JPH08290728A - オートクルーズ制御方法 - Google Patents

オートクルーズ制御方法

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JPH08290728A
JPH08290728A JP7096411A JP9641195A JPH08290728A JP H08290728 A JPH08290728 A JP H08290728A JP 7096411 A JP7096411 A JP 7096411A JP 9641195 A JP9641195 A JP 9641195A JP H08290728 A JPH08290728 A JP H08290728A
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JP
Japan
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vehicle speed
curve
target vehicle
lateral acceleration
traveling
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JP7096411A
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Takashi Ono
崇 小野
Shigeki Fukushima
滋樹 福島
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カーブ走行路を安全な目標車速でオートクル
ーズ走行できるようにする。 【構成】 セットスイッチが投入されると(ステップ
1)、現車速が目標車速として設定され(ステップ
2)、前方にカーブがあると現在の目標車速でカーブ走
行した場合の横加速度Gを演算する(ステップ11,1
2)。演算横加速度Gが設定横加速度GS よりも小さい
ときには現在の目標車速を保持したままオートクルーズ
走行をする(ステップ13,3)。GがGS 以上になっ
たら、カーブ走行時の横加速度がGS より小さくなる安
全車速を求め(ステップ13,14)、目標車速の値を
安全車速の値に変更し、変更した目標車速となるように
オートクルーズ走行をする(ステップ15,3)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオートクルーズ制御方法
に関し、カーブ走行路を安全なスピードでオートクルー
ズ走行できるように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】車両の運転者の疲労を軽減する装置とし
てオートクルーズ装置がある。オートクルーズ装置を搭
載した車両では、オートクルーズ用メインスイッチを投
入している場合に、アクセルペダル操作により希望の車
速になったところで、セットスイッチを押すと、そのと
きの車速をコントロールユニットが目標車速として記憶
し、その後はアクセルペダルを踏まなくても自動的に目
標車速を維持して走行する。
【0003】オートクルーズ走行中(セット状態のと
き)にリジュームスイッチ(これは加速スイッチの機能
も併用している)を押すと加速され、指を離すと加速し
た車速でセット状態になる。またセットスイッチ(これ
はコーストスイッチの機能も併用している)を押すと減
速され、指を離すと減速した車速でセット状態になる。
一方、アクセルペダルやフットブレーキペダルの踏込動
作等によりセット状態が解除される。セット解除時に
は、アクセルペダルの踏み込み量に応じてエンジン制御
が行なわれる。セット解除後にリジュームスイッチを投
入すると、以前のセット状態の車速になるよう制御され
てオートクルーズ走行状態に戻る。
【0004】なおオートクルーズ走行中では、車速を目
標車速に維持するために、主にエンジン制御をしてい
る。また、実開平4−65624号公報に例示されてい
るように、オートクルーズ走行中に下り坂走行等のため
最小燃料供給量に達しても、車両が目標車速以上に増速
するような場合には、補助ブレーキ(排気ブレーキな
ど)を自動的に作動させて目標車速を維持するように制
御している。更に特開昭61−113523号公報に示
されているように、減速時におけるリターダの制動力を
オートクルーズ制御装置により制御して、広い範囲にお
けるオートクルーズ走行を達成するようにしている。
【0005】ここで従来のオートクルーズ制御の手順
を、図6に示すフローチャートを参照してまとめてお
く。図6のステップ1においてセットスイッチを押す
と、ステップ2にて現車速を目標車速として設定し、ス
テップ3では車速が目標車速となるようにエンジン制御
や補助ブレーキ制御をする。
【0006】ステップ1にてセットスイッチが押されて
いないときには、ステップ4にてオートクルーズ走行中
であるかどうか判定し、オートクルーズ走行中であると
判定されたときには、ステップ3に進み目標車速になる
ように制御をする。ステップ4にてオートクルーズ走行
中でないと判定されたとき、つまりアクセルペダルやブ
レーキペダルが踏まれたりしてセット解除になっている
と判定されたときには、ステップ5にてアクセルペダル
の踏み込み量に応じてエンジン制御が行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来技術で
は、オートクルーズ走行中においては車速が目標車速
(一定車速)になるように制御しているため、そのまま
の車速でカーブに進入すると横加速度が高くなりすぎる
ときがあり、操作フィーリングが悪くなることがある。
特に目標車速が高いときに急カーブに進入すると、かか
る問題が顕著になる。
【0008】本発明は、上記従来技術に鑑み、カーブ走
行中において過大な横加速度が発生することなくオート
クルーズ走行を行うことのできるオートクルーズ制御方
法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、オートクルーズ用メインスイッチが投入されてい
る走行時にセットスイッチが投入されると、セットスイ
ッチ投入時の車速を目標車速として設定・記憶し、車速
が前記目標車速となるようにオートクルーズ走行を行う
オートクルーズ制御方法において、車両の前方の道路の
カーブ径をカーブ径計測手段により検出し、現在設定・
記憶している目標車速のままで、検出したカーブ径のカ
ーブに進入したときに生じる横加速度を演算し、演算し
た横加速度があらかじめ設定した設定横加速度よりも小
さいときには、現在設定・記憶している目標車速をその
まま保持し、演算した横加速度が前記設定横加速度以上
になるときには、検出したカーブ径のカーブに進入した
ときに生じる横加速度が前記設定横加速度よりも小さく
なる安全車速を演算し、目標車速の値を安全車速の値に
設定しなおすことを特徴とする。
【0010】また本発明は請求項1において前記カーブ
径計測手段は、カメラにより得られた走行路画像と走行
路モデル画像とをそれらの側端線上で対比して、画面上
における水平方向の上記両画像間偏差を検出し、上記両
画像間偏差によって上記走行路における左右カーブのカ
ーブ径を計測することを特徴とする。
【0011】また本発明は請求項1において前記カーブ
径計測手段は、ナビゲーション装置であることを特徴と
する。
【0012】
【作用】本発明では、カーブ進入前に、現在の目標車速
でカーブ走行した場合の横加速度を演算し、演算した横
加速度が設定横加速度以上になると判定したときには、
目標車速の値を小さい値に設定しなおす。これにより安
全な車速でカーブをオートクルーズ走行する。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。
【0014】<制御系の全体構成及び動作概要>まずは
じめに本実施例のオートクルーズ装置の制御系の全体構
成及び動作概要を、図1を基に説明する。図1に示され
ているように、トラック等の車両におけるオートクルー
ズ用コントロールユニット1には、オートクルーズ用メ
インスイッチ2、オートクルーズ車速の設定とオートク
ルーズ車速の減少を行わせるためのセットスイッチ3、
オートクルーズ一時解除時からの復帰とオートクルーズ
車速の増加を行わせるためのリジュームスイッチ4、オ
ートクルーズ解除スイッチ5、アクセルスイッチ6及び
ストップランプスイッチ7が接続されている。それぞれ
のスイッチが閉じられたときには、コントロールユニッ
ト1にそれぞれのスイッチ信号が入力されると共に、車
速センサ8から車速信号が入力されている。なお、オー
トクルーズ解除スイッチ5は、排気ブレーキの手動スイ
ッチ、クラッチ及びフットブレーキの作動信号と、トラ
ンスミッションのニュートラル信号とによりそれぞれ閉
じられるものである。
【0015】また、コントロールユニット1は、オート
クルーズ走行時にクルーズランプ9を点灯させると共
に、図示しないディーゼルエンジンの電子ガバナ10に
信号を送ってディーゼルエンジンへの燃料供給量を増減
させ、車速をオートクルーズ目標車速に維持するように
制御する。更にエンジンブレーキの作動中に車速がオー
トクルーズ目標車速を越えたときには、その目標車速に
近づけるように補助ブレーキ11の作動を制御する。
【0016】補助ブレーキ11は第1段排気ブレーキ1
2、第2段排気ブレーキ13、第1段圧縮圧開放式エン
ジンブレーキ補助装置14、第2段圧縮圧開放式エンジ
ンブレーキ補助装置15、第1段リターダ16、第2段
リターダ17、第3段リターダ18及び第4段リターダ
19からなる。排気ブレーキ12,13は排気管の絞り
の強さによってブレーキ力を増減させるものである。圧
縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置14,15は、例
えば、エンジンシリンダに設けられた第3弁を圧縮行程
から膨張行程まで開くシリンダ数を切り換えることによ
りブレーキ力を増減させるものである。リターダ16,
17,18,19は例えば流体式リターダにおけるステ
ータのブレード角を変化させて、リターダの流量を調整
することによりブレーキ力を増減させるものである。な
おリターダとしては必ずしも流体式に限定されないこと
はいうまでもない。
【0017】上記補助ブレーキ11は、車速とオートク
ルーズ目標車速との偏差が増大するに従って、及びまた
は、車両の加速度が増加するに従って、例えば、第1段
排気ブレーキ12、第2段排気ブレーキ13、第1段圧
縮圧開放式エンジンブレーキ補助装置14、第2段圧縮
圧開放式エンジンブレーキ補助装置15、第1段リター
ダ16、第2段リターダ17、第3段リターダ18及び
第4段リターダ19がそれぞれ順次付加的に作動して、
補助ブレーキ力が逐次増加されていく。逆に、車速とオ
ートクルーズ目標車速との偏差が減少するに従って、上
記と逆の順序でそれぞれの作動が解除されて、補助ブレ
ーキ力が逐次減少させられるように制御されている。な
お補助ブレーキ11における上記各手段の作動及び解除
の順序は適宜変更できるものであり、また、補助ブレー
キ11における上記各手段の種類、数は上記に限定され
ることなく、随時変更できるものであることはいうまで
もない。
【0018】またオートクルーズ用コントロールユニッ
ト1には、カーブ径計測装置20により検出されたカー
ブ径Rが入力される。詳細は後述するが、カーブ径計測
装置20は、ステレオカメラ21と画像処理コントロー
ラ23を主要構成としており、車両の前方の道路のカー
ブ径を画像処理技術を用いて検出する。
【0019】車両の走行中において、メインスイッチ2
が閉じられてから車両が所望の速度に達したときに、セ
ットスイッチ3が閉じられると、そのときの車速がオー
トクルーズ目標車速として設定・記憶され、オートクル
ーズ走行が開始される。なお後述するように、車両の前
方の道路のカーブ径と、そのときの目標車速との関係に
よっては、目標車速が小さい車速に設定しなおされる。
オートクルーズ走行が開始されると、コントロールユニ
ット1による電子ガバナ10の制御によってディーゼル
エンジンの出力が調整され、車速がオートクルーズ目標
車速に維持される。下り坂走行等により車速が増大する
ためエンジンがアイドル運転となり、さらに、エンジン
への燃料カットによりエンジンブレーキが作用しても、
なお車両が増速する場合には、コントロールユニット1
によって補助ブレーキ11が自動的に前記の順で作動す
るように制御され、車速が目標車速に維持される。
【0020】<目標車速を設定しなおす動作>ここでオ
ートクルーズ用コントロールユニット1により、目標車
速を設定しなおすときの制御動作を、フローチャートで
ある図2を参照して説明する。なお図2においてステッ
プ1〜5の動作は、図6に示す従来技術と同じであり、
ステップ11〜15の動作が本発明により加えられた動
作である。
【0021】車両の前方の道路が直線状となっており、
カーブ径計測装置20がカーブを検出していないときに
は、セットスイッチ3が投入されたときの車速が目標車
速として設定・記憶される(ステップ1,2)。
【0022】カーブ径計測装置20によりカーブ径Rが
検出され、カーブ径Rがオートクルーズ用コントロール
ユニット1に入力されると、前方にカーブがあると判定
する(ステップ11)。
【0023】コントロールユニット1は、入力されたカ
ーブ径Rと、現在の目標車速Vを次式(1)に入力する
ことにより、横加速度Gを計算する(ステップ12)。
この横加速度Gは、現在の目標車速Vで前方のカーブに
進入したときに、車両に生ずる横加速度を理論式から推
定演算したものである。
【0024】
【数1】
【0025】コントロールユニット1は演算して求めた
横加速度Gと設定横加速度GS (例えば0.168g)
とを比較する(ステップ13)。設定横加速度GS は、
例えば半径が300mのカーブに車速が80[km/h]で
進入したときに生じる横加速度であり、この設定横加速
度GS 以上の横加速度が生じると運転者に対してきわめ
て大きな横加速度が作用し、操作フィーリングが悪く危
険である。
【0026】演算した横加速度Gが設定横加速度GS
りも小さいときには(ステップ13でNOの判定のと
き)、現在記憶している目標車速をそのまま保持し、車
速が現在の目標車速Vとなるように制御する(ステップ
3)。
【0027】演算した横加速度Gが設定横加速度GS
上になったときには(ステップ13でYESの判定のと
き)、検出したカーブ径Rのカーブに進入したときに、
横加速度が設定横加速度GS 以下となる安全車速V
L を、次式(2)を用いて計算する(ステップ14)。
【0028】
【数2】
【0029】ステップ15では目標車速Vの値を、
(2)式で求めた安全速度VL の値に変更する。このよ
うにして目標車速Vの値がより小さい安全車速VL に設
定しなおされると、車速が、新たに設定した目標車速V
となるように制御する(ステップ3)。したがってカー
ブ進入前に、車速は新たな目標車速にまで減速される。
【0030】この結果、カーブ走行中においては、生じ
る横加速度は設定横加速度GS よりも小さくなり、した
がって運転者に過大な横加速度が作用することはなく、
良好な操作フィーリングを保ったままでカーブした道路
を安全にオートクルーズ走行することができる。
【0031】<カーブ径計測装置の構成・動作の詳細>
ここでカーブ径計測装置20の構成及び動作の詳細につ
いて説明する。このカーブ径計測装置20は、先に出願
した特願平6−340561号の「走行路カーブ計測
法」に示した技術をそのまま利用したものである。
【0032】図1に示すように、ステレオカメラ21
は、車両前面の上下部にそれぞれ車両前方へ向けて配置
された2個のCCDカメラを有し、各CCDカメラの端
子22が画像処理コントローラ23に接続される。また
ステレオカメラ21のクロック端子24が画像処理コン
トローラ23に接続されている。
【0033】画像処理コントローラ23では、図3のよ
うに、各CCDカメラの画面30にその各CCDカメラ
の取り付け位置に応じた前方の直線平坦路モデル画像3
1、すなわち、走行路が直線平坦路のため、車両前面か
らの遠近に相応してほぼ中央へ直線的に収れんする画像
が描かれると共に、そのCCDカメラにより写された前
方走行路の実画像32が重ね合わせて描かれる。この場
合、路面が平坦路であれば、画面30の下端から上方へ
の長さが車両から前方への実水平距離を表す。
【0034】画面30において、走行路実画像32の左
側端白線33上における適当な4つの基準点p1,p
2,p3,p4と、これら各基準点p1,p2,p3,
p4を通るそれぞれの水平線が、右上方に傾斜した直線
となるモデル画像31の左側端白線34と交わる点q
1,q2,q3,q4との水平方向長さを、それぞれa
1,a2,a3,a4とする。また、各基準点p1,p
2,p3,p4と画面30下端との上下長さをそれぞれ
11,12,13,14とする。
【0035】一方、図4に示されているように、画面3
0上に倒立してえがかれた水平画像35とその実像36
との間には、 V:画面30全体の上下長さ f:CCDカメラにおけるレンズ37の焦点距離 a:水平画像35の水平方向長さ L:レンズ37から実像36までの実水平距離 t:路面に対するレンズ37の取り付け高さ l;画面30の上端から水平画像35までの上下長さ A:実像16の水平距離 とすると、次式(3)が成立する。
【0036】
【数3】
【0037】従って、(3)式を使用することにより、
画面30における上記各水平方向長さa1,a2,a
3,a4を実際の水平距離A1,A2,A3,A4にそ
れぞれ変換することができる。なお、ステレオカメラ2
1が装備された車両の前面から、画面30上の各基準点
p1,p2,p3,p4にそれぞれ相当する実際の左側
端白線上における各地点までの実水平距離L1,L2,
L3,L4は、画面30上の上下長さl1,l2,l
3,l4からそれぞれ計測し、あるいは、ステレオカメ
ラ21のステレオ画像に基づく測距センサによりそれぞ
れ計測する。
【0038】次に、図5に示されているように、A−L
平面上において、点P1(A1,L1)、点P2(A
2,L2)、点P3(A3,L3)、点P4(A4,L
4)をそれぞれプロットすると、点P1と点P2、点P
2と点P3、点P3と点P4の各垂直2等分線m1,m
2,m3はそれぞれ次式(4)〜(6)で表される。
【0039】
【数4】
【0040】(4)式及び(5)式より垂直2等分線m
1,m2の交点(A01,L01)を求めると、次式
(7)(8)のようになり、これは点P1,点P2及び
点P3を通る円の中心座標となる。
【0041】
【数5】
【0042】すなわち、A01>0ならば走行路は点P
1〜点P3に相応する地点において右へカーブし、A0
1<0ならば走行路は点P1〜点P3に相応する地点に
おいて左へカーブしており、A01≒0ならば走行路は
点P1〜点P3に相応する地点においてほぼ直線路であ
るとそれぞれ判定することができる。
【0043】また、走行路のこれらの地点における曲率
半径R1は、上記円の半径として次式(9)で近似的に
求められる。
【0044】
【数6】
【0045】上記と同様にして、(5)式及び(6)式
より垂直2等分線m2,m3の交点を求め、その座標か
ら点P2〜点P4に相応する地点においては走行路が左
右のいずれにカーブしているかということと、これらの
地点を通る円弧の曲率半径R2とを求めることができ
る。
【0046】さらに、(7)式〜(9)式より、点P
1,点P2及び点P3を通る円の方程式は、 (A−A01)2 +(L−L01)2 =R12 ……(10) で表され、(10)式においてA=0とすると、次式
(11)が得られ、(11)式におけるLの値は、走行
路のカーブが車両の約何m先から始まっているかを表し
ていることになる。
【0047】
【数7】
【0048】以上のことから、点P1〜点P4に相応す
る走行路の地点において、走行路が左右のいずれかにカ
ーブしているか、あるいは、走行路がほぼ直線路である
かどうかが簡明に推定できると共に、走行路が左右のい
ずれかにカーブしているときには、そのカーブの曲率半
径を数量的に算出することができる。
【0049】また、これらの計測は瞬間々々に行うこと
ができると共に、車両前面の上下2個のCCDカメラに
よりそれぞれ上記計測を行っているため、その精度を容
易に向上させることができる長所がある。
【0050】なお、上記例では、CCDカメラの画面上
で走行路実画像の左側端線上に4つの基準点をとって、
走行路の左右カーブの検出及びそのカーブの曲率半径の
計測を行っているが、前記基準点を簡略的に3点とする
こともでき、また、前記基準点をさらに多数選び、それ
らの連続する3点毎に順次カーブの曲率半径を計測する
ことによって、走行路におけるS字状のカーブ状況をも
把握することができるようになる。
【0051】また、上記各実施例では、CCDカメラの
画面上で走行路実画像の左側端線上にそれぞれの基準点
をとるようにしているが、直線平坦路モデル画像の左側
端線上にそれぞれの基準点をとり、その各基準点から走
行路実画像の左側端線までの水平方向長さをそれぞれ検
出して、上記実施例と同等の処理をすることによって
も、上記実施例と同等の作用効果を奏することができる
ものであり、あるいはまた、上記各左側端線に代えてそ
れぞれ走行路の右側端線を使用しても同様な作用効果を
奏することができるものである。
【0052】さらに、CCDカメラは単一のものを使用
し、あるいは、車両前面の左右にそれぞれ配置するよう
にして、上記各実施例と同様に処置することも可能であ
り、また、前記CCDカメラは車両前面のなるべく高い
位置に設置するのが計測精度の向上によいことはいうま
でもない。
【0053】なお上記実施例では、画像処理技術を利用
してカーブ径Rを求めるカーブ径計測装置を用いたが、
ナビゲーションシステムの情報中にカーブ径を情報とし
て入力していれば、このナビゲーションシステムを利用
するナビゲーション装置からカーブ径Rを得るようにし
てもよい。
【0054】
【発明の効果】以上実施例と共に具体的に説明したよう
に本発明によれば、カーブ進入前にカーブ径を測定し、
現在の目標車速のままでカーブ走行した場合の横加速度
を演算し、演算横加速度が設定横加速度よりも大きくな
ると判定したときには、目標車速の値を安全車速の値に
まで下げてカーブに進入するため、カーブ走行する際に
過大な横加速度が生ずることなく安全にオートクルーズ
走行をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概略構成図。
【図2】実施例の動作を示すフローチャート。
【図3】実施例で用いるカーブ径計測装置で描く画像を
示す画像図。
【図4】上記カーブ径計測装置での計測手法を示す説明
図。
【図5】上記カーブ径計測装置での計測手法を示す説明
図。
【図6】従来のオートクルーズ制御手順を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1 コントロールユニット 2 オートクルーズ用メインスイッチ 3 セットスイッチ 4 リジュームスイッチ 5 オートクルーズ解除スイッチ 7 ストップランプスイッチ 8 車速センサ 10 電子ガバナ 11 補助ブレーキ 20 カーブ径計測装置 21 ステレオカメラ 23 画像処理コントローラ 30 カメラ画面 31 直線平坦路モデル画像 32 実画像 p 基準点 q 交点 a 水平方向長さ l 上下長さ L 実水平距離 A 水平距離

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オートクルーズ用メインスイッチが投入
    されている走行時にセットスイッチが投入されると、セ
    ットスイッチ投入時の車速を目標車速として設定・記憶
    し、車速が前記目標車速となるようにオートクルーズ走
    行を行うオートクルーズ制御方法において、 車両の前方の道路のカーブ径をカーブ径計測手段により
    検出し、 現在設定・記憶している目標車速のままで、検出したカ
    ーブ径のカーブに進入したときに生じる横加速度を演算
    し、 演算した横加速度があらかじめ設定した設定横加速度よ
    りも小さいときには、現在設定・記憶している目標車速
    をそのまま保持し、 演算した横加速度が前記設定横加速度以上になるときに
    は、検出したカーブ径のカーブに進入したときに生じる
    横加速度が前記設定横加速度よりも小さくなる安全車速
    を演算し、目標車速の値を安全車速の値に設定しなおす
    ことを特徴とするオートクルーズ制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において前記カーブ径計測手段
    は、カメラにより得られた走行路画像と走行路モデル画
    像とをそれらの側端線上で対比して、画面上における水
    平方向の上記両画像間偏差を検出し、上記両画像間偏差
    によって上記走行路における左右カーブのカーブ径を計
    測することを特徴とするオートクルーズ制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において前記カーブ径計測手段
    は、ナビゲーション装置であることを特徴とするオート
    クルーズ制御方法。
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