り返し位置を変更させて折り返し点付近で
の摩耗の偏りを防止する意味もある。
【0008】トランペット58の振幅量を変更させる場
合、偏心量ΔAの異なる偏心カム55を複数用意してお
き、所望する偏心量ΔAの偏心カム55と交換すること
により行われていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、偏心カム55
の交換は、偏心カム55がカム溝55aにてカムフォロ
ア57と係合していることもあって装置を分解する必要
があり、ブラケット等を取り外して機台長に近いトラバ
ースバー56を移動させるなど、かなり手間がかかって
いた。そのため、偏心カム55の交換作業が面倒である
ため、トランペット58のトラバース量が変更されず、
ドラフトトップローラやエプロンが偏った摩耗の仕方を
し、その寿命(交換サイクル)が短くなるという問題が
あった。また、偏心量ΔAの異なる偏心カム55を複数
用意しなければならなかった。
【0010】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、簡単な構造で、しかも
トラバース量の変更を簡単に行うことができる紡機にお
けるトラバース装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1に記載の発明では、回転体の軸心に対して偏
心して固定されたカムに対し、紡機機台長手方向に移動
可能に支持されたトラバースバーの一端に設けられたカ
ムフォロアを当接し、前記カムの偏心回転に基づき前記
トラバースバー上に列設されたトランペットを機台長手
方向に往復動させる紡機における粗糸トラバース装置に
おいて、前記回転体の軸心に対する前記カムの偏心量を
変更し得るように、前記回転体に対する前記カムの固定
位置を変更可能な固定位置変更手段を設けた。
【0012】請求項2に記載の発明では、前記固定位置
変更手段は、前記カムの偏心量を連続的に変更可能な微
調整手段を備えた。請求項3に記載の発明では、前記固
定位置変更手段は、前記カムが前記カムフォロアに当接
する状態で前記カムの前記回転体に対する固定位置を変
更可能な位置変更手段を備えた。
【0013】請求項4に記載の発明では、前記固定位置
変更手段は、前記カムに形成された位置決め孔と、該位
置決め孔に挿通可能であるとともに前記回転体に対して
突設された位置決め部、もしくは前記回転体に対して少
なくともその軸心に対する直交面内において前記カムを
移動不能に位置決めし得る位置決め部材とを備え、前記
位置決め孔は、前記位置決め部もしくは前記位置決め部
材により前記カムの軸心が前記回転体の軸心に対して異
なる偏心量となるように前記カムを位置決め可能な位置
に形成された。
【0014】請求項5に記載の発明では、前記位置決め
孔は、偏心量が異なる方向に延びるように形成された長
穴である。請求項6に記載の発明では、前記カムは、前
記回転体に対してその軸心に対する直交面内において揺
動可能に支持されるとともに、該カムを前記回転体に対
して位置決め可能な前記位置決め孔は、前記偏心量を変
更可能にその揺動経路上に形成された。
【0015】請求項7に記載の発明では、前記回転体
は、該回転体の軸心と平行に延びる軸心を有する駆動軸
に対して偏心するとともに相対回転可能に設けられ、前
記回転体を前記駆動軸の回転周期と異なる回転周期で自
転させ得る偏心回転手段を備えた。
【0016】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、固定
位置変更手段により回転体に対するカムの固定位置を変
更し、回転体の軸心に対するカムの偏心量を変更するこ
とにより、トランペットのトラバース量が変更される。
従って、一つのカムで済ませることが可能となる。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、微調整手
段によりカムの偏心量を連続的に変更させることにより
偏心量の微調整が可能となる。請求項3に記載の発明に
よれば、位置変更手段によりカムがカムフォロアに当接
する状態のまま回転体に対するカムの固定位置を変更す
ることが可能となる。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、カムは位
置決め孔に挿通された、回転体に対して突設された位置
決め部、もしくは回転体に対して少なくともその軸心に
対する直交面内において移動不能に位置決めされる位置
決め部材により位置決めされる。位置決め孔は、位置決
め部もしくは位置決め部材によりカムの軸心が回転体の
軸心に対して異なる偏心量となるようにカムを位置決め
可能な位置に形成されているため、位置決め部もしくは
位置決め部材による位置決め孔に対する挿通位置を変更
することにより回転体に対するカムの固定位置が変更さ
れる。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、位置決め
孔は長穴であるため、カムの偏心量が連続的に変化する
ように回転体に対するカムの固定位置を変更することが
可能となる。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、カムは回
転体に対してその軸心に対する直交面内において揺動可
能に支持されており、回転体にカムを位置決めするため
の位置決め孔がその揺動経路上に偏心量を変更可能に位
置決め孔が形成されている。そのため、偏心量を変更す
るためにカムの回転体に対する固定位置を変更する際に
は、カムを揺動させるだけの操作で変更先の固定位置が
決まるので、位置決めが簡単となるとともに、カムが回
転体から分離することもない。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、駆動軸に
対して偏心する回転体は、偏心回転手段により、駆動軸
の回転に基づき駆動軸の回転周期と同じ回転周期で駆動
軸に対して偏心回転(公転)し、さらに駆動軸の回転周
期と異なる回転周期で軸回転(自転)する。回転体に偏
心して固定されたカムは、駆動軸に対して偏心回転する
回転体に対してさらに異なる回転周期で偏心回転するた
め、2つの偏心回転が合成された動きをする。そのた
め、トランペットのトラバース量が経時的に変更され
る。
【0022】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例を
図1〜図4に基づいて説明する。
【0023】図1,図2に示すように、精紡機機台端部
にはシャフト1が回転可能に支持され、シャフト1に嵌
着されたウォームホイール2は、駆動軸3に嵌着された
ウォーム4に噛合されている。駆動軸3はドラフトロー
ラ5のバックボトムローラと直結され、機台運転中に回
転駆動される。
【0024】図3に示すように、シャフト1の上端部に
は支持プレート6が固定され、支持プレート6の上面側
には2つのボルト穴6aがその2点間の中心をシャフト
1の軸心に一致させる位置に形成されている。この支持
プレート6上には円板状の偏心カム7が固定されてい
る。
【0025】図4に示すように、偏心カム7には、各ボ
ルト穴6aの間隔に等しい距離を隔して対峙する固定位
置変更手段を構成する3組(計6個)のボルト挿通孔
8,9,10が、偏心カム7を厚さ方向に貫通する状態
に形成されている。ボルト挿通孔8,9,10はそれぞ
れの2点間中心C1 ,C2 ,C3 が偏心カム7の軸心O
に対してそれぞれ異なる距離ΔA1 ,ΔA2 ,ΔA3 ず
れる位置に形成されている。偏心カム7はボルト挿通孔
8,9,10のうちの一組(2個)に挿通された2本の
ボルト11を各ボルト穴6aに螺着することにより支持
プレート6に対して締結固定される。よって、偏心カム
5は固定のために使用されたボルト挿通孔8(又は9,
10)の2点間中心C1 (又はC2 ,C3 )がシャフト
1の軸心に一致するように固定され、どのボルト挿通孔
8,9,10を使用するかにより、シャフト1に対する
偏心量ΔA1 ,ΔA2 ,ΔA3 が変更されるようになっ
ている。また、偏心カム7にはその外周に沿ってカム溝
7aが形成されている。
【0026】トランペット12が所定間隔毎に固定され
たトラバースバー13は、精紡機機台に対してドラフト
ローラ5と平行状態でその長手方向に往復動可能に支持
されている。トラバースバー13の一端には、図1に示
すようなコ字状のカムフォロア14が固定され、カムフ
ォロア14はその内周面にて偏心カム7を両側から挟む
ようにカム溝7aにて当接している。
【0027】シャフト1が回転されることにより、偏心
カム7はシャフト1の軸心を中心にその軸心Oが偏心量
ΔA1 (又はΔA2 ,ΔA3 )を半径とする円を描くよ
うに偏心回転する。そして、この偏心回転に伴いその周
面のカム溝7aにて当接したカムフォロア14に固定さ
れたトラバースバー13が、偏心量ΔA1 (又はΔA2
,ΔA3 )の2倍のストロークでその長手方向に往復
動し、トランペット12がトラバース運動するようにな
っている。本実施例では偏心カム7に偏心量が異なるよ
うな3組のボルト挿通孔8,9,10が形成されている
ため、支持プレート6に対する偏心カム7の固定位置を
変更することにより、3通りにトラバース量を変更する
ことが可能となっている。
【0028】次に、このトラバース装置の作用を説明す
る。まず偏心カム7がボルト11によりボルト挿通孔8
にて締結固定されており、偏心量ΔA1 だけ偏心する状
態にあるものとする。
【0029】機台運転中、駆動軸3が回転駆動すると、
ウォーム4及びウォームホイール2を介してその駆動力
が伝達されてシャフト1が所定速度で回転する。偏心カ
ム7はシャフト1に対して偏心して固定されているた
め、シャフト1の軸心を中心にその軸心Oが偏心量ΔA
1 を半径とする円を描くように偏心回転する。そのた
め、シャフト1が1回転する度にトラバースバー13が
その長手方向に2ΔA1 のストロークで1往復動し、ト
ランペット12がトラバース量2ΔA1 で所定周期(シ
ャフト1の回転周期に等しい)のトラバース運動をす
る。その結果、粗糸Rのドラフトローラ5への導入位置
がドラフトローラ5の長手方向において経時的に変更さ
れ、これに伴いドラフトトップローラ(エプロンを含
む)に対するフリースの接触部位も経時的に所定周期で
変更されるため、ドラフトトップローラ(エプロンを含
む)の摩耗が均一となる。
【0030】トラバース量の変更は機台停止状態で行わ
れる。まずボルト11を緩めて抜き取り、偏心カム7を
支持プレート6に対して移動可能状態とする。トラバー
ス量を例えば2ΔA2 に変更するならば、ボルト挿通孔
9とボルト穴6aとの位置が合うように偏心カム7を支
持プレート6に対してスライドさせる。このとき、カム
溝7aにカムフォロア14が当接した状態のまま行われ
るが、トラバースバー13は手で動かせるので問題はな
い。そして、偏心カム7を位置決めしたらボルト11を
ボルト挿通孔9に挿通し、偏心カム7を支持プレート6
に対して締結固定する。
【0031】従って、トラバース量の変更は、偏心カム
7の固定位置をずらすだけなので、カム溝7aにカムフ
ォロア14が係合する状態のまま作業を行うことができ
る。よって、従来技術で述べた図16に示す装置のよう
に交換のため偏心カムを抜き取る必要がないので、偏心
カムを抜き取るためにブラケット等を外したり、トラバ
ースバー13を支持するボルトを緩めたりする必要がな
い。なお、トラバース量を2ΔA3 に変更する場合に
は、偏心カム7をボルト挿通孔10を用いて支持プレー
ト6に対してボルト11により締結固定する。
【0032】以上詳述したように本実施例のトラバース
装置によれば、偏心カム7に偏心量ΔAが異なる複数種
類のボルト挿通孔8,9,10を形成した。そのため、
トラバース量を変更するときに偏心カム7を抜き取る必
要がなく、支持プレート6上をスライドさせてその固定
位置を変更するだけでよいので、ブラケット等を外した
りトラバースバー13の支持を緩めたりする面倒な作業
をすることなく、簡単にトラバース量を変更することが
できる。また、トラバース装置の構造が簡単で小型で済
むうえ、従来技術で述べた交換用の偏心カムを用意する
必要がなくなり、一つの偏心カム5で済ませることがで
きる。 (第2実施例)次に、本発明を具体化した第2実施例に
ついて図5〜図9に従って説明する。本実施例では、偏
心カム7の回転軸がシャフトに対してさらに異なる回転
周期で偏心回転する点が前記第1実施例と異なり、2重
の偏心機構によりトラバース量が経時的に変化する。
【0033】図5,図6に示すように、シャフト21に
はウォームホイール22が嵌着され、ウォームホイール
22はウォーム(図示せず)に噛合されている。シャフ
ト21の上端には偏心シャフト23が、シャフト21の
軸心Pに対して偏心量Δxだけ偏心して固定されてい
る。偏心シャフト23にはベアリング24を介して小ギ
ヤ25がウォームホイール22と平行な姿勢を保持する
状態で回動可能に支持されている。
【0034】小ギヤ25の上部には支持ブロック26が
固定されており、支持ブロック26の上面側には偏心カ
ム7を固定するためのボルト締結用の2つのボルト穴2
6aが、その2点間中心を偏心シャフト23の軸心に一
致させるように形成されている。偏心カム7は前記第1
実施例のものと同じものであり、3組のボルト挿通孔
8,9,10のうち1組にボルト11が挿通されて、偏
心カム7が支持ブロック26に対してそのボルト穴26
aにて締結固定される。つまり、偏心カム7は、支持ブ
ロック26に固定された状態で、偏心シャフト23の軸
心Qに対してその固定のために使用されたボルト挿通孔
8,9,10に応じた偏心量ΔA1 ,ΔA2 ,ΔA3 だ
け偏心する。図5,図6の例ではボルト挿通孔8が使用
されているため、その偏心量はΔA1 となっている。偏
心カム7のカム溝7aにはカムフォロア14がそれを両
側から挟むように当接している。
【0035】図6,図7に示すように、小ギヤ25と対
応する位置(高さ)には、内歯車27がその軸心をシャ
フト21の軸心Pに一致させる状態で所定位置に配置さ
れており、小ギヤ25はこの内歯車27に噛合してい
る。シャフト21が回転されると、小ギヤ25が回転可
能に支持された偏心シャフト23が、シャフト21の軸
心Pを中心とする半径Δxの円を、その軸心Qが描くよ
うに偏心回転し、この偏心回転に伴い小ギヤ25が内歯
車27との噛合により自転しながらその内周上を公転す
るようになっている。
【0036】また、偏心カム7は小ギヤ25と一体回転
(自転)し、小ギヤ25の軸心Qに対してその軸心Oが
偏心量ΔA1 だけ偏心しているため、その軸心Oが小ギ
ヤ25の軸心Qを中心とする半径ΔA1 の円を描くよう
に偏心回転する。つまり、偏心カム7は、シャフト21
の軸心Pを中心とする半径Δxの円を描くように偏心回
転する小ギヤ25の軸心Qに対して、さらにその軸心O
が軸心Qを中心とする半径ΔA1 の円を描くように偏心
回転するようになっている。
【0037】次に、上記のように構成されたトラバース
装置の作用を説明する。まず、このトラバース装置の動
作を、図5,図6に示すように偏心カム7がボルト11
によりボルト挿通孔8にて締結固定された場合を例にし
て説明する。このとき、小ギヤ25の軸心Qに対する偏
心カム7の偏心量はΔA1 となっている。
【0038】機台運転中、ウォームが回転駆動される
と、該ウォームに噛合するウォームホイール22が回転
することによりシャフト21が所定速度で回転する。シ
ャフト21の回転に伴い偏心シャフト23は、その軸心
Qがシャフト21の軸心Pを中心とする半径Δxの円を
描くように偏心回転する。また、この偏心回転に伴い偏
心シャフト23に回転可能に支持された小ギヤ25が、
内歯車27との噛合により自転しながら内歯車27の内
周に沿って公転する。このとき、偏心カム7は小ギヤ2
5と一体回転し、シャフト21の軸心Pを中心とする半
径Δxの円を描くように偏心回転(公転)する小ギヤ2
5の軸心Qに対して、さらにその軸心Oが軸心Qを中心
とする半径ΔA1 の円を描くように偏心回転(自転)す
る。
【0039】ここで、小ギヤ25の公転周期は、シャフ
ト21の回転周期T1に等しい。また、小ギヤ25は内
歯車27に噛合しながら公転するので、小ギヤ25及び
内歯車27の歯数をそれぞれn,Nとすると、小ギヤ2
5の自転周期T2は、T2={1−(N/n)}-1・T
1となる。ここで、小ギヤ25のピッチ円の半径をr,
内歯車27のピッチ円の半径をRとすると、R=r+Δ
xの関係があるので、自転周期T2は、 となる。これは小ギヤ25のピッチ円の半径rと、シャ
フト21に対する小ギヤ25の偏心量Δxとの比(Δx
/r)を変更することにより、公転周期T1と自転周期
T2との比を変更し得ることを意味している。
【0040】シャフト21の角速度ω1 (rad./sec.)
とすると、シャフト21の軸心Pに対する小ギヤ25の
軸心Qのトラバースバー13の長手方向変位成分X1
は、 X1=Δx・cos (ω1 t)=Δx・cos (2π/T1)t …(1) と表される。但し、軸心Pを原点とし、tは時間であ
る。
【0041】また、小ギヤ25の各速度ω2 (rad./se
c.)とすると、小ギヤ25の軸心Qに対する偏心カム7
の軸心Oのトラバースバー13の長手方向変位成分X2
は、 X2=ΔA1 ・cos (ω2 t)=ΔA1 ・cos (2π/T2)t…(2) と表される。但し、軸心Qを原点とする。
【0042】つまり、トラバースバー13の長手方向に
おいて、軸心Qは軸心Pに対して(1)式で示されるよ
うに経時的に位置変化し、図8(a)に示すような軌跡
S1を描く。また、軸心Oは軸心Qに対して(2)式で
示されるように経時的に位置変化し、図8(b)に示す
ような軌跡S2を描く(但し、同図上下方向に時間軸,
同図左右方向に変位量,それぞれの振幅中心が原点)。
そして、この2つが合成された位置(X1+X2)に偏
心カム7の軸心Oが位置し、シャフト21の軸心Pに対
する偏心カム7の軸心Oのトラバースバー13の長手方
向変位成分、すなわちトランペット12の位置Xは、次
のように表される。
【0043】 X=X1+X2 =Δx・cos (2π/T1)t+ΔA1 ・cos (2π/T2)t =Δx・cos (2π/T1)t +ΔA1 ・cos {(2π/T1)(−Δx/r)}t …(3) この(3)式より、トランペット12の移動軌跡は図9
のように表される。すなわち、図8(a)に示す軌跡S
1を振幅中心とし、その振幅中心に対して図8(b)に
示す軌跡S2が描かれるため、図9に示すようにその軌
跡Sは、周期T2で振幅(トラバース)するとともに、
その振幅量(トラバース量)が経時的に変化する。そし
て、粗糸Rの通り道の幅は2(Δx+ΔA1 )となる。
【0044】よって、トランペット12は図9に示す移
動軌跡Sを描き、トラバースの折り返し点が粗糸通り道
の範囲内で経時的に変化する。また、トランペット12
は粗糸通り道の中心線を中心としてその都度異なる振幅
量で往復動し、その振幅量が小さくなるとその速度も小
さく(遅く)なる。そのため、折り返し位置が変化する
だけでなく、位置に対して速度も変化する。その結果、
トランペット12の各位置における滞留時間が平均化さ
れ、粗糸(又はフリース)との接触によるドラフトトッ
プローラ(エプロンを含む)の摩耗が均一化される。
【0045】また、トラバース量を変更するときには、
前記第1実施例と同様の手法で、締結のためボルト11
が挿通されるボルト挿通孔8,9,10を変更すること
により、支持ブロック26に対する偏心カム7の固定位
置を変更して行う。従って、トラバース量を変更すると
きに偏心カム7を抜き取る必要がなく、ブラケット等を
外したりトラバースバー13の支持を緩めたりする必要
がない。
【0046】以上詳述したように本実施例によれば、前
記第1実施例と同様の効果が得られるうえ、トランペッ
ト12の粗糸通り道の中心に対する振幅量(トラバース
量)が経時的に変化してトラバースの折り返し位置が経
時的に変化するとともに、その振幅量が小さくなるほど
その速度が遅くなるので、この2つの要因によりドラフ
トトップローラ(エプロンを含む)の摩耗の均一化を一
層図ることができる。その結果、ドラフトトップローラ
の寿命をさらに延ばし、その交換サイクルを一層長くす
ることができる。
【0047】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。 (1)図10に示すように、長穴30aを2つ平行に設
け、その長穴30a内でボルト11の固定位置を調整し
てΔA4 (同図に示す)の範囲内で偏心カム7の偏心量
を変更可能とした構成としてもよい。この構成によれ
ば、偏心量を連続的に変化させることができる。
【0048】(2)図11に示すように、偏心カム7
に、ボルト挿通孔31と、そのボルト挿通孔31対して
一定半径の円弧状に形成された長穴32とを形成し、Δ
A5 (同図に示す)の範囲内で偏心カム7の偏心量を変
更可能とした構成としてもよい。この構成によれば、偏
心量を連続的に変更できるうえ、その変更時に全て(2
本)のボルト11を抜き取る必要がなくなる。すなわ
ち、トラバース量を変更する際に、偏心カム7が回動し
得る程度にボルト挿通孔31側のボルト11を緩めたう
え、長穴32側のボルト11を外すだけで済む。また、
長穴32が、偏心カム7の偏心量をΔA5 の範囲内で変
更し得る軌跡上に延びた形状にて形成されているため、
偏心カム7をボルト挿通孔31側のボルト11を中心に
して回動させるだけで次の位置決め位置に簡単に合わせ
ることができる。
【0049】(3)図12に示すように、偏心カム7に
ボルト挿通孔33a,33bを1組だけとし、偏心カム
7が固定される側の支持プレート6(第1実施例)や支
持ブロック26(第2実施例)側に、複数組(同図では
3組)のボルト穴34a,34b,34c,34dを形
成した構成としてもよい。この構成によっても偏心カム
7を取り外すことなくトラバース量を変更することがで
きる。このとき、同図のようにボルト穴34dを各組共
通とし、(2)で述べたような偏心カム7の回動により
カム7を次の位置決め位置に簡単に変更できるようにし
てもよい。この場合、同図に示すように各ボルト穴34
a,34b,34cを、ボルト穴34dを中心とする円
弧上に配置するとともに、偏心量を決定する各組毎の2
点間中心と軸心Oとの距離が異なる値ΔA6 ,ΔA7 ,
ΔA8 となるように設定する。
【0050】(4)図13に示すように、偏心カム7を
シャフト21に直接固定するなどして、偏心カム7の固
定箇所を1箇所としてもよい。この構成では、シャフト
21の上端部に形成された突部21aを、偏心カム7の
軸心近傍に形成した長穴35に挿通してそのボルト穴2
1bにボルトを締結することにより偏心カム7をシャフ
ト21に対して固定する。同図に示すように長穴35で
あるので、偏心カム7を取り外すことなくトラバース量
を変更することができる。
【0051】(5)図14に示すように、支持プレート
6(又は支持ブロック26)上に2本のボルト軸36を
突設し、長穴状のボルト挿通孔37にボルト軸36を挿
通する状態に偏心カム7を支持プレート6上に載置する
とともに、偏心カム7の上方に突出するボルト軸36に
ナット38を締結することにより、偏心カム7をシャフ
ト21に対して固定する構造としてもよい。この構成に
よれば、ナット38を緩めるだけで偏心カム7を移動可
能な状態とすることができる。また、ナット38を緩め
ても(たとえ外しても)偏心カム7がボルト軸36によ
り位置規制されるため、第1実施例等のようにボルト1
1を抜き取ったことにより偏心カム7が支持プレート6
等から落下することを防止することができる。さらに、
ボルト軸36がボルト挿通孔37に挿通された状態で偏
心カム7の位置変更ができるので、次の位置決め位置が
合わせ易い。また、図10,図11に示した偏心カム7
で、ボルト軸36によるこの固定構造を適用してもよ
い。
【0052】(6)図15に示すように、ピン39によ
り偏心カムを回動可能に支持しておき、円弧状の長穴4
0内でボルト軸36の固定位置を調整して偏心量を変更
するようにしてもよい。この構成によれば、2点止めで
あってもトラバース量変更時に1箇所のナット38を緩
めたり締めたりすればよくトラバース量変更作業を簡単
にすることができる。また、次の位置決め位置を探すと
きにも偏心カム7をピン39を中心に回動させるだけの
操作で済ませることができる。また、偏心カム7の固定
構造をボルト軸36に代えてボルトの締結によってもよ
い。この場合、ピン39の支持によりボルトを抜き取っ
ても偏心カム7が落下したりしない。また、偏心量が視
認できるように偏心カム7に長穴40に沿う目盛りをつ
けてもよい。
【0053】(7)前記第2実施例で、トラバースの折
り返し位置(停滞箇所)を経時的に変化させることを目
的とし、従来技術(図16)で述べたような交換式の偏
心カムを使用してもよい。この構成によれば、交換式の
偏心カム7が使用されたトラバース装置であっても、ド
ラフトトップローラの摩耗を一層均一とすることができ
る。
【0054】(8)前記第1及び第2実施例、図10〜
図12,図14,図15では偏心カム7を2点止めにて
固定したが、3点止め以上としてもよい。前記実施例か
ら把握され、特許請求の範囲に記載されていない発明
を、その効果とともに以下に記載する。
【0055】(イ)偏心回転可能に設けられたカムに対
し、紡機機台長手方向に移動可能に支持されたトラバー
スバーの一端に設けられたカムフォロアを当接し、前記
カムの偏心回転に基づき前記トラバースバー上に列設さ
れたトランペットを機台長手方向に往復動させる紡機に
おける粗糸トラバース装置において、前記カムの回転軸
を、所定周期で軸回転させるとともに該軸回転周期と異
なる周期で前記回転軸の軸線と直交する面内を公転させ
得る偏心回転手段を備えた。この構成によれば、カムの
回転軸は、所定周期で軸回転するとともに、その軸回転
周期と異なる周期でその軸線と直交する面内を公転す
る。公転する回転軸に基づく位置変位と、その回転軸に
対して軸回転周期と同じ周期で偏心回転するカムの回転
軸に対する位置変位とが合成されてトラバース軌跡が形
成され、トラバース量が経時的に変化する。そのため、
トランペットにおけるトラバースの折り返し位置が経時
的に変化するため、ドラフトトップローラの摩耗を一層
均一にすることができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び請求項
4に記載の発明によれば、トランペットのトラバース量
を変更させるために回転体に対するカムの固定位置を予
め設定された範囲内で変更すればよいので、一つのカム
で済ませることができる。
【0057】請求項2及び請求項5に記載の発明によれ
ば、回転体に対するカムの偏心量を連続的に変更させる
ことができるので、トラバース量を連続的に設定するこ
とができる。
【0058】請求項3に記載の発明によれば、カムフォ
ロアに係合させたまま回転体に対するカムの固定位置を
変更することができるので、トラバース量の変更作業を
簡単にすることができる。
【0059】請求項6に記載の発明によれば、回転体に
対するカムの揺動経路上に位置決め孔が形成されている
ため、変更先の固定位置を簡単に探し出すことができ
る。請求項7に記載の発明によれば、カムが偏心して固
定された回転体が、駆動軸と異なる回転周期で駆動軸に
対して偏心回転するため、カムが2つの偏心回転を合成
した動きをとり、トランペットのトラバース量を経時的
に変化させることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のトラバース装置の要部斜視図。
【図2】同じく要部平面図。
【図3】図2のX−X線断面図。
【図4】偏心カムの平面図。
【図5】第2実施例のトラバース装置の要部平面図。
【図6】同じく一部破断要部側面図。
【図7】図6のY−Y線断面図。
【図8】偏心シャフトと偏心カムのそれぞれの経時変化
を示す軌跡図。
【図9】トランペットの移動軌跡図。
【図10】別例の偏心カムの平面図。
【図11】図10と異なる別例の偏心カムの平面図。
【図12】別例の偏心カムの固定構造を示す平面図。
【図13】図12と異なる別例の偏心カムの固定構造を
示す平面図。
【図14】図13と異なる別例の偏心カムの固定構造を
示す側断面図。
【図15】図14と異なる別例の偏心カムの固定構造を
示す斜視図。
【図16】従来装置の要部斜視図。
【符号の説明】
1…回転軸としてのシャフト、7…カムとしての偏心カ
ム、12…トランペット、13…トラバースバー、14
…カムフォロア、23…偏心回転手段を構成するととも
に回転軸としての偏心シャフト、6a,6b,21b,
26a,34a〜34d…固定位置変更手段及び位置変
更手段を構成するボルト穴、8,9,10,31,33
a,33b,37…固定位置変更手段及び位置変更手段
を構成するとともに位置決め孔としてのボルト挿通孔、
30a,30b,32,35,40…固定位置変更手
段、位置変更手段及び微調整手段を構成するとともに位
置決め孔としての長穴、11…固定位置変更手段及び位
置変更手段を構成するを構成するとともに位置決め部材
としてのボルト、36…固定位置変更手段及び位置変更
手段を構成するを構成するとともに位置決め部としての
ボルト軸、21a…同じく突部、21…駆動軸としての
シャフト、24…偏心回転手段を構成するベアリング,
25…偏心回転手段を構成する小ギヤ,26…偏心回転
手段を構成する支持ブロック,27…偏心回転手段を構
成する内歯車。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体に偏心して固定されたカムに対
    し、紡機機台長手方向に移動可能に支持されたトラバー
    スバーの一端に設けられたカムフォロアを当接し、前記
    カムの偏心回転に基づき前記トラバースバー上に列設さ
    れたトランペットを機台長手方向に往復動させる紡機に
    おける粗糸トラバース装置において、 前記回転体の軸心に対する前記カムの偏心量を変更し得
    るように、前記回転体に対する前記カムの固定位置を変
    更可能な固定位置変更手段を設けた紡機における粗糸ト
    ラバース装置。
  2. 【請求項2】 前記固定位置変更手段は、前記カムの偏
    心量を連続的に変更可能な微調整手段を備えた請求項1
    に記載の紡機における粗糸トラバース装置。
  3. 【請求項3】 前記固定位置変更手段は、前記カムが前
    記カムフォロアに当接する状態で前記カムの前記回転体
    に対する固定位置を変更可能な位置変更手段を備えた請
    求項1又は請求項2に記載の紡機における粗糸トラバー
    ス装置。
  4. 【請求項4】 前記固定位置変更手段は、前記カムに形
    成された位置決め孔と、該位置決め孔に挿通可能である
    とともに前記回転体に対して突設された位置決め部、も
    しくは前記回転体に対して少なくともその軸心に対する
    直交面内において前記カムを移動不能に位置決めし得る
    位置決め部材とを備え、 前記位置決め孔は、前記位置決め部もしくは前記位置決
    め部材により前記カムの軸心が前記回転体の軸心に対し
    て異なる偏心量となるように前記カムを位置決め可能な
    位置に形成された請求項1に記載の紡機における粗糸ト
    ラバース装置。
  5. 【請求項5】 前記位置決め孔は長穴である請求項4に
    記載の紡機における粗糸トラバース装置。
  6. 【請求項6】 前記カムは、前記回転体に対してその軸
    心に対する直交面内において揺動可能に支持されるとと
    もに、該カムを前記回転体に対して位置決め可能な前記
    位置決め孔は、前記偏心量を変更可能にその揺動経路上
    に形成された請求項4又は請求項5に記載の紡機におけ
    る粗糸トラバース装置。
  7. 【請求項7】 前記回転体は、該回転体の軸心と平行に
    延びる軸心を有する駆動軸に対して偏心するとともに相
    対回転可能に設けられ、前記回転体を前記駆動軸の回転
    周期と異なる回転周期で自転させ得る偏心回転手段を備
    えた請求項1〜請求項6のいずれかに記載の紡機におけ
    る粗糸トラバース装置。
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